春香「プロデューサーさん、幻妖ですよ幻妖!」(70)

プロローグ

  ざわ・・・・・ざわ・・・・

 レポーター「今、入った情報によりますとただいまこの765プロに人質を取り立てこもっているのはなんと所属アイドルである天海春香だそうです」

 r「どうして、こうなったかはいまだに不明です。」

 r「なお、人質は6名。」

 r「一体どうなってしまうのでしょうか。」

事務所内

  p「春香、もうこんなことやめよう。お前だって分かってるだろこんなこと何の意味もないって」

  雪歩「そうだよ、春香ちゃん・・・・・」

 春香「ゾンビは黙ってて!!」

 雪歩「ひぃっ」

 p「なぁ、春香何度も言うが雪歩も社長も他のみんなもなんともないんだ」

 社長「天海君、彼の言うとおりだ私は怪物なんかじゃないし、ましてやアイドルたちをゾンビに変えたりなんかしてない」

 春香「よく、そんなことが・・・・・この薄汚い怪物がっ!」ドスッ

 春香は縛ってある、社長の腹を蹴り上げる 

 社長「うはっ・・・・・ぐぐ」

 真「おい、春香なんてことを!」

 春香「黙れぇ!!!」ドガッ

 真「ぐぁっ」

なんだなんだ。穏やかじゃねえな。

小鳥「春香ちゃん、顔を蹴るなんて、あんまりだわ」

 春香「行けず後家も黙っててください」

 小鳥「」チーン

 p(だめだ、完全に自分を見失ってる・・・・)

 春香「そもそも、みんな社長が諸悪の根源。こいつを殺せば・・・・・」

 千早「春香!本当はもう分かっているんでしょ、こんなこと意味ないって」

千早「今ならまだ間に合うわ、ここで人を殺せばあなたの夢だって・・・・」

 春香「千早ちゃんだけは私の味方だと思っていたんだけどなぁ。ねぇ、本当に見えないの?『怪物』が」

 春香「こいつが、この怪物が事務所のみんなをゾンビに変えたんだよ!!」

*****

  春香「おはようございまーす」

  そう言いながら元気よくドアを開ける。

 小鳥「おはよう、春香ちゃん。今日も早いわね」

 春香「だって、ここにいないとなんか落ち着かなくって」テヘペロ

小鳥「いま、お茶入れるから座ってて」

 春香「はーい」

 今日は午後のレッスンしかないけど、事務所にいたいから今日も2時間かけて来ちゃった。

 時間はかかるけどその代わりみんなとお話しできたり、レッスンしたりお仕事したりできるからこれくらいどうってことない・・・・んだけど

 春香「ふぁ~~・・・・・やっぱ眠いな」

 最近は勉強や歌の練習やらであんまり寝てない。

小鳥「おまたせー、春香ちゃん眠そうね」

   トレイに載せたお茶を置きながら言う。

 春香「ええ・・・・でも、みんなに会ったら眠気なんてぶっ飛びますよ!」

 小鳥「でも、無理はだめよ。女の子なんだから、睡眠は大切なのよ」

 なんか、小鳥さんが言うと説得力あるような気がする。

お茶を飲んでしばらくすると、いつもの二人がやってくる。

 真「おはようございまーす!!」

 雪歩「おはようございますぅ」

 二人でやってきたのは真と雪歩。この二人はいつも同伴出勤だ。

ちょっとゲオにdvd返してきます。

 書き溜めはしているので戻ったら再開します

 小鳥「あらぁ、また2人で出勤だなんて」ニヤニヤ

 春香「なんか、あやしいなー」ニヤニヤ

 たまにこうやって二人を小鳥さんとでからかったりもする

 真「べ、べつにたまたまだって。ねぇ、雪歩」

 雪歩「え・・・・はぃ・・・・」

 真「なんで、そこでトーンダウンするんだよー」アセアセ

 なんか今朝はいつになく焦ってるね、真。

 まさか、何かあったのかな???

春香「もしかして、二人はもう進むとこまで進んじゃってるのかな~~?」

 小鳥「まさか、禁断のまこゆき・・・・・はぅ」

  小鳥さんは相変わらず、この手の話には目がないらしい

 真「だーかーら、そんなことないって!ねぇ、雪歩もさー、何か言ってよ」

 雪歩「ひどい、真ちゃん。あの夜のこと忘れたなんて・・・・」

 真「え・・・・・・」ボーゼン

どうやら、図星らしい・・・・・ま、二人の仲良し度は前々からちょっと怪しかったから

 今更、驚かない。むしろ、応援したいよ。がんばれ、真!

