セシル「安価に従え?」【FF4】 (479)

セシル「これは?」

赤い翼隊員「隊長、どうされました?」

セシル「クリスタルからなのだろうか、声が聞こえた……安価に従え、と」

黒魔道士「そんなバカな!?侵略者に!?」

白魔道士「水のクリスタルが何かを伝えようと!?」

長老「伝説では確かに、クリスタルに意志があるとされる文がある……」

長老「できない事でもやってのけられる可能性があるが、必ず従わねばならぬ、祝福とも呪いともつかぬもの、それが安価」

長老「そして誰の身にふりかかるかもわからぬ、たとえクリスタルを奪いに来た暗黒騎士であっても……という事か」

セシル「どうすればいいんだ……?」

水のクリスタル「>>2

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力をつける

セシル「今この状況で!? 修行しろと!?」

黒魔道士「(ツッコミ激しいな)」

白魔道士「(クリスタルよ、私達をお守りください)」

長老「……若人よ、迷いを抱えて勝てるような相手など、無抵抗な村人くらいですぞ」

セシル「!?」

長老「罪の意識に苦しむくらいならば、己の思う道をゆきなされ」

セシル「(バロン王は裏切りたくない……しかし何が真実かを知る手段も無い……それに、僕が帰らなければ僕の大切な人達にも何が起きるか……)」

セシル「(カインは1人でも切り抜けるだろうが、ローザやシドは……)」

セシル「(どのみちバロンには帰らねばならないだろう)」

赤い翼隊員「隊長、どうなさいますか? ……自分達は隊長に従いますよ」

セシル「>>5

山籠りする

長老「魔道士達の怪我の手当てを急ぐのだ」

白魔道士「レイズ!」

黒魔道士「ちっ、爆撃の被害もバカにならん。しばらくデスマーチだな」



セシル「山ごもりする」

赤い翼隊員「はい!? ああ、だから捕らえた魔道士達も解き放ったんですか」

セシル「我々が帰ってしまえば、赤い翼は他の誰かが扱うだけだ。生死不明としておけば、多少は時間も稼げるはず」

赤い翼隊員「それはそうですが……」

セシル「だが、家族が心配という者も居るだろう。その者達は、飛空艇で直接ではなく、バロンの町に潜入して国外に脱出することを勧める」


 ~ 試練の山 ~

セシル「…………」

赤い翼隊員「……あの、隊長。唯一の山道らしき所に炎が燃えさかってるんですが」

セシル「他の道を探すか、最悪、ロッククライミングか……」

水のクリスタル「>>7

氷魔法使える隊員集めて突破

隊員B「ふおぉぉぉ……」

隊員C「はいやぁぁぁ……」

隊員D「タ、タイミングが合わない」

セシル「やはり付け焼刃では無理か……? いや、敵が居るわけではないのだ、何度も挑戦してみよう」


(ビュオオオオ)

赤い翼隊員「! や、やりました!」

セシル「ああ、これだけ集中できれば魔道士の道に踏み出したと言っていいだろう。よく頑張った。ここからは……」

ゾンビー「ォォォォォ……」

セシル「剣士組に任せておけ!(ザンッ)」



パロム「(こそこそ)……おお、暗黒使わなくてもガタイだけでよくやってんじゃん」

ポロム「(こそこそ)シッ、静かに……」

 ~ いっぽう そのころ ~

偽バロン王「おい……赤い翼はまだ帰らんのか?」

ベイガン「お、おかしいですね……」



 ~ 試練の山 三合目 ~

赤い翼隊員「た、隊長……ここは……こもるには不適切なのではないでしょうか……」

セシル「水が無い上に、アンデッドの巣のようだから病気も心配か?確かに苦行とも言えるが、これはこれで強くなるには適当かも知れない」

赤い翼隊員「普通のゾンビーだけなら、剣でなんとでもなるものの」

セシル「炎や人魂を斬る技術が身につくかも知れない。とりあえず山頂まで往復を繰り返すぞ」


パロム「(こそこそ)おいおい、この山の伝説を知らずに来たのかよ。偶然って怖いなぁ」

ポロム「(こそこそ)試練に失敗した方がどうなるかは私達も知りませんけど……ここがアンデッドのすみかである事を考えると……」

 ~ 試練の山 山頂 ~

セシル「あれは?」

赤い翼隊員「何かの石碑でしょうか、わざわざ橋までかけてあるんですし」

セシル「ふむ……全員、休憩を取る!」


セシル「扉のように、長方形の溝が彫られているが開く気配は無いようだ」

(キィン)

????「来たか……」

セシル「なんだ!?」

(ガコッ)

赤い翼隊員「隊長!?」


セシル「ここは?……鏡?」


暗黒騎士の行動 >>12

脱ぐ

暗黒騎士「(スッ)」

セシル「兜を……?」

暗黒騎士「僕は、臆病な暗黒騎士だ」

セシル「な、に……僕!?」


暗黒騎士「(カチャッ)陛下の言う事に従っていればいい。陛下は大切な人だから。大切な人のためならば、他の人が傷つくのも仕方ない」

セシル「それは違う!」

暗黒騎士「(チャリッ)違わない。天秤にかけたんだ。ミシディアの人々の生活と、陛下の指令を」

セシル「っ……」

暗黒騎士「(カチャカチャ)お前は僕だ。僕はお前だ。弱さも、汚さも、よく知っているよ」

セシル「……ああ、そうだ。認めよう。確かにお前の言う通りだ」

暗黒騎士「(パサッ)では、この手に討たれ、罪を償うといい」

セシル「いいや、僕はまだ何もしていない。バロン王を放置してここで死んでしまえば、また襲撃される国があるだろう。止めなければいけないんだ!」

暗黒騎士「(ストン)それを行ったとて、罪は許されないだろう」

セシル「そうだろうな。でも、許されないからといって、行動しない理由にはならない。……と言うか」


暗黒騎士「(まっぱ)」

セシル「な ぜ 脱 ぐ!?」

暗黒騎士「認めるのか? 己の露出癖を」

セシル「無い。それは無い。100%無い」

暗黒騎士「心の闇を受け入れるというのか?」

セシル「それは臆病な所や、他者の命を軽視した判断の残酷さのことだよな? 僕は断じて露出魔じゃないぞ?」

暗黒騎士「いいだろう……全裸の力、受け取るがいい!」

セシル「いらない! そんな力いらない!」

(カッ)

????「さらばだ……我が息子よ……」

セシル「このタイミングで!? 僕の実の父さん!? 今ちょっと忙しい……うわっ!」


赤い翼隊員「隊長!? ……えっ」

セシル「」



ポロム「この光のエネルギー……まさかパラディンになれる方がいらっしゃるなんて」

パロム「いやそこじゃねーだろ! なんであのあんちゃん全裸なんだ!?」

ポロム「暗黒の装備が、光の精神で扱えるわけがないでしょ」

パロム「だからって剥がれる必要性はどこにあんだよ!?」

セシル「はっ!(ガキン)」

赤い翼隊員「ふん!(ギィン)」

セシル「身体能力そのものは上がっているようだ。これを使いこなせれば、僕はまだ強くなれる……今度は守るために!」

赤い翼隊員「隊長に教わったことのすべて、そのまま隊長にお返ししますよ! 早く自分を追い抜いてってください!」


パロム「ただの服で修行はじめちまったぜ……全裸で呆然としてたのに、あんちゃんタフだなー」

ポロム「しばらくこの山にいるというのでしたら、一度ミシディアに帰って報告しましょうか」


1週間ほど鍛えなおしたセシルの次の行動 >>16
その時のパロポロコンビの行動 >>18

強大な敵に苦しめられる部下たちを助けにいく

とんこつラーメン10杯完食

 ~ いっぽう そのころ ~

ゴルベーザ「……赤い翼は、まだ戻らぬ。となれば、気付かれたか……おまえはローザを人質にとるのだ。ヤツへの交換材料になる」

ベイガン「かしこまりました」

ゴルベーザ「セシルがミシディア近くに潜伏しているとすると、あの山のアンデッドを使えばおまえの力を存分に発揮できることだろう。ゆけ!」

スカルミリョーネ「承知いたしました……ゴルベーザ様は何も心配することなく、ゆっくりお待ちください……」

(シュオン)

ゴルベーザ「エブラーナは滅ぼすしかなかろうな」

ゴルベーザ「飛空艇はよいオモチャだが、バロンも見切りをつけねばならぬとは、ままならぬものよ」

 ~ 試練の山 入り口 ~

赤い翼隊員「た、隊長ーッ! バロンに帰還していた隊員達から、連絡です!」

セシル「ずいぶん慌てているが、その様子では悪い事があったのか?」

赤い翼隊員「竜騎士達を含め、兵のほとんどを、侵略用の遊撃隊に回されているそうです! しかし、それだけではありません!」

セシル「(カイン……無事で居てくれるといいが)それだけではないとは?」

赤い翼隊員「帰還・潜入した隊員と親しい兵達が、幻獣討伐の任務に赴き、次々と返り討ちに遭っているそうなのです!」

セシル「! 相手も判断が早いということかッ……バロンへ向かおう、正面からぶつかっても勝ち目は薄いが、せめて助けださねば!」

赤い翼隊員「勝ち目が薄い……ですか?」

セシル「砲弾の届かぬ上空から爆撃をするにも、補給が無ければ早々に火薬が尽きる。そもそもバロン城は爆撃に対して強いつくりにしてあるんだ」


セシル「それと、僕達の事がすでにバレているのなら世界各国にバロンの侵略を知らせよう、飛空艇が何隻もまとまって飛んでいては見つかりやすいし……」

セシル「きみ達はダムシアンへ、きみ達はファブールへ、きみ達はトロイアへ向かってくれ」

セシル「そのまま各国の防備を手伝うこともよし、信頼されなければこの赤い翼を手放してもよし、各々の判断で動くことを許可する」

赤い翼隊員「はっ!」

セシル「だが、仲間を装って後から合流してくるスパイも警戒すること」

セシル「救出した隊員は必ず僕の手で送り届けるが、逃げてきたなど判断がつかない者もいるだろう。そういった兵には、重要な位置を任せないように」

赤い翼隊員「(ただの服でも作戦立てるうちの隊長マジイケメン)」

パロム「(ずぞぞぞぞ)……出発するのか?」

ポロム「(ずぞぞぞぞ)ええ、サイトロで常に見張っているけど、もう離陸するところみたい」

パロム「ぷはっ。保存食の『ラーメン』とやらも10食ぶん食べきったし、報告に戻るかー」

(フシュルルルルル……)

スカルミリョーネ「おや?」

ポロム「どなたですの?」

スカルミリョーネ「いや、名乗るほどの者ではないが……このあたりに、黒い鎧の兵士さんたちが居なかったかな?」

パロム「バロンの兵士達なら、さっき飛空艇で飛んでったぜ?」

スカルミリョーネ「…………えっ?」

ポロム「では、私達は用事があるので、これで失礼しますわ」


スカルミリョーネ「(ぽつねん)…………どうしよう」


ローザどうなった? >>24
カイン何してる? >>26

頑張ってホーリーまで覚えたので余裕で逃げてる

特に何もしていない

ローザ「ホーリー」

(ボシュッ!)

ベイガン「い、痛い……何度でも再生するが、痛いぞぉぉぉ!」

ローザ「諦めてくれればいいのに……リフレクで本体には通らないから両腕を消し飛ばし続けてるけれど……(タッタッタッ)」

シド「さすがセシルに追いつきたいがために努力した女は違うな(タッタッタッ)」

ローザ「も、もう、からかわないで。ホーリー」

(ボシュッ!)

ベイガン「ギャーーー!!」

シド「新型の飛空艇は作ってあるが、こやつを案内するのはまずかろうて。一度、城を出て森に入るか?」

ローザ「それが良さそうだわ」

カイン「……ん? 城の中が、何か騒がしいな」

竜騎士A「門番や塔の見張りばかりで退屈してた所です。ちょっと見てきましょう」

竜騎士B「しかしヒマですね。部隊再編されたわりに飛空挺が3隻しかないもんだから、赤い翼の帰還待ち、あるいはシド博士の製造待ちですし」

カイン「魔物の数が増えたがために、軍事力を高めたはずなんだがな……」

竜騎士B「シーッ! いくら隊長でもその発言はマズいでしょう」

(バタン!)

カイン「どうした?」

竜騎士A「た、たいへんです! ローザさんとシド博士が、ベイガン兵長の腕を消し飛ばしながら逃げ回ってて!」

カイン「どういう状況だ!?」

偽バロン王「(セシルへの切り札となるローザ。飛空挺の技師シド。どちらに罪をかぶせるのがよいか)」

ベイガン「ぜぇ……はぁ……シドは……意地でも飛空挺を作らないと」

偽バロン王「ふむ。では各隊長には『何者かに操られているらしきシドに襲われ、その戦っている所を見られたためにローザが敵についた』としておけ」

ベイガン「う、腕は……いつ再生すれば……」

偽バロン王「何事もなく元に戻れば兵達の疑念が増すだろう。見られたおまえのミスだ、バロンの兵力を完全に魔物化するまでそのままに決まっている」

ベイガン「うええぇぇ……」



カイン「ふーむ、ベイガンがローザを説得しようとして必死で追いかけていた、か……理屈は通っているが……」

カイン「しかしセシルがいまだ戻ってこないのも、不自然ではある」

カイン「……シドとローザを探してみるか」


一番先にミストの洞窟にたどりついたのは誰か >>32

テラ

リディア「おじいちゃん、またね」

テラ「おうおう、勉強に励むとよいぞ」


テラ「さてと、うっかり地図を逆に見てしまったわい。でもまあ……ここまで来たんじゃし、ミストの霧の鍾乳洞でも一目見ていくとしよう」


 ~ ミストの洞窟 ~

テラ「こりゃどうしたことじゃ。兵士達とおぼしき死体が、ひのふのみ……」

ミストドラゴン「賢者テラ……あなたはダムシアンへ行くのではなかったのですか?」

テラ「ほ、霧のドラゴンとは。なに、ちょっとした観光じゃ」


バロン兵「うう……」

テラ「! まだ息があったか。ケアル!」

バロン兵「かたじけない……ミストの村へ……届けものをしなければ……」

ミストドラゴン「その指輪を持ち込んではなりません……」

バロン兵「行かなければ……ならんのだ……!」

テラ「やれやれ、頑固者は嫌いではないが、無謀すぎる。む? だいぶ大きな炎の力が込められておるな。こいつは発動すれば村ひとつ焼き払うぞ?」

バロン兵「アイテムはアイテムであろう……何もしなければ害は……」


>>35「そこに居るのは……?」

ゼロムス

ミストドラゴン「と、とてつもない力を感じます……!」

テラ「ふむ……ただの人ではなさそうじゃが。私はテラ。そちらの名前を伺ってもよろしいかな?」

ゼロムス「名はゼロムス……完全暗黒物質……だと思います」

テラ「? なんじゃその自信の無さは」

ゼロムス「いや、自分の肉体は謎の物質ではあるんですが、誰かの意志によって集められたというわけでもなく……暗黒と呼ぶには自然物が多すぎるかなと」

テラ「肉体を見ると、まるっきり青い毛玉に見えるのう」

ゼロムス「無意識のうちにある、青き星への憧れ、でしょうか?」

テラ「青き星……?」


バロン兵「今の……うち……」

ミストドラゴン「逃がすとお思いですか(シュオオオオ)」

バロン兵「ここまでか……」

(……)

バロン兵「……? 冷気が……来ない?」

セシル「大丈夫か」

バロン兵「セ、セシル様!」

セシル「かくかくしかじか……というところだ。僕が帰らなかったばかりに君達がこのような任務に回されてしまったのだろう」

バロン兵「……謝っていただいても、死んでいった兵は帰ってきません。しかしセシル様の道が間違っているとも思いません」

バロン兵「進みましょう。これから犠牲になるかも知れない、無辜の人々を守りぬきましょう。セシル様を信じさせてください」


テラ「なんともはや……にわかには信じがたいが、ミシディアの水のクリスタルの声を聞いたというのか」

セシル「今も時々、ミシディアから語りかけてくるんです」

テラ「それで危機を伝えにか……あつかましい頼みではあるが、私も飛空艇に乗せてはくれんか? 孫娘がダムシアンにおるので心配でな」

セシル「なるほど、乗員には空きがありますし、構いませんよ」

バロン兵「……侵略を考えているというセシル様の予想が正しければ、このボムの指輪もとたんに怪しく思えてきました。飛空挺で保管しますか?」


ミストドラゴン「(私空気。二重の意味で、ってか。やかましいわ)」


ゼロムスのこれからの行動 >>43
ローザとは出会えるか >>45

月に行く

出会え…るかどうかは分からない

ゼロムス「自分の故郷は月だと思うので、帰ってみます(ふよふよ)」

テラ「なぬぅ!? 色々とツッコみたいところはあるが、まず月に行けるのか!?」

ゼロムス「……が、がんばります。食事も必要ないみたいですし」

セシル「スケールが大きすぎて、助けになれそうもないが……無事を祈るよ」

ゼロムス「ありがとうございます。それでは……(ふわ~)」


赤い翼隊員「可能な限りの人員は回収しました!」

セシル「城にはバロンに忠誠を誓う者も多く残っているし、このあたりが潮時だろう。本格的に居所を探り当てられないうちに、離れるとしよう」

赤い翼隊員「シド博士とローザさんは……」

セシル「……逃げることができたというだけでも、救いだ。今は皆の家族を守ることが先決。ダムシアンに急ごう」


 ~ ミストの村 ~

シド「あまり無理をしてもいかん、休む時はゆっくり休むことじゃ」

ローザ「ありがとう、シド」

リディア「(うわあ、綺麗な人……)」

カイン「召喚士の討伐命令だと!?」

竜騎士A「(ビクッ)は、はい……」

カイン「バロンの防衛力を信じているミストの村の召喚士達を、オレ達の手で討てというのか」

竜騎士B「王が危険だと判断されただけの何かが、あったのでしょう……」

カイン「確かに、みなし子のオレ達を拾ってくれた王には、返しきれない恩義がある……騎士とは、忠誠を曲げぬものでもある……だが!」

カイン「(セシルが帰って来ないのは、バロンを離れたとみて間違いないだろう。オレも覚悟を決めねばならんのか?)」

竜騎士C「隊長! 技師シドへの追撃隊が組まれました! すでに出発したようです!」

カイン「迷っている時間すら与えてはくれんか……!」



ミストドラゴン「はいはい冷たい霧冷たい霧」

(ビュゴオォォォ)

