神崎蘭子「光に呑まれよ!」 ウルトラマンゼロ「闇を切り裂く光だ!」 (65)


前作 島村卯月「島村卯月っ! ウルトラマンゼロですっ!」ゼロ「それ俺のセリフ……」 の続きです


一応のあらすじ

ババルウ星人バリアンを追ってアイマス次元の地球に訪れたウルトラマンゼロ

バリアンが町を攻撃した際、未央と凛を庇って死亡した卯月とゼロは一体化することに。

前回の吸血植物ケロニアとの戦闘により、ケロニアがスパークドールズであることが発覚。

バリアンがアイマス次元のプラスエネルギーを利用し、強い存在を復活させようと目論んでいることが分かった。

ゼロはシンデレラプロジェクトのメンバーを見守りながらも、共に戦うことにするのだった。

後、未央はウルトラ卯月パンチを食らってお腹が痛くなった。


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神崎蘭子「はぁ……」

島村卯月「困りましたね……」

本田未央「あれ、らんらんとしまむー?」
                   ・・・
渋谷凛「珍しいツーショットだね。ゼロ、宇宙人は見つけられたのかな?」

新田美波「何か困ってるみたいだけど」

赤城みりあ「ねぇねぇ! どうしたの?」

蘭子?「ああ、みんなか。ちょっと困ったことになってな」

アーニャ「蘭子? じゃない、です」

凛「……あ、卯月のウルティメイトブレスレットがなくなって」

未央「らんらんについてる!」

美波「ということは……」

卯月「そうなんです。今、ゼロさんは蘭子ちゃんの中に……」

蘭子(ウルトラマンゼロ)「しかも、蘭子の意識が戻らなくてな……」

未央「えぇ!?」

蘭子(ゼロ)「やれやれ、面倒なことになったぜ」

美波(卯月ちゃんの時もそうだけど、蘭子ちゃんの姿と声でゼロさんの口調は物凄い違和感)


 数時間前

凛「じゃあ、卯月の治療は終わったんだ」

ゼロ「俺自身が人間に化けていてもいいし、宇宙にでもいればいいんだが、卯月がそのままいていいと、言ってくれてな」

卯月「今更分離と言われましても、ピンとこないです。島村卯月、ゼロさんと一心同体ですから!」

ゼロ「そこまで言ってくれると俺も嬉しいぜ! タイガの奴に、卯月を紹介したいくらいだ!」

凛「ふ~ん、ゼロの力が無くなっちゃうから?」

卯月「もう! そんなんじゃありません!」

凛「ふふ、わかってるって」

 ガチャ

卯月「おはようございまーす」

未央「どう? いいでしょ!」

アナスタシア「卯月、凛、ゼロ、おはよう、ございます」

ゼロ「おはよう、アーニャ。そのクッションはどうしたんだ?」

未央「こういうの皆で持ち寄ったりすると良いと思わない?」

卯月「私物をですか?」

未央「しまむーは既に一つ、持ち込んでるけどね~」 ジー

ゼロ「……俺のことか!?」 ガビーン

卯月「ゼロさんは私物じゃないですよ!」

ゼロ「俺をからかうなんて二万年早いぞ!」

未央「アハハハハ。冗談、冗談!」

ゼロ(だが、未央はこれくらい元気な方がいいな。何となく、ダイナを思い出すぜ)


武内P「私物の持ち込み?」

未央「事務所、明るくなるかなって」

武内P「確かに、そうかもしれませんが」

美波「私は少しくらいならあってもいいかなって思います」

諸星きらり「きらりも賛成~」

みりあ「楽しそう!! 私も賛成~!!」

前川みく「ミクは仕事とプライベート分けたい派にゃ。仕事にも緊張感は必要だと思うにゃ」

ゼロ「みくは真面目なんだな」

みく「当たり前にゃ! アイドルは憧れで夢だけど、きちんとしたお仕事にゃ!」

多田李衣菜「ていうか、私はウルトラマンはもっと真面目な人種だと思ってたよ……」

みく「確かに、ゼロにゃんを知った時はビックリ仰天し過ぎて、全身鳥肌が立ったにゃ……」

ゼロ「お前らと同じだ。色々な奴がいるんだよ」

美波「私が弟と見てたティガやダイナは人間がウルトラマンの力を得たって話だったかしら」

未央「メビウスは光の国から来たウルトラマンで~、典型的な天然良い子ちゃんだったしね」

ゼロ「ふっ、確かにメビウスは天然だな」


武内P「では、こうしましょう。私物の持ち込みは一人一品限定で許可するということで、いかがでしょうか?」

卯月「……えっ」 チラ

武内P「ゼロさんは含まれませんので安心してください」

卯月「ほっ」

ゼロ「卯月ー! お前まで私物扱いするな!」

卯月「えへへ~♪」

ゼロ「全く! さっきも言ったが、俺をからかうなんて二万年早いぜ」

卯月「ゼロさんだって二万歳になってないのに~」

ゼロ「いいんだよ! こういうのは、勢いがありゃ」

未央「二万歳じゃないのに二万年早いとは一体」

凛「小学生が百年早いっていうのと同じレベルじゃない?」

蘭子「気高き乙女は、天より舞い降りし光の使いと絆を深めん(卯月さんとゼロさん、凄く親密な感じです)」

きらり「とっても仲良しさんだにぃ☆」

美波「ゼロさんって、親しみやすいからね」

アーニャ「星の話、いっぱい、してくれます」


莉嘉「ねぇねぇ! ゼロくんは何持ってくるの?」

ゼロ「いや、俺は何も持ってねぇから持ってこねぇよ」

莉嘉「家に何かないの?」

ゼロ「家に……ピグモンならいるが」

未央「さすがに連れてきちゃダメだからね!?」

きらり「けど~、ピグモンとも一緒にはっぴはっぴしてみたいにぃ☆」

みく「ダメにゃ! ペットは禁止にゃ!」

ゼロ「ピグモンはペットじゃないぜ。大事な、仲間だ」

卯月「ピグモンさん、大事なお友達なんですよ」

ゼロ「俺はあいつのお陰で、守ることこそがウルトラマンの本懐であると知ることができたんだ」

卯月(寝る前に話してくれた、ゼロさんのお話。私は……夢で見ちゃいましたよ)

ゼロ「俺がベリアルの策略で身体を奪われ、闇に呑まれ、仲間を手にかけた時も」

卯月(きっと、ゼロさんと融合している影響なんでしょうね。あんなに辛い思いをしたのに、それでも誰かの為に戦う)

緒方智恵理「な、仲間を……手に……? 私が、みんなを殺しちゃうようなことをさせられて……」 ゾク

蘭子「光の戦士の戦いは、熾烈なり……」

ゼロ「ピグモンは身を挺して俺を止めようとしてくれた。その姿が、俺に光を取り戻してくれた。俺はピグモンの勇気に、小さくも輝く命に救われたんだ」

アーニャ「小さくも……ブリュースク・ジーズニ、輝く命」」

ゼロ「俺達ウルトラマンは人間から見れば強大な力を持つ存在かもしれない。だけど、違うんだ」

卯月(いいえ、違います)

ゼロ「みんなの輝く想いが、俺達に力を与えてくれる。俺達ウルトラマンは、弱き者の剣なんだ」

卯月(ゼロさんの優しさに、その力に、みんな頼っちゃうから、あなたはそれに応えようとしてくれるんですよね)

