ランディ「凛々の明星?」ユーリ「マナの樹?」 (48)

聖剣伝説2とTOVのクロスオーバーSSになります。
聖剣2の世界にユーリ達が迷い込んだ感じになります
設定の矛盾等は割合くださいまし

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442188516

デューク達との戦いから1年が経とうとしていた。

ユーリ「今日のギルドの活動は…?」

カロル「うん!町内のゴミ拾いだよ!」

リタ「はぁ…それってギルドの活動と言えるのかしらね…」

ユーリ「まるでボランティアだな…」

カロル「もう前払いで報酬貰ってるんだから後には引けないよ!頑張ろうユーリ!リタ!」

リタ「まったくしょうがないわね…その代り晩御飯しっかり奢ってよ!」

ユーリ「まあ依頼は依頼か、わーったよ、カロル大先生」

ユーリ達はぶつくさ良いながらも町内のゴミを拾いまわった

フレン「やあユーリ、ゴミ拾いなんて立派じゃないか」

後ろから聞きなれた声がした。

ユーリ「フレンか」

ゴミを拾っている俺を馬鹿にして発した台詞ではなく純粋に相手を褒めている声のトーン
お世辞にもこいつは人を馬鹿にしたり蔑んだりする事が出来ない男だ。

ユーリ「これはこれは騎士団長殿、巡回おつかれさまでありますっ」

フレン「おいおいよしてくれ、君らしくもない」

ユーリ「平和だな」

フレン「ああ、一年前の事が嘘みたいだ…」

ユーリ「魔導器が使えなくなって色々と不便だけどな」

フレン「だけど人々はそのおかげで一歩ずつだけど歩みだしている」

会話に夢中になりつつもゴミ拾いを進める。
気づけばフレンまで手伝っていた。

ユーリ「ん…なんだこれ…」

芝生の中から一冊の本が出てきた

フレン「本…ずいぶんと分厚いね」

ユーリ「なんかの辞典か?リタが好きそうだな」

期待

ユーリ「何かのいかがわしい本だったりしてな」

フレン「な、何を言ってるんだユーリ!///」

ユーリ「冗談だよ冗談。お前って本当そういうネタに耐性ないのな」

フレン「か、からかうな!」

リタ「何サボってんのよユーリ」

カロル「こっちはもうゴミを拾いすぎてクタクタなのに!」

ユーリ「いや、本を見つけてな、リタがこう言うの好きなんじゃないかなって」

リタ「あんたねぇ、本なら何でも好きって訳でもないのよ?ほら、ちょっと貸してみなさい」

リタはユーリから本を受け取るとページをぺらぺら捲った

リタ「うーん、小説みたいね…こう言うのあたし苦手だわ…エステルにでもあげたら?」

フレン「エステリーゼ様は今帝都の祝儀の打ち合わせで中々会えないよ」

リタ「内容は悪くなさそうなのよね…マナの力に聖剣…そんなのが存在したらあたしら研究員なんて必要なくなるわ、まあ所詮は創作よね」

カロル「あれ、今本が光らなかった?」

リタ「なっ!?」

驚いて本を思わず落とすリタ

リタ「いきなり驚かさないでよ!びっくりするでしょーが!」

カロル「だってさ、本が光ってるんだよ実際…」

ユーリ「ん…言われて見れば確かに…」

フレン「まさか魔導器?」

リタ「あるわけないでしょ!仮にこれが魔導器だとしても稼動してる事自体がありえないわ!」

即座に本を拾い上げ周りを見回すリタ

リタ「術式も起動しないし…本当なんなのかしらこr」ヒュン

一瞬の出来事だった

カロル「リタが消えた!?」

ユーリ「なんだよこれ!」

フレン「危ない…その本から離れr」ヒュン

次にフレンが消え

カロル「あわわわ、ユーリ…大変だよ…早くなんとk」ヒュン

続けてカロルも消え…

ユーリ「しゃれになってねーぞ…!どうなっちまってやがる!」

ユーリは本を振り回したりページを開いたりしたが何も起きなかった

と、その時

???「私達の世界を…救ってやってくれ」

突如ユーリの耳元から男性の声が聞こえた

ユーリ「な…」ヒュン

そして誰も居なくなり本だけが残された…


????「…」

その本を無言で拾い上げる長髪の男

????「これも…何かの運命なのだろうか…」ヒュン

ユーリ「ん…ここは…」

