暁「私の司令官はとっても過保護」 (75)


暇な時にだらだら書く。基本テキトー

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440495490



提督「お、インクが切れてしまった。補充もないしどうしようか」


暁「司令官!私が買ってきてあげるわ!」


提督「できるのか?」


暁「当たり前じゃない、レディにできないことなんてないわ!」エッヘン


提督「そうか、じゃあ明日デパートまで買いに行ってくれ」


暁「暁に任せなさい!」


―次の日―


ヘリコプター「」バラバラ


パトカー「」ウォンウォン


提督「」プルルル


提督「あ、大将君、準備はどうだい?」


提督「うむ、デパート周辺半径1キロメートルに人はいないか。ありがとう」ブツッ


提督「道中班、安全は確認したか?」


提督「何?300メートル先に小石が落ちていた?バカもん!今すぐ取り除けぇ!」


暁「」ポカーン


提督「さ、行ってらっしゃい暁。変な人に声をかけられても返事しちゃだめだよ」


暁「あんたが」ボウシガッ


暁「一番」ギリギリ


暁「変な人よっっっっ!」ブチーン!



提督「ふむ、小腹が空いたな」


暁「なら私が簡単なお夜食を作ってあげるわ!」


提督「いいのか?」


暁「ええ、おにぎりでいいかしら?」


提督「それで頼むよ」


暁「それだけじゃ足りなそうだしお味噌汁も作ってあげる!」


提督「おお、それは楽しみだな」


暁「暁に任せなさい!」


―台所―


シェフ「最近収穫したばかりの新米をご用意致しました。海苔と塩は最高級の物を用意しております」


女将「味噌汁の具については豆腐とネギにするよう言われております。ネギは私が切りますゆえ」


提督「おい、おにぎりの具材は全てあるか?」


下っ端「梅干しが到着遅れるそうです!」


提督「バカもん!後五分で持ってこいと言え!もうそっちの食材は使わないぞと脅しをかけとけ!」


提督「台所の周りに危ない物はないか!」


下っ端「「「「「「はい!」」」」」」


提督「さ、夜食作り頑張ってくれ」


暁「もう!」ダッ


暁「あんたが!」ゲシッ


提督「ごふっ!」


暁「作りなさいよ!」バタン!



提督「最近運動不足だ」


暁「なら私とキャッチボールでもやりましょう!」


提督「大丈夫か?」


暁「当たり前じゃない、こう見えても結構上手いのよ!」


提督「じゃあ明日やってみるか」


暁「暁に任せなさい!」


―次の日―


メジャーリーグスタジア厶


観客「「「「「オーオーオー!」」」」」


実況「さあ、今日は暁さんと元帥提督のキャッチボールの日です!一体どんなドラマが生まれるのか、私と一万人の観客が始まりを今か今かと待っています!」


提督「大将君、芝のチェックは大丈夫か?」


大将「はっ!」


下っ端「特注品のグローブができました!」


提督「うむ、ボールは用意できてるか?」


研究員「はい!N○SAの新技術を投入した当たっても痛くないボールです!」


提督「よくやった、後で感謝状を送ろう」


研究員「ありがたき幸せっ!」


実況「さあ、まもなく始まります!暁さんはどんな球を投げるのか!」


観客「「「「「ワアアアアアア」」」」」」


提督「さあこい暁!」


暁「」プルプル


暁「あんたは!」カマエ


暁「いちいち!」フリカブリ


暁「大袈裟過ぎるのよ!」シュゴオオ


提督「ぐおおおおおおおおお」ドゴォ

提督「今度の休日何かして遊びたいな」

暁「なら浜辺で遊びましょ、皆で遊べて丁度いいわ!」

提督「おお、それはいい案だ」

暁「なら水着を買わなくちゃいけないわね」

提督「ならこれから買いに行こうか」

暁「それがいいわね、レディに合う水着を探しましょ!」

―高級店―

店員「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」

提督「うむ」

暁「(お、落ち着きなさい暁。突っ込んじゃダメ。なんたって私はレディですもの!)」

偉い人「今日は何をお探しでしょうか元帥様」

提督「なに、浜辺で遊ぶ為の水着を買おうかと」

偉い人「それならばこちらでございます。ブランドものからオリジナルまで様々な商品がございます」

暁「」ポカーン

提督「じゃあこれでいいか」

300円の無地海パン

偉い人「かしこまりました!」

暁「なんでそうなるのよおおおお!」

提督「どうしたんだ暁?」

暁「なんでこんな高級店でそんな物選ぶのよ!おかしいわ!」

提督「最近の流行に疎くてな、では暁に選んでもらおうか」

暁「いいわよ!なんたってレディですもの!すんごいの選んであげるわ!」エッヘン

偉い人「さ、どれにしますか?」

ズラァ

暁「え?えっと……えっと……こ、これなんていいんじゃないかしら!」

女性用ビキニ(赤)

