エレン「巨人共を駆逐してやる!」ユミル「……」 (108)


※原作10巻までのネタバレ有り


〜食堂〜

コニー「もうだいぶ訓練にも慣れてきたよなー」

アルミン「みんな頑張ってきたからね…」カチャカチャ

コニー「試験では採点されてるんだよな…俺10番内に入れるか不安だよ…はぁ」ズズー

アルミン「はは…僕には縁がない悩みだな、合格するのがやっとだし」

エレン「おいおいアルミン、悪い癖だぞ。最後までやってみないとわかんないだろ」

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アルミン「それはわかっているけど…。でもほら、僕は憲兵団になりたい訳じゃないし、合格さえできればいいんだ」

エレン「ならいいんだけどよ…」

コニー「なぁエレン、お前はやっぱり調査兵団に入るのか?」

エレン「あぁ…最初から言ってるだろ?俺は調査兵団に入って…巨人共を駆逐してやるんだ!」


ユミル「……」

クリスタ「どうしたの?ユミル」

ユミル「いーや、馬鹿が馬鹿げたことを言ってると思ってさ」ズズ

クリスタ「もう、ジャンみたいなこと言うんだから」

ユミル「ぶっ…!あれと一緒にするなよ」

クリスタ「私はいいと思うけどな」

ユミル「は?」

これは…


クリスタ「エレンのこと、自分の目標をしっかり持ってるってすごいことだと思う」

ユミル「……」

クリスタ「それにね?昨日エレンと話したんだけど、エレンって人を惹きつける何かがある気がするの」

クリスタ「嘘がない…っていうのかな、何も隠してないありのままの自分でいるのがすごいっていうか…」

ユミル「……(ズキン)」

クリスタ「だからエレンの目標は本気だし、素敵だと思う」

ユミル「…死に急ぎ」

クリスタ「え?」

ユミル「あーいうのを死に急ぎっていうんだよ、死んだら何も残んねぇ、残るのは死体だけだ」

ユミル「この話はこれで終わりだ。時間もあれだしもう行くぞクリスタ」ガタッ

クリスタ「あっ…待ってよユミル」ガタタッ

サシャ「…なんか気まずいですねぇ…」モグモグ

エレンは私と結ばれるべき。他の女が近付くのが許せない。


〜次の日〜

ユミル「おい芋女、クリスタのやつ見てないか?」

サシャ「そろそろ忘れてくれませんか?それ…」

ユミル「んなことはどうでもいいんだよ」

サシャ「はぁ…次の馬術の訓練の準備に行ったんじゃないですか?」

ユミル「もう行ったのか、馬術が得意だからって張り切りやがって」


エレン「なぁクリスタ」

クリスタ「?どうしたのエレン」

エレン「お前確か馬術得意だったよな?次の訓練の為にコツとか教えてくれないか」

クリスタ「えっ…あぁうん!いいよ!」

エレン「悪いな、時間とらせて」

クリスタ「ううん!…自分の何かが認められるって…うれしいから…」ボソ

エレン「クリスタ?」

クリスタ「な…なんでもないよ、まず馬に対してね…」

エレン「あぁ」

ユミル「…あいつ」


〜訓練兵団解散式〜

ジャン「やったぜ!これで内地での快適な暮らしが待ってる!」

エレン「ジャン…内地に行かなくても、お前の脳内は快適だと思うぞ?」

ライナー「ブフーッ」ブシュッ

アルミン「うああぁぁ」


ユミル「また馬鹿同士で騒いでやがる」

クリスタ「みんな合格できて安心してるんだよ」

ユミル「さすが10番様はいうことが違うねぇ」

クリスタ「もうやめてよ!…私だって10番内に入れたなんて何かの間違いだって思ってるよ」

ユミル「もう決まったことに間違いもクソもないだろ、それで?もちろん憲兵団に入るんだよな?」

クリスタ「私は…」


エレン「オレには夢がある…、巨人を駆逐してこの狭い壁内を出たら…外の世界を探検するんだ」


クリスタ「!…私は…!」

ユミル「…クリスタ、今は言わなくていいや」ポン

クリスタ「え…?」

ユミル「場に流されるやつは早死にする、配属兵科決定の日までよーく考えな」ガタッ

クリスタ「ユミル…」


〜〜〜〜〜

※ユミルがエレンと同じ班という設定で


エレン「はぁ…!?調査兵団にするって?

コニー「ジャンと同じ兵団に入りたくねぇだけだよ!」

サシャ「あのぅみなさん…上官の食糧庫からお肉盗ってきました」

エレン「サシャ…お前独房にぶち込まれたいのか…?」

サシャ「大丈夫ですよ、土地を奪還すればまた…牛も羊も増えますから」

トーマス「ウォールマリアを奪還する前祝いに頂こうってわけか、食ったからには腹括るしか無いもんな!」

サムエル「…俺もその肉食う!」

ミーナ「わ…私も食べるから!取っといてよ…!」

エレン「………」

エレン「そうだよな、巨人さえ駆逐すれば…!」

ユミル「まだ言ってんのか?そんな無茶苦茶な夢物語を」

エレン「は…?すまん…何か言ったかユミル?」

ユミル「妄想だって言ってんだよ、お前がどんなに高貴な夢を語ろうが世界なそんなに甘くない」

エレン「それでも本気で目指してんだよ…」

ユミル「お前が死ぬ気でやった程度でなんとかなるなら、今までの先輩方ななんとかしてただろうさ」

ユミル「だが五年前にウォール・マリアも突破された、結局進展どころか逆に巨人相手に圧迫されてんだよ」

エレン「違う!!戦術は発達しているんだ!!五年前のように巨人の好きにはさせない!!!」

ユミル「お前が死にたいんなら勝手にすればいいさ、だけどな、クリスタを…周りを巻き込むんじゃねぇよ!」

エレン「は!?クリスタは今関係ないだろ!」

ミーナ「やめなよ2人共!今は作業中…」

ビュウ!ブワァァァァ

エレン「熱ッ…!?」

ユミル「………!?」

ゴォォォォォ

エレン「何が———!?」

エレン「…っ!立体機動に移れっ!」

ドゴォォォォォォ

トーマス「壁が壊された…」

コニー「まただ…また…巨人が入ってくる…」

エレン「目標目の前!!超大型巨人!!」

エレン「これはチャンスだ絶対に逃がすな!!」


〜〜〜〜〜

上官「お前達訓練兵も卒業演習を合格した立派な兵士だ!今回の作戦でも活躍を期待する!」


エレン(クソッ!最大の機会に逃げられた…!!)

トーマス「エレン、あれは仕方ないさ…あれだけ素早く反応して逃げられたんだから」

エレン「トーマス…」

エレン「…アルミン、こりゃあいい機会だと思わないか?この初陣で活躍しとけばスピード出世間違いなしだ!」

アルミン「…!あぁ…間違いない」

ミーナ「言っとくけど2人とも…今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね!」

トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど今回は負けないぜ!」


ユミル(………)

上官「34班前進!!」

エレン「行くぞ!!」

34班「おおぉぉ」

クリスタも巨人だったら悲しいな……


エレン(…決して楽観視していたわけじゃなかったが、これはあまりにも…)

アルミン「奇行種だ!!避けろっ!!」ギュアァ

ドォッ!

エレン「!!」


トーマス「うっ…うわぁ…クソ…!」

奇行種「」ゴクン ズシン…ズシン…


エレン「待ちやがれ!!」ギュイィィィ

アルミン「エレン!!下にも1体———」

エレン「うッ!!?」ブチッ ガシャァァァ

ミーナ「そんな…エレンが…」

ナック「お…おい…やばいぞ止まってる場合か!!来るぞ!」

ナック「かかれっ!」

ガシッ ウァッ
ビンッ バンッ


ミーナ「きゃあぁぁぁ」
ギュイィィィィザクッ

ミーナ「………え…?」

ユミル「……」

ミーナ「あ…ありがとうユミル!!」

ユミル「礼なんていらねぇよ、自分の為にしただけだ」

ユミル「それにそんなヒマがあったら早いとこ上に上がるこったな」パシッギュイィィィ

ミーナ「まっ…待ってよ!」パシッ


ユミル「おらアルミン!いつまでぼーっとしてやがる!」ゲシッ

アルミン「うわっ…!え…っ」

ミーナ「そんなユミル…」

ユミル「お前らも見ただろ?あれが巨人さ、そしてあれが死に急いだ結果だ」

ユミル「死にたくなけりゃ自分が生きることを考える方が利口なんだよこの世界は」


ミーナ「で…でもユミルは私を助けてくれたじゃない…」

ユミル「助けたわけじゃない、言ったろ?私の為にやったのさ、この任務は巨人を殲滅するのが目的じゃない、だけど生き残る為にはある程度巨人を始末しなけりゃならない」

ユミル「気を取られてる巨人はやりやすいからな…ただあっちは間に合わなかったけどさ」

ミーナ「うぅ…みんな…」


ユミル「さて…移動したほうがよさそうだな…」

アルミン「待って!まだエレンが!!」

ユミル「勝手に死に急いだ結果だ、それに住民の避難が終わるまで帰還はできない」

ユミル「かといってお荷物を背負って生き残れるはずがない、あいつはここでリタイアだ」


アルミン「そんな…」

ユミル「…なら止血だけでもしてやったらどうだ?死体と思われれば巨人も気づかないかもな」

アルミン「うっ…エレン!!」パシッギュイィィィィ


ユミル「私らはいくぞ」

ミーナ「…うん」

ユミルかっこいいな

お、ミーナ生存!?


