宇佐美「女子会って言ったらコイバナだよね!」(ワールドトリガーSS) (61)

NL風SS。片思い率がやばい。初投稿で本当に勝手がわからないです。不手際があったらすみません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441780882

宇佐美「女子会と言えばコイバナだよね!」

宇佐美「さあさあ諸君、ぶっちゃけ暴露トークといこうじゃないか!」

国近「いこうじゃないかー♪」

小佐野「ふぁー♪」

加賀美「小佐野、口に物入れたまま喋らないの。ほら、お水飲んで」

人見「あ、いいね。そっちだと私は聞き専だけど」

三上「ああ…人見は東隊だもんね。聞き専にもなるわ」

千佳「こいばな…(わああ、なんかすごく大人っぽい……)」

木虎「千佳ちゃんコイバナ初めて?クラスのみんなとはそういう話しないの?」

千佳「え、えっと、大人っぽい子はするんですけど、わたしは…/////」

綾辻「あらあらかわいいこと」

今「コイバナか…勝手にいっていいわよ。どうせ私には関係ない話だもの」

月見「あら今ちゃんどうしたの、どんよりとしちゃって」

加古「そうよそうよ。私たちに話してごらんなさいな」

今「ふん……お二人にはどうせわかんないです。女の魅力がものすごくわかりやすいくらいに溢れ出てるお二人には……」

小南「……今さん、ひょっとして鋼さんのこと好きなの?だから悩んでるの?」

今「………好き、だったわよ…!!!」

木虎「だった?」

今「もう自信ないのよ!!私、女としての魅力が足りないのかしら?!私って本当に鋼くんのこと好きなの?!なんなの?!なんなのよあいつ!!!」

加賀美「あ、私展開読めた」

宇佐美「私も」

人見「罪作りね、村上くんは。せめてうちの東さんの十分の一でも察しがよかったら………」

小南「………?」

今「うがあああああああ!!!!!!」

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ーーー……


今『鋼くん、あの。よかったらこれ…』

鋼『? クッキー?おいしそうだな。買ってきたのか?』

今『違うわ。いま作ったの。焼き立て』

鋼『これをか?すごい。ブランド菓子みたいだ。オレは料理しないから余計に凄く見えるよ』

今『そ、そうかな…?』

鋼『オレもそろそろ料理も覚えようかな。身の回りくらい自分でできるようにならないと。……ああ、すまない。味見か?』

今『あ、味見じゃない!別に特に他意はないわ!ただいつも頑張ってるじゃない?それでお疲れさまって気持ちで、その、』

鋼『そうか。ありがとう。しかもおいしいな、これ……(モグモグ』

今『(わあああ鋼くん嬉しそう!!!今日こそはイケるかしら…今日こそは…!)そんなにおいしい?なら全部食べていいわよ!』

鋼『…………いや、こんな美味しいのを独り占めするなんて悪いよ。残りは全部来馬先輩と太一に渡してくれないか?』

今『え、でも(そりゃ建前としてはみんな用だけど!でも本当は鋼くんのためだけに作ったのに……!)』

鋼『来馬先輩は最近、根を詰めて働きすぎなんだ。オレなんかよりも、ずっとずっと頑張ってるんだ。太一だって最近ミスが減ってきてて』

今『で、でも、鋼くんだって頑張ってるじゃない!』

鋼『来馬先輩に比べたら全然だ。……オレが不甲斐ないばかりに、あの人にはいつも迷惑と心配をかける』

今『(どこが?!)』

鋼『優しい人だからオレの未熟なところを全部許してくれる。でもそれじゃ駄目なんだ。それに甘えてるからオレはまだ弱い…』

今『(No.4攻撃手が弱かったらその下はなんなのよ!)』

鋼『おまえのクッキー、とても美味しかった。だからこそ来馬先輩にあげてくれないか。オレにはこの一枚だけで充分だ。……いつも気を遣ってくれてありがとう。オレ、頑張って来馬隊にふさわしい攻撃手に絶対なるから』