目が覚めたらベッドの上だった

????「あ、目が覚めたんですね」

そして目が覚めた直後、先ほどの出来事を思い出しまわりを見渡す

ユーリ「フレンは…カロルにリタも…」

部屋に俺と、俺を起こした少年だけだ…
一体あいつらはどこへ…

????「村の外で倒れてたんで急いで運んできました」

ユーリ「村の外…?ここは帝都の下町じゃないのか?」

????「えっと…ここはポトス村って言います…あ、自己紹介遅れてすみません、俺の名前はランディ、小さい頃からこの村に住んでるんです」

ランディと言う少年にことの経由を説明されるもいまいち理解に苦しむ

ユーリ「いや…聞いたことがない村だな、ランディだっけか…俺のこと騙してる…訳でもないよな」

ランディ「まさか!?助けてあげたのに酷っ!」

ユーリ「冗談だよ、あと別に敬語じゃなくてもいいぜ、」

ランディ「え?あ、ああ、うん…ラビにでも教われたんじゃないかと焦ったよ」

ユーリ「ラビ?なんだそりゃ」

ランディ「ええ!?ラビも知らないの?!獰猛なモンスターで有名じゃないか!」

ユーリ「獰猛なモンスター…エフミドの丘のガットゥーゾとかなら倒したことがあるな…」

ランディ「な…何それ…?聞いたことないな」

ユーリ「本格的にやばいな…一応常識として聞いておくけど帝都ザーフィアスって知ってるか?」

珍しいなTOVのSS


TOZ?いえ知らない子ですね

ランディ「帝都って言えば普通ヴァンドール帝国のノースタウンを思い浮かべるけど…僕も頭よくないから…」

ユーリ「頭でも打ったのか俺…」

ランディ「えい!」

ごちん!

ユーリ「痛っつ!何すんだよ!」

ランディ「痛いなら正常な証拠だよ」

ユーリ「…気遣いありがとさん…」

ランディ「今日は村の外からのお客さんが多いな」

ユーリ「ん、そうなのか?」

ランディ「うん、なんか騎士様が来てるよ」

ユーリ「(もしかしてフレンか!?)」

ランディ「年配だけど…」

ユーリ「前言撤回だな…」

ゴゴゴ

ユーリ「お、地震か…」

ランディ「そ、そうだ、思い出した…なんか剣を抜いてから外や村の様子がおかしいんだ」

ユーリ「剣?その腰にぶら下げてるなまくらか?」

錆びて使い物にならない、すぐにも折れてしまいそうなそんな剣だった

ランディ「お兄さんの武器はすごいな…鋭利でかっこいい」

ユーリ「一応護身用で刀を持ち歩いてるんだよ。モンスターに襲われない様にな」

ランディ「外で気を失ってたのに?」

ユーリ「ほっとけ」

ランディ「あはは」

ユーリ「話は戻るが、剣を抜いたらどうなったんだ?」

ランディ「話せば長くなるけど…」

………

……

ユーリ「ふーん、言い伝えね…余り信憑性がないな、いかにも田舎に伝わる迷信って感じだ」

ランディ「でも僕が抜いたせいで村の外にモンスターが…」

ユーリ「厄除けか何かにでもなってたのかね」

??「聞いたぞ!お前…聖剣を抜いたんだな!」

突如ドアを叩くようにあけて入ってきた大柄の少年と痩せた少年
それに続くかのように村長が入ってきた。

村長「騒がしくてすまんの、若いの」

ユーリ「ん、あんたは…?」

村長「この村の村長だ、このランディが大変な事をしてしまってな」

ボブ「聖剣を抜いたら世界は終るってこの村の伝承があるんだ!」

村長「村の掟を破ってしまった以上、ランディをこの村に留めて置くわけにはいかないのだ」

ネス「出てけよ余所者」

ボブ「そうだ!お前のせいでこの村は全滅だ!出て行け!」

ランディ「そんな…僕は…」

ユーリ「はぁ、これだから田舎って面倒なんだよな、そんな錆びた剣一本に守られてるような村ならそのうち早かれ遅かれ滅びちまうんじゃねーの?」

村長「貴様…なんと無礼な!」

ボブ「そうだ!余所者に何がわかる!お前もランディの味方するならすぐに出て行け!」

ネス「そうだそうだ!」

ユーリ「それも田舎にありがちだわな、自分達の風習に捕らわれすぎて他が見えなくなっちまう。せっかくランディの奴が剣を抜いたんだしこれからはもう少し外の世界で社会勉強したほうが良いんじゃねーか?お[ピザ]さんよ」

