ジン「弁当男子を目指すだと?」ウォッカ「へい、兄貴」 (77)

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ジン「コンビニ弁当の世話になりっぱなしだったお前にしちゃあ」

ジン「随分と殊勝な心がけだが……急にどうした?」

ジン「以前、俺が弁当作りを勧めてやった時には『作ってる時間が無ぇ』って言ってただろ」

ウォッカ「そ、そうなんですけど……」

ウォッカ「俺も将来のことを色々考えて、貯金しとこうと思いやしてね」

ジン「貯金? ……まぁ、金があるに越したことはねーが」

ウォッカ「だから、毎日コンビニで弁当を買うより」

ウォッカ「自分で作った方が安上がりなんじゃないかって思うようになりやして」

ジン「……作るメニューにもよるが、毎日欠かさず作れるなら、自作の弁当の方が安いだろうな」

ウォッカ「でしょ?」

ウォッカ「それに弁当男子って奴ぁ、料理上手なイメージを持たれるみたいで」

ウォッカ「女の子にも結構モテるらしいですし……」

ジン「…………………………」

ウォッカ「兄貴?」キョトン

ジン「…………ウォッカ」

ウォッカ「へい、何でしょう?」

ジン「お前は女にモテたいから、弁当作りに励もうってのか?」

ウォッカ「え…………」

ウォッカ「い、いやいやいやいや! 全然そんなんじゃありやせんよ!!」アタフタ

ウォッカ「俺はただ、将来への保険も兼ねて、できるところから節約をってだけで……」

ウォッカ「モテる云々は、あくまでオマケ要素です!」キッパリ

ジン「フッ…………まぁ動機はどうあれ、節約しようと努力するのは良いことだ」

ウォッカ(うぅ……何か、まだ兄貴に誤解されたままのような気がする)

