乃々「な、なでなでしたい病……ですか」輝子「……」ナデナデ (33)

輝子「ぅぉぉ……」プルプル

モバP「……ど、どうした輝子?」

輝子「……み、右手が、疼く……」プルプル

モバP「……」

モバP「蘭子に相談しようか」

輝子「い、いや……そういう意味じゃなくて……ぅ、ぅぉぉ」プルプル

モバP「邪気眼じゃないとしたら……飛鳥かな」

輝子「だ、だから違う……ぐっ」プルプル

モバP「中二病でもない……じゃあ一体どうしたって言うんだ?」

輝子「わ、分かんない……み、右手の痙攣が、止まんない……ぬぐ」プルプル

モバP「うーむ……お隣さんは何か知らない?」

乃々「え? あ、その……分からないですけど」

輝子「あ、い、いたの、お隣さん……」プルプル

乃々「最初からいましたけど……まあ、影薄いですけど……」

モバP「お隣さんに気付かないとは、かなり切羽詰まってる感じがするな」

輝子「……あ、ヤバイ」

乃々「えっ?」

輝子「ハアアアアアアアア!!!」ガバッ

乃々「ひいっ!?」





輝子「…………」ナデナデ

乃々「……えっ」

モバP「んん??」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440504103

輝子「……フヒ」ナデナデ

乃々「……ぁぅ」

医師「これは、なでなでしたい病ですね」

モバP「えっ何それは」

医師「女の子をなでなでしたくなる病気です、最近発見されました」

モバP「すると、志希が作ったヘンテコな薬の影響とかではないと」

医師「ん?」

モバP「いや、何でもないです」

医師「とにかく、女性でこの病気が発症するのは珍しいですね」

医師「しばらく時間が経つと、右手の痙攣が始まり、なでなでしたい欲求に苛まれます」

モバP「なぜ?」

医師「さあ?」

モバP「……で、大丈夫なんですか?」

医師「まあぶっちゃけ問題無いです」

モバP「軽いノリっすね」

医師「具体的な治療法は確立されていませんが、今まで発症した患者は全員時間経過で治っています」

医師「長くて一週間も経てば自ずと治るでしょ」

モバP「はあ」

医師「まあ、その間は存分になでなでさせてやってください」

輝子「……だってさ」ナデナデ

乃々「えっと、恥ずかしいんですけど……」

モバP「……というわけだから」

モバP「頼むな」

乃々「む、むーりぃー……」

モバP「無理でもないだろ、頭差し出すだけだぞ」

乃々「で、でも……」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

乃々「……ぁぅぅ、なんかおかしくなってるんですけど……」

輝子「……あ、ごめん、トリップしてた……」ナデナデ

乃々「トリップはライブの時だけにしてほしいんですけど……」

輝子「フヒヒ……ふわふわな、肌触り、だな……」ナデナデ

乃々「……い、いつまで……」

輝子「さ、さあ……?」ナデナデ

乃々「あうう……いぢめですか……」

数時間後


輝子「ま、満足……」ツヤツヤ

乃々「…………」ゲッソリ

乃々「せ、精神的に疲れるんですけど……」

輝子「あ、うん、ご、ごめん、な……?」

乃々「あ、いえ……」

乃々「……そ、その、悪い気は、しなかったですし」ボソッ

輝子「ん?」

乃々「あ、いえ、何でもないです……」

次の日


輝子「……」

小梅「……」

輝子「……ぅぉ」プルプル

小梅「(き、今日の輝子ちゃん、ゾンビみたいな、ギラギラした目をしてる……)」

小梅「(あ、あれかな、話に聞いた、なでなでしたい病、かな……?)」

輝子「ヴァ……ヴァ……」プルプル

小梅「(あ、あの右手、ゾンビに噛まれたみたいに、プルプルしてる……ち、ちょっと、面白い、かも)」

輝子「ぅぉぉぉ」プルプル

小梅「(こ、こういう場合って、一気に、飛びかかって)」

輝子「オアアアアアア!!」ガバッ

小梅「うひいっ」



輝子「……」ナデナデ

小梅「……つ、捕まっちゃった……」

輝子「……」ナデナデ

小梅「……」

輝子「……つやつやな、肌触り……フヒヒ」ナデナデ

小梅「……」

小梅「(こ、こういう場合って、どうすればいいんだろ……)」

小梅「(ゾンビだったら、噛まれて終わりだから……)」

小梅「(あ、振りほどいて、逃げる、のかな)」

小梅「……」グッグッ

輝子「……」ガシィ

小梅「こ、拘束力が、強い……抜け出せない……」

輝子「逃がさない、ぞ……フヒ」ナデナデ

小梅「……か、かくして、私はぞ、ゾンビになりました……か、かゆうまい」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

