美琴「(こ…告白……ですって…!??)」(36)

ある日

美琴「うわあ…もうこんな時間…補習がながびいて、佐天さん達との待ち合わせ時間にすっかり遅れてしまったわね」


カランカラ―ン

とある喫茶店に入る美琴


美琴「ごめんごめん、3人とも。補習がながびいて…」


佐天・初春「しーー!」


美琴「…え?な、なになに?どうしたの?」


佐天「(ダメですよ御坂さん…今、そんな大声だしちゃあ)」ひそひそ


初春「(ほら…見てください…あそこの席の2人……邪魔しちゃ悪いじゃないですか)」


美琴「(……あそこの席って……?ん…??)」

…………

美琴達と離れた席にいる2人の男女


女「どうしたの、突然?こんなところに呼び出して…」

男「実は……実は大切な話があるんだ」

女「大切な話…?一体なんなの…?」

男「実は……実は俺、……お前のことがずっと好きだったんだ!!」

女「え…!?」

男「今年の春、クラスが一緒になってからずっと…!そ、それで、も、もしよかったら…
俺と付き合ってもらえないか!?」

………

佐天「(うわあ…あの男の人……、つ、ついに言ったよ初春…!)」


初春「(ほ、ほんとですね……な、なんかこっちまでドキドキしてきました…!)」


美琴「(え……う、うそ、あ、あれってもしかして…)」


佐天「(え、…ええ!会話の流れからもしかして、って思ってたんですけど…)」


初春「どうも2人は同じ学校の同級生みだいですけど……とうとう、告白しちゃいましたね」」


美琴「(こ…告白……ですって…!??)」

黒子「(ほらほら…2人とも…よそ様のプライベートの会話に聞き耳を立てるだなんて…
あまり良い趣味とは言えませんですわよ)」


初春「(ま、まあ……それはそうですけど……け、けど、どうしたって聞えてきちゃうんだからしょうがないじゃないですか)」


佐天「(それに、なんだかんだいって、白井さんも気になっているんでしょ?)」


黒子「(なーに言ってるんですの、佐天さん。ワタクシはそんな見ず知らずの人同士の恋路の話なんて興味ないですわ。
ほら、お姉さまもこの2人になにか言ってくださいまし…)」


美琴「……………」


黒子「(……って、あ、あれ、お姉さま……??)」


佐天「(そ、それで、……それで…女の人の返事は……!?)

………

女「……気持ちは嬉しいんだけど……

けど、ごめんなさい…私、貴方の気持ちには
答えられないわ…」


男「な……ど、どうして!?わけを…わけを説明してくれ…!!」


女「悪いんだけど…私は……貴方のこと、友達として、しか見れないの…
それに…私……、他に付き合っている人がいるから」


男「そ……そんな……」


女「ごめん……ごめんね……これからもいい友達同士でいようね……
それじゃ、私、他に用事があるから…」


男「あ……ちょ……ま、待っ…」


男「…………」


…………


……………


佐天「(……あちゃー、だめだったかあ…)」


初春「(…男の人、がんばって告白したのに……なんだか可哀想ですね)」


佐天「(うん…、けど、仕方ないよ初春。なんていうか、こればっかりはさあ)」


黒子「(そうですわ。あの殿方も、きっぱりとあきらめるしか道はありませんわ)」


美琴「…………」

美琴「………けど、すごいよね、あの男の人」


佐天「え?すごいって……どういうことですか御坂さん」


美琴「え、いや……だってさ、好きな人に「好き」って伝えるなんて、
なかなかできることじゃないじゃない?

それって、ものすごく勇気がいることだと思うし……

そりゃ、結果はふられちゃったわけだけど……それでも私は、あの男の人…
自分の思いをストレートに伝えて、すごいなって、尊敬するけどな」


初春「言われてみれば………好きな人に告白する、ってすごく勇気がいることですもんね
結果的にふられちゃったけど……あの男の人、すごく頑張りましたよね」

佐天「確かに……御坂さんの言うとおり、告白なんてなかなか簡単にできる
もんじゃないですよね」


黒子「…………………、」

黒子「(…あ、あらあらぁ……?
な、なんなんですの、このお姉さまの発言……この表情は…
…まるで、

『好きな人に告白するのってなかなか勇気がいることだけど…いまの男の人の告白を見て、勇気をもらったわ…!
うん!私も今度、意中のあの人にアタックしちゃおうかしら!?』、見たいな表情はぁぁ……!!!

