【艦これ】卯月「金剛さんのカップを割っちゃったぴょん」 (73)

ここはとある鎮守府の戦艦寮


卯月「おお、やっぱり戦艦の部屋は広いぴょん!」

長月「重巡クラスからは個室だからな。綺麗に掃除されている、流石は金剛型姉妹の長女の部屋というところか」

卯月「ねえ長月、金剛さん直筆の司令官への愛のポエムノートなんて本当にあるのかぴょん?」

長月「ああ、信頼できる筋からの情報だ。私のアテが外れたことなんて今までないだろ?」ニカッ

卯月「ふーん…それにしても」

長月「なんだ?」

卯月「マスターキーなんてよく手に入れられたぴょん」

長月「ふふっ、私にかかればちょろいもんさ」

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長門『戦艦寮のマスターキーを貸してほしい?』

長月『はい、金剛さんの部屋の中が見たくて』

長門『……金剛達なら出撃中だが』

長月『いないんですか。それなら、なおさら都合がいいですね』ニヤッ

長門『青葉の真似事ならやめておけ。用事があるなら私から伝えておいてやる。真面目に訓練に励むんだな』

長月『ほう……誰に向かって言っているんだ?』

長門『なんだと?』

長月『私を駆逐艦と侮るなよ?あんたの弱点など把握済みさ』

長門『ふざけたことを。沈みたいのか?』

長月『ふふふ…』














長月『ながとおねえちゃんっ❤ながつきね、どうしても鍵がほしいのっ!優しい優しいながとおねえちゃんなら、貸してくれるよねっ❤』

長月「本当に笑ってしまうくらいちょろかった。鼻の下を伸ばしてデレデレした様子で渡してきてな。ビッグセブンともあろうお方が無様なものだ」

卯月「うわあ…でもこれで味方になってくれるぴょん……ん?」

長月「よし、私は書き物机を探す。お前はクローゼットを

ピョンッピョンッ

卯月「わーい!!トランポリンだぴょんっ!!」

長月「おいこらベッドで跳ねるな!!危ないだろ、そんなことしてる暇あったら探せ!!」

卯月「ぷっぷくぷー…長月もやればいいぴょん」

長月「ふざけんな!!そんな子供じみた真似できるか!!…全く」

長月「引き出しの中か?」

卯月「もっとたかーく……ぴょんっ!?」

卯月「うわあっ!!」

長月「!?卯月!!」

卯月「うわああああああああああああああ!!」

長月「うづきいいいいいいいいいいいいい!!」


ドタン!!
ガシャーン!!!

卯月「いたたたた…長月、大丈夫?」

長月「大丈夫…なわけあるか!!全く、だから止めろと言ったんだ!!一歩間違えたら二人とも大けがだぞ!!」

卯月「ごめんね………あ」

長月「今度はなんだ!!」

卯月「こ、金剛さん…」

長月「何!?もう帰ってきたのか!?」

卯月「違うぴょん…床、金剛さんの…」

長月「床?」チラッ

長月「あ…………ああっ!!!!」

長月「金剛さんのカップが……!!!!」

卯月「やっちゃったぴょん……」

長月「何してくれてんだ!!!!これがバレたら大騒ぎだぞ…金剛さんは無類の紅茶好きでカップにもこだわってる。これがバレたら沈められる…私たちだけじゃなく、鍵を渡した長門さんの迷惑にもなる…」

卯月「……それだけじゃないぴょん、それ金剛さんが司令官に買ってもらった大事なカップだって言ってたぴょん……しかもうーちゃん達のボーナスでもギリギリ買えるかっていう高級品だぴょん」

長月「だめだ…沈まされるレベルじゃ済まない…解体されてドラム缶に詰められてしまう……!!」

卯月「そんなの嫌だぴょん!!!!」

長月「一体……どうすれば……」

卯月「こうなったら五月雨ちゃんに罪を着せるしかないぴょん!!呼び出して当て身食らわして明石さんにもらった『飲んでから三十分以内の記憶を失くす薬』を飲ませて、長門さんにおねえちゃん攻撃すればアリバイ成立ぴょん!!」

