マミ「DVDでも借りてこようかしら」 (44)

~日曜日~

マミ(あぁ…それにしてもヒマだわ…)

マミ(趣味が無いから休みの日は退屈なのよね…)

マミ(…よし、今日は思いきってTATSUYAにでも行ってみようかしら)

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QB「あれ?出かけるのかい?」

マミ「えぇ、ちょっとね」

QB「休みの日に君が外に出るなんて珍しいね」

マミ「たまにはそういう気分の日もあるのよ」

QB「ふーん、いってらっしゃい」

マミ「…暑い!」

マミ(ちょっと外に出ただけで汗が止まらないわ…)

マミ(どうやら私はアウトドア派にはなれない体質のようね)

マミ「TATSUYA…クーラー効いてたらいいわね…」フゥ…

~TATSUYA~

マミ「あ~涼しいわ~!」

マミ(…涼しいのはいいけど何を借りるか全く考えて無かったわね)

マミ(夏だしホラーが定番かしら)

マミ(アニメもいいわね…)

マミ(とりあえず一周しましょ)

マミ「ホラーねぇ…」

マミ(普段見ないからどういうのが怖いのか分からないわ…)

マミ(ん…ホラーランキング1位…?)

【ほんとにあった!呪いのビデオ】

マミ(呪いのビデオなんてほんとにあるわけないじゃない…)

マミ(でも…これでQBが怖がったら面白いわ!)

マミ「レンタル決定ね!」

マミ(次はアニメコーナー…)

マミ(あっ…新作が出てるじゃない)
【ベイマックス】

マミ(あら…懐かしいわね)
【となりのトトロ】

マミ「よし…3本借りれば十分ね」

マミ(お会計はどこかしら…?)キョロキョロ…


~只今4本レンタル1000円キャンペーン実施中!~


マミ(えっ…こんなお得なキャンペーンがあるなんて…)

マミ「これはもう1本借りるしかないじゃない!」

マミ(でも特に借りたいものも無いのよね…)

マミ(そういえば)

マミ(あの角のあたり、まだ見てなかったわね…)

マミ(何故かしら?のれんがかかっているわ…)

マミ「おじゃましま~す…」



マミ(ここは何コーナーかしら?)

マミ(なんだか不思議な雰囲気ね…)

マミ(あら?)

マミ(あそこにいるのは暁美さんじゃないかしら…)

マミ(うん、間違いないわ!)

マミ「暁美さ~ん!」

ほむら(…)ホムゥ…

マミ(ふふっ…全然気付いてない…よっぽど真剣に選んでいるのね)

マミ「暁美さん!こんな所で会うなんて奇遇ね!」

ほむら「えっ⁉︎」

ほむら「巴マミ…どこまで貴方は愚かなの…」

マミ「??突然何を言い出すの?」

ほむら「この空間では顔見知りに会っても知らぬ存ぜぬ…」

ほむら「それが暗黙の了解というものでしょう…」

マミ「えっ!私…そんなルール知らなくて…ごめんなさい」

ほむら「まぁいいわ…それにしても」

ほむら「貴方もこういうものに興味があるとは意外だったわ」

マミ「こういうもの?」

マミ「私はキャンペーンでもう1本借りたいだけなんだけど」

ほむら「まさか…ここが何コーナーか知らずに入ってきたというの⁉︎」

ほむら「信じられないわ…」

マミ「一体ここは何コーナーなのよ?」

ほむら「そこのパッケージを見てご覧なさい」

マミ(…)

マミ(…)

マミ(/////)

ほむら「理解出来たかしら?」

マミ(/////)

ほむら「貴方も同じ人間…性欲があるのは自然なことよ」

ほむら「興味があるなら借りれば良いわ、それじゃあ」ファサァ…

マミ(/////)

マミ(/////)

マミ(…)

【イッてしまったわ…円環の理に導かれて…】

マミ(何て卑猥なタイトルなの…)

マミ(こんなもの借りたら変態だわ!)