偉い人「……」

暁「……」

偉い人「……そ、それは女性用なので……」

暁「そ、そうよね!間違えちゃっ」アセアセ

提督「これを色違いも含めて全部くれ」

偉い人「!?」

暁「!?」

偉い人「それは女性用なので元帥様には合わないと……」

提督「バカもの!暁のセンスが悪いと言うのかぁ!」

偉い人「すみませんでしたああああ!」ドゲザ

暁「ちょっ、違……」

偉い人「きっとお似合いだと思います!」

提督「これを試着してくる。その間に暁は自分の水着を決めなさい」

暁「いや、だから間違え……」

提督「では行ってくる!」スタスタ

店員「「「「「はっ!」」」」」

暁「だから間違えたのよおおおおおおおおお!」

これは暁を可愛がるだけのお話し。
基本一レス毎に話題変わるけど一レスじゃ厳しくなる時はまたぐ。


暁「今度ウサギに触れ合う広場に行ってくるわ!」

提督「それはいいな」

暁「なんでも芸を教える事ができるらしいの!」

提督「暁にできるのか?」

暁「当たり前じゃない!なんたってレディですもの!」エッヘン

提督「それは楽しみだ」

暁「でも司令官がどうしてもついていきたいって言うなら一緒に行ってもいいわよ!」

提督「そうか、なら一緒に行こうか」

暁「じゃあ明日ね!おやすみなさい!」

提督「おやすみ」


―次の日―


飼育員「ウサギさんと触れ合う広場はここですよー!」

暁「ウサギさん可愛い!」

ウサギ「」ゴロゴロ

暁「はい人参」

ウサギ「」ムシャムシャ

暁「食べた、食べたわ司令官!」

提督「はっはっは、暁があげたからだな」

暁「あ、そうだ。芸を教えるんだった。でもどのウサギに教えようかしら……」ウーン

提督「じゃあ全員呼ぼうか」

暁「え?」

提督「ウサギ艦隊、集合!」

ウサギ達「「「「「」」」」」ダダダダ

飼育員「!?」

ズラァ

提督「全員敬礼!」

ウサギ達「「「「「」」」」」バッ

人々「「「「おおー!」」」」パチパチ

提督「さ、暁。どのウサギに芸を教えるか決めなさい」

暁「あんたが!」ウサギタチ!

暁「先に!」モクヒョウテイトク!

暁「教えてんじゃないわよ!」イキナサイ!

ウサギ達「「「「「」」」」」ドドドドド
提督「ぐわあああああああああ!」ドゴドゴォ!