ジン「弁当作りを教えるのは良いが、一つ条件がある」

ウォッカ「へい、何でしょう?」

ジン「最低でも、一ヶ月は作り続けろ」

ウォッカ「一ヶ月……ですかい」

ジン「あぁ。最初の二、三日から一週間ぐらいまでは気合いが入ってるから、どうにか続けられるが」

ジン「その内、面倒くせぇとか、同じ様なメニューが続いて飽きたとかで」

ジン「モチベーションが下がっちまって、作るのを止めちまう奴が多いんだ」

ジン「そんなんじゃ、せっかく教えてやっても無駄になるだろ?」

ウォッカ「へ、へい……」

久しぶりだなあ
期待

ジン「初めの内は、似たようなメニューばかりになっちまっても良い」

ジン「まずは続けることで、弁当作りを習慣化しちまうんだ」

ジン「メニューのバリエーションを増やすのは、その後からでも遅くはねぇ」

ジン「途中で面倒くさくなって、またコンビニ弁当に戻ったりなんかしたら……分かってるな?」ギロッ

ウォッカ「も……もちろんです!」ゴクリ

ジン「……よし。じゃあ弁当のおかずとして使えるレシピを、いくつか教えてやる」

ウォッカ「ありがとうごぜぇやす、兄貴!」

ジン「まぁその前に、お前用の弁当箱を仕入れに行くぞ。付いてこい」

ウォッカ「へい!」

―― 某イオン・キッチン用品コーナー ――

ジン「ここに並んでいるやつ全てが、弁当箱だ」

ウォッカ「うわぁ……こんなに種類があるんですね」

ジン「今は弁当箱のサイズだけじゃなく、素材や形も豊富だからな」

ジン「で、お前はどういうのが良いんだ?」

ウォッカ「へ?」

ジン「大きさや形、色とか……何かこだわりたいポイントはあるのか?」

ウォッカ「あ……そこまで考えてませんでしたぜ」

ジン「ったく、仕方ねぇ奴だな。俺が選んでやる」フゥ…

ウォッカ「す、すいやせん。メニューを教わるだけじゃなくて、そんな手間まで……」シュン…

ジン「落ち込むこたぁ無い」

ジン「自分に合わない弁当箱を選んで挫折しちまうよりは、ずっと良いぞ」

ウォッカ「兄貴……」ジーン

ジン「フッ……まぁ、本題に入るか」

ジン「成人男性が一度の食事で摂取すべきエネルギー量は、800~900kcalだと言われていてな」

ジン「それだけの量を食うには、900mlは入る弁当箱が必要になる」

ジン「だから、こっち側に並んでるような小さめのやつは、最初から除外ってわけだ」

ウォッカ「なるほど……」フムフム

ジン「次にチェックするのは、弁当の形だ」

ジン「初心者にも扱いやすいのは、四角い形のものだな」

ジン「丸型や楕円型のようにカーブが無ぇから、おかずを詰めやすいんだ」

ウォッカ「そうなんですかい……でも兄貴、こっちの棚には一段のやつと」

ウォッカ「縦長で二段重ねになってるやつがありやすけど」

ウォッカ「どっちが良いんですかい?」

ジン「必要な分量を入れられれば、どっちでも大丈夫だ」

ジン「それこそ、お前の好みで選べば良い」

ジン「あぁ、しかし……メシにおかずの味や色、匂いが移るのが嫌だってんなら」

ジン「二段重ねの方がオススメだぞ」

ウォッカ「あ、そっか。最初から、ご飯とおかずを分けて詰められますもんね」

ジン「そうだ。それに二段重ねのやつは、スリムなデザインも多いし」

ジン「食い終わった後にコンパクトに収められる、入れ子タイプになってるやつもある」

ウォッカ「二段重ねの方が省スペースってわけですね。勉強になりやす!」メモメモ

まってたぜ。兄貴。

ジン「………………」ジー…

ジン「そうだな。こいつなんてどうだ?」スッ

ウォッカ「黒の二段重ねのやつですかい……」

ジン「あぁ。黒は男の弁当箱には定番の色だし、組織のカラーでもあるからな」

ジン「丁度良いだろ?」

ウォッカ「へい。それにしやす!」

ジン「他に必要なのは……アレだ」

隣の棚に視線を移すジン。

ウォッカ「弁当用のカップですね!」

あ、久しぶりー

ここのレシピを元にしてオレンジケーキ作ったよ!
美味しかったし評判良かった。ありがとう

ジン「定番はアルミや紙製の使い捨てのやつだが、後でゴミになっちまうからな」

ジン「こっちのシリコン製で、洗えば何度でも使えるタイプのやつも人気がある」

