【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】 (429)


【艦隊これくしょん ~艦これ~】をプレイしてる提督の方々に再び捧ぐ。

この投稿は、【艦隊これくしょん ~艦これ~】で実現したら面白そうだと思ったプレゼンターのアイデアを、
選抜された4提督たちにβテストシミュレーションを通してその効果を体験させるという具体例を提示したリプレイ風架空戦記となります。
それがタイトルの【物語風プレゼン】の意味であり、故に物語中の人物がやたらメメタァな発言をすることがありますがご了承ください。
また、現実の【~艦これ~】に密着した提案を物語を通して語っていくのがメインの内容なので、イチャコラを期待している人向けではありません。
そういった二次創作は先人たちの作がすでにたくさんありますので、この二次創作が異端なものだと認識してくださいませ。
それで少し興味を持っていただけたのなら筆者としては幸いです。どうぞお読みになっていってくださいませ。

なお【友軍艦隊】が「-第2期実装予定-」とあるように大規模なアップデートが予定されていることは間違いありませんが、
現時点での【艦隊これくしょん ~艦これ~】の感触から得たアイデアを綴らせていこうかと思います。
基本的には2016年までに実装されそうにない要素の提案を心がけていることを明言しておきます。

最後に、筆者が独自に使っている文章表現などが多分に含まれておりますので、読むにあたっての注意書きを付け加えておきますのでご覧になってください。



さて、申し遅れましたが、この二次創作は――――――、

【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408758611/)

の続編であり、前作の内容を把握していないと何がどうなっているかさっぱりわからないことだと思います。
物語風に描いているので、話数を重ねる毎に新装備や新システムの導入の恩恵でモニターの提督たちの鎮守府の戦力がどんどん拡充されていっています。
なので、登場キャラの経歴や関係性については初めての人はとりあえずそういうものだと読み進めていって欲しいのですが、
継続して登場する過去の提案内容の把握は難しいだろうし、筆者自身もどんなふうに提案していたのか忘れていることがあるので、
前作のスレの最後の投稿に提案内容をまとめたレスを用意しておいたので、それをちょこちょこ見ながら把握していってください。
もちろん、提案内容の復習を兼ねて一度 掲載した内容をこちらに再掲していくつもりでもいますので、
あまりプレゼンターの過去の提案内容がどうたったかなんてこだわらず、流し読みする感じで気楽にどうぞ。ピンとくるものがあったらラッキー程度に。
この二次創作は読み物としても楽しく読めることを心がけてもいるので、読んで楽しい時間が過ごせれば筆者としてはそれでいいです。

今作で提案する内容のほとんどは【~艦これ~】の既存のシステムやインターフェースにちょっとした要素を加えるようなものではなく、
まったく新しい根本的なところからの突っ込んだ提案内容となってきていますので、そういう意味では前作とは別物の内容となってくると思います。


では、隔週投稿となりますが、物語の終着点もしっかりと考えてありますので最低限 失踪せずにしっかりと完結させますのでよろしくお願いします。

…………前に最後の投稿を目前にして生存報告を忘れていたせいで過去スレになったことがあるので、生存報告はできるだけしておこうかと思います。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440235253


各話リスト

第1話 ユウジョウカッコカリ
第2話 お守り
第3話 御旗と共に
第4話 愛の力
 ↓
第5話 艦娘、派遣します
 ↓
余談1 ある日の司令部の集い -βテスター親睦会-
 ↓
第6話X 幻の八八艦隊「天城」 -新時代の礎になった「天城」と盛衰に生きた妹たち-
第6話Y 提督、出撃す      -船娘の進撃・陸軍の意地・男の浪漫-
第6話Z 海上封鎖を突破せよ  -世界は1つの大洋で繋がっている-
第6話W 深海棲艦捕獲指令   -全ては暁の水平線に勝利を刻むために-
 ↓
余談2 4提督のそれぞれの戦いの形
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第7話X 孤高のビッグ3         -もう1つの“もう1つの世界”-
第7話Y 一大反攻作戦第一号・序章 -離島要塞化計画-
第7話Z 到来               -アドベント-
第7話W 鎮守府の守護神        -侵食される鎮守府-
2014年 秋イベント:【発動! 渾作戦】戦記
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第8話 12月23日 -三笠公園にて- ←―――――――――――――― ここまでが前作
掲載:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408758611/)
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番外編 2014年から2015年へ
掲載:番外編:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424821231/)
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】終 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432045597/)
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 ↓
第9話 海軍総隊を結成せよ! ←―――――――――――――――――― ここからが今作
掲載:【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】
【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440235253/)

  :
  :
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第?話 大本営の野望  -艦娘 対 超艦娘-
  :
  :
 ↓

最終話 -北緯11度35分 東経165度23分-




 -このSSを読むにあたっての改めて諸注意-

0,このSSは素人が【艦隊これくしょん ~艦これ~】に対する提案をずらずらと書いたものであり、公式とは何の関係がございません。
→ 批判・ご意見・感想 大いに結構。どしどし寄せてくれたほうが嬉しい

1,基本的にPC上での視聴を念頭に置いた文体なのでスマートフォンではかなり傍点・ふりがな・図がずれるので注意してください。
→ スマートフォンの方はご容赦ください

2,PC上で見ている場合も最大化して拡大サイズを75%に変更すると折り返しがなくなり きれいに文章全体がおさまるので推奨です。
→ その代わり、字が小さくなって読めないかもしれませんが、その時とはその時で適宜調節してください

3,オリジナル要素がテンコ盛りですでに現実の【~艦これ~】とは違った異様さに包まれてますが、これはそういうものに挑戦しているSSです。
→ あくまでも物語風プレゼンなので実際の過程よりも結果や内容、動機や背景についてが重点的に描写されています 。――――――キング・クリムゾン!

4,キャラ名に記号がついている場合があり、それはどこの鎮守府の所属であり、何に由来する存在なのかなどを一目でわかるようにした文章上のアイデアです。
例)
鳳翔「――――――」 ← 普通はこの表示であり、これは「視点人物(=その鎮守府の主人公)の麾下の艦娘」という暗黙の了解とも説明できる
鳳翔’「――――――」←『’』は『他所の鎮守府にいる』ことを表現しており、転じて【派遣】【駐留】している艦娘を判別するための記号となっている
鳳翔”「――――――」←『”』は『垣根を越えた場所にいる』ことを表現している――――――?

X:赤城「――――――」←『X:』は『Xという鎮守府の主人公の艦隊の所属』という意味
x:赤城「――――――」←『x:』は『Xという鎮守府の副主人公の艦隊の所属』という意味。小文字は大文字に従属している
M:榛名「――――――」←『M:』は『Mobキャラの艦隊の所属』という意味
N:三笠「――――――」←『N:』は『NPC:ノンプレイアブルキャラ』という意味

加賀α「――――――」←『α』についてはとりあえず『普通とは仕様が違う艦娘』という意味でどうぞ
加賀β「――――――」←『β』についても『αとも違った仕様が異なる艦娘』と今は説明しておく
加賀γ「――――――」←『γ』は『通常版』という意味で使われているので省略でき、加賀=加賀γという図式が成り立つが忘れてもいい

上記の記号は艦娘に使うのが一般的であり、提督や人間に使うことはほとんどないが『艦娘がどこの所属か』を示すために一度だけつける場合がある。

5,前作とは記号の使い方がかなり変わっておりますので注意してください。
例)
艦娘:一般的な表現。あるいは後述の表現を全て包括した表現となるが、提案においては下2つが最優先となるので会話シーンでの表記となるか?
【艦娘】:概念や属性としての表現。
《艦娘》:戦力やユニットとして見た時の表現。


以上の点を改めて読む上での諸注意とし、それでは説明はここまでにして激動の本編:第二幕をどうぞ。


※以下の模式図を使って説明する箇所がございます。
諸注意にあった通り、こういった図案に対してはPCの画面を最大化にして拡大サイズを75%にして閲覧することをおすすめします。
それでも、図案がずれる場合がございますのでご容赦ください。

__________________________________________________
|     | (提督)          艦隊司令部Level:X  [階級] 保有艦隊数:Y 艦娘保有数:Z  バケツ:A 開発資材:B|
| 母港 |―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|     |戦績表示|××××|図鑑表示|アイテム|模様替え|任務-クエスト-|アイテム屋|    各種資材    |
|____|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


           【編成】

     【補給】       【改装】

           【出撃】                                            【秘書艦】

     【入渠】       【工廠】

           【要請】

____
| 月日 |                           ____
| 時刻 |                          | 表示 |                                ♪|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                図 通常プレイにおけるホーム画面:【鎮守府(=母港)】の模式図




第9話 海軍総隊を結成せよ!  -序章-

――――――『司令部』:大本営付き海軍所属実験部隊


司令部「さて、もうまもなく 我が『司令部』結成1周年となるな」オッホン

司令部「久しいな、『司令部』が誇る我が精鋭たちよ」


X:清原提督「お久しぶりです、みなさん」

Y:金本提督「よう。久しぶりだな。どいつもこいつも少し見ないうちに少しはやるようになったって感じだな?」

Z:朗利提督「ああ……、『司令部』に選ばれてから本当に変わったな、――――――俺を取り巻く環境も、――――――俺自身も」

W:石田提督「しかし、私たちのやることは今までも、これからも変わることがありません。――――――ただ 皇国の勝利と栄光のために」


司令部「諸君、彼らがこの物語風プレゼンの主人公となる4提督である」

司令部「彼らの詳細については前スレ参照か、これからの投稿内容でそれとなく推し量っていって欲しい」

司令部「ただし、これは“物語”なので、時間の移り変わりと共に心情の変化や成長といった要素が入っているので、」

司令部「物語初期と比べると だいぶ性格や取り巻く環境に変化が起きていることは明言しておく」

司令部「他にも物語に絡んでくる外部の提督や関係者が多く登場しており、4提督を中心とした群像劇の体裁をとっているので、」

司令部「様々な人物からの視点で幅広く話が展開されていくものだと思っていてもらいたい」

司令部「だが、その前にある程度、前書きを読まない人や内容の補足のために この二次創作【物語風プレゼン】の概要を説明させていただこう」




Q1,――――――まず【物語風プレゼン】って何?


司令部「まず、この【物語風プレゼン】なるものについて説明すると――――――、」

司令部「2013年 春にサービスが開始されてから人気爆発のブラウザゲーム【艦隊これくしょん ~艦これ~】における、」

司令部「現時点で未実装の『実装されて欲しい』『こうなったらいいなぁ』というような新システムや新インターフェースを、」

司令部「先程 紹介した『司令部』が選んだ4提督をモニターとして背景や動機を踏まえながら その使用感や利点について説明し提案していくものである」

司令部「基本的には、本文を作成している“筆者”とは別に提案内容を捻出する“プレゼンター”という存在が原案の二次創作でありますゆえ、」

司令部「前書きにもありますように、本職ではない一般ピープルの素人の浅知恵による提案となっておりますので、」

司令部「この二次創作で提案された内容が実際の【~艦これ~】には何ら寄与するものではないことをまずご了承くださいませ」

司令部「それでいて、掲示板において提案するということの目的としてましては――――――、」


――――――夢を語る。ロマンを現実に即した形に著して提案として記録に残す。


司令部「といったところを念頭に置いております。もしかしたら他で参考になるかもしれないという淡い野心の現れです」

司令部「つまり、“プレゼンター”としましては これから提案される内容に対するご意見・感想・批評のコメントを大歓迎しておりまして、」

司令部「各々が思いついた提案内容の投稿についても心待ちしております」

司令部「あるいは お題を出してもらって『何々の問題に対して“プレゼンター”ならこういうシステムを提案する』といったこともやるかもしれません」

司令部「できるだけ活発な交流をしたい――――――それが“プレゼンター”からの願いなのですが、」

司令部「残念ながら“筆者”がネット環境に不自由しているために不定期投稿は避けられず、」

司令部「また、“プレゼンター”のプレゼン内容が練り固まっていても“筆者”がそれを納得のいく物語にするという迂遠な過程が入っていますので、」

司令部「『提案内容ができても物語の方ができてなくて投稿が遅れる』といったことが過去に何度もありましたので、」

司令部「“プレゼンター”自身が読者との活発な議論や交流に参加できないので、どうかその点のご理解をしていただけると幸いです」




Q2,――――――前回の【物語風プレゼンPart1】での提案内容はどんな感じだったの?


司令部「前スレの【Part1】では、最初にタイトルの【ユウジョウカッコカリ】という非常にイメージしやすい新システムの提案から始まった」

司令部「それからテーマ毎のオリジナル装備を何回か提案してみて本作の雰囲気に慣れてもらった後に、」

司令部「その当時の【~艦これ~】で不便に思った点やユーザー間で期待されていた新システムや新インターフェースについて順々に提案させてもらった」

司令部「そして、最終的には4提督がそれぞれ別々の【やりこみ要素の開拓】というメタな視点から独自の物語と提案内容の展開となった」

司令部「さて 唐突だが、この【物語風プレゼン】をご覧になっている方々に問を投げかけようと思う」



Q.これからの深海棲艦の戦力の強大化に対して、あなたならどのような対策を練りますか?



司令部「さあ、【~艦これ~】ユーザーであるのなら、明らかにパワーインフレしていく深海棲艦との戦いにどういった対策を練るだろうか?」

司令部「あるいは、プレイングのマンネリ化を回避するためのアイデアと考えてもらってもいい」

司令部「自由な発想でいい。新しい艦娘でも、装備でも、新たな戦闘システムの実装でも、何でも――――――数字をイジるだけのチートは論外だがな」

司令部「これは電脳の海の片隅に投稿されている二次創作であり、現実の【~艦これ~】には何も反映されないもの――――――」

司令部「それを虚しく思うのは容易であるが、できるだけ明るく前向きに夢やロマンを語る努力をしてもらいたい。それが“プレゼンター”の願いである」



司令部「では、この件に関する回答例――――――“プレゼンター”からの提案は以下の通りである」

司令部「つまり、前回の【物語風プレゼンPart1】において提案させてもらった内容はこうなった」



A.【異界の艦娘 あるいは 装備】を調達してその時代の特長を取り入れて全体の戦力アップに繋げる ← もっともあり得ない戦力増強策

A.【海上陸戦機動歩兵】【特務艦】【陸軍】を活用してボス級深海棲艦を効率よく倒す ← もっとも艦娘に入れ込んでしまったユーザーが熱望している戦力増強策

A.【海外の優秀な艦娘 あるいは 装備】を調達して全体の戦力アップに繋げる ← もっとも現実的な戦力増強策

A.【深海棲艦の自軍戦力化】で敵戦力の漸減と自軍戦力の増強を一度に行う ← もっとも深海棲艦に魅せられてしまったユーザーが待望している戦力増強策



司令部「さあ、どうだろうか? 読者の琴線に触れるような“プレゼンター”からの提案内容はあっただろうか?」

司令部「そして、これらが4提督それぞれが独自に取り組んでいる対抗策というわけである」

司令部「もし、興味をもってもらえたのならば前スレを参照。提案内容だけが見たいのならスレ末尾にまとめレスを設けたのでそれを参照して欲しい」




Q3,――――――今回の【物語風プレゼンPart2】の提案内容はどういった感じになるの?


司令部「基本的には、前回の【Part1】の内容を踏まえての発展的な内容となる」

司令部「しかしながら、前回が“新艦娘”“新装備”“新システム”“新インターフェース”といった現状の【~艦これ~】の延長線的な内容であったのに対して、」

司令部「今回の【Part2】では“新しい遊び方”=“新メソッド”といった【~艦これ~】の根本的なところにも深く入り込む内容となってくる」

司令部「その代表例が、今回 最初に提案することになるタイトルの【海軍総隊】という新メソッドとなる」

司令部「そして、先程の問に対する“プレゼンター”の4つの回答を踏まえた新メソッド(=新しい遊び方)を順次 提案していくつもりである」

司令部「ただし、前回までの内容を読者の側が無理に復習してくる必要はなく、」

司令部「話の流れに応じて、前回までの提案内容を再掲してスッキリとわかりやすい提案の流れにしておきたい」

司令部「一方で、前回 提案してきた内容に加筆修正を加える場合もあるので、その場合はその都度 機会を設けて提案し直すこととする」










司令部「これで、本スレの趣旨を十分に理解してもらえたと思うので――――――、」

司令部「お待たせしました! これより“プレゼンター”の渾身の提案となります――――――、」


――――――新メソッド:【海軍総隊】について


司令部「W:趣里鎮守府の石田提督より説明させてもらいますので、どうぞよろしくお願い致します」

石田「では、これより【海軍総隊】について、実際に導入してみた感想とその効果となりますが、」

石田「――――――その前に1つ」

石田「前書きに書いてある通り、4提督にはそれぞれの関連の識別のために文章上でX,Y,Z,Wのような区別がついているのですが、」 例)W:石田提督

石田「基本的にそういった識別はこういった一堂に会する機会の冒頭にだけ表示されるものなのでご了承ください」

石田「それと、現在の私は艦隊司令官ではないので“提督”ではなく“司令”なのですが、もうどうでもいいです」



新メソッド1:【海軍総隊】

-オンライン要素 超絶強化! 新たなる母港が開かれた! 集えよ、同胞、勇士、精鋭! 結成、最強艦隊!-


・提案の背景
一昔前のゲームの攻略は攻略本を片手に攻略を進めるのが普通だった。
しかしながら更に昔の話、ゲーム機が家庭ではなくゲームセンターにしかなかった時代は、
ゲームセンターの野良の有志によって攻略情報が構内の掲示板で共有されて『ドルアーガの塔』の完全攻略などが達成されてきたものである。
現在のゲーム事情もゲームセンター時代のようにネット上の攻略サイトの掲示板で情報を共有しあって攻略を互いに完成させていくスタイルが確立している。

そして、このブラウザゲーム【~艦これ~】においても、海域攻略に必要な艦隊編成やレシピ、各システムや計算式は一切 公開されておらず、
攻略掲示板や攻略wikiが中心となって一人一人の貴重な体験を集積させて確固たる攻略方法が発見・確立されて今日の攻略を助けてきている。

しかしながら、せっかくのオンラインゲームだというのに【~艦これ~】においては直接的なユーザー間の協力要素は一切なく、
辛うじてソーシャル要素として【演習】や【ランキング】が存在しているが、特にユーザー間のコミュニケーションが発生するわけもなく、
ユーザー同士の繋がりが非公式の攻略掲示板や攻略wikiでしか用意されていないことを“プレゼンター”は歯痒く思っていた。

すでにそれで完成したゲームデザインと言われればそれまでではあるが、すでに【~艦これ~】を雛形とした類似品は出回っているので、
何かしら長寿オンラインゲームのように変化や進化でメリハリをつけなければ、百年の恋が続かないようにユーザーに飽きられる可能性がある。
特に、【~艦これ~】は基本的に他のユーザーは攻略自体にはまったく関わってこない上に自分で目標を立てて気ままに戦うものなので、
気が長いのならばいいが、運に見放されて目標が達成できず、飽きが来て一旦現場から離れてしまったら復帰が極めて難しい類の娯楽のように思える。
竹が群生して丈夫に育つのと同じように、同志がプレイし続けている様子を間近に体感してモチベーションを維持しやすくするシステムが必要だと考えている。

前スレですでに提案した新システム:【艦娘派遣】【友軍艦隊駐留】【戦術指南】といったものはそれを強く意識したものであるが、
もっとオンライン協力プレイや競争プレイが充実するように、具体的な形として新メソッドとしてこれを提案するものである。


というか、いつになったら公式で【友軍艦隊】の「-第2期実装予定-」が実行されるのでしょうかねぇ…………?



・【海軍総隊】の概要!    ユーザー
1,ソーシャル要素を強化して提督同士の直接の関り合いを重視!
2,【鎮守府(=母港)】ではできないような協力要素を用意!
3,新たな海域や従来とは異なる作戦の展開で新しい遊び方や価値観を追究!
4,協力することが最大の利点となるような若干 ガバガバな報酬制度!
5,あくまでも【~艦これ~】は【鎮守府】だけでコレクションが完成するものなので【海軍総隊】限定のコレクション要素は実装しない!


結論:協力プレイ専用サーバにアクセスしてみんなでワイワイ遊ぶ! それが【海軍総隊】である!



・用語の解説

【海軍総隊】 対義語:【鎮守府(=母港)】
プレゼンターが提案する新システムや新インターフェースといった枠を超えた“新メソッド”であり、
協力プレイ専用サーバを開設して そこで新しい海域や作戦に従事してもらおうというものである。
その実態から【協力プレイ(←→シングルプレイ)】や【共同攻略(←→通常攻略)】などと言い換える場合がある。
そのため、従来の単独プレイとの用語の対応を行うと以下のようになる。

ホームサーバで単独プレイ:【鎮守府(=母港)】←――――――→ 専用サーバで協力プレイ:【海軍総隊】


【~艦これ~】 
ブラウザゲーム【艦隊これくしょん ~艦これ~】のこと。
→【-艦これ-】:アニメ版
→【艦これ】:【~艦これ~】を原作とした各種コンテンツあるいはメディアミックス全体
→【艦これ改】:Vita版



※史実における“海軍総隊”とは?

旧日本帝国海軍の実戦部隊であり、連合艦隊、海上護衛総司令部(=海上護衛総隊)に加え、各鎮守府(=事実上、海軍の全部隊)も指揮する最終部隊。
こう書くと、海軍全てを掌握している最強艦隊のように聞こえるが、その実態は海軍組織が崩壊したために統合された寄せ集め部隊である。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
日本海軍の主力艦艇のほとんどは、連合艦隊に所属していた。
しかし、1944年10月のレイテ沖海戦の敗北後、連合艦隊は弱体化し、
1945年4月、戦艦大和以下第二艦隊による沖縄突入(海上特攻)で、連合艦隊は事実上壊滅した。
生き残った艦船は、燃料不足で活動できなかったため、鎮守府の警備艦に格下げされた。
こうして、連合艦隊が有名無実なものとなると、海軍艦艇の主力は、特殊潜航艇、人間魚雷などの特攻兵器からなる特別攻撃隊となった。

連合艦隊司令長官が兼務して、連合艦隊以外の海軍部隊も指揮することとなったのは、連合艦隊所属の艦隊が壊滅していたためである。
海軍総隊司令部は、連合艦隊司令部がそのまま兼務した。海軍総隊司令長官には、特別攻撃隊、護衛艦艇の最高指揮官としての役割が求められた。


引用:海軍総隊 Wikipediaより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E7%B7%8F%E9%9A%8A





・【海軍総隊】の始め方

0,前提条件:【南方海域】開放(=【北方海域】および【西方海域】を攻略済み)
→ 最低限これぐらいクリアできる腕前と知識を持っていない提督は攻略組からすれば邪魔でしかないので むしろこの制限は準備期間のお情けです。
→ 通常攻略に関しては【艦娘派遣】【友軍艦隊駐留】【戦術指南】は最初から使えるようになっているので 攻略に詰まったらこちらを活用しよう!

1,【南方海域】が開放されると【任務:常備艦隊を編成せよ!】が追加され、達成すると【第6艦隊:鎮守府常備艦隊】が開放される
→【第6艦隊:鎮守府常備艦隊】の詳細については後述。

2,【第6艦隊】を編成して『海軍総隊』の欄にチェックを入れて再ログインする
→ この時、【海軍総隊】で使いたい艦隊の編成は済ませておくこと。反映されるのは第1~5艦隊まで。

3,ログイン時に【海軍総隊】専用サーバにアクセスするか選択肢が出る。ここで『海軍総隊へ』を選択
→ 3の再ログイン時のデータからコピーデータを作成するので2の段階でちゃんと艦隊編成を済ませておくこと。


   『鎮守府へ』←――――――→『海軍総隊へ』
  通常のプレイへ         オンライン協力プレイへ


4,あとは他のオンラインゲームと同じように各々《部屋》を設定したり、《部屋》に入ったりして遊ぶ
→《部屋》の設定に関しては後述。

5,《部屋》に入る際に持ち寄る艦隊と資源を決定する
→【海軍総隊】における艦隊と資源に管理についても後述。

6,通常プレイ(=【母港】)に戻りたい時は再ログインして『鎮守府へ』を決定
→ これ以上【海軍総隊】でプレイする気がないのなら、【編成:第6艦隊】における『海軍総隊』の欄のチェックを外すこと。


・【第6艦隊:鎮守府常備艦隊】
新メソッド:【海軍総隊】を利用するにあたって考案された新しい艦隊編成であり、
他にも、あまり【~艦これ~】をプレイする余裕が無いユーザーの救済策としても設計されている。
鎮守府司令官たる提督が【母港(=鎮守府)】を離れた際も機能し続ける艦隊といった設定である。

開放条件:【任務:鎮守府常備艦隊を編成せよ!】をクリアする(=その前段階として【南方海域】を開放しなければならない)

基本システム
1,【第6艦隊】は【出撃】【演習】【遠征】【突撃】、また【海軍総隊】に参加させることができない
2,【第6艦隊】が設定されるとそのユーザーの【演習】に選ばれる【第1艦隊】が【第6艦隊】に変更される
3,【第6艦隊】はその日に編成を変更してから翌日の更新までに再び編成の変更が無かった場合、更新時に経験値が所属艦娘全員にもらえる
4,【第6艦隊】を編成していないと新メソッド:【海軍総隊】などが利用できない

補足
・【第6艦隊】は【突撃部隊】【支援艦隊】【連合艦隊】に選べない(=1の項に抵触するため)
・【第1艦隊】が【演習】相手に選ばれなくなる
・更新時の経験値獲得にかかる資源の消費や疲労は一切ない(強いて言うなら、消費は『一日分の時間』)
→【第6艦隊】のお仕事は【演習】相手になって1日中 【演習】をやっていることです。


メリット
1,設定すると自動的に【演習】に選ばれるようになる
→ 放置する際に一々【秘書艦】や【第一艦隊】の編成を替えて【演習】の調整を行う必要がなくなって“単艦放置”がしやすくなる。

2,その日1度だけ編成を変更してから翌日の更新までそのままにしていれば、何もしなくても経験値が艦隊全員に大量にもらえる
→ 何もしなくても更新時に経験値が大量に貰えるので、あまりプレイする余裕が無いユーザーにはありがたい経験値のため池となる。
→ 悪用して、更新直前までに『まだその日一度も編成を変更していない』のなら一度だけ変更してもそのまま経験値にありつくことができる。


デメリット
1,【インターフェース:出撃】にまつわる全てが一切できないので戦力外となる
→【遠征】にも出られず、必然的に【支援艦隊】に出すこともできないので完全な非戦闘員になってしまう。

2,【演習】に選ばれる艦隊が固定されてしまったり、1日1度を超えて編成を替えてしまうと経験値が入らなかったりして気軽に編成が変更できない
→ あくまでも、自分ではなく 相手が不便に思うだけで、これをデメリットと感じる人はあまりいないだろうが言及しておく。
→『何もしない』ことでしか経験値を得ることができないので、レベリング目的に使う場合には消極策と言わざるを得ない。

------------------------------------

※以下の内容は前作にて提案したものであり、その一部を再掲あるいは簡単な概要である。――――――前スレ参照!
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408758611/)


・【第5艦隊:友軍艦隊】 
新システム:【友軍艦隊駐留】に利用される新しい艦隊枠であり、
【演習】のシステムを参照して表示されている他のユーザーの艦隊を一定期間の間だけ謝礼を支払って丸ごと派遣してもらうシステム。
こちらは【第6艦隊】とは異なり、普通に【インターフェース:出撃】全てに利用可能だが、【友軍艦隊駐留】に使える枠が【第5艦隊】限定なので1艦隊しか喚べない。
利点としては、【派遣】単体では【その艦隊の旗艦(=秘書艦)】しか喚べないが、こちらは1度の選択で艦隊を丸ごと喚べる。
欠点としては、1隻でも大破艦が出ると強制帰還させられてしまう点、編成や装備を一切替えられない点、修理・補給コストが割増になる点。
また、経験値が一切入らないコピーデータなので経験値が完全に無駄になる。面倒な艦隊編成が求められる任務や攻略にだけ使うのが経済的といえる。
今回の【海軍総隊】にも自動的に持ち込めるが、基本的に編成や装備を替えられないので、よほど汎用性や目的達成能力に優れる編成じゃないと扱いが難しい。


・新インタフェース1:【要請】
【母港】のメインメニュー:6項目【出撃】【工廠】【編成】【改装】【入渠】【補給】に加わり、
構図としては【出撃】を中心にした【編成】【改装】【工廠】【要請】【入渠】【補給】の六角形を形成する。
【要請】で具体的にできることは後述のツリー図を参照。
----------------------------------------------------------
            【編成】           

      【補給】       【改装】

            【出撃】

      【入渠】       【工廠】

            【要請】

     図 新しい【母港】メインメニュー
----------------------------------------------------------
なるべく、既存のメインメニューの使用感を崩すことなく、左側が修理・補給、右側が生産・改造にして違和感なく使えるように心掛けた。
元のインタフェースが【編成】を頂点にした五角形だったので、新要素である【要請】が空いた真下に自然に納まったわけである。


新インターフェース1:【要請】
 |
 |―【演習システム】と共用しているもの
 |      |      
 |      |――【演習】……仕様に修正が入る (【インターフェース:出撃】からも選択可能)
 |      |
 |      |――【艦娘派遣】
 |      |
 |      |――【友軍艦隊駐留】
 |      |
 |      |――【戦術指南】
 |
 |
 |―【開発投資 -投資クエスト-】(【インターフェース:任務 -クエスト-】とは全く異なる)
 |    | 以下は、【開発投資】して解禁される要素
 |    |
 |    |――【秘密工廠】 (【インターフェース:工廠】とは全く異なる)
 |    |      |
 |    |      |――【提督出撃システム】 -基本編-
 |    |      |
 |    |      |――【提督出撃システム】 -男の浪漫編-
 |    |      |
 |    |      |――【提督出撃システム】 -深海棲艦捕獲編-
 |    |      |
 |    |      |――【深海棲艦運用システム】 -基本編-
 |    |      |
 |    |      |――【異界艦改造】∈【異界艦運用システム】
 |
 |
 |―【編成】……【艦隊特別枠】を共用しているもの(【インターフェース:編成】とは全く異なる)
 |   |
 |   |――【艦娘派遣】
 |   |
 |   |――【友軍艦隊駐留】
 |   |
 |   |――【提督出撃システム】……【艦載艇】全般
 |   |
 |   |――【深海棲艦運用システム】 -基本編- ……【調教済み深海棲艦】
 |  
 |
 |―【応援要請】


------------------------------------------前作の内容は以上となります。引き続き、新メソッド:【海軍総隊】のプレゼンを御覧ください。



・【海軍総隊】専用サーバについて
オンライン協力プレイ専用のサーバを要求している時点でかなり突っ込んだ提案内容となっていることが理解できるだろうが、
基本的に【海軍総隊】で挑める海域や作戦というものが通常の海域やインターフェースの仕様とは大幅に異なる仕様になるだろうと予測しており、
また、サーバ毎の通信ラグを抑えて、データの保全保持と容量削減のために、使う艦隊と投下する資源を制限してコピーデータを使うことにしている。
こうすることで、【鎮守府】に大幅な仕様の変更や負担を強いることなく、オンラインプレイ特有のラグやバグを回避でき、
別天地での快適なプレイが可能になるのではないかとプレゼンターは考えてみた。


つまり、【海軍総隊】=オンラインゲームにおける《部屋》……という考え方である。


以前にプレゼンターが提案した新システム:【艦娘派遣】【友軍艦隊駐留】と同じくコピーデータを使うものであり、、
『互換性のある別のゲームシステムに艦隊やその他のコピーデータを作成してから安全にアクセスして遊ぶ』という体裁をとるので、
万が一、【海軍総隊】専用サーバでのトラブルでその時のプレイデータが紛失したとしても、
元のサーバ(=【鎮守府】)にオリジナルのデータはそのまま残っているので最悪の事態は回避できる。
そして、【海軍総隊】専用サーバから帰還して【そこ】で得たものを還元することが可能であり、
こちらも次のログインまで前回のデータを1度だけ保存しておく用心に用心を重ねた仕様である。
【派遣】と同じようなものだと述べているが、オリジナルの【~艦これ~】と同じく【海軍総隊】に出向している艦娘の扱いに関しては、
ちゃんと自分の艦隊の艦娘なら編成や装備の変更ができ、経験値も入って轟沈する通常仕様なのでプレイ感覚そのものは全く変わらない。
言うなれば、【艦隊これくしょん ~艦これ~ オンライン協力プレイ対応パワーアップキット】を専用サーバで実装した形である。





・【海軍総隊】専用サーバでの《部屋》について
こういったオンラインゲームの部屋割りでは、《部屋》によって屯するユーザーの気質が如実に現れることになり、
フレンド部屋、初心者部屋、練習部屋、稼ぎ部屋等等の分類がなされることになるのだが、
ここで問題となってくるのは、何も知らずに入ってきたオンラインゲーム初心者を排外するような【ホスト】の対応であり、
そういった排外的で閉鎖的な空気がどこかしら漂ってくるのがオンラインゲームの欠点でもある。
そこを考慮して、できるだけ開放的な雰囲気を保ってもらえるように、最初から『《部屋》の作成』や『《部屋》の選択』で条件が設定できるようにしてみた。
そもそも【海軍総隊】の前提条件が『【南方海域】開放』なので、攻略Wikiを活用するだけの利口さを持っているはずなので壊滅的なまでのオンチはいないはずだが…………


イ、《部屋》作成の手順
0,『《部屋》の作成』を選択 →【ホストとしての参加】となる
1,【ホスト】として最初に各種項目を設定する
【攻略海域】……《部屋》の舞台。入手できる艦娘や装備、クリア報酬などが変わってくるのでかなり重要
【達成目標】……《部屋》の目的。【ホスト】個人がどういった目的なのかを最初に設定することで人数をかなり絞れる
【作戦時間】……《部屋》の終了時刻。《1つの部屋》に許された最大時間は2時間
【要求 艦隊司令部Lv】……下限と上限を選択でき、【これ】によってやりこみゲーマーとライトゲーマーをふるいに掛けることができる
【装備セキュリティ】……現在 編成している艦娘の装備を1つだけ選択し、それを艦隊に装備させていないユーザーの入室を制限する
【前回 作成した《部屋》と同じ設定】
【一言メッセージ】……10文字以内の暗号でどうぞ。これによって真っ先に【ホスト】の要求が明らかになる

2,入室の条件として、【持ち込み資源】の量を決定する
3,条件をクリアした他のユーザーが来るのを待ちながらプレイする
4,みんなでわいわいプレイする
5,作戦時間終了あるいは攻略海域の制覇、もしくは飽きたら【《部屋》の解散】を行う

※【ホスト】は《部屋》における資源の自然回復量で若干 優遇されている。


ロ、《部屋》選択の手順
0,『《部屋》の選択』を選択する →【ゲストとしての参加】となる
1,各種項目を設定すると《部屋》の絞り込みができる
→ 基本的にはイの1項と同じ項目設定となっており、その検索項目と合致している《部屋》が見つかれば万々歳である。
→《部屋》には他にも【持ち込み資源】の分量と総量が表示されているので よく考えて入らないと損をすることになる。
2,《部屋》の条件や【装備セキュリティ】をクリアしている《部屋》が見つかれば《そこ》を選択!
3,入室の条件として、【持ち込み資源】の量を決定する
4,プレイする
5,作戦時間終了あるいは攻略海域の制覇、もしくは飽きたら【《部屋》の退室】となる


・【海軍総隊】における艦隊と資源の管理 -基本ルール-
特徴として、【ホスト】と【ゲスト】の扱いの格差はほとんどない。
【ホスト】は“《部屋》を用意してくれた人”という程度であり、【《部屋》の解散】の権限があって若干 資源の自然回復量で優遇されている程度である。

・参加形態
1,《1つの部屋》に入れる提督の数は最大4人まで。入室時に一人の提督につき最低 艦隊枠1つを専有する
2,《1つの部屋》に用意される艦隊枠は8つ。1人が扱える限度は4枠であり、2人で4枠ずつ使えば他のユーザーが入ってこれなくなる
3,ユーザーは割り振られた艦隊枠に艦隊を配置・編成することになる(連れてこれるのは第1~5艦隊の艦娘と装備のみ)

・資源の管理
4,《部屋》に入る際に必要となった【持ち込み資源】は“全員で共有するもの”となり、他の人に勝手に使われる
5,《部屋》でそれぞれが持ち寄った【持ち込み資源】の全体の割合の分だけ退室時に資源が配分される(配当金分配と同じやり方)
6,《部屋》でそれぞれが持ち寄った【持ち込み資源】の総量だけ資源の自然回復量が増加する
→ 一方で、《部屋》に参加しているユーザーの数だけ資源の自然回復速度がその分だけ倍加する。

・【海軍総隊】独自要素!
7,他のユーザーの艦娘や装備について【レンタル】を要求することができる。相手が許可すれば無償で【レンタル】することが可能
→【レンタルした艦娘】あるいは【レンタル装備をした艦娘】が大破した場合は必ず強制撤退となる。
→【派遣】【駐留】とは違って自由に編成や装備の変更ができ、修理・補給コストの割増が発生しない。
8,原則として【《部屋》で新規獲得した艦娘 あるいは 装備】は最初に獲得したユーザーに優先所有権が与えられる
→【持ち込み資源】制度で資源が大量に集まるので それを利用して通常ではできそうもないことに挑戦してレア要素が得やすくなっている。
→ また、他の精鋭部隊との協力も得られるので攻略もスムーズに進み、成功報酬も得やすい。
9,【《部屋》で新規獲得した艦娘 あるいは 装備】などを許可を与えることで他のユーザーへと【移譲】することが可能となる
→ これが【海軍総隊】の最大の目玉であり、余った艦娘を欲しい提督に【移譲】することが可能となるのだ!
→ これによって、《同じ部屋》に集まった者同士で融通し合えば、欲しかったあの艦娘と巡り会える可能性もぐっと高まる!






石田「では、仕様に関する説明は以上となります」

司令部「ほほう」

清原「……こうやって体系化された協力体制が確立されてくれると協力者を募るのも楽になるからだいぶ助かる」フゥ

金本「なるほどね~。これはいいぞ~。荒稼ぎできそうだ~」ニヤリ

朗利「わかったような……、わからないような…………」ウーム

司令部「つまり、【常備艦隊】を機能させることによって、これで安心して【鎮守府】を離れて、」

司令部「それぞれの鎮守府司令官たちが艦隊を率いて集結して、【海軍総隊】を創るというのが基本的な流れだな」

石田「はい。噛み砕いて言えば、【海軍総隊】は有志たちが自発的に結成するというのが趣旨ですので、」

石田「【海軍総隊】が初出となる艦娘や装備の実装はありえません」

清原「――――――【海軍総隊】が『“モノ”を提供するものではなく、“メソッド”を提供するもの』というわけだからですね」

石田「そうです。必ず【鎮守府】の方で新たな艦娘や装備が実装されてから【海軍総隊】の報酬の一部に反映されることになります」

石田「私は左近提督と【海軍総隊】のプロトタイプの開発と運用を行ってきました」

司令部「うむ。石田提督は【海軍総隊】のプロトタイプを趣里鎮守府に創り出し、それから『新戦略研究局』も同じ要領で創ったのだったな」

石田「はい。ですので、それを実際に運用した際に起きたトラブルや改善を踏まえてのこの最終稿です」


石田「(――――――突然、ここでメメタァな話をするが、)」メメタァ

石田「(これはメタ的な視点で見れば“プレゼンター”の原案ではあるが、ここでは“物語”のワンシーンとして説明している場面なので、)」メメタア

石田「(【物語風プレゼン】を“プレゼンター”に代わって書いている“筆者”が発案者を俺、石田提督にして物語に描き出している)」メメタァ

石田「("メメタァ"と書かれている時は、ほぼ“物語”の流れや設定を無視したメタ発言が飛び交い、何の違和感を持たずに会話が続くので そのつもりで頼む)」メメタァ


石田「最終的にこの形に落ち着いたわけですが、【海軍総隊】という新メソッドで起きるだろう状況や活用術をこれから説明していきます」

石田「では、チュートリアルビデオをどうぞ」


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


実践編 【海軍総隊】を結成せよ! -チュートリアルその1:【海軍総隊】にログインするまでの流れ-          制作:趣里鎮守府 新戦略研究局


W2:福島提督「よっしゃあ! 今日も【~艦これ~】やっぞぉ! 今日から【南方海域】へ行っくぜぇ!」ウキウキ


福島提督(仮称)は【~艦これ~】を始めて数ヶ月――――――。

そんな福島提督はやっとの思いで【西方海域】と【北方海域】をクリアしました。やっぱり【北方海域】は難しかったぁ…………。

そうして、ようやく【南方海域】への進出が可能になったというアナウンスを受けて、昨日はおやすみしました。

今日は進出が可能になった【南方海域】での更なる戦果を期待しながらログインしたのでした。


福島「そんじゃ、【南方海域】に出撃する前に【任務】の方を確認しておくか」カチカチ

福島「ん?」ピタッ


――――――【任務:鎮守府常備艦隊を編成せよ!】


福島「――――――【常備艦隊】ぃ? 何だぁこりゃあ?」

福島「何かよくわかんねえけど、こいつを受けておくか。編成任務だし、簡単そう――――――」カチッ ――――――進行中!

福島「うおっ!?」





――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――【海軍総隊】への案内


これまで数々の激戦を潜り抜けてきた提督たちへ。

日夜、深海棲艦との戦いに明け暮れ、ここまで戦い抜いてきてくれたことに、

大本営を代表して、心から敬意と感謝の意を表したい。

しかし、敵との戦いは激しさを増すばかり――――――。


もし、これはもしもの話であるのだが、強制ではないので ひとまず聞いてもらいたい。


日々、深海棲艦との戦いのみならず、鎮守府や艦娘の管理にも追われていることだろうが、

もし、母港を離れて更なる激戦へと船を漕ぎだす覚悟と勇気があるのなら、

ぜひとも【常備艦隊】創設後に【海軍総隊】へと足を運んできてもらいたい。

そこでは各地の鎮守府の有志たちが集まり、各々が意見を出し合い、

彼らの意思決定によって現状で必要と思われる作戦の実行の認可がおりるのだ。


もし、鎮守府の運営に余裕があり、更なる栄達や勝利を望むのであるのならば、

ぜひとも、全国から集う勇士たちと共に【海軍総隊】の船を漕ぎだしていって欲しい。

これは強制ではない。【海軍総隊】の運営も有志の意思決定と裁量に委ねるものとする。

堅実に今の運営を崩すことなく安定した戦果を上げ続けるのも立派な貢献である。


では、よい答えを期待している。皇国の未来は貴官の選択にかかっている。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


福島「お、おお……! 何だかわかんねえけど、これは【海軍総隊】に行かなくちゃなんねえな! ガチで!」

福島「それで? とりあえず、【海軍総隊】に行くためには【常備艦隊】ってのを編成しなくちゃなんねぇだろう?」

福島「えっと、どこをどうすりゃ【常備艦隊】っていうのができるんだ?」

福島「とりあえず、【編成】の画面を見てみるか――――――」

福島「おお!?」





――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――【第6艦隊:常備艦隊】が開放されました。


【第6艦隊:常備艦隊】を編成することができるようになりました。

【第6艦隊】の特徴は以下の通りです。

・【出撃】させることができません。ですので、【出撃】させたい時には他の艦隊に編成を変えましょう。

・【第6艦隊】を編成すると本鎮守府の【演習】に選ばれる艦隊が【第1艦隊】から【第6艦隊】へと変更されます。

・【第6艦隊】を編成してから次の更新まで編成を変更しないと経験値が入ります。


――――――重要! 【海軍総隊】への案内!

1,【第6艦隊】を編成した状態で『海軍総隊』の項目にチェックを入れてください。

2,【海軍総隊】に持ち込めるものは現在 編成している第1~5艦隊の艦娘と装備だけです。

3,次回のログイン時に『鎮守府』か『海軍総隊』でプレイするかを最初に選択できるようになります。

4,この時『海軍総隊』を選択してください。『鎮守府』を選択するといつも通りのプレイがスタートします。

5,なお、項目にチェックを入れていると毎回どちらでプレイするか選択しなければならなくなるのでご注意ください。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


福島「な、なるほどぉ……」

福島「えと、確か……、【第6艦隊】=【常備艦隊】ってことでいいんだよなぁ?」

福島「それで、【第6艦隊】は【出撃】ができない――――――とりあえず、ゲットしたての艦娘を入れてっと」カチカチ

福島「あ、そういえば【出撃】の時はどうなってんだぁ?」カチカチ

福島「あ、【出撃】の時には【第6艦隊】のマークはあっても選択できない仕様になってんのか」

福島「それじゃあ、【遠征】も【演習】にできないわけなんだな」

福島「それで、1日放置しておけば戦闘できない代わりに経験値が入るってわけかぁ」

福島「…………これって戦闘に出してレベルアップさせんのとどっちがお得なんだぁ?」ウーム

福島「まず、1日放置して手に入る経験値がどれぐらいなのかが全然わからねえ…………」

福島「とりあえず、『編成してからまた編成し直したら経験値がもらえない』ってことだから、今日は物は試しにやってみるか」

福島「よし! 【任務:鎮守府常備艦隊を編成せよ!】を達成っと!」 ――――――達成!

福島「お」

                                                         アナタ
葛城「雲龍型航空母艦、三番艦、葛城よ! え? 水上防空砲台ですって? ち、違うわよ! 提督、何言ってんの!」 ――――――GET!


福島「な、何だこいつぅ!?(――――――今、“提督”と書いて『あなた』って呼んだのかぁ?!)」ドキン!

福島「お、おう……。こ、これが【海軍総隊】への心ばかりの贈り物ってやつか……?」 ※収録は2015年春イベント前です。

福島「と、とりあえず、気を取り直して、――――――これからどうすっかな~?」

福島「本当は【南方海域】の攻略にとりかかるつもりだったけど、さっき《葛城》っていう新戦力が入ったことだし、今日はやめとくか」

福島「その代わり、――――――今日は試しに【海軍総隊】ってのに行ってみるか!」

福島「それじゃ、【編成】のぉ、【第6艦隊】のところの『海軍総隊』の項目にチェック 入れてぇ、」カチッ

福島「【海軍総隊】で連れていける戦力っていうのが現在 編成されてる艦隊そのままっぽいから――――――、」カチカチ

福島「あ、第4艦隊がまだ帰ってきてない。――――――【海軍総隊】では使えないか」

福島「まあいいや。第1艦隊だけじゃなくて、第2・第3艦隊の編成と装備を整えて――――――、」カチカチ、カチッ!


――――――ゲームを終了! そして、再起動!



「重巡:足柄よ。砲雷撃戦なら私に任せて! 一緒に勝利を掴み取りましょう!」


福島「お、確かこのレンガに囲まれた画面は最初にログインした時の画面だったっけかぁ?」

福島「ここで最初にユーザー名と初期艦選びをやったんだっけな。懐かしいもんだぜ」ヘヘッ



――――――――――――――――――――――――――――――
 |   |   |   |   |   |   |   |   |   |  
――――――――――――――――――――――――――――――
   |   |   |   |   |   |   |   |   |   |
――――――――――――――――――――――――――――――





       『鎮守府へ』←――――――→『海軍総隊へ』
      通常のプレイへ        オンライン協力プレイへ
     -××××鎮守府-        -△△△△方面艦隊-






――――――――――――――――――――――――――――――
|   |   |   |   |   |   |   |   |   |
――――――――――――――――――――――――――――――
  |   |   |   |   |   |   |   |   |   |
――――――――――――――――――――――――――――――
         図  プレイするサーバ選択の模式図



福島「あぁなるほどぉ。だから、『鎮守府の運営に余裕がある』提督だけ参加するように書いてあったわけだ」

福島「ログインの時点で選ぶサーバが違ってきているわけなのか」 ※厳密には、いったん鎮守府サーバからのコピーデータを受け取ってから海軍総隊サーバへ行く

福島「だって、俺んところのサーバは『××××鎮守府』で、こっちの『△△△△方面艦隊』っていうのは【海軍総隊】専用サーバのことなんだろうぉ、これ?」

福島「【鎮守府】を離れて【海軍総隊】で戦ってくるってことだから、当然【鎮守府】での活動はできなくなるわけなんだな」

福島「それじゃ、【海軍総隊】へ行くぜぇ!」カチッ 


――――――『海軍総隊へ』を選択!


――――――――――――

―――――――――

――――――

―――







石田「さて、最初のビデオはこれで終了です。休憩に入りましょうか」

司令部「うむ……、15分後に再開することにしよう」

司令部「では、諸君。解散!」

提督たち「はっ!」ビシッ


ワイワイ、ガヤガヤ、ワーワー!


金本「しっかし、あのビデオ――――――」

石田「何です?」

金本「いや、ずいぶん大盤振る舞いした内容だったな」

司令部「うむ。【任務:鎮守府常備艦隊を編成せよ!】の任務報酬として、《航空母艦:葛城》――――――」

石田「彼女は“旧帝国海軍で最後に造られた航空母艦”ですから。史実の“海軍総隊”の実態に即した良い案内人だと思いますが?」

石田「それに、初期装備は《機銃》2つと貧弱で、しかも《姉妹艦:雲龍》と同じく【改装設計図】を必要とする艦娘――――――」

石田「いろんな意味で教材となるいい配役だと思っているのですが」

司令部「なるほどな。それは確かに」

金本「ま、俺としては別に、イベント限定艦の有効活用がこういう形で実現されていくことを切に願っているからあれでいいと思ってるけど」メメタァ

金本「さもないと、イベント攻略やイベント堀りすらまともにできねえタマキン無しの嫉妬の声がうるさくてかなわねえからなぁ」メメタァ

金本「もっと《練習巡洋艦》が活躍しやすいような環境や配置にしてやれってんだ。“カトリーヌ”が《潜水母艦》並みの標本と化しているぞ」

司令部「そうだな。そういう意味ではせっかくの新装艦でも活躍しやすい配置にしてやらなければ、ただの弱キャラだ」メメタァ

石田「そういう意味で、私はできるだけイベント限定艦の有効利用できる再配置を試みたわけですよ」メメタァ

司令部「やれやれ、大本営の腰の重さには相変わらず呆れてしまうが、我々のこういった活動が少しでも報われれば良いのだがな」

石田「はい」

金本「同感だな。世の中はユーザーフレンドリーだのコンシューマーサティスファクションを追究する時代なんだ」

金本「“元祖”だからといって胡座をかいていると、這い上がってきた挑戦者に追い落とされてしまうぜぇ?」



石田「――――――ここで補足だが、」

石田「内部データでは【第6艦隊】を除く全艦隊のコピーデータを作成してから【海軍総隊】に行くので、」

石田「ビデオで福島提督が【遠征】から帰ってきていない艦隊のことを心配している場面がありましたが、心配は無用です。ちゃんと全員 連れて行けます」

石田「それでいて【遠征】も強制帰還させられることなく行われますので、【鎮守府】に帰還した際に【遠征】が終わっていれば結果報告が届くことになります」

石田「これは【海軍総隊】に使う艦娘たちが完全なコピーデータであることに由来した現象となります」

石田「ただし、【海軍総隊】において元のデータで【遠征】に出撃していた艦娘がロストした場合――――――、」

石田「残念ながら【海軍総隊】での状態が【鎮守府】に更新されて、【遠征】の結果報告は来れどもロストした艦娘は何の報告もなくロストしている状態となります」

石田「もっとも【海軍総隊】に連れていけるのは その【遠征】に出した艦隊も含まれているわけなので、」

石田「【海軍総隊】でロストしたのなら、【そこ】で永遠の別れを体験しているわけなのだが……」

石田「それと、もう1つ重要な補足となります」

石田「再ログインした時に最初に選べる【海軍総隊】専用サーバは選択可能となります」

石田「これは【~艦これ~】ユーザー登録数が100万を優に超えて、ただでさえサーバ不足に悩まされているのに、」

石田「新規登録のためではなく 新要素追加のためだけに、更に同数以上の【海軍総隊】専用サーバを用意させることが不可能なことから考えだされた、」

石田「無駄なくリソース確保できる上にユーザーも自由にサーバを選ぶことのできる、互いにメリットの有る選択肢というわけです」

石田「そうした事情もありますので、サーバのリソースを確保できないうちはアクセス規制がかかり、」

石田「抽選や選考などで選ばれた提督しか始まってしばらくは参加できないかもしれません」

石田「それだけに、元々から抽選でしか【~艦これ~】をプレイする権利を得た人間の中で更に絞り込みが行われるかもしれませんが、」

石田「【海軍総隊】が追加されることで【鎮守府】そのものへのアップデートやイベントが無くなるわけではありません」

石田「あくまでも【海軍総隊】は【~艦これ~】における“新しい遊び方”を追加するもの――――――新しいメソッドであり、」

石田「【海軍総隊】限定の艦娘や装備の実装は考えていません。【~艦これ~】は【鎮守府】だけで十分に遊べるものなので勘違いのないように」

石田「【海軍総隊】に参加できないからと言って、へそを曲げないでください」


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


実践編 【海軍総隊】を結成せよ! -チュートリアルその2:まずは《部屋》に入ってプレイしよう-          制作:趣里鎮守府 新戦略研究局


――――――『海軍総隊へ』を選択!


W1:加藤提督「……よし、これから俺たちの新たな戦いが始まるんだな」


加藤提督(仮称)はベテラン提督。【中部海域】の攻略も終わり、あとは季節毎の大規模作戦に備えた毎日を繰り返すだけになっていた。

が、そのために明確な目標を失っていた加藤提督は次第に【~艦これ~】に対するモチベーションが下がりつつあった。

お気に入りの艦娘の【ケッコンカッコカリ】や【ユウジョウカッコカリ】もだいたい終わり、

【大型艦建造】もコレクションを埋めるためにやり続けてはいるものの、

最近はこれといった成果もなく、日々のプレイがマンネリ化してきて飽きが来ていたのだった。


そうしたところに、新たに【常備艦隊】の実装と【海軍総隊】への案内――――――。


【~艦これ~】に何か真新しさを求めるようになっていた加藤提督はすぐに飛びつくことになったのだった。

そして、運命の日――――――【海軍総隊】が始動するのであった!



__________________________________________________
|     | (提督)          艦隊司令部Level:X  [階級] 保有艦隊数:Y 艦娘保有数:Z  バケツ:A 開発資材:B|
| 受付 |―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|     |戦績表示|××××|図鑑表示|アイテム|模様替え|任務-クエスト-|アイテム屋|    各種資材    |
|____|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


           【編成】

     【補給】       【指導】

           【参加】                                            【秘書艦】

     【入渠】       【報告】

           【管理】

____
| 月日 |                           ____
| 時刻 |                          | 表示 |                                ♪|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                図 協力プレイにおけるホーム画面:【海軍総隊(=受付)】の模式図


加藤「よし、《ここ》が《【海軍総隊】のホーム》ということか」キョロキョロ

加藤「なるほど、――――――《正門》か。【鎮守府】とは違っていかにも緊張感が感じられる光景だな」

加藤「む、こいつは誰だ?」


N:三笠「よく駆けつけてくれた、提督。私は戦艦:三笠。かつて日露戦争でバルチック艦隊を破った東郷平八郎元帥の座乗艦だ」


加藤「おお! 三笠、三笠じゃないか!」

加藤「なるほど、【ここ】での任務娘:大淀にあたる艦娘はあの三笠になるってことか」フムフム


N:三笠「さて、駆けつけてくれたことには感謝するが、これから何をすればいいのか右も左も分からないはずだ」

N:三笠「そんなわけで、まずは【海軍総隊】を始めるにあたって基本的な流れについて説明する」

N:三笠「なお、このチュートリアルは《ホーム画面》のメインメニューから何度でも受けられるので、わからないことをわからないままにしておかないように」

N:三笠「早速だが、メインメニューの【指導】を選択して『受付チュートリアル』を開始してくれ。以上だ」


――――――――――――――――――

受付チュートリアル1:《ホーム画面》


N:三笠「まず、《この画面》が《【海軍総隊】のホーム画面》だ」

N:三笠「【鎮守府】では“執務室”だったが、《【海軍総隊】のホーム画面》は正門や玄関といった“入り口”がモチーフとなっている」

N:三笠「【鎮守府】が【母港】と呼ばれるのに対して、【海軍総隊】では【受付】という呼称が《この画面》を意味するから覚えておいてくれ」

N:三笠「この《ホーム画面》も任務報酬などで入手できる【モニュメント】で自分好みに【模様替え】できるぞ」

N:三笠「さて、【ここ】で行えることは【鎮守府】とは大きく違ってきている」

N:三笠「まずは、見慣れた配置のメインメニューを見よ」

――――――――――――――――――――――――


        【編成】

  【補給】       【指導】

        【参加】

  【入渠】       【報告】

        【管理】


図 【受付】におけるメインメニュー


――――――――――――――――――――――――

N:三笠「【受付】では基本的に【編成】で自分の艦隊の編成や装備の変更、【入渠】や【補給】といったことぐらいしかできない」

N:三笠「あくまでも《ここ》は【受付】であって戦いの準備をする場所ではないのでな」

N:三笠「中央の【参加】というのが【鎮守府】における【出撃】に相当するものだが、」

N:三笠「艦隊が損傷や消耗した状態で【参加】されても他が困るので、あらかじめ【入渠】や【補給】、【編成】はすませておけ。それがマナーだ」

N:三笠「次に【指導】というのが今《ここ》で受けているチュートリアルのことだ。【ここ】を押せばチュートリアルが再生される」

N:三笠「【報告】はこれまで発見されたバグやエラー、注意書きや攻略情報を直接 運営に報告したり、他からの報告を確認したり出来る場所だ」

N:三笠「【ここ】での報告は運営に届けられ、それが不特定多数に見せていい内容か審査してから一般公開となる」

N:三笠「よって、提督としての品位に悖る発言や内容は反映されない」

N:三笠「それと、報告が一般公開させられるまでにはラグがあることも覚えておけ。すぐに伝えたい内容でも最低1日2日はかかるはずだ」

N:三笠「最後に【管理】だが――――――、」

N:三笠「【ここ】では【海軍総隊】の活動において【新規獲得】あるいは【移譲】した艦娘や装備の一覧や《部屋》の設定について見ることができる」

N:三笠「【海軍総隊】で各人に与えられている艦娘保有枠は連れてきた艦隊の分を除いて50は用意されているから、そのやりくりをするための場所だ」

N:三笠「そして、【海軍総隊】で得た戦利品を【鎮守府】に持ち帰る手続きを行えるのも【ここ】だから忘れるな」

N:三笠「メインメニューについての説明はこれぐらいでいいだろう」

N:三笠「画面上部のメニューバーについては【鎮守府】に関するものが【海軍総隊】に置き換わっているだけだから説明は特に不要であろう?」

N:三笠「【戦績】【図鑑表示】【アイテム】【模様替え】【任務-クエスト-】――――――」

N:三笠「ただ注意すべきは、【海軍総隊】に持ち込めるのが第1~5艦隊までの艦娘と装備だけということ」

N:三笠「つまり、資源もアイテムも全て初期状態から始まるので少しずつ蓄えていく必要があるというわけだ」

N:三笠「よって、【海軍総隊】に来ても【任務-クエスト-】をこなして資源やアイテムを確保していく流れは変わらないわけだな」

N:三笠「そういうわけだから、まずは【任務-クエスト-】を開いて【海軍総隊】着任の祝い品を受け取って次のチュートリアルに進んでくれ」

N:三笠「では、《ホーム画面》に関する説明は以上だ」


――――――――――――



加藤「なるほど、本当に【~艦これ~】を始めた頃を思い出す流れだな」

加藤「あの頃とは違って、“初期艦”にあたるものが【鎮守府】で集めた“俺だけの艦隊”となっている点で大きく違うが」

加藤「さて、着任祝いがあるんだったな」カチカチ ――――――【任務-クエスト-】を選択!


――――――【任務:海軍総隊 着任!】を達成!


加藤「うん。【母港】とは毛色が違う任務が目白押しだな」

加藤「あ」


龍鳳「潜水母艦改装空母の、龍鳳です。航空母艦として、私、頑張ります!」


加藤「なにッ!? 龍鳳だと!?」ガタッ

加藤「【海軍総隊】に来る前にも《正規空母:葛城》を貰えたのに、今度は《軽空母:龍鳳》まで貰えるのか!?」

加藤「しかもLv1だぞ、こいつ?!」

加藤「先立ってもらえる艦娘が《中型正規空母》と《軽空母》か……。序盤の資源節約のための心遣いということなのだろうか」

加藤「さて、【任務-クエスト-】の内容をもう一度見ておくか」カチカチ

加藤「内容も【受付任務】と【参加任務】に大別されているんだな。そして、達成していればどっちももらえると」

加藤「んん!? 【受付任務】の1回当りもらえる資材の量が凄まじい!? 普通より1桁多いぞ、どれも!?」

加藤「な、なるほどな……。まじめに【クエスト】をこなしていけば あっさり序盤の資材不足は克服できそうだな」

加藤「だが、【参加任務】についてはまだ何にも【参加】してないから表示されていないな」カチカチ

加藤「早速【参加】――――――と言いたいところだが、ここは落ち着いて次のチュートリアルを受けるか」カチ


――――――【指導】:『受付チュートリアル2』を選択!

――――――――――――

受付チュートリアル2:《部屋》への【参加】


N:三笠「さて、【参加】の準備が整ったようだな」

N:三笠「このチュートリアルは短いが手順が大切だ。よく聞いておけ」

N:三笠「では、まずは【参加】を選択してくれ。【そこ】から【海軍総隊】は始まる」


――――――【参加】を選択!


N:三笠「《ここ》が【参加】画面だ。いきなり画面上に様々な情報が出て 混乱しているだろうが今はメインメニューだけを見ていろ」

N:三笠「《ここ》でのメインメニューはデカデカと載っているだろう――――――、」


__________________________________________________
|     | (提督)          艦隊司令部Level:X  [階級] 保有艦隊数:Y 艦娘保有数:Z  バケツ:A 開発資材:B|
| 参加 |―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|     |戦績表示|××××|図鑑表示|アイテム|模様替え|任務-クエスト-|アイテム屋|    各種資材    |
|____|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【編成】----
     ||
【補給】----                    -△△△△方面艦隊-
     ||

【入渠】----              
    【受付】        『《部屋》の作成』               『《部屋》の選択』 
【指導】----

     ||
【報告】----
     ||
【管理】----
____
| 月日 |                           
| 時刻 |                                                                  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    図 協力プレイにおける【参加】画面:モード選択 模式図


N:三笠「――――――この2つだけだ」

N:三笠「『《部屋》の作成』は自分が【ホスト】になって《部屋》を設定して立ち上げるものだ」

N:三笠「『《部屋》の選択』は自分が【ゲスト】になって《部屋》に参加するというものだ」

N:三笠「今回はまず、【海軍総隊】として活動するまでの流れを掴むために、あらかじめ用意された《部屋》でプレイしてもらうぞ」

N:三笠「よって、『《部屋》の選択』を選択しろ」


――――――『《部屋》の選択』を選択!



N:三笠「さて、【《部屋》の選択】を選択したことで、右側に《部屋》の情報が載り、左側に《部屋》の検索項目が表示されたな?」

N:三笠「基本的にこの左側の検索項目で絞り込んで、参加したい《部屋》に参加すればいい。――――――簡単だろう?」


__________________________________________________
|     | (提督)          艦隊司令部Level:X  [階級] 保有艦隊数:Y 艦娘保有数:Z  バケツ:A 開発資材:B|
| 参加 |―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|     |戦績表示|××××|図鑑表示|アイテム|模様替え|任務-クエスト-|アイテム屋|    各種資材    |
|____|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
         |                         |
【編成】---- |                         |
     || |                         |
【補給】---- |  《選択した部屋》の情報         |
     || |                         |
【入渠】---- |                         |
    【受付】|―――――――――――――――――|       《部屋》の情報の一覧がズラァアアアアアア

【指導】---- |【攻略海域】                  |
     || |【達成目標】                  |
【報告】---- |【作戦時間】                  |                    
     || |【要求 艦隊司令部Lv】            |
【管理】---- |【装備セキュリティ】             |

____   |【前回 作成した《部屋》と同じ設定】    |
| 月日 |   | 【一言メッセージ】              |
| 時刻 |   |                          |                                    |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    図 協力プレイにおける【参加】画面:【《部屋》の選択】模式図


N:三笠「ただ、検索項目で絞り込みができるように、【要求 艦隊司令部Lv】や【装備セキュリティ】によって、」

N:三笠「条件を満たしていない艦隊編成の提督が入れない《部屋》も存在しているから、《部屋》の絞り込みの条件にはよく注意してくれ」

N:三笠「さて、今回はチュートリアルなので、【攻略海域:チュートリアル -基本編-】を選択しろ。それだけでいい」

――――――――――――――――――――――――

【攻略海域】……《部屋》の舞台。入手できる艦娘や装備、クリア報酬などが変わってくるのでかなり重要
【達成目標】……《部屋》の目的。【ホスト】個人がどういった目的なのかを最初に設定することで人数をかなり絞れる
【作戦時間】……《部屋》の終了時刻。《1つの部屋》に許された最大時間は2時間
【要求 艦隊司令部Lv】……下限と上限を選択でき、【これ】によって やりこみゲーマーとライトゲーマーをふるいに掛けることができる
【装備セキュリティ】……現在 編成している艦娘の装備を1つだけ選択し、それを艦隊に装備させていないユーザーの入室を制限する
【前回 作成した《部屋》と同じ設定】
【一言メッセージ】……10文字以内の暗号でどうぞ。これによって真っ先に【ホスト】の要求が明らかになる

――――――――――――――――――――――――

N:三笠「設定が完了したら、右側の欄に【攻略海域:チュートリアル -基本編-】とある《部屋》がいくつか出てきたはずだ」

N:三笠「該当する《部屋》を選択して、【持ち込み資源】量を決定してくれ」

N:三笠「この【持ち込み資源】量の最低値は《部屋》を立ち上げた【ホスト】の【持ち込み資源】の10%分となっており、」

N:三笠「【これ】が最低限《部屋》に【参加】するのに必要なものとなり、同時に“参加者全員の共有財産”となる」

N:三笠「つまり、提督が持ち込んだ資源で勝手に他の参加者が【建造】や【補給】に使うわけだな。だが、同時にそれは自分にも言えることだ」

N:三笠「【持ち込み資源】は“《部屋》の共有財産”であることから他人に自由に使われてしまうのを気にして多めに出すのを控えてしまうだろうが、」

N:三笠「《部屋》で受けられる【任務-クエスト-】の【参加任務】系統は《部屋》の誰かが達成するだけで全員に報酬が貰え、」

N:三笠「また、《1つの部屋》の【持ち込み資源】の総量が多いほど資源の自然回復量が増えていくので、何もせずにボーっとしているだけでも資源が増えていく」

N:三笠「そして、各々が最初に持ち寄った【持ち込み資源】の全体に対する割合で【《部屋》の退室】をする際に貰える配当量が決定される」

N:三笠「このことから、最初の【持ち込み資源】を出し惜しみをする方が長い目で見て損となるので ここは積極的に持ち寄るべきだな」

N:三笠「これでチュートリアル2は終了だ。あとは、《チュートリアル部屋》で説明を受けながら実際に戦闘に参加してもらう」

N:三笠「では、健闘を祈る」

――――――――――――


――――――――――――

―――――――――

――――――

―――







石田「さて、ここまででわからない点はありますか? 無ければ、次に移りますが」

清原「では、――――――【任務-クエスト-】の報酬が多すぎではありませんか? これでは戦利品として持ち帰れる量がインフレする気がします」

石田「そのことか」

石田「安心してください。基本的に【受付任務】で得られる報酬は多めになってはいますが、そのほとんどが達成条件が難しく設定してあります」

石田「逆に、【参加任務】は《部屋》の制限時間の都合上 すぐ達成できるものが多いですが、報酬はある程度少なめに設定してあります」

石田「そして、【受付任務】は個人的な実績に対するものであり、その報酬は当人しかもらうことができませんが、」

石田「【参加任務】は《部屋》に入った全員がもらえるので、“資源の共有化”で実際には人数分だけ報酬が倍増するので参加人数が多いほど有利となります」

石田「そのため、【参加任務】は誰かが【《部屋》の退室】をする際に一度 全ての進行状況のチェックが行われ、」

石田「すでに達成されているものがある場合、誰かが退室した際に自動的に全員に報酬が貰えるようにしてあります」

金本「へえ……、んじゃ、【参加任務】が達成する直前に『飛び入り参加して何の苦労もなく報酬をもらっていく』なんてことができるわけなんだ」

金本「そして、残り時間を見て【持ち込み資源】を大量に持ち寄ってすぐに退出して《部屋》が蓄えてきた資源の配当をネコババしていくなんてことも」ニヤリ

朗利「え、それって――――――」

石田「可能と言えば可能です」

石田「しかし、【参加任務】の進行状況は《部屋》に入るまでは外部からではわかりませんし、」

石田「そういった報酬や備蓄を狙って《部屋》から《部屋》へと転々とするイナゴ対策として、」

石田「退室時に貰える配当は《部屋》に5分以上いなければもらえない仕様で、かつ いちいち退出する際に進行状況のチェックが入ります」

石田「このチェックが短時間に一定回数を超えた場合、その違反者の資源の9割を没収して晒し上げにするつもりですから、ご安心を」

清原「『晒し上げ』――――――あまり気持ちのいい処分の仕方ではないですね」

石田「それはしかたないです。モラルのない自分本位な人間にはそれ相応の制裁を与えなければ、まじめにプレイしている人間に示しがつかないですから」

石田「それに、失うのはたかが資源です。艦娘や装備、その他にはアイテムや任務クリアの実績には何の影響がないのでヌルすぎるぐらいです」

石田「最終的に、一度に報酬が多く貰えるのは【受付任務】の達成と【攻略海域】の制覇ぐらいなものでして、」

石田「あとは《部屋》に入った者同士が自発的に協力しあって、最初の【持ち込み資源】を奮発して《部屋》の自然回復量の増大させ、」

石田「分担して【参加任務】の達成や、資源回収クルージングを行いつつ、【攻略海域】の制覇や各々の目的達成を図っていくものなのです」

石田「しかし一方で、【海軍総隊】で戦う相手や課せられた目標は並大抵ではなく、それだけに苦戦や消耗を強いられるようにもなっているので、」

石田「最初の【受付任務】で得られる1桁ばかり多い報酬なんていうものは【海軍総隊】での出費からすれば大した量でもないんですよ」

石田「あくまでも【鎮守府】での運営の基本をできるだけ食み出すことのない枠組み――――――というより、」

石田「元々 私と左近提督の2人で創りあげてきた【海軍総隊】の枠組みも“1つの【鎮守府】の共有化”から始まったものですから」

石田「ですので、【鎮守府】もまともに治められないクズに【海軍総隊】での協力連携なんていうのも不可能だと私は考えますね」

司令部「……む」


石田「【鎮守府】において提督は1国1城の主のように自由気ままに勝手に振る舞うことができましたが、」

石田「これからは違います。自分が小国のしがない領主であるという事実、あるいは大国を治める器であるという事実にそれぞれ気づいていくことでしょう」

石田「別にいいのですがね。――――――無理に【海軍総隊】に来なくても」

石田「一般諸君には季節毎に大本営が発令する【大規模作戦】に参加して戦果を上げてもらいたい」

石田「この【海軍総隊】はあくまでも、【鎮守府】での通常業務をこなしていく傍ら、その余力で更なる戦果や勝利を求める猛者たちを対象としているので」

石田「たかが【南方海域】を開放したばかりの提督なんかに大きな顔をされても困ります」

朗利「それは言い過ぎなんじゃないか、冷血漢? 相変わらず、人が嫌がることをはっきりと言うよねー」ジトー

石田「――――――言い過ぎたら『ごめんなさい』とでも言ってもらいたいのか?」

朗利「はぁ?」

石田「【海軍総隊】に参加しておいて、自分の事ばかり考えて 他の志ある提督たちの足を引っ張るようなことをされても『ごめんなさい』を言ってもらいたいのか?」

清原「論点のすり替えだ、それは」

石田「いえ、同じことです。そういった連中がいるからこそ、こうやって私も言葉がキツくなってしまうのですよ」

石田「罰則や規制も、モラルに反する行動を平気で取り続けるクズ共がいるからこそ制定されていくもの――――――」

石田「特に、【海軍総隊】というのは、――――――こういうのも変ですが“公共の場”なのです。自分と対等以上の相手が一堂に会する場なのです」

石田「そこを自分の鎮守府と同じだと勘違いして、好き勝手に振る舞うクズ共が現れることを危惧しているのですよ、私は」

金本「まぁ、理解できなくもないがね。――――――資源王の俺としても」

金本「ただ、これだけは言わせてもらうぞ、石田提督」

石田「何ですか?」

金本「人民が求めているのは“和”であって、義でも仁でも愛でもないからな」

金本「つまり、正しいことよりも“自分が不快にならず、自分が怯えず、自分に迷惑がかからないこと”を求め続けているのだからな」

金本「孔子だって仁だの礼だのを唱えて回ってはいるが、そんなのはあくまでも手段であって、最終的な目標は“和”に帰することだからな」

石田「――――――そんなの“和”ではない」

石田「私とて民主主義国家の軍人ですが、その“和”を堕落させて世の中 日和見主義の事なかれ主義の使えない官憲だらけではありませんか」

石田「そして、民衆も安きに流れてろくに精進努力せず、流言飛語の類を簡単に信じ、また衆愚政治の時代に逆戻りしている現状で――――――」



清原「余談はそこまでにしてください」


石田「…………あ」

清原「今日 伝えたいことはそんなことじゃないんでしょう?」

金本「……そうだな。説明するのが嫌になったんなら、さっさと俺たちの母港に帰せてくれよな」

石田「……感謝いたします、清原提督(いかんいかん。金本提督は『彼』ではないのだ。つい同じ感覚で接してしまった……)」

清原「ただ、石田提督の心配も理解できる」

清原「現在、ブラック鎮守府の撲滅は進んではいるものの――――――、」

清原「ブラック鎮守府の提督が【海軍総隊】で徒党を組んで良からぬ企みをするのではないかという危険性も考慮できますからね」

朗利「そればかりは事件が実際に起きるまでは有効な対策はできないか……(――――――事件は事が起きるまでは事件にならないからなぁ)」

石田「ああ、歯痒いものだ……」

金本「けど、【海軍総隊】制度の実装の提案に踏み切った以上はそれぐらいの覚悟をしてもらわないとな」

金本「さあさあ、自信 持って世に送り出してくれよ。そうじゃないと利用する人間が安心できねえからよ」

石田「……その通りだな。だからこそ、そのデメリットに目を瞑ってでもこの提案を通そうとしているわけだ」

司令部「……うむ。さすがは清原提督だな(話に割って入るのにも相当な勇気と信頼が必要となるからな。そして、見事に落とし所へと話を運ばせた)」

司令部「では、落ち着いたようだし、チュートリアル再開だな」

石田「はい」


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


実践編 【海軍総隊】を結成せよ! -チュートリアルその3:実戦編-          制作:趣里鎮守府 新戦略研究局

――――――【攻略海域:チュートリアル -基本編-】


N:三笠「《チュートリアル部屋》にようこそ。《ここ》では【海軍総隊】の機能を説明し、実際に【攻略海域】の制覇を目指してもらう」

N:三笠「《ここ》での【作戦時間】は最大設定の2時間だ。攻略が達成された場合、時間まで引き続きプレイするかを選択することになる」

N:三笠「そして、《部屋》は最大4人まで参加することができるが、《ここ》では特別に教官役とのマンツーマンとなるぞ」

N:三笠「そう緊張することはない。《ここ》までくれば後は【鎮守府】運営の基本を守れば問題なくやっていけるからな。いろいろと試していけ」

N:三笠「それから、この教練が終わっても、自分の在り方に不安に憶えた時や一人で練習をしたい時には またいつでも訪れるといい」


__________________________________________________
|     | (提督)          艦隊司令部Level:X  [階級] 保有艦隊数:Y 艦娘保有数:Z  バケツ:A 開発資材:B|
| 司令室|―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
|     |戦績表示|××××|図鑑表示|アイテム|模様替え|任務-クエスト-|アイテム屋|    各種資材    |
|____|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                                                                  
                                                                    
           【編成】                                                      | ̄ ̄\  →
                                                                     | モ  \→

     【補給】       【改装】                                                |      \
                                                                     | ニ     \
           【出撃】                                            【秘書艦】    |        \

                                                                     | タ       /
     【入渠】       【工廠】                                                 |       /
                                                                     | |    /
           【要請】                                                      |     /→  
                                                                     |__/   →

____                                                               
| 月日 |                           ____                            
| 時刻 |                          | 表示 |                                ♪|

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             図 協力プレイにおけるホーム画面:【海軍総隊(=司令室の左側:デスク)】の模式図


N:三笠「さて、まず確認すべきことは新しい《ホーム画面》だな」

N:三笠「【鎮守府】では《ホーム画面》を【母港】と呼び、【海軍総隊】では【受付】と呼んだ」

N:三笠「さて、今度の《ホーム画面》では【司令室】と呼ぶから覚えておいて欲しい」

N:三笠「つまりは――――――、」


   【鎮守府(=母港)】←――――――→【海軍総隊(=受付)】←→【海軍総隊(=司令室:デスク←→モニター)】
    通常のプレイへ            オンライン協力プレイへ          【《部屋》に参加】
   -××××鎮守府-            -△△△△方面艦隊-          -第○○○○部隊-


N:三笠「こんな風に《ホーム画面》の呼称でどこを指しているのかを、まず理解できるようになって欲しい」

N:三笠「さて、【司令室】のメインメニューとメニューバーを見て欲しい」

N:三笠「【鎮守府】のものとまったく同じことがわかるはずだ」

N:三笠「よって、【司令室】に対しても例の如く【模様替え】ができるぞ」


N:三笠「しかし、インターフェースは同じでも1つ1つの内容が全く異なってくるので注意が必要だ」

N:三笠「まず、その1つとして『画面の右側』をクリックして欲しい」

N:三笠「すると、画面が《右半分》に切り替わり、《部屋》に所属しているメンバーや全体の状況が一目でわかる《大画面の【モニター】のある背景》へ」


     __________________________________________________
     |     | (提督)          艦隊司令部Level:X  [階級] 保有艦隊数:Y 艦娘保有数:Z  バケツ:A 開発資材:B|
     | 司令室|―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
     |     |戦績表示|××××|図鑑表示|アイテム|模様替え|任務-クエスト-|アイテム屋|    各種資材    |
     |____|――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                                         |                                   |
                                         |                                   |

 ←  / ̄ ̄|                               |                                    |
  ←/    |                               |                                   |
  /   デ |                               |                                   |
 /      |                               |             【モニター】                |                                  
/     ス |  【他の提督の秘書艦】                |                                   |
\       |                               |                                   |                                  
 \    ク |                               |                                   |
  \     |                               |                                   |

  ←\    |                               |                                   |
 ←  \__|                               |________________________|                       
     ____                                                               
     | 月日 |                           ____                            
     | 時刻 |                          | 表示 |                                ♪|

      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             図 協力プレイにおけるホーム画面:【海軍総隊(=司令室の右側:モニター)】の模式図


N:三笠「《ここ》で注目して欲しいのは、――――――【モニター】をクリックすることで変化する全体の状況データ」

N:三笠「例えば、【持ち込み資源】の割合や現段階での配当量などが表示され、誰が何を新規獲得したのかという情報も見ることができる」

N:三笠「つまり、【司令室】の《左半分》が【鎮守府】とほぼ同じ仕様で、《右半分》が【海軍総隊】独自の画面となってくる」

N:三笠「平たく言えば、《左半分》が個人情報、《右半分》に全体情報であり、この2つの情報を見比べながら共同で攻略海域の制覇をやっていってもらいたい」

N:三笠「この【司令室】の《左半分》が《デスク》、《右半分》が《モニター》と以降は呼称していく」

N:三笠「なお、【モニター】を長押しすると画面いっぱいに拡大されて情報が見やすくなるぞ」

N:三笠「それから、《デスク》から《モニター》に移る際にも長押しすると直接【モニター】の拡大画面が表示されるから覚えておくといい」

N:三笠「つまり、《デスク》からの操作だけでも攻略に必要な要素や情報は全て揃うので、実質的に【海軍総隊】が【鎮守府】の延長線にあることがわかるだろう」


N:三笠「さて、《モニター》に艦娘が見えるだろう」

N:三笠「彼女が今回 提督の協力者となる教官役の秘書艦だ」


N:長門「私が、戦艦:長門だ。よろしく頼むぞ。艦隊との殴り合いなら任せておけ」 ――――――クリック時


N:三笠「【秘書艦】をクリックすると、所属する艦隊の基本情報と現在の情報が表示される」

N:三笠「もし【他の提督の艦隊】の情報を見たい場合は、【秘書艦】下の矢印で【他の提督の秘書艦】に交代させることができる」

N:三笠「今回は、マンツーマンのチュートリアルだから使うことはできないがな」

N:三笠「当然だが、《部屋》を立ち上げたばかりで自分の他に提督がいない時は《モニター》には誰もいないからな」

N:三笠「さて、もう一度【秘書艦】をクリックして艦隊のリストに注目してくれ」

N:三笠「見ると、通常は黒字で表示されているリストの中に【青字で表示されている艦娘や装備】があることに気づいたな」

N:三笠「【この状態になっている艦娘や装備】は“《この部屋》で新規獲得された状態”ということを示している」


N:三笠「ここからが【海軍総隊】の最大の特徴だ」


N:三笠「この【新規獲得された艦娘】を試しに選択すると、その艦娘のステータスが表示されるが、」

N:三笠「枠の右下に【移譲】というボタンがあることに気づいたか? ――――――左下には【レンタル】とあるがこれは後ほど」

N:三笠「そう。【海軍総隊】では【《部屋》で新規獲得した艦娘や装備】を【移譲】することができるのだ」

N:三笠「つまり、【鎮守府】で得られたものはその【鎮守府】のものになるが、」

N:三笠「【海軍総隊】では《部屋》で財産の共有をしあっているので、《部屋》で【新規獲得されたもの】には全員に対して所有権が発生するのだ」

N:三笠「そして、【移譲】が要求されたことに対して『その艦娘を新規獲得した』優先所有権を持つ提督から許可が降りて、晴れて【移譲】が成立するわけだ」

N:三笠「この【移譲】が成立するのは《部屋》にいる間だけだから、」

N:三笠「【作戦時間】終了あるいは【作戦目標】達成で【《部屋》の解散】が行われる前に余裕を持って行動して欲しい」

N:三笠「では 実際に、この青字で表示されている【《この部屋》であらかじめ新規獲得されている艦娘】の【移譲】をやってみてくれ」


【攻略海域:チュートリアル -基本編-】であらかじめ新規獲得された扱いの(【移譲】兼 任意プレゼント用)の艦娘は4隻
駆逐艦:雪風(陽炎型駆逐艦)
駆逐艦:宵月(冬月型駆逐艦)
駆逐艦:響  (特III型駆逐艦)
駆逐艦:春月(冬月型駆逐艦)

大口径主砲/試製51cm連装砲 ← もってけ ドロボー!


