【艦これ】 響「司令官は私のことが嫌いなのだろうか・・・」 (43)

響「(司令官とケッコンカッコカリをしてから2ヶ月が経過した)」

響「(もとから私は秘書艦だったこともあり、生活は以前と変わらない)」

響「(一緒に語ったり、遊んだり、料理を作ったり)」

響「(お酒を飲んだり、仕事をしたり・・・)」

響「(しかし、今まで一度もセックスやキスをしたことがないのだ)」

響「(司令官は私の手や肩、体にさえ触れることがない)」

響「(一体何故なのか・・・)」



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響「(司令官がリングを私にくれたとき)」

響「(私は喜びとともに、困惑の念も抱いた)」

響「(人に恋をするということがわからなかったためだ)」

響「(私は確かに司令官に好意を抱いていた)」

響「(そして、司令官もまた私と同じ気持ちだったのだと思う)」

響「(だが、好意=好き? わからない)」

響「(好き=恋愛? 恋愛=愛している?)」

響「(果たしてそういう意味になるのだろうか?)」

響「(わからない・・・わからない・・・)」

響「(もしかすれば、本当は司令官は)」

響「(私のことが好きではないのかもしれない)」

響「(私は一体どうすれば良いのだろうか・・・)」

響「(正直、初夜を迎える際もドキドキしていた)」

響「(以前聞いた榛名さんの話によると、大抵の男女は初夜に淫らな行為をするらしい)」

響「(それこそが、互いに愛し合っている証になると静かに教えられた)」

響「(司令官は一体どんな方法で私を愛してくれるのか)」

響「(不安もあったが、それが普通なのだと言われると)」

響「(不安が期待に変わり、夜が待ち遠しかったのだ)」

響「(だが・・・何も起きなかった)」

響「(司令官は私に)」





提督『おやすみ響』

提督『明日からは、夫婦として生活していくことになる』

提督『よろしくな』ニコ





響「(そう言って微笑みかけた後)」

響「(すぐに眠ってしまったのだ)」

響「(榛名さんの言っていたことは信憑性が皆無だった?)」

響「(司令官には性欲がないのか?)」

響「(と言うことは、私を愛していない・・・?)」

響「(あれからずっと、ずっと待ち続けた)」

響「(司令官からの、愛情表現が欲しかった)」

響「(言葉でも、口づけでも、スキンシップでも何でも良い)」

響「(ただただ、待ち続けていた)」


『2ヶ月前  波止場』


響『司令官、愛とか恋とかって・・・なんのことなんだ・・・?』

提督『えっ』

提督『・・・・・・』

響『・・・?』





響「(あのとき、私は愛や恋に関して司令官に質問をした)」

響「(しかし、回答を得ることはできなかった)」

響「(私は不思議に思ったが、司令官に好意を抱かれて悪い気分はしない)」

響「(長らく秘書艦を務めた私は、司令官のことをよく知っている)」

響「(糞真面目で、いつも仏頂面をしていて)」

響「(でも・・・私、そしてみんなのことを大切に思う)」

響「(優秀でいて、そして優しい司令官だ)」

響「(そして私は司令官とケッコンカッコカリをした)」

響「(ケッコン・・・それもカッコカリ)」

響「(カッコカリだからこそ、司令官は遠慮しているのか?)」

響「(それともケッコンカッコカリを利用した戦力の強化が目的だったのか?)」

響「(何故私を? 報酬を考えても、駆逐艦よりも戦艦の方が有利なはずだ)」

響「(司令官は一体何を感じ、そして何を考えているのだろうか?)」

響「(わからない・・・わからない・・・)」

響「(・・・・・・)」

響「(・・・これ以上考えても無駄だ)」

響「(ウーゾでも飲みながら、リラックスしよう・・・)」


『2時間後』


響「う~い ~☀」ヒック

暁「ちょ、ちょっと・・・」

雷「飲み過ぎよ! そんなにフラフラになって!」

電「はわわ! 大丈夫なのですか?」

響「私は平気だよ~? なんて言ったって、『兵器』だから~///」ヨロヨロ

響「あっははははは!! ~☀」バンバン

暁雷電「(ダメだこりゃ・・・)」

響「ちょっと司令官のところに遊びに行ってくるよ~///」フラフラ

暁「あ・・・ちょっと!」

雷「放っておきなさいって、どうせ介護されて寝かされるわ」

電「少し心配なのです・・・」

響「司令官~? はらしょ~///」ガチャ





提督「はぁはぁ・・・!」シコシコ

提督「うっ!」ドピュッ

提督「ふぅ・・・」フキフキ

響「・・・・・・」

提督「・・・ん?」チラ





響「・・・・・・」

提督「・・・・・・」










提督「孕しょー☆」キャピ










カーン     カーン     カーン・・・・・・




提督「先程はふざけてすまなかった」ボロ

提督「あと淫らな行為をしていてすまなかった」

提督「でも浮気はしていない、許してくれ」ペコ

響「・・・・・・」

響「・・・司令官」

響「何故手淫なんかを・・・?」

提督「・・・・・・」

提督「・・・そうだな」

提督「もう、話しておくべきか・・・」