 しばらく、まこゆきで遊んでいると、次に来たのはやよいだった。

 やよい「うっうー!みなさん、おはようございますぅ!」
 
 一同「おはよー」

 ガチャ

  p「みんな、おはよう」

  やよいが来てまたしばらくすると、今度はプロデューサーさんが来た。

  事務所のみんなからモテモテなんだけど、いくらアタックしてもびくともしない、朴念仁さんでもある。

  春香「プロデューサーさん、おはようございます」

  p「おーっす、春香。今日はレッスンだけじゃなかったけ?」

春香「はい、でもみんなといたいから来ました」

 真「春香は遠いのにすごいよね」

 雪歩「2時間もかかるんでしょ」

 やよい「すごいですー」

 p「早く来るのはいいけど、ちゃんと睡眠とかはとっておけよ。アイドルである前に女の子なんだからな」


 春香「えへへ・・・・」

 こういうところには敏感なんだよね。

 まぁ、そこがかっこいいところでもあるんだけど/////

そうやってpさんに惚れ直していると、今度は千早ちゃんがやってきた。

千早「おはようございます」

  p「ちひゃー、おはよ」

  千早「その呼び方やめてくださいって言ってるじゃないですか・・・・・恥ずかしい////」

お!千早ちゃん顔赤い。なんだかんだいって、あの呼び方を気にっているみたい

春香「千早ちゃん、きょうレッスン一緒だったよね」

 千早「そうよ、今日こそは転ばないようにしてちょうだい。せめて、10回以内に抑えるとか」

 春香「えぇー!私10回も転んでないってヴぁ!」

 千早「どうだか。たぶん、今から1分もしないうちに転ぶわよ」

 春香「そんなわけない・・・・・きゃっ」

 すっててーん

やよい「春香さん、大丈夫ですか?」

 雪歩「なんか、すごい転び方してたけど・・・・・・」

 真「あれは頭いっちゃってるね」

 春香「いてて、もうーわざとじゃないんだってー。」

 p「それじゃ、やよいと真はガキの使いの収録があるから今から俺と一緒な」

 やよまこ「はーい」

春香「真、ガキ使でるんだ。私も一回でいいからでてみたいな」

 真「今日は確か『理不尽プロ野球スピリッツ』だったと思う」

 やよい「うっうー、がんばるですー!」

 pさんと一緒に二人は事務所を出ていく。

 しばらくして、雪歩もお茶のcm撮影の仕事に行ってしまう。


 今日は伊織も響もオフだっけ、貴音さんは・・・・・わかんないや

 そろそろ、あみまみが来るころかな

 そんなことを考えていると・・・・・・

  ジジ・・・・・ジジ・・・ジジ

 春香「ん?なんだろこの音」

 なんか、羽のある虫が飛ぶときの羽がこすれる音みたいなのが聞こえる

  春香「千早ちゃん、何の音かな?」

  千早「え?何言ってるの。何も聞こえないけど」

 あれ?昨日せいなのかなでも・・・・・確かに聞こえたような

春香「やっぱ疲れてるのかな。あ、社長だ」

 社長「うんめいっせーん♪」

  いつのまにか、社長が事務所に来ていたようです。

  なんか、変な鼻歌歌ってるし

 ジジジ・・・・・ジジ・・・・ジジ

 あれ、まただ・・・・!?

 春香「何・・・・今の」

 一瞬、ほんの一瞬だけ、社長の姿が人ではない、なにか別の姿に見えてしまったような

  千早「春香,どうかしたの」

春香「え・・・ううん。なんでもないよ。私やっぱ疲れてるみたい」

  千早「だったら、しばらく仮眠をとるといいわ。時間になったら起こすから」

春香「ありがとう、ちょっとそうさせてもらうね。」

  たぶん、日ごろの疲れが引き起こした幻覚的なものだよね

  すこし寝て、またレッスンがんばろう!