アルミン「エレン…エレン…!」

エレン「ア……アルミン…」

アルミン「喋らなくていいから!とにかく今止血を!」

ズシン…ズシン…

アルミン「うッ…!巨人が…!?」ガシッ

アルミン「うぁっ…うぁぁぁぁぁぁぁ!!」

エレン「…アルミン……!」パシッギュイィ



ユミル「…!」ギュイィィ

ユミル(自分から口に…死に急ぎどころかただの大馬鹿か…)

ユミル(まぁしかし…これでクリスタも思い知るだろ…、美学なんて、今じゃただの戯れ言ってことが)

ユミル(これでクリスタが憲兵団に行けば万々歳だ、エレンには悪いことをしたけど…自業自得さ)


クリスタ『何も隠してないありのままの自分でいるのがすごいっていうか…』


ユミル(…!あいつが死んじまったら…ずっと自分を隠し続けて生きていくのか?クリスタ…)

ユミル(結局死に場所を探して調査兵団に入るのか?馬鹿が…)チッ

ユミル(自分を誤魔化さずに生きていくヤツを見ていれば変われそうなのか?そうなんだな臆病者!?)

ユミル「…っ!!」グンッパシッギュイィィィィ

ミーナ「ユミルっ!?どこへ——」

ユミル「先に行ってろ!」

期待


エレン「こんなところで…[ピーーー]るか……」

アルミン「エレン!!早く!!」


ユミル「うぁぁぁぁぁ」ギュイィィィィザクッ

アルミン「ユミル!?」

ユミル(………っ外した…!?)

ブゥン

ユミル「ぐ…っ」ドゴッ ガシャァァァ

アルミン「ユミル!!くっ巨人の顔が離れて…エレン早く出るんだ!!」


エレン「うっ…く…、アルミン…お前が…お前が教えてくれたから…俺は…外の世界に…」バクッ!

アルミン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

>>17
文字化けしたww

修正
エレン「こんなところで…[ピーーー]るか……」

>>18
メール欄にsagaと入れないと、ここは変な変換されるよ

>>18
メール欄にsagaじゃなかったっけか…?

グダッてすいません
原作通りの台詞なんでご容赦ください

>>19
ありがとうございます
やってみたけどよくわからず…

多分今後適用単語は使わない気がするから手探りで進めてみます


sag「e」でなくsag「a」


〜〜〜

————
———…ん
コニー「アルミン!!」

アルミン「!?」

コニー「目を覚ませ!!」

アルミン「コニー…」

コニー「ケガは無ぇのか?オイ!?お前の班は!?」

アルミン「…あ……ぁぁぁあああ!!」

コニー「落ち着け!!アルミン!みんなは…」


クリスタ「待ってコニー!きっと動転してるんだよ!そんな言い方したら混乱しちゃう!」

クリスタ「ねぇ…アルミン…落ちついて?ユミルは…みんなは…どこ…?」

アルミン「あ…あぁ…!」

アルミン「そうだ…!ユミルはあっちに…」

クリスタ「ほんと!?」

アルミン「ただ、ケガをしてるんだ!!早く助けないと…」

コニー「俺が行く!!」パシッギュイィィィィ

アルミン(頼むユミル…君だけでも生きていてくれ…!!)


コニー「いたぞ!!」ギュイィィィィダンッ

クリスタ「ユミル!!」ダッ

クリスタ「ユミル…生きてる…よかった…」グスッ

ミーナ「みんな!」ギュイィィィィ

コニー「ミーナ!お前も生きてたのか!!」


ミーナ「うん…ユミルが助けてくれて…!?ユミル!?」

クリスタ「大丈夫…生きてる…から…」グシグシ

ミーナ「よかった…」



ユミル「う…」

クリスタ・ミーナ「ユミル!!」ガバッ

ユミル「ここは…あぁ…、私は大丈夫だ…」

アルミン(僕は…結局何も出来なかった…)


〜〜〜

ジャン「やっと撤退命令が出たってのに…ガス切れでオレ達は壁を登れねぇ…」

ジャン「そんであの腰抜け共のせいで全員死ぬんだろうな…」


ミカサ「アニ!」ダン

アニ「…!」

ミカサ「何となく状況はわかってる…その上で…市場を挟んで申し訳ないけど、エレンの班を見かけなかった…?」

アニ「私は見てないけど壁を登れた班も…」

ライナー「そういやあっちに同じ班のアルミンとニーナがいたぞ」


ミカサ「アルミン」タッ

アルミン「!!」ビクッ

アルミン(ミカサ…ダメだ…合わせる顔がどこにあるっていうんだ…、こんなことなら…あの時一緒に…死んどくんだった…)


ミカサ「アルミン…ケガはない?大丈夫なの?」

アルミン「」コクン

ミカサ「(ほっ…)エレンはどこ?」

アルミン「………!!」

ミーナ(アルミン…?)


アルミン「僕達…訓練兵34班…トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、エレン・イェーガー…」

アルミン「…以上4名は自分の指名を全うし…壮絶な戦死を遂げました…!!)

ユミル・ミーナ(……!!)

34ハンハホボハンカイカ…
オレタチモマトモニキョジントブツカレバ…


アルミン「ごめんミカサ…エレンは…僕の身代わりに…」

ミカサ「アルミン」


ミカサ「落ち着いて、今は感傷的になってる場合じゃない」

ミカサ「マルコ、本部に群がる巨人を排除すればガスの補給ができてみんなは壁を登れる…違わない?」

マルコ「あ…あぁそうだ、し…しかしいくらお前がいてもあれだけの数は…」

ミカサ「できる」スッ

ミカサ「私は強い…」


〜〜〜〜〜〜

ジャン「おい!!オレ達は仲間に一人で戦わせろと学んだか!?お前ら!?本当に腰抜けになっちまうぞ!!」

ライナー「そいつは心外だな…」

アニ「………」

マルコ「はぁー…」

サシャ「や…やい腰抜けー弱虫ーア…アホー」ダッ

ダダダダダダ…


訓練兵「あいつら…ちくしょう…うおおぉぉぉぉおお!!」

クリスタ「ユミル!!」

ユミル「私は無理だ、腰抜け結構だからここで待つさ…なぁに、一度死にぞこなったんだ…なんとかする」


ミーナ「ユミル…!行こう!!クリスタ!!」

クリスタ「う…うん…!」

ユミル「クリスタ!!」ガシッ

クリスタ「ユミル!?」ガクッ

ユミル「くたばったら承知しないからな?」

クリスタ「…うんっ」ダッ


ユミル「………」


ユミル(おいエレン…お前は結局そんなもんだったのか?)