今『そ、そう……』

別のある日。


鋼『来馬先輩、その段ボール持ちます』

来馬『え?いいよ、そんなに重くないし』

鋼『いえ。先輩に、しかも隊長に荷物持ちをさせるなんてとんでもない話です』

来馬『大丈夫だよ、問題ないよ』

鋼『無理しないでください。失礼しますね(ヒョイ』

来馬『わあ、鋼は力持ちだなあ。……ごめんね。本当はつらくって。ああ……手、赤くなってる』

鋼『気負うことはありませんよ。先輩は隊の要なんです。先輩がいるからオレたちはこうしていられるんです。……だから、必要な時はいつだって呼んでください。すぐお傍に参じます。濁流に阻まれても泳いで渡ります。役に立ってみせます。絶対にあなたを守ります。相手が誰であろうとも』

来馬『鋼…!』

鋼『オレは来馬先輩にずっとついてきます。先輩に救われた恩をお返しするまで、ずっと』

来馬『ばかだなあ。あんなの大したことじゃないのに。誰だっておんなじことするよ』

鋼『それでもオレは嬉しかったんですよ。あなたに会えて、本当によかった』


今『(「あなたに会えて本当によかった」、ねえ……ふーん…)』


今『おっも…』

鋼『?! なにやってるんだそんな持ったら転ぶだろう!なんで段ボール四つも重ねてるんだ!ほら、半分オレに渡せ』

今『………ありがと』

鋼『ただでさえおまえはオレよりずっと非力で身長が無いんだから無理はするなよ。危ないぞ』

今『鋼くんは力持ちね。ごめんね、本当はつらくって。手が赤くなっちゃったわ』

鋼『あれだけ持てばな。他に運ぶものは?』

今『えっと、特にないけど』

鋼『そうか。じゃあもう無理するなよ。やばくなる前にオレを呼べ。じゃ、鍛練してくるから』

今『(あれ……なんか来馬先輩の時と違う……わ、私にも何か…… あれっ?)』


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ーーー……


人見「なるほどね。村上くん、今ちゃんのことアウトオブ眼中なんだ。鈍感の上に来馬先輩との温度差がやばい、と」

今「人見大正解!ご恩も結構!奉公も結構!!!でもね!!!あんたの目にはぁっ!来馬先輩しかっ!!映らないのかぁあぁっ!!!!!!!(ギリギリギリ」

国近「今ちゃん、私のアイルー人形が引き裂かれちゃうからやめて」

今「ホモ?!ホモなの?!?!来馬先輩とそーゆー関係なの?!?!ぁああぁあぁあの豆腐メンタル体育座りが!!!!じゃあさっさと来馬先輩に告白するなり結婚して幸せになるなりすればいいのよええそうよ私の目の前でちゅーでもすればいいじゃないこの私の目の前で!!幸せにサヨウナラ爆発しろ!!」

