照「咲がお姉ちゃんを募集しているだと……?」 (96)

菫「ああ、ほらこのチラシ」スッ

照「……」ジー

菫「どうやら各校の麻雀部に送られてるらしい」

照「……ふーん」

菫「どうした? 興味ないのか? お前の妹だろ」

照「私に妹はいない」

菫「あ~……はいはい」

菫「あとで後悔するのはお前だからな」

照「……」

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菫「それじゃあ私は行くから」

照「!?」

菫「じゃあな」ガチャ

照「ちょ、ちょっと待って!」

菫「ん?」

照「い、行くって何処に?」

菫「……」

菫「まあ、その、なんだ……」

照「……」

菫「…お前の妹、前から可愛いなって思っててさ……///」

照「は?」

菫「な、なんだよ」

照「い、いや、なんでもない続けて……」

菫「それでほら、咲ちゃんて理想の妹じゃないか」

照「……」

菫「私の妹だったらなあって思ってるとこにこのチラシが来たからさ」

菫「面接行こうかなって」

照「……」

菫「……じゃ、急いで長野に行かないといけないから。またな」バタン


照「……」

照「……」チラッ


『面接会場:清澄高校麻雀部部室
 参加費:五千円
 日時:本日十五時から』

照「……」

照「……」

~長野~

照「……着いてしまった」

照「……」

照「いや、興味本位だから……菫を馬鹿にするだけだから……」ブツブツ


「おーい」


照「……」


淡「こんなとこで何してんのテルー」

照「!?」

照「淡こそなんで長野に?」

淡「んもー決まってんじゃん! サキを私の物にするためだよ!」

照「……お前もか」

コテハンつけときます

~控室~

淡「間に合ってよかったねー」

照「別に……」

淡「んもー素直じゃないなー」

照「……」

淡「それにしても……」


ガヤガヤ


淡「結構来てるねー……」キョロキョロ

淡「おー鹿児島から来てる人も居る」

照「どうやって間に合ったんだ……」

「うふふ……」ヌッ


淡「うわっ!」


霞「こんにちは♪」

淡「いつの間に後ろに!?」

霞「うふふふ」

淡「こわっ!」


照「……」


霞「あら? 面白いことになりそうね……」


淡「てかよく間にあったね」

霞「予知してたの」

淡「へー」

――

ガチャ

久「それじゃあ第一審査始めまーす」

久「一番の方ーって……」


???「はい」


久「まあいいわ……着いてきて」

???「分かりました」


久「それじゃ、2、30分で戻るから」


菫「ちょっと待ってくれ! それだと……」

久「あ~……もし面接受けれなかったらごめんね~」

ガヤガヤ

久「ちょっとうるさいわよ。私に逆らったら帰ってもらうから」

菫「くっ……」

久「じゃね……ふふっふふふっ」オサツカゾエー


バタン

――

ガチャ

???「失礼します」


咲「えっ!? の、和ちゃん!?」

和「はい」

咲「ど、どうして? 和ちゃんはスタッフじゃ……」

和「いえ? 私は面接を受けに来ました」

咲「そ、そうなんだ……」

久「それじゃあいくつかの質問に答えてもらうわね」

和「はい」

久「あ、ちなみに質問は全て咲が考えたから」

和「どんとこいです」

咲「あはは……」

久「趣味は何ですか?」

和「咲さんを盗さ……おっと」

咲「!?」

和「コホン、可愛いお洋服を着ることですかね」

久「しょっぱなから片鱗見せてんじゃないわよ」

和「ありがとうございます」

咲「褒めてないから!」

久「姉になった暁には?」

和「そうですね……いつも傍に居たいです」

咲「和ちゃん……」キュン

和(やりました)

久「ふ~ん」カキカキ


久「あ、聞き忘れてたわ。姉になりたい理由は?」

和「……」

和「……本人の前で言うのは憚られるんですが……」

久「うんうん」


和「……お姉さんの事になると、いつも咲さんは悲しそうな顔をしてて……」


咲「……」


和「そんな咲さんを、悲しそうな咲さんを、もう見たくなくて……」

咲「……」

和「だから、私が代わりになれればと……すみません本当はスタッフなのに勝手な真似をして」


咲「……ううん、いいんだよ和ちゃん」

咲「和ちゃんの想い、ちゃんと伝わったよ」

和「咲さん……!」

久「いいところ悪いんだけど次行くわね」

和「あ、はい」


久「あなたのアピールポイントを教えてください」

和「おもちですね」

久「えっ」

和「抱き心地はいいと思いますよ」

咲「……///」

和「それに……///咲さんになら好きにされても……///」

咲「……」ゴクリ

久「は、はいはいオッケーオッケー」

久「あのさ、一つ気付いちゃったんだけど」

和「なんでしょうか」

久「和と咲って……同い年よね」


和「」


咲「で、ですよね」

久「ということでアウトね」


和「」


咲「ご、ごめんね和ちゃん」


和「」

――

~控室~


和「咲さんとお風呂……咲さんと添い寝……咲さんの裸……」ブツブツ


淡「変態がいるんだけど」

和「黙りなさい。ふん、あなたも失格ですよ」

淡「え~? なんで?」

和「同い年じゃないですか」

淡「関係ないもん!」

和「関係あります!」

ワーワー

照「……」ホッ

照(よかった……あんな変態が失格で)


菫「……」ニヤニヤ

照「! な、何!?」

菫「いや~? なんか安心してたからさ……もしかして……」

照「ち、違う!」

菫「まだ何も言ってないんだがなあ」ニヤニヤ

照「くっ……」

菫「まあ安心してていいぞ」

菫「咲ちゃんは私が守ってやるから」

照「は?」

菫「何カリカリしてるんだ」

菫「今日は暇だから着いてきたってさっき言ってたじゃないか」

菫「別に咲ちゃんの事はどうでもいいんだろ?」

照「そ、それは……」


菫「ま、お前が咲ちゃんを取り戻そうとしたって無駄だがな」


照「……どういう意味?」



菫「私の妹になるってことだよ」



照「……渡さない」


菫「ほう? ついに認めたか」


照「……咲は渡さない。菫みたいな変態に……」

菫「おい」

久「次の方どうぞー」

ガチャ

恭子「失礼します」

咲「あっ」

久「あら、姫松の人ね」

久「大阪からわざわざ来たのね。ご苦労ご苦労」

恭子「ったく、急すぎやわ……」

久「ふふ、それでも咲の為に来たんでしょ?」

恭子「まあ、否定はせんけど……///」

咲「あう……///」

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