ユミル(自分に馬鹿正直に生きて、巨人を駆逐するんじゃなかったのかよ)


ユミル(クリスタはお前を見ていれば…もしかしたら前に進めるかも…って…一瞬でも思ってやったのに…)


ユミル(…なっさけねぇな男のクセに、結局…『人のため』に…死にやがった、馬鹿やろうが)


ユミル「私は自分のためだけに生きる…!!私のためにクリスタに構ってるだけさ…そうだろ…?」ギュウ…


今日はこの辺で寝落ち

今日の夜時間が空いたら再開します

乙、待ってるよ


ユミルかわいい


昼ですが時間が空いたんでちょっとだけでも進めときます

おお


〜〜〜〜〜〜

クリスタ「なんとか…帰ってこられたね…」

ユミル「あぁ、何度か死ぬかと思ったけどな」

ユミル「特にこいつに抱えられて帰るときは生きた心地がまったくしなかったよ」


コニー「おい…それが助けてもらったやつの態度かよ…」

ユミル「あぁ感謝はしてるよ…それと謝らないとな」

ユミル「チビだから力なんてまるでないと思ってたよ」


コニー「おい…言いたいことがあるならはっきり言えよクソ女…!」

ユミル「はっ、やっぱりはっきり言わねぇと馬鹿の頭には通じなかったか?」

コニー「てめぇ…!!」ギリ…


クリスタ「やめて2人とも!気が動転してるんだよ!」

クリスタ「急にたくさん友達が死んでしまったんだもん…仕方ないよ」

ユミル「さすが私のクリスタ!今度結婚しようか」ダキッ

コニー「確かに…いつも以上にふざけてやがる…」


ユミル「ところ…でミカサがいないみたいだが…」キョロキョロ

コニー「確かミカサはジャン達と一緒に遅れて来たと思ったんだが…」

コニー「ジャン…まさかミカサは負傷でもしたのか?」


ジャン「オレ達には守秘義務が課せられた…言えない」

ジャン「もっとも…どれ程の効果があるのかわからんが…」


コニー「守秘義務?」

ユミル「何だそりゃ?」

ジャン「隠し通せるような話じゃねぇ…すぐに人類全体に知れ渡るだろう…それまでに人類があればな…」


ユミル「………、アルミンもいないな…突入のときに死んだのか?」

コニー「てめぇふざけんなよ!!生きてるよ!アルミンもジャン達と一緒だったはずだけど…」

ジャン「………」


ユミル「それも守秘義務…か?しかしミカサとアルミンが揃っていないなんて偶然とは———」

ドォォオォオオォォオオォォ…!

ライナー「砲声!?」

訓練兵「なぜ一発だけ?オイ!?壁の中だ!!」


ライナー「……!!」バシッギュイィィダンッ

訓練「!?ライナー!?」

アニ・ジャン「……!」バシュッ

訓練兵「オイ!?お前ら!!」


ユミル「…何だってんだ…」

クリスタ「ユミル!私達も…もがっ」グィ

ユミル「パスだ、ここで立体機動を使っても何も得しねぇよ…こんだけ騒ぎになりゃあどうせ後でわかる」

クリスタ「わふぁったふぁらふぇをふぁなひて」ジタバタ


〜〜〜〜〜〜

駐屯兵「トロスト区奪還作戦だと!?嘘だろ…扉に空いた穴を塞ぐ技術なんか無いのに…!?」

駐屯兵「上は何考えてんだ!?もうトロスト区に入ったって無駄死にだろ!?チクショウ…そんなに手柄が欲しいかよ…」


ユミル「………」

クリスタ「ユミル…一体どういうことなんだろ…」

ユミル「その内わかるさ、あんまり騒ぐと周りと同レベルだぞ」


ザワザワ
ザワザワ


ピクシス「注!!もおおおおおおく!!」

ピクシス「これよりトロスト区奪還作戦について説明する!!」

ピクシス「この作戦の成功目標は破壊された扉の穴を——」

ピクシス「塞ぐ!!ことである!!」


マルコ「塞ぐって…一体…どうやって?」

ピクシス「穴を塞ぐ手段じゃがまず彼から紹介しよう!訓練兵所属エレン・イェーガーじゃ!」


コニー「え!?…エ…エレン!!?」

ユミル「………!!」

ピクシス「彼は我々が極秘に研究してきた巨人化生体実験の成功者である!!彼は巨人の体を精製し意のままに———」


ユミル(エレンが…巨人!?おいおいそんな感じは微塵もなかったぞ…)

コニー「なぁ…今指令が何言ってんのかわかんなかったが…それはオレがバカだからじゃねぇよな!?なぁ!?」

ユミル「ちょっと黙っていてくれ…バカ」


〜〜〜〜〜〜

ユミル「ダハハハハ…お笑いだな!巨人を滅ぼすって言ってたやつが実は巨人でしたってか」

クリスタ「ユミル…」

ユミル「あいつ巨人を殲滅したら最後は自分で死ぬんじゃねぇの?巨人は駆逐してやらないとなぁ!ダハハハハ!」

コニー「うるせぇクソ女!エレンは人間の味方だろうが!」ガシッ


ユミル「…味方?お前まさか巨人に善だの悪だの唱えるつもりか?善も悪もねぇよ…あるのは…」

ユミル「…巨人って事実だけた」バシ

コニー「う…」

クリスタ「ユミル…?」


ユミル「白けたな…せいぜい死なないようにやるぞクリスタ」カチャカチャ

クリスタ「う…うん…」カチャカチャ


エレン(俺にかかってるんだ…人類の希望が…)ドクン

エレン(巨人の力のお陰で助かったけど…憎かろうがまずはこの力を使って壁を塞ぐ……ん?)


エレン「あ…ピクシス司令!話したい人物がいるのですが…少し時間を…」

ピクシス「時は一刻を争う!!そんなことをしているヒマはお主にはない!!!」

エレン「う…っ」ビリビリ


ピクシス「…と言うところじゃが、作戦の要のお主に気がかりがあってはうまくいくはずもない、行ってくるがよい」

エレン「あ…ありがとうございます」バッ


ほとんど原作の台詞ばっかになってしまった…

ではまた夜書きます

乙 待ってるぞ

一応saga入れといたら?


エレン「ユミル!」

ユミル「ん? …エレン!?」


ユミル「なんだよ? さっさと行かなくていいのか巨人野郎」

エレン「オレを助けようとしてケガをしたって聞いたんだが…その口のききかたなら大丈夫そうだな」ハァ


クリスタ「えっ…ユミルが…エレンを!?」

ユミル(余計なことをこのバカ…)チッ

ユミル「別に仲間だから〜だとかくだらない理由で助けたわけじゃないからな」

エレン「いいじゃないか仲間で」


ユミル「私がよくないんだよ」

エレン「じゃあ何で助けたんだよ」イラ

ユミル「そりゃお前…」ハッ…

ユミル(バカか私は…ここでクリスタが〜とか言ったらいろいろ台無しじゃねぇか…)チラ

クリスタ「?」


ユミル(かといって今更「仲間だから」とか言えるわけがない…)

エレン・クリスタ「ユミル?」

ユミル「あー…お前が気になるからだよ」

エレン「はぁ?」

>>38
saga入力出来てればsagaって出るのか!

ありがとうございます

�棟


ユミル「死に急ぎの夢見る馬鹿が今後どうなるのかさ、すぐ死なれちゃあ面白く無いだろ?」ククッ

エレン「お前なぁ…」

イアン「エレン! いい加減にしろ!」


エレン「はっはい!」ダダッ

ユミル「…ふん」

クリスタ「…ユミル…ごめんね」

ユミル「はぁ? 今の話を聞いてなかったのかクリスタ? 私は自分のためにエレンを…」


クリスタ「エレンのことが好きだったんだね」

ユミル「そうだ私がエレンが好きだから……は?」

クリスタ「だから私がエレンと話した後ちょっと不機嫌だったんだね…そんなことも気付けないで私…」


ユミル「ちょっ、ちょっと待てクリスタ…」

クリスタ「こんな時代でも…ううん、こんな時代だからこそ人を好きになるって大事だと思うの」

ユミル「いやだからだな…それは——」


クリスタ「違うの? じゃあなんでエレンを…」

ユミル「いや…まぁ…もういいや」

クリスタ「いいなぁユミルは」


ユミル(…お前のせいだぞ…クソ馬鹿野郎! どうせ巨人化で助かるんなら余計なことするんじゃなかった)ギリギリ…


〜〜〜〜〜〜


ユミル「……よし、なんとかなったな」

クリスタ「また…人がたくさん…」

ユミル「考えんなって言ってんだろ、今までもこれからも…いくらでも死んでいくんだ…自分の事だけ考えてな」

クリスタ「………」

サシャ「うぅ…」


ユミル「お前もいつまでもビビってんじゃねぇ!」

マルコ「あ…」

アルミン「赤い…煙弾…」

マルコ「失敗…したのか…?」


クリスタ「そんな…」

ユミル「………」

ユミル(分かっちゃいたがな…今日巨人になるのを知ったってのも笑えるが…)

ユミル(…そうそうすぐ思い通りに動けるはずは無いんだ)


