友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」 (60)

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【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」
【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」 - SSまとめ速報
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こちらを読んでないと分かりづらい所もあるのでご注意を



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442232320



――事務所

モバP(P)「あ~あ……」

友紀「プロデューサー。大きく口開けて、お疲れだねー」

薫「せんせぇお疲れー?」

美羽「お疲れ様ですねー」

P「う、見てたのか?」

友紀「そりゃあ同じ部屋にいるんだから。気がつかない方が難しいよね」

薫「せんせぇ、すっごく大きく口開けてたよー。アーって 」アー

友紀「あははは。そっくりだよ薫ちゃん!」

P「やめろって、もう」



美羽「もしかしてプロデューサーさん、私たちの存在忘れてましたか?」

P「そうじゃないけど……ああ、油断したな」

友紀「営業のときに、そんな顔しないでよね? したら大量失点間違い無しだよ」

P「するかっての。ただ、最近プロジェクトの関係で、いろいろと慌ただしくてさ」

美羽「忙しそうですもんね、プロデューサー」

P「嬉しい悲鳴って奴だよ」

薫「せんせぇ、頑張るのもいいいけど無理し過ぎないでね」

P「ははっ、ありがとうな薫」



美羽「でも、最近は休み取れてるんですか?」

P「まあボチボチ。ひちろさんにその辺りは、気を使ってもらってるし。明後日も午後からは半日休みになってるんだ」

美羽「流石ちひろさんですね……ちひろさんこそ休んでるんですかね?」

P「休んでる……とは思うけど……?」

美羽(なんか、ちひろさんなら休まなくても何とかなりそう……)


友紀「へえ。明後日、午後から休みなんだ……」


P「さあ、もうひと踏ん張りだよ」

薫「せんせぇ頑張って―!」

ワイワイ

P「」モクモク




友紀「……」





美羽(……? ユッキーさん、どうかしたのかな?)

友紀「ちょっとごめんね」スッ

美羽(あ、もしかして……)




P「……」カタカタ

友紀「ねえプロデューサー」スッ

P「おっ、どうした」

友紀「明後日、お休みなんでしょ?」

P「午後からだけどな」

友紀「それだったらさ、その日に……ほら、この前に約束した」



P「あ、ああ。あれか。野球観戦」



友紀「どうかな。まあ、プロデューサーも疲れてるだろうし。無理にとは言わないけど?」

P「いや、うんうん。大丈夫。その日なら。……実は俺も――」



薫「なんの話してるのー?」ヒョイ

P「うおう!?」




友紀「わっ! 薫ちゃんか。びっくりしたー」

薫「せんせぇと友紀お姉ちゃんで、野球を見に行くの?」

美羽「薫ちゃん。ちょっとちょっと」アタフタ

薫「どうしたの、美羽お姉ちゃん?」

美羽「二人の邪魔しちゃダメだって」

薫「薫、お邪魔だった?」ションボリ

P「いや邪魔とかじゃないって!」

友紀「そうそう、そうだよ!」



友紀「あ、何なら薫ちゃんも一緒に野球見に行く?」



P・美羽「「えっ?」」

美羽(しまった、フォローしたつもりが逆効果になったっぽい!)





薫「いいのー?」

友紀「あたしは構わないよ! プロデューサーも、いいよね」

P「あ、ああ。友紀がいいなら文句はないけど」

友紀「どうせならさ」


友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」




美羽「私もですか?」

P「そうだなら、せっかくなら美羽も来いよ」

美羽(プロデューサーさんまで……でもこうなったなら、一緒に行った方が色々手助け出来たりするかも)