ジェネラル「ぐああああ!!」


ダムシアンで追いつくのは誰か >>48
ギルバート何してる? >>50

ルビカンテ

酒場で吟遊詩人の活動をしている

 ~ ダムシアン 玉座 ~

ダムシアン王「すでに赤い翼の兵より話は聞いている。不忠をそしる者も居ようが……平穏を望むそなたの心、しかと心に刻み込んだぞ」

セシル「……飛空挺に対する防御は、飛空挺をお使いください。高空よりの爆撃は脅威です」

ダムシアン王「うむ。もちろん我がダムシアンの兵も協力しよう。息子も呪歌の修練に余念が無い。兵達の次の交代時間に呼び集めておく」

セシル「では、顔を合わせておきましょうか」



テラ「キサマぁぁぁーーー!!」

ギルバート「痛い! み、右腕だけは許してください!」

セシル「」

アンナ「やめてお父さん!」

テラ「! アンナ……」

アンナ「私達、本当に愛し合っているの……王様も王妃様も結婚を許してくれて……だから、お父さんにも許してもらいたいと思って、カイポに行こうと」

テラ「ちょ、ちょっと待て。なぜおまえたちの結婚を王が許す話になるんじゃ」

ギルバート「すみません……身分を偽っていたのです。僕はダムシアン王子ギルバート。アンナとは本当に偶然の出会いで……」

テラ「なぬ!? ……むむ、明日も知れぬ吟遊詩人でない事はわかったが、それにしても私はまだ人となりを知らん。アンナを預けるに足るかは――」

(ズズン)

客「おわっ!?」

酒場のマスター「爆発!?」

セシル「戦えない者はできるだけ地下へ! ギルバート、爆発音の方に最短で行ける道を案内してくれ!」

ギルバート「……わ、わかった……僕達がなんとかしないと、アンナも皆も危ない……頑張るよ」


ダムシアン兵「赤いマントに……赤い顔!?」

ダムシアン王「やつは人間か? すさまじい炎の使い手よ!」

セシル「ダムシアン王、ただいま参りました!」

赤い翼隊員「隊長! すでに一隻は離陸していますが、なにぶん砂漠なので、もう一隻は……停泊場所まで走っていける余裕があるかどうか」

ギルバート「あの男は……?」


ルビカンテ「私は火のルビカンテ。>>53

露出大好きだ

ルビカンテ「(バサッ)」

セシル「」

ギルバート「」

テラ「」

ダムシアン王「」

ルビカンテ「さあ、私の前に立った者から回復してやろう! 私の強く美しい肉体をその目に刻みながら逝くがいい!」

一同「((((戦いたくない……))))」

セシル「しかし剣を交えずには終わらないか。王、行かせてください」

ダムシアン王「う、うむ、気をつけてな……色々と」

テラ「私も手を貸すぞ。アンナを背中に守る限り、この身に敗北は許されん!」

セシル「……ん?」

セシル「この頭に響いてくるのはもしかして、火のクリスタル?」


火のクリスタル「>>55

テラの行動 >>57

ストリップで勝負するのです

わしが相手じゃ!

セシル「なんで!? 試練の山の声といい、どうして脱がせたがるんだ!? ……ええい!」

ルビカンテ「ほう、パラディンか。試練を乗り越えた者がどのような強さを得たのか、見せてもらおう!」

セシル「(バッ)こ れ が 僕 だ っ!」

ギルバート「」

ダムシアン王「」

ルビカンテ「私の土俵で勝負を挑むとは! 気に入った、全力をもって相手になろう!(バサァ)ダブルバイセップス!」

セシル「……長年帆を張り続けてきた僕の背筋!」

ルビカンテ「フハハハハ! 筋肉量では互角か!」


テラ「ならば……私が相手じゃ!(バサッ)」

ギルバート「」

ダムシアン王「」

テラ「魔法の力を使わず、砂漠の砂と岩を歩き続けてきた脚と、その肉体を支える根幹を見よ……アドミナブル・サイ!」

ルビカンテ「なにっ! 老体にそぐわぬ筋肉……量だけで言えば少ないが……その絞りは人の限界の域!」

ギルバート「(今、僕の目の前では何が起こっているのだろう)」

ルビカンテ「よいものを見せてもらった。一旦ここは退こう。明日の正午に攻撃をかける! 充分準備をしておけ、正々堂々ぶつかり合おうではないか」

テラ「ふん、一昨日来るがよいわ」


セシル「僕はなぜあんな真似をしてしまったんだ……クリスタルもなんであんな事を……」

ダムシアン王「き、気にすることはない、おかげで多少の時間は稼げたのだ。明日は飛空挺も最初から使ってゆくことができる」

ギルバート「非戦闘員も逃がすことができるし……お礼を言いたいくらいだよ」

セシル「……そうだな、前向きに考えよう。ギルバート、きみの歌の詳しい効果を説明してくれないか」

ギルバート「ああ、作戦をつめていこう」


カインの現状 >>60
ローザの現状 >>62

ゴルベーザ倒した

>>61

 ~ バロン城内 ~

カイン「また別働隊の出撃か? ……お前は誰だ?」

ゴルベーザ「遊撃隊の隊長に任命されたゴルベーザと言う……」

カイン「……!」

(キン!)

カイン「きさま、何を! ……人の気配が消えた!?」

ゴルベーザ「カインよ、なぜそんなにも苦しむ?」

カイン「……何?」

ゴルベーザ「セシルはバロンを離れた。お前もローザも見捨てて、裏切ったのだ」

カイン「なんだと……」

ゴルベーザ「お前も城で待つより、ローザを追いかけぬのか? ローザを手に入れたくはないのか?」

カイン「……ローザはセシルが見捨てたなどと言っても信じまい」

(ガギン!)

ゴルベーザ「ぬぅっ……!」

カイン「そしてオレもな。セシルが行動を起こしたのは、オレ達への信頼の表れだ。きさまなんぞの言に惑わされると思ったか」

ゴルベーザ「おめでたいヤツだ……ならば力を示してやろう」

カイン「?」

ゴルベーザ「わたしの元に居れば、ローザを手に入れられると信じさせてやろうというのだ。参れ黒龍!」

カイン「(シュン)」

ゴルベーザ「動けぬ体に……なにっ!」

(ドスッ)

カイン「どこを見ている」

ゴルベーザ「頭上……から……」

カイン「あいにくだが、オレはわざわざ手の内をくらってやるほどお人よしじゃあない(チャキ)」

スカルミリョーネ「(フォン)」

カイン「な、待てッ!」

(ザクッ)

カイン「石畳をえぐっただけ……逃がしたか。それでも敵の正体は見えてきたな。ゴルベーザ……」



ゴルベーザ「くはぁ……!」

スカルミリョーネ「だ、大丈夫ですかゴルベーザさま」

ゴルベーザ「背中上方から、肺をやられている……っ。さすがは竜騎士隊の隊長よ。助かったぞスカルミリョーネ……」

スカルミリョーネ「は……!」

ゴルベーザ「しばし治療せねばなるまい……ゾットの塔へ……」

 ~ ゾットの塔 ~

ローザ「どんなに強い風であっても……必ず隙は存在する……そこを、狙う!」

バルバリシア「あああああっ!」

ローザ「スロウもホールドも効いていた……負ける要素は無いと思ったけれど、予想以上の一方的な勝負だわ」

バルバリシア「うう……ローザは強い……まだ勝てない……」

ローザ「もうやめて。私は真実を知りたいだけなの」

バルバリシア「……わかった、私の知るすべてを話そう」


ゴルベーザ「なぜあの三姉妹が砲撃してくるのだ!? おまえ達、裏切ったか!」

ドグ「ローザさんにはかなわない」

マグ「バルバリシアさまも配下についた」

ラグ「命を助けてもらった借りもある!」

シド「あいにくじゃなぁ! ローザはひとりでここを制圧したわい!」

スカルミリョーネ「」

ゴルベーザ「なん……だと……」

 ~ ミスト ~

ジェネラル「命からがら……ミストドラゴンからのがれ……ようやくここまで……(ゼエゼエ)」

リディア「(ぱちゃぱちゃ)~♪」

ジェネラル「そこの子供……この女と、この男を見なかったか……?」

リディア「えっ? あ、うん、見たけど」

ミストドラゴン「(リディア、リディア、聞こえますか。その男は悪者です、ローザとシドがバロンに戻った事を言ってはなりません)」

リディア「カイポに行くって聞いたよ」

ジェネラル「や、やはり北か……これから……砂漠越えだと……?」



ローザ「さすがシドのエンタープライズ、速過ぎるくらいだわ」

シド「そんじゃあ、まずは近場のトロイアから行ってみるか!」


ダムシアン戦線におけるルビカンテの行動 >>74

筋肉をアピールしつつも普通に戦っている

(ドゴン!ドゴン!ドゴン!)

ルビカンテ「私としたことが、昨日はあまりの喜びに笑い声まで上げてしまった。しかしもう冷静さは失わぬ、我が肉体の前に散るがいい」

セシル「うおっ!」

テラ「かすっただけでこの威力か! 火のルビカンテと言うだけあって本人に炎は通用せんようじゃし……!」

ギルバート「セシル! 薬だ!」

セシル「すまない……ケアルラ!」

ルビカンテ「その程度の薬や術では苦しみが長引くだけだぞ……私の胸筋からの炎を受けよ! 火炎流!」

ギルバート「う、うわあああああ!!」

テラ「なっ、なんという……天を衝く炎の渦じゃと……」


セシルの行動 >>76

ギルバートを盾にする

セシル(暗黒騎士Lv99)→セシル(パラディンLv1)
カイン(竜騎士Lv99)
ローザ(白魔導師Lv99)
だったってことか

ギルバート「セシルぅぅぅぅぅ! あとは頼むよ!」

セシル「ギルバート!?」

ギルバート「あいつの言う通り、回復量が追いつかない……いちかばちかの短期決戦で挑まないと!」

ギルバート「(怖いけど、怖いけど! アンナのためなら、この身を差し出しても惜しくない!)」

ギルバート「一発だけでも防いでみせる!」

テラ「バカ者が……!」

セシル「わかった!(グイッ)」

ギルバート「えっ」

セシル「きみがそこまでの覚悟を持っているなら、遠慮なく使わせてもらう!」

ギルバート「えっちょっ」

テラ「確かに、ただ単に一発防いだ程度では、敵に隙ができる可能性は低いの」


ルビカンテ「そう密集していてはただの的だぞ! ふんッ!」

テラ「今じゃ! ブリザド!」

ギルバート「ひぃ!? ……あれ、冷たくない熱い熱い熱い熱いぃ!」

テラ「気休めじゃが冷風のバリアじゃ!」

ルビカンテ「焼け石に水とはこのことだ。火炎――」

セシル「(ドスッ)」

ルビカンテ「くぅおっ!?」

ルビカンテ「氷つぶての蒸気に紛れて、ギルバートと誤認させたのか……!」

セシル「そうだ……ギルバートが作ってくれたチャンス、このまま心臓を貫かせてもらうッ!」


ギルバート「」(ブスブス……)

テラ「おぬしの勇気は見せてもらったぞ、ギルバート……」

ダムシアン王「見事であったギルバート……」

ギルバート「(あれ? ツッコミ不在?)」


セシル「! 剣の刃を掴んだ!?」

ルビカンテ「このまま剣を溶かし、おまえごと焼き尽くしてやろう!」

セシル「ぐ……おおおおお!」

ルビカンテ「……溶けないだと? ぐッ!」

セシル「(古びてはいるが、パラディンの剣……さすがといったところか。あとは、僕がヤツを貫くだけ! 握り手の感覚ももう無いが、離すものか!)」

ルビカンテ「たとえ心臓を貫かれようと……わたしの意識が途切れる前に……倒すだけだ!」

セシル「うおおおおおお!」

ルビカンテ「はああああああッ!」

赤い翼隊員「砲撃せよ! ゴブリン軍団などに遅れをとってはいられん、隊長を援護に行かねば!」


ダムシアン弓兵「レーシィ達が裏から這い上がってくる! 魔道士隊、ブリザド照射!」

ダムシアン王「さいわい相手の知能は低い、セシル殿の邪魔をさせぬよう、近い方から順番に叩くのだ!」


ダムシアン歩兵「弱者の戦いなんかに興味は無いという事か……くそっ、しかし好都合!」

ダムシアン重騎兵「頼むぞチョコボ! 砂漠の真ん中なんぞに現れた魚人を後悔させてやれ!」

サハギン「うっ ぐぺぺぺーっ!」


テラの援護 >>85

思い出す バイオ

テラ「バイオ!」

ルビカンテ「ぬっ……(普段ならばどうという事はない……しかし今はまずい! いかに精神力で意識をつなぎとめようとも、生命力は枯渇寸前!)」

テラ「細菌の繁殖は、弱った体では耐えられんじゃろう!」

ルビカンテ「見事……だ! 弱き存在でも、力を合わせ……わたしを打ち倒した……」


赤い翼隊員「炎が燃えて、消えてゆく……」


ダムシアン王「やつらのリーダーは倒れたぞ! 皆の者、もうひとふんばりだ!」

兵達「「「「「うおおおお!!!」」」」」


ダムシアン戦役
重傷者:セシル(全身火傷) ギルバート(全身火傷)

 ~ トロイア ~

隊員B「あ! ローザさん!」

ローザ「!」

隊員B「うわ、構えないでください! ……ってことは、やはりお二人もバロンから追われる身に?」

シド「なんじゃい、モノホンの赤い翼の隊員か。セシルは無事か?」

ローザ「セシル! ここにいるの?」

隊員B「すみません、セシル隊長はバロンに向かった後ダムシアンに行くと聞いています。5艇のうち1艇が伝令に飛び回っていますが」

シド「っちゅう事は、ここで待っとればその船が来るのか。と、ローザ?」

ローザ「シド、お願い。ダムシアンに……」

シド「ま、お前が大人しく待っとるわけがないわな。よっしゃ、エンタープライズでひとっとびと行くか!」


全身包帯のセシルを見たローザの第一声 >>88
カイン何してる? >>90

雑魚め!!

更なる修行

 ~ ダムシアン ~

赤い翼隊員「ローザさんシドさん! よくぞご無事で!」

ローザ「ごめんなさい、心配をかけたみたいで。セシルは……?」

赤い翼隊員「大やけどを負って救護室で休んでいます。こちらです、案内しましょう」


(ぱたぱた)

ローザ「セシル! 雑魚め!」

セシル「ふが!?(いきなり罵倒!?)」

ローザ「私の好きなセシルは、そんな弱音は吐かないはずよ!」

セシル「ふがふが(意味ある言葉を発した覚えはないんだけど!?)」

ローザ「私が砲台になるわ。あなたは私のために盾になって!」

セシル「ふが(僕自身もギルバートでやった事だけど……それはそれとしてキャラがブレブレだよローザ……)」


赤い翼隊員「あれって愛情表現なんですか?」

シド「思い込みで動くような娘じゃなかったはずじゃがなあ」

アンナ「ありがとう、お父さん……結婚を認めてくれて」

テラ「ふ、ふん、認めんかったら逃避行に走ったくせによく言うわい」

アンナ「それはごめんなさい。よくよく考えたら王族を説得する方が難しそうだと思って、先にダムシアンに行ったの。カイポに戻ろうとしてた事は信じて」

テラ「……まあ、あやつの男気は見せてもらった。私とてアンナが一番かわいい、おまえの幸せを願っておるよ……披露宴にも出てやろう」

アンナ「はい!」


ギルバート「(チーン)」

ダムシアン王「大丈夫か息子よ」

医者「まあ火傷ですから、薬と魔法でどうにかなるでしょ。内臓も損傷してませんし」

 ~ バロン地下水脈 ~

カイン「ハァッ!(ズドム!)」

竜騎士A「一撃でワニ革を完全に貫き、大地をもえぐるとは……」

カイン「なに、修練を詰めばおまえたちもできるさ」

竜騎士B「は、頑張ります!」

カイン「城からの抜け道さえ、こんなにも魔物がはびこっていたとはな。バロンの民の安全のため、何日かけてでも安全を確保するぞ」

竜騎士A「了解!」


ベイガン「それは困りますなぁ」

カイン「!(ガッ)ベイガン!? 不意打ちとは……その両腕! やはり、きさま!」

ベイガン「カイナッツォ様の配下を、これ以上減らされては困るのでねッ!(ザゴッ)」


ベイガンの連れてきたモンスター >>95>>96
カインの部下の行動 >>98

ゴブリン

バハムート

ベイガンの配下と戦う

カイン「ゴブリン軍団に、巨大なドラゴン?」

竜騎士A「ゴブリン軍団は食い止めます」

竜騎士B「ではドラゴンは自分が」

バハムート「青き星に着いたか。見たところ召喚士はいないようだが……」

ベイガン「(この幻獣、明らかにカイナッツォ様よりはるかに強い。『呼び出したらけして無駄口を叩くな』と言われた理由も、本能で理解できる)」

バハムート「竜騎士と出会ったからには、その力を計らせてもらおう」


カイン「力を溜め込んでいる……?」

ベイガン「リフレク!」

カイン「(ベイガンも下がった? 何か、とてつもない力が集まる)おまえ達! 飛べ!」

竜騎士A「え、は、はい!」

竜騎士B「はッ!」


バハムート「メガフレア!!」

(カッ)

竜騎士A「(ザシャッ)なんて威力だ!」

竜騎士B「(ドグシャッ)あんなものを食らえば、ひとたまりもないぞ!」

ベイガン「き、きさまら、私の両腕をぉ! 再生!」

カイン「悪いが向こうに集中させてくれ(ドスッ)」

ベイガン「あへ」


バハムート「まずは見事。しかし、このフレアは真上に飛ばせないわけではないぞ」

カイン「タイミングを間違えれば、照準を合わされるか……」

竜騎士A「飛ぶ方角だけでも散らせてみましょう」

竜騎士B「ゴブリンどもは……今のでだいぶ吹き飛びました、気にせず飛べそうです」


バハムートの行動 >>105
そういえばエブラーナどうなってる? >>107

尻尾でなぎ払う

竜騎士A「フンヌ!(グサッ) ……危ない!B!」

(ドボッ!)

