【艦これ】病むよこれ【安価】 (64)


・艦隊これくしょんのSSです
・安価あり
・暴力表現やグロ、シリアスがちょっと出てきます。ちょっと病んでます
・ちょっと地の文あり

・提督は男、敬語

よろしくどうぞ



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提督「今日も寒いですね」

寒波が鎮守府を取りまく季節。備え付けの暖房も利きが悪いようで、提督は肩を震わせながら執務を薦めていた

鳳翔「はい。というわけでどうぞ、生姜湯です」

提督「おお……体が温まりそうですね」

コトっという音と共に机に置かれたそれは、絶え間なく湯気と独特な匂いを立ち上らせている

提督はいそいそと書類を邪魔にならない所へと移動させ湯呑を手に取り、そして

提督「では遠慮なく」

コクコクと飲み干す

火傷しないよう丁度良い温度にされているのか一気に飲んでも平気な様だ

生姜独特の香りと砂糖の甘みは、執務で疲れ冷え切っていた身体には堪らないものである

提督「うーん、体に沁みますねぇ」

鳳翔「ふふ、提督さんに風邪でもひかれたら困りますから……しっかりあったまってください」

提督「……ご心配ありがとうございます」

この人には頭があがらないな、そんな事を思いながら湯気を見つめる提督


提督「最近みんなの様子はどうですか?」

鳳翔「どうというと?」

提督「いえ……なんていうんですかね。最近は深海棲艦も大人しくなってきたと思います」

提督「なので今まで頑張ってきた分、皆さんに休暇を用意したのですが」

鳳翔「ああ、そういう事でしたか」

鳳翔は提督の言いたい事を理解すると片付けようとしていた茶器に手をかけるのを止め、提督の方へと顔を向ける

鳳翔「安心してください。皆さん休みを満喫していますよ」

鳳翔「那珂さんはダンス教室、榛名さんは料理教室へ通ったり……習い物関係へ時間を使ってる子もいますし」

鳳翔「陸奥さんはこの前ショッピングに行ったとおっしゃっていました」

提督「ふむふむ」

鳳翔「あと──」


安価です

那珂、陸奥、榛名以外にこの鎮守府に所属する艦娘を二人選んでください

一人ずつお願いします

一人目 +1

二人目 +2


霞とプリンツで了解しました

ありがとうございます

書き直してきますのでお待ちいただければと思います



鳳翔「霞ちゃんは駆逐艦の皆さんと映画を見に行っていましたし」

鳳翔「プリンツさんはドイツに帰郷した後、この前鎮守府に帰ってきたばかりです」

提督「そうですか。皆さん休暇を有意義に過ごしているようで何よりです」

提督は飲み干し終わった湯呑を名残惜しそうに擦ると

それを見た鳳翔がおかわりを要るかどうか聞くと、提督は丁寧に断わりつつ質問を投げかける

提督「鳳翔さんはどうなんですか?」

鳳翔「私ですか?」

鳳翔がキョトン、とした顔をする。提督はその様子が可笑しかった様で微笑みながら言う


提督「鳳翔さんにはこの鎮守府の保護者みたいな役割をしてもらっていますからね」

提督「私や艦娘の子達の世話をしているばかりで……ちゃんとご自分の為の時間をとれているか心配でして」

鳳翔「ふふ、大丈夫ですよ」

いいながら提督の湯呑を手に取り、洗い場へと片付ける

それ身を見て提督は「すみません」とお礼を言いつつ閉まっていた書類を机に戻す

鳳翔「ちゃんと合間を見て休んでいます。それに私は皆さんのお手伝いをする事が趣味なんですよ」

提督「手伝いが?」

鳳翔「はい。私は基本的に家事が好きなんです。料理とか掃除とか」

鳳翔「皆さんが私に頼み事というと大体それに近い内容が多いですから」



提督「なるほど。だから手伝い自体は苦じゃない、と」

鳳翔「はい」

提督「いやぁ……尊敬しますよ、ほんと」

提督は心の底からそう思った。艦娘としての訓練もこなしながら、その他の雑用ともいえる作業をする

それがどれほど大変な事か提督は理解している

しかも鳳翔が不満や一つの愚痴もこぼすのを見たことが無い

艦娘、という枠ではなく人間として素晴らしい人物、提督はとにかく感心した

鳳翔「でも……そうですね。もう一つ理由があるとすれば」

提督「すれば?」