ボブ「なんだとぉ!」

顔を赤くしたボブはユーリに殴りかかる。
しかしユーリはボブの拳を軽々受け止めた

ユーリ「おいおい、よそから来た人間にいきなり殴りかかるなんて、とんだ村人さんだな」

ボブ「イテテテ!こいつ滅茶苦茶つえーぞ!」

ランディ「か、かっこいい」

ユーリ「もう少し落ち着けよあんたら、錆びたなまくら1本抜いただけでモンスターが凶暴化したり地震が起きたりするなんて普通考えるか?所詮金属の塊だぞ?」

ボブ「いってぇ…ってでも…言われて見れば確かにそうだよな…」

村長「そんな事はどうでもいい!村の掟を破ったんだ!気に入らないならランディと一緒に村から出て行ってもらうことになる!」

ユーリ「元々長居するつもりなんてねーよ、それにお前らも薄情だよな。こんな単純な事でダチ止めれるんだから」

ボブ「う、うるさいやい…!俺は…くそっ!」

ダッダッダツ

ランディ「ボ…ボブ!」

ボブが走り去った直後…

ゴゴゴゴ!

村長「また地震が…今度は大きいぞ…!」

ランディ「ボ…ボブが危ない…!」

ユーリ「おい、ランディ!」

外へ飛び出すランディを追いかけるユーリ

ランディに追いついた直後足元が崩れ落ちた

ユーリ「いてて、あんまり無茶すんな」

ランディ「で、でもボブが…!」

あたりを見回すと岩陰に隠れているボブの姿が

ユーリ「おい、何やってんだ、あぶねーから上にあがるぞ」

ボブ「ひぃぃぃぃ!目の前!目の前みろって!化け物が!!!」

振り向くと後ろには巨大なカマキリのようなモンスターがこちらを威嚇していた。

ランディ「ば、化け物!?」

ユーリ「おいおい、マジかよ…」

ランディの錆びた剣じゃ長時間戦闘は期待できないだろう…ならば

ユーリ「ランディ、お前はそいつを連れて先にあがれ。俺はこいつを食い止める」

カチャ

鞘にしまってある刀を取り出してジャグリングさせるユーリ

ボブ「た、戦うってマジかよ…」

ランディ「俺も…俺も戦うよ!」

ユーリ「いいから下がってろ!」

ユーリの怒鳴り声が地下に響く。
しかしランディは臆せずユーリの隣に歩み寄った

ランディ「僕も、友達を守るために戦いたいんだ…ボブだって…お兄さんだって…友達だから!」

ボブ「ラ…ランディ…」

ユーリ「ったく…ただやばくなったら真っ先に逃げろよ、わかったな?」

ジェマ「おーい!君達聞こえるか!」

穴の上から人の声がした
見上げるとそこには甲冑を着た50大くらいの男性が覗き込んでいた

ユーリ「誰だよおっさん」

ジェマ「私はタスマニカ共和国のジェマだ!少年よ!それは聖剣だ!錆びていても力は健在!それがあればマンティスアントを倒す事ができるだろう!」

ランディ「ええ!?」

ユーリ「ようは俺達にあいつを倒せって言いたいのな」

ジェマ「青年よ!少年をフォローしてやってくれ!君もそうとうの使い手とみた!」

ユーリ「調子よすぎんだろ!でもまあ仕方がねえ!やってやるさ!!」

会話して間もなくマンティスアントは鋭い爪を立て襲い掛かってきた!

ズガン!

ランディ「うわあ!」

ユーリ「よっと!」

すかさずマンティスの攻撃を避ける二人

ユーリ「魔導器は使えないが…なんとかなんだろ!」

マンティスアントが次の攻撃動作に入る前にユーリは切りかかった

ザシュ!

血しぶきと共にマンティスの左腕が切り落とされる

ランディ「凄い…」

ユーリ「ランディ今がチャンスだ!もう片方の腕を狙え!」

ランディ「う、うん!でああああ!」

痛みに悶えているマンティスの右腕をさらにランディが切りかかった!