竜騎士B「ぐはっ!」

バハムート「己の肉体を使うことなど無いと思ったか? あいにく、かつて命を失ったといえども今は強靭な体を持っている」

カイン「ハァッ!(ガキン)」

バハムート「! 爪を狙ったか!」

カイン「ただ単にメガフレアを待って飛ぶだけでは、試練にもならない……だろうな」

バハムート「最後まで避け続けることができるかな?」

 ~ エブラーナ ~

エッジ「ミスリルの品、買い取ってきたぜ」

エブラーナ王「よく戻った。最近の不穏な空気もあるので、無事に戻るか不安でな」

エッジ「へっ、モンスターが増えたくらいでどうにかなるような伝令兵じゃねーだろ?」

王妃「これ、公の場ではきちんとした言葉を使いなさい」

エッジ「はいはい。そんじゃ、休暇を取らせてもらいますっと」

エブラーナ王「……やれやれ」



ゴルベーザ「ぐぬぅ……まさか地底からひっそりバブイルの塔に潜入する羽目になるとは思わなんだ」

スカルミリョーネ「水死体達を呼び集めております、軍団を編成し終わるまでしばしの時間お待ちください」

ゴルベーザ「……スカルミリョーネばかり働いているが、ルゲイエはいったい何をしているのだ?」


カインの戦果 >>110
ルゲイエ何してる? >>112

バハムートを仲間にした

悔い改めて地域社会に役立つものづくり

(バターン!)

エッジ「おっさん遊びにきた、っとと、悪い悪い治療中か」

ルゲイエ「(ガション)もうおおかた修理済みじゃ。先の短い命とはいえ、整備は欠かせん」

エッジ「……全身を見るのは初めてだけどよ、そんな原型をとどめないほどの改造って、あんたに一体なにがあったんだ?」

ルゲイエ「そうさなあ。知識欲の果てというか、それ以外のすべてを無視した結果というか、ま、個人の暴走じゃよ」


エッジ「いきなりメカに殴られて正気に返るアンタは不気味だった。首が変な方向に曲がって、絶対死んだと思ったぜ」

ルゲイエ「ヒャッヒャッヒャッ。ところでエブラーナは鎖国していたはずじゃが、そこんところはどうなんじゃ」

エッジ「いーのいーの、表向きは誰もいない事になってる、あんただって貿易や布教なんかする気は無いんだろ?」

ルゲイエ「ああ。生命の秘奥から、構造と力の仕組みをつきつめた……その技術を使ってくれさえすればいい」

エッジ「……償いか」

ルゲイエ「どうじゃろう。犠牲になった動物達には悪いが、生命を解き明かすというのは必要なことと思うとる」

ルゲイエ「そんな価値観じゃから操られてしまったのかも知れん。人を実験材料にする前に正気を取り戻せたのは、運が良かっただけじゃ」

ルゲイエ「危険と思うなら、追い出してくれていいんじゃぞ」

エッジ「むしろ危険なら見張っとかねーとまずいだろ? ヘヘッ、またブツリガクってやつの授業をしてくれよ!」

ルゲイエ「おまえ……さてはルゲイエスイッチが見たいだけじゃろ」

 ~ ダムシアン ~

ローザ「私達は一足先にゾットの塔へ戻るわ。敵の元本拠だし、取り戻しに来ないとも限らないから」

シド「高空の要塞なんぞ取り戻されたら厄介きわまるわい。セシル、怪我が癒えたらカインと一緒に追いついてこい!」

セシル「(筆談)『そういえばカインの安否は何か知っているかい?』」

赤い翼隊員「あ、巨大な竜王を乗騎にしたそうです。バロン上空を飛んでいたという報告があります」

セシル「(カイン何やってるんだ!?)」

赤い翼隊員「なお、引き続き斥候には観察を続けてもらっています」


カイン、ベイガンを倒してしまったがバロン王を糾弾しに行く? このまま出奔してセシルと合流する? それとも…… >>120
色々と詰んでるかも知れないゴルベーザの次の行動 >>122

合流

人質作戦

 ~ バブイルの塔 ~

ゴルベーザ「なんとか……バブイルの塔を発見することができたな……」

スカルミリョーネ「しばしお休みください。まだ肺の傷も完全にはふさがっておりませんゆえ」

ゴルベーザ「うむ」

ゴルベーザ「(しかし、ルゲイエの行方もわからず、これからどうする……セシル達の弱点は情の深さだ。誰かを人質にするのが手っ取り早いが)」

ゴルベーザ「(やつらと関係が深い者……真っ先に思い浮かぶのはローザ、しかし今のローザに勝てるビジョンが浮かばん)」

ゴルベーザ「(ダムシアンの王子ギルバート……いや、まだ知り合って間もない……モンスターどもの報告によれば盾として使っていたそうだし……)」

ゴルベーザ「(賢者テラも同じ理由で却下だ。カインはやたら強く、シドもほぼ空に居て手出しができん)」

ゴルベーザ「(リディア、パロム、ポロムとは知り合ってすらいないではないか! なんだこの世界!)」


ゴルベーザ「(妙なノイズが入ってしまった……)」

ゴルベーザ「(一番手頃そうな者がセシル自身というのがな……)」

ゴルベーザ「(……ん?)」

ゴルベーザ「(そ れ だ)」


ゴルベーザ「スカルミリョーネ、可能であればセシルをさらってくるのだ。カインとローザに対する牽制として使う」

スカルミリョーネ「かしこまりました……アンデッド達に塔を守らせておきます。どうぞご自愛ください」

 ~ ダムシアン ~

カイン「赤い翼の兵に、突然声をかけられて驚いたぞ」

赤い翼隊員「カインさんの行方はこちらでも調べてましたからね。竜騎士隊に合流していただけるとは頼もしい限りです。あんなドラゴンまで乗りこなして」

(ガチャ)

カイン「さて……これはまた派手にやられたな、セシル」

セシル「(筆談)『無事だったか、独断で動いてしまってすまない』」

カイン「なに、構わんさ。オレも恩義があるとはいえ、王の侵略には腹にすえかねるところがあった。おまえひとりにいいカッコはさせん」

セシル「(筆談)……『ありがとう、カイン』」

カイン「さすがに物資を持ちだすなんて器用な真似はできなかったが、多少の貨幣は持ってきたから使うといい。いつまでも皮の服ではしまらんだろう」



スカルミリョーネ「出遅れた……カインの守りをすり抜けつつ、患者の中からセシルを見分けてさらうには……」


スカルミリョーネの動きに気付く者 >>126
そのコンマ>>126で、50以上なら誘拐成功

赤い翼隊員

スカルナント「あ゛ー」

スカルミリョーネ「シッ、静かに」

スカルナント「…………」


赤い翼隊員「……何か、においませんか?」

ダムシアン兵「ふむ? 一昨日のサハギン達の死臭かな? 砂漠の風で消毒されていると思うが」

赤い翼隊員「(周りは一面砂漠。あらゆる施設は城壁の中に入っている。不意打ちされる心配は無いはずだが、胸騒ぎがするな)」


スカルミリョーネ「(サイトロでは城の中までは見えない……デジョンの応用で私の眼球だけを飛ばし、さぐった……)」

スカルミリョーネ「(この部屋で間違いないはず……居た! 縛ってさるぐつわをかませて運び出すぞ)」

セシル「(ぐッ!? しまった、怪我で体がいうことを聞かない……!)」

スカルナント「……」(よっこいせ)

赤い翼隊員「隊長を連れてどこに行こうというのだ」

スカルミリョーネ「!」

赤い翼隊員「くせものだ! 皆、ローブの男がアンデッドを連れている! 逃がすな!」

ゾンビー「うあ゛ー」

レブナント「へぃあ゛っ」

赤い翼隊員「くそ、あまりに数が多い……」

スカルミリョーネ?「(タッタッタッ)」

赤い翼隊員「投げられるようには作られていないが、当たれッ!」

(ドスッ)

スカルミリョーネ?「ぐげぇ」

赤い翼隊員「やっ……てない!?」

ブラッディボーン「カラカラカラ」

赤い翼隊員「にせもの!? 術者は……どこだ!? くそ、隊長! 隊長ー!」

スカルナント「(タッタッタッ)」

セシル「(抵抗しているが……! ちょっとやそっと肉体が引きちぎれた程度では、離してくれない! どうすれば……!)」


スピリット「ォォォォォォォ」

赤い翼隊員「くっ! ……な、隊長を抱えていたゾンビが、消えた!?」

スカルミリョーネ「(さあ、砂の下をすたこらさっさだ。セシルも窒息して運びやすくなるだろう。2分くらいで地上に出れば死にはすまい)」

赤い翼隊員「隊長ォォォォォーーー!!!」

 ~ バブイルの塔 ~

セシル「(こいつが親玉か……)」

スカルミリョーネ「セシルを連れて参りました」

ゴルベーザ「よくやった!」

スカルミリョーネ「(めちゃくちゃ嬉しそうだ)」

ゴルベーザ「よし、生きているようだな……」

スカルミリョーネ「地下にもぐった際に一度は窒息したものの、肺が残っているレブナントに人工呼吸をさせて蘇生させました」

セシル「うげえぇぇぇ! どうりで腐臭がするはずだ!」


ゴルベーザ「褒美を与えよう。何が欲しい?」

スカルミリョーネ「もったいないお言葉。ゴルベーザさまのために働けることこそ至上の喜びでございます」

ゴルベーザ「ならば保管庫の中から好きなものを好きなだけ持ってゆくといい。さあ……手始めに、ローザに土のクリスタルを取って来させるとしよう」


セシルがさらわれた事を知ったカインの行動 >>130
クリスタル強奪指令が届いたローザの行動 >>132

ゴルベーザに投げ槍

ゴルベーザにホーリーをぶちこむ

(ばっさばっさ)

バハムート「この塔の中から、強い魔の気配を感じる」

カイン「具体的な場所はわかるか?」

バハムート「上下1フロアぶん程度の誤差はあるかもしれないが……」

ローザ「それくらいなら充分だわ。突入しましょう、穴を開けられる?」

バハムート「メガフレア!」

シド「エンタープライズ、砲撃じゃ!」

カイン「お前達は突入後に敵兵力の掃討を頼む!」

竜騎士達「「わかりました!」」


(ズズン!!)

ゴルベーザ「なにごとだ!?」

スカルミリョーネ「力押しで塔の外壁をブチ破った奴がいるようです。私にお任せを」

ゴルベーザ「いや、それほどの威力となれば十中八九ローザのホーリーだろう。おまえでは分が悪い」

スカルミリョーネ「……私は、ゴルベーザさまのために存在している身。1秒でも長く時間稼ぎをしてごらんにいれましょう」

ゴルベーザ「スカルミリョーネ……」

(ドゴン!!)

ローザ「ホーリー!(ボシュッ)」

カイン「くらえ!(ドボッ)」

ゴルベーザ「ぶぎゃるァッ!?」

スカルミリョーネ「ゴルベーザ様ぁーーー!? スカルナント達の腐肉の壁を貫通してきた!?」

ローザ「>>144

ついでにコンマ>>144でゴルベーザは
00~19 スカルミリョーネがなんとかしてくれる
20~39 重傷を負うものの逃げきれる
40~59 重傷を負った上に地下まで落ちてしまうが逃げることはできる
60~79 ローザからは逃げられない、徹底的にボコボコにされたのち洗脳が解ける
80~99 喋れる程度の重傷で、うまいこと洗脳が解ける

雑魚め

ローザ「雑魚め! 降伏して!」

カイン「ローザに何があったというんだ……?」

ゴルベーザ「…………(ぐったり)」

スカルミリョーネ「すでに重傷だー!? 致し方なし、ゴルベーザ様、少し揺れますが耐えてください……!(ひょい)」

(ガコン)

ローザ「落とし穴?」

カイン「セシル、大丈夫か」

セシル「す……すまない……体が動かず、やつらの好きに扱われてしまった」



スカルミリョーネ「ハァッ!(ずりゅっ)このくらいの幅の穴ならば、わたしの本来の4つのキバで(ガガガガガ……ピタッ)」

スカルミリョーネ「このまま別の換気口あたりから脱出を……ゴルベーザさま、しばらくお待ちください……」

ゴルベーザ「す……すま……ない」

 ~ いっぽう そのころ ~

ジェネラル「お……おおお……ダムシアン城……地下水脈ではオクトマンモスに襲われ、命からがら逃げてくることができたが……ついに来たぞ」

ダムシアン兵「む? バロンの兵士か? ずいぶんボロボロじゃないか、お前も逃げてきたのか」

ジェネラル「(ここは脱走兵のふりをしておくか)はい……」

ダムシアン兵「すぐに医務室へ。赤い翼の隊員達もいる、今まで心細かったろう、もう大丈夫だ」

ジェネラル「セシルさんはどちらに……?」

ダムシアン兵「……それが、昨日、誘拐されてしまってな。カイン殿が救出に向かったが……」

ジェネラル「えっ」


ジェネラル「俺の意味は……?」

 ~ エブラーナ ~

エブラーナ兵「王ーーーッ! 伝説の塔に大穴を開けてしまったバカ者がいます!」

エブラーナ王「なにっ! 月への道が開かれるという謎を探るために、入る道を探していた者達もおるというのに……はやまったマネを!」

エブラーナ兵「巨大なドラゴンと、飛空挺が見えました! バロンの者と思われます!」

エブラーナ王妃「ミシディアが侵略を受けたという情報は入ってきていましたが……バロン王の変心は、どうしたというのでしょう」



カイナッツォ「なんか余計な冤罪背負わされた気がする」



 ~ アガルトの村 ~

カイン「ふぅ、大丈夫かセシル?」

セシル「ありがとう……だいぶ楽になった。数日後には歩けるようになると思うよ……」

ローザ「ゴルベーザの傷もかなり深いはずよ。向こうも身動きが取れないでしょうから、今のうちにしっかり休んでおいて」

セシル「ああ。重ね重ね手間をかけてすまない……」

カイン「フッ、それは言いっこなしだぜセシル」


セシルとゴルベーザは互いに怪我が癒えるまで行動不能……次に動くのは誰? >>151

ヤン

続編でも忠臣だったなぁスカルミリョーネ
元は人間でゴルベーザ様だけが認めてくれたとからしい

 ~ ファブール ~

ヤン「モンク僧長ヤン、ただ今戻りました」

ファブール王「よくぞ無事に戻ってきた。伝令兵から聞いていると思うが、バロンがクリスタルを求めて侵略を繰り返している」

ヤン「はい。修行中のわれわれもマザーボムに襲われ、すんでの所で赤い翼のかたがたに拾っていただきました」

ファブール王「ミシディアに向かった兵はこうして義によって伝えに来てくれたが、ダムシアンも襲われた……わがファブールも守りを固めねばならん」

ヤン「はっ。まさしく」

ファブール王「……といったところで申し訳ないのだが、お前には>>154をしてもらいたい」


安価無効ならコンマ>>154
00~19 バロンへの使者
20~39 バロンへの潜入
40~59 伝令兵の護衛役
60~79 赤い翼と連携訓練
80~99 赤い翼と親交を深めがてら飛空挺で敵本拠探し

>>154って安価ミスっただけだよね?

ヤン「……と、申されますと? 赤い翼の部隊は、我がファブールとダムシアンとトロイア、それにバロン周辺の偵察をしているのでしたな?」

ファブール王「うむ。すなわち、各国を飛び回る赤い翼すべてを見て、人員を覚えてもらいたい。重要な役目だ、頼む」

ヤン「なるほど。かしこまりました、そのご期待に応えましょう」


ヤン「となるとまずは東に飛んでトロイアを目指すのがよいだろうか?」

赤い翼の魔道士「あ、いえ、竜騎士隊がドラゴンで移動可能なため、バロンの偵察は竜騎士隊が行っています。一番近いのは北に行ってミシディアですね」

ヤン「そうであったか。では王に報告をして参る。移動はお頼みしますぞ」

赤い翼の魔道士「はっ!」


 ~ ミシディア ~

黒魔道士「爆撃だけして後始末もせず帰りやがって、しっかり働いてもらうからな!」

隊員B「は、はい……いえ、水のクリスタルの指示通り修行に入っただけで……」

白魔道士「言い訳しない! 人の言うことだけ聞いていては出世できませんよ!」

隊員C「すみません……」

ヤン「」

赤い翼の魔道士「……まあ、今はこんな感じです」

>>159
たいへん申し訳ありません。その通りです。

パロム「あれ? おっさん、ファブールのモンク僧か?」

ヤン「な、なんだね?」

ポロム「パロム! すみません礼儀知らずなもので……わたくしは魔道士みならいのポロム、こっちは双子のパロムですわ」

ヤン「丁寧なご挨拶いたみいる」

パロム「なんで赤い翼の飛空挺に乗ってきたんだ?」

ポロム「だからっ!」

ヤン「はは、よいよい。ファブールは赤い翼の支援を受け、協力して防衛にあたることにした。わたしはまあ……交渉役のようなものだ」

パロム「へー、偉い人だったんだな」

ポロム「>>164

ただの雑魚か… とっとと我の前から消え失せろ
さもなくば貴様の存在自体を消し去るぞ

ヤン「」

パロム「」

ポロム「……あら、ごめんあそばせ」

パロム「ポ、ポロム?」

ヤン「(童子の戯言にしても、なんというカリスマ……あまり注意を払っていなかったが、身のこなしや、魔力はどの程度のものであろう……?)」

赤い翼の魔道士「そ……そろそろ出発しましょうか! は、ははは……」

長老「これ、何をしておる。>>167


ついでにコンマ>>166がポロムのレベル
コンマ>>167がパロムのレベル

ゼロムス、修行は終わっておらんぞ

醤油を買ってくるよう言っておいたじゃろ

パロム「わ、わりぃわりぃ! 醤油だな、ほらポロム行くぞ!」

ポロム「雑魚が触れるな」

ヤン「(意外と見たままに幼い。年齢のわりにはかなりの修練を積んでいるようだが、可愛い強がりといったところであろう)」

長老「ハァ……無礼なふるまい、お許しください」

ヤン「頭を上げてください。いちいち気にしてはおりません」

長老「ポロムめ、最近この『白魔道士これすなわち死路魔道士、白魔道士の基本は罵倒にあり』という本を読んで影響を受けたようで……」

ヤン「な……なかなか、個性の強いお子さんのようで……」


赤い翼の魔道士「(著者、ローザ・ファレル……? 何してんですかローザさん)」

 ~ バロン近くの浜辺 ~

ヤン「こちらが遊撃隊、というわけですかな」

竜騎士B「ええ、我々がそうです。相手にも航空戦力は揃ってますから、とにかく隠密重視で。さいわい海は監視の目も手薄ですしね」

ヤン「隊長のカインどのというのはどちらに……?」

竜騎士A「今、某所でセシルさんの治療をしているそうです。あ、セシルさんは赤い翼の総隊長で、敵の四天王と戦い、瀕死の重傷を負われたとか」

ヤン「四天王!」


竜騎士A「ローザさんが敵から聞き出したところ、土のスカルミリョーネ、水のカイナッツォ、風のバルバリシア、火のルビカンテの4人」

竜騎士B「そのうち最強とも言われる火のルビカンテを、セシルさんが倒しました」

竜騎士A「風のバルバリシアはローザさんが撃破、その部下もろとも傘下に」

竜騎士B「土のスカルミリョーネは主人のゴルベーザとともに行動しているようですが……残るひとり、水のカイナッツォは何をしているのかわかりません」

ヤン「なるほど……貴重な情報、感謝いたす」

竜騎士A「これからヤンさんはトロイアですか。この話はトロイア方面の部隊から聞いたので、もしかしたら新しい情報は無いかも知れませんが」


で、そのカイナッツォは何してる? >>171

ローザにさしの勝負を挑んでる

 ~ アガルトの村 ~

ドグ「ローザ、四天王のひとり水のカイナッツォから手紙が届いた。危険物は入っていないようだが」

ローザ「わざわざありがとう。えーと……ふむふむ……1対1で勝負がしたいと言ってきたわ」

カイン「なぜよりによって白魔道士と」

ドグ「……あまり他人の悪口は言いたくないが、カイナッツォは人間を利用したり騙したりすることに罪悪感を覚えない性格。正々堂々とは考えにくい」

カイン「ならば見届け人としてオレもついていこう。セシルの具合も少しは良くなってきたし、シドの飛空挺に乗せておいてもらえば安全だ」

ローザ「そうね……お願い」



カイナッツォ「セシルは四天王最強のルビカンテを倒すほどのパラディン。カインは幻獣バハムートにすら打ち勝つ竜騎士」

カイナッツォ「このふたりに対抗するには、ローザをどうにかして手下に引き込まなきゃなぁ」

カイナッツォ「スカルミリョーネなんぞに負けてられるか!」

 ~ バロン付近の海岸 夜 ~

ローザ「三本岩の見える浜辺は、ここね」


カイナッツォ「(おいおいカイン連れてきただと、ふざけんな……しかも装備してんのゾットの塔にしまってあったウインドスピアじゃねえか)」

カイン「何か罠のようなものがないだろうか?」

ローザ「精神を集中してみてるけど、魔法のものは特に……ハッ!」

(ザザザザザザ)

