【安価・コンマ】提督「提督やめてアパート管理始めた」 (127)

提督「提督業はもう疲れた。だが仕事をしなければ生計が立たない。そこで俺はアパートの管理を始めたのだ。」

提督「とは言ってもすることはない。住人もまだいない。元々いた鎮守府で解体された艦娘を引き取るつもりだ。」

提督「まあ管理と言っても、実際する事は何も無いんだけどな……。」

――スレ説明――

・艦隊これくしょん-艦これ- の二次創作です。

・キャラ崩壊がある可能性があります。

・更新が不定期で非常にゆっくりです。

・エロ、グロ等は安価次第です。出来れば過度のものは避けて行きます。

・極端に進行を妨害するようなものや意味不明なものについては無理やり捌くか最悪の場合安価下となります。


――システム説明――

・元々提督の勤務していた鎮守府で解体された(艤装を剥がされた)艦娘を安価で引き取って住まわせます。

・一日は朝昼晩から構成されており、一週間は3日(平日・平日・休日)、一ヶ月は2週間です。

・好感度はイベント毎にコンマで上昇します。上限はありません。

・好感度が高くなおかつ特殊な条件が発生した場合、その艦娘に特性が追加される場合があります。

・設定やシステムは逐次変わるかもしれません。


では、始めます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441082535

提督「と、流れで管理を始めたのは良いが、誰もいないのも寂しいものだ。」

???「あ、あなたは、もしかして……。」

提督「ん?ああ、久しぶりだな。」

最初の入居者↓3

足柄「提督じゃない、ここで解体処理された子を預かると聞いたんだけど、まさか……。」

提督「ああ、そのまさかだ。」

足柄「もう私は戦場には行けないのね……。」

提督「飢えた狼も退役か。しかし戦闘狂のケアは大変そうだ。」

足柄「はぁ……。よろしくお願いしますね。」

初期好感度、直下コンマ

初期好感度:93

ついでにこの後登場させるキャラ安価、直下~↓5まで6人

当方あまり慣れていないもので、意見等あれば逐次修正します。

秋月、春雨、五月雨、朝潮、瑞鶴、阿武隈となりました。

――――――――――――――
提督「早速入居者が来た訳だが、しかし管理と言ってもよく分からんものだ。とりあえず支援は受けているし、適当にやるかな。」

提督「とりあえず鎮守府の近くとはいえ、少し地理を学んでおこうか。散歩でも……ってあれは。」

秋月「あ、司令!左遷されたと聞いたけど、もしかして……。」

赤城「本当だったんですね。でも提督が元気そうで何よりです。」

春雨「司令官、いなくなって少し寂しかったです……はい。」

朝潮「まあ、今の司令官も悪くはないけどね。」

阿武隈「眠い……私だけかなぁ……。」

提督「それにしてもお前ら、こんな所で何をしているんだ?」

瑞鶴「ああ、それは……。」

理由↓2

赤城どこから来た。

提督「早速入居者が来た訳だが、しかし管理と言ってもよく分からんものだ。とりあえず支援は受けているし、適当にやるかな。」

提督「とりあえず鎮守府の近くとはいえ、少し地理を学んでおこうか。散歩でも……ってあれは。」

秋月「あ、司令!左遷されたと聞いたけど、もしかして……。」

五月雨「奇遇ですね、提督ーっ!」

春雨「司令官、いなくなって少し寂しかったです……はい。」

朝潮「まあ、今の司令官も悪くはないけどね。」

阿武隈「眠い……私だけかなぁ……。」

提督「それにしてもお前ら、こんな所で何をしているんだ?」

瑞鶴「ああ、それは……。」

理由↓2再安価

瑞鶴「入居しに来ました。」

提督「……え?」

秋月「ここに住もうと思って皆で来たんですよ?」

提督「いや、お前らまだ現役だろう。」

瑞鶴「そうだけど……。」

提督「それなら無理だな。ここは訳あって解体されたのが来る場所でだな……。」

五月雨「ちょっとだけ、住んでみたいってだけです!」

提督「うーむ……。しかし君たちには仕事が……。」

阿武隈「と言われると思って今日一日は休暇貰って来たんです!」

朝潮「私達は最近あまり出撃も遠征も入らないのよ。」

提督「仕方ないな。じゃあ向こうの了承は得ているのか。今日だけだからな。」

春雨「司令官、ありがとうございます。」

提督(もう提督でも司令官でもないしこんなボロにどうして住みたいと思うのだろうか……。)

