真美「りっちゃんママ」 (49)

この話は一応
この話の続きになります、読まなくてもわかると思いますが、設定がわからなければご覧ください

5月某日
律子「こら??亜美??真美??待ちなさい??」

亜美「うあうあ~??」
真美「わーい??りっちゃんが怒ったー??」

亜美真美「「あははははは??」」

律子「こら??…もう??逃げ足だけは早いんだから…」

P「ははは??律子、すっかりお母さんみたいになってるな??」

律子「はぁ?嫌ですよ、あんなお転婆な娘の母親なんて…」

P「そんなこと言ってるけど、亜美真美が結婚でもしたら泣いちゃうんだろ~?このこの~」

律子「うざいですよ、プロデューサー殿」

P「ひどっ??でも考えてみろよ」

律子「何をですか?」

P「結婚式のサプライズでさ…母親への手紙の後に律子にも手紙を書いてるんだよ…」

律子「??」

P「『りっちゃんは、亜美たちのもう1人のお母さんだもんね??』とか言っちゃうんだぜ?」

律子「そ、そんなことないですよ…私なんて…口うるさくて嫌われて…」

P「それはないって、こないだ言われただろ?」

律子「あぅ…」

P「いい加減認めればいいのに…」

真美「あっ??兄ちゃんがりっちゃんいじめてる??」

亜美「なんでりっちゃんいじめるの??兄ちゃん??」

P「えっ?いや、いじめてたわけじゃ…」

亜美「じゃあなんでりっちゃん俯いてるの??」

真美「いっつもりっちゃんは兄ちゃんのことも助けてるのに??いじわるしたらダメっしょ??」

律子「あ…あなたたち…」ウルウル

亜美「あー??りっちゃん泣いちゃった??」

真美「もう??兄ちゃん??早く謝って??」

P「いや、本当に違うんだって…って言うかお前ら律子から逃げてたんじゃないのか?なんで戻ってきたんだ?」

真美「え?兄ちゃん、そんなこともわかんないの?」

亜美「りっちゃんは泣かすわ、亜美たちのことはわかんないわ、ダメダメですな~」

P「一々腹立つ言い方するよな、お前ら」

真美「りっちゃんにプレゼント渡しに来たんだよ~」

律子「え?…ぐすっ…でも…誕生日でも…ない…のに?」グスグス

P「…律子も泣きやめよ…」

亜美「りっちゃん、これはね、母の日のプレゼントなんだ~」

律子「??」

P(あ、これやばいやつだ…)

真美「りっちゃんは真美たちのもう1人のお母さんみたいなもんだもんねー??」

亜美「ねー??」

律子「…」

P(セリフまで似てるし…)