カイン「ローザ! ちぃっ、予想はしていたが避けられなかった!」

カイナッツォ「(カインが追いかけてくるのは仕方ない! バロン地下水路にご招待だ!)」

ローザ「(砂地ごと波にさらわれてしまったわ……息は7分くらいもつだろうけど、長い呪文を唱えればもちろんそれだけ息が続かなくなる……)」

カイナッツォ「(カインが追いついてくる前にケリをつける!)」

ローザ「(息が続いているうちにケリをつけるわ!)」

ローザ「シェル…… ……?」

カイナッツォ「(クカカッ、ここらの岩を使って魔封じの結界を張っておいた。大切な息を使って唱えた魔法が不発に終わった絶望はどうだぁ?)」

ローザ「……」(キリキリ)

カイナッツォ「ちょっ、待て! クロスボウの弦を自力で引き絞るとか、それクロスボウである必要が無いだろ! ああああしかもその矢はぁ!」

(ギュバッ)

カイナッツォ「ぎゃあああ!」

ローザ「っ(雷の矢で発生した電気がこっちにまで流れてくるけど……このくらいの痛みは許容範囲! トロイアで買ったグレートボウよ!)」

カイナッツォ「目っ、目がぁぁぁ! 水中でこんなに正確に狙えるとは、見くびっていたぜ……水流のハンマーで肺の空気を吐き出しやがれ!」

ローザ「(水流は、こちらから逆の波を作り出す、いえ、力の向きをそらせれば、致命傷にならなければそれでいいわ)」

カイナッツォ「腕を振り回す動きだけで渦を!? おまえ本当に人間か!? ……だが(ニヤリ)」


カイナッツォが仕込んでおいた、水中に流す薬品とは >>182

ドラゴンパワー+サムソンパワー

ローザ「(何か、味が……?)」

カイナッツォ「気付いたか? これはバロンの白魔道士が偶然発見した調合術。短期間だけ絶大な力を得ることのできる薬を二種類、惜しみなく投入した」

カイナッツォ「ローザぁ……おまえの力は確かにとてつもない。しかしおまえの力が上がったとて、弓の弦がもともとの強さを超えることは決して無い!」

カイナッツォ「このパワーの恩恵を受けられるのはオレさまだけだ! クカカカカ!」

ローザ「(確かに力も魔力も上がっているけれど意味は無い……)」

(ズバン!)

カイナッツォ「ギャアアアア!!」

ローザ「(だってもともと負ける気はしないし……)」


(ザバッ)

カイナッツォ「こ、このままでは雷の矢でやられる……水中に居るのはまずい。くそっ! オレさまが自ら水を出るとは」

(ザバッ)

ローザ「もうやめましょう。バルバリシアの話だけではわからない事もあったけど……クリスタルを求めるゴルベーザも、私達が止めるわ」

カイナッツォ「ク、クカカ……勝ったつもりか?」

(グワッ)

ローザ「! くッ!」

カイナッツォ「(かかったな! 水をまとっていないオレ様に雷は効かん!)」


ローザ「ぐ……はっ!」

カイナッツォ「ガ……!」

ローザ「(雷の矢が弾かれたのを見て、とっさにグレイトボウを叩きつけて、目に刺さったままの矢を押し込んだ……矢じりが脳に届いていれば……)」

カイナッツォ「……」

(ズズン)

ローザ「……ふぅ。ケアルダ……魔法が使えないだけでここまで苦戦する……私もまだまだね」



カイン「ローザ! 無事か!」

ローザ「ええ、ありがとうカイン。さあ、セシルのところに戻りましょう」

(ゴゴゴゴゴ)

ローザ「? 地響き?」

カイン「だんだん強くなってくる……ここに居ては危険だぞ!」

カイナッツォ「クカカカカ……オレは寂しがりやでな。死してなおすさまじい水のカイナッツォの恐ろしさ、とくと味わいながら、死ねぇ!」

(ゴガン!)

ローザ「水路の出口がふさがれたわ!」

カイン「崩落させる気かッ! くそ、どうすればいい!」


「リフレクを使え!」

ローザ「!? わ、わかったわ」

カイン「今の声は」











バハムート「メガフレア!」

カイン「やはりバハムートか。助かった」

バハムート「たまには暴れておかねば、幻獣は現実世界において力のコントロールができなくなるのでな」

カイン「そういえばミストではあがめられていた海原の主リヴァイアサンも、伝説で船を沈めていたな……」


ローザ「さて、残る四天王はただひとり、土のスカルミリョーネ。ゴルベーザまであと少しね」

カイン「色々と謎は多いヤツだが……正面きって相対すれば、どうにもならない相手ではない。しかし王の心を曲げたのだろうチカラは厄介だな」

ローザ「やっぱり王様もゴルベーザの仲間なのかしら……」

カイン「たとえ本来の優しい王に戻っても、世界を敵に回したツケを支払うことを考えると憂鬱だ」


ローザ「今回はありがとう、カイン。>>191

カイン「>>194

貴様は有能な雑魚だ

なんでも良いけど腹減ったからサハギン食いてえ

ローザ「貴様は有能な雑魚だ」

カイン「なんでも良いけど腹減ったからサハギン食いてえ 」

ローザ「そ、そう。じゃあ帰りに狩っていきましょう(罵倒で喜んでくれるかと思ったけど、そうでもないみたい……)」



 ~ 月 ~

ゼロムス「はーやれやれ、やっと着いた」

フースーヤ「な、なにものじゃ?」

ゼロムス「おや、あなたは……ええと、気付いたら存在していたというか、一言では説明できないのですが……」

フースーヤ「……敵意は無いのか? まあゆっくり聞こう」


フースーヤ「名前はゼロムス!? ……わかった、おぬしを生み出した存在に心当たりがある」

ゼロムス「えっ、それはどなたです?」

フースーヤ「ゼムス。青き星の生命を滅ぼして移住すればよいという野望を抱いておる月の民じゃ」

ゼロムス「ははあ……それで『ゼロ』すなわち出発点である心に、青き星への憧れがあって、こんな青い姿になったと」

フースーヤ「安直な推測じゃがな……それにその毛に覆われた体も、ハゲに対するコンプレックスかも知れぬ」

ゼロムス「それが当たってるとしたら自分、ひどい誕生の仕方をしたもんですね」

フースーヤ「しかし脅威ではある。青き星におぬしが誕生したという事は、他にも悪影響が出ているかもしれん。船を出すべきか……」

ゼロムス「なんでしたら自分が様子を見てきましょうか」

フースーヤ「月から離れることには賛成じゃが、ゼムスがおぬしのボディを利用しないとも限らぬ……この目で見届けねばなるまい」


クルーヤ「(>>202)」

再安価>>204

フースーヤ「ク、クルーヤ? クルーヤか?」

クルーヤ「(我が息子達を……頼む……ゼロムスちゃん……)」

フースーヤ「」

クルーヤ「(メテオ撃ちたい……)」

フースーヤ「おいクルーヤ!? 本当にそれが最後の言葉でいいのか!? 頼みはわかったがおぬし本当にそれでいいのか!?」

ゼロムス「息子達……?」

フースーヤ「あ、ああ。青き星に降り立ったクルーヤの息子達……さて、やはり船を出すしかないじゃろう」


なんとか治ってきたゴルベーザの次の行動 >>208

突如正気に戻る

 ~ ミスリルの村 宿 ~

スカルミリョーネ「熱が引かぬ……ローザのホーリーに貫かれ……光と闇の魔力が、体内で暴れているのが原因か……」

ゴルベーザ「う……」

スカルミリョーネ「ゴルベーザ様……」

ゴルベーザ「ス……スカルミリョーネ……? そうだ、おまえは……スカルミリョーネ……」

スカルミリョーネ「?」

ゴルベーザ「わたしはなぜ、あんなに憎しみに駆られていたのだろう……」

スカルミリョーネ「無理はなさらず。今しばらくお休みください。お話は、のちほど……」


ゴルベーザ「(わたしを操っていた者がいる。そうとしか思えん)」

ゴルベーザ「(しかし感情を支配されていても、判断していたのはわたしだ……わたしの罪は深い)」

ゴルベーザ「(憎しみが途切れたのはバブイルの塔でカインとローザに撃ち抜かれた時。しかしその直前の心の揺らぎが無ければ正気に戻れなかった)」

ゴルベーザ「(わたしに対し、微塵も躊躇わず、命を捧げてくれた……お前のおかげに他ならない)」

ゴルベーザ「ありがとう……スカルミリョーネ」

スカルミリョーネ「!? も、もったいないお言葉……です……!」

スカルミリョーネ「感情を操られていた!?」

ゴルベーザ「そうだ。今のわたしには、もう世界に対する復讐心も残っていない……おまえに見限られても仕方がないと思っている」

スカルミリョーネ「……いいえ。いいえ……!」

スカルミリョーネ「こんな醜い私を1人の人間として認めてくれた。尊厳ある生命として扱ってもらえた」

スカルミリョーネ「私の忠誠は紛れも無くゴルベーザ様……あなたのものです……どんな道を選ぼうとも変わりなく!」

スカルミリョーネ「どうか最後までおともさせてくださいませ……!」

ゴルベーザ「すまない……ありがとう!」



スカルミリョーネ「しかしそうなると……我々の敵はどこに……?」

ゴルベーザ「わたしの記憶において、バブイルの塔にクリスタルを集めれば、月よりの兵器バブイルの巨人が目覚めるとある」

スカルミリョーネ「月……ですか」

ゴルベーザ「しかしその兵器が月の産物だとしても、それを利用しようとする者が月の民とは限らない。月に行く手段も……」


フースーヤはセシルとゴルベーザどちらのもとに来る? >>219

ゴル

(バターン!)

スカルミリョーネ「なにやつ!?」

フースーヤ「私はクルーヤの兄、フースーヤ。話はすべて聞かせてもらった! 自らの力で自分自身を取り戻すとは、嬉しいぞ……!」

ゴルベーザ「ということは、わたしの叔父……!?」

フースーヤ「さよう。このタイミングで出た私こそがラスボスではないかと疑うじゃろうが、このまま放っておけば月からの思念で再び操られるかも知れん」

ゴルベーザ「……なぜ月からの思念だと?」

フースーヤ「私もクルーヤも月の民じゃ、おぬしを操った者に関しても予想はついておる。事件が表面化するまで降りて来られなかった事は詫びよう」

スカルミリョーネ「情報が一気に入ってきて……なにがなんだか……」

ゴルベーザ「少し整理する時間をください。それと……」


ゴルベーザ「そちらの青い毛玉は?」

ゼロムス「あ、どうも……」

フースーヤ「――というわけで、要約するとおぬしらは月の民の血が半分流れており、でもって黒幕はたぶんゼムスという月の民、と」

スカルミリョーネ「はしょり過ぎではないか……?」


ゼロムス「自分はセシルさんと面識があるので、説明するのにも都合がいいかなーと」

ゴルベーザ「しかし……セシルからバロン王を奪い、望まぬ侵略行為をさせ……仲間達も引き離そうとした……どんな顔をして会えばよいか」

フースーヤ「おぬしの問題ではなかろう。何も知らないままゼムスを倒しても、ありもしない敵の影におびえる毎日を、何年も過ごすかも知れんのだぞ」

ゴルベーザ「確かに……伝えなければなりませんね」

フースーヤ「では、セシルを回収してこよう。目立つのもまずい、おぬしらはこのままこの村で待っておれ」

ゼロムス「いってきまーす」

魔道船2号(ゴォンゴォンゴォン)

ゴルベーザ「」

スカルミリョーネ「」


ゴルベーザと会ったセシルの第一声 >>223
正気のゴルベーザに対するバルバリシアの姿勢 >>226

その雰囲気……兄さんか!?

何がなんでも鎧を剥ぎ取る

セシル「……」

カイン「……」

ローザ「……」

シド「……(ワシ場違いじゃね?)」

バルバリシア「……」

スカルミリョーネ「……」

ゴルベーザ「……」

セシル「その雰囲気……兄さんか!?」

ゴルベーザ「!?」


スカルミリョーネ「(ひそひそ)ゴルベーザ様の叔父御……セシルめに説明していなかったのか?」

フースーヤ「自力で精神支配を解いたという事は説明したが、うっかり忘れておった」

ゼロムス「しかし自然に気付けたという事は、絆があったということなのかも知れませんね」

セシル「……それは、バロン王や仲間の兵士達を殺された事は許せない……けれど、本当に悪いのは心を操っていた奴だ」

ゴルベーザ「セシル……」

セシル「僕も行く。月へ」


カイン「色々と思うところが無いわけではないが、憎しみにとらわれていたせいだと思っておこう」

ローザ「正直、私やカインへの行動に関しては、そこまでの脅威と思っていなかったし……」

ゴルベーザ「」(グサッ)


バルバリシア「ゴルベーザ様……まさか並んで戦える日が来るとは思いませんでしたわ」

ゴルベーザ「ふがいない主ですまなかったな、バルバリシア」

バルバリシア「いえ、それよりも」

ゴルベーザ「?」

バルバリシア「脱いでください」

ゴルベーザ「」

セシル「(露出魔かと思いきや脱がせたがりでもあった!? なんでこんな奴ばっかりなんだ)」

ゴルベーザ「(しくしく)」

スカルミリョーネ「本当に鎧を剥ぐとは……」

ローザ「すばらしい筋肉ね……」


バルバリシア「満足したわ。案内なさい、月の民とやら」

フースーヤ「う、うむ。しかし無理についてくることは無いのじゃぞ? なぜかバブイルの塔も破壊され、ゼムスへの道も開かれておる」

フースーヤ「実際に支配されておったセオドール(ゴルベーザ)とも会って、ゼムスが真犯人と確信した事じゃし……」

バルバリシア「主の道を好きなように使われて、黙っていられようはずもない」

スカルミリョーネ「同感だ……」

カイン「実質、そいつがバロン王のカタキのようなものだ」

ローザ「セシルの行く所、どこであろうとついて行くわ」

シド「技師が戦えないと思ったら大間違いじゃ!」


風のクリスタル「>>232

残念だったな真の黒幕は急に出てきてお前たちの仲間面をしているフースーヤだ

セシル「えっ?」

カイン「どうしたセシル? そんな驚いた顔をして」

セシル「いや、今度は風のクリスタルから声が聞こえたんだ……兄さん、ゼロムス、ちょっと来てくれないか」

ゴルベーザ「(バロンの被害を除けば、ミシディアの建物にしか被害が出ていないからか、弟がとても優しい)」

ゼロムス「なんでしょう」


セシル「クリスタルは、あの御老人が黒幕だと言っているが……彼は信用できるだろうか?」

ゼロムス「えっ? 自分が月に行かなければ動かなさそうだったお人ですが。……でも、ゼムスに関する説明をしたのは彼なんですよね」

ゴルベーザ「……タイミングが良すぎるというのはある。しかしセシルに会うべきか迷っていたわたしの所にセシルを連れてきてくれたのは叔父御だ」

セシル「疑い半分といったところか……」

火のクリスタル「(きっと脱げばわかることでしょう)」

セシル「(あなたには聞いていない)」


土のクリスタル「>>242

セシル「!?」

水のクリスタル「>>244

セシル「!?!?」

フースーヤ「>>247

脱いでほしいかナ…

男の裸見たってねぇ…

バレているなら仕方ない、脱ごう!

