【干物妹】猫妹!みくにゃん【パロ】 (39)

世間的には妖精のほうだろうけどあえてこっちをチョイス
干物妹のキャラをモバマスのキャラに置き換えています
キャラ崩壊や独自設定、話自体漫画の干物妹をもとに書くのでご注意
みく「」は通常頭身でみくにゃん「」はぷちデレラのイメージです



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440604322

生徒R「前川みく? まあ悪くないかな。真面目だし。でもちょっと飾りっ気がないかな」

生徒A「いい人だよ。委員長らしくよく仲裁してくれるし。それに結構肉付きがいいんだよね! あのお山に登りたいなぁ」

生徒N「委員長の気持ちをよく理解してるでごぜーます」

生徒K「皆のために頑張ってますよ。クラスの皆の仲がいいのは彼女が委員長だからいいんでちょうね。フフッ」

生徒S「すっごい真面目だよね~。ちょっとハスハスしただけで顔真っ赤になるヨ♪」

生徒T「いつも口うるさくがみがみ言ってくるよなあいつは。不良が怖くないのかよ」

生徒H「眼鏡ストの鑑にして逸材です」

P(とまあ俺が聴くところの外でのみくの評価がこれだ。とにかく真面目でステレオタイプの委員長らしいのだが)

みくにゃん「Pちゃん見て! これ、ネコちゃんがみくのお腹の上で寝始めたにゃ! 動けないよ! まいったにゃあ」

P(家では猫耳をつけ、語尾ににゃをつけ、飼い猫と戯れる猫娘、猫妹(ねこうと)だった)

P「今の時期は猫の毛は抜けやすいから腹の上に乗せとくと服に毛が付くぞ」

みくにゃん「でもネコちゃんが寝ちゃってる以上動けないにゃ。ほら、ちょっと撫でるだけでゴロゴロ鳴いてるにゃ。あ、行っちゃったにゃ」

P「床のフローリングの方が涼しいんだろ。ほら、布団干すから降りろ」

みくにゃん「もうちょっと待ってにゃあ。みくは猫だから眠たいにゃ」

P「猫だから眠いって何だよ。大阪からいきなり来たと思えば東京の高校に通うから住まわせてって……別に大阪でもよかったんじゃないか? どけ」

みくにゃん「しょうがないにゃあ。あと、みくが東京に来たのにはちゃんと理由があるにゃ」

P「理由なんてあったのか?」

みくにゃん「もちろん! みくが東京に来たのは、アイドルになるためにゃ!」

P「……あいどる?」

みくにゃん「そうにゃ。みくはアイドルになるために東京に来たにゃ。どうせやるならとことんやる。東京にはPチャンもいるし、東京の方がいいと思ったんだよ!」

P「そんな理由でこのせっまいアパートに来たのかよ」

みくにゃん「そんな理由とは何にゃ! みくの一世一代の決断にゃ! 他にも理由はあるけどね」

P「他にもあるのか」

みくにゃん「アイドルやりたいーって言ったらお父さんがダメーって反対してきたにゃ。お母さんはいいよって言ってくれたけど、どうしてもお父さんが折れてくれなくて」

P「じゃあ最初からアイドルなんか無理じゃないか」

みくにゃん「だからこっちに来たにゃ。このアパートに住んでる以上、みくの保護者はPチャンにゃ。Pチャンがいいって言えばアイドルができるにゃ」

P「へー」

みくにゃん「だからPチャン。お願いにゃ♪」

P「ダメ」

みくにゃん「何でや! あ、何でにゃ!」

P「理由は簡単だ。俺に娘がいてアイドルをしたいって言いだしたら許可しないだろうから。心配なんだよ。そういった業界に入って何かあったらって思うと」

みくにゃん「そんなこと言ったら車に乗って事故したらどうしようって話にゃ!」

P「拡大解釈をしたらそうかもしれないけど、俺の許可が必要だってんなら、首を縦に振ることはない」

みくにゃん「ムムム……」

P「ん? なんだよまたベッドに寝転がって」

みくにゃん「いやにゃ! やるにゃ! みくはアイドルになるにゃあああああああ!」

P「うぐおっ。駄々コネ始めやがった」

みくにゃん「お願いPチャン! 家事のお手伝いとかもするからお願いにゃ!」

P(みくは変なところで頑固だ。決して自分を曲げようとしない。悪く言えばわがままだ)