小梅「ヴァ~」

乃々「……た、楽しそうですね……」

数時間後

輝子「フヒヒ……」ツヤツヤ

小梅「……」ゲッソリ

小梅「お、思ったより、長かった……」

小梅「ぞ、ゾンビだと、腐敗、しちゃう……」

輝子「うん……すまんかった」

小梅「あ、ううん……」

小梅「……ま、まあ……ちょっと、楽しかった、けど……」ボソッ

輝子「うん?」

小梅「あ、な、なんでもない……よ?」

次の日


輝子「……」ナデナデ

幸子「……」



幸子「あれぇ!? いつの間に!?」

輝子「す、隙だらけだった……フヒヒ」ナデナデ

幸子「うう、ボクとしたことが全く気付かないなんて……」

幸子「ま、まあいいです、 こんなカワイイボクだから、思わず撫でたくなるのも無理はないですね!」

輝子「うん、そうだな……」ナデナデ

幸子「好きなだけ撫でていいですよ!」

輝子「わ、わかった……フヒヒ」ナデナデ

幸子「……」

輝子「……ふさふさな、肌触り、だな……」ナデナデ

幸子「……」

輝子「……ハネっ毛、楽しい……」ナデナデ

幸子「……あ、あの、いつまで」

輝子「す、好きなだけ、撫でていいって……」ナデナデ

幸子「い、言いましたけど、確かに言いましたけれど!」

輝子「うん、カワイイ、からな、思わず撫で続けたくなるんだ……」ナデナデ

幸子「あ、そ、そうですか、カワイイですか、まあボクはカワイイですからね!」

輝子「うん、カワイイカワイイ」ナデナデ

幸子「フフーン!」

輝子「カワイイ、カワイイ」ナデナデ

幸子「…………」

輝子「カワイイカワイイ」ナデナデ

幸子「あの、連呼されると、その、さすがに恥ずかしいんですが」

輝子「カワイイ、からな……いくら言っても、無問題……」ナデナデ

幸子「ボクが気にしますよぉ!」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

数時間後


輝子「フヒヒ」ツヤツヤ

幸子「ぬ、ぬお……」ゲッソリ

幸子「こ、こんなにカワイイを連呼されたのは両親以外では初めてですね……」

輝子「おお……幸子ちゃんの初めて……」

幸子「変な言い方しない!」

輝子「うん、ごめん」

幸子「え、ああいえ」

幸子「……まあ、また撫でても、いいですけどね」ボソッ

輝子「んん?」

幸子「いえ、何でもないです!」

次の日


輝子「……」

美玲「……」

輝子「……ぅぉ」プルプル

美玲「(ね、狙われてるッ!)」

美玲「(机の下から、獲物に飛びかかる機会を窺ってる!)」

美玲「(まるでオオカミみたいにッ!)」

輝子「フーッ! フーッ!」プルプル

美玲「(こ、こうなったら……)」

美玲「……」ヒョイ

輝子「!」

美玲「(必殺ッ! 替え玉作戦ッ!)」

ぴにゃこら太人形「ぴにゃ」

輝子「…………」ナデナデ

ぴにゃ「ぴにゃあ~」

輝子「……」ベシッ

ぴにゃ「へごっ」