セシル「水のクリスタルも何を言っているんだ!? ちょっとまともかと思ってしまったじゃないか!」

水のクリスタル「(女性みなバルバリシアを見習うべき、そうすべき)」

土のクリスタル「(私は……美青年の裸身が見たい、かも)」

フースーヤ「ゼムスがセオドールを支配していたというのは真実……おまえたちはゼムスも倒さねばならないじゃろう」

フースーヤ「しかしその前にこの私が立ちふさがろう」

フースーヤ「私とクルーヤは全裸の真理に辿り着いた。ゼムスが邪悪なるものを誘導する精神波を発していたように、私もまた真理を授ける精神波を発した」

フースーヤ「自然の象徴たるクリスタルにも届くようにな」

セシル「自ら脱いだり脱がそうとしてくる人が多いのはあなたが原因か!」

フースーヤ「なに、ここでおぬしらが負けたとしても死ぬわけではない。ゼムスを倒すのに協力もしよう。ただ単におぬしらが全裸を理解するだけじゃ」

セシル「なにがなんでも負けるわけにはいかないッ!」


バルバリシア「私は別にどっちでも……」

ローザ「おねがい空気を読んで、バルバリシア」

フースーヤ「私の心を動かしてみよ! むん!(ムキッ)」

セシル「イヤだーーー!(ムキッ)」

ゴルベーザ「こ、これが、罰だとでもいうのか……クリスタルに逆らえん!(ムキッ)」

スカルミリョーネ「私の正体を見た者は生かしておけぬと言いたいが、ここはこらえて披露しよう(ムキッ)」

バルバリシア「ヒモなしビキニの破壊力、存分に味わうといいわッ!(ムチッ)」


カイン「1人だけ世界が違う件」

ローザ「その下品な眼をくりぬくの」

カイン「いやローザ、オレがバルバリシアに反応してるわけじゃないぞ!?」

シド「まだまだ若いのう」

ゼロムス「肉体美となると、自分ではどうやっても対抗できません。がんばってください」

カイン「オレ達にも脱げというのか……?」

シド「物理的にブッ飛ばしゃあ済むんじゃないかね?」


カインはどうする? >>252
ローザはどうする? >>254

シドにキスする

雑魚散らし

カイン「要するにだ、フースーヤの心を乱せばよいのだろう」

(チュッ)

シド「ドゥエェ!? きしょいわ! 額とはいえよくもまあワシなんぞに……カインも混乱しとるんじゃないのか!?」

ローザ「乱れ撃ち」

(ガガガガガガガガ)

カイン「ギャァー!!」

セシル「なんで僕までー!?」

スカルミリョーネ「どわあああ!?」

バルバリシア「ひぃっ!?」

ゴルベーザ「いたたたた!!」


フースーヤ「ほう、私に1対1で挑むというのか」

ローザ「私から見た『雑魚』を蹴散らしたまでよ。狙い撃つわ」

フースーヤ「スロウ!」

ローザ「スロウ!」


シド「さすがはローザ、無理矢理まともな戦いに持ち込んだぞ!」

フースーヤ「(あまり長い詠唱をしている余裕は無いか。月の白魔道士に負けない魔力を持ちながら、あの弓矢の技量は脅威)バイオ!」

ローザ「(相手は物理攻撃が不得手のようね。こちらの回復は薬に頼るとしましょう)リフレク!」

フースーヤ「(回復より先に防御を張る冷静さ、見事。自己回復という白魔道士の利点すらためらわず捨てた)精神波!」

ローザ「(あれは……徐々に回復する技? でも私の判断は間違っていなかったはず。フレアでも来ていれば千日手になっていたわ)はッ!」

フースーヤ「う……」


セシル「あれは口封じの矢!」

カイン「普通の白魔道士には無い、これがローザの強みだな」


フースーヤ「フンッ!」

ローザ「く!」


ゴルベーザ「気合で沈黙をはねのけただと!?」

スカルミリョーネ「筋肉は伊達ではないのか……」

バルバリシア「いや筋肉があるだけじゃ普通はできないわよ?」

フースーヤ「この肉体の輝き。これこそ真理と刻みこむがよい」

ローザ「ごめんなさい。何が正しいかなんて、興味は無いの」

ローザ「正義よりも、正しいことよりも、大切なものがある……」

フースーヤ「むッ……!」


ローザ「(攻撃力においては私が有利……!)」

フースーヤ「(バイオが効いている今しか好機は……!)」

ローザ「ここッ!」

フースーヤ「(腕を取られた!? うおっ、揺さぶりだけで、意識が――)」

ローザ「トルネド一本背負い!」

(ズドム!)


ローザ「……ふぅ」

ローザ「これで……」

ローザ「全裸よりもレオタードの方が真理だと証明できたかしら」

セシル「ローザも何かおかしい!」



バルバリシア「こいつが気絶したからなのか、以前ほど脱ぎたいとは思わないわね」

スカルミリョーネ「お見苦しいものを見せてしまいました」

ゴルベーザ「気にするな。それで、もう月にゆくのか?」

ゼロムス「操縦の方法は自分が見ていたので、できますが……」


これからどうする? >>260

幻獣界を支配下におくために乗り込む

セシル「……心残りとすれば、バロン城の地下に行っておきたい」

カイン「……王の声がするというあれか」

シド「赤い翼の伝令から聞いた事じゃが、確かに気になるのう」


バルバリシア「そう、カイナッツォも倒されたのね」

ローザ「恨む?」

スカルミリョーネ「…… …… …… ……いや」

バルバリシア「正直あまり好きじゃなかったもの。そこまで悲しくはない」

スカルミリョーネ「私が頑張って言葉を選ぼうとした努力を無にするな……」

ゴルベーザ「ルビカンテもカイナッツォも、戦いの中でしか生きられない性質だった……責はわたしが背負ってゆく」

 ~ バロン城 地下 ~

バロン王「よくぞ来た、セシル、カイン」

セシル「陛下……」

カイン「本当の、陛下なのか……」

バロン王「私がふがいないために苦労をかけてしまったようだ。ローザ、すまない」

ローザ「いえ、そんな」

シド「この子らは立派にやっとります。何も心配はありません」


バロン王「ああ……私も力を貸したいが、この身は幻獣となった。召喚士の力なくば世界に現れることかなわぬ……」

バハムート(テレパシー)「そうでもない。幻獣王を打ち倒し、召喚士でなくとも『支配権』を認められれば、あるいは」

セシル「幻獣王とは、どこに?」

バハムート(テレパシー)「幻界へ通じる、時空の歪んだ場所があるはず。だいぶ地の奥深くになるがな」

カイン「クリスタルも集まっていないし、ゼムスとやらの侵略計画もそうそう動かないだろう。オレは幻界に行きたい」

ローザ「陛下の無念の思いを晴らさせてあげたいわ」

ゼロムス「時間には余裕があると思います」

ゴルベーザ「であれば、わたしも特に問題は無い」

セシル「よし……行こう、地底に」


シド「時に陛下、あなたほどのお人がなぜ殺されてしまったんですかな?」

バロン王「それは……>>266

バロン王「本格的にリディア抜きで話が進み出したな……」

セシル「はい?」

カイン「誰ですかそれは?」

バロン王「いや、独り言だ。水のカイナッツォ、あやつが側近に化けていた。酒に酔ったときに持ってこさせた水に無味無臭の毒が入っていた……」

ローザ「私との戦いの時も水の中に薬を流していたし、とても納得できるわ」

シド「おまえたちも国の重鎮になるんじゃから、口にするものには気をつけるんじゃぞ?」

バロン王「うむ……セシル、気をつけてゆけ」



 ~ ミスト ~

リディア「お、お母さんがすごい熱で……!」

ミストドラゴン「わかりました、アントリオンの分泌物を取ってきます」

バハムート(テレパシー)「私が行ってきましょう。あなたはリディアについていてあげてください」

ミストドラゴン「幻獣神様ァ!? なぜ地上に!?」

 ~ バロン 城門前 ~

赤い翼隊員「隊長、いつでも出発できます!」

セシル「きみにも心配をかけてしまったな」

赤い翼隊員「いえ、むしろ隊長を守れず醜態を晒したこと、お許しください」

スカルミリョーネ「(ふふん)」

ゴルベーザ「そこは得意げになってはいけないだろう……」

カイン「地下にも世界があるというのはアガルトの村で聞いて知っている。だが『祖先との契約』という赤い石はどこで手に入るのだろうか?」

バルバリシア「ほっほっほほほ。それならゴルベーザ様の指示で動いていた頃に世界中を調査してあるわ。>>272よ」

エブラーナ

セシル「エブラーナ? まったく国交の無い所か……」

ゴルベーザ「その石も、地下へ通ずる井戸に投げ込む必要がある。なくなってしまうとなれば、渡してはくれないだろう」

スカルミリョーネ「バブイルの塔を……地下へ地下へ下りてゆくしかないでしょう……」

バルバリシア「徒歩で? 飛空挺も無しに?」

シド「どのみち地底での海はマグマと聞く。最新型とはいえ、今の飛空挺で熱に耐えるのは無理じゃ。ひとまずセシル達は下りてみてくれ」

ローザ「シドは?」

シド「その間に飛空挺の強化じゃ! あまり高速で飛ぶことはできなくなるが、より頑丈にグレードアップしてやるわい!」

 ~ バブイルの塔 地下部分 ~

ゴルベーザ「ここは……現代の机に、現代の薬品類? 誰かいるのか」


ルゲイエ「高所から落ちた弾性の強い物質は、ほぼ同じ高さまで跳ぶ。これを位置エネルギーと呼ぶのじゃ」

エッジ「空気が……『風』が触れるから、まったく同じ高さまでは来ないってか。スゲー理屈だな」

ルゲイエ「事実じゃ。 ……ん? や、やや! ゴ、ゴルベーザさま!」

エッジ「なにっ!」(スチャッ)

セシル「待ってくれ、こちらに戦意は無い!」

カイン「ゴルベーザも何者かに操られていたんだ」



ローザ「――かくかくしかじか、というわけなの」

エッジ「はー……お月さんに、ねえ。にわかには信じがたい話だけどよ」

ルゲイエ「まさかゴルベーザさまも しょうきにもどった とは……」

カイン「おいやめろ」

エッジ「おもしろ……、もとい、いまひとつ信用できねーな! 監視がてら、おれ様もついて行かせてもらうぜ!」

カイン「敵は、月から精神波を飛ばしてくるような存在だぞ? 危険だという事はわかっているのか?」

エッジ「ヘッ、この星の命を殺し尽くそうとしてるんだろ? どのみち危険なら、待ってるよか、こっちから攻める方が性に合ってるんでね!」

セシル「カイン、仕方ないさ。説明するために事情も話してしまったし、素直に力を借りよう」

エッジ「そうこなくっちゃ!」


ルゲイエ「わたしのボディは、もう戦闘に耐えられそうにありません。せめて道具類をお持ちくだされ」

ゴルベーザ「恩に着る」

ルゲイエ「スカルミリョーネ、バルバリシア、ゴルベーザさまをたのむ」

スカルミリョーネ「もとより……そのつもりだ……」

バルバリシア「ほほほ、あんたは気楽に待っていなさい!」


バブイルの塔内部では、何か起きるかな? >>280

巨人とダンスバトルになる

巨人兵「マテ」

スカルミリョーネ「喋った……!?」

巨人兵「(ズッ)」

巨人兵「(タン)」

巨人兵「(ズッズッ)」

巨人兵「(タン!)」

ローザ「…………?」

巨人兵「(ズッ)」

巨人兵「(タン)」

巨人兵「(ズッズッ)」

巨人兵「(タン!)」

エッジ「(ズッ)」

カイン「(タン)」

エッジ「(ズッ)」

カイン「(タン)」

ゴルベーザ「(ズッズッ)」

バルバリシア「(タン!)」

エッジ「(バッ!)」

カイン「(バッ!)」

ゴルベーザ「(バッ!)」

バルバリシア「(バッ!)」

((((ピシガシグッグッ))))

ゴルベーザ「よし、先に進むぞ」


スカルミリョーネ「何が……なんだか……わからない……」



ローザ「見て! 窓の外」

エッジ「これが地底世界か、すげえな」

セシル「向こうに城が見える。塔から出たらひとまずあの場所を目指そう」

カイン「あと何十階ぶん下りればいいのやら、だがな」

ゴルベーザ「マグマの向こうに町のようなものも見える。やはり飛空挺は必要か」

ローザ「シドの方針は正解だったわね」


ジオットの第一声 >>285

戦車隊、撃ち方始め!

ジオット「戦車隊、撃ち方始め!」

砲兵ドワーフ「ラリホー!」


バルバリシア「撃ってきた!? トルネド!」

ローザ「竜巻で防ぎきれなかったぶんは狙い撃つわ」

カイン「砲弾とてオレの槍に貫けぬものは無い」

ゴルベーザ「バロン2人の物理攻撃が強すぎてつらい。なぜ城壁を壊すような砲撃を受けて、涼しい顔なのだ」

セシル「僕も早く失ったぶんを取り戻さないとな……おっと(ドーン!)スカルミリョーネ大丈夫か?」

スカルミリョーネ「あ、ああ……庇ってもらって助かる……(まさかセシルも本来はカインと同じくらい強かったのか……?)」


操縦ドワーフ「王様! 砲塔がどんどん壊されてくー!」

砲兵ドワーフ「でも兵士にケガ人は1人も出てないー!」

ジオット「な、なんという……手加減をしながらでも余裕だというのか」

バルバリシア「(拡声)あー、あー、テステス。早めに矛を収めることね、われらが本気でかかればおまえたちなんて(バチコーン!)あたぁっ!?」

ローザ「挑発しないの」

 ~ ドワーフ城 ~

砲兵ドワーフ「悪かったー! 塔から出ずるもの、破壊を撒くという伝説を鵜呑みにして……本当にすまないー!」

門番ドワーフ「地上から来たー!? とんでもないお客様ー!」

衛兵ドワーフ「ラリホー!」

セシル「おおう……みんなテンションが高いな」

エッジ「しっかし、お前ら強かったんだなあ。>>288


ジオット「まことに申し訳ないことをした。何もしていない者に攻撃を加えるなど、人としてやってはならない事であった。いかなる責めも受けよう」

セシル「頭を上げてください。僕達は幻獣となった方から言われ、幻界へ通じる道を探しているのです、何かご存知のことはありませんか?」

ジオット「それならばマグマの中の小島に、通路として使われるような洞窟がある。実際にもぐって行った者はいないが、おそらく……」

セシル「マグマを渡ることはできないのですか?」

ジオット「町へゆく耐熱船はある。しかし地上の人々の肉体で熱に耐えられるかどうか」

ローザ「やっぱり、シド待ちかしら」

ジオット「地上から大きなものを運び入れるならば、道を開けよう。この石を約束の地に投げ込むといい」


シドを待って幻界の洞窟へ。幻界では…… >>290

俺のEXPにしたくなるぜ

リヴァイアサンとアスラの夫婦喧嘩勃発

 ~ 幻獣の町 ~

セシル「ローザのレビテトがあって助かったよ。しかしここは」

カイン「あまり歓迎されていないようだ。用件だけをすみやかに済ませた方がいいだろう」

スカルミリョーネ「……フシュルルル……人間も、幻獣も、変わらぬ……価値観が違うだけだ……完全な善など有りはしない……」

バルバリシア「おやめ、嫌われて不機嫌なのはわかるけどローブの下からキバが覗いてるわ」

ゴルベーザ「スカルミリョーネ、わたしは、おまえの心の中にある良さを知っている。そう卑屈になるな」

スカルミリョーネ「……申し訳ございません。ありがとうございます」


ローザ「これは……」

エッジ「なにぃ!? エブラーナの伝説に伝わる与一の弓だぜ! 引ける力があるなら最高の弓じゃねえか!?」

ローザ「そうね、キラーボウと使い分けましょう」

エッジ「へ? 当てやすさも威力も勝ってるってのに、何を使い分けるんだい?」

ローザ「殴りつけるならクロスボウタイプの方がいいでしょ?」

ゴルベーザ「弓を鈍器として活用するか……」

幻獣の司書「うへえ……勘弁してくれよ」

セシル「どうかなさったのですか?」

幻獣の利用客「アスラさまとリヴァイアサンさまが夫婦喧嘩を始めてしまってね」

エッジ「へえ、なんだか知らねえが、バトルして落ち着かせりゃいいのか?」

ゴルベーザ「ローザやカインの姿を見ても臆することのない姿勢からして、エッジも強者のようだが……そう血気にはやることもないのではないだろうか」

シド「よっしゃ、まずは話を聞いてみるとするかの」


セシル「ごめんくだ……」

アスラ「>>296!」

リヴァイアサン「>>298!」

この女誰なの!

どうして誰も私の事を『さん』付けで呼ばないんだ!

アスラ「リヴァイアサンサンってネタは色々な所でやっているから今更でしょう! それより私の質問に答えなさい! この写真の女は!」

リヴァイアサン「スカウトしようとした召喚士だ! それ以上でもそれ以下でもない!」

アスラ「たとえそれが本当だとしても、また船を沈める気ですか!?」

リヴァイアサン「緊急事態なのだ! ミストの村も滅ぼされ…………ん? 滅ぼされていない?」


セシル「あの……」

アスラ「む、人間ですか。この地底の奥深くまで来るとは、ただものではありませんね」

セシル「幻獣オーディンの力を借りるため、幻獣王の支配権を得に来ました」

アスラ「ほう。私達の力を得るのではなく、単に勝負しに来ましたか。いいでしょう、ちょうどストレスが溜まっていたところです。行きますよ!」

エッジ「幻獣の女王が八つ当たりなんかしていいのかよ!?」

カイン「ぼやくのは後だ!(ガキィン)」


リヴァイアサン「ほっほっ、そちらの方はむしろ幻獣に近いようじゃな。あいにくじゃが大人しくしていてもらうぞ」

スカルミリョーネ「手助け無用は構わんが……」

バルバリシア「今さらとりつくろっても無意味だと思うわよ?」

リヴァイアサン「うぐう」

アスラ「プロテス!」

カイン「なんて馬鹿力だ、オレが押されるとは……」

リヴァイアサン「(今までの試練では、自ら攻撃することはなかったはずだが……めっちゃ怒らせた? ワシ結構やばい?)」

ローザ「それなら……ホーリー!」

アスラ「フンッ!(ドガッ)」

ローザ「くぅっ……ま、魔法の力まで逆に利用してカウンターを……」

アスラ「ほう、白魔道士の身で、今の技術を見極めたか。その通り、あらゆるものに反応し、あらゆる力を流して返す」

セシル「ケアルラ! いったん距離を取るんだ!」

アスラ「そう来るならば私も回復させてもらいましょう。ケアルダ」

ゴルベーザ「まずい、向こうの回復量も多い。千日手になりかねないぞ!」

シド「どんなものにもカウンターを返すとなると、うかつにバーサクをかけてもらうわけにもいかん……さすが幻獣の女王!」

エッジ「火遁ッ!」

アスラ「なんだその憐れな術は……」

エッジ「あんたが言うのかよ! くそ、斬りかかった方がいいなこりゃ(ブォン!)うおお!? こえーこえー、分身しといて良かったぜ」

アスラ「天よりの光のごとく降りかかる攻撃も、地に反射した熱のごとき変則的な攻撃も、私の手にかかればいなすことができる」

アスラ「魔法の力とて同じこと。ゆえに私の三面六臂の姿勢を指して人は、天地魔闘の構えと呼ぶ」

セシル「なんか凄いの来た!?」

アスラ「ケアルダ。どうしました、そのままでは私に勝てませんよ」

カイン「気楽に言ってくれる……」

アスラ「カーカカカカ!」

エッジ「キャラがブレッブレだなあんた!」

アスラ「失礼。なにしろ顔が3つもあるもので」

ローザ「……」



ローザ「リフレク」

(フォーン)