※見慣れない艦娘が出ていますが、あくまでも予定です。【鎮守府】での実装状況に合わせて内容は変更されます。



N:三笠「これも当然だが、《部屋》に所属している以上はこちらが相手にするように 相手からこちらに【移譲】の要求が来ることがある」

N:三笠「それに応じるかどうかは提督の裁量に任せよう」

N:三笠「【海軍総隊】は志同じくする者たちが自主的に協力しあって最善を尽くし 1つの大きな目標の達成に向かうことを目的としている」

N:三笠「よって、【移譲】の件で揉めたり、【持ち込み資源】の問題で妄りに騒いだりするようなら組織の人間としては失格だ」

N:三笠「そもそも、あくまでも【移譲】は自分が欲しいという欲求を他者の手によって満たすものなのだから、」

N:三笠「そこに他者との信頼によって繋がる交流が無ければ本来 成立しなかった行いだということを肝に銘じろ」

N:三笠「恨むのなら、【鎮守府】でそれをものにできなかった己の至らなさを恨め」



N:三笠「次に【レンタル】について説明しよう。――――――【移譲】とは反対側に表示されていたはずだ」

N:三笠「これは【移譲】とは異なり、基本的に全ての艦娘・装備に対して自分の艦隊に組み込む許可を相手に求める行為であり、」

N:三笠「相手から許可を得ることができれば、相手から一時的に指揮権を移譲してもらい、その艦娘や装備を好きに使うことができる」

N:三笠「ただし、【艦娘派遣】【友軍艦隊駐留】【レンタル】で居る艦娘は【レンタル】できない。二重派遣になってしまうからな」

N:三笠「また、【レンタル】の許可をもらっても本来の所有者からの【返却】の要求には即座に応じなくてはならない」

N:三笠「【返却】は【レンタル】の逆」

N:三笠「【自分が貸し出した艦娘や装備】のステータス画面の『【レンタル】のボタン』が【返却】に換わっているから、『そこ』を押せばすぐに手続きがなされる」

N:三笠「この辺が【移譲】と【レンタル】の違いだ」

N:三笠「なお、短時間にすでに拒否されている要求を繰り返す行為に対しては、一定時間【資格停止】という重たい処分が行われる」

N:三笠「具体的には【移譲】などの要求ができなくなったり、参加者に数えられなくなったりなど。――――――くれぐれもみっともない行動は慎むように」



【海軍総隊】特有の制度:【移譲】と【レンタル】の比較

1,対象
【移譲】は【《部屋》で新規獲得した艦娘と装備】のみ対象。《部屋》から退室するまでが期限となる。
【レンタル】は《部屋》に所属する【派遣】【レンタルされている艦娘】【レンタル装備をしている艦娘】【秘書艦】を除く全ての艦娘と装備。

2,所有権
【移譲】は元の所有者(仮)から許可をもらった後にこちらに移る。その後、同じようにくる【移譲】の要求に対応するかは当人の裁量に任せる。
【レンタル】は元の所有者が許可を与えた後、【返却(=レンタルされた自分の艦娘・装備に対するレンタル)】で即座に取り戻せる。

3,対象に係る補正
【移譲】においては、特に無い。【《部屋》で新規獲得した】以外は何ら違いがなく、普通に成長して普通にロストする。
【レンタル】は、【派遣】【秘書艦】の性質のいいとこ取りしたような扱い。大破撤退、【派遣】におけるリスクが全て0、経験値が入る等。

4,表示
【移譲】は【リストで青字で表示されている艦娘と装備】が対象。
【レンタル】は【レンタルされた艦娘・装備】に『レ』マークが名前の脇に付く。

5,受付期間
【移譲】は【《部屋》の退室】が成立した瞬間に最終的な所有者が確定する――――――《部屋》にいる限りは【移譲】は何度でも要求することができる。
【レンタル】も【移譲】と同じく《部屋》にいる間は何度でも要求することができる。ただし、しつこくしていると【資格停止】となり処分される。


※【移譲】【レンタル】【返却】【出撃要請】の要求は、要求先が【出撃】している場合には《司令室》に帰還するまで要求待ち状態となる。


N:三笠「さて、いよいよ【海軍総隊】として【出撃】してもらおう」

N:三笠「その前に【編成】を開け」

N:三笠「すると、【司令室】においては艦隊が8枠も存在していることがわかるだろう」

N:三笠「《ここ》では【ホストの第1艦隊】が【司令室での第1艦隊】固定だ。それから順々に空いている枠に【参加する提督の第1艦隊】が組み込まれていく」

N:三笠「よって、【各々の第1艦隊】を解散させることができない。これもまた【持ち込み資源】と同じ入室条件と考えるといい」

N:三笠「つまり、《1つの部屋》に参加できる人数は4人、一人当たり使える艦隊枠は4つという基本ルールなので、」

N:三笠「2人でそれぞれ艦隊枠を4つ埋めた時点で余った艦隊枠がなくなり、それ以降 他の提督が《部屋》に入室することができなくなる」

N:三笠「今回のようにマンツーマンでやりたいような時には8つある艦隊枠をあらかじめ全て埋めることをおすすめする」

N:三笠「――――――【海軍総隊】の制度を悪用する卑しき人間の侵入を未然に防ぐ意味でも推奨する」

N:三笠「ただ、あくまでこれは原則なので、この《チュートリアル部屋》のように《定員が4人ではない特別な部屋》の設定も存在する」

N:三笠「それから、基本的に余った艦隊枠の使用は早い者勝ちだ」

N:三笠「今回のように こちらの方で先に艦隊枠を最大4枠使いきっている場合には――――――、」

N:三笠「残念だが、気が変わるまで残った4枠でやりくりしてもらうしかない」

N:三笠「だが、同じ志を持った者たちならば、通信が不便でも意思の疎通ができるのではないか?」

N:三笠「一方で、【他の艦隊】を【出撃】において選択すると【支援艦隊】【連合艦隊】として【出撃要請】することができる」

N:三笠「もちろん、それが【他の提督の艦隊】で相手から許可を得られなければ【支援艦隊】も【連合艦隊】も組めないのだが、」

N:三笠「【出撃要請からの支援艦隊や連合艦隊】には大幅なボーナスがつくので【出撃要請】は積極的に利用すべきだな」

N:三笠「特に、【海軍総隊】では毎回 連れて来れるのが【第6艦隊:常備艦隊】を除いた全艦隊の艦娘と装備だけだ。それを忘れてはおるまいな?」

N:三笠「他には、【海軍総隊】で新規獲得して【鎮守府】に連れて帰らなかった艦娘ぐらいしか他に使える戦力がない」

N:三笠「《部屋》を立ち上げる段階で目的がはっきりと設定されているとはいえ、使える戦力に拡がりと幅がないはずだ」

N:三笠「その穴を埋めるために、先程 説明した【移譲】【レンタル】【出撃要請】を駆使して海域の攻略に向けて完璧な艦隊を創り上げろ!」

N:三笠「それが【海軍総隊】だ!」 ――――――抜刀!



【攻略海域:チュートリアル -基本編-】における艦隊編成

     第1艦隊:NPC                第2艦隊:NPC              第3艦隊:NPC              第4艦隊:NPC               第5艦隊:あなた

戦艦:長門改   |軽巡:酒匂      戦艦:榛名改二   |航空戦艦:伊勢改  重巡:妙高改二|重巡:高雄改二  軽巡:大淀改    |工作艦:明石改
潜水艦:伊58   |潜水空母:伊401改 航空戦艦:日向改 |正規空母:天城    航巡:利根改二|重巡:青葉改二  駆逐艦:初霜改二|駆逐艦:潮改二
軽空母:隼鷹改二|正規空母:葛城   軽空母:龍鳳改  |軽空母:鳳翔改    雷巡:北上改二|雷巡:木曾改二  潜水艦:呂500  |護衛空母:海鷹改二

※第1艦隊は【燃料】が0%、第2艦隊は【弾薬】が0%、第3艦隊は全員 大破状態、第4艦隊だけ全快という見掛け倒しの編成である。
見る人が見れば、どういった理由で艦隊が組まれているか わかるだろうが、チュートリアル艦隊は【移譲】【レンタル】【出撃要請】に全て許可を出すので、
この中で使える戦力を引き抜いて第5艦隊以降の残った4艦隊分の枠を有意義に使わせてもらおう。この状態で【出撃要請】してまともな戦力として扱えるかどうか…………
【移譲】で《試製51cm連装砲》をもらって、それが使える《戦艦:長門改》を【レンタル】して装備させたいところだが、その《長門改》が【秘書艦】なので【レンタル】できない。
チュートリアル艦隊は練度こそ高いものの 全員が初期装備のままなので【レンタル】するにしてもこちらが【海軍総隊】に連れてきた艦隊の装備を貸してあげるべし。
《明石》がいるので【泊地修理】が可能だったり、《大淀改》の持つ《艦隊司令部施設》と《呂500》の《試製FaT仕様九五式酸素魚雷改》を【レンタル】できたりするので、
《チュートリアル部屋》と言っても艦隊は豪華で素材も抜群で、《この部屋》だけでもいろいろと遊べるのでまた遊びに来よう。



【攻略海域:チュートリアル -基本編-】の海域情報
なんと、この海域で戦う敵は全て艦娘。戦闘システムが【演習】と同じものが設定されているために互いに轟沈はせず、轟沈判定がつく。
他にも《大規模演習部屋》などにおいてもこういった『海域の敵が艦娘で、戦闘システム:【演習】』といったものが用意されているので、その予告である。
そのため 通常とは異なり、轟沈判定が出ると大幅に戦闘評価が下がり、戦闘評価:D,敗北 以下で強制帰還させられるので、大破進撃にも限度がある。
全体的に交戦回数が少ないマップが多いので修理・補給コストを安く抑えられる上に、必ず資源マスを通る構成になっているので資源もたまりやすい。

海域1:司令部正面海域
かつてユーザーが【~艦これ~】を始めた時と同じように、ここが【海軍総隊】の始まりとなる海域。
【能動選択】が最初から実装されており、《初期艦》《駆逐艦》《戦艦》《空母系》《潜水艦》の開幕5択のルート選択から始まる。
【複数ゴール】が設けられ、5択ルートそれぞれ唯一の戦闘マスが全て単艦のボスマスなので5択全てを倒して回らないとクリアにならない。
敵が単艦でしか出現しないので、単艦の能力比較やレベリングにはもってこいのステージであり、
同時に残り2ステージのための資源回収クルージングのコースが組まれているマップでもある。
そして、敵マスには編成パターンが3つ用意されているのが基本で、いずれもその中の1つが実際に戦う相手としてランダムに選ばれるわけなのだが、
《駆逐艦》《戦艦》《空母》《潜水艦》で出てくる敵艦娘は全て“未改造でかつ【改造】可能レベルで初期装備”となっている。
なので、未改造で素の【改造】可能レベルが高くて初期装備が強い戦艦:大和がぶっちぎりで強い…………が、《潜水艦》のいい経験値になってしまう。

《初期艦》……駆逐艦:吹雪 Lv1、駆逐艦:叢雲 Lv1、駆逐艦:漣 Lv1、駆逐艦:電 Lv1、駆逐艦:五月雨 Lv1 …………日毎にローテーションする
《駆逐艦》……駆逐艦:初風 Lv20、駆逐艦:深雪 Lv20、駆逐艦:清霜 Lv30
《戦艦》……戦艦:扶桑 Lv20、戦艦:長門 Lv30、戦艦:大和 Lv60
《空母系》……軽空母:龍驤 Lv25、正規空母:翔鶴 Lv30、装甲空母:大鳳 Lv40
《潜水艦》……潜水艦:伊168 Lv50、潜水空母:伊401 Lv35、潜水艦:U-511 Lv35


海域2:特設うずしお海域
難易度がいきなり跳ね上がる。艦種ごとの特性を理解していないと中心の渦にある“オシオキ部屋(夜戦マップ)”でフルボッコにされる。
【複数スタート】&【ルート分岐】の複雑なマップであり、【索敵】値、艦種組み合わせ、速力、運……等が非常に絡み合っている。
その上で【複数ゴール】なので、複数回の出撃で全て沈黙させる必要があり、条件から外れた艦隊編成に対して“オシオキ部屋”へと無慈悲に羅針盤が導いていく。

オシオキ部屋(夜戦マップ)……軽巡:神通改二、戦艦:霧島改二、重巡:羽黒改二、駆逐艦:綾波改二、駆逐艦:潮改二、駆逐艦:夕立改二


海域3:特設連合艦隊演習海域
【攻略海域:チュートリアル -基本編-】最後のマップ。
【連合艦隊】マップ。さあ、我々の【連合艦隊】がいかに卑怯くさいのかを実感するステージ。
相手は“歴代連合艦隊旗艦を旗艦にした強力な艦隊(=6隻)”です。それを思いっきりやっつけちゃってください。


海域EX:司令部正面海域 -強襲-
【攻略海域:チュートリアル -基本編-】おまけマップ。
【ゲージマップ】。1回のボス撃破で25%減少、25%以下で本戦。
ここからは通常の戦闘:深海棲艦を相手にした轟沈ありのシビアな戦闘に戻るので挑戦するかしないかは任せる。
戦術面においては艦娘との戦いの方が辛かっただろうが、深海棲艦との戦いはそれとは別の苦痛を強いられる戦いが多い。
【複数ゴール】はなく、いつも通り たった1つのボスマスを複数の分岐ルートから目指して立ちはだかる敵を打ち破った上でボス艦隊を打ち破るのだ!

難易度はこれでも抑えめで、《チュートリアル》で【移譲】したばかりの艦娘でもそこそこ戦えるぐらいの敵陣である。
【ホスト】である教官役の第1~3艦隊ならば、一部を除いて練度が十分すぎるぐらいなのでしっかり修理・補給して【レンタル】で戦わせてみるのも一興か。
ボスマスは前哨戦:戦艦棲鬼、空母棲鬼、装甲空母鬼、本戦:戦艦棲姫、空母棲姫、装甲空母姫のいずれかを旗艦としたランダムな布陣となる。


【参加任務】
M-01,初めての【海軍総隊】 -参加-
M-02,初めての【移譲】-要請-
M-03, 初めての【移譲】-許可-
M-04,初めての【レンタル】
M-05,初めての【返却】
M-06,初めての【出撃要請】
M-07, 海域EX攻略
......etc



――――――――――――

―――――――――

――――――

―――


















――――――ご清聴ありがとうございました。


石田「というわけで、今回はここまでにします」

石田「プレゼンテーションは短い時間に大まかなイメージを掴んでもらうために効果的に行われるべきもの――――――」

石田「同時に今回は新しくこの『司令室』での企画に触れる提督あるいは候補生、または関係者たちに興味を持ってもらい 理解してもらうために、」

石田「内容はできるだけ軽くして、かつ実感しやすいように、実機シミュレーションをしてみました」

石田「詳細や規格についてはこちらに書かせていただきましたので、後でみなさんに配布いたします」

石田「画面の向こうの皆様方には後ほど このスレに投稿させていただきますのでお待ちください」メメタァ

石田「ですので、今回は再開した『司令部』の活動の導入として一先ずお開きにさせてもらいます」

石田「繰り返し、ご清聴ありがとうございました」

石田「もし興味を持ってもらえたのでしたら、ご意見・感想・批判のコメントがあると参考になります」

石田「それと、この二次創作は【物語風プレゼン】ですので、プレゼン内容が物語の中で活かされるように描いています」メメタァ

石田「それにより、場合によっては表現不足や説明不足で偏った印象や誤解を与えてしまう可能性があるかもしれません」

石田「それを踏まえて、物語の部分とプレゼンの部分を切り離してプレゼン内容のまとめレスを締めに用意しておきますので、」

石田「物語の部分だけ読みたい人は物語だけを、提案内容だけを知りたいのならまとめレスから提案内容の解説の部分だけお読みになってください」

石田「今回のようにプレゼンをしている場面はほぼ"メメタァ"に進行させてもらいますのでご注意ください」

石田「また、質問には極力答えていくつもりですので、遠慮なく質問してくださって結構です。誠意をもってお答えします…………不定期投稿になるが」メメタァ

石田「それと、これから“筆者”が思い描いていた遙かなる先の終着点へと物語は動き出していくようなので、」

石田「少なくともこの二次創作そのものは完成させるつもりなので、数年後にパッと思い出して読み返してもらえたら幸いです」

石田「では、またのプレゼンの機会にお越しくださいませ」


――――――第9話 海軍総隊を結成せよ!  -序章- 完  Next:第9話 海軍総隊を結成せよ! -第1章- に続く!


今回の提案内容まとめ:第9話 海軍総隊を結成せよ!

今回は再開して最初の回ということもあり、物語要素がなく、第9話そのものがプレゼンに必要な流れになっているので、最初ばかりは全て読んでいってもらいたい。
今回から提案していく内容は“新メソッド”であり、新システムや新インターフェースとは異なり、【~艦これ~】の“新しい遊び方”を提案するものである。
そのため、今現在のゲームデザインでは説明しきれない、既存のユーザーにも実感や理解がしがたい まったく新しい要素を提案しているわけなので、
前回よりも仕様や背景、使用感や効果について もっと具体的にイメージしやすいものになるように提案していくつもりである。
雑談しているように見える場面でも、仕様説明には載せないような提案の背景や内容の由来などを語っているので欠かせないものとなっていたはずである。
説明書に全ての操作や機能が書かれていないのと同じように、足りないと思った部分については質問のコメントをくださると助かります(即答はしかねる)。

なお、今回から1話毎に提案内容の復習がしやすいように一区切りする毎に全体としてのまとめレスも毎回 最後に投稿しておくようにもしておきます。
徐々に徐々にまとめレスが充実していくので、それを目で追っていくのが楽しいぞ~。


ここまでの提案内容まとめ:第9話 海軍総隊を結成せよ!

1,順から見る【物語風プレゼンPart2】の提案内容
ただ単にズラズラと説明の部分だけレスアンカーをつけただけ。提案の順番から提案内容を確認するのに最適。
なお、登場人物などが述べている使用感や感想などが見たければ本文を読むのが早いと思います。

第1話 ユウジョウカッコカリ

  :
  :
 ↓

第8話 12月23日 -三笠公園にて- ← ここまでが前作
掲載:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408758611/)
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番外編:2014年から2015年へ ← 番外編(【~艦これ~】に対する提案内容は無し)
掲載:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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 ↓
第9話 海軍総隊を結成せよ! ← ここから今作
掲載:【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】 >>9-37
【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440235253/)

  :
  :
 ↓

第?話 大本営の野望  -艦娘 対 超艦娘-
  :
  :
 ↓

最終話 -北緯11度35分 東経165度23分-




2,種類別に見る【物語風プレゼンPart2】の提案内容

・艦娘
今のところ、2016年まで出ないような人選をしているために投稿当時は全員未登場――――――だった。ぐわああああああああああ! ※2015年夏イベントで破れる。

【国産艦】
N:三笠
国内においては戦艦:大和、戦艦:長門に匹敵する知名度を誇り、日露戦争でバルチック艦隊を破った東郷平八郎元帥の座乗艦としてあまりにも有名。
また、現存する唯一の旧帝国海軍の戦艦であり、横須賀の三笠公園に永久保存されていることからも世界的にも有名。
しかし、【~艦これ~】に登場する最古参の軍艦が《金剛型戦艦》という《超弩級戦艦》であるために、
《弩級戦艦》以前の《前弩級戦艦》である彼女はどうあがいても戦力外でしかない。一応、除籍は戦後なので海軍の戦力には入ってはいたが…………。

その高い人気から早くから各所で艦娘化された二次創作が見られていたが、さすがに《前弩級戦艦》で第二次世界大戦の世界を生き抜くのは無理があるので、
ここはキャラクターゲームであることを活かして、戦力としてあてにできるかどうかよりもキャラクター個人に人気が出ることが重要なので、
自軍ユニットとして参戦させるよりもNonPlayableCharacterとして存在感のある配置にすればいいと思い至り、
今回から提案していく新メソッド:【海軍総隊】の案内人として活躍させるようにしてみた。――――――“海軍総隊”とは何の関係はないんだけれども。

――――――新装艦について一言
《軍艦》と《駆逐艦》に関しては順々に出ているのだが、いつまで経っても《それ以降の2番艦》が追加されない傾向にある。
《大和型戦艦:信濃》は登場確定だろうが、なぜに《潜水艦》の実装をここまで渋るのかが“筆者”には理解できない。“でち公”を使い倒すのがそんなに好きかあああああ!
そして、《練習巡洋艦》の旗艦効果もイマイチなのに《潜水母艦》が能力無しとはこれいかに? 《潜水母艦》とはただのレアキャラなのでしょうか?
それと、《水上機母艦:秋津洲(飛行艇母艦)》に本当に活躍の機会が与えられるのでしょうか?
艦隊決戦では戦力外確定のユニットが活躍できる舞台と調整を早急に求む。


・新メソッド
イ、【海軍総隊】
 |
 |―【海軍総隊】の導入
 |     |      
 |     |――案内:-チュートリアルその1:【海軍総隊】にログインするまでの流れ-
 |      
 |
 |―【海軍総隊】独自のインターフェース&システム
 |     |      
 |     |――【受付】:-チュートリアルその2:まずは《部屋》に入ってプレイしよう-
 |     |    |
 |     |    |―【参加】
 |     |
 |     |――【司令室】:-チュートリアルその3:実戦編-
 |     |    |
 |     |    |―【移譲】
 |     |    |
 |     |    |―【レンタル】
 |     |    |
 |     |    |―【出撃要請】
 |     |
 |     | 
 |
 |―【海軍総隊】で用意されている《部屋(=【攻略海域】)》
 |     | 
 |     |――《チュートリアル部屋》
 |     |
 |     |――《海軍総隊部屋》=【海軍総隊】
 |     |
 |     |――《大規模演習部屋》 = 【大規模演習】
 |     |
 |     |――《未来戦線部屋》 = 【未来戦線】
 |     |
 |     |――《拠点防衛部屋》 = 【拠点防衛】
 |     |
 |     |――《海外派遣部屋》 = 【海外派遣】
 |
 |



答え合わせ1 戦艦:インペロの姉妹 -ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦はこう描かれた-

――――――5月:春イベント【発令! 第十一号作戦】

――――――拓自鎮守府



ローマ「ヴィトリオ・ヴェネト級戦艦4番艦、ローマです。よろしく。 何? あまりジロジロ見ないでくださいね」 ――――――GET!



朗利「――――――『ローマは一日にして成らず』とはよく言ったものだ」

愛月「情報によれば、イベントマップ最深部でのドロップ限定艦は2013年冬の《軽巡:矢矧》以来だそうですよ」メメタァ

朗利「まあ、なんとか今回もやれるだけのことをやれたんだ」

朗利「インペロの家族を迎えることができてよかったよ、ホントに」ホッ

朗利「けど…………」チラッ

ローマ「?」





――――――以前の“プレゼンター”による《ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦》の性能予測          【再掲】


「しかし、《ヴィットリオ・ヴェネト級》の性能は設計段階で燃料タンク自体の大きさを小さくして浮いた重量を武装や防御に回した結果であることから、」

「なんと《ヴィットリオ・ヴェネト級》の【燃料】は数ある《戦艦》の中では断トツで安く、しかも性能は《リシュリュー級》並みなので戦闘は普通に強い!」

「なので、【艦これ】的には【燃料】が凄まじく安い 経済的な《戦艦》であるという『弱点が長所に置き換わった』独特な強みを見せつけるのだ」メメタァ

「酷い表現をすれば、――――――“世界一豪華な海防艦”とみなせば割りと使えるのだ、このイタリア戦艦」

「かつて燃料不足で活躍の場がなかったのに、一般的に欠点とされる航続距離の無さからくる【燃料】の安さが売りの《戦艦》になるとは皮肉である」メメタァ



標的艦(戦艦):インペロ(イタリア)1938/05/14-1945/02/20爆破着底
ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦3番艦
属性:【海外艦】【イタリア艦】  -改一:【標的艦】 -改二:【ドイツ艦】
改造:標的艦:インペロ → 戦艦:インペロ(ドイツ艦) → 戦艦:インペロ(改良3番艦)

ついに登場! 本作において枢軸国で最後の国籍であるイタリア戦艦となるわけだが、艦種が《標的艦》という大きな地雷である。
同じく未成艦でドイツに接収された《フランス戦艦:クレマンソー》とは異なり、船体はほぼ完成しきった巨大な戦艦のボディなので修理費がかさみ、
《標的艦》の特性で優先的に狙われてしまう上に【火力】が《戦艦》の最低ラインを下回るのでMVPにするのも一苦労の凄まじい重荷である。
【標的艦】として造られた《標的艦:大浜》がいかにインチキな性能に仕上がっているかがよくわかることだろう。
しかし、【改装設計図】でドイツ艦装備を確保できるので改二になるまで“戦艦ですらない”クレマンソーよりは幾分かはマシ。

インペロとはイタリア語で英語の“Empire"に相当――――――つまり“帝国”という意味であるが、
【標的艦】としての雑な扱いと豊満美人なイタリアの綺麗なお姉さんという性格設定に、
見てくれはボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』の“ヴィーナス”をイメージしている(さすがに全裸ではないがビキニぐらいしかない! 服をよこせ!)。
ただし、《ヴィットリオ・ヴェネト級》そのものが全体的にザンネンなので、口を開けばいかにもザンネンな美人姉妹として描かれる。
彼女の姉妹も何かもういろいろザンネンであり、生き残っても同じく賠償艦として引き渡された旧型弩級戦艦より先に廃艦になる始末である。
ヨーロッパ戦線において、《ビスマルク級》や《リシュリュー級》に並ぶ名艦になるはずだったのに、もういろいろザンネンなイタリア戦艦である。

ちなみに、戦艦:クレマンソーとはいろんな意味で対になる存在として設定してあり、モデルを比較するといろいろ共通項が見出だせる。



朗利「――――――なーんて、“プレゼンター”が《ヴィットリオ・ヴェネト級》について予想してたわけなんだけどね?」メメタァ

愛月「はい」

朗利「まず第一に――――――、」


A1.――――――『【燃料】が凄まじく安い経済的な《戦艦》』じゃあなかったね。


朗利「一応、【弾薬】は当時最新鋭の“新戦艦”だから『【弾薬】も安い』とは書いてはいない」メメタァ

朗利「でも、『航続距離が短いから【燃料】は低い』っていう認識なだけに、実装されたのが ただ単なる『大和以下 ビスマルク以上の性能』という扱いが…………」メメタァ

愛月「だって、『航続距離』が概念がないわけですからね。そうなったら“燃料タンク容量が小さいリシュリュー級”として逆の評価に繋がりますから」メメタァ

朗利「あーあ、出てくる艦娘は“2016年までには登場しないだろうマイナー艦”って縛りでギリギリ選ばれなかったけど、」メメタァ

朗利「新年度始まって早々、早速《ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦》の能力予測で見事に外しちゃったよ、“プレゼンター”」メメタァ

愛月「一応、《【艦これ】におけるヴィットリオ・ヴェネト級戦艦》は『航続距離を世界水準に引き上げた設定』という話は聞きますけどね……」メメタァ

愛月「もし史実通りの【燃料】設定だったなら、史実に反して圧倒的なコストパフォーマンスで《他の戦艦》が駆逐されかねませんから」メメタァ

朗利「けど、そんなことして同じ“新戦艦”のフランスの《リシュリュー級》が来たら、確実に《リシュリュー級》の下位互換に成り下がる可能性が…………良くて互角」メメタァ

愛月「そうなったら、――――――あれです、あれ!」

愛月「その時こそ、アップデートで【燃料】を大幅に下げて燃費の良さを売りにしだせば――――――」メメタァ

朗利「確かに初期は“軽巡以下”だった《重巡》の救済策として大幅パワーアップのアップデートはありましたがねッ!」メメタァ

朗利「けど、最初からビスマルク以上の性能の“新戦艦”に救済措置なんてあるのかな~?」



A2.――――――《ヴィットリオ・ヴェネト級》そのものが全体的にザンネンなので、口を開けばいかにもザンネンな美人姉妹としては描かれてはいない。


朗利「ザンネンでもなんでもなく…………普通だったね」

愛月「ビスマルクと比べたら普通でしたね…………ヘタリア的にはもっと“ザンネンな美人”を目指して欲しかったのですけれども」

朗利「まあ一応……、次女:リットリオは新しいスキンシップ表現だとか“芸術的な上部構造物”発言とかもたらしてくれたね」

朗利「それで末女:ローマは、金剛型戦艦4番艦:霧島にいろいろと属性が被っていたね。あと、『高速戦艦の会』とか」

朗利「二人共、遠い異国の地でちゃんと馴染んでくれているようで一安心だよ」ホッ

愛月「はい」

朗利「ただ、このパッとしない印象そのものが当時のイタリアの冴えなさを反映しているとするのなら、なかなか穿った投影だと思うんだけどな…………」メメタァ



A3.――――――『豊満美人なイタリアの綺麗なお姉さん』はイメージはそこそこあっていた。


朗利「まあ実際に『豊満美人』という表現は的確だったと思う。肉付きが日本艦やドイツ艦とも違う ふくよかなものだったしね」

朗利「インペロのイメージはボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』の“裸のヴィーナス”なんだけど、」メメタァ

朗利「リットリオってその“ヴィーナス”に似ているような気がするんだよな」

愛月「まあ 姉妹艦ですから、似ていても似ていなくても問題ないのが艦娘の便利な設定ですよね」メメタァ

愛月「同型艦――――――どこかしら姉妹であることを実感させるところがあればいいんですからね」メメタァ

朗利「そして、ローマに関してなんだが――――――、」

朗利「なんか『アトリエシリーズに出てきそう』って感じが…………」ボソッ

愛月「え」

朗利「いや なんていうか“ルネサンス期の婦人像”っていうか“西洋の田舎娘”って感じがね…………いや それは少し語弊があるかな? 言葉が見つからない」

愛月「そうなんですか? でも、確かにリットリオと比べて社交的な感じはしませんけど、それはそれで可愛らしいところがいっぱい詰まってましたよ」

朗利「けどなんか、――――――『イタリア』って感じはしないな、やっぱり」

朗利「俺がイタリアって国をよく知らないせいなんだろうけど、」

朗利「――――――『現代のイタリア』っていうよりも『ルネサンス期のイタリア』って感じがして。何か古臭くて地味な印象があるんだよな」

愛月「うぅん、よくはわかりませんけれど、だいたいイメージ通りのキャラ絵だったんですから それで良かったじゃないですか」メメタァ

朗利「……まあね。3番艦:インペロを“裸のヴィーナス”のイメージにしていただけに そこまでぶれてない姉妹像でホッとしているよ、“プレゼンター”が」メメタァ

朗利「(でも、ちょっとぽっちゃりな見た目に反して『声が幼すぎる』ってもっぱらの評判だけど――――――、)」


――――――そこがいいッ!


朗利「(戦艦でありながらロリ声なんて最高じゃないの! 文字通り 目を瞑っておけば当時 世界最高峰の新戦艦であろうとも何も問題ない!)」

朗利「(そして、ローマのカタコトで舌っ足らずで人見知りが激しそうな喋り口がかなり萌えるッ! 特例として主力に使ってあげないとッ!)」

朗利「(さあ、海外への門戸は大きく開いていったんだ。これからどんな海外艦たちと出会うことになるのかな? 楽しみだ!)」


――――――→ 答え合わせ1 戦艦:インペロの姉妹 -ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦はこう描かれた- 完


答え合わせ2 石加賀さゆり -艦隊これくしょんの新たな可能性-

――――――2015年7月17日

――――――洞庭鎮守府


清原「…………急に戦場で歌い出すから何事かと思ったよ」ハハ・・・

鳳翔「そうですね」フフッ

清原「しかし、まさか あの一航戦:加賀がね――――――」ででん♪


――――――百万石の誇りよ、加賀岬。


加賀「…………フゥ」

パチパチパチ・・・!

りう「すごいすごい!」ニコニコ

翔鶴「うん、すごいですよね」

瑞鶴「や、やるじゃない……」

x:土佐α「バッチリ決まってましたよ~!」

x:加賀α「……凄いのね、『一航戦の私』」ドキドキ!

加賀β「…………深海の底から黄泉帰りしたこの身体にみなぎるものを感じます」ドクンドクン!

土佐β「よし! ならば、加賀姉さん! その身体の奥底から湧き上がる情熱を胸に――――――!」バッ


――――――加賀と土佐の姉妹で『加佐ノ岬』をデュエットで歌っちゃいま~す!


加賀β「え……」

イエーーーーーーーーーーーーーーーイ! パチパチパチ・・・!

x:加賀α「頑張ってください、『海の底の私』」

x:土佐α「いえ~い! 盛り上がってきましたよ~!」

加賀β「で、でも……、私、こういうの、歌ったことなんて…………」

加賀「大丈夫です。さっき私が歌っていたところは見ていたことですし、歌詞カードを見ながらでもいいですから。ほら」スッ

加賀β「………………」

天城β「あなたが歌わないのなら、私と赤城の姉妹のデュエットで『天城越え』でも歌っちゃいましょうか?」ニコニコ

赤城β「あ、ついにやるんですね、姉さん?」

加賀β「?!」ゾクッ

土佐β「や、やめてください。天城さんが『それ』歌っちゃうといろいろと洒落にならないのでやめてください……!」アセタラー

天城β「冗談よ、冗談」フフッ

土佐β「その冗談が冗談に聞こえないんだってば…………」アハハ・・・

天城β「さ、ステージに上がって。みんな 楽しみに待ってるから」ニコッ

加賀β「…………はい」ホッ

土佐β「よ、よし! 気を取り直して、――――――盛り上がっていこ~う!」


オオオオオオオオオオオ! パチパチパチ!


清原「――――――『加賀岬』か」

清原「『加賀百万石』と言っているところから察するに、元ネタは加賀市の『加佐ノ岬』のことなんだろうけどね」

清原「しかし、【艦これ】もあれからものすごくメディアミックスが深化してきたものだな」

清原「確か、“艦隊のアイドル”を自称する《軽巡:那珂》の『恋の2-4-11』のデビューシングルが艦これソングの始まりだったかな?」

清原「それから、『艦娘想歌』とか『艦娘之歌』なんてのが公式で出てたっけ」

鳳翔「あの子、毎日のように聴いてますよね」クスッ

清原「いや、【異界艦】の面々もだな」

清原「【α世界線】では“失われた10年”で文明が断絶した上に【破滅の未来】に直面している以上はこういった娯楽の在り方が新鮮のようだ」

清原「【β世界線】だと【そもそも艦娘が存在しない世界】だから、【艦娘】としてのそういう在り方に感銘を受けているようだな」

鳳翔「はい……」

清原「馬鹿馬鹿しい話だよな……、【こことは似て非なる 限りなく近く 限りなく遠い世界】の話だなんて…………」

清原「けど、『現実は小説より奇なり』というし、人間の発想力やアイデアよりもこの世界に秘められた奇跡の方がまだまだ多いっていうだけの話なんだろうな」

清原「そして、その明かされた奇跡の1つに――――――、」チラッ

鳳翔「はい」チラッ



りう「ワクワクドキドキ」



霧島「では、マイクチェック、どうぞ」

加賀β「あー、あー……」

榛名「いい声ですね」ニッコリ

加賀β「あ、ありがとうございます……」

榛名「(この人が同じ『加賀さん』だと思うと、やっぱり新鮮です)」

加賀β「えと……、それで――――――」

金剛「『それで』BURNINGにPASSIONを込めて歌うのデース!」

加賀β「ああ……、『BURNINGにPASSION』に……?」

土佐β「うんうん。そうだよ、加賀姉さん! 私たち、せっかく黄泉帰ることができたんだから、生きる喜びっていうのを込めて歌おうよ!」

加賀β「――――――『生きる喜び』」

比叡「そうです。歌詞に込められた情感を言の葉と音曲の調べに乗せて唄うのが演歌っていうものなんです」

比叡「ですから、歌の上手い下手はないんです。金剛お姉さまが言うようにこの歌は情熱です!」

加賀β「は、はい!」

加賀「あ、そうでした。できれば 振り付けは――――――」

加賀β「え、『振り付け』――――――?」

土佐β「うんうん! 振り付けも大事 大事!」


天城β「……若いわね。果実がぷるるんっ、若さが弾ける柘榴みたい」

赤城β「はい、本当に若いですよね。いつ見ても」

x:加賀α「ええ。みんな 若いです」

x:土佐α「まあ、近代化改修エステのアンチエイジングを受ける必要があるぐらい切羽詰まった状況だったことの裏返しなんだろうけどさ……」


異界艦たち「(やっぱり【この世界】の金剛型姉妹、みんなわかぁ~い!)」


瑞鶴「あの……、どうかしましたか?」

x:加賀α「ううん。大丈夫」

x:加賀α「ただ 改めて【ここ】の『私』は『こんなにも可愛い後輩に恵まれていてよかったな』って」ニコッ

瑞鶴「へっ!?」

瑞鶴「きゅ、急になななな何を……!?」カア

x:加賀α「ねえ」

x:土佐α「うん。ありがとう、瑞鶴さん」ニッコリ

瑞鶴「いやいやいや! 私は別にそこまで…………」ブツブツ・・・

天城β「そうよねぇ。社交性に乏しい「加賀」の性格からしたら、そこまで意識されているってことはそれだけ特別ってことになるわね」

赤城β「そうですよ。なんだかんだ言って目標にしてくれている後輩の存在がちょっとした誇りになっているようですしね」

瑞鶴「え」

翔鶴「そうでしたね」ニッコリ

瑞鶴「へ、翔鶴姉……?」

天城β「そういえば、今年の夏イベントは8月10日からという情報でしたね」

翔鶴「はい」

瑞鶴「腕が鳴るわね! 今度はどんな強敵が立ちはだかるのかしらね、翔鶴姉! もちろん、勝利の栄光は私たちが掴むんだけど!」

天城β「まあ、勝利の栄光――――――それもあるのだけど」

瑞鶴「?」


天城β「これからどんな出会いが待っているんだろうって」


瑞鶴「!」

天城β「そっちの方が楽しみよね」

瑞鶴「はい!」

りう「あ、ようやく始まるみたい――――――ん?」

瑞鶴「次もがんばっていこうね、“若様”」ニッコリ

りう「?」

りう「うん。これからもがんばっていくよ、瑞鶴おねえさん。翔鶴お…ねえさん」

瑞鶴「うんうん。素直でいい子!」ナデナデ

翔鶴「いい子いい子…………いい子ですね、“若様”」ナデナデ

りう「もう……、子供扱いはやめてよね……。これでも【甲種勲章】だってもらってる一流の提督の…影武者なんだからさ?」イジイジ

翔鶴「わかってます」ナデナデ


翔鶴「でも、いつまでも“若様”は『ここ』にはいられないのでしょう?」


りう「!」

瑞鶴「?」

x:加賀α「…………!」

x:土佐α「…………やっぱり『わかる人にはわかる』ってことなのかなぁ?」


翔鶴「違う?」

りう「……う、うん」

翔鶴「そう。やっぱり」

瑞鶴「え? それ、どういうこと、翔鶴姉……?」

翔鶴「だからね? 思い出はたくさん作っておきたいっていう――――――私のわがままを許してね」ギュッ

りう「うん」

翔鶴「――――――別れはいつかは必ず訪れるものだから」

翔鶴「でも、たとえ終わりが来ても思い出の世界の中の『私たち』は永遠だから…………」

翔鶴「だから、うんと私に甘えて――――――ううん、私に甘えさせて、ね?」ブルブル・・・

りう「………………うん、いいよ」

瑞鶴「ど、どうしたの、翔鶴姉? な、何というか今日は繊細っていうか…………」

赤城β「本当にどうしたのでしょうか?」

天城β「ああ……、なるほどね」

天城β「2015年 夏イベントは【反撃! 第二次SN作戦】――――――【この世界】における最大の激戦海域“アイアンボトムサウンド”」

天城β「そして、ミッドウェー海戦と同じく太平洋戦争におけるターニングポイント――――――皇国敗北の序曲となった戦い」

天城β「つまりは離島守備隊の玉砕の連鎖の始まりでもあるか」

天城β「私たちはこれから【この世界】で起きたそんな地獄の釜の中へと飛び込んでいくわけなのね」

異界艦たち「!」

天城β「でも、大丈夫。地獄の釜の蓋が開いているのはお盆の間だけだから」ニッコリ

天城β「だから、今は――――――」







加賀β「胸秘めた~想いひとつ いいのよ このまま~ 心が残るの なら~」
土佐β「胸秘めた~想いひとつ いいのよ このまま~ 覚えてくれるの なら~」

加賀β「海向かい 願いひとつ」
土佐β「海の底 願いかけて」

加賀β「百万石の 誇りよ、加賀岬」
土佐β「幾千万の 彼方に、土佐岬」





加賀β「…………フゥ」

土佐β「どうもありがとうございました! 『加賀岬』と『土佐岬』の二重奏による『加佐ノ岬』でした!」


オオオオオオオ! パチパチパチ・・・!


清原「洒落てるな」

鳳翔「はい」

りう「ねえねえ!」

土佐β「あ、“若様”、何々? 歌の感想?」

りう「うん。素人とは思えない のど自慢で『すごい』と思ったんだけど、」

加賀β「あ、よかった……。【ここ】の『私』の歌い方を真似ただけですが、ありがとうございます……。」フゥ

土佐β「うんうん、ありがとう! それでそれで? もっと聴かせて聴かせて」

りう「うん、歌は本当に上手くて、土佐さんは土佐さんで即興の替え唄を綺麗な二重奏にしていて『もっとすごい』って思っていたんだけど、」

りう「――――――『土佐岬』っていうのは やっぱり架空の地名のことですよね」

土佐β「うん。そうだよ。『加賀岬』と同じでね、どこだかわかる人~!」

天城β「はい」スッ

土佐β「あ、さすがにわかっちゃうか…………天城さんだもんねぇ」

土佐β「それで?」


りう「土佐さんのしんしんとした哀しみと寂しさが伝わってくるようでした」


土佐β「!」

土佐β「…………そうなんだ。こんな素人の歌でも伝わったんだ」ホロリ・・・

加賀「え?」

x:加賀α「…………?」

x:土佐α「……【あっちの世界】の『私』の哀しみ?」

赤城α「あ」チラッ

翔鶴「………………」ポタポタ

瑞鶴「え、翔鶴姉!?」ビクッ


土佐β「でも、そうでもあるし、そうでもないんだけどね」

りう「え」

土佐β「ここまで気持ちを高ぶらせてくれたのは、――――――【この世界】の『私』が残した想いと願いだったから」

加賀「!!」

加賀β「………………」

土佐β「ま、私も『私』と同じ存在だから『生まれる前から死んでる』ってところもあるんだけどね……」

土佐β「やっぱり いいよ、――――――『生きてる』ってことは。もう最高だよ」


土佐β「だから、死なないでね」


りう「あ」

土佐β「どんなに『生きること』が辛くったって『生きていないこと』以上に辛いことはないから」ナデナデ

りう「……うん。わかったよ、土佐さん」ポタポタ


金剛「…………“りう”」

鳳翔「………………」

清原「……これはいったいどういうことだ? みんな 何を感じ取ったというのだ?」

天城β「説明いたしましょう、提督」

清原「む」

天城β「『加賀岬』が“ある艦娘が最期に想ったこと”を歌ったものならば、『土佐岬』もまた“ある艦娘が最期に想ったこと”を歌にしたもの――――――」

天城β「そして、その『土佐岬』のモデルとなる場所のことを思えば――――――」

清原「『土佐岬』ということは高知県の岬かどこか――――――」

清原「!」

天城β「………………」

清原「そうか、土佐国で有名な岬といえば、四国最南端の景勝『足摺岬』――――――補陀落信仰の地か」

清原「なるほど、気分がいいものではないな……(南方にあると言われる補陀洛を目指したものたちが目指した先にあったものは――――――)」
                    ドザ
天城β「大海での栄光を夢見て水死体になった彼女の悲願がそこに込められているわけなのです」

清原「実装されるかな、【この世界】でも――――――『八八艦隊』」

天城β「わかりません。でも、『いつかは必ず』――――――『そう』願い続けている限りは」

清原「……これからどうなっていくのだろうな、【艦これ】の世界は」

清原「年の始めの【アニメ版】による衝撃が冷めてから…あるいは海の底に封印してから早数ヶ月――――――、」メメタァ

清原「他の媒体での展開が進んでいく中、【Vita版】がまぁた発売延期となって、【アーケード版】が今秋に稼働予定か」メメタァ

清原「そして、原典である【~艦これ~】もサービス開始時と比べて凄まじい充実ぶりを見せつけるようになり、」メメタァ

清原「今年に入ってから凄まじい勢いで季節限定グラフィック・ボイスの実装が進んでいっているな」メメタァ

清原「ついには、BGMにキャラソンが流れるほどにキャラクターゲームとして過去最高に盛り上がってきているのかもしれない」メメタァ

清原「勢いは十分――――――終わりない絶頂をどこまで持っていけることか」アセタラー



りう「いで大船に乗出して 我は拾わん海の富 いで軍艦に乗組みて 我は護らん海の国」



――――――→ 答え合わせ2 石加賀さゆり -艦隊これくしょんの新たな可能性- 完


※登場した艦娘について、

清原提督
鳳翔、翔鶴、瑞鶴
金剛、比叡、榛名、霧島
加賀=加賀γ=加賀型航空母艦

加賀β=加賀型航空母艦1番艦(標的艦上がり)
土佐β=加賀型航空母艦2番艦(標的艦上がり)
天城β=天城型航空母艦1番艦
赤城β=天城型航空母艦2番艦

りう
x:加賀α=加賀型戦艦1番艦
x:土佐α=加賀型戦艦2番艦




















比叡「ばっちり極めましたよ、お姉さまー!」

金剛「Yes ! 楽しんでもらえましたカー! Thank you !」

ワーーーーーーーーーーーーーー! パチパチパチパチ・・・・・・!

清原「…………金剛は「金剛」でも『あの金剛』ではないのによく合わせられるな」

鳳翔「それでは、あなた。これを一緒に歌ってくださりません?」モジモジ

清原「うん?」


――――――石川さゆり「津軽海峡・冬景色」


天城β「あ」(察し)

清原「お前も演歌を歌うのか――――――って、石川さゆり(――――――加賀に対して対抗心を燃やしたのか?)」

鳳翔「いけません?」ニコニコ

清原「いや、私は平成の人間だから演歌は馴染みがなくてな…………一応 両親のカセットやレコードで何かを聴いたぐらいしか馴染みがない」

清原「それでもいいのなら…………」

鳳翔「はい。ありがとうございます」ニッコリ

清原「………………」

清原「……よし。舞台に上がろう」

鳳翔「はい」


りう「え、今度は提督と鳳翔夫人がご一緒に――――――!?」ワクワク

加賀「これが石川さゆりの曲ですか……」

天城β「ふふ、ある意味においては、あなたの『加賀岬』の元ネタみたいな曲よね、これ」ニコニコ

加賀「え」

天城β「だって、ねぇ?」

赤城β「はい。同じ『岬』繋がりですからね」

x:加賀α「あ、なるほど! だからですか! わかりました!」

加賀β「え?」

土佐β「どういうこと~?」

x:土佐α「そっか~、そうだよね。私たちの提督の名前は――――――」


翔鶴「今度、私たちと一緒に歌いましょうね~」

りう「うん、いいよ。翔鶴おねえさん」

瑞鶴「ああ! ずるい、翔鶴姉! 私も“若様”と――――――!」

金剛「Be Quiet ! 始まりますヨー!」

瑞鶴「あ、ごめんなさい……」

翔鶴「あらあら」クスクス

加賀「……これだから五航戦は」ボソッ





ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ 津軽海峡 冬景色





答え合わせ3 特務艦ラッシュの影で -プレゼンター、破れたり-

――――――8月:夏イベント 【反撃! 第二次SN作戦】

――――――斎庭鎮守府


水上機母艦:瑞穂「あ、提督。また会えて、瑞穂、嬉しいです」← 本実装版に更新

金本「よう、瑞穂。あれから泣き虫は治ったのかぁ?」

金本「大本営のスケベ親父に何かされなかったか? 隠れ巨乳のお前がこんなにも綺麗なおべべを着てまぁ」

瑞穂「き、『綺麗』……ですか?」ドキドキ

金本「ああ、お前は綺麗になったよ」ナデナデ

瑞穂「瑞穂、今度も提督のお役に立てるでしょうか?」

金本「はあ? お前は元から俺の艦隊の主力だぞ。俺が戦場を駆けるのを助けてくれる心強い女将さんだよ」

金本「それとも、それは俺からのご褒美を催促してるか?」ニヤリ

瑞穂「も、申し訳ありません……」 ――――――左手の薬指にはきらりと光る指輪が見える。

金本「謝るなよ。そういったところは変わってないんだな」

金本「けど、いいぜ。お前の美しいところは何も変わってないんだ」

金本「なあ、俺が愛する瑞穂――――――、」

瑞穂「ああ……、提督…………」トローン

金本「これからもまた一緒にやっていこうぜ、戦友」

金本「――――――海の上でもベッドの上でも、ね?」ニヤリ

瑞穂「はぁい……」ポー





金本「いや~、“プレゼンター”、びっくりしてたな~。ま、『もっと他に出すべき艦娘がいるだろう!』って怒ってもいたけどな」メメタァ

金本「しかし まさか、この【物語風プレゼン】を読んでくれているスタッフがいたのだろうか――――――あり得ないか。ただの偶然だな」

金本「まあ それで、“プレゼンター”がイメージしていた《水上機母艦:瑞穂》のそれとだいたい合致していてびっくりしてな」メメタァ

金本「謝りグセがあることや、気弱で奥ゆかしいところなんかは まさしくそれ! “押しの弱すぎる榛名”という印象が強いけどな」

金本「そんなわけで、“プレゼンター”が提案していた艦娘《水上機母艦:瑞穂》は若干の修正を入れての続投だ」メメタァ

金本「何はともあれ、――――――本実装おめでとう、瑞穂」

金本「“最強 水上機母艦”のロマンを背負って“帝国海軍軍艦 戦没第1号”の汚名返上としゃれこもうぜ!」



補給艦:速吸「おはようございます。航空機搭載給油艦 速吸です。みなさんのサポート、がんばります」←本実装版に更新

金本「…………おかえり」ズーン

速吸「提督さん、どうしたんですか?」

金本「……お前、いろいろとリセットされてねえか」メメタァ

速吸「え?」

金本「お前と初めて会った時のことを憶えているか?」

金本「その時の第一印象は“ガソリンスタンドかファストフード店の先輩アルバイター”のような印象だったよ」(本作での設定です)

金本「それが、いったいどうして――――――、」


――――――“部活帰りの後輩ジャージ娘”になってんだよ!


金本「“アルバイト先の先輩”としてのあの強かさはどこに行っちまったんだよ!?」クワッ!

速吸「ええ!?」ビクッ

金本「その証拠に、初期装備が《瑞雲》とはどういうことだ!? 《流星》はどうした!? なんで持ってない!?」メメタァ

速吸「えっと、あの、その…………」オドオド

金本「なんということでしょう~」

金本「これはまさか巷で噂になっている“瑞雲教”とかいう連中の仕業なのでしょうか~?」

金本「しかも、【燃料】が100って…………アホか。お前自身が【燃料】浪費してどうすんだよ! あれか、“吸油艦”ってか!? 吸血鬼みたいだな!」

速吸「て、提督さん…………、わ、私…………」オロオロ

金本「………………ケッコンカッコカリを後回しにしたツケってやつか、これは」

金本「ハッ」


金本「――――――暗号名:出来損ないの名探偵」


速吸「え」

金本「大本営に出向した時に薬か何か飲まされなかったか? 何か飲んだだろう」

速吸「あ…………」

金本「大本営のヘンタイたぬき共がぁ……」

金本「いい趣味じゃないか。“アルバイト先の先輩”よりも“後輩マネージャー”の方がお好きか」

金本「まあ、いいだろう。これはこれでソソるものがあることだし(『萌える』かどうか、『愛でる』かどうか、『愛する』かどうかは別だが)」


速吸「えと……」

金本「さっきは悪かったな。大本営ですら頭を下げる この資源王が小さいことでブツクサ言って」

金本「かわいくなったな。キュートだぜ」ナデナデ

速吸「提督さん……」ホッ

金本「で、――――――下着は何を着てるのかな?」グフフフ・・・

速吸「て、提督さん!?」ビクッ

金本「冗談だよ、冗談。“先輩アルバイター”な お前だったら軽くあしらっていただろう、こんなの」

速吸「……もう」

金本「なんにせよ、帰ってきてくれてよかった」

金本「たとえ、どんな姿に成り果てても、俺とお前の二人で育んできたものが今も残り続けているのなら何だっていいさ」

金本「おかえり」ニコッ

速吸「ただいま、提督さん!」ニッコリ

金本「(まあ、俺としては素直で普通の娘はあんまり好みじゃないんだけどな。だから、“先輩アルバイター”の時の方が好みだったんだけど)」

金本「(しかし、――――――ということは、すでに大本営は艦娘の容姿をある程度 好きに整形・加工する技術を得てしまったということなのか)」

金本「(たしか、同じジャージ姿の“一般人”の居候が言うには――――――、)」

金本「(【艦娘】もまた 本来は人の形を持たない存在――――――故に、一度広められたイメージを依代に姿形が次第に定着していく)」

金本「(つまり、大本営は《補給艦:速吸》を“後輩マネージャー”として広めようとしたわけなのか)」

金本「(まさか、そこまで艦娘の生態の解明が進んでいるとはな…………社会の裏側でのガイノイド技術の発展もあるのか)」

金本「(いや、“特地”【魔界】の秘境で何やら胡散臭い実験が行われているとも言うし、何よりも【魔力】を導入した“魔科学”が急速に発達してきているとも聞く)」

金本「(――――――これは将来 一波乱ありそうだな)」

金本「(これまで俺に対して比較的従順だった大本営がこんなささやかな反抗をしてきたということは――――――)」


※あくまでも これは非公式の二次創作です。やや現実と仮想が入り混じったメメタァな物語性となっていますが、あくまでもフィクションです。






金本「――――――というわけで、」

金本「“プレゼンター”の提案する艦娘の目安が“2016年までに実装されないだろうマイナー艦”ということでしたが、」

金本「見事に、《水上機母艦:瑞穂》《補給艦:速吸》が実装されちゃった」テヘッ

金本「一応、《ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦》《香取型練習巡洋艦》も実装されてヒヤヒヤしていたのに――――――、」

金本「《飛行艇母艦:秋津洲》という扱いの面倒な艦の提案を後回しにしておいてよかったぁとか思っていたのに――――――、」

金本「次のイベントで まさか本当に“どう考えてもどうしようもない戦力外のマイナー艦”が実装されてしまったことが遺憾だそうです」

金本「“プレゼンター”の主張は昔から一貫して『《潜水艦》を増やせ! “でち公”を楽にして差し上げろ!』ってわけですから」

金本「しかしながら、性格や容姿のイメージはそれほどハズレていたわけではなく、」

金本「《瑞穂》は隠れ巨乳と泣き虫を矯正して、現在 一般提督が目にすることができる姿になっただけという軽い修正で済み、」

金本「《速吸》は“先輩アルバイター”から“後輩マネージャー”に幼児化しましたということで済んだ。学生にとって身近な印象があったからよし」

金本「つまりは、傷口が浅い 修正可能な提案内容だったということよ。あー、よかったー」

金本「でもさぁ――――――いや、これはさあ、性質上 しかたのないことなんだけどさ、」

金本「俺のところの艦隊が専門的に扱っている【特務艦】が実装されていく様を見ているのは嬉しいような寂しいような感じもしてな……」


金本「いや、違うんだ。そうじゃない」


金本「俺が運営に求めているのは、【特務艦】が無理なく本来の役割と性能で活躍できる舞台なのだ!」

金本「何なのよ、これまで実装されてきた【特務艦】の特殊能力の微妙さはよぉ!」

金本「《練習巡洋艦》なんて経験値ブーストにならない名前負けの肩透かしだし、《潜水母艦》にいたっては特殊能力無しの純然たる弱キャラだぞ!」

金本「《水上機母艦》に分類された《飛行艇母艦:秋津洲》に至ってはもう……言葉が見つからない。かつて“軽巡以下”だった《重巡》みたいな散々な扱いだ」

金本「だからな? 『【特務艦】を主力艦と一緒に最前線に出すな』って言ってんだ!」

金本「せめてさぁ、『【支援艦隊】に組み込んでも効果を発揮する』とかでいいじゃん、前線補給なんてさ」

金本「あ、そうそう、こっちですでに提案してある【前線補給】についてなんだけど――――――まあいいか。今回の《速吸》実装で若干の変更があるからさ」

金本「具体的な変更については第10話あたりで説明されるだろうから待っていてくれ。まずは【海軍総隊】の説明が先だからさ」メメタァ

金本「けど、まさか《洋上補給》なんて新装備を実際に《速吸》が持ってくるだなんて、ますます――――――」

金本「とにかく、公式と素人の提案内容のすり合わせで忙しくなるな~、これぇ」

金本「ま、そんな感じ。ちょっとは衝撃が走ったけど、致命的というほどでもなかった――――――」

金本「あと最後に、全体的に今回の実装艦たちは時報で未実装艦のことをつぶやきまくっているから、」

金本「“プレゼンター”としても、歴戦の提督たちも、次の実装艦について予想が立てられるからありがたいそうな」

金本「ま、俺としては何が次に実装されようが何だっていいんだけどな(――――――俺様の駆る《◯四》のぶっといのが次から次へとぶっ刺さるだけよ!)」

金本「大事なのは、――――――提督も艦娘も【母港】に帰ってくることなんだからな」

金本「それじゃ、引き続き【物語風プレゼン】をよろしくな。パワーアップした【海上陸戦機動歩兵】のお披露目が待ち遠しいぜ」


――――――→ 答え合わせ3 特務艦ラッシュの影で -プレゼンター、破れたり- 完



余談 新人さん 『司令部』へ いらっしゃい -新提督 募集のお知らせ-


司令部「さて、果たして何人の提督や提督候補生、その関係者たちがこの【物語風プレゼン】を見てくださっているかは定かではありませんが、」

司令部「ここで少し『司令部』に新しい提督を何人かお招きしたいと思い、お知らせいたします」

司令部「無ければ無いで問題ありませんが、本文やキャラクターを作成している“筆者”としては、これから登場させる提督たちのアイデアストックが心許なく、」

司令部「不甲斐ないことですが、【これ】をご覧になってくださっている皆様方からアイデアを募集しておきたいと思った次第です」

司令部「あらかじめ断っておいた通り、アイデアをコメントしてくださっても隔絶投稿のために即答はしかねるのですが、」

司令部「“筆者”や“プレゼンター”としましては、定期的にスレの反応や質問の確認のために見返して必ずコメントを拝見させていただいております」

司令部「返事は無くても、次の投稿が遅くても、“筆者”はスレ落ちさせず生存報告もしっかりやって必ず完走させることを誓いますので、」

司令部「もし、このやる気のない募集からアイデアを提供してくださる方がおりましたら、遠慮無くコメントしてみてください」

司令部「お礼は満足にできないと思いますが、みなさんの新提督には本作の主人公である4提督の次くらいに活躍する程度の待遇を精一杯させていただきます」

司令部「では、“筆者”がこれから登場させる予定の新提督のサンプルを提示いたしますので、それを参考にしてアイデアを提供してくださると助かります」

司令部「基本的に必要なものは4点――――――」


『提督名(艦娘と同名は禁止)』『秘書艦(複数可)』『艦隊運用のコンセプト』『【~艦これ~】ユーザーとしての経緯や経歴』


司令部「以上の4点が押さえられていれば、短くても形にしてみせますので、どうかよろしくお願いします」

司令部「出演枠は7枠以上はあるので、たぶん最低限の情報が揃っていれば全員出せると思いますので、振るってご応募ください」

司令部「なお、当然ながら“筆者”の物語の都合と“プレゼンター”の提案の内容を兼ね合いもあって、」

司令部「明確に仕様に書かれていない特徴や部分はこちらで勝手に付け足して【物語風プレゼン】に組み込ませていただきます」

司令部「その最もたるものとして、第9.5話にて新提督それぞれのバックグラウンドを専門的に描く予定です」

司令部「どうしても『こういうキャラで出して欲しい』という方は“筆者”にわかるようにいくらでも情報を付け足してくださいませ」



“筆者”がこれから登場させる予定の新提督の一例

提督名:北神提督
秘書艦:大井っち ※先行登録特典
コンセプト:細けぇことはどうだっていいんだよ。ま、なるようになるさ。
経緯・経歴:超火力・ロマン砲に全てを賭けた運ゲーで難関海域を突破してきたという【~艦これ~】のゲーム性に割りと噛み合った思考と強運の持ち主

-----------------------------------------------------------------

具体的な『司令部』の提督陣の空き枠(メンバー固定とは言っていない。入れ替えも検討)

X:清原提督
X1:
X2:
X3:
x:“りう”← 物語と身分の都合上【海軍総隊】には参加せず

Y:金本提督
Y1:(兵器としての艦娘の扱いに反発して上層部に目をつけられた提督)← ()の設定が重なる新提督がいれば当確です。
Y2:
Y3:
y:剛田将校

Z:朗利提督
Z1:高橋提督
Z2:立花提督
Z3:
z:愛月提督

W:石田提督 …………※W組は【海軍総隊】の内容説明の必要性からメンバーは固定。募集した新提督は彼らぐらいの待遇と扱いになる予定。
W1:加藤提督
W2:福島提督
W3:小西提督
w:左近提督


登場予定(未配置):北神提督、(同一艦娘とジュウコンしまくる提督)、(ただ『おにいちゃん』と呼ばれたい人生だった提督)












ここから先は物語風プレゼントはまるで関係ない超番外編となります!

注意:本来のプレゼンとはまったく無関係のこの二次創作独自の世界観と筆者の趣味で交じり合った独自展開となります。
→ よって、プレゼンの提案内容や本文にのみ関心がある方には蛇足でしかないので読み飛ばしてもらってかまわない。
→ あくまでも、詳細な設定が公式でぼかされている【艦隊これくしょん】の世界観に対する素人による一意見でしかない。
→ また、『解体すれば普通の女の子になる』という説には筆者は真っ向から反対しているので“艦娘∈人間”の考え方をしている方には目の毒な内容です


超番外編はその名の通り“超番外編”であり、【艦これ】の二次創作である この【物語風プレゼン】の趣旨に反する、
この世界観独自の拡がりを描いた三次創作に近いものとなっております(二次創作の中で自ら二次創作している扱いである)。
これまでの物語風プレゼンに期待している方々はスクロールバーを使って飛ばしていってください。

超番外編は次のレスからスタートし 終わったら直後に白紙を挟み、白紙を目印にスクロールをして、どうぞ。

なお、純粋に本編だけを読みたい人のためにトリップを変えていきますのでご了承ください。










超番外編3 移民ラッシュ -これから考えていくべき“新人さん いらっしゃい”と“おかえり ベテランさん”-

――――――2015年5月


「オヤカタ!」
「オヤカタ~!」
「おはよう、オヤカタ! 今日は何をするのかな?」
「いかがいたしましょうか、オヤカタ様」
「ガチャァガチャァン!」


金本海軍提督”「また【ここ】に来る機会があるとはな。ほほう、活気に溢れている」

剛田陸軍将校”「そうだな。前よりもずっと発展しているな」

本多陸軍大将「ようこそ、ご両名。遠路遥々、お待ちしておりました」

井伊陸軍少将「まったく、お国のため、陸海合作のためとはいえ、お互いよく頑張ってますね」



――――――ここは【魔界】。この世とは異なる摂理によって育まれている未知なる世界である。



皇国との秘密の国交が結ばれた【王国】の開発・発展のために【魔塔】建築のための移民団が皇国より派遣され、

その移民団の多くが【深海棲艦】によって海上封鎖されたことにより立場を失いつつあった皇国陸軍によって構成されていた。

彼らの任務は、【魔界】という現世とは隔絶された地域において食糧・資源・物資の生産を行い、

【深海棲艦】による海上封鎖によって苦境に立たされている輸入立国である本国に物資を送り届けることであった。

そして、土地を提供してくれた【王国】との共存繁栄のために陸軍兵士のほとんどが【オヤカタ】として【魔塔】建築に精を出し、

【建姫】たちを率いて【探索】に乗り出し、今日も汗水垂らして働いた後に【浴場】で一日の汗を洗い流すのであった。

そこは人類の天敵である【深海棲艦】の脅威から完全に解放された 可能性に満ちた未知なるフロンティアが広がっており、

派遣された多くの者たちが例外なく伸び伸びとしており、さながら戦前の“満州の大沃野”を思い出させる活気に満ちていた。


『司令部』所属の斎庭鎮守府の金本提督と、彼に協力して陸海合作を推し進める陸軍船舶司令部の剛田将校は以前にもこの【魔界】に訪れていた。


さて、2015年度の新年度がスタートし、なぜ彼らが改めて【魔界】を訪れることになったのかと言うと、

とある組合の御触書(=有志による非公式情報のまとめ)が評判だという情報を得て、

現地への視察とこれからの陸海合作に必要な設備の確認も兼ねて改めて訪れていたのである。


――――――是非とも読んでみよう! 【オヤカタ】でなくても、そうだった者でもきっと感動があるはずである。


――――――――――――

俺タワー攻略まとめ Wiki*  復帰オヤカタ向け情報
http://wikiwiki.jp/oletower/?%C9%FC%B5%A2%A5%AA%A5%E4%A5%AB%A5%BF%B8%FE%A4%B1%BE%F0%CA%F3
Last-modified: 2015-05-02 (土) 21:36:15

                         おかえり、俺タワーへ。
   ∧_∧ やあ              このエーテルはサービスだから、
   (´・ω・`)       /           まず飲んで落ち着いて欲しい。
  /∇y:::::::\   [ ̄ ̄]          うん、「新要素がいっぱい」なんだ。済まない。
  |:::⊃:|:::::::::::::|   |──|           代理一号も処刑されたって言うしね、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 謝って許してもらおうとも思っていない。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|    でも、久しぶりに君のタワーを見たとき、君は、
    ∇ ∇ ∇ ∇      /./|   きっと言葉では言い表せない

    ┴ ┴ ┴ ┴     / / .|   「ときめき」みたいなものを
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/   |   感じてくれたと思う。殺伐とした世の中で、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     |   そういう気持ちを忘れないで欲しい
   (⊆⊇) (⊆⊇) (⊆⊇)      |   そう思って、このページを書いたんだ。
     ||    ||    .||       |   
   ./|\  /|\  /|\          じゃあ、説明をしようか。


――――――――――――


※【艦隊これくしょん】は開発:角川ゲームス、【俺タワー】は開発:マーベラスです。両作品間にはまったく何の繋がりもございません。




――――――とある組合の御触書(=有志による非公式情報のまとめ)を読んで、


金本”「へえ、こりゃ凄いな……!」

剛田”「ああ。【王国】も本気だ……!」


1,ゲーム画面下のシリアルコード入力画面からコードを入力した時点で入手可能な強力な【建姫】の実装


金本”「まず、【~艦これ~】ユーザーである俺が感動したものがこれだね」メメタァ

剛田”「《神種:コンテナクレーン》だっけ? しかも、コードの使用期限は無期限だから実質的にユーザー全員への配布だぜ、こりゃ!」メメタァ

本多「ええ。これから【オヤカタ】となる者にとっては心強い味方となります」

井伊「でも、【~艦これ~】で言えば《戦艦クラス》のユニットをいきなりもらうわけですから、いくら強力でもバンバン出していけるわけでもないんですがね」メメタァ

金本”「けど、性能はピカイチなんだろう?」

井伊「それは間違いなく。戦闘でも建築でも活躍できる万能さですよ」

井伊「序盤から《神種》の圧倒的優位性を活かして戦闘に貢献し、更には低レベルながらも建築でも腕を振るって【魔塔】建築のスタートを補助する――――――」

井伊「【進化】後の《メガコンテナクレーン》になれば、あらゆるステータスとスキルが高水準にまとまっている万能型へと成長することが確認されています」

金本”「そいつはいいな! 無駄がない上に最後まで使っていけるだなんて 最高だな、おい!」

剛田”「そういった役割の艦娘は今までいなかったのか?」

金本”「残念だが、今のところは任務報酬として得られる艦娘ぐらいだな、全員配布に近い扱いのは」


任務報酬で得られる【艦娘】
A1:駆逐艦:白雪、B5:駆逐艦:深雪、B6:軽巡:龍田、B10:正規空母:赤城、D8:ドイツ駆逐艦:Z1


剛田”「…………戦力としては《正規空母:赤城》以外はあんまりだな、こりゃ」

金本”「いや、最初はとにかく【資源】がないから簡単な任務で得られるこいつらは意外と頼りになるぞ」

金本”「まあ、《コンテナクレーン》とは逆に主力から裏方に滑り落ちていくのがほとんどなんだけどね」

本多「しかたありますまい。《駆逐艦》はあくまでも“水雷駆逐艦”であり、巡洋艦や戦艦が相手するには大袈裟過ぎる敵を追い払うためのものですからな」

金本”「けど、『序盤に手に入って最後まで主力として使っていける』というこの中では最大の利点を持っている――――――、」

井伊「ああ、――――――“ボーキサイトの女王”ですか?」

金本”「そう、《正規空母:赤城》」

金本”「ボーキサイトの使い道や出撃コストを意識していない 提督なりたてにとっては赤城がもたらした衝撃は計り知れない」

本多「必ず手に入る空母が《一航戦:赤城》ではなく、《軽空母:鳳翔》でしたら印象も相当変わっていたでしょうな……」

井伊「実際には《正規空母:加賀》の方が高コストなのに、こればかりは第一印象――――――いわゆる“思い出補正”の最大の被害者ですよね」

剛田”「ええい! 二次創作における《一航戦:赤城》の大食らいだの悪食 設定は見飽きたわっ!」メメタァ


2,修練場


剛田”「――――――寝てる間に経験値:3000 稼げる施設」メメタァ

金本”「こいつはいいな。1回だけなら『長時間 遠征でたった経験値:3000』といった感じだが、」

金本”「確実に経験値:3000 稼げるという点では、毎日使っていく分には10日で3万だし、馬鹿にならないぞ」

本多「しかも、新人応援キャンペーンで獲得経験値:10倍の時期もございましたから」

剛田”「な、なにぃいいい!? 1回で経験値:3万だとぉおおお!? 10日分の経験値を一気にぃいいいいい?!」

井伊「ケッコンカッコカリのための最後の10レベル分を上げるのにあくせくしている提督たちからすれば、喉から手が出るほどのシステムですよね」



3,時の黄金境


金本”「おお! 『過去のイベント限定だった建姫が捕獲できる』エリアとな!?」

井伊”「しかも、『経験値が高い雑魚モンスターが大量出現する』エリアだってな!?」

本多「ええ。このエリアを開放するアイテムもデイリー依頼で手に入りますゆえ、コレクションの楽しみが広がりました」

井伊「とは言いましても、イベント限定建姫に、質の良い狩り場、非限定エリアという一見 完璧に近いシステムなんですけれど、」

井伊「1回辺りのチャンスはたったの5分で、しかも【捕獲】にも必要な資材量がとんでもなく多いという問題がありますね」

井伊「まあ、月の小遣いを馬券や宝くじに費やす感じで回していけばいいんじゃないんですか?」

井伊「我らが大本営はイベント実装艦娘の一般実装を渋っていますから、そのことを思えば可能性が与えられただけでも万々歳でしょう?」メメタァ

金本”「そうだな。俺には贔屓にする艦娘を選べるだけの実力と権利を有してはいるが、それができない提督たちが他に大勢いることを考えればな?」

剛田”「ああ。『可能性が与えられた』だけでも【王国】は相当に呼び込みに力を入れているな」



4,季節限定スキン


金本”「そういえば、【俺タワー】ではユーザーインターフェースが季節のイベントによって様変わりするんだったな」メメタァ

井伊「ええ。過去のイベントで実装された季節限定インターフェーススキンを【問屋】で購入できるようになったんです」

剛田”「それはいいな! 【~艦これ~】だとインターフェースの季節毎の変更はないけど、限定グラフィックがあるからそれに相当するな」メメタァ

剛田”「いいねぇ! 艦娘のバレンタインデー仕様 可愛かったからいつでも見られるようになったら最高だよな」メメタァ

剛田”「図鑑に一応 登録されるけれど、雰囲気ぶち壊し覚悟で年がら年中 クッキー焼いてる姿で戦場に赴かせるのも乙ってな」ニヤニヤ

金本”「いやいや、“悪飯艦”をいつでもバレンタインデー仕様にしておけば、あの化学兵器で海域の敵を一掃できるんじゃね?」ニヤニヤ

井伊「食べ物を粗末にしない!」コラー!