 亜美「こんにちわ→」

   真美「こんー、ぴよちゃんに千早お姉ちゃん!」

   小鳥「こんにちわ、二人とも」

   千早「こんにちわ。今春香が寝てるからあまり騒がないようにしてほしいわ」

   真美「んふふふ~、これはいたずらのチャンスですな亜美殿」

   亜美「ですな~」ニヤニヤ

千早「亜美、真美」ゴゴゴゴゴゴ

   あみまみ「ひぎぃ!」

   社長「お~、元気な声が聞こえたと思ったら、亜美君と真美君がきていたのか」

   亜美「社長だ!」
  
   真美「しゃちょー」

   社長「はっはっはー、うんうん、元気でいいねぇ。」


   千早「二人とももう少し敬意を持ちなさい。これでも社長なんだから」

   真美「分かってるって~~」

   亜美「社長のおかげで亜美たちお仕事できるもんねー」

   社長「いや~、それほどでもあるなぁ、はっはっはー」

   千早(なんだろう、この感じ。二人ともやけに社長になついている感じがする)

   千早(まぁ、この二人ならしょうがないか)
 
    春香「むにゃむにゃ・・・zzzzzzz」

  -------

千早「春香、起きて時間よ」

  春香「ん・・・・・ふぁ~~、ありがと千早ちゃん。」

  千早「いいのよ。それにしても気持ちよさそうに寝ていたわね」

  春香「うん!すっごくよかった」

千早「よかったわ。そうだ、あみまみ来てるわよ」

  春香「ほんと!」

  ?「あ!はるるんだ」

  ??「あ、起きたんだはるるん!」

  春香「え・・・・・」

 あれ?・・・・・私また幻覚見てるのかな?

  それとも、これは夢? まだ私起きてないの!?

  ??「はるるん、どうしたの、キョーガクって感じの顔して」

  ?「化け物でも見たような顔だよ」


  春香「化け物って・・・・二人とも・・・・・」

   私は自分の目を思わず疑った。

  ついでにほっぺもつねってみる・・・・・痛い

  てことは、これは現実??

  じゃあ、今私の目の前にいる二人(あみまみ)も・・・・・???

?「はるるん、大丈夫?」

  千早「春香、あなたやっぱり疲れているんでしょ」

  ??「熱でもある・・・・きゃっ」

  春香「さ、触らないで!!」バシッ

  はっ・・・・・私ったらなんてことを・・・・
 
  心配して、熱を測ろうとする後輩の手を払いのけてしまうなんて・・・・

?「は、はるるん?」

  千早「ちょっと、春香!」

  ??「いいだよ、千早お姉ちゃん、亜美。真美も急に触ったりしてごめんねはるるん」
 
   亜美、真美・・・・・そう、この二人はうちの事務所のアイドルである双海姉妹

   でも・・・・・・今、私の目の前にいるのは、いつものかわいい二人ではなく・・・・


   春香「ゾンビ・・・・・・」ボソッ

   そう、今目の前にいるのは紛れもなくあみまみだった『ゾンビ』

   目は白眼をむいて、肌はミイラのようにぼろぼろ、服装こそあみまみだけど

   それらを来ているのは紛れもなくゾンビ。


   春香「ゾンビ・・・・・・」ボソッ

   そう、今目の前にいるのは紛れもなくあみまみだった『ゾンビ』

   目は白眼をむいて、肌はミイラのようにぼろぼろ、服装こそあみまみだけど

   それらを着ているのは紛れもなくゾンビ。

真美「ぞんび?」
 
   亜美「はるるん、ぞんびがどうかしたの?」

  春香「・・・・・・」
 
  思わずうつむいてしまう。

  二人の心配そうな声が聞こえる。

  まったく・・・・私ったら何考えているんだろ

  昨日までなんともなかった二人が急にゾンビになるなんて、そんなオカルトないよね!

亜美「はるるん・・・・・」ポン

  亜美が肩に手を置いてくれてるみたい

  そうよ、こんなに優しい子がゾンビなわけないよ

  私はそう言い聞かせてからスッと顔を上げる

  春香「ごめんね、二人とも私ちょっと疲れてるみたいで」

  亜美「いいって→、はるるんも寝起きが悪いってことでしょ~」

  真美「うんうん」

  春香(よかった、いつもの二人だぁ)

千早「さぁ春香、レッスン行くわよ」

  春香「うん、二人とも言ってくるね~」

  やっぱ私の見間違いだったみたい。
  
  二人はいつも通りだった!