みくにゃん「ほら、この子もやらせてあげなよって言ってるにゃ! みくは自分を曲げないよ!」

P(うら若き女子高生が猫耳をつけてながら猫語で駄々をこねるこの現状。絶対教育上よろしくないはず。俺が矯正しないと)

みくにゃん(ん~なかなか折れてくれないにゃ。Pチャンって結構テキトーだから許可くれると思ったのに。こうなったら)

みく「お願いおにいちゃん。カワイイ妹の一生のお願いだよ」

P「俺を誘惑するなら時子様になるんだな」

みく「……」

P「あんまりわがままを言うもんじゃ」

みくにゃん「にゃああああああああああああああ!」

P「うわぁっうるせー!」

みくにゃん「嫌にゃあああああ! みくはアイドルになるにゃ!」

P「みく。近所迷惑だから」

みくにゃん「アイドルになってファンのみんなとニャンニャンライブをやるにゃ! コールにニャンニャンって言ってもらうにゃああああああ

P「何だよそれ。わかった。俺がコール入れてやるから」

みくにゃん「ファンがPチャン一人は淋しいにゃ! ファンのみんなも猫耳つけてライブするにゃ! 最後に思いっきり猫耳を上に投げてフィナーレにゃああああ!」

P「妙に凝った脳内設定を……今日の晩御飯はハンバーグにしよう」

みくにゃん「え? マジにゃ」

P「マジだ。手作りハンバーグ作ってやるから。布団干したら買い物行ってくる」

みくにゃん「みくも行く! 布団干しとくね」

P「ありがとう。じゃあ行くか」

みくにゃん「ハンバーグにゃあ! Pチャン大好きにゃ」

P「ハイハイ」

みく「あ、あとアイドルなんだけど」

P「……」

みく「だめ?」

P「とりあえず考えとくから、まずは買い物」

みく「うん! ハンバーグ、楽しみ!」


別の日

P「……」

みくにゃん「Pチャーン! これ見てにゃ!」

P「うわっ! なんだよみく。いきなりとびかかってきたりして」

みくにゃん「Pチャンこそせっかくの休日なのに噛みつくようにパソコン見て」

P「いや、見ようと思ってる実写映画のアニメがあるらしいんだけどレンタルショップになかったから動画サイトで見てるんだ」

パソコン『造船所だけにしとく』

みくにゃん「映画見に行くんだ! いいなぁ。みくも一緒にいい?」

P「いいけど、みくには合うかは分かんないぞ」

みくにゃん「Pチャンと一緒に見れたらなんでも面白いにゃ」

P「で、何を見てほしいんだ」

みくにゃん「そうにゃ! これ」

P「ん? これって、猫耳?」

みくにゃん「みくの新作にゃ」

P「猫耳自分で作ってたのか!?」

みくにゃん「みくはただ店に置いてある物で済ますのではなく、自分に合ったものを作ってるにゃ。それに……そにゃ!」

P「ベッドの上に立つな」

みくにゃん「にゃ、にゃ、にゃーん」

P「何だそりゃ?」

みくにゃん「独自のダンスの振り付けにゃ。毎日運動してるし、アイドルになる前に色々と準備をしてるにゃ」

P「……」

みくにゃん(フフン。こうやって常日頃から努力してることをアピールすればきっとPチャンはアイドルをしていいって言ってくれるにゃ)

P(この猫、自分は頑張ってるってアピールして何かを要求するつもりだな。世の中はそんなに甘くないことを教えてやらないと)

P「猫耳の新作か。確かに一人でここまで作るのは大したもんだ」

みくにゃん「でしょでしょ!」

P「ただしディティールが甘い! ほら、ここらへんにズレがあるぞ」

みくにゃん「にゃにゃ!? どこ?」

P「ここー。それに今のダンスも、独学でそこまで踊れるのは目を見張るものがあるけど。ベッドの上で踊るなんて非常識なことはダメじゃないか。大体みくは常日頃からだな」

みくにゃん(ま、マズいにゃ。Pチャンが説教モードに入ったにゃ。これじゃ頑張ってるアピールも無意味にゃ)