アルミン「く…くそっ!」ダッ

マルコ「ア…アルミン!?」

ユミル「………」


ユミル「どいつもこつも死に急ぎの…バカばっかりだ…ほんとに…」

クリスタ「ユミル」


クリスタ「ユミルは後悔とかしてもいいの?」

ユミル「…なんだよいきなり…」

クリスタ「私は後悔することが多いよ…、でも…それが正しいとは思ってないの」

ユミル「はっきり言えよ、回りくどいのは好きじゃない」


クリスタ「正直に言うけど怒らないで聞いてね? …ユミルの態度じゃ気持ちは伝わらないよ」

ユミル「………」

クリスタ「このまま離れ離れになったらきっと後悔する!!そうでしょ!?」


ユミル(めんどくさいことになりそうだ…)

クリスタ「余計なお世話とは分かってるけど…」

クリスタ(守ってもらうばっかりじゃなくて…何かお返しをしたいの…)


ユミル「お前な、状況分かってんのか?」

クリスタ「………」

ユミル「今は作戦中だし、先輩方はおそらく今まさに死んでいってる」

クリスタ「………」

ユミル「そんな中で好きだ嫌いだとお前の頭は…」


クリスタ「そんなの分かってるよ!!だけどユミルは私の友達だから!!」

ユミル「………」

クリスタ「…友達…だから…」ポロ


ユミル「分かった分かった…努力するよ、これでいいだろ」

クリスタ「…グス」コクン

ユミル「お前って意外と…いや、やっぱいいや」ケタケタ

クリスタ「うぅ…笑わないでよ…」


サシャ「…っ! 煙弾ですよ…!! 色は……黄色っ!!!」

クリスタ「! ユミル…エレンがやったよ!!」

ユミル「…バカもバカなりに役に立ったみたいだな…」


〜〜〜〜〜〜

憲兵団A「最後にシャフトを交換したのはいつだ?」

サシャ「6日前の掃討作戦の後です」

憲兵団B「すべて記録にある」

憲兵団A「よし次!お前だ」

クリスタ「41班所属クリスタ・レンズです」

憲兵団A「最後にシャフトを…」




ユミル「………」

クリスタ「誰かが捕まえた巨人を殺しちゃったんだね…」

ユミル「…らしいな」

クリスタ(エレンは隔離されたみたいだし…良くないことしか起こってない…)


クリスタ「ねぇユミル…私…、私ね…」

ユミル「………」

クリスタ「所属兵団なんだけど…」


ユミル「…聞かねぇよ」

クリスタ「え…?」

ユミル「お前が自分で考えて決めたんだろ? なら私は何もいわないさ」

クリスタ「…うん」


上官「訓練兵整列!壇上正面に倣え!」


〜〜〜〜〜〜

エルヴィン「——以上だ、他の兵団の志願者は解散したまえ」


訓練兵「………!」ザッ

ザッザッザッザッ

ザッザッザッザッザッ


エルヴィン「………」

エルヴィン「君達は、死ねと言われたら死ねるのか?」

アルミン「…死にたくありません!」


エルヴィン「そうか…、皆…良い表情だ」

エルヴィン「では今! ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!」

エルヴィン「これが本物の敬礼だ! 心臓を捧げよ!」

訓練兵一同「ハッ!!」


クリスタ「………」ブルブル

ユミル「…泣くくらいならよしとけってんだよ」

エルヴィン「よく恐怖に耐えてくれた…君達は勇敢な兵士だ、心より尊敬する」

エルヴィン「一時解散とする…明日からは正式な調査兵団だ…今日は自由にするといい」


ユミル「…なんで調査兵団にしたんだ?」

クリスタ「私だって…戦いたいから…」

ユミル「…そうか」

クリスタ「ユミルは…ユミルは何で調査兵団に…」

ユミル「……エレンがいるからな」


クリスタ「………!!」

ユミル(こう言った方が誤魔化しやすい)

クリスタ「そっか…やっぱり私は間違ってなかったんだね…!」

ユミル「………」ハァ


〜第57回壁外調査当日〜


ジャン「きっちり値踏みさせてくれよ、自分の命に見合うのかをどうかをな…」

エレン「あ…あぁ…」

アルミン「エレン、ユミルが話があるみたいだよ」

エレン「え…ユミルが?」


ユミル(嵌められた…完全にやられた)イライラ

エレン「どうしたんだよユミル、俺早く行かなきゃ…リヴァイ班長おっかないんだよ」

ユミル「あー…簡潔にいこう、私はお前のことが好きだ」

エレン「は…?」


ユミル(クリスタがこれで死に場所を探すのを止めるつもりなら表面上だけでも合わせてやるさ)

ユミル「えー…だから…あー…っと、お友達になってください?」

エレン「友達…って…、いや…オレ達はもう仲間だろ?」

ユミル「察しろこのバカ」


エレン「まぁ…オレも嫌じゃないけど…」

ユミル「…は?」

エレン「ユミルは何ていうのか…うーん…うまく言葉には出来ないが、実は優しいだろ」

ユミル「………」


エレン「何で嫌そうな目をしてるんだよ」

ユミル「お前の頭の中は巨人まみれだと思ってたけど訂正しとく、お花畑だったな」

エレン「何でオレが罵倒されてんだよ!!」

ユミル「まぁ…せいぜいお前の足掻きを見ててやるよ」ニヤ

ユミル「じゃーな、 さすがにどやされるぞ」スタスタ


エレン「…何でオレが試されてるんだよ…」


クリスタ「どうだったユミル」

ユミル「………」ゴン
クリスタ「いっ…!」

ユミル「余計なことすんな」


クリスタ「う…だって…」

アルミン「ごめんユミル…謝るよ」

アルミン「でも今のエレンには気晴らしも必要だから…僕も協力したんだ」

ユミル「まぁ…、おもしろいヤツではあるけどな…色んな意味で」


ユミル「それよりも…だ、今は生き残ることを考えないとな」

アルミン「調査では毎回多くの兵士が命を落とすらしいからね…」

アルミン「巨人の巣窟に出るんだ…当たり前のことさ…」ガタガタ


クリスタ「………」ブルブル

ユミル「まぁいざという時は先輩方が何とかしてくれるだろ、できるだけ巨人に近づかなけりゃいい」

ユミル「幸い新兵はある程度安全地帯だからな」


上官「新兵!配置につけ!」


エルヴィン「第57回壁外調査を開始する! 前進せよ!!」


エルヴィン「長距離索敵陣形!!展開!!」


ドドッドドッドドッドドッ


ユミル「………」

ユミル(説明の時から思ってはいたが…なるほど、合理的な陣形だよ)

ユミル(これなら新兵側まで巨人に侵入されることはそうないだろ…そこまで侵入されれば撤退だろうな)


ユミル「悔やまれるべきはクリスタとは逆の配置だってことだが…」

班長「ユミル!集中しろ!」

ユミル「はっ!」


ユミル「あの…班長」

班長「なんだ!」

ユミル「先ほどから左翼方向にばかりに進路が変更されているようですが…」

班長「…右翼側に巨人が集中してるのかもしれん」

ユミル「………!」


ユミル(冗談じゃない…ふざけやがって!)


ペトラ「口頭伝達です!!」

ペトラ「右翼索敵壊滅的打撃!!右翼索敵一部機能せず!!」

ユミル「………!!!」
ペトラ「以上の伝達を前方に回して下さい!!」


班長「ユミル!お前が伝達しろ!」

ユミル「……っは!」

ユミル(伝達には行く…だがその後は好きに行動させてもらう!!)