ウォッカ「うーん……じゃあ、エコな方で」

ジン「分かった、シリコン製だな」フッ

ウォッカ「……けど、シリコン製のも色々種類があるんですね」

ウォッカ「どれにするか迷っちまいやすぜ」

ジン「最初は、カップも四角いタイプのをメインに使え」

ジン「シンプルだし、弁当の形にも合わせやすいからな」

ジン「大きさの違うやつを揃えれば、主菜と副菜に分けて詰めるのに役立つぞ」

ウォッカ「へい!」ポイポイ

ジン「あとはピックと、調味料入れだな」ヒョイ

ジン「よし、会計に行くぞ」

ウォッカ「え……これだけで良いんですかい?」

ジン「あぁ。慣れるまでは、アイテムを無駄に増やさねぇ方が良い」

ジン「弁当作りは朝にやることが多いもんだ。だが、何かとバタバタしちまうだろ?」

ジン「そんな時に、どのアイテムを使うかであれこれ迷った挙げ句」

ジン「仕事に遅刻……なんて、目も当てられねーだろうが」

ウォッカ「なるほど。朝の忙しさも考えてるなんて、さすがですぜ! 兄貴!」

ジン「食材はまだ買い置きが十分あるからな。戻ったら、早速レシピを教えてやる」スタスタ

ウォッカ「へい!」ワーイ♪

――黒の組織のアジト・キッチン――

ジン「準備はできたか?」

ウォッカ「バッチリですぜ!」

ジン「さて……弁当作りも普段の料理と同じ様に、メニューを決めるのが大事だ」

ジン「主食、主菜、副菜の三つの要素で構成されるのも同じだな」

ジン「お前も普段の料理はだいぶ慣れてきたとはいえ、弁当作りは初心者だからな」

ジン「主食は普通の白ご飯に、ふりかけでバリエーションを持たせるとして……」

ジン「主菜は何をメインにするかがポイントだ。それに合わせて副菜を決める」

黒の組織は就業時間決まってるのか……

ジン「大雑把な聞き方になっちまうが……主菜は肉と魚、どっちが良い?」

ウォッカ「そうですねぇ……」



①ウォッカ「ガッツリいきたいんで、肉の方が良いです」

②ウォッカ「普段食べる機会が少ないんで、魚の方が良いです」


※上記の内、どちらかを選んで下さい
※勝手に候補を増やさないようにお願いします
>>35までで多かった方で進めていきます

今回はここまでです
続きは5日の夜に投下します

1

弁当ならやっぱり肉かなぁ
1で

2でおなっしゃす

1
冷めても美味しい一工夫を是非紹介して欲しい

1

肉のが好きだけどあえて2で。

冷めてもおいしい技術の見たさで言えばやっぱり1かな

まずは1で

①のが簡単だろ

また読めるなんて嬉しいなぁ
②魚も調理のバリエーションが豊かで良いよね

どっちとも見たいが会えて2で
弁当作るけどどうしても晩飯の残りとか冷凍食品に頼りがちだ

1かな

ブロッコリーだけでええわ

1

>>36
http://i.imgur.com/Jyh3TQc.jpg

俺も黒の組織に就職したいぜ…

ブロッコリー800円…
水が800円のとこもあるから普通なのか



最近ドラクエ8のリメイクやってるんだが主人公とヤンガスを見てると
白組織SSの二人を彷彿してたからストライクなスレなんだぜ

1は料理人か?
詳しいよなぁ
頑張ってくれ

朝の用意で仕事に遅刻って黒の組織にも定時があるんだろうか…

ウォッカ「ガッツリいきたいんで、肉の方が良いです」

ジン「分かった。……よし。定番中の定番だが、豚肉をメインにするか」

ジン「特にショウガ焼きは、作り置きしておけば冷蔵庫でも5日ぐらいは保存できるし」

ジン「ちょいと工夫してやりゃあ、色んなアレンジメニューも楽しめる」

ジン「それと副菜を2つか3つ詰めてやれば、十分見栄えのする弁当になるぞ」

ウォッカ「なるほど……じゃあ、早速教えてくだせぇ!」

【豚のショウガ焼き】
豚肉(ショウガ焼き用):15~16枚(400g)
小麦粉:適量
合わせ調味料:しょう油・みりん・酒…各大さじ2杯、砂糖…小さじ2杯

        ショウガのすり下ろし…大さじ2杯分
        ニンニクのすり下ろし…大さじ1杯分
サラダ油:大さじ1杯



ジン「まず初めに、合わせ調味料を作るぞ」

ジン「ショウガとニンニクを、おろし金ですり下ろす」

ジン「俺はニンニクをやるから、お前はショウガを頼む」シャリシャリシャリ