長月「…いや待て、その必要は無さそうだ」

卯月「え?」

長月「破片をよく見てみろ。比較的大きいし、粉砕とかもしていない。もしかしたら接着剤で何とかなるかもしれないぞ」

卯月「でもうーちゃん達にそんな器用なことはできないぴょん…」

長月「誰が自分達でやると言った。助っ人を呼ぶぞ」

望月「……んで、あたしってわけ?」

長月「普段からプラモデルとか作ってるし手先は器用だろ?頼むよ」

望月「断る。だってバレたらめんどくせーもん。あたし完全にとばっちりじゃん」

長月「……お前、積み漫画多すぎて本棚に入りきらないんだってな?買うお金なら必要な分だけ出してやるぞ」

望月「足元見やがって…はいはい、やりますよー……うーん」

長月「どうだ?」

望月「直せなくもないけど、結構時間かかるよー」

長月「金剛さんが帰ってくるまでに終わらせてくれればいい」

望月「りょーかい。で、いつなの?」

長月「いつって何がだ?」

望月「だから、金剛さん出撃中なんだろ?いつ帰ってくんの?」

卯月「ぷっぷくぷー、そんなのうーちゃん達が知るわけないぴょん」

望月「………お前らそんなことも知らないであたしを呼びつけたのか?」ワナワナ













『ふー、今日も疲れたネ…でも提督のsmileと熱い紅茶があれば大丈夫デース!!』

「「「!!!!!!!!!」」」

卯月「帰ってきたぴょん!!」

望月「おいどうすんだよ!!!ドラムは嫌だぞ!!!」

長月「よし望月、クローゼットの中で作業しろ!!その間私達がなんとかしてやる!!」

望月「クローゼットって…明かりはどうするんだよ!?」

長月「スマホのライトがあるだろ!!」

ガチャ

『ん?鍵が…Hey、誰かいるんデスカー?』

ガチャ














長月「ど、どーもー…」

卯月「おじゃましてるぴょんー…」

金剛「Wow、確かDestroyerの…どうしてここにいるんデスカー?」

卯月「ぴょんっ!?え、えーと」

長月「ま、前に比叡さんのところに遊びに行った時忘れ物して…取りにきたんですよ。んで、比叡さんの部屋が開いてなくて。な、卯月」

卯月「そ、そうだぴょん!!それで金剛さんの部屋が開いてたから比叡さんがどこにいるのか聞こうと思ったんだぴょん!!」

金剛「なるほど。比叡なら今日は休暇で出かけてマース。でももうすぐ帰ってくると思うからここで待つといいネ」

長月「あ、ありがとうございます」

卯月「た、助かるぴょ

『おいちょっとなんとかしてくれるんじゃないのかよ!』

長卯「「!?!?!?」」バタン!!

長月「おい黙れお前!!」

卯月「そうだぴょん!!水差すなぴょん!!」

金剛「2人ともなんでクローゼットに話しかけてるノ?しかもクローゼットの中からも声が聞こえたような」

長月「あ、あの、これは」

卯月「うーちゃん最近腹話術覚えたぴょん!!だから時々こうやって練習してるぴょん!!」

金剛「Oh、Ventriloquismデスカ!すごいデース!」

卯月「べ、弁当…とにかくすごいでしょ!ぷっぷくぷー!!」

金剛「で、どうしてクローゼットに話しかけていたんデスカー?」

卯月「え!?」

長月「さ、最近駆逐艦の間でクローゼットに話しかけるの流行ってるんですよ!!」

金剛「Wow…若い子の考えることはよくわからないネ…」

卯月「金剛さんも十分ピッチピチだと思うぴょん!!」

金剛「そ、そうデスカ…///」

長卯「「かわいい(かわいい)」」

金剛「二人とも紅茶飲みマスカ?砂糖とミルクは…」

卯月「うーちゃんは両方入れてほしいぴょん!」

長月「私はミルクだけで…あ」


長月(まずいぞ卯月!!これは非常にまずい!!)

卯月(なんで?金剛さんの紅茶美味しいぴょん)

長月(そっちじゃないバカ!!金剛さんがカップが足りないのに気づくぞ!!)

