仮面ライダーBLACKRXvs元気爆発ガンバルガー (77)

仮面ライダーBLACKRXと元気爆発ガンバルガーのクロスssになります。

仮面ライダーBLACKRXvs絶対無敵ライジンオー
仮面ライダーBLACKRXvs絶対無敵ライジンオー - SSまとめ速報
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これの続きです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441800238



~青空町~


ここは青空町。

一見のどかで平和なこの町で…



「 「うわぁぁぁぁっ!?」 」



突如大事件が起きた!



虎太郎「チクショー!一体…何がどうなっていやがるんだよ!?」


力哉「いいからとにかく走れ!」


鷹介「そうだよ!今の僕たちには戦う力なんかないんだから!」


青空町の至るところで爆発が起きた。

そんな爆発が巻き起こる中、町の中を三人の少年たちが逃げ惑っていた。

その少年たちとは、霧隠虎太郎、流崎力哉、風祭鷹介の三人。

彼らは地球の守護神エルドランに選ばれ、

大魔界を支配した暗黒魔王ゴクアークから青空町の平和を守ったガンバーチームである。

だが…



ジャーク「フハハハハ!
この町の平和を守るガンバーチームよ!
お前たちのガンバーマシンは我らクライシス帝国が頂いた!!」


マリバロン「ガンバーマシンさえなければ所詮お前たちはただの子供!」


ボスガン「これだけの力を土に埋もれさせるとは愚かなヤツラめ!」


ガテゾーン「ガキどもには宝の持ち腐れとはまさにこの事だぜ!」


ゲドリアン「お前たちのマシンは我々クライシスが有効活用させてもらうぞ!ケケッ!」


虎太郎「あいつら…よくも俺たちのガンバーマシンを盗みやがったな!」


力哉「あれは大魔界との最終決戦の後にタイムカプセルの中に埋めたはずなのに…!」


鷹介「あいつらがそれを掘り起こしちゃったんだよ!?」


虎太郎たちガンバーチームを追い回しているのは、

悪の侵略者であるジャーク将軍率いるクライシス帝国であった。

かつてガンバーチームが使用していた、

ゴウタイガー、マッハイーグル、キングエレファンの3機のガンバーマシン。

そのガンバーマシンを利用して虎太郎たちを追い立てるクライシス帝国。

一体何故このような事態に陥ったのか?