月見「(荒んでるわね。無理もないけど)」

加古「(村上くんったら不器用ねえ)」

宇佐美「(うーん、これはホモっていうか……もしかして……)」

綾辻「(村上先輩もアレだけど今先輩のやり方も悪いと思うの…村上先輩はただでさえああいう人なんだから……)」

木虎「(一概に村上先輩が悪いとは言い切れないわ…)」

千佳「(太一先輩、お腹痛く…………してるわけないか)」

宇佐美「ふっふーなーるほどー♪じゃあ次歌歩ちゃんいってみよっかー!」

国近「みかみか、風間さんとどうなった?告白できた?」

小南「みかみかフラれたらいつでも言ってね!あたしが叩きのめしてあげるから!」

月見「私たちの三上ちゃんを傷付ける男なんてひねて潰してあげるわ。無駄に情報網広げてないわけじゃないのよ?」

三上「みんな落ち着いてちょうだい。こちらは進展無しよ。こちらの話は………まあ、誰かにねだられたら適当に話すけど」

小佐野「え~つまんなーい」

綾辻「つまるつまんないの問題じゃないわよ、小佐野」

三上「…ねえ。言い出しっぺの栞はどうなの」

宇佐美「????」

三上「ほら、誰かが好き、とかなんかこの人私のこと好きっぽいなー、とか!」

宇佐美「…………えっと、うぅーんそういう男性か…あたしに特別好感持ってそうな男性…えっと……………うーん……………


 鬼怒田さん…………????」

三上「(古寺くんの道のりは遠そうね……)」

加賀美「(かわいそうな古寺くん)」


月見「……加賀美ちゃん、他人事のような顔してるけど荒船くんは最近どう?」

加賀美「………っ//////な、なんでそれを知って…っ?!」

月見「あら?私はただ荒船先輩の近状を尋ねただけよ?真っ赤になることなんて何もないのに」

加賀美「えっ、あ、あぅ、騙したわね月見さん!!!//////」

月見「騙したなんて人聞きの悪い。鎌をかけただけよ」

国近「え、加賀美って荒船くんのこと好きだったのー?!」

綾辻「まあ、初耳」

小南「月見さんナイス!!」

人見「あー荒船くん美形だもんね」

今「ちょっと話しなさいよ加賀美!まさかあんたんとこもホモってわけじゃないでしょ?!」

加賀美「ち、違うとは………思うけど……」

国近「で、両想い?片想い?」

加賀美「~~~~っ、か、片想いよっ////////わるい?!/////////」

木虎「加賀美さん、可愛いですね…」

加賀見「な、なによ木虎も涼しい顔しちゃって!私知ってるんだから!木虎ほんとは烏丸くんじゃなくて三雲くんのこと好きなんでしょ!!」

木虎「っ?!!??!///////」

国近「え~そうなの~?いがーい!」

木虎「ち、ちがっ///////」

綾辻「そうなの。いい加減素直になればいいのにこの子ったら」

木虎「綾辻先輩っ!!!」

加古「藍ちゃんはプライドが邪魔して素直になれない子なのね。かわいいこと」

綾辻「本当に。でも歯痒くて歯痒くて」

千佳「修くんと、木虎さんが…はわわわわ/////」

木虎「ち、違うわ千佳ちゃん!違うの!!本当に違うのよ!!違うんだってば!!」

小佐野「意地になって否定するとこがまたあやしい」

人見「ふふ、みんな青春真っ盛りで楽しそうね」

加古「………人見ちゃんちは」

今「東隊か…」

綾辻「東隊………いいところなんだけど…」

国近「うん…いいとこ、なんだけど…」

人見「とてもいいとこよ。恋愛対象がいないだけで」

宇佐美「で、でもでもっ!東さんとか優しいし紳士だし!!穏やかでまさに理想の大人、って感じで!」

人見「七歳離れてなければねえ」

小南「? 年齢差なら奥寺と小荒井が問題ないんじゃないですか?二歳差」

人見「それが…」

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ーーーーー
ーー……

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ーー……


(作戦室に入る人見。ちょうど二つしかない雪見だいふくを分けようとする奥寺と小荒井)


奥寺・小荒井『『あっ……』』

人見『あ、ごめん。いいよ、私に気にせず食べて』

奥寺『……でも』

小荒井『摩子さんの分がない』

人見『いいって。ほら、溶けちゃうよ』

小荒井『………。
なあ、奥寺……(ゴニョゴニョ)』

人見『??』

奥寺『………。うん…うん、そうしよう。摩子さん摩子さん!』

小荒井『摩子さんにいっこ、あげます!』

奥寺『たべて、たべて!』

人見『えっ、いいよ。悪いよ』

奥寺『いいんです。いつも摩子さんはオレたちのために頑張ってくれるし!』

小荒井『情報いっぱいくれるし!』

奥寺『だからいつもの感謝の気持ちです!』

小荒井『たべて、たべて!』

人見『でもオクとコアラの分無くなっちゃう』

奥寺・小荒井『『オレたちいらない!』』

『だってはんぶんこすればいいもんな』

『な。オレたちいつも色んなものはんぶんこして生きてきたもんな』

『どうせオレたちは二人で一人なんだから』

『はんぶんこは半人前らしくてちょうどいい』

『『だから摩子さん大きい方たべて!』』


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ーーー……

人見「なんって…なんて、うちの子はいい子なんだろう…優しい良い子に育ったわ……。オク…コアラ…大好き……大好きよ…!!(ウルウル」

今「人見、完璧に『お姉ちゃん』ね」

月見「いいえ。『お母さん』よ。しかも小学一年生くらいの、一番可愛い盛りの子供をもつ母親」

小佐野「すごい。うちなら血で血を洗う争奪戦が始まってるー」

国近「うちも」

三上「うちなら菊地原くんが全部食べる」

加賀見「奥寺くんと小荒井くんの爪の垢を半崎くんに飲ませたい」

木虎「これなら恋愛するどころじゃないですね……」

人見「うちの子達は世界で一番かわいい。かわいい。かわいい!!」

今「あー。うん。わかった。わかったから」

人見「………こんなんだから私はいつまで経っても聞き専だってわかってはいるんだけどでもあの子達『大好き』なんだもん…!」

書き溜めた分はこれまで。話した隊員まだ話してない隊員問わずリクがあったら続き書くかも……?