響「・・・?」

提督「あのな、響・・・」





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




提督「俺は確かに響に対して好意を抱いている」

提督「だが、俺がプロポーズした後の響の言葉」





響『司令官、愛とか恋とかって・・・なんのことなんだ・・・?』





提督「俺はこの質問をされた際、とても困惑したんだ」

提督「結局その場で答えることはできなかった」

提督「その後も俺は深く悩まされていたんだ・・・」

響「・・・・・・」

提督「いや、響の所為ではないんだぞ? あくまで俺自身の考え方の問題だ」

提督「実はな、恥ずかしながら、俺自身も恋愛経験がないんだ」

提督「だから、愛というものが一体何なのかが未だに理解できていないんだ」

提督「書物や人から聞いた内容、調べられるものは全て調べたが」

提督「結局愛や恋に関して、わからなかったんだ・・・」

提督「人や動物を好きになったことはある」

提督「だが、それが愛情かどうかはわからない」

提督「つまり、響に対して好意は抱いているが、果たしてそれが愛なのかという疑問を抱え」

提督「そして常に考え続けていたんだ・・・」

響「・・・・・・」

提督「響は体は子供でも、精神は大人だ」

提督「艦娘としての誇りを持った、クールで大人びた娘だと思っている」

提督「夜の・・・その・・・アレのことも知っているとは思う」

提督「榛名が余計なことを教えたようだな」

提督「あの後榛名は金剛によってティータイム1日禁止令が下された」

響「そんな・・・許してあげてよ」

提督「まぁそんなことは良い、それでな・・・」

提督「そうこう考えているうちに、あっと言う間に2ヶ月が経過してしまった」

提督「だが、まだ俺達は肌を触れ合うような行為を一切していない」

提督「響も、そろそろ不審に思っているだろうと考えていたんだ・・・」

響「うん・・・」

提督「このまま自分と一緒にいても、響は幸せになれないのではないか」

提督「早く響の質問に対する答えを見つけ、教えてあげなければと必死になって」

提督「毎日自分で納得のいく答えがないか調べ、考えていた」

響「そう・・・だったんだ・・・」

提督「今まで本当にすまなかった、響・・・」

響「・・・私も」

提督「?」

響「私もずっと考えていたよ」

響「司令官は私のことが好きではないのか・・・」

響「また、司令官はもしかしたら過去に女性絡みのことで何か問題を起こし」

響「トラウマになっているのではないか」

響「実は私といる度に耐えがたい嫌悪感と苦痛を伴っているのではないかと」

響「悩み過ぎて、少し鬱気味になっていたんだ・・・」

提督「ひ、響・・・!」ガタ

響「大丈夫、落ち着いて」

響「椅子に座ってよ、司令官」

響「もう少しお互い、話が必要だ」

提督「あ、あぁ・・・」スッ

響「とりあえず私は司令官の意見を聞きたい」

響「これからの私達についての・・・ね」

提督「・・・わかった」

提督「響・・・残念ながら、俺は恋についても愛についても全く何なのかがわからない」

提督「響に教えることもできないんだ」

提督「セックスに関しても、今はできない」

提督「俺が愛を持って響とセックスをすることができないからだ」

提督「これでは双方ともに愛のない、ただ快楽を求めた低俗な行為になってしまう」

提督「俺は君をそんなことで絶対に傷つけたくないんだ」

響「司令官・・・」

提督「本当にすまない・・・」

提督「・・・もしかしたら俺は、響を愛していないかもしれない」

響「え・・・?」サァー

響「(やっぱり司令官は私のことを・・・)」グス

提督「だが、俺が響のことを自分の命に代えてでも守り抜き、常に一緒にいたいと思っている」

提督「響のことが好きなんだ、それだけはわかってくれ」

響「・・・・・・」

提督「・・・俺にもう少しの時間と、チャンスをくれないか?」

提督「実に自分勝手なことだが、君ともう少し一緒に過ごして」

提督「必ず俺の響に対する愛というものを見つけ出してみせる」

提督「俺は君を絶対に失いたくない、悲しい思いなんてさせたくない」

提督「だからこそ俺と響の納得のいく答え・・・愛を見つけ出して」

提督「そして互いに分かち合おう」

提督「どんな愛でも良い、2人で笑って楽しく過ごせるような、そんな愛を手に入れよう」

響「・・・・・・」

提督「響、君には姉妹艦もいる」

提督「みんなに対する好意に関して少し考えて」

提督「お互いに情報共有をしないか?」

提督「響なら大切な家族、親友と過ごし、俺は大切な部下と過ごし」

提督「きっと何か得られるものがあると思うんだ」

響「うん・・・」

提督「響・・・俺・・・いや、俺達がその答えを見つけられるまで」

提督「ずっと、そばにいてくれるか?」

響「・・・もちろんだよ、司令官」

響「私も司令官と同じ意見だ」

響「私達姉妹を揃え、優秀な指揮の下で活躍させてくれて」

響「艦娘という第二の人生を与えてくれた」

響「私にとって司令官は、掛け替えのない存在なんだ」

響「寧ろ、ずっと私と一緒にいてほしい」

響「この身が朽ち果てる、そのときまで・・・」