アスラ「あ」

 ~ いっぽう そのころ ~

ヤン「ハァッ!」

ダークエルフ「グゲェェェェ!」

ヤン「ふぅ……助力、感謝いたす、ギルバート殿」

ギルバート「いえいえ、トロイア、ファブール、ダムシアンの友好のためです……火傷ももうすっかり良くなりましたしね」



 ~ 幻界 ~

アスラ「あそこまで追い詰められていたにも関わらず冷静で柔軟な発想力、お見事です。あなたがたは見事に試練を乗り越えました」

ローザ「(敵の回復を止める手段としてリフレクは、わりと思いつくと思うけど……異常なパワーにさらされた状態では想像できないものなのかしら)」

リヴァイアサン「さて、それではお相手するとしよう……準備はよいか?」

ローザ「ええ」

セシル「いざ参る」


セシルの行動 >>306
ゴルベーザの行動 >>308

伝説の剣でメッタ刺し

黒龍召喚

リヴァイアサン「なぜか私の見ていた未来よりも、はるかに良い方向へ運命が傾いたようだ……セシル、ゴルベーザ、おまえたち2人のな」

ゴルベーザ「わたしの場合は、スカルミリョーネのおかげだ。賞賛されるべきはスカルミリョーネと、己ひとりでも進む道を決めたセシルだろう」

セシル「……そんな立派なものじゃない。水のクリスタルに呼びかけられるまでは、本当に奪うつもりだった」

フースーヤ(では、わたしのおかげという事か)

セシル(すごく嫌だけど、確かにその通りなのかも知れない……)


リヴァイアサン「水の龍、海の王を倒してみせよ」

セシル「兄さん、黒龍に足場になってもらうことはできるか?」

ゴルベーザ「ああ。参れ黒龍!」

カイン「飛び移るなら、隙を造るのはオレ達の役目か。シド、ゆくぞ!」

シド「あいよ!」

ローザ「ブリンク!」

カイン「(ガリョッ)っ、外した……」

リヴァイアサン「おおおおお!」

シド「ぬああああ! パワーで負けるわけにはいかんのじゃあぁ!」

セシル「ありがたい、おかげで飛び移れた! 手加減……無用!(ザシャシャシャシャ)」

リヴァイアサン「頭部へ集中するのは正しいが……いささか軽挙に過ぎるぞ!」

(ザザザザザ)

ローザ「カイナッツォよりはるかに大きな水の流れが……地上だというのに!」

シド「いかん、跳べカイン!」

リヴァイアサン「大津波(タイダルウェイブ)!」

ゴルベーザ「うおお! くッ、黒龍も消えてしまった」

こくりゅう「(俺、一度も黒い牙使ってなくね?)」


セシルどうなった? >>312
リヴァイアサンの行動 >>314

要レイズ

丸呑み

(ズゴゴゴゴ)

リヴァイアサン「いただきます(ぱっくん)」

カイン「セシルーーーーー!?」


リヴァイアサン「ブリザラ!」

ゴルベーザ「威力を抑えて短時間で何発も撃ち、渦を氷漬けにするか……近付くのが難しい、詠唱を開始する」

ローザ「シェル! いいわ、ゴルベーザ。私が時間を稼ぎましょう」

シド「ワシもポーション係になろう! 遠距離の攻撃手段を持たないのはワシだけじゃからな」

エッジ「百発百中のニンジャの技、とくと見やがれ!」

リヴァイアサン「ほう、ひとり減っても連携は崩れぬか」

カイン「(ザカッ)セシルは必ず取り戻す! オレの槍めがけて、やれ、ゴルベーザ!」

ゴルベーザ「サンダガ!」

エッジ「うっしゃあ!(バリン)」

シド「ふんぬぁぁぁ!(バキィン)」

ローザ「ケアルガ! あまり無茶をしないで、凍傷は治してもハンマーの温度が戻らない限りまたくっついてしまうわ」

シド「すまんの、だが今のはカインの着地にジャストタイミングじゃ! 余裕はできた、いったれ!」

カイン「おおッ! 氷の壁を蹴って……横から叩きつけてくれる!」


セシル(inリヴァイアサンの腹の中)「ごふっ!」


リヴァイアサン「痺れているところに、今のは効いたぞ……! しかし、まだ認めるには足りぬな」

(ザザザザザ)

エッジ「ちっ、ヒゲやツノが力の源かと思って攻撃してるが……千切れても影響はねえか」

ゴルベーザ「サンダガ! 突き刺さったクナイは電気を当てる良い的になってくれているが、な」

リヴァイアサン「砕けた氷は刃の渦となっておまえたちを切り刻む、これを乗り越えてみせよ!」


ローザの行動 >>318
カインの行動 >>320

徹底的にサポートに徹する

腹の中に飛び込んで救出

ローザ「私はひたすら回復するわ、シド、エーテルをお願い!」

シド「任しとけい!」

カイン「エッジ、炎で視界をさえぎってくれ!」

エッジ「! おいおい何する気だ? 威力は手加減できねーぞ!」

カイン「フッ、ローザの魔法を信頼しているのでな」

エッジ「焼き尽くされんなよ! 火遁!」


リヴァイアサン「火の中を……!?」

カイン「フン!」

リヴァイアサン「うおあッ! 口元に槍を……!」

カイン「(ズボッ)オレの身をエサにした、セシルの一本釣りだ」

ゴルベーザ「セシルが出たなら、もはや手加減無用。その巨体の全身に電撃を受けよ! 全力の……サンダガッ!」

リヴァイアサン(老人体)「あたた……口の端が切れてしまったわい」

アスラ「飲み込んだりするからですよ」

リヴァイアサン「吐き出してやるつもりだったのだがのう。ともあれ、我が力の欠片はそなたらの魂に覚えさせた。オーディンも戦えるであろう」

セシル「あ……ありがとうございます……」

カイン「無理するな、まず呼吸を整えろセシル」


リヴァイアサン「それと、月の邪悪に対抗するならば闇のクリスタルをひとつ持ってゆくと良い」

ゴルベーザ「……地上の4つのクリスタルと対になるクリスタルですね?」

リヴァイアサン「そうだ。月の光とは、太陽の光を反射した『逆の光』でもある。地上と対になる『裏』の力があれば、月の者の姿も見極められるはず」

アスラ「バブイルの塔の最下部に安置されている『闇の火のクリスタル』をお持ちなさい。地底のマグマが少しばかり冷えても影響は最小限で済みます」

ローザ「色々とありがとうございます。地上の平穏は必ずや守りましょう」

 ~ バロン ~

バロン王「召喚士との正当な契約ではないゆえ、あまり自由に出てくることはできそうにないが……力になるぞ、セシル、カイン」

カイン「陛下……」

セシル「ありがとう、ございます……」


バハムート「待たせた」

カイン「どこに行っていたんだ?」

バハムート「なに、将来有望な召喚士を助けにな(リディア……待っていますよ……)」


フースーヤ「では、私の魔導船を動かすぞ」

ゼロムス「買い物は済ませましたか?」

シド「資材は問題ないわい」

エッジ「くないも補充してきたぜ」

ゴルベーザ「ルゲイエから薬ももらってきてある」

ローザ「矢も、予備の武器も充分あるわ」

カイン「必ず全員で戻ってこよう。なに、これだけのメンバーなら不可能は無い」

セシル「(ローザには残ってもらいたい所だけど……明らかに僕より強いからな)」

長老「えっ」


長老「……えっ?」

 ~ 月の民の館 ~

エッジ「なんだって空から見えてるのに、いちいち洞窟を抜けないといけねーんだ!?」

フースーヤ「私に言うでない! 私こそ月の仲間達に聞きたい、なぜ着陸する場所を作っておかなかったのか」

ゴルベーザ「叔父御……まさかこの道程が面倒で、青き星に来る決心がつかなかったということは……」

フースーヤ「それはさすがに無い。信じてくれ」


月の光の火のクリスタル「あなたたちを月の中心核へ導きましょう……」

月の闇の水のクリスタル「バブイルの塔でエネルギーを増大させようとしたゼムスの企みは阻止されました」

月の光の

エッジ「修飾語が多くてややこしいぜ! もう話はいいから、とっとと黒幕をぶちのめすぞ!」

クリスタル達「「「そんな、ひどい……」」」


セシル達の前に立ちふさがるのは >>328

たかはし てつや

ゴルベーザ「ぬっ!?」

たかはし てつや「……」

ローザ「人形……?」

エッジ「こいつは!?」

フースーヤ「わからぬ。月の民ではない!」

セシル「来るぞ!」

カイン「速い!?」

(ドゴァッ!!!)

スカルミリョーネ「グパァぁぁぁぁぁ!」

バルバリシア「スカルミリョーネの断末魔が変わるほどの勢いで!?」

スカルミリョーネ「死してなお……(バガン!)うおっ!? キバが……」

セシル「下がるんだ!」

たかはし てつや「もう、なんにち ねていないだろうな」

シド「喋るのか!?」

ローザ「! ゴルベーザ、寝ていないと言ったわ」

ゴルベーザ「了解だ、スリプル!」


たかはし てつや「ZZZzzz」

シド「一体なんだったんじゃ」

フースーヤ「欲望……睡眠欲を増幅させて力を引き出したのか。ゼムスめ、なんという事を」

セシル「露出を広めようとしていた貴方に言われたくはないと思います」


進むセシル達、途中の宝箱は…… >>337

アダマンアーマー

フースーヤ「ゼムスの精神波にあてられて、月の地表におったはずのものまで力をつけてここにいるようだ」

エッジ「ヘッ、なかなか手ごたえのあるやつらじゃねーか……お、宝箱か?」

シド「気をつけるんじゃぞ、宝物には守っているヤツもおるとクリスタルが言っとったからな」


エッジ「……そりゃ!」

カイン「……敵は、出ないようだな」

セシル「しかしこれは何かとんでもない力を感じる。(コンコン)それに、とても硬そうだ」

シド「こいつはアダマンタイト! 鎧にできるほどの量が取れるとは」

ローザ「大きさと骨格のバランスを考えると、セシルかゴルベーザが装備できそうだけど……?」


アダマンアーマーのデザイン >>340

馬鹿には見えない鎧

ゴルベーザ「もともとわたしにはこのフルアーマーがある」

セシル「じゃあ、失礼して……うん、きちんとサイズ調整できるベルトがある」

(カチン)

シド「む? 消えた?」

セシル「えっ? 僕には変わらないように見えるけど……それに重みもあるが」

カイン「(ぺたぺた)おお、触ってみると鎧があるな」

ゴルベーザ「…………まさか、叔父御のしわざか?」

フースーヤ「いかにも、着用した瞬間、特定の能力を条件に見えなくなるという不思議な鎧じゃ。あいにく裸身の奥義は得られずじまいだったものの」

セシル「またあなたか」

ローザ「(カインとシド……となると『知性』が条件なのかしら。エッジは意外だわ)」

エッジ「まさか女用にも作ってねーだろうな!?」

フースーヤ「裸身の秘奥に男も女も無いゆえ、当然作ってあるが?」

エッジ「なんてやつらだ! うらやまけしからん!」


セシル「……うちの父さんもフースーヤの同志だったんだよな」

ゴルベーザ「……言うな」

バルバリシア「見た目以外に影響は無いなら、細かいことを気にしてる場合?」

セシル「確かに。これはこのまま使わせてもらおう」

カイン「(セシルがただの薄着で戦っているように見えて不安だが……仕方あるまい)」


バルバリシア「……(ぼそっ)セシル」

セシル「?」

バルバリシア「(ぼそぼそ)その鎧では、勃った時にズボンがふくらんでしまう。チンポジ変えたくなったら私に言うことね。風で直してあげるから」

セシル「いらないお世話だよ!」


さて次に戦うことになるのは >>344

エッジ「今度の宝箱は、どうだっ!」

(ズァッ)

フースーヤ「こ、こやつは?」

クリスタラー「我が名はクリスタラー……ほう、光と闇の心を同時に持つ……白銀の鎧を纏い、刃を携えし者よ、我に挑むか?」

セシル「いや。戦う理由は特に無いよ」

ローザ「(この魔物はセシルの鎧が見えているのね)」

クリスタラー「我に打ち勝てば、ゼムスの干渉を封じている月のクリスタル達を手助けし、そなたらの持つクリスタルにさらなる輝きを与えよう」

ゴルベーザ「そのような事が?」

クリスタラー「できる。我は自然の具現の集合でもある。青き星の民に味方をする義理も無いが……そこの老人の不愉快な思念を止めてくれた事に感謝し」

クリスタラー「我の試練を乗り越えた時、力を貸してやらぬでもない」

クリスタラー「来るがよい……光と闇の心を同時に持つ者たちよ!」


セシル「あまり消耗はしたくないけど、なにぶん精神に強い影響を与える敵が相手だ、切れる手札は多い方がいい」

ゴルベーザ「では、お相手しよう、クリスタラー」

スカルミリョーネ「……? (クリスタラーは私の方をも見ている? なぜだ?)」

カイン「陛下は、そうそう力を使うことはできないとおっしゃっていたが」

セシル「お願いします、陛下!」

オーディン「斬鉄剣!」

風のクリスタル「(ドンッ)」

水のクリスタル「(ドンッ)」

火のクリスタル「(ドンッ)」

土のクリスタル「(ドンッ)」

クリスタラー「」


フースーヤ「これはひどい」

オーディン「あと1回くらいであれば一撃必殺の力を使えそうだ」


クリスタラー「自由の風、慈愛の水、勇気の火、希望の土……あらゆる行動を定めるは、人の意志に他ならない」

クリスタラー「前に進もうとするのが光の心ならば、立ち止まり安息を示すのが闇の心」

クリスタラー「闇は本来悪しきものではない。邪悪と呼ばれるは、永遠に先に進もうとせぬ者が多いため」

クリスタラー「誰かになりかわり支配しようとするは、『何かを前に進める』行動ではないためだ」

クリスタラー「だが、誰かを殺すことで誰かが安心する……そのような事もあるだろう。ゆえに闇の心とは安息の心なのだ」

クリスタラー「そなたらは闇の心を、使いこなせているか? キラリ流星群!」

シド「この状況でシリアスを押し通すとな!?」

ゴルベーザ「メテオほどの威力は無い! このまま挟撃するぞセシル!」

セシル「わかった!」

バルバリシア「カインは跳べ! ローザの詠唱時間はこの私達が稼いでくれるわ!」

カイン「任せろ!」

スカルミリョーネ「足を止めよ……死を賛美する呪いの歌で……!」

クリスタラー「ぬっ……」

(ガギンッ!)

クリスタラー「刃はそらしたが、そらした先の硬い水晶部分すら砕くとは。力も鍛えているようだな」

セシル「ライバルが先を行っていれば、追いつこうと必死になるものだ……僕には、いい親友が居るんでね」

カイン「ハァッ!(ザゴッ)」

クリスタラー「確かに……! 人間離れしているな!」

ローザ「ホーリー!」

クリスタラー「ダークスター!」

(カッ)


クリスタラーの行動 >>352
ゴルベーザの行動 >>354

カインを寝返らせる

DDFFのEXバーストばりのWメテオ

エッジ「エブラーナに伝わる手裏剣だぜ!」

クリスタラー「ひっぺがし!」

エッジ「げ、分身が消えた!?」

シド「プロテスやシェルも……!」

ローザ「全体ディスペル、厄介だわ」


クリスタラー「しかし数の差は覆しがたい。味方になってもらうぞ、コンフュ!」

カイン「うおっ!(サッ)顔のついた岩とは……フン!」

セシル「カイン!? かかってしまったか、ローザ、たの」

ローザ「詠唱に時間がかかるからカインは殴って。ケガは治すから、ケアルガ!」

スカルミリョーネ「(ケアルガの威力が強すぎてチクチクする。これでは本体を出したらイチコロだな)」

セシル「……(カインにも容赦ないなぁローザ)」

クリスタラー「どこを見ている(ドカッ!)」

ゴルベーザ「ぐぅっ! 速い……!」

カイン「は、羽の生えたカメに、歩くキノコ? くっ、しかし敵ならば倒すだけだ」

バルバリシア「いつまで混乱している! っと、風では無理のようね、的確に頭を狙って叩かねば」

ゴルベーザ「叔父御! パワーをメテオに!」

フースーヤ「よかろう!」


スカルミリョーネ「時間を稼ぐぞ……!」

セシル「(ガギン)しかし、カインの技も鋭い! これを潜り抜けて的確なダメージを与えるのは難しそうだ!」

シド「もう手加減ぬきでブン殴っていいじゃろ!?」

クリスタラー「この一帯に降り注ぐ流星群、かわせるかっ!」

エッジ「うおおおお!」


混乱しているカインの行動 >>362
クリスタラーからの被害 >>364

脱ぎ始める

全員の装備(服装)消滅

カイン「(ガション、ズルッ)」

セシル「なぜ脱いでいるんだカイン!?」

シド「今がチャンスじゃ、ブッ叩いて目を覚まさせてやれぃ!」

エッジ「うっしゃあ!(ドゲシ)」

カイン「ハッ!? オレは何を……」


フースーヤ「ダブル――」

ゴルベーザ「メテオ!!」

クリスタラー「すばらしい……!」

スカルミリョーネ「ケホケホ……皆、無事か……?」

ローザ「ええ、流星群のダメージは大したことは……あら? ……キャア!」

セシル「な、なぜ服が!?」

ゴルベーザ「また素顔をさらす事になろうとは……」

シド「顔の方が重要なのか」

スカルミリョーネ「また本体を晒す事になろうとは……」

シド「そっちはわかる」


クリスタラーinクリスタル「どうやら、クリスタルにまだ精神波の悪影響が残っていたようだ……」

ゴルベーザ「叔父御ーーー!」

セシル「ま た あ な た か」

フースーヤ「うむ……てへぺろ」

エッジ「殴りてえ」

クリスタラー「いにしえの勇者の記憶から、鎧をコピーしておく……使うがよい」

セシル「武器は無事か……道具類も全部ある、と」

シド「本当にただ脱がされただけだったのう」

カイン「オレはすでに脱いでいたから鎧も無事だ」

エッジ「テメエ混乱してたくせに一人だけ……」

ローザ「ミネルバビスチェね。ありがたく使わせてもらいましょう」

バルバリシア「(ビスチェって言うからには下着よね? それでなくとも、極薄のハイレグレオタードなら恥ずかしくないという基準がわからないわ)」

スカルミリョーネ「(おまえが言うな……)」


フースーヤ(ボコボコ)「クリスタルの輝きも増した。さあ、いざゼムスのもとへ」

ゴルベーザ「予想外のところで、それなりに良い鎧も手に入った。結界もある、ルゲイエのコテージで回復しておこう」


ゼムス戦へ? それともまだ何か回収する? >>369

ゼムス戦へGO

セシル「暗闇の中に、闇が渦巻いている……」

フースーヤ「心が澱むうちに、外見までも混沌を引き寄せるようになってしまったか」

ゼロムス「すみません、自分はこの空間では、頭がおかしくなりそうです。クリスタルの近くにいないと体を保てそうにありません……」

ローザ「結界の中で待っていてもいいのよ?」

ゼロムス「いえ、みなさんの精神があってこそ、暗黒の精神に引きずられずに済んでいるんです……皆さんから離れれば、自分は物質に戻ってしまう」


フースーヤ「ゼムス……」

ゼムス「来たか、監視者よ」

フースーヤ「やはり、まだ青き星の民に成り代わる野望、薄れてはおらんようだな」

ゼムス「なぜ諦めなければならない? 我々という優れた民が、資源を有効に使う、ただそれだけのことだ」

バルバリシア「操られていた時のゴルベーザさまと同じ尊大な口調。おまえが元凶で間違いないようね!」

スカルミリョーネ「主の誇りのため……きさまを倒す……!」

ゴルベーザ「ゼムス……!」

ゼムス「下等な地の民め。お前の学んだすべては我もまた吸収している……もっとも、黒魔法などというものは、はるか以前に習得していたがな」

エッジ「あいにくだけどな、おれ達の故郷は……てめーみたいなハゲジジイに滅ぼされるにゃもったいない、イイ女がたくさん居るんだ!」

カイン「やれやれ、伝承に聞くより俗物的だな。ニンジャのイメージが崩れるぞ」

シド「ほれ、セシルも色々あるじゃろが、何か言ってやれ」

セシル「ゼムス……バロン国を内側から崩壊せしめようとした者。兵士達のカタキ、取らせてもらう! バロン国飛空挺団、赤い翼のセシル、参る!」

エッジ「エブラーナ王子! エッジさまが相手してやんぜ!」

ローザ「王子様!?」

セシル「王子様!?」

ゴルベーザ「王子!?」

エッジ「あれ!? 言ってなかったっけか!?」

カイン「ずいぶん責任の重い立場のヤツを連れまわしていたものだな。セシル、何がなんでも生きて帰るぞ」

セシル「……ああ、もちろんだ!」


セシルの行動 >>372
ゼムスの行動 >>374

転倒

とんずら

セシル「わたたっ」

(ズドム!!!)