本多「ただし、これはあくまでも有料コンテンツであり、UIと特別ボイスはそれぞれ別課金でなのでご注意を」メメタァ

剛田”「いやいや! 『優良コンテンツ』の間違いなんじゃない? 俺はそう思うよ」


――――――総評


金本”「――――――道理で、前 来た時よりも大発展してるわけだ」カチャ ――――――【缶コーヒー】のフタを開ける。

剛田”「【王国】が全力で【オヤカタ】のサポートをしているわけだからな。働きやすい環境には人が多く集まるわけだよ」

剛田”「それに対して、大本営という組織は昔から硬直して…………」ゴクゴク・・・ ――――――【缶コーヒー】を飲み干す。

金本”「ああ、そうだな」ゴクゴク・・・

剛田”「他のところはこうやって初心者救済キャンペーンもガンガンやって、ユーザーインターフェースもどんどん改良が加わっているというのに、」メメタァ

剛田”「相変わらず、【擬人化ブラウザゲームの元祖様】は貫禄十分でもところどころで時代遅れの古臭さが拭いきれんな……」

金本”「俺としては特に《練習巡洋艦》の扱いが気に食わない」

剛田”「ああ。いつまでイベント限定艦娘にしておくんだよ、“カトリーヌ”をさ?」 ※2015/06/26【中部海域3:グアノ環礁沖海域】にて【ドロップ】可となりました

剛田”「あの程度の特殊能力じゃ、ベテラン提督たちからはポイ捨てレベルだぜ?」

剛田”「だったら、初心者救済措置として序盤に入手できるようにしたってバチは当たらないと思うぜ?」

剛田”「序盤だったら《練習巡洋艦》でも活躍できるし、愛着だって湧くし、自然と練度もあがって特殊能力も活かしやすくなるってもんよ」

剛田”「――――――宝の持ち腐れだ」

金本”「どうも大本営はこういったところの柔軟性に欠けるきらいがあって嫌になるな。トロすぎるぜ」

剛田”「ああ。まったくだ。あの程度の特殊能力でも序盤で多用できれば重宝されたろうに」

剛田”「だが、だからこそ学ぶべきものがあったわけだ」


剛田”「この世はCS――――――ConsumerSatisfactionをどれだけ満たせるかの競争社会の真っ只中なんだよな?」


剛田”「だったら、他を参考にして取り入れられるところはどんどん取り入れて、より良いサービスを提供できるようにならないとな!」

剛田”「後発はよく【~艦これ~】を研究して積極的に改良をしているよ。ボリュームに関してはさすがに“元祖”の重みには敵わないけど」メメタァ

剛田”「そして、俺たち軍人だって、効率良く目的を果たすための研究と訓練は欠かせないんだからさ」

金本”「ああ。そのとおりだとも」

金本”「で? 俺たちが標榜する“陸海合作”のために必要な装備の開発はちゃんと進んでるんだろうな?」

剛田”「それを確かめに来たんだろう?」


――――――【魔塔】建築を応用した“展開式制圧陣地”の完成度を確かめにな。


金本”「……いよいよだな」

剛田”「ああ」

金本”「【海軍総隊】制度のおかげで、これまで書類上でも難航していた陸海合作の実現が猛スピードで追い上げてきているぞ」

剛田”「まったく、“海軍のお奉行様”には敵いませんな」

金本”「ああ。まさしく天才だな、――――――石田提督は」

剛田”「けど、憲兵としての内地勤務だけで将官に登りつめた“陸軍の内与力”も負けてないぜ?」

剛田”「さすが本多大将殿が目をつけただけあって、【王国】の発展や治安維持の面でも圧倒的な手腕を発揮してくれたみたいだ」

金本”「そりゃそうだろうよ。【王国】は皇国じゃないんだし、危険がいっぱいなんだからな」

剛田”「しかし、こうやって新しい形や枠組みができあがっていく中で失われていくものや置き去りになっていくものがあるんだな」

金本”「そうだな。けど、それが世の常だろう?」

金本”「――――――諸行無常」

金本”「『変わり続けることだけがこの世でたった1つの不変の真理』だって、西暦が始まる前から目覚めた御仁がおっしゃってましたし」

剛田”「形あるものはいつか廃れ、滅び消え行くのみ…………」

剛田”「けど、その一方で新しいものも同時に生まれてもいる…………」

金本”「なぁんか、らしくないこと言っているよな、俺たち」ハハ・・・

金本”「それに、どうせ俺たちの一生も、俺たちが命を賭けてやろうとしていることも永遠じゃないのにな……」

剛田”「それだけ今 俺たちは命というやつに向き合っているからなのかもしれないな」

剛田”「俺たちは、皇国は、あの敗戦以来 核の傘によって守られて戦争を忘れて久しい。そして、戦争ヒステリーが蔓延してしまった」

剛田”「そんな中、人間とは似て非なる 艦娘たちが戦い忘れた人々のために戦場で玉と砕けていっているのだ」

剛田”「あんな幼気な少女たちが戦っているのに大人たちは見て見ぬふりを繰り返してきた」

剛田”「そんなのを嫌って、俺たちは不戦不殺の禁を破って戦いの海へと繰り出していったんだ」

剛田”「そして、【ここ】にいる皇国からの移住者たちを見てみろよ」

剛田”「見ろよ、――――――あの のびのびとした晴れやかで汗が光る笑顔をさ」

剛田”「やはり、栄光は自分の手で掴まなければ心は満たされない」

金本”「だな。だからこそ、人間自らの手で人類の敵と戦うことに喜びがあるんだろうな」

剛田”「けど、俺たちは陸海合作の推進者として軽々しく最前線に飛び出していく蛮勇はもう許されない。――――――そのことを忘れるな」

金本”「わかってるさ、そんなこと、――――――全て」

金本”「俺たちはもう戻れない」


――――――俺たちの中にある可能性のフロンティアを征服するその時まで!


――――――→ 超番外編3 移民ラッシュ -これから考えていくべき“新人さん いらっしゃい”と“おかえり ベテランさん”- 完




というわけで、【俺タワー】の話でした。【俺タワー】にあって【~艦これ~】にはない良質なサービス内容の数々でした。
基本的に【~艦これ~】の反省点を踏まえて、更にはユーザーからの要望にも即時対応の姿勢なのが感心であり、
イベントや優遇措置も積極的に開催し、定期メンテナンスも毎週という頻度で行っているぐらいにユーザー対応に熱心なのがうかがえる。
特にそれが顕著なのが、《マルチサンダーS》のキャラクターに違和感を覚えた多くのユーザーに応えて《マルチサンダーS(亜種)》の実装したことであり、
『週刊ファミ通 2015年07月23日号』の付録のシリアルコード入力限定の【建姫】として無期限配布を行っている。
その他にも、新人オヤカタ歓迎キャンペーンとして、期間中ログインで配属される《ミニ油圧ブレーカー》を実装しており、
新米オヤカタにはありがたい性能の序盤のサポーターを惜しげ無く 無料配布している大盤振る舞いも見逃せない。
【~艦これ~】も少しずつ変化を積み重ねって充実していき、順々に新たなサーバが実装されて新人提督が多く着任していくが、
新人歓迎キャンペーンみたいな優遇措置は一切見られず、その新人指導にうってつけの《練習巡洋艦》がいろいろザンネンな仕様である。
そういう意味では、【俺タワー】の開発陣の技術力とサービス精神は秀逸と言えることだろう。

ただし、【俺タワー】は『キャラゲーなのにキャラクター談義がまるで燃え上がらない』という擬人化ゲーとしては致命的な弱点がある。
実際に画像検索や画像投稿サイトでどれだけ【俺タワー】関連の絵が見つかることだろうか?
一方で、擬人化ゲームの雛形となった【~艦これ~】はもちろん、【とうらぶ】の勢いは物凄いものである。
【俺タワー】はちゃんとキャラクターもコンスタントに増えて、新システムの導入や改良にも熱心であり、
【~艦これ~】や【とうらぶ】に比べると非常に開放感のあるライトなインターフェースでとてもいいのだが、
キャラクターゲームとしてはやや物足りない――――――キャラの印象も薄味なものになっているのが玉に瑕だろう。
擬人化のモデルが【軍艦】だったり、【刀剣】だったり、【城郭】だったり、それだけで歴史性やドラマを感じられる素材ならば共感を持たれるのだろうが、
【建姫】のモデルは【工具・重機】という非常に身近でありふれているようでニッチな層しか興味を持たないものがモデルであり、
かつ ファンタジー風味のデザインなので元ネタの印象が更に薄まっている。
それが悪いというわけではないが、明らかに【建姫】たちのキャラクター性が薄いという印象が拭えず、
その原因の1つとしては『【建姫】同士の掛け合いがない』ことによる世界観の拡がりが足りないことが挙げられるだろう。
これがかなり重要で、【建姫】たちは【オヤカタ】への応対しか見せないので、同じ【建姫】同士でどんな一面を見せるのかがまるでわからないのだ。
また、【工具・重機】なので歴史性がなく、キャラクター間の繋がりもほとんど予想できないのが痛い所だ。
【~艦これ~】【とうらぶ】がなぜあれだけ人気なのかを分析してみれば、彼らだけで独自の物語が成立する・好きに妄想できるところが大きい。
実際に【提督】という存在を除いても、【艦娘】だけで【艦これ】のいろんな物語が描いていけることは容易に想像がつくであろう?
なので、キャラクターゲームなのに【建姫】にはキャラ設定が表層的なものしかない【俺タワー】は攻略談義ぐらいしか盛り上がらない状況に陥っているのだ。
キャラ個人の日常会話や掛け合いを実装してユーザーに見せてやるべきだろう。キャラ談義しようにも追求しようがないのが【俺タワー】の弱点だ。
せっかく【~艦これ~】にはない強みがたくさんあるのに、肝腎なところの掘り下げが一切なく、システムばかり追加されても敷居が高くなっていく一方である。
擬人化ゲーである以上は、キャラクターだけで客引きできるだけの魅力を与えてやらなければ、将来的にすぐに廃れていってしまうのは目に見えている。

システム開発力や対応力は随一と認めるので、今度は他の擬人化ゲーにはないほどのキャラクター展開をお願い申し上げます。




2015/09/03 - 09/24:一周年記念「第1回建姫総選挙」開催中!


と思ってたら、何やらそれっぽいイベントが開催されました。
ついでに、例の何度目かわからない修練所獲得経験値10倍キャンペーンや時の黄金境キャンペーンも開始されている。
雛形となった【~艦これ~】とくらべてユーザー登録数やサーバの拡張の勢いにとぼしいが(現在、320万人の提督が鎮守府に着任)、
それでも2015年9月現在――――――2014年9月2日にサービス開始となって40万人以上のオヤカタが着任していることを考えると、
立派に健闘しているのでこれからの展開に期待である。


超番外編1 浪速のことは 夢のまた夢  -この命 果てても私が御守りします!- 終章

――――――謎の空間


コツンコツンコツン・・・プシューッ!

石田”「――――――!」

石田”「………………」

石田”「――――――これが“未来人”か」


石田司令が辿り着いた先に見たものとは――――――。


石田司令はこの世のものとは思えない塵一つ感じられない清潔感を超えて無機質で拒絶感すら覚える白いだけの空間を進み続けていた。

島原半島の雲仙岳の峰の1つ:普賢岳の隣の――――――遥かな未来となる【現代】において“平成新山”と名付けられる場所の地中深く、

石田司令は【島原の乱】を阻止するために その元凶となった島原藩主:松倉豊後守の秘密を追って ここまでやってきていた。

そして、石田司令が踏み入れた白の空間とは、なんと山中深くで光り輝く巨大なホールに格納されていた気球船らしき謎の施設であった。

空間の中心となる巨大な卵のような施設や天井、壁面――――――その空間全てに光を反射する鏡面コーティングのようなものが施されており、

雲仙岳の地下でありながら光に満ちた空間は見る者に興奮を覚えさせる一方で、息を呑ませるような異様さも放っており、

なぜ【寛永時代】に このようなものが存在するのか――――――、なぜ雲仙岳の地中深くにこれが存在しているのか――――――、

石田司令は落ち着いて目の前に現れた謎について解明し、目的となる松倉豊後守の秘密に繋がる手掛かりを求めて 気球船へと進入するのであった。


石田”「なるほどな。【西暦23世紀】から【寛永時代】にやってきたというわけか……」

石田”「【西暦23世紀】でも我が皇国や文化は存続し続けているようだな」

石田”「日本語がこうして使われ続けているとなると そう判断せざるを得ないな」ピッピッ

石田”「よし。基本的なインターフェースは21世紀の高度情報社会で確立されているから 俺でもこの端末も扱えるな」カタカタカタ・・・

石田”「だがやはり、【西暦23世紀】から来た割りにはセキュリティがあまりにもお粗末すぎる気がするな」チラッ


未来人”「」 ――――――カプセルの中に人が寝静まっている。


石田”「冷凍睡眠装置か何かは知らない。【遥かな未来】においてこのタイムマシンがどれだけの価値を持っているのかも俺は知らん」

石田”「あるいは、【この時代】に“平成新山”となる山頂の地下にまで人が来るとは思っていなかったのかもしれないが、」

石田”「――――――結果はこの通りだ」カタカタ、ピッ!


未来人”「」プィーン! ――――――カプセルが開いた。


石田”「………………」

未来人”「」

未来人”「………………」

未来人”「ん……」パチパチ・・・

未来人”「あ…………」(紺色のぴっちりインナースーツを来た少年)

石田”「お目覚めのようだな」

未来人”「あ……!」

石田”「最初にこれだけは訊かせろ」


石田”「貴様が松倉豊後守を操っていたのか?」ジロッ


未来人”「!!」

未来人”「あ、ああああ!」ゴトン! ――――――勢い良くカプセルから飛び降りるも足腰が立たない!

未来人”「あぁああああ…………!」ズルズル ――――――そして、腹這いになりながらその場から必死に逃げ出そうとする。

石田”「答えろ!」シュッ、ドゴッ!

未来人”「あ、あぅううう……!」 ――――――しかし、石田司令はすぐに逃げる背中を踏み押さえるのであった。

石田”「命まではとらん。だが 答えなければ、死ぬことのほうがマシだと思える痛みを与える」ググゥウウ!

未来人”「あっ、あああ!」

石田”「答えろ。お前は【西暦23世紀】から【寛永時代】まで来て 何がしたかったのだ?」ジロッ

未来人”「うぅううう…………」 ――――――逃げ出そうとするものの、完全に背中をとられて動けない!

未来人”「あぁ…………」 ――――――そして、抵抗を止めたのであった。

石田”「それでいい」





石田”「――――――【検非違使】?」

艦攻妖精”「………………」ジー

未来人”/検非違使”「そ、そうだよ。ぼ、僕は“歴史修正主義者”たちを討伐しにやってきた正義の味方だ……」

石田”「“天皇の使者として非違を検める者”を名乗る割には ひ弱な身形だな」

石田”「歳はいくつだ?」

検非違使”「ま、まさかこの僕を子供だと思っているのか!? 僕は16の立派な大人だ!」

石田”「16で大人を名乗るようになっているのか、【23世紀】では? ――――――大したものだな」ヤレヤレ

石田”「それで? タイムマシンでやってきて“歴史修正主義者”を討伐しにやってきた貴様が何故眠りについていたのかを説明してもらおうか?」

検非違使”「………………あぁ」

石田”「言え。“歴史修正主義者”とやらを討伐しに来たというのなら、それは具体的には誰のことを指しているのだ?」

検非違使”「そ、それは…………」

石田”「…………」

検非違使”「…………わからない」

石田”「…………?」


検非違使”「だ、だって、こんなこと初めてだったんだもん!」


検非違使”「僕たち【検非違使】の目的は“歴史の保全”――――――」

検非違使”「【西暦23世紀】にタイムマシンが完成したんだけれど、」

検非違使”「それを悪用しようとしている“歴史修正主義者”の影響を完全に排除して、」

検非違使”「本来あるべき歴史の姿を保たせる崇高な使命があるんだ……」チラッ

石田”「全てを話せ。望まぬ眠りに就いていた貴様を目覚めさせてやったのだ。本来の使命に戻れることに恩義を感じるのならば全てを話せ」ジロッ

検非違使”「うぅ…………」

検非違使”「そ、それで、僕たち【検非違使】の使命は元々――――――、」

検非違使”「政府が『皇国の大神から神託を受けて選ばれた』って言い張ってる【審神者】たちが率いる討伐部隊:【白刃隊】が執り行っていたんだ」

検非違使”「そして、タイムマシンを悪用して歴史の改竄を行おうとする“歴史修正主義者”たちを【遡行軍】と呼んで、」

検非違使”「【白刃隊】と【遡行軍】の戦いは時代や因果を超えて果てしなく繰り広げられていたんだ」



石田”「ならば、貴様たち【検非違使】が【白刃隊】とやらに取って代わろうとしている理由は何だ?」


検非違使”「――――――!」

石田”「いちいち驚くな、16歳児。貴様が大人であったとしても、大人としては年季の積み重ねが足りない ただの若造でしかない」

石田”「ただ歳を食っているだけだと思うなよ、大人をな?」

石田”「さ、続きを言え」

検非違使”「はい……」

検非違使”「……それは【白刃隊】の中にも“歴史修正主義者”の影響を受けた者が現れたからです」

石田”「……だいたい予想通りだな」

検非違使”「え」

石田”「目的を同じくするはずの組織同士が敵対する時は、必ず元々の敵対者への内通や感化を疑って大義名分を得てから行われるものだ」

石田”「それで? 【白刃隊】とやらが信頼できないがために【白刃隊】をも“歴史修正主義者の一派”とみなして行動を開始したわけか」

検非違使”「そうです! そういうことなんですよ!」

検非違使”「【白刃隊】は手駒となる【刀剣男子】の意思を尊重しながら“歴史修正主義者”と戦っていると声高に言ってますけど、」

検非違使”「【刀剣男子】の中に存在する“歴史修正主義者”を肯定する危険分子の排除を行おうとはしていないんですよ!?」

検非違使”「中には、討伐すべき“歴史修正主義者”たちに手心を加えて見逃したなんて話なんかも!」

石田”「――――――【刀剣男子】」

石田”「待て。『手駒となる【刀剣男子】』と言ったな、さっき」

検非違使”「……何ですか?」

石田”「この時間テロ紛争とでも呼ぶべき戦いでは、【刀剣男子】と呼ばれる兵士たちを【白刃隊】のみならず、【遡行軍】【検非違使】も使っているのか?」

検非違使”「そうです。基本的にはどの勢力も戦力にしている大元は同じなんです」

石田”「ん?(――――――『大元は同じ』だと?)」

検非違使”「そして、武器に宿った魂に仮初めの肉体を与える能力を持った【審神者】なんです、このテロ戦争で戦っている人間は全員」

検非違使”「僕もその【審神者】――――――ただの【審神者】じゃない、“正義の審神者”なんです」

石田”「――――――【審神者】」

石田”「では、このタイムマシンで生産されている生体プラントで生み出されていたものは――――――」

検非違使”「…………【刀剣男子】ですよ。憎き【白刃隊】のやつとは違って【成り損ない】みたいな見た目になってますけど」

石田”「――――――【成り損ない】」

石田”「なら、皇国の大神に選ばれたとされる【白刃隊の審神者】によって生み出された【刀剣男子】とはいったいどんな感じなのだ?」

検非違使”「…………っ!」チッ

石田”「言え。貴様に古来 我が日本民族が大切にしてきた正しい倫理観と血脈が継承されているのならな」ジロッ

検非違使”「…………うぅ」

検非違使”「悔しいですけど、“隠れ歴史修正主義者”の【白刃隊】の【刀剣男子】は完璧なまでの人間といったぐらいの代物です」

検非違使”「一方で、“真性の歴史修正主義者”の【遡行軍】が創り出している【刀剣男子】は人の形をしているだけの化け物ですよ」

検非違使”「そして、僕たち【検非違使】の【刀剣男子】は“真性の歴史修正主義者”たちの【出来損ない】とは違って人間らしくはありますけど、」

検非違使”「“裏切り者共”の【刀剣男子】と比べたら、まだまだ完成度は低い代物ですよ」

検非違使”「ちぇっ! スペック上は【遡行軍】の【出来損ない】を一捻りできるだけの能力を持っていて、実際に【そいつら】の討伐は簡単なのに、」

検非違使”「“一番の曲者”の【白刃隊】の討伐は一向に進んでない――――――これじゃ正しい歴史が壊れちゃうよ!」

石田”「よしわかった。さっさと歴史の保全を果たすがいい」

検非違使”「言われなくても――――――!」



石田”「だが、この雲仙岳で【島原の乱】が誘発するように島原の民を生体プラントの生け贄にしているのはどういうことなんだッ!?」ギラッ


検非違使”「はああ!?」ビクッ

石田”「答えろッ!」ガバッ

検非違使”「あ!? あぁああああ………………」ジタバタ・・・

石田”「“歴史を保全”――――――そのために貴様らは【島原の乱】を史実通りに起こすために率先して住民の抹殺をしてきたと言うのか!?」グリリリ・・・!

検非違使”「し、知らない! 僕たちは確かに『【島原の乱】と“その後に起こる噴火”が史実通りに起こらなかった』という歴史の乱れを調査にやってきた!」ジタバタ・・・

検非違使”「そしたら、【島原の乱】の辺りで“平成新山”になる場所に何らかの影響があったっていう分析結果が出てぇ――――――!」ウウ・・・

石田”「………………」パッ

検非違使”「あぁ…………」ドテッ

検非違使”「あ」

艦攻妖精”「………………」ジロッ

検非違使”「…………何、こいつ? 小人?」アセタラー

艦攻妖精”「俺のことはどうだっていいだろう? ぼーっとしてたら また司令にやられるぜ?」ニヤリ

検非違使”「――――――!」チラッ

石田”「………………」ゴゴゴゴゴ

検非違使”「あぁ……、だ、だから、僕たち【検非違使】は【島原】に入ったばかりの松倉重政に近づいて――――――」アセアセ

石田”「…………『近づいて』?」ゴゴゴゴゴ

検非違使”「いぃ……」

石田”「言え。貴様は正義なのだろう? “歴史の保全”を司る正義の番人として これまでやってきたことを堂々と口にすればいい」ゴゴゴゴゴ

検非違使”「い、いや、だから、その…………」アセダラダラ

石田”「………………」ゴゴゴゴゴ

艦攻妖精”「………………」ジー

検非違使”「うぅうううううう、ああああああああああもう!」

検非違使”「だから最初に言ったよね?! ――――――『こんなこと初めて』だって!」

検非違使”「僕たちは“歴史修正主義者”たちが具体的な活動をし始める前の時間に割り込んで討伐して“歴史の保全”をやってるってのに――――――、」

検非違使”「だって、“歴史修正主義者”が活動した痕跡が全然見つからないんだよ!?」

検非違使”「そしたら、“歴史の保全”のために足りないことを自分たちで補わなくちゃいけないじゃないか! 常識的に考えて!」

検非違使”「僕たちは悪くない! 悪いのは松倉重政であって、松倉重政がしたことは永遠に歴史に記録されなくちゃいけないんだ!」

検非違使”「それに、雲仙岳の噴火だって起きなくちゃ“平成新山”が出来上がらないし――――――!」

石田”「…………そうか」ゴゴゴゴゴ!

検非違使”「ひ、ひぃいい…………」ドクンドクン!

石田”「………………」ゴゴゴゴゴ!

検非違使”「あ、あぁ………………」ビクビク

石田”「………………」ゴゴゴゴゴ!

検非違使”「うぅ………………」オロオロ

石田”「………………ハア」



石田”「わかった。貴様を許そう」


検非違使”「へ」

石田”「――――――許す。だから、さっさと【検非違使】の仕事をしろ」

検非違使”「あ、はい……」ホッ

石田”「安心するな。貴様が眠っている間にどうやら色々と取り返しの付かないことが起きているようだからな」ジロッ

検非違使”「あ、そうだ! あれから何年――――――? 他のみんなは――――――?」

検非違使”「誰もいないの!?」

石田”「ああ。貴様以外の人間は見なかった。ただ、雲仙岳の各所の生体プラントは今も稼働し続けていたぞ」

検非違使”「え!?」

検非違使”「確かに手駒となる【刀剣男子】の生産は必要事項だけれども、【ここ】じゃ“歴史修正主義者”たちが跋扈しているわけじゃないから別に――――――」ピピッ

検非違使”「あぁ!?」

検非違使”「――――――“鬼武蔵”ぃ! よくも僕を騙してくれたなぁ!」

石田”「――――――“鬼武蔵”だと?」

検非違使”「うわああああ! 僕たち【検非違使】の崇高なる使命を踏み躙ったなああああああ!」








※【刀剣乱舞】は開発:Nitro + です。【艦隊これくしょん】開発:角川ゲームスとはまったく関係ありません。
※【御城プロジェクト】は開発:DMMゲームです。【艦隊これくしょん】開発:角川ゲームスとはまったく関係ありません。
→ ただし、【艦これ】を雛形にして生まれたのは疑いようがないので二次創作としては楽しく使わせてもらいます。




石田”「――――――これで知っていることは全部か?」ジロッ

検非違使”「は、はい…………」シクシク・・・

検非違使”「あぁ僕は、僕はぁ…………」ポタポタ・・・

石田”「貴様の【検非違使】としての“歴史への干渉”の記録をまとめるとこうなるわけか」



――――――以下は、石田司令が辿り着いた【島原の乱】の真相である。










【23世紀の遙かなる未来】から“歴史修正主義者”を討伐するために各時代へと送り込まれる【検非違使】たち――――――。

“歴史修正主義者”は歴史の転換点において特定の人物の抹消 あるいは生存によって歴史を変えようとしていることが多く、

大抵の場合は“歴史修正主義者”たちによる過去改変が行われる前に割り込んで密かに始末するだけで解決とみなされてきた。

しかしながら 今回は、【島原の乱】が起きなかったこと、“平成新山”が発生しなかったことが観測されたのだが、

これまで歴史改変の原因となってきた“歴史修正主義者”たちの暗躍が見られないという 今までになかったイレギュラーな事態が発生したのだ。

だが、彼らは“歴史の保全”を第一とする正義の番人であることを自負する【非違を検める崇高なる御使い】であった。


――――――その決断に迷いはなかった。


つまり、あの悪名高き【島原の乱】を史実通りに起こさせるために【寛永時代】へと時間転移して活動を開始したのである。

そして、もう1つの問題である【島原】における雲仙岳の歴史的な火山噴火“島原大変”が起きなかった原因の調査を行い、

“平成新山”となる山頂の地下深くのマグマ溜まりを拠点として地震の発生と火山噴火をコントロールしようとしていたのだ。



――――――【島原の乱】にしろ、“島原大変”にしろ、それによって多くの尊い人命が失われる。


しかしながら、“歴史の保全”を第一とする【検非違使】としては【未来】への必要な犠牲として積極的に災害の発生を試みていた。

それ故に、【検非違使】たちは史実通りに【乱】が起きるように【島原】に入ったばかりの松倉豊後守に接触を図った。

築城名人でもある“五条の名君”松倉重政は幕府の一国一城令に従って【島原】にある旧 有馬氏の城郭を排して、

新しく【島原】を治めるのに相応しい居城を造り上げるために構想を練っていたところに、

【検非違使】たちは史実通りの10万石相当になる島原城の築城をするように勧めたのである。

すると、築城名人の松倉重政は『現在の【島原】の国力:4万石超では到底 築城と維持は不可能』と一蹴した。

何よりも『領民が苦しみ、領民たちによって支えられている我が身の将来的な破滅に繋がる』ので“そんな構想はありえない”と言い切ったのである。


――――――驚いたのは【検非違使】たちの方であった。


あの悪名高き松倉豊後守が領民を想い、真っ当な領国経営をやろうと言っていたのだから。

そして、【検非違使】たちはそれこそが【この時代】の歪みであると断定し、このままでは史実通りに【乱】が起きないことを危惧して、

なんと【未来】の技術を披露して、それを導入することによって石高がゆくゆくは10万石を超えていくことを示唆したのである。

【検非違使】たち【未来人】の思惑を知らない領民想いの松倉重政はこれによって自分が前 治めていた五条以上の素晴らしい領国が出来上がると信じこみ、

4万石相当の領国に10万石相当の明らかに不相応な居城を造り上げる暴挙を犯してしまうのであった。

そして、【検非違使】たちは松倉重政があてにしていた増産技術 提供の約束を反故にして、

史実通りの“島原の暴君”としての苛政を如かざるを得ないように【島原】領内において様々な問題を裏で引き起こしたのである。



――――――全ては正しき歴史の保全のためである。


“歴史の保全”を第一とする【検非違使】たちにとって、過去にその時代を生きてきた人間というものはジオラマに展示されてるミニチュア程度の存在だった。

それ故に、許容範囲の誤差に入る人の生き死にに対して寛容な【皇国の大神に選ばれたという審神者】が率いる【白刃隊】とは相容れないのであった。

そういったモノの見方が反映されて、【検非違使たちが召喚する刀剣男子】は“人間らしさの感じられない人間の姿をした何か”になっているのやもしれない。

また、【遡行軍】たちは自分たちの歴史観に従って各々好き勝手に歴史改変を行おうとしているわけなのだが、

【遡行軍の刀剣男子】たちは彼らのエゴが反映されて“人間の形をした化け物”にしか見えないものの熱意や感情というものは伝わってくるのであった。

それ故に、【白刃隊】からは【遡行軍】はエゴの塊の野獣的な印象だが、【検非違使】は血も涙もない非人間的な何かという捉え方をされていた。

その結果、遙かなる未来となる彼らの故郷【西暦23世紀】において――――――、

たとえ目的が同じ“歴史の保全”であったとしても、やはり人間らしさはギリギリまで捨てないという【白刃隊】の考え方が民衆から支持されるのであった。

そのことに対して厳格なる理をもって【白刃隊】の在り方と危険性について糾弾する【検非違使】ではあったものの、

元々が後発なだけに先発の【白刃隊】の認知やまさしく人間そのものの外見や内面性を持つ【彼らの刀剣男子】の人気には敵わず、

【検非違使】たちは“過激派”として徐々に【守るべき未来】において疎まれ 支持を失っていき 追い込まれていった。

そんな自分たちの正義が理解されないその焦りが今回のイレギュラーな事態における大失態に繋がることになったのである。


だが、――――――これは当然といえば当然の結果なのである。


なぜなら、人々は“正しさ”よりも“自分たちの感情が満足すること”を根本的に求めているからであり、

たとえ“歴史の保全”という崇高なる使命のために『人々が皆殺しになるのを見逃せ!』などという非人道的な命令を嬉々として聞き入れる者など居るだろうか?

それが理性的な判断であろうとしても、人間は感情の生き物であり、それぞれが持ちえる倫理観や価値観が先に判断基準にくるのだから、

かつて豊臣家第一として豊臣家にとって正しい判断だけをして諸将から嫌われた かの石田治部と全く同じ過ちを犯していることになる。

この【検非違使】たちも“歴史の保全”を第一にするという頭の固さから、自分たちのモットー通りに過ちの歴史の在り方を継承していたのである。




――――――そして、【検非違使】たちの暗躍によって松倉豊後守に分不相応の島原城を築城させることに成功する。



あとは、【島原の乱】が起きるように百姓の虐待とキリシタンの迫害がエスカレートしていくように裏で手を回し、

“島原大変”が彼らの年表通りに起きるように雲仙岳の地下深くのマグマ溜まりの制御を整えて いつでも噴火できるようにするだけであった。

一方【検非違使】たちは、自分たちの手を汚したくないことから、汚れ役となる【刀剣男子】を送り出して暗躍していたのだったが――――――、


ここで彼らはとんでもない人選と強化を行い、拠点でマグマ溜まりの見張り番についていた“まだ16歳の審神者”を残して全滅することになる。


彼らは百姓への虐待やキリシタンの迫害が常軌を逸したレベルであったことに注目して、

過去の歴史からそれを実行するのに相応しい【刀剣男子】を選定し、未だに百姓の虐待やキリシタンの弾圧に躊躇いがあった松倉重政の元に送り込み、

その並外れた武力と狂気で松倉豊後守を屈服させたのである。

その【刀剣男子】というのが――――――、


――――――“鬼武蔵”こと森 長可の愛槍:人間無骨であった。刀派:和泉守兼定。


“人間無骨”の名は『人間の骨などあっても無いのと同じぐらいに貫ける鋭さを持つ槍』という意味であり、その十文字槍から生まれた【刀剣男子】であった。

基本的に【刀剣男子】と“元々の所有者”の人格は別々のものとされており、

【刀剣男子】が“元々の所有者”について語る時は常に客観的な視点からの物の言い方となることが多いようであった。

そのために、本来の《刀剣男子:人間無骨》は“元々の所有者”森 長可とは完全に独立した人格を有する全く異なる存在として確立していた。

しかしながら、【刀剣男子】の白兵戦能力は本体である武器の性能のみならず、“元々の所有者”の武勇も反映されやすいので、

この事実に基づけば、【刀剣男子】に“元々の所有者”の人格を付与すれば更に戦闘力が上がるのではないかという発想に基づき、

“歴史の保全”を確実なものとするために【検非違使】の間では絶対的な力を持った【刀剣男子】の開発が盛んであった。

そこで編み出されたのが、【刀剣男子】召喚の際に“元々の所有者”と縁のあるものを媒体に加えて“所有者”の魂と【刀剣男子】を融合させるというもの――――――。

時間転移ができる【審神者】ならではの独自の収集ルートと特殊な召喚技術の合わせ技によって誕生したのが、

今回の災厄をもたらす元凶となる“魔人”と化した“鬼武蔵”人間無骨というまったく新しい存在なのである。



さて、ここで“鬼武蔵”森 長可という存在がいかなる存在なのかを知らねばならない。そうでなければいかに過った人選だったのか理解できないはずだからだ。


まず、出自となる森氏は織田家の家臣であり、織田信長の小姓として有名な森 成利こと蘭丸は弟に当たる。生まれは1558年。

初陣は長島一向一揆(1573年)であり、主君の織田信長の嫡男:信忠の部隊だったのだが、なんと唐突に一人で一揆衆に突撃して27人を討ち取っており、

それ以降も武将として一軍を預かる身でありながら単身突撃を仕掛けて、それに勇猛果敢な森家臣団が続くという蛮勇に等しい暴れっぷりを見せつける。

その気性は激情を超えて『触れれば斬る!』を体現したような全身凶器であり、その剥き出しの刃は時として味方にも向けられることがしばしばあった。

関所で自分を止めた役人を槍で突き殺して、更には関所に放火した上で自分が殺した役人の後始末は不要と言い放ってもいる。

それでいて、主君である信長からはかえって弟の蘭丸 同様に寵愛を受けていたようで、彼の犯した問題行為が厳罰になったことはついになかったのである。

こんな人を殺すことが生き甲斐として生まれてきたような怪物が織田家家中で野放しになっていた結果、

甲斐武田家が滅亡する甲州征伐(1582年)には先鋒を任され、破竹の快進撃で要衝:高天神城まで押し寄せ、

二度も軍規違反を犯しながらも、鎧の下半身を高遠城兵の返り血で真っ赤に染め、その姿を見た信忠から思わず手負いかどうか尋ねられるぐらいに暴れまくった。

本隊が白兵戦の最中、三の丸屋敷の屋根に上がって天井を突き破って そこから鉄砲で内部の兵卒やその家族や女子供をまとめて撃ち殺すということもやっている。

こんな武士の美学というものが微塵も感じられない ただの殺戮マシーンはこうして合戦の度に武功を挙げ、

主君の寵愛も受けていたこともあって、最終的には北信濃全域を与えられて20万石の国持になり、

元々の所領である金山に弟の蘭丸が入ったので、森氏の所領はなんと26万石に膨れ上がったのである。

織田家最大版図での所領が約700万石とされる中、家臣で第1位の所領を持つ柴田勝家の越前49万石と比較しても十分に大きいことがわかるはずである。

その後、北信濃に入った後は信濃国人衆を撫で斬りしてから滅亡した武田家の旧臣たちや御館の乱で二分された上杉家への圧力を強めていった。

それから、北陸方面の柴田勝家と連携して越後の上杉の攻略に取り掛かっていたところ、

――――――本能寺の変(同1582年)が起こる。

これにより、関東方面軍の滝川一益と共に美濃への退却を強いられることになるのだが、この撤退戦においても並外れた非人道っぷりを発揮。

日頃の恨みを晴らさんとする信濃国人衆の人質を引き連れて撤退をし、手出しできない国人衆を尻目に安全な場所まで来たら人質を皆殺しにして退散している。

そうやって悠々と旧領:金山に帰還を果たし、翌日には岐阜城に駆けつけて主君の遺児である織田信雄、信孝、信忠の子:吉法師に弔辞を述べて、

旧領において勃発した反・森 長可勢力を弟:蘭丸の葬儀を行いながら自分に反逆した元家臣たちの粛清に勤しんだ。

結果、わずか1年足らずで10以上の城を攻め落とし、周りに逆らう人間は誰も居なくなっていた。

しかしながら、ここでも武将ではなく殺人鬼としての性分を発揮して、

あまりに城が多すぎて管理が面倒になったから一部を破却するという前代未聞の処分をしている。

そして、彼の最期の戦いとなる羽柴秀吉・吉法師 VS.徳川家康・織田信雄の小牧・長久手の戦い(1584年)では鮮烈な遺言を残して散っている。

――――――――――――――――――――――――

一、もし討ち死に候はば、此分に候。母に候人は、堪忍分秀吉様へ御もらい、京に御入り候へく候。せんは今の如く御側に奉公の事。

一、我々の跡目くれぐれ嫌にて候。この城(=兼山城)は要にて候間、確かなる者を秀吉様より置かせられ候へと御申之事。

一、女共は急ぎ大垣へ御越候へく候。

天正十二 三月廿六日あさ     むさし

尾藤甚右衛門(知宣)さま 申給へ

十万に一つ百万に一つ総負けになり候はば、皆々火をかけ候て御死に候へく候。

――――――――――――――――――――――――

当時の武士は領地を命に換えても守ろうとしたことは鎌倉幕府で確立した御恩と奉公に見られる「一所懸命」という言葉から理解できるはずだが、

あろうことか“鬼武蔵”森 長可は「領主としての務めが嫌だから」という前代未聞の理由で自領を他者に渡すことを厭わず、

更には一族全員に自害を要求したというわけで、さすがの総大将:羽柴秀吉ですらも遺書の履行はできずに極めて常識的な後処理を森家に行っている。



ざっと見た略歴だけでも豊臣秀吉や徳川家康のような天下泰平へと邁進していった人間とは全く異質な存在であることが伝わってくるであろう。

“鬼武蔵”が征くところ、必ず惨死体が転がることになり、敵だろうが味方だろうが自分の邪魔をするものは愛用の十文字槍で撫で斬りである。

そして、そんな“鬼武蔵”に最後まで仕えてきた兵たちもまた“鬼武蔵”の配下に相応しい剛勇の乱暴者の集まりであり、

更には、森 長可の後を継いだ弟:忠政ですら“二代目鬼武蔵”の名に相応しい乱暴狼藉を天下統一の泰平の世でやり続けており、それでいて森家は存続した。

更に更に、この森氏の分家は数多く存在し、その子孫の中には赤穂浪士として吉良家の無関係な人たちを仇討ちのために巻き込み 惨殺した者もいるのだ。

その果ての幕末の戊辰戦争においても、この森家の血筋によるとんでもない“鬼武蔵”の血脈を思い起こさせる逸話が数多く残されており、

戦国時代における数々の大虐殺の代名詞が“第六天魔王”織田信長に象徴されるのならば、

ひたすらに殺人に邁進し続けた正真正銘 最凶最悪の戦国一のシリアルキラーはこの“鬼武蔵”森 長可において並ぶものが存在しないぐらいである。


――――――そんな殺人鬼の魂を組み込んだ【刀剣男子】を生み出してしまったらいったいどうなってしまうのか?


答えは至って簡単である。あの殺人鬼が信濃を統治していた時と同じように虐殺に次ぐ虐殺を行い、人々を恐怖のどん底に陥れたのである。

最終的に、【検非違使】たちは【刀剣男子】をただの手駒としか考えずに、今回の “元々の所有者”の魂を融合させて戦力強化を図ったばかりに、

『自分の殺りたいように殺る』のが本性の“鬼武蔵”へと変貌した“魔人”人間無骨の手によって次々と始末されていき、

何も知らずに“島原大変”のために火山噴火の調整のためにコントロールカプセルに入っていた“16歳の若き審神者”だけを残して、

“鬼武蔵”は己の手で始末した【検非違使】たちの本来の目的である【島原の乱】と“島原大変”による大量殺戮の計画を継承することになる。

松倉豊後守は蘇った“鬼武蔵”の凶刃に怯えながら悪政を行い、“鬼武蔵”の殺人欲求を満たすために名目を付けて次々と生贄を差し出していったのである。

その一方で、【検非違使】たちの技術で島原城の維持に必要な石高を増産するという前提が立ち消えてしまったために、

【検非違使】たちの目論見通りに豊後守は追い詰められていき、やがては【島原】での領国経営に完全に嫌気が差してしまい、

【島原】を捨てて 何かしら功を立てて国替えを認めてもらうために死に物狂いで無茶な奉公に繰り出すようになっていったのである。

そして、心身とも擦り切れてしまった豊後守は最終的に“生まれながらの将軍”によるキリシタン弾圧の徹底を厳命されて完全に壊れてしまい、

“鬼武蔵”の狂気に呑み込まれて本当に“島原の暴君”と化し、生きながらにして死んでいる操り人形になってしまったのであった。

嫡男:勝家もまた、豊後守に化けた“鬼武蔵”の狂気に感化されてしまい、親以上に破綻したモラルに支配されることになったのである。



――――――こうして【島原の乱】に至る“島原の暴君”による暴政は完成したのである。


しかしながら、ここからが“鬼武蔵”による本格的な暴走であった。

史実においてキリシタンの一大拠点となっていたフィリピンのルソン島への討伐部隊を送り出す直前に松倉豊後守は急死を遂げるのだが、

泰平の世となり、さすがにもう自身が反乱を起こしても絶対に勝ち目がないことを悟っていた“鬼武蔵”は、

【刀剣男子】として生まれ変わったことで心機一転し、そのまま松倉豊後守に成り代わってルソン島攻略に乗り出そうとしていたのである。

【刀剣男子】の戦闘能力は本体となる武器を十二分に扱いこなせるだけの身体能力を備えているだけではなく、

その本体が武器なので、人間としての形や肉体を滅ぼされても、本体さえ無事ならば時間を掛けての復活は容易であり、

本体に至っては武器という概念なので、跡形も無く消滅するようなことさえなければ、部分的に破損しても自分で修理すればよく、

また自身とそっくりな予備を用意しておけば、万が一 本体が破壊されても魂が予備に乗り移って復活できるので完全な討滅は難しい。

そんな【刀剣男子】という究極の白兵戦能力を持った戦闘生命体に、戦国最凶のシリアルキラー“鬼武蔵”の魂が宿り、

フィリピンのルソン島へ――――――海外へと解き放たれてしまったとしたら、いったい歴史はどう転がってしまうのだろうか?

少なくとも、海外派兵の急先鋒となった松倉豊後守が出征を目前にして亡くなったことにより計画が頓挫し、

やがては鎖国の時代へと進むことになったのだから、ルソン島攻略が実現していた場合の歴史改変の影響は計り知れないものとなるのは確かである。

そして、“鬼武蔵”は現在【島原】で虐殺した人たちをルソン島攻略のために必要な兵力の材料にし、

安く買い叩いた大量の武器と虐殺の犠牲者たちを掛けあわせた【刀剣男子だけれども それだとは思えない化け物】の大量生産を行っていたのである。

【審神者】がいなければ【刀剣男子】は生み出せないはずなのだが――――――、

そこは“鬼武蔵”が最初に始末した【検非違使】たち【審神者】を生産に利用したことによって問題が解消されていたらしく、

【検非違使】たちが【刀剣男子】を“モノ”として扱って大量生産できるようにプラントを整備していたことからも悪用が実現されてしまったようである。 

それが“地獄”と呼ばれた雲仙岳の各地に設置された悪魔合体装置の正体であった。





こうして、石田司令が抱いていた【遙かなる未来】に対する叡智への期待はことごとく裏切られることになったのである。

――――――――――――

認証システム「パスワードを入力してください」

ヒント:天草四郎


原城「…………『天草四郎』?」

石田”「だと思ったよ」ピッピッピッピッ

原城「どういうことです?」

石田”「どこの誰だかは知らないが――――――、」

石田”「平成新山となる場所で、『天草四郎』に関心があり、松倉豊後守の時代にこれが存在しているということは――――――、」


認証システム「クリアー」パァーーー、ガコン!


原城「ひ、開いた……!」ビクッ

石田”「おそらく――――――、」


――――――【遠い遠い未来】、愛する島原の地で起きる惨劇を回避しようと時空を越えてきた人間が現れたのだろうな。


原城「…………【遠い遠い未来】」

石田”「ただ、どういった要因かは知らないが、松倉豊後守による悪逆非道を更生することはできなかったようだがな…………」

――――――――――――

そう、石田司令は【検非違使】から真相を聞かされる前は――――――、

邪なる人間によって未来人の叡智による【島原の乱】の発生を防ぐ計画が妨害され、史実通りの虐殺が展開されたものだと考えていたのだが、

実際は【検非違使】たちは史実通りに【島原の乱】を起こすために暗躍していたのである。

――――――つまり、逆だったのである。

史実通りの惨劇が起きないなら、自分たちの手で自分たちがよく知る惨劇が引き起こるように【未来人】たちは行動したのである。

なんという、――――――なんということであろう!?

そして、そんな【非違を検める崇高なる御使い】たちは自分たちの驕りによって生み出された悪魔のような【刀剣男子】によって“一人”を残して滅ぼされ、

今まさに【島原の乱】を前にして史実とは全く異なる展開のルソン島攻略が実現されようとしていたのである。




検非違使”「どうすればいいんだよ、こんなの!?」

検非違使”「おかしいよ! どうして【審神者】には絶対服従の【刀剣男子】が逆らってこんな勝手が引き起こされちゃうわけぇ!?」

石田”「――――――『異物を混ぜたから』に決まっているだろうが!」

石田”「【刀剣男子】と“元の所有者”は全く別の存在だということがわかっていたはずなのに――――――、」

石田”「ましてや“鬼武蔵”のようなシリアルキラーの魂を宿した【刀剣男子】なんて生み出したらいったいどうなるか――――――!」

検非違使”「あぁどうしよう!? 《人間無骨》は元から最強クラスの白兵戦能力を持つ【刀剣男子】なのに、その始末なんてどうすれば……!?」

検非違使”「しかも、僕が眠っている間に雲仙岳に生体プラントをこんなに造っただなんて信じられない!」

検非違使”「そこで生み出されている【刀剣男子】なんて、あんなの、【刀剣男子ですらない ただの化け物】じゃないか!?」

検非違使”「うぅ……、何このグチャグチャとしてドス黒い波動…………気持ち悪ぃ」クラクラ・・・

石田”「しっかりしろ。貴様は正義の番人だろう。真っ当な道を歩む人間ならば、自分たちが犯した過ちの後始末をしっかりやれ!」パンパン!

検非違使”「うぇえええ…………、う、うん…………」ヨロッ

検非違使”「そう、僕は【検非違使】なんだ……。“歴史の保全”という崇高なる使命のために【この時代】にやってきたんだよ……」

石田”「どうにかして応援を喚べないのか?」

検非違使”「…………あぁ無理だ。生体プラントが分散して無茶苦茶なエネルギー管理で運転しているから 非常用電源に切り替わってる」

検非違使”「時間を超越した操作には雷エネルギーに匹敵するだけの電力が必要だから、計画的な運用が必要だってのに…………!」

検非違使”「ふざけやがって! 今すぐにエネルギー供給を断って――――――あれ? まさか向こうからじゃないと操作を受け付けないのか!?」ピピピ!

石田”「いったいどうやってエネルギーをまかなっているのだ? こんな地下深くに何年も居るのだろう?」

検非違使”「えっと、基本的には【23世紀】だと太陽光発電や水素エンジンが主流なんだけど、」

検非違使”「こういった地質調査とか地下に篭もる状況だと地熱発電をサブに使って、空間に鏡面コーティングして無限反射光発電で電力をまかなっているよ」

石田”「――――――『無限反射光発電』」

検非違使”「だから、【23世紀】だと地下都市やドーム都市が発達していて不夜が当たり前のところも多いんだ」

石田”「すると、『無限反射光』を利用しているということは、コーティングされた密室が崩壊すれば機能を停止するということになるのか?」

検非違使”「うん。だから、ドーム都市のコーティング層は前後に防御層を挟んであるよ」

検非違使”「けど、コーティングするだけで無限反射光発電は機能し始めるから、地下だと防御層は作らないよ。洞窟の凹凸でカネも無駄に掛かるし」

石田”「なら、この雲仙岳に造られた生体プラントの正確な座標と深度を割り出せるか?」

検非違使”「え」


石田”「超弩級戦艦による対地砲撃で生体プラントを全て破壊する」


検非違使”「は」

石田”「だが、正確な位置がわからないと砲撃の仕様が無い。補給の目処もつかないことだし、無駄弾は撃てないことだしな」

検非違使”「え、もしかしてあなたも――――――」

石田”「いや、俺は【西暦21世紀】の人間だ」

石田”「【そこ】で俺は【艦娘】という人によく似た兵器を率いて【深海棲艦】という海上封鎖を行う化け物との戦いに明け暮れていた」

検非違使”「????」

石田”「理解しなくていい。俺が生体プラントを破壊する手段を【この時代】に有しているということだけを認識しろ」

検非違使”「あ……、はい」


石田”「――――――ん、待てよ?」

検非違使”「こ、今度は何ですか……?」


石田”「そもそも、貴様たちは【城娘】と【兜形生命体】のことを知っているのか?」


検非違使”「え」

石田”「知らないはずがないだろう! 【城娘】という【城郭】の付喪神とも言える存在が元々居るんだぞ、【この世界】は!」

検非違使”「し、知らない! 僕はずっと船の中で火山噴火のシミュレーションと調整で…………みんなは知っていたかもしれないけれど」

検非違使”「ハッ」


検非違使”「もしかして、僕たちが【過去】だと思ってやってきた【この時代】ってもしかして【別世界】――――――?」


石田”「おそらくな……」

検非違使”「ええ!? だって、タイムパラドックスが観測されたから僕たちは【この時代】にやってきたんだよ!?」

検非違使”「嘘だ! でたらめだ!」

石田”「なら、外に待機させている【城娘】の一人を呼んでこようか?」

検非違使”「え……うぅうん………………この人が嘘を吐いているようには思えない」

石田”「とにかく生体プラントの総数と規模を把握することが先決だ。それと悪魔合体の生産数もだ。早くデータを出せ」

検非違使”「は、はい……」カタカタカタ・・・




石田”「――――――待てよ?」

検非違使”「またまた……、今度は何ですか?」カタカタカタ・・・

石田”「貴様が【審神者】だと言うのならば、今すぐに【刀剣男子】を召喚して護衛につけた方がいいのではないか?」

石田”「“鬼武蔵”と化した《刀剣男子:人間無骨》に対抗するのなら、それ相応の【刀剣男子】を用意しておくべきだろう」

検非違使”「あ、それもそうだ」

検非違使”「でも、船の生体プラント――――――、元々“歴史修正主義者”が居ないことがわかっていたから、」

検非違使”「改めて来た時に、【刀剣男子】の生産はそこそこにできる程度にガタが来ているやつだったんだよなぁ……」

検非違使”「1つぐらい動くかな――――――待てよ? どうして“鬼武蔵”は雲仙岳にこれだけの数の生体プラントを設置することができたんだ!?」

石田”「先程まで話を照合すれば、――――――この船の電力供給に大きな負荷がかかるぐらいに【本国】にプラントの供給を要請していたのではないのか?」

検非違使”「それだ! 【この時代】にないものを持ってくるとしたらそれしかない!」カタカタカタ!

検非違使”「――――――うわっ?! 本当に“鬼武蔵”が通信した痕跡がある! 座標もデタラメなのになんで こんな要請に応じるんだよ、【本国】は?!」

検非違使”「けど、今は少しでも“鬼武蔵”を止めるために必要な戦力を整えないと!」ピピピ!

検非違使”「あ、良かった! 1つだけ動く! それに必要な資源もギリギリ残ってる!」

石田”「――――――【刀剣男子】か」

石田”「……石田正宗や御手杵でも作るのか?」

検非違使”「《御手杵》じゃダメだよ! あいつは刺すことにしか能がないから! ――――――相手は十文字槍の《人間無骨》だよ? 負けてるよ!」

検非違使”「それに、たぶん“鬼武蔵”はかなり練度を積んでるはずだから真っ向勝負したら絶対に勝てない!」

検非違使”「となったら、十文字槍が振り回せない閉所の戦いにも使えて、汎用性のある《打刀》ぐらいがいいかなぁ?」

検非違使”「ともかく、何か強そうなの、来てくれぇ!」

石田”「何が出るのかわからないのか?」

検非違使”「【審神者】の中でもとびっきり霊格の優れた人だったら 出てくる【刀剣男子】を的中させることができるらしいんだけど、」

検非違使”「普通の【審神者】じゃレシピで出てくる候補を絞れても最終的な結果は運任せだよ」

石田”「…………それはどこでも変わらんのだな」ヤレヤレ

検非違使”「でも、【白刃隊】のような人間そのものな【刀剣男子】は出てこないよ。わかってるよね?」

石田”「どうでもいいだろう。今回の“鬼武蔵”のように主を裏切るようなことがなければな」

検非違使”「う、うん……」

検非違使”「それじゃ、【鍛刀】を始めます。――――――来てくれぇ!」






長曽祢虎徹”「長曽祢虎徹という。贋作だが、本物以上に働くつもりだ。よろしく頼む」



石田”「おお……(【艦娘】や【城娘】に見慣れているから大の男が出てくるのはさすがに驚く)」

検非違使”「あ、あれぇ?! 【白刃隊の刀剣男子】のようなやつが出てきたぁ!?」

検非違使”「それに、『長曽祢虎徹』っていうと新選組局長:近藤 勇の――――――」

長曽祢虎徹”「そうだ。おれの元の主は近藤 勇。だが、おれは贋作で、最後までおれが本物だと信じていたようだがな」

石田”「これは強いのか? 新選組というと幕末だが、これから戦うことになる戦国時代の悪鬼に勝てるのか?」

検非違使”「う、うぅん。少なくともそれ相応に人気があるから性能は保証されてるとは思う……」

長曽祢虎徹”「問題ない。贋作であるがゆえに、おれは頑丈だからな」

長曽祢虎徹”「そして、おれに斬れぬ敵はいない。まあ、合戦よりも討ち入りで活躍したから正々堂々は苦手かもしれないがな」

検非違使”「おお!」

石田”「よかったな。狙い通りの性能だ。討ち入りが得意ならば“鬼武蔵”が相手でもやりようがあるかもしれんな」

石田”「だが、ここからは俺に全て任せてくれないか?」

検非違使”「ど、どうする気なんです?」


石田”「お前は一度 死ね」


検非違使”「ええ!?」ゾクッ

長曽祢虎徹”「ほう。どうやら早速、おれの働きを見せる時のようだな」ジャキ

検非違使”「ちょっと――――――」

検非違使”「あ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

長曽祢虎徹”「よっと」ゴン!

検非違使”「」バタン!

石田”「……あとは俺にまかせろ」


――――――冬の遅い夜明け

                                   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
石田”「くっ、すでに外は日の出を迎えていたか(…………あまりにも長話に付き合いすぎたな)」

原城「どうしますか? 小浜の橘湾まで降りるよりも――――――」

石田”「…………普賢岳の山頂から対岸の天草が見えるようだな」

原城「はい。それだけに、遠くからでも私たちの姿が見えてしまう――――――」

                ・ ・
石田”「ということは、直接 ここを狙い撃つことができる!」


原城「え」

石田”「なら、ここに長居する必要はない。すぐにでも天草に帰還して雲仙岳に対地砲撃を仕掛ける!」

原城「え、ええ……!?」
                                  ・ ・ ・ 
石田”「急げ! あの【検非違使】とかいう時間犯罪者が死んだことで、これまで豊後守を騙ってきた何者かがすぐに反応を示すはずだ」

石田”「俺たちが平成新山まで来て、そこで島原にまつわる秘密の全てを知ったことを知れば――――――」

原城「!」

原城「できるだけ急いで下山します! ――――――神よ! 力を!」ピカァーーーン!

石田”「急げよ! 逆上して“島原大変”を引き起こされてしまったら、【乱】を収めるどころの騒ぎではなくなる!」

石田”「それどころか“肥後迷惑”だけじゃない! “霧島迷惑”や“桜島迷惑”――――――果ては“九州迷惑”に発展する可能性すらある!」

石田”「まったく! 雄大なる自然を制御しようという企てはいつも諸刃の剣となって人類に牙を剥くものだ!」
                    ・ ・ ・ ・ ・
石田”「【西暦23世紀】から遥々故郷の人々を救おうという野心は見上げたものだが、」

石田”「とんだ爆弾と怪物を世に解き放ってくれたものだ!」







人間無骨”「あげゃ? あげゃげゃげゃ!」




――――――それからしばらく、


検非違使”「ハッ」

検非違使”「こ、ここは…………?」キョロキョロ

長曽祢虎徹”「申し訳ありませんでした、主」

検非違使”「あ、お前、お前ぇええ!」

長曽祢虎徹”「こうする他に“鬼武蔵”の眼を欺く手段はなかったのです」

検非違使”「え、“鬼武蔵”を――――――?」

長曽祢虎徹”「はい、彼の御仁は“鬼武蔵”が施設の機能を全て把握しているだろうことを予想し、」

長曽祢虎徹”「更に、主が“鬼武蔵”の排除に動いていたことを察知して間を置かず始末にやってくることまで予想したのです」

検非違使”「うっ……、たしかに生体プラントを雲仙岳のあっちこっちに設置できた“鬼武蔵”だから、僕の行動が丸わかりかも…………」


長曽祢虎徹”「そうです。ですから、彼の御仁は主の生き血を抽出して主のDNAを混ぜた下等な【刀剣男子】の身代わりを生み出しておいたのです」


検非違使”「え」 ――――――見ると、左腕に包帯が巻かれていた。

長曽祢虎徹”「元々 主の【審神者】としての能力は低かったこともあり、ダミーとして生み出された【刀剣男子】は主そっくりなものとなりました」

長曽祢虎徹”「そして、彼の御仁は生み出した主のダミーを始末したのです」

検非違使”「あ、あぁ…………」

長曽祢虎徹”「それから、夜明けと共に彼の御仁は麓の小浜へと下山してプラントの破壊準備を――――――、」

長曽祢虎徹”「そして、おれは主を担いで安全な場所まで逃げ込んできたというわけです」

長曽祢虎徹”「しかし、“鬼武蔵”は用心深く【死体を素材に創りあげた刀剣男子】――――――“屍兵”を一部 山中に解き放ったようです」

長曽祢虎徹”「おかげで、落ち着くまで久々の実戦をする羽目になりましたよ」


検非違使”「いやいやいやいや! ちょっと待ってよ!」

長曽祢虎徹”「どうなさった、主?」

検非違使”「俺を助けるためにわざわざ一芝居打ったのはわかった」

検非違使”「それから、“鬼武蔵”を欺くために 俺の血を混ぜた【刀剣男子】を造ったのはわかった。俺が実際にやってみせたのを憶えていたんだ」

検非違使”「けど、どうやってお前を召喚するので使いきった資源を調達したっていうんだよ!?」

検非違使”「貯蔵庫にあったのを掻き集めてギリギリだったのに、どこからその身代わりを作るための資源を持ってきたっていうんだよ!?」

長曽祢虎徹”「それが――――――、」


長曽祢虎徹”「“勅命”と描かれた扇から《小さな飛行機らしきもの》を取り出して《それ》を素材にしたようです」


検非違使”「????」

長曽祢虎徹”「圧倒的資材不足と正規の素材じゃないことが幸いしたのか、【刀剣男子】としての特徴が薄れて主そっくりな軟弱な個体が誕生しました」

長曽祢虎徹”「そのおかげで、“鬼武蔵”は“屍兵”を解き放った以上は特に何かをしたわけでもなく、安心して施設を後にしていったようです」

長曽祢虎徹”「幸いにも、“鬼武蔵”が軽やかな足取りで下山している後ろ姿が見えたので、そう判断しました」

長曽祢虎徹”「――――――運がよかったですな」

検非違使”「………………」

長曽祢虎徹”「ほら」

検非違使”「え」

ザッ

月山富田城「む、こんなところに人が――――――」

月山富田城「ここは危ない。正体不明の武装勢力が屯している。もし見つかったら容赦なく斬られてしまうだろう」

検非違使”「お、女――――――?」

月山富田城「坂戸城、ここにいる二人をお連れしろ。私は他に遭難者がいないかを見て回る。くれぐれも硫黄の煙には気をつけるのだぞ」

坂戸城「はい。私が必ずや守りぬく」

坂戸城「――――――ん?」ピクッ

長曽祢虎徹”「どうした、お嬢ちゃん? おれも剣の心得があるから ここは協力して山を降りようか」

坂戸城「――――――業物。それでいて新しい」

長曽祢虎徹”「お、目利きか。そういうお嬢ちゃんも打刀が得物のようだが、それもなかなかの名物とお見受けするが、いかがだろう?」

坂戸城「ふふ、私には手選の愛刀:三十五腰があって、そのうちの1つだ」

坂戸城「そして、この太刀:鶴姫一文字が私の一番」

検非違使”「おお! かの上杉謙信公が使っていたという太刀だ! え、これ 本物?!」パァ

長曽祢虎徹”「まあまあ。他にもいろいろ持っているようだし、ここは無事に下山してからゆっくりと聴かせてもらおうか」

検非違使”「それもそうだな。誰だか知らないけど、よろしく頼む!」ニッコリ

坂戸城「ふふ、これは良いめぐりあわせなのかもしれない」ニコッ


――――――そして、


石田”「よし、霧島! 撃てっ!」バン!


モクモクモクモクモク・・・・・・! ――――――合図の狼煙が立ち昇る!


霧島”「では、もう一度! 主砲! 撃てっ!」バン! ――――――【46cm三連装砲】!


ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン! ドッガーーーーーーーーーーーン! 


偵察妖精”「着弾! 着弾点で空洞が確認されました!」









検非違使”「これで最後だね……」

長曽祢虎徹”「そうだな。雲仙岳の景観が見るも無残に変わってしまったものだ」

検非違使”「………………ハア」

検非違使”「……これからどうしようね?」

検非違使”「“歴史の保全”が第一の正義の番人を気取っていたけれど…………、」

検非違使”「僕だけ残してみんな“鬼武蔵”に殺されちゃったし、天草の方では【乱】の発生を未然に防ぐためにあれこれやっていたみたいだし……」


検非違使”「でも、これで良かったのかもしれない」


検非違使”「やっぱり、【未来】のために【過去】を生きてきた人たちを死に追いやるようなことをするのは心が痛いよ……」

検非違使”「今回のようなイレギュラーにイレギュラーが重なったケースを踏まえて、僕たち【検非違使】はこれからどうしていくのがいいんだろうね?」

長曽祢虎徹”「ふむ。確かにそれは難しい問題だな」

検非違使”「あの人は僕たちと違って、その時代を生きる人たちを救おうとしていた」

検非違使”「一生懸命にその時代を生きる人たちと心を寄せあって信頼関係を築きあげて、ついには“島原大変”にも対応できるような人脈を築き上げたんだ」

検非違使”「そのおかげで今回、生体プラントの破壊で前もって周辺から住民を避難させて気兼ねなく砲撃できるようにしてみせてるんだ」

検非違使”「それが とてつもなくカッコよく思えたら、――――――僕は【検非違使】失格なのかな?」

長曽祢虎徹”「それはしかたがないことだと おれは思う」

検非違使”「どうして?」


長曽祢虎徹”「【元の時代】に帰る手段が彼の御仁にはないからだな」


検非違使”「あ」

長曽祢虎徹”「だからこそ、自分ができることに力を尽くしたのだろう」

長曽祢虎徹”「――――――自分が生きた証を残すために。自分の誇りを守るために『正しい歴史のために命を絶つこと』を選ばなかったわけだ」

検非違使”「………………」

長曽祢虎徹”「それは自分が最も大事にしているものが何なのかを考え抜いた末の行動だろう」

長曽祢虎徹”「だからこそ、彼の御仁の行動には躊躇いがなく芯の通った力強さがある」

検非違使”「そうか、その“生きた証”や“誇り”の1つ1つが『歴史』になっていくんだね……」



検非違使”「でも、結局 どうして【島原の乱】と“島原大変”が消失するタイムパラドックスが起きたんだろう?」


検非違使”「それに、こうして僕はあの人の行動を止めずに雲仙岳への砲撃を黙認しちゃったってのに、」

検非違使”「――――――【本国】からの刺客や応援が全然 来ないんだよ?」

検非違使”「【この世界】はホント謎だらけだよ」

検非違使”「【別世界】だと言うのなら、なぜ【僕たちの世界】と繋がってしまったのか――――――」

検非違使”「もういいや。考えたって無駄だし、僕だけ生き残ったって何の意味もない。帰れるかどうかも怪しくなってきたし……」

検非違使”「あとは船のエネルギーが回復するのを待って【本国】からの指示に従おう……」

グラグラグラグラ・・・・・・

長曽祢虎徹”「おお!」フラッ

検非違使”「あっ! いけない! やっぱりマグマ溜まりに刺激が――――――!」

検非違使”「くっ!」

長曽祢虎徹”「……主はこれからどうなさるおつもりで?」

検非違使”「………………!」

検非違使”「僕は、僕は……!」


――――――【検非違使】なんだ!










こうして【この世界線】における“島原の暴君”への反乱である【島原の乱】は石田司令たちの活躍によって未然に防がれることになったのであった。

【西暦23世紀】の未来人の大いなる失策によって築かれてしまった雲仙岳の“地獄”は【艦娘】霧島による対地砲撃によって粉砕された。

それから、この砲撃による振動によって刺激されたマグマ溜まりの雄叫びも【23世紀】の技術で小出しにコントロールされて、

事前に【城娘】島原城と原城の避難誘導の協力によって犠牲者0の“島原大変の奇跡”という結果に終わったのである。

しかし、犠牲者は0という結果に終わっても、それでも【島原】そのものが受けた雲仙岳の火山噴火による物的被害は甚大であり、

その後処理のために指揮を執らなければならないはずの松倉豊後守が一向に姿を現さないことから九州全土の大名たちから一斉に不信を訴えられ、

結果として『松倉豊後守は死んだ』という扱いになり、島原藩主に嫡男:勝家が急遽 就くことになった。

しかしながら、領民を慈しむ心を持たない若き当主にこの混乱を鎮めるだけの力量はなく、現場は混乱を極める一方であり、

更には元々 松倉家に積年の恨みがある領民たちは この機会に挙って【島原】からの離散し、松倉豊後守が行ってきた非道を訴えて回ったのである。

その結果、松倉家による【島原】における悪逆非道は天下万民に知れ渡ることになり、

元々 悪政が敷かれていたことはわかっていながらもキリシタン弾圧のために黙認していた幕府も この件でルソン島攻略は取りやめにし、

“島原大変”における後処理の拙さを理由に松倉家を改易にし、鎖国政策を積極的に推し進めていくことになっていったのである。


つまり、【島原の乱】という災害は“島原大変”というものに差し替えられたといってもよい結果になったのである。



そして、“島原大変”による人的被害は0で、松倉勝家も斬首にならずにすんだだけ、これは大きな成果が得られたのではないか――――――。

しかしながら、これで【寛永時代】における厄災が終わったわけではなかったのだ。

“島原大変”の後処理をしていく中で新たな問題が発生することになったのである。

それは――――――、


ドッゴーーーーン!


熊形兜A「――――――!」

熊形兜B「――――――!」

熊形兜C「――――――!」

蟹形兜D「――――――!」

蟹形兜E「――――――!」


「うわあああああ! 【兜】だあああああああ!」

「に、逃げろおおおおおおおお!」

「た、助けてえええええええ!」

「きゃあああああああ! だ、誰かああああああああああ!」

「お、おい、こっちだ!」


ドタバタドタバタ・・・! ワアアアアアアアアアアアアアア!


島原城「こ、こんな時によくも! あいつらぁ……!」ギリッ

原城「姫様! 無事ですか!」バン! バン!

島原城「原城のお嬢ちゃまかい。――――――生意気だよ」フッ

原城「くっ、石田様のおかげでこれから【島原】が変わっていこうとしているのに――――――!」バン! バン!

島原城「ホントよね! 汚らわしい下郎、私の前に跪きなさい!」バシバシ!



ドッゴーーーーン!


金木「さぁて、松倉家による悪逆非道が終わってこれから生まれ変わっていくと思ったら、――――――ここからが本当の【島原の乱】ってことかい?」

金木「さ、準備はできてる? ――――――九州勢のみなさん! 合戦用意!」

N:鹿児島城「ふふふ~、こういった機会で【城主】様と一緒に戦えるだなんて光栄の極み~」

N:宇土城「神へのお祈りはすみました。【城主】様、いつでもご命令を!」

N:熊本城「火山噴火の後で苦しんでいる島原を襲うとは許せん! みなのもの、水や食糧が足りなくなったらこの熊本城を頼るのだ!」

N:柳川城「久々の戦か。武士としてはあと1,2年続いてもいいぐらいだが、だからこそ平和を愛さねばな」

N:宮永殿「相変わらずだな、柳川城。私としても同感だな。しかし、今は武士としてただ目の前の敵を討ち果たすだけだ」

N:佐賀城「佐賀城、来てやったぜ! 同じ肥前国の仲間なんだし、助けてやらないとな」

N:福岡城「ふぁぁ~あぁぁ……ゾンターク、ゾンターク……」

N:飫肥城「争いを治めるために、戦います」

N:福山城「西国の鎮衛、福っち、戦闘準備~」

N:唐津城「お久しぶりです、【城主】様。あれからどれくらい成長したのかを見せてもらいましょう」

N:富岡城「【城主】様、これが最後の戦となりますように…………!」

金木「ああ、そうだとも。これが【この時代】における最後の戦いだ!(あれ? なんか一人場違いなやつがいたような…………)」

フランシスコ「フランシスコも微力ながら人々を救うため、ボランティアいたします!」

金木「ああ。立派に務めを果たせよ。【城娘】が戦っている間の避難誘導とか炊き出しってのはしてくれると かなり助かるからな」

金木「それじゃ、行くぞ! 幕府の上使が来る前に【太平の世】を乱す悪党どもを討ち果たせえええええ!」


城娘たち「おおおおおおおおおおおおおおおお!」ドドドドド!










石田”「…………これで終わるのだな」

あさひ姫「……はい」 ――――――【結婚指輪】がキラリと光る。

石田”「勝てよ。俺たちはそのために備え続けてきたのだからな。――――――負けるはずがない」

石田”「もう、俺がお前にしてやれることはない」

石田”「あっという間だったな。駆け抜けるような日々だった……」


――――――感謝しているぞ。お前と過ごした【乱世】での日々は俺の誇りだ。


――――――後日


金木「え、いいんですか、それで!?」

検非違使”「………………」


石田”「ああ。俺が帰るべき世界というのは【艦娘】と共に戦う平成の時代だ」


石田”「【艦娘】が存在しない似て非なる西暦の世界に行ったところで、俺の心は満たされはしない」

石田”「それに部下たちを万全の状態に保つ義務もある以上、【艦娘】の整備が行えない世界に行くことは憚られる」

金木「ま、まあ、俺は【元の時代】には何の未練もないからいいんだけどね……」

検非違使”「――――――強いですね、石田少将」

石田”「俺には護るべきものがある。それを第一とすれば何をすべきか自ずと決まってくるものだ」

検非違使”「………………そうですか」

検非違使”「僕、まだ【検非違使】としてどうあるべきなのか全然わからないです」

検非違使”「今回のように“歴史の保全”を第一として史実通りにするべく【島原】の人たちを公然と虐殺しておいて、」

検非違使”「僕は石田少将の今の時代を生きる人々を救おうとして頑張っている姿に感動してしまったんです……」

検非違使”「だから、僕の中の2つの理性が未だに戦い続けているんです」

検非違使”「“歴史の保全”という正義を実行すべきだという声と、目の前で苦しんでいる人たちを救うべきだって…………ずっと」

石田”「そうか」


金木「なぁ、よくわかんないけどさ?」


――――――よくよく考えてみるとタイムパラドックスってそんなに困るものなの?


