お嬢様「安価で奴隷じゃんけん。最初は?」 少年奴隷「ぐ、ぐー…?」 (241)

●月●日 晴れ

今日はお父様が出張に行く日だったわ。

お父様と、それから数人の使用人がお供に着いて行ったから、お屋敷はすっかり空っぽ。

今居る人といえば、私とあいつくらいかしらね。

正直物静かで何考えてるか分からないし、こいつと何日も留守番だなんて気が滅入るわ。

…早速暇になってきたんだけど、何をしようかしら?

嬢「ねえ奴隷」

奴隷「はい、お嬢様…」

嬢「暇ね?」

奴隷「…」

嬢「いや、あなたは暇じゃないか。…何やってるの?洗濯物?」

奴隷「…」コクン

嬢「…暇なんだけど」

奴隷「……」

嬢「分からない?構えって言ってるのよ、気が利かないわねぇ」

奴隷「か、構う、ですか」

嬢「そうよ。手持ち無沙汰だからあなたをからかって遊ぶことにするわ」

奴隷「……」

嬢「ねえ、ちょっとしたゲームをしない?」ズイ

奴隷「ゲ、…ゲーム、ですか」

嬢「そうよ。今巷で流行ってるの。…じゃんけんって言ってね、東洋の簡単な遊戯なの」

奴隷「じゃんけん…?」

嬢「そう。見てて。ぐー、ちょきー、ぱー」

嬢「ぐーは石、ちょきは鋏、ぱーは紙よ。ぐーはちょきに勝つ。ちょきは紙に勝つ。ぱーは石に勝つの」

奴隷「…」コクコク

嬢「簡単でしょ?同じ手がでたらあいこで、もう一回やるの」

嬢「…で、こういうのはどう?どっちか勝った方が、負けたほうのご主人様になる」クス

奴隷「!?」

奴隷「ど、どういうこと、…ですか」

嬢「だから勝った方が一回、負けたほうに命令できるの。なんでもね」

嬢「ああ、正しできる範囲内で。死ぬとか、そういうのは無しよ」

奴隷「そ、そんな。それじゃあ、僕が勝ってしまったら…。その…」

嬢「まあモノはためしよ。やってみましょう」グイ

奴隷「え、で、でも」

嬢「最初はぐー、よ。いくわよ?」

奴隷「お、お嬢様…」

嬢「さーいしょはぐー。じゃーんけーん」

嬢「ぽんっ!」

嬢の出す手>>9
奴隷の出す手>>10

パー

ちょき

嬢「ぱー!」

奴隷「…」アセアセ

嬢「……ちょき、か。あなたの勝ちね」

奴隷「すっ、すみませんすみませんっ!!」ペコペコ

嬢「何で謝るの?ふん、いいわ。一回で勝てるゲームとは限らないし…」

奴隷「ぼ、僕。その…」

嬢「さあ、あなたが主人役よ。何を命令する?」

奴隷「そ、そんな。恐れ多いです、お嬢様にめ、命令なんて」

嬢「雰囲気を出すために、こう言いましょう“主人が奴隷に命じる、なになにしろ”ーってね」

奴隷「で、できませ」

嬢「はぁ?」グイッ

奴隷「ひっ…」

嬢「できるわよね?」

奴隷「あ、…」

嬢「できるわよねぇ?」

奴隷「は、は、…はいっ…」ガタガタ

嬢「じゃあはい、命令しなさい。いい、ちゃんと雰囲気出さなきゃ鞭打ちにしてやるから」

奴隷「…>>14

頭を撫でて下さい

奴隷(ど、どうしよう。命令なんて、そんなのできない…)