蘭子「弱き者の、剣……」


みく「ゼロ、ごめんなさい……。知らないとはいえ、大事な友達をペット扱いして」

ゼロ「いや、いいんだ。知らないみくからすれば、仕方ないことだ」

美波「ふふ。やっぱり、ゼロさんはウルトラマンね」

三村かな子「普段はノリのいいお兄さんだけど、命を対等に見ているんですね」

アーニャ「とっても、真面目、です」

ゼロ「そ、そうか? 照れるな」

卯月「はいっ! ゼロさん、やっぱり格好良いです!」

莉嘉「うん! 超格好良いよ!」

きらり「ゼロちゃん、格好良いにぃ☆」

ゼロ「可愛い女の子に褒められるのは悪い気がしないな」

未央「ゼロだけだよ~? こんなにたくさんのアイドルから持て囃されてるウルトラマンは!」

ゼロ「駆け出しだけどな」

未央「今にてっぺんに昇ってやるさ!」


 ガチャ

部長「おはよう」

『おはようございます!』

千川ちひろ「プロデューサーさん、そろそろ……」

ゼロ(部長とちひろには俺のことは伝えてないからな。黙っとくか)

武内P「はい。みなさんに、お伝えすることがあります」



『CDデビュー第2弾!?』

武内P「今回は……神崎蘭子さん。あなたのソロCDデビューになります」



ゼロ「今度は蘭子、しかもソロか」

卯月「どんな曲になるんでしょうね!」

未央「らんらんならやっぱりゴシック調じゃないかな~」

凛「格好いい曲になりそうだね」

ゼロ「そうだな! ……ん」

卯月「どうしました?」

ゼロ「人間じゃない気配を感じる。俺以外に、宇宙人が建物内にいるな」

未央「えっ!」

ゼロ「卯月、ちょっと身体を貸してくれ。未央と凛はレッスン室にいるみんなと一緒にいるんだ」

凛「わ、わかった」


卯月「ババルウ星人バリアンでしょうか?」

ゼロ「今更奴がこんなボロを出すとは思えないな。恐らく、別の宇宙人だろう。どこだ……?」 キィィィ

武内P『……企画の内容に何か問題が?』

ゼロ「蘭子と武内か。CDイメージの話し合い中か」

卯月「ゼロさんが感覚を研ぎ澄ますと、防音された部屋の音まで聞こえてきます」

蘭子『この紙片に紡がれるは過去の姿。すでに魔力は満ち、闇のけん属たるときは終わりを告げた。(以下熊本弁)』

武内P『使命……魔王……? イメージに相違があることは分かりました、が…差がよくわかりません……』

卯月「蘭子ちゃん、何を伝えたいんでしょうか……」

ゼロ「ああ、なるほどな」

卯月「わかるんですか!?」

ゼロ「要するに蘭子は」

 ガチャ

???『人間の女、一緒に来てもらおうか』

武内P『う、宇宙人!? 確か、シャプレー星人!』

ゼロ「なんだと!?」 ダッ

シャプレー星人『ほぅ、私を知っているのか。なら、抵抗は無駄だ!』


武内P「神崎さん! 逃げてください!」

蘭子「汝が使命は至高の乙女を得て、災厄の星を甦らせるつもりかっ!(アイドルのプラスエネルギーで、スパークドールズを甦らせる気ですか!)」

シャプレー「その通りだ。バリアンの言った通り、この星のアイドルと言う職種の人間は、大きなプラスエネルギーを秘めている」

武内P「神崎さんの言葉が分かるのですか!?」

蘭子「そっち!?」

シャプレー「確かに癖のある言語だが、私の持つ全宇宙対応の高性能翻訳機にかかれば問題はない!」

武内P「売ってください!」

蘭子「プロデューサー!?」

シャプレー「一つしかないから駄目だ! というか、お前は自分の立場分かってるのか!?」

武内P「くっ! ですが、何としても翻訳機を……」

蘭子「汝にかけられた呪いはあまりにも強大!(お願いですから正気に戻ってください!)」

シャプレー「お前ら、ふざけてんのか!?」

※シャプレー星人
 顔が虫っぽい感じの宇宙人。映画ではかなり強く人間体だがメビウス、セブン、マンを三人相手に激闘を繰り広げる。
 更に強力な怪獣を四体も従えていた。