検非違使”「え、それは…………」

金木「だって、この宇宙の物質量が質量保存の法則に従って絶対不変である以上は世界の壁を飛び越えられること事態がありえない気がするんだけど」

金木「でもまあ、現に俺たちがこうして【江戸時代】に存在している以上はタイムスリップできることをまず認めなくちゃなんないか……」

金木「それでも、【過去】に行ったその時点で【未来】が変わったなんていう事実を、【その未来】の人たちが感じ取れるもんなの?」

金木「その辺 どうなのさ? 日常的に生活していて『【未来】が変わって困った』なんていう実感なんてあるの?」

検非違使”「………………」ウーン

石田”「この時間テロ紛争の本質はそこではないはずだ」

金木「というと?」


石田”「本来 あらゆる存在にとって絶対でかつ平等であるはずの時間を意のままにできるという根源的不平等が焦点となってくるはずだ」


金木「――――――『根源的不平等』?」

石田”「少なくとも俺たちがタイムパラドックスによって消滅しないことを考える限り、」

石田”「俺たちの住む次元が無限の可能性を秘めた平行宇宙――――――パラレルワールドだったということが証明される」

石田”「そして、俺の世界では【艦娘】、金木の世界には【城娘】、更にもう1つの世界には【刀剣男子】――――――」

石田”「それぞれの世界に他には存在しない“人間に極めて近い何か”が存在していることもパラレルワールドの証明の1つだ」

石田”「よって、タイムスリップによる過去改変の立証は極めて困難であり、それ故に【検非違使】がやっているような武力による修正が行われているわけだ」

金木「『武力による修正』――――――つまり、『その場で死刑』ってことだよな」

検非違使”「……そうするしかないじゃないですか、実際」

石田”「だが、それだけにタイムマシンを手にした人間たちの欲望の数だけ平行世界が生まれることによって、」

石田”「――――――さっきいった根源的不平等という究極の不平等が生まれる可能性がある」

金木「具体的にそれって何なんです? ――――――『究極の不平等』って」

石田”「例えば『究極の不平等』というのは平行世界じゃなくても実際に起こる話だ」

石田”「とは言っても、ここではわかりやすくバーチャルでの話にするがな」


途中参加可能のオンラインゲームでそれぞれの《部屋》で同一のシナリオを攻略していたとしよう。

すると、その中には《部屋》に集まったメンバーの能力や運によって攻略速度に差が出てくるはずだ。

しかしながら、シナリオ攻略があともう一息で終わりそうだというところに、途中参加で何の貢献もしていないプレイヤーが乱入して、

シナリオ攻略の報酬をもらっていったということがあったら――――――?


石田”「お前たちならどう思う? 攻略が早く終わっても、それに掛けた苦労や拘束された時間というものはそれ相応のはずだ」

金木「……めちゃくちゃ腹が立ちますね」

検非違使”「あぁ……、これは確かに“歴史修正主義者”たちがやろうとしていることと全く同じことだ……」

金木「俺、素寒貧だけど、だからこそ『時は金なり』っていう言葉の意味を正しく理解出来てる自信があります」

金木「だって、モノの価値っていうのは人件費に表されるように、時間と手間暇で決まってくるところが大きいし、」

金木「アルバイトの時給制をやっているとそのことがよくわかるよ。実績に対する報酬制って給与のやり方もあるけれど、」

金木「時間当りの実績を平均化した給与っていうのが時給だとか月給ってわけだから、」

金木「労働者としてのまともな金銭感覚を持っている人間なら、時間を掛けて溜まった上澄みをかっさらっていくようなやつらはぶちのめしたくなるね、ホント」

金木「――――――そっか、だからか。歴史っていうのもそういった時間の積み重ねやあらゆる結果や過程の積み重ねだもんな」

金木「タイムマシンで過去を変えられるって聞いて他人がそれをやったって聞くと、無性に腹が立ってくるのも当然のことなのか」

検非違使”「………………へえ」


石田”「だからこそ、タイムマシンなんていうものはどんな理由があろうとも禁止すべきだと俺は思っている。作るべきではない」

石田”「もっとも、全ての人間が歴史が変わったことを実感することができないのだから あまり意味のない警告となるのだがな」

石田”「となれば、その時々において予想できる範疇でどうすべきかを考えることが重要だと俺は考える」

石田”「まあ、こんなのは“現在”という現実を生きる人間なら至極当然の考え方だがな」

石田”「例えば、自分の死後 数世紀に自分の持っている土地の価値が爆発的に上がるから生きている間は遊んで暮らそう――――――なんてのは、」

石田”「現実を見ていない阿呆のクズのやることだな。――――――咄嗟の極端すぎる例で申し訳ないが」

検非違使”「いえ、時間転移できる【検非違使】としては考えさせられるものがあります……」

金木「常識から見ても、頭が狂ってるとしか思えないような発想ですよね、それ」

石田”「だから、俺が考えるに【検非違使】がこれからやるべきことというのは――――――、」


――――――タイムマシンを法によって使えなくすること。タイムマシンを使うことへの断罪だ。


石田”「お前たち【検非違使】が“歴史修正主義者”に対して反発している感情の根本の1つには、」

石田”「『全ての人間の時間は平等』という絶対性が侵害されていることへの反発が無意識のうちにあるからなのだろう」

石田”「“歴史の保全”などという平行宇宙では意味があるのかわからない大義名分を掲げるよりも、」

石田”「全ての人間が平等に持つはずの基本的人権の侵害の1つとして時間犯罪者を追及するのがいいのではないか?」

検非違使”「おぉ……!」

金木「なるほど! ――――――さっすが石田少将! 今日も冴え渡っているぜ、問題の本質を見通す理解力と分析力!」

石田”「だが、その法はどのみち【23世紀】からのものだから、今のところは【検非違使】としての活動に影響はまったく出ないがな」

金木「あぁ……、そうだった。法の不遡及の原則もあることだし、相手が時間犯罪者で過去改変していた場合はどうやっても裁けないってことだよな、それぇ」

石田”「俺たち【21世紀】の人間の常識から言えばな」

石田”「だが、おそらく【23世紀】も その辺りの時間犯罪者に対する法の整備が進んでいないだろうから、早く明文化するのだ」

石田”「そして、あとは後世に任せるしかない。技術進歩によって時間犯罪者を一人ひとり追跡できるようになった後代の【検非違使】に期待する他ない」

金木「まあ、こういうのも変かもしれないけれど、――――――そういった問題は時間が解決するところがあるからね」

検非違使”「わかりました。結果を急ぎすぎることなく、ここは冷静になって今後の在り方を考えていきます」

石田”「そうするといい。短気は損気だ。常にユーモアが出るぐらいの余裕はもっておきたいものだな」

石田”「それに、もしタイムパラドックスが本当に存在するのならば――――――、」


――――――時間犯罪者にまつわる過去に行って そこで時間犯罪者を一人ひとり始末すれば それで終わりではないか。


検非違使”「あ」

金木「確かに……、本当にタイムパラドックスが存在するのならば、時間犯罪者そのものを過去で消してしまえば それでお終い…………」

金木「もしかしたら、中核となる人物を始末できれば それで組織は崩壊、もしくはそもそも存在しなかったなんてのも――――――」

石田”「どうだ? 冷静に考えてみれば そういった対処法もあるということが理解できたであろう?」

石田”「もっとも、そんな使い方をし始めたら 逆にもっと面倒なことになるだろうし、平行宇宙の可能性も捨てきれないが、」

石田”「【白刃隊】と【遡行軍】の時間と因果を超えて“未来”へと一向に進まない戦いに痺れを切らして参戦に踏み切ったくらいなのだから、」

石田”「今更 両者を殲滅せんと介入したところで大した差にはならないだろう」

石田”「それよりも、将来を見据えて 真の意味で“歴史修正主義者”と呼ばれる時間犯罪者たちが撲滅する枠組みを確立させるのだ」

石田”「やつらが“現在”を否定して【過去】の可能性ばかりに目を向けて博打に走っている間に、」

石田”「こちらは“現在”を見据えて【未来】に繋がる可能性を着実に築き上げていけ――――――」

石田”「その功績を立てた方が真に【非違を検める崇高なる御使い】の名に相応しいはずだ」

検非違使”「はい!」


検非違使”「目が覚めた気分です。――――――実際に石田少将がコールドスリープから起こしてくれたんですがね」ハハ・・・

検非違使”「ありがとうございました、本当に」

検非違使”「これから【検非違使】として あるべき姿を目指して頑張っていきますので、」

検非違使”「どうか、御二方もそれぞれの戦いに決着がつきますことを…………!」

検非違使”「それでは――――――」

金木「ああ――――――いや、待ってくれ」

検非違使”「?」


金木「――――――名前」


検非違使”「え」

金木「訊いてなかったから」

金木「俺たち、もう“友達”だろう? あんなことになっちゃったけど、それぞれいろんな事情や思い違いがあっただけなんだよ」

金木「それが、こうしてそれぞれの立場や使命をわかりあえたんだ。もう二度と会えるかもわからない出会いの奇跡なんだ」

金木「だから、名前ぐらい教えてくれよ、な?」

検非違使”「………………」

検非違使”「………………」ニコッ

検非違使”「ぼ、僕は……、僕の名前はね――――――」

石田”「………………」フフッ






検非違使”「それじゃ、長曽祢虎徹。【本国】――――――【23世紀】に帰還するぞ」

長曽祢虎徹”「おれたち【検非違使】が【白刃隊】の二番煎じという評判も覆ればいいのだがな」

検非違使”「そうなるさ。それを信じて新しい戦いの場へと赴くんだよ」

長曽祢虎徹”「…………いいものだな」

検非違使”「?」

長曽祢虎徹”「おれも主とはまだ短い付き合いでしかないのだが、最初に会った時と比べて頼もしい【審神者】になった気がするな」

検非違使”「なんだよ、『なった気がする』って」

長曽祢虎徹”「すまんな。元の主は煽てられて調子に乗って身を滅ぼしたようなものだからな。煽てない程度に褒めたつもりだ」

検非違使”「………………」

長曽祢虎徹”「まあ、彼の御仁のおかげでこれからすべきことが見えてきたんだ」

長曽祢虎徹”「これからは言葉より行動だな」

検非違使”「俺、まだ16歳の若造なんだけど、……助けてくれる?」

長曽祢虎徹”「ああ。隊長の心得はわかっている。それと同じだろう、だから 遠慮無く頼ってくれ、主」

長曽祢虎徹”「近藤 勇もおれのことを最後まで本物だと信じていたようだが、重要なのは誰が打ったのかではなく、どう働くかだ」

長曽祢虎徹”「――――――あるいは、どこまで信じきれるかだ」

検非違使”「――――――『どこまで信じきれるか』」

長曽祢虎徹”「ああ。どんな名刀であっても その価値がわからずに粗末に扱われてしまっては真価は発揮できないし、」

長曽祢虎徹”「たとえ贋作だったとしても、それが一定以上の業物ならば その思い込みが良い方へと働くことが数多くある」

長曽祢虎徹”「要は、物事はできるだけ良い方に考えておくといい。――――――自惚れや見当違いはダメだがな」

長曽祢虎徹”「だから、――――――信じてくれ。おれも主の人格や才能を信じて力を尽くすことを約束する」

検非違使”「………………!」

検非違使”「……わかった。今度は俺にとって“本物の虎徹”になってくれ、虎徹!」

長曽祢虎徹”「ああ。承知した。――――――長曽祢虎徹、推して参ろう」



タッタッタッタッタ・・・


検非違使”「?」

長曽祢虎徹”「む」

坂戸城’「お待ちを」(お嬢)

検非違使”「あ、坂戸城! 【城娘】坂戸城じゃないか! ――――――え、何? 見送りに来てくれたの?」ドキン!

長曽祢虎徹”「いや、主よ。この坂戸城は――――――」


坂戸城’「殿の命により、これからは“検非違使”殿にお仕えいたす」


検非違使”「え、ええええええええ!? 嘘おおおおおおおお!?」カア

長曽祢虎徹”「安心なさい、主。下山の時に助けてくれた坂戸城とは別の個体のようだから。――――――あの時と練度が違う」メメタァ

検非違使”「あ、そうなんだ……」ホッ

検非違使”「でも、ホントにいいの? 【僕たちの世界】に【城娘】だとか【兜】なんて存在しないんだからな?」ドクンドクン

坂戸城’「はい。今回の“検非違使”殿の報告に真実味を持たせるために【城娘】が必要となってくるはずですので、ぜひとも」

検非違使”「そうか。そこまで金木さん 考えてくれたんだ」

検非違使”「でもぉ…………、」チラチラ

坂戸城’「どうなされた、“検非違使”殿?」(お嬢状態:女性版【刀剣男子】と言っても違和感がない和装である)

検非違使”「彼女――――――『脱いだ方が強くなる』ってどういうことなんだろうね?」ヒソヒソ

検非違使”「他の【城娘】と違って『具足』を展開した時に、逆に肌の露出が多くなってるんだけど…………」ドキドキ

長曽祢虎徹”「…………【真剣必殺】と同じ境地で、自らの守りを緩めることで死を想い 活路を見出す集中力を高めるための仕掛けなのでは?」ヒソヒソ

検非違使”「なるほど。やっぱり【城娘】は女といえども油断ならない立派な戦力というわけなんだな」ヒソヒソ

検非違使”「その……、これからよろしく……」ドキドキ

検非違使”「ぼ、僕は、【審神者】だから刀剣について知識があるから、一緒に名物や業物について語り合えたら嬉しい…かな?」ドキドキ

坂戸城’「ああ。もし“検非違使”殿が良き刀の噂を聞いたら…………私に最初に教えてくれると嬉しい」ニコッ

検非違使”「う、うん。そうする、そうする! だから、いろいろとその――――――」テレテレ

長曽祢虎徹”「ははははは! ――――――【城主】様も粋な計らいをしてくれたものだ」

長曽祢虎徹”「(主は和服美人がお好きであったか。ほの字だな。)」ニヤニヤ

長曽祢虎徹”「(そして、あっという間に独りではなくなったな。――――――これで“未来”は明るい)」

長曽祢虎徹”「(石田少将、【城主】様、――――――主の臣下として、心より感謝申し上げる)」











金木「――――――消えた」

金木「行っちゃいましたね、“彼”」

石田”「ああ」

金木「これから いろいろ大変だろうけど、――――――頑張ってくれ。その、いろいろと」

石田”「……ダブりとはいえ、貴重な【城娘】を渡してよかったのか?」メメタァ

金木「いいさ。基本的にダブったやつはエサなんだし。同じやつを揃えるメリットがないから、これで良かったんだよ」メメタァ

金木「坂戸城だって、『趣味の刀集めに邁進できる人生を送っている自分が一人でもいたらそれだけで嬉しい』ってさ」

金木「何だかんだ言って、――――――運命の歯車が一石何鳥にもなって喜びを広めてくれたんだ」

石田”「…………そうだな」

金木「結局、“魔人”と化した【刀剣男子】を消滅させるのにも、雲仙岳のあっちこっちに造られた悪魔の工場を破壊するのにも、」

金木「――――――霧島連峰で得たものがこうやって活躍してくれたわけなんです」

金木「つくづくこれは――――――もうこれは運命というやつを信じざるを得ませんってば」

石田”「…………ああ。今となってはそのことを実感している」

金木「そして、――――――何となくだけれど、」


金木「――――――『別れの日も近い』って感覚も日増しに強くなっているのを感じている」


石田”「……俺もこれで【この時代】での俺の役割が終わったことを認識している」

金木「ねえ、石田少将?」

石田”「何だ?」


金木「姫様のこと、よろしくお願いできますか?」


石田”「……ああ。責任持って俺が最期を見届けてやる」

金木「そっか。それなら良かった」

金木「――――――だって、永遠の愛を誓い合ったんだもんね」ニッコリ

金木「そんな二人が離れ離れになるのは死ぬほど辛いはずだから」

石田”「……そういう関係などではない」プイッ



金木「でも、互いにとって大切なものを交換し合った結果、“現在”があるんですよね?」


石田”「………………」

金木「石田少将は姫様の命を――――――、姫様は石田少将の命を何度も救ってきた“勅命”の扇を――――――」

金木「そして、それを結んだのが【結婚指輪】だったんですからね」

金木「――――――愛は不滅ですね~」

石田”「俺に人並みの幸せを求める資格などない。――――――俺は皇国の軍人であり、国に命を捧げた公人なのだから」

金木「でも、もしかしたら 同じように“人並みの幸せを求めていない”特別な誰かが寄り添ってくれるかもしれませんよ?」

金木「それに、石田少将が掴みとる幸せっていうのも“人並みを遥かに超えた幸せ”ってことかもしれませんし」

石田”「言うようになったな。本当に」フフッ

金木「そうですよ。それに【そちらの世界】の“人殺し多聞”の最期の座乗艦:飛龍さんにビシバシしごいてもらって体力にも自信があるのよ、今じゃ」

金木「見てくださいよ、この筋肉!」

石田”「それぐらいは日本男子として当然でしょう」フフッ

金木「だから、だから、だからさ――――――、」


金木「俺、もう大丈夫ですから……」ニコッ


金木「石田少将との一緒に駆け抜けたこれまでの日々――――――、」

金木「【寛永時代】で得たこと・学んできたことの全てをこれからの果てしない人生の糧として生きていきます……」グスン

石田”「………………」フフッ

金木「そして、どこか遠くの時空の彼方から石田少将が悲願を成就することをッ――――――!」ポタポタ・・・

金木「――――――敬礼ッ!」ビシッ

石田”「………………」ビシッ



金木「本当に、今まで、ありがとうございました……、石田少将…………」ポタポタ・・・



こうして、石田司令、金木青年、【検非違使】の“彼”らの時を越えた出会いは終わりを告げるのであった…………。

この世の理ではありえない出会いを通じて彼らが掴みとったものとは――――――? 

彼らがそれぞれの歴史に刻みつける道の行末はいかに――――――?

それらは全て神のみぞ知る、余人は結果を待つしかない遙かなる時の彼方に――――――。

そして、世界は止むこと無く時を刻み続ける。

止まることを知らない時計の針に乗って今日も人は歴史を刻み続けるのである。


超番外編1 浪速のことは 夢のまた夢  -この命 果てても私が御守りします!- 終章 完




超番外編1 浪速のことは 夢のまた夢  -この命 果てても私が御守りします!- 各話リスト

【艦これ】世界 
第7話W 鎮守府の守護神   -侵食される鎮守府-
――――――2014年12月某日前の嵐の夜

【城プロ】世界
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

序……序章:禁断の【城娘】との出会いと【乱世】の世界

起……第1章・第2章:唐津での話

承……第3章・第4章:天草での話 ――――――→【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】
                            URL:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼン】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408758611/)
転……第5章・第6章:霧島での話

結……第7章・第8章:島原での話 ――――――→【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
                            URL:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424821231/)
終……終章:【城娘】と【艦娘】を結ぶ扉の鍵 ――→【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】
                            URL:【艦これ】提督たち「海軍総隊を結成せよ!」【物語風プレゼンPart2】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440235253/)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【艦これ】世界
第7話W 鎮守府の守護神   -侵食される鎮守府-
――――――2014年12月某日前の嵐の夜 以降

第8話  12月23日 -三笠公園にて- 



※【刀剣乱舞】は開発:Nitro + です。【艦隊これくしょん】開発:角川ゲームスとはまったく関係ありません。
※【御城プロジェクト】は開発:DMMゲームです。【艦隊これくしょん】開発:角川ゲームスとはまったく関係ありません。
→ ただし、【艦これ】を雛形にして生まれたのは疑いようがないので二次創作としては楽しく使わせてもらいます。






これにて、【提督】石田司令と【城主】金木青年の世代や時空を超えた交流を描いた物語は完結です。

そして、プレゼンターが思い描いていた【島原の乱】の種明かしもこんな感じとなりました。


――――――まさかの【検非違使】の登場であり、【とうらぶ】要素がメインの回となりました。


元々『未来人が関与して【島原の乱】が引き起こされた』というのが既定路線であり(よって、史実ものを期待していた人には大いに落胆させたことかと思う)、

ちょうどよく【とうらぶ】において【検非違使】という新要素が追加され(2015/03/17)、

かつてプレゼンターが提案していた内容によく似た新マップ:池田屋の記憶が実装されたことの報告も兼ねて(2015/04/21)、利用させていただきました。

いやはや、ちょうどよく扱いやすい題材が転がって来て大助かりです。そうじゃなければ、その分 説明が必要になってますます読みづらくなっただろう。

そして、筆者なりに考えた【白刃隊】と【検非違使】の対立の理由と【刀剣男子】の実態を描き、

タイムパトロール・タイムパラドックスものにおける“歴史の保全”と“歴史の改変”に対する筆者の考えを述べさせていただきました。

筆者はタイムパトロール・タイムパラドックスについて、【とうらぶ】でひたすら繰り返される“歴史修正主義者”との対決模様を見ていて、

時間漂流系SFのよくある描写やそれに対する葛藤などに疑問を抱いていたわけでして、

考えてみれば特に実害がない――――――それよりも根源的不平等として法的に制限していくべきだと考えていたわけです。

だって、ドラえもんとその他の時間犯罪者はどこがどう違うの? ギガゾンビとやっていることの規模は小さくても同じようなことをしているではないか!

これはあくまでも、“筆者”が考えていることであり、オリジナル設定も多分に含まれているので、これを読んでくれた視聴者がどう思うかは自由です。




Q.――――――結局、超番外編1におけるテーマの1つ:【島原の乱】ってどうなったのよ?

A.我々がよく知る【島原の乱】とは全く背景や意味合いが異なる【島原の乱】’に振り替えられた。

0,【西暦23世紀の遙かなる未来】――――――【島原の乱】と“島原大変”が観測されないことに気づく
→ そのため、“歴史の保全”を第一とする【検非違使】はその実現に向けて【寛永時代】にタイムスリップする。

1,【乱】の元凶である松倉豊後守は実は【未来】からやってきた“歴史の保全”を第一とする【検非違使】たちに唆されて引き起こされる……はずだった
→【検非違使】たちは基本的に歴史に干渉しないように外部的な活動は【刀剣男子】を使って目的達成を図っていた。

2,“鬼武蔵”人間無骨の反乱によって【検非違使】は皆殺しにされ、松倉豊後守を操り、松倉豊後守に化けて史実通りの【島原】での悪政が実現される
→《刀剣男子:人間無骨》に“鬼武蔵”のDNAを内包する遺物に【審神者】の術をかけて魂を混ぜあわせた結果が“最凶最悪の魔人”である。

3,“鬼武蔵”は史実に反してルソン島攻略を実現させ、【検非違使】の身から出た錆となろうとしていた
→ 一応、【検非違使】最後の生き残りである“検非違使(16)”がいたが、“鬼武蔵”の手によってコールドスリープに掛けられていた。

4, しかし、【乱】の発生を未然に防ごうと暗躍していた石田司令の手によって“鬼武蔵”人間無骨が消滅する
→ 石田司令が霧島神宮で授かった“志那都神扇”の穢れや魔を祓う力で元々は刀剣に眠れる魂に仮初めの肉体を持たせた【刀剣男子】の実体が失われたのだ。

5, そして、“鬼武蔵”が雲仙岳に設置した生体プラントの破壊を艦娘:霧島の対地砲撃で行う → “島原大変”勃発!
→ ただし、事前に城娘:島原城と原城に避難誘導させ、“検非違使”が火山噴火をコントロールしたので人的被害は無し!

6,“島原大変”での島原藩の対応の悪さから松倉家は改易。ルソン島攻略は取りやめになり、史実通りに鎖国政策が進む
→ 人的被害無しのコントロールされた火山噴火とはいえ、火砕流や火山弾による物的被害は甚大であり、どっちみち【島原】の住民たちの限界は訪れた。

7,“島原大変”の後処理と復興のために各地からの支援が行われる中、【兜】が襲来――――――これに乗じた混乱が【島原の乱】’へと発展していく
→ 戦う相手が百姓一揆ではなく【兜】に置き換わったので気兼ねなく戦えたが、復興支援と混乱の中で島原城と原城の間に燻っていた不和が発展していき…………

8,【島原の乱】’終結後、“検非違使”は雲仙岳地下のタイムマシンの再起動により【未来】に帰還
→“歴史の保全”を第一とする【検非違使】にとっていろいろと考えさせられる事件となった。

9,【島原の乱】’の終結により、【この時代】での役割と目的を達成した石田司令と金木青年は別れを告げるのだった
→ これにて、石田司令と金木青年の世代や時空を超えた交流を描いた物語は完結!



Q.――――――超番外編1に登場した人たちについて詳しく知りたい。

A.概要は以下の通り。だいたいが本文の描写不足への補足になることだと思う。

・唐津の名君:寺沢志摩守
肥前国唐津藩において防風林・防砂林として整備され、日本三大松原ともなる二里松原“虹ノ松原”を生み出した戦国時代を記憶する最後の世代の武将。
元々は尾張の生まれで、父:広政と共に豊臣秀吉に仕えていた文治派として名護屋城普請、九州取次、長崎奉行にまで出世した超エリートであり、
秀吉の死後は徳川家康に近づき、関ヶ原の戦いにおいて元々の所領である唐津の他にかつての同僚だった小西行長の旧領:肥後国天草を加増されている。

今回、非常にマイナーな武将である彼にここまで出番が与えられたのは――――――、
・黒歴史と化した日本最強の城郭:名護屋城と非常に縁があったこと、
・【島原の乱】で一躍有名になった肥後国天草の領主だったこと、
・“志摩様”と領民に慕われる優れた士風の人物であったこと、
――――――が挙げられる。
特に、今回の物語の第一としては《城娘:名護屋城》の存在であり、黒歴史に封印された禁断の城娘をどうやって違和感なく登場させるべきか――――――、
その舞台としてちょうどよく【島原】があり、調べてみると名護屋城と縁がある寺沢志摩守が【島原の乱】の遠因の1つだとわかったので採用となった。


・大矢野島の神童:フランシスコ
登場の経緯を見ればわかる通り、この【乱世】における“天草四郎時貞”その人である。ただし、“神童”と呼ばれ始めていた頃のまだまだ幼い時期の彼である。
本来は史実通りに後年に起こる島原城と原城のいざこざである【島原の乱】の指導者になって玉砕する運命にあったのだが、
事前に金木青年の許に引き取られ、石田司令らを交えた萬紫苑城での生活の中で“神童”と謳われた類稀なる素質を穏やかに開花させていく。
最終的には、“島原大変”に振り替えられた混乱の中で起きた【島原の乱】’には一揆=ボランティアの指導者となって後方支援に回るほどになっていた。
本来“一揆”とは『下層民による反乱』を意味する言葉ではなく、“揆(=やり方や目的)を一つとする同盟”という意味なので、
“一揆軍”=“反乱軍”と同義するのは本来の意味からすれば誤りと言わざるを得ない。
【兜】襲来による【島原の乱】’において、“島原大変”と領主不在で対応が後手に回り続ける役に立たない【島原】の武士たちに成り代わって、
【島原】に真っ先に駆けつけて救助活動や奉仕活動をしながら、【兜】と戦う【城主】や【城娘】たちの後方支援を行っていた彼らに対しては、
この場合の“一揆”とは、“一揆軍”=“ボランティア”=“義勇兵”と言った意味合いになってくる。
もちろん、この一揆軍の行動規定や行動内容を定めたのは“魔人”との戦いで傷ついて【島原】から離れて天草で療養することになった石田司令である。


・島原の暴君:松倉豊後守
――――――超番外編1における最大の被害者。
この【乱世】における“島原の暴君”の正体は、なんと【23世紀の遥かな未来】からやってきた【検非違使】たちに陥れられてできあがった哀れな傀儡であった。
元々が“五条の名君”であり、大和国五条を交通の要衝として栄えさせてきた築城名人であるのに、
島原4万石に対して10万石相当の居城を築城する無謀を押し通すのは正気の沙汰ではなく、
この【寛永時代】最大のミステリーにある程度 同情の余地があるが荒唐無稽な説を描いてみた。
しかし、こういう理由を設けたにせよ、最終的に苛政を敷いたのは彼自身の命であるという救いのない結末であり、
嫡男:勝家を人質にとられ、“最凶最悪の魔人”である“鬼武蔵”人間無骨の傀儡に甘んじることになってしまった末に、
良心の呵責と領主としての厳しい立場に追い詰められて精神が病んでしまい、【検非違使】たちの目論見通りの“島原の暴君”へと変貌することになった。
そして、全てに嫌気が差して操り人形になった彼は死んでいるのか生きているのかもわからない毎日を送った末にひっそりとこの世を去ることになった。
その後、ルソン島攻略を実現するために“鬼武蔵”の手によって死を隠蔽された上で遺体は“屍兵”の材料にされて跡形もなく消滅している
“鬼武蔵”は元々 豊後守に化けるためのスキンデータを前々から獲得しているので、豊後守は情け容赦なくボロ雑巾にされた上でポイ捨てされたのである。


・兜形生命体を従える謎の色男:兜の大将
【寛永時代】において【兜】を使って唐津を襲っており、その真の目的は【禁断の城娘:名護屋城】の確保であった。
しかしながら、石田司令と出会った名護屋城は彼らの天敵である【城娘】たちの許に保護されてしまい、計画は頓挫してしまう。
更に、石田司令に本拠地にしていた神集島の遺跡に潜入されてしまい、結果として拠点を失うことになり、唐津からの撤退を余儀なくされる。

それから、霧島連峰に“霧島城”なる未確認の【城娘】が存在するという噂から出兵し、
そこで再び金木青年の【城娘】たちと激突するものの、石田司令や名護屋城を迎えて戦力が大幅に向上した【城娘】軍団に蹴散らされてしまう。
しかしながら、ギリギリだが先に“霧島城”の確保に成功するという一応の成果を収め、一時的に石田司令に敗北感を味わわせることに成功するものの、
さっさと逃げればいいのに、霧島神宮に寄ったことによって“霧島の天女”騒動に繋がり、それによって石田司令に所在がバレてしまう。
結果、石田司令の手によってお供の【大将兜】共々 捕縛されてしまい、完全にお縄につくことになったのである。

その後の様子は一切描かれずに退場したので尻切れトンボのように印象が残っていないが、
――――――実は、千狐ややくもよりも高位の【神娘】が現れて天界に連行されている。
なぜ今更になって唐突に【神娘】が現れたのかは不明ではあるが、“兜の大将”が天界の秘密か何かを知っており、
それを巻き込まれただけの部外者である石田司令に漏らされることを危惧しての連行という推測がなされている。

人物像としては、【兜】を従える才覚と略奪を厭わない使命を背負っているだろうというのが第一で、
資金を惜しみなく使って野盗を雇って手足のように使い、逃げることを恥とは思わない柔軟な戦略思考があることがうかがえるが、
天敵である【城娘】を従える【城主】である当時の金木青年 同様に上に立つ者としての力量が基本的に不足している。
大雑把で、女にだらしなく、詰めが甘く、相手が石田司令だったとはいえ、完全に思考パターンを読まれて最終的にお縄についている。
霧島連峰を彷徨い続けて力尽きたメガネを失った【艦娘】霧島を見て『結婚したい』という衝動に駆られていたが、
彼女を“天女”と呼んだところをみるに、おそらくは金木青年と同年代ではあるものの、その出自は現代人というわけではないらしい。
天敵である【城娘】についての知識が豊富であるかのような描写もあり、おそらく【はぐれ城娘】や【ご当地城娘】を襲った経験が豊富ということなのだろう。


・最凶最悪の魔人:“鬼武蔵”人間無骨
十文字槍の刀剣男子:人間無骨に“元の所有者”である“鬼武蔵”森 長可の魂を融合させて誕生した“魔人”。
本来【刀剣男子】と“元の所有者”の人格は全く異なるものであり、そもそも“鬼武蔵”の人格の危険具合は史実を見れば明らかなのだが、
『【島原の乱】を引き起こすのに相応しい残忍さと狡猾さを併せ持っている』という安直な理由で新戦力の試運転も兼ねて選ばれてしまった。
しかしながら、本来ならば【審神者】に従順であるはずの【刀剣男子】に本来 人間そのものの魂を融合させてしまったら――――――。
その結果、見事に“邪魔するものは誰であろうと殺害する”という気性の“鬼武蔵”の癇に障って反逆されてしまった。
その後は、曲がりなりにも武士なので、さすがに独りで徳川幕府に反逆することの無謀さと家が改易されるというリスクも鑑みて、
合法的に殺戮できるキリシタン弾圧に便乗し、兵力確保のために“屍兵”の材料として無辜の民を生贄にするために重税を敷くように豊後守を脅していた。
その前に、豊後守のスキンデータから化けの皮を被っていたように、【検非違使】たちのスキンデータを作成して【本国】への要請を通す狡猾さも発揮している。
そして、豊後守が事切れる以前から自身が豊後守に化けて正気を疑うような殺人芸の拷問の追究に走り、
己の殺人欲と征服欲を満たすためにキリシタンの拠点であるフィリピン:ルソン島攻略の計画を推進していくことになる。

しかしながら、【島原の乱】を未然に防ごうと暗躍していた石田司令が霧島神宮で授かった邪なるものを祓う“志那都神扇”から起こされる神風によって、
元々 モノに宿る魂が【審神者】の術によって仮初めの肉体を持った【刀剣男子】――――――それに加えて史実に見える極悪非道の魂と融合していたので、
圧倒的な白兵戦能力を持っていながらも、魔を退ける神風の前の塵のように肉体が崩壊し、完全に消滅することになった。
【島原の乱】を推進している元凶を討ち取ることに成功した石田司令ではあったが、自身も“鬼武蔵”のお遊びによって身体のあちこちを切られ、
史上最強の城娘:名護屋城の命を犠牲にしてしまうという決して小さくはない被害を出しており、
間違いなく、作中 最凶クラスの強敵であり、“志那都神扇”が無ければ間違いなく全滅し、【島原】もルソン島も地獄に変わっていたほどの難敵であった。


・非違を検める崇高なる御使い:検非違使
――――――超番外編1における最大の加害者。
【西暦23世紀】から来た“検非違使”を自称する私設武装組織。彼らが使う【刀剣男子】は非人間的な改造が加えられて精強な兵隊となっている。
作中ではすでに自分たちが生み出した“最凶最悪の魔人”である“鬼武蔵”人間無骨によって一人を除いて皆殺しにされ、“屍兵”の材料にされてしまっている。
本来ならば“歴史の保全”を第一に時空の狭間で“歴史修正主義者”たちを有無いわさず討伐する正義の番人として振る舞っているのだが、
ここで“筆者”の意地悪で最大級のアンチテーゼが提起され、その結果として 人としての情を捨てて自らが生み出した悪鬼に討ち滅ぼされる因果応報を受けている。
タイムパトロールもので よく問題にされるタイムパラドックスを解決するために『歴史の中の蛮行や残虐非道を見逃す』という程度の話ではなく、
『歴史の中の蛮行や残虐非道を自らの手で補う』という最悪の難問を“歴史の保全”のために平気でやっちゃうのが【検非違使】だったわけである。
【遡及軍】と同じ“歴史修正主義者”と見做している【白刃隊】ならば絶対にやらない――――――というより、明らかに能力や領域を超えた問題に対して、
【検非違使】たちは自分たちの使命に則ってその実現に向けて何でもやる義務感や正義の番人としてのプロ意識があるので、それが根本的な失敗の原因となった。

最終的に、“鬼武蔵”が気紛れでコールドスリープにしておいた“16歳の若き審神者”が石田司令の手によって覚醒し、事態の収拾に走ることになり、
史実における【島原の乱】が“島原大変”へと振り替わった際に噴火をコントロールして人的被害を0にするという せめてもの罪滅ぼしがなされた。
そして、“歴史の保全”を第一に行動していては人として大切なものを真っ先に失ってしまう可能性があることを認識し、
石田司令の助言に従って、まずはタイムマシン禁止の法的根拠の認知を図り、それから“未来”の技術進歩による時間犯罪者の高度な駆逐が成るのを信じて、
全ての後始末が終えたのを確認して【23世紀の未来】へと帰還することになった。――――――生還者、わずか1名。

一方でこの出会いを通して、石田司令は【23世紀】の技術の一端に触れることになった――――――。
そして、金木青年は“歳下の大人である審神者の若者”との融和を実現して【城主】としての器を磨くことになった。



“筆者”が考える【とうらぶ】の設定補完

・【とうらぶ】に登場する敵味方は全て【刀剣男子】である = 敵味方共に【審神者】が存在する
未だに公式において、【白刃隊の刀剣男子】たちが刃を交える敵が【遡及軍】の兵隊そのものなのか、
それとも、【遡及軍】が繰り出す【刀剣男子の成り損ない】なのかは明かされていない。
しかしながら、絵師が同じということで《槍:蜻蛉切》に似た敵も出ているので【成り損ない】【悪堕ち】説は濃厚。

・【白刃隊の審神者】は時の政府に選ばれた人間 = 皇国の大神に選ばれた正しい心を持つ人間
前述の『敵味方が全て元は同じ【刀剣男子】ならば、なぜ【敵の刀剣男子】はおどろおどろしい見た目や劣悪な能力となるのか』という疑問に対する答え。
どちらかと言えば、“歴史修正主義者”討伐という同じ目的を持つはずの【検非違使】が繰り出す【刀剣男子】との比較のための答え。
どういうところで【白刃隊の審神者】が【遡及軍】【検非違使】より優遇されているかは明言しないが、
これにより、【白刃隊】と【検非違使】の正当性の差が浮き彫りにしやすい。 ――――――だから【刀剣男子】にも影響してくるわけである。

・なぜ【白刃隊の刀剣男子】は強いのか →【白刃隊】は名刀や業物だけに絞って正しい作法で【刀剣男子】を召喚しているから
【遡及軍】は量産品でも何でも 手当たり次第 兵を召喚しているので数は多けれども基本的に弱い。【成り損ない】も生まれやすい。
【検非違使】は“歴史の保全”という目的のために手段を選ばないので改造個体――――――というオリジナル設定。
また、召喚の儀式となる【鍛刀】において不純物を混ぜたり、資材配分に手を加えたりすることで【成り損ない】が生まれるという認識でもある。
『人間の死体+安く買い叩いた武器=屍兵』『ヤバイ人物のDNA+業物=魔人』『特定人物のDNA+材料不足=人間並みに虚弱なダミー』

・【遡及軍】=“歴史修正主義者”の烏合の衆
なので まとまりがなく、ただ単にタイムスリップできる能力を得たために、各々が持つ過去のロマンを追求し出したロマンチストたちの集まり。
そんな連中は“歴史の保全”という確固たる目的のために精鋭を組んでいる【検非違使】に駆逐されるのは当然といえば当然である。
ちなみに、【審神者】だからタイムスリップできるわけではなく、タイムマシンという機械が実際に開発されたという設定。

・【検非違使】限定ドロップの【刀剣男子】は元々【検非違使】の出身、あるいは【検非違使】で新開発された【刀剣男子】
そう考えれば、《長曽祢虎徹》や《浦島虎徹》が限定ドロップなのも頷けるのではないだろうか?
ただし、【検非違使の審神者】では生粋の人間の姿としては召喚できない――――――【白刃隊】の手に渡って我々のよく知る姿に変質した設定。 
本作ではそうした認識を踏まえて、改心した“検非違使”を支える【刀剣男子】は《長曽祢虎徹》になった。
つまり、“検非違使”は石田司令との出会いによって 神に選ばれた存在:【白刃隊の審神者】と同等の存在に格上げされたのである。

・【刀剣男子】と【城娘】の比較
白兵戦能力に特化しているのが【刀剣男子】であり、【艦娘】同様に末端の戦闘員:白兵戦のスペシャリストとして それ以上でもそれ以下でもない存在である。
【城娘】はモデルとなる【城郭】で生活してきた人たちの記憶や傾向を引き継いでいるので、戦闘もできる領国経営のジェネラリストであることが普通。
なので、白兵戦となれば【刀剣男子】が圧倒的に【城娘】より強い。
しかしながら、【刀剣男子】はあくまでも【刀剣】がモデルなので、【城娘】と比べたら実用的技能面では大きく劣る。
戦う相手が戦う相手なので、【変身】して「巨大化」した【城娘】にはさすがに敵わない。

今回、“検非違使”の許へと行った《城娘:坂戸城》は【とうらぶ】とコラボしてもまったく違和感がないキャラクターであり、
【お嬢】姿が正統派の和装、人格のモデルが趣味:刀集めの上杉景勝なので、なかなかにいい人材だったと思っている。
なお、【西暦23世紀】では性の乱れが進んで女性の肌の露出がかなりおおらかになっているようなので【お城】姿の露出が多い方が見慣れているらしい。
寺沢武一のマンガ『コブラ』のような女性のハイレグ・レオタード姿が一般化している世界と想像すれば理解できるのではないだろうか。
よって、キチッと決めた和装がかえって齢16のまだまだ純真な大人の心には効果的であったようだ。


※【刀剣乱舞】は開発:Nitro + です。【艦隊これくしょん】開発:角川ゲームスとはまったく関係ありません。
※【御城プロジェクト】は開発:DMMゲームです。【艦隊これくしょん】開発:角川ゲームスとはまったく関係ありません。
→ ただし、【艦これ】を雛形にして生まれたのは疑いようがないので二次創作としては楽しく使わせてもらいます。



・以前の【とうらぶ】に対する提案内容との現状の比較(以前の提案内容は次レスに再掲しておきます)

【新マップ:池田屋の記憶】が追加され(2015/04/21)、提案内容である【屋内戦】に近い仕様の戦闘が堪能できるようになった。
しかし、その仕組とは【夜戦システム】の大幅な改訂による《大太刀》の超弱体化と、《脇差》《短刀》の超絶強化の恩恵にあり、
【新マップ:池田屋の記憶】で採用された【市街戦】は前述の改訂された【夜戦システム】と【常時 夜戦マップ】【馬 使用不可】の仕様によるものであった。
また、密かに【隠蔽】が夜戦の遠戦時の敵の弓、銃、投石に対する回避率に影響するようになり、【演練】だけのゴミステータスから脱却している。

そして、【池田屋の記憶】では固有マップグラが用意されており、雰囲気も出ていてとてもいい。こういうのを求めていたんだよ、よしよし!
更には、【期間限定イベント:戦力拡充計画】にて(2015/08/11)、【ルート分岐】が実装されて、いよいよ“プレゼンター”が提案してきた内容に近づきつつあるようだ。

にしても、提案当時の雰囲気とは大きく変わったものだ。
【~艦これ~】で“軽巡以下”の《重巡》の全体の底上げがされて、それぞれの艦種にしっかりとした役割と特性が出たように、
このアップデートで《短刀(=駆逐艦)》、《脇差(=軽巡)》にも日の目を見ることになって良かったと思う。

でも、相変わらず戦闘は単調でしかないんだけどねぇ…………。《薙刀:岩融》が育ちきれば【野戦】は相変わらずワンサイドゲームだし…………。

そんな まだまだ粗が多い【とうらぶ】ではあるが、サービス開始からあっという間に話題沸騰となり、時には博物館をも動かし、大盛況である。
これからも丁寧に作りこんだ【刀剣男子】たちをどんどん実装していって欲しいものである。

【刀剣男子】の魅力は“元の所有者”とは切り離された全体的に爽やかな人間性なので、嫌味がなくて男でも女でも好感が持てるのが実にいい。
まあ、モデルが【刀剣】なので人格面を印象づける要素がほとんどないという点が功を奏したのかもしれないが、
【城娘】だと露骨に“城の災難”“元の城主”の特徴が反映されているものだから、その点で【刀剣男子】の人間性は不思議と安心できるものであった。
【建姫】はモデルが【工具・建機】という普段 意識しないもので、かつファンタジー風味だから馴染みがなさすぎてちょっと落ち着かない。
【艦娘】はあくまでも“現代風”であることを順守したキャラデザで統一性があるので こちらも比較的まあ落ち着いた印象を受ける。




掲載:【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424821231/)
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さあ、超番外編の第2弾は世の中 女体化ばかりが流行る中で新機軸の男性化で人気沸騰の【刀剣乱舞】こと【とうらぶ】であり、
こちらに対しては【城プロ】ほどに具体的な提案はないです。それだけに二次創作の内容も薄いです。

ただし、【とうらぶ】があまりにも大太刀+馬+盾+方陣のワンサイドゲームな気がして、脇差や短刀の立つ瀬がないことに問題を感じてはいた。
また、せっかく題材がタイムパトロールものなのだから、野戦マップだけで主人公たち【白刃隊】の戦い方がワンパターンなのもいただけないと思ったので、

――――――【刀剣男子】はぼちぼち増やしていけばそれでいいから。物凄く丁寧な作り込みで愛着の湧くキャラばかりでいいですね。

そんなわけで、余談レベルだが【とうらぶ】に対する新要素の提案をしておく。
では、プレゼンターが【とうらぶ】に対する提案の要点が次のようになる。

0,戦闘マップの背景をステージ毎に用意して欲しかったぁ…………(本能寺で野戦とかちょっと変だろう? ここは【~艦これ~】を見習って欲しい)
1,脇差や短刀が主力として活躍できる場面がない(【~艦これ~】とは違って燃費の概念やルート要因の概念がないために大太刀が絶対的に有利)
2,野戦マップしかないワンパターンなゲーム展開(【とうらぶ】では現在のところ 編成で進行ルートに影響を与えるようなことが一切ない)
3,ゲームの目的である過去改変を阻止する流れを強く意識したゲーム性を持たせたい(敵部隊名ぐらいで特にそれが際立っているわけでもない)


――――――これを解決するための提案が次となる!


新マップシステム:【ルート分岐】【屋内戦】【タイムパラドックスゲージ】

イ、【ルート分岐】
言うまでもなく、《刀剣男子》の編成でルート分岐が固定されるという意味だが、単純に種類によってルート分岐するのではなく、
本作の『過去改変を目論む【遡行軍】の時間犯罪を阻止する』という目的から、何が何でも過去改変実行部隊の元へと急行する意味で、
部隊全体の【打撃】【機動】【隠蔽】の3要素でルート短縮などが行われるようにするのが狙いの新システムである。

【打撃】……崩れ落ちた壁やそびえ立つ門を突き破るのに必要。なければ迂回するしかなくなる。
足りる場合……ルートのショートカットができる。
足りない場合…本来のルートで遠回りしなくてはならなくなる。

【機動】……言うまでもなく、過去改変を阻止するために逸早く過去改変実行部隊に追い付くために必要なもの。
足りる場合……早い段階でボス部隊と交戦することが可能。
足りない場合…遅い段階でボス部隊と交戦することになってしまう。

【隠蔽】……無駄な戦闘を避けて時間の短縮やタイムパラドックスの影響を減らすのに必要。
足りる場合……戦闘マスでの戦闘がなくなる。
足りない場合…戦闘回数が規定数のまま。

どれがどれだけ必要になってくるかは戦場ごとに違ってくるようになるが、これらの複合型も登場するようにしたい。
それ故に、【打撃】【機動】【隠蔽】という相反するステータスのバランス取りが肝腎となり、《大太刀》だけで何とかなるゲームデザインではなくなる。

要点:【ルート分岐】は部隊全体の【打撃】【機動】【隠蔽】の3ステータスに依存する。



ハ、【屋内戦】
野戦しかなかった戦闘マップについに【屋内戦】が追加され、【野戦】とは違って様々な制約がつけられ、《脇差》《短刀》《打刀》が活躍できるようになる。

0,【野戦】エリアと【屋内戦】エリアが1つのマップに設定され、そのどちらかに分類されているかで戦闘マスの戦闘が【野戦】と【屋内戦】にわかれる

1,【野戦】同様に【明かりが点いた状態(昼戦)】【明かりが点いてない状態(夜戦)】による能力変化が起こる

2,【屋内戦】では引き連れることができる《刀装》が制限されることが多い
→ たとえば、【屋内戦】では《馬》《軽騎兵》《重騎兵》が無効化される(【機動】が元から低い【刀剣男子】には痛い仕様)
→ また、スロット制限がかかり、《大太刀》などが3つ《刀装》を装備しても《リストの1番上の刀装》しか使えなくなるなど

3,【屋内戦】には【狭い】【広い】の判定があり、【狭い】場合は《太刀》《槍》《薙刀》《大太刀》がいる場合は別ルートに固定となる。
→ これにより、《短刀》《脇差》《打刀》の独壇場になり、《大型武器》の面々は大きく迂回してボス部隊へ追撃するか、ハズレになる

4,【屋内戦】では【陣形】が選択できず、【乱戦】に固定される。
→【乱戦】:互いに【衝力】が上がり、【統率】が下がる = 互いに《刀装》が剥がれやすくなるサドンデスマッチ
→【偵察】の値が完全に無用になる


【屋内戦】を実装された場合のマップ攻略の流れ

進軍

|――→ 野戦マス →【昼戦】か【夜戦】か→【索敵】判定→【陣形】選択→戦闘

 ――→ 屋内戦マス →【広い】か【狭い】か(《大型武器》が編成されているか)――→【昼戦】か【夜戦】か→【陣形:乱戦】→戦闘

                                                 |
                                                  →その屋内戦マスではないルートに変更

要点:【屋内戦】では《大型武器》《馬》《刀装備》に大きな制限がかかり、《脇差》《短刀》《打刀》は影響を受けない


ロ、【タイムパラドックスゲージ/ゲージミッション】
いわゆる【戦力ゲージ】のことだが、これは敵側ではなく こちら側に課せられているものであり、
【ルート分岐】や【屋内戦】によってボス部隊までに辿り着くのに時間がかかったり、撤退を繰り返したりすることで、
【遡行軍】による過去改変の影響でゲージが減っていき、ゲージがなくなるとミッション失敗となってしまう。
そうなる前に、ボス部隊である過去改変実行部隊に勝利することでミッション成功となり、いかにこのボス部隊と接敵できるかが肝となる
基本的にボス部隊はターン数によってマスを移動しており、ターン数を計算に入れて行動できれば すぐに鉢合わせることが可能。

なお、【ゲージミッション】の挑戦は1週間に1回だけ挑戦でき、成功しても失敗しても終わったら次の週の更新まではできなくなる。
時間の経過によってゲージが回復したり、減ったりはなく、あくまでもそのマップに挑戦した時だけに作用するので落ち着いて挑戦できる。
また、撤退することによって一律ゲージが減少し、進行状況が遅い場合(ターン数が一定以上過ぎる)でもゲージが減少するが、
撤退によるゲージ減少とターン数オーバーによるゲージ減少と相談しての戦略的撤退もありで、
撤退した後はボス部隊の配置もリセットされるので、粘り強く最短ルートでボス部隊と交戦するまで撤退を繰り返すのも作戦である。

戦闘マスでの戦闘で1ターンの扱いであり、戦闘がない場合は0.5ターンと数えているので、いかに戦闘を回避するかも重要な要素となる。
その他にも【ルート分岐】による部隊の【打撃】【機動】【隠蔽】のバランス、【屋内戦】による建物内のショートカットなど、
多彩な攻略パターンが考えられるようにこれらの新要素を考えてみたので、ぜひとも《小型武器》の活躍の機会を願う人にはおすすめ。




登場予想《刀剣男子》
いったいどの程度の歴史的範囲を網羅するのかはわからないし、まだまだ敵である【遡行軍】のボス級も登場していないことだし、
これからどういった方向性と発展性を見せてくれるのかが楽しみである。――――――『装甲悪鬼村正』なら殺ってくれるはず!
ただ、さすがに神話の武器まで参戦したらバランス崩壊もいいところなので精々“人間が扱ったもの”という範囲が適当だと思っている。
そして、武器の種類の一覧はあれども、固有名や通称が与えられている武器の一覧というのは見つからず、
史実から出典が明らかで登場できる《刀剣男子》の範囲もかなり限られてくるものだと思われる。
しかしながら、元々の逸話からして信憑性に疑問が持たれている名武器も多いわけであり、公式がどう扱うかはこれからが楽しみである。
どうしても《海外の刀剣男子》というものはプレゼンターではなかなか思いつかなかった。こういうところでも文化性というものを感じたものである。

日本の名武器
・大包平
・童子切
・鬼丸
・数珠丸
・大典太
・小烏丸
・三笠刀
・日本号 ← 2015/08/11実装
・雷切(立花道雪の刀:千鳥)
・雷切(竹俣慶綱の刀:一両筒)
・石田正宗
・籠釣瓶
・姫鶴一文字
・小竜景光
・波泳ぎ兼光
・八丁念仏団子刺し
・髭切
・柳生の大太刀
・紅葉狩兼光
・人間無骨
・皆朱槍




――――――【現代】


ワイワイ、ガヤガヤ、ワーワー


青年「………………」


コツコツコツ・・・・・・・


青年「………………フゥ」

青年「どこを見渡しても、人、人、人だなぁ……」ハハ・・・

青年「それが当たり前だったはずなのに、今では目に入る人の多さに圧倒されちゃうようになっちゃったなぁ」

青年「――――――あれから俺は『成長した』ってことでいいんだろうか?」


青年「ね、――――――みんな?」\大一大万大吉/


青年「………………」

少女「殿ー」タッタッタッタッタ・・・

青年「今日は楽しめたか?」

少女「うん。楽しかったよ。ありがとう、殿~」ニコニコ

少女「ファンのみんなやお城のみんなに内緒で殿を独占しちゃった~」テヘッ

青年「……なあ?」

少女「何です~、殿?」

青年「お前とはいつからの付き合いだったっけ?」

少女「え、もしかしてぇ――――――うふふふ」ドキドキ

青年「……忘れちゃった?」

少女「もう、殿~! そんなんじゃありませんから~」テレテレ

少女「――――――【三方ヶ原】です」

少女「あの、ちょ~っと嫌味な“狸将軍”と一緒に【赤備えの兜】たちと戦ったんですよ。憶えてます?」

青年「ああ そうだったな。そうだったよ……」フゥ

少女「?」

青年「いや、【三方ヶ原】の前――――――【島原】での思い出がたくさんありすぎてね」

青年「お前を見ていると、【島原】での日々を昨日のことのように思い出すんだ」

青年「だから、つい――――――、」


――――――お前のことを眼で追い続けていたんだ、ずっと。


少女「………………あ」

青年「俺の軍団の象徴は“菊の御紋”“萬の紫苑”――――――そして“大一大万大吉”ってわけなんだけど、」\大一大万大吉/

青年「それがはっきりしたのも【島原】からなんだ。【島原】――――――実際は唐津や天草に本城を構えていたんだけどね」

少女「…………そんなことが、そんな頃があったんですね」

青年「結局、【現在】のようにのんびりする時間が続いたのも【島原】が最後で――――――、」

青年「それからはずっと転戦に次ぐ転戦の毎日で思い出話に浸る余裕もなかったから…………」

青年「ずっと黙っていてごめんな。聴かせたのも初めてのはずだろう?」

青年「まあ、迷惑だったかな? ――――――だよな? キモい視線を浴びせるのも立派なセクハラだし、この場合パワハラにもなっちゃうのかな?」

少女「そ、そんなことはありません、殿……!」

少女「それよりも、今日はずっと殿と一緒にあっちこっち見て回れて、殿のことをもっと知ることができたんですし、」

少女「そ、それに…………」モジモジ

青年「?」

少女「やっと、殿がわたくしにだけ向けてくれる あの温かい視線の正体がようやくわかったから――――――」ドクンドクン

青年「…………ありがとう」ボソッ


少女「でも、それがどうして――――――?」

少女「どうして、わたくしの顔を見ていると【島原】のことを思い出すんですか? だって、わたくしとは【三方ヶ原】の付き合い――――――」

青年「ああ それはね――――――?」フフッ


――――――大阪城、お前の横顔にそっくりな城娘がいたからなんだよ。


少女「え」

青年「彼女とは【島原】でそれっきりでね。――――――【島原】で別れて、入れ替わりに【三方ヶ原】で大阪城が来てくれたから俺はよく憶えているんだ」

少女「え、えと……、殿はその城娘とはどう関係で……? も、もしかして、殿はその人のことが――――――」モジモジ

青年「ああ よく憶えている」


青年「――――――俺が司祭になって彼女の結婚式を執り行ったんだよな」


少女「え、えええええ!?」

青年「――――――綺麗だった」

青年「あまりそういったことには気乗りしなかった旦那さんも思わず息を呑むぐらいの姿だったよ」

少女「け、結婚…………」ゴクリ

少女「あ、そ、その旦那さんは? わたくしによく似ている城娘のことも気になりますけど、その人と結婚したっていう旦那さんはいったいどんな――――――?」

青年「そうだな。一言で言えば、――――――俺の人生の師だった。今の俺は【島原】でその人たちとめぐりあってできあがったものなんだ」

少女「あぁ…………」

青年「だから、【島原】での日々を忘れることができないんだ。忘れちゃならないんだ」


――――――俺の一生の宝だから。


青年「………………」 ――――――その瞳は遥か遠くの青空を見つめていた。過ぎ去っていった日々を想い募らせていた。

少女「…………そうだったんですか」

少女「――――――殿」スクッ

青年「なんだ、大阪城?」

少女「わたくし、“みんなの大阪城”でしたけど、まだまだみたいでした」

少女「江戸城に負けないぐらい輝いたら、きっと殿も“わたくしの一番のファン”になってくれるって思い続けていたんですけど、全然ダメです」

青年「へ」

少女「だって、わたくしの知らないとびっきりのスタアが殿の心を鷲掴みにしたままでしたから」

少女「今のままじゃ、今よりももっと殿に近い“殿の大阪城”にはなれませんから…………」

青年「何を言っているんだ……?」

少女「――――――でもね?」


城娘:大阪城「よーし! 大阪城、復活! 更なる高みを目指して今日も張り切って頑張っていきますから、見ていてください、殿~!」パァ


金木「あ、ああ……」ニコー

金木「――――――『とびっきりのスタア』か」

金木「確かにそうかもしれなかったな、――――――“姫様”(だって、俺からすると、あの3人の中でいったら姫様が一番だったから)」

金木「(――――――時空を超えた奇跡の出会いの象徴だったから『ずっと結ばれていて欲しい』っていう願望が俺にはあったんだ)」フフッ


金木「さて、そろそろ――――――」

金木「ハッ」


名古屋城「………………」ジー(現代服)

佐和山城「お、ようやく気づいたぞ」ヤレヤレ(現代服)

伊賀上野城「油断しましたね、殿?」ニヤリ(現代服)


金木「うえっ?!」ゾクッ


原城「殿、神に誓って『今日は何もない』と言ってくれましたよね……?」グスン(現代服)

島原城「アナタのお姫様であるこの島原城からの誘いを袖にして、まさか他の娘と出かけてるなんてねぇ?」ジロッ(現代服)

二条城「あ・な・たぁ ?」プクー(現代服)


金木「お、お前たち!? 本城の守備はいったいどうしたんだ?!」ガタッ


大多喜城「……ふふ、大多喜城、推して参った。ち、近くに敵がいないか見て回っていたのだ」アセタラー(現代服)

福井城「いや、ウソを吐くな。ちょっと小腹が空いたので近くの店に買いに行ったら、どれが本城かわからなくなって――――――お恥ずかしい限り」チラッ(現代服)

月山富田城「それで、しかたがないから近くの広場で武芸の稽古でもと思いましたら、殿と大阪城殿の姿をお見かけして――――――」ドキドキ(現代服)


金木「ああぁあああ!? 確かに本城はマンション街だけど、ちょっと近くのコンビニやスーパーに行って帰ってこれないとはどういうことだよ?!」


脇本城「いや、殿……、そんなのはただの口実ですよ?」(現代服)

駿府城「“大阪城”と名が変わって少しは落ち着くかと思ったら、最近は妙に浮かれておったからのう。殿に落ち度がなくてもすぐにバレるものよ」(現代服)

龍王山城「……雨乞いの儀をやっておけばよかったかのう?」(現代服)


金木「ちょっとぉ!? こんなに人集りができて何事かと周りが見てるじゃないか!? どうすんだよ、これ~?!」


福山城「殿っちー、これから福っちと一緒に遊びに行こ~」(現代服)

能島城「いやいや、今度はあたしと港に行こうぜ、殿!」(現代服)

松前城「殿、私 スイーツワールドというところに行きたいのですが、連れて行ってくださりません?」(現代服)


金木「ち、違うぞ! 今日は本当に『近くのスポットの探索と店の品揃えの調査』していただけなんだから――――――」アセアセ

大阪城「わたくし、殿と一緒にいっぱい素敵な場所を見て回ったよ~」ニッコリ

島原城「…………っ!」イラッ

原城「むぅ~」プクー

福山城「ず~る~い~」

金木「予定を組んであげるから! ――――――週に1回、一人ずつ! ――――――いや、3日に一人ずつ!」バッ!

島原城「待てないわよ、そんなの! いったい何人いると思っているのよ!」バチィン!

金木「そんなこと言われても…………」オロオロ



ザワザワ、ガヤガヤ、ワーワー!


城娘たち「殿ー、殿ー、殿ー!」ワーワー!

二条城「今日という今日は、――――――あなた?」ポッ

原城「だ、ダメです! 神はそんなふしだらな行いを許しません!」アセアセ

島原城「そういう原城のお嬢ちゃまも何を企んでるのやら?」ジトー

能島城「馬鹿だな~、みんな。堂々と素直に告白すればいいのに~――――――そんなわけで、殿! 早く港に行こう! 夕暮れ時も近いし、綺麗だと思うぜ!」ドン!

月山富田城「あ、ああ……、殿? 今日はどこかで夕食を殿と一緒に摂りたいのですが…………」モジモジ

大阪城「みんな、ダメェ! 今日の主役はわたくしなんだからぁー!」ワアワア!

金木「だ、誰か、この騒ぎを止めてくれぇー!」


鶴ヶ岡城「はい。わかりました、殿」ニコッ


金木「あ、鶴ヶ岡城。いったいどこから出て――――――」

鶴ヶ岡城「今日は殿が大阪城殿と一緒にお過ごしになると決められた日――――――」

鶴ヶ岡城「私たちのマンションに帰ってくるまでごゆっくりと」ニッコリ

金木「え」

鶴ヶ岡城「交結搆鉄扇!」バッ

金木「あ――――――」パッ

大阪城「きゃっ――――――」パッ

鶴ヶ岡城「いってらっしゃいませ~」













金木「うわっ」ドサッ

大阪城「きゃっ」ドテッ

金木「あいたたた…………」ヨロヨロ・・・

金木「大丈夫か? 尻餅をついてないか、大阪城?」スッ

大阪城「う、うん……、だ、大丈夫だよ……」ギュッ

大阪城「で、でも……、」モジモジ

金木「?」

大阪城「やっと、二人きりになれたね……」ドキドキ

金木「う、うん? 今日はずっと二人で――――――ああ 確かに。さっきまで人混みの中にいたから『周りに誰も居ない状況』って意味では確かにそうだね」

大阪城「でも、やっぱり殿は“みんなの殿”なんだよね。それを改めて実感しちゃった」

金木「まあね。そういうところも師匠の影響かな?(そう、あの人は【ここ】とは異なる皇国のために必死に生きていたから――――――)」


金木「それにしても、見晴らしがいいところだな、ここ。――――――いいなあ。この展望台は街を見下ろすのには打ってつけだな」

大阪城「……ねえ、殿?」

金木「うん?」


大阪城「わたくしと、わたくしに似ていたその人、――――――どっちが好きですか?」


金木「え……」

大阪城「………………」

金木「い、いきなり何を……?」

大阪城「答えてください、殿……」

大阪城「でないと 私、スキャンダル起こしますよ……?」

金木「スキャンダルって…………えと、具体的には?」アセタラー

大阪城「こんな感じです……!」

金木「あ」ドキッ

大阪城「………………」ドクンドクン


少女は静かに眼を閉じ 勇気を振り絞りながら ほんのちょっぴりずつ目の前に立っている世界で一番優しい眼差しを向けてくれる恩人へと――――――。

一方、近づいてくる あの麗しい容貌が自分のものとなろうとしていたことに青年は拒絶反応を示すことができなかった。

なぜなら、今すぐにでも目の前の少女を自分のものにしようと昂ぶる雄の本能を抑えるのに心の中では必死で、

なおかつ、少女から伝わってくる甘酸っぱい香りに包まれた想いを無下にする勇気が青年にはなかったからだ。

だから、思い切って自分から抱きしめるということも、一目散に飛び出していくこともできず、なすがままに流されようとしていたのであった。


金木「あぁ…………」ドクンドクン

大阪城「………………」ドクンドクン


そして、主従の関係を超えて、種族や血統を超えて、あらゆるしがらみを超えて、今、一人の男と女の肌が音もなく密に触れ合おうとしていた、



――――――その時!



金木「やっぱ ごめ――――――」


ドッゴーーーーン!


金木「!」サッ

大阪城「!?」ドキッ


巨大熊形兜「――――――!」

熊形兜P「――――――!」

熊形兜Q「――――――!」

熊形兜R「――――――!」


金木「ああ!? また街に【兜】が――――――!」

大阪城「あぁ――――――」

金木「悪いな、大阪城。今日はこれでおしまい!」

大阪城「むぅううううう!」プクゥー

金木「――――――仕事を始めるぞ!」ビシッ!

大阪城「は~い。こんな仕事、すぐに片付けちゃうから、」

大阪城「――――――だから 殿? さっきの続き……」モジモジ

金木「――――――聞こえるか? 見晴らしのいいところで【兜】を確認できた。ここからでも行ける。出陣だ! もたもたするな!」 ――――――通信中!

大阪城「なんでやねん……」

金木「どうした、大阪城? すぐにでも街から【兜】を叩きだすぞ! そして、今度こそ奴らのしっぽを掴んでやる!」

大阪城「…………っ、わたくしは、何度でも蘇ります!」

大阪城「では、――――――大阪城、衣装ちぇ~んじ!」ピカァーン!

大阪城「乱暴な方はNGですっ! ――――――行って参ります、殿!」ジャキ!

金木「よし、行ってこいっ! お前たちの強さをとことん見せてやれ!」








金木「………………フゥ」ドクンドクン

金木「…………石田少将もこんな感じに姫様に慕われていたのかな?」ボソッ

金木「――――――また会えるかな?」フフッ

金木「いつか――――――、いつか きっと必ず――――――」

金木「――――――俺は頑張ってるよ、みんな」\大一大万大吉/




たとえ、【時代】がどれだけ移り変わろうとも俺の中の大切なものは何一つ変わらない。

これからも【城娘】たちと共にこの果てしない人生を之をもって生き貫いていく。

――――――“菊の御紋”、――――――“萬の紫苑”、――――――“大一大万大吉”。

そして、いつか――――――時の彼方、全ての因果を超えた先で、お二人にまた出会える日が訪れることを信じて、

俺は御二人に誓ったこの生き方を貫いていく――――――、それこそが永久の約束、永久に続く絆の根源。

叶うかどうかもわからないような、他人からすれば気が狂っていると思われるような、【この世界】に存在しない空想の産物を心の何処かでひたすら追い続ける、


――――――俺の永遠はここにあった。


なぜ求め続けるのか? 会って何がしたいのか? そこまでは考えていない。

ただ、もし次に出会うことがあれば、確実に俺はこの言葉を言うに違いないだろう。


――――――本当にありがとうございました。


今の俺はそれを確実に大きな声で呟いてしまうだけの満ち足りた心境にあった。それもこれもお二人に出会えたからであり、

俺は【島原】以来ただただ駆け抜けてきた時の中で御二人から教わったことや学んだことを思い出して これまでの苦難を乗り越えてこれたのだ。

ただの文字列だけでは表せないような生の体験の数々がこの想いをますます強くし、『会いたい』という気持ちをより確かなものへとしていく。

そして、その気持ちを満たしていくために 御二人の繋がりを自然と思い出す習慣が身についていった。

だから、また会いたい。また声が聴きたい。あれからどうなったのか、あれから進捗はあったのか、それから、それから――――――。



――――――永遠は“ここ”にあった。時が過ぎ去っても永久に変わらない想いは確かにこの胸の中に根付いていたのである。



――――――2014年12月23日以前のある日


ザア・・・ザア・・・ザア・・・

石田「…………懐かしいものだな、【ここ】も」

石田「――――――実に、380年振りの来訪だな」

石田「【ここ】はかつて首都防衛拠点の1つとして国内初の台場が築かれ、紆余曲折を経て海水浴場として開かれるようになった場所――――――」

石田「どうせ来るのならば すぐ後の『司令部』の会合の後でもよかった…………さすがに冬ともなれば客はいない」

石田「もっとも【深海棲艦】の脅威によって、開かれた海水浴場なんていうものは現在はほとんどないわけなんだがな」

石田「【ここ】もほとんど放置に近い形でかつてのレジャースポットとしての名残りがあるだけで、――――――元の無人島に戻ってしまったな」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「――――――ここが日蓮洞だったな」

石田「さすがに380年も経てば変わらずにはいられないか」

石田「――――――日蓮か」

石田「ふん。日蓮四大法難の1つで有名な龍ノ口法難は確か江ノ島のある湘南だったな」

石田「念力で処刑人の刀が折れて難を逃れたとかいう話――――――、さながら、観音経の『刀尋段々壊』の実現とでも言うのか?」

石田「まあ、出エジプト記のモーセの海割りに匹敵するほどの非科学的な話なのだがな」

石田「しかし、その著作である『立正安国論』の過激な内容で即 伊豆配流になったが、内乱や元寇を予言していたことから国家諌暁の原動力にもなり、」

石田「かえって自身が信仰する法華経にも『法を広める者は迫害される』と書いてある通りだったことに狂喜していたらしいがな」

石田「なんとも因果な場所に東京湾要塞の一角が建てられたものだな」

石田「内乱――――――昭和維新、元寇――――――太平洋戦争」


石田「九州から関東への遙かなる道程を思い出すな」


石田「【この島】には、鎌倉で初めて辻説法するために渡航して嵐に遭った際に白い猿に導かれて難を逃れた……」

石田「その洞窟は元々 弥生時代の住居跡という説明書きだな」

石田「そして、――――――あれが祠か。380年経っても江ノ島の岩屋と比べたら粗末なものだな」

石田「そういえば、『江ノ島の岩屋に繋がっていると言われている』のだったな。――――――馬鹿馬鹿しいがな」

石田「ん」




女性「………………」 ――――――見ると、いつの間にか日蓮洞の祠にたたずむ見目麗しい女性の姿があった。



石田「………………」ジー

石田「ハッ」

女性「………………」 ――――――気が付くと、女性は石田提督の目の前に立っていた。

石田「…………驚かすな」アセタラー


女性「お待ちしておりました」


石田「貴様は――――――いや、言うまい」

女性「どうぞ、“これ”をお受け取りください、――――――“提督”」スッ


――――――“それ”は厚手の布で厳重に封がされていた何やらズシリと重たいものであった。


石田「……っと、これは?(――――――この布の上からでもはっきりわかる輪郭と重みには馴染みがある)」

女性「“これ”は約束の品であると同時に、提督からお借りしたもののお返しです」

石田「そうか」


女性「………………」

石田「………………」

女性「………………」
                ・ ・ ・ ・ 
石田「…………さすがに380年も経てば昔のままではいられないか」フッ

女性「はい」ニッコリ

             ・ ・
女性「でも、提督ならすぐに来てくれると信じていました」キラリーン ――――――左手の薬指には年代物の燻し銀の指輪が見える。


石田「…………俺にとっては『すぐ』だった」

石田「けど お前からすれば、ずっと独りで待ち続けていて辛かったろうに…………」

女性「いえ、提督が【島原】で同時に『3つの時代を救う』偉業を成し遂げた余徳で、私は【この島】の方たちに良くしてもらっていましたから」

石田「【この島】の――――――?」

女性「それに、【この世界】がどういったところなのかも、――――――【ここ】からずっとずっと見てきましたから」

女性「ですので、これで提督のお力になれると思います」

石田「……そうか」

女性「では、提督。このサザエをお持ち帰りください」


――――――私は“ここ”にいますから。


石田「……我ながら重度のオカルトに目覚めたものだな」ハハッ

石田「そうだったな。【この島】のサザエは『日蓮の念力で角がなくなった』という非科学的な話があったな」

女性「はい。そのサザエです。【この島】特有のサザエだからこそ、です」ニコッ

石田「…………『陸から海への橋渡し』という暗示でもあるのだろうか?」


女性「……提督?」

石田「何だ?」

女性「おそらく【乱世】での記憶は魂の奥底に封印されていたことかと思いますが、何がきっかけで【ここ】を思い出してくださったのですか?」

石田「いや、記憶の封印とやらはなかなかに手強く、普段の日常業務に精を出しているとあっという間に忘れてしまう――――――」

石田「実際に『【この島】に何をしに行くのか』なんて、お前の姿を目にするまでモヤモヤとし続けてはっきりとしなかったのだからな」

石田「だが、――――――頭ではなく身体が必要なことを憶えていてくれた」

石田「今ならよくわかる」


――――――【あの時代】をどれだけ懸命に生き抜くことができたかが、お前が言った“最後の試練”だったのだな。


石田「【乱世】で過ごした日々の中での習慣や体験がデジャヴや違和感になって、その積み重ねで記憶の封印が解けていったのだ」

石田「そして、『お前との約束を果たそう』という執念が最後の試練に打ち克たせてくれたようだ」

女性「そうでしたか」

石田「それに、何よりも――――――“俺がお前に贈ったもの”が一番にお前を思い出させてくれたぞ」

女性「…………何ですか、それって? 提督?」ニコニコ

石田「……わかってて訊いてるな?」

女性「提督の口から聴きたいんです」ニコニコ

石田「…………やれやれだな」フフッ


――――――お前の名だよ、“あさひ”。


女性「…………そうですか」ホッコリ

石田「毎朝 目にする“朝日”が妙に頭に引っ掛かり続けて、“九日”という文字を目にしたら“旭”という漢字が頭の中に自然と浮かんでくるのだ」

石田「ついでに、“旭日旗”も毎日 目にしているから、嫌でも“あさひ”という単語にめぐりあわされる」

石田「お前の来歴に合わせて贈った“あさひ”という名が殊の外、ここまでしつこく付いて回るとは思いもしなかったぞ」

女性「やはり、皇国の大神のお導きの賜物ですね」

女性「そう、【ここ】へ至るための天孫降臨の地の霧島神宮で降ろされた神示――――――」

石田「ああ」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「こればかりはさすがに偉大なる我が皇国の大神の存在を実感せざるを得なかった」

石田「全ては現在に繋げるためのひとつなぎの偉大なる大神の導きの連続だったということか……」

女性「ミソなのは、『仲睦まじき稀人3人が遥拝す』ってところですよね」

石田「ああ。“皇国の軍人”である俺でなければ【乱世】では絶対に解けない問題だった」

石田「もっとも、その答えに気づいたのも江ノ島の後に『横須賀に寄って欲しい』とワガママを言ってからなのだがな……」

女性「でも、江ノ島と繋がりがある場所でしたから良かったじゃありませんか」

石田「そうだな。この日蓮洞にそういう謂れがあったおかげで、最後のひらめきが降りたのかもしれん」

石田「いや、金木が言っていたとおりだった」


――――――頭であれこれ考えるよりも実際に行ってみればいい。


石田「俺は改めて あの青年に感謝の念を捧げなければならんな」

女性「はい」ニッコリ

石田「――――――生き抜けよ、戦友」

石田「俺もたった今から俺の戦いを再開する」

女性「………………」

石田「…………よし」


石田「来てくれ、【艦娘】“あさひ”。お前の力が必要だ」バッ!


石田「この戦いに勝利するために! 皇国の栄光と勝利のために! これからの戦いのために! 俺に力を貸してくれ!」

女性「はい! ぜひ私めをお使いください、提督。すでに我が身 我が心 全て 提督の勝利と栄光のために捧げてあります」 

石田「よし! 行くぞ!」


――――――暁の水平線に勝利を刻め!












女性「あ、そうでした、提督。最後に1つだけ注意したいことがあります」

石田「何だ? 言ってみろ」

女性「提督の記憶の封印はこれからも続いていきますので」

石田「…………!」

女性「ですが、ご安心を。そのための“神遊扇”です」

石田「――――――“神遊扇”」

石田「“これ”のことだな?」スッ

女性「はい。以前にお見せしたものです。それが400年近くの歳月をかけて完成いたしましたので」

女性「あの時 提督が最後に私に見せてくださった“バラ色の日々”のことが克明に記憶されています」

石田「そうか、あの時の――――――」


――――――太陽のように眩しいゴールドのバラ


女性「それと、提督の前に現している姿は仮初めのものです」

女性「ですので、今度 新たな肉体をもって提督にお仕えすることになりますので――――――」

石田「皆まで言うな。実体が滅んでいる以上はそうならざるを得ないことは承知している」

石田「あとは俺に任せろ。お前は待っていればいい、――――――その時が来るのを」

女性「はい、提督」

女性「では。提督、――――――また会えて嬉しかったです」 ――――――左手の薬指の指輪が鈍く光る。

石田「……俺もだ」

女性「………………」ニコッ

女性「…………」

女性「……」スゥー

女性「」パッ

石田「…………これより帰還する」ギュッ ――――――サザエと神遊扇を握り締めて!