美羽「そう、ですね。それだったら、私もご一緒させてもらいます!」

友紀「じゃあプロデューサー。四人分のチケット代金お願いね!」

P「はあ!? 全員分、俺が払うのかよ」

友紀「だって『連れてって』くれるんでしょ? 当然奢りだよねー」

P「ええい、ちくしょう。わかったよ。払ってやるよなんでもよ」

美羽「ええ、いいんですか!」

P「ああ、いいよ。別にさ」

薫「せんせぇ、ありがとう!」

友紀「さっすがプロデューサー! 名将は太っ腹じゃなきゃね!」



 ガチャ

藍子「お疲れ様です」

P「おう、藍子か。お疲れ」

美羽「お疲れ様です」

薫「お疲れ様でーす!」

友紀「お疲れ、藍子ちゃん!」

藍子「? 皆さん、なんだか盛り上がっていますね」

薫「あのね、明後日みんなで野球に見に行くんだ!」

藍子「野球、ですか?」

友紀「そうだ! 藍子ちゃんも一緒に来る?」

P「いや、藍子はさ」

友紀「往生際が悪いよ、プロデューサー。奢るなら四人でも五人でも同じでしょ? 」

P「一緒じゃねえよ。結構でかいよ」



友紀「お金に糸目をつけてちゃ、大事な選手も移籍しちゃうぞー」

P「そうじゃなくて。藍子は明後日は夕方から仕事だよ」

美羽「あ、そっか」

藍子「ええ、ラジオの仕事が入っていますから」

薫「そっかー、残念」

P「まあまあ、仕事なんだから。また機会があったな行こうな」

藍子「はい」

 ヤイノヤイノヤイノ



藍子「……」

――



友紀「楽しみだねー、明後日の野球」

美羽「そうですけど……あの、ユッキーさん」




友紀「? どうかしたの」

美羽「さっきは、なんかごめんなさい。せっかく二人で行くはずだったのに」

友紀「あーあれ? 別に気にしてないって。野球はみんなで見た方が楽しいからね。ファンが増えるのはウェルカムだよ!」

美羽「でも……」ションボリ

友紀「もう、気にし過ぎだって! あたしが別に良いって言ってるんだからいいの!」

友紀「というか、いちいち気を使わなくていいって!! そこらへんは、まあさあ……」

友紀「ほら、こう見えてお姉さんなんだから?! それとも信頼できないかな?」




美羽「そうですねー……」

友紀「そこは嘘でもいいから即答してくれよぉ!」




美羽「いやあ、ほら。なんというか、確かにユッキーさんのこと信頼してますし、大好きですけど、恋愛とか、そっちの方面は……」

友紀「ちょ、ちょっと待ってよ! あたしだって子供じゃないんだから! これでも? 大人の魅力を日々磨いてだねぇ」

美羽「たとえば?」

友紀「……お弁当を作って、事務所に持っていったり?」


美羽「あれ、おにぎりにお総菜の焼き鳥を合わせただけじゃないですか」

友紀「失礼な! ちゃんとほうれん草の和え物もあったでしょ!」

美羽「それもお総菜でしたよね」

友紀「おにぎりは手作りだよ!?」





友紀「ああもう、ともかく! 細かいことはいいの! お姉さんに任せればオッケー!」


友紀「……というか、そういちいち気を使われるとあたしが落ち着かないよ……」

美羽「あはは、そうですね。ちょっとお節介が過ぎました」

友紀「そうそう。そんな気を使ってばっかじゃ美羽ちゃんも持たないからね!」

友紀「景気づけに、あたしの家で親睦会兼、野球勉強会でもしよっか? あたしが付きっきりで教えてあげるよー」ウリウリ

美羽「せっかくですけど、今日はこの後、加奈ちゃんさんと朋さんと、一緒にご飯食べる約束してるんで」

友紀「ああ、そうなんだ」




美羽「なんでしたらユッキーさんも来ますか?」

友紀「うーん、流石に遠慮しとくよ。今日の試合は見逃せない一戦だし」

友紀「それじゃあまたね、美羽ちゃん。明後日、楽しみにしいててよね!」ジャネー

美羽「お疲れさまです」デハー

―――
――

美羽(ユッキーさんはああいうけど、正直、まだ不安もあるしなー。ここはやっぱり、私が密かにフォローをしなければ。でも、前よりもあくまで控えめに……)

美羽(その名も、キューピット作戦、ハーフ!!)



加奈「美羽ちゃん、マヨネーズを持ってどうしたの?」

美羽「あ、うんうん。何でもないよ」

加奈「安心しなよ美羽ちゃん。それはカロリーハーフだから、たくさんかけても問題ないよ!」

朋「というか、なんでファミレスのテーブルにマヨネーズが?」ラッキーアイテム?


――
―――

P「――というわけで」

友紀「やってきたぞー、ドーームーーー!!!」

 ワイワイワイワイ

美羽「うわあ、平日なのに、スゴい人ですね。薫ちゃん、私の手を離さないようにね」

薫「うん!」

P「結局この四人か。もう少し人数は増えると思ったけど」

友紀「安心したの、お財布的に?」

P「ちげえよ」マジデ

薫「薫、みんなに声かけたけど、みんな行けないってー」

友紀「いきなりだったからねー、誘う時間もなかったし」

美羽「あいさんは、観戦後のご飯には来るんですよね」

P「その予定」




美羽「でもこの中で私たち見つかったら、騒ぎになりませんかね。流石にアイドルが三人なんて」

友紀「大丈夫大丈夫、ここに来てる人達は、アイドルなんか眼中にないからね! あるのはチームの勝利のみ!!」

P「念のため、変装もしてるし大丈夫だろう」



薫「変装って怪盗みたい!」キャッツハッピー&ボウシ

美羽「変装、なんですかねこれ……」キャッツハッピー&サングラース

P「郷に入れば郷に従えって奴さ」キャッツハッピー

友紀「そうそう、それが大事だよ」キャッツハッピー&ダテメガーネ


薫「ねえねえせんせぇ」チョンチョン

P「んっ? なんだ」

薫「薫、この格好にあってるかな?」リョウウデノバシー

P「似合ってる似合ってる」

薫「本当? よかったー」パアァ

P(可愛い)