好感度コンマ

秋月↓1
春雨↓2
五月雨↓3
朝潮↓4
瑞鶴↓5
阿武隈↓6

秋月   37
春雨   43
五月雨  80
朝潮   72
瑞鶴   49
阿武隈  11


――――昼――――

提督「さて、することが無い。誰と何をしようかな。」

自由安価↓4

しばらく非安価でやったら?
安価の頻度が多すぎて反感食らってるじゃん

提督「五月雨、皆は昼を食べたのか?」

五月雨「まだ、ですね。」

提督「俺もだ。じゃあ一緒に作るか?」

五月雨「良いのですか?じゃあ、是非!」

――――

提督「じゃあ、トマトを輪切りにしておいてくれ。」

五月雨「分かりました!一生懸命がんばります!」

提督「そんなに意気込む事じゃないと思うんだけどなぁ……。」

五月雨「この包丁……切れ味が……あっ!」ガタッ

提督「どうした?!」

五月雨「と、トマトが飛んでしまいました……。」

提督「切れ味が悪かったのか。じゃあレタスをちぎっていてくれ。」

五月雨「今度こそ!」

――――

提督「サンドウィッチが出来た。まあ、昼と言えばこんなものだよな。」

五月雨好感度、直下

いまいち勝手が掴めなくて……。乞食になっているなら修正します。

>>60 そうしてみます。安価の頻度、抑えますね。

五月雨 175

――――102号室(瑞鶴達を泊めている部屋)―――

提督「ということで作りすぎたのでおすそ分けだ。皆で食べよう。」

瑞鶴「提督さん、五月雨ちゃんと一緒にって……大丈夫でしたか?」

五月雨「私はドジなんてしてませんよ!」

提督「あー……うん、そうだな。」

阿武隈「特徴も無いけど、おいしそ~。」

朝潮「そこそこの仕上がりね。」

提督「そうだ、ここには既に足柄が正式に住んでいるから、ちょっと呼んで来るよ。」

秋月「足柄さんが?あの人、大丈夫でしょうか……。」

春雨「きっと大丈夫ですよ、はい。」

提督「んー、様子は見ていないけど、まあ大丈夫なんじゃないか?先に食べてれば良いさ。」バタン

――――201号室(足柄の部屋)―――

提督「足柄、いるかー?」

足柄「どうしました?」

提督「いや、ちょっと用があってな。」

足柄「勝利が無くても、提督がいてくれるのね……。」

提督「何言ってるかよく分からないけど、下で遊びに来た皆と昼を食べるんだ。よかったら足柄も来ないか?」

足柄「行きます!少し待っていて下さい!」

提督「お、おう。」

提督(まさか早食いとかする気じゃないよな……。)

足柄「お待たせしました、では、行きましょう。」

提督「足柄、お前、まさかだけど。」

足柄「え?どうかしました?」

提督「……いや、何でもない。」

足柄「え?まあ良いです、行きましょう?」

提督「ああ、そうだな。」

――――102号室――――

提督「入るぞー。」ガチャ

阿武隈「ふわぁっ!って、提督かぁ。」

足柄「皆さん、お久しぶりですね。」

瑞鶴「あら、足柄さん、お久しぶりです。」

秋月「ここに来てから、大丈夫ですか?」

足柄「大丈夫も何も、まだ今日来たばかりだから何とも言えないわね。」

五月雨(足柄さん、これからずっとここで住むのかな。提督と二人……?)