卯月(ゼロ)「そこまでだ!」

武内P「島村さ……ゼロさん!」

シャプレー「またアイドルの娘? いや、違うな。貴様、ウルトラマンゼロか!」

卯月(ゼロ)「シャプレー星人! テメーら、何を企んでやがる!」

シャプレー「ふん、答えるわけがないだろ」

卯月(ゼロ)「なら、力づくだ!」 ブゥン

シャプレー「ベリアルを倒したお前と正面切って戦うつもりはない! はぁっ!!」

卯月「口から光線を! デュワ!」 ブゥゥゥン、シャキン、シャキン

ゼロ「この程度の攻撃、効くかよ!」 ボシュウ

シャプレー「片手で受け止めるか。なら、こっちはどうかな? はぁっ!」

武内P「っ!!?」

ゼロ「武内!」

蘭子「っ!!」


 現在に戻る

美波「その時に蘭子ちゃんが死んで……!?」

卯月「いえ、プロデューサーさんを庇おうとした蘭子ちゃんが転んで、頭を打って、そのまま目覚めなくなっちゃったんです」

蘭子(ゼロ)「ちなみに、武内は俺がゼロディフェンダーで守ったから無傷だった。その隙に、奴には逃げられた。そこそこできる奴だったな」

未央「らんらん……その気持ちは買うけど……」

凛「転ぶって……」

卯月「シャプレー星人が暴れた時に部屋が散らかって、部屋の備品を踏んづけちゃって」

蘭子(ゼロ)「融合してチェックしたが、頭にたんこぶができた以外怪我はなかった」

みりあ「よかった~」

蘭子(ゼロ)「たんこぶ程度だからすぐに目覚めるとは思うが、数日目を覚まさないようなら厄介だ」

凛「CDデビューを控えてるから、確かに問題だね」

蘭子(ゼロ)「このまま蘭子が起きないと、俺が蘭子として生活しなきゃいけないからな」

未央「学校とかもあるし、らんらん、学校だとどういう生活してるんだろう?」

卯月「学校に関しては、今日は金曜日の午後。プロデューサーさんに確認していただいたら、蘭子ちゃんの学校、明日はお休みらしいですし」

未央「明後日は日曜日で、学校の心配は暫く大丈夫だね。うちは明日はあるんだよな~」


蘭子(ゼロ)「蘭子の記憶を読んで学校での振る舞いを見ることもできるが、本人の許可なくそんなことをするのはちょっとな」

凛「それは蘭子が起きなかった場合の、最終手段だね」

蘭子(ゼロ)「学校の前に、蘭子が起きるまでは俺が蘭子を動かさなきゃならない」

蘭子(ゼロ)「俺が蘭子の代わりにご飯食べて、トイレ行って、お風呂に入って体を洗ったら、蘭子は嫌がるだろ?」

未央「ゼロが嫌いってわけじゃないけど、やっぱり身体を勝手に使われるとなると抵抗があるよね~」

凛「助けてもらっている立場からすると、勝手で悪いけど」

みりあ「え? そうなの? イヤじゃないよ? 私もゼロさんと一緒に生活したいな!」 

蘭子(ゼロ)「またの機会にな」 ナデナデ

みりあ「ホント? えへへ~」

卯月「私も平気になっちゃいました。むしろ、ゼロさんとお喋りしながらじゃないと逆に不安で」

凛「卯月はもうちょっと、異性の眼を……」

卯月「だって、その日のレッスンの良かった点と悪かった点を指摘してくれるんですよ?」

美波「あ、それ羨ましいかも」

卯月「ゼロさんの意見を聞いて動いたら、トレーナーさんに褒められました!」

凛「ああ、この間のレッスン、そうだったんだ」

蘭子(ゼロ)「ふふ~ん」 ドヤァ

未央「ぐぐ! 今にみてろー! 絶対にカラオケもダンスもリベンジしてやるからなー!」


アーニャ「蘭子が起きないのは、仕方がないです。ゼロのせいじゃ、ないです」

凛「顔を曇らせなくても、わかってるよ。蘭子には我慢してもらうしかないよね」

美波「そうなってしまうわね」

卯月「大丈夫です! 私が」

アーニャ「私が、蘭子の身体、洗いましょうか?」

未央「そっか、アーニャは同じ寮住まいだっけ」

美波「アーニャちゃん、いいの?」

アーニャ「ゼロにはいつも、宇宙の話、たくさんしてもらってます。お返し、したいです」

卯月(私が行く理由がなくなりました……) シクシク

蘭子(ゼロ)「卯月」

卯月「はい?」

蘭子(ゼロ)「いつもありがとな!(卯月は明日も学校があるからな。分離してる今は、無理をさせたくない)」

卯月「……はいっ! 島村卯月、離れていても、ゼロさんとは一心同体です! 何でも言ってくださいね!」

蘭子(ゼロ)「もちろんだ! 今日はアーニャ、頼むぜ!」

アーニャ「はい。お任せ、にゃん?」

凛「みく……。アーニャに変なこと教えたね……」


卯月「アーニャちゃん、ゼロさんと蘭子ちゃんのこと、お願いします!」

アーニャ「任されました」

蘭子(ゼロ)「大丈夫だとは思うが、シャプレー星人に出くわしたら俺を呼ぶイメージで強く念じてくれ」

凛「そんなんでいいんだ」

蘭子(ゼロ)「元々ウルトラ念力は得意だからな」

未央「そういえば、アイスラッガー……ゼロスラッガーも、ウルトラ念力で操ってるんだっけ」

蘭子(ゼロ)「携帯の電波で位置も把握できるから、都内くらいなら余裕だ。異変があればテレポートで駆け付ける」

美波「わかりました」

未央「敵がいると分かっていても、ゼロの心強さがやばい」

凛「殆どの敵がゼロと正面切って戦うの、避けてるしね」

みりあ「ゼロさん、最強だね!」

蘭子(ゼロ)「まぁな!!」

美波「やっぱり、蘭子ちゃんの見た目でゼロさんの口調は凄い違和感……」

卯月「私の時も、こんな感じなんですね」

未央「むしろ、違和感ない子はいないでしょ」

凛「智恵理だと更に違和感ありそう」


 女子寮

星輝子「おかえりー」

アーニャ「コンバンハ、小梅、輝子」

白坂小梅「お帰り……。ネットで買った映画が届いたから……っ!!?」

アーニャ「小梅、どうしました?」

小梅「あなた……誰……? 蘭子ちゃんを、どうする気……?」

輝子「小梅、どうした? 恐い顔して……」

小梅「蘭子ちゃんの中に、誰かいる……」

輝子「そ、そうなの、か? 私には、いつもの蘭子ちゃんに……」

蘭子(ゼロ)「凄いな。俺が蘭子じゃないってわかるのか」

輝子「ら、蘭子ちゃん……じゃない? 言われてみれば、目つきがちょっと鋭い……か?」」

アーニャ「小梅、ゼロは味方、です。蘭子の為に、蘭子の中にいます」

小梅「ゼロ……?」

蘭子(ゼロ)「ちょっと失礼」

小梅「ひゃ」

輝子「きゅ、急に腕を触って……」

アーニャ「直に触れれば、わかるのでしたね」

蘭子(ゼロ)「二人とも、大丈夫だ。俺はゼロ、ウルトラセブンの息子、ウルトラマンゼロだ。わけ合って地球に滞在してる」

輝子「う、うるとらまん? セブンって、あのセブン……?」

小梅「ウルトラマンゼロ……? 蘭子ちゃんに危害、加えない?」

蘭子(ゼロ)「当然だ。蘭子の意識が戻るまで少しかかるから、代わりに俺が生活してるんだ」

輝子「ウルトラマンって、もっと丁寧な口調だと思ってたぞ……ふひ」

蘭子(ゼロ)「よく言われるぜ。俺はウルトラ戦士の中じゃ大分若いからな。ま、人間と一緒で色々な奴がいるんだよ」

小梅「そうなんだ……」

蘭子(ゼロ)「暫く迷惑をかけると思うが、よろしく頼むぜ」

輝子「蘭子ちゃんの姿と声で、それは、物凄い違和感だぞ……」


みく「にゃー!? 蘭子ちゃんが目覚めなくて、ゼロが!?」

小梅(ホントに、ウルトラマンなんだ……)

輝子(どんな、姿のウルトラマンなんだろ……?)

蘭子(ゼロ)「声が大きい。あ、ハンバーグうめぇ」 モグモグ

みく「そ、それは大変にゃ! CDデビュー前だって言うのに」

蘭子(ゼロ)「そうなんだ。武内とのデビューに関しての意見も、上手くまとまってないみたいだ」

みく「悪いタイミングにゃ」

アーニャ「蘭子とプロデューサー、二人がきちんと話し合わないと、いけないです」

蘭子(ゼロ)「だよな~。ゲプ、ご馳走様でした」 ペコリ

小梅(あ、物凄く丁寧に頭を下げた)

輝子(口調はあれだけど……真面目だ……)