美羽(可愛い)

友紀(可愛い)




薫「あ、見て美羽お姉ちゃん! でっかいヒーローのお人形」

美羽「本当だ」オオキー

薫「光ちゃんが喜びそー。せんせぇ、近くで写真撮ってきていい?」

P「おう、気をつけろよ」

薫「ほら、美羽お姉ちゃん行こう!」

美羽「分かったから」

 タタタッ

友紀「あはは、薫ちゃんは元気だねー」

P「全くだな」


友紀「……ところでさ」



P「? どうした」

友紀「この伊達メガネ。どう、かな? 似合って……る?」

P「お、おう。悪くない……うん。いいと思う」

友紀「あ、あはは。そう? よかった」エヘヘ




美羽(ハッ! 私が何もしないうちに何だかいい雰囲気に!)

薫「美羽お姉ちゃん、どうかしたの? 変な顔ー」

友紀「ホラ、二人とも早くー。急がないと試合始まっちゃうよ!」

薫「うん、分かった!」ダッ

美羽「あっ、待ってー」

―――
――


P「えっと、列は確かここら辺だよな」




友紀「あ、あそこだよ」

チケットハイケンデスー

美羽「中でも、席のある方に行くのに、チケット見せるんですね」オネガイシマス

友紀「そのおかげで、酔っ払って別の列に行く心配もないけどさ」オネガイシマース

P「球場でそこまで飲むなよ」オネガイシマス

友紀「どうしても、ヤケ酒したくなるときがあるんだよ……」

P「いいけど、気をつけろよな……」

薫「お願いします!」

 ハイドウモー



ワイワイヤイノヤイノ

P「席は……ここかな」

美羽「しかし、ここから見ると、本当に広いですねー」ネッキモスゴイヤ

薫「ホントー!」アツイネー




P「毎回満席じゃないとはいえ、よくも埋まるよな」

友紀「ファンからすれば、毎日アイドルがライブやってるようなものだからね!」

薫「そういえばね。薫、ありすちゃんから野球見る時に必要なもの聞いてきたよ!」ガサゴソ

美羽「え、薫ちゃん、まさかビールを!?」

友紀「美羽ちゃん、野球に変なイメージ抱いてない?」

P「たぶん友紀のせいだよ」

薫「えっとね、これ!」



P「ラジオ?」

薫「そう! ラジオで放送聴きながら見るのがいいんだって、ありすちゃんが調べてくれたの!」



美羽(ホッ……ビールじゃなかった)





P「確かに、動きとかよく分かるかもしれないけど。今さらポータブルラジオって」

薫「お父さんから借りてきたんだ!」



友紀「チッチッチ、薫ちゃんもありすちゃんも甘いねー」

薫「甘いー?」

P「イチゴパスタよりか?」

友紀「イチゴパスタは忘れよう。確かにラジオも悪くないよ。動きが分かりやすいし。でもね、観戦に必要なのはそんなんじゃないだなー」

美羽「やっぱりビールですか?」

友紀「そう、ビール! ……じゃなくて!」

美羽「じゃなくて?」


友紀「それはね、野球を楽しむ心だよ!!」ドーン

薫「へー」




美羽「楽しむ心ですか」

友紀「そう、小難しいこととはいいの! まずは楽しむこと。それが第一だよ」

P「というか、それは第一前提だよな」

美羽「まあそうですね」

友紀「二人ともー、いい感じにまとめたんだから水差さないでよね」ムー

薫「でも、せっかくラジオ持ってきたんだよ?」

美羽「そうだね。でも、今日はユッキーお姉さんが見ながら説明してくれるんだから。ですよね?」

友紀「まっかせてよ!」

薫「そっかー、そうだね! じゃあ友紀おねえちゃん、よろしくお願いします!」

友紀「もっちろん」




友紀「という訳で、景気づけに。お姉さーん! こっちにビール頂戴!」

P「やっぱビール飲むんじゃないか……」

友紀「いやあ、必須ではないけど、あった方がやっぱりね?」




 ピロン
美羽「あ、誰らからメッセージ……未央ちゃんからだ」

P「どんな連絡だ?」

美羽「大したことじゃないですよ。野球、楽しんで来てって」

美羽(でも未央ちゃん、なんで知ってるんだろ? キューピット作戦ハーフの一環で、私は誰も誘わなかったから、未央ちゃんにも声掛けてないし……?)