卯月(まずいぴょん!!!)

≪艦娘テレパシー≫

長月「こ、金剛さん!!やっぱり紅茶はいいです!!」

金剛「え…Oh、I'm sorry、ジュースの方がよかったデスネ。今切らしてるから買ってくるネ」

バタン

長卯「「……」」

長卯「「あ、あっぶねー!!」」

長月「望月!進捗は?」

望月「そう簡単に終わんないって!暗いし、息苦しいし、ズレとか結構大変なんだよ!!割らないようにしなきゃいけないし!!」

卯月「まあまあ、落ち着くぴょん」

望月「落ち着けだぁ!?誰のせいだと思ってんだっ!!!」

ドンっ!!




ガシャーン!! 

「「「あ」」」

長月「ふざけんなあああああああああああああああああ!!!!!!!」

望月「あたしのせいかよ!!!!」

卯月「当たり前だぴょん!!望月がうーちゃんを突き飛ばさなければこんなことにはならなかったぴょん!!」

長月「カップに続いてポットまで…もうだめだ、おしまいだ…!!」

卯月「中身ぶちまけられてるぴょん………」

長月「……あ、でもポットもカップと同じような割れ方か」
















長卯「「望月」」

望月「ふざけんなああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

長月「なーにが『ふざけんな』だ!お前が起こしたことだろうが、ああん!?」

卯月「これで望月も立派な共犯者ぴょん、うーちゃん達はこぼれた紅茶をなんとかするぴょん。だから望月はそれを直すぴょん」

長月「やりやすい方を優先していいぞ」

望月「ちくしょおおおおおおおおお!!!!」

バタン

長月「…ハンカチ持ってるか?」

卯月「うん…でもこれじゃ全然だめだぴょん」

長月「とにかくやるしかない…さて、ハンカチをしっかり手に持ったな?さあ、行くぞ!!」


長月「だめだ…しぼってもしぼってもきれいにならない…」

卯月「だから言ったぴょん、ハンカチじゃだめだって」

長月「…こうなったらスカートで拭くか」

卯月「女の子がそんなこと言っちゃだめぴょん!!」

長月「じゃあ他にどうしろっていうんだ!!」

卯月「…あれをやるしかないぴょん」

長月「なんだそれは」

卯月「かくかくしかじか」

長月「まるまるうまうま…ってふざけんなー!!そんなことできるか!!」

卯月「服が汚れてたら余計怪しまれるぴょん」

長月「…私の服もお前のも黒系だし」

卯月「やるしかないぴょん」

長月「でm

卯月「やれよ」

長月「」

金剛「遅くなってごめんネー!appleでよk

卯月「…………」ペロペロ(うーちゃんの太もも)

長月「…………」レロレロレロレロレロ

金剛「Hey!!Don't do that!!二人ともなんで床なんか舐めてるんデスカ!!!!」

卯月「駆逐艦の間で床を舐めるのが流行ってるぴょん」

金剛「…クローゼットに話しかけるのは?」

長月「ああ、あれはもうオワコンですよ」

金剛「Ended contentsデスカ…ってだめデース!!そんな流行りは私が潰してやりマース!!」

クローゼットの中

望月(うう……やってられるかー!!)

望月(ていうかあいつら何してんだよ!?床舐めが流行りなんて無理やりすぎるだろ!!ゴリ押しを超えた何かだろそれ!!)

望月(くそっ、何でこんな目に…ん?なんだこのノート)

望月「!?!?」

望月(こ、これって金剛さんのノートじゃん!!)

望月(へー…結構いいセンスしてんじゃん)

望月(でもよく考えたらこれのせいでこんなことになってんだよな)

望月(くそったれえ!!)

グラッ

望月「あ」

金剛「とにかく!!床なんか舐めちゃNOなんだからネ!!」

バタン!!

金剛「Huh!?」

長卯「「あ」」

望月「いてて…あー、破片で指切っちゃ…あ」

金剛「も、モッチー?そのカップとポットって…え?」

(((終わったあああああああああああああああああああ!!!!!!!!)))

