元いじめっこの時間 (14)

注意


オリキャラ、家族構成、過去の捏造(妄想)

暗殺教室の寺坂竜馬SS

何でも許せる人向け

流血・暴力・胸糞



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441343268



(終業のチャイム)




寺坂「……」


村松「今日も殺せなかったな~。帰ろうぜ、寺坂。」


吉田「お前らー帰るべー」


寺坂「・・・悪ィ。今日は一人で帰るわ」

村松「は?お、おう」

吉田「めっずらし、何か用事でもあんのか?」


寺坂「別にねーよ。」

狭間「あら、帰らないの?」

村松「コイツ今日一人で帰んだってよ」

狭間「めずらしいわね」

寺坂「ンだよ、揃いも揃って(笑)帰るわ、じゃーな」

吉田「おう、また明日な」



村松「どーする?三人で」

狭間「いつもと同じでいいじゃない」

吉田「じゃ、ゲーセンにでも行きますか!」

村松「賛成~!」キシシ









渚「(あれ・・・寺坂くん、一人で帰るんだ・・・)」


渚(その時僕が寺坂君の表情に感じた違和感が、ピリピリと張り詰めた感覚が、勘違いじゃないと気付くのはもう少し後のことだった。)




寺坂「ただいま」ガララ


寺坂母「・・・あ。おかえり、竜馬。」


寺坂(・・・・・・アイツはいねーみたいだな・・・)ホッ


寺坂母「あの、ね・・・竜馬。」


寺坂「ンだよ」


寺坂母「・・・・・・ううん、なんでもないわ!」


寺坂「・・・」


寺坂「(ちょっと前まで、うっとうしいくらい元気だった母ちゃんも大分やつれてきたな・・・)」

寺坂「(再婚した相手のせいだよな・・・・・くそ。いい年こいて、ダメ男つかまえてんじゃねーよ、クソババア・・・)」


寺坂母「・・・ちょっと、郵便局行ってくるわね」


寺坂「・・・・・・おう」



・・・・・・18時



寺坂母「ただいま」


寺坂「遅かったな」


寺坂母「はは、買い物しててね」


寺坂「荷物持つぜ、キッチンにおいとくわ」


寺坂母「あ、うん、ありがとね」


寺坂「おう」


ガチャ


寺坂「!」

寺坂母「・・・!」


男「ただいま。」


寺坂母「あ、お、おかえりなさい、アナタ…」ビクビク


男「あぁ。・・・もしかして今帰ってきたのか」


寺坂母「か、買い物してて・・・」


男「・・・・・・」ヒュ ガッ


寺坂母「うっ!」


寺坂「! オイ!!」


男「働いてもねー女が何で夫の帰ってくる時間にメシの支度が出来ねぇんだ!!!あぁ!??」


寺坂母「ご、ごめん・・・!」


男「こちとら疲れて帰ってきてんだよ!!さっさと用意しろ!ノロマ!!」ガッ


寺坂母「・・・ッ・・・はい・・・!!」


寺坂「・・・・・・オイ、調子のんじゃねぇぞ」


男「・・・あぁ?」


寺坂母「っ、竜馬、やめ」


寺坂「女に手上げてんじゃねぇ!!」


男「やんのかゴラァ!!!」


ガッ ガッ ドカッ



寺坂母「やめ、やめてッ・・・」ポロポロ



・・・・・・・・・翌日


「きりーつ  礼!  ロックオン!!」


ガガガガガガガガガ


殺せんせー「ヌルフフフフ、まだまだですね。磯貝君、銃の軌道がぶれぶれです、昨晩夜更かしでもしましたか」

磯貝「く、くそ!」

渚「やっぱりこれじゃ殺せないか・・・」


ガララッ


烏間「失礼する」


殺せんせー「おや、烏間先生。寺坂君が学校をおやすみした理由はわかりましたか?」


中村「あれっ、ホントだ。寺坂サボリー?」

前原「風邪か?」

カルマ「アレは馬鹿はひかないんだよ」

渚「カ、カルマ・・・」


烏間「寝坊らしいぞ。1時間目の終わる頃から来るそうだ。」

殺せんせー「そうでしたか、何か事件に巻き込まれたのではと心配してましたが安心です。あとでしっかりお話しなくちゃいけませんね」

倉橋「アハハ、寺ちん意外といつもちゃーんと朝から学校にいるのにね~」

