【デレマス】加蓮「自覚と、それから」 (27)

初投稿です

※注意※
当SSは作者の勝手な設定、世界観等を多分に含みます。それを許容して下さる心やさしい方、生温かい目で見守ってくださる方のみお進みください。
駄文ですが楽しんでいただけたら幸いです。

勝手な設定
・Pと加蓮は親戚同士で幼いころからの知り合い
・↑から互いの家に泊まりに来たり泊まりに行ったり、昔の思い出も色々
・一応ちひろさんは知ってるけど他の子たちは知らない


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~~12月上旬~~
寒空の中、私たちは車に乗り事務所へと向かっている。
しばらく外を眺めていると、運転する彼が

P「ふわぁ~……」

加蓮「どうしたのそんな大きなあくびして」

P「いやちょっとな、今度のクリスマスイベントの打ち合わせやらの最終段階とかであまり寝てなくてなぁ」

加蓮「無理はいいけど、体壊さないようにね?私だけじゃなくてちひろさんや担当アイドルみんなに心配かけることになるんだから」

P「わかってるよ。『無理をするのはできる余裕があるからだ』って加蓮に教えたのは俺だからね」

加蓮「はいはい。とりあえず今は事故とか起こさないように、お願いね?兄さん」

P「了解。事務所ついたらその呼び方気をつけろよ?せめて他の子たちが…」

加蓮「わかってるわよ。他の子に贔屓だとか、そういうこと考えてもらいたくないんでしょう」

P「まぁそういうことだ。それより学校のほうとかはどうだ?」

加蓮「学校かぁ…。最近はねぇ………」

そんな風に話をしていると、あっという間に事務所に到着。
見慣れた入口。見慣れたビル。何度も通い見慣れているはずのこの景色も、その日、最初の一回目だけはなんだか緊張する。
その緊張をほぐすように伸びをして、

加蓮「……よし!さ、行こ」

彼の腕を少し強引に引き寄せ歩き出す。

P「あ、おい、引っ張るな!くっつくな!」


奈緒「ねぇ、あれ完全に腕組んでるよね」
凛「うん。組んでる」

凛「さあ」

奈緒「説明してもらおうか」

加蓮「はい?」

凛「今朝事務所に入ってくるときPと腕組んでたよね」

奈緒「というかPの車から降りてきたよな」

二人「さぁ、どういうことかな?」

加蓮「あぁ、いや、えっと、あの……」

加蓮(まさかこの二人に見られてたなんて……)

ちひろ「あれ、三人ともどうしたんですか?」

加蓮(ちひろさん!?ナイス!)

凛「あぁ、ちひろさん」

奈緒「おはよーございます」

ちひろ「おはようございます。皆さんはここで何を?」

――――説明中――――

ちひろ「なるほど。というか加蓮さんはそのあたりちゃんと隠してたんですね」

加蓮「やっぱりちひろさんは知ってましたか……」

二人「?」

ちひろ「では私のほうから説明しましょう。『加蓮さんがばらした』という体でなければPさんも怒ったりしないでしょうし」

加蓮「はい……お願いします」

ちひろ「まず、加蓮さんとPさんは親戚同士で幼いころからの付き合いだそうです」

二人「ほぅ」チラッ

加蓮「ぅ”……」

ちひろ「家族ぐるみの付き合いで、加蓮さんからPさんへの呼称は『兄さん』」

二人「ほう!」

ちひろ「病気がちで外に出ることが少ない加蓮さんをPさんは半ば無理やりに外へ連れ出して、その延長でPさんの勧めで加蓮さんはアイドルになったそうです」

奈緒「なるほどなぁ」

凛「いや待って。仲が良いのはわかったけど、今朝Pの車から降りてきたことはどうなの?加蓮、いつもは電車だよね」

ちひろ「それは私も気になりますね。以前にも何度か見かけたことがあるんですけど、そのことをPさんに聞いたらはぐらかされまして」

P「お、加蓮、凛、奈緒、こんなところにいたのか。」

P「クリスマスイベントの衣装が届いたからその試着をしてほしいんだが……」

P(…え?なにこの空気?というかなんかめっちゃ睨まれてる気が)