都合によりここまで
普通のオチと長門オチどっちがいいだろうか

待  た  せ  た  な

金剛「えっと……これは誰がやったんデスカ?」

長月(終わった…完全に終わった…地獄の始まりだ…)

望月(フリーザを前にした時のベジータの気持ちってこんな感じなんだな…)

長月(こんな時に何を言ってるんだふざけんな!!)

望月(へへ…ふざけでもしなきゃ正気を保てないっての)

《艦娘テレパシー》













卯月「……私がやりました」

ながもち「「!?!?」」

長月「卯月、お前

卯月「事実だぴょん……私がこの部屋で悪ふざけをしていてそのカップもポットも割ってしまいました」

金剛「……」

卯月「全責任は私にあります。どんな仕打ちも受けます、沈めていただいても解体してドラム缶に詰めていただいても構いません」

卯月「ですが…どうかこの二人だけは助けてください、お願い致します!!」ドゲザ―

望月「待て!!お前一人のせいじゃ

卯月「うーちゃんはお姉ちゃんだから」

ながもち「「!!!!」」

卯月「長月、弥生達にいつもいたずらして困らせてごめんなさいって伝えてほしいぴょん」

長月「……」

卯月「望月、長月達を、お姉ちゃん達を大事にするぴょん」

望月「……」



長月「ま、待ってください金剛さん!!比叡さんの部屋に忘れ物をしたというのは嘘なんです!!」

卯月「長月…?」

長月「金剛さんが司令官に向けた愛のポエムを書き溜めてるって噂を聞いて、長門さんをそそのかしてマスターキーを借りたんです!!」

長月「卯月は付き合わせただけで、望月も証拠隠滅のために私が呼んだんです!!プライベートを探ろうとしたうえに姉妹まで巻き込んだ…一番悪いのは私です!!卯月と望月を助けてください!!」ドゲザー

卯月「長月やめるぴょん!!」

長月「お前はレア艦だろうが!!私なんか建造すればいくらでも出る、だからレアであるお前は生き残るべきなんだ…それに」

長月「私だって…望月の姉だ」

卯月「もうちょっと真面目な理由思いつかなかったぴょん!?」

望月「…かっこつけてんじゃねーよ、馬鹿姉貴共」

望月「金剛さん、ポットを割ったのはあたしッス。んで、直そうとしたのはいいけど見てくださいよこれ」

ボロッ

望月「ほら、暗い場所で作業したとはいえ不自然でしょ?それに接着剤でべたべただし。これ愛する司令官から貰った大事な物なんスよね?」

望月「それをあたしは穢しましたよ、割ったり詮索したりするよりあたしの方が悪くないっスか?」

望月「てなわけでやるならあたしをやってください」

卯月「望月やめるぴょん!!末っ子がここまでやる必要ないぴょん!!」

望月「末っ子じゃねーし、夕月いるし。つーか今更姉貴面やめてよ」

長月「実装されてないから仕方ないだろ!!現状末っ子はお前なんだ!!卯月はレアだから遠慮なく私を切り捨てろ!!」

卯月「さっきからメタすぎるぴょん!!そんなメタなことしか言えないお馬鹿さんは黙って賢いうーちゃんの言うこと聞いてうーちゃんの屍を越えるぴょん!!」

長月「あいにく、ぴょんぴょんうるさい奴の屍を越える趣味はなくてな。お前らみたいな馬鹿こそのんきに生きてるべきなんだ!!」




金剛「……もういいデース」

「「「!!!!!!」」」

風呂入る

金剛「三人とも手を出すネ。Rabbit girlと長月チャンは舌もお願いしマース」

卯月「は、はい…」スッ、ペロッ

長月(これはまさか……舌を抜いてタン塩にして食うつもりか!?いくらなんでもそれは嫌だ!!!)