りょうかーい綾辻さんと仁礼ちゃんな

綾辻ちゃんできたぞ。落とすな!

(綾辻編)

小南「なんかふわふわ笑ってるけど、綾辻ちゃん自身はどうなの?」

綾辻「あら私?私は特にないかな。ていうか私はほら、嵐山隊だから。広報部隊よ?アイドルは恋愛禁止が相場でしょう?」

千佳「でも木虎先輩は……?」

綾辻「まだ中学生だからぎりぎりお目こぼしもらってるの。公にしないなら、ってことで。……私は積極的に推奨したいんだけどねえ…… ね?」

木虎「な、なんで私に同意を求めるんですか?!」

綾辻「うふふ、いつか素直になれるといいわねえ」

(綾辻編2)

場所変わって、ボーダーの部屋の片隅。いまこちらでは男子会で盛り上がってた。

茶野「――――――ということでオレんちは不純異性交遊なんてゼロだ!」

米屋「うそぉつまんねーな?!」

出水「嘘でもいいから捻り出せよ!」

緑川「そうだよ!茶野先輩がんばれ!」

太一「茶野隊の青春、灰色だな!!!!」

茶野「うるさいうるさい!オレたちは至極まっとう真面目に日々がんばってるんだ!なっ藤沢!」

藤沢「あー、うん。異性交遊なんて、強いて言うなら初めて見たときおまえを女と間違えたくらいだな」

当真「もろ同性じゃねーか!」

藤沢「だからトータルするとなんにもなかったんですよ。その誤解も三分で解けましたし」

奥寺「オレんちもないな」

小荒井「そうだな。摩子さんはオレたちの姉ちゃんって感じだし。………不思議とラブコメの香りしないなー?」

茶野隊「「おまえらはそうだろうよ」」

奥寺・小荒井「「???」」

(綾辻編3)

時枝「……楽しそうでいいね」

嵐山「ん?どうした充!誰か好きな人がいるのか?!いいぞ、なんでも話せ!俺でよかったら聞いてやる!!」

佐鳥「なになに?とっきー好きな人いんの?!佐鳥、初耳!」

時枝「二人とも落ち着いて。オレたち普通に恋愛禁止じゃないですか。アイドルなんですから」

佐鳥「でもとっきーが好きな人がいるならオレ全力で応援するし!」

時枝「ありがとう佐鳥。気持ちだけもらっておくよ。相手、いないから」

(綾辻編4)

嵐山「そうか?充、おまえ何か無理してないか?いるなら言えよ。みんなきっと内緒にするし……… みんな、内緒にするよな? ………ほら。内緒にするって言ってるぞ!」

時枝「ありがとうございます。………無理なんて、していませんから」

嵐山「本当か?充、おまえ嘘ついてないか?何か我慢してないか?」

時枝「してませんよ。微塵も」

時枝「………二人ともありがとう。でも、本当に無理も我慢もしてないから」



時枝(……そう。この程度の我慢、無理のうちに入らない)



時枝(綾辻さんが好きだって。言ったら、きっと嵐山隊は歯車が狂ってしまう。綾辻さんはみんなのアイドルで、オレも大衆みんなのアイドルなんだから)