こういう他愛なく愛らしいギャグものを求めていたんだ。

確かにIDころころ変わってるけど全部私が書いてるのは確か。
>>27はID被ってるけど違う人。
信じてくれとは言わんけど書いてもいいなら続き書くよ。

ありがとう、じゃあ続き書くよ。


暁「司令官、スキーって知ってる?」

提督「ああ、知ってるよ」

暁「雪の上を滑るなんてとってもレディだわ!」

提督「そうだな」

暁「でもまだ7月、雪は降りそうにないわね」シュン

提督「そう落ち込むな、雪が降ったら連れてってあげるから」

暁「本当!ありがとう司令官!」

提督「ああ、よく食べてよく遊んでよく寝ればすぐだよ」

暁「そうね!レディですもの、その位待てるわ!じゃあおやすみなさい!」バタン

提督「おやすみなさい」

―次の日―

電「暁ちゃん!起きるのです!」ユサユサ

雷「外が大変なのよ!」

暁「うーん、どうしたの?」

響「外が吹雪なんだ」

ゴオオオオオオオ

暁「」ポカーン

電「昨日まで暑かったのに急に冷え込んだのです」

雷「でもまだ7月よねぇ?」

響「異常気象だね」

雷「でも見て!ニュースでは今日はいつも通り晴れよ!ここだけおかしいわ!」

響「一体何が起こったんだ……」

暁「」プルプル

暁「」ダッ

電「あ!暁ちゃん、ちゃんと冬用の格好をしなきゃ外は寒いのです!」

―外―

大将「人工降雪機、ちゃんと作動しております!」

提督「まだ量が足りないな」

大将「はっ!おい、もっと量を増やせ!機器の数を増やすんだ!」

下っ端「「「「「はっ!」」」」」

イ級「」カチコチ

提督「スキー板はまだかね?」

下っ端「時期が時期ですので遅れております!」

提督「なんだと!暁が起きてくる前に用意しておけぇ!できなかったらお前らの命は無いぞ!」

下っ端「申し訳ありません!」

提督「まったく……」

暁「」ダダダダ

提督「お、暁じゃないか。おはよう。まだ準備できてないから世界有数のかまくら職人に作らせたこのかまくらで休もう」

暁「いきなり!」ダダダダ

暁「季節変えてんじゃ!」ジャンプ

暁「ないわよ!」ウラケン!

提督「トリプルアクセル!」ドゴォ!


提督「最近街で祭りをやってるみたいだ。楽しそうだな」

暁「何言ってるのよ、私達は海の平和を守らなきゃいけないの、そんなものにうちゅ、現を抜かしている暇はないわ!」

提督「(噛んだ……)」

提督「そうだな、暁の言う通りだ」

暁「そ、そうよ!なんたってレディですもの!」ウズウズ

提督「……」

提督「あ、そうだ!」ポン

提督「そういえば陸軍の知り合いが明日見回りに行けなくなってしまってね、代わりに頼まれたんだ」

暁「!」

提督「見回りがいなきゃ祭りで暴れる人が出るかもしれん、一緒に見回りに行ってくれないか?」

暁「」パァ

暁「」ブンブン

暁「」キリッ

暁「き、緊急事態ならしょうがないわね!私み見回り手伝ってあげるわ!」

提督「そうか、ありがとう」

暁「暁に任せななさい!」エッヘン


―次の日―


提督「さあ着いたよ」

暁「わああ」キラキラ

暁「綿飴やリンゴ飴、チョコバナナもあるわ!」キラキラ

提督「暁、今日ここに連れてきたのは社会勉強の為でもあるんだ。限られたお金を渡すからそれでやり繰りするんだぞ」

暁「わかったわ!」

提督「はい10万円」スッ

暁「!?」

提督「私も心を鬼にしているんだ。これ以上はあげられないよ」

暁「多すぎよバカ!」ゲシッ

提督「なんだと!?」ゴフッ

暁「でもありがと」ボソッ

提督「ん?何か言ったかい?」

暁「なんでもないわ!さ、行きましょ。ちゃんとレディをエスカレーターしてよね!」

提督「ああ、ちゃんとエスコートするよ」



提督「那珂ちゃんの曲はいいなぁ」ジャカジャカ

暁「私もその曲大好きよ!」

提督「そうなのか」

暁「ええ、踊りの振り付けも覚えたわ!」

提督「本当か?」

暁「当たり前じゃない!なんならここで踊ってもいいわよ!」

提督「いや、ここじゃ危ないから明日場所を用意するよ」

暁「わかったわ!練習してもっと踊れるようになるんだから!」


―次の日―

特設会場

司会「さあこれから暁さんが皆さんの前で踊りを披露してくれます!」

観客「「「「「わああああああああ!」」」」」

リポーター「みてください会場を埋め尽くすこの大歓声!すごいです!抽選に外れて会場に入れなかった方も全国生中継で放送されるんで安心してください!」

親衛隊「「「「L・O・V・E・あ・か・つ・き!」」」」

提督「そこぉ!踊りの切れが悪い!気を抜くなぁ!」

親衛隊「「「「すみません!」」」」

マネージャー「提督、暁さんの着替えが完了しました!」

提督「うむ」

那珂「那珂ちゃんのライブより人が集まってるうううううううううう」ゴロゴロ

神通「落ち着いて那珂ちゃん」オロオロ

プロデューサー「どうか暁さんをうちの事務所に」

提督「ならん!暁はうちのアイドルだ!」

那珂「アイドルは那珂ちゃんなのにいいいいいいいい!」ゴロゴロ

川内「世代交代だね」

提督「さあ暁、踊りを見せてくれ」

暁「」プルプル

暁「あんたが!」マイクガッ!