嬢「やって欲しいことでいいのよ?ほらほらはやく」

奴隷「や、やって欲しいこと…」

嬢「早くってば!あと五秒以上待たせたら…」

奴隷「あ、頭をっ」

嬢「ん?」

奴隷「頭を、…撫でてください…」カァ

嬢「…違うでしょ」ペシ

奴隷「え、え?」

嬢「主人が奴隷に命じる、でしょ」

奴隷「け、けど」

嬢「やれ」

奴隷「ひっ…。しゅ、主人がどれいに、命じる……。あ、頭を撫でろ…ください」

嬢「撫でろくださいって!なによそれ、馬鹿ねぇ」ケラケラ

奴隷「あ、…ぅ」カァ

嬢「頭を撫でればいいのね?なあにそれ、全然命令っぽくないわ」ナデ

奴隷「!」ビク

嬢「はいはい、ご主人様なでなで」ナデナデ

奴隷「…あ、……」ソワソワ

嬢「いつまでやればいいの?」

奴隷「あ、…も、もう結構、です…」

嬢「あらそう?」パッ

嬢「しかし負けちゃったわね…悔しいわ」

奴隷「す、すみませ」

嬢「いい、ズルだけはしないでよ!あと接待もだめ!私は実力で勝ちたいの!いい?」

奴隷「…」コクコク

嬢「じゃあ、もう一回しましょう。今度は私が勝つんだから」

奴隷「…」

嬢「いくわよ、最初はぐー、じゃーんけーん」

嬢「ぽん!」

嬢の手>>25
奴隷の手>>27

ksk

ぱー

嬢「ぐー!」

奴隷「…」パー

嬢「…」

奴隷「…も、申し訳ありません…」

嬢「奥が深いわね、じゃんけん…。ふ、ふん、いいわ。私は飲み込みも早いし、次は負けないんだから」

奴隷「…」

嬢「さ、またあなたが主人よ。命令して」

奴隷「は、はあ…」

嬢「あなた、ちょっと面倒くさそうね?」ズイ

奴隷「え!?」

嬢「もうちょっと楽しそうにやりなさいよ!遊んであげてるんだから」

奴隷「は、はいっ…」

嬢「さ、ってことで早く」

奴隷「え、と…。じゃ、じゃあ…>>44

膝枕

奴隷「…あ、あの、ですね」

嬢「ええ」

奴隷「さ、最近…。本で見たんです。…その、お母さんが子どもを、膝の上で寝かしつける…って」

嬢「膝の上?ああ、膝枕ね」ポン

奴隷「は、はい…」

嬢「膝枕してほしいの?じゃあ、ちゃんと言うのよ」

奴隷「しゅ、…主人が奴隷に命じる。…膝枕を、して、ください…」

嬢「はいご主人様。どうぞ」

奴隷「…」

嬢「どうぞ?」

奴隷「あの、やっぱりこれ…駄目なんじゃ…」

嬢「いいからやれっ」グイ

ボフ

奴隷「ひゃっ!?」

嬢「はい、膝枕。こうするのよ」

奴隷「………」

嬢「どうして顔隠してるの」

奴隷「な、なんでも、ない、…です」

嬢「ふうん」ポンポン

奴隷「……っ」

嬢「ねーむーれよーいこー」

奴隷「し、仕事中なので…眠ることはできません…」

嬢「真面目ねぇあなた。少しくらいサボってもいいじゃない」ユラユラ

奴隷「で、できません…」

嬢「どうして膝枕をしてほしいの?あ、最近寝付けない?枕を替えさせましょうか」

奴隷「そういうわけじゃ、なくってですね…」

嬢「んー?」ポフポフ

奴隷「こ、こういうこと…。してもらったこと、なくて」

嬢「へえ」

奴隷「…」

嬢「…うーん、足が痺れてきた」

奴隷「すみません!!!すみません、すみません!!」バッ

嬢「いやそんな謝らなくても…。って、あ」

グシャ

奴隷「あ…」

嬢「洗濯物が…」

奴隷の性別ならスレタイ見てね

嬢「やっちゃった…ごめんね」

奴隷「いえ、いいんです。また洗えば、いいので…」

嬢「そう?でも手間よね、ごめんなさい」

奴隷「ぼ、僕が拾いますっ。お嬢様はどうかお座りになってくださいっ」

嬢「…うーん、分かった」

奴隷「そ、その。僕…お仕事があるので…」

嬢「そうよね。邪魔して悪かったわ」

奴隷「失礼、します…」ペコ

嬢「うん。ばいばーい」ヒラヒラ

奴隷「…」タタタ

ドサッ

嬢(…転んだ)