鳳翔「素敵な殿方と一緒に居れるというのもまた、有意義な時間という事です」

鳳翔は提督に聞こえない様な小さな声で言った

提督「ん……なんですか?よく聞こえなかったのですが」

鳳翔「なんでもありません。さぁ続きをしましょうか」



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  ─ 数日後 鎮守府 ─




女「提督ぅ!あたしぃ、このバッグが欲しいんだけどぉ!」

提督の横に寄り添いながら座る女が、携帯電話の画面を指さしながら言った

提督「こ、これですか?いちじゅうひゃく……う、これはすぐにはちょっと……」

女「鎮守府の統括役がこんなのも買えないのかしら?」

提督「この前女さんに買った服の返済がまだ残ってまして……来月の給料日までまって欲しいのですが」

女「……はぁ、仕方ないわね。我慢するわ」

提督「すみません……」

女が不満そうな顔で提督のそばから離れる

その厚化粧から分かるように、ふりすぎた香水の強烈な香りが提督を纏った

提督(うぅ……今月も厳しいなぁ)




コンコン


提督「はい?どうぞ」


ガチャ


鳳翔「提督、郵便物が届いて……」

女「お邪魔してるわよ」

鳳翔「いらっしゃる事に気づかなくて……失礼しました」

鳳翔は女と目が合うと気まずそうに謝った

提督「いえいえ気にしないでください。それよりわざわざありがとうございます。そこの机においといてくれますか?」

鳳翔「あ、はい。承知しました」スッ

女「ねぇあんた」

鳳翔「?」

女「こいつちゃんと仕事できてるの?」

鳳翔「……提督の事ですか?」

女「そうよ。なぁんか頼り甲斐がないじゃないこいつ」

提督「ははは……酷い言われ様ですね」


鳳翔「……」ムッ

鳳翔「お言葉ですが提督は……提督さんは素晴らしいお方です!」

鳳翔は強い口調で言い返す

鳳翔「いつも私達を、艦娘を気づかってくださいます!」

鳳翔「どんな作業にも一生懸命で私達艦娘は皆提督の事を信頼していてそれで!」

女「な、なによ急にどなるみたいに……」

鳳翔「……あ、す、すみません」

女「こ、怖いわねぇ急に」

驚いた女はそれに仕返しするような形で言葉をつづける


女「……あんた達艦娘、ってさ」

女「そんな可愛らしい見た目で海の化物を倒す兵器なんでしょ?」

女「TVで見たわよ。人間の何倍も強い力をもってるって」

女「たしかにそんな奴らのまとめ役なんだからさぞかし優秀なんでしょうねぇ」

提督「……女さん。その言い方はいくら私でも許しません」

提督はゆっくりと立ち上がり女の方へ顔を向け目を合わせる

いつもと雰囲気が違う提督の様子に女は少し慌てた

女「……わ、私が悪いの?何よ、もういいわ。帰る」

提督「出口まで送っていきます」

女「いらないわよ!じゃあね!」

女はヒールをカツカツとならし歩きながらドアを勢いよく閉めてでていった


提督「鳳翔さん。すみませんでした」

鳳翔「いえ」

鳳翔は悲しそうな様子で返事をした

提督「彼女も悪気があっていった訳じゃないんです。今日はたぶん機嫌が悪かったんですよ」

鳳翔「はい。もう気にしていませんから大丈夫ですよ」

提督「そうですか……」

鳳翔「でも一つだけ言わせていただきますが」

鳳翔「いくら彼女さんとはいえ、一般の方を鎮守府にいれるのは止めた方がいいです」

提督「す、すみません。どうにも断っているんですが毎回いいくるめられてしまって」

鳳翔「そこはしっかりけじめをつけないとダメです」

鳳翔が頬をフグの様に膨らませながら提督を見つめる

提督「は、はいぃ」

提督は弱々しく返事をすると、鳳翔は頬を緩ませ軽く笑みをこぼす


鳳翔「好きなんですね。女さんの事」

提督「……そうですね」

提督「おかしいですよね。あんな事言うような人を好きなんて」

鳳翔「いえ、そんなことは……」

提督「高いものを借金してまで買わされたりデートだって何度すっぽかされたか」

提督「正直嫌いになってもおかしくないと思うんですがどうにも嫌いになれなくて……」

提督「ダメですよね。甘いというかなんというか……ハハ」

提督は笑いながら肩を落として言った

鳳翔(提督……優しすぎるんですよあなたは)





