【オリロンパ】安価キャラでコロシアイ特急列車の旅【安価】 (626)

*オリロンパです。

*ダンガンロンパシリーズのネタバレがあります。

*舞台はオリジナル【コロシアイ特急列車】です。

*当然の事ながらオリキャラとなりますのでご注意ください。

先ほどはミスしてしまい申し訳ありません。

改めて才能を決めます。
既に採用
〈監督〉
〈ダンサー〉
〈新聞部〉
〈卓球選手〉
〈読書家〉
〈ベーシスト〉
〈殺人鬼〉


残り七人分埋まるまで(幸運、???を除いた人数)原作の才能以外でお願いします。

なお連投はなし、場合によっては不採用になりますのでご容赦ください。


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〈幸運〉
〈???〉
〈監督〉
〈ダンサー〉
〈新聞部〉
〈卓球選手〉
〈読書家〉
〈ベーシスト〉
〈殺人鬼〉
〈心理カウンセラー〉
〈演劇部〉
〈放送委員〉
〈小説作家〉
〈車掌〉
〈ガンマン〉
〈巫女〉

以上16名。

続いて主人公を決めます。

↓五までで一番多い才能を主人公とします。

殺人鬼主人公ですね。

それでは主人公の名前、性格、性別を決めます。

↓三まで名前とキーワードをお願いします。
名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

・生徒番号No.1…皐月 翼(サツキ ツバサ)
・性別…男
・才能…〈超高校級の殺人鬼(偽)〉
・性格キーワード
〔主人公〕…原則的に被害者にもクロにもならない。
〔冤罪〕…殺人鬼と言われていながら実は人を殺した事がない。
〔蛮勇〕…周囲を全く配慮しない向こう見ずの勇気。
〔高いコミュ力〕…普段のコミュニケーション能力は人より高い。

色んな意味でとんでもない事に。

続いての幸運の名前、性格、性別を決めます。

↓三まで名前とキーワードをお願いします。
名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

ちなみに男女はきっちり半分にしますので、先にどちらかが埋まった場合残りはもう片方の性別になります。

・生徒番号No.2…伊方 五右衛門(イカタ ゴエモン)
・性別…男
・才能…〈超高校級の幸運〉
・性格キーワード
〔歴史マニア〕…歴史に関して詳しい。
〔鬼畜眼鏡〕…人を泣かせる事が好きなとんでもない眼鏡。
〔優しい〕…一応優しさもあります。

優しい鬼畜眼鏡……

続いて???の名前、性格、性別を決めます。

↓三まで名前とキーワードをお願いします。
名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

小堀 萌(こぼり もえ)女
聡明

・生徒番号No.3…陸海 空助(リクカイ クウスケ)
・性別…男
・才能…〈超高校級の???〉
・性格キーワード
〔家庭的〕…家事が得意。炊事、掃除、洗濯、裁縫なんでもござれ。
〔トラウマ持ち〕…過去に何かあったのかトラウマを抱えている。
〔迷推理〕…推理に関しては全く役に立たない。模擬刀の先制攻撃だべ!

続いて監督の名前、性格、性別を決めます。

↓三まで名前とキーワードをお願いします。
名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

天月 連夜(あまつき れんや)男
背が低いのをばかにされたくない

えー、つまり

・生徒番号No.4…安田 順(ヤスダ ジュン)
・性別…男
・才能…〈超高校級の監督〉
・性格キーワード
〔背が低いのを馬鹿にされたくない〕…ちびっ子。本人的には男なのもあって非常に腹立たしいようだ。
〔泣き虫〕…よく泣く。
〔癇癪持ち〕…短気。背をバカにされると泣きながら怒り出す。

こうなりますね。
今更ですがなるべく連続は控えていただけると助かります。

続いてダンサーの名前、性格、性別を決めます。

↓三まで名前とキーワードをお願いします。
名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

さすがにキツいのでちょっとコンマ判定。

意識高いを直後、太鼓持ちを↓二でコンマ高い方を採用。

さらに↓三のキーワードを入れます。

・生徒番号No.5…笹山 ミチル(ササヤマ ―――)
・性別…女
・才能…〈超高校級のダンサー〉
・性格キーワード
〔意識高い〕…自らの命題について強く意識し、行動している。
〔享楽主義〕…自らの快楽の追求が最上命題。
〔氷の女王〕…冷たく、自分の興味外の事柄は切り捨てる傾向にある。

続いての新聞部の名前、性格、性別を決めます。

↓三まで名前とキーワードをお願いします。
名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

調部 保奈美(しらべ ほなみ)女
常に明るいムードメーカー

・生徒番号No.6…墨染 優里(スミゾメ ユウリ)
・性別…女
・才能…〈超高校級の新聞部〉
・性格キーワード
〔誇張〕…調べた内容はとにかく誇張。葉隠の占いは七割当たるなど平気で書く。
〔突撃取材〕…ネタのためならプライバシーなんて知りません。
〔嫌われ者〕…やりすぎて周りからは嫌われている。

続いての卓球選手の名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓1.3.4から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

木元 幸(きもと こう)男
明るいムードメーカー

・生徒番号No.…石原 カイ(イシハラ ――)
・性別…男
・才能…〈超高校級の卓球選手〉
・性格キーワード
〔色情魔〕…性欲が異常なまでに強い。女子に対してはそういう目でしか見えない。
〔フレンドリー〕…親しみやすいが男子限定。
〔天才肌〕…卓球以外にもまるで天才のような雰囲気を漂わせている。

続いて読書家の名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓2.4.6から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