薫「美羽おねえちゃんの携帯、電池なくなりそー」

美羽「あ、本当だ。レッスン中に充電しとくの忘れてた」

友紀「そういえばあたしも充電もうないんだよなー」

薫「薫も、お仕事あったから、少ないのー」

P「なんだなんだ、揃いもそろって。俺が充電器もってるから、試合中に充電しとくか?」

美羽「本当ですか?」

友紀「ナイス! さっすがプロデューサーだね!」

P「なんつってもプロデューサーだからな」


P「じゃあ、みんなの携帯は、俺のバックの中に入れとくか」




―――
――

ワーワーワー
P「お、始まったぞ」

友紀「まずはスターからの攻撃だねー。まあスターなんか、こっちは先発はうちのエースだからね。負けるはず――」

 カキーン
友紀「って、なに打たれてるんだよー!?」

P「一球目からいかれたなー」

友紀「ああ、もたついて……送球を急いでー!!」

美羽「あらー」

友紀「うう……先頭から、二塁ノーアウトとは……」

薫「キャッツ、ピンチなの?」

友紀「うー……まあ、ね。でも、大丈夫。うちのエースならここからピシャッと……」



カキーン
友紀「って!?」

薫「あー。ボールお客さんの席に入っちゃったよ?」

友紀「ああ、初回から何やってんの馬鹿―!?」




P「落ち着け! ファールだから!」

薫「ファールだと大丈夫なの?」

友紀「あーうん。えっとね……」


 カキーン
P「あ、今度はヒットだ……」

友紀「左中間抜けて……長打コース……」ガックリ

美羽「一点、入っちゃいましたね」アララー

友紀「初回ノーアウトで、いきなり失点なんてー……」

薫「ねえ、ピンチなのー?」


――


美羽「なんとか、初回は一点抑えましたね」

友紀「なんといってもキャッツなんだから! 余裕だって!」

P「万塁にされて死にそうな顔してたのに」

友紀「し、してないって!」

薫「次はキャッツの攻撃なんだよねー」

美羽「そうだよ」

友紀「バンバン打てよー。巻き返せよー! ほら、薫ちゃんも応援して!」

薫「うん! 頑張れー!」





P「なんだかんだで、六回までで、5-6か」

友紀「まさかウチのエースが崩れるとは……」

美羽「でも、一応キャッツが勝ってるじゃないですか」

薫「ホームラン凄かったね!」

美羽「四回のキャッツのホームランだよね。ホントに、ぐいぐい伸びてね」

友紀「不調の大黒柱の一本だからね。あそこで一気に突き放したと思ったんだけど……」

P「返しに追いつかれたもんな」

友紀「ああいう要所を締めなきゃー。最後に勝てないぞーキャッツ! だいたいさっきの回でも、あそこは代打を送るべきだったんだよやっぱり――」

薫「へー」ズズー





美羽「あ、薫ちゃん、飲み物なくなったちゃった?」

P「一番小さいのじゃ少なかったかな」

友紀「プロデューサーがケチるからー」

P「ケチった訳じゃねえよ」



美羽(! そうだ)ミウーン!

美羽「それじゃあ薫ちゃん、私と飲み物買いに行こっか?」

薫「薫、大丈夫だよー?」

美羽「実は私も別の飲み物を飲みたくなっちゃってさ。薫ちゃんも一緒に来ない?」



P「なんだ、それなら俺の奴飲むか?」ヒョイ

美羽「え、あ!? だ、大丈夫ですよ」

友紀「プロデューサー、デリカーシーないぞー」

P「あ、ああ。そっか」

友紀「代わりにあたしの飲む?」ヒョイ

美羽「いや、ビールはちょっと」

P「お前はモラルがないな……」





美羽「薫ちゃん、行かない?」

薫「そうだねー。じゃあ薫も行く!」テツナギー

美羽「という訳で、ちょっと行ってきますね」

友紀「次はスターの攻撃だしね。急がなくていいよー」


――



美羽(フッフッフッ、うまく行った! さりげなーく薫ちゃんと一緒に買い物に来て、自然に二人っきりにする)



美羽(その名も、ロンリーの買い出しはおことわんりー作戦!)



美羽(うん、作戦名も決まった……)ドヤァ

薫「美羽おねえちゃん、なんだか嬉しそうだけど、どうかしたの?」

美羽「あ、うんうん。何でもないよ」




美羽「それで、薫ちゃんは何が飲みたい?」

薫「薫、オレンジジュース!」

美羽「じゃあ私は。うーん、どうしようかなー」

薫「まだ決まらないのー?」

美羽「うん、ごめんねー」


美羽(薫ちゃんには申し訳ないけど、ちょっと買い物を長引かせなければ)

美羽「あ、薫ちゃんアイスクリームもあるよ。容れ物が、小さなヘルメット!」

薫「うーん。大丈夫! あとであいお姉ちゃんとご飯に行くから、おなかいっぱいになったら困るもん!」エヘー

美羽(かわいい)