ま、まずいですのお姉さま……はやくなんとかしないと…!)」


初春「あ、けど、私、御坂さんがそんな恋愛の話するの、初めて聞いた
ような気がするんですけど!」


美琴「え、そ、そうだっけ?」


佐天「あー、確かに。御坂さんがそんな話するなんて、ちょっと珍しいですよねえ…

……ははーーん、ひょっとして御坂さん、今、自分にも告白したい好きな人がいたりするんじゃあ…」

美琴「え、えええ!?ちょ…な、なに言ってんのよ佐天さん!?
ないない!ないわよそんな…私に…」


佐天「あーー、なんかそのあわてよう、ますます怪しいんですけどっ!」


初春「友達同士、隠し事はいけませんよ御坂さん!!教えてくださいよ、
その意中の人を!!」


美琴「い、いや、だ、だから、そんな人はいないって…!」


佐天「隠したって無駄ですよ御坂さん!その反応をみれば明らかに…」


美琴「い、いやだから佐天さん…ちち、違うってば…私にそんな…」

わーわーきゃーきゃー…


黒子「……………」

黒子「そ、それはそうと3人ともっ!!!
そ、そんな糞つまんねえ恋愛話よりも、もっと別の話を…
…そ、そう!…サメの話でもしようじゃありませんの」

佐天「って、え、えええ!!な、なんで急にサメの話を…!?」


初春「……何で急に突拍子もないこというんですか…白井さん。
せっかく今から、御坂さんの恋愛トークを聞こうとしているのに…、
サメの話は白井さん一人でしててくださいよ」


黒子「だまらっしゃい初春!!!

お姉さまに意中の殿方なんているはずがないんですわ!
つまんないこといってお姉さまを困らせるんじゃないんですのよ!」


佐天「ちょ、あーーもう、話の腰をおらないでくださいよ、白井さん!
せっかく御坂さんの恋愛話を聞こうと……って、あ……」


美琴・黒子・初春「え?」

……

からんからーん

失恋男「………」

店員「あ、ありがとうございましたー…」


喫茶店を後にする失恋男……

…………

佐天「だ、大丈夫ですかね……告白した人…
…放心状態で店をでていきましたけど……」

初春「や、やっぱりなんか……可哀想ですね…
…ほら…なんかものすごく後ろ姿がさびしい、っていうか……」

黒子「とはいえ、先ほど佐天さんが言ったように……こればっかりは仕方ないことですわ。
…まあ心配しなくても、あの殿方にもいずれ、良い女性に巡り合う日が来ますわよ」


初春「そ、そうですよねっ」


美琴「……………」

…………

次の日の放課後

美琴「(告白、かあ……)」


郊外を一人下校する美琴


美琴「(………昨日のあの男の人……ほんと勇気あるなあ……
けど、本当は好きな人に告白なんて……皆当たり前にしてることなのよね…)」


美琴「…………」


美琴「(もし……もし……私が……アイツに…好き、って告白したとしたら……
アイツ……なんていうかしら……)」

……………

上条『……気持ちは嬉しいんだが……

けど、ごめんビリビリ…俺、お前の気持ちには答えられないんだ…』


美琴「な……ど、どうして!?わけを…わけを説明してよ…!!』


上条「悪いんだけど…俺は……お前ののこと、単なる知り合いとしか見てないし…
それに…俺……、他に付き合っている人がいるから…

…ほら、お前もあったことあるだろ、インデックスっていう、シスターの格好した女の子…』


美琴『そ……そんな……』


上条『ごめん…ほんとごめんなビリビリ……それじゃ俺…これから用事があるから…』

…………

…………


禁書とは珍しい


………

………


美琴「(あーーーもう!!無理無理!!ダメだ、告白なんて無理だわ…!
告白して、アイツにそんなこと言われた日には、私……私……!!)」


?「ちょ……だ、だめですって、ちょ、ちょっと、何やってんですか!!」


?「いいんだ、ほっといてくれ!もうこうするしかないんだあ!」


?「い、いや、だから、だめですって!」



美琴「……ん?この聞き覚えのある声は……」

…………


…………
とある公園


上条「ちょ……落ち着いて…落ち着いてください!!
そ、そんなことしてなんになるっていうんですか!!」


男「は、離せぇ!お願いだ…もう死なせてくれ!!
僕の人生もう終わりなんだ!!」


上条「い、いや…人生終わりだなんて…オーバーな……
と、とにかく落ち着いてください…ほ、ほら、公園で遊んでる
子供が見てますよ……って……あ、あれ?」


美琴「………なにやってんのよアンタ…」

上条「って…あ、あれ…御坂さん…なんでこんなところに…?」


美琴「それはこっちのセリフよ……なんでアンタは公園で見知らぬ
男の人を羽交い絞め してるわけ…?今度は一体なんのトラブルに巻き込まれてんのよ…

………って、あ、あれ…?その男の人…」


男「あれ……君は確か……昨日の喫茶店にいた…」


美琴「あ!……昨日の…告白してた…男の人…!!」

上条「な、なんだ、御坂の知り合いかよ!だったら、この人を抑えるの手伝ってくれよ!」


美琴「別に知り合いってわけじゃあ……っていうか抑えるって何?一体、どういうことよ??」

上条「どういうこと、って…見てわからねえのかよ!この人、暴れて大変なんだって…ほら!!」


失恋男「は、離してくれえ!!大好きだったあの人に振られて…
僕の人生はもうおしまいなんだ!