暁「一人で!」フリカブリ

暁「踊りなさいよ!」ブンッ

提督「100点!」ドゴォ


提督「ごほっごほっ」

暁「あら司令官、風邪引いちゃったの?」

提督「ああ、熱もあるみたいだ」

暁「なら私が風邪薬を買ってきてあげるわ!」

提督「いいのか?」

暁「ええ、なんたってレディです
もの!」

―外―

黒服1「お待ちしておりました。行きましょう」

黒服2「さ、行きましょう」

暁「貴方達……誰?」

黒服1「ボディガードです。元帥様が護衛しろと」

暁「二人だけ?」

黒服2「はい」

暁「……」

暁「そう、じゃあ行きましょ」

暁「」テクテク

黒服1,2「「」」スタスタ

―薬屋―

暁「これちょうだい」

薬屋「はいよー」

黒服1「……」

黒服2「……」

―提督の部屋―

扉『』コンコン

暁「はいるわよー」ガチャ

提督「おお暁、大丈夫だったか?」

暁「ええ、なんたってレディですもの!」

暁「ベッドに入って寝てるのね」

提督「ああ、思ったより酷くてね」ゴホゴホ

暁「はい、風邪薬!」

提督「ありがとう」ナデナデ

暁「もう、子供じゃないんだからいいわよ」

暁「あ、タオル絞り直してあげる」

提督「いや、いいよいいよ」

暁「いいの!」

暁「ふん!」グググ

暁「はい!」

提督「」ベチョン

提督「あ、ありがとうね……」ニガワライ

暁「……今日はいつものキレが無かったわね」

提督「なんの話しだい?」

暁「なんでもないわ。早く治してよね!」

提督「ああ、頑張るよ」

次はちょっと3~4レスになる


提督「実家からスイカが届いたよ、どうしようか」

暁「ならスイカ割りをしましょう!」

提督「それはいい案だ」

暁「じゃあ浜辺に集合ね、第六駆逐隊の皆も呼んでくるわ!」

提督「頼んだよ」

―浜辺―

暁「さ、スイカ割りよ!」

雷「いえーい!」

電「なのです!」

響「ハラショー!」




電「最初は電なのです!」

提督「さあ頑張れ電」

暁「右よ!」

雷「そう見せかけて左よ!」

響「真っ直ぐ進むんだ」

電「はわわわ!」テクテク

雷「全然違う方向に行ったわね」

響「ハラショー」

暁「これじゃスイカを割れないわ!」

電「てやあ!」ブン

スイカ「」バコン

暁雷響「「「!?」」」

暁「どういう…こと?」

響「スイカは電とは全然違う方向にあったはず」

雷「スイカが瞬間移動したわ!」

提督「ブラボー!」パチパチ

電「やったのです!」


雷「次は私ね」

暁「さっきの真相を確かめてきて」

響「頼んだよ」

電「どうしたのですか?」

響「なんでもないさ」

雷「行くわよ!」ダダダダ

電「はわわわ、雷ちゃんがスイカとは反対方向に全力で走っていったのです!」

響「これでいいんだ」

暁「そう、これでいいのよ」

電「これスイカ割りですよね!?」

雷「てー!」ブン

提督「」シュン

提督「」サッ

提督「」スッ

暁電響「「「!?」」」

スイカ「」バコン

雷「うそ……うそよ……」

電「今一瞬司令官さんが見えたのです」

暁「なんて速さなの。一瞬でスイカを取って雷の目の前に置いたわ」

響「これが司令官の真の強さなのか」

提督「ブラボー!」パチパチ


響「次は私の番か」

雷「頼んだわよ響!」

暁「なんとしても司令官に割らせちゃダメよ!」

電「もうスイカ割りじゃなくなってるのです」

響「頑張るよ」

響「」カマエ

響「」フリカブリ

響「」ブン

雷「上手い!バットを空に向かって投げたわ!」

暁「これなら流石の司令官も無理よ!」

提督「甘い!」シュン!

