少年「魔王が死んでも魔法の勉強は続くのかよ…」(33)

ファンタジー系のssです。

最近どこにもそーいうのが無かったので。

ツインテ娘「あなた、魔法といわず何でも嫌いじゃありませんの」

少年「……そういやそうだな」

ツインテ娘「そういやそうだな…じゃ、ありませんわっ!! ちゃんと授業に集中しなさい!」

少年「うへぇい」

少年は自分を睨み付ける隣席の少女に適当な返事を返す。

少年(返事しときゃもうお叱りはこないだろ……)

加えて授業を真面目に受ければか。

少年(んな事言ったって魔素のくだりは聞き飽きたっての……)

同じ説明を繰り返す"ボケた"教師は、今日はある生徒の『魔王は魔力が強かったんですか?』という問いに対して、

『魔王は魔素を操る力に優れていたんですよ』と答え。

そして魔法を使うには魔素をどう操るうんぬんかんぬん……と、説明を始めたといった具合だ。

少年(おめーが魔素大好き人間なのはよく判ったからよー……)

ツインテ娘「ちょっと」

少年「……」スピー

少年(……聞く必要ねぇよな)

―――

少年「……?」

なにやらやけに騒がしい。

ツインテ娘「やっと起きましたの?」

少年「………あー…」

ツインテ娘「授業はとっくに終わりましたわ。早くしないと昼食をとる時間も無くなりますわよ?」

少年「やべぇ……昼休憩始まってどんくらいだ?」

ツインテ娘「そうですわね……20分くらい?」

ダッシュ。

ただでさえ、学生食堂の連中は融通がきかないのだ。

少年(くっそ……、20分って……)

~学生食堂~

おばちゃん「残ってるのはこれだけだよ」

少年「……」ウダー

あるのは当然"売れ残り"だ。人気商品はとっくに他の生徒が買って行った後だ。

残っているのは謎メニューの"オズマンド・バケットサンド"なる、アホ学園長の考案したゲボマズ・サンドか、質素な山菜サンド。

少年(……俺はベジタリアンじゃねぇっつの)

おばちゃん「買わないならさっさとどきな! 他の生徒の邪魔だよ!」

少年(チッ……)

少年「買う! 買います!!」

―――

少年「…ったく今日はツイてねぇなぁ」

少年(こんなもん腹の足しになるかっての)

数個の山菜サンドでジャグリングをする。

そうして歩いてる内に、校庭にある、秘密の場所へと辿り着いた。

校舎の五倍の敷地はあろうかという、この魔法学園の片隅には小さな林がある。

その一角に、昼寝を最高に気持ちよくできる場所があった。

少年(相変わらずこの木の下は陽当たり風通しサイコー)ドサッ

少年「今日は昼寝の先取りしちまったからな……」ペリリ

少年「はぐ……。…中々美味い」モグモグ

少年(ちょっとのんびりするだけだ……)

少年「……」ウト…

ちょっとわかりにくい…

◎校舎の五倍はあろうかという、この魔法学園の敷地の片隅には小さな林がある。

って事でいいんだよな?

>>8
訂正ありがとう!

深夜明けテンションで頭がどうにかしていたようだぜ……。

付け加えると、校舎の五倍の面積ってのは校庭の話だったんだ。

少年「…………」

ガサッ

少年「………………」

ガサガサ

少年(……なんだ。やけに葉の音がうるさい……)パチ

少年「ん?」

少女「―――ッ!」

木の上から黒い塊が落ちてくる様子を、少年の脳は常時の何倍もの速度で知覚していた。

グシャッ

少年「げっ…!?」

少年(何だ……いきなり……!?)クワンクワン

少年「…………」クラッ

少女「いたたた……」サスサス

少女「あ…、ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」

少年「 」

少女「……あの?」

―――

―――

少年「……」

少女「あ、起きました?」

少年「…………」ムクッ

少年(膝枕……。って誰だコイツ)

ズキッ

少年「っ痛ぇ!?」

少女「ごめんなさい……一応、手当てはしたんですけど……」

少年(……タンコブできてやがる。俺は気を失ってたのか?)