木下真央(きのした まお)女
親切

立木 亜里沙(たちき ありさ)女
高い女子力

マケル・ヤンスキー

共産主義者

ごめんなさい、ちょっと共産主義者は無理なので下の清楚を採用します。

・生徒番号No.8…立木 亜里沙(タチキ アリサ)
・性別…女
・才能…〈超高校級の読書家〉
・性格キーワード
〔高い女子力〕…女子力が高い。お洒落にもきちんと気を遣います。
〔占い好き〕…朝の占いは欠かさずチェックしているほどの占い好き。
〔清楚〕…清らかですっきりしている。謙虚さがますます女子力を高めている。

続いてベーシストの名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓2.3.5から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

なお本日はこれを最後とします。

物見 兎(ものみ うさぎ) 女
先を見越した不思議ちゃん

お調子者の姉貴分は頼りないなww

・生徒番号No.9…平野 夢(ヒラノ ユメ)
・性別…女
・才能…〈超高校級のベーシスト〉
・性格キーワード
〔姉貴分〕…頼りがいのあるみんなのお姉さん。
〔パンク好き〕…パンクロックが大好き。ベーシストを始めたのも憧れから。
〔聡明だけどお調子者〕…物事に対する理解力が高く賢い。しかし言動は軽めなので誤解されたりもしてしまう。

とりあえず残りは明日に行います。


色物多すぎてキャラは濃いけれど書くのは大変そう‥
そろそろ嫌われとかトラウマとか色情魔とか氷の女王とか色物を見てみたいのはわかるけれど(特に後半は演劇部とか巫女とかガンマンとかそれっぽいのあるが)、せめて残りの人間はまともなというかせめて全体的なコミュが成り立ったり常識人にする安価にしないとコミュやまとめるが大変だし、相当な技術を持ってないと話が成立しなさそう

そろそろ残りメンバーについて決めたいと思います。

・残り才能〔男…3、女…4〕
〈心理カウンセラー〉
〈演劇部〉
〈放送委員〉
〈小説作家〉
〈車掌〉
〈ガンマン〉
〈巫女〉

それでは人がいたら開始します。
なお昨日と同じように連続で取るのはご遠慮ください。

心理カウンセラーの名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓2.3.4から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

・生徒番号No.10…神崎 真夏(カンザキ マナツ)
・性別…女
・才能…〈超高校級の心理カウンセラー〉
・性格キーワード
〔毒舌〕…辛辣な物言いをする。ただしそれで空気を悪くさせたりはしないようにしている。
〔明るいムードメーカー〕…周りを明るくする事が得意。
〔聡明〕…カウンセラーだからか理解力が非常に高い。

続いて演劇部の名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓2.4.5から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

日野 花奏(ひの かなで)

弟気質

八鷹 義也(やつたか・よしや)

男性

演劇嫌い

・生徒番号No.11…下田 慧(シモダ ケイ)
・性別…男
・才能…〈超高校級の演劇部〉
・性格キーワード
〔いいやつ〕…紛れもない善人。
〔芸人気質〕…人を笑顔にする行動を進んでやる。
〔心が男性〕…女役が多いため勘違いされやすいが心はしっかり男。

続いて放送委員の名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓1.2.4から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

五箇山 文子(ごかやま ふみこ)女
高体力

瀬川 由来(せがわ ゆら)

弟気質

大葉 数馬(おおば かずま)男
しっかり者の常識人

・生徒番号No.12…美影 団居(ミカゲ マドイ)
・性別…女
・才能…〈超高校級の放送委員〉
・性格キーワード
〔猫口調〕…語尾ににゃあやにゃんとつける。
〔感受性が高い〕…感じ取る能力が強い。しかし環境や人に左右されやすい面も。
〔遅刻魔〕…時間を守る事が出来ない。彼女と待ち合わせしたいなら一時間前の時間を伝えよう。

続いて小説作家の名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓2.5.6から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

八尾 保(やお たもつ)

クールで真面目

大葉 数馬(おおば かずま)男
しっかり者の常識人

本間 あかり(ほんま)女
本の虫

・生徒番号No.…物述 かぐら(モノノベ ―――)
・性別…女
・才能…〈超高校級の小説作家〉
・性格キーワード
〔クールで真面目〕…感情を高ぶらせたりせず、誠実に生きている。
〔好きあらば自己アピール〕…自分を好きでいてくれる人にはついつい自己アピールしてしまう。
〔常識人〕…それでも常識はしっかり兼ね備えています。

続いて車掌の名前、性格、性別を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓1.3.5から採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

そんないい流れなんて最初からあまりないでしょう?
個性の一つと捉えよう

下1.3.5なら>>161になるんじゃないの?

>>175

だから残りは男性になるでしょ

安価下

まぁ女子の家系に男子生まれちゃったからとかあるしさ

・生徒番号No.14…岩崎 和音(イワサキ カズネ)
・性別…女
・才能…〈超高校級の車掌〉
・性格キーワード
〔責任感が強い〕…車掌という職務上責任感がとても強い。
〔ドジッ子〕…何らかのドジをやらかしてしまう。本人に悪意は全くない。
〔マニュアル至上主義〕…予定外の行動だとドジなのでマニュアルを至上としている。

残り二人は男に決定しました。

続いてガンマンの名前、性格を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓3.4.5を採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

・生徒番号No.15…クロード・イーストウッド
・性別…男
・才能…〈超高校級のガンマン〉
・性格キーワード
〔後ろに立つな〕…後ろに立たれる事を極端に嫌う。
〔不撓不屈〕…どんな困難にも挫けない意志の強さ
〔トリガーハッピー〕…引き金を引く事に至上の喜びを感じる。