だからもう…あの水の中に飛び込んで、人生を終わりにするんだ!!
お願いだ!離してくれ!!」


上条「い、いや……だからって、公園の噴水に飛び込んだって
死ぬことはできないと思うんですけど!
むしろ、公園で遊んでる園児に迷惑だから止めましょうって…ね、ね!」


失恋「うるさい!だまれ!!もうきめたことだ!!頼む、離してくれえ!!」


上条「ほ、ほら御坂!!ぼさっとしてないで、手伝えって!!まずはこの人を
落ち着かせないと……!!」


美琴「え、ええ…も、もう…わかったわよ…!」

………

眠いんでまた明日書きます…

乙です
続き待ってます

…………

…………一時間後


失恋男「……彼女とは今年の4月、同じクラスのなって知り合って…
僕の一目ぼれだったんだ

…それからずっとずっと好きで好きで…
とうとう昨日、勇気を振り絞って告白したら……みごとに撃沈してしまった、ということさ…
は、ははは…」


上条「は、はあ……そうだったんですか……」


美琴「…………」


失恋男「…………はあ……」


上条「(……とりあえず、落ち着いてくれたのはいいけど…
…どうしよう…こんな状態で放っておいたら、また暴れそうだし……

この人、なんとか元気づけてあげられないかな……なあ、御坂?)」


美琴「……………」


上条「(おい、御坂!)」


美琴「(え、な、なに!?)」


上条「(なに、じゃなくてさ、なんとかこの人を元気づけてやるの
お前も手伝えよ!なんか、このままじゃあ目覚め悪いだろ、お前だって)」


美琴「(え、ええ……そうね、わかったわよ…)」


失恋男「…………」

失恋男「……最愛の彼女に振られて……僕はこれからどうやって
生きていけば……はあ……このまま生きていても希望なんて……」


美琴「……………、」


上条「んな……そ、そんなこと言わないでくださいよ、ねえ!
そんな好きな人に振られたくらいで!まだまだ人生は長いんだから!
なあ、御坂!!」


美琴「………え……、あ、ああ、そ、そう!そうですよ!
そんな悲観的にならないでくださいよ!」


失恋男「そんなこと……そんなこと簡単に言うなよ!!
……君達だって分かっているんだろう!!最愛の人に振られた時のつらさを……

君達だって、みたところ僕と同じくらいの年齢みたいだし……
恋の一つや二つくらい……経験してるわけだから……、

僕の今の気持ちくらい、わかるだろう!!」


上条・美琴「え……………」

上条「…………」


美琴「…………」


上条「…………」


美琴「………、で、どうなのよ……?」


上条「ど、どうって、なんだよ…?」


美琴「い、いや、だ、だから……その人の言うように…

…恋の1つや2つくらい、経験してんのかって聞いてんのよ!?」

上条「え……え、ええっとそれはあ……」


美琴「………、ま、まあ、あるわけないわよね!!いくらお年頃つっても
アンタみたいなボンクラがそんな、恋愛なんか経験してるわけないわよね!」


上条「は、はああ!な、なに言ってんだよ御坂…あ、あるよ!ありますよ!!
高校生の上条さんが、恋愛の経験がないわけないじゃないですか!」


美琴「えっ……!」

美琴「………へ、へえーー、あ、あるんだあ……ま、まあ…口だけなら
なんとでも言えるもんねえ……」


上条「は、はああ!な、なんだよ御坂、俺のこと疑ってんのかよ!!
う、嘘じゃねーよ!!ほ、ホントのことだって」


美琴「へ、へーーそ、そーですか!だ、だったら、その時の体験談、
聞かせてもらおうじゃないの!!」


上条「え!?………あ、ああ、いいぜ!
………あ、あれは、い、いつのことだったか…

…そ、そう!!中学3年生のときだったかなあ……」

上条「そ、そう……彼女とは同じクラスでさ……あ、相手から告白されて、
一年くらい付き合ったのかなあ…
…そ、それで、まあ……もろもろの事情で別れたわけだけど……あ、ああ……あれは大恋愛だったなあ…うん、うん」


美琴「へ、へえーー、そ、そうなんだあ……って、あ、アンタ……
その付き合った人って、もしかしてあのシスターの格好した子のことじゃあ…!」


上条「え、い、インデックスのことかあ!?ち、違うって!俺が付き合ったのは
もっとこう……年上の……グラマーな感じのお姉さんだったさ!!
なんか、こう……大人、って感じの人だったかな……は、はは…」