提督「まあまあ、俺も管理と言っても実は良く分からないんだ。大丈夫かどうか分からないさ。」

朝潮「それってすごく不安じゃない?」

瑞鶴「提督さんなら大丈夫ですよ。きっと。」

提督「お前はいつも運良くどうにかなるもんな。俺の運はどんなものか知らんが。」

朝潮「司令官だって何だかんだでいつもどうにかなっちゃうじゃない。」

提督「はは、そうだったか。」

――――夜――――

提督「久しぶりにあいつらと話した。」

提督「まあ俺も手続きやらでしばらく忙しかったからな。」

提督「こうして一人で過ごすのも、少し寂しいものだな。」

提督「……何かするか。」

自由安価↓2

提督「秋月と話そうか。寝るときは別の部屋で良いとは言ったが、どこに誰がいるのやら。まさか2階までは行っていないだろう。」

秋月「あれ、司令じゃないですか。どうしたんですか?」

提督「秋月、丁度よかった。お前こそこんな時間に何を?」

秋月「いえ、寝付けなくて……。」

提督「少し話でもしようか。俺も寝付けなくてな。」

秋月「はい。司令はどうしてこんな所に?」

提督「んー、よく分からないが、ある日突然異動命令が来たと思えばここだ。解任に近い扱いなのだろうか。」

秋月「それで急にだったんですね。」

提督「おうよ。お前はちゃんと食べてるか。」

秋月「一応はちゃんと食べていますよ。」

提督「お前の基準でじゃないぞ。」

秋月「司令が司令だった頃のご飯よりもっと豪華になりました!」

提督「おお、それは安心だ。ところで、昨日の晩ご飯は何だった?」

秋月「えーっと……。麦めしにお味噌汁、それと……。」

提督(まさか)