亜美真美「「りっちゃん??いつもありがとう??」」

律子「…」

P「…やばいぞ…」

律子「…ぐすっ…」

亜美「り、りっちゃーん??」

真美「め、迷惑だった?」

律子「そんなわけないじゃない??もう、2人とも??大好き??」ダキッ

真美「うわっ??」
亜美「わぁ??」

律子「うぅぅぅ…ぐすっぐすっ…」

真美「りっちゃーん…痛いよぉ…」
亜美「亜美たち潰れちゃうよぉ…」

P「これやばいんじゃないか?」

その後

亜美「真美ー??アイス買いに行こうよー??」

律子「私もついて行くわ??」

真美「え?いいよ別に、アイス買いに行くだけだし。あ、りっちゃんも買うものあるならついでに買ってくるよ??」

律子「そういうことじゃないの、あなたたちだけで買い物に行って誘拐されたらどうするのよ?」

亜美「心配しすぎだよ??亜美たちもう中1だよ??」

律子「ダメよ、とにかく私も行くわ??」

P「うーん…」

亜美真美「「あははは」」

律子「どうしたの?」

亜美「あ、りっちゃん??」

真美「見て見て~??面白いっしょー??」

律子「何々…?ってこれ婚姻届じゃない??何よこれ??」

真美「ファンの兄ちゃんがくれたんだよー」

亜美「『亜美ちゃん??真美ちゃん??どっちか僕と結婚してください??』だーて、あはははは??」

律子「…亜美、送り主の住所を教えなさい…」

亜美「え?」
真美「何でぇ?」

律子「今から半殺しにしてくるわ…」

真美「えぇぇぇ??」

亜美「だ、ダメだよぉ、りっちゃん、どうしちゃったの…?」

律子「あなたたちみたいな幼い子どもを娶ろうだなんて…??危険だわ??安心して??私が命に代えてもあなたたちを…」

真美「うあうあ~、そんな話じゃないよー??」

P「う、うーん…」

律子「社長??何ですか??これ??」

社長「な、何だね律子くん。それは亜美くんと真美くんの衣装ではないか。」

律子「そういうことを言ってるんじゃありません??何ですかこの衣装??露出が過ぎます??変なロリコンが亜美と真美を狙いだしたらどうするんですか??」

社長「し、しかし、アイドルとはそういうもの…」

律子「なら社長は亜美と真美がどうなってもいいって言うんですか??」

社長「そ、そんなことは…」

P「う、う、うーん…」

亜美「…」
真美「…」

P「とうとうお前らの方から直接来たか…」

亜美「うん…」

真美「ねぇ兄ちゃん、りっちゃんはどうしちゃったの?最近のりっちゃんおかしいよ??」

P「うん、まぁタイミングが悪かったというか…なんというか…」

亜美真美「「?」」

P「で?俺に何を相談したいんだ?」

亜美「まずはこれ見てよ」ドサッ

P「これって、亜美の学校の鞄じゃ…」

亜美 ジャラジャラジャラジャラ

P「こ、これぜんぶ防犯ブザーか?」

真美「真美のにも同じだけついてるんだ…」

P「病的だな…」

真美「一個でいいって言ったんだよ」

亜美「でもりっちゃんがね『あなたたちはアイドルなのよ??アイドルが一般人の10倍輝いているとするなら、誘拐される危険も10倍??なら防犯ブザーも10倍必要よ??』って…」

P「その理論で言うとお前たちは30倍輝いてるらしいぞ…良かったな…」

亜美「全然良くないっしょー??」

真美「真美たち、学校で『セキュリティー』ってあだ名つけられてるんだよ??」

P「お、おう」

真美「あとこれ」ドンッ

P「…一応聞くけどこの重箱は何だ?」

亜美「りっちゃんの手作りお弁当だよ…」

真美「りっちゃんが『アイドルは身体が資本よ??お母さんが忙しいからコンビニ弁当?ダメよ??保存料なんて一切使わないお弁当を私が作ってあげるから持っていきなさい。』って…」

P「…因みに聞くけど、これ2人でひと…」

亜美 ドンッ

P「…」
亜美「…」
真美「…」

真美「いや、すっごく美味しいんだよ…」

亜美「最初は運動会みたいで楽しかったし…」

真美「でも、毎日だし…」

亜美「うん…」

P「これは酷いな…」

亜美「兄ちゃん??りっちゃんをもとに戻して??」

真美「このお弁当、制作時間2時間とかじゃすまないよ??このままじゃりっちゃん死んじゃうよー??」

P「確かにその心配も拭い去れないな…」

P「よし、律子奪還作戦開始だ??」

亜美真美「「おー??」」

作戦1:別のお母さん作戦

P(律子が双子のために頑張るのは母性からくるん責任感)

P(ならば更に母性の強い存在に頼るまでよ??)

亜美「あずさお姉ちゃーん??」

真美「膝枕してー??」

あずさ「あらあら~。2人とも甘えん坊さんねぇ~」

律子「こら、亜美、真美、あずささんが困ってるでしょ?膝枕なら私がしてあげ…」

亜美「嫌だ??」

律子「るか…ら…??」

真美「あずさお姉ちゃんの方がいーい??」

律子「??」

P(律子、すまない。だがお前のためなんだ…)

亜美「あずさお姉ちゃーん??」スリスリ

真美「大好きー??」スリスリ

あずさ「あらあら~」ナデナデ

律子 ポロッ

P亜美真美あずさ「「「「??」」」」

律子 ポロポロ

P(声もなく涙が溢れ出てる…)

亜美「あ…やっぱりりっちゃんにお願いしよーかなー??」チラッ

真美「そ、そうだねー??なんかそんな気分だねー??」チラッ

律子「そ…そう?…もう、しょうかがないわねぇ」

亜美真美「「わーい(棒)」

P(作戦失敗だ…)