  安心して、私は千早ちゃんと事務所を出た。

亜美「でもさっきのはるるん怖かったね」

  真美「うん、真美もちょっと反省」  

社長「・・・・・・・」

-----
    
  その日はレッスンが終わるとまっすぐ家に帰りました。

  正直言うと、あみまみに会うのが怖いのと、あとは社長・・・・・

  あみまみがゾンビに見えたのと関係あるのかな

  まさかね・・・・・そんなオカルトないよね

 -----

  次の日、私は少し妥協して遅めに事務所に向かった。

  たまには二度寝もいいよね

  春香「おはようございます」
 
  ガチャ

  いつもどおり元気よく挨拶をする

すでに、真と雪歩がきていた。

 雪歩「春香ちゃん、きょうは遅いね」

 真「朝着いたらいないからさ、なにかあったんじゃないかって話してたんだよ」

 春香「えへへ、ちょっと今日は妥協して2度寝してみました」テヘペロ
 
 真「なんだ~、そうだったんだ。安心したよ」
 
 雪歩「よかったですぅ」
 
 じじ・・・・・・じじ・・・・・じじ・・・・

春香「え・・・・・」

 この音・・・・・まさか・・・・・・

  社長「君と夏の終わり~♪」

 また、社長・・・・いつのまに?