美羽「うん、じゃあ私はコーラにしよっかな。ちょっと待っててね、いま買ってくるから」


薫「じゃあ薫、待ってる間、少し探検していい?」





美羽「探検?」

薫「うん! 球場って来たことないから。見て回りたいんだ!」

美羽「いいけど、すぐ戻ってくるんだよ。じゃああの柱の所で待ち合わせね」

薫「分かった!」



アリガトーゴザイマース

美羽「おまたせ! ……ってあれ?」

美羽「薫ちゃーん?」

美羽(まだ戻ってきてないんだ)


――



美羽(おかしいな……まだ戻ってこないなんて。見回しても薫ちゃんの姿はないし……)




美羽(……もしかして、薫ちゃん迷子になっちゃった?!?!)






美羽(球場の中って、結構似てるもんな……)

美羽(そうだ! 携帯に連絡すれば……)



ピロン
友紀「プロデューサー、携帯なってない?」

P「鳴ってるけど、これは美羽のだな」




美羽(って、携帯プロデューサーに預けたままだったー!)



美羽(ど、どうしよう。でも二人に迷惑かけたくないし)

美羽(ともかく、私だけでなんとか探してみよう……!)

――


友紀「……何でこうなっちゃうかな」



P「ツーアウトだけど、万塁か……」

友紀「頼む、抑えろよ、抑えてくれよぅ」


 カキーン
友紀「あーー!!」

P「抜けた」

友紀「待って! センターが……飛び込んだ!!」

P「とった、か?」



友紀「ったー!!!」

ワーワー
友紀「ねえ、やったよプロデューサー」ダキツキー!

P「友紀、ちょっと?!」

友紀「やったやったー! センターナイス守備!!」


P「そうだけど、離れろって! 飲み物零れる!」

友紀「あっ! ご、ごめんプロデューサー。つ、つい……!」



P「いや……い、いいけど……」

友紀「あ、あはは。盛り上がっちゃってさ」

P「お前、このノリで知らない人に抱きつくなよ?」

友紀「し、しないって! 抱きつく相手くらいちゃんと選ぶよ!!」

P「え、選ぶ?」

友紀「あ、いやぁ……ほ、ほら! 今日はみんなと来てるから気も緩んでさ! 美羽ちゃんがいたら美羽ちゃんに抱きついたんだけどさ」アハハー…



友紀「って、美羽ちゃんは?」





P「そういえば、まだ帰ってこないな、あの二人」

友紀「スターの攻撃は長かったのに……ちょっと遅すぎだよね?」

P「連絡して……って、携帯は俺が持ってるのか」

友紀「ああ、そっか」

P「こう遅いのはな……俺、少し探してくるよ」

友紀「じゃああたしも――」

P「いいって。友紀はここで待っててくれよ。野球を見てたいだろ」

友紀「それじゃあ、あたしが美羽ちゃん達より野球をとるみたいじゃん!」

P「違うのか?」

友紀「酷いなプロデューサー!!」



友紀「……時と場合に依るよ?」

P「時と場合に依るのかよ」





友紀「ともかく、あたしだって心配なんだから、一緒に」

P「冗談だよ。誰かがここに居なきゃ、もし入れ違いになったら困るだろ?」

友紀「まあ……そうだけどさ」

P「すぐに見つかると思うし。待ってくれよ、バックは預かっといてくれ」ジャッ

友紀「あ、ちょっと!」

友紀「……行っちゃった」

 ワーワー
友紀「あ、キャッツの攻撃始まる!!」


友紀(……まあ、待ってる人も大事だよ……ね?)



――



ワイワイガヤガヤ
P(あの二人、売店に買いに来たんだよな……)

P(見当たらないな……)

P(トイレかもしれないけど……)

P(いや、流石にないか。てかは言って調べるわけにもいかないし)ツカマルツカマル

P(別の場所にいったのかな。入場に使った入口のほうに行ってみるか)ダッ

……


 ヒョッコリ
美羽(うー、トイレにいるかなーって思ったけどやっぱりいなかったな)

美羽(薫ちゃん何処行ったんだろう……)

美羽(やっぱり、プロデューサーたちに……うんうん、せっかくなんだから邪魔しちゃ駄目)

美羽(なんとしても迷子の薫ちゃんは私だけで探さなきゃ……私はそう行くの)

美羽(マイ・ゴー!! なの!)ドヤァ!



美羽(……なんて馬鹿な事考えてないで、早く探さなきゃ)

美羽(私たちが入場に使った入口……)

美羽(の方はさっき行ってみたけどいなかったし、反対側に言ってみよ)ダッ





ワーワー

友紀「あー!! また三振……しっかりしろよなーもう」

友紀「ビールでも飲まなきゃやってられないよー」

友紀「……」チビチビ

友紀「……」チビチビ



友紀「……」ポツーン



友紀「……おし!!」タチアガリ!