全てはこれより1時間前に遡る事になる…



<1時間前>


~青空小学校~


亜衣子「ふんふ~ん♪」


虎太郎「亜衣子先生、今日はやけに機嫌がいいよな?」


力哉「しかも変な指輪をしているぞ?」


鷹介「これは…もしかして…」


千夏「それって婚約指輪じゃ!」


桂「それじゃあ先生も遂に結婚ですか!」


小百合「お相手は誰なんですか!?」


ここは虎太郎たちが通う青空小学校。

そこでは担任の立花亜衣子が上機嫌である指輪を付けている事に、

虎太郎たちのクラスメイトである結城千夏、武田桂、小牧百合香、の三人が注目していた。



亜衣子「やあねぇ…この指輪はその…闇野さんからの贈り物なのよ~♪」


虎太郎「闇野って…あのヤミノリウスからだってー!?」


力哉「嘘だろ…何でヤミノリウスから…?」


鷹介「ひょっとしてそれは罠なんじゃ…!?」


亜衣子「そんなわけないでしょ!
この指輪は今朝私の家のポストに投函されていたんです!
きっと闇野さんが私へのプロポーズにそっと贈ってくれた物なんだわ~♪」


桂「先生ったらすっかり舞い上がっちゃって…」


千夏「しょうがないわ、だって先生はヤミノリウスに惚れちゃってるんだし。」


すっかり有頂天な亜衣子。

だがそんな時であった。



ジャーク「その指輪を大切につけているようだな、立花亜衣子よ!」


虎太郎「何だお前ら!?」


マリバロン「控えよ!
この御方こそクライシス帝国の最高司令官ジャーク将軍なるぞ!!」


力哉「クライシス帝国?それに…ジャーク将軍?」


千夏「クライシス帝国って…地球を征服しようとする悪の侵略者たちよ!?」


鷹介「なんだって!?」


虎太郎たちの教室に現れたのはなんとジャーク将軍と部下の四隊長たちであった。

だがそれだけではない。

クライシスの幹部たちのうしろにもう一人ある男がいた。

その男とは…



ヤミノリウス「久しぶりだなガンバーチームよ。私は闇の魔導師ヤミノリウスⅢ世だ。」


虎太郎「お前は…ヤミノリウス!?」


力哉「そんな…大魔界に帰ったはずじゃ…!?」


鷹介「それがどうしてクライシスと一緒にいるの!?」


ジャーク「それは余が教えてやろう。
闇の魔導師ヤミノリウスⅢ世は我らクライシス帝国に忠誠を誓ったのだ!」


亜衣子「そんな…闇野さん一体どうして!?」


ヤミノリウス「聞くな…これには深い事情があるのだ…」


マリバロン「そうだ立花亜衣子、これはお前如きが知るべき事ではない。
さて、元ガンバーチームの子供たちよ。お前たちによい物を見せてやろう。これだ!」


虎太郎「それは俺たちのガンバーブレス!?」


鷹介「それにあいつらガンバーコマンダーも持っているよ!」


力哉「お前たちそれで何をするつもりだ!?」


ジャーク「決まっておる!スクランブル!!」


ガンバーブレスを腕に装着させるジャーク将軍。

そして青空公園の地下、団地の中、交差点の真ん中と青空町の各地から、

3機のガンバーマシンが発進された。

ゴウタイガー、マッハイーグル、キングエレファン、

3機のマシンがクライシスによって召喚され虎太郎たちを追い回し始めた。

これが1時間前に起きた事の発端であった。



虎太郎「あぁ…クソッ!
思い出しただけでも腹が立つぜ!あいつらよくも俺たちのマシンを!?」


鷹介「ちょっと待って!前を見て!幼い子供たちがいるよ!」


力哉「あれは…俺の弟の流哉!それに千夏ちゃんの妹の秋絵ちゃんだ!?」


「「うぇぇぇん!?」」


逃げ惑う虎太郎たちの前には、

泣き叫びながら逃げていた力哉の弟である流哉、それに秋絵の二人の幼児たち。

それにこの子たちを守る一匹の犬がいた。



流哉「大変だよ!大人の人たちがみんなクライシス帝国の悪い人たちに捕まっちゃった!」


力哉「そうか、それにしても二人ともよく無事だったな。」


秋絵「うん、ゴンが守ってくれたの!」


ゴン「虎太郎!お前たち無事だったのじゃな!」


虎太郎「父ちゃん!またヤミノリウスの呪いで犬にされちまったのかよ!?」


鷹介「おじさんはもう犬の姿の方がお似合いだよね。」


ゴン「喧しいわい!
この霧隠家当主である霧隠藤兵衛はたとえ姿が犬に成り果てようと戦う事は諦めんぞ!」


虎太郎「父ちゃんが犬にされたのは…毎度の事だからどうでもいいけど…」


ゴン「全然良くないわい!」


虎太郎「ガンバーブレスとコマンダーを盗られて、
それにガンバーマシンを利用されちゃあ正直お手上げだぜ…」


鷹介「おまけに青空町全体に変な暗雲が立ち込めているし…もう…おしまいなのかな…」


力哉「おいお前たち!あれを見ろ!?」


ゴンこと虎太郎の父である霧隠藤兵衛たちと合流した虎太郎たち。

だが安心している場合ではない。

ガンバーマシンに乗ったジャーク将軍たちが迫りつつあった。



ジャーク「ここまでだガンバーチーム!」


マリバロン「今だヤミノリウスよ!
お前の力で魔界獣を生み出しガンバーチームにトドメを刺すのだ!!」


ヤミノリウス「よかろう…
ゾイワコ・ノイワコ・マカイヤ・ゾイワコ、
悪の心を呼び覚まし魔界の姿を作り出せ、ハズラム・サライヤー!」


虎太郎「こりゃやべえぞ!」


力哉「ヤミノリウスが魔界獣を生み出そうとしている!」


鷹介「一体どんな魔界獣が生まれるの!?」


ヤミノリウスが闇の力を引き出し生み出した新たな魔界獣が虎太郎たちの前に姿を現した。

その正体は…?



ハキョクダー『ハキョクダァァァァッ!!』


マリバロン「この者こそクライシス最強の戦士、その名も魔界獣ハキョクダー!」


ゲドリアン「その能力は恋仲のカップルを破局に導く事だ…って何だこの能力は!?」


ガテゾーン「地球侵略にはちっとも役に立ちそうにないぞこいつ!?」


ボスガン「えぇぃっ!とにかく魔界獣よ、ガンバーチームを始末するのだ!!」


ハキョクダー『ハキョクゥゥゥッ!』


虎太郎「うわぁっ!もうダメだ!?」


虎太郎たちに襲いかかる魔界獣。

だが、その時…



「ガゥゥゥッ!」


ジャーク「ぐわっ!何だこの黒い犬は!?」


鷹介「あの黒い犬…クライシス帝国のヤツらに襲いかかっているよ…?」


力哉「もしかして俺たちを助けてくれるのか?」


ゴン「一体何なんじゃあの犬は…?」


((バッ!))


虎太郎「やりぃっ!
あの犬のおかげで俺たちのガンバーブレスが戻ってきた!これで変身できるぜ!!」



「 「フラッシ―――ング!!」 」



突然現れた謎の黒い犬の活躍によりガンバーブレスを取り戻した虎太郎たち。

そしてブレスを起動させてガンバースーツを装着した。



イエロー「イエローガンバー!」


レッド「レッドガンバー!」


ブルー「ブルーガンバー!」



「 「ガンバーチーム!復活ッ!!」 」



ゴン「オォッ!虎太郎たちガンバーチームの復活じゃわい!」


流哉「やった~!」


秋絵「ガンバーチーム頑張って!」


イエロー「よーし、行くぜ!…ってあれ?」


ブルー「僕たちのブレスが光輝いているよ?」


レッド「しかもブレスの輝きがひとつになってあの黒い犬の方へ飛んでいったぞ!?」


遂に復活したガンバーチーム。

だがそれだけではなかった。

ガンバーチームのガンバーブレスが不思議な輝きを放ちその光をあの黒い犬が浴びた。

すると不思議な事に黒い犬はその姿を変えてしまった。

それはなんと一人の青年の姿であった。



光太郎「ありがとうガンバーチーム!
俺は南光太郎、犬の姿にされてしまったがキミたちのおかげで助かったよ!」


イエロー「えぇーっ!?犬が人間になった!?」


ブルー「そうか、あなたもヤミノリウスの呪いで犬の姿にされていたんですね!」


レッド「でもあなたは一体…?」


ゴン「まさか南光太郎殿とは…
忍びの世界でもその名をよく聞くぞ!悪のクライシス帝国と戦う戦士じゃな!」


ジャーク「おのれ南光太郎め!」


マリバロン「ヤミノリウスに命じて犬の姿への呪いを施したというのに…」


ボスガン「性懲りもなく蘇るとは!?」


ガテゾーン「相変わらずなんて野郎だ!」


ゲドリアン「こうなればガンバーチーム諸共お前を始末してやるぞ!」


光太郎「これ以上お前たちクライシス帝国の好きにはさせん!行くぞ!!」


光太郎「変…んん…身ッ!」


あの黒い犬の正体は呪いによって変わり果ててしまった南光太郎であった。

その呪いも解けて変身した。



BLACK「仮面ライダーBLACK!!」


イエロー「光太郎さんは仮面ライダーだったのか!」


BLACK「ガンバーチーム!力を合わせてあの魔界獣をやっつけるぞ!」


ブルー「はい!」


レッド「ガンバー忍法だ!」



「 「ガンバー忍法!ライダ―――ッ!キ―――ック!!」 」



ハキョクダー『オギャァァァッ!?』


ヤミノリウス「フン、魔界獣が負けたか。」


ジャーク「何を呑気に見ておるか!
ここは一時撤退する…
だがまだガンバーマシンは我らクライシスの手の中にある!その事を忘れるでないぞ!!」


仮面ライダーとガンバーチームの合体攻撃で倒される魔界獣。

形成逆転されたクライシスは撤退を余儀なくされた。



~霧隠家~


虎太郎「さっきは助けてくれてありがとうな光太郎さん!」


鷹介「おかげで助かりました。」


力哉「あなたは俺たちの命の恩人ですよ。」


光太郎「気にしないでくれ。
俺もキミたちのおかげで人間の姿を取り戻せたんだからお互い様だよ。」


ゴン「それにしても…
あのクライシス帝国が青空町に乗り込んできおったとはこれは大変じゃわい。」


光太郎「ハイ、ヤツらはこの町を拠点に地球侵略を企んでいるのです!」


ここは虎太郎の住む霧隠家。

その屋敷にてクライシスの追跡から逃れた面々による作戦会議が開かれていた。



光太郎「まずはみんな、外を見てくれ。」


虎太郎「外って…何だ!あのでっかい城は!?」


鷹介「まるで時代劇に出てきそうな日本の古いお城だね。」


光太郎「あれは風雲クライシス城、
クライシス帝国がこの町の拠点として建てた強固な要塞だ。
まだあの城は建設中でこの町の人々はあれの工事の為に駆り出されたんだよ。」