殺せんせー「ありがとうございました、烏間先生。」

烏間「・・・いや。では、これで。君たち、今日の四時間目の体育もしっかりと気合を入れろよ。じゃあな」スタスタ


吉田「・・・・・・寝坊ねぇ」



村松「・・・・・・(なんか気になんだよなぁ)」



狭間「・・・・・・」







烏間「・・・・・・・」

・・・・・・

・・・・

・・



プルルルルル


烏間「はい。もしもし。」


寺坂『あ、3年E組の、寺坂・・・です。』


烏間「あぁ、寺坂君か。どうした?」


寺坂『あー、いや、その・・・今日寝坊しちまって・・・1時間目終わるくらいには行くんで』


烏間「わかった、担任には伝えておこう。受験シーズンの遅刻欠席はいたいぞ、次は無いように。」


寺坂『うっす・・・・・どーも。』


・・・・・・・・


・・・・・・


・・・・


・・




烏間「(心なしか元気がないような、彼らしくないような喋り方だったが・・・・・・アイツに相談するべきか、悩みどころだな・・・)」



(1時間目終了のチャイム)


ガララ


渚「・・・あ!寺坂・・・く、」


茅野「!! 寺坂君、どうしたの?怪我してるけど・・・」


寺坂「・・・なんでもねぇよ」着席


カルマ「何々~?本校舎のやつらにでも囲まれた?それとも、他校?やめとけよ、お前喧嘩そんなに強くないんだからさぁ~」


寺坂「・・・・・・・」


渚「・・・? カ、カルマ、ちょっと」


カルマ「だっせーことしてんなよ、寺坂?お前受験ま・・・」


寺坂「うるっせぇよ!!!」バンッ


全員「!?」ビクッ



カルマ「・・・・・・は、何マジになってんの?」

渚「ちょっと、カルマ!やめなよ!寺坂君も、どうしたの?今日ちょっとおかし・・・」


寺坂「・・・・・・悪ィ、寝不足で苛立ってたわ・・・・・・」



渚「・・・」


全員「・・・・」



渚(その時の寺坂君は顔を隠していて表情が読めなかったけど、かすかに震えている肩にあのカルマさえも声をかけるのをやめてしまった。)


渚(結局怪我のことにはその日誰も触れることはできず、寺坂君は今日も、一人で帰宅していた。)



烏間「オイ」


殺せんせー「・・・言いたいことはわかってます。寺坂君のことでしょう」


烏間「・・・あの傷、どう思う?」


殺せんせー「どう思うも何も、アレは間違いなく人との殴り合いで出来た傷です。彼は隠そうとしていましたが歩き方や素振りからして服の下にはひどい打撲もあるのではと考えられます」


イリーナ「・・・・・・喧嘩かしら?」


殺せんせー「イトナくんの一件から内面的にかなりの成長を見せた彼が、軽率に喧嘩をかうとは思えませんがねぇ・・・」


烏間「・・・随分と冷静だな」


殺せんせー「まさか。・・・明日、怪我が増えたり遅刻が続くようなら家庭環境が関係してくる可能性が高いですから、そのときは個人面談ですよ」


イリーナ「・・・・・・彼が素直に人に甘えるタイプだとは思えないけどね。だって、あの子は人に甘えられるタイプだもの・・・しかも、極少数に、とっても深く。」


烏間「・・・(プロの暗殺者の人間観察力は、俺には適わないものがあるな・・・コレが経験の差か・・・)」


・・・・・・・・・・・・・・カフェ



吉田「なぁ、どう思うよ。寺坂の怪我!」


村松「ありゃゼッテーなんかあるよな」


イトナ「喧嘩だったらアイツは俺らに隠したりはしない・・・」


狭間「・・・ねぇ、何だか凄く嫌な予感がするのよ・・・寺坂って、人の悩みには真っ向から向き合ってくれるのに、自分の悩みはくだらないことしか話さないでしょ?」


村松「アイツが母子家庭だとか知ったのも、高校はいってからだもんな」


イトナ「・・・アイツはいま悩みを抱えているのか?」


吉田「いや、俺にはそれはわからねぇけどさ・・・中学生の時に俺と原がからかわれて本気で悩んでたとき、一番に怒ってクラスメイトに向かって行ってくれたんだよなぁ、アイツ」