この様子をこっそり聞いていた艦娘がいます

以下の鎮守府に所属する艦娘からえらんでください

選ばれた艦娘は提督の彼女へ「強い殺意」の設定が付加されます


榛名
陸奥

プリンツ
那珂

安価わすれました

+2でお願いします



女が提督達の部屋からでる前まで、そこへ聞き耳を立てる艦娘がいた

プリンツ(…………あの女)

ドイツで生まれ育った重巡洋艦の「プリンツ・オイゲン」

今は提督の元で大切に育てられている艦娘の一人だ

プリンツ(なんであんな女が提督と付き合っているんでしょう)

プリンツ(傲慢で我がままで……提督があんなに優しくしているのにつけあがって)

プリンツ(許せない)

彼女は怒りで震え壁を殴りそうな拳をドイツ艦特有の制服にしまい込む

プリンツ(ここで一人怒っても仕方ないですね)

プリンツ(いつか……チャンスが来るその時まで……)

プリンツは何かを決意したかの様な顔でその場を去った


──
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   ─翌日 戦闘海域─

   
   




霞「沈みなさい!」

霞の掛け声と共に発射される61cm四連装魚雷

勢いよく射出されたそれは、みるみる深海棲艦との距離を縮ませそして

空母ヲ級「ヲォ……」

微かな断末魔と共に倒れる深海棲艦。霞の雷撃は正確に敵を仕留めた

霞「ふんっ!こんなものね。さ、陸奥さん達に連絡しなきゃ」

霞はいいながらポケットに入る無線機を取り出し喋りかける

霞「こちら霞。敵を殲滅したわ」

陸奥「了解よ。さすがだわ。」

鳳翔「霞ちゃん、お疲れ様です」

プリンツ「DankeDanke!」

那珂「早く帰ってお肌の手入れしなきゃ!キャハッ!」

榛名「榛名達もちょうど今戦闘が終わった所です。合流しましょう!」

霞「了解!」

短いやり取りを終え榛名達の方へ歩を進める霞

まだ、昼を少し過ぎた程度の時刻。彼女たちは深海棲艦殲滅任務の成功を果たしたのだった






─数時間後 鎮守府格納庫─


任務を終えた彼女たちは艤装の取り外しを行う為、格納庫に集まっていた


陸奥「提督のいってた通り、深海棲艦も随分勢力を弱めてきてるわね」

榛名「そうですね。Flag級の敵もみなくなりましたし」

鳳翔「たしかにここ最近は大きな任務もないですし、近々海軍の収縮も始まると噂されていますが……」

那珂「このまま任務が少なくなればアイドル活動に専念できそう!」

プリンツ「平和なのは良い事ですねぇ」

霞「…………」


霞「ちょっと聞きたいんだけど」

陸奥「どうしたの霞ちゃん」

霞「このまま任務がもしなくなったら私達はどうするの?」

陸奥「どうするのって……そうねぇ。解体すれば人間になれるらしいけど」

霞「人間になったら?」

陸奥「人間になったら……えーと」

霞の質問に沈黙が訪れる。それもそうだ。彼女達艦娘は生まれながらにして戦場に身を置く存在

人間になれたとして、最初から人間社会に溶け込む事など無理なのだから


那珂「な、那珂ちゃんはアイドルになるから平気だもーーん」

プリンツ「でも今まで艦娘としてのアイドルだったわけでしょ?人間にもどって今まで通りになるかなぁ」

那珂「うっ……」

陸奥「今までそんな事考えた事もなかったわね。言われてみるとすごく不安だわ」

霞「……ごめん。急に変な質問しちゃって。ちょっと気になっただけだから」

霞は無表情に謝ると、途中だった艤装の取り外しの作業に戻る


榛名「は、榛名はお嫁さんになりたいです!」

艦娘達「「へ?」」

榛名「あ……」

榛名は急に大きな声をはりあげ皆の視線を集めると、顔を真っ赤にする

榛名「え、えと、考えたんです。人間になったら素敵な男性と結婚したいなって……」

榛名「それで……えと、はい」

那珂「キャハハッ。さすが榛名さん」

陸奥「うふふ、素晴らしいと思うわよ」

口ごもりながら言う榛名がどうにも珍妙で、艦娘達の笑いを誘う

鳳翔「それで榛名さんはどんな殿方がいいのですか?」

榛名「どんな、といわれると……えーと」





榛名「提督……そ、そうです!提督の様な方がいいです」


こうして2度目の沈黙が訪れたのであった







ごはん


次回投下で安価があるかも?