力哉「なんだか時代劇にありがちな展開っぽいな。」


ゴン「うむ、これは忍者の末裔としての血が騒ぐわい!」


この町の中心部に建設中である強固な要塞。

それはクライシス帝国が地球支配の拠点とする風雲クライシス城であった。

最上階から不気味な暗雲を生み出し太陽を覆っているクライシス城。

そんなクライシス城から町中へある映像が流された。



『この町の人間どもよ、聞くがよい。』


『我らはこの地球の新たな支配者であるクライシス帝国!』


『いずれこの城に怪魔界を統治なされておられる偉大なるクライシス皇帝が住まわれる。』


『お前たち人間はクライシス皇帝の新居を建てるというありがたいお役目を授かった。』


『さぁ、まだ町に残っている人間ども!』


『我らの軍門に降れ、そしてクライシス城を見事完成させるのだ!!』


まだ町に残っている人間たちへ送られたジャーク将軍からのメッセージ。

それはクライシス城を完成させるために、

この町の人々を無理やり働かせる光景が映し出されていた。

だがそれだけではなかった。

もうひとつ、ある光景が映されていた。



『闇野さん!あなたは間違っているわ!』


『虎太郎!みんなは無事なの!?』


虎太郎「亜衣子先生!それに千夏!?」


『アンタたちなんかレッドガンバーとパパの防衛隊がやっつけてくれるんだから!』


力哉「桂さん!?」


『鷹介くん…』


鷹介「百合香ちゃん!?」


『あらあら、大変だわ…』


『ちょっと!出しなさいよ!?』


ゴン「あれは…母ちゃん!それに娘のかすみではないか!?」


光太郎「なんという事だ…
クライシスはガンバーチームの関係者たちを既に人質として捕えていたのか!?」


最後に映し出された映像。

そこに映されていたのは虎太郎たちガンバーチームにとって大事な女性たちであった。

クライシス帝国はガンバーチームが城を攻撃出来ないように、

彼女たちを人質として捕らえていた。



鷹介「百合香ちゃんが大変だ!すぐに助けに行かなくちゃ!」


光太郎「待つんだ!このまま乗り込んでも人質がいては逆に返り討ちに遭うぞ!」


力哉「それならどうすればいいんだよ!?」


ゴン「安心せい、ワシにいい考えがある!」


虎太郎「本当か父ちゃん!?」


そしてゴンこと霧隠藤兵衛からある作戦が立てられた。

それは以下の通りであった。



ゴン「よいか、まずは二手に分かれるのじゃ!
ひと組が陽動組、表から堂々と乗り込みクライシスの注意を引く。
そしてその隙に裏からもうひと組が乗り込み人質を救出するのが潜入組。
陽動組が表で暴れている間に潜入組が人質を助ける。これで解決じゃわい!」


光太郎「なるほど、丁度人数もいますからなんとかなりそうですね。」


力哉「それなら陽動は俺と鷹介に任せてください!」


虎太郎「けど大丈夫か?俺たちはガンバーマシンを取られちまったんだぜ?」


鷹介「大丈夫さ、ガンバーマシンが無くても僕と力哉くんにはまだ彼らがあるしね!」


そう言うと二人は再びレッドガンバー、ブルーガンバーへと変身。

変身した二人はガンバースーツの胸のエンブレムを押す。

すると青空町の駅とダムから二体のマシンが出現した。



レッド「スクランブル!」


ブルー「ゲキリュウガー!スクランブル!」


光太郎「この二体のマシンは一体…?」


虎太郎「これが俺たちガンバーチームの力!リボルガーにゲキリュウガーだぜ!」


レッド「それじゃあ俺たちは一足先に行って暴れてくるぞ!」


ブルー「虎太郎くん、百合香ちゃんたちの救出は任せたよ!」


リボルガー、それにゲキリュウガーに乗り込んだレッドにブルー。

彼らはそれぞれのマシンに乗り込み風雲クライシス城へ奇襲に向かった。



虎太郎「よーし!次は俺たちだ!」


ゴン「うむ、ワシらもクライシス城へ忍び込み人質奪還じゃ!」


虎太郎「こっちはライダーがいるんだ!百人力だぜ!」


光太郎「あぁ、出発だ!…ってうわっ!?」


流哉「あ、光太郎兄ちゃんが!」


秋絵「姿が変わっちゃった!」


出発直前、光太郎の身体にまたしても異変が起きた。



クロ「わん…」


虎太郎「えぇー!光太郎さんがまた犬になっちまった!?」


流哉「また黒い犬に戻ってる。そうだ、クロって呼ぼう!」


クロ「どうやらさっきのガンバーブレスの光は、
一時的に俺の姿を元に戻しただけで完全に呪いを解いたわけじゃないようだな。
だからさっきの戦いもRXではなくBLACKだったのか。」