 ジジ・・・・・ジジ・・・・・・ジジ

 この羽が動いているような音・・・・・

 社長「♪」

まただ・・・・社長の姿が怪物に見える・・・・

 酷く不気味だ、黒くて筋骨隆々・・・・羽アリが擬人化したらああなりそう

 って・・・・なに私冷静に分析してるのよ

 ジジ・・・・・ジジ・・・ジジジ・・・

社長「ん?」
 
 春香「ひぃっ」ビクッ

  目が合った・・・・・・・

 真「春香、どうかした?」

 雪歩「なんか、社長さん見てビクビクしてますぅ」

春香「な、なんでもないよ・・・・たぶん」ブルブル

 社長「天海くん」

 春香「ひっ・・・・な、なんでしょうか?」

 社長「いやぁ、なんだか熱い視線を感じたものでね。見てみると君がいたってわけだ。なにかあったのかね」

 春香「そ、それはすみませんでした・・・・・・・気をつけます」

社長「いや、いいんだよ。なんせ君たちアイドルは私の娘的な存在だからね。いつでも、頼ってくれたまえ」

 社長「ところで、萩原君」

 雪歩「はいぃ」

 社長「仕事のことで親御さんから電話があったから私の部屋に来てもらえるかな」

 雪歩「お父さんかな・・・・・わかりました」

 社長は雪歩を連れて部屋に行こうとする

  ジジ・・・・ジジ・・・ジジ

部屋に入るところで、また一瞬社長が怪物に見えてしまう

  なんだか、雪歩が危ない気がする・・・・・止めないと・・・・・

  あ、行っちゃった

数分後

  ガチャ

 社長「んじゃ、親御さんによろしく言っておいてくれたまえ」

 ?「はい、つたえておきます」

 10分もたたないうちに社長室ドアが開く、しかし、出てきたのは雪歩・・・・だったzombieだった。

 10分もたたないうちに社長室ドアが開く、しかし、出てきたのは雪歩・・・・だったzombieだった。

 春香「やっぱり・・・・・・あいつが・・・・・みんなをゾンビに」ボソ

 真「春香・・・・?」

 雪歩「ねぇ、春香ちゃんどうし・・・・・・・・・キャッ」

 春香「近寄らないで!」ドンっ

 近づこうとするゾンビを押しのける。

雪歩「え・・・・・・」

 真「おい、春香なにやってんだよ」

 小鳥「春香ちゃん、今のはあなたが悪いわよ」ゾンビー

 春香「小鳥さんまで・・・・・来るな」

 小鳥「ピヨ?・・・・・今何て」

 春香「来るなって言ってるんです、このzombie!!」

 小鳥「」チーン

千早「あなたたち、何やってるの」

 真「千早か。よくわからないけど、春香がおかしくなっちゃったんだ」

 千早「おかしく?」

 春香「来るな・・・・・・来るな・・・・・」ブツブツ
 
 千早「そういえば、昨日も春香ちょっとおかしかったわね」

千早「春香・・・・・」

 p「おーっす。ただいま戻って・・・・・ってどうしたんだお前たち?」

 真「春香が急に荒くれ者に」

 p「おい、春香いったいどうしたんだ」

 春香「私がやらなきゃ・・・・・やらなきゃ」ブツブツ

p「何をやるつもりなんだ?」

 春香「そうだ!良いこと思いついた!」

   春香はそう言って急に立ち上がると、キッチンのほうへ向かっていく。

 春香「たしかここに・・・・・あった。・・・・」

  春香の手に握られていたのは、先月社長がもらって来た中華包丁だった。それと紐。

p「はるか、いったいなに・・・・・」

 春香「こ、これ以上近づかないでください」シャキーン

 p「お前、その中華包丁・・・・・なぁ、なんかのジョークなんだろ?」

 春香「いいえ、これは本気です。無事でいたいなら、早くこの紐でみんなを縛ってください」

ガチャ

 社長「なにやら騒がしいけど何かあったのかね?」

 春香「出たな、怪物!」シャキーン

 社長「あ、天海くん・・・・これは一体何のつもりだい?」

 春香「もう、演技とかは良いんですよ。pさん、まず、こいつから縛り上げてください」

 p「え、社長を!?」

春香「いいから、早くしてください。説明は後でしますから」

 p「お、おう。社長すみません」

 社長「ああ」

 春香「次は他の子たちも縛ってください」

 p「なぁ、さすがにアイドルたちは・・・・」

 春香「pさんは黙って縛っていればいいんです!」

春香「見たところ、pさんはまだ大丈夫みたいだから。優遇してあげます」

 p「??」

 この後、何も分からないままアイドルたちを縄で縛りあげさせられ、

 一同ホワイトボードの前に集めさせられる。

~事務所のドアの前(外)~

  響「・・・・・・・・」

  貴音「・・・・・・・」

  響「なんか、いますごいことが起きているみたいだな・・・・・」

  貴音「えぇ。非常に面妖な・・・・しかし、春香一体何が」

  響「ど、どうする?」

  貴音「今の事務所からはなにやら怪しい気を感じます」

 響「??」

 貴音「今の私たちではどうにもならないでしょう」

 響「じゃあ、とりあえず警察に連絡するか」

 貴音「ええ」

 そして、物語は冒頭へ戻る

  *****

 春香「千早ちゃんだけは私の味方だと思っていたんだけどなぁ。ねぇ、本当に見えないの?『怪物』が」

 春香「こいつが、この怪物が事務所のみんなをゾンビに変えたんだよ!!」

 千早「・・・・」

 春香「お願い千早ちゃん、考えるんじゃなくて感じて・・・・お願い」

 千早「春香・・・・・」


   パァーーン

 その時、発砲音が事務所内に響き渡った。

 私は思わず目をつむってしまった。

 そのあとすぐに事務所のほうに大勢の人が駆け上がってくるのが聞こえた。

 「大丈夫ですか!」

 機動隊だった。おそらく、警察がいつの間にか出動していたんだろう。


 目を開けたところで私は、先ほどの発砲音を思い出す。

 警察が動いていたとなるとさっきのやつは・・・・・

  千早「春香!・・・・・・そ、そんな・・・・・」

  春香「」チーン


 機動隊員「安心してください、あれは麻酔ですから。」

  それを聞いてほっとする。でも、この先の彼女のことを考えると、無い胸が痛む

  最後まで春香は社長や雪歩のことを怪物だのzombieだのと言ってその主張を曲げようとはしなかった。
 
  結局のところ、あれは春香の妄想だったんだろう・・・・・・そう、思いたい

 *****

  765精神病院
  
  春香「やつは来る……やつは来る……やつは来る・・・・・」ブツブツ

  
  看護師1「ほら、あの子またなんかつぶやいてるわよ」

  看護師2「ええ。でも、あの子前はアイドルだったらしいわよ」

  看護師2「それも、そこそこ有名だったらしんだけどねぇ」

  看護師1「事務所の社長や他のアイドルを化け物呼ばわりしたんでしょ」

 看護師2「かわいいのに残念よね~」

  看護師1「ほんとよ」

  院長「ほぉーら、そこの二人おしゃべりしてないで、さっさと持ち場に戻りなさい」

  院長「それと・・・・後でいいから天海さんを私の部屋に連れてくるようにして」

 看護師2「院長の部屋にですか?」

  院長「そうよ」

  看護師1「なにかやらかしたっけ?」

  看護師2「さぁね」  

  院長「うふふふ、ちょっとね・・・・・お話があるのよ・・・・・・」

   ジジジ・・・・・ジジ・・・・ジジジ・・・

    
 
   end

これで終了です。

 読んでくれたみなさんありがとう

元ネタはxファイル『幻妖』

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