友紀(やっぱり待ってるのはあたしらしくないや! あたしも探しに行こ!)

 ネーチャンタツナヨ ミエネーゾ

友紀「ああ、ごめんごめん」

友紀(っと、プロデューサーのバックもちゃんともってかなきゃね)

友紀「おしっ、じゃあ」



 カキーン
友紀「え、打った!? おし行けー!!」



友紀「じゃ、なくて……は、早く探しに行こっ」





ワーワーワー
美羽(? キャッツの人が打ったのかな? ここからじゃちょっと見ずらいな)

美羽(そっちも気になるけど、今は薫ちゃんを探さなきゃ)

美羽「薫ちゃん本当にどこにいったんだろう?」

美羽(ここより先には行ってないよね。ほとんど元の席の反対側だし……)

美羽「むー。ここは、やっぱり戻った方がいいかな」


 カキーン
美羽(あ、また打ったのかな?)




ワーワーワー
友紀「お、また打った!」

友紀「じゃ……なくて」ゴホン

友紀(とりあえず、一回プロデューサーと合流しよ)

友紀(確かあたしの携帯は、プロデューサーのバックの中に……)

 ピロロロ
友紀(? 誰かの携帯が鳴ってるけど、薫ちゃんの?)ゴサタチー

友紀(しまった、間違えて出ちゃった?!)

友紀「あ、ごめんなさい。薫ちゃんは今――」

??『友紀くんか?』

友紀「その声は、あいさん?」

あい『これは薫くんの携帯だろ、なんで君が出るんだ』





友紀「あはは、いろいろあって。どうかしたの?」

あい『いや、今からそちらに向かおうと思って。君に伝われば十分だが一応、薫くんに代わってくれないか?』

友紀「あー、それがね……」


――



あい『美羽くんと薫くんが戻ってこないのか……』

友紀「だから今、探してるところなんだよー」

あい『大方、美羽くんが君に気を使ってるんじゃないのかな?』

友紀「気を使うって……」

あい『思い当たらない訳はないのだろう? だから私も、合流を後からにしたのだから』

友紀「仕事じゃなかったの?」

あい『さて、どうだろうね?』




友紀「あのさあ、前も言ったけど。そういうのは別にいいからぁ……」モウッ

あい『フフッ。まあ、薫くんの方は美羽くんがついているから大丈夫だろうが、よろしく頼むよ』デハ

友紀「はーい」ジャネー

友紀「もう、あいさんは……。まあいいや、早くプロデューサーに連絡を……」

 ピロン
友紀(今度は美羽ちゃんのが鳴ってる。また下手に触ってまた出ても困るし、無視しとこ)

友紀(あたしの携帯は……あった!)


テルテル
友紀「あ、プロデューサー? あのさ――」
――





P「まったく、待ってろって言ったのに」

友紀「いいじゃん。待ってるのはあたしの性に合わないんだよ」

P「そうだろうけど」

友紀「あたしだって心配なんだから!」

P「分かってるよ」

P「二人一緒にいてもしょうがないし、また別れて探すか」

友紀「じゃああたしは、あっちね」

P「俺はもっと奥の方を見て見るよ。ぞれじゃあ」ダッ



P(友紀の気持はわかるけど、まさか入れ違いとかになってないよ……)

 カキーン
P「お、また打った」



ワーワーワー
美羽「あっ、あれは……アウトかな? あ、今のでキャッツの攻撃は終わりみたい」

美羽(結局、薫ちゃん見つからないし……戻ってきちゃった)



美羽「って、あれ」

美羽(席に……誰もいない?)

美羽(まさか……)



美羽(って、まさかも何もないよね)

美羽(二人とも、私たちのことを心配して探しに行ったんだよな、絶対)

美羽(ああ、もう私のバカバカ!)

美羽(二人が探してるのに、私がここで待ってる訳にはいかないもんね!)

美羽(とりあえず、飲み物だけ置いとこ)


――






P「ったく、本当に何処に行ったんだよ、二人とも」

P(美羽が一緒だから大丈夫だと思うけど……やっぱり警備の人に知らせた方がいいかな?)

P(球場って迷子センターとかあるのかな?)



サッ



P「ん?」

P(なんか今、誰かが隠れた?)



P(……今の人影、見覚えのあるような)

P(まさかな……いや、しかし)


 カキーン

P(あら、今度は……キャッツが打たれたのか?)