秋月「肉じゃが、です!」

提督「ちゃんとしたもの食べてるじゃないか。俺も安心だぞ。」

秋月「食べ物のお話をしていたらお腹が減ってきました。」

提督「そろそろ、寝るか。」

秋月「そうですね。明日の朝には私達は鎮守府へ戻りますね。」

提督「おう、今の提督によろしく言っておいてくれ。」


秋月好感度、直下

秋月 43

提督「今日はこのくらいで寝るかな。」

提督「思えば確かに訳が分からないような。俺は特に軍規違反を犯した訳でもなく、鎮守府の子達ともそれなりに仲良かったはずなんだけど。」

提督「思い当たらないな。それにこんな施設まで作って、大本営は一体艦娘となった子をどこまで拘束する気なのだろうか。」

提督「考えるだけ無駄か。とにかく今は目前の事をこなしていかないとな。」

提督「設備の改装に、余裕が出来れば警備員なんかも雇っておけば安心かな。」

提督「いくら設備は資金提供してもらえるとは言っても、生活費は稼がなきゃなぁ。まだ貯蓄はあるが。」

提督「ええい。今日はもう寝よう!」

提督「……静かだな。」

4月1週1日目(平日)の結果

・居住状況

管理人室  提督
201号室   足柄


・好感度

五月雨 175

足柄   93
朝潮   72
瑞鶴   49
秋月   43
春雨   43
阿武隈 11

4月1週2日目(平日) 朝

提督「良く寝た。巡回したら1階の部屋は綺麗になっていた。」

提督「こんなボロでも一応家具付きなんだよなぁ。風呂もあるし。そこそこちゃんとしていると言えばしているんだが。」

提督「しかしどうして足柄が解体されたのかは気になるな。ちょっと聞きにいってみようか。」

――――201号室――――

提督「おーい足柄ー、起きてるかー?」

足柄「提督ですか?どうぞ。」

提督「悪いな。少し聞きたい事があって。入るぞ。」ガチャ

足柄「何もこんな朝早くでなくても。」

提督「いやぁ、気になったものでさ。」

足柄「それで、聞きたい事というのは?」

提督「どうして足柄は解体されたんだろうかって。」

足柄「ああ、それなら確か、私は就役期間が終わったと。」

提督「それなら故郷にでも帰れば良いじゃないか。お前にだって故郷はあるんだろう?」

足柄「ええ、それでも、しばらくはここでって命令が。」

提督「何だかなぁ……。じゃあ解体されたらここで様子を見てから帰すって訳か。」

足柄「そうでしょうね。一応親御さんには通達が行くらしいですけど。」

提督「就役期間、ねえ。この戦いは終わるのだろうか。」

――――管理人室――――

提督「足柄に話を聞いて戻ってきたが、うむ、今日はあまり出かける気にもならないな。前みたいに誰かが来る事もないだろうし。」

提督「足柄は足柄で定食を食べに出てしまったし。手持ち無沙汰だなぁ。」

ちょっと求刑します。

休憩したら死刑が決まっていたでござるの巻。夜頃再開しますね。

と言ったものの、熱が出てしまったので今日はお休みです。明日具合が良さそうなら再開します。

提督「ここのアパートの収容人数は少ない。というのも他にもこういった施設がいくつもあるらしい。これはそのうちの一つということだ。」

提督「誰が入るかは定かではないが、解体され次第ここなのだろうか。それとも割り振られているのだろうか。」

提督「そのあたりは謎に包まれているのであった。」