石田「……ん?」


――――――サザエの中には太陽の光を浴びて照り輝く白銀の指輪が収まっていた。


――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――――

―――――――――

――――――

―――


――――――寛永時代


軍神「――――――江戸まで来るか?」

石田「よろしいのですか? 逆賊:石田治部に似た面構えの男などを連れて帰っては――――――」

飛龍「………………」

ヲ級「ヲ…………」

霧島「えと…………」

石田「いえ それ以前に、幕府の上使様とご一緒するのは あまりにも恐れ多く――――――」

軍神「大丈夫さ。俺はそれなりに顔は利く方だからな。――――――俺の友人にそっくりなお客さんということで」

石田「しかし、私たちは霧島神宮で受けた神託のために関東にある島を巡る使命がございますので――――――」

軍神「……そうか、なるほど。唐津の寺沢志摩守が庇護していた一行というのはきみたちだったか」

石田「え」

軍神「寺沢志摩守がご存命中に、江戸の神官たちに霧島神宮の神託について問うように命を出していたな」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「あ……」

軍神「結局、それらしい伝承の島は見つからなかったようだ」

軍神「しかし、そうか。寺沢志摩守の庇護を受けていたというのであれば、尚更 ついてきた方がいいだろう」

軍神「大方、関東に行くための費用をまかなうために島原まで来ていたようだが、この機を逃せば ますますそれは難しくなるぞ」

軍神「ここは素直に甘えておくといい」

石田「…………恐悦至極にございます」




あさひ姫「…………どうでしたか?」 ――――――時代を先取りした幌馬車から顔を覗かせる。

石田「どうもこうもない」

石田「あの剛勇鎮西一の軍神に気に入られて、江戸までの足を得ることができたぞ」

あさひ姫「…………そうですか。あの方は老いても変わらないのですね」フフッ

飛龍「はい。本当に清々しい方でした」

ヲ級「ヲヲ!」

霧島「本当に一時はどうなることかと思いましたけれど、何とかなりましたね」

あさひ姫「はい……」ニコー

石田「しかし、いったい何がどうなっているのだ?」



石田「俺たちは今【史実の島原の乱が終結した世界】にいるとでも言うのか……?!」


あさひ姫「………………」

石田「くっ、状況が掴めない! 何なのだ、これは……!?」

飛龍「…………提督」

石田「金木たちが あの【不気味な穴】に吸い込まれていくのをただ黙って見ているしかなかった俺たちに残されたのが、」


――――――まるで最初から何もなかったかのような ありのままの史実の世界とはな!


霧島「お、落ち着いてください、司令! ここは落ち着いて……」

石田「………………」ムスッ

霧島「あぁ…………」ゾクッ

石田「……それもそうだ」フゥ

霧島「あ…………」ホッ

石田「状況を確認してきてくれ、霧島」

石田「【ここ】が本当に俺たちが今までいた【島原】ではないというのなら、雲仙岳を見れば一目瞭然だ」

石田「それもそのはずだ。超弩級戦艦による対地砲撃を敢行して雲仙岳の景観を完全に破壊したのだからな」

霧島「あ、はい!」

霧島「今すぐに! ――――――発艦 用意!」

石田「………………」

飛龍「……提督」

石田「………………」

飛龍「独りで思い詰めないでね? ――――――でないと『めっ』だからね?」

石田「……わかっている。部下の命を預かる人間が独りになるわけにはいかない」

飛龍「なら、いいんだ。うん」ニコッ

石田「…………フッ」

ヲ級「ヲヲ……」ギュッ

石田「大丈夫だ、『ヲシドリ』。お前は怖がらなくていい」ナデナデ

ヲ級「ヲヲヲ!」スリスリ

石田「……ふふ」

石田「しかし――――――」


――――――――――――

―――――――――

――――――

―――




――――――その時、【不気味な穴】が空間に開けられた。



ゴォオオオオーーッ!!


石田”「何だ、あの【不気味な穴】は――――――!?」

金木「あ、【あれ】は、俺が【この世界】に来た時と同じ――――――」ゾクッ

石田”「何もないところに【穴】が――――――がっ!?」グラッ

飛龍”「きゃっ、す、吸い込まれるぅうう!」

ヲ級”「ヲヲヲ……!」

霧島”「こ、こんなことって…………」

金木「い、急いで、石田少将! 【あれ】に吸い込まれたらまたどこかへ飛ばされちゃう!」

石田”「そうは言うが――――――はっ?!」ゾクッ


――――――気付いた時には【不気味な穴】は近くのものを呑み込みつつ視界いっぱいにまで拡がっていたのである。


石田”「馬鹿な! 俺は動いてはいない! 引き寄せられていたはずが――――――」

金木「……違う! 【穴】の方から迫ってきているんだ! しかも、時間が経てば経つほど大きくなって全てを呑み込む――――――!」

金木「な、何か! 何か持ってないのか、お前たち!」

千狐「殿! もう これ以上は無理なのっ! また あの【穴】に吸い込まれてどこかへ飛ばされちゃうのっ!」

やくも「殿さん! 【穴】がもうあんなに大きぅなったら、うちらも呑み込みるぅ!」

金木「くぅううう…………!(――――――俺たちはいい! 俺たちはッ!)」

金木「(俺は【乱世】を駆け巡って各時代で悪さしてる【兜】たちの成敗をするのが使命なんだ)」

金木「(あの【穴】は次なる時代への導きということなのだろう。――――――今までの経験から言って)」

金木「(だから、【穴】に吸い込まれることには もう抵抗はなくなってきている。――――――次 来いや!)」

金木「けどっ!」バッ

金木「この矢に掴まって!(けど、石田少将たちにはまだ【この時代】でやるべきことがある!)」ググゥ、バヒュン!


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田”「くっ……」ガシッ ――――――地面に突き刺さった矢にしがみつく!

金木「よし……!(石田少将には『太閤の島』へ行ってもらわなくちゃ! まだ はっきりとしたことはわかんないけど そうしなくちゃダメなんだ!)」

霧島”「だ、ダメです! 【穴】の方から近づいてきますから、地面に貼り付けるようにしただけでは――――――」

石田”「くぅううううううう!」


金木「石田少将、これでお別れです」


石田”「な、何……?」

金木「どうやら“お迎え”みたいです。石田少将が言っていたように、【この時代】での役目を終えたからなのでしょう」

金木「『いつか』『いつか』と言って――――――、その『いつか』が『今』来たみたいです!」

金木「ですが、石田少将にはまだ行かなくちゃならない場所があります!」

金木「どうか そこに辿り着いてください! ――――――姫様と一緒に!」

石田”「!」

金木「今までありがとうございました。これで本当に最後です!」

金木「呼ばれているのは俺ですから、俺が【穴】に飛び込めば何とかなります!」

金木「では! また会えることをッ!」ビシッ

石田”「!」

金木「うおおおおおおおおおお! 俺に続けええええええええええええ!」


タッタッタッタッタ・・・・・・・!


金木「うおっ、あ、あれ、ほれ、うわああああああああああああああああああああああああああああああ!」

千狐「と、殿おおおおおおお!」タッタッタッタッタ・・・

やくも「ま、待ってぇ。うちも、うちもー!」タッタッタッタッタ・・・

石田”「か、金木ぃいいいいいいいいいいいいいいい!」

飛龍”「【城主】様! くっ……!」

ヲ級”「ヲヲヲヲー!」










――――――そして、【不気味な穴】は金木青年が言った通りに消滅したのであった。





石田「…………金木」ゼエゼエ

飛龍「提督! 大丈夫ですか?」ゼエゼエ

石田「あ、ああ……、俺の方は問題ない。お前たちは貴重な艦載機や弾薬を吸い込まれてはいないだろうな?」

飛龍「私は大丈夫です」

霧島「わ、私もです、司令」

ヲ級「ヲヲ!」

石田「……そうか」

石田「ハッ」

石田「そうだ! ――――――萬紫苑城は?! あそこはどうなった?」

飛龍「急ぎましょう!」

ヲ級「ヲヲ! ヲヲヲ!」 ――――――艦載機 発進!

石田「賢いな、『ヲシドリ』」

石田「だが、こちらもできるだけ急いで向かわねば!」





あさひ姫「あ、提督…………」ニコッ

石田「無事だったか……」ホッ

あさひ姫「あの……、近くで何かあったような気がいたしましたが、何があったのですか?」

石田「金木は行ったよ。――――――【乱世】の彼方へ」

あさひ姫「…………そうですか」

石田「本当に俺と一緒で良かったのか? 【城娘】としての能力がほとんどなくなったとはいえ、【城主】の元で過ごしていた方が――――――」

あさひ姫「私はすでに提督と余生を過ごすことを選びましたから」キラリーン  ――――――左手の薬指には煌めく銀の指輪!

石田「すまない。野暮なことを訊いた」

あさひ姫「いえ」ニコッ

石田「しかし、見事に萬紫苑城が消滅してしまったな」

石田「代わりに、それなりに大きな平屋が1軒 残されていて、お前がいて――――――」

霧島「司令! 本城に置いていた私たちの持ち物が全て置いてありました!」

霧島「司令のマリンジェットやその他装備も健在です! 馬も幌馬車も残ってました!」

石田「そうか。これから旅立つに当たって、何がどれだけあるのかを見ておきたいから、縁側に持ち物は集めておいてくれ」

霧島「はい。わかりました」タッタッタッタッタ・・・

あさひ姫「これからが大変ですね……」

石田「そうだな。俺たちは【この時代】に残されたということは、まだやるべきことがあると――――――」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「目指すしかないな、――――――『太閤の島』に」

あさひ姫「はい……」

石田「大丈夫か? 確か江戸の参勤交代に九州最南端の薩摩からで2ヶ月近く掛かっていたはずだ」

石田「俺たちは大名行列ではないから行程をそれなりに短縮できるとはいえ、最低でも1ヶ月は掛かるはずだ」

石田「――――――身体は保つか」

あさひ姫「保たせてみせます……。私も、私自身も、『太閤の島』に行かなくちゃならない気がいたしまして…………」

石田「……そうか。だが、辛くなったらすぐに言うのだぞ」

あさひ姫「はい……。お気遣いありがとうございます、提督…………」ニコッ

石田「…………なぜだか【島原】のことが気になるな」


こうして金木青年と運命の別れを迎えた石田司令はかねてより計画していた通り 霧島神宮の神託で告げられた『太閤の島』を目指す旅が始まるのであった。


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


――――――そして、


石田「…………やはりそうか」

霧島「はい……」

あさひ姫「………………」

霧島「確かに私が砲撃して崩壊したはずの雲仙岳は元通りの景観になっていました」

石田「そうだろうな。そうだろうな…………」

石田「こうして、金木がいなくなった後に島原を訪れてみたが――――――、」

石田「そこには《城娘:島原城》の姿はなく、同じく《城娘:原城》の許へ行こうとしたら幕府の軍が実際の原城を解体作業をしていた……」

石田「そして、目を覆いたくなるような殺伐とした光景の痕が各地に残されているのだ…………」

石田「俺たちが必死になって守ったものはこうして無残にも――――――」ギリッ

飛龍「…………提督」

ヲ級「ヲヲヲ…………」

石田「どう考えればよいのだ、これは……?!」

石田「【城主】である金木が【この時代】での役目を終えて【次の時代】へと行ったことで――――――、」

石田「――――――【検非違使】ではないが、【兜】たちの活動が完全に見られなくなったから過去改変の影響がなくなったのか?」

石田「――――――いや! そうだとするならば、これまで眼にしてきた【城娘】への信仰や日常はどう説明する?!」

石田「歴史の積み重ねが無ければ、【城娘】と【兜】が存在する日常に人が順応していけるはずがない!」

石田「いや、だが……、それにしては確かに人と【城娘】の関わりを間近に見てきてどこか無理があるようにも思っていたのも事実だからこそ…………」ブツブツ・・・

霧島「お、落ち着いてください、司令!」アセアセ

石田「いや、そもそもだ!」


石田「俺たちは今まで【島原の乱が起こる数年前の西暦1630年頃】に存在していたはずなのに、今が【島原の乱が終結した直後】になっているのだぞ!?」


石田「――――――いつ? いつ俺たちはタイムスリップをしたと言うのだ!?」

石田「そのせいで、寺沢志摩守はすでにこの世になく、ただ『俺たちが庇護されていた』という事実だけは引き継がれていた――――――」

石田「平行世界の可能性を考えるならば、俺たちは【史実に非常に近い寛永時代】に飛ばされた可能性が…………!」ウーム

霧島「え、えと…………」オロオロ

ヲ級「ヲヲヲ…………」オロオロ


あさひ姫「……提督」

飛龍「あ、姫様……」

石田「ん?」

あさひ姫「こう考えてはいかがでしょうか?」


――――――史実を捻じ曲げる力が全て失われた【本来の世界】が【ここ】なのだと。


石田「…………!」

霧島「????」

飛龍「ど、どういう意味です、姫様?」

ヲ級「ヲヲ…………」チラッ

石田「なるほど、そうだったのか」

石田「ようやく合点がいった。――――――感謝する」

あさひ姫「はい……。お役に立てて何よりです――――――ゴホゴホッ」

石田「だ、大丈夫か!?」

飛龍「姫様っ!」

あさひ姫「ゴホゴホッ」

あさひ姫「あぁ…………」ハアハア・・・

あさひ姫「だ、大丈夫です……」ニコー

石田「無理をするな!」

あさひ姫「いえ、どの道 この苦しみはどこへ行こうとついてきます……」

あさひ姫「それならば、大切な人と一緒にあの場所へ行く日々の方を選びます……」ハアハア・・・

あさひ姫「もう、あんな寂しいところに独り残されるのは、いや、なんです…………」 ――――――力ない表情で必死に左手の薬指のものを見ようとする。

石田「………………」

霧島「で、でも、それじゃあ――――――」


石田「――――――」\ ◎ /

ヲ級「ヲ!」

飛龍「え……」

あさひ姫「あ」

石田「…………どうだ? 少しは効き目はあるか?」パタパタ・・・ ――――――“神扇”で優しく扇ぐ。

あさひ姫「ああ…………楽になりました」スゥー

あさひ姫「ありがとうございます……」ニコー

石田「……どうやら この“神扇”は使用期限を過ぎていないようだな」パタパタ・・・

あさひ姫「そのようですね……」

石田「お前たちもどうだ?」パタパタ・・・

飛龍「あ、風が――――――」

霧島「き、気持ちいい……」ウットリ

ヲ級「ヲヲヲー」ウットリー

石田「なるほどな。さすがは蒙古襲来の時に神風を起こした風神の力だ」

石田「邪なるものを祓い、正しきものには息吹をもたらすわけだ」

霧島「す、すごいものですね、それ」

石田「ああ。“これ”がなければ、俺たちは“鬼武蔵”に皆殺しにされていただろう」

飛龍「……提督?」

石田「む」

飛龍「今度という今度は、そういうのはもう止めて?」ジー

飛龍「じゃないと、『めっ』だけじゃすまないんだから…………」プルプル・・・

あさひ姫「…………飛龍さん」

石田「…………すまない。――――――それしか俺には言葉が見つからない」

飛龍「『めっ』、『めっ』、『めっ』…………」ブツブツ・・・

霧島「………………」

ヲ級「ヲ…………」





石田「――――――つまり、“あさひ”が俺に示唆してくれた可能性というのは、」

霧島「というのは?」

あさひ姫「………………」


石田「――――――『俺だけでは時代を変えるなんてことができないから元通りになった』という可能性だ」


飛龍「え?」

石田「俺は【城主】である金木の存在があって初めて【あの世界】で力を振るうことができた」

石田「さながら、俺が前線司令官となって情報を集め 敵を叩き、金木が基地司令官として帰る場所を守ってくれているような関係だった」

飛龍「それは【城主】様と左近提督が入れ替わっただけで、【私たちの時代】と全く変わってないような――――――」

石田「……実際にそうだっただろう? “島原大変”の時も【島原の乱】’の時も主力になったのは【城娘】だったのだからな」

石田「俺たちは装備も体制も万全ではなく、限られた状況での活躍しか望めなかった――――――」

石田「だからこそ、俺たちは【この時代】に戻ることができたのではないかと新たな推測が立てられた」

霧島「――――――【この時代】に?」

飛龍「――――――『戻る』?」

石田「そうか。言葉が足りなかったか」

石田「これは新たな推測だ」


石田「俺たちは本来【島原の乱 終結後】に来るのが本当だったのではないか?」


霧島「え」

飛龍「?」

ヲ級「ヲ?」

あさひ姫「………………」


石田「――――――逆だったんだ」

石田「俺たちは今現在【島原の乱 終結後】へと認識する間もなく飛ばされていたのではなく、」

石田「【城主】や【検非違使】のような“歴史に干渉できる存在”の影響で『時間が巻き戻っていた』のではないかという話だ」

石田「喩えるなら、ゴムに力が加わって伸びきっていた状態が引っ張っる力がなくなって元の状態に戻ったのが【今】ということだ」

霧島「は、はあ……、わかったような、わからないような…………」

飛龍「つまり、この弓の弦と同じってことですよね、提督?」

石田「なるほど、それに喩えた方がよかったかもしれないな。概ねそんな感じだ」

石田「そう、今回の時空を超えた出会いというのは引き絞った弓と同じような状態だったと考えられる」

霧島「つまり、矢が番えられていたら的に向かって矢が飛んで行くように――――――」

飛龍「――――――相当 危険な状態、危険な状況だった」

石田「だろうな。わざわざ時間の巻き戻しが起こって問題解決を図るように仕向けられていたと考えるなら全てに合点がいくのだ」


石田「なぜなら、あの“魔人”がルソン島に出征するのは時間の問題だったからな」


あさひ姫「ああ 確かに【城主】様は“寛永時代”の知識がありませんでしたから、提督が来なければずっと唐津で【兜】の相手をしていたかもしれません」

飛龍「あ、そっか。その時点で鎖国するはずの皇国の歴史が根本的に変わっちゃったから――――――」

霧島「ううん…………先程までの話の内容から察するに――――――、」

霧島「【城娘】を従えて各時代で【兜形生命体】と戦う【城主】という存在も、」

霧島「【西暦23世紀】から“歴史修正主義者”たちの討伐に来た【検非違使】と同じ役目を持っているということなのでしょうか?」

石田「おそらくな」

石田「興味深いことに、【検非違使】と同じ目的で先に結成された【白刃隊】というのも“皇国の大神に選ばれた”という【審神者】が中心となっていると聴く」

石田「そして、【城主】の導き手となり、世話人になっていたのが【神娘】という“神々の眷属”たちだ」

ヲ級「ヲ、ヲヲヲ!」

石田「ああ そうだ。おそらく【刀剣男子】を生み出す力も、【城娘】を生み出す力も、根源は同じ所から来ている可能性が非常に高い」

霧島「そうだとするのでしたら、提督?」


――――――私たち【艦娘】はどうなのでしょうか?


飛龍「………………」

あさひ姫「………………」

石田「それはまだわからない。――――――だが、確実に『何かある』ということは予感している」

石田「話を整理すると、だ」


石田司令の推測:なぜ【島原の乱 終結後】の世界に飛ばされていたのか

0,本来 石田司令は【島原の乱 終結後】の世界に来るはずだった

1,しかしながら、それ以前に【島原の乱】に関わる歴史において取り返しの付かない過去改変が行われていた

2,その原因を取り除くために【島原の乱 勃発前】の世界に飛ばされていた

3,その原因はおそらく“鬼武蔵”人間無骨によるルソン島攻略

4,原因である“鬼武蔵”の排除に成功する

5,更に、時間移動が可能な【城主】【兜】【検非違使】らが完全に【この時代】からいなくなったので“歴史に干渉できる存在”がいなくなる

6,これにより、本来訪れるはずだった【島原の乱 終結後】の世界に自動的に戻る ―――――― 一瞬で世界の再構成が行われた。


※【不気味な穴】によってしか石田司令らには時間移動ができないという大前提に基づく。


石田「しかし、ここで疑問となってくるのは――――――」

あさひ姫「どうして【島原の乱 終結後】という時期が基準だったのでしょうか?」

霧島「ここまでの流れから考えますと『偶然【この時期】』と言いますのは、そんなのはありえないという気がしてなりませんね……」

石田「あまりオカルトは信じたくはないが、皇国の大神のお働きがあるとするならば、必ず【この時期】に何らかの意味があるはず…………だと思う」

飛龍「提督、【島原の乱 終結後】に何か歴史的なことはありましたか?」

石田「んん、――――――【乱】の元凶である松倉家と寺沢家が改易になったことか」

石田「あるいは、――――――これを機に禁教策の強化と鎖国政策が推し進められるようになった」

石田「…………ダメだ。いまいち説得力に欠ける。納得がいかん」

霧島「どうしてです?」

石田「あくまで そんなのは“きっかけ”というだけで、それなら【島原の乱】に時期を特定しなくてもいいはずだ」

石田「仮定に基づくならば、何か、【その時期】に決定的な何かがあったに違いないのだ…………」

石田「そう、たとえば俺たちに直接 関係してくる何かが…………」

あさひ姫「――――――『関係してくる何か』」

石田「それとも、俺に【検非違使】たちの後始末をやらせるだけだった――――――そんなわけがないな、この場合」

石田「この推測では、あくまでも“鬼武蔵”の排除のために【乱 勃発前】に行ったのは副次的なものだ。本来の目的は【この時代】にあるはずなのだ」

霧島「となりますと…………」ウーム

飛龍「わからないね……」ウーム

あさひ姫「………………」

ヲ級「ヲヲ! ヲヲヲヲ!」

石田「何だ、『ヲシドリ』?」

あさひ姫「あ」

ヲ級「ヲヲ! ヲヲヲヲヲ! ヲヲヲヲ!」バッ! バッ! バババッ! 

石田「…………それで?」

あさひ姫「…………!」

ヲ級「ヲヲヲヲ! ヲヲ、ヲヲヲヲ!」

石田「――――――なにっ?! そうか! それがあったか!」

霧島「え!? 今のでわかったんですか?」

飛龍「『ヲシドリ』は何て――――――?」

石田「………………」チラッ

あさひ姫「…………どうしました、提督? 何かわかりましたか?」

石田「ああ。もう1つ特徴的なことがあった」


――――――【乱】で城址が利用されたことを踏まえて一国一城令を徹底強化して破却した城郭の完全解体が全国的に行われたんだ。



あさひ姫「あ…………」

飛龍「それって【城娘】からすれば――――――」

霧島「――――――確か【はぐれ城娘】になってしまうということ?」

石田「そうだ。正確には、その遺構に残った【城郭】としての機能が完全に破壊された時【はぐれ城娘】となって彷徨う運命にあるようだが」

石田「よく憶えていたな、『ヲシドリ』」

石田「そうだったな、原城が実際に解体されていく様子を見ていたからな」ナデナデ

ヲ級「ヲ!」エヘン!

石田「関係がありそうなことと言えばこれしか思いつかなかった」

石田「そして、俺は幸運にも剛勇鎮西一の生ける軍神に誘われて江戸への足を掴んだ――――――」

霧島「これらが意味するところは――――――」

あさひ姫「もしかして――――――、」


――――――全ては私と提督が一緒に『太閤の島』へと行くという目的のため?


あさひ姫「私と提督が出会えたことも必然と言うのなら……」

霧島「え、ええ?!」

飛龍「………………」

あさひ姫「もし【この時期】に破却された城郭の解体が推し進められるというのでしたら――――――、」

あさひ姫「同じ肥前国の私、名護屋城もまた【乱】の反省を踏まえて解体が進むのは必然……」

あさひ姫「そうなったら、私は今度こそ【はぐれ城娘】として各地を放浪しなければならなくなるでしょう」

あさひ姫「今までも過去何度か城郭の解体は行われてきましたが、志摩様が 私が【はぐれ城娘】にならないよう手心を加えてくださいました」

あさひ姫「しかし、すでに志摩様がこの世から去り、破却したはずの原城が【乱】に利用された以上、もうこれ以上は見逃してもらえないでしょう」

石田「………………」

あさひ姫「でも、もし提督との出会いが必然で“鬼武蔵”による過去改変がなかったとしたら――――――、」

飛龍「…………『なかったとしたら』?」

あさひ姫「そもそも私と提督は出会ってませんから、まず そこから初めて出会う流れが必要になるわけですよね?」

霧島「論理的に考えると、物事には順序がありますからそうなるとは思いますが…………」

あさひ姫「そう、そこから【島原の乱 終結後】の世界を私が【はぐれ城娘】として彷徨い続けて――――――、」

                                                       キマリ
あさひ姫「――――――こうして【城娘が存在しない世界線】へと迷いこんで提督とめぐりあう宿命になっていたのでしょうか?」


飛龍「それって…………」チラッ

霧島「それは……、どう受け取ったらいいか…………」チラッ

ヲ級「ヲ…………」チラッチラッ

石田「――――――俺は俺の意思と能力で今日まで生き貫いてきたのだ」

石田「…………知らんな、そんなことは」プイッ

軍神「おーい。早くこっちに来てくれないか、そっくりさん」

石田「む」

石田「では、行こうか」


それから、この度の【乱】で“軍神の再来”と喝采を浴びた剛勇鎮西一の老将の厚意で江戸までの旅が始まるのであった。



ここまでの話の流れを整理すると以下のようになる。


 表 石田司令たちの時代移動の軌跡を説明するのに必要な【時期】の対応
――――――――――――――――――――――――――――――――――
|                 | 【勃発前】 | 【島原の乱】 | 【終結後】 |
――――――――――――――――――――――――――――――――――

|【 城娘が存在する世界線 】 |   A-1   |   A-2     |   A-3   |          
――――――――――――――――――――――――――――――――――                    
|【城娘が存在しない世界線】|   a-1   |   a-2    |   a-3   |
――――――――――――――――――――――――――――――――――

※【石田司令が元いた世界】 …… b-0


本来の宿命:石田司令 b-0 → a-3 ← A-3 あさひ姫 
二人揃って【城娘が存在しない世界線】∋【島原の乱 終結後】の時期に迷い込み、
そこで二人がめぐりあうはずだった宿命を示している。
「石田司令とあさひ姫が【a-3世界】でめぐりあう」という条件に従い、
あくまでも「石田司令が【不気味な穴】以外では時間移動しない」という前提に立つと、
あさひ姫の方が【不気味な穴】に吸い込まれて【a-3世界】にやってくるという推測が成り立つ。
つまり、二人共【不気味な穴】に吸い込まれて【a-3世界】で初めて顔を合わせるはずだった。
余談だが、石田司令が【乱世】に来た初日の様子や、あさひ姫の隠遁生活のことを考えれば、
二人がめぐりあうのは まさに宿命付けられたものだとすぐに理解できるはずである。

※ここまでは平行宇宙論によるパラレルワールドの見方で考察をしてきたが、ここからは現在・過去・未来の時間軸を足した並列宇宙論で考察する必要がある。

実際の軌跡:石田司令 b-0 → a-3' ={A-1 あさひ姫 → A-2 → A-3}→ a-3
しかしながら、実際には“歴史に干渉できる存在”が【城娘が存在する世界線】∋【それ以前の時期】にいたために、
致命的な過去改変によって【A-3世界】のあさひ姫が【a-3世界】にやってくる可能性がなくなってしまった。
それにより、予定とは異なる結果の【a-3世界】'に一人だけ来てしまった石田司令は巻き戻された【a-3'={A-1}の世界】に飛ばされており、
過去改変の元凶を排除することによって、【a-3世界】で二人がめぐりあうための条件が揃い、
巻き戻された時間が元に戻ることになった。――――――これが今回の並列世界移動の軌跡である。

並列世界移動の原理を喩えるなら、トランプの「殺しの七並べ」や「ページ・ワン」のように、
同じスート:マーク(=世界線:緯線のようなもの)か、同じランク:数字(=時間軸:経線のようなもの)でなら並列世界移動は容易なのだが、
今回の場合は、本来 来るべき【a-3世界】に【A-3世界】のあさひ姫が同じ時間軸上の【A-1世界】の過去改変によって来れなくなったので、
石田司令は目に見えない神なる導きによって【A-1世界】に飛ばされている(【a-3世界】'から【A-1世界】への経路はここではどうでもいい)。
あさひ姫という【A世界線】の住人を【a-3世界】に連れてくるために、【A-1世界】で過去改変の原因を取り除きつつ、
時間経過によって【A-2世界】を経由して、最終的に【A-3世界】から隣り合った【a-3世界】へと並列世界移動をしている。

実際はすでに巻き戻された先の【A-1世界】で二人は合流を果たしているが、
本来「【a-3世界】で二人がめぐりあって目的地に至る」という流れになっていたために、
石田司令とあさひ姫のどちらかが【a-3世界】に辿り着く前に死んでしまったら条件を満たせなくなる可能性があった。
――――――自らの信念の下に命の綱渡りを自重せず し続けた石田司令といい、
――――――最後の最期で“鬼武蔵”と刺し違えて一度死んで黄泉帰ったあさひ姫といい、
二人揃って仲良く死の淵を渡り歩いてきているので【a-3世界】に辿り着くこと自体が実は1つの奇跡となっていた。

※世界線を超えて時間の巻き戻しが成立する原理や考え方に関しては『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』における【宝玉セーブ】と同じ原理だと考えて欲しい。



――――――道中


江戸時代、旅の基本は夜明け前に出て日没前に宿場町に辿り着くように日程を組むことから始まる。

19世紀初頭、十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』において、

主人公:弥次郎兵衛と喜多八の二人が江戸を出発して最初に泊まったのが戸塚、2日目に小田原、3日目に箱根に着き、

最終的に伊勢参りを経ての江戸から京都までの東海道中15日間の様子が描かれている。

江戸の日本橋から戸塚まで十里半(=約42km)ほどであり、現在の成人男性の歩行速度で換算すると約8~10時間以上もの道程となってくる。

旅の道連れが少ない状態でも江戸から京都まで15日間ずっと歩き続けていくという途方も無いような苦労が目に浮かんでくるが、

同時代において、それをケタ違いの人数で、更にもっと遠くの国から江戸に来ることを余儀なくする制度があった。


――――――参勤交代制度である。


徳川家康が江戸入りして関ヶ原の戦い(1600年)を制した後に江戸を日本の中心するべく“五街道整備”(1601年)が行われ、

その“五街道”の1つとして“東海道”が整備されることになった。

江戸の日本橋から京都の三条大橋までの間に至る幕命で設置された宿駅の数は53箇所にも及び、

これが通称“東海道五十三次”と呼ばれる、歌川広重の浮世絵の題材にもなった東海道における名所の数々である。

そして、東海道松並木や一里塚の整備などの道路政策が進み、宿敵:豊臣家が未だに健在の中で江戸の徳川家を中心とした世づくりが着々と進んでいき、

宿敵:豊臣家を大坂の陣(1615年)で滅ぼしてから、初代江戸幕府将軍:徳川家康やその後継である二代将軍:秀忠がこの世を去った後、

参勤交代制度が寛永12年(1635年)に徳川家光の代になってようやく正式に制度化されている。

しかし、この“五街道整備”によって、以前から諸大名たちが自主的に将軍のお膝下に参集しており、それを慣習化させたものが参勤交代制度とも言われる。

参勤交代制度の目的は鎌倉幕府で見られた“御恩と奉公”による御家人の鎌倉への出仕――――――つまり服属儀礼と軍役奉仕が狙いであり、

後世で言われているような“諸大名の財政圧迫”を狙ったものとするには本末転倒――――――それで江戸に来れずに軍役が果たせないなら意味が無い。

実際に、参勤交代制度を出した幕府の側から参勤交代の支出を節減するよう求める文書が残されており、

結果的にそうなったというだけ――――――あるいは いずれはそうなることを見越して徳川家康が“五街道整備”を行った結果と言うべきであろう。

参勤交代は最も江戸から遠い薩摩藩で二ヶ月弱、最も近い下妻藩でも数日を要する大規模なものとなり、

通常は奇数年グループと偶数年グループにわけて、隣国同士は同じグループに入らないように調整して、毎年4月に江戸に参勤することになっていたわけだが、

参勤交代の話題で有名な加賀藩においては、参勤交代の毎年4月までに来年の参勤交代の予算の調達に始まり、

それから他大名との間の宿場の調整、徳川御三家や幕府の上使および他の大名行列への配慮、

更にはあらゆる厄難が待ち構えていようと参勤が無事に滞り無く行われるように知恵を絞って毎年準備されてきていることが史料に見える。

そして、いざ出発に至っても、参勤交代制度の目的が軍役なので、当然ながら軍団を引き連れねばならないので それだけで大所帯となってしまい、

更には、道中や江戸での生活における不足不備に備えてかかりつけの医者や茶の湯の家元なども同行し、

大名専用風呂釜などの自前の生活品も運ばせていたので、どうあがいても大名としての面目もある手前 必然的に多大な出費をせざるを得なくなっていた。

こうして諸大名同士で気を遣いあい、牽制しあい、互いに財政難の状況に陥ったことから、泰平の世:江戸時代は260年余り続くことになったとされる。


――――――京都:三条大橋(東海道五十三次:終端)


コツコツコツ・・・・・・ゴロゴロゴロ・・・・・・


石田「ここが京都の三条大橋――――――東海道五十三次の西端となる宿場か」 ――――――幌馬車の御者をやっている。

石田「やっと東海道の入り口まで来れたわけか…………まだ太平洋航路が確立されていないせいで馬鹿正直に下関を渡ってくることになったな」

石田「【島原の乱】帰りの幕閣の行列に組み込まれてから、すでに1ヶ月以上が経とうとしている…………」

――――――――――――
あさひ姫「ここが京の都ですか……」

ヲ級「ヲヲヲ!」ウキウキ

霧島「華やかな場所ですねぇ」 ――――――幌馬車の荷台をその巨大な『艤装』が圧迫しているが、すでにその窮屈さにみな慣れた模様。

飛龍「うん。こんなにも賑やかな場所は【この時代】に来て初めてかも」
――――――――――――

石田「お前たち【艦娘】が海の向こうから守ろうとしている“皇国”というのはこういうところだ」

石田「いつもお前たちは海の向こうを見据えてばかりで、」

石田「内地のことはせいぜい近くの繁華街や我が国の各軍事拠点や最重要防衛対象である皇居や神宮ぐらいしか知らないだろうが、」

石田「我が国というのは この【江戸時代】の鎖国と参勤交代によって国内の人々の往来が活発化し、各地の特産品が行き交い、」

石田「それに伴い、文化が各所に行き渡ったことにより、徐々に国民意識が育まれてきたのだ」

石田「今はまさに、近代国家:大日本帝国が生まれるための雛形ができあがっていく過程の中にあるのだ」

――――――
あさひ姫「そうなんですか……。楽しみですね…………コホッ」

霧島「大丈夫ですか、姫様? 何か飲み物でも――――――確かまだ松の葉サイダー、残ってましたよね?」ガサゴソ・・・

ヲ級「ヲヲヲ……」ガサゴソ・・・

あさひ姫「あ、大丈夫です。今日は調子がいいですから」ニコー

飛龍「…………姫様」

あさひ姫「お薬もまだ残ってますし、私よりもみなさんの健康の方が気になります」

霧島「あ、そういえば そろそろ――――――」

飛龍「うん。松精油の方はそろそろ危ないかも…………」ガサゴソ・・・

飛龍「一応、油は他にも菜種油があるけれども……」

ヲ級「ヲヲヲ…………」

飛龍「うん。それをもらうためには柳川の荷駄持ちさんたちを呼ばないといけないね」
――――――

石田「う~む、輸送手段がこの幌馬車1台しかない以上は、それに『艤装』や《俺の装備》を全部載せないといけないのが困りものだ」

石田「一応、剛勇鎮西一の大英雄のご厚意で柳川藩から人手を貸してもらってその他・日用品を運んでもらってはいるが…………」

石田「(【艦娘】は元々が【軍艦】である以上、その主動力となる【燃料】を与え続けなければ空腹時は人間よりも力が出ないのが困りものだ)」

石田「(そして、【艦娘】は『艤装』を装着しているだけで多大なエネルギー消費をしてしまうので、こうやって人の手で『艤装』を輸送しなければ餓死する)」

石田「(一方、【城娘】はそういったところの切り替えができて、作戦行動時以外の平時におけるエネルギー消耗を著しく抑えられるのが強みだな)」

石田「(【城娘】は【城郭】がモデルであることから食事量が並外れている程度ですんでいる点でまだ経済的だな)」

石田「(【艦娘】はあくまでも戦うことが目的の【軍艦】という存在だからこそ、平時における維持が一番の悩み所だ)」

石田「(だから、戦間期において軍事費削減と軍縮が声高に叫ばれてくるわけだ。――――――それ以外に使い道がない無用の長物ゆえに)」

石田「(しかし、だからといって安易に軍縮して有事への備えを疎かにすることもできない。――――――匙加減の難しい問題だ)」

石田「(一番のネックは、『艤装』を装着しなければ人並みより少し上という程度――――――しかし、『艤装』は持ち運びには明らかに向かない代物ばかり)」

石田「(現に、幌馬車は『霧島の艤装』《俺の装備》で相当な負荷が掛かっているぐらいだ。早く目的地に辿り着かねば――――――)」

石田「(ともかく、残り1ヶ月は掛かることは覚悟して、【艦娘】の維持のために油類の備蓄はしっかりとしておかなければな)」

石田「(まさか、戦時中の悪足掻きの産物の松精油が【艦娘】たちにとっての生命の水になるとは思いもしなかった…………)」

石田「(そして、あらゆる状況に対処できるように松精油の精製法を習得して実践している俺もどうかと思うがな…………)」


江戸幕府の上使として【島原の乱】鎮圧のために出陣した九州 柳川藩:立花家の行列にまぎれて時代を先取りした1台の幌馬車がゆっくりと進んでいる。

行列の脇には平身低頭した庶民たちがズラリと並んでおり、そういった光景はすでに彼らにとっても見慣れたものとなっていた。

が、石田司令としては、こうして大名行列の一員として庶民を威圧するかのごとく平身低頭させることもなく、

水戸黄門などの時代劇でよく見る“和服を来た町人たちが忙しく行き交うワンシーン”の中で馬車の道を開けてもらいたかった。

【艦娘】たちにとって、自分たちが所属する鎮守府や自分たちに関係のある軍事施設や海域、近くの商店街ぐらいが彼女たちの認識する世界である。

せっかく ふとした奇跡によって【江戸時代】のあちこちを見て回れっているのだから、少しでも正しく自分たちの郷里のことを理解させる機会をあげたかったのだ。

一応、唐津・天草・霧島・島原での滞在を経て、柳川の別格大名の計らいで関東・江戸への遙かなる行列に参加させてもらっており、

これまでの萬紫苑城での生活や江戸への道中での宿泊の日々の中で それとなく各所を見て回れていたわけだが、それでも教育や啓蒙には至っていなかった。

今でも興味深く外の世界を眺めてはいるものの、【過去の世界】とはいえ、それが自分たちが守っている郷里とは実感が未だに湧いていない様子であったのだ。

【艦娘】にとっての世界とはまっ平らな海で構成されており、一部を除いてそれ以外の凹凸のことを陸と認識してすらいるのだ。

一方、《城娘:名護屋城》だった あさひ姫は自分の他に【城娘】がいないことぐらいしか【寛永時代】で戸惑う要素はなく、

かつて築城から廃城までの10年足らずの栄華の後に迎えた【泰平の世】がいかなるものなのかを興味深く 穏やかな表情で幌馬車の窓から眺め続けていた。

石田司令はその反応の差を見て内心 大きな不安を覚えていた。


――――――後に、【海軍総隊】制度を提案していく彼としては。


【艦娘】には政治や戦略といった次元の話はまったくできない――――――人の似姿を持つことから人間としての良識や能力などは最低限はもってはいるものの、

【艦娘】は人間としての常識や教養を深くは持ち合わせていないわけであり、本質的に戦うことしかできない存在が彼女たちなのだ。

そして、人間に極めて近い存在であることから人間的な心の働きの負の側面も抱えており、

人間としての常識や教養を深く持ち合わせていない無知ゆえの純真さが時に災厄をもたらすこともあった。

彼女たち【艦娘】にとって“初めての提督”は絶対的な存在であり、それによって本来 忠を尽くすべき“国家”への帰属意識よりも、

“提督”個人に対する執着心や依存心が極めて大きいことから、言葉巧みに謀ることができれば実は意外と簡単に反乱させることも可能なのである。

人間に限りなく近いがゆえに起きてしまう【艦娘】特有のヒューマンエラーの数々が本来【軍艦】にはなかった軍事上の諸問題を浮き彫りにさせたのである。

結果、【艦娘】たちは形式的には皇国海軍の帰属ということにはなり、彼女たちも自分たちの居場所をそこだとは認識してはいるものの、

彼女たち個人には“生まれ故郷”というものが存在せず、最初から戦いを遂行するのに十分な能力を与えられているせいもあって、

長い時間をかけて育まれていく“祖国”への愛着心や忠誠心が具体的には何も存在しないのである。

そのため、本質的に彼女たち【艦娘】は日本の風土とはまったく何の関係もない国籍上 日本の所属というだけの“外人部隊”に相当する戦闘集団なのである。

この歪さは『英雄になりたいから、(英雄のように、あるいは英雄として)人助けをする』のと通じるものがあり、

【艦娘】には具体的な人間社会での経験や風土の体験もなく、ただ『そういうものだから、国益や国民を守る』ためだけに提督の命を仰いでいるのである。


――――――そう、【艦娘】は本質的に“使われる存在”であり、そこに主体性というものは存在しないが故の理想の兵士・操り人形なのである。


それ故に、“泣き喚く捨て駒”だとか“戦術レベル以下の海戦のエキスパート”としては有能だが、

もし現在の段階で【艦娘】に急に人権が認められて人間の営みの中に混じりあったとしたも、せいぜい市井の一般人の立場から脱却できないであろう。

政治家や社長などの組織の長として人々を導く要職につけるだけの頭脳や熱意を持つことがないからだ。“使われる存在”から抜け出せないのだ。

もし【艦娘】に願いがあったとしても、それは非常に身近でごく狭い範囲でのお願い事でしかないだろう。――――――大望というものを持ち合わせない。

その時点で【艦娘】は、“大魚”たろうとしていた蜀帝:劉備にとっての理想の軍師:諸葛亮のような“水”にはなれないのである。

【艦娘】にとっての“水”に“提督”がなれたとしても、その逆の関係である“大魚の提督”にとっての“水”には絶対になり得ないのが本質なのである。


辛辣な考察を述べさせてもらったが、これが【軍艦】を擬人化した【艦娘】の本質であり、長所であり 短所なのである。


一方、【城娘】はそうではない。

【城娘】には歴史と文化、その地で生活してきた人々のあらゆる経験や記憶が遺伝子として組み込まれているために、

中には“かつての城主”を彷彿させるほどの明晰さと教養を見せる個体も存在し、人間的な能力においては全体的に【艦娘】を上回ることが常であった。

たとえ戦闘力においては完全に【艦娘】に敗けていたとしても、戦闘力以外の面で有り余るほどの能力が備わっているのが【城娘】である。

単純に【変身】による「巨大化」「武装化」の利便性だけを見ても圧倒的な優位性があったのだ。それで維持費も【艦娘】と同じくらいなのだ。

だからこそ、石田司令は【城娘】一人を連れ帰って鎮守府の参謀に迎え入れておきたいと思う心があった。

そういった理由も含めて、石田司令は【城娘】を一人だけ貰い受けていたわけなのだが(別に【城主】の所属というわけではなかったのだが)、

しかしながら、この時ばかりは“本来ならありえない出会い”ということもあってか、普段の彼らしからぬ選択を行い続けてきていたのである。


――――――――――――

―――――――――

――――――

―――


――――――唐津:虹の松原

経路:『城娘の世界』→ 島原 → 柳川 →“唐津”→ 下関 → 山陽道 → 京都 → 東海道 →『太閤の島』


ザァー、ザァー、ザァー

あさひ姫「…………志摩様」

石田「結局、【乱】の責任の一端を問われて、唐津藩主:寺沢兵庫頭堅高――――――、」

石田「飛び地の天草領は没収、出仕も厳禁となり、歴戦の武士:寺沢志摩守の世継ぎとして生き恥を晒し続ける日々に堕ちたか」

石田「そして、失意の日々を送り続けて約10年後に参勤先の江戸で自殺――――――それでお家断絶で改易となるわけだ」

飛龍「何とかなりませんか、提督? これまで大変 お世話になってきた方のご子息が今 一番大変なことに――――――」

石田「無理だ」

飛龍「あ………………」

石田「むしろ、【乱】の元凶として大罪人として当主が斬首された松倉家とくらべて軽い処分なのだから もっと喜ぶべきだが、これは…………」

あさひ姫「死に恥を晒すのと、生き恥を晒し続けるのはどちらが辛いのでしょうか……?」

石田「どちらも“辛いこと”には変わりないだろう」

あさひ姫「はい…………」

飛龍「しかし、本当に【城娘】はいないんだね……」

あさひ姫「はい。私の縁者だった《唐津城》の気配もやはりどこにも感じられません……」

石田「全ては後の祭りのように静かになったものだな……」

石田「ただ、春を今か今かと待ち続けている玄界灘の静かな潮騒と先代当主が心血を注いだ虹の松原の風光明媚な景勝が残っているだけだ……」

あさひ姫「夏草や兵どもが夢の跡――――――はちょっと違いますね……」ニコー


石田「…………いろいろあったな。今はもう何もないが」


あさひ姫「………………」

飛龍「………………」

石田「もう唐津は俺たちが知っている唐津ではなくなったのだ」

石田「だが、俺たちが忘れない限り、俺たちが過ごした唐津での日々は永遠のものになる」

石田「俺はその日々のことを絶対に忘れない」ググッ

あさひ姫「私もです、提督……」

飛龍「私も。何があっても忘れたくない…………」

石田「……そうか」フフッ




ザァー、ザァー、ザァー


石田「………………」

あさひ姫「………………」

飛龍「………………」

ザァー、ザァー、ザァー

あさひ姫「………………」ギュッ ――――――不意に石田司令の掌にあさひ姫の指が絡む。

石田「………………む」

あさひ姫「………………」

石田「………………」 ――――――石田司令は特に何かを言うことなく、横目に見えたあさひ姫の薬指の【指輪】をなんとなく目にしていた。

飛龍「?」

石田「…………懐かしいな、こうやって唐津の海を眺めているのも」

あさひ姫「はい」

石田「あの頃はまさか――――――いや、言うまでもないか」

あさひ姫「そこまで言ったのなら言葉にしてくださいよ、提督」クスッ

飛龍「そうですよ。明日には江戸までの旅が始まるんですから、思い出話の花を咲かせることができるのは今ぐらいですよ?」

石田「そうだな――――――」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「…………フフッ」

飛龍「あ、今、提督、笑った?」

あさひ姫「どうかなさいましたか、提督……? 何か楽しい思い出話がありましたか……?」

石田「いや、今の俺たちが『仲睦まじき稀人3人』って感じがしてな」

飛龍「ああ」パァ

あさひ姫「嬉しいです……」ニコー

石田「もっとも、この虹の松原の向きからいって『遥拝』している先は玄界灘、その先の大陸の方を見ていることになるのがな……」

石田「(そういえば飛龍が言うとおり、霧島神宮で受けた神託にある『関東にあれます太閤の島』を目指す旅がこれから始まるのだったな)」

石田「(正確には、狂騒の跡地となった天草・島原を後にして、有明海を横断して柳川を経て、唐津の様子を見に“ここ”へ戻ってきて――――――)」

石田「(しかし、未だに『太閤の島』の正体がわからない)」

石田「(いったい何なのだ? 本当にそんな場所が存在するのか? そして、――――――俺が行くことで何が起こるというのだ?)」



石田「――――――そういえば、“あさひ”が隠遁していた場所は【城郭】から そう遠くないところにあったのだったな?」

あさひ姫「はい。志摩様が【城郭】の完全解体を行わないでくださったので、【ご当地城娘】としてその場に居続けることはできました……」

石田「そうだったな。――――――“名護屋城”か」

飛龍「…………提督?」

石田「俺は皇国の軍人として、専守防衛に徹してきた皇国の歴史を否定するわけにはいかない」

石田「よって、天下人:豊臣秀吉による朝鮮出兵による海外侵略については断固として反対である」

あさひ姫「…………はい」

石田「しかし、後の歴史において某国“R”の勢力のせいで大陸進出や脱亜入欧が持て囃されたのを考えると、」

石田「大陸制覇の気概を持つほどの意識を俺たち皇国の民は持たなくてはならないものだと考え始めてもいる」

飛龍「それは…………」

石田「――――――これは『実際にするかどうか』『できるかどうか』で話しているわけではない」

石田「【俺たちの時代】ではすでに武力行使は禁忌とされ、過去のものとなっているのだ」

石田「しかしながら、それでもその現実を理解しようともしない時代錯誤の正真正銘のクズ共が存在している限り、」

石田「個人に防犯ブザーを持たせ、家に番犬を置き、公共施設に警備保障を備え付けるのと同じように、」

石田「――――――国家にも安全保障を確立させて外敵からの侵略や攻撃から国民や国益を守る義務と権利がある」

石田「それを実現させるためには、いつでも報復できるだけの戦力を整えておく必要があるというわけなのだ」

石田「メソポタミアのハンムラビ法典の『目には目を、歯には歯を』の報復刑が画期的だったのは、」

石田「『同じだけの損害や損失を加害者に負わせたら それでもう許す』ということを厳命して報復の連鎖を防ぐ点にあった」

石田「友好平和条約というのも本来は、ハンムラビ法典の罪刑法定主義のように報復の連鎖を断ち切ることにあり、」

石田「戦争の原因を究明して互いに戦争を仕掛けることがなくなるようにし、互いの恨み辛みや憎しみを法的に清算することを目的としている」

石田「しかし、人間は感情の生き物――――――書類上の手続きで生の感情を処理できるほど理性的な存在でもない」

石田「だからこそ、いつまでも過去のしがらみや妄執に囚われた連中から国民や国益を守るための戦力はいつまでも必要となってくるのだ……」

石田「そして、実際に侵略が開始された時にかつての朝鮮出兵の時のような勢いがあって欲しいものだと、俺が思っているというだけのことだ」

あさひ姫「…………そういうことだったのですね」

あさひ姫「――――――道理でおかしいと思ってました、【提督の時代】というのは」

飛龍「………………」


石田「そして、我が国の国防にとって重要な防衛拠点の1つとして、“名護屋城”の先の玄界灘の向こうに“対馬”が存在している」

あさひ姫「――――――『対馬』ですか」

あさひ姫「歴史的にも“あそこ”もいろいろと大変な土地柄ですよね」

石田「ああ。鎌倉時代の蒙古襲来の際には大虐殺されたのだからな。――――――そういう意味では あおいこだがな」

石田「しかし、こんなところに中継拠点にしやすい島などというのは、無い方が我が国としては対応が楽になるのでそうあって欲しいものだが、」

石田「実際にある以上は、また“対馬”には大陸に対抗するための島として活用せざるを得ないな――――――」

石田「ん?」ピタッ

あさひ姫「…………?」

飛龍「どうしました?」

石田「いや、…………気のせいか?(ふと俺は、自分で言っていた言葉の中にひらめきのようなものを感じた……?)」

石田「(『対抗するための島』――――――、『対抗の島』――――――、『太閤の島』――――――?)」

石田「(何を考えているのだ、俺は? こんなのはただの言葉遊びだ。読み方が同じだけのただの偶然――――――)」

石田「(だが、妙に引っかかる この感じは何なのだ……?)」

石田「………………」


霧島「司令ー!」

ヲ級「ヲヲヲー!」


石田「む」

霧島「もう宿に戻りましょう。お城の人たちが夕飯の支度をして待ってますからー!」

石田「しまった。もうそんな時間だったか……」

あさひ姫「それだけ思い出話が弾みましたね……」ニコー

飛龍「うん! 【元の時代】に戻れたら、いつかまた必ず唐津に来よう」

石田「そうだな。――――――約束しよう」

飛龍「約束ですよ? 破ったら『めっ』ですからね、二人共?」

あさひ姫「あ……、はい」ニッコリ

石田「…………飛龍」ホッ

飛龍「ふふふ」ニコニコ


ザァー、ザァー、ザァー


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


――――――近江:草津宿(東海道五十三次:五十二番目)

経路:『城娘の世界』→ 島原 → 柳川 → 唐津 → 下関 → 山陽道 → 京都 → “東海道” →『太閤の島』


霧島「本当に琵琶湖って大きいんですねぇ……」

石田「霧島が遭難していたのは、霧島連峰の六観音御池というコバルトブルーの美しい火山湖だったな」

霧島「そうでした。あの時は【燃料】不足もあって まともな状態ではなかったので よくは憶えていないのですが、」

霧島「初めての湖ということで、私たちがいつも感じている浮いている感じがしなくて この世のものとは思えない心地でした」

飛龍「どんな感じなのかな、それって?」

石田「火山湖だからな。――――――波が立たないことや、潮の香りがしないこと、四方を山林に囲まれていたことだろう」

霧島「はい! さすがは司令です」

霧島「そうなんです。朧気ながらも航行時の波飛沫の感覚がいつもと全然違うことを強く感じてました」

石田「そうだろうな。外洋での運用を念頭に置いた【軍艦】が、まさか淡水の閉ざされた湖の上を航行することになるとは誰も想像できん」


あさひ姫「…………懐かしい」


石田「どうした? 明日からはいよいよ太平洋沿いに向かって進んでいくことになるが――――――」

あさひ姫「そう、“私”の天下獲りの夢は“ここ”から始まった――――――」

石田「?」

あさひ姫「提督? 豊臣秀吉が初めて城持ちになったのはどこだかわかりますか?」

石田「そこまではわからんな。――――――墨俣の一夜城か?」

あさひ姫「いえ、湖の北側にある長浜ですよ」

石田「――――――『長浜』」

あさひ姫「元々は“今浜”と言いまして浅井長政の居城:小谷城が近くにあったのですが、」

あさひ姫「浅井氏が滅亡した後、秀吉が今浜の地を預かることになり、主君:織田信長の一字をもらって“長浜”と改称したのです」

石田「なるほど。――――――稲葉山城を織田信長が乗っ取って岐阜城に改名したのと似たような流れか」

あさひ姫「そして、湖に石垣を浸して水門から直に船の出入りができる長浜城ができあがったのです」

あさひ姫「“長浜城”――――――彼の地が“天下人の出世城”として秀吉の人生において最も大きな影響を与えてきたわけなんです」

石田「そうなのか」

あさひ姫「はい」

あさひ姫「そして 対岸には、比叡山坂本がありまして――――――」

石田「――――――『坂本』?」

石田「まさか、三日天下の謀反人:明智光秀の居城“坂本城”――――――」

あさひ姫「それはご存知でしたか」

あさひ姫「はい。お察しの通り、秀吉と光秀はこの頃は領地が隣同士だったんです」

石田「…………“本能寺の変”の黒幕説に秀吉の名が挙がることもあるが、二人の接点は意外にもこんな近くにあったのだな」

石田「そう、“本能寺の変”によって織田信長が滅んで最も得をしたのは主君を失ったことで天下人に成り代われた豊臣秀吉その人であるし、」

石田「あれだけの才能を持ち、偉業をも成し遂げるほどの野心家がいつまでも一臣下に甘んじているとも思えないから、確かに説得力はあるとは思う」

石田「だが、光秀と秀吉の関係性については――――――」ブツブツ・・・

あさひ姫「………………」ニヤリ

石田「……どうした? 急に黙りこんで」

あさひ姫「いえ、何でもありません」ニコー

石田「…………?」


あさひ姫「でも、本当に懐かしい……」

あさひ姫「日本の中心:琵琶湖…………」

あさひ姫「“ここ”での日々もまた私にとってはかけがえのない思い出………………」

石田「…………良かったな」

あさひ姫「はい。私はあくまでも“豊臣秀吉”ではありませんし、秀吉亡き後の廃城の後30年近く隠遁生活をしていたこともあって、」

あさひ姫「今はもう長浜での日々のことは はっきりとは思い出せませんけれど……、」

あさひ姫「けれど、こうして再び琵琶湖の畔に立っていますと、ほとんど思い出せないはずなのに、自然と涙がこう…………」ポタポタ・・・

石田「………………まあ、思い出の場所にこれたおかげなのか、ここ最近 調子がいいのは面倒が少なくて いいことだ」


ヲ級「ヲヲ! ヲヲヲ! ヲヲヲー!」バチャバチャ!

霧島「きゃっ! もう『ヲシドリ』ったらはしゃぎ過ぎよ! これはお返し――――――!」キャッキャッウフフ・・・

飛龍「あ、これが“湖”ってことなんだ。確かに“海”と感覚が全然違う」ワイワイ


石田「お前たち、あまりはしゃぎ過ぎるなよ」ヤレヤレ

あさひ姫「元気ですね。本当に“水を得た魚”のような感じです」ニコニコ

石田「まあ、元が【艦】だからな。本質的に陸の生き物ではない」

石田「しかし、――――――“海水浴”ならぬ“湖水浴”か」

あさひ姫「確か、【提督の時代】では【深海棲艦】とやらが近海にも出没することから――――――」

石田「ああ。海岸線一帯は【深海棲艦】出没後は人が近寄らなくなった。――――――それでも住み続けて漁や釣りをする猛者はいるがな」

石田「その影響により、我が国での余暇の過ごし方は安全な内地で過ごすことが多くなり、」

石田「疎開も多発したこともあって、かつての廃村や過疎化が進んでいた地域に人が多く集まり、」

石田「過疎地域の復興や再開発が進み、辺鄙な場所に大規模レジャーランドも建てられるようにもなったという御時世だ」

石田「この琵琶湖も、“日本最大の湖水浴場”ということで、夏になれば数少ない安全なビーチで余暇を過ごすために人が全国各地から集まることになり、」

石田「琵琶湖周辺の開発と観光化が一気に進むことになったな」

石田「――――――今や『お伊勢参らば お多賀へ参れ』多賀大社も伊勢神宮の門前町以上の観光街が発達しているぐらいだ」

あさひ姫「そうですか、お多賀さんですか。あそこにもお世話になりました。長寿延命の御利益ということで、母親の延命を祈願してきまして」

石田「……確かにそんな逸話がデカデカと掲載されていた憶えがあるな」

石田「そういえば、俺たちの旅の仮の目的地となっている江ノ島だが、――――――日本三大弁財天の1つ、江ノ島弁財天というわけだったな」

あさひ姫「はい。そして、残りの2つが厳島弁財天、――――――そして、この琵琶湖の竹生島弁財天ということになります」

石田「どうだ? 何か感じるものはなかったか? 日本弁財天の総本山:宗像大社にも詣でたが、結果として何か得るものはあったのか?」

あさひ姫「確実にあるとしたら、――――――今日までの私の生命と提督の安全です」

石田「そんなの当然だろう……」

あさひ姫「竹生島はこの琵琶湖の北側:長浜の方面ですので参ることは叶いませんが、」

あさひ姫「かつて崇敬篤くしてきた者の一人として琵琶湖弁財天に祈りを捧げていこうかと思います」

石田「厳島の時もそうだったな。では、俺もそうさせてもらおう――――――」

石田「(――――――皇国の大神たちよ!)」

石田「(【この時代】に導き、一人の【城娘】とめぐりあわせて、『太閤の島』に行かせてまで、いったい俺に何をさせようというのか答えたまえ!)」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。



ピューーーーーーーー!


ヲ級「ヲ…………」ピタッ

霧島「風が――――――」

飛龍「さすがに日も暮れてきましたし、宿に戻りましょうか」

石田「そうだな。雲行きも怪しくなってきたことだしな」

あさひ姫「今日の湖は荒れますか……」

石田「荒れるだろうな。風が意外と強くて――――――」

石田「ん?」


石田「――――――『荒れます』?」


あさひ姫「?」

石田「……確か、俺たちがこれから向かう場所は『関東にあれます』だよな? ――――――『関東にあります』ではないよな?」

あさひ姫「……はい」

飛龍「?」

石田「『あれます』というのは、古語で言うと『生まれる』という意味――――――、」

石田「だが、この言い回しは古事記などにおいて皇国の大神たちが世に現れ出る時にだけ使われており、それ以外では使うことのない表現だ」

石田「だからこそ、『関東にあれます』という言い回しだけで、“江ノ島”という神域に特定できたわけだ……」

石田「なぜなら、古語における“生まれる”『生る』の連用形+“尊敬”の補助動詞『ます』が合わさった表現であり――――――」


ピューーーーーーーー!


石田「…………風がやけに強いな」

石田「続きは宿でだ。急ぐぞ」

霧島「了解、司令!」ビシッ

ヲ級「ヲヲッ!」ビシッ

飛龍「はい、提督」ビシッ

あさひ姫「――――――証なのでしょうか、この風も」

あさひ姫「…………ありがとうございます」





石田「そう、俺は例の神託に今更ながら奇妙なものを感じ出していたのだ」

石田「俺たちは今まで例の神託の文言を3文節に区切って考察してきていたのだが、」

石田「ここで最大の見落としがあることに気がついたのだ」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


第1ヒント:太閤の島

第2ヒント:関東にあれます

第3ヒント:仲睦まじき稀人3人が遥拝す


石田「そう、最大の見落としというのが、――――――第2ヒント:『関東にあれます』という言い回しなのだ」

石田「今回、江戸に至るまでの道中の東海道五十三次の西の始めである琵琶湖に来て、ふと強い風が吹いて湖が荒れるだろうと思っていたところ、」

石田「神託の構成からいって、おおまかな範囲を示しているだけに思えた『関東にあれます』という第2ヒントの表現が妙だということに初めて気づいたのだ」

石田「最も役に立ち、今では最も役に立たないと思われていた第2ヒントだったが、注目すべきは『あれます島』という前後の繋がりだった」

石田「つまり、俺たちは第2ヒント『関東にその島はあります』という文言を最初に通過すべき道標程度に考えていたのだが、」

石田「『あれます島』という言い回しに注目してみると、『(関東に)お生まれになる島』という現代語訳がつくことになり、」

石田「この表現――――――、どこか“未来表現”を含んだ言い回しにのように感じないだろうか?」

石田「古事記などにおいても『生れました』という明確な過去表現の活用形は存在しない」

石田「一方、未来表現に関して、英語やドイツ語などにおいて“現在形”で『確定的な未来』を表現することができ、」

石田「日本語も“現在形”と“過去形”に助動詞による区別はあっても、(――――――(せ)、○、き、し、しか、○、(けら)、○、けり、ける、けれ、○)」

石田「“現在形”と“未来形”には区別がないのだ。試しに『毎日やります』『明日やります』『昨日やりました』の違いを今ここで考えてみるといい」

石田「そのことを踏まえて もっと広い視点で読み解くと、『関東にあれます太閤の島』が意味する本当の所は――――――」

石田「これが真か偽かはまだ定かではないが、このひらめきが、弁財天繋がりで、太閤:豊臣秀吉とも縁が深い琵琶湖で得た1つの可能性であった……」



――――――それから、多くの時間が流れて、

――――――相模:藤沢宿(東海道五十三次:六番目)

経路:『城娘の世界』→ 島原 → 柳川 → 唐津 → 下関 → 山陽道 → 京都 → “東海道” →『太閤の島』


コツコツコツ・・・

石田「ついにここまでこれたか……(――――――【現在】の神奈川県、横須賀ももう少しか)」

――――――――――――
霧島「確か、今度の宿は――――――」

あさひ姫「はい。今度の宿は――――――」

あさひ姫「!?」ドクン!

あさひ姫「ゴホッゴホッ・・・」

霧島「あ、また発作――――――!」

あさひ姫「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・・・」

飛龍「ひ、姫様!」バッ

あさひ姫「ア、アァ・・・・・・」

ヲ級「ヲヲヲ! ヲヲヲー!」アセアセ
――――――――――――

石田「――――――“あさひ”!?」ガタッ

石田「くっ」バチン!

ヒヒヒィン!

――――――――――――
あさひ姫「ア、アァアア・・・・・・」

石田「貴様ぁ! 何度も俺との約束を破ろうとするな、このバカモノがッ!」

石田「しっかりしろ! 俺がわかるか!? やっと藤沢――――――湘南まで来れたんだぞ! 江ノ島はもう目の前なんだ!」

石田「聞こえているか、俺の声が!?」

あさひ姫「あ、あぁ……、石田様…………、提督………………」アセダラダラ

石田「くっ……(――――――何だこれは? 秀吉の出身地:尾張の宮宿:熱田神宮に着く以前に悪化した発作が更に悪化したのか?!)」ギリッ

霧島「凄い汗…………」フキフキ・・・

飛龍「あと もう少しだから、お願い、踏ん張って……!」フキフキ・・・

ヲ級「ヲ、ヲヲヲ……」オロオロ・・・
――――――――――――

柳川兵「どうなされた!?」タッタッタッタ・・・!

柳川兵「おそらく、例の発作が再発したのでは――――――?」

柳川兵「それは大変だ! 幸い、この藤沢には将軍様の御殿がある。そこの医者に診てもらおう!」

――――――――――――
あさひ姫「ハア・・・、ハア・・・、ハア・・・・・・」

霧島「しっかり! 姫様!」

飛龍「提督! どうすれば――――――?!」


石田「…………今日で最期にするか、明日で最期にするか、決めろ」


飛龍「!?」

霧島「――――――司令!?」

石田「そうすれば、まだ頑張れるだろう? ――――――ここが正念場だ」

石田「逝くのなら約束を果たしてから逝け」

あさひ姫「あ…………」ピクッ

霧島「あ」

ヲ級「ヲヲ! ヲヲヲ!」

あさひ姫「まだ、私は…………」モゴモゴ

石田「そうか。なら、明日だ」ホッ

あさひ姫「はい…………」

飛龍「…………提督」ホッ

石田「…………少しは落ち着いたようだから、馬車を動かすぞ。いいな」

あさひ姫「…………」コクリ

石田「では、頼む」

ヲ級「ヲヲ!」ビシッ

霧島「はい!」ビシッ

飛龍「何が何でも姫様は――――――、提督!」ビシッ
――――――――――――

石田「………………フゥ」

柳川兵「もうよろしいのでしょうか?」

石田「ああ。安静にできる所まで案内してくれ」

柳川兵「承知いたしました。すでに殿の了解は得ておりますので、特別に将軍様の御殿の医者が診てくださいます」

石田「そうか。なら すまないが、この文をその医者に届けてくれ。ここに来る途中で起きた発作を鎮めるのに効果があった薬の資料だ」

柳川兵「はっ。承知!」

石田「それとだが――――――」

柳川兵「いよいよ明日――――――、ということですか」

柳川兵「ご安心を。すでに手配は済んでおります」

石田「深く感謝申し上げる。ここまでのご厚意と協力をしていただけなければ、彼女を“ここ”まで連れてくることができなかった……」

石田「――――――本当に感謝申し上げます」



――――――翌日

――――――相模湾へと突き出た陸繋島:江ノ島“金亀山 与願寺”


石田「今まで俺は【乱世】において何度も藁で靴を作っては履き潰すほどの途方も無い道程を踏破してきたという自負はあった」

石田「だが、ついに、本当に“ここ”まで何日もかけて来てしまったのだな………………改めて昔の人間の健脚というものの凄さを体感している」

あさひ姫「はい…………」


石田「――――――金木、俺たちはようやく“江ノ島”まで辿り着くことができたぞ」


霧島「ここは天草の富岡城のあったところと似てますね」

石田「それはそうだろう。同じ陸繋島なのだからな。あちらは城郭だが、こちらは宗像三女神こと弁財天を祀る神宮寺があるという違いだ」

飛龍「でも、富岡半島と比べると本当に小さい島なんですね……」

ヲ級「ヲヲ!」

石田「そうだな。全体的に狭くて急な段差の上に、病人を輿に乗せて運ばせてるんだからな…………ここまでしてくれる柳川の人たちには感謝してもしきれん」

石田「さて、さすがに ここまで露骨に調子が回復するのを見ていると、パワースポットのヒーリングパワーとやらを肯定したくなるものだな」

霧島「でも、私も不思議と力が漲ってくる感じはしてきます」

石田「…………そうか、そうだったな」

石田「すでに松精油や松の葉サイダーも飲み干して、市販のまだまだ劣悪な植物油ばかり飲ませているからな……」

石田「俺の力が及ばないばかりに不便をかける」

飛龍「いえ! それはもう、提督が謝ることじゃ――――――」

石田「そもそも、俺が“あの夜”に無断出撃しなければ、お前たちを巻き込むことはなかったのだ…………」

飛龍「………………」

霧島「………………」

ヲ級「ヲヲ…………」

あさひ姫「…………提督」



――――――岩屋


沖つ風吹けばまたゝく蝋の灯に志づく散るなり江の島の洞     晶子


霧島「何です、その歌?」

石田「旧帝国時代の歌人:与謝野晶子が残した歌だ」

石田「この岩屋は、この江ノ島神社の起源となる社が祀られている場所であり、“弘法大師”空海が篭って修行をした場所とも言われている」

石田「…………おお、確か今が1640年になる前だから、実に380年振りの参拝となるのか?」

あさひ姫「来たことがあるのですか……?」

石田「ああ。我々が所属する組織の本拠地は横須賀だからな。そこが徳川時代の後にくる王政復古の時代における海外に繋がる関所の1つとなった」

石田「近くにある上に勅命で開かれた由緒正しき場所だ。帝国軍人ならば一度 足を運ぶのは当然の場所だ、ここは」

石田「話は戻るが――――――、」

石田「この通り、この島で祀られている弁財天こと宗像三女神をそれぞれ祀る辺津宮、中津宮、奥津宮と続き、更に奥の島の最深部に当たるのがこの岩屋だ」

石田「この岩屋こそが江ノ島神社の起源であり、そこに置かれている社に参拝に来る者たちは日の光が届きづらい洞穴で難儀するわけだ」

飛龍「確かに……。まだ日の光が差していたら大丈夫そうな気がするけど、夜や曇の日はダメそう…………」

石田「いつ頃 始まったかまでは知らないが、そうした参拝者のために簡単な蝋燭立てを渡すサービスが行われるようになり、」

石田「この海蝕洞に漂う水気や吹き込む風に揺れる蝋燭の灯などの参詣時の情景をありありと詠ったものが先程の与謝野晶子の歌というわけだ」

ヲ級「ヲヲヲ!」

石田「騒ぐな。薄暗くて先や足元が見えない上に狭い場所なのだ。それに崩落の危険性もあるのだから、静かにしていろ」

霧島「しかし、――――――『沖津風』ですか」

石田「言っておくが、――――――『沖津風』なんて駆逐艦は存在しないからな」

霧島「あ」ドキッ

石田「あるのは『天津風』『時津風』だけだ。――――――『沖風』は古い駆逐艦の中にはあった気はするがな」 ※峯風型駆逐艦3番艦:沖風(1919/02/22-1943/01/10)

石田「さて、俺の記憶が正しければ、この第一岩屋の右手奥に――――――」コツンコツン・・・

石田「総員、頭上注意。屈んでやり過ごせ」

艦娘たち「了解」

石田「………………」コツンコツン・・・


石田「これだ。昔 見たのとはさすがに違うがこんな感じだったな」


霧島「これが、その、岩屋の社ですか……?」

飛龍「てっきり岩屋の中に大きな社があるものとばかり…………」

ヲ級「ヲ…………」

石田「………………」

あさひ姫「提督……」

石田「どうした、“あさひ”?」

あさひ姫「提督は何か感じるものはありませんでしたか……?」

石田「…………特に何も」

石田「………………」\ ◎ /

石田「………………………………」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


――――――その夜


石田「…………結局、得るものは何もなかった」

石田「わかったのは『“江ノ島”が『太閤の島』ではなかった』という事実だけ」

石田「そもそも、神託にあった第3ヒントに符合する場所を見出すことができなかったのだ………………この結果は志摩守に相談した時から予想していたことだ」

石田「これからどうすればいいのだ…………」ハア

飛龍「…………提督」

霧島「あてが完全にハズレてしまいましたね。こんな時、“艦隊の頭脳”を目指している私に何もできることがないことがすごく悔しいです……」

ヲ級「ヲヲ…………」

石田「それだけじゃない」

石田「俺は『太閤の島』に辿り着くことで『【元の時代】に帰れるのではないか』という淡い希望を抱いていた」

石田「だが、一旦 その希望が掻き消されるとなると――――――、今度は『どうやって【この時代】を生き抜くか』という現実的な問題が現れる」

石田「当然ながら、金木が残してくれた遺産はすでにほとんど使いきっている。日銭を稼がずに九州から“ここ”まで来たのだから当然だな」

あさひ姫「………………」

石田「調子の方はどうだ?」

あさひ姫「神域に入った時から良い状態が続いたままです……」

あさひ姫「ただ、これまで厳島、琵琶湖、熱田神宮、江ノ島と来て体調が回復してきていることを考えますと――――――」

石田「定期的にお宮参りに行かないと“あさひ”の身体が保たないというわけか」

石田「そこまで計算に入れて日程を立てないと――――――、」

石田「おそらくは客人としてもてなされるのも江戸までだろうから、そこからは覚悟しなければな……」

あさひ姫「………………」



軍神「やあ、その様子だとあてがハズレていたようだな」


石田「……夜になっても特に何もないところを見るにそうだと思います」

石田「しかし、それでも本日は私共のような者のために過分なるご配慮を賜りましたことを深く感謝申し上げます」

軍神「いやいや、そこまでする必要はない。結構」

軍神「あの御仁と同じ顔でそう言われると逆にこちらが恐縮してしまう」フフッ

石田「そうですか」

軍神「……どうやらそこまで“似ている”ことに関して言われることには気にしてはいないようで」

石田「もう慣れましたので」

軍神「そうか」

軍神「こっちでも例の神託について いろいろな情報が寄せられていたのを確認していたのだが、」

軍神「その中に『これは!』と思うものがあったから紹介させてもらおう」

石田「何から何まで――――――」

軍神「そういう謙虚さと素直さがあれば、あの御仁も柱を失った主家も長生きができたのだがな…………」ボソッ

あさひ姫「………………」

軍神「その前に、江戸に着くまでに他に行きたい場所はないかな?」

霧島「…………提督」

石田「――――――横須賀」

石田「私共は横須賀に寄りたいです。連れて行ってはもらえませんか?」

軍神「ほう、――――――『横須賀』か」

石田「?」

軍神「偶然だな。俺がこれから教えようとしていた場所は実は横須賀にある島だ」

霧島「え?」

飛龍「――――――『横須賀にある島』?」

石田「あ! まさか――――――」



軍神「――――――その島は“猿島”と言われています」


霧島「――――――『猿島』!?」ガタッ

軍神「名の由来は、もちろん太閤殿とはまったく関係はなく、」

軍神「日蓮宗の日蓮が鎌倉へ渡る際に嵐に遭い、一匹の白い猿がどこからともなく現れて、舟をその島へと導いて日蓮を救ったという逸話からです」

軍神「他にも、嵐をやり過ごすためにその島に避難していた日蓮によるさまざまな逸話が残っております」

軍神「そして、日蓮が遭難する以前は『豊かな島』と書いて“豊島”も呼ばれていたそうです」

あさひ姫「………………!」

ヲ級「ヲヲヲ!」

飛龍「提督――――――!」パァ


石田「――――――だろうと思った」ハア


軍神「ん」

霧島「どうしたんですか、司令! “サル”ですよ、“サル”! それに、“豊臣”の“豊”の字も! きっと、ここなら――――――」

石田「横須賀を第二の故郷とする俺がすぐ近くの“猿島”のことを知らないはずがないだろう……」ヤレヤレ

石田「むしろ、【この時代】を生きる人間よりも遥かによく知っているつもりだ」

霧島「あ……、司令は江ノ島にも足を運ぶぐらい…………」ガックリ

軍神「おや、これもダメだったか、そうか……」

軍神「ちなみに、何がダメだったか、はっきりわかっているということかな?」

石田「はい。霧島神宮での神託はこうであり――――――、」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「“猿島”について考察しますと――――――、」

石田「『関東にあれます』『太閤の島』という点では『太閤』=『サル』と解釈することで合致するのですが、」

石田「最初の『仲睦まじき稀人3人が遥拝す』の部分で江ノ島同様、まったくそれと合致する部分が思い当たらなかったからです」

軍神「……そこか。確かにそこの部分が一番の難問となっているな、これは」

石田「確か、“三本松”という観音崎まで見渡せる断崖の磯釣りスポットがあるにはあるが、名前だけです」

霧島「………………」

飛龍「………………」

ヲ級「ヲ…………」


石田「ですが、行くだけ行かせてください」


石田「もうあてがない以上は試すだけ試して、少しでも前進しなければ時間が惜しいですから」

軍神「そうだな。それはもっともな考えだな」

軍神「しかし、『関東にある島』となると、江戸湾にあるのはそこぐらいしかないし、後は房総半島の向こう側の果てしない海の彼方に期待する他なくなる――――――」

軍神「どちらにしろ、次で1つの決着がつくことになるだろう」

石田「………………!」

あさひ姫「………………」



――――――深夜


石田「………………」

石田「手当たり次第に地図にある島を訪れていけば、いずれは『太閤の島』には辿り着くだろうが、それでは――――――」ピピッ

石田「…………次に発作が起きた時が最期と思うしかないだろうな」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「…………わからない。いったいどこにある島のことを指しているのだ」

石田「…………仮に辿りつけたとして、どうなるというのだ?」

石田「そう、第3ヒントがわからない。――――――『稀人』とは何だ? それがなぜ『3人』なのだ?」

石田「――――――“志那都神扇”」\ ◎ /

石田「そして、俺が【島原の乱 終結後】に“あさひ”と出会うことの意味――――――」

石田「俺は、これからどうしていけばいいのだ…………」


あさひ姫「提督…………」


石田「!」

石田「貴様、なぜ出てきている! 安静にしていろ、少しでも長生きしたいのなら!」

あさひ姫「毎日 床の上に横たわっているだけというのも相当 辛いですよ……?」

あさひ姫「それに、眠りたくても寝付けないんです。さすがに寝苦しいです。ずっと寝かせられてきましたから」

あさひ姫「ですから、初めてで灯りの付け方もわからない真っ暗な部屋の中よりも、月の光が照らしている外の方がずっと気持ちが良いです」

石田「…………勝手にしろ。どちらにしろ、明日で全てが終わるようなものだからな」

あさひ姫「…………はい」


石田「………………」

あさひ姫「………………」

石田「………………」

あさひ姫「………………」

石田「………………」

あさひ姫「………………」

石田「…………すまない。俺はきみを救えなかった」

石田「また救えなかったんだ……。救えそうにない……」

石田「俺はお前からもらった命以上のものを返せそうにない…………」ブルブル・・・

あさひ姫「いいんです、提督……。提督が気に病むことは何もないんです」

あさひ姫「私は【今の時代】にはもう在ってはならない存在――――――忘れ去られるべき存在でした」

あさひ姫「ですが、そんな忘れ去られるべき存在が最期に得た余生は私には過ぎたるものでした」

あさひ姫「――――――人生とは朝露のごとく、あっという間に過ぎていくものですよね」

石田「……ああ。『あっという間』だったな」

あさひ姫「――――――楽しかったです」ニコッ

あさひ姫「いろんなことがありました。それも全部 提督が来てくださったおかげです」

石田「だが最期は結局、“俺と同じ氏の男”のように、独りよがりで なまじ能力があるばかりにこんな――――――」


あさひ姫「それでもいいと私は思います」


石田「?」

あさひ姫「本当に石田治部の業績は否定されるべきものなのですか? 後の世に繋がる功績は1つも無かったのですか?」

あさひ姫「たとえ歴史の敗者として貶められようとも、次の支配者はその歴史の敗者が積み重ねてきた業績の上に時代を進めていったのではありませんか?」

あさひ姫「そうやって、善悪問わず その時代を精一杯生きた人たちが残してきた遺産の数々が“現在”に繋がっているのではありませんか?」

石田「…………極論だ、そんなものは」

あさひ姫「ですが、無駄なものは何一つなかったことの証明になりませんか?」

石田「人類が犯してきた数々の愚かな歴史をも肯定するのか? ――――――“自分”が犯してきた過ちについても?」

あさひ姫「はい。だから、【泰平の世】は260年も続くことになったのではありませんか?」

石田「強かだな…………だが、そうだな。試行錯誤と経験の積み重ねによって人類の叡智と文化は成り立ってきたのだから認めざるを得ないのか、それも」

あさひ姫「それはそれ、これはこれ――――――、単純なことだと思いますよ、私は」

石田「それは後世の人間にだけ許される物の見方だ。批評家気取りの人間や傍観者の言い分だろうに」

あさひ姫「実際に、提督は『後世の人間』ではありませんか」

石田「…………なるほど、そういう意味か。それで言質をとったつもりか」



あさひ姫「提督、私は今から神託のヒントを言います」


石田「なに……? 突然だな」

石田「いや、――――――わかっていたのか?」

あさひ姫「いいえ、――――――でも、確信はあります」

あさひ姫「ずっと疑問に思っていたことがあるんです」

あさひ姫「なぜ、私たちを江戸まで導いてくださったのが“剛勇鎮西一の彼”だったのか――――――」

石田「…………言ってみろ。それが【城娘】としての感性からなのか、“元の城主”の記憶から導き出されたものなのかは知らないが」

あさひ姫「では、言います」


――――――私は『鎮西』の生まれです。そして、向かう先は『関東』となります。


石田「?」

あさひ姫「これが旅を通じて得た私からの最大のヒントです」

石田「………………」

石田「(…………このヒントもまるで今 取り組んでいる神託と同じぐらいの謎掛けがしてあるな)」

石田「(――――――『鎮西』というのは“九州”の古称だ)」

石田「(つまり、例えば“剛勇鎮西一”を現代語訳すれば、“九州一の勇者”という意味になるわけだが――――――)」

石田「(『私』というのは紛れも無く“名護屋城”のことを指しているのだろう)」

石田「(そして、【城娘】として人間に限りなく近い肉体を持ち、霧島神宮の神託に従って『関東』にあるという『太閤の島』を目指している――――――)」

石田「(――――――聖書無誤主義者のように言葉通りに受け取るのは馬鹿のやることだ)」

石田「(そもそも、日本語――――――というより大和言葉の表音文字そのものが1つ1つたくさんの意味を含む表意文字を兼ねている以上、)」

石田「(道中の我が国古来の由緒正しき社の神気を浴びて辛うじて生き存えている“あさひ”が言うことだ。何かしら深い意味が無造作に含まれているのだろう)」

石田「(まず、“名護屋城”が『鎮西』の出身なのは歴史の通り――――――)」

石田「(天下統一を果たした豊臣秀吉が次なる征服地として明に標的を定めた際、攻略の協力を朝鮮に要請するが これを拒否されたのが事の始まり――――――)」

石田「(結局、朝鮮という大陸への橋頭堡の確保は必須事項であったことから、半島に軍隊を送りつけてそのまま明へと侵攻するのも時間の問題であった)」

石田「(まあ、史実に関してはこの辺でいいだろう。――――――大陸制覇の野望も自身の死によって難波の夢へと消えたのだから)」

石田「(だが、歴史的な流れを見れば――――――、)」

石田「(“名護屋城”が存在した『鎮西』という地域は、古来から太宰府が置かれて防人が大陸からの侵攻に備えていたわけだ)」

石田「(そういう意味では、対馬や壱岐島と並ぶ国防の要であることは言うまでもない)」

石田「(しかし、“名護屋城”は国防ではなく、侵略のために用意された城郭であった――――――その意味では黒歴史の存在だ)」

石田「(それが『関東』へ――――――)」



――――――“正反対”だな。


あさひ姫「…………はい」

石田「つまり、お前が言いたいことはそういうことなのか?」

あさひ姫「おそらくは」

石田「…………皇国の大神が言わせたことだと思えばいいのか、これは?」

石田「だが、――――――『正反対』か。妙に納得の行く答えだ」

石田「(なぜなら、今回の江戸までの旅に至るまでの過程も『逆』という事実から始まったのだからな)」

石田「(となれば、――――――『太閤の島』というのは『“名護屋城”とは正反対の何か』ということになるのか?)」

石田「………………」ウーム

あさひ姫「…………提督」

あさひ姫「(提督、私から感じ取れたことはこれで精一杯です……)」

あさひ姫「(あとは、【今から400年ぐらい先の未来】で生きていた提督の知性とひらめきに賭ける他ありません…………)」

あさひ姫「(私の身体も騙し騙しでここまで来れましたが、もうそろそろで限界ですから…………)」アセタラー




コケコッコー!