ズシャ

ユーリ「本当になまくらじゃないんだな…錆びてるのにあの切れ味かよ」

ランディ「やった…やったよ!」

両腕を切り落とされ成す術がなくなるマンティスアント

ユーリ「初めてにしては上々だな、ランディ」

ランディ「う、うん!」

しかしマンティスアントはまだ立ち上がった

ユーリ「しぶとい野郎だぜ、ユーリが剣を構えたその時」

ユーリの腕輪が光を放っていた

ユーリ「ん…俺の魔導器が光って…これってまさか…」

信じられない事だがユーリは深呼吸した…

ユーリ「もしかして…」

ランディ「お兄さん!化け物がお兄さんに突進してきてる!」


ドドド

と物凄い音を立てユーリに目掛けて突進してきた

ユーリ「久々に…やりますか…」

ユーリは再度刀をジャグリングしマンティスへ向け構えた

そして

ユーリ「蒼破刃!!!」

ユーリの刀から放たれる青い衝撃派がマンティスアントを貫いた。

その場にズドンと倒れるマンティスアント

息絶えピクリとも動かなくなった

ランディ「すげえ!今の何!?」

ユーリ「まあ、ちょっとした俺の技だよ」

ランディ「こんど僕にも教えてよ!」

ユーリ「機会があったらな」

ボブ「助かったのか…?」

ユーリ「ああ、もう倒したよ心配すんな」

ボブ「よ、よかった…腰が抜けて動けないよ」

ジェマ「おーい!よくやったー!今縄を出すからな!」

ユーリ「あのおっさんも戦うの手伝えよ…」

ランディ「あはは、そうだ、そう言えばまだ聞いてなかった…お兄さんの名前」

ユーリ「ああ、じたばたしてたもんな…悪い、俺はユーリ、ユーリ・ローウェルだ」

ランディ「ユーリ…うん、改めてよろしく、ユーリ」

ユーリ「ああ、こっちこそな、ランディ!」

????「デインノモスが過剰反応している…これもマナの力というやつか…」

タナトス「くくく、中々良いものを持っているな…異世界の者よ…」

????「お前は…」

タナトス「我々と来る気はないか?」


次回へ続く



聖剣2のssとか初めて見た


なかなか面白い期待してる

ユーリ「爪竜連牙!!」

ゴブリン「グエエ」

ユーリに吹き飛ばされるゴブリン

目の前には焚き火にかけられた巨大な大甕がある。
その中に煮られていたのは

ランディ「熱い!ユーリ!早くたすけてくれよ!」

ユーリ「待ってろ!こいつらを倒したらすぐ引きずり出してやる!」

あれから俺達はランディと一緒に村を追い出された

ボブ「おい、ランディ…それとユーリさん…」

ランディ「…」

ボブ「今は村がごたごたしてるけど、いつかきっと許してもらえるからさ…その時はその、戻って来いよ…!」

ランディ「ボブ…ありがとう…」

ボブ「ユーリさん…こいつのこと色々と頼みます…それとさっきはすみませんでした…」

ユーリ「気にすんなって。お前の事ちょっと見直したぜボブ」

互いに笑いあうボブとランディ。
やはり本心では大事な友人のようだ。

そして

フィールドでの会話は主にテイルズの『スキット』をイメージしていただけたらなと思います。

スキット1:追い出されちゃった

ランディ「はぁ、ついに村を追い出されちゃったよ…」

ユーリ「まあ仕方ないだろ。堅物どもだらけなんだ、逆に残るほうが辛いと思うけどな」

ランディ「それはそうだけど…これからどうしよう…」

ユーリ「ジェマのおっさんが言ってたルサ・ルカの居る神殿を目指すんだろ?」

ランディ「僕達に務まるのか不安だ…」

ユーリ「さてな、でも何もしない事には始まらないだろ?」

ランディ「ユーリってさ、前向きだよね…僕も見習わないと…!」

ユーリ「いいや、別に深く考えてないだけだよ、本音を言えばめんどくさい」

ランディ「あ、あはは…」

フィールド水の神殿へ向かう合間にて

ユーリ「さてと、今日はここら辺で野宿か」

ランディ「食べるものならもってきたよ。はい、まんまるドロップ」

ユーリ「飴玉かよ…」

ランディ「栄養価が高くて食べると元気になるんだよ」