(酉間違えたなんて言えない)

提督「まあ少しすれば人も増えるだろうし、今は足柄だけだから少々寂しいところはあるがな。」

提督「それにしても足柄の奴、この間変なことを口走っていたような……。何か勝負事を持ちかけてやったほうが良いのだろうか、それとも勝手に行くだろうか。」

提督「何にせよ、きっと余計なお世話だな。」

4月1週2日目(平日) 昼

――――管理人室――――

足柄「提督、いらっしゃいますか?」コンコン

提督「足柄か、鍵は開いている。勝手に入ってくれ。」

足柄「失礼しますね。それで、ここの生活の事なのですが。」

提督「何か気になる事でもあるのか?」

足柄「はい、私はここに住めという命令を受けて住んでいるようなものですが、家賃などは払わなくても良いのでしょうか?」

提督「ああ、その件なら心配ない。国の計画の一環だから、支援は国がしてくれている。君は住んでいるだけで良いんだ。」

足柄「ただ、食費などはさすがにない……ですよね。」

提督「そうだな。食費は悪いが各自で勝ち取ってもらわないと困る。」

足柄「今勝ち取るって言った!?い、言いましたよね!」ズイッ

提督「あ、ああ、言ったが……(まずい、言葉を選び間違えたぞ。)」

足柄「そう、私にもまだ勝つ事ができるのね!」

提督「ちょっと待ってろ、ええっと……」ガサゴソ

提督「ほら、求人誌だ。これで仕事でも探せば良い。」ヒョイッ

足柄「確かに!では、足柄、出撃します!戦果と勝利の報告を期待しててね!」バタン

提督「ふぅ……。昼から忙しい。というかそうだなぁ、生活の支援金は出てこそいるもののあんなのじゃ生きていけないよな……。俺もバイト探すか……。」

そろそろ安価取りますが、まだ風邪がどうにも治りきらないので更新がすごく遅くなるかもしれません。ごめんなさい。

足柄のバイト先↓2
提督のバイト先↓3

勝手に時間進めてちょっとだけ書きます。少しずつ。

5月1週1日目(平日) 昼

――――ドラッグストア――――

提督「もうバイトも慣れてきたな……。」

提督「しかしたまたま見かけたから適当に応募したらこんな簡単な面接で通ってしまうだなんて。さすが軍とは大違いだな。」

店長「お前誰と話してるんだ。」

提督「あっ、すみません、仕入れですね!行ってきます!」

店長「まったく、しっかりしてくれよ?」

提督「はっ!」

店長「いやいや敬礼とか良いから。」

提督「あっ、あ、すみません!」

店長「本当に大丈夫なのかなぁ、あいつ。」


――――アパート傍のカフェ――――


客「ムッシュ」

足柄「はい、ご注文は。」

客「コーヒー。」

足柄「かしこまりました。」

客「お、ちょっと待ってくれ。」

足柄「……?」

客「君ってもしかして、最近噂のウェイトレスさん?」

足柄「話題かどうかはさておき、見ての通りウェイトレスです。」

客「ほぉー?意外と見てみるとなんだ、綺麗な人だな。」

足柄「そんな、綺麗だなんて。ただいまコーヒーをお持ちいたします。」

客「ん、ああ、頼むよ。」

足柄(話題になっているというのは同僚からも聞いたけれど……まさかお客様からそんな事を言われるだなんて。本当に噂になっているのかもしれないわ。)

足柄(提督もこの噂を聞いて、ここに来てはくれないかなー……なんて、来ないわよね。)