蘭子(ゼロ)「いや~食った食った!」

みく「ゼロにゃん、お行儀が悪いにゃ!」

蘭子(ゼロ)「わ、悪い。つい……」

みく「全く! 蘭子ちゃんの見た目と声でゼロの口調は、物凄い違和感にゃ」

蘭子(ゼロ)「さっきから言われてばっかだな。よし、なら。……光に呑まれよ!」

アーニャ「ダー、上手です」

蘭子(ゼロ)「ふふ、この程度の事、我が光の力を解放すれば造作もないこと」 ビシィ

みく「おぉ! ポーズまで決まっているにゃ!」

アーニャ「一部、台詞の変更があります」

みく「ウルトラマンだし、多少はね?」


蘭子(ゼロ)「さてと……次は」

アーニャ「お風呂ですね」

蘭子(ゼロ)「悪いが、頼めるか?」

アーニャ「はい、蘭子の身体、私が洗います」

みく「み、みくも手伝うにゃ!」

蘭子(ゼロ)「ムリしなくても大丈夫だぞ?」

みく「タオルで隠すから平気にゃ! 大胆な衣装を着る機会も増えるだろうし、ゼロは卯月ちゃんの、みくの大事な仲間の恩人にゃ!」

蘭子(ゼロ)「さすが、プロ意識が高いみくにゃんだな。なら、遠慮なく頼むぜ」

みく「任せるにゃ!(さすがに、ちょっと恥ずかしいにゃ)」

アーニャ「一緒にお風呂、にぎやかです」


みく「蘭子ちゃんが髪と身体、どっちから洗うかわからないけど、髪の毛からいくにゃ」

蘭子(ゼロ)「俺がやってもよさそうだが、女の子の髪は長いからな。扱いに困る」

みく「髪は女の命にゃ!」 ワシャワシャ

アーニャ「丁寧に、洗います」 シャカシャカ

蘭子(ゼロ)「蘭子のためとはいえ、悪いな」

アーニャ「次は、身体を洗いますね」 サワサワ

蘭子(ゼロ)「……っ」 ダッ

みく「どうしましたにゃ?」

蘭子(ゼロ)「くすぐったい」

アーニャ「けど、我慢しなきゃダメです」 サッ

蘭子(ゼロ)「……」 ヒョイ

アーニャ「……」 ジリ

蘭子(ゼロ)「この身体は蘭子のものだ。恐らく、蘭子がくすぐりに弱いだけであって」

アーニャ・みく「……」 ジリジリ

蘭子(ゼロ)「お、おい、なんだ。何でそんなに、や、止めろ! これは蘭子の身体……アッー!」


アーニャ「蘭子の身体、綺麗でした」 チャプン

蘭子(ゼロ)「蘭子、すまない……。俺は、お前を守ってやれなかった……」

みく「ただ単に洗っただけなんだから、勘違いされるような台詞はやめるにゃ」

アーニャ「そうですよ? ゼロの弱点だと思って、遊んでないです」

蘭子(ゼロ)「ほ~う? なら、お返しだ!」

アーニャ「きゃっ! ふふ、あはは! ず、ずるいです! ウルトラマンの力じゃ、逃げられないです!」

蘭子(ゼロ)「アーニャが悪いんだろうが! 全く、ポーカーフェイスの癖に、結構悪戯好きだな」

アーニャ「誰かと一緒にお風呂に入ったのは、久しぶりです。子供の頃、パパとママと入ったきりです」

蘭子(ゼロ)「……そうだな、こうして誰かと一緒に湯船につかるのも悪くないな! こういう風呂は、リラックスできるぜ」

みく「ゼロの国、光の国にお風呂はないの?」

蘭子(ゼロ)「こっちの世界で言う所の、音波シャワーに近いか。それにエネルギー粒子が散りばめられたもんだな」

アーニャ「お風呂そのものが、ないんですね」

蘭子(ゼロ)「あれはあれでいいもんだが、こうやって湯船につかる方が気持ちいな」

アーニャ「また一緒に、入りましょう? その時は、私の身体を貸しますよ」

蘭子(ゼロ)「その時は、よろしく頼むぜ」

みく「アーニャちゃんが抵抗なさすぎるにゃ」


みく「蘭子ちゃんを狙ったのはゼロが追ってたババルウ星人バリアン、その仲間なのかにゃ?」

蘭子(ゼロ)「バリアンの名前を出していたから、恐らく。しかし、何故蘭子を狙ったんだ?」

アーニャ「まさか、蘭子の闇の力、狙いましたか?」

みく「さすがにそれはないと思うけど、ウルトラマンがいるならありえなくもないにゃ」

蘭子(ゼロ)「融合した感じ、そうは思えないが……。もしかしたら、ダークライブさせる気なのか?」

アーニャ「ダークライブ?」

蘭子(ゼロ)「俺も実物を見たことは無いが、この間回収したスパークドールズを利用して、人間を怪獣にする方法がある」

みく「そんな方法が! けどそれって、闇の支配者がいないのなら、できないんじゃ」

蘭子(ゼロ)「宇宙は広いからな。何かしらの方法があるかもしれない」

アーニャ「むむ、要注意ですね……」

ゼロ(バリアンは一体何を企んでいる? 何のスパークドールズを手に入れた?)

ゼロ(いや、そもそもスパークドールズなのか? 俺が取り逃がしさえしなければ、みんなを危険な目に……)