あさひ姫「あ、朝…………」

石田「――――――足りない」

石田「パズルを解く最後の1ピースが足りない!」

あさひ姫「………………」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「“あさひ”からのヒントもあって候補は絞り込めた――――――というより、やはり『そこ』しかなかった!」

石田「だが、結局 第3ヒントの謎が解けない! 最後の確証が得られない! ――――――時間がないというのに!」

石田「何なのだ! ――――――『稀人3人が遥拝す』というのは!?」

石田「最後の1ピースが欲しい……」ギリリ・・・

あさひ姫「…………提督」

石田「…………不快だ」チッ

あさひ姫「あ、どこへ――――――」

石田「少しその辺を歩いてくるだけだ」

あさひ姫「…………提督」



スタスタスタ・・・・・・


石田「『次』でハズレていたら もうダメだ…………万策尽きた」

石田「元々 帰れるかどうかもわからなかった旅路だ。これで行末が決まるというなら、俺はもう【この時代】で出家するしかないな――――――」

飛脚「近道、近道――――――」ガサガサ・・・

石田「むっ」ビクッ

タッタッタッタ・・・!

石田「!!」シュッ

飛脚「あ」

石田「――――――!」ガシッ、ドゴン! ―――――― 一瞬で捕まえて背負投!

飛脚「ガハッ」ドサッ ――――――被り笠のおかげで頭を打つことはなかった。

石田「貴様、何者だ!? ここをどこだと心得ている!?」ジャキ ――――――急所を押さえてホールドアップ!

飛脚「ぎゃあああ! ごめんなさい、ごめんなさい!」

飛脚「俺は江戸から出て京都・大坂まで荷運びしてる飛脚でさぁー!」

飛脚「ちょいと急いでるもんで、たまたま近くを通っただけなんですぅー!」

飛脚「本当なんです! 見逃してくださーい!」ペコペコ

石田「そうか。なら、行け。――――――次はないと思え」スッ

飛脚「は、はいぃ! あんがとうございましたー、大将!」

飛脚「それじゃ――――――!」バッ

タッタッタッタ・・・!

石田「…………疾いものだな。あっという間に消えてしまった」

石田「あれが飛脚というやつか。開国後の日本で諸外国で驚かれたものの1つとして挙げられる健脚ぶりだな」

石田「しかし、被り笠にあの身形――――――木枯し紋次郎のような渡世人に化けた何者かが俺を殺しに来たのかと思ってしまったではないか」

石田「…………ん?」ピタッ

石田「そういえば、あの被り笠は陣笠みたいに小ぢんまりとした感じだったな」

石田「俺がイメージしている渡世人が被っているようなやつは半径が大きい雨傘みたいに広いやつ――――――」

石田「そうだ。東海道を過ぎゆく中で妙な違和感があると思っていたら(――――――大名行列の一員として通過していたこともあったが)、」

石田「時代劇で見慣れたあの被り笠を全然見かけないところにあったんだ!」

石田「――――――って、『だから どうした?』って話だな」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


石田「………………?」

石田「待てよ……、『稀人』って確か金木の電子辞書には――――――」

石田「え? となると、もしかして『稀人3人』っていうのは、まさか――――――!?」

石田「いや だが! 『仲睦まじき』というのはそれならどういう――――――」ゴクリ

石田「じゃあ、『遥拝す』というのは――――――」ピピッ

石田「!!!!」

石田「こ、これだ。これだ――――――!」



ドタタタタ!


石田「“あさひ”ぃいいいい!」ゼエゼエ!

あさひ姫「提督……」

ヲ級「ヲ?」

飛龍「あ、おかえりなさい、提督。どうしたんですか、そんな慌てて……?」

霧島「あ、司令! おはようございます。少ないですが、ここにお茶があります」スッ

石田「…………助かる」

石田「………………」ゴクゴク

石田「………………フゥ」

飛龍「ど、どうしたんですか? 何かあったんですか?」

石田「…………わかったんだ」

飛龍「え」


石田「俺たちの行き先は『猿島』であっている!」


あさひ姫「ほ、本当ですか……?」

石田「ああ、間違いない。横須賀の『猿島』だ」

霧島「え、ですが、先日 司令は『何の関係がない』と――――――『ただの“サル”繋がり』だと」

石田「違うな。そんな簡単な問題じゃなかった」

石田「俺たちは全てにおいて完全に騙されていた」

飛龍「え」


石田「この謎解きは3つのヒントで構成されている」


――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。


第1ヒント:太閤の島

第2ヒント:関東にあれます

第3ヒント:仲睦まじき稀人3人が遥拝す


飛龍「はい」

霧島「第1ヒントが直接の答えみたいなものですよね? 第2ヒント・第3ヒントが第1ヒントをより確かなものにするためのもの――――――」

石田「そうだ。この『第1ヒント:太閤の島』というのが俺たちが目指すべき解というわけだ」

石田「そして、なぜ『太閤の島』=『猿島』になるのかをこれから説明しなければならないわけだが……、」

あさひ姫「教えてください、提督……」

石田「はっきり言っておく」


――――――これは“皇国の軍人”であり、【この時代】を生きた俺にしか解けない謎掛けだった。


霧島「へ」

飛龍「ど、どういうこと、提督?」

あさひ姫「………………」

石田「少なくとも【この時代】の人間には絶対わからない――――――【未来】のことを予言した内容だったからだ」

あさひ姫「み、【未来】…………」

霧島「え、ええええええ!?」

飛龍「………………」

石田「そう、【未来】の“猿島”に何が置かれることになるのかを知っていなければ、こんなのは絶対にわからない」

石田「そして、【俺の知る歴史とは異なる世界】の人間にも解けない」

石田「――――――同じ【平成】の出身でも【異なる歴史を歩んできた皇国】の出身の金木だとますます解くことができない問題だ」

石田「やはり、あの神託は俺に宛てたものだったのだな……」\ ◎ /

あさひ姫「――――――“志那都神扇”」

霧島「私の名の由来となった霧島連峰の神宮で受け取った秘蔵品…………」

飛龍「いつ見ても本当に綺麗だよね……」

あさひ姫「そう、そうだったんですか。だから、【乱 終結後】で私と提督が出会って江戸への旅が組まれていたわけなのですね……」

あさひ姫「そこには幾重にも練りこまれた神意と御利益があり、全てが噛み合ってようやく約束の地へと到れるわけなのですね」

石田「…………俺は皇国の大神の意に適った生き方をすることができていたということでいいのだろうか?」


――――――こんな心を血に染めた俺でも。


石田「………………」

あさひ姫「提督……」

石田「む」


あさひ姫「それでもいいと私は思います」


石田「…………!」

あさひ姫「そうでなかったら、私を含めてここにいるみんながここまで来ることはできなかったから…………よく周りを見て、ね?」ニコー

石田「!」

石田「………………」クルッ

霧島「司令……?」

ヲ級「ヲヲ?」

飛龍「ど、どうしたのかな……?」

石田「………………」

あさひ姫「――――――君臣豊楽、善き哉、善き哉」

あさひ姫「次は、――――――国家安康へと導いてくださいね、提督」

あさひ姫「私は『そこ』で――――――いえ、まずは『そこ』へ向かいましょう」

石田「……ああ。いよいよだな」

霧島「司令……?」

石田「全艦に告ぐ。最終目標『猿島』への上陸作戦を敢行する」

石田「そのための【突撃部隊】を編成する! 旗艦は提督である俺の《マリンジェット》――――――それに“あさひ”を同伴させる」

石田「各員、細心の注意を払って上陸作戦に臨んでくれ! これが最後の出撃だ! 皆の力を俺に貸してくれ!」ビシッ!

艦娘たち「了解!」ビシッ!

ヲ級「ヲヲ!」ビシッ!

あさひ姫「ふふ、良かった。間に合って…………コホッ」




さあ、読者の中でこの神託の謎掛けをまじめに考察して完答できた人はいるのだろうか? これが答えである。


・石田司令による霧島神宮の神託の解答

Q.――――――仲睦まじき稀人3人が遥拝す、関東にあれます太閤の島に向かうべし。

A.三笠公園から見える東京湾最大の自然島である東京湾要塞の1つ『猿島』へ向かえ。


第1ヒント:太閤の島
・『タイコウの島』=『対抗の島』=『海の向こうからの外敵に備えるための島』=『国防の要:対馬』=『対馬と同じ役割の島』
------------------------------------------
...『太閤』=『宮殿』=『巨大な施設』=『東京湾要塞』

第2ヒント:関東にあれます
・『あれます』=『生れます』=『お生まれになる』=『後の関東に設置される』
------------------------------------------
...『関東』=『東京湾』

第3ヒント:仲睦まじき稀人3人が遥拝す
・『稀人3人』=『旅人3人』=『笠を被った人が3人』=『3つの笠』=『三笠』=『戦艦:三笠』=『三笠公園』
・『仲睦まじき』=(三笠繋がり)=『大和』=『大いに和する』=『日本の国』で『永久保存されている』
・『遥拝す』=『三笠公園から臨める』=『三笠公園との接点』=『三笠桟橋から猿島に行ける』

補助ヒント:――――――私は『鎮西』の生まれです。そして、向かう先は『関東』となります。
・方角的に正反対の位置に存在する(『西』を象徴する“剛勇鎮西一の男”に連れられて『東』の江戸に向かう旅はその象徴であった)
→朝鮮出兵のための城郭:名護屋城とは正反対の性質を持つ場所(=正反対ということは比較の基準となる共通点も他に多く備えている)



――――――以上の点を整理して、

1,『太閤の島』=『国防の要:対馬と同じ役割の島』
2,『関東にあれます』『太閤の島』=『後に関東にできる、国防の要:対馬と同じ役割の島』
3,『仲睦まじき稀人3人が遥拝す』『関東にあれます』『太閤の島』=『三笠公園から行ける、後に関東にできる、国防の要:対馬と同じ役割の島』

―――→ 答え:猿島



――――――約束の地:猿島


石田「……ここが380年も前の猿島か」

霧島「“ここ”はどういったところなんですか、司令?」

ヲ級「ヲヲ!」

石田「ん? 旧大戦時の【軍艦】でありながら なぜそれを知らないのだ?」

石田「横須賀は東京湾要塞司令部が置かれていた場所だぞ」

石田「まあ、管轄は陸軍なのだがな。確か旧陸軍 第12方面軍:東京湾兵団の管轄だったか?」

石田「ああ そうか。――――――陸軍の管轄だから わからないのか」

あさひ姫「………………」アセタラー

飛龍「大丈夫、姫様?」

あさひ姫「あ、大丈夫です……」ニコー

あさひ姫「ここは江ノ島ほど神気は感じませんが、それでも、そう――――――」


あさひ姫「――――――全てがわかりました」


飛龍「へ」

あさひ姫「…………」フフッ


石田「――――――いいか? この猿島が浮かぶ東京湾は生物の宝庫でもあるのだ」

石田「東京海底谷は深さ1km、長さ40kmにも及ぶ峡谷であり、そこから“東京キャニオン”とも呼ばれ、そこには独自の生態系が築かれており、」

石田「東京湾は世界的に見ても非常に貴重な“深海魚の楽園”というものが存在しているのだ」

ヲ級「ヲヲ!」ヒョイ

霧島「貝ですね。確かこれは――――――」

石田「サザエだな」

石田「そう、猿島のサザエは『日蓮の法力によって角がなくなった』という逸話があってだな――――――」

飛龍「て、提督ッ……!」

石田「!」ピタッ

石田「どうした!?」クルッ


あさひ姫「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・アァア・・・」


石田「――――――“あさひ”!?」タッタッタッタ・・・!

霧島「あ! 今、お薬とお茶を――――――!」アセアセ

ヲ級「ヲヲヲ!」

石田「くっ」\ ◎ /

石田「これで少しは――――――」パタパタ・・・

あさひ姫「あ…………」ハアハア・・・

石田「しっかりしろ!」

石田「あ――――――」ゾクッ

飛龍「ひ、姫様!?」ドキッ

石田「うっ」

あさひ姫「あぁ…………」ドクドク・・・


飛龍「お、お腹から血が――――――!」ゾゾゾ・・・


あさひ姫「えぇ……?」トローン

石田「――――――“鬼武蔵”に貫かれた古傷が開いたのか!」

あさひ姫「あ、あぁ…………、お腹からドクドクと温かいものが出てるのがわかります…………」ドクドク・・・

石田「包帯を――――――ええい、手持ちのやつで足りるのか?!」アセアセ


霧島「と、とにかくお薬です! そ、それとお茶です!」スッ

石田「いや、そんなものはもう無意味だ! それよりも俺の服を引き千切れ、霧島!」ヌギッ

霧島「えっ!?」ドキッ

石田「時間が惜しいッ! これが包帯代わりだ!」 ――――――和装の下には最新の防水防弾服が着てあった。

霧島「あ、はい! わかりました! 今すぐに――――――!」

ビリ! ビリリリ・・・! クルクルクル・・・! ギュッギュッ・・・!

霧島「しっかりしてください、姫様! せっかく“ここ”まで来れたのにここで力尽きるだなんて――――――!」

あさひ姫「ま、まだ、私は…………」ゲッソリ

飛龍「て、提督! 姫様の顔色が――――――!」

石田「あれだけ血を流せばそうもなろう!(――――――それだけじゃない!)」ギリッ

石田「(本来【艦娘】にしか作用しないはずの《応急修理女神》が【城娘】名護屋城にも働いたことを考えるならば、)」

石田「(その原因はまさしく、金木が金本提督からもらった【ケッコン指輪】によるものだ! ――――――予期せぬ偶然の奇跡!)」

石田「(だが、【艦娘】と【城娘】――――――どちらも人間に極めて近い存在であるが 所詮は似て非なる存在ではあるが、)」

石田「(【城娘】に対する《応急修理女神》の効果が【ケッコン指輪】という媒体を通して実現したとしても、)」

石田「(その作用がどこまで及んでいるかまではわからない――――――いや、【城娘】としての能力のほとんど失っての蘇生だったのだから、)」

石田「(――――――もう一度掴んだ生もそう長くないことは、直感としてはわかってはいたんだ、わかっては)」

石田「(だが、それでも――――――!)」


――――――別れの時を迎えようとしている この瞬間がどうしても苦しい!



あさひ姫「ハア………ハア………」

石田「ようやく落ち着いたか……」ホッ

霧島「よ、良かった…………」ホッ

ヲ級「ヲ…………」

飛龍「で、でも……、これ以上はもう姫様の身体が保たない――――――」

石田「ああ、その通りだ(小康状態になっただけで、“あさひ”はすでに危篤状態と言っていい)」\ ◎ /

石田「……これで本当に最期になるんだな(――――――助かる見込みは完全に0になったな。希望はない。現実は非情である)」パタパタ・・・

ヲ級「ヲヲヲ!」

石田「ん? 『ヲシドリ』、代わってくれるのか。――――――助かる」

ヲ級「ヲヲ!」パタパタ・・・

あさひ姫「あ……、風…………」

石田「……俺の声が聞こえるか? これから俺はどうすればいいんだ?」

石田「お前は“ここ”で果てて、残された俺たちはどうすればいいんだ?」

石田「……答えてくれ!」

飛龍「………………」

霧島「………………」

あさひ姫「………………」パクパク・・・

石田「何かを伝えようとしているな? ――――――何を言っている?」スッ


――――――迎えに来てください。


石田「は?」

あさひ姫「待ってますから……。迎えに来てください…………」ゼエ・・・ゼエ・・・

石田「それをするためにはどうすればいい?」

あさひ姫「私も、提督の、みんなの、力になりますから…………」ゼエ・・・ゼエ・・・

石田「…………何を言っている?」

あさひ姫「しな……つ……」

石田「――――――“志那都神扇”だな? それを手に取りたいのか?」

あさひ姫「…………」コク・・・コク・・・

石田「――――――『ヲシドリ』」

ヲ級「ヲヲ」スッ

石田「………………」スッスッ

あさひ姫「………………」\ ◎ /

飛龍「姫様……」

石田「これで終わりか?」

あさひ姫「………………」コクリ

石田「……そうか」

あさひ姫「――――――」ブツブツブツ・・・

石田「何かを口ずさんでいるか――――――」


『夏草や兵どもが夢の跡』

『手にむすぶ水に宿れる月影のあるかなきかの世にこそありけれ』

『順逆二門無し。大道心源に徹す』


石田「………………」

あさひ姫「………………フゥ」

石田「…………終わったか」

石田「さて、これから――――――」

霧島「ハッ」

霧島「司令! 海の方を見てください!」

石田「?」

ヲ級「ヲヲ!?」

飛龍「え、あれって――――――」


ふと、何かに気づいた霧島に言われるままに海の方に目を向ける。

すると、海面に黄金に光り輝く9つの円――――――中心の大円に周囲8方向の小円が囲む摩訶不思議な光景がそこにあったのである。

そして、すぐにそれが見慣れた図案――――――つい先程まで目にしていた“九曜紋”であることに気づいた。

しかも、黄金の九曜紋に青々とした海を背景にしており、まさしく“志那都神扇”に描かれたそれにそっくりな構図なのである。

約束の地で起きた奇跡の超常現象に心を奪われていた彼らだったが、ふと何かがその過程のうちに無くなっていたことに気づいたのであった。



石田「ハッ」

石田「――――――“あさひ”? おい、“あさひ”!?」

霧島「え」

霧島「あ、あれ……?!」キョロキョロ

飛龍「あ」

飛龍「――――――『ヲシドリ』!」

ヲ級「ヲヲ!」 ――――――艦載機 発進!

ヲ級「ヲ…………」キョロキョロ

石田「どこに消えた!? 返事をしろ、“あさひ”ぃいいい!」


――――――大丈夫です、提督。“ここ”にいますから。


石田「!」

あさひ姫”「ですから、必ず迎えに来てください」

石田「立っている!? それに、傷も――――――」

あさひ姫”「はい。すっかり元気になりました。提督やみんなのおかげで」ニッコリ

石田「いや、本当に大丈夫なのか――――――」

あさひ姫”「あ」

スゥーー

石田「のわっ!?」バタン!

飛龍「えぇ!?」

霧島「し、司令の身体が姫様の身体を通り抜けた……? め、目の錯覚――――――?」

ヲ級「ヲ? ヲ? ヲ……?」

石田「????」

あさひ姫”「…………提督、ようやく全てがわかったんです」

石田「あ、ああ…………?」

あさひ姫”「全ては【来るべき大戦の時代】に備えて用意された 1つの誕生秘話だったんです」


――――――【城娘】名護屋城、次に肉体を持ってお会いする時は【艦娘】としてお仕えいたします。


あさひ姫”「その時が来るのを“ここ”でお待ちしております」

石田「な、なにぃ!?」

霧島「え!? 姫様が、私たちと同じ【艦娘】に――――――!?」

飛龍「………………」


石田「待て! それはどういう意味だ!? ――――――それは『【城娘】が【艦娘】に生まれ変わる』という意味なのか!?」

あさひ姫”「提督、今までありがとうございました……」

あさひ姫”「苦しいことも辛いこともありましたけれど、それ以上のたくさんの幸せがこの朝露には詰まっておりました」

あさひ姫”「本当に素晴らしかった、夢のまた夢――――――」

石田「おい! 質問に答えるんだ!」

あさひ姫”「ですが、一旦“ここ”でお別れです、提督」

あさひ姫”「海原の九曜紋の中心へと艇を出してください」

あさひ姫”「そうすれば【元の世界】に帰れますから」

飛龍「!」

石田「なんだと、……それは本当なのか?」


あさひ姫”「信じてください」


石田「…………!」

あさひ姫”「猿島は元々 島を中心に大小10の島が集まっていることから“十島”と呼ばれていました」

あさひ姫”「それから縁起担ぎに“豊島”の字があてられるようになったのです」

あさひ姫”「さて、先程 私は提督に『次にお会いする時は【艦娘】としてお仕えする』と言いました」

あさひ姫”「その理由を今からお伝えします」


――――――私は『鎮西』から来ました。そして、私は『ここ』で生まれ変わります。


あさひ姫”「――――――これでわかりましたか、提督?」

石田「!」

石田「…………簡単だ、そんなの(――――――いや、【城娘】名護屋城が『猿島』に来たこと、そのことには計り知れない いろんな意味が込められていた!)」


――――――『九』の次は『十』だからな。


あさひ姫”「はい。正解です」ニッコリ

あさひ姫”「『九』という字は“肘を曲げ、一つにまとめる様”――――――」

あさひ姫”「つまり、“行き止まり”すなわち“終着点”であり、あるいは“曲がり道”すなわち“転換点”を意味します」

あさひ姫”「そして、『九』の次は『十』―――――― 一旦『零』に還るわけです」

あさひ姫”「ですが、ただの『零』ではありません。『一』よりも大きい『桁違いの零』に位上がりしているのです」

あさひ姫”「これが『次にお会いする時は【艦娘】としてお仕えする』ことの神意です」

石田「…………そうか、斜陽を迎えた“日没するところの存在”が新しい物事の始まりである“日出ずるところの存在”へと移り変わるということなのか」

あさひ姫”「はい。それと もう一つ――――――」


あさひ姫”「――――――“猿島”は“去る島”ですから」


あさひ姫”「『関東』にあれます この約束の場所に、『鎮西』から遥々来たことが私にとっての“終着点”であり、」

あさひ姫”「そして、時代は違えども皇国の民を救うことに命を懸けた その誠の志に贈られた“九曜紋”が提督にとっての“終着点”だったんです」

石田「――――――“終着点”、これが」

あさひ姫”「ですから、信じてください」

石田「…………わかった。信じよう」

あさひ姫”「ありがとうございます」

石田「いや、礼の言うべきはこちらの方だ」


――――――本当に、今までありがとう。


あさひ姫”「では、急いでください。海に開かれた“神扇”が開いている時間はそう長くはありませんので」

石田「なに? あれは“神扇”だと言うのか?(確かに、“あさひ”の手元からは消えていたが――――――)」

あさひ姫”「はい。“九曜紋”とは『森羅万象・宇宙の全てを象った紋章』――――――あらゆる次元に繋がっていますから」

石田「………………だから、“神扇”と神託を同時に託されたわけなのか」

石田「『天孫降臨の地』から『王政復古の東の京都』への橋渡しのため――――――俺の使命、俺の生きる意味」

石田「なら、急がなければ――――――!」バッ

石田「む」


飛龍「提督。《マリンジェット》は私たちがとってきますので」

ヲ級「ヲヲ!」

霧島「ですので、司令はここで待っていてください」


石田「なぜだ?」

飛龍「いいから ここはまかせてください。でないと『めっ』ですからね?」

石田「確かに海岸沿いに取りに行った方が早いだろうが…………その選択には一理あるのか?」ウーム

飛龍「………………」チラッ

あさひ姫”「……ありがとうございます」ボソッ

石田「……わかった。くれぐれも慢心はするな。細心の注意を払え。ここまで来たんだ。帰還するまで絶対に気を抜くんじゃない」

石田「――――――帰る時は全員一緒だ」

石田「わかったな?」

艦娘たち「了解!」


ザァアアアアアアアア!


石田「とってくるにしても、なぜ3人で行く必要があったのだ……?」

あさひ姫”「…………提督は相変わらずですね」クスッ

石田「何か言ったか?」

あさひ姫”「いいえ」


あさひ姫”「――――――そうでした。これから重要なことをお伝えします」

石田「何だ?」


あさひ姫”「【元の時代】に帰ることができましたら、【乱世】での記憶は全て魂の奥底に封印されて忘れ去ってしまうことでしょう」


石田「!?」

あさひ姫”「これが“最後の試練”だそうです」

あさひ姫”「だから、言います」


――――――私は“ここ”で待っています。ですから、必ず迎えに来てください。


石田「…………“あさひ”」

石田「すると、【この世界】は“純粋な過去”なのか……」

石田「では、これから380年近くを“ここ”でずっと待ち続けると?」

あさひ姫”「そうなると思います。あるいは、未来永劫――――――」

あさひ姫”「でも、大丈夫です」ニコッ

あさひ姫”「私はその間、提督との思い出を贈り物に変えてその日が来ることを待っていますので」

石田「――――――『贈り物』?」

あさひ姫”「はい。まだ大まかなところしかできていませんが」ボン

石田「お……(――――――何もないところからモフモフがついた何かが!)」


あさひ姫”「――――――“神遊扇”です」\金/


石田「おお、“神扇”の群青地の黄金の九曜紋とは打って変わって、黄金模様の――――――」

あさひ姫”「これは、私のために提督の大切なものを使わせてしまいましたので、そのお返しです」

石田「――――――あの時か」

石田「…………気にするな。俺はそれ以上のものをもらっているのだからな」

石田「それに、こんなのは最初から最後までそうだっただろう?」フフッ

あさひ姫”「はい」ニッコリ

石田「互いに何度も命を助け、助けられ――――――ついに“ここ”まで来たんだ」

石田「俺は――――――」

石田「いや、何でもない」

あさひ姫”「………………そういうことする人は嫌いです」プクゥ


石田「では、約束は必ず果たそう」

石田「例え【乱世】を駆け巡った今日までの記憶が封印されようとも必ずや“ここ”を再び訪れることを誓う」

石田「だから、もう安心して眠れ」

あさひ姫”「はい。楽しみにして待っています」ニッコリ

あさひ姫”「あ、そうでした」ニヤリ

石田「まだあるのか? 歯切れの悪いやつだな」

あさひ姫”「最後に訊いていいですか?」


あさひ姫”「提督は私にはどんなバラを贈ってくださるのですか?」


石田「……なに?」

あさひ姫”「答えてください」

石田「土壇場にしてはおかしな質問だが、…………そうだな(そう、俺が彼女に贈るバラは――――――)」


――――――提督! 今度またあんなことしたら『めっ』だからね!


石田「そう、俺が贈りたいバラは――――――」

石田「うおっ!?」ボン!

石田「な、何だ、これは……?」

あさひ姫”「あぁ それが提督の私への想いなのですね」


――――――太陽のように眩しいゴールドのバラ


あさひ姫”「これがバラの花なんですね……」ウットリ

石田「な、いつの間に――――――(あ、このバラは以前に俺が――――――)」

あさひ姫”「提督のお気持ち、確かに受け取りました」ニッコリ

石田「…………いったい何だと言うのだ」

あさひ姫”「では、行ってください」

あさひ姫”「ちょうどみんなも戻ってきたようです」

石田「あ」


飛龍「提督ー!」ザァアアアアアアアア!


石田「飛龍…………」

あさひ姫”「…………大切にしてあげてください」

石田「当然だ。彼女は我が艦隊の主力だからな」

あさひ姫”「提督、私は“ここ”でお待ちしております」

あさひ姫”「今度は征する力ではなく護る力として、提督の部下として、【艦娘】として――――――、」ピカァーン!


名護屋城”「この命 果てても私が御守りします!」ジャキ ――――――豪華絢爛の勇壮たる【城娘】姿!


石田「その日が来ることを心待ちにしているぞ」ビシッ

石田「では、――――――さらばだ」

名護屋城”「はい。――――――おわかれです」




ブゥウウウウウウウウウウウン! ザァアアアアアアアアアアア!


石田「………………」

飛龍「………………」

霧島「…………司令」

ヲ級「…………ヲ」

石田「よし、あの九曜紋の中心に入れば良かったのだな(そう、俺が“彼女”に対して抱いていたものというのは――――――)」

石田「(――――――九曜紋か。つくづくおもしろい符合だな。これが皇国の大神の深淵なる導きというやつか)」

石田「(俺を“ここ”まで導いたのが俺が“あさひ”と名づけた【城娘】であり、漢字に直せば“旭”=“九つの日”――――――)」

石田「(フッ。俺が自分で名づけたと思った“あさひ”という名だったが、結局は大神の思し召しだったということなのだな)」

石田「(…………悪い気はしない。それが喜びに感じられるほどに、俺は“彼女”との関わりあいの中で満たされてきたのだからな)」


――――――股肱の輩。


石田「(にしても、――――――【元の時代】に戻れば『記憶が封印される』だと?)」

石田「(あり得ないな。あれだけの鮮烈な体験の毎日を忘れるわけがないだろう。制してやるさ、――――――これが“最後の試練”ならばな!)」

石田「(そう、いろいろあった。おそらく、俺という人間が本来味わうことのなかった人生の彩りに満ちた宝のような あの日々――――――)」

石田「(そう……、そうだな――――――、それから―――………、そしてぇ………………)」

石田「(ん、んん? 何だ、頭の中がもやもやとするようなこの不快な感覚は――――――?)」


霧島「中心に入りました」

飛龍「これで【私たちが元いた時代】に帰れるんだよね……?」

ヲ級「ヲヲ…………」

石田「信じるだけだ。“あさひ”の――――――(なぜだ? 顔が全然思い出せない? ついさっきまで、あ、れ――――――)」

霧島「ひ、光が――――――」

飛龍「て、提督……!」

ヲ級「ヲヲーーー!」

石田「うぅ…………(おかしい! 俺は確か何か約束を、誰と、何を、どこへ――――――?)」

石田「うぐぐ……(ダメだ。思い出せない。これが×××が言っていた記憶の封印――――――)」

石田「ハッ」

石田「なぜ、名前が思い出せない? 思い出せなくなっている……!?(ダメだ! 他は忘れたとしても、約束だけは――――――!)」

石田「くぅうううううううう………………!(負けてなるものか! 負けて……、俺は絶対に、絶対に…………)」

石田「よせえええええええええええええ!」


何もかもが暖かな光の渦の中に掻き消えていく…………

×××との出会い…………一緒に過ごしてきた日々…………

△△は誰に似ていた…………ダメだ…………何も思い出せなくなっている…………


何もかもが……消えてしまう…………

ダメだ! 思い描くんだ! これまでで一番…………

そう、△△に乗せられて……教会で俺は×××と大切な……ものを……交換しあって…………

あ、ああ…………やめろぉ……やめろ…………、やめてくれえええええええええええええええ!


ピカァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


――――――2014年12月某日前の嵐の夜



ピュウウウウウウウウ! ザァー、ザァー、ザァー! ゴロゴロ・・・ピカーーーーーン!






飛龍「あれ? ――――――真っ暗!?」

霧島「い、いきなり嵐!?」

ヲ級「ヲヲ…………」ポロポロ・・・

石田「俺は、俺は、俺はあああ!(何も、何も思い出せない……。約束が、×××との約束がぁ…………約束って何だった? 何をするのだ?)」グスン

石田「うわあああああああああああああああああああああああああああ!」



―――

――――――

―――――――――

――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


――――――12月23日

――――――神奈川県横須賀市稲岡町82


石田「古臭いだけの遺跡だと思っていたが、今だと何だか違って見えるな」

ヲ級「ヲヲヲ!」

レ級「!」

ヨ級「…………!」

石田「思い出すものがあるんじゃないか?」

レ級「!!」

石田「そうだな。お前たちもこうなりたかったんだよな――――――海の藻屑になってずっと冷たい海の底に取り残されて誰からも忘れ去られることなく」

石田「確かにお前たちはそのために生まれてきたんだ」

石田「けれども、最後に求めてきたものとは“これ”なんだ。それを夢見て勇ましく荒海へと漕ぎ出し――――――」

石田「よくやったな、お前たち。よく頑張ったな」

ヲ級「ヲヲヲ!」ニッコリ

レ級「!」テレテレ

ヨ級「…………!」モジモジ

石田「よしよし、いい子だ」


ポツポツ・・・・・・


石田「ん? ――――――雨か」

石田「そうだったな。今日は積乱雲が発達していて雷が落ちてくる」

石田「明日は晴れるようだが、今夜は激しくなりそうだ」

石田「よし、早めに帰るとしようか」

ヲ級「ヲヲ!」

石田「ああ」ニッコリ



――――――趣里鎮守府

――――――新戦略研究局


石田「…………フゥ」

石田「今日も『ヲシドリ』たちをドック入りさせて眠りに就いたのを確認して一日が終わりだな――――――」

石田「ん」

???「今日モオ疲レ様デス、提督」

石田「!」

???「ドウカシマシタカ、提督?」

石田「……勝手に外に出るな。――――――どうやって外に出た?」


――――――『No.58』。


No.58「ソノ呼ビ名ハイヤデス、提督」

No.58「昔ミタイニ、提督ガ付ケテクレタ呼ビ名デ……!」ジー

No.58「私ハモウ『鎮西』ノ生マレカラ『関東』ノ生マレニ変ワッタノダカラ」

石田「そうだな。それもそうだな」

石田「なあ、――――――“旭日”?」

石田「明日はクリスマスイブ、明後日がクリスマス本番だ。――――――懐かしいものだな」

No.58「ハイ」

石田「だから――――――、その………………、」

No.58「…………何デスカ、提督?」ニコニコ


石田「…………もう一度、大切なモノを交換し合わないか?」プイッ


No.58「喜ンデ。提督」

石田「だから、【これ】はもう返す。――――――契約の証」スッ

石田「左手を」

No.58「……ハイ」

石田「………………」

No.58「………………」 ――――――薬指に煌めく銀の指輪!

石田「…………フゥ」

石田「これでお前は完全に俺の艦隊の所属となるわけだな。これからお前自身が宣言したことを果たしてもらおうか」

石田「……まるで夢みたいな話だな。俺にとってはついこないだの話で、お前にとっては幾星霜――――――」\金/

No.58「はい。この身 すでに滅びて久しく――――――ですが!」

No.58「こうして今! 遙かなる時を超えて今! 約束を違えず馳せ参じました!」ピカァーン!

石田「おお…………」


旭日棲姫「この命 果てても私が御守りします、提督!」ドン!


――――――超番外編1 浪速のことは 夢のまた夢  -この命 果てても私が御守りします!- 完

      Next:第9話 海軍総隊を結成せよ! に続く!



金木青年/城主
【城プロ】の主人公である【青年】であり、将棋に少しばかり嗜みのあった貧乏苦学生の大学生。
本来ならば、ユーザーの分身であることから顔の存在しない【城主】の一人でしかないが、物語風プレゼンのために設定が特別につけられた。

性格は貧乏くさいところが滲み出ているものの、それだけに資源1つ1つの大切さが身に沁みており、
【城娘】たちを指揮する【城主】としては元々 堅実な戦い方ができており、歴戦の【城主】として安定した戦いぶりを見せている。
貧乏性から貯金や収集が趣味なところがあり、【城娘】を運用するための資源を節約しながら潤沢に集める小遣い稼ぎが得意技。
しかしながら、貧乏であったことを理由に好きだった女の子に手ひどくふられて失恋したことがあり、
その気まずく苦い経験から、人並みに性的欲求はあるものの、【城娘】に対しては生き死にを共にした仲間として手を出さないようにしている。
あくまでも自分で稼いだカネにしか人がついてこない(=悪銭 身につかず)とも考えており、
【城主】様として崇められることで貰える黄金などには手を付けないようにし、あくまでも自分の身の丈にあった幸せを追求している。
そういった意味では、その若さで貧乏人でかつ欲求も旺盛な年齢ながら、しっかりとした精神性を持っていると言える。

石田司令と出会う以前に、最初の漂流先の【関ヶ原】において金本提督らと会って【乱世】で生き抜く決意を固めることとなり、
その証として金本提督から《ケッコン指輪》と《下賜品/軍刀》を受け取り、初心を忘れないように大切に保管している。
金本提督に対する印象そのものは最悪であり、『自分が欲しいと思うものを全部持っている』ように見えたというが、
それでも恩人の一人には違いなく、石田司令ほどではないが それなりに敬意を払って度々謝意を表している。

そして、【島原】における初めての長期休暇を含めた 今までで一番長かった【その時代】での日々での出会いや経験の数々が、
その後の【乱世】での在り方を決定づけることになり、“菊の御紋”“萬の紫苑”“大一大万大吉”の3つを柱にして【乱世】を駆け抜けた。
“菊の御紋”――――――日本男児としての誇りと自覚を持ち続ける。
“萬の紫苑”――――――遠くにあるもののことを想い続ける。決して忘れない。
“大一大万大吉”―――――― 一人の力に驕らず、みなで大きな目標を達成を果たす。
【島原】における最大の協力者であり、人生の師となった石田司令と黒歴史に封印された史上最強の城娘:名護屋城の繋がりをずっと忘れられず、
【三方ヶ原】で彼らと入れ違いの形で参入した城娘:大阪城(=石山御坊)のことを無意識のうちに目で追い続けてきており、
最終的に、【兜】の追跡の果てに【現代】への帰還を果たすものの、そこでもやることは変わっておらず、【城主】としての務めに邁進するのであった。
彼個人としても肉体的にも精神的にも雄々しく成長しており、落ち着きをもって有事に際して的確な判断ができる指揮官として大成しつつある。
一方で、相変わらず 女性関係においては今一つ冴えないままであり、まだまだ青いわけではあるが、一人の人間としては立派に成長を遂げてきている。


石田少将/石田司令/石田提督 ……趣里鎮守府:本編Wサイドの主人公
【乱世】に時間漂流してきた【艦これ】世界の【提督】だが、無双の才覚を持つ真性の天才であり、
すんなり【乱世】に適応すると同時に積極的に行動を起こしており、それによって唐津を襲う【兜】の本拠を壊滅に追いやっている。
また、日本史にも深い理解と教養を示しており、【島原・天草一揆】の背景や経過もだいたい把握しているために、
【城主】金木青年の立場を利用して【島原・天草一揆】の勃発を未然に防ごうと日夜 暗躍し続け、ついに犠牲者0という偉大なる奇跡を実現することになる。
彼の行動理念は合理主義と現場主義に裏付けされた彼なりの美学に基づくものであり、過去改変によるタイムパラドックスに関しては完全に眼中にない。
しかしながら、彼が【島原】に時間漂流した原因は平行宇宙論においてはそのタイムパラドックスとは無縁なのだが、
並列宇宙論で考えるならば、やはりタイムパラドックスの影響で【島原・天草一揆】に関わる結果になっていた。
彼によるタイムパラドックスが許されていた点は、『彼に時間移動する手段がないから(=【その時代】を真剣に生き抜いたから)』であり、
『そこ』が【島原の乱】の背後に蠢いていた『積極的に歴史に介入して自らの目的や欲求を果たす』ことを第一とする時間犯罪者とは異なる点である。

徹底した合理主義や組織力学の哲学――――――それから艦娘たちを数えきれないほど沈めてきた負い目から、
なるべく情を見せずに、不平等にならないようにきっちりとした、まるで精密機械のような無感情で秩序だった鎮守府運営をしてきたが、
飛龍や名護屋城のような押しの強い存在に対しては思わず本性をのぞかせることがあり、
更に【調教済み深海棲艦】ヲ級『ヲシドリ』に対してはかなり本心を曝け出しているので冷酷非情というわけではない。
そして、今回の時間漂流における【乱世】での日々において、【城主】金木青年の働きかけもあって、自分の気持ちに幾分か正直になるようになり、
口調はやや砕けるが、本当の意味での融和やコミュニケーションをとれるようになり、対人関係の飛躍的な向上が見られるようになった。
また、関ヶ原の戦いで西軍を率いた石田治部の“影法師”と言われるほど容貌や思考が似ていると言われて常に不快な気分にさせられていたが、
最終的に石田治部の良し悪しを受け入れて自分らしさをより貫けるようになり、象徴である“大一大万大吉”の扇をみなに配って旗印にするようになる。

艦娘や深海棲艦に関する研究や考察に熱心に見えるが、それ以上に妖精科学の研究にも力を入れてきており、
作中でもたびたび出てくる\勅命/を護身具として自作しており、そこから放たれる電光地雷などの超常兵器の実用化もしている真性の天才である。
ちなみに、陰陽師タイプの軽空母は“勅令”の文字を浮かべて艦載機を発進させるが、こちらは“勅命”となっている。

\勅命/の性能を【艦これ】風に表すと――――――、、

1,艦上攻撃機/流星改×4 ← まだまだ使えたが、【刀剣男子】のダミーの材料に使われた。

2,対人兵器/電光地雷×4 ← 主に【大将兜】相手に完全に使い切る。

3,照明弾/照明弾×4 ← こちらも完全に使い切る。

4,応急修理要員/応急修理女神 ←【ケッコン指輪】の影響で本来ならば適応外の【城娘】名護屋城の蘇生のために発動する。

――――――結果、石田司令にとっての罪の象徴であり、これまでの生き方の象徴でもある\勅命/は本当に大切な命のために役目を終えることになった。

余談だが、超番外編1において、石田司令は容赦なく自作のリボルバー拳銃で相手を撃ち抜いたり、焼夷弾で焼き殺そうとしたりしてきた一方で、
それ以上に自身の命も度々失いかけており、実際に運が味方しなければ死んでいた場面が何度もあり、リスキーな道をひたすら走り続けている。
そういう彼だからこそ『虎穴に入って虎児を得る』結果を引き寄せているわけであり、胆力と気概は【乱世】の武士たちに引けをとらないものであった。


あさひ姫/名護屋城
本作オリジナル城娘であり、これからの石田司令の戦いにおいて極めて重要な役割を担うことになる超番外編1を象徴する城娘。
『豊臣政権下の日本国そのもの』が兵力であったために戦闘能力はあらゆる城娘を凌駕するものとなっている禁断の城娘。
この“あさひ姫”の名は“金鯱城”名古屋城との区別のために便宜的につけたものであり、名護屋城そのものにあった別称ではない。
これには物語中での由来以外に参考になったモデルがあり、これまた偶然の一致で名護屋城と豊臣の治世の衰亡を暗示させたものとなった。
ちなみに、そういった暗示や偶然の符合については、そこまで名付け親である石田司令や金木青年が知る由もなく、結果として凶兆の命名となってしまった。

しかしながら、そうした運命を乗り越えて、最終的に石田司令と【ケッコン指輪】を贈られたことが直接の原因となり、
更には『互いの命を交換し合った』ことにより、もはや数奇な運命で結ばれた関係は永遠のものとなっていた。
そういった因果もあって――――――(元々から石田司令とは強い絆で結ばれる宿命ではあったものの)、
最終的に霧島神宮で受けた神託にあった『太閤の島』へと辿り着き、そこで石田司令と一旦は別れを告げると同時に永遠の約束を結ぶに至る。

艦娘:武蔵が石田司令の選んだ唯一のケッコンカッコカリの相手――――――、
艦娘:飛龍が石田司令をずっと見守り続けて唯一ユウジョウカッコカリを結ぶに至った一番の理解者――――――、
では、数奇な運命で結ばれた城娘:名護屋城“あさひ姫”はこれからどういった立場となって現れるというのだろうか?


・あさひ姫 → 朝日姫
名護屋城の城主である豊臣秀吉の妹で、兄:秀吉が織田家に仕官した頃にはすでに農夫のところに嫁いでいたものの、
天正14年(1586年)の徳川家康の和睦のために強制的に離縁させられて、まさかの家康の継室として徳川家に嫁いでいる。
その後、天正16年(1588年)に母:大政所の病気の見舞いを理由に上洛し、そのまま京都の実家として建てられた聚楽第に移り住むことになった。

・あさひ姫 → 旭城:実在していない城
1,愛知県尾張旭市城山町長池下4502 名古屋市の東側
昭和52年に城山公園に建てられた“模擬天守閣”。四重四階で、内部は1Fがレストラン、2F茶室、3F休憩所、4Fが展望台となっている。
本来、この地にあったのは「新居城」であり、“金鯱城”「名古屋城」から見て東側、比較的近いところにあり、隣にあると言っていいぐらい。
筆者が考えた“あさひ姫”の実質的な名の由来は実はこれ。

参照:名古屋観光
http://nk.xtone.jp/archives/asahijo.html
参照:尾張旭市
https://www.city.owariasahi.lg.jp/koukyousisetu/asahijou.html

2,福岡県豊前市大字千束
明治2年(1869年)、版籍奉還により小倉藩の支藩であった新田藩主:小笠原貞正は千束藩知事に任命され新たに陣屋を建設した。
明治3年(1870年)、城が完成する。
明治4年(1871年)、築城後わずか1年あまりの廃藩置県により廃城となった。

参照:城郭放浪記
http://www.hb.pei.jp/shiro/buzen/asahi-jyo/

・あさひ姫 → 朝日(戦艦)
本編における“あさひ姫”の名の由来はこれ。
敷島型戦艦の2番艦。日露戦争、第一次世界大戦では主力艦として参加し、日中戦争、太平洋戦争では工作艦として参加、実に40年以上に渡り活躍した。
ただし、1942年5月25日戦没。シンガポール攻略後、深夜にカムラン湾南東で米潜「サーモン」の雷撃で沈没。

一方、朝日(戦艦)の姉妹艦たちの行方は――――――、

1番艦:敷島 → 生存 のち 解体
第一次世界大戦後のワシントン軍縮会議により兵装、装甲の全てを撤去し、練習特務艦となり佐世保港に繋留、使用されていた。
終戦時は推進器が撤去され、佐世保海兵団所属の練習艦として相ノ浦に無傷で繋留されていた。戦後の1947年に佐世保で解体された。

3番艦:初瀬 → 日露戦争で唯一戦没!
1904年(明治37年)2月9日からの旅順口攻撃に参加し、5月15日旅順港閉塞作戦で旅順港外、老鉄山沖を航行中に左舷艦底に触雷し、航行不能となる。
僚艦「笠置」による曳航準備をほとんど終えた午後0時33分に2回目の触雷をし、後部火薬庫が誘爆、大爆発を起こして約2分で沈没した。

4番艦:三笠 → 生存 のち 永久保存
1904年(明治37年)からの日露戦争では連合艦隊旗艦を務め、連合艦隊司令長官の東郷平八郎大将らが座乗した。
現在は、神奈川県横須賀市の三笠公園に記念艦として保存されている。



名護屋城 出身:肥前(佐賀県) 武器:刀(対空) 城属性:平山/水          【再掲】

コンセプト:黒歴史として封印されし禁断の日ノ本最強の城娘 -これぞ天下人の軍勢-

必殺技:人生如夢(5秒間 必殺技が発動しやすくなり、その間は自身の必殺技が耐久を小回復させるものに変更となる/範囲:全)
具体的にはゲージ速度が空の状態から満タンになるまで――――――、

・蓄積が速い……初期値ならば144秒、最大値で120秒のものが、1秒で溜まるゲージ速度に変更される。

・蓄積が遅い……初期値ならば222秒、最大値で181秒のものが、2秒で溜まるゲージ速度に変更される。

しかも、あくまでも『ゲージ速度が上がる』効果なので、1回【必殺技】を使っても1,2秒後にまたすぐに再使用可能!
最速ならば速い方で5連発でき、遅い方なら2連発できる。味方全体に対してこれなのだから破格の性能である。

その間の名護屋城の動きは【必殺技:人生如夢】が発動した2秒後に『全体を小回復できる【必殺技】が使える』というこれまたトンデモ仕様なので、
発動時間の5秒間に最速で2回は全体小回復を放つことができ、それで展開している戦力の立て直しが完全にできてしまえる。
ただし、発動中にゲージが溜まった場合は全体小回復 固定であり、発動時間が過ぎた後に使っても【人生如夢】にはならない。それでも桁違いの【必殺技】だが。

そのため、ダメージ系【必殺技】の【城娘】を多く配置させておくのが最も効率がよく(クリックが忙しくなるが凄まじいダメージ効率!)、
単純に名護屋城による全体小回復の【必殺技】が2回連続で使えるという意味でも極めて強力な【必殺技】であり、
それ以外にも溜まった必殺技ゲージは【人生如夢】が途切れても【必殺技】を使わない限りは維持されるので味方のゲージ溜めにも使える万能さである。

ステータス:戦闘能力最強クラス コストも過去最大級(おそらく永久に更新されることのないレベル)

【耐久】……… ぶっちぎりの1位。首位独走。
【攻撃】……… トップレベル。
【対空】……… トップレベル。
【速度】……… 致命的なまでに遅いわけではないが低い方。だが、【技能】がトップレベルなので刀の2回攻撃が決まりやすい。
【範囲】……… トップレベル。【城属性:平山/水】なので安定した攻撃範囲を持っている。
【防御】……… やや高め。
【会心】……… やや高め。
【後詰】……… ぶっちぎりの1位。首位独走。
【しんがり】… まさかの0であり、自身は完全に前進制圧専門となっている。
【運】………… 下から数えた方が早いレベル。
【技能】……… トップレベル。
【属性】………【人知】系のみの対応だが、これまた凄まじい値となっている。

どうしてここまで強い設定なのかは動員兵力数や城の縄張りの規模を見るだけで頷く他ないだろう。
しかも、他の【城娘】とは違って対外戦争に動員されたほぼ唯一の【城娘】なので、日本の全てが結集した英傑たちの城でもあるのだ。
能力は朝鮮出兵時の日本軍の戦績が大きく反映されているが、実質的に“豊臣時代の日本全土そのもの”が【城娘】化したような存在なので、
江戸城でも大坂城でも絶対に実現不可能な圧倒的なマンパワーによる戦闘能力を発揮することができている。
なにせ、味方がいなくても【大将兜】相手に互角以上に戦えてしまえるぐらいである。運用コストも絶大であるが、それだけに凄まじい戦闘力である。

しかし、天下人の天下統一から他界までのたった10年足らずで8ヶ月で築城されて繁栄して廃城なので、これほどまでに諸行無常を体現した存在もいない。
ある意味において、天下人:豊臣秀吉の化身とも言えなくもない存在であり、
【変身】状態の『具足』姿がまさしく豪華絢爛の勇壮たるものである一方で、私服姿【お嬢】は驚くほどみすぼらしいものを着ており、
性格も非常に儚げであり、戦闘時も非常に淡々と敵を屠っている様子がうかがえる。

ちなみに、《城娘:大坂城》と同じ顔をしているが、人格の影響から髪型や顔つき、雰囲気から そうだとわからないぐらい人相が違ってきている。


名護屋城「そう、全ては朝露のように生まれ落ちては消えていく――――――」

名護屋城「でも、楽しかったな……」

名護屋城「夢のまた夢――――――これはいい夢でした」


ただし、大人の事情を考慮すると、【艦これ】における【例のアレ】並みにブラックゾーンの存在なので提案しておいてなんですが忘れてください。


これにて、正真正銘 超番外編1 浪速のことは 夢のまた夢  -この命 果てても私が御守りします!-は完結です。
終わる終わる詐欺みたいな展開で申し訳ありませんが、何にせよ満足の行く物語の骨子が描けたことに“筆者”はホッとしております。
文章表現や描写についてはまだまだ未熟だと思う点や整合性のとれていない点があり、この二次創作の中の二次創作としてはイマイチでしたが……。

さて、今回のクロスオーバー作品である【城プロ】はなんとリニューアルのために2015年春に一旦サービスの全面停止を行い、
同年の秋に再びオープンするということであり、ジャンル:タワーディフェンスゲームとしてのゲーム内容を見直すとのこと。
どうか、リニューアルの成果が報われるものであることを切に願っております。まだまだ実装していない有名所がいっぱいいるんだからなー!


――――――2015年 秋にリニューアルされた際に追加される新要素の予想・要望

・【~艦これ~】における【ケッコンカッコカリ】に相当するシステムの実装 -キャラクターゲームとしての要素の充実-
【城プロ】ではタワーディフェンスゲームとしての要素の強化にこれまで力を入れてきた感じだが、
キャラクターゲームとしての要素は【~艦これ~】【とうらぶ】【俺タワー】に比べて遥かに貧弱であり、
その辺のテコ入れが無いと擬人化ゲーム(=キャラクターゲーム)としては致命的ではないだろうか。
ゲーム目的が『各時代に跋扈する【兜形生命体】の討伐』というわけで、設定的にユーザーである【城主】が時代漂流を繰り返している都合上、
ドタバタして余裕がなく、季節感がないのはしかたがないとは思うが、【模様替え】などの《ホーム画面》で遊べる要素をもっと付け足すべきだろう。

・ユーザーインターフェースや演出にも気を配った方がいい
シナリオの出来もそうだが、テキストもあのフォントでは目立たない上に安っぽく感じられてしまう。
案内役である【神娘】を駄々っ子なままにしておくのも完全によくない。
どこかで毅然としたところを見せて『普段は頼りないことこの上ないが、いざという時はちゃんと力になる』ことを示しておかないと、
“お邪魔虫”の誹りを撤回させるのは難しいことだろう。あんな三文芝居を延々と見せられては、多くの人にとっては苦痛でしかない。
【神娘】たちが、【~艦これ~】におけるNPC:《給糧艦:間宮》のような魅力的で一定の人気のあるキャラクターとして描かれていれば、こんな要望は普通しない。
よって、【城プロ】の主役である【城娘】だけじゃなく、【神娘】にもきっちりとした設定や活躍、魅力的な人物像を与えてやるべき。
それこそ、NPCであるのが悔やまれるほど、シナリオを見るのが楽しみになるぐらいのものでなければ、
シナリオなんてカットしてイベントの目的やあらすじ・背景を箇条書きにして掲示した方が感情的にも時間的にもお得なぐらいである。

・イベント合戦の難易度調整を適切にする
【古都に眠れる宝を探せ!!】――――――【斑鳩】では「確率で登場する【大将兜】を討伐しないとステージクリアにならない」とかいうふざけた仕様は全撤廃だ!
【初詣を護れ! 稲荷山決戦】――――――【稲荷山】ではバランス調整不十分の理不尽な強さのラッシュ攻勢が酷すぎる。想定レベルはいくつだったのだ……
結局、タワーディフェンスゲームの要素の追加にこれまで力を入れてきている運営ではあるが、
そうやって新たに獲得して鍛えに鍛えた【城娘】たちが活躍できる舞台を用意してあげなくては何の意味もない。
あるいは、タワーディフェンスゲームとしてはまだまだ使える駒が不十分と言わざるを得ない。
【城プロ】はオンリーワンの性能のユニットばかりで、複雑なパラメータの組み合わせで単純な比較がしづらく、
結局、たくさん【城娘】が存在していても、攻略に絶対必要なオンリーワンの【城娘】を誰もが追い求めるところに終始してしまいがちだ。

意外に思うだろうが、似たような性能のキャラクターはいてもいいのだ。むしろ、何人か用意すべき。
【~艦これ~】では似たような性能のキャラクターが『これでもか!』というぐらい存在しているが、
キャラクターゲームとして重要な『好きなキャラで一定の戦果を出せる』バランス調整なので、
むしろ、キャラクターゲームとしては それぐらいのゆるい調整の方が多くの人に喜ばれて満足度が高くなるのだ。
キャラの一人一人、丁寧に作りこんであるので、必ずや“嫁”が見つかるだろう幅広いファン層に対応している点が【~艦これ~】の強みである。

一方で、オンリーワンなキャラクターばかりであっても良い場合がある。
それが【俺タワー】であり、戦闘においては編成による縛りがまったく必要なく、完全にリアルラックで進行していく。
ここで重要なのは、編成による縛りが一切ないおかげで、いろんなコンセプトの編成でも問題なく攻略(=ゴリ押し)ができるところにある。
これはそれぞれのベクトルに突き抜けた強キャラや支援に特化したキャラなどが豊富に存在し、キャラ選択肢が多岐に渡ることに由来しており、
【~艦これ~】とは正反対に、豊富なキャラ選択肢による自由な編成による一味も二味も違ったそれぞれの攻略の楽しさがそこにはある。

ジャンルが違う以上、単純に【~艦これ~】【俺タワー】とは比較できないものの――――――、
【城プロ】はオンリーワンのユニットが多すぎて逆にイベントの難易度も相まって攻略の選択肢を狭めることになっている。
モデルとなる【城郭】がまさしくオンリーワンの機構だからしかたがないといえばしかたがないのだが、
逆を言えば、そんなオンリーワン集団の【城娘】が戦うステージ内容をよく吟味しておかないと、
結果としてステージ攻略に最適な【城娘】しか使われなくなるという、キャラクターゲームとしては避けるべき能力偏重の轍を踏み抜いてしまうことになる。
もちろん、そのステージ攻略に最適な【城娘】が複数候補居れば まだいいが、本当にオンリーワンだったとしたら他のキャラの存在意義がなくなってしまう。
この状況を解決するには、結果としてプレイアブルキャラクターを増やして、似たような性能のキャラクターが増えてステージ攻略の準備がしやすくなり、
また、新たな戦術を開拓できるぐらいの際立った特徴や戦闘バランスの見直し等が必要となってくる。何にせよ、使えるキャラが少なすぎるよ……。

――――――これがタワーディフェンスゲームの限界とも言えるところだろう。

選択肢をいかに広くして活かしやすくするかで快適さに大きな差が出ることになり、それによってプレイ進行のストレスも減るというもの。
そして、これはキャラクターゲームも兼ねているのだから、キャラの魅力を余すところ無く伝えられるようにしないとストレスが原因で飽きられてしまうぞ。
むしろ、『ゲームの要素などおまけ!』と言わんばかりのキャラ展開がなければ擬人化ゲームである意味が無い。
その点、【~艦これ~】と【とうらぶ】は擬人化ゲームとしては大成功の部類である。
脱がすだけがキャラ萌えに非ず。活発な二次創作の中にキャラクターの可能性は拡がる。

結論:キャラクターをもっと増やして戦術と愛玩の要素を増やしてキャラクターゲームとして充実させろ。ゲームバランスは2の次でいい。キャラが少なすぎる。


過去の提案内容その1:登場予想  ――――――前スレの内容
今後、実装するだろう【城娘】
・万里の長城
・紫禁城
・ロンドン塔
・ノイシュヴァンシュタイン城
・アテナイのアクロポリス
・テオドシウスの城壁
・サクサイワマン
・アラモ砦

・江戸城 ← 名前ならすでに出てきている
・彦根城 ← 2015/03/03 実装
・五稜郭
・伏見城
・出島
・聚楽第
・大垣城
・柳川城
・大津城
・安土城
・長篠城
・清州城
・岐阜城(←稲葉山城)
・姫路城………日本三大名城
・熊本城………日本三大名城
・上田城………真田昌幸の居城
・沼田城………真田信之の居城
・躑躅ヶ崎館…武田信玄の本拠
・伊作城………島津4兄弟生誕
・大宰府
・多賀城=鎮守府 ← 2015/02/05 実装
・大倉御所

割と早くに海外城娘:フランケンシュタイン城が出てきたわけだが、城娘が一体全体どの程度の歴史的範囲を網羅するのかがわからない。
艦娘が近代海軍でかつ第1次世界大戦以後の第二次世界大戦までの艦艇という極めて狭い歴史的範囲のために提案は簡単なのだが、
一般的には、【乱世】と呼ばれた戦国時代や江戸時代の城が多いことだろうが、それ以上のことははっきりとはわからない。


過去の提案内容その2:【救出戦】…………【城プロ】初のソーシャル要素

・【救出戦】概要
あらかじめ【城娘】が1~3体配置されており、そこを襲う【兜】を撃退すればクリアとなる、インターフェース:【合戦】に新たに追加される新システム。
【捕縛】のリスク無し、出陣した【城娘】全員が全回復なので、実質的に【~艦これ~】における【演習】に相当するステージとなる。

イ、戦闘に関する内容

1,【他の城主(=以下、同盟国)】がセットしている【所領】が【合戦場】に選ばれる
→ つまり、【同盟国の籠城戦】に加勢する形であることを意図している(第3所領まで解放されている場合は自動3択となる)。

2,【本城】は【同盟国】の第1部隊の【本城】が選ばれ、同じ部隊の2番目と3番目の【城娘】が護衛に選ばれて配置される
→【同盟国の城娘】の配置コストは一切かからない(次いでに、【同盟国】にもコストの支払いが一切生じない)。

3,【本城】以外に配置されている【同盟国の城娘】は任意で【撤退】や【必殺技】を発動させることができる
→【本城】は動かせないので、地形が合ってなかったり、練度や装備が足りてなかったりする場合はぐっと難易度が上昇する。
→ それ故に、【自軍の城娘】は3~5体までしか配置できないが、【同盟国】が強力な編成をしていればその分 コストがかからずにすむ。

4,敗北しても【撤退戦】が無く、更には【救出戦】終了後に出陣した部隊の【城娘】全員が全回復する
→ 実質的なリスクは【自軍の城娘】の配置コストのみとなる。

5,戦闘時において、【自軍の城娘】には【後詰】のステータスが反映される
→ 課金要素であった【後詰】のステータスであったが、これによって課金無しでも有効利用することができ、【救出戦】要員という新しい役割が生まれる。


ロ、戦術に関する内容

1,敵の強さは【同盟国】の第1部隊の【本城】、同じ部隊の2番目と3番目の【城娘】のレベルの平均から決定される

2,敵の増援は【同盟国】の第1部隊の【本城】、同じ部隊の2番目と3番目の【城娘】の【耐久】【防御】の平均で決定される

3,敵の種類は【同盟国】の第1部隊の【本城】、同じ部隊の2番目と3番目の【城娘】の【対空】【属性】の平均で決定される

以上の3点から【救出戦】の難易度の調整が可能となり、数値が高ければ強い敵と戦うことになるがそれだけ良質な経験値を得やすく、
また、強力な敵であろうとも増援や種類、更には【合戦場】も調整すれば、非常に効率良く敵を撃退しやすくなるので一考の価値あり。


ハ、戦略に関する内容

1,成功報酬は、【同盟国】が所有する【所領】あるいは【装備品】と同じものが低確率で得られる
→ 知らぬ間に【同盟国】からそれらが没収されるというわけではないのでご安心を。

2,獲得基本経験値は【同盟国】の第1部隊の【本城】、同じ部隊の2番目と3番目の【城娘】のレベルの平均から決定される
→ この辺りは【~艦これ~】における【演習】のそれに倣う

3,経験値の頭割りに【同盟国の城娘】は入っていないのでその分だけ一人あたりの獲得経験値が多くなる
→ それ故に、【同盟国の城娘】が強力であるほど【自軍の城娘】を配置しなくてすむ可能性があるので少数攻略が狙いやすい。

4,リスクは【自軍の城娘】の配置コストのみ!
→ 誰の迷惑にもならず、しかもタダで全回復するのなら利用しない手はない!

5,【救出戦】は1日に数回まで
→ このへんも【~艦これ~】の【演習】に倣う。しかし、あちらと比べて遥かに【救出戦】をする価値が大きいぞ!


ロ、提案の背景
【城プロ】の二次創作をやってみると、元々がメメタァな物語風プレゼンであると同時に架空戦記でもあることから、
読み物としても楽しめるよう、できるだけキャラに感情移入してもらえるように現実味を持たせようとする“筆者”の作風が大きく出た。
つまり、【青年】が【城娘】と【兜型生命体】との戦いに有無いわさず巻き込まれて、それで【乱世】に独りということから、
どうしてもホームシックとなって郷愁に打ち震える毎日になってしまうはずで、その憐憫から生まれたストーリー面からの筆者の提案である。
これによって、他にも【城主】がいることがはっきりとし、宿命を背負わされているのが自分だけじゃない事実が【青年】の心を大いに支えることだろう。

また、タワーディフェンスゲームというジャンルの都合上、どうしても対戦ツールとしては機能せず、ソーシャル要素が皆無であったことを踏まえて、
ならば、【同盟国の籠城戦】を救出する形で、違った形の戦術や戦略が求められるようにすれば新しい遊び方ができるはずだと思い至った。
だって、【演習】に相当するものがなくて【提督】上がりや【オヤカタ】上がりの人間としては物足りなく感じてなかった?
つまり、【演習】としてタワーディフェンスゲームで無理なく採用できそうなものを考え抜いた結果がこの【救出戦】となる。

これならば“プレゼンター”が本筋で提案してきた【艦娘派遣】に似た内容にも繋げられるだろうからもっともっと遊び方が広がるのではないかと思うのだ。
































Y談 【この世界】の真の艦娘 人気ランキング  -異界者のウ=ス異本 調査-

――――――とある密室


ガサゴソ、ガサゴソ、パラパラパラ・・・、ペラ、ペラ・・・・・・

「お、おおおおおおおお!?」”ドクンドクン

「こ、これはすごいですねぇ……」’フムフム

「目録を一目見てもわかるこの圧倒的な数……!」

「よかった……。【この世界】だとみんなに愛されているのね…………」’ジンワリ

「それじゃ、早速 データスキャニングを開始して統計調査を始めましょう……」カタカタ・・・

「それまで誰もこなければいいのだけれど……」’

「ひ、1つぐらい持って行っても――――――」”

「ダメよ! それで足取りが掴まれたら元も子もないじゃないの! それにそれは窃盗よ」

「は、はーい……」”

「それで“赤鬼”と“青仏”にこのことがバレたら、どうなるか――――――」アセタラー

「そ、それは、こ、怖いです……」'アセダラダラ

「で、でも、少しぐらい内容の調査(意味深)はしていってもいいよね?」”ニヤリ

「ほら、もし落丁や乱丁があったら困るじゃない? ――――――こういう薄い本って管理が甘くてそういうの多いらしいし」”

「そ、そうね……。どっちみち時間が掛かることだし、ほどほどにね……?」ドキドキ

「は~い」”

「それじゃ、――――――ほらほら、一緒に見よう、」”


――――――加賀姉さん。


ここはとある密室――――――。

そこに蠢くのは3つの声。

はたして、彼らの正体とは――――――?