5月1週1日目(平日) 夜

――――管理人室――――

提督「ただいまー。」

提督「……っても誰もいないんだよな。提督時代も私室に人がいることなんて滅多になかったけど、ニンジャとかが夜中騒がしかったからもう少しうるさかったな。」

提督「今でもやっているのだるか、少し寂しいものだ。」

提督「足柄もバイト始めたっていうし、今こんな時間に訪問するのも何だから、今日はもう寝ようかな。」

5月1週2日目(平日) 朝

提督「んー、よく寝た。さて、今日は……っと」

朝行動安価、割と自由で。↓1

ところで地の文ってあった方が良いですかね?個人的には地の文入れた方がやりやすいのですが……。何せ読みやすい読みにくいの問題がありますので。

――――アパート周辺――――

提督「朝からこうやって運動するのは気分が良いものだ。今日も1日頑張れそうな気分になる。」

足柄「あら、提督じゃない。」

提督「足柄。お前も朝に走るのか。」

足柄「ええ。健康にも良いしね。そういえば、提督は何か仕事をしているの?」

提督「管理人をしているじゃないか。まあそのほかにもドラッグストアで働き始めたんだ。」

足柄「ドラッグストアねぇ……。どうしてまたそんなところで?」

提督「なんていうか、うん。深い理由はない。目に付いたから。」

足柄「目に付いたからで受かるものなのね?」

提督「まあな。ところでお前はどうしてるんだ?」

足柄「もちろん働いているわよ。」

提督「一体どこで何を……っておい、待て、待ってくれよ!」

足柄「提督のペースが遅くて疲れちゃうの。先に行ってるわね!私の勝ちー!」

提督「やれやれ……競争じゃないのに。ってそれは俺も同じことか。」

提督「しかし綺麗に逃げられたな。どうしたものか。そんなに聞かれたくなかったのだろうか。」

――――管理人室――――

提督「帰ってみれば足柄はすでに出てしまったようだった。」

提督「さて、仕事に行くかな……。」

5月1週2日目(平日) 夜

――――アパート周辺――――

提督「んー、結局なんだかんだでぐだぐだした一ヶ月を過ごしてしまった訳だが……」

アパートに戻ると決まって寂しい裸電球だけが俺を出迎えるのだ。

提督「鎮守府にいた頃は遅くまで誰かが付き合ってくれたり、朝は秘書艦が起こしに私室まで足を運んでくれたり、執務中も……」

提督「なんて、考えても今更だよな。」

俺は、鎮守府から必要とされなくなったんだと、その事実が寂しさとして身に染みる。

提督「足柄、まだ起きてるかな。」

ふと上の階を見上げて、部屋の明かりがついていることを確認する。

提督「もう帰っているのか。でも彼女も仕事から帰ってすぐなんだろうな……。」

帰りがけに買った弁当屋の袋を片手に、呆然とアパートの入り口に立ち尽くしてしまう。

しかしこんな時間にこんな辺鄙な場所を通る人間はいない。

提督「……今日は寝るか。」

最近毎日寝てばかりな気もするが、と考えながら俺は私室へ戻って弁当を食べてすぐに眠りにつくのだった。

5月1週3日目(休日) 朝

――――管理人室――――

――陽の光が窓から射し込む。

提督「もう朝か……なんだか最近なにもしていないし、誰とも会わないな……。」

提督「今日はどうしようか。」


ここから毎ターン一応安価にします。ということで朝行動安価↓1
今日はこれだけです。

提督「……いいや、テレビでも見てごろごろしよーっと。」ピッ

ニュースキャスター「という訳で、先日の海戦では民間人に被害はありませんでした。」

キャスター「続いて、軍からの注意勧告があります。」

キャスター「ここ数日浜辺に謎の生命体が打ち上げられている事が多くなっているという情報がありますが、あれは深海棲艦の死骸です。」

キャスター「なので、そのようなものを見かけた場合は警察へ連絡し、絶対に近寄らないでください。」

提督「なんだか物騒だなぁ……。」

提督「と言っても、俺もつい数ヶ月前はあいつらとやりあってた訳だけども。」

テレビの画面に映る深海棲艦の死骸を見ながらふと思う。

提督「まあ、あいつらも頑張ってるんだな。おかげでこの町はこんなにも平和だ。」

鎮守府があるというだけで襲撃を受ける可能性は大きいが、逆にまた鎮守府がある事によってこの町は守られているのである。

といっても深海棲艦にとって敵は艦娘である。ただ、人間を攻撃すると艦娘が出てくるという事で、時々沖合から戦艦等が艦砲射撃を行ってくる事があるのだ。

提督「一般人からしちゃあ、迷惑な話なのかもしれないな。」

時々鎮守府前で基地移転のデモが起こる事もある。

その度鎮守府は「ここが狙われてしまった今、我々が移動したところで防衛の要が消滅するだけであって、諸君らの身がより危険に晒されるだけである。」との声明を出して毎回乗り切っているのだ。