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ーーーーーー………

時枝『………またこの季節になりましたね』

綾辻『そうね。バレンタインチョコって嬉しいけど……』

時枝『さすがに100越えるときつくなりますね』

綾辻『そうねえ。太っちゃうわ』

時枝『太っても綾辻さんは綺麗ですよ、きっと』

綾辻『うふふ、時枝くんは相変わらず口がうまいのね』

時枝『本音です』

綾辻『あら、本当に口がうまいのね。そうそう。そこで嘘でも本音って言い切らないとファンの女の子は拗ねるわ。時枝くん心得てるじゃない』

時枝『………ええ。どうもありがとうございます』

綾辻『ほら見て、ファンレターも届いてるわ。なになに……?「あやつじちゃんだいすきです!おおきくなったらけっこんしてください!」あらあら。この子五歳じゃない。可愛いわね。こっちは二十三歳……?「綾辻遥さんのトークや声がいつも僕の励みになっています。あなたの出演するラジオ番組は全て録音して何度も聞いてます」………って。この人のチョコ指輪型だ』

時枝『……!』

綾辻『「僕なりの愛と覚悟です。受け取ってくださったらどうか下記にご連絡をお願いします」……あら………まあ。困ったわね。五歳の子と二十三歳の人に求婚されちゃったわ』

綾辻『「僕なりの愛と覚悟です。受け取ってくださったらどうか下記にご連絡をお願いします」……あら………まあ。困ったわね。五歳の子と二十三歳の人に求婚されちゃったわ』

時枝『……………。』

時枝『……………たくさんの人から愛されてるんですね』
綾辻『ふふ、気恥ずかしいけどね。でも時枝くんだって女の子ファンがすごいじゃない』
時枝『ええ。佐鳥ほどじゃないんですが、年上の女性からよくファンレターが来ます』
綾辻『あら。時枝くんも求婚された?』

時枝『………されたことが、ありますよ』

嘘をついた。綾辻さんの反応を見たい、ただそれだけのために。

時枝『ボーダー辞めたら軽く連絡入れてみようかな、と思う人がいます。お付き合いを前提に』


どうでしょうか綾辻さん。オレ、ほかの女の人から求婚されたんです。

(ちなみに、どうでもいいことなんですが)

あなたが求婚された時 オレはとても苦しかったです。



綾辻『―――――――時枝くん、好きな人がいるのね。素敵だわ!』



時枝『……………。』

綾辻『いいことよ、好きな人がいるって。辛い仕事も励みになるから。ああ、私たちのことなんて気にしなくていいから。大丈夫、全力で隠してあげるわね!そんなに悩んでるなら今すぐ告白してきなさいな』

時枝『………………そうですか。ありがとうございます』

綾辻『もしその人とお付き合いできたら絶対絶対教えてね!』


時枝『……ええ。約束しますね。

………もし好きだって言えたら、真っ先に綾辻さんに伝えるって』


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――――――
ーーー……



時枝(現状は、何もかもうまくいってる。それをみすみす壊してはいけない。嵐山隊がいるから三門市民はボーダーに好感を持ってくれてる。だからスポンサーがついて、ファンがいて、金が集まる。だからトリガーの性能がよくなる。だから三門、ひいては玄界の安寧は守られる)

時枝(そのためにオレはアイドルでいなくちゃいけない。ファンに愛されるアイドルじゃなきゃいけない。綾辻さんはファンに恋焦がれるアイドルじゃなきゃいけない。オレたちはいつだって大衆に消費されるものだ。……だから、恋愛なんて御法度に決まってる)

時枝(この玄界を守るため。この国を守るため――――綾辻さんを守るために。そのためなら、自分を[ピーーー]くらいどうということもない)

時枝(ただ、あの人が遠いどこかで笑ってくれればそれでいい……)

【女子会】

十倉「――――――そんな感じだから我が茶野隊は健全でーす。オペレーターが言うから間違いないでーす」
『十倉んちはねえ』『茶野隊だから……』『まあ茶野隊もアイドルだしねえ』『茶野隊は………うん……』『茶野隊だしね……』『茶野と藤沢ってああ見えてほんとにひたむきな努力家だから……』ガヤガヤワイワイ