金剛「Hmmm……」

金剛「…大丈夫、血は出てまセン」

長月「えっ」

金剛「破片による傷はnothing、よかったデース」

卯月「えっ」

金剛「モッチーは…God damn it!!手を怪我してマース!!絆創膏貼るからちょっと待つネ!!」

長月「あ、あの!」

金剛「なんデスカ?」

長月「お、怒ってないんですか……?」

金剛「……物というのはいつか壊れてしまうものデース。このカップとポットは今日壊れる運命だったんだと思いマース」

望月「で、でも司令官がくれたやつでしかも高いやつなんじゃ」

金剛「紅茶を淹れるのに大事なのは容器ではなく、技術とあげる人への気持ち。違いマスカ?」

卯月「金剛さん……」

金剛「ミナサンは子供なので、好奇心を持ったり不注意で物を壊すのは仕方ないネ」

金剛「でも流石に解体してドラム缶に詰めるなんて酷いデース!!私そんな野蛮じゃありまセン!!」

「「「ご、ごめんなさい!!」」」

金剛「あと!子供なんだから自分を犠牲にして誰かを助ける、なんて考えは止めるネ。私達大人の立場がなくなりマス、子供は甘えていればOKデース」

卯長「「…はい」」

金剛「さあ、床の掃除を手伝って。それでチャラにしてあげマース……もちろん舐めずに雑巾で、ネ?」

「「「………」」」

金剛「もう、いつまでしょげた顔をしてるんデスカ?子供は笑ってないとダメネ!!」

金剛「はい、にっこり」ニコッ

卯月「…は、はい!」ニコッ

長月「…ふふ」ニコッ

望月「へへへ…」ニコッ

その夜、グラウンド


長門「なんだ?折り入っての相談というのは」

金剛「…私、怒ってるんデース」

長門「……提督に何かされたか?」

金剛「提督は…いえ、関係あるかもしれないデース…かくかくしかじか」

長門「まるまるうまうま…何をやっているんだあいつらは」

金剛「…どうやら私は怖い艦娘だと思われていたみたいデース。紅茶に思い入れはありマス。でもだからって仲間に対して本気で怒ると思われてたなんて…」

金剛「仲間を、それも子供を怖がらせて、何が『Follow me!!』デスカ…!!」ギリッ

長門「自分への怒り、か」

金剛「まあでも、挽回のためにもいつまでも負の感情を溜め込むわけにはいかないネ。お茶はしばらく淹れられそうにないので、ハーブティーは飲めないデース」

長門「ふむ」

金剛「トレーニングルームで運動?機械を壊してしまいマース」

金剛「提督や妹達にあたるなんてもってのほかデース」

長門「ふむ…ん?」

金剛「…あの子達は誠意を尽くしてくれマシタ。それを裏切るわけにはいかないネ」















金剛「マ  ス  タ  -  キ  -  を  渡  し  た  そ  う  デ  ス  ネ  ?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

長門「ッ!?!?!?」

長門(こ、金剛から圧倒的な怒りのオーラを感じる……ッ!!)ダラダラ

金剛「…マスターキーはとても大事な物デース。それを簡単に渡してしまうような人には…」

金剛「お仕置きしないとネ!!!!!!!!!」

長門「ひいっ!!!!…ま、待ってくれ金剛!!!!私が新しいのを買ってやろう!!!!いくらだ?」

金剛「セキュリティ管理がずさんな人のmoneyなど必要ないデース………!!!」

長門「ふっ、ふん!!いくら高速戦艦とはいえ、ビッグセブンであるこの私にか、勝てると思うか?」ガクガク

金剛「やってみなくちゃわからないデース…」ギロッ

長門「ひいっ!!!!!!」

長門(ま、まずい!!金剛のあの目は狩人の目…確実に私を瀕死にするつもりだ……!!)

長門(こうなったら…やるしかない。戦場でも数回しか使わず、陸奥にも内緒にしている奥の手を!!これで倒れなかった相手はいない……)

長門(やらなきゃ…やられる!!!)












長門「あっ!!!!!!!!提督だ!!!!!!!!後方三百メートル先にいるぞ!!!!!!」

金剛「Really!?!?」クルッ

長門(今だ!!!!!!)

長門「だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!!!!!!!!!」

ズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドンズドン!!!!!!!!