ゴン「う~む、これはヤミノリウスをどうにかして呪いを解くしかないようじゃな。」


虎太郎「ちょ…ちょっと待ってくれよ!
それじゃあこっちの潜入組は…俺と…犬が二匹に幼児が二人の超頼りないメンバー!?」


ゴン「何を言っとるか虎太郎!この姿でもワシは戦えるぞい!」


クロ「そうだぞ虎太郎くん、人を見かけで判断してはいけない!」


流哉「僕も戦う~!」


秋絵「私も~!」


虎太郎「力哉~!鷹介~!戻ってこ~い!俺もそっちに付いてくから~!?」


ブルー「力哉くん、虎太郎くんが何か叫んでるよ?」


レッド「きっと頑張れって応援してくれてるんだよ。さっさと行こうぜ!」


虎太郎の悲痛な叫びも虚しく飛び去っていくリボルガーとゲキリュウガー。

こうして虎太郎は、犬二匹と幼児二人を連れて風雲クライシス城へ潜入する事になった。

とりあえずここまで
このssはガンバルガー最終話後の世界観になります
何気に前作から1年経ってるのではと思いますがssなのであまり気にしないでください。



~クライシス城~


武田「おのれクライシスめ!ワシの防衛隊をいとも簡単に倒しおって!?」


順「チクショー!
俺は青空ゲンキーズの監督なのにどうしてこんな工事に駆り出されてるんだよ!?」


タイダー「ワシなんて配達に来ただけなのにダァ~!」


ゲドリアン「人間どもよ!光栄に思え!」


ボスガン「感謝するがいい!
お前たちはクライシス皇帝が住まうこのクライシス城の建設に携われるのだからな!!」


ここはクライシス城の建設現場。

そこでは防衛隊の武田長官、それに青空ゲンキーズの純監督。

さらには隣町の日昇町から配達に来たタイダーまでもが建設工事に駆り出されていた。



~クライシス城最上階~


ジャーク「よいぞ、工事は順調のようだな!」


マリバロン「この城はもうじき完成致しましょう。
その暁には我らが主であられるクライシス皇帝をお呼びする事ができましょう。」


ガテゾーン「だがその前にやらなきゃならねえ事があるな。」


ヤミノリウス「…」


一方、城の最上階では完成を間近に控えて喜びを露にするジャーク将軍たちの姿があった。

それにヤミノリウスⅢ世の姿も…



ジャーク「さてヤミノリウスよ、南光太郎が脱出したのはどういう事だ?」


マリバロン「我々がこの町にやってきた時、同時に南光太郎も現れた!
そこでお前の闇の魔法によりヤツを犬の姿に変えて檻の中に閉じ込める事に成功した!」


ガテゾーン「だがヤツは檻から抜け出してガンバーチームへ加勢した。
おかしいぜ、あの檻は頑丈に作られていて犬なんかが出られる代物じゃねえはずだが…?」


ヤミノリウス「知らぬ、私はヤツに呪いを施しただけ。それ以外の事は何も…」


マリバロン「キサマ…もし裏切ってみろ!その時はどうなるか…わかっているな?」


ジャーク「まあよい。ヤツの呪いはまだ完全に解けてはいないはず。
それに太陽もこのクライシス城から発する暗雲で妨げて我らが有利だ。
今こそ我らクライシスの総力を挙げて今度こそ南光太郎の息の根を止めるのだ!!」


ヤミノリウス「フン…」


今度こそ南光太郎抹殺を成功させようと目論むジャーク将軍。

そんなジャーク将軍に何故か反抗的な態度を取るヤミノリウスⅢ世。

そんな悪の輩たちとは裏腹にこの事態に困惑する者たちの姿もあった。



亜衣子「闇野さん…大魔王ゴクアークは倒されたのにどうして悪の道に戻ったの…?」


千夏「先生…気をしっかり持って!」


桂「気のせいか先生の顔色がどんどん悪くなっている気がするわ。」


百合香「きっとヤミノリウスがこんな悪事を働いているからショックを受けているのよ。」


かすみ「出せー!とにかくまずはここから出せー!?」


やよい「あらあら、かすみったら女の子がはしたないわよ。」


千夏「ハァ…早く助けに来てよ虎太郎…」


その一方で牢獄に閉じ込められる千夏たち。

囚われの身となっている彼女たちは虎太郎たちガンバーチームの助けを待っていた。

その想いが通じたのか、城の外では異変が起きていた。



レッド「そこまでだー!」


ブルー「ガンバーチーム!参上!」


ジャーク「むっ!あれは…!?」


ヤミノリウス「リボルガーにゲキリュウガーか。なるほど、あの2機は無事だったな。」


ジャーク「フン、返り討ちにしてくれるわ!
ワシはゴウタイガーに、ボスガンはキングエレファンに、
ゲドリアンはマッハイーグルに乗り込みガンバーチームを迎撃するぞ!!」


ボスガン「ハッ!」


ゲドリアン「お任せを!ケケッ!」


マリバロン「私とガテゾーンは城の守りを堅めます!」


ガテゾーン「こちらはお任せを!」


風雲クライシス城へ攻め込むリボルガーとゲキリュウガー。

だがクライシスは奪取したガンバーマシンで迎撃に出た。



レッド「クライシス!このリボルガーとゲキリュウガーが相手だ!リボルバーン!」


ブルー「捕らえた青空町の人たちを返せ!プラズマフレアー!」


ジャーク「さすがにやるな。単体では性能差があるからこちらが不利か。」


ゲドリアン「ならばジャーク将軍!合体を!」


ボスガン「一気にヤツらを片付けるのです!」


ジャーク「うむ、それではいくぞ!ガンバルガー!ミラクル合体!!」


さすがに単機では性能に差があると判断したジャーク将軍。

ガンバーコマンダーにガンバーマシンの合体コマンドを入力。

ゴウタイガーが胴体、キングエレファンが脚部、マッハイーグルが頭部へと変形。

そして合体した姿がこれだ。



ジャーク「ガンバルガーは我らクライシスのモノだ!」


レッド「あいつら…よくも俺のキングエレファンを!」


ブルー「僕のマッハイーグルを返してよ!」


ゲドリアン「えぇぃっ!黙れ!」


ボスガン「悔しければ力尽くで取り返せてみるがよいわ!」


レッド「そんなに言うなら力尽くで奪い返してやる!ミラクル変形っ!」


ブルー「ゲキリュウガーミラクル変形っ!」


クライシスが操るガンバルガー。

それに対抗すべくレッドガンバーとブルーガンバーも、

リボルガーとゲキリュウガーをファイターモードへとミラクル変形させる。

ガンバルガーvsリボルガー&ゲキリュウガーの激しい戦いが始まった。



虎太郎「抜き足…」


ゴン「差し足…」


クロ「忍び足…」


流哉「わ~い!お忍びだ~!」


秋絵「私たち忍者みた~い!」


ゴン「コラ!はしゃぐんじゃない!遊びではないのじゃぞ!?」


虎太郎「ハァ…何この温度差…?
外じゃシリアスに戦ってるのに俺は犬と子供たちをお供に忍び込んでるだけなんて…
あ~!俺だって戦いたいのに~!?」


クロ「落ち着くワン虎太郎くん。とにかくまずは人質を救出するんだワン!」


一方その頃、城の内部へ忍び込む事に成功した虎太郎たち。

さっそく人質を探すのだがどこにも見当たらずにいた。



虎太郎「チクショー!ヤミノリウスめ!
大魔界が滅びたんで改心したかと思ったのにクライシスなんかと手を結びやがって!?
あいつ…亜衣子先生の気持ちわかってんのかよ…」