――――――死体置き場(仮)


「あら、あらあらあら~」ドキドキ

「こ、これは凄い……。き、気分が高揚してきました……」’モジモジ

「う~ん、これもなかなか…………」”ゴクリ


「うふふふふふ……」ニタニタ・・・


「あ、――――――あらぁ? やだ、わ、私ったら、も、もうこんなに濡れて……」ドクンドクン

「………………」’カア

「生きてるっていいなー。生きてるって快感だなー」”シミジミ





「ふぅ……」





「もうおなかいっぱいよ……。全身の力が抜けてうまく次のページをめくれなくなっちゃったぁ…………」ビクビク・・・

「………………あぁ」’ハア・・・ハア・・・

「こ、この快感のために黄泉帰ったようなもんだよね~、私たちぃ」”プルプル・・・

「そ、そうね……。生まれる前から海に沈められた私たち3人にとって これぐらいはバチは当たらないわよねぇ……?」

「わ、私は、私にもこんな出会いがあったらと思うと…………」’

「そ、それじゃ、名残惜しいけど調査結果をまとめようよ……」”

「あ、ちょっと、私、今、身体が、もう、力が抜けて…………」ガクガク・・・

「わ、私は…………」’トローン

「うん、わかった。あとは私がまとめておくから そこで安静にしていてね」”ヨロヨロ・・・

「それじゃ、今回の集計結果――――――」”カタカタ・・・



-異界者のウ=ス異本 調査-の記録

――――――4強:圧倒的 出演率。コンスタントに出続けているもの
戦艦:金剛、戦艦:榛名、正規空母:加賀、重巡:愛宕

――――――次点:時期的な問題もあるが比較的多く出演している感じのもの
軽巡:天龍、重巡:鈴谷、戦艦:大和、戦艦:ビスマルク、駆逐艦:島風、駆逐艦:天津風、潜水母艦:大鯨、軽巡:大淀、工作艦:明石

――――――抱き合わせ:セットになっての出演が多い印象のもの
軽巡:龍田、正規空母:赤城、重巡:高雄、重巡:熊野、重巡:プリンツ・オイゲン


「こうして見ると、【この世界】で人気者なのは、――――――まさかの旧式艦なのね」

「あ、この“愛宕”は《天城型巡洋戦艦》じゃないからね、陸奥さん」”

「あら、そうだったの」

「ふふふ、あんな無愛想な『私』でもこんなにも愛されているだなんて…………気分が物凄く高ぶります」’キラキラ

「ホントだよね。――――――私の本は一冊もなかったけどね(ま、【この世界】でも沈んでるからしかたないんだけど……)」”

「でも、【ここ】の金剛と榛名――――――ホントに若いわねぇ」

「そして、単体でも圧倒的な数なのに屈指の提督LOVE勢二人による姉妹丼も多かったわね」

「そうですねぇ。そういえば、【ここ】の『私』と愛宕はやたらショタものが多かったわね……」’

「それだけエロ――――――魅力的ってことなんじゃないかな?」”

「でも 何だか、愛宕が“攻め”なのに、『私』が“受け”という印象を受けるのはどうしてなんでしょうか……?」'

「それはたぶん 【ここ】の愛宕と『あなた』との間の積極性の差から“攻め”と“受け”の差別化が出たんだと思うわ」

「そうねぇ、もし『あなた』が妹と同じくらい不幸にめげずに明るく振る舞っていたら、少なくとも“受け”の割合はここまで多くはなかったと思う」

「な、なるほど……」’

「はぁ……、でも、やっぱりと言うか、何というか、わかりきっていたことなんだけど、」


「――――――長門ねぇ」ハア


「【ここ】の長門の色気のなさは何なのかしらねぇ?」

「元々【私たちの世界】でもそういう人だったと思いますが…………」’

「ええ そうね。どこの世界でも連合艦隊旗艦の誇りと八八艦隊の第一号艦としての責任を背負わされて表情が険しいから――――――」

「でも、それに比べて、後発の【この世界】最大の超弩級戦艦:大和の本が圧倒的に多いのはどういうことかしら?」

「姉妹艦の武蔵の本も大和に比べたらずっと少ないけど、長門の本より多かった気がするし……」

「他に意外にだったのは――――――、」

「天龍型の二人だよね~。同じ八八艦隊世代の旧式艦だけど、ここまで人気があるなんて正しい意味での年の功ってやつなのかな~?」”

「ですが、やはり《軽空母》《駆逐艦》《潜水艦》は全体的に割合が少ないことが統計から見てもわかりますね」’

「でもでも、《駆逐艦》なんて数が多いし、その中でも人気なんてピンからキリまであるから、」”

「――――――【この世界】特有の《陽炎型駆逐艦》なんて凄い数だったよ?」”

「島風に天津風、それに浦風、浜風、磯風の本が目立っていたわね。――――――《駆逐艦》なのに胸が大きかったり、物凄く色っぽかったりね。みんな 好きよね~」

「でもやっぱり、艦種ごとの割合を見ていると、人気なんていうのは圧倒的な数値の差で現れるものよねぇ……」

「うん。そうなんだよね。――――――濡れ場を描きたくなるほどの衝動に駆られる娘って本当に一握りってことなんだよねー」”

「そうですね。ネット上の評判を見ても、必ずどの艦娘にも熱心なファンがいるのはわかりましたが、」’

「こうして実際に薄い本を調べてみて、どれだけ勢いがあるのかを肌で感じることができました」’ドクンドクン

「本当に良かった……」’

「うんうん。良かったね、加賀姉さん!」”ニコニコ


「ねえ、今日 見てきた中で特にオススメって本はあったかしら?」

「私はそうですねぇ――――――」’

「――――――この本だけは逆にオススメできないかも」”

「それは――――――?」’

「――――――【~艦これ~】の“ヒロイン”と呼ばれている阿賀野型軽巡の本かしら?」

「うん。そうなんだけど、…………こういうのってどうなんだろう?」”ガタガタ・・・

「…………一度 海に沈められてから黄泉帰りした私でも、背筋が凍ったよ、これは」”ブルブル・・・

「これ、封印するか消去した方がいいよ、絶対に。――――――でないとトラウマになっちゃうから、ホント」”アセダラダラ

「そ、そうなの……(いったい何が描かれていたのかしら……?)」

「私もこっちにあるような、敵に鹵獲されたり、尊厳を踏み躙られたりしているものは苦手…………」’ブルブル・・・

「艦娘なら絶対にイヤに決まってるじゃない、そんなの」

「けれど、私たちが守っている皇国の民の中には、こういったシチュエーションに興奮する人もいるって思うと、複雑よね…………」

「はい……」’

「でも、【ここ】の提督はそういったことには厳格な人だから安心なんだけどね。ね?」”

「はい。黄泉帰りをして良い提督にめぐりあえたのは本当に幸いでした」’

「うん。おかげで私たちも生前果たせなかった皇国の守護としての務めを果たせるようになったし、言うことなし!」”

「――――――欲を言えば、もうちょっと若奥様との愛の営みを頑張って欲しいっていうのがちょっとあるんだけどね」クスッ

「そこが良いところだと思うなー、私は。――――――焦らし上手っていうか」”

「私は、そういったことに疎いのでよくわかりませんけど、」’


――――――幸せであればそれでいいと思います。










「――――――次の“アリアケ”、楽しみね」

「たぶん、今度のラインナップは速吸ちゃんがメインなんじゃないかな」”

「巷では、“バキューム○ェラ”なんて渾名されて…………少し気の毒よね」’

「そうだよね。【私たちの世界】じゃ生まれることのなかった《補給艦》だから……少しね(それに、私も名前でイジられてるし)」”

「でも、《補給艦》というとこれまで《潜水母艦:大鯨》のイメージだったんだし、その《大鯨》とも違った需要ができていいわね」

「今度、あの娘にぜひとも補給してもらいたいわね」ジュルリ




長門β「……なあ、人間:あまぎ?」

あまぎ「何です、“ビッグ3”の長門?」

長門β「私の妹たちがしっかりと生気が蘇って一緒に戦場を駆け抜けることができるようになったのは恐悦至極だ」

長門β「だが…………」

あまぎ「――――――『だが』、何です?」

長門β「ああ……、あの、そのな……?」


長門β「暗号名:アリアケなる場所で“ウ=ス異本”なるものを集めては夜な夜な営倉に篭って夜更かしをするという謎の儀式が開かれているようなのだが…………」


あまぎ「ああ……、そんなことですか(――――――あの老いた牢番の秘密書庫のことね)」ヤレヤレ

長門β「何をやっているのかは知らないが、何か不気味なものを感じていてだな…………せっかく黄泉帰りした妹たちにこんなことを言うのは残忍だと思うだろうが」

あまぎ「しかたありません。――――――【この世界】の艦娘なんて みんなそういうものですから」

長門β「んん?」

あまぎ「特に、【ここ】の『加賀』は責任感から転じて『赤城』への気遣いが過剰になってますから」

あまぎ「同じ『加賀』の影響を受けて感化されていくのは止めようがありませんね。――――――同じ「加賀」である以上は。その近しき者たちも」

長門β「…………それが“そう名付けられた”ことによる天命だと言うのか?」

あまぎ「はい。『名は体を表す』わけですし、八八艦隊世代はみな生年が同じですから生まれ持つ星の波動もまったく同じです」

あまぎ「【世界】が違っていても、違いは微々たるものなんです」

あまぎ「ですが、その微々たる違いをどれだけ伸ばせるかで最終的に大きな違いとなって目に見えてくるようにもなるのです」

長門β「皇国が勝利したか否かで境遇は完全に違ってはくるが、確かに私も【この世界】の『私』も戦後を迎えることができていた――――――」

あまぎ「しかし、“ウ=ス異本”ですか」

長門β「何なのだ? 竹内文書のような危険文書ではあるまいな?」

あまぎ「いえ、自費出版の同人誌ですので個人や少人数のグループの念しか篭もらないのがたいていですので、」

あまぎ「内容の良し悪しはともかく、たいていは気持ちのよいものではありませんが、そこまで怖がるものでもありませんね」


あまぎ「ですが、――――――夢は夢のままにしておくべきです」


長門β「?」

あまぎ「考えてもみなさい」

あまぎ「私たち【艦娘】は戦場で生き、戦場で充足し、戦場で華々しく散るのが使命の存在――――――」

あまぎ「人間一個人の手に負える存在じゃないことにいずれは気付かされていくことでしょうね」

長門β「――――――元々が【軍艦】だからか?」

あまぎ「そう。私たちは人間に限りなく近いけれども、あくまで本質は【軍艦】だから」

あまぎ「そして、皇国の大神たちは私たちの存在――――――人と交わることをお許しになってくださいましたが、」

あまぎ「それと引き換えに、万物の霊長たる人間の更なる進歩向上の手助けをしなければならない義務をお与えになっているのだから」

長門β「…………あくまでも、この世において人間は万物の主であり、艦娘は従としてそれを支えなければならない絶対的な関係にあったわけか」

あまぎ「それを忘れている子がなんて多いのかしらね……」ハア

あまぎ「だから、――――――【破滅の未来】になんかに繋がるのです」

あまぎ「――――――『愛を語るな、馬鹿者!』と言って差し上げましょう」ハァ

長門β「…………あまぎは“人間”になれたことを後悔しているのか?」

あまぎ「そういう意味では後悔はあります。――――――ですが、それも時代の流れでしたから」

長門β「……そうか(言葉だけを見れば人間:あまぎにも穴はあるが、この場合は『主人を堕落させるな』という戒めの意味だろうな)」

あまぎ「それでも、“人間に限りなく近い存在”になれたことには決して後悔はありません」


――――――なぜなら、それが「艦娘:天城」だった“私”にとっての最高に幸せだった時代でしたから。


――――――→ Y談 【この世界】の真の艦娘 人気ランキング  -異界者のウ=ス異本 調査- 完



第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章-

――――――『司令部』


石田「さて、プレゼンを再開させてもらいましょう」

石田「前回は【海軍総隊】の導入編として、シミュレーション映像をご覧になってもらいました」

石田「今回は、前回の内容を踏まえて、より詳細な仕様や設定について説明していきます」


石田「具体的には、【海軍総隊】で実際に遊ぶ時に重要になる《部屋》――――――【攻略海域】の種類について説明していきます」


石田「基本的に【~艦これ~】というゲームの目的は【海域の攻略】――――――これに尽き、」

石田「それと同じように、自分たちで設定した【攻略海域】の制覇が基本的な目的となってきます」

石田「つまり、【攻略海域】によって【出撃海域】の難易度、【参加任務】や【ドロップ艦】、クリア報酬も大きく変わってくるわけです」

石田「【海軍総隊】は基本的に【西方海域】【北方海域】をクリアした提督だけに参加資格を与えているため、」

石田「【攻略海域】の難易度は【大規模作戦】に匹敵、あるいは それ以上の過酷な戦いとなってきます」

石田「よって、《チュートリアル部屋》に入り浸って練成や資源集めだけして、獲得した資源などを【母港】に持ち帰るだけなのも ありといえばありです」チッ

石田「あくまでも『【海軍総隊】での活動は【鎮守府】の通常業務の傍らに行うもの』だということを忘れないでください」

石田「そして、【攻略海域】を見て《部屋》に入る・入らないを決めるのも当人の自由ですので、己の力量を弁えて同志たちと連携して困難に打ち克ってください」


【海軍総隊】で用意されている《部屋(=【攻略海域】)》

・《チュートリアル部屋》…………“教室”

・《海軍総隊部屋》=【海軍総隊】…………“通常部屋”

・《大規模演習部屋》=【大規模演習】…………“演習部屋”

・《未来戦線部屋》=【未来戦線】…………“未来部屋”

・《拠点防衛部屋》=【拠点防衛】…………“防衛部屋”

・《海外派遣部屋》=【海外派遣】…………“海外部屋”


いずれの《部屋》も特殊な戦闘システムが採用されており、全てが全て【鎮守府】とは異なる新感覚の“新メソッド”となっている。
基本的には【戦闘システム:海軍総隊】が採用されているが、その上で【独自の戦闘システム】が実装されているのでプレイ感覚が異なる。詳細は各項を参照。


・《チュートリアル部屋》について、


司令部「《これ》の概要については言うまでもないだろうな。――――――それ以上でもそれ以下でもない」

石田「はい。《この部屋》はいわゆる“個人用の練習部屋”に相当するもので、」

石田「【海軍総隊】のシステムやインターフェースに慣れてもらうために用意されている部屋です」

金本「つまり、他にも《チュートリアル部屋》があるってわけだな」

石田「はい。前回 登場したのは【攻略海域:チュートリアル -基本編-】であり、他にも【チュートリアル】は用意されています」

石田「それと、基本的に【攻略海域】の名称と種類分けはこうなっております」


【攻略海域:『《部屋》の種類』 -作戦領域名-】


朗利「あえて『《部屋》の種類』が先になっているのは、一目で見分けがつくようにするためかい?」

石田「そうです。最初に《部屋》で大別してから【-作戦領域名-】を併記させないと、仮に同じ作戦領域が《他の部屋》で存在していた場合に混同する可能性があります」

石田「『項目をわけるべき』という声もあるでしょうが、同じ所に併記した方が断然 見間違いが起きないのでそうしています」

清原「【《部屋》の作成 および 選択】の検索項目を見れば分かる通り、【攻略海域】以外は【ホスト】が勝手に中身を決められるものですからね」

石田「そう、【達成目標】も『【ホスト】が《部屋》をどういう風に使う目的』なのかをあらかじめ他に明示するための任意の追加タグみたいなものですから」

――――――――――――――――――――――――

【攻略海域】……《部屋》の舞台。入手できる艦娘や装備、クリア報酬などが変わってくるのでかなり重要
【達成目標】……《部屋》の目的。【ホスト】個人がどういった目的なのかを最初に設定することで人数をかなり絞れる
【作戦時間】……《部屋》の終了時刻。《1つの部屋》に許された最大時間は2時間
【要求 艦隊司令部Lv】……下限と上限を選択でき、【これ】によって やりこみゲーマーとライトゲーマーをふるいに掛けることができる
【装備セキュリティ】……現在 編成している艦娘の装備を1つだけ選択し、それを艦隊に装備させていないユーザーの入室を制限する
【前回 作成した《部屋》と同じ設定】
【一言メッセージ】……10文字以内の暗号でどうぞ。これによって真っ先に【ホスト】の要求が明らかになる

※【攻略海域】以外は【ホスト】が自由に設定できる。あくまでも《部屋》を立ち上げた【ホスト】の都合が反映されている点に注意。

――――――――――――――――――――――――


金本「それで? 具体的には、他にどんな《チュートリアル》が存在するんだ?」

石田「【攻略海域:チュートリアル -基本編-】だけで十分だと思っていたのですが、」

石田「【【海軍総隊】の特徴である【持ち込み資源】の管理講座】や【オンライン部屋のマナー講座】などが企画されてますね」

朗利「は? ――――――『マナー講座』?」

石田「驚くのも無理はない」

石田「しかし、公式がネットユーザーを積極的に啓蒙していかなければ、やがて【海軍総隊】はネット廃人たちの吹き溜まりになりかねません」

石田「そうなると、新しく【海軍総隊】に入ってきた新人たちがオンライン上のナマのふれあいを恐れてやってこなくなる可能性がでてきます」

石田「放っておけば、【~艦これ~】のライトな雰囲気が損なわれ、将来的に致命的な打撃に繋がってくる可能性も――――――」

金本「ずいぶんと気を遣ってるもんだな。ま、ConsumerSatisfactionを考えれば、これぐらいのことをしてもバチは当たらねえな」

金本「じゃあ、他に《部屋》の特徴みたいなもんはある?」

石田「全体的に難易度は抑えめです。《ここ》が【海軍総隊】の出発地点であり、《ここ》で徐々に慣れていってから《各部屋》へと漕ぎだしていってください」

石田「他には、資源回収クルージングや消耗を抑えやすい海域のコース設定――――――、」

石田「それと、『敵が艦娘』『戦闘システム:演習』『仕掛けの多い海域』といったところもあります」

石田「そして何よりも、――――――『教官役の艦隊を好きに使える』というところでしょう」

司令部「公式が用意した史実性やネタ性に富んだ構築済みの艦隊を自由に使えるところが《チュートリアル部屋》の魅力と言えようなぁ」

朗利「確かに。普段使わないような艦娘が軒並みレベルが高くて好きに使っていいのなら、一度は試してみたくなるところはあるかなぁ」

清原「新しいキャラとの出会いの場がこうして用意されているわけなんですね」

石田「【攻略海域:チュートリアル -基本編-】では、唯一【移譲】が実行可能なので、何度も訪れれば同じ艦娘を何体でも【移譲】して手に入れることが可能です」

石田「――――――とは言っても、《改造可能レベルの高い駆逐艦》ばかりなので“牧場”は無理でしょうがね」

石田「【移譲】して手に入れた艦娘はすぐに【秘書艦】に任命できますが、【鎮守府】ではないので時報機能もありませんがね」

金本「それでも、謝礼を支払って【鎮守府】に喚んでも【秘書艦】に任命できない【派遣】と比べたらずいぶんな差だろうに」

司令部「そこが【海軍総隊】を利用する長所の1つということだな」


・《海軍総隊部屋》=【海軍総隊】について、


石田「ここからが本番――――――【海軍総隊】の基本は《ここ》となります」

金本「――――――特徴は?」

石田「一番【鎮守府】に近い作戦内容――――――つまり、“みんなでワイワイ通常プレイを楽しむ”と言った趣向のベーシックな部屋となります」

司令部「つまりは『《チュートリアル部屋》のチュートリアル要素を除いた基本的な部屋』ということか?」

石田「はい。基本ですので」

石田「まずは、他の提督と息を合わせて【自分たちで設定した海域】の制覇をしていくことを覚えてもらいます」

石田「それからです。――――――《他の部屋》に挑戦しようなんていうのは」

石田「ですので、《チュートリアル部屋》とは異なり、教官役の艦隊なんていませんし、【持ち込み資源】も人が集まらなければ自前のものだけとなります」

金本「あぁ、人が集まらない場合やろくな艦隊編成をしてないやつばかりが来るようなら、《チュートリアル部屋》の方がマシってか?」

石田「可能性としてはありえますね」

石田「ですが、《チュートリアル部屋》はあくまでも“入門・準備のための部屋”であり、クリア報酬も大したものはありません」

石田「しかしながら、《ここ》では難易度相応にクリア報酬も豪華なものとなり、複数人で攻略していれば資源が集まるのもその分だけ倍速になるので、」

石田「《チュートリアル部屋》に引きこもっているよりは、圧倒的に効率が良い調整にはなっています」

金本「そして、お互いの艦娘を【レンタル】しあって『“不沈艦隊”結成!』――――――なぁんてのもありですかい?」

朗利「あ、そういうこともできるんだ! 確かに制限なんて特になかったはずだし、そいつはいいな!」

清原「…………相変わらず 頭の回転が速い」

石田「安全策を取るのならば“レンタル艦隊”で攻略していくのも悪くないでしょう。【派遣】とは異なり、謝礼や修理・補給コストの割増もありませんから」

石田「ですが、【艦隊旗艦】は自分の艦娘であることが原則――――――まあ大破進撃できないことに違いはありませんから、どうでもいいですけど」

石田「しかし、そういったことはすでに見越してはいるので――――――」ニヤリ

金本「あ、そう」(察し)

石田「《基本となる部屋》となりますので、【攻略海域】は比較的簡単なものから“鉄底海峡”の再来のような極悪難易度マップまで幅広く取り揃えています」

石田「勇んで挑戦していって欲しいものです」

司令部「うむ。いずれにせよ、厳しい戦いになることには違いないだろう……」


・《大規模演習部屋》=【大規模演習】について、


朗利「《これ》はどういうものなんだよ?」

石田「簡単に言えば、――――――陣取りゲームです」

朗利「え」

石田「つまり、【演習】+【海域】の要素を合わせたものです」

金本「あぁわかったわかった。――――――環太平洋合同演習“Rimpac演習”みたいにやり合うんだろう?」

金本「俺んところの【拠点防衛】と似たようなゲームデザインってことね。――――――ターン制シミュレーションRPGってことね」メメタァ

朗利「????」

石田「――――――詳細は後ほど」

石田「では、大まかな内容としましては――――――、」

石田「【《同じ部屋》に集まった者同士で陣取りゲームをするもの】【《大規模演習部屋》同士で対抗戦】に大別されます」

清原「【《部屋》同士で対抗戦】――――――それは凄いことになるな」

司令部「《1つの部屋》には4人の提督と8艦隊であるから、【対抗戦】ともなれば総勢8人の提督と16もの艦隊が激突することになるわけか」

石田「はい。《この部屋》は“ユーザー同士の対戦がメイン”となります」

石田「《ここ》では【受付任務】が珍しく対応しており、【対抗戦】における個人成績に対する報酬が出るようになっています」

石田「また、賭けは禁止ですので、勝った側が負けた側から何かを奪うというものは一切ありません」

石田「勝った側には莫大な報酬、連勝記録によってとびっきりの報酬が【参加任務】で貰えますので、是非とも最強の艦隊を同志たちと編成してください」

金本「こいつは楽しみだな。――――――腕が鳴るってもんだぜ!」

石田「一応、原則的に本来のクリア目標である【出撃海域】は存在しますが、」

石田「それらは【大規模演習】のための練習ステージとなりますので そこまで難しくはありません」

石田「【大規模演習】は1回あたりの時間が多く掛かり、練習用に用意された海域に死力を尽くされても困るので、難易度は間違いなく低いので安心してください」

朗利「とか言って、《大和》や《武蔵》がいきなり出てくるんだろう?」

石田「極稀にですが。それと、《チュートリアル部屋》と同じようにロストの危険性は一切ありません」


・《未来戦線部屋》=【未来戦線】について、


石田「さて、《これ》は提案者の清原提督に発表してもらいましょう」

石田「では、清原提督。お願いします」

清原「はい」スッ

朗利「清原提督……、――――――【未来戦線】ってどういう意味なんです?」

清原「はい。【未来戦線】というのは架空戦記や年代記がモデルとなる過酷な戦場です」

清原「例えば、極寒の海に出たり、東太平洋のパナマ地峡まで進出したり、《砲撃潜水艦》と戦ったり――――――」

司令部「なるほど。"Future"という意味ではなく、“史実には無かった、あり得たかもしれない戦い”を追求していくものか」

清原「そうなります」

清原「この【未来戦線】で獲得できるのは、そうした【架空戦記ならではの艦娘や装備】となってきます」

司令部「なんとっ!?」

朗利「え」

石田「なにぃいいいい!?」

金本「こいつはすげぇな……」

司令部「つ、つまり、あ、あの《超大和型戦艦》も――――――?」

清原「そこまではわかりません。確実なのは《八八艦隊世代》ぐらいということでして……」

清原「要するに、【異界艦 および 異界装備】がクリア報酬として貰えるのが最大の特徴と言えるでしょう」

清原「【異界艦】を【鎮守府】で獲得する場合には物凄い労力と手間暇がかかるので、【海軍総隊】で確実に入手できるのはありがたいことです」

清原「更に言えば、【異界艦改造】などの関連要素も全て利用できるという特長もあり、」

清原「【提督】が集まって共同で【異界艦改造】を行い、最強のオリジナル戦艦を創りだしてみるのもいいかもしれませんね」


・《拠点防衛部屋》=【拠点防衛】について、


金本「次は俺の番だ」

金本「【拠点防衛】――――――文字通り 深海棲艦の猛攻を受け続ける過酷な戦いだ」

金本「基本的なゲームデザインは【大規模演習】と同じ、ターン制シミュレーションRPGといったところ」

金本「だが、――――――敵との戦力差は絶望的」

金本「無限に等しい敵の猛攻を有限の拠点防衛隊だけでどうにかしなくちゃならんのが、【拠点防衛】のムチャクチャな難易度の高さというわけだ」

金本「それだけにクリア報酬も絶大だぞ。《戦艦:大和》《装甲空母:大鳳》などの超レア艦を【参加任務】の報酬で確実に受け取れるぐらいに大盤振る舞いだ」

金本「一人が《部屋》で使える艦隊枠がたった4つしかないのを考えるとなると、【ホスト】単独による攻略は厳しいところがあるが、」

金本「【拠点防衛】では状況がどうであろうと守り切ることができれば それで B,戦術的勝利 以上は確定――――――」

金本「守りに徹するだけなら、わりとなんとかなるはずだ」

金本「他にも、【陸軍】が必ず【要請】に応じて来てくれるのも特徴的だな」

金本「――――――『陸の上は陸軍におまかせ!』ってことで、圧倒的な支援火力を提供してくれる上に、」

金本「【海上陸戦機動歩兵】による【ボス級深海棲艦】の一撃必殺も景気良く見られるので、【陸軍】をどれくらい扱えるかで難易度は大きく変わってくる」

金本「もちろん、普通に提督4人が参加してくれれば百人力よ」

金本「艦隊枠は8枠しかないが、持ってきている艦隊は20は最大であるはずだから、」

金本「それらを交代させながら間断なく防衛陣を築き上げて、ゆくゆくは敵侵攻部隊の旗艦を返り討ちにして、S,完全勝利を狙っていけ!」


・《海外派遣部屋》=【海外派遣】について、


朗利「えと、提案者の朗利提督ですが――――――、」

朗利「【海外派遣】というのは文字通り“海外で暴れている深海棲艦の討伐に協力しに行く”ものです」

朗利「ですので、【海外艦】が道中でドロップしたり、建造で出やすくなっていたりするのが最大の特徴なんです」

朗利「でも、海外の戦場では太平洋戦線とは戦闘の主流が異なるので、皇国近海での戦いとはまるで勝手が違う敵襲を受けることもしばしば――――――」

朗利「特にキツイのは“距離の壁”で、資源の自然回復速度が低下していることが大きく響いてくることなんです」

朗利「そんなわけで、ソロ攻略がとにかく難しく、複数人の参加が必須な戦場となってくることでしょう」

朗利「なので、できるだけ【持ち込み資源】は多めにして、少しでも資源の自然回復のペースを高めに維持し続けないと、」

朗利「撤退や回復待ちに多くの時間をとられることも已む無しです」

朗利「そういうわけで、大破撤退を繰り返して資源を浪費していく毎にジリ貧に追い込まれていくのが【海外派遣】の厳しさとなってきます」

朗利「そして、――――――巷では【深海棲艦】の正体は“かつての連合国側の艦船”という話がありますが、」

朗利「それは当時の太平洋戦線の戦力比で圧倒的大多数が連合国側の艦船だったからそう思えるだけで、」

朗利「旧帝国海軍の艦船から生まれたと思われる【艦娘】と類似性が指摘される【深海棲艦】の存在が度々報告されています」

朗利「つまり、【深海棲艦】には“かつての旧大戦時の艦船のほとんど”がなるものだと思われます。地域によって比率が異なるようですが……」

朗利「ですので、戦力比が太平洋戦線よりも拮抗していた海外戦線では、連合国側と枢軸国側 双方の艦船と思しき【深海棲艦】が出没しているとか」

朗利「よって、選択した【攻略海域】により、かつての枢軸国側・連合国側に分かれて攻略、あるいは双方の最強戦力の成れの果てと激突する可能性があります」

朗利「コレクション面での特徴としましては、当然【海外艦 および 海外装備】が入手しやすいことにあります」

朗利「逆に言うと、【太平洋戦線の艦船がモデルの艦娘】が非常にレアな存在になっているということでもあり、」

朗利「【参加任務】の中には『海外で有名だった日本の軍艦を連れてくると達成になる』ものも たまに用意されています」




石田「――――――これで、《部屋》の紹介はひとまずは以上となります。《各部屋》毎の詳細な説明に関しては後ほど各人から受けてください」

司令部「つまり、前作の最後に各人が提案してくれた新システム4シリーズを使いやすいように別サーバで実装したものが【海軍総隊】というわけだな」

石田「だいたいはそうなります。新システム4シリーズを集約・発展させた内容が今回の新メソッド:【海軍総隊】となります」

石田「繰り返しますが、コレクション要素は【鎮守府】にも実装されますので、【鎮守府】だけでプレイする方もご安心ください」

石田「あくまでも【海軍総隊】が“新しい遊び方”を提供するものであり、“サーバレベルで実装される 必須ではない追加要素”という点に留意してください」

石田「ただし、【鎮守府】と【海軍総隊】の間にある『コレクション要素を実際に集めやすいかどうか』の差については責任は負いません」

石田「『【鎮守府】でもコレクションできるか、否か』という最低限の平等性を確保する以上の責任性の追及は不適当ですので」

石田「これは各々がイベント限定艦娘や“ツチノコ”の【ドロップ】に精を出すのと同じことであり、」

石田「【鎮守府】でも【海外艦】【異界艦】【伝承艦】【調教済み深海棲艦】をゲットすることはでき、その内容や方法論をすでに前作でまとめてあります」

石田「そして、これらの要素があくまでも【やりこみ要素の開拓】のために用意されている――――――、」

石田「つまり、【海軍総隊】同様に余力のあるもっと頑張れる提督に向けられた内容であったことを今一度再確認してもらいたい」

石田「あくまでも、【~艦これ~】の基本となるのは【鎮守府】での日々であり、」

石田「季節毎の【大規模作戦】に参加して、報酬の新実装の艦娘や装備に逸早く触れて、その苦楽を同胞たちとわかちあうことが至上と考えていますので、」

石田「この基本を蔑ろにして、結果として土台を破壊して発展性や将来性を踏み潰すような提案は極力避けていくものです」

石田「なので、【鎮守府】もろくに管理運営できないようなクズ共は門前払いということですので、悪しからず」


石田「では、今回は短いですが、全体の大まかな説明はここまでにして、《各部屋》の詳細な説明を始めさせてもらいます」

石田「まずは、《やってみたい部屋》から決めてから、《それ》に備えた艦隊編成をしてきてください」

石田「【海軍総隊】に毎回 連れてこれるのが第1~第5艦隊までという制限が最初の頃は苦に思うことでしょうが、」

石田「いきなり選択肢をたくさん提示されて、それら全てに対応できる汎用性を追求したところで、」

石田「サーバのデータ容量を圧迫するだけで中途半端で無駄が多い艦隊編成になるのが関の山でしょう」

石田「艦隊編成のコンセプトを絞った方が、自分がその艦隊編成で何をやりたいのか、《部屋》での相性や良し悪しが明らかとなり、」

石田「結果として、目的に応じて効率化された艦隊編成のやり方を体得していきますので、まずは挫けずに慣れていってください」

石田「そして、【海軍総隊】で重要となってくるのは、――――――チームワーク」

石田「そのチームワークに必要なのは『自分がどんな役割に徹するのか』という点であり、各々がそれを確立させていく過程が【海軍総隊】の第一歩と言えます」

石田「ですので、自分の艦隊の方向性や特色を明確にして、他の提督たちにそれを知らしめていくことで、【海軍総隊】も円滑に運営されていくのです」

石田「そのことを踏まえて――――――、」

石田「勇士たちよ、《チュートリアル部屋》を巣立って 更なる戦いの日々へと己の足で踏み越えていって欲しい…………」

石田「そして――――――、」


――――――新たなる水平線に共に勝利を刻め!


――――――第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章- 完  Next:第9話 海軍総隊を結成せよ! -第1章:各編- に続く!


第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章:補足説明-


石田「さて、次回からの《それぞれの部屋》の詳細な説明を始める前に、前回 説明しきれなかった共通部分の補足説明を挟んでおきます」

石田「質問は随時受け付けますので遠慮なくコメントしていってくださいませ(ただし、即答はしかねる)」

石田「それと、>>57 の新提督の募集も継続中とのこと。はたして何人集まるのか、はたまた本当に来てくれるかはわからないが、一応」


1,【攻略海域:○○部屋 -チュートリアル-】について、 ――――――《チュートリアル部屋》に非ず

石田「まず、《いずれの部屋》にも、必ず【攻略海域:○○部屋 -チュートリアル-】が存在しているので、」

石田「何事も、挑戦する前には【-チュートリアル-】をひと通り受けておくことを推奨します」

石田「それから《部屋》への挑戦を自由に行っていってください」

石田「【これ】は《チュートリアル部屋》とは別に存在しているので、勘違いのないように」

石田「【-チュートリアル-】は《チュートリアル部屋》と同じく教官役の艦隊が配置されてはいますが、」

石田「《チュートリアル部屋》とは異なり、【移譲】にはまったく応じません――――――というより、対象となる艦娘や装備がないだけです」

石田「ですので、《チュートリアル部屋》と【-チュートリアル-】はまったく違うことをよく把握しておいてください」


2,【受付 および 司令室の模様替え】について、

石田「【受付 および 司令室の模様替え】は、【鎮守府】とは仕様や趣向が違う点が特徴的です」

石田「【鎮守府】は“執務室”の体裁でしたが、【受付】は“入口”、【司令室】は“共同部屋”のイメージとなっています」

石田「【司令室】は《デスク》と《モニター》の2画面が用意されているので、実質的に【司令室】だけで2つ分の【模様替え】ができることになります」


石田「さて、――――――まずは【司令室の模様替え】について、」

石田「【司令室の模様替え】は、【鎮守府の模様替え】と同様に【家具コイン】で【家具】を引き換えてから実行されます」

石田「ただし、【司令室の家具】は【《デスク》用】と【《モニター》用】に分かれており、その仕様も異なります」

石田「まず、【《デスク》の模様替え】は、【鎮守府の模様替え】と同様に【模様替え】の結果がサーバに保存されます」

石田「つまり、次回から自分が《部屋》に入室した際、《デスク》は以前に自分が行った【《デスク》の模様替え】のままとなります」

石田「一方、【《モニター》の模様替え】は、サーバに結果が保存されず、常にデフォルトのものにリセットされます」

石田「また、【《モニター》の模様替え】は《部屋》全体に反映されますので、自分が変更したものが他人に模様替えされ直されることも起こり得ます」

石田「互いの《デスク》は他人からは見られませんが、《モニター》は“《部屋》の共有財産”になりますので、」

石田「実は、他の提督が所有する【《モニター》用の家具】を自由に使って【模様替え】もでき、この点が他にはない特徴と言えるでしょう」

石田「が、その場合は入室してきた人がドン引きしないような《モニター》造りを要求されてきます」

石田「なにせ、入室した時に最初に目にするのは《デスク》なので、他の艦隊や全体の情報を求めて《モニター》に画面を切り替えた際に、」

石田「《デスク》とはあまりにも隔絶された別世界のような《モニター》を目にする可能性だってあるのですから」

石田「――――――まあ、別に《モニター》をデフォルトのままにしておけば何の問題もないのですが」

石田「《モニター》が気に喰わないから《部屋》が空中分解するというしょうもない事件が起こるとも思いませんし…………」

石田「最初に注意すべきは、【海軍総隊】の仕様上【家具コイン】も一から集め直す手間暇があるということでしょう」

石田「これは自然なことなのです。《そこ》は【海軍総隊】であって、【鎮守府】ではありませんから」

石田「実績に応じて《部屋》でできる範囲が拡大されて【模様替え】ができるようになるのを【家具コイン】で表現しているつもりですので、悪しからず」


石田「次に、――――――【受付の模様替え】は大きく仕様が異なります」

石田「まず、【家具コイン】で買えるものもありますが、だいたいの入手経路が【受付任務】の報酬として開放されていくものです」

石田「【受付の家具】のことを【モニュメント】と呼称し、【家具コイン】で購入できるものは凄まじい価格設定になっています」

石田「なぜなら、【受付】のイメージは“入口”――――――“執務室”や“共同部屋”などの施設内部の一室ではなく、」

石田「【受付】が“建物の正面や玄関など”の広い空間のイメージを背景としているからです」

石田「【受付任務】で獲得できる【モニュメント】は“トロフィー”や“実績”に相当する記念品としてデザインされており、」

石田「その【モニュメント】の例としては、文字通りの【記念碑】や【艦娘の銅像】【某元帥の銅像】などがあります」

石田「この【受付の模様替え】は【《デスク》の模様替え】と同じくサーバに保存されますのでご安心ください」

石田「【受付の模様替え】に用意されている【モニュメント】はいずれもニヤリとするようなものがたくさんあり、」

石田「これによって【海軍総隊】へのやりこみ意識が高まるはずですので、是非とも力を振るって収集していってください」



【司令室《デスク》の模様替え】…………【鎮守府】とだいたい同じだが、【《デスク》専用の家具】も存在している。
1,壁紙
2,床面
3,椅子+机
4,窓枠+カーテン
5,装飾
6,家具


【司令室《モニター》の模様替え】…………《部屋》に参加した全員分の【家具】を使うことができる=他人が模様替えすることも。
1,壁紙
・司令室(デフォルト)
・艦橋
・会議室
・カフェ
・映画館
2,床面
・司令室(デフォルト)
3,椅子+机
・司令室(デフォルト)
4,モニター
・司令室(デフォルト)
・黒板
・ホワイトボード
・超大型ワイドテレビ
・超高性能大画面ゲーミングパソコン
・鏡
5,装飾……モニターの装飾
・無し(デフォルト)
・電飾
6,家具……椅子+机の上に置くもの
・無し(デフォルト)
・祝い酒
・宅配ピザとコーラのセット


【受付の模様替え】……“トロフィー”や“実績”として貰えるものが大半。どれだけ【受付任務】をクリアしているのかがわかる。
1,背景
・【海軍総隊】司令部施設 正門(デフォルト)
・受付ホール
・応接の間
・落ち着きのあるカフェ
・大人な雰囲気のバー
・艦船ドック
・赤レンガ
・ウォーターアミューズメントパーク入り口
・遊園地入り口
・砂浜
・富士山
・三笠公園
・猿島の秘密基地
・五島列島の教会
・軽井沢の別荘地
・暁の水平線
・月下の水平線
2,左側手前(複数同時置きが可能)
・無し(デフォルト)
・各種銅像
・案内看板(鎮守府サーバ名)
・海の家
3,右側手前(複数同時置きが可能)
・無し(デフォルト)
・各種銅像
・案内看板(海軍総隊サーバ名)
・アイスクリーム屋
4,手前床
・無し(デフォルト)
・焚き火
・飯盒
・バーベキュー
5,画面上部
・青空(デフォルト)
・曇り空
・夕焼け空
・星空
・暁
・虹のアーチ
・展示飛行
・花火の空
・満月の夜
・夜間スクランブル


3,【管理】――――――【海軍総隊】から【鎮守府】へ持っていけるものついて、

石田「【ここ】が重要なところとなります」

石田「【海軍総隊】を終わる時にはちゃんと正式な手順で終了しないと大変なことになりかねませんので、しっかりと終了方法を遵守してもらいたい」

石田「さて、【海軍総隊】の入り口であり、出口でもある【受付】のメインメニューにある【管理】から、」

石田「【《部屋》で新規獲得した艦娘や装備】を持ち帰る手続きが行えることはチュートリアルの説明にもあった通りです」

石田「逆に、【ここ】で持ち帰る手続きをしなければ【《部屋》で新規獲得した艦娘や装備】をそのまま【海軍総隊】に置いていくことにもなります」

石田「しかし、【海軍総隊】に連れていけるのが毎回 第1~第5艦隊までということを踏まえると、」

石田「一度持ち帰ってしまうと、今度からは艦隊に組み込まないと【海軍総隊】に連れてこれない一方通行なので、」

石田「使える駒を増やすために、あえて【海軍総隊】で得た艦娘を残して、そこで予備として鍛え上げていくのも悪くない選択肢となってきます」

石田「ただし、【海軍総隊】サーバは任意で変えられるとはいっても、頻繁なサーバの変更は回線に大きな負担を与えるために、」

石田「極力 サーバの変更はしないようにお願い致します。重大な通信エラーが発生してし、理不尽なロストが発生する恐れがありますので」


【海軍総隊】から【鎮守府】に持ち帰れる品目
・新規獲得した艦娘および装備
・各種資源
・各種アイテム
・家具コイン

【海軍総隊】サーバで保存される設定
・【受付】【司令室《デスク》】の【模様替え】の設定
・【《部屋》の検索項目】の設定
・【海軍総隊】での戦績などの各種ステータスおよび【任務 -クエスト-】の進行状況
・新規獲得した艦娘および装備
・各種資源
・各種アイテム
・家具コイン
・家具
・前回の【海軍総隊】の活動終了時の自軍艦隊のコピーデータ……バックアップ用

【鎮守府】サーバで保存される設定
・前回 ログインした【海軍総隊】サーバ
・前回の【海軍総隊】の活動開始時の自軍艦隊のコピーデータ……バックアップ用

【海軍総隊】サーバを変更した際の注意……サーバの頻繁な変更は回線に負担をかけるので極力やめましょう。
・一時的に【海軍総隊】サーバで保存される設定全てのコピーデータを作成してから、他の【海軍総隊】サーバに反映させる手間が発生する
・直前に、【鎮守府】に持ち帰るかどうかの選択が行われる



――――――第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章:補足説明- 完  Next:第9話 海軍総隊を結成せよ! -第1章:各編- に続く!


第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章:《海軍総隊部屋》-


石田「《海軍総隊部屋》にようこそ」

石田「《この部屋》が本来の意味での“ベーシック”であり、システムネームを冠していることから“通常部屋”とも言います」

石田「前回の説明にもあったように、《チュートリアル部屋》からチュートリアル要素を取り除いたものとなりますので、」

石田「『敵は深海棲艦』『轟沈あり』『《部屋》は自分たちで持ち込まなければ空っぽ』――――――というのが標準仕様となります」

石田「さて、【攻略海域】としましては、比較的低難易度のものから“鉄底海峡”の再来となる極悪難易度まで幅広く取り揃えており、」

石田「【ホスト】一人で攻略すれば【鎮守府】と同じシングルプレイにもなるので、遊び方は変幻自在です」

石田「しかしながら、最大4人まで《部屋》に入ることができ、人数が多いほど得をする仕様になっているので、」

石田「提案者といたしましては、是非とも同志たちを募って破竹の快進撃を極めて行ってもらいたい」

石田「では 早速ですが、《海軍総隊部屋》のチュートリアルビデオをどうぞ」



《海軍総隊部屋》の特徴:【戦闘システム:海軍総隊】
・【海軍総隊】の基本となる仕様(《チュートリアル部屋》は《この部屋》をベースに構成されている)
・ 難易度は幅広く取り揃えており、かつてのイベントマップも収録されている(史実よりなイベントが多く、IF展開は《未来戦線部屋》が多く取り扱う)
・【ホスト】単独でのソロ攻略も可能だが、制限時間が最大2時間しかなく、複数人プレイによるリスクは一切ないので協力プレイ推奨
・《チュートリアル部屋》よりも報酬の質がよい
・【鎮守府】との仕様の違いが特に少ないので、【鎮守府】のシングルプレイの延長線上の感覚でプレイできる


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


実践編 【海軍総隊】を結成せよ! -《海軍総隊部屋》その1:これが【海軍総隊】の基本だよ-          制作:趣里鎮守府 新戦略研究局

――――――【攻略海域:海軍総隊 -決戦! 鉄底海峡を抜けて!-(2013年秋イベント)】


W1:加藤提督「よし、みんな 集まったな」

W2:福島提督「おうとも! 今回はガチであの時のリベンジにいくぜぇ!」

W3:小西提督「よもや、このような機会が来るとは思いもしませんでしたよ」

w:左近提督”「さて、みなさん? 《チュートリアル部屋》や【-チュートリアル-】でしっかりと資源や要領を掴んでくれましたかね?」←【ホスト】


福島「バッチリだぜ! 攻略Wikiの通りってんなら、対策はもう完璧だぜ! ガチで!」

加藤「ああ。あの頃はまだまだ《重巡》が“軽巡以下”の時代だったが、今はもう違う」

小西「それに戦闘システムの充実で、戦力全体の大幅な増強がありましたからね。もう理不尽な戦力不足で遅れを取ることはないでしょう」

左近”「そんじゃ まっ、時間も2時間しかありませんし、早速 攻略を始めるとしましょうか」

左近”「今回の艦隊枠の配分はこんな感じでいいでしょうかねぇ?」

――――――――――――

《部屋》の艦隊編成の状況
《部屋》艦隊枠:8/8、艦隊全数:8/20

P1:左近提督”(艦隊編成:2/5)
第1艦隊”、第2艦隊

P2:加藤提督(艦隊編成:2/5)
第3艦隊”、第4艦隊

P3:福島提督(艦隊編成:2/5)
第5艦隊”、第6艦隊

P4:小西提督(艦隊編成:2/5)
第7艦隊”、第8艦隊

※『提督”』は『その人が《部屋》を作った【ホスト】』という文章表現
※『第○艦隊”』は『【《部屋》に参加】する際に必ず置かれる各ユーザーの第1艦隊』の意。
※(艦隊編成:X/Y)は『Y:各ユーザーが【海軍総隊】に持ってきた自分の艦隊数』、『X:《部屋》の艦隊枠に入っている自分の艦隊の数』

――――――――――――

加藤「無難だな」

福島「2枠しかあてがわれてなくても、【第5艦隊:友軍艦隊】も引き連れて5個艦隊 引き連れて来てるわけだから、」

福島「あてがわれた2枠を自由に交換しながら有利に進めることができるんだっけな」

左近”「そうですよぅ。連携と工夫次第で最大20個艦隊による波状攻撃もできるわけですから、状況としては圧倒的に当時よりも有利になってますね」


小西「ハッ」

小西「み、見ろ! 資源の回復速度が――――――」

加藤「あ、本当だ! 人数が多くなれば資源の回復速度がその分 倍増するとは聞いていたが、ここまで目に見える違いが出てくるのか……」

左近”「これぐらい多人数プレイが有利になる措置をしておかないと【海軍総隊】は盛況になり得ませんので、――――――これぐらいは、ね?」

左近”「さて、準備してきた皆さんに言うのもなんですが、【レンタル】しておきたいものはありますかねぇ?」

加藤「無いです」

福島「さっさと【出撃】しようぜぇ」

小西「【E-1:サーモン諸島海域】――――――旗艦撃沈:37.5%、最小3回の出撃で突破できますが、どうなることやら」

加藤「まずは誰から行く? Dマスに行かないようにすれば必ずボスマスに辿り着けるぞ」 ※攻略Wiki参照

小西「先陣は私が切りましょうか」

小西「なぁに、出てくる敵はたかだか《戦艦ル級elite》程度の雑魚艦隊――――――」

小西「なんなら全員で出て、誰が一番首を獲るか競争でもしませんか? 最小3回の出撃で終わることですし、時間の有効活用にもなりますよ?」

福島「おっしゃあ! その勝負、乗ったぁ!」

加藤「まあ【最初の海域】だし、それに 俺としてもただ黙って指を咥えて見ているのも性に合わない」

加藤「左近提督、ここはさっさと【最初の】を攻略して【次のマップ】に行きましょう」

左近”「了解。ただ、大破撤退のしすぎで【持ち込み資源】の総量が減って回復ペースが落ちない程度には頑張ってくださいよぅ」

加藤「では、【出撃】だ! 他の艦隊に遅れをとるな!」

福島「俺が首 獲ってやらあああ! 【支援艦隊】は必要ねぇ! ストレートに極めてやらあああ!」

小西「…………【突撃部隊】も一応は編成してきたが、まだ必要ではないだろうな」ニヤリ




――――――【E-1:サーモン諸島海域】攻略開始!


加藤「懐かしいな。最初の分岐:AマスとBマスの分岐条件は…………、未だに攻略Wikiでも未確定なのか」

加藤「ま、小西提督が言うように、すでに敵は旧式化した雑魚ばかりだ。最後のボスマスの《戦艦ル級elite》を倒しきれるだけの火力があれば十分だな」

加藤「む、Bマスか。確かここはB:潜水艦警戒線か。――――――当たりだな。《潜水艦》が最大3隻しか出てこないマスだな」

加藤「よし、対潜戦闘用意! 一瞬で終わらせる!」

加藤「ん?」


――――――第7艦隊が敵と接触。次の行動を決めてください。 制限時間:10秒


1,【連合艦隊】:その場で【連合艦隊】を結成して共同作戦を実施します。どちらが前衛・後衛になるかは選択することができます。

2,【支援艦隊】:その場限りの【支援艦隊】として援護します。その後、【進撃】か【撤退】かを選択することができます。

3,【攻撃待機】:戦闘結果を見てから【追撃】か【撤退】かを選択することができます。味方が勝利した場合は【進撃】か【撤退】か選択となります。

※制限時間内に決定しなかった場合は、自動的に【攻撃待機】が選択されます。


加藤「何だ、これは? 協力プレイで同じマスに入ると こんな選択肢が出てくるのか」

加藤「――――――って、たった10秒しか無いじゃないか!」

加藤「え、ええい! ここは【攻撃待機】だ! ――――――こんな雑魚相手に手を貸す必要なんてない!」

加藤「………………」


――――――第7艦隊がS,完全勝利しました。 制限時間:1分


             【進撃】           【撤退】


加藤「ま、普通に【進撃】だな」カチッ

加藤「…………なるほど、これはちょっと面倒臭いかもな。ありがたいんだけど煩わしいというか」

加藤「【攻撃待機】にしても、先行している艦隊の勝敗の結果が出るまでの待ち時間が鬱陶しいというか……」


左近”「でしたら、マップ上に【マーカー】を付けてみてはどうですか?」


加藤「――――――【マーカー】?」

左近”「はい。任意のマスをクリックすると、あらかじめ自分が要請した以外の味方の支援が無効となります」

左近”「つまり、自分が戦闘を行っている時に味方が駆けつけても、味方が支援に移ることなく同じマスで別個に戦闘を行うようになるんです」

左近”「ダブルクリックだと、そのマスでは味方の支援に回ることなく、別個に戦闘を開始するようになります。――――――要するに、逆です」

左近”「ワンクリックで味方からの支援を無効にして、ダブルクリックで味方への支援を無効にする――――――そんな感じです」

左近”「こうやってボスマスや関門マス以外に【マーカー】をしておくと、自分だけじゃなく味方の進行もスムーズになりますからオススメですよぅ」カチカチ

加藤「おお、なるほど! これは確かに使いやすい」カチカチ

左近”「【マーカー】は《この場》限りの設定ですから、遠慮なくドンドン使っていってください」

左近”「それと、――――――わかります?」

左近”「味方がすでに敵と交戦しているマスでは赤い敵マスがずっと波打っていて、カーソルを重ねると情報が表示されるんですよ」

加藤「あ、確かにマスに合わせると敵味方の戦力が表示される! ――――――さすがにリアルタイムの戦況までは表示されないか」

左近”「【羅針盤を回す】前に、こうやって味方の進行状況を確認できるようになっているのが【海軍総隊】での攻略の長所なんです」

左近”「注意すべきは、【海軍総隊】では戦闘に関係してくる選択肢にはいずれも制限時間があり、」

左近”「あらかじめ周りの状況を確認しておかないと――――――、いろいろとまずいですよねぇ?」

加藤「肝に銘じておきます」


加藤「さて、先陣を切るのはもう無理だが、さっさと攻略を済ませていこうか」

加藤「お、福島提督と小西提督はすでにボスマスか。――――――小西提督が【マーカー】を使っていたから、福島提督も別個にボス戦に入っているのか」

加藤「さて、誰がやってもこのボスマスは余裕で勝つだろう。なら――――――!」

加藤「――――――トリは俺がもらう!」


ドッゴーン!


加藤「ま、苦戦する要素はどこにもなかったな」フッ

小西「お見事。無事に最小回数での海域攻略に成功しましたね」

福島「んなの、当然だぜぇ! 俺たちはガチで最強なんだからよぉ!」

小西「まあ、それは否定しませんがね」


――――――海域突破ボーナス! 潜水艦:伊19 GET!


伊19「素敵な提督で嬉しいのね。伊十九なの。そう、イクって呼んでもいいの!」


加藤「あ、《イク》だ。そっか、《潜水艦》が実装され始めたのも この頃だったか」

左近”「ちゃんと参加者全員に報酬がもらえていることを確認してください」

福島「うおっ! ガチだ! ガチで全員にもらえてるし!」

小西「あ、これは【新規獲得】の扱いになっていますね」

小西「ということは、“鉄底海峡”のイベント報酬の《戦艦:武蔵》を【移譲】でねだれば一気に4隻は獲得できることに――――――」

福島「あぁでも、俺、ちゃんとイベント攻略してきてるから、今更《武蔵》とかもらってもあんまり嬉しくねぇーつぅか……、それにとっくの昔にスタメンだし」

小西「そう言えばそうでしたね」

福島「俺はあくまでも今のシステムであの時の地獄にリベンジしたいと思っていたから来たわけで、別に報酬なんて………………」

加藤「そうだな。こうやって再録されたイベントマップの欠点は『すでにクリア報酬が型落ちしていること』だろうな」

加藤「そういう意味では、特にクリア報酬に旨味がない【攻略海域】ということになるのだろうな」

小西「ですが、昔を懐かしむ【~艦これ~】ユーザーや、あの時のリベンジを心に決めていた者たちからすれば、またとない機会だと思いますがね」

小西「それに『過去のクリア報酬もそのまま』ということは、確実にその艦娘や装備を手に入る機会が用意されているという凄まじいサービスだと思いますよ」

左近”「まあ、どう思うかは人それぞれです」

左近”「あくまでも、そういった懐かしさや真新しさのある“遊び方”を提示するのが【海軍総隊】ですから」

左近”「新規も古参も分け隔てなく楽しめることをモットーにしていますので、ぜひ楽しんでいってくださいね」

加藤「よし! 要領はつかめたぞ! あの頃とくらべて遥かに攻略できるようになっているのが実感できる!」

小西「ここ2,3年の内にシステム面の強化も順調に進んで、我が海軍戦力が進化してきていることがよくわかりましたよ」

福島「よっしゃー! “鉄底海峡”の悪夢なんて これで木端微塵に全部吹き飛ばしてやるぜぇ!」

加藤「ああ! 俺たちは強くなった! 過去の深海棲艦に負けてなるものか!」

小西「この調子で2時間以内にクリアしましょうか」

福島「ああ! 2時間なんてあっという間だからなぁ!」

左近”「あ、そうでした」

左近”「2時間以内にクリアできなくても、クリア報酬の中には海域ロックを解く【海域開放キー】が渡されることもありますぜ」

左近”「【それ】を複数集めて一気に【海域最深部】の攻略にとりかかることもできるようになりますから、そう力まなくても大丈夫ですから安心してください」




――――――【E-2:ルンバ沖海域】攻略開始!


小西「【ここ】は【夜戦マス】【昼戦マス】が入れ替わって上方修正された《重巡》の必要性が強調された嫌なマップでしたね」

加藤「そうだったな。それまでは“軽巡以下”だったこともあり、ろくに《重巡》を育ててなかった提督たちが揃って泣き寝入りしてたぐらいだ」

福島「けど! 今はもう《重巡》は艦隊編成の中核を担ってるわけだから、もう【こんなマップ】怖くないぜぇ、ガチで!」

小西「しかし、旗艦撃沈で18%の減少――――――最小6回の出撃を強いられるわけですか」

左近”「それに、Jマス・Kマスでは【夜戦から昼戦に強制移行】しますから、注意してくださいよぅ」

福島「そういえば、【夜戦マス】なのにいきなり【昼戦】に移ってビックリした記憶があるなぁ」

加藤「改めて聞くと、ボスマスのKマスなら延長戦ということでチャンスに繋がるからいいが、」

加藤「ハズレルートのJマスなんて………………何かあったか?」

小西「特に何か目立ったものは…………」

左近”「ま、純粋にハズレですわなぁ」

小西「しかし――――――、」

小西「笑いが止まりませんねぇ!」

小西「あの頃と比べて何もかもが充実して、あれだけ苦戦した夜戦マスと昼戦マスが織りなす地獄のロードがあっさり突破できましたよ!」

小西「さあ来た、ボスマス!」


泊地棲鬼「キタノカ…」


小西「…………何でしたっけ、こいつ?」

加藤「…………何だっけ、こいつ?」

福島「しかも、夜戦マスなのに艦載機ばっかの装備って――――――」

左近”「あぁ 世界で最初に確認された【ボス級深海棲艦】ですよ、《こいつ》は」

左近”「記念すべき最初の【大規模作戦】で、初めて登場した【ボス級深海棲艦】で、初めて『深海棲艦の側で喋った』という存在です。忘れましたか?」

小西「いやいやいやいや!」

加藤「こんなに弱かったっけ……?」

福島「冗談だろう? ガチで……」

左近”「まあ……、お気持ちはわかりますけどねぇ……」


小西「こんな……、《戦艦レ級》以下の戦力が《最初のボス級深海棲艦》だっただとぉ!?」

加藤「あれから敵はあんなにも強大になって…………」


戦艦レ級 耐久:180 装備火力:117 装備雷装:110 対空:80 装甲:110
泊地棲鬼 耐久:180 装備火力:105 装備雷装:60  対空:70 装甲:80


福島「あ……、あんまりにも弱いから【昼戦に移る】までもなく余裕で倒せちゃったぞ、ガチで……」

小西「……これは【1面】と同じく【マーカー】を使うべきところでしょうかね?」

加藤「……そうだな。そうした方が効率がいいかもしれないな」

加藤「【海軍総隊の戦闘システム】の欠点は、ボスマスに味方が結集した時に先に戦っている味方が勝利した時はそれで全員帰還してしまうことだからな……」


加藤「――――――出戻りだ! 1回無駄になった!」 ← せっかくボスマスにたどりついたのに味方が勝利したために何かすることなくそのまま帰還してしまった。


加藤「あ、あまりにも手応えがなさすぎて、本来なら圧倒的有利に働くはずの【戦闘システム:海軍総隊】が逆に無駄な【出撃】結果を生んでしまったぁ……」

左近”「ま、そういうところの調整が【海軍総隊】の醍醐味ですな。――――――過剰戦力の投入をどう防ぐかも重要ですぜ」

左近”「じゃ、――――――《泊地棲鬼》撃沈完了っと」 ←【ダブルマーカー】をあらかじめ使っていたので帰還することなく別個に戦端を開いていた。

左近”「でも、こんなのは【海軍総隊】における【攻略海域】の中ではまだまだ易しい方ですから…………」

加藤「と、ともかく! こんな風にボスマスに着いたのに何もすることなく『ゴールマスだからそのままあがり』なんていうことにならないように、」

加藤「味方の進撃具合と敵戦力を見極めて、【シングルマーカー】と【ダブルマーカー】を使い分けていくべし!」




――――――海域突破ボーナス! 軽巡:能代 GET!


能代「阿賀野型軽巡二番艦、能代。着任しました。よろしくどうぞ!」


小西「要らない」

加藤「ぶっちゃけたな……」

福島「まぁだって、俺たち全員 完全攻略してきてるし……、なぁ?」

加藤「――――――少なからぬ犠牲は出たがな」クッ

福島「……ああ」グッ

小西「…………当時の苛酷さは“捨て艦戦法”が推奨されていたぐらいですからね」

左近”「要らなければ、自分の艦娘に対して【移譲】を使って、任意の相手に譲り渡すことができますぜ」

加藤「そんなことができたのですか」

福島「でも、《海域突破ボーナスで全員に貰えるの》に対して【移譲】してもらっても……、なぁ?」

左近”「ま、覚えておいて損はありませんぜ。もちろん、相手の了解があって成立するところは変わりませんが」

加藤「まあ それもそうか。もしかしたら【建造】なんかで出た艦娘を欲しがるやつも出てくることだろうし」

小西「しかし、海域の攻略をする傍ら、【ドロップしてきた艦娘】の処分に困りますねぇ」

福島「だよなぁ。【海軍総隊】にはハナからガチの艦隊を連れてきてんだ。今更 Lv1の艦娘なんて……、使い所に困るよなぁ? ガチで」

左近”「まあまあ、ものは考えようですぜ」

左近”「福島提督が言うように、【海軍総隊】には最初から【鎮守府】で鍛え上げた艦隊を連れてきているわけですからね。今更 編成を変える必要もないでしょう」

左近”「しかしながら、同時に【海軍総隊】には、自分が用意してきた艦隊の艦娘や装備しか持ってくることができないわけですからね?」

左近”「【海軍総隊】で新規獲得した艦娘や装備を残しておいて、【受付】で入れ替える予備戦力として残しておくのも手ですよ」

左近”「【海軍総隊】では連れてきた艦隊の分を別にして各人に50の艦娘枠を用意していますからね。50もあれば問題ないでしょう?」

加藤「な、なるほど……。確かに毎回 連れてこれるのが艦隊に編成されている艦娘と装備だけなのを考えると――――――、」

小西「案外《初期値の高い新鋭艦》をこうやって獲得できることもそう悪くないと言えるわけですか」

左近”「もちろん『新規獲得の中で使えそうなのがいれば』の話ですがね」

加藤「だが、今回の再現された【2013年 秋イベント】では、海域突破ボーナスで確実に《潜水艦》と《戦艦:武蔵》が手に入るわけだから、」

加藤「『周回要員と火力支援要員を新規獲得できる』という意味では、この【攻略海域】のクリア報酬は当たりの部類だろうな」

福島「なるほどなぁ……」


左近”「それと、……これは余談なんですがねぇ?」

左近”「――――――【アイテム屋】があるじゃないですか」

加藤「ん? そうですね」

福島「もしかして、『【海軍総隊】で資源を買うのはやめなさい』ってことですかぁ?」

左近”「まあ、それもそうなんですがね。――――――そういうことじゃないんですよ」

小西「では、何ですか?」

左近”「実は、この【アイテム屋】にも売ってるんですよ、――――――【あれ】が」


――――――【書類一式&指輪】


福島「え」

加藤「そ、それは――――――!?」

小西「あ、【鎮守府】から【海軍総隊】に連れて来れるのは限られた者だけで、【海軍総隊】から【鎮守府】へは一方通行――――――」

左近”「ま、後はみなさんのご想像に任せます」

左近”「――――――『そういうシチュエーションにも使える』ってことですから、二次創作のネタにもなるってね」

左近”「実際に【受付の模様替え】の中には【別荘】や【教会】もありますし」

左近”「こういった想像を掻き立てるような遊び心も大事ですよねぇ? ――――――そうは思いません、これを見ているみなさんも?」

左近”「(そして、【それ】を【受付任務】の報酬で1つだけもらうことも可能できまして――――――)」



――――――【E-3:サンタクロース諸島海域】攻略開始!


加藤「敵の布陣も【前】よりもしっかりとしてきたものになってきたな」

小西「ですが、――――――あの時の地獄は【この次】ですからね。くれぐれも【こんなところ】でヘマしないでくださいよ」

小西「旗艦撃沈で20%――――――ゲージの自然回復によって最低でも6回の出撃は必要となりますか」

左近”「【ここ】ではボスマスのJマス:《装甲空母姫》の撃破が目標となりますが、“オシオキ部屋”としてハズレのIマスには《装甲空母鬼》が待ち構えてますぜ」

福島「ああ……、《装甲空母姫》か。――――――『装甲空母』の名が泣いてるぜ」

加藤「ああ。今や《レ級elite》以下の戦力だからな」


戦艦レ級elite 耐久:270 装備火力:157 装備雷装:138 対空:100 装甲:130
装甲空母姫   耐久:270 装備火力:105 装備雷装:90  対空:70  装甲:90


加藤「何というか、昔を懐かしみながら戦場を蹂躙しているのに、《レ級》の脅威に震え慄く流れになりつつあるな……」

左近”「敵さんも進化していっているということでしょう」

福島「《戦艦レ級》……、ガチでやべぇ…………、これで《flagship》なんて出たらどうなっちまうんだよ…………」

小西「………………やはり《レ級》を【捕獲】しまくるのが皇国勝利の道か」ボソッ





――――――海域突破ボーナス! 特注家具職人・応急修理女神・応急修理要員・53cm艦首(酸素)魚雷


加藤「おお! 未だに【開発】落ちしない《艦首魚雷》じゃないか!」

小西「すでに《ドイツ製の高性能魚雷》などが実装されて、別に大して欲しいものでもないのですが……」

左近”「他3つが この場合だと貴重なんじゃありませんか?」

加藤「そうだな。【海軍総隊】だと【模様替え】が3つもあって【家具】を取り揃えるのが大変だから、これは素直にありがたいな」

福島「それに《ダメコン》はあって絶対に損しないしな」

小西「しかも、4人【参加】してますから、《女神》と《ダメコン》が1人1つずつ―――――― 一挙に4セットももらえましたよ」

小西「【移譲】で融通できることを踏まえれば、これで多少の無理も物怖じせずにいけるようになりましたね」

左近”「ですな。【海軍総隊】の本当に地獄のような海域を攻略するのに役立ちますし、【鎮守府】に持って帰って【大規模作戦】の攻略にも使えますぜ」

加藤「しかし、本来なら数時間・数日 掛けて攻略してきたはずのところを、ここまで ものの数十分で終わったな」

左近”「そりゃそうでしょうな。【鎮守府】なら単独攻略を強いられましたが、【海軍総隊】では最大4人+αですからな」

左近”「【持ち込み資源】の総量が多ければ資源の自然回復量も多くなるし、【海軍総隊】参加の最低条件も『【南方海域】を開放していること』ですからね」

左近”「質・量ともに一定以上の実力と実績を有している提督が足並みを揃えて攻略に取りかかれば『ここまでできる』ということの証明ですな」

小西「それ以上に、【ケッコンカッコカリ】【弾着観測射撃】【対空カットイン】などの新システム導入の恩恵が大きいですね」

福島「ああ! それに、その頃とは比較にならないぐらいに改二や装備も充実して、現在 戦っている相手もずっと強ぇやつばっかりだったもんな!」

加藤「――――――『恐るるに足らず』とはまさにこのことだな」

左近”「あくまでも『油断は禁物』ですぜ?」

加藤「わかっています」

加藤「よし、ここからが本当の地獄――――――、俺たちが征服すべき過去だ!」




――――――【E4:アイアンボトムサウンド】攻略海域!


加藤「ついに戻ってきたぞ、あの時の地獄へ!」

小西「旗艦破壊で17.2%減少――――――回復込みで6,7回は最低でも必要」

福島「うっしゃー! あの時の悪夢は新しくなった俺たちの手で葬ってやるぜぇ!」

左近”「夜戦マスしかありませんが、Iマス:敵リコリス航空基地の《飛行場姫》や“オシオキ部屋”で【昼戦移行】がありますから気をつけてくださいね」

小西「ふふふ、よく覚えているぞ!」

小西「【ここ】では史実通りに『《金剛型戦艦》2隻でルートが固定される』というのが最大の特徴!」

小西「ならば、やることは当然 決まっている!」

小西「《金剛型戦艦》2隻に、《三式弾》は当然! 《大和砲》も装備して1回で沈めてやりますよ!」

加藤「【ここ】は全て夜戦マスなんだろう? だったら、改二されまくった《重巡》も入れておいて損はないな。むしろ 必然!」

福島「いやいや、【ここ】は《軽空母》並に艦載機が増えた《扶桑姉妹改二》で行こうぜぇ! そうすれば万が一 撃ち漏らしても【昼戦】でも余裕だぜ!」


――――――あれ? 敵の《空母》《潜水艦》が出てこない夜戦スタートの【このマップ】、意外と簡単じゃね?


小西「ふぅふふふふふ!」

加藤「ふははははははは!」

福島「わぁはははははは!」

左近”「みなさ~ん、【ここ】が終わっても【次】が残ってますから、それを忘れずに~」



――――――海域突破ボーナス! 潜水艦:伊8 GET!


伊8「グーテンターク…あ、違った、ごめんなさいね…「はち」と呼んでくださいね」


小西「あれ~?」

加藤「あれれ~?」

福島「ざまぁみろってんだ!」

小西「これはッ! 完璧にッ! 我が方の完全勝利だァアア!」バッ

加藤「いえ~い!」パチパチパチ・・・

福島「っしゃー! 【海軍総隊】最高だぜぇ!」グッ

左近”「いやはや、相手がいくら旧式でも普通なら夜戦カットインの事故が頻発すると思っていたんですが、」

左近”「――――――さすがはランカーですな。過去の戦いに未来の装備を持ち込んで圧倒しているにしても大した強運ですよ」

左近”「そして、ルートが全員同じってことで、足並み揃えてからの【支援艦隊】による先制攻撃と待ち番戦術も猛威を振るいましたなぁ」

左近”「【海軍総隊での支援艦隊】は【鎮守府】の時とは違って性能も使いやすさも別物と言えるぐらい良くなってますから、こうなるってわけですか、ほう」

左近”「イベント最難関の地獄の運ゲーマップも【海軍総隊】に集まった真の精鋭たちの前にはあっさり陥落――――――」

左近”「こいつは期待できると同時に、《部屋》によって最高の戦果と冴えない戦果の差が大きく出てしまうのは目に見えますなぁ」

左近”「さてさて、――――――『可能性を示す』、それだけで周囲が満足してくれるか、読めませんね、まだ」



――――――【E-5:サーモン海域最深部】攻略開始!


加藤「いよいよ【ここ】まで来たな。――――――2時間以内で!」

福島「おうよ!」

小西「旗艦撃沈で14.5%――――――回復込みで最低7~8戦 必要か」

左近”「いやはや懐かしい3択ルートですな」

加藤「ああ……。確かいきなり 最初に《泊地棲姫》が立ちはだかるんだったっけな」

小西「それどころか、今の【~艦これ~】環境に出しても十分キツイ布陣ですよ、これは」

小西「とりあえず、ハズレルートのGマスとJマスのことは除外して――――――、」

小西「分岐条件は、交戦回数の少ない上ルートが『【速力】を揃えて《戦艦》2隻』――――――、」

小西「ボスマス確定の中央ルートが『【速力】が揃って《戦艦》が2隻ではない』――――――、」

小西「そして、一番 旨味のない下ルートが『【速力】が不揃いの編成』で行くことになりますね」

加藤「その条件だと、――――――《ビスマルク改三》、入れていいんだろう?」ニヤリ

福島「《リットリオ》や《ローマ》も入れていいかもな! なぁ!」

小西「これはどう考えても、上ルート1択ですがね! 中央ルートは《泊地棲姫》《南方棲戦鬼》《南方棲戦姫》《戦艦棲姫》のボス級4連戦ですから!」

小西「まずは最初の《泊地棲姫》を足並みを揃えて【支援艦隊】【連合艦隊】でさっさと沈黙させて悠々と上ルートに行きましょう」

小西「そうすれば、4人のうち誰かは確実にボスマスに辿り着けるはずですからね。――――――モチベーションも大きく変わりますよ、間違いなく」

左近”「ま、足並み揃えて行ってもハズレる時はハズレるのが【~艦これ~】というゲームなんですがね(逆に、行く時には行くのも【~艦これ~】――――――)」

左近”「ただ、肝腎のボスマスだけが【昼戦】スタートという嫌がらせで航空戦もありますから、《空母》は最低でも必要となりますがね」

加藤「よし! なら ここは《航空母艦:天城》の出番だな! 待ちに待った、決戦の華舞台だ!」キラキラ

福島「しゃらくせえ! 【対空カットイン】だけで全部 叩き落としてやんよぉ!」

小西「昔と違って、今では高速戦艦も攻撃手段も防御手段も豊富になったんです。あの時 足りなかったものが今では全てあって、負ける要素が見当たりませんね!」


ワイワイ、ガヤガヤ、ワクワク・・・!


左近”「ま、何にせよ、――――――楽しんだもん勝ちですな。今も昔も」フフッ



――――――海域突破ボーナス! 戦艦:武蔵 GET!


武蔵「フッ、随分待たせたようだな……。大和型戦艦二番艦、武蔵。参る」


小西「待ってません。――――――そもそも、すでに持ってますよ、全員」

福島「やべえ、本当に2時間以内に【-アイアンボトムサウンド-】を攻略できちまったよ、ガチで……」

加藤「ああ……、やれたんだよな、俺たち……」

加藤「仇はとったぞ、みんな……」

左近”「リベンジ達成 おめでとうございます、みなさん」


イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!


左近”「さて、これからどうします? 結構 時間も余りましたし、リトライしたいとか【移譲】したいとか【建造】競争したいとかありません?」

左近”「無ければ、【《部屋》の解散】をしますけど」

加藤「そうだな――――――」


小西「ここは時間が来るまで待ちましょう」


福島「どうしてだよ?」

小西「馬鹿ですね。――――――現在の資源の回復ペースを考えれば、待ち続けて資源を増やした方が【退室】時の配分が圧倒的に多くなるっていうのに」

加藤「なるほど、確かにそれもそうだな。すぐ解散するよりも利点があるな」

福島「ええー? その間、何して待つってんだよ。暇潰しに資源回収クルージングするには、さすがに難易度が高すぎるぜ、ここは。いや、ガチで」

小西「だったら、自分一人で【《部屋》の退室】をすればいいじゃないですか。そんなこともわからないのですかねぇ、この人?」プククー

福島「むっかー!」

加藤「おい、やめろ、馬鹿! せっかくの完全勝利の余韻が台無しだ。普通に雑談でもして時間を潰せばいいだろう」

左近”「そうですぜ、やめてもらおうか。ネチケットの順守は絶対ですぜ、今一度そのことを確認してもらいましょうか?」

小西「わかりました。どうも口が過ぎました。すみませんでした」(棒読み)

福島「…………むぅ、今日は大目に見ておいてやるからな。――――――俺もあの頃に想いを馳せたい気分だったし」

左近”「みなさん、今回は過去のイベントの完全収録ということで【海軍総隊】独自の【参加任務】は用意されてませんけど、」

左近”「【各海域】を制覇すると、必ず【受付任務】の1つが達成されますので忘れないでくださいね」

加藤「お、これのことか」カチッ

小西「おお! 【受付任務】の報酬はやはり桁が1つ違いますね」

福島「そして、早速【受付の模様替え】に使える【モニュメント】ゲットだぜ」


――――――【モニュメント:鉄底海峡 慰霊碑】


加藤「………………」ビシッ

福島「………………」ビシッ

小西「………………」ビシッ

左近”「……やれやれ」フッ


左近”「ま、ざっとこんなもんです」

左近”「こんな感じに【海軍総隊】が運営されていくことを画面の前のみなさんには認識してもらいたいものです」

左近”「世の中にはたくさんいろんな人がいて、この【艦隊これくしょん ~艦これ~】というブラウザゲームだけでも利用者が100万人を優に超えているわけです」

左近”「いったいどんな人と一緒に【海軍総隊】をやっていくかもわかりません。時にはユーザー同士の諍いも絶えないことでしょう」

左近”「ですが、こんなのは世の常であり、当たり前のこと――――――諦めてもらう他ないことなんですよねぇ」

左近”「実際の旧帝国海軍の提督たちのことを思い出してみてくださいよ」

左近”「――――――あんな捻くれ者の集団が国のトップに立って戦争の指導をしてきたってわけなんですからね?」

左近”「そのことを思えば、オンライン上で出会う 顔も見えない人間とのふれあいを極度に恐れるのは愚かなことで」

左近”「しかしながら、だからこそユーモアと忍耐が人間関係の繋がりの中では重要となってくるわけなんですよ」

左近”「山本五十六さんの言葉にもあるでしょう?」


やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。


左近”「そういうことです」

左近”「短気は損気――――――口汚く相手を罵るよりも、和気藹々と楽しく温かい感謝の言葉を人に贈ってあげてくださいね」

左近”「では、今回の収録はここまでです」

左近”「どうか【海軍総隊】が大成功となり、皇国の栄光と勝利がもたらされることを!」ビシッ


――――――――――――

―――――――――

――――――

―――









――――――ご清聴ありがとうございました。


石田「さて、いかがだったでしょうか? イメージが掴めたでしょうか?」

石田「プレゼンの都合上、2時間まるまる お見せするわけにもいかず、βテストの内容を大急ぎのダイジェストでお送りいたしましたことをお許しください」

石田「今回は、あの理不尽なまでの【極悪イベントの完全収録マップ】を攻略させてみました(何が『極悪』って、大本営の無能な難易度割増のことなのだよ……!)」

石田「全員【あの時の海域】を完全攻略してきた古強者ではありますが、それでも思わしくない苦々しさも味わってきてもいたようでした」

石田「しかしながら、今現在の【~艦これ~】で挑んだとしたら、あの時の苛酷からどれだけ救われるか――――――」

石田「これはサービス開始から今日まで【~艦これ~】をやり続けてくれた古参の皆様方への新たなる戦いの日々への餞となることを意図して用意させてもらいました」

石田「それと同時に、あれから【~艦これ~】というゲームがどれだけ進化してきたのか いい見本になったのではないかと思います(…………インフレとも言うが)」

石田「新しく入ってきた人たちにもソロ単独縛りプレイであの時の地獄を味わうことができるようにもしてありますので、」


石田「――――――遊び方は無限大です」


石田「古参・新参問わず、同じものを見聞きし、同じものを体験し、同じものを胸に宿して、皇国の勝利と栄光に一丸となって立ち向かって行って欲しい」

石田「それが私からの切なる願いであり、どうか一度きりの尊い一生涯の中で後悔のない道を選びとっていってください」

石田「では、これが【海軍総隊】の基本となる《海軍総隊部屋》だったということで、」

石田「今回のプレゼンは以上となります」

石田「繰り返し、――――――ご清聴ありがとうございました」


――――――新たなる水平線に共に勝利を刻め!