長門「これで終わりだッ!!!!!くたばれええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

長門「ふふふ……勝った……ビッグセブンに挑もうなんて馬鹿なことを考えなければ死なずに済んだものを……」

長門「ハハハ…ハハハハ…ハハハハハハハハハ!!!!!わーはっはっはっはっはっ!!!!!!」















「こんなくだらない戦略をとるのがビッグセブンデスカ……46cm三連装砲が泣いてるネ……」

長門「な、なんだとぉ!?!?!?!?!?」

金剛「提督LOVE勢の代表格である私をDon't despise…提督の気配くらいわかりマース」

金剛「高速戦艦なので、後ろに回り込むくらいeasyネ」

長門「ひいいいい!!ゆ、許してくれ!!!」

金剛「よりにもよって提督をだしに使うなんて…許さないワ!!!!!!」

長門「ひ……ひええええええええええ!!!!」ダッ

金剛「敵前逃亡とは本当に哀れデース……この落とした46cm三連装砲、ありがたく使わせてもらいマース!!」

ズドン!!!

長門「う、うわあああああああああああああああ!!!!!」

ドッカ―ン!!!!!

金剛「……こんな時に便利な日本語がありましたネ」

金剛「Ha!!汚い花火デース」

金剛「これでFinish♪」

なわけありません。
ちゃんとしたオチは用意してあります。
もう寝ますのでしばらくお待ちください
おやすみなさい

レベル22くらいの千歳おねえを秘書にして正規空母レシピ回したら赤城さんだった。
くそったれええ!!間に合っているぜ!!!


数日後、執務室

金剛「提督ぅー!!❤」

提督「金剛ぉおおお!!!」

金剛「だーいすきデース!!」

提督「俺も大好きだぞ金剛ぉおおお!!」

提督「……でも、俺はいつもの金剛の方がもっと好きだな」

金剛「何言ってるノ?私はいつも元気でd

提督「今日はいつもより声が小さいぞ。それに開いている目の幅が三ミリ狭いし、歩幅も小さかった。廊下から聞こえる足音で簡単にわかるさ」

金剛「……やっぱり提督に嘘はつけないネ」

提督「何があったか話してくれないか?」

金剛「……実は」


提督「……そうか、あのポットとカップをな」

金剛「はい……あの子達には大丈夫だって言ったし、元凶の長門も四分の三殺しにしてすっきりしたのに…」

提督「ああ、あれお前がやったのか。一応ドックに入れて傷は治ったが精神にかなりダメージがあって部屋から出てこないんだ」

金剛「それはフミーに膝枕させてlullaby歌わせればすぐに治りマース」

提督「わかった。大淀、文月に陸奥の護衛のもと長門の部屋へ行くよう伝えろ。大至急だ」

金剛「本題に戻るネ。それですっきりしたはずなのに……提督を見ると胸がもやもやして……!!」

提督「大丈夫だ、俺は怒ってないぞ。むしろそんな気持ちになるほど大事にしてくれて嬉しいよ。あれらもきっと大事に扱ってくれるお前に感謝していたはずだ」

金剛「…そうデスカ?」

提督「ああ、そうだ」

提督「そんないい子を怒るわけないだろ?お前があいつらを許してあげたのと同じだよ」

金剛「てい、とくぅ」ジワッ

提督(金剛の泣き顔ktkr!!!すげえムラムラする、オールで大事にしてあげる{意味深}の決定だわ)

提督「ほら、胸貸してやるよ。お前だって俺からみりゃ子供なんだから甘えていいんだぞ」

金剛「ひっぐ…でい゛どぐぅううううう」ウエーン

提督「よしよし」

提督(金剛の涙から精製した塩で握り飯作って食べたい)