ゼムス「ゴファ!」

カイン「……おい、コケてすっぽ抜けた伝説の剣が、ありえない音を立てたぞ」

ゴルベーザ「グリップの締め方と振りかぶった方角が、ちょうど鞭のようにしなりを加えるタイミングで離されたのだ。エッジの投擲術より強いかも知れん」

ローザ「天使の矢」

(ドスッ!)

シド「そしてこの容赦のない追撃。成長したのう」


ゼムス「(……予想以上だ。ただの投擲と射撃がこの威力とは! こちらからも攻めていかねば浪費させることすらままならぬ)」

ローザ「(ヒュンヒュンヒュンヒュン)」

カイン「ハァッ!(ズカッ!)」

ゼムス「はるか宙の彼方より来たれ、破壊の星々よ……メテオ!」

スカルミリョーネ「! ゴルベーザさま!」

ゴルベーザ「スカルミリョーネ!?」

カイン「ぐおっ!」

エッジ「うああああ!」

セシル「さすが最大の黒魔法というだけはある……フェニックスの尾を」

ローザ「く……シド達、前衛が全滅……ケアルガ」


スカルミリョーネ「ゴルベーザさまには指1本触れさせん……」

ゼムス「馬鹿な!? 無傷だと!?」

スカルミリョーネ「我こそは死の水先案内人……土のスカルミリョーネ。嬉しいぞ……きさまを葬ることができて!」

ゼムス「つあッ! ど、毒素……この、バケモノふぜいがッ……」

スカルミリョーネ「このキバはもう離さぬ! 呪いとともに、我がしもべになるがいい!」

ゼムス「土……土!? まさかメテオの星々のかけらすらも取り込んだというのか!」

(ガシッ)

バルバリシア「やるじゃないのスカルミリョーネ。庇ってもらったからには活躍しなきゃあね!」

ゴルベーザ「わたしは本当に良い仲間達に恵まれた。ゼムスよ、スカルミリョーネに暴言を吐いた罪は重いぞ」

バルバリシア「ほっほっほほほ……私の盾にして鎧たるこの髪で縛られることを光栄に思うことね。引きちぎるどころか触れることすらできまい!」

ゼムス「土の次は風のかたまりか! 我が精神波に操られていたぶんざいで……!」

バルバリシア「お黙り! ゴルベーザ様が操られていたと知らなければ、おまえを『ゴルベーザ様が敬意を払う方』と見ていたかもしれないけれど」

スカルミリョーネ「われらが仕えるはゴルベーザさま、ただひとり……」

ゼムス「クエイク!」

ゴルベーザ「ブリザガ! 氷で足場を固定した、乗れスカルミリョーネ! そして、セシル達も」


ローザ「(ヒュンヒュンカカカッ)待たせてごめんなさい、リカバリーは終わったわ」

エッジ「やってくれたなゼムスさんよ!」

セシル「ありがとうスカルミリョーネ」

ゼムス「(こやつら、喋りながら攻撃を!? 本気で容赦がない、このままでは……仕方がない!)テレポ!」

バルバリシア「(スカッ)あら……逃げられてしまったわ」

フースーヤ「おのれで張った結界を無にして逃走するとは。勝機を捨てたか?」


(ゴゴゴゴゴ……)

ゴルベーザ「この音は……」

フースーヤ「地上から? ……(ハッ)あれの封印を破ったのか!」

セシル「何のことかわかりませんが、ひとまず自分の目で見て確かめましょう。みんな僕につかまってくれ……大丈夫だな? テレポ!」



シド「なんじゃ、あのでかい鉄巨人は!」

フースーヤ「やはり……『バブイルの巨人』だ。その昔、ゼムスと同じような考えを持つ月の民が多く存在した時に作られた、惑星制圧破壊兵器……」

セシル「(悲痛な顔をしているけれど、この人も全裸教を広めようとしていた事を考えるとフォローする気にはなれないなぁ)」

エッジ「とっとと魔道船に乗りこもうぜ、あいつに壊される前によ!」

ゴルベーザ「賛成だ」


バハムート「出てきたか。洞窟に潜ってゆくのでこのまま出番が来ないかと心配になっていた所だ!」


シドの操る魔道船の動き >>380
人物自由の行動安価 >>382

人型汎用決戦兵器モードに変形

シド「最終安全装置解除!エビフライゲリオン初号機、リフトオフ!」

セシル「シド」

シド「なんじゃ!?」

セシル「ちょっと待ってもらえるか」


フースーヤ「なぜ月の民の魔道船を改造できる!? そしてなぜわざわざ人型に変形させた!?」

シド「巨人に組み付かせるためじゃあ! 見てみい、あんな熱線に当たったらひとたまりもないわい! 頼むぞカインにバハムート」

バハムート「承知した……!」

(ドゴンドゴンドゴンドゴンドゴンドゴン)

フースーヤ「ちょっ、もともと口の中に非常口があるというに……」

シド「わっはっは、入りやすくなったからいいじゃろ。よし行ってこいみんな! ワシは巨人の外ヅラを食い止めてやろう」

ゼロムス「この魔道船全体に、自分の粒子を行き渡らせて強化します。少なくとも二発三発程度ではびくともしないはず」

セシル「ありがとうゼロムス。きみの自意識を守るためにも、ゼムスを倒す」

カイン「先に行くぞ! はぁっ!」

 ~ 巨人内部 ~

バルバリシア「バブイルの塔やゾットの塔と同じような構造のようね。ゾットの塔も月の技術で造られたのかしら」

ゴルベーザ「ありうる。思えば大空に浮かぶただ一本の塔を探し当てたなら奇跡だろう……わたしにテレパシーで塔のありかを示唆していたのかも知れぬ」

ローザ「! 小さな鉄の巨人?」

(バシュン)

セシル「くっ! 警備用のゴーレムか」

スカルミリョーネ「小さな巨人というのも変な言葉だが……いや、そんなことはどうでもよいか……」

カイン「人型をしているならば、まずは上から、視覚とおぼしき場所を叩こう(ヒュオン)」

エッジ「へへ、こっそり持ってきておいた雷のツメの出番かぁ?」



バハムート「またダンジョン……また出番なし……(しょぼーん)」

シド「おーい、手伝ってくれーい!」


出てきた敵 >>386
ローザの行動 >>389

ダークバハムート

レッグラリアート

エッジ「広いな、格納庫か?」

ダークバハムート「来たか……ゼムス様のため、死ぬがい」

(ドゴム!)

ダークバハムート「フゲッ!?」

ローザ「竜王族ね……リフレク!」

カイン「口上の途中で上段飛び回し蹴り、間髪入れず攻撃手段へのカウンター」

セシル「さすがローザ、容赦がない」


ダークバハムート「そ、それが貴様の命取りだ……リフレク!」

ゴルベーザ「なに!?」

バルバリシア「メーガス三姉妹のデルタアタック?」

ダークバハムート「フレア!」

カイン「うおおおッ!」

フースーヤ「シェル! 連発してくるぞ、気を抜くな」

ゴルベーザ「うかつに黒魔法は使えぬか。散開して直接斬りつけるしかあるまい!」

セシル「カインは相手の魔法を避けるために跳んでいてくれ、安心しろ、ジャンプのタイミングは知り尽くしてる……確実に回復してみせるさ」

カイン「フッ……頼りにしてるぜセシル」


スカルミリョーネ「呪いの歌を受けよ……」

バルバリシア「風のバリア!」

エッジ「火遁ッ!」

ダークバハムート「既存の魔法形態にとらわれない攻撃か……無駄だ!」

セシル「やはりフレアは詠唱間隔が短い……! 二度も受ければ、いや当たりどころが悪ければ一発でも意識を持っていかれるというのに」

ローザ「救いは、敵自身も完全に使いこなしているわけじゃないことだけど」

ダークバハムート「ふっ……」

(バシン!)

カイン「くぬっ! 自分のリフレクが切れるタイミングで治療した!?」

バルバリシア「長期戦は不利ね。 っ、ぎゃああああ!!」

ローザ「バルバリシア!」

ゴルベーザ「フレア……!」

フースーヤ「敵がリフレクをかけ直すまでに一発が限度か。策を弄するより最大の力でぶつかるしかないかも知れんな」

エッジ「手裏剣の残りは10個しかねーが……使っていくぜ!」

セシル「陛下の力は……」

オーディン(あいにく、効きそうにない)

セシル「光の剣よ……頼む」


スカルミリョーネ「ぐおおッ!!」

ゴルベーザ「く、スカルミリョーネまで。しかし今はデスを詠唱している暇が無い」

フースーヤ「なぜにデス……ああ、アンデッドか」


バルバリシア、まだ戦える? >>393
セシルの行動 >>395

真の力に目覚める

疲れてきた

バルバリシア「(当たり所が悪かったか……命が流れ出てゆく……)」

バルバリシア「(傷ならローザが治してくれるだろうけどね……これだけ血が出ると、戦闘は無理か……)」

バルバリシア「(たとえ死んでしまっても悔いは無い……ゴルベーザさまに再び仕えるなんて、もう叶うことは無いと思っていたのだもの)」

バルバリシア「(ありがとう、ローザ)」

バルバリシア「(ああ、体が軽い。風に溶けて……どこまでも……飛んで……)」



セシル「ハァ……ハァ……つ、疲れた……だいぶ斬りつけたはず……どこを狙えばいい……どこを……」

(ドスッ)

ダークバハムート「キュオオオオ!!」

エッジ「アルテミスの矢……白魔のねーちゃんか! ありがてえ!」

ローザ「い、いえ、私の矢はすでに刺さっているわ。あの2本目の矢は、誰が……」


バルバリシア「やれやれ、本当に風になれるとは思わなかったわ」

ゴルベーザ「バルバリシア、無事だったか!」

バルバリシア「風とひとつになり、風を己の手足のごとく扱えるようになりました。ローザに続き、百発百中の矢、存分にお使いください」

カイン「ハァッ!(ズカッ)その突き刺さった矢を押し込んでくれる!」

ダークバハムート「グルルルル……フレア!」

セシル「~~~ッ! だ、大丈夫だ、このくらいッ……」

フースーヤ「ケアルガ!」

セシル「おっと! 治癒魔法から庇う経験をするとは思わなかった」

スカルミリョーネ「(すまぬセシル)」


ゴルベーザ「黒魔法からは……ふぅ、庇えないか?」

セシル「れ、練習はしてるけど今は無理だ……ぜぇ、はぁ……もしできたとしても、あいつの乱反射はどの方向に行くかわからないし防ぎようがない」

ゴルベーザ「バルバリシアが攻撃に加わってくれたために押してきている。あと少し、気合を入れてゆこう」

セシル「ああ!」


ダークバハムートの行動 >>398
スカルミリョーネは無事か >>400

メガフレア

逝きそう

ゴルベーザ「(高飛車で他者を見下しがちだったバルバリシアが、感謝するという心を自覚し……風がバルバリシアを受け入れたのか?)」


ダークバハムート「このうえは我が全力をもって、一人でも多く葬るのみ!」

カイン「メガフレアを連発だと……くっ(タッ)」

フースーヤ「己の命を捨てておる。反動も代償も気にしていないからこそ、このような事ができるのだ!」

ローザ「わ、私でもきついわ……!」

フースーヤ「回復は任せておけ! 守勢に回れば勝利は無いぞ」

バルバリシア「合わせなさいローザ! ふたりで撃ちまくるわよ!」

セシル「全体用のメガフレアに切り替えてきたなら、リフレクは張り直さないだろう……! 兄さん、頼む!」

ゴルベーザ「フレア!」

ローザ「シュート!」

バルバリシア「これで……トドメよっ!」

(ズズズズズ……)

カイン「消えてゆく……」

バハムート(テレパシー)「私と同じく、死してのち『竜王種の力』という概念を持って幻獣となったのかも知れない」

カイン「外はどうだ?」

バハムート(テレパシー)「なんとか持ちこたえている、といったところだ。ゼロムスの力も徐々に減っている、早く決着をつけた方がよい」


ゴルベーザ「しっかりしろ、スカルミリョーネ」

スカルミリョーネ「も、申し訳……ありません……」

フースーヤ「可能な限りのデスはかけたが、体を構成している回路のつながりが弱くなっておる」

スカルミリョーネ「魔獣の死体をつないで……力を得たツケが……ここに来たか……」

ゴルベーザ「ゼムスも、メテオを吸収できるおまえを真っ先に狙ってくるだろう。スカルミリョーネ、おまえは充分によくやってくれた、少し休め……」

バルバリシア「後は私に任せておきなさい」

スカルミリョーネ「すまない……頼む……(ガクッ)」

スカルミリョーネ「まだだ、まだ終わらんよ」

 ~ 中央装置 ~

ゴルベーザ「叔父御、レッドランプが点滅しているが」

フースーヤ「完全に乗っ取られたようだ。防衛システムを先に叩かねば回復されてしまうぞ」

セシル「あのふたつの球体、かっ!(ジュッ)」

フースーヤ「片方は迎撃システム。しかし両方を破壊しても再生されるという磐石の守りで、実に困ったものだ」

エッジ「どのみち壊さなきゃいけねーんだろ! 球体には手裏剣も刺さりづらい、まずどっか傷をつけるぜセシル!」

セシル「了解!」


ゼムス何してる? >>411
制御システム達の行動 >>413

深酒

カウンターシステム発動

ゼムス「月のクリスタルから力を引き出せば、ルビカンテやカイナッツォを一時的によみがえらせる事もできるが」

ゼムス「向こうにゴルベーザが居る以上、再生したところでこちらに協力するとは思えぬ」

ゼムス「制御システムもいつまで持つか」

ゼムス「かけておいた『保険』に至っては、なぜか物質のぶんざいで自我を持ちセシルに協力しているありさま……!」

ゼムス「こうなれば……!」

セシル「リフレクに似た魔力障壁。ローザ、バルバリシア、雷の矢だ!」

ローザ「ええ!」

バルバリシア「言われるまでもない!」

ゴルベーザ「わたしもセシルのように弓矢を練習しておくべきだったか……今はひとまず、斬るしかあるまい!」

カイン「む」

エッジ「壁面からなんか出るぜ、気をつけろ!」


ゼムス『オオオオオオオ!!!』

エッジ「なんだあ!? 水槽みてーなモンに入ったゼムスが、大量のコードを巻き付けてやがる」

フースーヤ「おそらくこのバブイルの巨人と同化しておるのじゃろう! しかし、そんな事をすれば神経がもたないはず」

ローザ「あの槽を満たしている魔力はバーサク……バッカスの酒だわ。完全に狂戦士化しているのよ」

(ズズン!)