最後に巫女の名前、性格を決めます。

名前とキーワードをお願いします。

↓3までを採用。

名前、性別は一番高いコンマを採用。
ただし場合によっては不採用になる可能性があります。

四季咲 一葉(しきざき かずは)
世間知らず

入間 夏樹(いるま・なつき)

男性

正義の心(偽)

長瀬 侑(ながせ あつむ)
強くて格好いい男に憧れる(ホモではない)

・生徒番号No.16…霧ヶ島 司(キリガシマ ツカサ)
・性別…男
・才能…〈超高校級の巫女〉
・性格キーワード
〔男の娘〕…男でありながら巫女の格好をしている。
〔田舎者〕…山奥の村出身。世間知らずもあって知らない事が多い。
〔世間知らず〕…神社で過ごしてきたため世間を知らない。
〔布教癖〕…神道の話をして信仰してもらおうとしてしまう。


以上16名となります。

〔乗客名簿〕

〔男子〕

・皐月 翼(サツキ ツバサ)
・才能…〈超高校級の殺人鬼(偽)〉
・性格キーワード
〔主人公〕…原則的に被害者にもクロにもならない。
〔冤罪〕…殺人鬼と言われていながら実は人を殺した事がない。
〔蛮勇〕…周囲を全く配慮しない向こう見ずの勇気。
〔高いコミュ力〕…普段のコミュニケーション能力は人より高い。

・伊方 五右衛門(イカタ ゴエモン)
・才能…〈超高校級の幸運〉
・性格キーワード
〔歴史マニア〕…歴史に関して詳しい。
〔鬼畜眼鏡〕…人を泣かせる事が好きなとんでもない眼鏡。
〔優しい〕…一応優しさもあります。

・陸海 空助(リクカイ クウスケ)
・才能…〈超高校級の???〉
・性格キーワード
〔家庭的〕…家事が得意。炊事、掃除、洗濯、裁縫なんでもござれ。
〔トラウマ持ち〕…過去に何かあったのかトラウマを抱えている。
〔迷推理〕…推理に関しては全く役に立たない。模擬刀の先制攻撃だべ!

・安田 順(ヤスダ ジュン)
・才能…〈超高校級の監督〉
・性格キーワード
〔背が低いのを馬鹿にされたくない〕…ちびっ子。本人的には男なのもあって非常に腹立たしいようだ。
〔泣き虫〕…よく泣く。
〔癇癪持ち〕…短気。背をバカにされると泣きながら怒り出す。

・石原 カイ(イシハラ ――)
・才能…〈超高校級の卓球選手〉
・性格キーワード
〔色情魔〕…性欲が異常なまでに強い。女子に対してはそういう目でしか見えない。
〔フレンドリー〕…親しみやすいが男子限定。
〔天才肌〕…卓球以外にもまるで天才のような雰囲気を漂わせている。

・下田 慧(シモダ ケイ)
・性別…男
・才能…〈超高校級の演劇部〉
・性格キーワード
〔いいやつ〕…紛れもない善人。
〔芸人気質〕…人を笑顔にする行動を進んでやる。
〔心が男性〕…女役が多いため勘違いされやすいが心はしっかり男。

・クロード・イーストウッド
・性別…男
・才能…〈超高校級のガンマン〉
・性格キーワード
〔後ろに立つな〕…後ろに立たれる事を極端に嫌う。
〔不撓不屈〕…どんな困難にも挫けない意志の強さ
〔トリガーハッピー〕…引き金を引く事に至上の喜びを感じる。

・霧ヶ島 司(キリガシマ ツカサ)
・性別…男
・才能…〈超高校級の巫女〉
・性格キーワード
〔男の娘〕…男でありながら巫女の格好をしている。
〔田舎者〕…山奥の村出身。世間知らずもあって知らない事が多い。
〔世間知らず〕…神社で過ごしてきたため世間を知らない。
〔布教癖〕…神道の話をして信仰してもらおうとしてしまう。

〔女子〕

・笹山 ミチル(ササヤマ ―――)
・才能…〈超高校級のダンサー〉
・性格キーワード
〔意識高い〕…自らの命題について強く意識し、行動している。
〔享楽主義〕…自らの快楽の追求が最上命題。
〔氷の女王〕…冷たく、自分の興味外の事柄は切り捨てる傾向にある。

・墨染 優里(スミゾメ ユウリ)
・才能…〈超高校級の新聞部〉
・性格キーワード
〔誇張〕…調べた内容はとにかく誇張。葉隠の占いは七割当たるなど平気で書く。
〔突撃取材〕…ネタのためならプライバシーなんて知りません。
〔嫌われ者〕…やりすぎて周りからは嫌われている。

・立木 亜里沙(タチキ アリサ)
・才能…〈超高校級の読書家〉
・性格キーワード
〔高い女子力〕…女子力が高い。お洒落にもきちんと気を遣います。
〔占い好き〕…朝の占いは欠かさずチェックしているほどの占い好き。
〔清楚〕…清らかですっきりしている。謙虚さがますます女子力を高めている。

・平野 夢(ヒラノ ユメ)
・才能…〈超高校級のベーシスト〉
・性格キーワード
〔姉貴分〕…頼りがいのあるみんなのお姉さん。
〔パンク好き〕…パンクロックが大好き。ベーシストを始めたのも憧れから。
〔聡明だけどお調子者〕…物事に対する理解力が高く賢い。しかし言動は軽めなので誤解されたりもしてしまう。