ユーリ「とは言うが、あれだけ化け物と運動した後だしな…がっつり行きたい気分だ」

ランディ「どうしよう、ラビでも食べるの?」

ユーリ「いらねーよ…魚でも捕まえてくるか…ランディ、お前は焚き火を見ててくれ」

ランディ「わかった、待ってるよ…」

………

……



ユーリ「その間にゴブリンに捕まったわけか…あらよっと!」

ザシュ

ゴブリン「コイツ…ツヨイ…カナワナイカラニゲヨウ…!」

ダッダッダッ

ランディ「た、助かったよユーリ…」

ユーリ「無事でなによりだな、と言うかカマキリの化け物と戦えてなんでゴブリンなんぞに負けてるのお前…」

ランディ「いやぁ、もう体力切れだよ…疲れちゃって…」

ユーリ「それもそうか…なら腹ごしらえだな」

ランディ「おお、魚だ…結構取れたんだ」

ユーリ「まあな、下町に居た頃はよく魚取ってたもんだ、さあ焼きあがったら頂くとしますかっ」

ランディ「僕も手伝うよ」

ユーリ「いいよ、お前も疲れただろ、休んでろよ」

ランディ「ありがとう…」

と、その時

ぐ~~

ユーリ「焦るなって、すぐに焼けるから」

ランディ「いや、今の僕のお腹の音じゃないんだけど…」

ユーリ「ん…じゃあだれだ…」

ぐ~~

ユーリはすかさず小さい石ころを持ち上げて茂みに軽く投げた」

???「痛ったぁい!何するのアンタ!」

ユーリ「怪しい奴が茂みに隠れてたんでついな」

ランディ「女の子…?」

ユーリ「なんだ、魚が欲しいのか?沢山あるから食っていいぞ?」

???「べ、別にいらないわよ!」

ぐ~

ユーリ「あっそう。ランディ、焼けたぞほれ」

パシ

ランディ「滅茶苦茶美味そう…いっただきます!はぐはぐ…美味しい!」

???「…」

ユーリ「下らねー意地張ってないで食べればいいだろ?ほら」

???「わかった…わよ…ありがと…

ユーリ「で、お前はこんな所で何してんだ?まさか俺達を襲って金品でも巻き上げるつもりだったとか?」

???「違うわよ!そこの子がゴブリンに捕まってて助けようと思って隠れてたの!そしたらアンタが出てきてゴブリンを一掃しちゃって…」

ユーリ「出るに出れなくなったわけな…」

???「それに私、お前なんて名前じゃないから」

ユーリ「はぁ…一応聞いとくけど名前は?」

プリム「プリムよ!」

ランディ「僕ランディ!これからこの聖剣を持ってルサ・ルカ様の居る水の神殿に行かなきゃなんだ!」

ユーリ「ユーリだ、ユーリ・ローウェル、訳あってこいつと旅することになっちまったんだ」

プリム「ふうん、二人とも変な名前」

ユーリ「お前もなっ」

プリム「私変じゃないから!」

ユーリ「へいへい、じゃあ魚食ったらとっとと家に帰んな。お嬢ちゃんが出歩く時間にしては遅すぎるぜ?」

プリム「帰らないし…」

ユーリ「家出少女ってやつか…?」

プリム「…」

ランディ「まあまあ、聞いてあげようよユーリ」

ユーリ「まぁ…お前がそこまで言うなら」

プリム「なんだ、君いい奴じゃない。そこの男と違って」

ユーリ「そりゃありがとさんっ」

プリム「褒めてないわよ!」

ユーリ「ふーん。好きな男との交際を親に認めてもらえず家出ね…なんというか…幼いというか…」

プリム「っさいわね!仕方ないでしょ!本当に好きなんだから…」

ランディ「そっか…大変なんだねプリムも…」

プリム「ごめんね、私情なのにここまで聞いてもらっちゃって…」

ユーリ「別にいいよ。俺達が困るわけじゃないし」

プリム「ランディはともかくやっぱあんたなんかむかつくわ」

ユーリ「そりゃどうも、別に嫌味を言ってるわけじゃないよ。ただ単に色恋沙汰とかの話って慣れてないから苦手なんだよ」

プリム「ふぅん…あんたもてそうなのにね…」

ユーリ「ねーよ、お世辞はもう少し大人になってから言ってくれ、お嬢さんっ」

プリム「だからプリムって呼べって言ってるでしょ!!」

ユーリ「プリムの恋人、ディラックだっけか…なんか性格が俺のダチに似てるんだよな…」