提督「……落ち着いたか?」

金剛「はい…」ゴシゴシ

金剛「もしかしたらこれを機会に紅茶と距離を置けという妖精さんからのお告げかもしれないネ」

提督「そうか?」

金剛「今まで私は紅茶に対してストイック過ぎマシタ。きっとそれを反省しろってことデース」

提督「ま、お前がそれでいいなら俺は何も言わない」

提督「……あいつらはどう思うかな?」

金剛「え?」

提督「入っていいぞ」

ガチャ

金剛「え……それは……!!」

コンコン

提督『入れ』

ガチャ

長月『……失礼する』

卯月『……同じく、ぴょん』

望月『……あたしも』

提督『お前らか。何があった』

長月『実は…かくかくしかじか』

提督『まるまるうまうま、ね』

長月『それで、司令官はどう思う…?』

提督『あいつが許したなら何も言わないよ。わざわざそのために来たのか?』

卯月『金剛さんは明らかに無理してるぴょん!!』

提督『ああ…それでさっき抱き着いてきた時に脈拍数がいつもより多かったのか』

望月『え、ええ……』

長月『さっきも長門さんがボロキレ同然の姿でグラウンドに倒れてた…きっとまだ怒ってるんだ』

提督『いや、それはない。あいつは負の感情を溜めておくのを嫌っている。だから出撃とか演習ですげえ本気出したりして一気に発散するんだよ』

提督『恐らく、お前らに鍵を渡した長門に全ての怒りをぶちまけたんだろう。お前らのことは怒ってないはずだ』

長月『それでも……私たちはどうしても金剛さんに相応のお返しをしたいんだ!!』

提督『……高くつくぞ』

卯月『それはわかってるぴょん…いえ、わかっています。なので』















卯月『私達の給料を新しいカップとポットを買える分だけ前借ししてください』ドゲザ―



提督『顔を上げろ。ガキに土下座をさせるほど屑じゃない』

提督『そうだな…買った時と額が変わってなければ、お前ら全員の給料三か月分あれば余裕なはずだ。足りない分は長門の給料から引いておく』

長月『本当か!?』パアッ

提督『その代わり、ネズミにボーキ輸送、タンカー護衛に東京急行…埋め合わせはきっちりしてもらうぞ。赤疲労でも休ませないからな』

長月『ふっ…覚悟はできているさ』

望月『こればっかりは「めんどくせー」はなしだねぇ』

卯月『さーて、ドラム運びの勘を取り戻すぴょん』



長月「私達、どうしても弁償したくて…」

卯月「紅茶から離れるなんてそんな寂しいこと言わないでほしいぴょん」

望月「あたし達、司令官と比叡さん達…それに紅茶について話してる時の金剛さんの笑顔めっちゃ好きなんスよ」

「「「だから、これからも金剛さんの紅茶を飲ませてください」」」

金剛「…みんな…あれ、提督の胸借りて…もう泣き止んだはずなのに…」

提督「…お前ら、埋め合わせは明日からでいいぞ。今は金剛の相手をしてやれ」

長月「…了解」

ギュッ

金剛「みんな…ありがとう…ありがとうございマス…!!」ウエーン

三か月後

金剛「ミナサーン、紅茶が入ったヨー!!」

卯月「おお、いい香りだぴょん!」

長月「ふう…美味しいお茶になりそうだ」

望月「いいねえ、最高だねえ」

提督「ああ、全くだ」

長月「…なんで司令官までいるんだ」

提督「誰が金やったと思ってるんだ?」

金剛「テートクー…?」ジロリンチョ

提督「冗談だよ、冗談!!お前の紅茶が久々に飲めると聞いてな」

金剛「もー、いつでも言ってくれていいんデスヨー?///」

望月(うわー、砂糖いらずだわこれ)

提督「夜のお茶も飲みたいなー、なんて」

長月「こんなやつにこき使われていたのか私達は」

卯月「死んだ方がいいぴょん、というか死ね」

望月「いっぺん、ドラム積むか?」

提督「おう泣いちゃうぞ?提督さん泣いちゃうぞ?」

金剛「…今日は一人でするがいいネ」

提督「うわああああああああああああん!!!!ばかああああああああああ!!!!」

金剛「ふふっ…」

提督からもらった物もとても大事だったけど、今はそれよりももっと大事な物がある。
それは割れてしまったとしてもきっと無くならない。

金剛「ありがとう、大事にしマース!!」

終わり

金剛のふかふかそうなおっぱいに顔を埋めたいだけの人生だった。
明日依頼出します

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