美琴「へ、へ……へえええええ……そ、そそそそーなんだぁ…
ふーーん…グラマーな……大人な感じの、ねえ…」


上条「あ、そ、そう!それに、そんな感じの恋愛を、あと2~3回
経験したかなあ…」


美琴「へ、へ、へえええ…そんなグラマーなお姉さんと複数回付き合った
ことがあるんだああ……へ、へえ……」

美琴「………あ、あれ、けど、アンタ…
…付き合ったことあるうちの一人、って同じクラスの同級生だったんじゃあ…
…それなのに、年上のお姉さんって……一体どういう……」


上条「…………っう、う、うるさいなあ、いーだろそんな細かいことは!!
て、てかお前はどーなんだよ御坂!!お前も俺とそんなに年変わんねーし、
当然、恋愛の1つや2つ経験してきてんだよなあ!?」


美琴「え……、わ、わたしぃ!?…………、」


上条「あ、あれあれぇ!?どーしたのかなあ!さっきまで、威勢よく
俺には質問してきたくせに、自分のことになると急にだんまりになって…」


美琴「あ、……あるわよ……」


上条「え……?」


美琴「だ、だから、あるわよ私にだって、恋愛の経験くらい!!」

ほほえましいです

上条「へ、へええ…あ、あるんだあ……御坂さんにも……
け、けど、だったら、その体験談、聞かせてもらおうじゃねーか!」


美琴「え、ええ……い、いいわよ…そ、そうねえ…あれは小学6年生の
ときだったかしら…2学年くらい年上の男の人と付き合ってて…

……ま、まあ……もろもろの事情で別れたんだけど、あ、あれは大恋愛だったわねえ…は、はは…」


上条「へ、へえ…そ、そーなんだあ……け、けど、なんか、その、付き合ってた時の
具体的なエピソードとかないわけえ?なんか、出会ったときの話とかさあ…」


美琴「え、エピソードォ!?え、えっと……ええっとお……」

美琴「え、エピソードエピソード…そ、そうねえ…えっと……まず…
出会いは……そ、そう!私が不良に絡まれてたときに助けてくれて
それが最初の出会いで…」


上条「………、不良にからまれて、って……
御坂さんに限って、そんな助けてもらう必要なかったんじゃあ…」


美琴「う、ううう五月蠅いわねアンタは!!なんかこう…お人よしで
お節介な人だったのよ!!とにかくそれが最初の出会い!!」


美琴「そ、それから、え、ええっと、そうそう!!告白は、その彼からで
なんかこう……そう!!告白されて、私がokした瞬間に空から
花火がバーン、って鳴り響いたわ!」


上条「だ、だせえ!!何そのエピソード!!花火打ち上げるとか
超お子様の発想じゃねーか!!その彼氏、ホントに年上だったのかよ!?」


美琴「は、はああ!な、何言ってんのよアンタは!花火なんて
めちゃくちゃ、素敵じゃない!
あ!そ、そう!それで、…ち、ちなみにこんな感じの恋愛をあと2~3回は経験したかしらねえ…」


上条「そんな感じの彼氏と複数回も!?
一体、何回花火打ち上げてもらってんだお前はああ!!」

上条「て、ていうか御坂!!花火がどうとか、まんまお前の趣味じゃねーか!
どーも、なんかうそくさいんですけど!!」


美琴「は、はああ!?な、なななーに言ってんのよアンタは!
ホントの話だって、ホントの!!だいたい、アンタこそ……
って……あ、あれ……?」


上条「え、ど、どーした御坂?」


美琴「あの……男の人は……」


上条「え、あ、あれ…?さっきまでここにいたのに……って、あ、ああ!
何時の間にあんなとこにっ!」

……

公園のジャングルジムのてっぺんにいる失恋男…


上条「ちょ、な、なにやってんですかアンタは!」


美琴「は、はやく降りて来てくださいよ!」


失恋男「は、ははは……もう……いいんだ……どうせ君達…
僕の悩みを真剣に聞く気はないんだろ……
まあいいさ……どのみち僕の人生はどうせ終わりなんだ……だからもう……終わりにするんだ……

ここから飛び降りて……僕の人生を……!!」


美琴「い、いや……ジャングルジムから飛び降りたって、
人生終わらないと思うんですけどっ!!」


上条「と、とにかく降りて来てください!!ほ、ほら、園児が、公園で
遊んでる園児達に迷惑ですからあ!!」

…………

今日はここまで、また、明日かいつか書きます。

読んでるからちゃんと今日も更新しろ

続きはー(´・ω・`)?

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