提督「もうちょっと楽な世の中にならないものかね。」

転がりながらぼーっとテレビを見て、時折菓子を頬張る。なんと平和な休日なんだ。

キャスター「以上で、本日のニュースを終わります。」

提督「そろそろ昼か……。昼はなにをしようか。」

↓1

今更ですが、誰かを登場させても大丈夫ですよ。

5月1週3日目(休日) 昼

提督「よし、ちょっと散歩しようか。」

このあたりの地理はそれなりに頭に入れたつもりであるが、まだまだ不安なところは多い。

提督「そうだなぁ、確かすぐそこにカフェがあったはず。帰りにでも寄るかな。」

――――住宅街――――

提督「しっかしこの辺もえらく修復が早いよなぁ。」

つい数週前、引っ越してきてすぐに一発だけ不発弾が民家に突っ込んだという、その家。

今ではその痕跡を残さず、綺麗な佇まいを見せている。

提督「慣れているのだろうか。それはそれで、悲しい事だな。」

ふと海岸線が一時大惨事になっていたのを思い出す。近海で戦闘を行った時の事だった。流れ弾が海岸線に大量の窪みを作って散々言われたのも、もうかなり昔の話であった。

提督「まあいいや、確かこの辺には――」

――――食事処『間宮』――――

そう、この町には間宮の出張営業所がある。といっても冷凍間宮食を解凍して売って、売上の一部を鎮守府に回しているのは秘密だ。

店主「いらっしゃい!」

提督「どうも。」

店主「おお、提督さんじゃありませんか。毎度お世話になっています。」

提督「あ、いや、俺はもうあそこ勤務じゃないんで。」

店主「あれ、そうなんですか。でもまあ、このうまい料理が食えるのも、お客に食わしてやれるのも、みんなあんたのおかげですぜ。」

提督「そんな大げさな。礼なら間宮さんに言ってやってくださいよ。」

店主「ああ、いつもいつも本当に世話になって……。今日は何にしやしょ!」

提督「ひやかしさ。」

店主「はいよ!ひやか……ってなんだ、ひやかしですかい。」

提督「あはは、悪い悪い。少し気になってな。じゃあ、また。」

店主「今度は食べてってくださいよー!」

それだけ言って店を出る。相変わらずだった。他には……。

――――ショッピングセンター――――

提督「そういえばたまにここにも来てたなぁ。」

しみじみと思う。だが今は一人で気楽に来られるのだ。

提督「だが、ここに用はない。そろそろ戻るかな。」

――――アパート傍のカフェ――――

提督「少しコーヒーでも飲んでから帰るか。」

ふらと立ち寄ったのは、アパート側にあるおしゃれなカフェ。席に着き、ウェイターを呼ぶ。

提督「ムッシュ。」

??「お待たせしました。ご注文……あっ!」

提督「ん?」

聞きなれた声がした。軽く顔を上げてみると、そこにはウェイトレス姿の足柄がいた。

足柄「て、提督!?」

提督「おお、足柄じゃないか。ここで働いてたのか。」

足柄「そ、そうよ。何か悪い?」

顔を逸らしながらやや恥ずかしげに聞いてくる。

提督「あいや、悪いってわけじゃないさ。注文、良いかな。」

足柄「そうだった……じゃない、そうでした。ご注文をどうぞ。」

提督「じゃあ……エスプレッソ。」

足柄「ふふ、コーヒーって言えばエスプレッソが出てくるのよ。」

提督「そうなのか。じゃあ普通のコーヒーを頼みたい時は?」

足柄「薄め、とでも言ってくれればコーヒーになるわ。」

提督「へぇー……。それにしてもここ、先に注文してから席じゃないんだな。」

足柄「店先の看板はちゃんと読んでいるのね。ええ、基本は私たちが注文を承るわ。それで、コーヒーだけで良いのね?」

提督「ああ、頼む。」

足柄「ふふ、提督が普段淹れるのより、絶対美味しく出来るんだから!」

そう言って足柄はテーブルを離れて行った。

提督「……ん?待てよ、って事はコーヒーを淹れるのは……」

それから数分後。

足柄「コーヒー、お待たせしました。ご注文は以上でしょうか?」

提督「なあ、これってお前が?」

足柄「ええ、そうよ。しっかり味わって、そして敗北を知りなさい!何かあったら呼んでね。」

提督「えぇ……。」

上機嫌な足柄の背中を見ながら、エスプレッソを一口啜る。

提督「……うん、美味しい。これは勝てない。」

そう、俺は負けたのだ。プロのエスプレッソマシンに。

5月1週3日目(休日) 夜

――――管理人室――――

提督「あれは美味しかった。さて、どうしようかな。」

↓1

熱が引いたので考えられるようになった。一応、ね。

5月1週3日目(休日) 夜

――――管理人室――――

提督「あれは美味しかった。さて、どうしようかな。」

↓1

提督「よし、昼のコーヒーの仕返しをしてやる。」

今日は間違えて晩飯の食材を多めに買ってきていた。なんという運だろうか。

待ってろ足柄。お前にも敗北を味あわせてやるぞ……!