奴隷「うぅ…」

嬢(動揺しすぎね、面白い)クスクス

グゥゥー…

嬢「…」

嬢「お腹減った」パタン

チリンチリン

嬢「奴隷ー、奴隷ー。早く来てできるだけ早く10秒以内に」リンリン

奴隷「お呼びでしょうか」バン

嬢「うおう、早…。びっくりした。ねえ、そろそろお昼時よ」

奴隷「あ!…も、申し訳ありません。気づかず…」

嬢「お腹減ったー。…あれ、コックは?」

奴隷「旦那様の出張に同行しております…」

嬢「がーん。じゃあ、どうしろっていうのよ」

奴隷「ぼ、…僕が作ります、勿論。お嫌じゃなければ…」

嬢「…」

嬢「ひらめいた」ピコン

嬢「じゃんけんよ、じゃんけん。お昼ごはん誰が作るか、じゃんけんで決めよう」

奴隷「で、でもっ…それは僕の仕事で…」

嬢「問答無用。じゃーんけーん、ぽんっ!」

>>58
奴隷>>60

チョキ

ぱー

嬢「今度こそ!ちょき!」バッ

奴隷「…」パー

嬢「いやったぁあああああああああああ!」

奴隷「素晴らしいです、お嬢様…」

嬢「これが私の実力よ。ふふん、どう?参った?ねえ?」グイグイ

奴隷「勿論です、御見それしました…」

嬢「…ってことで私が主人ね。もっとも立場は変わってないけど…」

嬢「当然負けたほうのあなたが作るのよ。残念ねえ」クスクス

奴隷「はい…」

嬢「じゃあね、何をつくってもらおうかしら…」

嬢「…」ポクポクポク

嬢「…」チーン

嬢「決めた。今日のお昼ご飯は、>>67!」

チキンラーメン

嬢「私が奴隷に命じる!チキンラーメンを作りなさい!」ビシ

奴隷「ちきん、…らーめん…?」ポカン

嬢「そ。今庶民階級で爆発的な人気を誇ってるらしいの」

奴隷「お嬢様、しかし…健康のことを考えなければ…」

嬢「ええー、いいじゃないいいじゃない。私もたまには庶民のもの食べたい」ブンブン

奴隷「旦那様が何と言うか…」

嬢「お父様だって出張先でしょうもないもの食べてるわよ!大衆的なやつ!」

奴隷「そんな」

嬢「っていうか、何?あなた主人の命令を断るの?いい度胸してるわねぇ」

奴隷「…し、承知しました。チキンラーメンを作らせていただきます…」

嬢「ふふん、それでいいのよ」

=奴隷くん三分クッキング=

奴隷(…あるんだ。チキンラーメン…)

嬢「あー、コックったらずるい。こんなものまかないにしてたんだ」

奴隷「お嬢様、そんなにこれが…食べたいのですか?」

嬢「ええ!お湯を注いだだけで麺料理になるのよ!ニホン?だっけ、あの国はすごいわ」キラキラ

奴隷「は、はぁ…」

嬢「どうやって作るの?」

奴隷「あのう、調理場にいては危な…」

嬢「ごたごたごたごた…いい加減にしないと、痛い目みるわよ?」

奴隷「は、はいっ!すみませんっ」ビク


グラグラ

嬢「…鍋にお湯を沸かすのね。ふーん」

奴隷(…うう…。お嬢様が見てらっしゃる…。失敗しちゃだめだ…)