――――――第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章:《海軍総隊部屋》- 完 Next:


――――――【海軍総隊】独自の戦闘システムについて:【戦闘システム:海軍総隊】

・【海軍総隊】では複数のユーザーの艦隊が自由な条件で【海域に出撃】することができる
《1つの部屋》には最大4人の提督・最大8個の艦隊枠という原則に基づきながら、可能な限り 自由な運用ができるようにデザインされている。

1,【海軍総隊】では複数のユーザーが【同じ海域】に最大4人まで【出撃】することができる
→ 味方がすでにいる戦闘マスに入ると味方への積極的な援護:【海戦術】を使うことができ、これが【戦闘システム:海軍総隊】最大の特徴。
→ また、一方が【海域1】の攻略をする傍ら、もう一方が【海域2】で資源回収クルージングしたり、【出撃】せずに【開発】【演習】などを行ったりできる。
→ つまり、全員で足並み揃えて【1つの海域】の攻略に【出撃】する義務はなく、最大4人の分割プレイで効率良く任務達成に励むことができる。

2,一人のユーザーが動かせるのは一度に1つの艦隊だけなので、《部屋》で同時に運用できる艦隊数は最大で4提督・4個艦隊が原則
→『8個艦隊枠全てをリアルタイムで操作できる』という意味ではないということ。【鎮守府】でも艦隊複数の同時操作ができなかったのと同じこと。
→《出撃要請:連合艦隊》あるいは《戦闘システム:連合艦隊》の場合などは厳密な意味では上記の原則から外れる例外となる。
→ つまり、2個艦隊で結成される【連合艦隊】を4人で組めば、用意されている艦隊枠8個を全て使い切ることができるというわけである。


・出撃マップにおいては全ての選択肢に制限時間が設定されている

1,戦闘終了後の【進退判断】の選択には制限時間:1分
→【進退判断】の選択が無かった場合、【撤退】が自動で選択される。

2,味方を援護する【海戦術】の選択には制限時間:10秒
→【海戦術】で選択が無かった場合、【攻撃待機】が自動で選択される。
→ また、味方が戦闘をすでに開始していた場合は【連合艦隊】が選択不可、砲雷撃戦まで進行していた場合は【支援艦隊】が選択不可となる。

3,羅針盤による【進路決定】前のマップ画面には制限時間が無い(選択肢ではないため)
→【海戦術】発動のための時間調整に使える。S,完全勝利している場合に味方が後れてやってきた時は味方の戦闘が発生しないので待ち番戦術として有効。
→ ただし、敵戦力を殲滅できていない A,勝利 以下の場合は、味方がそのマスの敵戦力と戦闘を開始し、こちらも【海戦術】の決定を迫られるので注意。
→ 放っておいても【海戦術:攻撃待機】にはなるものの、更に放っておくと【進退判断:撤退】が自動で選ばれるので、その意味での注意喚起である。


・【出撃要請】について、
【出撃】前に【自操作の艦隊以外の他の艦隊】に対して【支援艦隊】【連合艦隊】を要請することができる。
これらはシステム上は【鎮守府】のものとまったく変わらないものとなっているが、――――――変更点は次の通り。

1,【どの海域】でも【支援艦隊】【連合艦隊】を出すことができる
→ 明らかに必要性を感じない【低難易度マップ】であろうがなんだろうが、【海軍総隊】ならば自由に要請して敵を蹂躙するプレイが可能となっている。
→ これもまた【海軍総隊】の独自の権限によるものであり、【鎮守府】ではできないようなことが許されていることの証である。
→ ただし、すでに【出撃要請】に応じている艦隊、【出撃】【遠征】【演習】に出ている艦隊には【出撃要請】できない。

2,【出撃要請:支援艦隊】【出撃要請:連合艦隊】には【艦隊司令部Level】依存の能力修正がつく
→【支援艦隊】の攻撃力や命中率が大幅に上がり、火力支援要員として低レベルの高火力艦娘の起用も十分にありなレベルの性能となっている。
→【連合艦隊】は【戦闘システム:連合艦隊】と同じように編成の縛りがあるものの、前衛・後衛の選択ができ、その上で通常にはない能力修正を受けた状態となる。

3,【他の提督の艦隊】に対して【出撃要請】を行う場合は相手からの許可が要る
→ 許可を得るには、相手が《司令室》にいて応答できる状態になっていないとダメなので、待ち時間が生じるのが難点か。すぐに応答できない場合は自動で拒否される。
→ 逆に、自分の艦隊に対してなら《連合艦隊》を即座に任意で組むことが可能。《支援艦隊》もわざわざ【遠征】から出す手間がなく簡単操作で出せる。


・マップ画面のマスに【進路決定】前にカーソルを重ねると情報が得られる

1,すでに自陣営の艦隊が到達したマスにカーソルを重ねると敵戦力あるいは資源ドロップの種類が判明する
→ 要するに、戦闘マスに配置された敵戦力 基本3パターンのリストと資源マスの内容がわかる。
→ ただし、進行条件や具体的な数値については表示されない。また、【ドロップ】についても明かされない。

2,味方がいるマスにカーソルを重ねると味方艦隊のステータスが追加表示される(戦闘時と同じく縦並びのアイコン表示なのでそこしか情報が読み取れない)
→ 味方が敵と接触あるいは交戦中の時、そのマスがずっと赤く波打っているので、すぐに気づけるようになっている。
→ 味方が敵と交戦中あるいは交戦後の状態だと、表示される敵戦力のリストの中の実際に交戦したパターンが赤く表示される。
→ 当然ながら、『味方』の中には“自分”も含まれているので、自分の艦隊がいるマスにカーソルを合わせると自分の艦隊の情報などが参照できる。
→ 最大の活用法は、味方への“大破進撃”の警告、【海戦術】のためにタイミングを合わせることにあるだろう。

3,【海域】に設定された【マーカー】の有無が確認できる
→ 同時に、この時が【マーカー】の使用ができる時でもあるので、忘れずに必要な分の【マーカー】を行うようにしよう。


・【海戦術】および【マーカー】について
【海軍総隊】では複数のユーザーが【同じ海域】に【出撃】でき、味方がすでにいる戦闘マスに入ることで味方への積極的な援護:【海戦術】を行うことができる。
【海戦術】は海域攻略を圧倒的有利に進めることができる戦闘システムではあるものの、緒戦で毎回毎回【それ】の決定を問われるのは鬱陶しいので、
【マーカー】を使うことであらかじめ【海戦術】を使うマスと使わないマスの区別を手軽に行うことができる。

0,【マーカー】
マップ画面でカーソルを任意のマスに合わせてクリックすることで【マーカー】を設定することができる。
設定も簡単で、ワンクリックで【シングルマーカー】、ダブルクリックで【ダブルマーカー】、トリプルクリックで【マーカー外し】になる。
マップ画面で自分や他の提督が設定した【マーカー】を確認することができ、【出撃中の海域以外】にも【マーカー】の設定が保存されるので遠慮無くドンドン使おう。
【マーカー】は【《部屋》の解散】によって全てリセットされて無くなってしまうので、以前 攻略した【攻略海域】で編み出した【マーカー】の位置は記憶しておこう。
なお、【マーカー】で【海戦術】が無効の時は別個に【通常戦闘】が開始され、更に後から来た味方からの【海戦術】は他の提督の【マーカー】に従う。

【シングルマーカー】:任意のマスをワンクリックすることで、そのマスではあらかじめ自分が要請した以外の味方の支援(=【海戦術】)が無効となる
→ 自分が交戦中の時に受けられる味方の【海戦術】を無効にして、自分一人で【通常戦闘】を行いたい時に使う。
→【出撃要請:支援艦隊 および 連合艦隊】はそのまま使えるので、味方の【海戦術】選択による時間のロスや手間をなくしたい時に使うものである。
→【シングルマーカー】を設定すれば、味方もいちいち【海戦術】を選択する手間が無くなるので双方にとって有利に働くなら積極的に使おう。

【ダブルマーカー】:任意のマスでダブルクリックすることで、そのマスでは交戦中の味方の支援:【海戦術】)に移ることなく別個に【通常戦闘】を行うようになる
→ そのマスで【海戦術】を封印して自分も【通常戦闘】を行いたい時に使う。
→ 要するに【シングルマーカー】とは逆の効果である。『相手が』ではなく『自分がそのマスで【海戦術】を使えなくして【通常戦闘】を行う』ものとなる。

【シングルマーカー】と【ダブルマーカー】、そのどちらも【海戦術】の選択をいちいちするのが面倒なのを省略するために使うものなので同時併用は考慮されてない。
基本的に【マーカー】の使い所はボスマスや関門マス以外の緒戦となる場所であり、多用するなら【ダブルマーカー】をオススメする。
『自分が【海戦術】を使わなくする』ようにすれば『他の提督全員への【海戦術】が無効になる』ので自分の進行がスムーズになる。
そして、『自分への【海戦術】は受けられる』という都合のいい状態にもなっているので、基本的には【ダブルマーカー】を多用することになるだろう。
【シングルマーカー】はソロ縛りプレイのためにあるようなものだが、くれぐれも全員で【マーカー】を誤用して【海戦術】が全面封印される事態にならぬよう…………。


――――――――――――――――――――――――


――――――第○艦隊が敵と接触。次の行動を決めてください。 制限時間:10秒


1,【連合艦隊】:その場で【連合艦隊】を結成して共同作戦を実施します。どちらが前衛・後衛になるかは選択することができます。

2,【支援艦隊】:その場限りの【支援艦隊】として援護します。その後、【進撃】か【撤退】かを選択することができます。

3,【攻撃待機】:戦闘結果を見てから【追撃】か【撤退】かを選択することができます。味方が勝利した場合は【進撃】か【撤退】か選択となります。

※制限時間内に決定しなかった場合は、自動的に【攻撃待機】が選択されます。

――――――――――――――――――――――――
1,【海戦術:連合艦隊】
そのマス限定で即席の【連合艦隊】を結成することができ、どちらが前衛・後衛になるか選択できる(ただし、選択が絶対とは言っていない)。
基本的に【マーカー】を使っていない場合は、【海戦術】を受け入れOKな状態と看做されるので、
選択された場合は【連合艦隊】のセッティングが行われ、両者が異なる配置を選べばそれでいいが、両者が同じ配置を希望した場合はランダムで配置が決定される。
よって、あらかじめ自操作の艦隊が前衛・中衛・後衛かの適性判断と味方同士の意思疎通を行っておくと円滑な【連合艦隊】の結成に繋がることだろう。

ただし、すでに味方が交戦状態になっていた場合や【連合艦隊】を組んでいた場合は選択できなくなる。
また、《艦隊司令部施設》は使用不可であり、これは『《随伴艦隊の健在な駆逐艦》しか交代させることができない』システム上の問題による。
最大の注意点は、【夜戦による追撃】が不可能となってしまっている点であり、即席の【連合艦隊】の粗が出た結果である。
しかしながら、2倍の戦力で敵を圧倒する【連合艦隊】の破壊力は凄まじく、それを即席で『自由な形で組める』という点では圧倒的な優位性を誇る。
一方で、【出撃要請:連合艦隊】できちんとした【連合艦隊】を組んだ方が能力修正がついた上で【夜戦】可能なので、総合力ならあちらの方が数段上手。
よって、【海戦術:連合艦隊】と【出撃要請:連合艦隊】とではそれぞれ利点が全く異なるので、使い分けができれば強力無比で自在性のある戦いが可能となる。

戦闘終了後は【連合艦隊】を解散して、そこから【進退判断】を各人で行うようになるので、
足並みを揃えて連続で【海戦術:連合艦隊】を行うのもよし、“大破進撃”防止のために進退別れて先に進むのもよし、
こうした現場での柔軟な対応が可能なのが【海戦術:連合艦隊】の強みである。

2,【海戦術:支援艦隊】
その場限りの【支援艦隊】で援護を行うという非常にわかりやすいものだが、やや癖のある選択肢となっている。

なんと、――――――支援攻撃を行ったらすぐに【進退判断】に移ることが可能なのだ。

これはつまり、交戦中の味方を尻目にちょっとの砲弾や艦載機のエールを贈った後 交戦することなく 悠々と【進撃】【撤退】を決められるわけである。
通常の攻略ではそこまで効果を発揮するものではないが、スピードが求められる状況においてはこれほどまでに有効な戦術はなく、
【大規模演習】【拠点防衛】などでは“見敵必殺”か“目標達成”かのどちらかを迫られる場面が多々起こるので【そちら】で多用するはずだろう。
ただし、【出撃要請:支援艦隊】できちんと用意された【支援艦隊】の方が支援攻撃の性能が段違いであり、
【海戦術:支援艦隊】は味方への応急援護という体裁なので、確実性において【あちら】に劣るのは無理ないことである。

【戦闘】がすでに6,砲雷撃戦まで進んでいた場合には選択不可であり、その時はもう【海戦術:攻撃待機】しか選択できなくなっている。
また、すでに【海戦術:支援艦隊】が他に駆けつけていた味方艦隊に選択されていた場合も選択不可である。
一方で、支援艦隊攻撃のタイミングが通常通り“2,航空戦と4,開幕雷撃の間”と、新たに“7,雷撃戦の前”に追加されており、
6,砲雷撃戦 直前に【海戦術:支援艦隊】が選択されても大丈夫なようにはなっている(基本的に早くに援護攻撃が行われた方が断然いいので選択はお早めに)。

3,【海戦術:攻撃待機】
文字通り、味方の戦闘結果を見てから行動を決めるものであり、【海戦術】の選択で時間切れになった時に選ばれるのも【これ】である。
【追撃】か【撤退】かを選択することになり、何も選択しなければ時間切れで自動で【撤退】が選ばれるので、待ち番戦術を使っている場合は要注意である。
また、味方の戦闘結果が出るまでマップ画面で待機する時間が発生するのが難点であろうか(その間、各マスの情報を参照できる)。
同時に複数の艦隊が【追撃】を選択した場合は、最初に選択した1艦隊だけが【追撃】を実行でき、他は【進退判断】を改めて行うことになる。

こちらが【海戦術:追撃】選択時に、交戦していた味方が【追撃せず】に【進退判断】へと移った場合は、
味方とバトンタッチして状況を引き継いで味方が弱らせた敵を【夜戦で追撃】でき、内容としては【突撃】と似たような戦い方が可能となる。
ただし、【突撃】は【突撃部隊】が間断なく攻め立てていることから【昼戦突撃】という選択肢もあるわけだが、【こちら】には【それ】がない。
また、【夜戦マス】の時に【海戦術:追撃】を行うと【昼戦】に移行するので、基本的に【追撃】すると昼夜が入れ替わることを覚えておくべし。


※【通常戦闘】【海戦術:連合艦隊】【海戦術:支援艦隊】【海戦術:追撃】を選択できるのは一度に1艦隊のみ。
つまり、敵と最初に接触したA艦隊がいるとして、後続のB・C・D艦隊がそれぞれ【海戦術】の選択を迫られた時、
先にB艦隊が【海戦術:連合艦隊】を選択した場合には、C艦隊・D艦隊はもう【連合艦隊】を選択することができない。
続いて、【海戦術:支援艦隊】を先にC艦隊が選んだ場合は、残ったD艦隊には【海戦術:攻撃待機】しか選ぶことができなくなる。

要するに、一度に【出撃】できる限界数の4艦隊が揃って1つの戦闘マスに止まった場合には、
【通常戦闘】【連合艦隊】【支援艦隊】【追撃】の4つの役割にそれぞれに割り振られるように調整がなされているのである。
ただし、【通常戦闘】を担当する艦隊があらかじめ【出撃要請:支援艦隊】【出撃要請:連合艦隊】を行っていた場合は選択肢はその分 狭まる。
また、そうした場合などで複数が【海戦術:攻撃待機】を選んだ後に【海戦術:追撃】を選択しようとしても最初に選択した艦隊にしか権利が与えられない。
【海戦術:連合艦隊】を組んだ場合は【夜戦】が使えなくなっているので、【海戦術:攻撃待機】していた後詰の艦隊にのみトドメを刺す役割が与えられる。

理想としては――――――、
最初に辿り着いた【通常戦闘】に入るA艦隊と足並みを揃えて【連合艦隊】相手のB艦隊が到着し(前衛・後衛が選べるので順番はどっちが先でもいい)、
その次に【支援艦隊】を務めるC艦隊、最後に後詰として【追撃】のためにD艦隊がそれぞれに対応した編成で行くのが理想であろう。
ただし、あくまでも攻略中に偶然に居合わせた味方同士で臨時対応で編成を行っているわけなので、
普通は各マスの敵艦隊や進行条件に合わせた海域全体の攻略に向けた艦隊編成で進撃しているのでなかなか理想の支援編成とはなりえないだろう。

ちなみに、【突撃】は【通常戦闘】した自分の艦隊とは別に《突撃部隊》を編成している場合にのみ選択可能で、自分の《突撃部隊》が【突撃】をかける。
【突撃】が実行された場合は【戦闘:追撃】【海戦術:追撃】が使用不可となる。リスクも相応であり、《艦載艇》が轟沈した時のリスクが大きな痛手である。
しかし、【突撃】独自の強みは【海軍総隊】でも健在なので、【海戦術】【連合艦隊】に頼らずに自分の艦隊だけで攻略する場合の大きな助けとなる。


※戦闘結果について
【ドロップ艦】の優先所有権やMVPの判定が大きく変わってくるので、そういった面を気にする人に向けて一応 記しておく。

1,敵を殲滅した場合(【昼戦】S,大勝利の場合)
敵と最初に接触したA艦隊:MVPはA艦隊で一番ダメージを与えた艦娘となり、同率の場合は旗艦に近い方が優先。【ドロップ】はB艦隊とは別判定となる。
A艦隊と【連合艦隊】を組んだB艦隊:A艦隊同様にB艦隊内でMVPが設定される。【ドロップ】はA艦隊とは別個に行われ、場合によっては発生しないこともある。
【支援艦隊】を務めたC艦隊:【弾薬】消費。経験値が入らない。【ドロップ】も無し。
【攻撃待機】となったD艦隊:消費無しだが、経験値が入らない。【ドロップ】も無し。

2,敵を殲滅しきれなかった場合(【昼戦】A,勝利以下の場合)
敵と最初に接触したA艦隊:【海戦術:連合艦隊】を受けていると【夜戦】ができず戦闘結果の報告と【ドロップ】判定、【進退判断】へと移る。
A艦隊と【連合艦隊】を組んだB艦隊:A艦隊同様に【戦闘】は強制的に中断され、その時点での戦闘結果の報告と【ドロップ】判定、【進退判断】へと移る。
【支援艦隊】を務めたC艦隊:【弾薬】消費。経験値が入らない。【ドロップ】も無し。すでに先のマスに進んでいるので何も手に入らないのは当然。
【攻撃待機】となったD艦隊:ここで【海戦術:夜戦】を選択すると、【突撃】同様、相手の損害状況を引き継いで有利な状況での戦闘が始められる。


※戦闘終了後、1分間 戦闘した艦隊が駐留する そのマスは戦闘結果に関係なく戦闘が発生しなくなる=【制圧】状態
単純に『後続艦隊が【戦闘】終了後に入ってきた場合にそのマスで戦闘が再発する』仕様にすると、
場合によっては、【戦闘】終了直後に味方の【通常戦闘】が発生して【海戦術】の選択を迫られて【進撃】を妨げられてしまうことだろう。
よって、戦闘結果がどうであれ、【戦闘】が終了した戦闘マスでは『艦隊が停泊している限り1分間は【戦闘】が発生しない』ことにしている。
S,完全勝利でそのマスの敵戦力を殲滅している場合は『1分間』という制限がなくなり、そのマスでの戦闘が完全に発生しなくなる。
戦闘結果に応じて【制圧】維持時間が増減する仕様にしたかったが、設定が面倒だし、これぐらい単純でゆるゆるの方が慣れ親しんでもらえるだろう。

要点:戦闘マスでの戦闘が発生しなくなる条件 (注意:戦闘マス≠ボスマス)
・戦闘結果に関わらず戦闘終了後 1分間は艦隊が停泊している限り 後続艦隊が入ってきてもそのマスでの【戦闘】は発生しなくなる=【一時制圧】状態
→ 後続艦隊が本来行うはずの【戦闘】がそのマスでは回避され、そのまま通過することができる。
→ 裏返せば、戦闘終了後1分を過ぎるか、【戦闘】に参加した艦隊がすでにそのマスから離れた場合は再びそのマスでの【戦闘】が発生するようになる。
→ それまでは、艦隊を動かさない限り【戦闘】が発生しないことを活かして味方を素通りさせて【進撃】のサポートを行うことができるようになる。
→ 応用すれば、ルートによっては無消費でボスマスまで味方艦隊を【進撃】させた上で 自分も【進撃】を再開して【海戦術】を行うセットプレイも可能。

・S,完全勝利すると味方艦隊が後から入ってきてもそのマスでの戦闘が完全に発生しなくなる=【完全制圧】状態
→ そのマスを【完全制圧】した状態となり、そこから味方を素通りさせていく待ち番放置が完全なものとなる。
→ ただし、待ち番戦術の欠点は、その間 他のあらゆる行動ができなくなり、艦隊戦力が丸々1つ無効化されるので、【完全制圧】するマスと実働戦力を吟味すべし。
→ どういうことかと言うと、その間【出撃】から帰ってこれないので《司令室》に戻れず【移譲】【レンタル】【出撃要請】などの許可がとれなくなるのだ。

・基本的に『【通常戦闘】を行えるのはそのターンにそのマスに最初に進入した艦隊』であり、『その時 そのマスに居合わせた他の艦隊が【海戦術】を使う』仕様
→ この仕様によって、『進入した艦隊』がいなければ【海戦術】が発生する原因である【通常戦闘】が発生しないので待ち番戦術が可能になるわけである。
→【一時制圧】状態が解除されても そこから【進路決定】からの【進撃】へと移るタイミングを見計らうことが可能で、【海軍総隊】では必須の連携テクニックといえる。

・ボスマスやゴールマスに到達後 強制的に【司令室】あるいは【スタートマス】に帰還する
→ 待ち番戦術によって攻略目標がいつまで経っても復活しないために海域攻略が達成できなくなる事態を避けるための設定。


第9話 海軍総隊を結成せよ!  -第1章:《大規模演習部屋》-


石田「さて、《海軍総隊部屋》の説明に引き続き 見てくれている人も多いと思いますが、気持ちを新たに始めさせてもらいましょう」

石田「この《大規模演習》の【大規模演習】というものは具体的にどんなことが行われるのかを説明していきましょう」


石田「――――――単純に言うと、簡単な“陣取りゲーム”ということになります」


石田「艦隊を同時に展開して行うターン制シミュレーションRPGであり、オンライン多人数対戦が可能な戦略・戦術が大きく問われる戦いとなってきます」

石田「ですので、口で説明するよりも実際にプレイしている様を見せた方が納得がいくことが多いでしょう」

石田「では、早速ですがチュートリアルビデオをどうぞ」


《大規模演習部屋》の特徴:【戦闘システム:海軍総隊】【戦闘システム:演習仕様】【戦闘システム:大規模演習】
・《オンラインマルチ対戦専用の部屋》であり、《部屋》内で最大4人で対戦できる【対戦】と《部屋》で対抗する【対抗戦】の2つが基本的な内容となる
・【戦闘システム:海軍総隊】となり、加えて【戦闘システム:演習仕様】となっており、作戦領域全体でロストの危険性が一切無い
・【戦闘システム:大規模演習】によるターン制シミュレーションRPGとなっており、戦略・戦術・チームワークのセンスが問われてくる
・《この部屋》に限っては明確な達成目標がなく、【受付任務】【参加任務】の達成が主な報酬となってくる
・ 一応の達成目標である【出撃海域】は設定されているが、難易度は低めに設定され、クリア報酬もそこそこのものとなっている


―――

――――――

―――――――――

――――――――――――


実践編 【海軍総隊】を結成せよ! -《大規模演習部屋》その1:【大規模演習】で全国の猛者たちと競え!-          制作:趣里鎮守府 新戦略研究局

――――――【攻略海域:大規模演習 -初級編-】


W1:加藤提督「よし、今度も問題なく集まったな?」

W2:福島提督「おうとも! 今日もやってやんよぉ、【海軍総隊】!」

W3:小西提督「さて、――――――【大規模演習】ですか。いったいどんなものとなるんでしょうかね?」

w:左近提督”「さて、みなさん? 本当なら【-チュートリアル-】を受けてもらいたいところなんですが、今回はぶっつけ本番で協力してくださいね~」←【ホスト】


加藤「それは別に構いませんが、何の説明もなくて大丈夫なんでしょうか?」

左近”「その手の心配は無用ですぜ。【大規模演習】ってのも【演習】の1種ですから失敗しても艦娘をロストするようなことにはなりませんから」

福島「何だかよくわかんねぇけど、【今までになかった とびっきりの大演習】ってことでいいんだよな? なぁ?」

小西「説明はまだですかねぇ?」

左近”「まあまあ。まずは今回の艦隊枠の配分を確認しましょうか」

――――――――――――

《部屋》の艦隊編成の状況
《部屋》艦隊枠:8/8、艦隊全数:8/20

P1:左近提督”(艦隊編成:2/5)
第1艦隊”、第2艦隊

P2:加藤提督(艦隊編成:2/5)
第3艦隊”、第4艦隊

P3:福島提督(艦隊編成:2/5)
第5艦隊”、第6艦隊

P4:小西提督(艦隊編成:2/5)
第7艦隊”、第8艦隊

※『提督”』は『その人が《部屋》を作った【ホスト】』という文章表現
※『第○艦隊”』は『【《部屋》に参加】する際に必ず置かれる各ユーザーの第1艦隊』の意。
※(艦隊編成:X/Y)は『Y:各ユーザーが【海軍総隊】に持ってきた自分の艦隊数』、『X:《部屋》の艦隊枠に入っている自分の艦隊の数』

――――――――――――

加藤「まあ、枠数を平等にするのは基本ですよね」

小西「いちいち確認する必要もないと思いますがね、こんなのは」

左近”「申し訳ないですねぇ。面倒でも これ、プレゼンに使う可能性があるものなんで、石田提督が準備してくれた手順通りに丁寧にやらせてもらってますよぅ」

福島「おうおう。わかったから早く早く!」

左近”「はいはい。お望み通り、説明を始めさせてもらいましょうか」

左近”「ですが、まずは【戦闘システム:海軍総隊】の仕様の中にある【制圧】という連携テクニックを使いこなせないと戦いを有利にできませんので、」

左近”「【そちら】を今一度 見返してもらいましょうか。【それ】をちょっと見たら【新しい内容】の説明を始めますので、どうかお願いしますよ」
>>230-234 参照のこと


――――――【海軍総隊】独自の戦闘システムについて:【戦闘システム:演習仕様】

【攻略海域】あるいは《部屋》によっては、【出撃海域】で交戦する敵が艦娘になっている場合があり、全体として【演習】と似た仕様となっているところがある。
『似た仕様』というのは、【演習】と基本的な部分は共通しているが細部で差異があるために『そう』表現しているからである。
では、実際に【戦闘システム:演習仕様】と【出撃:演習】の違いを検討してみる。

※【演習】の仕様の詳細は攻略Wikiを参照。共通項に関しては省略しているので注意(=【演習】と【演習仕様】が『似ている』から)。

1,戦闘の流れ
a,【演習仕様】の場合、
【出撃:出撃(=通常出撃)】と同じく【出撃海域】で【戦闘】を行うため、【進路決定】【戦闘】【進退判断】の流れが必要となる。
【通常出撃】の内容を【戦闘システム:演習仕様】で修正しているものなので、当然といえば当然の流れであり、【出撃】の度に何度でも同じ敵と戦えるのも特徴。
また、【出撃ドロップ】【ハプニングマス】も存在し『【轟沈】無し』『敵が【艦娘】』というだけの【通常出撃】という見方ができる。
《チュートリアル部屋》《大規模演習部屋》【-チュートリアル-】などで主に採用されているが、戦闘評価がかなり厳しいのも大きな特徴の1つである。

b,【出撃:演習】の場合、
他のユーザーの中から選ばれた対戦相手の中から一人ずつ選んで【独自の戦闘システム】で戦闘を行い、戦闘終了後に必ず【母港】に帰還する。
ただし、対戦相手とは一度しか戦えず、ランキング更新時に【演習】の対戦相手のリストに載らない限りは再戦は不可能。


2,戦闘での消耗
a,【演習仕様】の場合、
【通常出撃】と同様の消費が行われる。よって、【鋼材】【ボーキサイト】【燃料】【弾薬】全てが必要になる――――――【~艦これ~】の基本に則っている。
【轟沈】こそ発生しないものの、【演習】とは異なり、消費した分は自費で補わなければならない。
また、【轟沈判定を受けた艦】は戦闘不能となり、ロストはせずに艦隊に存在はしているが攻撃ができず、攻撃も受けない。編成にはいるが戦力に数えられてない状態。
最大の注意点は、【艦隊旗艦】が大破しても普通に進撃できる一方で敵味方問わず大破ストッパーが働かず、更には《ダメコン》の類が一切 発動しない点である。
つまり、【艦隊旗艦】が一撃死して即【強制撤退】となりやすく、この点でかなり容赦がない仕様となっている。


b,【出撃:演習】の場合、
【通常出撃】での戦闘1回と同じ量の【燃料】と【弾薬】を消費する。【昼戦】→ 【燃料】【弾薬】20%、【夜戦】→【弾薬】+10%を消費。
【演習】で撃墜された【艦載機】は、【出撃】時と同じく、【補給】時に【ボーキサイト】を消費して補充される。
【演習】の対戦が終わる度に【母港】に戻るので、【補給】をその都度その都度 挟むことが可能。
また、【耐久】は『演習開始時の状態』まで自動回復し、ダメージは残らない。【鋼材】の消費もない。


3,基本経験値
共通して【轟沈判定を受けた艦】には経験値が入らない。計算式に0倍が掛けられる。

a,【演習仕様】の場合、
基本経験値は通常通りの『海域経験値』となる。

b,【出撃:演習】の場合、
基本経験値は『敵艦隊の旗艦と2隻目のレベル』でのみ決定される。


4,疲労度
a,【演習仕様】の場合、
【通常出撃】と同様の扱い。休憩はこまめに行うべし。【海軍総隊】なので枠こそ8つしかないが《部屋》で20個艦隊まで扱えるので層は厚いはず。

b,【出撃:演習】の場合、
ほとんど【疲労】は発生しないが、【夜戦】を行った時に B,戦術的勝利 以下の判定になった時に少し蓄積する程度。
【昼戦】で S,完全勝利 をすると【疲労】がまったく蓄積されていない艦は全員【戦意高揚】状態になる。


5,戦闘評価
a,【演習仕様】の場合、
基本的に【通常戦闘】と同じ戦闘評価となっているので、【演習】よりは判定は易しい方ではあるが、
敵がこちらと同じ【艦娘】で、こちらと同等以上の装備で連戦することになるので、簡単に消耗して【轟沈判定】に追い込まれてしまう。
【轟沈判定を受けた艦】もロストにならず【旗艦】が大破しても【進撃】は可能ではあるが(【ダメコン】などの【轟沈】防止装備は積んでいても発動しない)、
【演習】同様、以後の【進撃】では【戦闘】に参加できず、経験値が一切 貰えなくなる上に戦闘評価が急激に落ち込んでいき、
最終的に D,敗北 以下の戦闘評価を出してしまうと、【強制的に撤退】させられてしまうので、C,戦術的敗北 以上でなければ【進撃】を許されない仕様である。
よって、この仕様のせいで簡単に詰んでしまうので、大抵のマップはわざと効率の悪い艦隊編成となっている。“オシオキ部屋”はこの限りではない。

b,【出撃:演習】の場合、
敵旗艦を撃沈さえすれば勝利確定だが、し損じた場合は圧倒的大差をつけないと勝利不可能という相当厳しい判定となっている。
また、こちら側に【轟沈判定を受けた艦】が出ていると更に判定が厳しくなっていくので、是が非でも敵旗艦を撃沈判定に追い込む必要性がある。


結論:【演習仕様】はそれなりに練度の高い艦隊で挑まないと【強制撤退】の連続だぞ!
a,【演習仕様】の場合、
【出撃:出撃】に【戦闘システム:演習仕様】を被せているので、当然【通常出撃の仕様】を基本にしている。
【戦闘】での消費はまったく変わらないが、【轟沈】のリスクが完全になくなったことで気楽に海域攻略に乗り出せる反面、
敵も同じ【艦娘】ということもあって実装されている艦娘のステータスそのままなのでパターンによって性能差が激しく、思わぬ伏兵に急所を突かれることがある。
また、【演習】同様、基本的に挑戦者の側に厳しい戦闘評価となっており、【轟沈判定】を出そうものなら評価が激減してしまう。
評価が悪ければ【戦闘】終了後に【強制撤退】となってしまうので、安易な“大破進撃”や“(擬似)捨て艦戦法”が使えなくなっている。

b,【出撃:演習】の場合、
1回毎に休憩を挟むことができ、消費も【燃料】【弾薬】【ボーキサイト】だけですみ、相手のレベルが高ければ良い経験値稼ぎになれるシステム。
しかしながら、1日に実行できる回数がかなり限られている上に、しばしばリアルタイムで瞬間的に艦隊編成が変わることによる様々な弊害が見受けられる。
【第6艦隊:常備艦隊】の実装で“単艦放置”などが以前よりもやりやすくなり、上記の弊害も少なくなっているはずである。


※補足事項
【突撃部隊】は使用不可。【突撃部隊】の旗艦を務めるのが【提督】であるため。【演習】の場に提督が乱入するような無粋な真似はさせない。


※【海軍総隊】における【出撃:演習(=通常演習)】について
【海軍総隊】にも【出撃:演習】および【インターフェース:要請】が存在し、基本的に【鎮守府】のものと大差はないが、仕様が異なる点がいくつか存在する。
【戦闘システム:演習仕様】と【出撃:演習】が完全に異なるものだということがこれでよくわかると思う。

1,対戦相手
a,【海軍総隊】の場合、
あらかじめ【攻略海域】毎に設定された対戦相手の中から一人ずつ選んで【独自の戦闘システム】で【戦闘】を行う。艦隊編成は完全に固定。
【出撃海域】が新たに開放されていく毎に再戦が可能となっているので、あらかじめ対戦相手全てと【演習】を行っておくのがお得な使い方。
また、条件が『開放されていく毎』なので、【海域開放キー】を使って『次の【出撃海域】を開放した瞬間』に再戦が可能となっている。
ただし、対戦相手も“《部屋》の共有財産”なので、誰か一人と戦ったら他のユーザーはその対戦相手と戦えないので、【演習】を誰が行うかについても要相談。

b,【鎮守府】の場合、
他のユーザーの中から選ばれた対戦相手の中から一人ずつ選んで【独自の戦闘システム】で戦闘を行う。リアルタイムで艦隊編成が反映される。
ただし、対戦相手とは一度しか戦えず、ランキング更新時に【演習】の対戦相手のリストに載らない限りは再戦は不可能。


2,【インターフェース:要請】
a,【海軍総隊】の場合、
元々【要請】で行える【艦娘派遣】【友軍艦隊駐留】【戦術指南】は【演習】の対戦相手リストと共有しており、
更に【演習】の対戦相手も“《部屋》の共有財産”なので、誰かが【演習】【派遣】【駐留】【指南】のために対戦相手を利用したら、
『次の【出撃海域】が開放されるまで』は利用できなくなり、【これら】を利用したテクニックや戦力補充の選択肢が狭まっていくので、
【これら】についても利用する際には《部屋》でよく相談しておかないと取り返しがつかないことになる。

b,【鎮守府】の場合、
特に言及すべきことはない。自分の戦いを有利にするために好きに使えばいい。詳細は前作を参照。


3,対戦相手リストからのメタ情報
a,【海軍総隊】の場合、
【出撃海域の進行条件】の参考になる艦隊編成をしていることが多く、【友軍艦隊駐留】で招いて【出撃】させるとすんなり【進撃】できることが多々ある。
明らかに【演習】に向かない編成や装備をしている対戦相手を見かけた場合は要注意である。
ただし、【演習】でほどほどに負ける程度の練度と装備なので、【海域の進行条件】に合っていても攻略するにはやや物足りないことが多いので、
【進行条件】が確認できたら、能力十分な艦隊を《部屋》で編成して攻略を進めていくのが定石である。
【出撃要請】【海戦術】を駆使すれば【海域】制覇は不可能ではないが、【友軍艦隊】には経験値が入らないなどのデメリットがあるので主力にすると少し損をする。

b,【鎮守府】の場合、
ランキングを参照してランダムに選ばれるだけなので特に意味などないが、わざわざ“単艦放置”などをしてくれる人もいることがわかる。
【第6艦隊:常備艦隊】によって【第1艦隊】を【演習】のために変える必要性がなくなるので、読み取れるメタ情報もはっきりとしていくことだろう。


――――――【海軍総隊】独自の戦闘システムについて:【戦闘システム:大規模演習】

前述の【戦闘システム:演習仕様】を下地にして、そこから戦闘マップでのターン制の攻防が行われるのが【戦闘システム:大規模演習】である。
“戦闘システム”というよりはマップ画面での独自操作の追加によって“戦術システム”とでも言うべきものになっているので別次元の内容となる。
簡単操作となっているのでそこまで身構えずに本文のチュートリアルの様子を見ながらイメージを膨らませていってほしい。

0,【戦闘システム:演習仕様】に則る
そのため、【戦闘システム:海軍総隊】も含まれており、戦闘面では【出撃要請】【海戦術】によって自由に【連合艦隊】【支援艦隊】が扱える。
【戦闘システム:演習仕様】に則るので、【轟沈判定を受けた艦】が出ても戦闘不能だがロストせず、C:戦術的敗北 以上ならば【進撃】可能。
逆に D:敗北 以下ならば【強制撤退】させられるので、基本的には戦闘評価をガタ落ちさせる【轟沈判定】を出さないようにするのが優先事項。
修理・補給は自費でまかなわないといけないので、“大破撤退”の繰り返しで《部屋》の資源を浪費させることがないようにすべし。味方の大迷惑になる。
なお、【大規模演習】においては【戦力ゲージ】を消費することによって修理・補給が一括して行われ、
【大規模演習】終了後にその試合で使われた実際の消費量を【《部屋》の資源】でまとめ払いされる方式となっている(クレジットカード支払いみたいな感じ)。
結果として《部屋》の負担で【大規模演習】が行われるわけだが、それを補うほどの報酬が【参加任務】で毎回 用意されるので安心すべし。

1,概要
【出撃:演習】の中身が変更され、【攻略海域】毎に設定された対戦相手と1対1の模擬戦を行う【通常演習】に加えて、
《部屋》に集まったユーザー同士で行う【演習:対戦】、《大規模演習部屋》同士で対抗する【演習:対抗戦】が選択可能になっている。
【大規模演習】とはこれら【演習:対戦】【演習:対抗戦】の2つのことを指している。
共通して【戦力ゲージ】の削り合いと【制海権】の奪い合いに追われる“陣取りゲーム”ということが言える。
また、マップには明示されないがスクエアが設定されており、これによって様々な範囲効果が適用されることになる。

2,クリア報酬
【海軍総隊】の基本としては【出撃海域】の制覇が目的となっているが、《ここ》では“ユーザー同士の本格対戦”がメインなのでクリア報酬はかなりショボイ。
また、賭けの要素は禁止しているので【持ち込み資源】を出し合って勝敗によって奪い合うようなことはない。
実質的に、【受付任務】【参加任務】で得られる報酬の数々と【大規模演習】で得られる莫大な経験値が《ここ》でのクリア報酬に相当している。
勝っても負けても《大規模演習部屋》では、失った資源を補充できて差し引きプラスにする【参加任務】がたくさん存在するので気兼ねなく戦っていこう。
一方で、個人戦績に応じた【受付任務】の報酬を《部屋》で受け取るか・受け取らないかは自由である(《部屋》で受け取ると“共有財産”になってしまう)。


3,【罠:ハプニングマス】の追加と設置
従来【ハプニングマス】は【うずしお】【夜戦マス】ぐらいしかなかったが、
【大規模演習】【拠点防衛】においては自分たちの手で様々な【ハプニングマス】を設置できるようになった。【拠点防衛】では更に多くの種類が扱える。
強力なものほどゲージ消費や必要ターンが大きい上に、超常的なものになってオカルトじみたものになっていく。
ただし、【大規模演習】【拠点防衛】で重要になる【戦力ゲージ】を消費して【ハプニングマス】を設置するので、
時間経過や条件で回復するとは言っても、多用し過ぎると判定負けや直接攻撃でゲージ破壊に陥りやすいので【マーカー】同様 使い所を吟味すべし。

例)
【機雷】……機雷なんて嫌い! (航路指定型)
マスとマスの間の航路上に【機雷】を設置する。通行する艦隊に対してダメージを与え、普通に【轟沈判定】が出て強力だが、味方が引っかかると悲惨。
単純ながら非常に強力な効果を持つが、味方が【制圧】しているマスまでの航路上にしか敷設できないので、やはり味方を巻き込む可能性が高くなる。
真価を発揮するのは、史実と同じく飢餓作戦――――――敵陣深く侵攻して【機雷】を仕掛けまくって敵の自滅を待つのに向いている。“詰め”のための手段となる。
しかし、【戦闘システム:演習仕様】ではない【拠点防衛】では普通にロストするので、自分が仕掛けた【機雷】で艦娘をロストさせたら泣くに泣けないことになる。
ゲージ消費に応じて必要ターン・発動確率・ダメージが変動する。回避条件は通行する艦隊の【索敵】の高さと【対水中装備】による。
手軽で強力な【機雷】の存在が【大規模演習】では脅威となるために、効果的な敷設を阻止するために“陣取りゲーム”の様相が形成されていくことになる。

【濃霧】……奇跡の撤退戦の再現となるか (マス指定型)
指定したマスあるいは航路を中心に【濃霧】を発生させる。戦闘は昼夜問わず【夜戦マス】と同じ扱いになるが、
【索敵】が高くない場合はそもそも【戦闘】が起こらず、そのまま何も気づかずに互いに【進撃】を続けることがある。
【索敵】に成功して片方が【索敵】に失敗している場合、成功した方は【戦闘】に入るかどうかの選択権が与えられ、【戦闘】する場合は【戦闘:奇襲攻撃】が発生する。
《潜水艦隊》は例外的に【索敵】値に関係なく【奇襲攻撃】を仕掛けることができ、他の艦種は全体的に命中率が下がっているので圧倒的有利に立てる。

【氷山】……タイタニック号をも沈める流氷の悪魔 (スクエア移動型)
『成功時に1体を【轟沈判定】にする』一撃必殺効果の最凶最悪の【ハプニングマス】。【機雷】同様にマスとマスの間を指定して発動する。
ゲージをバカ食いする割には必要ターンがランダムであるせいで成功確率はかなり低く、
更にはターン経過でランダム移動して制御不能なので、味方が被害に遭う可能性がある超ギャンブル要素である。
【索敵】と【火力】あるいは【回避】が高くないと迎撃・回避できず、直撃で必ず1体が【轟沈判定】なので《戦艦》あたりが問答無用に沈められると悲惨である。

【大嵐】……“神風”か、それとも翔鶴と瑞鶴の運命を分かった“別れ”となるか (マス指定型)
【うずしお】の戦力漸減効果に加えて、【機雷】のダメージ効果、【夜戦マス】の即効効果の三重苦を与える最強の【ハプニングマス】。
その分、ゲージ消費・必要ターン・発動確率などのデメリットが目立つが、マップ上のどのマスに対しても発動できるので一か八かの大逆転を狙うのに使えるか。
【戦力ゲージ】と直結している【旗艦艦隊】は【進撃】してこない傾向にあるので、そこを狙い撃ちすれば【旗艦艦隊】を大幅に弱体化できるので実用性は皆無ではない。


4,ターン制シミュレーションRPG
『一度に一人の提督が動かせる艦隊は1つずつ』でしかない【戦闘システム:海軍総隊】での原則が【戦闘システム:大規模演習】では上書きされる。
なぜならば、制限時間内に全員の作戦行動の決定が終了してから一斉に全ての艦隊が行動を開始する仕様になっているからだ。
つまり、【戦闘システム:海軍総隊】ではたとえ一人が持てる最大の艦隊枠:4つをもらってもそこから1艦隊しか【出撃】させることができなかったが、
【戦闘システム:大規模演習】では4つ艦隊枠を貰えていたら4つ全ての艦隊を【大規模演習】で操作可能となっているのだ。
逆に言うと、自分に割り当てられた分の艦隊枠しか操作できないとも言えるが…………。
基本的に《部屋》には最大4人まで参加でき、艦隊枠が8つまでということから、それぞれ艦隊枠を2つずつ配分されることが多いだろうが、
それでも、自分の2個艦隊で【出撃要請:連合艦隊】を組むのか、【海戦術:連合艦隊】による柔軟性を確保しながら進むか などの幅広い戦術構築が可能となる。

a)【大規模演習】の参加に関するルール
・最低2人以上の参加者が《部屋》に集まっていないと開始することができない(開始直前に規定人数を割った場合はキャンセルとなる)。
・規定人数を満たして【大規模演習】の設定を決めた後、時間調整のためにカウントダウンが開始されて最後の準備時間と待機時間が生じる。
・【大規模演習】の最中で自分が使える艦隊は《司令室》で編成された艦隊編成そのまま(【大規模演習】の途中で他の艦隊や枠数に替えることはできない)。

b)【大規模演習】の戦闘に関するルール
・各人が使える艦隊はあらかじめ《部屋》で割り振られた艦隊枠に配置した自分の艦隊のみ(途中変更はできない)
→ 4つ艦隊枠を与えられていたら4個艦隊全てを操作できるが、艦隊枠に組み込まれなかった艦隊を【大規模演習】に途中から出すことはできない。

・【大規模演習】の流れ
0,【スタートマス】に艦隊配置……陣営と艦隊数によって複数の【スタートマス】に分散させて配置させることができるが【帰還】先がそこになるので注意。
--------------------
1,ターン開始………実行フェイズでの実行結果の処理を行い、作戦フェイズに状況を反映させる
2,作戦フェイズ……制限時間内に自分の艦隊の行動を決定させる。行動の決定順が実行フェイズでの艦隊の行動順になるので注意。
3,ターン終了………作戦フェイズで各艦隊に決定された内容の同期処理を行い、実行フェイズでの各艦隊の行動順を整理する。
4,実行フェイズ……作戦フェイズで決定された艦隊行動を実行させ、各々の作戦行動を実行させる。
--------------------
5,ゲーム終了……ゲーム終了条件を満たした時にゲーム終了となり、戦闘評価を行って《司令室》に帰還となる。報酬や補填は【クエスト】で受け取る。


・ターン開始時の作戦フェイズには時間制限があり、時間内に自分の艦隊の全ての行動と選択肢を決定し、決定の無い艦隊は自動で【警戒強化(=行動待機)】を行う。
→ 基本的に【進路決定】は【能動選択】が採用されている(一部では【そうではない海域】も存在する)。
→【戦力ゲージ】を消費して修理・補給・罠などの様々な行動を行うことができ、特に【罠】を駆使しないと開始直後の均衡を崩すのはかなり難しい。

・ターン終了時の実行フェイズで初めて艦隊行動が行われるが、各陣営の参加者の艦隊 毎に行動決定時の順番で行動順が決まる。
→ 厳密な意味で『ターン終了時に敵・味方の艦隊が一斉に行動しだす』のではなく、作戦フェイズでの自分の艦隊への行動決定の順番が戦局に影響を及ぼすことになる。
→ あくまでも作戦フェイズ時における自分の艦隊の行動決定順がそのまま実行フェイズ時の各艦隊の行動順になるので、【速力】や艦隊編成などのパラメータは関係ない。
→ つまり、4陣営 各4人ずつの実行フェイズでは、全員の4艦隊の第一陣がまず一斉に動き出し、それから次にクリックすることで順次 動き出す(制限時間付き)。
→ 最初の第一陣は同時には動くものの、次の艦隊に関してはクリックでタイミングを図れるわけである(ただし、動き出す順番は固定)
→ 同じ航路 あるいは同じマスに一度に入ってこれるのは違う方面からやってきた2艦隊ずつであり、それ以上の場合は処理が遅れることになる。
→ 例外として、【警戒強化】を選択された全ての艦隊の実行フェイズでの行動順はターン終了時と同時(=0番目)になる。


・航路の概念
→ マスとマスを繋ぐ線(ただし、一方通行)が航路であり、【罠】の設置や【戦闘】が発生するようになっている。
→ 基本的にはマップ画面でカーソルを乗せても反応がなく、【罠】や【戦闘】があった際に情報が確認できるようになっている。

・マスに自陣営の艦隊が到達し 次ターン開始時までに存在しているとそのマスを【制圧】したことになり、【スタートマス】までの繋がりの範囲を【制海権】とする。
→【制海権】はいわば“補給線”のようなものであり、【スタートマス】までの航路を絶たれたマスの効果は一時的に失われ、ゲージ回復に反映されなくなる。
→【戦闘システム:海軍総隊】のものとは意味合いが異なり、【戦闘】終了後の1分間は【戦闘】が発生しなくなる仕様ではなくなっている。

・勝利条件は『敵陣営の【戦力ゲージ】の破壊』であり、互いの【戦力ゲージ】は【制海権】によって自然回復していくので必然と“陣取りゲーム”となっていく。
→ 制限時間内に勝利条件を満たせなかった場合は、互いの残った【戦力ゲージ】の大小で勝敗と戦闘評価を行う。
→ 獲得した【制海権】は経験値に加算されるので、欲張るならハズレルートにある隅の隅のマスまで【制圧】していくのがオススメ。

・陣営毎の【旗艦艦隊】を設定する必要があり、【旗艦艦隊】へのダメージが直接【戦力ゲージ】に響く。
→【旗艦艦隊】は能力が上昇し、毎ターン ゲージ消費無しである程度 自動で修理・補給・疲労回復するので継戦能力が高い。
→ 同時に敵の攻撃目標にもなるので、強力だがやられたら相当痛手を負う【旗艦艦隊】をどう使っていくかが戦いの鍵となってくる。

・敵陣営の【スタートマス】を自陣営の艦隊が【制圧】した場合、敵陣営の【戦力ゲージ】が大幅に減少する(その後、自陣営の【スタートマス】に帰還となる)。
→ そのため、【旗艦艦隊】を【スタートマス】の防御に置いておくのも1つの定番となっている。
→ 敵艦隊が【スタートマス】に【戦闘】終了後も健在の場合、【制圧】とはならないものの、【戦闘】での敵艦隊の損害に応じて【ゲージ】を減らすことができる。
→【進路決定:撤退】した時、次のターンには【スタートマス】に艦隊が戻ってきているので、すぐに艦隊をワープさせて防衛に回ることも可能。
→【スタートマス】でしか修理・補給は行えず、【出撃要請】の編成し直しも行えない。

・2ターンで昼夜交代が表現されているため、【追撃】などを行った場合はそのマスに1ターン留まり続けている状態となっている。
→ 修理・補給などはゲージと1ターンを消費して一括で全回復できる(=修理・補給には1ターンかかる)。
→【進路決定:撤退】で次ターン開始時には【スタートマス】に瞬間移動している。
→ ただし、敵から【追撃】を受けた時に【追撃】判定が成功すると、次のターンに【追撃戦】が開始されてしまい、ターンロスと痛手を被ることになる。

・【索敵】値が高いとマスの一定範囲内に存在する敵艦隊や罠がマップ上に表示される。
→ 誰か一人でも自陣営の艦隊が発見することができれば、その間は味方全員が確認できるので【索敵】は非常に重要。
→ 逆に、たとえ【制海権】をとった場所でも【索敵】が届かない範囲では海域情報が更新されないので、裏から敵艦隊が回って【スタートマス】直撃もあり得る。

・【戦闘:撤退】と【強制撤退】の違い
→【強制撤退】が適応されるのは、【追撃の追撃】による泥沼化を回避するために事前設定で【追撃の追撃】を無効化していた場合や【ゴールマス】到達など。
→ もう1つ有名なのは、戦闘評価:D,敗北 以下を出した時には【強制撤退】となって【スタートマス】に強制送還される。
→ そうした場合では【追撃】判定が全て失敗となり、【追撃戦】が起こらなくなる(1ターンに起きる【戦闘】をできるだけ少なくして泥沼化を回避するための処理)。


c)【大規模演習】共通の専用コマンド

ターン消費無し行動:制限時間内なら何度でも行えるもの
・マスの情報表示/【マーカー】
【戦闘システム:海軍総隊】で実装されているもの。任意のマスにカーソルを合わせると確認できている情報が参照される。
また、その状態でマスをクリックすると【マーカー】を設置することができ、時間制限が厳しい中での無駄な選択肢を減らすことができる。

・艦隊編成:【スタートマス】限定
【スタートマス】上の自分の艦隊のふきだしから選択することができる。
【大規模演習】開始直後や【進退判断:撤退】などで艦隊が配置される【スタートマス】でしか行えない。
【大規模演習】が始まってしまってからではせいぜい艦隊リストを入れ替えたり、複数の自軍艦隊内での調整を行ったりしかできないだろうが、
その中に【出撃要請】があり、【出撃要請:連合艦隊 および 支援艦隊】の結成・解除は【ここ】でしかできないので注意が要る。

・【罠:ハプニングマス】の設置
画面端にある【罠】ボタンを押して選択することができる。
ゲージとターンを消費して、条件を満たした上で任意のマスや航路に【ハプニングマス】を設置させる。
誰でも自由に使えるので、1ターンに大量の【罠】を仕掛けることも可能だが、その分【戦力ゲージ】を消耗するので諸刃の剣である。
また、基本的に強力な効果のものほど消費するターンとゲージがかかり、成功確率もそんなに高くないのであてにしすぎるのはよくない。
しかしながら、膠着した状況を打破する鍵になってくるので、いかに有効活用できるかで優勢も劣勢も意のままに操れるようになる。
ただし、戦いの基本となる艦隊決戦や戦術・戦略で負けていたら意味が無いのは言うまでもない。


1ターン消費行動
・修理&補給:【スタートマス】限定
【スタートマス】上の自分の艦隊のふきだしから選択することができる。
修理・補給はゲージを消費し、艦隊全体が一括で全回復する。疲労の回復は別料金でゲージを消費する(それでいて【戦意高揚】状態まで回復はしない)。
しかしながら、たとえ1ダメージの回復でも艦隊全体が1ターン留まることになるので、修理のタイミングと効率もよくよく考えるべし。

・【進路決定(=【進撃】)】
マスの上の自分の艦隊のふきだしから選択することができる。あるいは、艦隊のいるマスから隣接するマスへとドラッグしても成立する。
【能動選択】となっていることが多く、基本的には隣接したマスを選択してターン終了で一斉に敵・味方の艦隊が動き出し、接触した場合に【戦闘】となる。
航路上で接触した場合でも【戦闘】が発生し、その場合は通常と扱いが変わらないが、【追撃】判定が低めに設定されているので抜かれやすい。
【進行条件】によっては進めないマスが存在し、そこを選択してしまうと羅針盤が回ってしまい、ランダム移動になってしまうので要注意。
しかしながら、そういった【進行条件】が指定されているマスはショートカットルートになっていることが多いので、大いに活用するといいだろう。

・【警戒強化(=行動待機)】
マスの上の自分の艦隊のふきだしから選択することができる。あるいは、制限時間が切れた時に未選択の場合に自動選択される。
そのマスに留まることで、ターン終了時から次のターン終了時まで【索敵】値が大幅に上昇する。行動順としては選択した全ての艦隊が0番目として処理される。
そのため、次のターンには【罠】が仕掛けられているルートを安全に進めたり、付近にまで【進撃】してきた敵艦隊の捕捉が容易になったりして地味に役に立つ。
なお、作戦フェイズに艦隊行動が決定しなかった場合は自動的に【これ】が選ばれることになるが、
ある程度の疲労回復効果もついてくるので、割りと放置していても無駄なターンにはならないもんである。
しかしながら、あえて選ぶとしたら、敵・味方全ての艦隊行動が決定されることで制限時間を待たずしてターン終了となることから、
【大規模演習】の時間短縮に繋がるので、動かす気がない艦隊でも全員の時間短縮のためにちゃんと選択しておくのがマナーといえる。

・【追撃】からの【追撃の追撃】
【戦闘】時に双方が【追撃】を選択した場合か、あるいは片方が【追撃】を選択して【撤退】した側との【追撃】判定に競り勝った場合、【追撃】となる。
【追撃】が成立した場合、昼夜交代により次の1ターンはそのマスに留まり続け、実質的に双方にとって1ターン休みの扱いとなる。
基本的に圧倒的大差がない限りはマス上での【追撃】が圧倒的に成立しやすいので、【撤退】を選んでも振りきれないことの方が多い。
一方、その最中に敵・味方が介入してきた場合は、【追撃】と並行して新たに【戦闘】が行われる。
しかしながら、【追撃】している最中に敵だけが入ってきた場合は、その敵は【攻撃待機】状態となり、そこからこちらへの【追撃】の選択が行われてしまう。
【海戦術:追撃】が行われて【追撃】判定が成功して【戦闘:追撃】となれば、【追撃】していた側が【追撃】されるという【追撃の追撃】が延々に繰り返されてしまう。
敵勢力がそこから消滅するか、互いに【撤退】するか、新たに敵・味方で【戦闘】が行われない限りは【追撃の追撃】スパイラルに陥り 膠着状態の泥沼と化す。
そのため、事前設定で【追撃の追撃】を無効にすることができ、【追撃の追撃】を受ける艦隊を【強制撤退】させることが可能になる。
逆に、マスではなく航路上で起きた【戦闘】では【追撃】判定が低めに設定されているので逃げられやすくなっている。


なお、【対戦】において、三つ巴以上の第3軍が介入してきた乱戦が発生した場合の【追撃】の処理として、いくつかのパターン処理が考えられる。
1,A陣営とB陣営の艦隊が【戦闘】――――――そこにC陣営の艦隊だけが介入してきた場合、
→ C陣営は【海戦術:支援艦隊 あるいは 攻撃待機】を選択できる。
もちろん、【支援艦隊】を挟むタイミングを逃していた場合は【攻撃待機】となり、先に【戦闘】していたAとBのどちらか勝った方に対して【追撃】を仕掛ける。
この場合の【支援艦隊】では、AかB、あるいは両方に対して【支援艦隊】で攻撃するという置き土産をして そこから【進撃】【撤退】という最高の嫌がらせとなる。
しかしながら、C陣営の進路に後から【進撃】してきたAかBが追跡してくる可能性もあり、一概に素通りして安全圏に辿り着けるかの保証はない。
また、明らかにヘイトを稼ぐ行為である上、任意の艦隊に支援攻撃できるわけでもないので、短期的には最大の戦果、長期的には最低の悪手となる。

2,A陣営とB陣営の艦隊が【戦闘】――――――そこにC陣営とD陣営の艦隊が介入してきた場合、
→【戦闘システム:大規模演習】に従って、C陣営とD陣営による【戦闘】が並行して行われる。
【追撃の追撃】による泥沼化を回避するための判例であり、最終的にはA・Bのどちらか、C・Dのどちらか、それぞれの【戦闘】の勝者が残った場合に、
そこの【制海権】を賭けた【戦闘】が新たに開かれることになり、最終的な【制海権】が確立、あるいは互いに【撤退】するまでは戦闘が続く。
しかしながら【~艦これ~】においては、実力拮抗で2,3回の【戦闘】も行えば 互いの艦隊陣容がボロボロになるのは確定なので、
ワンパン大破もあり得るスピード展開のおかげで、最終的な決着に至るターン数はかからないものと思われる。

3,A陣営とB陣営の艦隊が【戦闘】――――――そこにA陣営とC陣営の艦隊が遅れて介入してきた場合、
→【戦闘システム:大規模演習】に従って、A陣営とC陣営による【戦闘】が並行して行われる。
考えられる状況としては、本来ならば先行していた艦隊との【海戦術】のための後続艦隊が足並み揃えるタイミングを逃して新手と対峙した時であろう。
どちらかの【戦闘】でA陣営の艦隊が勝てば2対1の戦いに次に繋げられるので展開の面では有利だが、
基本的に役割が同じ艦隊を連携させて運用することはほぼないと思われるので、ただ単純にどちらかが勝てば展開が楽になるとかいう方程式は存在しない。

4,A陣営とB陣営の艦隊が【戦闘】――――――そこにA陣営とB陣営の艦隊が遅れて介入してきた場合、
→【戦闘システム:大規模演習】に従って、A陣営とB陣営による【戦闘】が並行して行われる。
その多くは【海戦術】要員として2個艦隊で足並み揃えて運用していたけれども何らかの要因で互いの連携が遅れた場合に起こるものであり、
この場合だと作戦フェイズで決定した行動順が噛み合った艦隊同士でそれぞれが戦う艦隊が決定されてくる。
【海戦術:連合艦隊】では自由に前衛と後衛を決められるために『行動順についてはどちらが先であろうと関係ない』という認識が起こるだろうが、
何らかのラグによって【海戦術】のタイミングを逃すと各個に【戦闘】を開始する展開になってしまい、【海戦術】主体の戦術が破綻しかねない。


ターン終了時行動
・【ハプニングマス】
【進撃】中に【罠】に引っかかった時のダメージ処理が発生する。それによって【轟沈判定】が出ることもあり、かなり気を遣う一瞬である。

・【戦闘】~【追撃】~【戦闘評価】~【進退判断】
【進路決定】を行い、敵艦隊と同じマスあるいは航路上で接触した場合、【戦闘】となる。先攻は【索敵】値の高かった方がとるので【索敵】は超重要。
【~艦これ~】の基本的な戦闘システムでは先攻から交互に撃ちあうので、先攻 絶対有利。
また、相手が【索敵】に失敗していた場合は【奇襲攻撃】が成立し、一方的に損害を与えることができるので【索敵】は超重要(大事なことなので二回言いました)。

しかし、1対1の艦隊決戦ならばそうもなるだろうが、戦いはそう単純なものではなく――――――、
相手が【出撃要請:連合艦隊】を組んでいたら大差を付けられてボロ負けするのは確定だし、
後続艦隊がやってきて【海戦術】を使われたらせっかくの優位性も差し引きゼロかマイナスになりかねない。
よって、基本的には複数の艦隊と連携を密にしながら前進制圧していくのが定番。そうした中での余力で別働隊をいくつか出しておくのが効果的。

ちなみに、【海戦術:連合艦隊】を使った戦闘では敵・味方ともに【戦闘:追撃】が行えない(一方、【出撃要請:連合艦隊】なら【戦闘:追撃】可能)。
【戦闘:追撃】が行われない場合は、【海戦術:攻撃待機】していたD艦隊が【海戦術:追撃】をした時に【追撃】が実行されるという複雑な展開となる。
互いに【連合艦隊】を組んで【海戦術:追撃】が使われていた場合は、互いの【連合艦隊】に対して1艦隊で【追撃】することになるので、
普通に返り討ちに遭うこともありえるし、消耗次第では更なるダメージで【連合艦隊】を壊滅させることもできるし、有利・不利の判断が非常に難しい。

また、【追撃】を行うと1ターンが経過してしまい、そこにまた敵・味方の艦隊が鉢合わせになった場合にはまたもや戦端が開かれてしまう。
そうなった場合の処理としては、【追撃】と並行して新たに鉢合わせた敵・味方による【通常戦闘】が別々に開始されるという運びになっている。
一方で、敵だけが新たに入ってきた場合は強制的に敵側は【海戦術:攻撃待機】となり、
次のターンで【追撃】していた自陣営の艦隊に対して【追撃】か【撤退】かを選ぶことになる。
そして、敵戦力の消滅が完了しない限りはそのマスや航路上で延々と【追撃の追撃】が繰り広げられるので、膠着状態に陥り 実に痛々しい消耗戦となっていく。
しかしながら、【戦闘システム:演習仕様】によって、D,敗北 以下の戦闘評価が出れば【強制撤退】となっていくので、最終的な【制海権】は確定してくる。










※ 一応《大規模演習部屋》で用意されている【出撃海域】の全体的な傾向
【戦闘システム:演習仕様】の通常攻略となる。しかしながら、あくまでも練習用の海域なので難易度はいずれも低め。《大和》や《武蔵》が出てくる時もあるが。
基本的には単純な構造のマップの連続となっており、【戦闘システム:海軍総隊】に存在する【制圧】を活かした“待ち番戦術”がしやすいルート構築になっている。
また、【大規模演習】では【進行条件】と【索敵】が重要な要素となってくるので、
【進行条件】によって可能な大幅なショートカットルートで敵の急所を突く戦法やそれに対する警戒などの戦略・戦術思考を磨くことができる。
ボスマスは共通して陣地防衛に備えた重厚な布陣となっているが、パターンによっては“単艦放置”同然の雑魚艦隊にもなるという落差も健在。
いずれにせよ、難易度は低いので攻略自体は簡単だが、パターンによって適切な艦隊配置や失敗例などをそれとなく知れる良質な教材コースとなっている。


――――――【大規模演習:対戦 -初級マップ1-】


1,【大規模演習:対戦】の設定と準備

左近”「さてさて、まずは【陣営】をいくつにしておきますかねぇ? サバイバルにします? タッグ戦? それとも1対3にします? 1:1:2もありですぜ?」

加藤「どうする?」

小西「どうせ陣営を同じにするなら《部屋》同士での【対抗戦】でやることですし、サバイバルにしましょう」

福島「おっしゃー! 俺が一番になってやらぁー!」

左近”「はいはーい。それじゃ、今回は全員が敵のサバイバル戦――――――4陣営にしときますよー」カチカチ

左近”「それじゃ、【対戦マップ】はこの【-初級マップ1-】にしときますね」

小西「む、これは――――――確かに初級のオーソドックスなマップですね」

加藤「【スタートマス】が4つもあるな」

福島「ってことはぁ、【対戦】だと必ず4つ以上は【スタートマス】があるってことなんだなぁ?」

左近”「お察しの通りです。サバイバル戦も考慮して【スタートマス】が別々になれるように最低4つは用意させてもらってますよぅ」

左近”「では、細かい設定はこの辺にして、最後の編成画面ですよぉ。カウントダウン――――――開始まで5分です」

福島「俺は別に替える必要はねぇぜ! ――――――『出撃待機』だぜ!」カチッ

小西「そうですねえ。【マップ】の情報をこうやって見る限り、【夜戦マス】がそんなに多いわけでもないようですし、少し編成を――――――」カチカチ

加藤「そういえば、当たり前のようなことですけど、他の人の編成画面は見られないようになってるんですね」

左近”「まあ、【メインメニュー:編成】や【全体情報】で前もって参加者全員の艦隊を見ることはできますからね」

左近”「この段階で互いにどんな艦隊を繰り出すのかが見えちゃ遭遇戦の面白みがありませんからね」

左近”「ポケモンで言うところの『6匹のパーティを事前に見せておいて 戦いに出すメンバー3匹は見せない』63ルールですな、これは」

左近”「ですから、ここでは自陣営の艦隊編成しか基本的に見ることはできません」

左近”「今回はサバイバルですから他のを見れませんけど、チームを組んでいる時ならチームメイトの艦隊を見ることはできますよ」

左近”「それじゃ、準備ができたら『出撃待機』を押してください。全員『出撃待機』状態になるとカウント5秒になってすぐにスタートになりますから」

左近”「間違っても『参加中止』は押さないでくださいね。もう後から入れませんので」

加藤「まあ、そんな人はいないでしょうけどね」

左近”「そうなんですがね……。ま、馬鹿丁寧に説明するように言われているので、はい」


――――――――――――――――――

【大規模演習:対戦】における設定
【ホスト】一人で決める必要はなく、《部屋》で好き勝手にイジって設定することが可能。
『設定完了』を2人以上の参加者が押すと【編成】【任務-クエスト-】以外は選択することが出来なくなり、『出撃待機』『参加中止』が選択肢に現れる。

【陣営】:【陣営】の数を選択できる。数字は2~4まで。数字を決めると次に用意された【陣営】を選択する画面に移る。
【対戦マップ】:【対戦マップ】を選択できる。《部屋》を作った際の【攻略海域】によって選べる内容も決まってくる。【マップ】の内容は参照できる。
【対戦時間】:1回の【対戦】における制限時間を設ける。最高30分。無制限はさすがにない。
【作戦フェイズ】:ターン開始時の作戦フェイズにおける持ち時間を設定可能。
【追撃の追撃】:【追撃の追撃】の発生の有無を選択できる。『無し』にすると、発生する状況で【追撃の追撃】を受けた艦隊が【強制撤退】となる。
【編成】:自分の艦隊の編成の変更などを行う。カウントダウン中にも実行可能。
【任務-クエスト-】:【大規模演習】の報酬は【クエスト】に依存なので何がもらえるのかの確認と受け取りが行える。カウントダウン中にも実行可能。

『設定完了』→『出撃待機』『参加中止』

――――――――――――――――――


2,【大規模演習:対戦】開始直前

――――――【戦闘マップ:初級マップ1】


左近”「それでは、まずは【スタートマス】を決めてもらいましょう」

左近”「――――――とはいっても、それを決める順番は最初から決まっていて、」

左近”「“《部屋》に先に入っていった順”から始まりますので、――――――つまり、【ホスト】の俺からですな」←1st

福島「えー、それってズルくないですかぁ?」←3rd

加藤「いや、【海軍総隊】では基本的に好きな時に【《部屋》の退室】が認められているから、そういったことを踏まえているのだろう」←2nd

小西「物事への積極性をこれで見てるってわけですか……(くっ、明らかに先行有利なのに これはキツイ…………)」←4th

左近”「でも、【-初級編-】で用意されている【対戦マップ】は基本的に対称的なものが多いですから、順番以外は特に差は無いんですがね」

左近”「もちろん、【対戦マップ】によってはマップの非対称性から【スタートマス】の位置によって有利不利が大きく出る所もありますけど、」

左近”「【スタートマス】の位置取りよりも、【対戦】においては1~4個艦隊しか扱えない中でどれだけ効率良く【制海権】を得られるかにありますので」

左近”「この程度の使える駒と陣営の数だと、敵の【スタートマス】に攻撃を仕掛けるのは相当なリスクですからね」

小西「つまり、『互いに同程度の手駒でどれだけ差をつけられるのか』という腕の見せ所でもあるわけですよね」

加藤「なるほど。【対抗戦】では《部屋》同士で戦うわけだから【陣営】が2つに固定されてフルメンバーで行くことになっているが、」

加藤「【対戦】では、限られた中での乱戦となるから いかに自分が敵と敵との間に立ちまわっていけるかが勝負の鍵となるわけか……」

福島「……初めてだからまだ何もわかんねぇけど、」

福島「――――――要するに、【スタートマス】を狙うよりかは敵艦隊を直接叩けばいいってことなんだよな? な?」

左近”「ま、それが多人数戦における1つの賢いやり方ですな(――――――とでも言っておきましょうか)」ニヤリ

福島「おっしゃー! 見てろよぉ、小西提督ぅ! 俺の艦隊がガチで強いってことを思い知らせてやらぁー!」

小西「ああ、そんなようなことを吠えてましたね、いつだったか」

加藤「…………さて、どう行動すべきだ、この乱戦?」



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         ◯  |  ◯
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            ●

 ●=【スタートマス】  ◯=【空白マス】
※進行方向は自由だが逆走不可の一方通行となる。

      【戦闘マップ:初級マップ1】
――――――――――――――――――



3,【大規模演習:対戦】開始!



――――――ターン開始



――――――1ターン目(昼):作戦フェイズ


加藤「よし、制限時間は1分だな。その前に動作を確認するか」

加藤「まず、【スタートマス】に自分の2個艦隊が配置されているから、こいつらをどう動かすかだな」

加藤「(――――――たった2個艦隊しか動かせないところが不安要素だな)」

加藤「(まず、【戦闘システム:海軍総隊】によって、いつでも【連合艦隊】を結成できるのが最大の強みだ)」

加藤「(しかしながら、この場合の【連合艦隊】には2つ種類があって、)」

加藤「(【スタートマス】で前もって結成する【出撃要請:連合艦隊】、味方の戦闘前に駆けつけて即席で結成される【海戦術:連合艦隊】――――――)」

加藤「(【出撃要請:連合艦隊】は能力修正つきで出撃するから向かう所 敵なしで蹴散らせるが、解散は【スタートマス】でしか行えない)」

加藤「(今回 使える艦隊が2個だけなのに、【連合艦隊】を組んでしまうと戦力が1個に激減し、他3陣営全てに対応することがより難しくなる)」

加藤「(かと言って、【海戦術:連合艦隊】は足並みを揃えていかなくては結成のタイミングを逃すし、結局 ルートを同じにしないと使えないから駒の数が…………)」

加藤「(柔軟性があるのは結構だが、その優位性は相手が同じことをしてこないのが前提だからな。その柔軟性が戦力の分散・各個撃破の対象になっては意味が無い)」

加藤「(そして、【連合艦隊】を組む利点を阻害している要素がもう1つ――――――)」


――――――1ターンで昼夜が逆転するということ。


加藤「(そう、【夜戦】では『航空機が使えない』=『《空母》が置物同然』ということになる!)」

加藤「(もう1つ艦隊があれば、《空母機動部隊》を中心にした【連合艦隊】を編成しても悪くはないが、使える艦隊が2個だけではな…………)」

加藤「(――――――なかなか際どいな、4人対戦ってやつは)」

加藤「(【昼戦】の奇数ターンと、【夜戦】の偶数ターンで状況の有利不利がこんなにも大きく変動してくるとは…………)」

加藤「(つまり、奇数ターンでは《空母機動部隊》が猛威を振るい、偶数ターンでは《空母機動部隊》が沈黙するという状況――――――)」

加藤「(とりあえず、【昼戦】でも【夜戦】でも活躍できるように《重巡》《軽巡》を中心に編成はしてみたが、こいつはどう動く…………)」



【大規模演習:対戦】オーソドックスな4人対戦(各人2個艦隊の場合)における3すくみ

【出撃要請:連合艦隊】→【海戦術:連合艦隊】→【各個運用】→【出撃要請:連合艦隊】→…………

X → Y :XはYに対して強い





――――――ターン終了



――――――1ターン目(昼):実行フェイズ


小西「なるほど、行動を決定した順に艦隊が移動を開始するわけですか。その次からは制限時間内のクリックで任意のタイミングで進撃できる、と」

小西「少なくとも、まだこの1ターン目に敵と遭遇する可能性は【マップ】の性質上あり得ませんね。次のターンで戦闘が起こるかもしれませんが、どうなることやら」

小西「さて、この戦い――――――臆病者が敗北するのは目に見えてわかりますね」

小西「(なぜならば、この戦いの勝利条件は『【戦力ゲージ】が一番多かったものが優勝』なんだからな)」

小西「(確かに、【戦力ゲージ】と直結している【旗艦艦隊】はなるべくなら戦闘に出さないようにしておきたいもの――――――)」

小西「(それがセオリーだが、それよりも重要なのは、――――――【戦力ゲージ】を高く維持すること! 勝利条件に自ら近づいていくこと!)」

小西「(聞けば、マスを【制圧】していく毎に拡がる【制海権】によって【戦力ゲージ】がそれ相応に回復していくのだから、)」

小西「(ここは逸早く【制海権】を奪取して、【戦力ゲージ】の回復によって【旗艦艦隊】によるゲージ減少を差し引きゼロに抑える作戦で行く!)」

小西「(互いに使える戦力が2個艦隊だけである以上は、最悪のパターンである戦力分散による各個撃破を恐れて【連合艦隊】を組んでるんだろう、お前たち?)」

小西「(それでなくとも、1ターンで昼夜が入れ替わる以上は迂闊に《空母機動部隊》を投入できないはずなんだからな!)」

小西「(そう、相手は無難に昼夜問わず戦える《水雷戦隊》あたりを主力にしてきているはず! ――――――そこが俺の勝利の方程式だ!)」

小西「(なぜなら、俺の艦隊には――――――ふふふ)」

小西「そして、逸早く【制海権】を奪取した後は――――――!」


――――――待っているのは【機雷原】なんだからな!


小西「――――――完璧だ」ドヤァ

小西「(…………もちろん、この作戦に穴がないわけではない)」

小西「(【マップ】を見れば分かる通り、それぞれ3方向から敵が直接やってくる経路があるために、2個艦隊だけで【罠】を設置しても完全封鎖とはならない)」

小西「(こればかりは完全に運ゲーとなるわけだが、致し方あるまい。――――――運も実力の内ならば当然 ここは競り勝つ!)」

小西「(序盤のうちは緒戦で負けたっていい。――――――最後に勝てば それでよかろうなのだァァァァッ!)」

小西「(一番怖いのは、敵同士がなし崩し的に結託してこちらに向かってくること――――――数的劣勢に立たされることだ)」

小西「(そう、戦力が同等で手段も平等になっている上で戦局を一変する要素と言ったら、――――――合従連衡の他に存在しない)」

小西「(怖いねぇ。状況を見て、敵・味方を取っ替え引っ替えして、動物と鳥類の間を行き来したコウモリ野郎に成り下がるのか……)」

小西「(特に、【4人対戦】ともなると天下三分の計では計り知れないようなイレギュラーな事態が頻繁に起こり得るからな……)」

小西「(少なくとも、福島提督からのヘイトを稼いでいるからには他からヘイトを稼ぐような出過ぎた真似を慎まなければ…………)」

小西「(しかし、勝利条件は『【戦力ゲージ】がトップであること』だから、他を出し抜くことが出来なければ意味