ウォッカ「へい!」シャリシャリシャリ

ジン「すり下ろす時間が無い時は、チューブのやつを使っても構わねぇぞ」

ウォッカ「できやしたぜ、兄貴!」

ジン「よし。小さめのボウルで、他の調味料と混ぜ合わせろ」

ウォッカ「分かりやした」カシャカシャカシャ

ジン「次に、豚肉の下ごしらえだ」

ジン「キッチンペーパーで水気を拭いて、筋を切る」ポン、ポン……スッスッ

ジン「そして、小麦粉を茶こしで両面にまぶしてやる」サッサッサッ

ジン「こうすると、焼いても固くなりにくいし」

ジン「下味を付けなくても肉にしっかり味が付くから、冷めても美味いんだ」

ジン「アレンジメニューを作る時も、ほんの少しの味付けで良くなるぞ」

ウォッカ「そうなんですかい……本当、勉強になりやす!」メモメモ

ジン「ウォッカ。フライパンを強火で熱して、サラダ油を入れろ」

ウォッカ「了解です!」

カチ、チチチ……ボッ

ジン「油が温まったら、豚肉の半量を1枚ずつ広げて入れ」ジュー…

ジン「両面をサッと焼いて、取り出しておく」ヒョイ

ジン「残りの半量は、最初に焼いた肉から出た油があるから、そのまま焼いてOKだ」

ジン「さっき俺がしたのと同じように焼いてみろ」

ウォッカ「分かりやした」ジュー…

ウォッカ「このぐらいかな……よっと」ヒョイ

ジン「よし。フライパンをキッチンペーパーで拭いて、豚肉をそこへ戻せ」

ウォッカ「へい!」サッサッ…ポン

ジン「そこへ、最初に用意しておいた合わせ調味料を加えて……」ジュワワァー

ジン「タレに照りが出るまで、中火で煮絡めろ」クツクツ

ウォッカ「おぉ~。もう、この時点で美味そうですぜ!」

ジン「……照りが出てきたな。火を止めろ。肉をバットや皿に取り出して、冷ますんだ」

ウォッカ「へい、兄貴」ジュワー…

ジン「後は、冷ました肉を容器や袋に入れて、冷蔵で保存するだけだ」

ジン「冷凍庫でも2週間程度は持つが、その場合は汁気が出やすいからな」

ジン「キャベツの千切りやレタスを敷くと安心だぞ」

ウォッカ「あの、兄貴……基本はコレでいいとして、アレンジはどうやってやるんですかい?」

ウォッカ「凝ったメニューとかじゃないんですよね?」

ジン「ん? あぁ……心配しなくて良い。アレンジもお手軽だ」

割り込み失礼

弁当にニンニクは大丈夫なんだろうか
その、匂いが

ジン「一番やりやすいのは、野菜の豚肉巻きだ。今回は、例としてインゲンを使う」


【インゲンの豚肉巻き(1人分)】
豚のショウガ焼き:3枚
インゲン:6本


ジン「冷蔵しておいたショウガ焼きは、ラップをフンワリ掛け、600Wの電子レンジで30秒加熱する」

ジン「冷凍の場合は、1分~1分半ぐらいだ」

ジン「今回は出来上がってすぐだから、その過程は省略するぞ」

ウォッカ「へい!」

ジン「次に、インゲンのヘタを取ってラップでフンワリ包み、また600Wで2分加熱する」

ピッピッ…ウィィィン

ピロリロリロリーン♪

ジン「レンジから出して粗熱を取り、長さを半分に切る」ガサガサ……スッスッ

ジン「そして豚肉にインゲンを等分にのせて、こうやって巻いて」クルクル

ジン「最後にピックか爪楊枝で止めてやれば……」チョイチョイ

ジン「完成だ」

ウォッカ「はぁ~……電子レンジって、弁当作りにも役立つんですね」

ジン「あぁ。便利だろ?」

ジン「中に入れる野菜は、ニンジンやアスパラガスでも良いぞ」

ジン「ただし、野菜の下処理はきちんとしておけ」

ジン「それとラップで包む時は、フンワリとさせるのもポイントだ」

ウォッカ「へい、兄貴!」

ジン「もう一つのアレンジメニューは……これも定番だが、チンジャオロースーだな」


【チンジャオロースー(1人分)】
豚のショウガ焼き:3枚
ピーマン:1個
オイスターソース:小さじ1杯
ごま油:小さじ1杯


ジン「ショウガ焼きとピーマンは、細切りにしておく」トントントントン

ジン「洗ったフライパンの水気を拭き取って、ごま油を熱し」カチ…チチチ、ボッ

ジン「ピーマンを炒め……」ザラザラ

ジン「オイスターソースで味を調えたら、ショウガ焼きを加えて、炒め合わせる」ジュワー