嬢「あ、具。具はなににするの?」

奴隷「特に決まってはいません…。好きなものを入れるんです」

嬢「すきなもの!?すごいっ。ワクワクするじゃない!」

奴隷「は、はあ…」

嬢「じゃあ、具も私が決めるっ!>>75>>76>>77!」

ステーキ

かそくした

チーズ

嬢「…ステーキとチーズと卵っ!」

奴隷「ス、ステーキにチーズですか?卵はよく入れますが…」

嬢「だって好きなもの入れるんでしょ?だから私の好物を入れるの」

奴隷「お味が良くなるでしょうか…」

嬢「いいからさっさとやりなさい!ステーキはミディアムレアにしなさいよ」

奴隷「分かりました…」


=数分後

嬢「…三分たったわ」

奴隷「はい」

嬢「このどんぶりの蓋を開けたら、そこには今まで食べたことのない甘美が広がってるのね」

奴隷(…ど、どうしよう…。美味しくなかったら、殺されるんじゃ…)

嬢「じゃ、いっただきまーす!」

パカ

奴隷は戦慄した…

黄金色のスープに、これでもかと広がるのは綺麗な赤身のステーキ…

とろけた半熟卵、そしてチーズ…。 油が浮きまくっている…。

麺……

麺は、一体どこに…

そもそもこれは、肉料理なのか麺料理なのか…

奴隷(…お嬢様のお口に入れていいものでは、ないんじゃ…)バックバックバック

嬢「…なにこれ」

奴隷(そ、早急に!早急に僕が処理し…)

嬢「すっごく、…すっごく庶民的ー!素敵ー!何かよく分からないけど、おいしそう!」

奴隷「…」

嬢「さ、食べましょう。いただきまーすっ」

奴隷(い、いいんですかお嬢様…。それで、よいのですね…!?)

嬢「わー、すっごく良い焼き目ついてる。上手ね」

奴隷「あ、ありがとうございます…」

嬢「…じゃあ、卵割って。麺と絡めて、ステーキとチーズと一緒に」

ズルズル

奴隷「…」ドキドキドキ

嬢「…ん」

奴隷(ああ、…お嬢様!)

嬢「…美味しい!!」

嬢「なにこれ、すっごくジャンク!美味しい!下民の味美味しい!あなどれない!」ズルズル

奴隷「ええ…」

嬢「あなたも食べなさい!舌に革命がおきるわよ!」

奴隷「…」パク

奴隷(…別に、まずくはないですけど…)

奴隷(できれば別々に食べたい、かなぁ…)

嬢「あつ、…美味しい!これ毎日食べたい!」ズルズル

嬢「何口だっていけちゃ」

嬢「…」ピタ

奴隷「お、…お嬢様?」

嬢「…」ズル

奴隷「…どうかなされましたか?」

嬢「ん」ズルル

奴隷「ま、まさかやっぱり、不味かったのでは…」

嬢「ちがう」

奴隷「で、では」

嬢「なんだろう。飽きた」コト

奴隷「え!!?」

嬢「四口くらいなんだけど…急に、あ、もういいや…ってなった」

奴隷「も、申し訳ございま」

嬢「ううん。これは誰も悪くない。きっとそうだわ」

奴隷「ぼ、僕が新しいものをお作りしますから…」

嬢「いえ!全部食べるわ。折角あなたが作ってくれたんだもの!具と一緒に食べれば平気」ズルズル

奴隷「お、…お嬢様…」

奴隷(ぼ、僕なんかが作ったものを…」

嬢「うんでもやっぱり、クセになるわね」

奴隷「…ありがとうございます…」ボソ

嬢「…やっぱ飽きるわ。なにこの麺、ふしぎー」ズルズル

=ごちそうさまでした=

嬢「…ごちそうさまでした。とってもとっても美味しかったわ」

奴隷「そ、そんな…」

嬢「ってことで、じゃんけんは解除。私は主を降りるわ」

奴隷「は、はい」

嬢「…ふわぁ。なんだか眠くなってきちゃった」

嬢「…夕方までお昼ねするわ。丁度良くなったら起こして」

奴隷「はい、分かりました」

嬢「じゃあね…」フラフラ

奴隷「…」ペコ

バタン

嬢「…」ボフ

嬢(じゃんけん…たのしいわね。…つぎも、…ぜったい)