クロ「その事なんだが…
俺にはヤミノリウスがクライシスに忠誠を従ったとはどうしても思えないんだワン。」


ゴン「光太郎殿、それは一体どういう事じゃ?」


クロ「実は…クライシスに捕らえられ…
檻に閉じ込められた時にそこから出してくれたのがあのヤミノリウスなんだワン!」


虎太郎「なんだって!でも…それじゃあ一体どういう事なんだ…?」


ヤミノリウスが犬になった光太郎を助けた。

その事実に驚く虎太郎。

だが、その時であった。



マリバロン「今の話は聞かせてもらったぞ南光太郎!」


クロ「マリバロン!潜入に気づかれていたのかワン!?」


ガテゾーン「やはり南光太郎を逃がしたのはお前だったかヤミノリウス。
まったく、俺たちに忠誠を誓っておきながら裏切るとはとんでもねえ野郎だ!」


ヤミノリウス「黙れ!私は…」


虎太郎「ヤミノリウスー!お前だけは俺が倒してやる!フラッシング!」


イエロー「いくぜ!」


光太郎「今の光で俺の姿も一時的だが元に戻った!変身!」


BLACK「マリバロン!ガテゾーン!お前たちの相手はこの俺だ!」


イエローガンバーvsヤミノリウス

仮面ライダーBLACKvsマリバロン&ガテゾーン

外で陽動組が戦っている頃、こちらも城内で激しい戦いが行われようとしていた。



レッド「ヘッドボンバー!」


ブルー「ゲキリュウハリケーン!」


ジャーク「なんの!ガンバーミサイル!」


ゲドリアン「さすがはリボルガーにゲキリュウガーだ。」


ボスガン「簡単には倒せませんな。」


レッド「当然だ!お前たちになんか負けてたまるか!ショットブラスター!!」


ブルー「いい加減決着を付けるよ!ドラゴンショット!!」


ガンバルガーへ激しい攻撃を加えるリボルガーとゲキリュウガー。

だがそれもここまでだった。



ジャーク「そこまでだガンバーチーム!人質がいる事を忘れたか?」


ボスガン「我々が命令を下せば即あの者たちは処刑されるのだぞ!」


レッド「そうか…桂さんたちが…汚いぞ!」


ブルー「これ以上は戦えないよ…」


ゲドリアン「ケケッ!そうだ!そのまま大人しくしていろ!」


ジャーク「行くぞ!ガンバーフレア!!」


「 「うわぁぁぁぁっ!?」 」


人質を利用され攻撃の出来ないレッドとブルー。

その隙を突いて攻撃を行うクライシス。

途端に大ピンチに陥ってしまった。



BLACK「トゥァッ!ライダーチョップ!」


ガテゾーン「フン、RXには変身できないみたいだな!」


マリバロン「これはチャンスよ!
RXは強くて適わないけどBLACKなら私たちにも勝てる可能性があるわ!」


イエロー「ヤミノリウス!この野郎!」


ゴン「一体どういう事か説明せんか!」



ヤミノリウス「えぇぃっ!黙れ!私は…」


一方城内で戦うライダーとイエローガンバー。

彼らは戦いながらも城の最上階までたどり着いた。



亜衣子「闇野さん!こんな事はやめて!」


千夏「そうよ!先生だって悲しんでいるのに!」


桂「女の人を泣かせるなんて最低!」


百合香「そうよ!」


ヤミノリウス「何とでも言え…それでも私は…」


マリバロン「誰にも理解されないとは哀れだなヤミノリウス!」


ガテゾーン「だがこれもお前さんの運命なんだぜ。」


BLACK「お前たち!それはどういう事だ!?」


ヤミノリスがクライシスに付いた理由を知っているマリバロンたち。

ライダーから問い詰められ彼らはその理由を告げた。



マリバロン「それでは答えよう!
立花亜衣子、ヤミノリウスが我らに付いた原因はお前が付けている指輪にある!」


亜衣子「私の…指輪…?」


千夏「これは亜衣子先生にヤミノリウスが贈ったプレゼントなんじゃ?」


ガテゾーン「ところがどっこい、そうじゃないんだな。
そいつはマリバロンが怪魔妖術で作った生命力を奪う呪いの指輪なのさ!
その呪いの指輪をヤミノリウスからの贈り物とお前は勘違いしていたんだよ!」


BLACK「呪いの指輪だと!?」


イエロー「それじゃあヤミノリウスが裏切ったのは…まさか!?」


マリバロン「そう、ヤミノリウスは立花亜衣子の呪いを解くためにお前たちと戦っている。」


ガテゾーン「健気な野郎だぜ。」


遂に明かされたヤミノリウスがクライシスに忠誠を従った理由。

それはクライシスの罠による立花亜衣子の付けている指輪の呪いを解くためであった。



BLACK「だから表では裏切ったフリをしておきながら、
裏では俺を脱出させたりと暗躍していたわけか。全ては亜衣子先生を助けるために!」


イエロー「バカヤロー!それなら何で俺たちに一言くらい言ってくれなかったんだよ!?」


ヤミノリウス「言えるわけがあるまい。ヤツらの取引条件がお前たちを倒す事だったのだ。」


ゴン「クライシスめ!卑怯な真似をしてくれるわい!」


亜衣子「闇野さん…私のせいで…ゴメンなさい…」


ヤミノリウス「な…泣くな!
別に私はお前のためにクライシスに忠誠を誓ったわけではない!
ただ…その…この闇の魔導師が誰かに利用されるというのが気に食わないだけなのだ!」