ザッザッ

ジン「よし、完成だ。こっちの小皿に入れておくぞ」

ウォッカ「出来上がるまでが、すげぇ早いですね……」ホゥ…

ジン「手早くできるってのも、弁当作りには重要なことだからな」

ウォッカ「次は副菜ですね、兄貴!」

ジン「あぁ。ポピュラーなのは、ポテトサラダだな」

ジン「こいつも電子レンジで簡単に作れる方法があるんだ」


【ポテトサラダ】
ジャガイモ:3個
ピーマン:1個
玉ネギ:1/4個
ハム:2枚
酢:大さじ1杯
マヨネーズ:大さじ4杯
塩、コショウ:各少々

ウォッカ「え……ポテトサラダに、ピーマンを使うんですかい?」

ジン「あぁ。キュウリは傷みやすいから、その代わりにな」

ジン「ウォッカ。玉ネギを薄切りに、ハムを半分に切って細切りにしろ」

ウォッカ「へい!」トントントントン

ジン「ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り除き、横に薄切りにする」トントントントン

ジン「ジャガイモはよく洗い、表面の泥を落とす」ゴシゴシ

ジン「濡れた状態のまま、皮ごと1個ずつラップで包み……」ピ…ッ

ジン「600Wの電子レンジで5分加熱する」

ピッピッ…ウィィィン

ピロリロリロリーン♪

ジン「その後、上下を返して、更に5分加熱だ」

ピッピッ…ウィィィン

ピロリロリロリーン♪

ウォッカ「お。終わりやしたね」

ジン「かなり熱くなってるからな。取り出す時に火傷すんなよ」

ウォッカ「へい……」アチチ

ジン「ジャガイモが手で触れるぐらいになったら、皮をむいてボウルに入れ、すりこぎで潰し」ギュ、ギュ、ギュ

ジン「玉ネギ、ピーマンと酢を加えて混ぜる」グニグニグニ

ジン「粗熱が取れたら、ハムとマヨネーズを入れ、塩・コショウで味を調えて完成だ」

ジン「冷蔵庫に入れときゃ、これも4~5日は持つ」

ウォッカ「結構量がありやすね……」

ジン「作り過ぎた時は、晩飯の副菜に加えれば良い」

ウォッカ「あ、そうか。晩飯にもう一品欲しい時にも役立つってわけですね」

ジン「後は……そうだな。彩りを添える副菜を教えてやろう」

【ニンジンのちりめんじゃこ和え(1人分)】
ニンジン:1/4本
ちりめんじゃこ:大さじ0.5杯分
ごま油:小さじ1/4杯分
塩・コショウ:各ひとつまみ


ジン「ニンジンは皮をむき、細切りにする」トントントントン

ジン「切ったニンジンは耐熱皿に移し、他の材料を入れてラップを掛け」ピ…ッ

ジン「電子レンジで2分加熱する」

ピッピッ…ウィィィン

ピロリロリロリーン♪

ジン「後は取り出してラップを外し、軽く混ぜるだけだ」

ウォッカ「ニンジンのオレンジが色鮮やかですし、ちりめんじゃこでカルシウムも摂れやすね」

ジン「次に、キノコを使ったメニューだ」

ジン「キノコ類はビタミンDの摂取には欠かせない食材だからな」

ジン「これを使った副菜も覚えておけ」

ウォッカ「へい、兄貴!」


【シメジのごまポン酢和え(1人分)】
シメジ:1/2パック
酒:小さじ0.5杯
合わせ調味料:ごま油…小さじ1杯、白すりごま…小さじ1杯、
       ポン酢…大さじ0.5杯、塩・コショウ…各少々

こんな時間になんという飯テロ

ジン「シメジは石突きを取って耐熱皿に入れ、酒をふりかける」ポイポイ…サッ

ジン「次にラップを掛けて、電子レンジで1分30~40秒加熱だ」ピッ

ピッピッ…ウィィィン

ピロリロリロリーン♪

ジン「そしてレンジから取り出し、合わせ調味料を加えて混ぜて」サッサッ

ジン「余計な水分を捨てれば……完成だ」ジャー

ウォッカ「これ、他のキノコでも大丈夫なんですかい?」

ジン「あぁ。エノキやマイタケ、エリンギ辺りなら、同じ様に副菜を作れるぞ」

ジン「塩昆布と和えたり、バターしょう油やオイスターソースで味付けしても良い」

ジン「後は……漬け物だな」

ジン「残り野菜をピクルスにしておけば、良い箸休めになるし」

ジン「弁当の隙間を埋めるのにも役立って便利だ」


【残り野菜のピクルス】
ニンジン:1/2本
キュウリ:1本
プチトマト:4~5個
玉ネギ:1/4個
合わせ調味料:砂糖…大さじ5杯、酢…大さじ3杯、塩…小さじ1杯