嬢「…勝つわ」

奴隷「お、お嬢様」コンコン

奴隷「お嬢様、そろそろ夕方です」

嬢「…ふわ」ムク

奴隷「お目覚めですか。お湯の準備が整っております。お風呂に…」

嬢「いいえ」ゴシ

奴隷「は、い?」

嬢「お風呂の順番も…じゃんけんで決めるわ。勝った方が先ね」

奴隷(…お嬢様、そんなにじゃんけんが気に入るなんて…)

奴隷「しかし、屋敷の僕は残り湯で済ますのが規則で…」

嬢「さーいしょーはぐー」

奴隷(あ、…聞いてない…)

嬢「じゃーんけーん、ぽん!」

>>101
奴隷>>102

グーチョキパーの合わせ技

パー

嬢「ぽん!」バッ

奴隷「…?」パー

嬢「ふっふっふ、…私の勝ちね」

奴隷「お嬢様、それは…何ですか?」

嬢「ちょきよ」サラリ

奴隷「…見たことのない形ですよ?」

嬢「だからここの部分がちょきでしょう」

奴隷「ぐーにも見えますが…」

嬢「ちょきよ」キッパリ

奴隷(…そ、そうですよね。お嬢様がそう仰るのなら…)

バサッ

奴隷「あ、…雑誌が」

嬢「あ、ちょ待っ」

「必勝!じゃんけん奥義、ピストル型!