みくにゃん「あのーPチャン?」

P「何だ。話はまだ終わってないんだけど」

みくにゃん「みく、用事を思い出したにゃ。ちょっとお隣さんと、勉強を」

P「そうなのか。じゃあ、これもってけ」

みくにゃん「おぉ! ドーナツ! じゃあ行ってくるにゃ。全く、Pチャンの頑固っぷりには困ったものにゃ。プンプンにゃ!ピンポーン」

雫「どなたですかー? あ、みくちゃん」

みく「こんにちは。宿題あったから一緒にどうかなって。ドーナツもあるから一緒に食べない?」

P「ベッドの上で踊ったからシーツがぐしゃぐしゃだ。直さないと。ん? ベッドの下に……なんじゃこりゃ? 猫耳を詰め込んだ箱に……アイドルになるための心得? 手書きかよ!」

P(連絡入れたけど、実家の方じゃあ二人とも折れたらしいし、あとは俺がいいならやってもいいって言われているけど)

P「やっぱダメだ。あの業界は容易に入っていいもんじゃないし、あの子には安定した道を、ん? インターホン? 誰ですかー?」

雫「こんにちはー」

P「雫ちゃん。あれ? みくがそっちに行ったはずだけど」

雫「いますよー。いまみくちゃんと勉強してますよー」

P「そうか。みくのことよろしくね。でも、何で雫ちゃんがここに?」

雫「それはードーナツもらったお礼に実家で作ったミルクを持ってきたんですー」

P「お、おおーありがとう。そう言えば雫ちゃんの実家って岩手だったっけ」

雫「はい。実家は牧場なので乳製品を作ってるのでおすそわけですー」

P「岩手から来て一人暮らしか。ちょっと待ってて。これ、俺が作った煮物あるから持ってきなよ」

雫「え、いいんですかー?」

P「いつもみくがお世話になってるみたいだし、一人暮らしで色々と大変だと思うし、いつでも頼ってくれていいからね」

雫「あ、ありがとうございますー。Pさんって優しんですね」

P「重ね重ねいうけど、みくのことよろしくね」

雫「はい」

学校

みく「ん~」

雫「みくちゃーん。テスト、どうでしたー?」

みく「悪くはなかったんだけど、ケアレスミスで満点を落としたのもあって……雫チャンはどう?」

雫「それがー……」

みく「あー、うん。また今度一緒に勉強しよ」

雫「そうだね。ん?」

アナスタシア「プリヴェート。みく。どうでしたか?」

みく「アーニャちゃん。ケアレスミスが多めだったかな。そっちはどうだった?」

アナスタシア「日本語……むつかしいです」

雫「アーニャちゃんは二本に来てからまだ間もないし、仕方ないですよー」

みく「うーん……じゃあアーニャちゃんも一緒に勉強する?」

アナスタシア「いいんですか? それでしたら、行ってみたいところが……」

雫「行ってみたいところー?」

アナスタシア「カイテンズシなるところに」

みく「!?」

雫「お寿司ですかー。近くに一軒ありましたねー」

アナスタシア「ダー。座っているだけでお寿司が流れてくると言う世にも珍しいお店と聞きました。ぜひ行ってみたいです。ん? どうしましたみく」

みく「い、いや。何でもないよ。でも今日はいけないかなって」

アナスタシア「どうかしましたか?」

みく「今日は委員長としての仕事が溜まってるから。それを片付けないといけないかな。お寿司には二人で行ってきなよ」

雫「ダメですよー。みくちゃんが行かないなんて」

アナスタシア「そうです。みくに仕事を押し付けて行くなんてできません」

みく「えぇ……とりあえず今日は無理だから、また今度ってことで」

みくにゃん(って感じで今日は解散になったんだけど。今度回転寿司のお店に行くことになっちゃったにゃ)