アーニャ「ゼロ? 恐い顔、してます」

みく「中身がゼロだと、蘭子ちゃんの可愛い顔でも迫力あるにゃ……」

蘭子(ゼロ)「あ、ああ、悪い! ま、どんな敵がこようが、俺がぶっ倒してやるぜ!」

みく「ゼロにゃんは、頼りになるにゃ!」


 翌朝

蘭子「うぅん……。あれ、私……」

アーニャ「蘭子の肌きれい……。ズヴェズダ……行きたい……」 スヤスヤ

蘭子「っ!?!?」 ビクゥ

みく「ついに、みくは、宇宙デビューにゃー……」 グーグー

蘭子「ひっ! わ、私の部屋? 両隣に、アーニャちゃんとみくちゃんが???」

ゼロ「蘭子、起きたのか」

蘭子「え? ……私の腕に、ゼロさんのブレスレット?」

ゼロ「昨日は大変だったぜ。蘭子が起きてくれないからな」

蘭子「っ!? 昨日は確か、そう、異界の者の侵入があって……。わわわ、我が禁忌に触れて……」

ゼロ「悪いが生理現象はどうしようもなかったが、お風呂はアーニャとみくに協力してもらっておいた。極力、蘭子に触らないようには」

蘭子「ーーーっ!?!?」


蘭子「……我が禁忌が暴かれて……」 ズズーン

未央「らんらんが一番最初のしまむーと同じ落ち込み方をしてる」

凛「無事に起きたことは良かったね」

蘭子「我が命の恩人よ……。我は何度、花を摘みに……?(ゼロさん、私は何回トイレに……?)」

ゼロ「三回だな。そのうち一回は」

蘭子「禁忌に触れるなぁっ!!(言わないでぇっ!)」

ゼロ「す、すまん。口に出すのもダメだったか……」

卯月「大丈夫ですよ。そのうち、ゼロさんがいない方が落ち着かなくなりますから!」

美波「卯月ちゃん、落ち着いて。それは、ダメだから」

卯月「けど、ゼロさんが融合してくれてると、便秘にもならないので」

凛「それは羨ましいかもしれないけど、代償が大きすぎるから」

卯月「けど、生理も軽くなって」

未央「それ以上はホントにダメ!!」
 


蘭子「はぁぁぁ……」

ゼロ「蘭子、すまん」

蘭子「我が恩人よ、仕方がなきこと。我が命を救ってもらった恩は」

ゼロ「俺は命を救ってないぞ」

蘭子「え?」

ゼロ「蘭子は物を踏んで転んで、頭を打って気絶しただけだからな」

蘭子「ぴっ!?」

未央「おっと、さらなる追い撃ちが」

ゼロ「中々目覚めないから大事を取って俺が融合しただけだから、たんこぶくらいしか治してないぜ」

蘭子「殺してください。お願いします」

ゼロ「蘭子! 落着け!!」

美波「プロデューサーさんを庇おうとして、失敗しただけだからね……」

蘭子「うわーん!!」

アーニャ「蘭子(内田真礼)の中にいるゼロ(宮野真守)。別のアニメになりますね」

みく「そっちも宇宙人設定にゃ。そっちは蘭子ちゃんと違って、精神力は超人だったにゃ」


蘭子「うっ、うぅ! ひく、えぐっ」

卯月「蘭子ちゃん、本気で泣いてますね……」

未央「無理もないよね……」

凛「卯月は格好良く私達を庇って死んじゃったけど……」

ゼロ「あの時の卯月は、大変だった。身体がほぼ瓦礫で押し潰されていたから、再生に手間取った」

卯月「わ、私、そんな酷い死に方してたんですね……」

未央「ゼロが融合してくれて本当に良かった!」

凛「卯月のそんな死体を見たら、私達も立ち直れないよ……」

美波「その前にまず、蘭子ちゃんが立ち直れないかも」

ゼロ「やれやれ、どうしたもんか。お、そうだ! ウルティメイトイージス!」

ウルティメイト蘭子「え? えぇぇぇぇぇ!?」 ガシャン

美波「蘭子ちゃんが武装した!?」


ゼロ「伝説のアイテム、ウルティメイトイージスだ!」

蘭子「で、伝説の……アイテム……!!」 ゴクリ

アーニャ「蘭子の機嫌、ちょっと良くなりました。モノで釣る作戦、ですね」

凛「餌がとんでもないものだけどね」

ゼロ「というわけで、ちょっと散歩に行ってくるぜ」

ウルティメイト蘭子「散歩?」

卯月「あ、なるほど。いってらっしゃい!」

ゼロ「よかったら、アーニャと……ラブライカ繋がりで、美波も来るか?」

アーニャ「私、ですか? ご一緒します」

美波「何だか嫌な予感と言うか、壮大な予感と言うか、アーニャちゃんが行くなら念の為に私も……」

ゼロ「よし! 行くぜ!」

ウルティメイト蘭子「え、えぇ? えぇぇぇぇぇ!!?」

みく「空に穴が! これが、ゼロにゃんの言う次元を超える力!?」

凛「胃薬の準備、しとかなきゃ」


 アナザースペース 惑星エスメラルダ

ウルティメイト蘭子(ゼロ)「よし、着いた」

蘭子「え? え? ここは?」

アーニャ「クラシーヴィ! まるで、お姫様の部屋みたいです」

美しい女性「あなた達は……?」

蘭子(ゼロ)「よう! エメラナ!」

エメラナ「その感じ、ゼロですか? 今度は、卯月ちゃん達じゃないんですね」

ゼロ「あ、蘭子の口で喋ってた。ああ、今は分け合ってこの子の中にいるんだ」

美波「……エメラナって確か、ゼロさんが前に話してた、別の星のお姫様?」 チノケサァー

蘭子「べべべ、別の星のお姫様!? はははは、初めまして! 神崎蘭子です!」

美波「こ、こんな格好ですみません! 新田美波です! 勝手にお邪魔しちゃってすみません!」 ペコペコ

アーニャ「初めまして、アナスタシアです」

エメラナ「初めまして、遠い星のお客人方。私はエメラナ・ルルド・エスメラルダと申します」 ペコリ

蘭子「星々の姫君……」 

美波「綺麗な人……」

アーニャ「星のよう、です」

エメラナ「ふふ、ありがとうございます」


エメラナ「ところで、本日はどのようなご用件で」

ゼロ「おいおい、友達に会いに来るんじゃダメなのかよ?」

エメラナ「ふふ、冗談です。私とゼロは大事な『お友達』ですからね!」

ゼロ「ああ、そうだな!」

美波(あ、ちょっとトゲが入ってる。そして、ゼロさん気付いてない)

ゼロ「あ、そうだ。エメラナ、何か良いインテリアはないか?」

エメラナ「インテリア、ですか?」

ゼロ「ああ、蘭子達の事務所の部屋に飾るものを探してるんだが」

美波「お姫様にそんなことをお願いしちゃいます!?」

エメラナ「ゼロの友人は、私の友人です。ミナミさんもお気になさらず」


 ガチャ

少年「エメラナ! そろそろ……え、女の子?」

ゼロ「ん? お前は、ラン? いや、ナオか! でっかくなったな!」

ナオ「その声、ゼロの兄貴!?」

ゼロ「ああ! 久しぶりだな!!」

蘭子「我が記憶によれば、魔王ベリアルを倒す旅の仲間、鋼鉄の武人を操りし若き勇者か」

ナオ「え、何語?」

アーニャ「ゼロの話してた、ベリアルを倒す旅の仲間、ジャンボットというロボットを操縦した方、ですね」

ナオ「兄貴、今はその難しい言葉を言う子の中にいるの?」

ゼロ「ああ、彼女が悪い宇宙人に狙われていてな。こう見えて、蘭子達はアイドルなんだぜ!」

「「「よろしくおねがいします」」」

ナオ「さすが、ゼロの兄貴! アイドルと知り合いなんて、すごいや!」

美波(国どころか、星のお姫様と知り合いの方がハイレベルです)


ゼロ「ナオは今は何をしてるんだ? この間来た時は、見なかったが」

ナオ「惑星アヌーの開拓もひと段落着いたからね! 家族そろって、エメラナの誘いでエスメラルダに引っ越したんだ!」

エメラナ「ナオは今、エメラル鉱石を加工する技師として、働いてくれているんですよ」

ゼロ「凄いな。エメラナ鉱石の加工は大変だろうに」

ナオ「どんなもんだい! そこのエメラナ鉱石の花も、オイラが作ったんだぜ!」

蘭子「きれぇ……」

アーニャ「プラシーバ! すごい、です」

美波「綺麗なだけじゃなくて、輝いてて、凄いわ……」

ナオ(ゼロの兄貴と一緒にいる子、みんな可愛い///)

エメラナ「そうだ。よろしければ、ナオ」

ナオ「あ、うん! それを持ってってくれよ」

ゼロ「いいのか?」

ナオ「ゼロの兄貴の為なら、問題ないさ!」


美波(絶対に高い! 地球の宝石よりも絶対に高い! ラブライカのお給料でも買えそうにない!)

美波(うぅ、胃が痛い……) ギリギリ

ゼロ「じゃ、遠慮なく貰っていくぜ! 今度、みんなのライブがある時は誘いに来るぜ!」

エメラナ「本当ですか? 楽しみにしていますね」

ナオ「うん!」

ゼロ「じゃあ、今日の所はこの辺で失礼するぜ。またな!」

エメラナ「お待ちしてますね。卯月ちゃん達に、よろしくお伝えください」

ナオ「またね~!」

ウルティメイト蘭子「時空跳躍!」

美波(蘭子ちゃん、それはノリノリでやるのね)

ナオ(あの女の子がバラージの盾つけるんだ!?)


 ゼロの秘密基地 マイティベース(秘密とは言ってない)

ウルティメイト蘭子「事務所じゃない……エメラナ鉱石でできた建物?」

ゼロ「俺の秘密基地だ」

アーニャ「ダー! 宇宙です、宇宙! 宇宙が見えますよ、美波!」 ピョンピョン

美波「アーニャちゃんのテンションがヤバい」

 ズシン!

ジャンナイン「有機生命体は抹殺する」

蘭子「ひっ」 フラー

美波「蘭子ちゃん!」

アーニャ「ロボット、ロボットです!」

ピグモン「ピグ! ピグピグピグ!!」

ジャンナイン「む……心とは、なんだ?」

ピグモン「ピグ! ピググググ!!!」

ゼロ「ジャンナイン、またモロボシくんとビートスターごっこしてんのか」

ジャンナイン「見慣れぬ有機生命体。そのエネルギー反応、ゼロか」

美波「ごっこ遊び!?」


ジャンナイン「ビートスターにも心があった。和解できたかもしれない。生みの親でもある彼を忘れないことが、僕にできることだ」

美波「ごっこ遊びしてましたよね!? ただ単に遊んでただけですよね!?」

ゼロ「グレン達はどうしたんだ?」

ジャンナイン「パトロールだ。僕とピグモンは、留守番だ」

ピグモン「ピグ!」

蘭子「不可思議な生命体」

アーニャ「人間外の、友好的生物……」 キラキラ

美波(さっきからこっちを見ながらくるくる回ってるのは、歓迎してくれてる……のよね?)