 なんとこの手を使えば、なんとなくぐーにもちょきにもぱーにも見えるのだ!」

奴隷「…」

嬢「あ…」

奴隷「お嬢様…」

嬢「誤解よ!!違うの、ただこうね、指が曲がって」

奴隷「お嬢様…。そうですね、これはちょきです…。あなたの勝ちです」

嬢「…や、やっぱやめ!!」

嬢「ズルよね、これ。そうよね!でもね、ただ試してみたくて…」

奴隷「はい」

嬢「っていうことで、引き分けよ今のは」

奴隷「そうですね。では、また」

嬢「…」

嬢「またー?」

奴隷「は、はい。そうでしょう?あいこなのですから」

嬢「なんか、今ので全力出し切っちゃったから、勝てる気しないの」

奴隷「は、はあ」

嬢「…どうしようかな」

もういっかいじゃんけん?
それとも引き分けってことは、…

>>115

ひきわけんなので混浴

嬢「…なんだか面倒だわ。一緒に入りましょう」

奴隷「!!?」ズザッ

嬢「だってそうでしょ?引き分けなんだし、どっちも先じゃないし、後でもないし」

嬢「…うん?私何言ってるのかな。まあいいや。行こう」

奴隷「い、いけませんっ!!」

嬢「え、なんでー?」キョト

奴隷「し、使用人がお嬢様と恐れ多くも、一緒のお湯になんて…!!」

嬢「あら、私いつもメイドとお風呂入るわよ。洗ってもらうの」

奴隷「!!?」ガン

嬢「それに髪も乾かしてもらって、肌の手入れもしてもらうから。普通じゃない」

奴隷「け、けど。けど」

奴隷「ぼ、僕はその、男、…で。女性と、だなんて」

嬢「別にいいじゃない」

奴隷「よ、良くないです!」

嬢「だってあなた、子どもだし」

奴隷「…」

嬢「それともなあに、気になるの?」

奴隷「!そ、そんな。そんな、失礼なこと…」

嬢「じゃあ決まり。行く。文句は受け付けません」グイグイ

奴隷「そ、んな…!!」

カポーン

嬢「よいしょ」モゾ

奴隷「…」

嬢「何やってるの、早く脱ぎなさいよ」

奴隷「……む、無理です…」

嬢「まるで私があなたに性的な危害を加えるような口ぶりね?」ジロ

奴隷「そんなこと考えてません!つゆも!」

嬢「じゃあ、さっさと脱ぐ。そしてタオルを巻く。そして洗面具を持ってくる。おわり」バサ

奴隷「……」カァ

嬢「じゃ、私は先に行ってるから。早く来ないと怒るから」

バタン

奴隷「…うぅ…」

奴隷(な、泣きそう…)

奴隷「…っ。ど、どうして…」モソモソ

バサ

奴隷「…」

奴隷(で、でも断ったらもっと大変なことになるんだ…)

奴隷「…」スー

奴隷「…はぁ」

奴隷「し、し、失礼しますっ!!」

ガラ

嬢「ん。いらっしゃい」

奴隷(すごい…。お風呂ってこんな広くて、温かいんだ…)キョロキョロ

嬢「まさかあなた、お風呂はじめて?」

奴隷「は、はい。いつもは行水なので…」

嬢「それは可哀相ね。冬なんか凍死するんじゃない?」

奴隷「大丈夫、です。元気ですから」ニコ

嬢「ふむ…」

嬢「よし、じゃんけんしましょうか」

奴隷「ま、またですか…?」

嬢「そう、折角のお風呂なんだし楽しまなきゃ。じゃんけんをして、そうね」

嬢「負けたほうが、主人のお風呂の世話をする、…っていうのはどう?」

奴隷「…」

嬢「まあ拒否権はないわ。いくわよ、じゃーんけーん」

嬢「ぽん!」

>>125
奴隷>>126

パー

グー

嬢「やった、勝ったわ!ふふん、これで同点ね」

奴隷「ぼ、僕なんかでお嬢様のお世話ができるか、どうか…」

嬢「やるしかないわね。だって奴隷なんですもの」クス

奴隷「は、はい…。善処します…」

嬢「じゃ、まずは体を洗わないとね」

奴隷「…」コクン

嬢「…じゃあ、主人が奴隷に命じます」

嬢「まず手始めに、>>132しなさい」

髪を洗う

嬢「髪の毛を洗いなさい」ビシ

奴隷「御髪、ですか」ホッ

嬢「そう、メイドはいつも髪から洗うの。リンスが馴染むようにって」

奴隷「そうなんですか…」

嬢「私はこの椅子に座るから、シャンプーつけて洗って」

奴隷「は、はい」

奴隷(…高そうなシャンプー。えっと、これくらいでいいかな?)コシュコシュ

奴隷「お嬢様、その…。触りますね」

嬢「はーい」

カシュカシュ

奴隷「…」

嬢「あー…きもちいいー」

奴隷(か、髪の毛さらさら…。こんなに綺麗なんだ。僕のとは、正反対だ)

奴隷「い、痛くないですか?」

嬢「ううん。なんか、あなたの手小さくてきもちいいかも」

奴隷「そ、そうですか」カシュカシュ

嬢「もっとうなじも洗ってね」

奴隷「は、はい」ツゥ

嬢「…ん、ふふっ」

奴隷「!」ビク

嬢「くすぐったい」クスクス

奴隷「は、はい。ごめんなさい」ゴシ

嬢「もういいわ。流して」

奴隷「は、はい」

ザァア

嬢「で、リンスを適量つけて馴染ませるの。お風呂を出る前に流すと丁度いいの」

奴隷「成る程」モミモミ

嬢「…うん、なかなか悪くない手つきだったわ。メイドほどじゃないけど」

奴隷「ありがとう、ございます…」

嬢「じゃ、次はねー…」

奴隷(…う)