カイン「乱暴だな。こんな精密機械の中、カベをそのまま武器に使うとは」

ゴルベーザ「出番の無かった迫る壁の恨みでもこもっているのか……」

カイン「おや、なぜか謎の頭痛が痛い」


(ゴゴゴゴゴ)

セシル「うわっ! なんだ、急に揺れ始めた」

フースーヤ「重力発生装置が壊れ始めたのか、魔道船と巨人の戦いの衝撃が内部まで伝わっているのだ! ゼムスめ、なりふり構わず我々を潰しに来たな」

エッジ「部屋が崩れるってか?」

(ジュッ)

ローザ「防衛システムもまだ生きているわ! 気を抜くと透過レーザーに焼かれるわよ」

フースーヤ「最初から最大の攻撃で行くぞ、セオドール、メテオを合わせるのだ」

ゴルベーザ「いいですとも!」

バルバリシア「私達は二人を庇いきるのよ、セシル!」

セシル「任せてくれ!」

ローザ「こっちに、来なさい……迎撃システム!」

(ガガッ)

カイン「上だ、鉄坊主!」

(ズカッ)

エッジ「オレ様に当てられるかい、ゼムスさんよ!」


セシル「みんなも引き付けてくれている、これなら……」

ゴルベーザ「ダブル――」

フースーヤ「メテオ!」

ゼムス『ク……ハハハ……魔道船にくっついているヤツを少々使わせてもらった……暗黒物質に包まれし我に破壊の力は通用しない』

セシル「ゼロムスの体を削っていたのか!」

エッジ「まったく、鬱陶しい奴だぜ」

フースーヤ「いや、問題無い! クリスタルを使うのだ、地水火風の輝きをもって闇を払う!」

ゴルベーザ「魔力を、クリスタルに……」


ゴルベーザの使ったクリスタルの効果 >>420

使用者がハイになる

ゼムス『闇の道を歩んだおまえがクリスタルを使おうとも……輝きは戻らぬ』

カイン「ならば、セシル!」

ゼムス『無駄だ……! これはフースーヤの妨害を見越して呼び寄せた暗黒物質』

ゼムス『闇を知らぬ者が使えば輝きは灯るだろうが、闇はその輝きを受け付けぬ』

ゼムス『透過レーザー!』

エッジ「わたたたたっ! なんだその反則じみたバリアは!」

セシル「罪を知らなければ、闇に入り込んで干渉することはできない……?」

ローザ「ケアルガ! 確かに、セシルは実際に略奪を行う前に反旗を翻したけれど」

フースーヤ「光と闇の、ふたつの心を持つセオドールならばと思ったが!」

ゴルベーザ「わたしの輝きが……足りなかったという事なのか……?」

セシル「そんな!」

ゴルベーザ「いや、薄々感じてはいた。憎しみにとらわれる負の心、それこそがわたしとセシルの道を分けたものだと」


ゴルベーザ「だが」

ローザ「ゴルベーザ?」

ゴルベーザ「フッフッハハハ……ゼムス、わたし『達』を甘く見ないでいただこう」

バルバリシア「私みたいな笑い声!? ゴルベーザさま、お気を確かに!」

ゴルベーザ「わたしは正気だ、バルバリシア。そしてここからが勝機となる」

セシル「駄洒落!? 兄さんしっかり!」

ローザ「暗黒物質に乗り移ったゼムスの代わりにバッカスの酒に酔ったの!?」

ゴルベーザ「いや、本当に冷静なのだが」


ルビカンテ『ダムシアンで、セシル、テラ、ギルバートと戦い……おまえ達に、力を合わせるという事を学んだ』

セシル「ルビカンテ!?」

カイナッツォ『スカルミリョーネに使われるのはしゃくだが……ゴルベーザさまのためなら! 多少の屈辱は我慢してやる!』

バルバリシア「魂を……」

ルビカンテ『今さっきここで再び死んでいなければ、スカルミリョーネにも召喚は不可能だっただろうがな。ゼムス、おまえは自分で自分の首を絞めたのだ』

ゴルベーザ「……ここで死んだだと? そうか、ゼムス。わたしの部下を操ろうとして失敗したか。自ら呼び出しておきながら殺したのか」

エッジ「なんてヤローだ……許せねえ!」

カイン「カイナッツォは陛下のカタキだが……おかしな気分だ。ヤツのためにもゼムスを倒したいと思えてくる……!」


セシル「わかったよ、ルビカンテ。僕と兄さんで、ふたりで、心を合わせればいいんだな」

ローザ「私達でゼムスとシステムをくい止めるわ!」

セシル「陛下……これで最後です!」


バブイルの巨人と同化したゼムスの行動 >>428
オーディンが切り裂いた範囲 >>430

月と同化

片腕を切り落とす

オーディン「――斬鉄剣!」


ゼロムス「うあっ、光が……!」

シド「陛下……!」

バハムート「胸部から真横に、そして縦に。肩口から切り落としたか! ありがたい、こちらも多少は楽になる」

ゼロムス「え、それどころじゃなく巨人が止まりました! セシルさん達が勝ったのでは」

バハムート「む……いや、足を見ろ!」


フースーヤ「ゼムス、まさか月さえも取り込もうというのか!」

ゼムス『こんなものがあるから、お前達も消極的な事しか考えられぬのだ! 今こそ殻を破り、青き星を手に入れる時!』

エッジ「てめーらの故郷をただの殻扱いかよ! おらぁ!」

(バギャン!)

カイン「よし! 陛下の力添えもあって、制御システムは破壊した!」

ローザ「セシル、ゴルベーザ……早く……!」

セシル「クリスタルに、心を」

ゴルベーザ「入り込む……闇に!」

スカルミリョーネ『土は安心を与える……確かに立っているという安心を……死後に安息を求める逃避だとしても……』

カイナッツォ『水は執着! 慈愛、いたわり、何かを大事にする心は、すなわち執着だ!』

バルバリシア「風は自由。人としての正しさ? 進むべき道? そんな枷は取り払ってしまうがいい!」

ルビカンテ『火は激情。何かに向ける情熱も、何かを否定する暴力も、前に進む勇気も、等しく感情のもたらす形なり!』

ゴルベーザ「セシル!」

セシル「闇の土・水・風・火の心……確かに理解できる。その中にあって……光を!」


暗黒物質を取り払う決め手 >>433
魔道船のゼロムスどうなった? >>435

魔法剣ホーリー

↑+衝撃でヒト型になる

カイン「跳べ! セシル!」

セシル「わかった!」

ローザ「ホーリー!」

(ボッ……シュルシュルシュルシュル)

ゼムス『グ……アァァァァ!!』

セシル「聖なるエネルギーを破壊の力として扱うこの魔法こそ……光と闇を内包する最大の象徴!」

ローザ「魔法剣!」


カイナッツォ『ク、クカカ、ざまぁないなゼムスさんよ……ゴルベーザさま……オレはここまでです』

ルビカンテ『ゴルベーザ様の道行きに……幸あらんことを……!』

ゴルベーザ「ああ……わたしは、おまえたちのような部下を持てた事を、誇りに思う」

シド「光が……あれは、自然の力?」

ゼロムス「あ、ああ……あたたかい……生命の、営み……」

バハムート「ゼロムス!? 体が」

ゼロムス「え……あ、えええ!?」

シド「人間っぽくなっちまったのー。ゼムスとやらに暗黒物質を吸い取られながら自然のエネルギーを受けて、普通の生命になったか?」

バハムート「さすがに詳しいことはわからん」

(ゴゴゴゴゴ)

シド「うおお!? 月の大地が揺れる! いったん離陸じゃ!」



ゼムス『もはや、破壊の力は我にも止められぬ……!』

フースーヤ「この姿は!?」

セシル「完全に根を張っている! 巨人の足を破壊しなければ月が本当に朽ちてしまう!」


誰と誰が足の破壊に向かう? >>440

カインとローザ

セシル「カイン! ローザ! 足を頼む!」

カイン「オレは左足に!」

ローザ「わかったわ!」


エッジ「……うへー。下が見えないような穴に飛び込むのもすげえけど、必要最低限の言葉だけであそこまで動けるか」

バルバリシア「バロンの連中は色々とおかしいから気にしないことね」

ゴルベーザ「叔父御、ゼムスの動きを止められますか?」

フースーヤ「期待はしないでくれ。ホールド!」

ゼムス『効かぬ!』(ブチッ)

カイン「おおおおおおお!!」

(ドカン! ドカン! ドカン!)


ローザ「はああああああ!!」

(ガリガリガリガリズザザザザ)


カイン「暗黒物質の根は……ここか!」

(ブチブチブチッ)


ローザ「雑魚は引っ込んでなさい! ホーリー!」

(ボシュゥッ)



セシル「小さい頃から一緒に鍛えてきた仲間だ、ふたりが必ずやりとげてくれる事は確信している」

ゴルベーザ「闇は払った……ゆくぞっ!」


ゼムスの行動 >>444
仲間の中で一番最初に攻撃する者と、その攻撃 >>446

アルマゲスト

セシル 通常攻撃

セシル「ローザのホーリーが残っているうちに、まず、傷をつけるッ……敵のカウンターを警戒しながら、身を守りながらの一歩は前衛たる僕の役目」

ゼムス『この……!』

(ガシュ)

セシル「敵の硬さの目安に、そして傷がつけば後に続く仲間が狙いやすい弱点のひとつにもなる」

エッジ「その通り! 手裏剣、受けなァ!」

バルバリシア「私の矢もね!」

(カカカカカッ!)

ゼムス『調子づいているな……しかし忘れてはいないか、ここが我が体内だということを!』

ゼムス『物理法則よ乱れよ!』

フースーヤ「うおっ!? か、は……なんだ、全身にまんべんなく痛みが……ケアルガ!」

ゴルベーザ「空間が歪む……光球を避けろ!」

エッジ「くそ、床を踏んでる感触までなくなっちまって、避けられねえ……!」

バルバリシア「ぐぅっ……風と化している私の肉体まで!?」

ゼムス『アルマゲスト!』


ゴルベーザ「空間に、亀裂を……クエイク!」

セシル「フースーヤ、このエーテルを!」

ゼムス『悪あがきが、果たしていつまでもつかな? 我はこの空間を……クエイクの詠唱より早く作り出せるぞ!』

フースーヤ「千日手か……」


この膠着を打破するのは? >>450

ゴルベーザとフースーヤのWメテオ

エッジ『くそ、……ん!? なんだこりゃ!? 声がなんか反響してんぞ!?』

バルバリシア『ゼムスに聞こえないよう、風を味方同士だけに伝わらせているのよ。エッジ、覚悟を決めなさい』

エッジ『あー、やっぱ、そうなるよなぁ。しょうがねえか』

バルバリシア『話が早くて助かる。このままでは千日手というなら逆の発想。時間はかかるけれど強力な、デカいのをかましてやるのよ』

セシル『兄さんとフースーヤのダブルメテオだな』

ゴルベーザ『確かに、闇は払った。通じるかも知れないが……』

フースーヤ『……回復役のわたしが詠唱に集中すれば、何人か倒れるだろう。失敗すれば後は無いぞ』

エッジ『ヘッ、もともと命は覚悟の上よ!』



カイン「セシルから預かったボムの指輪。こんな所で役に立つとは、世の中わからんものだな」

(ドゴオォォォォ!!)

バルバリシア「左足が崩れたようね! 私もゼムスの気を引くことに集中するとしよう!」

エッジ「ルゲイエのじーさんにもらった、大地のドラム! くらっとけぇ!」

ゼムス『うるさい羽虫どもめ……!』

(ガシャア!)


シド「残っている右腕で自分の胸を殴りつけおったぞ!?」

ゼロムス「あ、あそこは、セシルさん達が居るのでは!?」


バルバリシア「ぐ……うぅ……」

エッジ「あとは……任したぜ……」

セシル「……あいにくだが……負けるわけには、いかないッ!」

ゼムス『詠唱が、止まっていない!?』

フースーヤ「ダブル!」

ゴルベーザ「メテオッ! ――何があろうと、弟達が守ってくれると。信じていたのでな」

ゼムス『ウ、ギャアァァァァァ!!』

(ズゴゴゴゴ……)

カイン「(スタッ)妙な空間も霧散したようだな。フェニックスの尾で治るような怪我だといいが」

バルバリシア「腹の立つ……男ね」

エッジ「そう簡単に……くたばってたまるかよ」

セシル「カイン、戻ってきたか。ありがとう」

カイン「途中で床も破壊したのでな。そのままジャンプして戻ってくるのはたやすいことさ」

ゴルベーザ「まだだ、まだ、ヤツは生きている。バブイルの巨人が活動を停止していない」

フースーヤ「しかし、ここにいた元々のゼムスの肉体は完全に破壊した。制御システムももう無い。あとは巨人そのものを壊すくらいしか考えつかぬぞ!?」


バハムート「今、そこに魔道船の船首を叩き込む! すぐに乗りうつれ!」

カイン「! それならば、あとはバハムートとシドの仕事か」

セシル「いやいや、違うだろ、カイン」


セシル「あのローザが、たかが右足の根を壊すのに、こんなに時間をかけるわけがないじゃないか」

ローザ「バブイルの塔で、スカルミリョーネとゴルベーザを取り逃がしたこと。結果的には良かったことだけれど、悔しい思いをしたのよ」

ローザ「相手を逃がさないためにはどうするべきか」

ローザ「逃げ道をあらかじめ作っておけば、それがひとつしか無ければ、そこを通るわよね? 月そのものに潜ろうとしているゼムスさん」

ゼムス「(青き星の、下等な生命が……!)」

ローザ「はぁぁぁぁ……ホーリー(物理)ッ!」


ゼムス「グ……ズ……ギャァァァァァム!!!」





シド「早く乗り移れ! 右足も壊れたみたいじゃぞ!」

セシル「やったか、ローザ」

ゴルベーザ「わたしにおぶされスカルミリョーネ!」

スカルミリョーネ「あ、ありがとうございます……」


今後のゴルベーザの行動 >>457

親バカならぬ兄バカ化

 ~ 翌日 ~

ローザ「ふぁ……あまり、よく眠れなかったわ」

エッジ「ま、もしかしたらヤツの残滓が残ってるかもと思えば、熟睡はできねーか」

シド「ワシなんぞは徹夜にゃ慣れとるがな。ワッハッハ!」


フースーヤ「ゼムスは、完全に消滅したようだ。何の魔力も引っかからない」

スカルミリョーネ「『死者』として認識できるだけの魂の動きもあったが……それも散った……もう蘇ることは無いと見ていいだろう……」

バルバリシア「スカルミリョーネってわりと多芸で便利よね」

カイン「フッ……胸を張って帰れそうだな」


セシル「帰ってからが憂鬱だ。内部から崩されたのはバロン国の責任だし、トロイアとファブールは未遂に終わったけどミシディアとダムシアンへの賠償も」

ゴルベーザ「その責、わたしも――」

セシル「ストップ。兄さんはただ操られていただけ、いいね?」

ゴルベーザ「よくはないだろう。バロンに対してしでかした事、国民感情の怒りの捌け口は有った方がいい」

オーディン「(その心配はいらないと思うがな……)」

セシル「(それから)」

セシル「(僕らは月から帰ってきた)」

セシル「(フースーヤは再び月で眠りにつく皆を見守るそうだが、誰か見張っていなくて大丈夫だろうか?)」

セシル「(全裸の素晴らしさを無理矢理広めることはしない、という言を信じるしかない)」

セシル「(諸外国への賠償は大変だったが、想像していたよりは早く終わった。赤い翼が各地に散って協力していたのも大きい)」

セシル「(トロイアは最初、なかなかしたたかに要望を出してきていたが……)」

セシル「(実際に被害に遭ったミシディアとダムシアンがそこまで大きな要求をしなかったことで、それ以上を望める空気ではなくなった)」

セシル「(ギルバートは僕をちょっと怯えた目で見ていたが、あれは君から望んだ事なんだし諦めてくれよ)」

セシル「(無事にギルバートとアンナの結婚披露宴も執り行われた。ダムシアン王とは良い関係を築けている)」


セシル「(世界で1・2を争う『個人武力』を有する、軍事大国バロン)」

セシル「(ローザはミシディア、カインはファブールに招待され教練の端を担うこともある、謝罪の意とともに友好を示す良い手段だ)」

セシル「(僕も、かつての暗黒騎士時代のカンを完全に取り戻したけれど……使う機会は少ない方がいいと思っている)」

セシル「(意外なことに、鎖国していたエブラーナが付近の町を介した貿易を黙認し始めたことで流通もさかんになっている)」

セシル「(ルゲイエの物作りが功を奏したとエッジからは聞いた。皆、それぞれのできる事を頑張っているんだな)」

セシル「(バブイルの塔の一部を壊したことについては、塔の正体とその役割をエッジから説明してもらい、お金だけで解決した)」

セシル「(文化財保護ということで有効に使って保存してくれれば月の民としても文句はないだろう)」


セシル「(ゼロムスは、初めて会ったミストの洞窟に住んでいる。もともと青き星への憧れから生まれたようなものだし、自然が好きなんだそうだ)」

セシル「(そして……兄さんとその部下ふたりは……)」

 ~ ミシディア ~

長老「パロムもポロムも元々生意気じゃったが、最近ますますかわいくなってな――」

ゴルベーザ「うちのセシルも本当にかわいくて――」

赤い翼隊員「」

バロン兵「」

シド「……なあセシル、ありゃ本当にあの厳格なゴルベーザか?」

セシル「言わないでくれ。普段はこうじゃないんだ」

赤い翼隊員「ええ、我々の仲間として、真面目に職務についていますし、それはわかります。しかしここまで変わるものなんですか」

セシル「プライベートでは、いつもこんな感じだよ……隙あらば甘えさせようとしてくる」

シド「兄として甘えられたいんじゃろうなあ。子供時代を過ごしてこんかったから」

バロン兵「しかし、成人男子をかわいいと自慢する姿は、何か心にくるものがありませんか。暗黒っぽい気持ち」

セシル「だから言わないでくれ……」

スカルミリョーネ「(ズオォォォ)来ていたか……ようこそミシディア大陸へ……」

シド「うおっ!? いきなり地面から現れるな、びっくりするわい」

バルバリシア「(フワリ)あら、それはごめんなさい」

セシル「いや、下が駄目なら上からって意味でもなくてね」

赤い翼隊員「スカルミリョーネ……さん」

スカルミリョーネ「……ああ」


セシル「(彼らは人気のない試練の山付近にゾットの塔を移動させてきて住んでいる。やはり、人間達への負の感情はそうそう拭いきれないらしい)」

セシル「(しかし、かつての敵同士でも話はできるようになっているし……)」

セシル「(兄さんも飛空挺での公務だけでなく、デビルロードを使って足を運んでいる。周辺理解を深めるため、兄さん自身が人との対話を心がけて)」

セシル「(また飛び回っているバルバリシアいわく、ミスリルの村の住人達はよくしてくれるそうだ。もっと相互理解が進んで、町に住めればいいと思う)」

セシル「(バロンはその軍事力……言い換えれば防衛力を活かして、大規模な農地の開発にも取り掛かった)」

セシル「(ゼムスが兄さんを操って集めさせていた兵、すなわち人はいるのだから、発展させることもできるはず)」

セシル「……兄さん、外交的な話は終わったんだから、そろそろ帰るよ」

ゴルベーザ「あ、ああ。それでは、名残惜しいですが、これにて」

長老「うむ。今度は個人的に来るとよい」



セシル「まだまだ平穏を享受できる日々が来るのは遠いけど……一歩一歩、先に進んでいこう。兄さん」

ゴルベーザ「むろん、わたしも力になるぞ、セシル」

 終わり

ジェネラル「色々と冒険して帰ってきたら確保対象のセシルが王様になってた件」

リディア「……まあ、その、いつかきっといい事あるよ?」

難産でした……申し訳ありませんでした。
安価の数々、本当にありがとうございました。

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