※ジャンナイン
 ゼロの頼れる仲間の一人。頑強なロボット戦士。全身が武器庫で、多彩な攻撃が可能。
 ちょっと生意気で、天然な所がある。

※ピグモン
 説明いらないよね?

※人工天球「ビートスター天球」
 惑星並みの巨大コロニーを運営する、メインプログラム。コロニー内の人間の争いに幻滅し、有機生命体こそが悪という結論に至る。
 ジャンボットのデータをコピーし、ジャンキラー(後のジャンナイン)を作成するが、その際にジャンボットの心までコピーしていた為、裏切られる。


ジャンナイン「その人間達は? 見た所、卯月の仲間か?」

ゼロ「卯月の仲間だ。紹介するぜ、俺の仲間のジャンナインだ」

ジャンナイン「初めまして。僕はジャンナインだ」

蘭子「神崎蘭子、です。何と逞しき鋼鉄の武人か……」 

アーニャ「アナスタシアです! お話しできる、ロボットです! 美波!」

美波「アーニャちゃんは落ち着こうか? ね? 新田美波です」

ピグモン「ピグ!」

蘭子「優しき獣よ、光の戦士より聞いている。その身に合わぬ偉大なる勇気を宿していると」

ピグモン「ピグッ!」 エッヘン

蘭子「あ、可愛い」

ゼロ「せっかくだから蘭子達も紹介しようと思ったんだが、またの機会にするか」

ジャンナイン「ババルウ星人バリアンを追っているのだったな。僕がカードゲームで決着をつけてやりたいが、ゼロに任せよう」

ゼロ「ああ、任せておけ! だが、奴に不穏な動きがある。もしもの時は、頼むぜ」

ジャンナイン「わかった」

ピグモン「ピグ!」

ゼロ「モッくん、元気でな!」

美波「名前に安定性がない……」


 346プロ

ゼロ「よし、到着と」

卯月「おかえりなさい!」

未央「お姫様、綺麗だったでしょ!」

蘭子「綺麗な人でした……」 ウットリ

アーニャ「別の星に、宇宙に、話をするロボット! すごかったです」

凛「はい、美波。胃薬、いるでしょ?」

美波「うん、もらうわ……」

凛「私の時もね……卯月は最初から興奮してるし、未央も途中で完全にノリだけで突っ走るし、私だけがツッコミ役で……」

美波「ああ……。同じなのね……」

ゼロ「エメラナとナオからこれを貰ってきたぜ」

卯月「わぁ、綺麗なお花ですね!」

みく「凄い! 宝石のお花にゃ!」

ゼロ「凛の持ってきてくれた花と一緒に飾ると、特に綺麗だな。今を生きる花と、悠久の花」

蘭子「キレイ……」

ゼロ「蘭子が機嫌を直してくれて、よかった」

蘭子「光の戦士よ、迷惑をかけた。我が心の安寧は保たれている(迷惑をかけて、ごめんなさい。もう大丈夫です)」

そういやグレンとミラーも憑依能力あるらしいな

>>35
御視聴、あざっす!! 今回は、グレンとミラーの出番はないです!!

そして、ちょっと展開考え直すので、一回停止します!

再開しまっす!


 ガチャ

武内P「蘭子さん、もう大丈夫なのですか?」

蘭子「我が意識は再び、この現世へと舞い戻った(もう大丈夫です)」

武内P「よかった。昨日は、庇おうとしてくれて、ありがとうございました」 ペコ

蘭子「……っ! と、当然のことをしたまで!」

武内P「そうですか。それにしても、随分と部屋が賑やかになりましたね。その花と一緒にある宝石の花は、ゼロさんのですか?」

ゼロ「たった今、蘭子達と一緒に持ってきたところだ!」

李衣菜「あの、ドアノブにかかってる奴は誰が持ってきたの?」

アーニャ「蘭子です。今朝、落ち込みながらも、用意してくれました」

凛「馬の蹄鉄だね。魔除けや幸運のお守りになるんじゃなかったっけ」

蘭子「我が同胞たちよ、聖なる光に包まれ幸運になるが良い!」

莉嘉「蘭子ちゃんだから、怖そうなドクロとかかと思った」

蘭子「ドクロ……」 ブルル

アーニャ「蘭子、ホラーは苦手です」

莉嘉「えっ!」

ゼロ「今朝、小梅に誘われても逃げていたからな。昨日はハンバーグ定食が食べれなかったこと、残念がっていた」

卯月「ハンバーグが好きなんですね!」

蘭子「わ、我が禁忌に触れようと……っ」 カァー

ゼロ「蘭子は優しい子だ。そして、勇敢な子だ。美しいものを素直に称賛し、外見に惑わされずピグモンとも友好的に接しようとしてくれた」

ゼロ「卯月に負けず劣らず、強く優しい心を持つ女の子だ」

蘭子「……っっっ!///」 カァァァ


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

ゼロ「蘭子、どうする? 俺が武内に伝えてもいいが」

蘭子「……我が降誕の物語、我が瞳の力をもって知らしめる」

ゼロ「わかった。それがいい。ところで……俺がトイレまでついてきて、良かったのか?」

蘭子「光の戦士よ、過去はどうあれ今は我と汝が一心同体。光と闇が一つとなった」

ゼロ「そうか、三回も代わりにトイレに行かれちゃもう変わらないか」

蘭子「……い、言っちゃダメです……///」

ゼロ「そ、そうだったな。すまない」

蘭子「い、いえ。……それに、私を護るために一緒にいてくれてるのに、そんな理由でわざわざ分離してもらうなんて、情けないです」

ゼロ「やっぱり、蘭子は強いな。蘭子の為にも、さっさとシャプレー星人を倒すとするか!」

蘭子「……光の戦士よ、我が護衛を頼むぞ! 我は……」


「プロヴァンスの風!」

「プロレタリア文学!」

「プロローグ!」

「プロポーズ!」

「プロフェッショナル!」

「ぷ、ぷ……プリン」


ゼロ「やっぱり、変わろうか?」

蘭子「言の葉は不得手…秘めたる真意を伝える秘術はないものか」

ゼロ「恥ずかしいのは分かるが……」

武内P「神崎さん」

蘭子「ぷろ……プロテイン」

ゼロ(やっぱ、俺が伝えるか……。いや、蘭子を信じるのは俺の役目か)


 屋上

武内P「綺麗な空ですね」

蘭子「灼熱の業火が我が身を焦がす」


武内P「ハンバーグがお好きなんですね」

蘭子「な……再び我が禁忌に触れようというのか」

武内P「自分も好きです。ハンバーグ」

ゼロ(この調子なら、大丈夫そうだな)

シャプレー星人「見つけたぞ、娘」

武内P「しゃ、シャプレー星人!」

シャプレー「一緒に来てもらおうか」

ゼロ「蘭子、一緒に戦ってくれ!」

蘭子「光の戦士よ、我が現世の肉体で良ければ、幾らでも貸そうぞ!」


卯月「シャプレー星人……! ですが、ゼロさんは負けません!」

未央「やっちゃえ、ゼロ!」

凛「あれ、ちひろさん?」


蘭子(ゼロ)「シャプレー星人! 俺が相手だぜ!」

シャプレー「貴様……ウルトラマンゼロか!」

蘭子(ゼロ)「行くぜ!」  ブゥン!

ちひろ「え? な、何ですかこれ?」

蘭子(ゼロ)「危ないから下がって……むっ!?」

 バァン! カァン! 