村松「・・・俺も、クラスでからかわれたときに寺坂がいたから孤立しなかったしイジメとかにならなかったしな・・・」


狭間「私も・・・ヒステリックな母親を相手にした次の日とかに、アイツに会うと…安心するっていうか・・・」


吉田「変わらないんだよなぁ、アイツは。俺らがどんなに落ち込んだりしててもよ」


村松「変わらない馬鹿だからこそ、安心するし元気もらえんだよな」


狭間「変に同情したりせずに、元気出せって一言背中押してくれるところとかね・・・」


イトナ「・・・。明日、四人で話を聞こう。寺坂に迫る。アイツはきっとそれくらいしないと、自分からは悩みは言わない。俺も、癪だがアイツには借りがある。」


吉田「・・・そうだな!」


村松「今度は俺らの番だ!」


狭間「・・・そうね・・・」コクッ




・・・・・・・・・・・・・狭間家



狭間「(やだ・・・・・・今日のヒステリックはひどいわね。みっともないったらありゃしない・・・)」


狭間「・・・(・・・・・・きつい・・・・・・)」



狭間母「どうして・・・?もっと、かわいい女の子らしい服を着てくれないの・・・!そんな子に育っちゃったの!?私の思ったとおりに育ってよ・・・せっかく女の子にうんであげたのに!!」


狭間「・・・・・・ッ・・・」


狭間母「気味が悪いのよッ・・・・・・!!」



狭間「・・・!!」ダッ




・・・・・・・・・・・・公園 22時


狭間「・・・(思わず、逃げてきちゃったじゃない・・・情けない・・・もうなれたと思ったのに・・・)」


寺坂「・・・狭間」


狭間「(ビクッッ)…て、寺坂…アンタなんで此処に、こんな時間に」


寺坂「オメーの母親から俺の家に電話来たんだよ、娘が家出したってよ」


狭間「家出だなんて、相変わらず大げさね・・・」


寺坂「オメーの母親のことなんかわかってる、でもってここら辺でお前が行くトコッつったらこの公園だろ」


狭間「連れ戻しに来たのかしら」


寺坂「無理矢理引きずってやってもいいけどよ・・・ま、落ち着くまで此処にいようや」


狭間「・・・・・・・・・ ・・・・・・」コク



狭間「・・・・・・(公園が暗いから、寺坂の顔があまり見えないわね・・・怪我、増えてないわよね・・・?)」


寺坂「・・・・・・」


狭間「・・・ねぇ、寺坂」


寺坂「ん?」


狭間「・・・・・・顔の傷…どうしたのよ?」


寺坂「・・・・・・喧嘩だ、喧嘩」



狭間「・・・・・・皆心配してるわよ」


寺坂「・・・・・・・・」


狭間「・・・・・・」


寺坂「狭間・・・・・・俺はよ・・・」


狭間「・・・・・・」



寺坂「どうしたらいいのかわかんねぇ・・・・・・・・・」



狭間「・・・何のことを…」


狭間母「きららッ…!!」


狭間「!」


寺坂「! 狭間の・・・」


狭間母「寺坂君、きららを探してとは言ったけど深夜連れまわしてとは頼んでないわッ!!」


寺坂「!・・・す、すんませ・・・」


狭間「ちょっと!」


狭間母「ごめんね、ごめんねきらら・・・!私が悪かったわ。寺坂君、アナタの親御さんにこのことは伝えておくわッ!」


寺坂「・・・!! ・・・・・・すんませんっした・・」ダッ


狭間「…(明日学校で、謝らないといけないわね…)」




・・・・・・・・・・23時 寺坂家


寺坂「(なんでだ・・・・・・かいものっつって、こんな時間までかえらねぇなんておかしいだろ・・・・・・クソ・・・携帯もつながらねぇし・・・・・)」


寺坂「(母親の家出とか笑えねぇよ…・・・)」


寺坂「(あのヤローは今日は23時にかえるっつってたな…くそ、全部アイツが・・・アイツが悪ィんだ・・・!)」


寺坂「(玄関にある金属バットで・・・・・・・・・・・・)」ハッ


寺坂「(ダメだろ・・・・・・殺すっつうことがどういうことか・・・あんなに学んできたんだからよ・・・)」



ガチャッ


男「・・・ただいま」


寺坂「・・・・・・」


ヒュンッ


ガッ


寺坂「・・・ぅあッ・・・!??テメ・・・(金属バット…!!)」

男「お前が顔に傷つくってくれたせいで会社じゃ厳重注意食らうし車がねーってことはアイツも家にいねーってことだし何もかもがテメーのせいでおじゃんじゃねぇかよ・・・アァ!?」ガッ


寺坂「・・・ウグッ・・・!!(やばい、コイツは、加減がわからねぇ馬鹿だ・・・!!逃げるか殺すかしねぇと殺される・・・!)」ダッ


男「あ、テメェ!!逃げてんじゃねえぞ!!!・・・テメェが帰ってくるまでこの家で待ち続けてやっからな!!!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom