タツヤ「まろかぁ!」 ほむら「………」じゅるり(22)


たつや「まろか、まろかぁ!」かきかき

ほむら「うん、そうだね。そっくりだよ」

たつや「まろかぁ!」きゃっきゃっ

ほむら(本当に、まどかにそっくりよ……)じゅるり

たつや「あう?」

ほむら(まどかがいなくなってしまった今、まどかの弟のこの子こそが、まどかに最も近い存在……)

ほむら(何とかして、私のモノにできないものかしら……)


たつや「あいー♪」ぐいっ

ほむら「いたっ?」

知久「こら、ダメじゃないかタツヤ。女の人の髪を引っ張るのはダメ」ひょい

たつや「まろかまろか!まろかぁ!まろかぁはは。まろかぁ。あはは!」きゃっきゃっ

詢子「すみません。大丈夫でしたか?」

ほむら「いえ、こちr……はっ!」

ほむら(これは…チャンスじゃない!)

詢子「?」

ほむら「いえ、いいんです。責任とって、その子と結婚さえさせていただければ」キリッ

詢子・知久「!?」

たつや「まろかぁ!」きゃっきゃっ


知久「け、結婚って君、一体何を言ってるんだい?」

ほむら「髪は女の命ですから、その髪を引っ張られることは純潔を散らされたも同然です。ですから責任もってその子と結婚させてもらいます」

知久「し、しかし、タツヤはまだ3歳だよ…?それに、君もまだ中学生くらいだろう?それだけで結婚っていうのは……」

ほむら「そんなことは関係ありません。私は公衆の面前で辱めを受けたのです…もうお嫁にも行けませんから、その子に貰ってもらわないと困ります」

知久「うむぅ……マ、ママ、どうしようか…?」

詢子「んー……アンタ、名前は?」

ほむら「暁美ほむらです」


詢子「ほむらね……それでほむら、アンタは、本当にそれでいいと思ってるのかい?」

ほむら「……」

詢子「確かに髪は女の命さ。それを引っ張られて傷つくのも分かるよ……だけどそれで、今会ったばかりの好きでもないタツヤと結婚してもいいのかって聞いてるのよ」

ほむら「……」

詢子「アンタはまだ若いんだ。そんなにすぐ答えを決めつけることはない。もっとよく考えてから―――」

ほむら「それには及びません。私は、タツヤ君に事を本当に結婚したくらい好きですから」


詢子「……」

ほむら「……」

詢子「……嘘をついてる目じゃないね」

ほむら「私は嘘が嫌いですから」

詢子「……あははっ!気に入ったよ。アンタ面白いねぇ…そこまで言うなら私はもう何も言わないよ。後はタツヤ本人に聞くんだね」

ほむら「ありがとうございます!」


知久「いいのかいママ?」

詢子「子供の色恋に親が首突っ込むもんじゃないでしょ?まぁ、あの年の差は気になるところだけど……」

ほむら「タツヤ君?お姉ちゃんと結婚しようねー?」

たつや「あい♪」

ほむら「///」ぷるぷる

たつや「まろかぁ!」

ほむら「可愛い!」だきぃ!

たつや「あうあうー♪」きゃっきゃっ


ほむら「お姉ちゃんの名前は、暁美ほむらだよ」

たつや「あうー……ほむあ?」

ほむら「そう、ほむらよ」

たつや「ほむあ…ほむ……ほむほむ……ほむほむー!」きゃっきゃっ

ほむら「はぁはぁ///」じゅるり

たつや「あう?」

知久「ちょっと暁美さん!なにタツヤの服を脱がせてるんだい!?」

詢子「んー、判断まずったかなぁ……」


たつや「あう?」

ほむら「すみません…タツヤ君のあまりの可愛さに我を見失いました」

知久「タツヤはまだ3歳なんだ…頼むからそういう事はよしてね」

ほむら「はい……では失礼します」

たつや「あい!」

ほむら「……」すたすた

詢子「ちょっと待ちな?」

ほむら「ほむんっ!?襟をつかまないでくださいお義母様…」

詢子「悪かったよ。で、何でタツヤを連れて行こうとするのかな?」

ほむら「私、一人暮らしなのでさっそくタツヤ君と同棲から始めようかと」

詢子「今までのアンタの行動見て、はいそうですかって許すとでも?」

終わりか

ところがどっこい終わらない


詢子「そもそも…アンタ、中学生だよね?」

ほむら「はい、14歳ですよ」

詢子「それなのに一人暮らしって…失礼かもしれないけど、ご両親は?」

ほむら「両親は健在なので気を使わないでください。ただ、一緒に暮らせないわけがあって別々に暮らしているだけです」

詢子「そうだったの……」

ほむら「では、そういうわけでなので…お姉ちゃんの家に行こうねー」

たつや「ほむほむのお家!行くー!」きゃっきゃっ

ほむら「はぁはぁ///」

詢子「だから待ちなさい」

ほむら「ほむんっ!?」ぐいっ


ほむら「何で止めるのですか…私たちはこんなにも愛し合っているというのに!」

たつや「ほむほむー!」

詢子「中学生の一人暮らしの家に、幼児を任せられるわけないだろ」

ほむら「ちゃんと面倒は見ますから大丈夫です……特に下半身方面を///」

詢子「だから任せられないって言ってんのよ……ほむら、そんなにタツヤと一緒にいたいっていうなら…家にくる?」

ほむら「えっ……?」


詢子「そもそも、中学生が一人暮らしってのがいただけないね。毎日ちゃんとしたもの食べてる?今朝は何食べたのさ?」

ほむら「うっ……ウ、ウイダーインゼリーを……」

詢子「アンタ、忙しいサラリーマンじゃるまいし……まさか毎日そんなのばっかりなのかい?」

ほむら「は、はい……」

詢子「呆れたね……よし、決めた!ほむら、家にきな!パパもいいと思うよね?」

知久「ママが良いっていうなら、僕は反対しないよ」


ほむら「で、ですけど…それは迷惑になりますし流石に……」

詢子「なに変なところで遠慮してんのよ?それならタツヤを連れて行かれる方がずっと迷惑よ」

ほむら「ほむぅ……」

詢子「まぁ、それでも不満っていうなら、知久の手伝いとか、タツヤをしてもらう代わりってのはどう?」

ほむら「……わかりました。生活費とかもろもろの費用はちゃんと出しますので……よろしくお願いします」

詢子「中学生がそんな事気にすんなっての……さて、そろそろ帰ろうかねぇ」

訂正
詢子「まぁ、それでも不満っていうなら、知久の手伝いとか、タツヤをしてもらう代わりってのはどう?」
じゃなくて
詢子「まぁ、それでも不満っていうなら、知久の手伝いとか、タツヤの世話をしてもらう代わりってのはどう?」
で。


知久「それじゃあ暁美さん、一回自宅に帰って、必要なものをまとめてくるといいよ。そのあいだに、君の使う部屋を整理しておくから」

ほむら「分かりました。では……」

詢子「はいはい、タツヤは連れ行くなー」ぐい

ほむら「ほむんっ!?お願いです!筆おろし、筆おろしだけでいいんです!見逃してくださいお義母様!」

詢子「一番ダメだっての!アンタは3歳児相手になんてことしようとしてんよ……」

たつや「あうあうー♪」

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