  ワーワー
友紀「ああ、打たれてるー……」

友紀(さっきのチャンスでも点は入らないし、美羽ちゃん達も見つからないし……)

友紀「うう、どこ行ったんだよー」

友紀「って、あれは……?」

 カキーン


  ワーワー
美羽「また打たれてる……」

美羽(キャッツ、負けちゃうのかな……)


友紀「美羽ちゃーん!」

美羽「あ、ユッキーさん!」

友紀「やっと見つけたよー。もう、心配だったんだから!」



美羽「ごめんなさい」

友紀「いいっていいって」

友紀「所で薫ちゃんは?」

美羽「それが……」


――



友紀「薫ちゃんが、迷子になった!?」

美羽「ゴメンなさい、本当に」

友紀「ああ、違うんだよ。別に美羽ちゃんを責めてる訳じゃないって」

友紀「美羽ちゃんもその……あたしの事を考えて、でしょ?」

美羽「それは……」ウツムキー

友紀「どうしたの?」



美羽「私、ユッキーさんの為に色々やろうと思ったのに、なんかどれも全然うまくいかなくて……」

美羽「気を使おうとしたら、こんな事になっちゃうし」

友紀「美羽ちゃん……」



美羽「本当、ダメダメで私……空回りしちゃって……」


ポンッ


美羽「ユッキーさん……?」

友紀「そんな顔、美羽ちゃんらしくないよ」ナデナデ

友紀「美羽ちゃんは全然ダメダメじゃないよ。いつも一生懸命なんだよ。私だって、そんな美羽ちゃんに助けられてるんだから」


友紀「それに!」

友紀「一生懸命すぎて、失敗しちゃう事もあるかもしれないけど、失敗して立ち止まるのは、あたし達らしくないでしょ! 失敗したらそれを挽回すればいいんだから! 野球と一緒! 守備でミスしたら一発逆転を狙うんだよ!」

美羽「ユッキーさん……」

美羽「……そうですね。ただクヨクヨしていても、ク(ツ)ヨークなれないですもんね!」




友紀「まあ、ギャグの方は頑張ろう」

美羽「あれー?」





友紀「それより、薫ちゃんを探そうよ」

美羽「はい!」

友紀「って、そうだ。プロデューサーに伝えとかなきゃ」ゴソゴソ

美羽「それプロデューサーのバックですよね。私の携帯もありますか?」

友紀「そうだね。渡しとかないと。またはぐれたら大変だもんね」ハイッ

美羽「もう、大丈夫ですって」アリガトウゴザイマス

美羽「あ、連絡が来てる。これは……?」


 プルルル

友紀「おっ、ちょうどプロデューサーからだ」



美羽(未央ちゃんからだ……でもなんでこんなに?)

友紀「もしもし、プロデューサー? あのね――」

美羽(内容は……)