ユミル「………」

ジャン「…なんでお前がこっちに来てんだよ」

ユミル「あぁ…右翼がやばいって伝達がきたからどんなもんか見学にな」

ユミル「そしたら同期4人で仲良く乗馬ときたもんだ」


ジャン「だから巨人と戦ったんだよ!! 馬に逃げられて! クリスタが連れてきてくれたんだよ!」

ユミル「で? その奇行種はどこに行ったんだよ」

アルミン「中央方向に…! たぶんエレンのいる方向だ!!」


ユミル「先輩方も奇行種くらい止めてくれよな…」

アルミン「違うんだ! あの奇行種は——」

ライナー「早く配置に戻るぞ! ぐずぐずしてたら置いてかれちまう…!」

ジャン「そうだな…撤退の指令が出るはずだ…」


ドォォォォォ


ジャン「緑の煙弾だと!?撤退命令じゃないのか…」

アルミン「判断に従おう」カチッ ドォォォォォ


ユミル「じゃあ私はここでな…気をつけろよ」

クリスタ「うん、ユミルも気をつけてね」


今日はこの辺で寝落ちします

ラストはなんとなく考えてるんだけど間がなかなか浮かばない…

おつー

縺翫▽


昨日は忙しくて書けんかった…

57回壁外調査編はおおよそ考えたんで続き書きます


ユミル「随分と班と離れちまった…、だがこの進路…もしかして森にぶつかるんじゃねぇだろうな…」


サシャ「はぁ…木の上で待機して…巨人を森入れるななんて…」

コニー「ミカサがいるのが救いだな」

ミカサ「そんなことはない…、巨人を引きつければいいだけなのだから立っているだけでいい」

サシャ「そ…それなら安心ですね」


ユミル「よぉミカサ」

コニー「な、なんでお前がここにいるんだよ!?」

ユミル「自分の班とはぐれてな、合流させて貰おうと思ってさ」

ミカサ「…何の用?」

ユミル「さすが察しがいいな、マフラーを貸してくれ」


ミカサ「…? あなたが何を言っているかが分からない」チャキ

ユミル「おいおい仲間相手に構えんなよ」

ミカサ「これはとても大切な物…誰にも渡さない」

コニー「お…おいミカサ落ち着けよ」


ユミル「ちっ…、勘違いしてるみたいたがら手短に説明してやるよ」

ミカサ「………」

ユミル「エレンのいる方向に奇行種の巨人が一直線に向かってる(らしい)」ボソ

ミカサ「………!!」

ユミル「しかもそいつ一匹が原因で右翼索敵班が壊滅したそうだ」

ミカサ「………」

ユミル「…エレンの所に向かった方がいいんじゃないのか?」


ミカサ「でも…感情に任せて勝手な行動はできない…、前にもエレンに注意された…」

ユミル「んなこたぁ分かってるよ、頭の固い先輩方が許してくれるはずがない」

ユミル「だったら…バレなきゃいいんだよ」ニヤァ

サシャ「何でこんな巨人に囲まれてる状況で平然としてるんですか2人共…」


ミカサ「バレない…?」

ユミル「今は先輩方は巨人が来てるかの確認に必死だ、その内にマフラーを貸せ」

ユミル「幸いお前と私の身長はほぼ一緒だ、髪も黒いし体格も服の上からなら大差ない」

ユミル「私がお前に変装しときゃあ先輩方も疑わないだろ、元々ここの班じゃないから人数の増減もないわけだ」


コニー「お前バカか? 顔でバレバレじゃねーか」

ユミル「バカはお前だバカ、だからマフラーを借りるんだろうが」

ユミル「マフラーで顔を隠してれば遠目じゃあ分からないだろ」


ミカサ「分かった…エレンの為だし仕方ない」

ユミル「よしきた、いざという時はコニーとサシャに口裏を合わせてもらうさ」

サシャ「え…」

コニー「バレたらオレ達まで巻き込まれるじゃねーか!」


ユミル「静かにしろバカ、さて…後は抜け出すタイミングなんだが…」


キィヤァァァァアァアァァア!!


サシャ「!!?」

コニー「何だ!?」


ドドドドドド!!

ミカサ「巨人が一斉に森の中に…!?」

コニー「……何で急に俺らを無視すんだ!? こいつら全部奇行種だったのかよ!?」

上官「何でもいい!! ここを通すな!!」


上官「戦闘開始!!」



ユミル「こりゃいい…どうやら神様とやらもミカサに味方してるらしい、今がチャンスだ」

ミカサ「分かった」ザ


サシャ「待って! 聞いて下さいミカサ!」

サシャ「さっきの悲鳴聴いたことがあります! 私のいた森の中で!」

ミカサ「サシャの故郷で?」

サシャ「アレと同じなんです…追い詰められた生き物がすべてをなげうつ時の声…」


サシャ「狩りの最後ほど注意が必要だって教えられたんです!」

ミカサ「…? だから…注意しろと?」

サシャ「いつもより百倍して下さい! 森なめたら死にますよあなた!!」


ミカサ「私も山育ちなんだけど…」

サシャ「野菜作ってた子にはわからないですよ!」

ミカサ「…そう」


ミカサ(いや…確かにサシャの勘は結構当たる…それも主に悪い予感の時だけ…)

ユミル「早く行けミカサ!!」ボソッ

ミカサ「………!」パシッ ギュィィィィイ


エルヴィン「全員戦闘開始!! 女型の巨人を死守せよ」

全員「!? ………!!」パシッギュィィィィイ


リヴァイ「チッ…!」ザクッ…ギュィィザクッ

ミケ「ふんっ…!」ザクッ

ハンジ「数が…多すぎる…!」ザンッ

エルヴィン「………」

ザクッ
ギュィィィィイ
ブチブチ…
ギュィィィィイ ザクッ
ペキ…ブチ


エルヴィン「………!」

エルヴィン「全員一時退避!!」

リヴァイ「オイ…エルヴィン」ギュィィ…スタッ


エルヴィン「やられたよ」

リヴァイ「……何って面だてめぇ…そりゃあ」

エルヴィン「敵には全てを捨て去る覚悟があったということだ、まさか…」

エルヴィン「…自分ごと巨人に食わせて、情報を抹消させてしまうとは…」


エルヴィン「総員撤退!! 巨人達が女型の巨人の残骸に集中している内に馬に移れ! 荷馬車はすべてここに置いていく!」

エルヴィン「巨大樹の森西方向に集結し陣形を再展開! カラネス区へ帰還せよ!!」


パシュウウウウウウ


グンタ「どうやら終わったようだ、馬に戻るぞ! 撤退の準備だ!」

オルオ「だそうだ、中身のクソ野郎がどんな面してるか拝みに行こうじゃねぇか」

エルド「行くぞ!」


ペトラ「ちょっと待って、リヴァイ兵長がこっちに来るかも…煙弾撃っておくね」ドォォォォォ


エレン「本当に…奴の正体が…?」

ペトラ「エレンのおかげでね」

エレン「え…? オレは特に何も…」

ペトラ「私達を信じてくれたでしょ?」


ペトラ「あの時私達を選んだから今の結果がある…、正しい選択をすることって…結構難しいことだよ」

オルオ「オイ、あんまり甘やかすんじゃねぇよペトラ…こいつが何したって言うんだ?」

エレン「う…」

オルオ「みっともなくギャアギャア騒いでただけじゃねぇか、今回はエサ以上の働きは何もしてねぇよ」


オルオ「まぁ…最初は生きて帰ってくりゃ上出来かもな…たがそれも作戦が終わるまでだ、まだ評価できん」

オルオ「いいかガキンチョ、お家に帰るまでが壁外遠征だからな」

エレン「もう…わかりましたって」


エルド「お前ら…二人とも初陣でションベン漏らして泣いてたくせに…立派になったもんだな」

オルオ・ペトラ「!?」


エレン「えぇ!?」

ペトラ「ぎゃああああ!!」

ペトラ「言うなよ! 威厳とか無くなったらさぁ!!! どうするんだよエルド!!」

エレン(うわ! 本当なんだ!)

エルド「事実だろ、エレン、俺は漏らしてないからな」


オルオ「馬鹿め!! 俺のが討伐数とかの実績は上なんだが!? 上なんだが!? 馬鹿か!? バーカ!」

エルド「…討伐数だけでは兵士の優劣は語れない」

オルオ「うるせぇバーカ!」

エレン「すげぇ!! 空中で撒き散らしたってことですか!?」

ペトラ「エルドおおぉ!!」

グンタ「お前らピクニックに来てんのか!? 壁外なんだぞここは!」


グンタ「ちなみに俺も漏らしてねぇからなエレン!!」

パシュウウウウウゥゥ

グンタ「おっと…きっとリヴァイ兵長からの連絡だ」カチャ

グンタ「兵長と合流するぞ! 続きは帰ってからやれ!」パシュッ



???「………」ギュィィィィイ



ミカサ「こっちから煙弾が…エレン…!」パシッ ギュィィィィイ


一旦夕飯落ち

一時頃から再開します
相変わらず原作だらけですいませんほんと


ドドッドドッドドッドドッドドッ

ハンジ「エルヴィン…どうしてリヴァイに補給させたの? 時間がないのに…」

エルヴィン「ハンジ…、君が言ってた推論を思い出したからだ」

ハンジ「ん…?」


エルヴィン「超大型巨人が消えた時その中身を誰も見ていないのは…」

エルヴィン「"中身"が立体機動装置をあらかじめ装備していたから蒸気に紛れて素早く逃げることができたのでは、と言っていた件だ」


ハンジ「でもそれは…エレンが巨人から出てきた時の状況を考えるとできそうもないって結論づけたはずでは?」

ハンジ「装備は破損して戦闘服さえなくなってたし、何よりエレン本人が自力で立つことさえできないほど憔悴してた」


エルヴィン「女型の巨人は叫び声で巨人を呼び寄せる能力を持っていた、我々はそれを予想できず作戦は失敗した」

エルヴィン「あの敵を出し抜くためには発想を飛躍させる必要がある」


ハンジ「………」

エルヴィン「『巨人の力』に練度があるとしたら初心者のエレンを基準に考えるのは間違いだった」

エルヴィン「君の推論の通り敵が蒸気に紛れて脱出することができ——」


エルヴィン「…我々と同じ装備を身に纏っていれば、兵士に紛れ込むのができるかもしれない」



グンタ「…ん!(左手に誰か…)」

???「………」ギュィィィィイ

グンタ「リヴァイ兵長…」


エレン(右側に誰かいる…ミカサ!? 何やってんだお前こんなとこで!?)