凛「そんなことより」
奈緒「ちょっと聞きたいことが」
ちひろ「あるんですが」
P「なにそれこわい」
加蓮「」

――――P「試着を済ませてからね」皆「はーい」――――

~~~試着後~~~

P「で、何を聞きたいんだ?だいたいのところはちひろさんが話したんだろ?」

ちひろ「はい」

凛「私たちが聞きたいのは、今朝Pの車から加蓮が下りてきたことについて」

奈緒「加蓮はどうせ後でPが説明してくれるって言って教えてくんなかったんだよ」

P「結論だけ言うが、今加蓮はうちに住んでる」

加蓮「ちょっ」

二人「えっ!?」

ちひろ「Pさん、どういうことですか?」

P「笑顔が怖いよちひろさん。叔母さま…加蓮のお母様に夫婦で家を開けなくちゃならなくなったから預かってくれって頼まれたんだよ」

ちひろ「何ですか親公認なんですか。ならいいです、ええ、スキャンダルとかに発展しなければ」

P「ちょっとちひろさん、怖いこと言わないで下さいよ。親戚同士ですし、今までもよくあったことですし」

凛「今までも?」チラッ

奈緒「よくあった?」チラッ

加蓮「ちょっと兄さん!?」

P「いや、親戚同士なら割と普通じゃないか?おれも昔は加蓮の家に泊まったことあるし」

凛「納得いかないけど納得した」

奈緒「というか加蓮は意識しすぎなんじゃないか?」

加蓮「そ、そうかな……」

ちひろ「まぁでも、親戚とは言え年上の男性の家に泊まるとなると、年頃の女の子としてはいろいろありますよねぇ」ジロッ

P「なんですかいろいろって……。それより三人とも、衣装に問題は無かったな?次はミーティングだ、休憩含めて40分後までに第四会議室に集まっておいてくれ」

二人「はーい」

加蓮「え、ちょっとここにおいてくの!?助けて兄s……プロデューサー!」

奈緒「それじゃあ話を」

凛「聞かせてもらおう」

ちひろ「同席します」

P「ジャアシゴトアルカラ……」

この後散々質問された。いや、うん、あれは尋問だと思う。
まぁ、寝室は別にしてるし、料理は私がけがをしないようにって言ってやらせてもらえないけど早起きした時は朝食を作ってあげたりとかはするけども。
意識しすぎ……なのかな。

凛「惚気か」
奈緒「惚気だな」
ちひろ「惚気ですね」
加蓮「そんなんじゃないよ!」

~~~ミーティングが終わって三人でお茶を~~~

凛「踏み込んだこと聞くけどさ、加蓮はPのことどう思ってるの?好きなの?」

加蓮「ぅえ!?」

奈緒「それはあたしも聞きたいな」

加蓮「……多分、好き」

凛「それは、親戚として?プロデューサーとして?それとも、……男の人として?」

加蓮「少なくとも、親戚としては大好きだし、プロデューサーとしては信頼してるし感謝もしてる。でも、異性としては……」

奈緒「考えたことがない、とか?」

加蓮「うん……」

加蓮「怖いのかも、知れない」

凛「何が?」

加蓮「『今』を壊すかも知れないのが」

加蓮「今朝にちひろさんが説明してたけど、私小さい頃から病気がちで、外に出ることも少なかったから友達とかも全然いなかったんだけど、小学校の頃かな、体調が良かったから初めてお正月の親戚の集まりに出れることになって」

加蓮「その時に親たちの挨拶が退屈で、不貞腐れてた私に、兄さんが『退屈なら抜け出してどこか遊びに行かないか』って連れ出してくれたの。後になってお母さんが頼んだんだって知ったけど」