みくにゃん「というわけで助けてPチャン」

P「俺が助ける要素が皆無な気がするんだが」

みくにゃん「みくお魚食べられないんだよ! どうしよう」

P「みくの魚嫌いは筋金入りだからなぁ。素直に魚は食べれらないって言ったらいいんじゃないか」

みくにゃん「それはダメにゃ! アーニャちゃんは海外から来たからいろんなところに行きたいだろうし、悪い気分にさせたらダメにゃ」

P「それなら観念して食べるしかないじゃないか。てか外国の子と行くのか」

みくにゃん「うん。携帯に写真もあるにゃ」

P「ほーん雪国系だな。この子のために行くんなら観念して食べるんだな」

みくにゃん「それが無理だからPチャンに相談してるにゃ!」

P「ならかっぱ巻きでもかんぴょう巻きでも頼むんだな。最近の回転寿司はラーメンとかケーキとかも食べられるし」

みくにゃん「でも回転寿司に行ってお魚食べないとみんな変に思わない?」

P「みく……二兎追うものは一兎も得ずだ。あれも嫌だこれも嫌だじゃいい答えは出ないぞ」

みくにゃん「でもみくはお魚食べれないにゃ! もういいにゃ! お休みー」

P「布団に潜って。みく。そのアーニャって子のために魚を食べた方がいいって思うんなら少しは折れろ。友達のことを思ってるんなら最初から答えなんて出てるだろ」

みくにゃん「……」

P「と言うより、回転寿司で勉強ってどうなんだ?」

みくにゃん「それは言わないでにゃ」

後日

みく「ただいま~……」

P「お帰り。今日回転寿司言ってきたんだってな」

みく「んー……ぐへぇ。ネコちゃ~ん」

P「帰ってきてそうそう猫耳つけて。で、どうだった?」

みくにゃん「頑張ったにゃ~。もう一生分のお魚を食べた気分にゃ」

P「え? 本当に食べたのか?」

みくにゃん「五皿だけ……もうしばらくお魚なんかみたくないにゃ」

P「……そうか。頑張って食べたのか。頑張ったな」

みくにゃん「ん?」

P「友達のために嫌いなものも食べたんだ。よくやったよ。これはご褒美をやんなきゃな」

みくにゃん「マジにゃ! じゃあアイドルになっていい!?」

P「……それとこれと話は別だ」

みくにゃん「え~。じゃあ今度一緒に猫カフェ行こうよ」

P「猫カフェ? 猫カフェか。いいぞ。行こうか」

みくにゃん「うん!」

学校

みく「委員会の報告は以上です。それと、意見箱にあった意見をまとめました。いくつか掲示しておきます」

みく(ふぅ。今日もお疲れ様にゃ。委員長も大変だなぁ)

アナスタシア「お疲れ様です。みく」

みく「あ、アーニャちゃん。ありがとう」

アナスタシア「お仕事大変じゃないですか?」

みく「大変だけど、好きでやってることだから。心配してくれてありがとうアーニャちゃん」

アナスタシア「雫もそうなのですけど……何故私をアーニャちゃんと呼ぶのでしょうか?」

みく「なんでって、アーニャって呼んでほしいってアーニャちゃんが」

アナスタシア「アーニャと呼んで欲しいとは言いました。これは愛称ですので、ちゃんはあまりつけてほしくないんです」

みく「つけてほしくないんだ……じゃあちゃん付けはやめた方がいいのかな」

アナスタシア「ダー。お願いします」

みく「えっと、アーニャ……ん」

アナスタシア「あーにゃん?」

みく「え、いや違う! ごめんなさい! 間違えただけで」

アナスタシア「私があーにゃんなら、みくはみくにゃん、ですね」

みく「え!? えぇ……そうだけど……」

アナスタシア「みくにゃん」

みく「えっと……あーにゃん?」

アナスタシア「みくにゃん」

みく「あーにゃん」

アナスタシア「みくにゃん……フフッ」

みく「何か、おかしいね」

アナスタシア「そうですね」

















まゆ「………」

みく(アーニャちゃん。いや、アーニャって呼ばれたかったこと知って、また一つ互いを知り合うことができた気がするけど)