友紀・美羽「「えっ?」」

 カキーン






――



球場 外


ガヤガヤガヤガ


あい「私は、四人だけだと聞いていたのだが……」




あい「そっちの三人も一緒だったのか?」




凛「まあ」

卯月「どうも」

未央「あ、あははは……」





P「つまりだなー。美羽と飲み物を買いに行った薫を、未央が連れて行って、自分たちの席で坐らせたと」

未央「その後に、ちゃんと美羽ちゃんに連絡したんだよ、あたし?」

友紀「だけど、美羽ちゃんは携帯を持ってなくて、連絡がつかなかった」



P「俺と一緒なのは知ってたんだろ、なんで俺に連絡しなかったんだ?」

未央「いやあ、まずは美羽ちゃんと連絡とってから驚かせようと思って」

美羽「あれ、でも席は? 客席に入るのにチケットがいるんじゃ」

薫「未央お姉ちゃんと私のチケットを交換したんだ!」

未央「そう言う訳。だからあたしは席に戻らないで、美羽ちゃんを待ってたんだけどねー……」





あい「薫くん、ダメじゃないか。知ってる人でも勝手についていっちゃ。美羽お姉ちゃんに迷惑をかけて」

薫「ごめんなさい……」

未央「薫ちゃんを責めないでよー。悪いのは私だし」

凛「そうだね、未央が悪いよ」

未央「しぶりん?! 少しは庇ってよ!」

美羽「それより、なんで未央ちゃんは野球の事を知ってたの?」


未央「ふっふっふー、それはあーちゃんから聞いたんだよ」


美羽「藍子さんから?」

卯月「でも、藍子さんは仕事があるそうで。それで、未央ちゃんが私達に声をかけてきたんですよね」

未央「そう! だから私だけじゃなくて、りぶじんやしまむーにも責任があるのよ!」

凛「未央」

未央「でも止めなかったのは確かじゃーん。薫ちゃんを席に連れてったのは、しぶりんとしまむーなんだから」






凛「うっ、それは……」

P「つまり三人とも、俺達の事を見張って立って訳か」

凛「み、見張ってたというか」

卯月「ちょっとスパイみたいでしたよね」

薫「うわぁ、いいなースパイ!」


P「未央も悪いけど、美羽もだぞ。はぐれてすぐ戻ってきてくれたら、ここまでの事にはならなかったんだから」

美羽「ご、ごめんなさい」

あい「話を聞いてる限りでは、一番悪いのは未央くんのようだがね」

未央「あははー……ごめんなさい。まさかこんなことになるとは」


友紀「ホントだよー。あたしの大事な大事な試合観戦を妨害したんだからねー」

未央「ユ、ユッキー? 目が怖いよー」






P「第一、なんでそんな真似したんだ」

友紀「そうだよー。一緒に来たいなら言ってくれればよかったのに。プロデューサーの奢りだったんだから」

未央「いやあ、なんというかさ。ちょっと面白そうな空気を私の鼻が感知しまして。これはスパイかなーって」


友紀「面白そうな空気?」




卯月「未央ちゃんが、お二人のな――」

凛「ちょっと、卯月」


友紀「……何が言いたいのかな?」

未央「な、何でもないって!」

友紀「……」ジトー

未央「あ、あははー……」





P「まあまあ、いいじゃないか」

友紀「プロデューサー」

P「本人も言ってるだろ。ここまでの騒ぎにする気はなかったって」

友紀「……そうだね。まあ、結局試合もキャッツが勝ったし」

未央「プロデューサー、ユッキー……うう、二人ともありがとー!!」



P「という訳で、このあとの飯を全部、未央のおごりで勘弁してやる」



未央「え、全部って。この人数を?」


美羽「さっすが未央ちゃん、太っ腹ー」

未央「ちょっと、まだ奢るって言ってないから!?」

あい「薫くんは何が食べたい。遠慮しなくていいんだよ?」

薫「本当? 迷惑じゃない?」キラキラ

未央「うっ……ぜ、全然大丈夫だから。もう、肉でも魚でもなんでも来い!!」





薫「やったー!」

凛「私はお魚が食べたいかな」

卯月「私はですね――」


未央「ちょっと、二人は遠慮してよ!?」



 ヤイノヤイノ

P「結局、騒がしい感じになっちゃったな」

友紀「いいじゃん、こういうのはうちの事務所らしいし。それに、野球観戦は人数が多い方が盛り上がるしね!」

P「まあな」



友紀「でもさ……」






友紀「こういうのもいいけど……」

P「?」



友紀「今度は、二人で来れるかな?」



P「……ああ、いいぞ」

友紀「ホント?」

P「ああ、次は全部奢るかはわからないけどな」

友紀「はははー、それは残念だなー」

P「奢らないと行きたくないか?」

友紀「うーん、そうだね。まあ次は我慢してあげるよ」

P「それか、お前が奢ってくれたっていいんだぞ」


友紀「あははー、次はお互いに自腹にしようよ」


友紀「でも、そうだね……」



友紀「その次があったら、奢ってあげてもいいかな?」

P「本当か?」

友紀「ただし、奢る飲み物はビール限定だからね?」

P「ははは、じゃあ車で来るのは止めておいた方がいいな」





薫「せんせぇ、友紀お姉ちゃん、早くー!」

美羽「急がないと置いてっちゃいますよー!」


友紀「分かったよー」

P「ああ、すぐ行く」


友紀「プロデューサー」


P「?」





友紀「約束、だからね!!」






友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」
《終》

◇おまけ◇

未央「やっぱり昨日はさ、あのまま二人っきりにさせた方がよかったのではー、と思うのですよ」

卯月「それって、球場から帰る時ですか?」

未央「そう。美羽ちゃんと薫ちゃんが呼んじゃったけどさ。そこは気を利かせて、プロデューサーとユッキーを置いていくべきだったんじゃないかなーと」

凛「ちょっと未央、下世話すぎない?」

卯月「それに、周りがどうこう言わないほうがいいって、あいさん、言ってましたし」

未央「そうだけどさ。私としても、応援したい訳ですよ。二人の仲を。それに……」

卯月「未央ちゃん……?」

凛「未央……」





凛「昨日のおごりが痛かったんでしょ? 友紀、ビールをたくさん飲んでたし」

卯月「えっ、ああ……」

未央「うう、あの時に二人とも置いてくればよかった……」スッカラカン


《終劇》

おしまいです
ドナキチので何か書こうと思ったけど、ユッキの誕生日やんけって事で。少し前に書いた奴の続きをやってみました。
相変わらずイチャイチャが少ないのは何故なのか。
デレステでユッキ分が補充できたので大変満足です。素晴らしいですデレステ(ノーマルしかないけど)。
美羽ちゃんはいつ来るんですかね?

読んでくれた人、本当にありがとうございました。
そしてユッキ、ハッピーバースデー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月16日 (水) 16:56:47   ID: P2ml-2zi

続き期待

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