・神崎 真夏(カンザキ マナツ)
・才能…〈超高校級の心理カウンセラー〉
・性格キーワード
〔毒舌〕…辛辣な物言いをする。ただしそれで空気を悪くさせたりはしないようにしている。
〔明るいムードメーカー〕…周りを明るくする事が得意。
〔聡明〕…カウンセラーだからか理解力が非常に高い。

・美影 団居(ミカゲ マドイ)
・才能…〈超高校級の放送委員〉
・性格キーワード
〔猫口調〕…語尾ににゃあやにゃんとつける。
〔感受性が高い〕…感じ取る能力が強い。しかし環境や人に左右されやすい面も。
〔遅刻魔〕…時間を守る事が出来ない。彼女と待ち合わせしたいなら一時間前の時間を伝えよう。

・物述 かぐら(モノノベ ―――)
・才能…〈超高校級の小説作家〉
・性格キーワード
〔クールで真面目〕…感情を高ぶらせたりせず、誠実に生きている。
〔好きあらば自己アピール〕…自分を好きでいてくれる人にはついつい自己アピールしてしまう。
〔常識人〕…それでも常識はしっかり兼ね備えています。

・岩崎 和音(イワサキ カズネ)
・才能…〈超高校級の車掌〉
・性格キーワード
〔責任感が強い〕…車掌という職務上責任感がとても強い。
〔ドジッ子〕…何らかのドジをやらかしてしまう。本人に悪意は全くない。
〔マニュアル至上主義〕…予定外の行動だとドジなのでマニュアルを至上としている。

とりあえず揃ったのでそれぞれの立ち位置を考えます。

なお被害者とクロはほぼこちらであらかじめ決めていきます。
安価によってはもしかしたら変わるかも、しれません。

23:00からプロローグを始める予定です。

キャラ安価、ありがとうございました。

何人犠牲になっても団結しなさそう



……人生ってやつはなかなかどうして不思議なものだと思う。

少なくとも俺、皐月翼にとってみれば今のこの状況は信じがたい物だった。

「希望ヶ峰学園……」

目の前に佇む巨大な、本当に学園なのか疑わしい建物。

【私立希望ヶ峰学園】

世界中から選りすぐりの高校生達を集めた学園だ。

集めるって言うのはその名の通りスカウトするって事。

要するにこの学園、スカウトされないと入学すら出来ない。

スカウト基準は【超高校級】の才能がある現役高校生。

まあ才能がなくても特別選考の【超高校級の幸運】で選ばれる可能性もあるんだけど。

とにかく今日から俺もここの一員、らしい。

「……」

ちなみに俺は才能があるわけじゃない。

人より少し友達が多い……ただそれだけ。

かと言って【超高校級の幸運】ってわけでもない……というかあんなエリート枠なんてこっちから辞退したいくらいだ。

「……はあ」

そんな俺がスカウトされた理由……それは。






【皐月翼様。
あなたを希望ヶ峰学園第100期生・超高校級の殺人鬼としてスカウトします】

……とんでもない勘違いだった。




一応言っておくけど、俺は誰一人殺した事なんてない。

ただ……友達が不良グループにさらわれて。

俺はそれを助けるために不良グループの所に乗り込んで。

そしたら……友達も不良グループも全員死んでた。

うん、何言ってんだとは思う。

だけどそれが現実なんだからしょうがない。

だけどなぜだか俺が犯人にされて警察に捕まって……あっという間に俺は30人を殺した凶悪犯。

……友達、親、誰一人俺を信じてくれなかった。

俺は人殺しじゃないのに。

冤罪だったのに。

なんかもうどうでもよくなった所で……俺は希望ヶ峰学園にスカウトされたんだ。

皮肉にも殺人鬼としてスカウトされた事で、ほぼ確実だった死刑を免れたって事。

「……」

どの道、さ。

このままならどこに行ったって俺を信用してくれる人なんていない。

だけど、変人が多いらしい希望ヶ峰学園なら……もしかしたらって。

だから俺はここに来た。

誰でもいい……俺を信用してくれる人を探しに。

「行く、か」

希望ヶ峰学園。

学校で習った【あの事件】で滅んで、復活した学園。

俺はその時産まれてなかったから知らないけど……その事件のあった時代はとても絶望的な時代だったって聞く。

【人類史上最大最悪の絶望的事件】

だけどそれは過去の話だ。

今はもうそんな面影はない。

そんな学園ならきっと、俺も……

「……よし」

俺は学園に向かって歩を進める。

それは希望を探す一歩。

そして……

「あ、れ……なんか景色が……」

絶望へと進む、一歩だった。







【プロローグ】


【絶望列車出発進行!】






導入まででここまで。

次回メンバー達との自己紹介です。

冤罪殺人鬼皐月翼クンの物語はこれから始まります。

それと後で身長と胸囲辺りを書いておきます。

それではありがとうございました。

【ディスペアー・エクスプレス二号車サロン】

皐月「…………」

ユサユサ

皐月「……んっ?」

あ、れ?