蘭子(ゼロ)「なっ……」

卯月「う、ウルトラゼロアイが!」

智恵理「は、弾かれて建物の下に……」

ちひろ?「さすがね。腕を吹き飛ばそうと思ったのに」

ゼロ「俺に攻撃を当てようなんざ、二万年早いぜ(ウルトラゼロアイが……!)」

ちひろ「ふふふふ、けど、運が良かったわ」→ピット星人「ウルトラゼロアイに当たってくれるなんてね!」

シャプレー「ターゲットと融合しているとは驚いたが、お前がいるとわかっていて、たった一人で挑むわけないだろう?」

ゼロ「いつから入れ替わっていた? 本物のちひろはどうした?」

ピット「は、安心しなさい。姿を借りただけよ」

※ピット星人
 女性のみの宇宙人。割とスイーツ脳。エレキングの飼い主。


莉嘉「わ、私取ってくる!」 ダッ!

みりあ「私も!」 タタタ

凛「幾らゼロでも、宇宙人に体を相手に、変身できないんじゃ……」

シャプレー「我らが同族をことごとく退けたウルトラセブン、その息子と言えど」

ピット「小娘の身体でどこまでやれるかしら?」

蘭子(ゼロ)「上等じゃねぇか! テメーらごとき、変身しないでも倒してやるぜ!(蘭子、すまない)」

蘭子(だ、大丈夫です。戦ってください!)

蘭子(ゼロ)「いくぜ! ウルトラ蘭子キック!」

シャプレー「うぉ! さすが、メフィラス星人スライに宇宙最強の肉体と称されただけはある!」

蘭子(ゼロ)「ウルトラ蘭子パンチ!」

ピット「ぜい弱な人間の、しかも小娘とは思えない身体能力ね!」

シャプレー「やはり、お前と真っ向勝負は避けるべきだな。例え、どんな姿であっても」

ピット「狙いは」

武内P「うっ……」

蘭子(ゼロ)「武内! ちぃっ!」

ピット「おっと、少しの間は私が相手をしてあげるわ!」

蘭子(ゼロ)「退きやがれ!!」

ピット「人間の小娘の見た目で、あんたの口調で喋られると違和感しかないんだから黙ってなさい!」


莉嘉「ヤバいよヤバいよヤバいよ~!!」

みりあ「早く見つけてゼロさんに届けないと!」

美波「二人とも、どうしたの?」

莉嘉「大変なの! 宇宙人が二人現れて」

みりあ「ゼロさんの変身するメガネが外に!」

アーニャ「大変です」

きらり「みんなでゼロちゃんを助けるにぃ!」 ダッ

杏「みんな頑張るね~。何ができるわけじゃないと思うけど、杏も一応……」

 ンー、ンー、ンー!

杏「……? 倉庫?」 ガチャ

ちひろ「んー! んー! んー!」

杏「ちひろさん!?」 ベリ

ちひろ「ぷはっ! た、大変なんです! 私が私を拘束して???」

杏「あ~、それは、時期に解決するんじゃない?」

ちひろ「へ?」

杏「杏達には、宇宙最強の戦士がついてるからさ」


武内P「がはっ!」

シャプレー「人間の癖に、頑丈な奴だ」

武内P「うっ、これ以上、お二人の足手まといになるわけには……」 ブゥン

シャプレー「無駄な抵抗を!」 ヒョイ

蘭子(ゼロ)「武内! クソ! ウルトラ念力!」

ピット「う、お、おぉ……」

シャプレー「はぁっ!」 バシュン

蘭子「危ない! 光の弾が」

ゼロ「うぉ!? くそ、こいつら……」


卯月「こ、このままじゃゼロさんが! 蘭子ちゃんとプロデューサーさんが!」

智恵理「け、けど、相手は宇宙人ですよ……」

かな子「私達じゃ……」

未央「ぶ、武器とかないかなぁ」

凛「屋上掃除用の箒くらいしかないよ……」

卯月「……っ! 島村卯月っ! 分離していても、ゼロさんと一心同体です!!」

未央「しまむー!? 無茶だよ!」


武内「ぐぅ……」

シャプレー「さてと、ようやく大人しくなってくれそうだな」

卯月「やぁぁぁ!」 ガン!

シャプレー「ほぅ? わざわざ、人質になりに来てくれたか」

卯月「ひっ、き、効いてない……」

蘭子(ゼロ)「卯月!! テメェら、ぶっ飛ばす!!」 ギロ

ピット「うっ、そ、そんな小娘の身体で、なにができるっていうのかしら!」

シャプレー「人質は君の方が適任そうだな」

卯月「えい! えい! えい!」 ガン、ガン、ガン!

シャプレー「無駄だ!」

卯月「ひゃっ!」 ゴーン!

シャプレー「はうぅぅぅ!??!?」

未央「あ、男の人の」

凛「急所に……」

武内「うっ!」 キュ

蘭子(ゼロ)「うぉ」 キュ

蘭子「私の身体でそこを押さえないでください!」

ゼロ「わ、悪い」


未央「い、今だよ! みんなで取りかかれば!」

凛「動きくらいは取り押さえられるかも!」

智恵理「こ、怖いけど、が、頑張ります!」

かな子「行きま~す! えい!」 ドスン

シャプレー「ぐへっ!? おもっ!!」

かな子「ガーン!!」

ピット「役立たずのシャプレーめ! このっ!!」


蘭子(ゼロ)「うぉっ! 人がビビってる隙に!」

ピット「私には効かないんだよ!」 ダッ!

未央「あ、やば! こっち来る!」

きらり「きらり~ん、パ~ンチ!」

ピット「どばぶっ!?」

凛「ふっ飛ばした!?」

蘭子(ゼロ)「きらり! ナイスタイミングだ!」

きらり「本当は暴力は嫌いだけど~……、みんなを傷つけるっていうなら、このウルトラきらりんが相手になるにぃ!」

みく「み、みく達も相手になるにゃ!」

李衣菜「うわ、本物の宇宙人……。ウルトラマンと違って、きしょ……」


美波「ゼロさ~ん!! ウルトラゼロアイ、ありました!!」


ゼロ「美波、見つけてくれたか! 蘭子、ちょっと我慢してくれよ!」

蘭子「我は魔王! 覚悟は、できている!(怖いけど、頑張ります!)」


蘭子(ゼロ)「みんな、ありがとう……! ウルトラ念力!」 ブゥン

ピット「か、身体が……持ち上げられて、ビルの下に!」

蘭子(ゼロ)「ウルトラ蘭子キック!!」

シャプレー「がはっ!! お、お前、容赦なさすぎるぞ!? 男なら気持ちを分かってくれ!」

蘭子(ゼロ)「残念! 今の俺は、可愛い女の子なんでな!」


卯月「ゼロさん!」

未央「敵の宇宙人と一緒に、ビルの下に!」


蘭子「ひぃぃぃ!?!? 高い! 恐い! 落ちてる!」

ゼロ「俺を信じろ!」

蘭子「……し、信じます!」

蘭子(ゼロ)「美波ーーー!! そいつを投げてくれ!!」

美波「は、はい!! ゼロさんに、とどけぇぇぇ!!」 ポーン!