亜衣子「いいえ違うわ!あなたは正義の人なのよ!お願い、その事をわかって!!」


ヤミノリウス「だから違うと言っておるだろうが!?」


千夏「なんだか緊迫感が無くなってきたわね。」


桂「あの二人…このままいい雰囲気になればいいのに…」


百合香「普通ならこのままキスする流れよね。」


ゲドリアン「何なんだこの甘ったるい空気は…?」


マリバロン「見ているだけでイライラするわ!こっちは婚期逃しているというのに!?」


何故か急にいちゃつき出す亜衣子先生とヤミノリウス…

だがこの光景を快く思わない者がいた。



ハキョクダー『ゴラァァァァッ!!』


イエロー「あいつは…さっき戦った魔界獣だ!」


ヤミノリウス「何を暴れておるのだ!創造主である私に敵意を向けるヤツがあるか!?」


ハキョクダー『オンドリャァァァッ!』


ガテゾーン「ハハハ、どうやら創造主への忠誠よりも本能で暴れる事を選んだようだな。」


マリバロン「ハキョクダーは本来恋仲のカップルを破局に導く事を生きがいにする魔界獣。
その本能は創造主への忠誠心よりもはるかに大事だったというわけさ!
ヤミノリウスよ、己が創造した魔界獣の力でライダーたち共々死ぬがよいわ!!」