榛名「えっと……皆さん?」

陸奥「そ、そうね。提督ならいいんじゃないかしら」

那珂「う、うんうん。たしかに提督みたいな人だったら榛名さんに合うかもー」

鳳翔「え、ええ。提督みたいな方だったら素敵な夫婦生活をおくれそうです」

霞「い、いいんじゃない?ちょっと優柔不断な所がむかつくけど」

榛名の言葉に各々がしどろもどろに答える中、プリンツの様子は違った



プリンツ「……榛名さん」

榛名「はい?」

プリンツ「あくまで提督みたいなと言っているので平気かとは思いますが」

プリンツ「提督自身を好きという事ではないですよね?」

榛名「提督を、好き?」

プリンツ「はい」

榛名「えっと……私は……」

榛名(あまり何も考えずに提督みたいな人っていってしまったけど……)

榛名(榛名は提督の事が好きかどうかっていわれると……)

榛名「……榛名は」

榛名「榛名は……提督の事が……す」


ガチャ

提督「皆さん、ここにいらしたんですね。ん?どうしたんですか?そんな所で固まって」

陸奥「……何って艤装を取り外してたのよ。提督こそどうしたの?わざわざ格納庫までくるなんて」

提督「帰還報告が来てからから皆さんこちらに戻ってくるのが遅かったので念のため確認しにきたんですよ」

提督「まぁ無事なようなので安心しました。今日はお疲れでしょう。各自ゆっくり休んでください」

陸奥「わかったわ。提督もあまり仕事に力を入れ過ぎず休んでくださいね」

提督「お気づかいありがとうございます。では失礼します」スッ


バタン



陸奥「さぁ、提督に心配させるのもあれだし、さっさと片付けて戻りましょう」

鳳翔「そうですね。ごはんの用意もしなければいけないですし」

那珂「え?今日は鳳翔さんが夕飯作ってくれるの?楽しみ~!」

霞「鳳翔!私はお肉が食べたいわ。そうね、ハンバーグとかどうかしら」

那珂「ハンバーグ……なんか子供っぽいー」

霞「はぁ!?子供っぽいって何よ!美味しいじゃないハンバーグ!」

鳳翔「はいはい、ハンバーグですね。ちょうど作ろうと思っていましたから大丈夫ですよ」

霞「ほら見なさいよ那珂!鳳翔だって献立として考えてたのよ!」

那珂「那珂ちゃんもハンバーグ大好き!」

霞「あ、あんたさっき子供っぽいってバカにしたじゃない!」

陸奥「こらこらしょうもない事で喧嘩しないで手を進めてね」

陸奥「榛名とプリンツもボーッとしてちゃだめよ?」

榛名「あ、はい。すみません」

プリンツ「……わかりました」


そうして6人の艦娘達は片付けを済ませ自室に戻るのだった


てわけでここまではプロローグみたいなもんです

ここらから安価システムを導入していきます

今後の内容ですが、「提督の彼女をぶっ殺す」イベントがどこかで発生します

病み度が合計コンマ120にまで達した艦娘がその時点で殺ります


【現在の病み度】
陸奥   0
那珂   0
鳳翔   0
榛名   0
プリンツ 20
霞 10

プリンツと霞は選択安価ボーナスついてます

コンマ合計120になるまではその時もっとも安価コンマが高い艦娘の話書きます
それが終わったら再度安価とります


陸奥  ↓1
那珂  ↓2
鳳翔  ↓3
榛名  ↓4
プリンツ ↓5

霞  ↓6


て訳で安価とらせていただきます
6レスも来ないかもなのでそん時は自分でとりますー





陸奥   30
那珂   98
鳳翔   0
榛名   38
プリンツ 66
霞     12


となりますー

那珂ちゃんで書き溜めてきます(今日は寝ます)

安価ご協力ありがとうございました

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