提督「・・・ありがとう、響」

提督「やっぱり俺は、優しい君が好きで好きでたまらない」ギュ

響「あ・・・」

響「(あぁ・・・なんだろうか、この感情は)」

響「(司令官に抱きしめられ、司令官に包み込まれている)」

響「(とても良い・・・安らぐ気持ちだ・・・)」

響「(・・・・・・)」





響「(この日、私は初めて司令官にハグをされた)」




ハイライト吸ってきます

響「(その後も日々の生活の中で)」

響「(少しずつ自分達の愛に関して考えて)」

響「(徐々にではあるが、実感していくように感じていた)」





響「はい、司令官」

響「野菜たっぷりのボルシチだよ」スッ

提督「おぉ! 大好物なんだ!」

提督「美味い! 美味いよ響!」パクパク

響「ふふ、良かった」ニコ





提督響「(あぁ・・・幸せだ・・・)」

提督響「(楽しい・・・ずっと傍にいるだけで良い・・・)」

提督響「(果たしてこの感情は)」

提督響「(何なのだろうか・・・?)」










暁「まったく、あの2人は頭が固いと言うか」

暁「真面目過ぎるのよ!」プンスカ

雷「まぁまぁ、今はお互いに少しずつ頑張っているんだから」

雷「雷達は、そっと見守っていましょう?」

雷「たまには手助けもしてあげてさ?」

暁「むぅ・・・わかったわよ」ムス

電「でも、不思議なのです」

電「今のあのお2人は、傍からはどう見ても」










電「『互いに愛し合っている仲の良い夫婦』にしか、見えないのです・・・」










終わり





『読者の皆様へのご報告』


 どうもおばんです、精神科医を致しておりますハイライト提督です。
実は、7月28日から体調不良に悩まされ、他の心療内科に受診したところ、
「混合型双極性障害(躁鬱病)」と診断されてしまいました。
原因は人間関係、職場環境によるストレスによって発症してしまいました。

 何か変だな、とは自分でも気づいてはいたのですが、心身ともに疲れ果て、
とうとう常務のMさんに相談して、特別休暇(1,2か月)を頂く事態に陥ってしまいました。
現在の処方箋として、リーマス錠200×1、デパケン錠200mg×1、ハルシオン0.25mg錠×2を
就寝前に服用して様子を見ています。

 現在は比較的落ち着いています。寝たくも眠たくもないのに、何かボヤッとする感覚は
不快ですが、躁状態の自分に比べれば全然マシです。
私の場合は躁が重篤な混合型のものみたいで、常にイライラしていたり、突然夜の7時25分から
車で家を飛び出して、繁華街を何回も歩き回ったり、1人カラオケをしたり、必要以上に栄養剤を買って
飲み、夜中の3時35分頃家に帰ってきたエピソードもあります。また、気分安定剤は副作用としてふらつきや
眠気があることもあり、母が心配して私の車のキーと免許証を預かっておいたこともあります。
そのときに、私は何故か激昂してしまいました。普通の考え方なら、心配してやってくれたことなんだろうなぁ、
と思うはずなのですがね・・・。 恐らく、私は車がとても好きで、自分の好きなものを奪われた! という
感情が一気に爆発したのだと、今の自分としては分析しています。

 躁状態は全く自分ではコントロールできません。恐怖を抱えながら成す術もなく、身を預けるのです。
とても怖かったです。いつまた突拍子も無い異常行動をとるか、家族に心配をかけさせてしまうか・・・
とても悩んでいました。

 そんな自分をいつも気遣ってくれたのは、家族でした。特に妹は、必死になって私の面倒を見てくれました。
私にとって、家族は掛け替えのない大切な存在です。家族の協力があったからこそ、今の落ち着いた自分が
いるのだと思っております。おじいちゃんは電子レンジを手斧で壊したりと相変わらず元気です。

 皆さん、どうぞいつまでもお元気でいらして下さい。健康は何よりも大切なものです。そして、みなさんが元気で
過ごしていらっしゃることが、皆さんのご家族にとっての何よりの報酬だということを忘れないで下さい。
 SSは自分のペースに合わせて書き続けていこうと思います。正直、私の書くSSは不快なものしかございませんが、
それでも見てくれる方がいらっしゃることに深く、感謝いたします。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。





『まとめサイトの管理人様達へ』


 このレス(>>28)はまとめないよう、お願い致します。




このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月21日 (金) 23:03:49   ID: 7AXDqbat

本当にヤバい人は家族がいてもあなたのようにヤバいと気づく事すらなく、周りを巻き込んだまま生きている。気づけているだけでも大きな一歩、これからも楽しみながら書いて欲しいです。

2 :  SS好きの774さん   2016年02月14日 (日) 14:37:02   ID: 3l6KjfyM

やっぱり家族は大事だな

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