美玲「ああッ 弾き飛ばされたッ!」

美玲「だ、だったらこれだ!」ヒョイ

ファービー「ナデナデシテー」

輝子「……」ナデナデ

ファービー「ファー……ブルスコファー……」

輝子「ハァッ!」ベシッ

ファービー「モルスァ」

美玲「こ、これもダメかッ」

美玲「くう、まさかこれを出すハメになるとは……」ヒョイ

某スマホゲー「むみぃー、撫でて撫でてー」

輝子「…………」フリック

某スマホゲー「むーみぃー♪ 幸せー♪」

輝子「あああああ!!」ガシャン

某スマホゲー「むみぃ~!?」

美玲「うわああッ ウチのスマホがッ!?」



輝子「…………」ナデナデ

美玲「……うう……結局こうなるのか……」

輝子「……」ナデナデ

美玲「は、恥ずかしいんだけど……」

輝子「ステイ、ステイ」ナデナデ

美玲「ウチは犬かよッ!」

輝子「フヒヒ……もふもふな、肌触り……」ナデナデ

美玲「うううう……こんなトコ見られたら……」

小梅「……」

乃々「……」

幸子「……」

美玲「わあッ!? オマエら、いたのかよッ!」

小梅「ふ、ふふ……き、気持ちよさそう」

乃々「はい」

幸子「大丈夫ですよ、みんな通った道ですから!」

美玲「オマエらの時は誰にも見られてなかっただろッ!」

輝子「おーよしよし」ナデナデ

美玲「は、離せよぉッ!」グイッ

輝子「やだ」ガシィ

美玲「うーー、あーーーー!」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

数時間後

輝子「ば、ばっちり」ツヤツヤ

美玲「うぐぐ……」ゲッソリ

美玲「こ、公開処刑じゃないか……」

輝子「す、すまんな……どうにも、抑えが効かなくて……」

美玲「……まあ、いいけどッ」

美玲「……ち、ちょっとだけ、気持ちよかったし」ボソッ

輝子「お?」

美玲「あ、なんでもない! なんでもないからなッ!」

次の日


輝子「……」

輝子「ま、まだ疼くなぁ……」プルプル

まゆ「……」

輝子「あっ」

まゆ「あら」

輝子「や、やあ、まゆさん……」プルプル

まゆ「……えっと、確か」

まゆ「なでなでしたい病、でしたっけ」

輝子「う、うん……」ナデナデ

まゆ「……」

まゆ「自然な流れで撫でてくるのはどうかと思うんです」

輝子「すまぬ……すまぬ……」ナデナデ

まゆ「うーん……」

輝子「……」ナデナデ

まゆ「年下の子に撫でられるのは、なんだかこそばゆいですね……」

輝子「そ、そう……」ナデナデ

まゆ「言ったところでやめてくれないし」

輝子「や、やめられない止まらない……」ナデナデ

まゆ「お菓子じゃないんですから」

輝子「まあ、その……我慢してください」ナデナデ

まゆ「ふふ、大丈夫ですよぉ」

まゆ「(Pさんに頭撫でてもらっていると思えば……いくらでも!)」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