加蓮「それから兄さんと会う機会も増えて、いろんな事があって、『今』があるの」

奈緒「それで、自分の気持ちを知ったら壊しちゃいそうってことか」

加蓮「うん……」

凛「……今の話を聞いて確信した。加蓮はPのことが好きだよ」

加蓮「……どうして、そう言えるの?」

凛「今の加蓮があるのはPのおかげだって思ってるんでしょう?」

加蓮「うん……、兄さんは、優しいし、頼りがいあるし、見た目だって悪くないけど昔から知ってるだけで好きっていうのは無いんじゃ……」

奈緒「いやそれもう完全ダウトだろ」

凛「その話だけでもうハッキリしてるんじゃない」

加蓮「で、でも」

凛「『あの人が優しいのは自分にだけ特別じゃない』、とか?」

加蓮「心を読まないでよ」

奈緒「あたしでも解るくらい顔に出てたぞ」

凛「前の仕事のとき、別の事務所の子からあなたたちが羨ましいって言われたの覚えてる?」

加蓮「そんなこと、あったっけ?」

凛「あったの。プロデューサーが優しそうで、羨ましいって」

凛「でね、私の他の知り合いにも聞いてみたら、自慢かよふざけんなって言われた」

加蓮「へぇ、兄さん評判いいんだ」

凛「他人事みたいに言わない。その優しいと評判のいいPの優しさを、一番受け取ってるのは加蓮なんだよ」

凛「身内の贔屓目もあるだろうけど、それでも加蓮はあの人の一番なの」

『兄さんの一番』
多分、ずっと気づかないようにしてた。
「そうなれたらいいな」なんて、軽く考えてたのかもしれない。
でも、実際にそう聞かされて、自覚させられて、たくさんの感情が入り混じって。

加蓮「……ちょっと、考えさせて。明日までには、整理するから」

凛「ちゃんと聞かせてね。ここまでお節介焼いたんだから」

加蓮「お節介の自覚はあったんだ」

奈緒「……あたし、いらなくない?」

―――ソ、ソンナコトナイヨー―――

P「加蓮、待たせたな」

加蓮「兄s…Pさん、大丈夫だよ。二人としゃべって時間つぶしてたから」

P「そうか、悪かったな二人とも。もう外も暗いし、駅まででよければ送るぞ?」

凛「お願いしようかな」

奈緒「じゃあ、あたしも」

~~~最寄駅到着~~~

凛「ありがと。また明日ね」

奈緒「じゃーな」

P「おう、気をつけてな」

加蓮「また、ね」

加蓮(明日、か……)

~~~そしてP宅到着~~~

P「さて、夕飯どうする?食材は昨日のうちに多少買っておいたからだいたいのものは作れると思うが」

加蓮「ん~、そうだ!オムライスが食べたい。ふわとろのやつ」

P「ふわとろオムライスか、わかった。できるまでは適当に時間つぶしてくれ」

加蓮「はーい」


明日。
とりあえず二人には、私の気持ちを明かそうと思っている。
『私の気持ち』
あんな話をしたからだろう、意思をするなというほうが無理だ。
車の中、ずっと兄さんのほうを見ていた。
好き……なんだろうなぁ。
でも、私はどうしたいんだろう。
告白?……困らせちゃうだろうし、二人の立場もある。無理だ。
じゃあ、どうすれば……。

そう言えば、以前のウェディングドレスの仕事のときに……

P『まさか加蓮がウェディングドレスを着るとはな』

加蓮『なによ、似合ってないの?』

P『いや、加蓮が小さい頃に「私が兄さんのお嫁さんになってあげるからね」ってのを思い出してな』

加蓮『え、何それ!私そんなの覚えてないよ!?』

P『まあ、お前も小学生くらいのときの話だしな』

あの時の兄さんは満更でもなさそうだった。
結婚か……。
一応私も、結婚できる年なんだよね。
……プロポーズとか、できるかな。
少なくとも、自覚をした以上、今のままの関係は、私がもたない気がする。
変えたいって、変わりたいって、そう思えるのは、あなたがここまで引っ張ってきてくれたからだよね。

P「加蓮、オムライス出来たぞー」

加蓮「はーい」

加蓮(ちゃんと、伝えたい。だから……)

加蓮「兄さん。真面目な話があります」

P「おう、どうした。ちょっと待て、……よし、いいぞ」

加蓮「いや、そこまで畏まらなくてもいいよ。あのね、クリスマスイベントが終わったら、話したいことがあるから忘れないでねって言いたかったの。あと、覚悟をしておいてくれるとうれしいかな」