綾辻「……………」

小佐野「あ~や~ちゅ~じ~」ヒョコッ

綾辻「小佐野。どうしたの?向こうの盛り上がってる方にいけばいいじゃない」

小佐野「つかれたから、いいー」

綾辻「相変わらず自由ねえ……」

小佐野「ねえ綾辻さあ」

綾辻「ん?」

小佐野「時枝のことどー思ってんの?」

綾辻「――――――」


綾辻「――――――――あらあら、ずいぶんベタなカマかけね。私を引っ掛けたかったらもっと上手におやりなさい」

小佐野「………ふーん。そう」

綾辻「そうよ」

小佐野「でもこれだけ言わせて」

綾辻「ん?どうしたの?」



小佐野「犠牲になってくれて、ありがと」


小佐野「我慢してくれて、ありがと。辛いのに笑ってて、綾辻はえらい。………ありがと。本当に感謝してる」

綾辻「…………。誰の入れ知恵?」

小佐野「なんのことだろ?………お腹すいたから向こうで飴食べてくるね」テクテク

綾辻「………………。」

綾辻(私たち、普通のおんなのことおとこのこだったら、こんなに辛い思いせずに済んだのかしらね)

それでも

(ねえ、時枝くん)

もしあなたが十年待ってくれるのなら。

もし十年経っても私を変わらずに好きでいてくれるなら。

(それまでどうか待っててほしい)



私、あなたに好きだって伝えたい。



(綾辻編、おわり。綾辻に片思いしてる時枝と、そんな時枝を知ってるけど片思いをする綾辻さん。きっと十年後幸せに結ばれる。もっと明るい話にするつもりだったのに。あとまさか時枝の言葉に規制が入るとは思わなくってなけなしのシリアスが吹っ飛んで大爆笑だ)

(仁礼ちゃん書いてくる)