「 「うわぁぁぁぁぁっ!?」 」


魔界獣ハキョクダーの凶暴な力で城外へ吹き飛ばされるイエローとライダーたち。

その力は先ほどの戦いよりもさらに力を増していた。



イエロー「痛てて…あの野郎…よくもやりやがったな…」


クロ「うぅ…俺も犬の姿に戻ってしまった…」


ヤミノリウス「私も…マリバロンに杖を取られた…これでは闇の魔法が使えん…」


ゴン「おまけにリボルガーとゲキリュウガーも苦戦しておる状況じゃ…」


流哉「そんな…」


秋絵「なんとかならないの~!?」


奪われたガンバルガーに苦戦する陽動組のリボルガーとゲキリュウガー。

それに潜入組も失敗して城から追い出され魔界獣に襲われる寸前…

まさに最悪の事態となった。



クロ「せめて…太陽の光があれば…」


イエロー「太陽の光…?」


クロ「そう、太陽の光だ。
俺は光の戦士、光さえあれば俺は力を取り戻す事が出来るんだが…」


ゴン「じゃが太陽はクライシス城のせいで暗雲に覆われておる。これこそどうしようも出来んぞ!」


ヤミノリウス「太陽の光か…ならば…!」


その時、ヤミノリウスは何を思ったのか単身敵が操るガンバルガーの前に出た。



ヤミノリウス「ハァァッ!」


ジャーク「おのれ…ヤミノリウス!裏切ったか!?」


ヤミノリウス「黙れ!最初に汚い手を行ったのはお前たちであろう!」


ボスガン「我らクライシスへの裏切りは許さん!」


ゲドリアン「こうなればお前から先に始末してくれる!」


ヤミノリウス「ぐわぁぁぁぁっ!?」


単身ガンバルガーに挑んだヤミノリウス。

だがその圧倒的な力の差の前に傷つきボロボロになってしまう…



イエロー「ヤミノリウス!」


クロ「今助けに行くぞ!」


ヤミノリウス「馬鹿者!それよりも今のうちだ!私が作ったこの隙を突いて…」


ゴン「そうか!その手があったか!虎太郎!二人を呼び起こすんじゃ!」


イエロー「OK!力哉、鷹介、まだ戦えるな!」


レッド「オゥッ!まだまだ行けるぜ!」


ブルー「ヤツらがヤミノリウスに気を取られているうちに勝負をつけなきゃ!」


ヤミノリウスへの攻撃を加えるガンバルガー。

だがこの隙にリボルガーとゲキリュウガーが起き上がり攻撃態勢を整えていた。



レッド「リボルバスター!」


ブルー「ゲキリュウキャノン!」


ジャーク「むっ…?小僧どもめ!まだ邪魔立てする気か!」


ボスガン「忘れたのか!人質は未だに我らの手中にあるのだぞ!」


ゴン「くっ…そうであったわい…」


ヤミノリウス「構わん!いいから撃つのだ!ただし…撃つのは…」


ジャーク「やらせん!ガンバーソード!ガンバー・ファイナル・アタック!!」


レッド「リボルバスター!ラストファイヤー!!」


ブルー「ドラゴンサンダーフラッシュ!!」


ガンバルガーとリボルガー&ゲキリュウガーの必殺技が激突。

その威力は…



レッド「くっ…」


ブルー「うわっ…!?」


ジャーク「フフフ、我らがガンバルガーの勝利だ!」


ボスガン「残念だったな子供たちよ。お前たちの攻撃はまったく当たらず大きく逸れたぞ。」


ゲドリアン「それも上空に当てるとはな!暗雲が晴れて太陽がよく見えるぞ!ケケッ!」


「「フハハハハハハ!」」


「「え…?太陽…?」」


「「………」」


「「ハッ!しまった!?」」


重大な過ちに気づくクライシス。

だが時、既に遅しであった。



「もう遅い!」


ジャーク「こ…これは…コクピットに妙な液体が入ってきおった!?」


ゲドリアン「この液体はまさか!」


ボスガン「バイオライダーか!?」


バイオライダー「俺は怒りの王子、RX!バイオライダー!
クライシス、ガンバルガーをこれ以上お前たちの好きにはさせん!」


ジャーク「馬鹿め!飛んで火にいる夏の虫とはまさにキサマの事だRX!」


ボスガン「こちらは3対1だ、恐れる必要など…」


ロボライダー「ならば!俺は悲しみの王子、RX!ロボライダー!」


ゲドリアン「ゲーッ!ロボライダーか!?」


ロボライダー「お前たち全員ガンバルガーから出て行けー!!」


「 「うぎゃぁぁぁぁっ!?」 」


ロボライダーの圧倒的な力で追い出されるクライシス。

そしてクライシスに代わりイエローガンバーがガンバルガーへと乗り込んだ。



イエロー「ガンバルガー待たせてゴメンよ!力哉、鷹介、お前たちもまだ頑張れるよな!」


レッド「当然だ!野球の試合ならここから逆転ホームランを狙えるぜ!」


ブルー「虎太郎くん、合体だ!」


イエロー「オゥッ!グレードガンバルガー!超!ミラクル合体ッ!!」


イエロー「元気ッ!爆発だ―――――ッ!!」


遂にガンバルガーを取り戻したガンバーチーム。

それと同時にイエローガンバーがガンバーコマンダーに合体プログラムを入力。

そしてリボルガーとゲキリュウガーが各パーツへと分離してガンバルガーへと合体。

ガンバルガー、リボルガー、ゲキリュウガーの3体のロボが合体した姿がこれだ。



イエロー「これが俺たちガンバーチームの最強ロボ、グレートガンバルガーだ!!」


RX「そして、俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!!」


ジャーク「おのれ…ガンバーチームにRX!遂に揃いおったか!?」


RX「クライシス!青空町を支配する事など…」



「 「この…俺たちが許さん!!」 」



仮面ライダーBLACKRX、それにグレートガンバルガー

青空町を守るために今こそ二大ヒーローが力を合わせて戦う。



ジャーク「黙れRX!戦いはこれからだ!」


マリバロン「先ほどヤミノリウスより奪いし闇の魔法の杖!
これとさらに私の怪魔妖術を使い…魔界獣よ、今こそ闇の力を解き放て!」


超ハキョクダー『ハキョクゥゥゥッ!』


イエロー「チッ、超魔界獣にパワーアップしやがったか!」


ブルー「それに百合香ちゃんたちも未だに人質だよ。一体どうしたら…?」


レッド「何か方法はないのかよ!?」


ゴン「大丈夫じゃ、方法ならあるぞい!」


そしてある作戦が提案されるのだが…

間髪入れず超ハキョクダーが襲いかかってきた。



ゴン「わかったな虎太郎!」


イエロー「オゥッ!RXも頼むぜ!」


RX「あぁ、及ばずながら俺も協力させてもらう!」


超ハキョクダー『ハキョクゥゥゥゥッ!』


レッド「虎太郎!ヤツが来るぞ!」


ブルー「チャンスは今だよ!」


イエロー「よーし!ファイナル・ガンバー・ソード!グレートファイナルアタック!!」


グレートガンバルガーに突撃する超ハキョクダー。

しかし同時にグレートガンバルガーの必殺技、グレートファイナルアタックが炸裂。

果たして勝ったのは…?



超ハキョクダー『ハキョクゥゥゥゥッ!』


ジャーク「さすがは魔界獣、グレートガンバルガーを倒しおったわい!」


マリバロン「後はRXさえ倒せば!」


ガテゾーン「俺たちの勝利は完璧だぜ!」


ボスガン「そして我々は地球侵略作戦を完了する事ができる!」


ゲドリアン「何もかもが完璧だ!ケケッ!」


勝利に酔いしれるクライシス。

だが、その時だった…



((ブォォォォッ!))


ジャーク「こちらに突っ込んでくるマシンが!あれはライドロン!?」


ボスガン「そうかRXめ!
グレートガンバルガーが戦っている間に人質を奪還しようという腹積もりか!」


ガテゾーン「だがそうはさせないぜ!」


ゲドリアン「こちらにはまだ闇の魔法がある!」


マリバロン「その通りよ。
ヤミノリウスから奪いし杖でRXを今度こそ完全な犬にする事ができるわ!
RX、惨めな姿を晒すがよい!!」


ライドロンへ向けてヤミノリウスの杖を向けるマリバロン。

だが、ライドロンから出てきたのは…



イエロー「ガンバーチーム!参上!」


レッド「みんな、助けに来たぞ!」


ブルー「引っかかったね!人質を助けに来たのは僕たちさ!」


ゴン「ワシもいるぞ!」


ヤミノリウス「フン、こうなれば最後まで付き合ってやろう!」


ジャーク「お前たちは…ガンバーチーム!それにヤミノリウスまで!?」


マリバロン「それでは…外でグレートガンバルガーを動かしているのは…?」


RX「それはこの俺だ!
グレートガンバルガーの操縦はこの仮面ライダーBLACKRXが引き受けた!!」


流哉「うわぁ…!ガンバルガーを操縦できる~!」


秋絵「私なんか二回目よ!」


なんと先ほどのグレートファイナルアタックは単なる囮であった。

本当の狙いは攻撃を仕掛けた隙にガンバーチームをライドロンで城に突入させて、

人質を救出する事にあった。

そしてグレートガンバルガーを操縦するRX、それに流哉に秋絵。

これぞまさに変幻自在の戦法であった。



ヤミノリウス「言っておくがガンバーチームに闇の呪いは通じんぞ。
ヤツらは過去に何度も私の呪いを受けてすっかり耐性が出来ておるからな。」


ゴン「だから呪いを避けるために役割を交換したんじゃ!忍術とは変幻自在なのじゃ!」


ゲドリアン「ふざけるな!子供如きが!」


ボスガン「その通り、単なる子供に何ができる!?」


レッド「子供だからって舐めるなよ!ボルティックシューター!!」


ブルー「バイオブレード!!」


イエロー「そして…リボルケイン!!」


ガテゾーン「こいつら…RXの武器を使いやがる!」


マリバロン「まさか…突入する前にRXから武器を託されていたというの!?」


ジャーク「おのれ…小癪な真似を…!!」


RXの武器であるリボルケイン、ボルティックシューター、バイオブレード、

これら三つの武器を事前に授かっていたガンバーチーム。

RXの武器と彼らのガンバー忍法を合わせた必殺技が放たれた。




「 「ウルトラガンバー忍法!RXスペシャル!!」 」



ジャーク「くっ…ここまでか…」


ゲドリアン「ジャーク将軍、我らは撤退いたしましょう!」


ガテゾーン「そして超ハキョクダーよ!」


ボスガン「お前はこの場に残りなんとしてもRXとガンバーチームを始末するのだ!」


マリバロン「こうなったのも全てはお前の失態!
その命を賭してなんとしてもRXとガンバーチームを討ちとれ!」


ガンバーチームの猛攻の前に撤退を余儀なくされるクライシス。

クライシスの撤退と同時に城は脆くも崩れ、人質たちも牢から解放された。



イエロー「千夏!無事か!」


千夏「虎太郎!バカ…遅いのよ!」


レッド「桂さん!待たせてすまない!」


桂「大丈夫、きっと来てくれるって信じてたから…」


ブルー「百合香ちゃん!もう安心だよ!」


百合香「鷹介くん、助けに来てくれてありがとう…」


やよい「あらあら、あなたまた犬になったのね。」


かすみ「お父さん遅いのよ!」


ゴン「母ちゃん!それにかすみ!あぁ…辛辣な言葉でも暖かい家族じゃわい…」


こうして次々と助けられる女性たち。

それにもう一人…



亜衣子「闇野さん!きっと助けに来てくれると信じてました!」


ヤミノリウス「べ…別にお前を助けたわけではない!杖を取り戻すついでだぞ!?」


千夏「まったく、素直じゃないわね。」


イエロー「よーし!人質は助けた!RXやっちまえー!!」


見事、人質の救出に成功したガンバーチーム。

残るは魔界獣との戦いだけであった。



RX「よし、こちらもそろそろ決めるぞ!」


流哉「でもどうするの~?」


秋絵「そうだよ、グレートガンバルガーの必殺技は効かなかったんだよ?」


RX「大丈夫、キミたちもこの町の平和を願う子供たちなら奇跡を起こせるはずだ!」


流哉「奇跡…?」


秋絵「それって何なの?」


RX「キミたちの純粋な子供たちの想いがあればきっと奇跡を起こせるはずだ!!」


流哉「よ~し!奇跡起これ~!」


秋絵「奇跡!奇跡!」


RXと一緒に搭乗している流哉と秋絵の純粋な子供たちの想い。

そしてそれが天に通じたのだろうか…







そ の 時 不 思 議 な 事 が 起 こ っ た ! !