ここどこだ……俺は確か希望ヶ峰学園に来てたはず……

そういえば今、誰かが……

〔皐月クンを起こしてくれたのは?〕

>>200-203から一人選んでください。

↓1

「……やっと起きたわね」

皐月「えっと、君は……」

「それじゃあね」

皐月「えっ、ちょっと待ってくれよ!?」

「何?私興味がない事に割く時間はないんだけど」

皐月「興味がないって……名前くらい聞かせてくれてもバチは当たらないだろ?」

「……はあ」

笹山「笹山ミチル。ダンサーよ」


〔笹山ミチル〕

〔超高校級のダンサー〕


皐月「笹山ミチルってあの海外で絶賛されてるっていう……」

その踊りは華麗にして妖艶。
彼女のダンスは見てる者全てを魅了する……

ってテレビでやってたな。

笹山「もういいわね」

皐月「あっ、いや……」

それにしても、スタイルいいな……

笹山「ちょっと……」

顔もちょっと冷たい感じはあるけど、美人だし……

笹山「…………」

皐月「……」ジー

笹山「……………………ちょっと」

皐月「はっ!?」

しまった、初対面の女の子をジロジロと見るなんて変態じゃないか!?

皐月「あ、あのごめ」

笹山「……いい、いいわ」

皐月「……えっ」

笹山「探索なんて興味がないから残ったけれど、正解だった……」

笹山「こんなにも熱烈な視線を浴びるなんて、久しぶり……」

笹山「ああ、身体が火照ってきた……!」

……えっ、何だこの展開。

そういえばネットで、笹山ミチルはとんでもない享楽主義者だって聞いたような。

確か視線に異常なまでに興奮と快楽を覚えて、それを追求するためにダンサーになったとか、なんとか……

……本当、だったんだな。

笹山「……あなた、なかなかやるわね。毎日一時間あの視線を私に浴びせるなら付き人にしてあげてもいいわ」

皐月「え、遠慮しておく……」

笹山「……そう。なら名前を聞いておくわ」

皐月「えっと、俺は皐月翼っていうんだ」

笹山「皐月翼ね……興味がある内は覚えておいてあげる」

皐月「あ、あはは……ところで、さ」

笹山「何?」

皐月「ここどこなんだ?希望ヶ峰学園の中って感じは……しないんだけど」

笹山「さあ?興味がないから知らないわね」

皐月「……」

笹山さんって、興味がない事にはとことん無関心みたいだな。

皐月「そういえばさっき探索って言ってたけど……他にも誰かいるのか?」

笹山「いるわね。名前は忘れたけれど後14人ほど」

皐月「14人も……」

笹山「そろそろ戻ってくるかもしれないわね。私興味がないから代わりに聞いておいて」

皐月「えっ、ちょっ」

笹山さんはソファーに座ると目を閉じてしまった……

皐月「……結局ここはどこなんだ?」

周りの様子を見る……まるで前にテレビで見た豪華列車のサロンって感じだ。

じゃあここって電車の中?

……なんで俺、そんな所にいるんだ?

「おっ、どうやら目が覚めたみたいだね」

俺が困惑していると扉がガラッと開き、人がたくさん入ってきた。

男子が五人、女子が九人……か。

「大丈夫?どこか体調悪いところとかはない?」

皐月「だ、大丈夫、ありがとう」

「おや、笹山さんは?」

「寝てるにゃあ……」

「全くしかたないなぁ、氷の女王は……」

「あの……とにかく皆さん彼と自己紹介をしてはどうでしょうか?」

「またすんのかよ……めんどくせえ」

「でもその方がいい……現在の人物把握も大事」

皐月「……」

自己紹介する事になったみたいだ……

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…子供もいるんだな……
4…うわっ、カメラ!?
5…前屈みだけど調子でも悪いのか?
6…自己紹介しようって言ってた子が来た
7…あっ、さっき心配してくれた人だ
8…笑顔のあの子に話しかけてみよう
9…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
10…ね、猫耳かあれ?
11…物静かな雰囲気の子がいるな
12…車掌に事情を聞いてみよう
13…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
14…あれ、巫女さんだよな……

↓1

皐月「あの……」

「あっ、私と自己紹介かな?」

神崎「神崎真夏だよ、よろしく」


〔神崎真夏〕

〔超高校級の心理カウンセラー〕


神崎「一応カウンセラーなんてやってるから、何かあったらいつでも相談していいよ!」

皐月「あ、ありがとう」

神崎「最も……」

神崎「君のした事がなくなるわけじゃないけどね、皐月翼君?」

皐月「……!」

神崎「あれ、どうしたの?名前が知られててビックリした?」

神崎「君は今有名人だからおかしくないと思うけど」

神崎「……もちろん悪い意味で」

皐月「…………」

神崎「人は見かけによらないって、本当に正しい言葉だね」

神崎「君、殺人鬼に見えないもん」

神崎「……おっと、いけないいけない。自己紹介の途中だったんだ」

神崎「それじゃあね皐月翼君」

皐月「…………」

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…子供もいるんだな……
4…うわっ、カメラ!?
5…前屈みだけど調子でも悪いのか?
6…自己紹介しようって言ってた子が来た
7…あっ、さっき心配してくれた人だ
8…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
9…ね、猫耳かあれ?
10…物静かな雰囲気の子がいるな
11…車掌に事情を聞いてみよう
12…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
13…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「うっ、ぐすっ、うううっ……!」

皐月「だ、大丈夫か?ほら、ハンカチ……」

「うるさぁい!!泣いてなんかいない!!」

安田「この安田順様が泣くわけないだろぉ!!」


〔安田順〕

〔超高校級の監督〕


安田「なんだよ、なんなんだよぉ!!うわあああああんっ!!」

安田順って、確か……

監督業をやらせたら右に出る者はいないって言われてる超高校級の監督、だったよな。

スポーツチームの監督、映画やドラマの監督……普通なら両立なんて無理だろう事も出来てしまう天才監督……

……って、高校生だったのか!?