ランディ「ユーリの友達?」

ユーリ「ああ、フレンって言うんだけどさ」

プリム「フレン!?あんたフレンを知ってるの!?」

ユーリ「知ってるも何も俺の幼馴染だよ。フレン・シーフォ。苗字が違うならきっとお前の言うフレンは他人だ」

プリム「ううん合ってる!最近私の故郷のパンドーラに騎士団員として雇われたんだけど、実はね…」

………

……



ユーリ「模擬戦でフレンと戦ってディラックが負けたと…」

プリム「そのせいで父親がフレンの事を気に入っちゃって…で、私とお見合いさせられそうになったのよ…」

ユーリ「フレンだってそりゃ困惑するだろう…」

プリム「うん、凄くいい人で、口裏合わせてくれてね、互いに断ろうって事になったんだけど…パパが納得してくれなくて…」

ユーリ「それで家出って訳か…にしてもフレンの奴、なにやってんだ…」

ランディ「じゃあ水の神殿に行った後、フレンに会いに行く?」

ユーリ「そうだな、あいつが居れば色々と心強い、と言うか無事で安心したよ」

プリム「へ?」

ユーリ「いいや、こっちの話だ…悪いなプリム、パンドーラに行く前に少し寄り道させてもらうけどいいか?」

プリム「別に良いよ。お魚のお礼もあるしね」

???「プリム!こんなところに居たのか!」

プリム「あ…」

ユーリ「何してるんだお前…」

フレン「プリム!それにユーリも!って…ユーリ!?ユーリなのか!?」

ユーリ「そうだよ、正真正銘ユーリだよ。パンドーラの雇われ騎士になったんだってな…」

フレン「仕方がなかったんだ…とりあえず何処かしらで騎士として働けばこの世界の情報をつかめると思って…それに」

ユーリ「それになんだよ」

フレン「プリムが家出したって聞いてね、エルマン様に連れ戻すよう頼まれたんだ」

プリム「パパに!?私ぜったい戻らないから!」

フレン「困ったな…」

ユーリ「だったら保護目的でお前も一緒に行こうぜ?お前とまた離れ離れになると色々と大変だからな」

フレン「そうか…そう言う手もあるか、やるな、ユーリ」

プリム「ふふ、仲良さそうだね、あんな嬉しそうなフレンの顔始めてみたよ」

ランディ「友達か…いいよね」

フレン「君は?」

ランディ「あ、始めまして、ポトス村出身のランディです…フレンさん…!」

フレン「フレンでいいよ、よろしく、ランディ」

ランディ「え、あ、うん…よろしくフレン!」

フレン「良い眼をしているな。きっと君も将来強くなるだろう」

スキット2:いざ水の神殿へ

ユーリ「ったく、臨機応変に上手くやってたのなお前」

フレン「本当に大変だったよ…僕以外知ってる人が居なかったらどうしようって思ってて…」

ユーリ「まあ少なからずそれは俺にもあったよ…でもまあ、お前が無事でよかったよ」

フレン「君もだ…ユーリ」

プリム「ねえねえ、水を差して悪いんだけど」

ランディ「魚がこげちゃってるよ…」

ユーリ「やべっ!早く食えフレン!」

フレン「ちょ!無茶言うなユーリ!」

スキット3:よろしくっ

ランディ「よろしくね、フレンにプリム」

プリム「こっちこそ!」

フレン「ランディ、何かあったら遠慮なく頼ってくれ」

ランディ「ありがとう、フレン!僕もこの聖剣と一緒に強くなってみせるよ!」

フレン「まっすぐで綺麗な心を持っているな、いつか僕の所属している騎士団に入らないか?」

ランディ「へ…?」

フレン「君のような才能の塊を野放しにするのは惜しい…ぜひ!」

プリム「ちょっとユーリ…止めなくていいの?」
ユーリ「まあ、いつものことだ…」

今日はここまでですみません…力尽きそうなので寝ます…それでは

おっつー

聖剣2とか期待するしかないじゃないか

スキット3:魔導器が動いてる件について

フレン「なあユーリ…君はこの世界に来てから戦ったりしたのか?」

ユーリ「ああ、そりゃもう何度もな…おかげさまで疲れたよ」

フレン「という事は…気づいていたか」