作戦2:立場が上の人に怒ってもらおう作戦

P「上下関係を重視する律子にはこれが効くはずだ??」

亜美「さっすが兄ちゃん??そこに痺れる憧れるぅ??」

P「ははは、そうだろうそうだろう??」

真美「…」

亜美「真美どうしたのー?」

真美「…りっちゃんより偉い人って誰?」

P「そんなのいっぱいいるだろ、社長とか…」

真美「こないだ衣装のことでブチ切れられてたじゃない」

P亜美「「あっ…」」

亜美「ほ、ほら、ピヨちゃんとかも年上だし…」

真美「いっつも仕事してなくて怒られてるじゃん…」

P亜美「「うぅ…」」

P「て、テレビ局のディレクターさんとかには頭上がらないぞ?」

真美「え?こんなことのために呼び出すの?ディレクターさんを?」

P亜美「「あぁ…」」

亜美「うあうあ~全滅だよ~」

P「くっ??なんてことだ??やる前から失敗だと?」

真美「兄ちゃんは自分が呼ばれもしないことについて考えた方がいいと思うよ…」

P「もう手は尽くした…」

亜美「はや??まだ二つしか案出してないよ?」

真美「やれたのは一つだよ??」

P「しかし…もうこれ以上何も…」

真美「ど、どうしよう亜美ぃ…」

亜美「このままじゃ本当にりっちゃんカローシしちゃうよー??」

真美「うぐっ…」

亜美「ひぐっ…」

P(あ、やばい…)

亜美真美「「びぇぇぇぇえん??りっちゃん死んじゃやだよぉぉぉ??」」

律子「どどどど、どうしたの亜美??真美??もう大丈夫よ??私がいるわ??私が守ってあげるからね??」

「いい加減にしなさい??」

P亜美真美律子「「「「??」」」」

P「そ、その声は…」

亜美「りっちゃんが壊れた今、765プロ一の常識人??」

真美「輝くおでこは知性の証??」

亜美真美「「いおりん??」」

伊織「律子、あなたのそれはこの2人のためにならないわ??」

律子「へ?なんのことよ?私はただ…」

伊織「あんたのそれは甘やかし以外の何ものでもないの??」

律子「な、何よ??伊織は亜美や真美がどうなってもいいっていうの??変なもの食べて病気になったり、変なファンに付きまとわれたり、誘拐されてもいいっていうの??」

伊織「そうは言ってないわ、でもいつかはそれが1人でできるようにならないと、あなたな何時迄も亜美真美についてられないのよ?」

律子「つくわよ??今ので足りないならもっとついて…」

亜美「りっちゃん止めてよ??」

律子「??」

真美「りっちゃんこれ以上働いたら死んじゃうよぉ??」

律子「…」

伊織「見なさい律子、2人はあなたのことを心配できるくらいには大人になってるわ。信じてあげるのも親の務めよ?」

P(いや、親ではないんだけどな…)

律子「そうね…私…どうかしてたわ…」

律子「亜美、真美、もう必要以上に2人に構うのはやめるわ…でも、私はあなたたちのこと大好きよ…」

亜美「そんなの知ってるよぉ??」

真美「真美たちも大好きだもん??」

律子「亜美…真美ぃぃ??」ガシッ

亜美真美「「りっちゃーん??」」ガシッ

P「めでたしめでたし…かな?」

伊織「まぁこれで少しはマシになるでしょ?」

亜美「いおりん??」

真美「ありがとう??」

伊織「どういたしまして…でも、ちょっと待ちなさい…」

亜美真美「「え?」」

伊織「だ・れ・のおでこが輝いてるって?」

亜美「うあうあ~??」
真美「いおりんが怒った~??」

伊織「2人とも待ちなさい??」

亜美真美「「りっちゃん助けてー??」」

律子「見守るのも親の務めよ??」

亜美真美「「そ、そんなぁ…」」

伊織「待ちなさい??」

亜美真美「「うあうあ~??」」

P「めでたしめでたし…だよな?」
終わり

終わり、このシリーズをあと何回か続けたいと思ってる

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