仁礼編できた。




国近「さーてだいぶ盛り上がったところでぇー♪」

国近「仁礼、いってみよー!」

仁礼「チッ めんどくせーから黙ってたのに……」

加賀美「ただ菓子だけ食べて帰れるとは思わないことね」

人見「そうよそうよ。仁礼あんた影浦とか絵馬とか北添とかみんなと仲いいでしょ?!」

月見「そうよそうよ。年齢も選り取り見取りじゃない。あなたならきっと誰とでもうまくやってけるわ」

仁礼「月見さんも人見も軽薄にはしゃいで。それでも東さんに育てられたオペレーターか?」

綾辻「仲がいいならいいと思ったんですけどねえ……」

仁礼「仲がいいからそういう気にもならないよ」

小南「別に隊内限定ってわけじゃないいし」

那須「そうですよ。ボーダーの外でもいいんですよ」

仁礼「うるせえ。黙れ。アタシは菓子を食うのに忙しい。……人見、そのマカロン寄越せ」

人見「話してくれたらあげるわ♪」

仁礼「おまえも聞き専で許してもらってんならアタシだって許せよ」

人見「あら、喋っていいの?うちの子達の自慢大会してもいいの?いいの?!」

仁礼「いや、いい。黙れ。マジで黙れ。 黙れ
おまえんとこのヒヨコなんて欠片ほども興味ないから」

今「じゃ、あんたんとこの隊員の話しなさいよ」

仁礼「おまえみたいにゾエとカゲがホモだって嘆けばいいのか?」ハンッ

今「ぶち[ピーーー]わよ」ウフフ

仁礼「………とにかく、ガラじゃないんだよ。恋愛とかさ。アタシの恋愛偏差値は小五の春で成長を止めた。以上。ほら、散った散った」

加賀美「つまんない奴ね」

千佳「………」

加古「………千佳ちゃん、どうしたの?」

千佳「へっ え、いえなんでもないです!」

加古「お茶会でそんなしょげた顔するものじゃないわよ。千佳ちゃんにこんな顔させたのは仁礼ちゃんのせいね?」

月見「まあ」

仁礼「あ?」

千佳「えっ、いやそういうわけじゃ」

仁礼「おい大砲。アタシに文句でも?」

千佳「ないです!」

仁礼「いい子だ。おまえは賢い」

今「仁礼ぇ!あんた雨取さんいじめてんじゃないわよ!」

国近「私らは仁礼の口の悪さもう慣れたからなんとも思わないけど、雨取さん仁礼のことほとんど知らないんだから」

人見「普通の人は脅されてるって感じるわよ!なに噛み付いてんのよ!このアホ!」

加賀美「バカっこのバカ!!少しは物の言い方とか考えなさいよ!ほんとあんたんとこはみんな好戦的なんだから!北添がいなかったら今頃B級最下位にまっしぐらよ!」

仁礼「なんとでも言え。柄と口の悪さはうちの隊色でね」

宇佐美「千佳ちゃんこわかった~?大丈夫だよ、仁礼さんはね、ちょーーっと口が悪いだけでね」

小南「そうよ仁礼さんに悪気はないしあんたが嫌いってわけでもないんだから」

加古「でも怖かったわねえ千佳ちゃん。こんなに才能ある子をいじめるなんて、仁礼ちゃんにはおしおきが必要だわあ」

千佳「お、おしおきなんてそんなっ!わたし大丈夫です!」

月見「大丈夫よ千佳ちゃん。仁礼も超有能だから。なんだかんだでこの人、仁礼にも甘いの」

熊谷「あのさ。雨取さん言いたいことがあんなら言ってみなよ」

千佳「え、っと」

那須「いいのよ。大丈夫。………いざとなったら私が大暴れしてあげるわ」ウフフ

志岐「……ほら、雨取さん。早くしないとうちの隊長が焦れて大暴れしちゃうよ?」ニコッ

千佳「あ、えっと、じゃあ……あの………」


千佳「………………まえ、廊下で仁礼さん東さんと話してるの見たんですけど、その時すごく嬉しそうな顔してたから。……あれも本当は楽しくなかったのかな、って」


仁礼(………。あー…)


千佳「なんとなく、あの、こいばなしてるみなさんの顔と、その時の仁礼さんの顔が似てるような気がしただけで」

小佐野「グッジョブちかちゃん。よく言った」

国近「………仁礼」

今「ちょっと」

加賀美「この話について詳しく」

人見「話して?うちの東さんと、あんたが、なんでどこでいつどうやって接点を持ったのかしら?」

仁礼(くそったれ………これだからめんどくさかったんだ)

仁礼「……………言っとくが。別に東さんに恋愛感情とか持ってるわけじゃない。純粋なリスペクトだ。愛は愛でも敬愛だよ。………おいおまえらそんな目で見んな。敬愛だって言ってんだろ」

仁礼「みんな知ってるだろうが、うちの戦闘員はみんな戦術面じゃ頼りにならない。隊長と戦場を一番遠くから把握できる狙撃手が試合前にログを見ないという筋金入りの頼り無さだ。あいつら、アタシがいねーとなんもできねーんだよ。だから指揮からポイントの洗い出しから情報収集まで全部アタシがやってんだ」

千佳「(えっ…!修くんと宇佐美先輩の仕事をひとりでこなしてるんですか……?!)」ヒソヒソ

月見「(ね?仁礼が悪いのは口だけよ。性格も面倒見も頭もずば抜けて良いの。超有能よ、この子)」ヒソヒソ

仁礼「けどアタシだって限界はある。だから戦術面は東さんを頼ったんだよ。あの人、わかりやすく教えてくれるからありがたい。………そんだけ」

仁礼(ただ……)

仁礼(東さんに褒められると、すごく嬉しい。ふわって胸が軽くなる)


仁礼(………そんだけのことだ)

(おわり。仁礼ちゃんは同じ隊の男と恋愛しなさそう。たくましくて口悪いおんなのこ大好きだよすごく好きだよ。ブラックラグーンとかブラックラグーンとかブラックラグーンのおかげで)

(そして感想とか遠巻きに見ててくれたみなさんどうもありがとうございます。リクエストとかもいろいろありがとうございます。そんなみなさんにこれ言うの超心苦しいんだけど実はこのスレ、そもそもスレっていうものを立てたことがなくて一度立ててみようかというテスト的意味合いもあって立てたんだわ)

(そのテストは十分できた上に楽しめたので俺は満足です。とてもとても楽しかったです。もっと楽しみたいけど明日から仕事だからぶっちゃけ続き書けない)

(いろいろ反応くれた人には本当に申し訳ないけど、俺はもうこの書き込みはとりあえずやめときます。この話の続き書きたかったらみんな適当に書いてくれていいよ。たぶんこれ放っとけばあれだ。自然消滅するんじゃね?たぶん。………たぶん)

(ということで俺は消える。本当にありがとうございました楽しかったです。それじゃまたどこかのワートリスレで)

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