蘭子(ゼロ)「うぉぉぉ!!!」

アーニャ「空中で、蘭子が」

莉嘉「ゼロアイを顔に!」

蘭子「デュワ!!」 ドゥゥゥン、シャキン、シャキン

シャプレー・ピット「しまった!!」

みりあ「ウルトラマンゼロだー!!」

ウルトラマンゼロ「デュワッ!!!」


ゼロ「さてと……テメーら、覚悟はできてんだろうな?」

シャプレー「変身を許してしまったか……」

ピット「う、動くな! 動けば、その娘たちの命は」 カチャ

ゼロ「ウルトラゼロディフェンサー」

みりあ「光が私達を包んで……」

莉嘉「屋上に運んでくれちゃった」

ピット「だ、ダメだ……。ウルトラマンゼロは、私達の手に負える相手じゃ……」

シャプレー「……まだ、奥の手はある。武器商人ナックル星人バンデロから買った……チブルサーキット改が!」

ピット「そうだった! あのチブル星人エクセラー(故)が作ったアイテム! これを使う事により、私達の能力は数倍に跳ね上がるのよ!」 ググググ

ゼロ「バンデロの奴なら、この次元に来る前に粉々に打ち砕いてやったぜ!」 ビシ

シャプレー「な、何だと!?」

ゼロ「ルナミラクルゼロ! 今回は、蘭子にぴったり、クールに決めるぜ」

蘭子「おぉ! 蒼天の戦士!」

ピット「パワーアップしたはずなのに、勝てるイメージができない……」


ルナミラクルゼロ「正しい分析だな。ウルトラゼロランス、ミラクルゼロスラッガー」 ヒュンヒュンヒュン

蘭子「スラッガーが無数に……」

ゼロ「蘭子、こいつの操作は任せたぜ?」

蘭子「え……ま、任せよ、我が友よ! 我が想い、命刻もう!」

ゼロ「行くぜ!!」

蘭子「この旋律、剣に変えて! お前達に、終末を下す!」

ピット「わ、私はこの仕事を降りさせてもらうぞ! 地球より綺麗な星なんか、いくらでもあるのだ。地球に拘る必要など」

シャプレー「逃がしてもらえるわけがないだろうが……」

ゼロ「レボリウムスマッシュ」 ドォン!

シャプレー「ぐぉぉぉ!?」

蘭子「身体を刺す熱風を受けながら、最期を謳うがいい!! ミラクルゼロスラッガー!!」

ピット「何言ってるかわか、ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」 グサグサグサグサグサ ドゴォォォン!

蘭子「友との絆が、心と身体も携えた我を、強くしてくれた」

ルナミラクルゼロ→ゼロ「止めだ。ワイドゼロショット!!」 ビィィィ!!

シャプレー「ば、バリアン! 見事に『あのお方』を甦らせてみるがいい!! ぐわぁぁぁ!!」 ドゴォォォン!


 屋上

卯月「やったぁ! ゼロさんの大勝利です!」

未央「やったね!」

凛「変身できない時は、どうなるかと思ったよ」

きらり「はっぴはっぴ! 大ショーリ!」

アーニャ「正義は勝つ。ですね」

美波「最後、何て言ってたのかしら……?」


 1階

杏「ね?」

ちひろ「う、ウルトラマン……。本物の……」

杏(あのお方って……誰だろう? エンペラ星人? ゴーストリバースでもあんのかな?)


ゼロ「あのお方、だと?」

蘭子「と、友よ……。咎人の狙いは、我を生贄とすることでは……」 ブルッ

ゼロ「……心配するな。みんな、俺が必ず守って見せる」

蘭子「……汝の活躍、期待するぞ///」

ゼロ(バリアンめ、一体何のスパークドールズを……?)




ババルウ星人バリアン「シャプレー星人とピット星人が敗れたか」

バリアン「ピット星人は数合わせに雇ったんだが……。意外と役に立ったな。まさか、全アイドルのデータを送ってくれるとは(汗)」

バリアン「シャプレー星人も良い仕事をしてくれた。神崎蘭子、この人間は適性が非常に高い。この娘が、有力な候補だな」

バリアン「ゼロがプラスエネルギーを多く放つアイドルの近くにいるのは厄介だが、やるしかあるまい」

バリアン「あのお方、あのお方さえ蘇れば……!」

バリアン「私は、あの方に忠誠を誓っているのだ……。あの方の、良き駒であってみせるぞ……!!」



蘭子『我が魂の、赴くままに!!』


未央「おはよう、らんらん!」

蘭子「だ、だから、その名は……」

未央「デビューCD好調らしいじゃん!!」

卯月「私はゼロさんが戻ってきてくれなくて、不調ですぅ……」

ゼロ「蘭子が暫くいてくれっていうもんだから……」

凛「ゼロと融合すると体力とか上がるし、今日もこれからステージなんだし」

未央「ゼロが一種のドーピングアイテムになってるね」

ゼロ「おいおい」

蘭子「月は満ちて、太陽は滅ぶ。漆黒の闇夜に解き放たれし翼」

莉嘉「え……なにそれ?」

みりあ「そっかー、今日もお仕事で帰りが遅くなるんだね」

ゼロ「ああ、最近の蘭子は頑張っていてな。少し、寝不足気味なんだ」

『えっ!?』

未央「みりあちゃんも、ゼロもわかるの!?」

凛「そ、そう言われてみると、ゼロは蘭子の同類……以前に、蘭子の言葉が分かってる節が」

みりあ「みんな、わかってなかったの?」

ゼロ「普通分かるだ……あ、俺は基本テレパシーで会話してるからな。地球の言葉は分かるが、基本は相手の心で聞いてるんだった」

卯月「なるほど~。便利ですね!」


武内P「先に言ってくださいよ……」

ゼロ「アイドルと互いに理解を深めるのも、プロデューサーの役目だろ?」

武内P「それは、そうですが……はぁ」

凛「プロデューサー、蘭子の言葉を理解しようと凄い頑張ってたからね……」

美波「仕方がないわね……」

ゼロ「俺は十分、蘭子と親睦を深めたけどな! 武内がそんな調子なら蘭子は、俺がプロデュースしちまうぜ?」

蘭子「我が友よ、頼もしき言葉」

卯月「えぇ!? 蘭子ちゃんだけですか? 私がゼロさんと一心同体だったのにぃ……」

凛「プロデューサー、うかうかしてられないね」 クス

武内P「頼れる仲間と言いますか、ライバルと言いますか……」


ゼロ「卯月、蘭子。二人の活躍、これからも特等席で見せてもらうぜ」


卯月「はいっ! 島村卯月、分離しちゃっても頑張ります!」


蘭子「友よ、我が輝かしい未来を、汝に約束しよう!(いっぱい、頑張りますね!)」



おしまい

最初の方、読みづらい!けど、そうするとスレが長くなるしな……
卯月編に比べたらバランスが悪いかも。申し訳ないです!

次は1スレの文字数とか、もっと考えますね!

お付き合い、ありがとうございました!

今回が蘭子編なので、次回はまた別のユニットでお届けします。

それでは、また。できる限り近い内に







卯月ちゃんの笑顔を奪った常務、絶許

乙おっつ、今回も面白かった

でも別に常務が悪かった訳ではないと思うの(トラプリP感)

御視聴、あざっす!今回はちょっと不安だったんですけど、楽しんでいただけたようで何よりです!

見直したらエメラナとエメラル鉱石が一部混同してましたね。
申し訳ない……。前回もガルネイトバスター間違えてたし……

>>57
けど、常務は許さねぇ……!!


このSSの智絵里もピット星人みたく、誰かが化けているのかもしれないな…(只の打ち間違いの可能性から目を背ける音)

>>61
おっふ……気付いてなかった……
智絵里ファンの方、申し訳ない……!!!

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