少女「この木の上でお昼寝してたんですけど、…足を滑らせちゃって」エヘヘ

少年「……」

少女「私まおーって言います。明日からこの学校に通う事になりました」

少年(まお……?)

少女「よろしくお願いしますね?」ペコ

少年「転入生か? ……つーか今、魔」

男「まお!」

少女「男さん!」

男「こんなところにいたのか、探したぞ。さぁ、もう帰るよ……そっちの彼は友達かい?」

少女「はい!」

少年(はい?)

男「そうか……これからまおをよろしくね」

少年「まお?」

男「そう。この娘の名前さ。な? まお」

まお「はい!」

少年「…………」

男「それじゃ、そろそろ行かないと。またね」

まお「ばいばーい!」

少年「…………」

豪奢な男が黒い少女を連れて歩いていく。

少年(……まさかな)

―――

―――

少年「ったく、夕暮れだ……」

ガラッ

少年「あん?」

ツインテ娘「! ……」ムスッ

少年「まだ教室にいたのか。とっくに下校時刻過ぎてるだろ」

ツインテ娘「あなたが遅いからでしょう! …まったく、どこをほっつき歩いていたんですの…」

少年「……なんか約束でもしてたっけ?」

ツインテ娘「先生から手紙ですわ! 多分補習の連絡ですわよ。相当お怒りになっていましたから」

少年「……マジかよ」

ツインテ娘「これでやっと帰れますわ」

少年(手紙一つで律儀なやつだなぁ)

少年「ちぇっ、もしかしたら俺の知らない間にそういう事になってるのかと思ったのに」

ツインテ娘「なんですって?」

少年「なんでもねーよー……」ガタガタ

ツインテ娘「帰り支度をするなら早くしなさい。これ以上待つ気はありませんわ」

少年「……」ピタッ

ツインテ娘「…なんです?」

少年「いや……、カミサマありがとうってな」バタン

―――

ツインテ娘「何も家まで送ってくれなくてもよろしかったのに……」

少年「もう夜遅いからな」

ツインテ娘「あなたも気をつけて帰るんですのよ」

執事「さ、お嬢様」

バターン

少年「……いつ見てもでけぇ家だなぁ」

少年「…………帰るか」

翌日

少年「……くぁあ」

ガララ

少年「ふぁ~ぁあ……」ガタッ

ツインテ娘「…少しは早く来ようとは思いませんの?」

少年「いいじゃねぇか……どうせする事もねえし……」

ツインテ娘「ありますわ! 授業の予習とか…」

少年「……」zzz


ツインテ娘「ああもう!」

ザワザワ

少年(……なんだ。いつも以上にやかましいなぁ…目が覚めちまった)

教師「それじゃあ転校生を紹介するぞー。入れ」

?「はーい!」

男子「うおおおお!?」

女子「きゃー!!」

少年「……チッ」ノソッ

ツインテ娘「ようやく起きましたわね」

少年「なんの騒ぎだ……」

まお「転校生のまおです! よろしくお願いしますっ!!」ペコッ

少年「……」

ツインテ娘「……。可愛い子ですわね?」

教師「じゃあ、…えーと、空いてる席は……」

まお「先生! あそこがいいです!」ビシッ

教師「ん?」

少年・ツインテ娘(……ここ?)

教師「あー……、あの席はもうツインテが使ってるからなぁ。あっちの窓際の席に―」

まお「嫌っ! あの席がいい!」スタタタッ

まお「ね! 席交換してよ!」

ツインテ娘「へっ?」

まお「お願い~! この人の隣がいいの!」

少年「……ふぁ~ぁ」

教師「なんだ、少年と知り合いだったのか」

まお「うん! 友達なの。だからお願い!」

ツインテ娘「ええと…」チラッ

少年(寝たフリで良いかな……)