ユーリ「魔導器が動いてる事だろ…?」

フレン「この世界にもエアルに似た何かがあるということなのかも…」

ユーリ「まあいつかリタと合流したら聞いてみるか」

スキット4:ディラックについて

ランディ「ねえプリム、ディラックってどんな人だったんだい?」

プリム「ん?えっとね、やさしくて暖かくてとってもカッコいいよ?」

ランディ「なんか絵に描いたような説明だね…」

プリム「だって事実なんだもん!」

フレン「彼はすばらしい騎士だよ、剣を交えてそう思った」

ユーリ「ふーん、まあプリムみたいなおてんば娘と恋人になれるくらいなんだ、器がでかくねぇとやってられねーってか?」

プリム「きー!やっぱあんたむかつくわ!」

そして気づけば水の神殿についていた。

ユーリ「どうやらここで間違いないみたいだな…」

ランディ「たしかジェマさんが先に入ってるって…」

ジェマ「おーい!君たち!」

ユーリ「ったく、都合よく先回りしすぎだぞおっさん」

ジェマ「すまんな。いろいろと段取りもあったりしたのだよ」

フレン「はじめまして、帝国の騎士団長、フレン・シーフォです、以後お見知りおきを…」

プリム「へ」

ランディ「帝国?」

ジェマ「き…君が?ヴァンドール帝国の騎士団長?」

フレン「いえ、違います…私の言っている帝国は」

ユーリ「あーはいはい、わるいね、俺たちの住んでるところはここよりはるかに遠いところでな」

状況をジェマやランディたちに説明した

ランディ「え!?ユーリたちって別の世界から来たの!?」

ユーリ「まあ、言ったところで信じてもらえないだろうがな」

プリム「まあ、聞いたことのない魔法や武術を使うわよね…」

ジェマ「ふむ、驚いてはいる…しかし君たちがうそを言ってるようにもみえんな、とりあえずルサ・ルカ様に聞いてみよう」

ルカ「ふぁふぁふぁ、知っておるぞ、異世界の来訪者たちよ…」

ユーリ「なんだこの女の子は」

フレン「あの、ルサ・ルカ様はどちらにおられますでしょうか?」

ジェマ「そこの方がルサ・ルカ様だ」

ランディ「えええ!?こんな女の子が何百年も生きてるおばあちゃん!?」

プリム「うそでしょ!?私より若いじゃん!!!」

ジェマ「こら!失礼だぞ!」

ルカ「ふぁふぁふぁ!よいよい!なかなか楽しそうな若者たちぞな」

ユーリ「あんたに聞きたいことがたくさんあるんだが…」

ユーリは魔導器をルカ様にかざした

ユーリ「俺たちの世界では魔導器(ブラスティア)と呼ばれてる道具なんだけど、エアルがないこの世界でなんで動いてるんだ?」

ルカ「ふむ、エアルとな…?」

フレン「えっと、僕たちの世界にある存在で、魔導器を動かすに欠かせない力なんです」

ルカ「ふむ…おぬしのその腕輪…とてもこちらの世界では作れない代物じゃの…すばらしいものじゃ」

ルカ「この世界にはマナのオーラというものが存在する」

ユーリ「俺たちの世界で言うエアルみたいなものか」

ルカ「少し違うかもしれんの」

ユーリ「どうしてわかるんだ?」

ルカ「少しお前さんたちに触れてお前さんたちの世界がどんなものか見せてもらったわ」

ルカ「過去の技術の賜物を恩恵として生きてきた世界のようじゃな」

ユーリ「そんなことまでわかるのか」

ルカ「ある意味ではこちらの世界とさほど変わらぬかもしれん」

フレン「ルカ様…この世界にきた僕たちは何か使命でもあるのでしょうか…」

ルカ「ふむ、星そのものを救った経験のあるお主たちの力を見込んだ神が、呼び寄せたのかもしれぬ」

ユーリ「だから信憑性うすいっつーの…」

ランディ「何がなんだか…さっぱりだ」

プリム「エアルとか魔導器とか…さっぱりだわ」

今日はちょっと仕事でかなり疲れてしまったので寝ますね…これから盛り上げていきたいと思います

おつ
聖剣2で一番盛り上がるのってどこだろうな


楽しみにしてる

マダー?

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