危ない危ない、完全に小学生だと思ってた……

安田「……おい、お前」

皐月「えっ」

安田「名前はどうしたんだよ。まさかボクには言う必要がないって言うのか!?」

安田「僕を子供だと思ってるな!?そうなんだろう!!」

皐月「い、いや、そんな……」

安田「うわあああああんっ!なんなんだよぉ、どいつもこいつも馬鹿にしてさぁ!」

皐月「ち、違うって!俺は皐月翼!ほら、名前言ったぞ安田!」

安田「……ぐすっ、さっさとそうしろよ」

な、殴りた……いや、我慢我慢……!

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…うわっ、カメラ!?
4…前屈みだけど調子でも悪いのか?
5…自己紹介しようって言ってた子が来た
6…あっ、さっき心配してくれた人だ
7…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
8…ね、猫耳かあれ?
9…物静かな雰囲気の子がいるな
10…車掌に事情を聞いてみよう
11…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
12…あれ、巫女さんだよな……

↓1

皐月「あの、車掌さん?」

「えっ、あっ、はい!」

皐月「聞きたい事もあるけど、とりあえず自己紹介いいかな」

「は、はい!」

皐月「俺は皐月翼って言うんだ、よろしく」

岩崎「じ、自分は岩崎和音!車掌、やってますです!」


〔岩崎和音〕

〔超高校級の車掌〕


岩崎和音って確か、現役高校生で新幹線の車掌をしてる〔超高校級の車掌〕だったよな……

彼女が車掌をすると乗客が増えるわ、事故やトラブルは全くないわで鉄道会社からは救世主みたいな扱いらしい。

しかも運転だって出来るとか……まさに超高校級だな。

皐月「それで、ここってもしかして……」

岩崎「列車だと、思います」

皐月「思いますって、岩崎さんが車掌じゃ……」

岩崎「ち、違います!自分は乗客のみなさまの知らない間に列車に乗せるような事はしません!」

岩崎「自分も戸惑ってるんです……こんな事になって」

どうやら、岩崎さんも知らない間に乗せられたみたいだな……

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…うわっ、カメラ!?
4…前屈みだけど調子でも悪いのか?
5…自己紹介しようって言ってた子が来た
6…あっ、さっき心配してくれた人だ
7…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
8…ね、猫耳かあれ?
9…物静かな雰囲気の子がいるな
10…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
11…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「ぐっ、ぐぉぉ……」

皐月「だ、大丈夫か!?」

「大丈夫だぁ……ただ、少し……」

皐月「少し?」

「おなごの香りに反応しただけだ……!」

皐月「……は?」

「ふっ、ふふっ、さすがだ希望ヶ峰学園……鍛錬したこの吾ですら反応するおなご揃いとは!」

石原「しかし負けぬ!この石原カイはこのような……このような誘惑には屈さぬぞぉぉぉぉぉぉ!」


〔石原カイ〕

〔超高校級の卓球選手〕


石原カイ……卓球で相手に全くポイントを許さずに全国を連覇した〔超高校級の卓球選手〕。

他にも色々優れてるって噂の天才アスリートだって聞いたけど……

石原「うむっ!少しは落ち着いたようだ……世話をかけたな!」

石原「お主の名はなんと言うのだ?」

皐月「皐月翼って言うんだ。よろしく石原」

石原「皐月殿か!うむっ、よろしく頼むぞ!」

フレンドリーだし、仲良くなれそうだな!

石原「ぐぉぉ……!」

……多分。

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…うわっ、カメラ!?
4…自己紹介しようって言ってた子が来た
5…あっ、さっき心配してくれた人だ
6…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
7…ね、猫耳かあれ?
8…物静かな雰囲気の子がいるな
9…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
10…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「にゃあ?」

皐月「……」

ね、猫耳?しかも動いてる……

皐月「じ、自己紹介いいかな?」

「いいにゃあ」

美影「ミーちゃんは、美影団居って言うんだにゃん♪」


〔美影団居〕

〔超高校級の放送委員〕

皐月「俺は皐月翼。よろしく美影さん」

美影「はーい♪よろしくにゃん翼ちゃん♪」

皐月「つ、翼ちゃん……ところでその猫耳って……」

美影「ミーちゃんは猫ちゃんの化身だから♪耳も当然猫ちゃんの耳だにゃあ♪」

皐月「……」

……ああ、そういうキャラなのか。

美影団居さん……不良校を放送だけで全国屈指の優秀校にした〔超高校級の放送委員〕。

まさかこんな子だったなんて……

美影「にゃ?どうしたにゃ、翼ちゃん?」

皐月「い、いや、なんでもないよ」

個性的だな……さすが希望ヶ峰学園。

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…うわっ、カメラ!?
4…自己紹介しようって言ってた子が来た
5…あっ、さっき心配してくれた人だ
6…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
7…物静かな雰囲気の子がいるな
8…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
9…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「体調は悪くないみたいで良かった良かった」