dqn「ま~おちゃん! 友達なら俺がなってあげるよ~ん」ヘラヘラ

と、ツインテの隣席のdqnが言った。

まお「本当?!」バッ

dqn「え、マジ?」

まお「じゃーここでもいいや!」

ツインテ娘「……何なんですの、一体……」

少年「さぁ」

女生徒「まおちゃん、よろしくねー?」ニコ

まお「うん!」

―――

―――

昼休み

マオチャンオベントテズクリ!? スゲー ヒトクチチョウダイ? ガヤガヤ

ツインテ娘「随分人気ですわね」カタン

少年「転校生だからな」パリッ

ツインテ娘「また惣菜パン? あの子だって転校初日からお弁当作ってきてますのに」

少年「転校生だかあな」アグアグ

ツインテ娘「そんなものばかり食べていたらお腹壊しますわよ?」

少年「転校生だからな」

ツインテ娘「ちょっと!?」

女生徒「へー、東の国から来たんだ」

まお「うん! 前の学校ではね――」ニコニコ

dqn「でももう俺等が友達なったし寂しくないっぺ?」

まお「うんっ! ありがとー!」


少年「……」モグモグ

少年(天然なだけか。……まぁ、いきなり友達とか分けわからんし)

少年(いきなり席交換とか言い出したのもあの謎テンションからくるものであって特に俺がどうこうって事じゃ)

ツインテ娘「ちょっとっ! 聞いてるの!?」

教師「でだな、魔法は我々の生活に大きく関わっているわけだ」クドクド

少年「ねっみー」

ツインテ娘「ちゃんと聞きなさいな。またテストで点をとりそこなっても知りませんわよ?」

少年「だーい丈夫。俺って天才だから」

ツインテ娘「言ってなさい…」

まお「……」ジー

dqn「お? 何々まおちゃん。何か用?」

まお「え!? う、ううん…何でもない……」

dqn「そ? 分からないトコあったら何でも聞いていいかんね?」

まお「うん。ありがと!」

まお(……はぁ)チラッ

少年「また同じ話だよ…」

ツインテ娘「復習と思えばちょうどいいですわよ」

少年「だっる」

まお(……)

まお(早く、見つけないと……)

―学園長室―

男「――でさぁ、準備の方はどうなの?」

学園長「は、はぁ。触媒が届けばすぐに始められるが……」

男「そうか。そりゃいい」

学園長「しかし……一体何をするつもりなんじゃ? ……勇者殿」

男「……」

勇者(男)「まぁ、その時がくれば分かるよ」

学園長「はぁ……」

勇者「楽しみだなぁ……。ククッ……」

リーン …ゴーン

少年「……やーっと終わりかー!」ノビー

少年(明日からはやっと実技の授業が始まるからな……少しはマシになるだろうし)

少年「帰って寝るかな……」

ツインテ娘「そんなに毎日寝てばかりだと、時間が勿体ないですわよ?」

少年「寝る事は俺にとって有意義な事だからいいんだよ」ガタッ

ツインテ娘「……じゃあ、また明日」

少年「ん? …ああ、お前は今日は生徒会か……。ご苦労なこって」

ツインテ娘「あなたも学生活動の一つでもしたらいかが?」

少年「考えておく。……じゃあな」

ツインテ娘「……そればっかり」

スタスタ

少年(マジに寝る以外やる事ねぇなぁ)

少年(……何か食って帰るかな)

少年(何にしよう)

?「ぁの……」

少年(菓子を食いたい気分じゃないんだよな……)

?「ぁ……」

少年(そういえばどっかに美味い間食屋ができたとか聞いたな……どこだっけ)

?「うぅ……」

少年(…あー、そうだ。図書館の前だったな)

?「……」

少年(今日はそこにしよう。よし、決まりだな)

?「すみませんっ!!」

少年「わっ?!」

?「きゃあ!!」

少年「……何で驚かした方が驚いてんだよ……」ジロッ

まお「うぅ……ごめんなさい」

少年「何か用?」

まお「え! えぇと……そのぉ」ゴニョゴニョ

少年「……」

まお「……」

少年「……帰るぞ?」

まお「待って! あのね? ……助けて欲しいんだ」

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