――――201号室――――

提督「足柄ー、いるかー。」

足柄「提督……!ええ、いる……わよ?」

提督「入るぞー?」

足柄「待って、片付けるから!」

提督「はいはい。」

部屋の中から騒がしい音がしばらく続き、ようやく静かになる。

足柄「どうぞ。」

提督「お邪魔しまーす。ふむん。」

普段からきっと綺麗なのだろう、部屋はとても綺麗であった。

足柄「それで、何か用かしら?これからご飯を作ろうと思っていたのだけれど。」

提督「遅っ!?それにしてもそれなら、良いタイミングだったな。」

足柄「……?」

足柄が首を傾げながらこちらを伺う。

提督「昼のエスプレッソ、驚くほどに美味しかった。完敗だよ。」

足柄「あ、ああ、あれね。だって私ですもの!負けるはずないじゃない!」

提督「それが悔しいから、腕によりをかけて晩飯のおかずを作ってきた。」

足柄「へ……?」

提督「俺の最も得意とする料理のうちの一つ、ペリメニだ!」

足柄「ペリメニって何……?」

提督「ペリメニはモンゴル地方発祥だが今ではロシアを代表する料理、いわゆる水餃子だ。」

足柄「水餃子ね……。」

提督「乗り気じゃないなー。毒が入っているわけでもないのに。」

足柄「そんなのだったら大問題よ。んー、じゃあ少しだけ貰うわね。」

提督「少しと言わず、このタッパー全部をあげよう。」

足柄「提督の分は?」

提督「俺はまだ家にたくさんあるから良いんだ。ほら、食った食った。」

足柄にペリメニの入ったタッパーを渡すと、足柄は怪訝そうな顔つきでそれを開ける。

足柄「お箸取ってくるから、ちょっと待っててね。」

提督「おうよ。」

台所へ行き、そしてまた戻って来る。

足柄「それじゃあ……ねえ、これって何もつけなくて良いの?」

提督「それにはもう溶かしバターがかかっている。召し上がれ。」

足柄「ん……はむ……。」

足柄はそれを一口で頬張り、やや苦しそうにしながらしばらく噛んでから飲み込んだ。

提督「どうだ……?」

足柄「……うん、美味しいわ。私にはちょっと出来ないかも。」

提督「よっしゃ!これでお相子だな!」

足柄「悔しいけど、そうね。私も料理、勉強しなきゃ!」

そうして、アパートの夜は更けるのであった。

5月2週1日目(平日) 朝

提督「昨日は足柄に勝ったから気分が良い。さて、何をしようかな。」↓1

提督「今日は仕事をサボって……いやいや。元から今日は休みを申請してある。」

提督「何故なら……」

提督「そう、今日は鎮守府にお呼ばれしているのだ!」

提督「久しぶりにみんなの顔が見れると思うと嬉しいなぁ。」

――――鎮守府:執務室――――

提督「失礼します。」

秘書艦「元提督をお連れしました。」

現提督「おお、入りたまえ。」

提督「は。」

現提督「まあそう畏まらないでくれ。今日は頼みがあって貴君を呼んだ訳であるが。」

提督「頼み……と申しますと。」

現提督「いやぁ、君から代わってからというもの、どうにも艦娘達の風当たりが良くないというか、疎外感を感じるというか。」

提督「提督殿は、彼女達と楽しくコミュニケートしたいと?」

現提督「意思疎通はそこそこに出来るのだが、何かあって作戦行動に支障が出ようものならどうしようもない。」

提督「お言葉ですが、彼女達はこれだけたくさんの仲間がいるのです。提督殿が何かしなくとも、問題があればその中で解決すると思いますが。」

現提督「ふむん。君のいうとおりかもしれん。少し考えすぎたかな。」

提督「お気持ちはよくわかります。」

現提督「いやいや君に私の気持ちがわかってたまるか。まあ良い。今日はここで皆と再会を喜べば良い。それと近々、もう一隻解体予定の艦があるのだが、それを君のところへと思って。受け入れてくれるかね?」

提督「ええ、命令とあらば。」

現提督「君の意思を聞いている。」

提督「喜んで、受け入れさせていただきます。」

現提督「では、その艦は……↓1だ。」

提督「また、どうして。」

現提督「これも、運用期間が超過したのだ。同型艦が用意出来る以上、同じものに拘る事もあるまい。」

提督「……分かりました。受け入れましょう。」

移住する艦娘↓1

今日はここまでです。

由良了解です。
見てくれてる人もそれなりにいるようですが、やっぱり面白くないのでしょうね。あまりに落とせという意見が多ければ落とすつもりでした。一応出来る限り書いていきますね。それと安価では適当に艦娘を指定してくれてもちゃんと登場させますし、シチュエーションや勤務先等、矛盾していなければ指定してくれて結構です。その場合それらを表にしてまとめますので。

現提督「では、その艦は……由良だ。」

提督「また、どうして。」

現提督「これも、運用期間が超過したのだ。同型艦が用意出来る以上、同じものに拘る事もあるまい。」

提督「……分かりました。受け入れましょう。」

現提督「ありがたい。そうしてもらえると助かるよ。」

現提督「ついでに皆と会ってくると良い。」

提督「ありがとうございます。」

現提督「君が名残惜しいというのなら、ここへの立ち入りも一応許可しておこう。」

提督「……そうですか、ありがとうございます。」

現提督「さあ、行った行った。もうここには用はないだろう。」

提督「そうですね。では、失礼します。」

提督「さて、どうしたものか。」

↓1誰と何をするか

提督「しかし、由良がかぁ……。」

由良「あっ、提督さん……提督さん?」

執務室を出て廊下を歩いていると、由良と出会った。噂をすれば何とやらである。

提督「ああ、由良か。久しぶりだな。」

由良「提督さんじゃないですか!お久しぶりです。」

提督「そうだなぁ、数ヶ月ぶりだな。」

由良「提督さんはどうでした?変わりはありませんか?」

提督「変わらないさ。そういう由良もあまり変わっていないな。」

由良「はい!あまり変わりありませんよ。」

提督「それで、執務室に呼ばれたのか?」

由良「はい、そうです。提督さんに呼ばれたんだと思ってたんですけど……ちょっと残念。」

提督「……そっか。またすぐに会えるさ。」

由良「用事ですか?はい、また会えますよね!楽しみにしています!」

そう言って由良は執務室の方へと歩いて行った。この後解体が告げられるのだろう。そう思うと少しだけ辛いものである。

↓1由良の初期好感度
今日はこれだけです。

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