皐月「いや、本当にさっきはありがとう」

冤罪かけられてから、あんな風に心配してくれた人いなかったからなぁ……

「ハハッ、そんなにお礼言われたら気恥ずかしいっしょ……っと自己紹介だったね」

「あたしは平野夢!フリーのベーシストやってんで、よろしくー!」


〔平野夢〕

〔超高校級のベーシスト〕


皐月「皐月翼です。よろしく平野さん」

平野「かったいなー、もっと気楽でいいよ翼!」

平野夢さん、色んなグループでベースを弾いてる〔超高校級のベーシスト〕。

彼女の演奏は一人だけでも凄いけど、彼女はグループで一緒にやるのが好きだからって基本的に一人で演奏はしないらしい。

面倒見がいいから慕ってるミュージシャンも多いって聞いたな。

平野「んー、よし決めた!」

皐月「えっ?」

平野「翼、あたしの事は夢って呼んでくれていいから!」

皐月「えぇっ!?」

平野「だからさ」

平野「そんな辛そうな顔するぐらいなら甘えてきなよ?」

皐月「……!」

平野「まっ、そういう事だから!」

皐月「……ありがとう、ございますっ」

平野「だから気恥ずかしいってばー!」

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…うわっ、カメラ!?
4…自己紹介しようって言ってた子が来た
5…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
6…物静かな雰囲気の子がいるな
7…なんか物々しい雰囲気の外国人がいる
8…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「……動くんじゃねえ」

皐月「えっ」

「いいか、言っておく」

クロード「オレはクロード・イーストウッドだ」

クロード「そして背後に立ったら死ぬと思いな」


〔クロード・イーストウッド〕

〔超高校級のガンマン〕


クロード・イーストウッド……銃を使わせたら世界一と言われてる〔超高校級のガンマン〕。

射撃に関しては普通の射撃から狙撃まで何でもござれ……大統領暗殺を企んだ狙撃手の腕を撃ち抜いた事もあるらしい。

皐月「俺は皐月翼。よろしくイーストウッド」

クロード「ふん、クロードでいい。長くてイライラすんだよその名前」

皐月「わ、わかったよ」

クロード「しっかしなんなんだ、この状況は?」

クロード「オレが気付かない間にこんな場所に連れてこられたとかよ……ありえねえ」

確かにおかしいよな……超高校級のガンマンが知らない間に列車にだなんて。

クロード「……キナ臭え」

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…うわっ、カメラ!?
4…自己紹介しようって言ってた子が来た
5…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
6…物静かな雰囲気の子がいるな
7…あれ、巫女さんだよな……

↓1

パシャッ!

皐月「っ!?」

「うん、なかなかいい写真が撮れましたね」

墨染「あっ、墨染優里です」


〔墨染優里〕

〔超高校級の新聞部〕


墨染優里さん……高校生でありながら数々のスクープを報道してきた〔超高校級の新聞部〕。

政財界も弱みを握られて彼女には手出し出来ないらしい。

皐月「あっ、俺は……」

墨染「いらないです。知ってるんで」

墨染「皐月翼。サラリーマンの父親と専業主婦の母親の間に産まれた17歳」

墨染「好きなものは鮭のおにぎり。嫌いなものはイクラ」

墨染「特技は特になし、趣味は友達とする事なら何でも趣味にする」

墨染「そして」

墨染「30人を残虐な方法で皆殺しにした凶悪殺人鬼ですよね♪」

皐月「っ……」

墨染「いやー、ありがとうございます。リアルの写真が欲しかったんですよ」

墨染「報道するには顔写真もしっかりないといけませんから」

皐月「報、道……?」

墨染「ここから帰ったらあなたの実名、顔写真、家族構成から好きな人まで記事にするつもりなので♪」

皐月「なに、言って……」

墨染「あっ、安心してください!先人達にインパクトで負けないように殺害人数は増やしておきますから!」

墨染「だから今度どんな風に殺したか一人ずつ取材しますね♪」

皐月「ふざ、けっ……」

墨染「ハイハイ、図星を突かれて殺人鬼逆ギレと。ふふん、ネタには困りませんね♪」

皐月「…………」

なんなんだよ、こいつ……

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…自己紹介しようって言ってた子が来た
4…最初に声をかけてきた人が近寄ってきたぞ
5…物静かな雰囲気の子がいるな
6…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「自己紹介いいかな?」

皐月「あっ、いいよ。俺は皐月翼、君は確か……」

「ぼくは下田慧。舞台をやってるんだ」


〔下田慧〕

〔超高校級の演劇部〕


下田慧……さっきは間違えたけど確か……

皐月「男、だったよな……あっ、ごめん!」

下田「あはは、いいよいいよ。舞台でも女性役多いからよく間違われるしね」

下田慧……プロにも匹敵、もしかしたらそれ以上の演技をする〔超高校級の演劇部〕。

中性的な容姿と華奢な身体で女性役も軽々こなしてしまう……一回だけ舞台を見た時やってた男性役も凄かったけどな。

下田「いや、でも良かった」

皐月「何が?」

下田「目を覚ましてだよ。あのまま目を覚まさなかったらどうしようかと思ってたからね」

皐月「心配かけたみたいだな……」

下田「目を覚ましたんだから問題ないよ。とにかくよろしくね皐月君」

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…自己紹介しようって言ってた子が来た
4…物静かな雰囲気の子がいるな
5…あれ、巫女さんだよな……

↓1

「……」キョロキョロ

巫女さんが辺りを見回して困ってる……とりあえず声をかけてみようか。

皐月「あの、大丈夫?」

「あっ、はい……ありがとうございます」

皐月「俺は皐月翼。君は?」

霧ヶ島「霧ヶ島司と申します……よろしくお願いいたします皐月様」


〔霧ヶ島司〕

〔超高校級の巫女〕


皐月「えっと、見た限りだと巫女さん……なのかな?」

霧ヶ島「はい。巫女としてお仕えしています」

霧ヶ島「ちなみにわたしがお仕えしている神は村に繁栄をもたらした……」

皐月「き、霧ヶ島さん?」

霧ヶ島「あっ、すみません。わたしつい神の良さを知っていただこうとしてしまいまして……」

皐月「ま、まあ、今度聞くからさ」

霧ヶ島「はい!その時はよろしくお願いいたしますね!」

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…自己紹介しようって言ってた子が来た
4…物静かな雰囲気の子がいるな

↓1

「……」

皐月「俺は皐月翼。君は?」

物述「物述かぐら……しがない小説家」


〔物述かぐら〕

〔超高校級の小説作家〕


物述かぐらさん……書く本が必ずベストセラーになってる〔超高校級の小説作家〕。

デビュー作【希望の花束】は今でもランキングに載るほどの大ベストセラーだ。


物述「まるで小説……」

皐月「今の状況がって事?」

物述「そう、そしてだいたいこの後起きる展開は……」

物述「杞憂で済めばいいんだけど……」

……杞憂?