エルドラン『私はエルドラン。』


流哉「あ、エルドランだ!」


秋絵「本当に奇跡が起きた~!?」


RX「エルドラン!今こそグレートガンバルガーに新たな力を与えてくれ!!」


エルドラン『子供たちよ、新たなこの力を受け取ってくれ!』


突如現れたエルドラン。

そして天からガンバルガーの新たな力が出現した。

これこそガンバルガーの第4の力。

その名も…



RX「これぞリボルケインガー!
リボルケインの形をしたグレートガンバルガーの新たなる巨大な剣だ!!」


流哉「RX!トドメだよ!」


秋絵「やっちゃえ~!」


RX「よし、行くぞ!
リボルケインガー!グレート!RXファイナルアタ――――ック!!」


超ハキョクダ『ハ…ハキョクゥゥゥゥゥ!!???』


イエロー「やったぜ!ハキョクダーを倒した!」


レッド「俺たちのお株は取られちゃったけど…」


ブルー「とにかくこれでこの町の危機は救われたね!」


グレートガンバルガーの新たなる力、リボルケインガーに突き刺され爆散する超ハキョクダー。

クライシス帝国もこの町から手を引き、こうして青空町の危機は去った。



ヤミノリウス「ふむ、終わったか。
杖も手元に戻り呪いの指輪も解いた。それでは私は大魔界に帰るとしよう。」


亜衣子「待ちなさい闇野さん!責任を取ってもらいますよ!」


ヤミノリウス「責任って…何のこっちゃ?
大体私は闇の魔導師でお前は単なる人間!住む世界が違うのだぞ!?」


亜衣子「そんな事は関係ありません、あなたは私を惚れさせたんですよ!
あなたは一人の男性として責任を取って私と結婚しなければいけないんです!!」


ヤミノリウス「だから…私は…」


亜衣子「言い訳無用です!結婚してください!いえっ!しなさい!!」


ヤミノリウス「は…はい…わかりました…末永く幸せになりましょう…」


虎太郎「ハハ、ヤミノリウスのヤツもう亜衣子先生の尻に引かれてるぜ!」


ゴン「この町のおなごは気が強いのばかりだからのぅ。」


光太郎「まあ、これでひとつの愛が結ばれたしいいじゃないか!」


力哉「これでいいのかな?」


鷹介「大人の考えはわからないや。」


こうして亜衣子先生に半ば強引に結婚させられるヤミノリウス。

一連の事件は終わり青空町に平和が戻ったのだが…



光太郎「これは…!」


虎太郎「光太郎さん、そっちは隣町の春風町だけど…どうかしたの?」


力哉「そういえば春風町でも最近機械化獣ってのが暴れて大変らしいぞ。」


鷹介「光太郎さん…もしかして…」


光太郎「あぁ、間違いない。どうやら俺に休息の一時はないようだ。」


春風町の方で待ち受ける新たな戦いの予兆を感じる光太郎。

そして自らのバイクに乗り込み、新たなる戦いの地へ出発しようとした。



虎太郎「光太郎さん、もう行っちまうんだな。」


光太郎「すまない。これは俺の直感だが近いうちに大きな戦いが起きるかもしれない。」


鷹介「大きな戦いって…まさかかつて僕たちが戦った大魔界以上のヤツらが現れるの!?」


光太郎「間違いない。
この地球に新たな危機が迫ろうとしているんだ。
今回の事件はその戦いの始まりに過ぎないのかもしれない…!」


鷹介「それじゃあその時は…」


力哉「また俺たちの出番だな!」


虎太郎「秘密のヒーローに大変身!俺たちガンバーチームが必ず駆けつけるぜ!!」


光太郎「あぁ、頼むぞ!ガンバーチーム!!」


ガンバーチームの虎太郎、力哉、鷹介と固い握手を結ぶ光太郎。

しかし新たな戦いはすぐそこまで迫っている。

頑張れ!仮面ライダーBLACKRX!元気爆発ガンバルガー!



~エピローグ~


~クライシ要塞~


マリバロン(犬)「おのれ…ヤミノリウスめ…クゥゥン…」


ガテゾーン(犬)「去り際に俺たちに犬の呪いを仕掛けてやがったとは…ワゥゥ…」


ボスガン(犬)「こんな惨めな姿にされるくらいなら死んだ方がマシだワン!」


ゲドリアン(犬)「いや…慣れれば案外楽だワンワン…」


ここはクライス要塞。

命辛々逃げ帰った四隊長たちはヤミノリウスの呪いにより犬の姿にされていた。

だがこんな事でへこたれるクライシスではない。

既に次の作戦が始まっていた。



ジャーク(犬)「者共、これより春風町へ向かうワン!」


マリバロン(犬)「春風町といえば…あの…機械化帝国と戦っている町では!」


ゲドリアン(犬)「ケケーッ!それでは狙いは春風小学校ですな!」


ボスガン(犬)「なるほど、それでは遂にあのロボットを!」


ガテゾーン(犬)「あの力さえあればRXなど恐るるに足らずだワン!」


ジャーク(犬)「そうだ。
今度の狙いはエルドランめが春風町のザウラーズに与えた新たなる力!
熱血最強ゴウザウラーを奪うのだ!!」


エルドランシリーズ第三のスーパーロボット、

その名も熱血最強ゴウザウラーの奪取を企てるクライシス帝国。

新たなる悪の野望に負けるな!仮面ライダーBLACKRX!!


仮面ライダーBLACKRXvs元気爆発ガンバルガー 【完】

これにてこのssはおしまいです。
近いうちに続編の『仮面ライダーBLACKRXvs熱血最強ゴウザウラー』を立てたいと思います。


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