嬢「>>148しなさい」

背中ながし

嬢「背中を流しなさい」

奴隷「せ、背中、ですか」

嬢「まあ流石に全身は駄目だものね。背中だけお願い。手が届かないし」

奴隷「は、はい。(それならまあ、なんとか…)」

嬢「ん」パラ

奴隷「ちょっと!!?」

嬢「何よ。タオル取らないと洗えないでしょ?」

奴隷「こ、こっち振り返っちゃだめです!絶対、駄目ですからね!」

嬢「はいはい。うるさいなあ」

奴隷「…こ、このスポンジで洗えばいいんですね?」

嬢「え?メイドはいつも素手でやってたけど」

奴隷「え」

嬢「肌が傷つくらしいし。私もスポンジは痛くて嫌い」

奴隷「て、手!?…手ですか!?」

嬢「ほら早く」

奴隷「う、…っ。わかり、ました…」トロ

ピト

奴隷(…!)

奴隷(なん、で。何でこんなに柔らかいの…?)

嬢「首もお願いね。ちゃんとシャンプーとか流してよ」

奴隷「は、はいっ」

ゴシ ゴシ

奴隷(…や、やだ。こんなの。…お嬢様の肌を、触って…)

嬢「なんか、…触り方がやわい」

奴隷「!?」

嬢「ちゃんとこすらないと、荒れるのよ。ちゃんとして」

奴隷「で、でも」

嬢「やって」

奴隷「…っ、う…」ゴシゴシ

嬢「ん、いいかんじ」クス

奴隷(な、何も考えちゃだめ。失礼になる…っ)

嬢「…ほら、首も」

奴隷「は、はい」

奴隷「…」クラ

奴隷「…あ!」ギュ

嬢「ん」

奴隷「…」

嬢「…」

奴隷「す、すみません!!!!!」バッ

嬢「大丈夫?いきなり立ったから眩暈がしたんでしょ?」

奴隷「お、お嬢様の背中に、ぼ、僕の体が、当たっ…」

嬢「いいってば。それより怪我ない?大丈夫?」

奴隷「ご、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ…」

お前らこんなスレいつまで保守してんだよw
すまん再開する

嬢「ねえ、顔が真っ赤だけど」

奴隷「の、のぼせたんでしょうか」

嬢「まだお湯に入ってないじゃない」

奴隷「は、はい…す、すみません」

嬢「…もういいわ。あとは私がやるから」

奴隷「……」

ザバー

嬢「さて」キュ

奴隷「あ、あの…」

嬢「そろそろじゃんけんしましょう」キリ

奴隷「ま、また、ですか…」

嬢「次はお湯に入る優先権を得るじゃんけんよ。負けたほうは、湯の世話をするの」

嬢「せーの、じゃーんけーん」

嬢「ぽんっ」

>>208
奴隷>>210

ぐー

あげぽよ(死語)

ちょき

嬢「ぐー!」

奴隷「…」チョキーン

嬢「やった!また私の勝ちっ」

奴隷(良かった…。お嬢様に僕の体の世話なんかさせられないもん)

嬢「じゃあ、私が先にお湯に入るわ。あなたはね、そうね…」

嬢「マッサージをしてくれない?メイドはいつもしてくれるのよ」

奴隷「は、はい…」

嬢「よっと」チャポ

奴隷(大きいお風呂だなぁ…。大衆浴場みたいだ)

嬢「さ、早くあなたも入って」

奴隷「い、いいんですか?でも」

嬢「だってそこからじゃ手が届かないでしょ?ほら、こっち」

奴隷「…」チャポ

奴隷(あ、あったかい)

奴隷「あの、…肩ですか?それとも、お顔…?」

嬢「そうね、…>>213!」

嬢「胸で」

奴隷「ぶっ」ズル

バシャン!