グンタ「……イヤ違う…」


エレン(おい! どういうつもりだ! 一体何するつもり…)

ミカサ「………!」ヒュン!


グンタ「…誰だ?」

???「………」ヒュン



チギィィィィィィィン!!!

グンタ「うぉぉお!!?」ガクンッ

ミカサ・???「………!!!」ギャリリィィィィィィ!…ィィン


エルド「グンタ!?」

グンタ「くぉ…っ」パシッ ギュィィ

エレン「グンタさん!! 大丈——」ガクンッ


オルオ「エレン止まるな!! 進め!!」ガシッ ギュィィィィイ!

ペトラ「誰だっ!!」ゴォォォオ

エルド「エレンを守れ!! 立体機動で襲ってくるぞ!!」ゴォォォオ


オルオ「チクショウどうする!? エルド!? どこに向かえばいい!?」ゴォォォオ

エルド「馬に乗るヒマはない!! 全速力で本部に向かえ! とにかく味方の元へ!!」ギュィィィィイ


オルオ「女型の巨人が!? それとも複数いるのか!?」ギュィィィィイ

ペトラ「クッソ…よくも!! かかって来い!! 最低でも差し違えてやるから!!」ゴォォォォォ


グンタ「もう1人居たぞ! そっちの顔は見た!!」

エレン「そっちはたぶんミカサです!」

エルド「ミカサ!? お前の同期の優等生か! なんでこんな所にいる!?」


エレン「そんなことわかりませんよ!!」

グンタ「フードを被っていた方が恐らく女型の中身だ!! 一直線に斬って来やがった!!」


エレン「女型が? …そんな!!」

エレン「どうして!? 捕まったんじゃなかったのかよ!?」


ミカサ(安易に近付けない…! 恐らくコイツはまた…!!)ギュィィィィイ…!




エルヴィン「敵が…力を残す術を持っているのなら——」




???「………」ザクッ… ブシュウ!

ミカサ「来る…!!」




エルヴィン「——再び巨人を出現させることもできるかもしれん」




カッ!!


エルヴィン「やはりか!! …来るぞ!!」


ゴォッ…ズン!!


エルヴィン「女型の巨人だ!!」

>>67
訂正

最後の
「やはりか!! …来るぞ!」

「女型の巨人だ!!」
はエルヴィン団長じゃなくてエルドさんです

予測変換で見事にやらかしました


ドォッドォッドォッドォッドォッ!


エレン「くそ…! 今度こそやります!! オレが奴を!!」

エルド「ダメだ!!」


エルド「俺ともう1人…それにミカサで女型の巨人を仕留める!! 後の2人はエレンを守りながら全速力で本部を目指せ!!」

ペトラ「私が行く…っ!!」


エルド「よし! 俺とペトラで…」

グンタ「待てエルド! 今の指揮権はお前にある…、その指揮官がエレンから離れたらダメじゃないのか?」

グンタ「俺が行こう…!奴には借りができた…!!」

エルド「……グンタ! ペトラ! 任せたぞ!!」


エレン「オレも戦います!」

エルド「これが最善策だ! お前の力はリスクが大きすぎる!」

オルオ「何だてめぇ…俺達の腕を疑ってんのか!?」

エレン「………!」

ペトラ「そうなのエレン? 私達のことがそんなに——」


ペトラ「——信じられないの?」

エレン「……!」



エレン「勝利を信じています!! ご武運を!!」ギュィィィィイ!


ミカサ(エレンに手出しはさせない!! できるだけ時間を稼ぐ!)

女型「………!」ゴォッ ブンッ

ミカサ「当たらない!」ギュアッ


グンタ(顔が空いてるぞ!!)グァッ

ペトラ(もらった!!)ギュィィィィイ

ザクザクッ!


グンタ(視力いただきだ!!)

ペトラ(一分は隙だらけ…!!)

ミカサ(これは…いける!)


女型「……っ!!」グンッ
ドォン!


ミカサ(木を背にして首を守った…! でも他ががら空き…!!)パシッ

ペトラ(ここで惨めに死ね!)ギュィィィィイ

グンタ(なます切りにしてやる!!)ゴァッ


グンタ(狙いは肩周りの筋肉!)ゴォォォオ ザクッ

ペトラ(腕なんか上げさせるものか!)パシッ ギュィィィィイ ザクッ

ミカサ(この連携に無理に入るのは逆効果かもしれない…)プシィッ


グンタ(削ぐ!!)ザクッ

ペトラ(削いでやる!)ザクッ

女型「………っ」ガクン

ミカサ・グンタ・ペトラ(腕が落ちたっ!!)



エレン「いける…! 圧倒的だ!!」

エルド「後ろを向くなエレン!!」ギュィィィィイ



ペトラ(勝機! 口に注意して首の筋肉を——)パシッ ギュァァァァァッ

女型 「」ギョロ

ブォッ


ペトラ「…なっ!?(なぜパンチが!? 肩の筋肉は削いだはずっ…そしてどうして正確な場所が…っ)」


今日のところはこの辺で寝落ち

続きは時間が空いた時にでも再開します


リヴァイ班生存ルートくるか?

乙乙!


ミカサがいれば誰かは生き残れるかも? >リヴァイ班

女型を仕留めてくれ

ペトラが生きててほしい


ペトラ「〜〜〜っ!!(よけろよけろよけろっ!!)」ググッ


ガゴッ!



エレン「う…!!」

エルド「エレン!! いい加減に…」バッ

オルオ「うっ…!? ペトラァ!?」



ペトラ(鞘に当たった!? 助かった…! でも…バランスがもう…っ)グァァァァァァ

グンタ「体勢を直せペトラ!! そのままじゃ女型の足元に!!」ギュィィィィイ

ペトラ(無理…、この圧力じゃ…っ! でも何で正確に私をっ!)

女型「………」ギロリ


ペトラ「片目だけ!? 片目だけ優先して早く治したというの…!? そんなことができるなんて…」

グンタ「そして腕が落ちたのは"フリ"か…ふざけやがって!!」


グンタ(次は必ず蹴りだろ!? ペトラを何とかする! 掴むヒマはないから思い切り蹴り飛ばすからなペトラ! 死ぬよりはマシだろ!!)ギュィィィィイ

女型「……っ」!!グォッ

グンタ「蹴り! 読み通り!!」ギュァァァァァ


ゴォォオオ


グンタ「………!?(こいつは…予想よりはるかに…早…)」ゲシィッ

ゴキッ…バキィ!!


グンタ「ぬ゙…ぉ゙…(足が…)」ミシ…ベキベキ…

ペトラ「あ…ぐぅぅ゙っ!(折れ…)」メキィ…

ブァッ
ドッ ザザッ ズシャァァァァァア!!



エレン「そんな!? ペトラさん!! グンタさん!!」

オルオ「…っ…ヴぅォォォォオ!!」ジャカッ

エルド「オルオ!」


エルド「俺達はエレンを守り抜かなければならない! リヴァイ兵長の命令だぞ!!」

オルオ「わかってる!! …だがっ!!」

エルド「グンタとペトラの意志を無駄にするつもりなのか!?」


オルオ「〜〜〜っ!!」ギリギリ

オルオ「…っ、早く行くぞエレン!!」ギュァアッ

エレン「………はい!」



ミカサ(あの2人がやられた…私1人ではきっと勝てない…!)パシッ

ミカサ「(それでもエレンのために戦う…!!) 戦わなければ…勝てない!」ギュィィィィイ


女型「………」クルッ バシ!

ミカサ「振り向いてうなじを手で隠した? 一体何を…」


ドォッドォッドォッドォッドォッ

ミカサ「………!?」


リヴァイ「………」ギュィィィィイ

リヴァイ「………」カキン パシッ ブシュウゥゥ


ギュィィィィイ


リヴァイ「……!」

グンタ「  」

リヴァイ「………」ギュアッ バシュッ ギュィィィィイ


ペトラ「  」

リヴァイ「………」ギュァァァァァッ!