マミ(でも…全く興味がないって言ったらウソになるわよね…)

マミ(…)

店員「ありがとうございましたー!」

マミ(借りちゃった…)

マミ(仕方ないわよね…!4本キャンペーン中だったんだもの)

マミ(そうよ…別に見たくて借りたわけじゃないわ)

マミ(4本キャンペーンなんてやってるから仕方なかったのよ…)

~自宅~

マミ「ただいま~」

マミ(あら…QBはお出かけ中みたいね…)

マミ(呪いのビデオで怖がらせてあげようと思ってたのに…)

マミ(まぁいいわ…早速借りてきたDVDを見ましょう)

マミ「まずはこれを見ようかしら」

▶︎【ベイマックス】

マミ(…)

マミ(…)

マミ(【円環の理】が気になって話に入り込めない…)

マミ「やっぱりトトロにしましょう!」

▶︎【となりのトトロ】

マミ(…)

マミ(…)ソワソワ

マミ(…もう我慢出来ない!)

マミ(QBが帰って来ない内に…)

マミ「試しにちょっと見るだけよ」

マミ「せっかく借りたんだから見ないと勿体無いものね…」


▶︎【 イッてしまったわ…円環の理に導かれて…】


マミ(始まったわ)ゴクリ…

~~~~~~~~~

男「君のソウルジェム…すごく綺麗だよ…」

女「ダメ…そんな穢れた所見られたら恥ずかしい…」

男「そんなことないよ…」ペロッ…

女「あっ…」

女「んっ…そんなに舐められたら…グリーフシード欲しくなっちゃう…」アンッ…

男「…僕のグリーフシード…挿れてもいい…?」

女「挿れて…おっきいグリーフシード挿れてほしい…」ハァ…ハァ…

男「挿れるよ…」ヌプッ…

女「あぁっ!グリーフシード奥に当たってる!浄化されちゃうぅ!」アンアン!



QB「ただい…」

マミ(!!!!)
ポチッ!シュッ!カチャッ!パチッ!ポイッ!!

QB「ただいま…マミ」

マミ「あ…あら…お出かけに行ってたんじゃなかったの…」

QB「出かけて帰って来たんだよ、何かおかしいかい?」

マミ「あ…あぁそうね…お帰り、QB」

QB「ところで」

QB「僕が帰ってきた瞬間に物凄く俊敏な動きをしたように見えたけど」

マミ「ししし俊敏⁉︎ 私はずっと大人しくここに座っていたわよ…⁉︎」

QB「TVも付けずにかい?」

マミ「そ…そうね…」

QB「変なマミ」

マミ(はぁ…焦ったわ…)

マミ(今年一番の素早い動きをしてしまったわね…)

マミ(とっさにDVDをソファの下に放り投げちゃったけど…)

マミ(どうやらQBにはバレなかったみたいね)フゥ…


ピンポーン


マミ(今度は誰⁉︎)

マミ「どなたかしら?」

まどさや「こんにちは~!遊びに来ちゃいました!」

マミ(この立て込んでる時に…ちょっと間が悪いわ…)

マミ(でもせっかく来てくれたのに待たせるのは良くないわね…)

マミ「鹿目さんと美樹さんじゃない!どうぞ上がって」ニコッ

まどさや「やった~!おじゃましま~す!」

さやか「マミさん今日は何してたんですか?」

マミ「えぇと…今日は一日中家に居たわね…」

QB「えっ?さっき出かけてたじゃ…」

マミ「QB、ちょっと静かにしてて貰えるかしら?」

QB「わけがわからないよ」

まどか「あっ!TATSUYAの袋だ」

マミ(!!!)

さやか「マミさん何借りたんですか~?」チラッ


マミ「待って!!!」

さやか「わっ!」


マミ「あっ…急に大きな声出しちゃってごめんなさいね…」

さやか「いえ…私の方こそ勝手に見ようとしちゃってごめんなさい」

さやか「ついマミさんの趣味が気になっちゃって」

まどか「借りてきたDVD、よかったらみんなで観ませんか?」

マミ「みんなで観るなんて…そんな大したものじゃないわよ…」

まどか「えぇ~?なんだか余計に気になっちゃいますよ!」

さやか「実は…私マミさんが何借りたか知ってるんですよ…」

マミまど「えっ!?」

さやか「そう、それは私がTATSUYAでCDを選んでいた時のこと…」

さやか「ふと視線の先にマミさんを見つけたの…」

マミ(ま…まさか…)

さやか「マミさんに声をかけようとしたその時…」

マミ(や…やめて…!)