ジン「プチトマトのヘタは、あらかじめ取っておく」

ジン「ウォッカ。ニンジンはイチョウ切りにしろ。玉ネギも小さめに刻め」

ウォッカ「へい!」トントントントン

ジン「キュウリは縦半分に切って……半月切りだ」トントントントン

ジン「ポリ袋に合わせ調味料を入れて、混ぜ合わせる」サッサッ

ジン「そこへ切った材料を入れて、揉み込み……」ザラザラ…ギュ、ギュ、ギュ

ジン「1時間以上漬ければ完成だ」

ジン「合わせ調味料を作るのが面倒な場合は、市販のピクルスの素を使うと良い」

ウォッカ「コレも簡単だ……本当、助かりやすぜ。兄貴」

ジン「さてと。主菜と副菜もだいぶ数ができたことだし、弁当箱に詰めてみるか?」

ウォッカ「へい!」

~10分後~

ウォッカ「こんなもんでどうですかい、兄貴」

ジン「ほぅ……良いんじゃねーか」

ジン「主菜のショウガ焼きの量も丁度良いし、副菜も3品あって豪華に見えるな」

ウォッカ「ありがとうごぜぇやす!」

ジン「フッ……礼なら、お前が弁当作りを一ヶ月続けた後で良い」

ジン「ん……?」

ウォッカ「どうしやした?」

ジン「……俺としたことが、ミスっちまった」

ジン「さっき弁当箱を持ち運ぶバッグや、弁当包みを買っていなかったな」

ウォッカ「あ、そういえば……」

ウォッカ「でも、今からもう一度買いに行くのは面倒ですし、また今度でも……」

ジン「…………」ウーム

ジン「そういや、あっちのストックヤードに以前買った弁当バッグがあったはずだが……」

ウォッカ「じゃあ、そいつを探しにいきやしょうか」

ジン「あぁ。せっかく作ったのが無駄にならねーように、ちゃんと冷蔵庫に入れとけよ」

ウォッカ「分かってやす!」

――20分後・組織のアジト・キッチン前の通路――

ジン「思ったより、見つけるのに時間がかかっちまったな」

ウォッカ「でも兄貴が買ってくれた弁当箱にはピッタリのやつで、良かったですぜ」

ガサガサ…カタン…ゴソ…

ジン「……ん?」

ウォッカ「な、何だ? 今の音……」

ジン「キッチンの方からだが……誰かいるのか?」

ソー…

――組織のアジト・キッチン――

ベルモット「ん~、これも美味しい♪」モグモグモグ

ガタン!

ウォッカ「ベ、ベルモットの姉御!?」

ベルモット「あら、ジン。相変わらず、ウォッカも一緒ね」パク

ジン「貴様……ここで何をやっている」

ベルモット「何って……食事だけど?」ムシャムシャ

ベルモット「私、昨日の夜から何も食べてないのよ。もうお腹空き過ぎちゃって!」

ベルモット「ここに来たら何かあるかと思って冷蔵庫を開けたら」

ベルモット「美味しそうなお弁当があったんで、つい……」テヘ♪

ウォッカ「お、俺の作った弁当…………」

ベルモット「え……これ作ったの、ウォッカだったの?」

ベルモット「すごく美味しいわよ! ジンほどじゃないけど、あんたも腕上げたわね~♪」パク

ベルモット「あっ、そうだわ!」

ベルモット「ウォッカ。こんなに美味しいお弁当が作れるなら、私にも作ってよ」

ベルモット「ここ数ヶ月は任務で生活が不規則だから、お弁当を用意するのが面倒なの」

ベルモット「外食も何か飽きちゃったし……家庭の味が恋しいのよ」

ベルモット「だから、ね? お願いっ♪」ニッコリ

ジン・ウォッカ「「……………………」」



【おわり】

コナンと相棒のクロスを書いてる合間に降ってきたお料理ネタです
少しでもお楽しみ頂ければ幸いです
途中、アンケートに参加して下さった皆様、どうもありがとうございました
メニューに関してはありきたりなものになってしまいましたが
確実に失敗しないものをチョイスしたため、このような形になっています
ショウガ焼きのニンニクですが、匂いが気になる方は入れなくても大丈夫だと思いますよ
この辺は個人の好みですね

あ、ちなみに自分は料理人とかそういうのじゃないです
一応、家庭科の教員免許は持ってますが…

おつおつ
今回も面白かった!
ジンの兄貴家庭的すぎる

おつおつ 腹減ったよ兄貴
魚だった時のメニューも見たかったぜ

教員免許て…十分凄いぞww
料理してる姿って楽しそうでなんか良いよな。見てるだけで幸せな気持ちになる
今回も良かった、乙!

兄貴はいい奥さんになると思いやすぜ

>>58
ニンジャのちりめんじゃこ和えに見えてビビった
オツカレサマドスエ

乙。良かった。

黒の組織とは一体…うごごご

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