ドォッドォッドォッドォッドォッ

ミカサ「待て!!」ギュアッ ザクッ

ミカサ(私を無視してエレンを狙いに行くなんて…!!)


ミカサ(絶対に止める! 足っ!!)ギュィィィィイ ザクッ

女型「…っ!!」ガクッ ドザザザザ

ミカサ(手が…邪魔!!)ギュアッ

ガキンッ!!


ミカサ「クッ!! なぜ!? 刃が…通らない!!」

女型「………」ヒュッ

ミカサ「ふっ!」ダンッ

ドゴォッ!


女型「……っ」ダッ

ミカサ「待て!!」ガバッ

ギュィィィィイッ ドッ

ミカサ「うっ…」

リヴァイ「同じだ、一旦離れろ」


リヴァイ「この距離を保て、ヤツも疲弊したか…それほど速力はないように見える」

ミカサ「……ゲホ…」

リヴァイ「なぜお前がここにいるかは聞かないが…、状況はどうなってる」


ミカサ「…エレン達リヴァイ班は現在3名で本部に向かっているようです」

ミカサ「私を含め残りの3名で女型と交戦しましたが、2人は…やられました」

ミカサ「…現在女型は私を無視しエレンを追っているようです」


リヴァイ「そうか…、エレンを追わずに帰るというなら無理に追わなくて済んだんだが」

ミカサ「……そもそもは…」

ミカサ「あなたがちゃんとエレンを守っていれば、女型は仕留められた…」


リヴァイ「………」

リヴァイ「…お前は、あの時のエレンのなじみか」

ミカサ「………」キッ

リヴァイ「そうか…」

ミカサ「………」


リヴァイ「目的を一つに絞るぞ、まず…女型を仕留めることは諦める」

ミカサ「ヤツは…仲間をたくさん殺しています」

リヴァイ「あの硬化させる能力がある以上は無理だ、俺の判断に従え」


リヴァイ「本部には近付かせるな…本部に突入されればそれこそ壊滅だ」

リヴァイ「ヤツが森を抜ける前に機動力を奪い…全速力で撤退する」

リヴァイ「俺がヤツを削る、お前はヤツの注意を引け」

ミカサ「………!」


ドォッドォッドォッドォッドォッドォッ

ミカサ「………!」ギュィィィィイ


リヴァイ「………」ヒュン チャッ

女型「……!!」グルン ヴォッ

リヴァイ「………っ」ギャッ


ブン ビシュ!ビシュ!ビシュ!


ミカサ(振り抜いた腕を切り裂くなんて…っ)

リヴァイ「———」ダンッ ダッ


ボチュッ ズボッ

女型「………!!!」ヨロ…


リヴァイ「隙だらけだなおい…」ギュィィィィイ… ギュン!

ビシュシュシュシュ!

女型「〜〜〜!!」ガクッ

ズシィィィィン


ミカサ(速い! 速すぎて…硬化で防ぐヒマも無い)


ギュィィィィイッ ビシュシュシュシュビシュ!


女型「………!」ダラン

ミカサ(うなじが…! 狙える)

ミカサ(疲弊してる! きっと動けない…殺せる!)パシッ


女型「………」ピクン

リヴァイ「! よせ!」ギュアッ

ミカサ「!?(でも…ここで殺さないとコイツは…またエレンを!)グァッ


ボッ

ミカサ「!! 裏拳…!?」ゴォ

リヴァイ「ふっ!」バッ


ガン!!


リヴァイ「〜〜〜っ!!」ビキッ

ミカサ「………!」

リヴァイ「………っ」ギリ


リヴァイ「……ふっ!!」ギュアッ ザシュッ

女型「っ!!」ガクッ

リヴァイ「オイ! ずらかるぞ!」ギュアッ

ミカサ「………!」パシッ ギュィィィィイ


リヴァイ「もうヤツには関わるな…撤退する」

リヴァイ「作戦の本質を見失うな、お前が無駄に死んだらあいつはどうなる? お前の大切な友人だろ?」

ミカサ「………!」




ミカサ「リヴァイ兵長…リヴァイ班のおふたりは…」ギュィィィィイ

リヴァイ「……黙ってろ…」ギュィィィィイ

ミカサ「…救出しなくてよろしいのでしょうか?」


リヴァイ「………………なに?」

ミカサ「いえ…おふたりは足に女型の攻撃を受け飛ばされたので、重傷ではあるものの生存してる可能性が高…」

リヴァイ「…早く言え」パシッ ギュィィィィイ!
ミカサ「…はい」パシッ


一旦休憩します

ダズはきっとオルオみたいになるんだろうなぁ

>ダズはきっとオルオみたいになるんだろうなぁ

俺もちょうど今日この二人似てね?とか考えてたからシンクロニシティ的なものを感じる

>>83
同士よ…


ガラガラガラガラガラ


エレン「………」

ミカサ「エレン!!」

エレン「ミカサ…! 女型は!?」

ミカサ「………逃した」

エレン「…じゃあ…作戦は…」

ミカサ「失敗した…今は休んで…」



エレン「…またお前に助けられたな…」

ミカサ「…戦闘をしたのは私だけど、私に知恵をくれた人物がいる」

エレン「…え?」

ミカサ「それがなければ私はエレンの元へはいけなかった」


エレン「誰だよそれ…アルミンか?」

ミカサ「それは言えない…言ってしまったらその人物が罰を受けるかもしれない」

エレン「周りは馬の足音でうるさいから小声でなら大丈夫だろ」

ミカサ「………」チラ


ペトラ「………」

グンタ「………」

エレン「ふ…2人共! 目が覚めたんですか!」

グンタ「お陰様でな…足は折れているが、草が茂っていたおかげで他はそこまでじゃない」


エレン「良かった…」

ペトラ(信じろとか言っといて恥ずかしい…)