P「覚悟って、果たしあいでもする気か?」

加蓮「真面目な話って言ったよ」

P「すまん。クリスマスイベントの後だな。時間は?」

加蓮「そんなに取らせないから、イベント後にここに寄って、家まで送ってくれる?」

P「わかった」

P「よし、じゃあ冷めないうちに食うか」

加蓮「うん。いただきます」

P「いただきます」

~~~翌日、りんなおかれんでティータイム~~~

奈緒「で、結局気持ちの整理はついたのか?」

加蓮「うん……、ちょっと先走っちゃったかもだけど」

凛「先走ったって、まさかもう告白したの?」

加蓮「いや、そうじゃなくて……カクカクシカジカ」

加蓮「で、その時に伝えようと思ってる」

奈緒「なるほど。事前に大事な話だって言っておけばはぐらかされないで話ができると」

凛「考えたね」

加蓮「あはは……とっさの思い付きだったんだけどね」

加蓮「二人が自覚を促してくれたから、ちゃんと、変わろうって思えたんだ」

凛「加蓮がPを好きだって私が気付いた瞬間に、このままじゃ加蓮が壊れるって思ったからね。背中を押した甲斐があったよ」

奈緒「……あたしは何もしてない気がする」

―――ソ、ソンナコトナイッテー―――

~~~そのころPは~~~

P「――――なんてことがあったんですが」

P「ちひろさんは何か知りませんか?」

ちひろ「大事な話、ですか」

ちひろ(というか昨日の反応から察するに、加蓮さんはPさんが好き)

ちひろ(多分その関係だと思うんだけど、Pさん優しいし気遣いできるし頼れるけど鈍感だからなぁ)

ちひろ(まあ私はアイドルの恋愛に関しては擁護したい派なんでここは)

ちひろ「私は何も聞いたりしてませんが、ちゃんと待っててあげるのがいと思いますよ」

P「そうですか」

P(悩み事とかではないといいんだがな)

ちひろ(――――とか考えてるんでしょうね)

~~~そして12/24、クリスマスイベント当日~~~

奈緒「あああぁぁぁ緊張するぅぅぅ」

凛「落ち着きなさいって。何か言ったところで変わるわけじゃないんだし」ウロウロ

奈緒「お前だってさっきからウロウロして落ち着いてないじゃんか」

凛「そそそそんなことないし」

加蓮「二人とも、このやり取り何度目よ。飽きないの?」

奈緒「なんで毎回加蓮だけ落ち着いてるんだよぉ~」

加蓮「泣かないの。あのねぇ、本番前に毎回ガチガチに緊張した二人を見てたら緊張なんてしてらんないよ。面白いし」

加蓮「それに……、今日は『境目』になるだろうから」

凛「加蓮……」

コンコン
スタッフ「失礼します。トライアドプリムスの皆さん、間もなく出番なので待機お願いします」

加蓮「はーい。ほら、行こ二人とも」

凛「すぅー、はぁー。よし、行こう」

奈緒「え、ちょ、まだ覚悟が……」

~~~イベント終了~~~

P「みんなお疲れ様。盛況だったな」

奈緒「ふふん、どんなもんよ」

凛「一番緊張してたくせに」

奈緒「なにおぅ」

加蓮「まあまあ、変な失敗とかもなかったし良いじゃない」

奈緒「そうだな~。疲れたし、もう帰りたいよ」

凛「私も。お風呂入って寝たい」

P「しょうがない、駅まで送ってってやるから準備して待っててな」

加蓮「兄さん」

P「わかってるよ。加蓮も荷物まとめといてな」

~~~駅到着~~~

P「着いたぞー」

凛「奈緒、起きて。奈緒」

奈緒「ぅん、……あれ?」

加蓮「駅着いたよ」

P「大丈夫か?」

奈緒「っ!?ちょ、顔近いって!!」

P「ああすまん、でも目、覚めたみたいだな」

凛「……セクハラ?」

P「おい、縁起の悪いこと言うなよ」

凛「冗談だって。送ってくれてありがとね」

奈緒「ありがと。またな」

加蓮「またね」

P「気をつけて帰るんだぞ~。加蓮、シートベルトは?」

加蓮「してるよ」

P「ん。一回、家に寄るんだろ?」

加蓮「うん。前話した通りだよ」

P「わかった」