スイカ「」ガッ

提督「」ブンッ

スイカ「」バコン

暁「なんてことなの……」

雷「バットの飛ぶ方向に合わせてスイカを投げたわ……」

電「汚い花火なのです」

提督「ブラボー!流石響だ!」パチパチ

響「絶対割らないようにしたつもりだったんだけどね」


暁「最後は私ね!」

雷「暁!貴女が最後の砦よ!」

響「私達の無念を晴らしてくれ」

電「もうなんでもいいのです」

暁「司令官はそこから動いたら絶交だからね!」

提督「!?」

雷「(勝負あったわね)」

響「(これはもう動けないな)」

電「(終わったのです)」

提督「わかった。神に誓って動かないよ」

雷「右よ!」

響「それは嘘だ、本当は左だよ」

電「それが嘘で本当は右なのです!」

暁「わからないわ」フラフラ

電「全然違う方向なのです」

雷「そこよ!」

響「終わらせるんだ。全てを」

暁「はあああ!」ブン

提督「やれ」

スナイパー『わかりました』バン

暁「」スカッ

スイカ「」パァン

雷響電「「「!?」」」

電「スイカが勝手に割れたのです」

雷「割れたというより砕けたわね」

響「ハラショー」

提督「ブラボー!」パチパチ

暁「……司令官、なんかしたでしょ」

提督「私は何もしてないぞ?」

暁「じゃあなんでスイカに弾丸が混ざってるの?」

提督「……」メソラシ

暁「」ダッ

雷「」ガシッ

響「」ガシッ

電「」ガシッ

提督「!?」

暁「もう!」ダダダダ

暁「あんたが!」ジャンプ!

暁「スイカになりなさい!」ブンッ!

提督「提督割りぃ!」バゴン!