嬢「…なあにやってんのよ、あなた」

奴隷「い、今、今何とおっしゃいましたか」

嬢「胸」

奴隷「お嬢様、…超えてはいけないラインというものをですね、その、お考えになって…」

嬢「でもメイドはしてくれるもの」

奴隷(なにやってんですか!?)ガーン

嬢「こうすると発育が良くなりますよーってね、こう」ムニ

奴隷「お嬢様ぁああああああああああ!!!」バシャ

嬢「な、なによ!びっくりした」

奴隷「い、いけません!上流階級のご令嬢がこんな品のない話をしては!」

嬢「ただの事実なんだけど」

奴隷「い、いくらお嬢様のご命令とは言えできません!こ、こうやってお湯につかるのも恐れ多くて」

嬢「…」

嬢「ガキ。ヘタレ」ボソ

奴隷「え?」

嬢「なんでもない!…もういい、上がる!のぼせてきちゃったし」ザバ

奴隷「あ、え…」オロオロ

奴隷「…」

奴隷(閉め出されてしまった…)ポツン

奴隷(お嬢様、お怒りになったんでしょうか。でも、こんなの…)

奴隷(…お嬢様は僕をからかってらっしゃるんだ。きっとそうだ…)

嬢「ふー、さっぱり」ガチャ

奴隷「あ、お、お嬢様…」

嬢「…」ツン

奴隷「も、申し訳ありませんでした、その…」

嬢「いいわよ」

奴隷「あ、…」

嬢「どうせ女性の肌もまともに触ったことがないんでしょ。ふふん」

奴隷「!」カァ

嬢「…えと。まあ、いいわ。あなた真面目だものね。あんな命令意地悪だったかも」

奴隷「ぼ、僕が機転が利かなかったんです…。すみません…」

嬢「今度からはちゃんと実行できる指令を出すわ。あなたがパワハラとか言い出したら困るし」

奴隷(…奴隷の僕にそんな権限、ないです)

嬢「ふぁ…」

嬢「眠くなってきちゃった…。もう、今日は休むわ。あなたも仕事速めに終わらせて、休みなさいよ」

奴隷「は、はい。ありがとうございます…」

嬢「じゃ、また明日もよろしく」

バタン

●月●日

きょうはだんなさまがしゅっちょうに行き、僕とおじょうさまの二人だけでるす番をしました。

ええと、おじょうさまが何やら変なゲームにきょうみをお持ちになり、すこしおどろきました。

ふだんは大人しく、おじょうひんなおじょうさま。

どうして僕と二人になったとたん、こんなに元気になってしまわれるのでしょう…?


明日もはやいので、日記はここまでにしてねむることにします。

おやすみなさい、おじょうさま。

嬢「じゃんけん」バン

奴隷「は、はあ…」

嬢「朝一発めのじゃんけんよ、奴隷」キリ

奴隷「し、しかしですね。お嬢様は起きたばかりですし、お召し変えを…」

嬢「だから、今日着る洋服をじゃんけんで決めるのよ」

奴隷「じゃ、じゃんけけんで?」

嬢「そう。ついでにあなたの服もよ」

奴隷「ぼ、僕はこの召使用の制服でないと」

嬢「あーら、どうせ屋敷には誰も居ないのよ。いいじゃない」

奴隷「し、しかし」

嬢「とにかく、じゃんけんで勝ったほうが相手の服装を指定できるわ。いくわよ」

奴隷「お、お嬢…」

嬢「ぽん!」

>>225
奴隷>>226

スクール水着

じゃんけんの勝敗だぞ

嬢 安価下
奴隷 安価下下

嬢「やった!またまた私の勝ちっ」

奴隷「お強いです、お嬢様…」シュン

嬢「ってことで、…私があなたの着る服を指定できるわけね」

奴隷「…」ゾクッ

嬢「何がいいかしら…」

奴隷「お、お嬢様。その、僕を着せ替え人形にしても楽しくないですよ」

嬢「あーら、そんなことないわ。あなたスタイルいいし、白いし、顔も可愛いし」ナデ

奴隷「!あ、…」カァァ

嬢「そうねー…」ムム

嬢「じゃあ、>>234を着なさい!」ビシ

加速

スパイダーマン

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