~~~P宅到着して~~~

P「お茶入れるからちょっと待っててくれ」

加蓮「うん」

P「ほい」

加蓮「ありがと」ズズッ

P「……で、大事な話って、なんだ?」

加蓮「すー、はー……。兄さん、いや、○○さん」

加蓮「好きです。卒業したら、私と結婚してください」

P「……卒業ってのは、学校とアイドル、どっちか聞いていいか?」

加蓮「高校のつもりだよ。アイドルのほうは、続けられるのなら続けたい」

加蓮「大丈夫、貴方が育てたアイドルだよ」

P「そうか……」

P「加蓮。俺は、お前のことを大切に思ってる。他の子たちと同じようにと思っていても、実際はそうはできなかった」

P「だから、加蓮。お前が卒業する頃、まだお前が俺のことを好きでいてくれたなら」

P「今度は俺のほうから告白させてくれ」

加蓮「……うん、必ず」

~~~その頃二人は~~~

奈緒「こんなこと聞くの野暮だとは思うけど、本当に良かったのか?」

凛「……何が?」

奈緒「Pのことだよ。好きだったんだろ?」

凛「加蓮には、勝てないもん。あんなに大事にされてるのに、それに気づかないから背中を押したの」

凛「じゃないと、私も前を向けないもの」

凛「というか、奈緒には気づかれてたんだね」

奈緒「気づくよ。二人とも気づいてた。あたしのほうが年上なんだから」

奈緒「辛かったらちゃんと言えよ。ちゃんと聞くから」

凛「慰めてはくれないんだ」

奈緒「立ち直るまでそばにいてやるよ」

凛「……奈緒が男だったら、惚れてたりしたかもね」

奈緒「どうせ惚れられるんなら、かっこいい人に惚れられたいな」

凛「ねぇ奈緒、ちょっと……胸貸して」

奈緒「やっと素直になったな。おいで」

年が明けて、映画のヒロインの仕事が来た。
いわゆる病弱キャラとのことで、私にやらせたいと相手方が指名してくれたらしい。
その映画の大ヒットから、私にはたびたびドラマや映画の仕事が来るようになった。
ありがたいことだとは思うのだが、凛と奈緒との、アイドルとしての活動が減ってきていて、正直寂しい。
1年経つ頃には、立派な『女優』になっていて、アイドルとしてはもう卒業してしまっている。
でもこれは、兄さんなりの思いがあったのだろう。
アイドルとしての恋愛事は良くないが女優であれば、ということだと思う。
18歳の三月、私は無事高校を卒業。
兄さんのほうから告白をしてくれたものの、結婚は私が成人するまでしないと言われた。
両親には、驚かれはしたけど反対はされなかった。兄さんの人徳かな?
そして、今……

立会人「新郎○○さん。あなたはこれから思いやりの心を忘れずに、加蓮さんを大切に思い、感謝し、尊敬しあえる夫婦になるよう努力していくことを誓いますか?」

P「はい、誓います」

立会人「新婦加蓮さん。あなたはこれまで育んできた愛情をさらに高め、明るく和やかな家庭を築いていくことを誓いますか?」

加蓮「はい、誓います」

立会人「それではお二人に伺います。こうして皆様の前で結婚式を挙げ、祝福を受けた喜びを生涯忘れずに、健やかで明るい家庭を築くために、二人で支えあっていくことを誓いますか?」

二人「はい、誓います」

加蓮「ねぇ、○○さん」

P「なんだ?」

加蓮「世界で二番目に幸せにしてあげるから、世界で一番幸せにしてね」

P「任せろ」





以上です。

加蓮誕生日おめでとう!!

HTML化依頼出してきます。

読んでくださってありがとうございました。

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