さやか「マミさんは禁断ののれんをくぐって…!」

マミ「美樹さんやめてーーーーっ!!」

さやか「な~んてね☆」

マミ(えっ?)

さやか「今のは嘘!マミさんに限ってエッチなDVDなんて借りるわけないし!」

まどか「ふーっ!びっくり!まさか⁉︎ って思っちゃった」

さやか「でしょ~⁉︎ ドッキリ大成功!」

まどか「もう!やめてよ~」ウェヒッ!

マミ()ヘナヘナ…

マミ(寿命が3年は縮んだわよ…)ハァ…

まどか「んん…?でも何かおかしいよ」

まどか「なんでマミさんまであんなに必死にさやかちゃんの話に食いついたの?」

マミ(!!)

さやか「…!まどか、お手柄だよ」

さやか「これは袋の中をガサ入れするしかありませんな…!」ニヤリ

マミ(!!!!)

マミ(冷静に…冷静になるのよ巴マミ…)

マミ(ここから先は一つでも選択肢を誤ることは許されないわ)

マミ(【円環の理】はソファの下に放り投げた…)

マミ(他の3本は見られて恥ずかしいものじゃないはず)

マミ(それに頑なに袋の中を隠す時点で自白しているようなもの…)

マミ「いいわよ…好きなだけ中を見てみなさい」

さやか「それじゃあお言葉に甘えて…」

マミ()ゴクリ…

まどか「…変なもの入ってた?」

さやか「ベイマックス、トトロ、ホラービデオ…の3本だね」

マミ「ほ…ほら見てごらんなさい!大したものじゃなかったでしょ!」フフン!

まどか「…3本?」

まどか「普通TATSUYAに行ったら4本借りませんか?」

マミ「な…何のことかしら?」

まどか「だって4本借りたら1000円キャンペーンでお得だから…」

マミ「そんなお得なキャンペーンがあるなんて思いもしなかったわ…」

まどか「う~ん?気付かないなんてことあるかなぁ…??」

まどか「さやかちゃん!ちょっと袋貸して!」パシッ

まどか「やっぱり4本借りてないのは納得いかないよ!」

マミ(あっ…!)

まどか「マミさん…」

まどか「これは何ですか…?」


TATSUYA 見滝原店
・ベイマックス
・となりのトトロ
・ほんとにあった!呪いのビデオ
・イッてしまったわ…円環の理に導かれて…


まどか「レシートを処分してなかったのは迂闊でしたね」ウェヒヒヒッ…!


マミ(くっ…)

マミ(まだ…諦めないわ…!)

まどか「マミさん…この一番下のは何ですか?」

マミ「あぁ…そういえばそんなのも借りてたわね…」

マミ「それは純愛物よ…ピュアなラブストーリーなのよ…」

まどか「それなら今からそのDVD見たいなぁ…なんて」

マミ「それが……失くしちゃったのよ!探しても見当たらなくて…」

さやか「まどか、それ見つけたよ」

マミ(ーーーー!!!!)

さやか「マミさん、隠すにしてもソファの下ってのはちょっと…」

まどか「まさか…マミさんも…」



マミ(あぁ…)

マミ(全てが終わったわ…)

マミ(こんな恥ずかしい事実を公にされるくらいなら…)

マミ(みんな死ぬしかないじゃない!あなた達も!私も!!)

マミ(台所に行きましょう…)ユラッ…

マミ(そういえば…?)

マミ「ちょっと…マミさん『も』ってどういうこと?」

まどか「あっ…それは…」

さやか「いや~実は転校生がそういうの大好きで…あいつの家行ったらいつも上映会なんですよww」

さやか「まどかなんて最初は嫌がってたのに、今はそれ目当てで通いつめちゃって…」

まどか「さやかちゃん、やめてよぉww」

マミ(どういうことなの…)

さやか「それにしても転校生は凄いよね」

さやか「臨場感求めて家中モニターだらけだしww」

まどか「音響も凄いんだよねぇww」

さやか「最近は時間停止物にハマってるらしいよ」

まどか「何それwwほむらちゃん変なのww」

マミ(わけがわからないわ…)

~後日~

まどか「ほむらちゃ~ん!遊びに来たよ~!」

ほむら「あら、今日は珍しいお客さんが居るわね…」フフッ…


マミ(/////)


ほむら「ようこそ、歓迎するわ」ファサァ…


~完~

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