みくにゃん「まさかみくにゃんって呼ばれるとは思わなかったにゃ。でもボロは出さなかった。さすがみく!」

みくにゃん「にしてもPチャンがいなくて暇にゃあ。ネコちゃんもずっと寝てるし……宿題でもするにゃ。勉強してPチャンに頑張ってるアピールにゃ……あれ?」

みくにゃん「財布がないにゃ……え? え?」

みく(財布がない? 嘘? 学校に忘れてきた? それとも途中でどこかに落とした? どうしよう。もしかしたら玄関前でカバンから鍵を出した時に落としたのかも。見てこよ)ガチャ

まゆ「……」

みくにゃん「……にゃ? にゃ!?」

みくにゃん(この子、同じクラスの佐久間まゆチャン!? 何でみくの家の前に? マズいにゃ。ネコミミしたままにゃ!)

まゆ「こんにちは。前川みくのクラスメイトの佐久間まゆです。みくちゃんはいますか?」

みくにゃん「え?」

みくにゃん(あげてしまったにゃ)

まゆ「突然お邪魔してごめんなさい。えっと、みくちゃんの妹さんですか?」

みくにゃん「妹……みけです」

まゆ「みけちゃんですか。ネコちゃんみたいな名前ですね。猫耳も付けて、カワイイですね」

みくにゃん(とっさにネコみたいな名前名乗っちゃったにゃ。か行ならみかとかみき辺りにしとけばよかった)

みくにゃん「えっと、まゆチャンは何でみく、みけの家の前にいたの? と言うよりどうやってこの場所を知ったの?」

まゆ「この家を云々は置いておいて。これを届けに来ました」

みくにゃん「これ、みくの、お姉ちゃんの財布」

まゆ「教室に落ちていたので。中の学生証からみくちゃんのものだってわかって届けに来ました」

みくにゃん「そうなんだ。ありがとう。でもどうやってここを知ったの?」

まゆ「勝手に財布を開けちゃってごめんなさい……ってみくちゃんに伝えておいてくれませんか」

みくにゃん「うん。伝えとくにゃ。で、どうやってここを」

P「ただいまー。今日は早く終わったぞー」

みくにゃん「お、Pチャン、おにいちゃんが帰ってきたにゃ」

まゆ「……」

P(玄関に見知らぬ靴……誰か来てるのか? あれ? みくが他人の前で猫耳つけてる!? どういうことだ? まさか外で猫耳をつけることへの抵抗感が失せたのか? 社会進出の妨げにしかならん! やめさせなければ……ん?)

まゆ「こんにちは」

P「……こんにちは。お茶淹れてくるね」

みくにゃん(あれ? 有無も言わずに台所?)

みくにゃん「Pチャーン。おかえり」

P「ただいま。友達が来るなら言ってくれたらいいのに」

みくにゃん「色々あって。あとあのこの前ではみけで通ってるからよろしくにゃ」

P「名前まで猫に売ったのか……もうお茶持ってくから戻れ」

みくにゃん「う、うん。お待たせまゆチャン」

まゆ「あの人がみけちゃんのお兄さんですか。優しそうな方ですね」

みくにゃん「そう? 結構厳しい人だけどね」

P「はいお待ちどう」

まゆ「ありがとうございますPさん」

P(あれから数日経ったけど……)

みくにゃん「見てにゃこれ! みくが考案した新しいトランプゲーム招き猫! ブラックジャックを基盤にして作ったんだけど、」

まゆ「すごいですねみけちゃん。どんなルールなんですかぁ?」

P(何か……ほぼ毎日のように来てる気もする。みくもみけで通ってるから思いっきり人前でにゃを使ってるし)

まゆ「……」チラッ

P「……」

みくにゃん「んがっ! このトランプスペードのエースが抜けてる! Pチャンどういうことにゃ!」

P「どういうことって、みけがこの前ショットガンシャッフルにチャレンジする~とか言って曲げちゃったじゃないか。もういらないとか言ってそのままゴミ箱に突っ込んでたし」

みくにゃん「スペアは?」

P「ない」

みくにゃん「じゃあコンビニで買ってきてにゃ!」

P「買って来いってそんなわがままな……」

P(でも、友達が珍しく来てるんだし)