長くなってすまんな。それともう少しで終わる。

そろそろラスト投下します。


暁「もう!司令官はいっつも私のこと子供扱いするしやる事大袈裟なんだから!」プンスカ

提督「少し大袈裟位が丁度いいんだよ」

暁「真面目に話してるの!もう変な事しないでよね!」

提督「はっはっは」

暁「またそうやって誤魔化す!私は司令官なんか居なくても一人でなんでもできるんだから!」

提督「知ってるよ。レディだもんな」ナデナデ

暁「離してよ!」バシッ

提督「ごめんごめん」

暁「もう!私の事いっつも子供扱いする司令官なんて大っ嫌い!」ダダダダ

提督「暁……」

提督「そうか……もう親離れか……」


―次の日―


暁「おはよう司令官」


ガラーン


暁「あれ?司令官?」キョロキョロ

暁「司令室にいないなんて珍しいわね、寝坊かしら?」


―提督の部屋―


暁「司令官、朝よ!」ガチャ


ガラーン


暁「あれ?ここにも居ない……」

暁「どこかに行ったのかしら?」



―第六駆逐隊の部屋―


暁「全く、何も言わないで出かけるなんて!」プンスカ

雷「あれ、暁今日は秘書艦のお仕事いいの?」

暁「司令官がいないのよ。だから今日はおやすみ!」

響「珍しいね、司令官が暁に何も言わないで出かけるなんて」

雷「そうね、なにかあったのかしら?」

暁「あの司令官に限ってそんなのあるわけないじゃない」

電「あ、そういえばこの前こっそり聞いてしまったのです!」

電「赤城さんが司令官さんに最近
戦果が落ちている、このままじゃ元帥を降ろされるかもしれないって!」


雷「ええ!?それ本当!?」

暁「馬鹿な事ばっかりやってるからよ」ハァ

響「でも笑い事じゃないな」

響「司令官ももうかなりの歳だろう。今元帥の座を降ろされたらこれ以上軍にいるのは厳しくなる」

電「それって司令官さんが辞めちゃうかもしれないってことですか?」

響「かもしれないね」

暁「……」

雷「じゃあここはどうなるの?」

響「新しい司令官が来るだけさ」

雷「じゃあ今日司令官が居ないのって……」

電「私達に心配をかけないようにする為ですか?」

響「どうだろうね」

暁「そ、そんなのあるわけないじゃない!」

雷「暁……」

電「暁ちゃん……」

響「暁……」

暁「私はそんな話し信じないわ!あの司令官よ?きっとまた馬鹿みたいな計画をしてるに決まってるわ!」

暁「まだ鎮守府内にいるはずよ!私探してくる!」ダッ

電「あ、暁ちゃん!」

響「……」


―工廠―


明石「提督?いえ、ここには来ていませんよ」

暁「どこに行ったか知らない?」

明石「さあ、知りませんねぇ。提督が暁ちゃんに何も言わないでどっかに行くなんて明日は雪でも降るんじゃないでしょうか。ははは」

暁「そう……」

明石「どうかしたんですか?なんか元気無いですけど」

暁「な、なんでもないわ!じゃあ私は用事があるからこれで!」ダッ

明石「はーい」

明石「あんなに余裕のない暁ちゃんを見るのは初めてですね。どうしたんでしょうか?」


―居酒屋鳳翔―

暁「こんにちはー」ガラガラ

鳳翔「いらっしゃい、どうしたの?」

暁「司令官来てない?」

鳳翔「いえ、来てませんけど……」

暁「そう……」

鳳翔「あ、でもこの前提督がここで呑んでる時に今度大本営に行かなくてはいけないって言ってました」

暁「!?」

鳳翔「おそらく大本営に行ったのではないですか?」

暁「うそ……うそよ……」

鳳翔「?」

暁「そんなわけないわ!きっとどこかにいるはずよ!」ダッ

鳳翔「あっ……どうしたんでしょうか?」


―夕方、司令室―

扉『』ガチャ

暁「やっぱりいない……」

暁「いつも扉を開けたら笑って出迎えてくれるのに……」

暁「色んな所を探し回ったけどどこにもいなかった……」

暁「やっぱり……」グスッ

暁「」ブンブン

暁「ふん!司令官なんていなくたって私は大丈夫なんだから!」

暁「なんたってレディですもの!」

シーン

暁「……」ペタン

暁「うう……」

暁「うわああああああああん!」ポロポロ

暁「こんなことならもっと司令官に優しくすればよかった!」ポロポロ

暁「昨日嫌いなんて言わなければよかった!」ポロポロ

暁「本当は司令官の事大好きなのにぃ!」ポロポロ

暁「もう司令官と会えないなんて嫌よぉ!」ポロポロ

暁「いつもみたいに馬鹿な事してよぉ!」ポロポロ

暁「戻ってきてよぉ!しれいかああああああん!」ポロポロ


扉『』ガチャ

提督「ただいまー」

暁「!?」

提督「いやーくだらない会議のために大本営まで行くのは疲れたよ」

暁「司令……官?」

提督「おや暁、どうしたんだいそんな所で?」

暁「……司令官、辞めちゃうの?」

提督「ん?そんなわけないじゃないか。大本営に後輩が育ってないからまだまだ頼むと言われたよ」

暁「……」

提督「お土産に暁の好きな饅頭を買ってきてあげたよ。晩御飯前だけど少し食べちゃおうか」ニッコリ

暁「……」プルプル






暁「勝手に!」ダッ






暁「居なくなるんじゃ!」バッ






暁「ないわよ!」ダキッ!







提督「ぐわあ……ってあれ?」

暁「うわああああああん!」ボロボロ

暁「急に居なくなって寂しかったんだから!」ギュウ

提督「……ごめんよ、伝えてなくて」ナデナデ

暁「許さないんだからぁ!ずっとずっと離さないんだからぁ!」ボロボロ

提督「ははは……これじゃあ親離れできる日は遠いなぁ」ナデナデ


―次の日―

暁「おはよう」

雷「良い話だわ」グスッ

電「電は感動したのです」グスッ

響「泣いてなんかないさ、目からウォッカが出てるだけさ」グスッ

暁「どうしたの皆?」

天龍「おい!暁はいるか!」ガチャ

暁「おはよう天龍さん」

天龍「すっげー感動したぜ!やっぱ提督が大好きなんだな!」グスッ

暁「へ?なんのこと?」

天龍「これだよこれ!工廠の売店で売ってたぜ!」

暁「なになに?映画?」

『提督が居なくなった日』

暁「主演、暁、提督。編集、青葉……」

暁「これってまさか……」プルプル

天龍「ノンフィクションなんだってな!名作だぜ!」

暁「」ダッ

電「暁ちゃん廊下は走っちゃダメなのです!」



青葉「提督!あの映画凄い売り上げですよ!」

提督「そうか、それはよかった」

青葉「それにしても暁ちゃん普段提督の事嫌ってると思ってたけど違ったんですねぇ」

提督「根は良い子なんだよ」

暁「」ダダダダ

提督「お、暁。丁度いい所に来たね、私が会議に行って戻ってくるまでの二日間を映画にしてもらったよ。後で一緒に見ようか」

暁「勝手に!」ダダダダ

暁「作品にしてんじゃ!」ジャンプ

暁「ないわよ!」ドロップキック!

提督「暁万歳!」ドゴォ!


終わり。暁はレディ可愛いということが言いたかっただけのss

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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月19日 (日) 06:41:36   ID: 3pJws2VR

こういうのss好きです

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