ミカサ「…だから、言えない」

エレン「し、仕方ないな…」


グンタ「言ってやれミカサ、俺はお前に助けてもらったようなものだからな」

グンタ「聞かなかったことにするさ」

エレン「グンタさん…」

ペトラ「だ…ダメよグンタ! エレンが関係することは全部報告しないと…」

エレン「………」フゥ

ペトラ「あ…」


作者です
寝落ちしました
そしてネタを忘れました

再開はふと思いついた時にまた


息抜き終わったんで再開します


ペトラ「うっ…頭が痛い…!」


エレン「大丈夫ですか!?」


ペトラ「耳が痛い…! 何も聞こえない…」


エレン「はっ、早く救護班を!」


グンタ「エレン…ペトラも聞かないことにするとさ」


エレン「へ? ……あ…」


ペトラ「………///」


ミカサ「…じゃあ、エレンの頼みならば話そう」

ミカサ「実は…——」

ペトラさん可愛い


クリスタ「また…たくさん仲間が…」


ユミル「もうすぐ壁だ、あんま考えんな」


クリスタ「私…私巨人が許せない…、私も戦いたい」

クリスタ「私も巨人を…倒したい」


ユミル「………そうか」





駐屯兵「調査兵団の帰還だ! 門を開放しろ!」

ゴゴゴゴゴ…


町人「調査兵団が帰ってきたぞ! 朝出発してもう帰ってきやがった」

町人「出発の時よりかなり数が減ってないか? また税を捨ててきたのか」

ザワザワ
ザワザワ

ユミル「………」



エルヴィン「では…、これで解散だ」

エルヴィン「負傷した者は迅速に治すことを心がけてくれ」


ユミル「行くぞクリスタ」


クリスタ「うん…」


エレン「ユミル!」


ユミル「…お前、団体行動って知ってるか?」


エレン「…ありがとな」


ユミル「………またそれか、別に礼を言われるようなことした覚えはねぇよ」


エレン「お前がミカサに協力してくれなかったら、先輩方はもしかしたら全滅してたかもしれない」

エレン「それだけ女型は手ごわかったって聞いた」


ユミル「ふーっ…」ガシガシ

ユミル「勝手に思ってな、行くぞクリスタ」


クリスタ「い…いいのユミル!?」


ユミル「いいんだよ」キッ


エレン「ユミル…」



ミカサ「………」


〜〜〜〜〜


クリスタ「どうしたんだろ…私服で待機なんて」


ユミル「さぁな、まぁあの3人組は置いといて、アニがいないとなると壁外調査の休養じゃないのか」


クリスタ「そうなのかな…、ジャンもいないけど…」


ユミル「そーだよ、深い意味はないさ」

ユミル「………」


クリスタ「ねぇユミル、もしかしてエレンを避けてない…?」


ユミル「は…?」


クリスタ「少ししか会える時間がないのに、すぐに離れようとしてるみたい…」


ユミル「………」


クリスタ「いつも私と一緒にいてくれるけど…、他の人とはあまり話さないし…」


ユミル「………」


クリスタ「ユミルは本当は優しいんだから、もっと他の人と仲良くなっても…」


ユミル「…関わらない方が、いざって時は幸せなんだよ」


クリスタ「それは…、やっぱり調査兵団だから?」


ユミル「いや…、もっと辛い事かもな…出世の妬みとか?」ハハハ


クリスタ「もぅ! ふざけないでよ!」


サシャ「足音みたいな地鳴りが聞こえます!!」


ユミル「………!」


ライナー「何言ってんだサシャ? ここに巨人がいるって言いたいんなら…」

ライナー「そりゃ…ウォール・ローゼが破壊されたってことだぞ?」


サシャ「本当です! 確かに足音が!」

ガチャ

ナナバ「全員いるか?」


クリスタ「ナナバさん!?」


ナナバ「500m南方より巨人が多数接近、こっちに向かって歩いてきてる」

ナナバ「君達に戦闘服を着せてるヒマは無い、直ちに馬に乗り…付近の民家や集落を走り回って避難させなさい…いいね?」


104期兵「………!?」


コニー「南方…から?」


サシャ「……あ…」


ライナー「壁が…壊されたってことなのか…?」ガタッ


ナナバ「残念だけど仕事が終わるまで昼飯はお預けだ!」

ナナバ「さぁ! 動いて!! ぼけっとしてられるのも生きてる間だけだよ!」


〜巨人出現より7時間後「西班」〜


ヘニング「もうこの辺は壁に近いので人が住んでいる地域ではありません」


ナナバ「そう……思ったより早く済んだね」

ナナバ「よし…このまま南下しよう」


ユミル「…なぜですか? これより南に人はいないでしょう」


ナナバ「破壊された壁の位置を特定しなければならない…、西側から壁沿いに走って探そう」

ナナバ「南班だけでやるより早いはずだ」


ユミル「…私とクリスタは戦闘装備が無いんですよ? これより南には巨人がうじゃうじゃいるはず…私達は奴らのおやつになる可能性が高い」

ユミル「私とクリスタを前線から一旦引かせて下さい」


クリスタ「…! ユミル!?」


ナナバ「ダメだ、何が起きるかわからないんだ…連絡要員は一人でも確保しておきたい」

ナナバ「気持ちはわかるが…兵士を選んだ以上は覚悟してくれ、この初期対応にすべてが懸かっている…」


ユミル「………」


クリスタ「ユミル…私はここで最善をつくしたい、だって…私は自分で調査兵団を選んだんだから…でも…」

クリスタ「あなたはそうじゃないでしょ? あの時…調査兵団を選んだのは私が…」


ユミル「私が!? はっ!? 私のためにとでも言いたいのか!?」


クリスタ「じゃあ何で今ここにいるの? 理由が無いなら今すぐ逃げてよ…」

クリスタ「それとも…エレンがいるから?」


アニメ巨人落ち

観終わったら再開します
相変わらず原作だらけになってしまう


ユミル「もっとないね」




クリスタ「やっぱり…私の実力が今期の10番内に見合うはずがない…」

クリスタ「誰に聞いたって10番内はあなただと答えるはず…」


ユミル「………」


クリスタ「どうやったかわからないけど…、あなたは私に憲兵団を目指すよう促すばかりか…その権利さえ私に渡そうとした」

クリスタ「何で…私にそこまでするの?」


ユミル「………」


クリスタ「私の…生まれた家と関係ある?」


ユミル「あぁ、ある」


クリスタ「………っ」


ユミル「クリスタ…安心してくれよ、私がここにいるのは…すべて自分のためなんだ」


クリスタ「……そっか…、よかった…」


ユミル「………」


〜ウトガルド城〜


クリスタ「私達の身代わりに…ナナバさんが…ゲルガーさんが…」


ユミル(あぁくそ…ここまで追い詰められるとはな…)

ユミル(何でここでエレンの顔が浮かぶのか知らないけど…、結局ここらが私の潮時なのか?)


クリスタ「私も…戦いたい、何か…武器があればいいのに…」


ユミル「………」


クリスタ「そしたら一緒に戦って死ねるのに…」


ユミル「………!」

ユミル「クリスタ…お前まだそんなこと言ってんのかよ」


クリスタ「え…?」


ユミル「彼らの死を利用するな! あの上官方はお前の自殺の口実になるために死んだんじゃねぇよ」


クリスタ「そんな…そんなつもりは…」


ユミル「お前はコニーや上官方とは違うだろ! 本気で死にたくないって思ってない…」

ユミル「いつも…どうやって死んだら褒めてもらえるのかばっかり考えてただろ?」


クリスタ「そ…そんなこと…」


ユミル「クリスタ、こんな話もう忘れたかもしんねぇけど…」

ユミル「多分、これが最後になるから…思い出してくれ、雪山の訓練の時にした…約束を…」




ユミル『私は生まれ変わった! ユミルとして生まれたことを否定したら負けなんだよ!』


ユミル『その気合いがありゃ自分の運命だって変えられるんじゃねぇのか!?』


ユミル『約束だ…私がその秘密を明かした時…お前は……』

『元の名前を名乗って生きろ』




クリスタ「ユミル…?」


ユミル「…約束くらい守れよ? 優等生」ニヤ


ユミル「コニーナイフを貸してくれ」


コニー「…ほらよ」スッ


ユミル「ありがとよ」ペチッ


コニー「…何に使うんだよそれ…」


ユミル「まぁ…そりゃ、…これで戦うんだよ」


ライナー「おいユミル? 何するつもりだ?」


ユミル「さぁな…自分でもよくわからん」

ユミル(クリスタ…お前は死なせない、そんな理由で死ぬなんて間違ってるんだ)


クリスタ「ユミル…」


ユミル「クリスタ…お前の生き方に口出しする権利は私には無い」

ユミル「だからこれはただの…私の願望なんだがな」


ユミル「お前…胸張って生きろよ」フッ


クリスタ「え…」


ユミル「……っ!」ダダッ


クリスタ「ユミル? 待って!!」バッ

ダンッ


ユミル(クリスタ…私もだ、自分なんて生まれてこなければ良かったと思ってた)


ユミル(ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ、私は…大勢の人の幸せのために死んであげた)


ユミル(でも…その時に心から願ったことがある、もし生まれ変わることができたなら…今度は自分のためだけに生きたいと…)

ユミル(そう…強く願った)カッ


コニー「嘘だろ…ユミルまで…巨人に…」


クリスタ「そんな…ユミルが巨人なんて…」

クリスタ「3年間ずっと一緒にいたのに…嘘だ…そんなの…嫌だ…」


『巨人に善も悪もないんだよ』

『あるのは巨人っていう事実だけだ』


クリスタ「ユミル…」


『約束くらい守れよ? 優等生』

『胸張って生きろよ』


クリスタ「ユミル…!」


ガシッ

クリスタ「あ…!」


ガブッ! ミチミチ

ユミル巨(ぐっ…うぁぁぁぁ!)


クリスタ「…ユミル!」


ユミル巨(〜〜〜!!)ブチブチ…ブチィッ

ユミル巨(一旦…上に…!!)ダンッ

ガシッ

ユミル(うっ!?)ガッ

ビキ…ビキ…ビシッ

ユミル(くそ…塔が崩れて落ち——)ハッ


クリスタ「………(ユミル…)!」


ユミル(………! …そう心配そうな顔するなよお姫様)

ユミル(お前は…私が守るからさ…!)パッ


クリスタ「な!?」


コニー「あ…あいつ!! 手を放した!?」

コニー「まさか…塔の損傷を気にしてるのか!?」


クリスタ「…そうだよ、巨人の力を自分一人で逃げるために使うこともできたはず…」

クリスタ「あの体の大きさじゃここの巨人すべてを倒すことなんてできないよ…」


クリスタ「なのに今…ここでユミルが戦っているのは…私達を…命懸けで守ろうとしてるから」


ユミル(くそっ…やっぱり無理か…)

ガッ ガブッ

ライナー「まずいぞあいつ…このままじゃ…」


休みだから一気に終わらせようと思ったけど眠気が耐えられない

今回はこの辺で寝落ちします
まとまるか不安過ぎ


そろそろオリジナル展開か?
まあ、じゃなきゃほとんど原作の焼きましだからな

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