P「わかったよ。ついでに何か買ってきてほしいものはあるか?」

みく「コーラ!」

P「コーラか。佐久間さんは?」

まゆ「いえ、そんな迷惑をかけることなんて」

P「迷惑ではないけど。じゃあ適当に買ってくる」

P「何で妹のパシリみたいなことしてんだろう。まあ、楽しそうなところに水差すのも悪いし」

まゆ「Pさーん」

P「ん? 佐久間さん? あれ? みく、みけと一緒にいたんじゃないの?」

まゆ「これ、忘れ物ですよぉ」

P「財布……うわっ! コンビニ行くのに財布忘れたのか俺」

まゆ「みくちゃんもこの前学校に忘れて。その縁でみけちゃんと仲良くなったんですよ」

P「ほ? みくが財布忘れたの? そそっかしいやっちゃな~」

まゆ「届けようって話になって、まゆがPさんの部屋に残るのはどうかなと言うことでみけちゃんがお留守番すると言って。よかったんでしょうか」

P「大丈夫でしょ。せっかく届けてくれたんだ。一緒に行こうか」

まゆ「はい。あの、一つ伺ってもいいですか?」

P「何かな?」

まゆ「以前、会ったことがありますよね? 確か、駅のホームで」

P「……やっぱり?」

まゆ「まさかみくちゃんのお兄さんとだなんて。すごい偶然ですね」

P「確かに」

まゆ「……あの」

雫「こんにちはー」

P「ん? 雫ちゃん。こんにちはー」

まゆ「!」

雫「まゆちゃんじゃあないですかー。こんにちはー」

まゆ「……こんにちは」

P「あれ、二人は知り合いなの?」

雫「クラスメイトですー」

P「へぇーすっごい偶然」

まゆ「……お二人は、どういう関係なんですかぁ?」

P「どういうって、お隣さんかな」

雫「はい。そう言えばこの前の煮物。とてもおいしかったですよー」

まゆ「!」

P「こっちこそ。ミルク美味しかったよ。さすが実家が牧場。親御にも美味しかったって言っといてよ」

まゆ「家族ぐるみ……」

雫「それでしたら、今度はチーズなんかどうですかー?」

P「おおいいね。それなら」

まゆ「Pさぁん。あんまり話が弾んじゃうと、みけちゃんが淋しがりますよぉ」

P「ん。ああそうだな。雫ちゃんはどうするの?」

雫「これから用事なので。Pさん。まゆちゃん。さよならー」

P「さよならー」

まゆ「……さよなら」










まゆ「みけちゃん。私にちょっとしたライバルができたんですよぉ」

みくにゃん「ライバル! おぉ! 人生にメリハリがつきそうにゃ!」

P「何か……雰囲気が変わった気がするな。佐久間さん」

休日

P「……」

みくにゃん「にゃあああああああ!」

P「オグゥ! な、何だ!? みく?」

みくにゃん「おはようPチャン! 今日はお互い休日にゃ」

P「おはよう。昨日遅かったんだ。もう少し寝かして。あと二時間は寝たい」

みくにゃん「せっかくの休日に何言ってるにゃ! まあ、それならしょうがないけど、二分にまからん?」

P「値切りじゃないんだ。まからねぇよ」

みくにゃん「まままPチャン。そりゃあPチャンは毎日仕事疲れでゾンビみたいに家に帰ってくるのは知ってるにゃ。でもみくだってそれを黙ってみてるだけじゃないよ。Pちゃんの代わりに、朝ご飯を作ったにゃ」

P「マジか? それが本当なら、起きなきゃな……確かに、ご飯に味噌汁におかず一品といい感じにそろってるな」

みくにゃん「まみくはアイドル目指してるから色々なことの両立をしなくちゃいけないからね」

P(なるほど、自分がきちんとしてるところをアピールしてアイドルになってもいいよって言ってもらいたいのか)