まゆ「うふふぅ……♪」

数時間後


輝子「おほぉ……」ツヤツヤ

まゆ「ふう、ふう……」

まゆ「(Pさんだと思えば……なんとも濃厚で素敵な時間になりましたとも!)」ツヤツヤ

輝子「その、ごめんね……」

まゆ「いえいえ、こちらこそごちそうさまです」

輝子「?」

まゆ「(でもやっぱり本物のPさんに撫でてもらいたいですねぇ……)」

まゆ「(だけれどPさんに直接お願いすると、恥ずかしがって逃げちゃうし……)」

まゆ「……また輝子ちゃんにお願いしようかしら」ボソッ

輝子「え?」

次の日

輝子「……ぅぅぉ」プルプル

輝子「ま、また始まった……」プルプル

輝子「こ、小梅ちゃん幸子ちゃん……はロケか……」プルプル

輝子「ボノノさん美玲さん……お休みか」プルプル

輝子「ま、まゆさんは……し、し、仕事……?」プルプル

輝子「ま……マズイ……マズイ」プルプル

杏「zzZ」

輝子「……あ」

輝子「い、いかにも……撫でてくれと言わんばかりの、無防備な頭……!」ナデナデ

杏「……」

輝子「……あ」ナデナデ

輝子「しまった……つい手が伸びた……」ナデナデ

杏「くかー」

輝子「……」ナデナデ

輝子「ま……まあいいか、寝てるし……」ナデナデ

杏「……むにゃ」

輝子「……フヒヒ」ナデナデ

杏「……」

輝子「こ、この、めちゃくちゃ吸い付く感覚、ヤバイ……」

杏「……」

輝子「あぁ^~」ナデナデ

杏「ん……すぅ」

輝子「ヘヴゥゥゥゥゥンッ!!!」ナデナデ

杏「んんっ……」

輝子「おっと、いけない……ね、寝てるんだった……」ナデナデ

杏「……ぐぅ」

数時間後


輝子「完全回復……フヒヒ」ツヤツヤ

杏「zzZ」

輝子「おかげで、この場はなんとか、切り抜けた……ぞ」

輝子「あ、ありがとう……寝てるけど」

杏「……」

輝子「……あ、し、仕事の時間だ……」スタスタ





杏「……ふわぁーあ」

杏「んんー……今回はなんだかいつもより目覚めがいいぞ」

杏「こんな時は……」

杏「張り切って寝れる気がする!」

杏「……お休み」ボフッ

次の日


輝子「……」

輝子「右手の疼きが、来ない……」

モバP「お? もしかして治ったか?」

輝子「と、思う……」

モバP「おお!良かったな」

輝子「フヒヒ……や、やったぜ」

乃々「……そうなんですか」

輝子「お、おう……迷惑、かけたな……」

小梅「あ、うん……」

幸子「……」

美玲「……」

輝子「……ど、どうした?」

幸子「え!? ああいや、なんでもないですよ!?」

美玲「う、うんッ!」

輝子「?」

まゆ「……」

杏「……」

きらり「ねーねー聞いた?」

杏「何を?」

きらり「輝子ちゃんのー、えーと、なでなでしたい病? てゆーの」

きらり「治ったんだってー☆」ナデナデ

杏「へー、そうなんだ」

きらり「むぅー、杏ちゃん興味なさげだにぃ」ナデナデ

杏「実際、何の関係もないしねー」

杏「……」

杏「(何故だ……)」

杏「(きらりのなでなでがなんだか物足りなく感じるぞ……?)」

乃々「……あ、あの」

輝子「ん?」

乃々「その……」

小梅「……」

幸子「……」

美玲「……」

まゆ「……」

輝子「ど、どうしたんだ、皆揃って……」

乃々「……ま」

乃々「また、撫でて欲しいんですけど……」

輝子「え?」

小梅「わ、私も、な、撫でて欲しい、な……」

幸子「フフーン! また撫でてもいいですよ! ……いいですよ?」

美玲「その……わ、分かるだろッ言いたいことッ!」

まゆ「えっとぉ……また、お願いできますか?」

輝子「……えっ??」

乃々「んー……」

医師「これは、ごろにゃん病ですね」

小梅「ん」

医師「なでなでしたい病の人になでなでされた人がよくかかる病気です」

幸子「早く」

医師「簡単に言うと、なでなでされたことがすごく心地よかったので」

美玲「わんッ」

医師「また撫でてもらいたいと、まるで猫みたいににすり寄って来るようになります」

まゆ「うふ」

医師「今のところ治療法は時間経過しか無いんで、気が済むまで撫でてやってください」

輝子「……」

輝子「えっ何それは」


しばらくの間、マジックハンド輝子の異名が事務所内に響き渡り、
彼女になでなでしてもらいたい人が絶えなかった


おしまい

本当は作中に出てきた某スマホゲーとモバマスをクロスさせようと思ってたんだけど、なんかこんな感じになった。なんでだろう、まあいいか

見てくれた人ありがとう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月27日 (木) 23:21:25   ID: ael1FqIb

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