みくにゃん「やっぱみくは何でもできちゃうにゃ。この調子ならアイドルだって両立できちゃうにゃ」チラッチラッ

P「それとこれとは話が別。でもみくがせっかく作ってくれたんだ。ありがたく頂戴するよ」

みくにゃん「じゃああげないよ!」

P「えぇ……」

P「あげないよって、俺のために作ってくれたんじゃないのか」

みくにゃん「確かにPチャンのために作ったけど、ギブ&テイクにゃ! みくにアイドルを許可するか聖母として扱うにゃ」

P「わかったよみく猫サンタマリア。ご飯頂戴。お前が作ってくれた物を食べないなんてもったいないだろ」

みくにゃん「ぬぐぐ……はい」

P「……うん。悪くない。初めてにしては上出来だな」

みくにゃん「そ、そう?」

P「だけど、俺に無断で包丁と火を使ったのはいただけないな。何かあったらどうするんだ」

みくにゃん「それは……あれにゃ! 何でPチャンはそう頑なに認めてくれないにゃ!」

P「話を変えやがった。ツーカーみたいに簡単に認められないからだ。アイドルったっていい側面ばっかりじゃない。多少なりとも調べてるみたいだけど」

みくにゃん「もういいにゃ! Pチャンなんて知らない! フンだ!」バタン!

P「もう少し考える時間をってみく! どこ行くんだ」

猫の溜まり場

みく「勢いで家から飛び出したけど……悪いことしたなぁ」

ねこ「にゃあ」

みく「よしよし……帰りづらいなぁ」

P『今日からここに住むだ?』

P『隣の子がクラスメイトか。仲良くするんだぞ』

P『頑張りすぎると体に毒だから程々にな』

P『今日はテストの好成績を祝ってご馳走だ』

P『困ったときは相談に乗ってやるよ』

みく「……Pチャン」

P「どうした。泣いてるのか?」

みく「えっPチャン! 泣いてなんかないよ! と言うより、何でここがわかったの?」

P「最初はネコカフェかと、思ったけど。近場に猫の集会所があるのを思い出してさ。お前って昔から悲しいときは近くの猫に会いに行ってただろ」

みく「……ごめんなさい」

P「別に謝ることはないけど、アイドルのことは別にみくにいじわるしてるわけじゃない。考える必要があるからこそ、ダメだって言ってるんだ」

みく「……」

P「ちゃんと答えは出す。ちゃんと考える。だからもう少し待っててくれ」

みく「……うん。Pチャンがそう言うなら」

P「今日は休日だ。家に帰ってゆっくりしよう」

みく「それもいいけど、今から街に遊びに行こうよ」

P「それもいいな……ちなみにアイドルについての許可はもう出てんだよね」

みく「出てる……もしかしてお父さんから!? じゃあいいじゃん! みくはアイドルになる!」

P「代わりに俺の判断に任せるって言われてるんだ。待ってろって話だ」

みく「今すぐ答えを出してよ!」

P「無理」

みく「なら実家に帰るにゃあああああ!」

キャラ置き換えのパロは楽しいけど行動制限が異常だと知りました。

みく(うまる)
アイドルは猫キャラで普段はまじめな二面性から。
原作では多々駄々をこねていたのでアニメのストイックさからアイドルなりたい星人に設定。

雫(海老名)
巨乳、東北出身、実家が第一次産業なので安直に。
書いてる途中でみくるでもいいのではと思った。

アナスタシア(橘)
ポジション的に一番困った。原作の橘がフリーダム過ぎるため外人枠に。
ライラさん、グラハム辺りも候補だったけどどうしてもクールにしたかったのと途中のあーにゃんみくにゃんの言い合いを書きたかった。
ちなみにあーにゃんの日本語むつかしいでは元来話ことが苦手なだけで読み書き自体は大丈夫なはず。ただ単に日本にあまり詳しく感じを出したかっただけ。

まゆ(本場)
本当ならきの子が最適かなって思ったけど『ストーカー紛い』『嫉妬心』『目のハイライト加減』あたりの初期のイメージからままゆに決定。
ただしその対象はPになる。

P(タイヘイ)
多分一番干物妹に近い存在。社畜で激甘。
本当にプロデューサーで時子様をプロデュースしてることを書こうとしたけど書くと話が変に広がるため辞める。
ちなみに叶課長はちひろさんで求愛するようにガチャを勧める存在として書くつもりだった。

アニメの干物妹を見て安直にダラダラ書きましたがありがとうございました。

>>36
みくるじゃな無くてくるみでした間違い

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