1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?
3…自己紹介しようって言ってた子が来た

↓1

「こんにちは、自己紹介いいですか?」

皐月「もちろん。俺は皐月翼」

立木「立木亜里沙です、よろしくお願いしますね」


〔立木亜里沙〕

〔超高校級の読書家〕


立木「ふふっ……」

皐月「どうしたの?」

立木「いえ、良かったなって」

立木「皆さん、個性的で……少し圧倒されちゃって。普通にお話出来る人がいないかなって思ってたんです」

立木「皐月君なら普通に本のお話が出来そうで……そういう人がいてくれたのが嬉しかったんです」

皐月「あはは、ありがとう」

立木「仲良くしてくださいね皐月君」

皐月「こちらこそ、立木さん」

1…眼鏡をかけた奴がジロジロ見てくる……
2…頭抱えてる奴がいるけど大丈夫なのか?

↓1

「……遅い」

皐月「ご、ごめん」

……ってなんで謝ってるんだ俺は。

「まあいい、この程度で怒るほど俺の器は小さくない」

伊方「伊方五右衛門……〔超高校級の希望〕に近い男だ」


〔伊方五右衛門〕

〔超高校級の幸運〕


皐月「俺は皐月翼。よろしくな伊方」

伊方「くくっ、お前は運がいいぞ皐月。〔超高校級の希望〕たるこの俺がいるんだからな」

皐月「……さっきから何の話だ?」

伊方「俺は〔超高校級の幸運〕。そう言えばわかるか?」

超高校級の幸運……!

【人類史上最大最悪の絶望的事件】の首謀者を打ち倒した功績から、今の希望ヶ峰学園にとって最高の栄誉とされている才能。

伊方は誰もが憧れるあの〔超高校級の幸運〕なのか?

伊方「くっくっくっ、舞台は整ったらしい……」

伊方「楽しみだ……この俺が〔超高校級の希望〕になる瞬間がな」

「うっ、ぐううっ……!」

皐月「だ、大丈夫……じゃないよなこれ!?」

「あ、頭が痛い……さっき壁に打ち付けすぎたぁ……」

皐月「な、なんでそんな事を!?」

「だ、だってそうすれば思い出せるかなって思ったんだよぉ……」

陸海「僕の、記憶ぅ……」


〔陸海空助〕

〔超高校級の???〕


皐月「記憶って……」

陸海「思い出せないんだよぉ、陸海空助って名前以外……」

陸海「希望ヶ峰学園にスカウト、されたはずなんだけどさぁ……ううっ」

記憶喪失……大変、なんだな。

皐月「えっと陸海だったよな。俺は皐月翼、困ってる事あったら手伝うから」

陸海「ありがとうよぉ、皐月っち……」

何が出来るかまではわからないけど、ほっとけないもんな……

自己紹介終了で今日はここまで。

次回あのクマが出る予定です。

それではまた明日。

身長胸囲

〔男子〕

・皐月翼
身長…177cm
胸囲…85cm

・伊方五右衛門
身長…184cm
胸囲…87cm

・陸海空助
身長…181cm
胸囲…84cm

・安田順
身長…130cm
胸囲…62cm

・石原カイ
身長…192cm
胸囲…94cm

・下田慧
身長…165cm
胸囲…79cm

・クロード・イーストウッド
身長…198cm
胸囲…91cm

・霧ヶ島司
身長…162cm
胸囲…77cm

〔女子〕

・笹本ミチル
身長…170cm
胸囲…88cm

・墨染優里
身長…160cm
胸囲…80cm

・立木亜里沙
身長…162cm
胸囲…83cm

・平野夢
身長…172cm
胸囲…91cm

・神崎真夏
身長…155cm
胸囲…74cm

・美影団居
身長…156cm
胸囲…86cm

・物述かぐら
身長…165cm
胸囲…78cm

・岩崎和音
身長…168cm
胸囲…83cm

こういうイメージでいきたいと思います。

開始します。

笹本「……んっ、話は終わった?」

下田「今皐月君がみんなとの自己紹介を終わらせたところだよ笹本さん」

笹本「……」

下田「笹本さん?」

笹本「あなた誰?」

下田「し、下田慧だよ……さっき自己紹介したじゃないか」

笹本「興味ないから覚えてなかったわ」

下田「……あ、あはは」

下田、見えてわかるぐらい落ち込んでるな……

神崎「とりあえず探索結果でも報告しあう?」

平野「その前に。あたし、みんなにちょっと聞きたい事があるんだよねー」

クロード「なんだよ」

平野「ここにいるみんなってさー、もしかして希望ヶ峰学園第100期生としてスカウトされた感じ?」

立木「は、はい。私は〔超高校級の読書家〕としてスカウトされました」

美影「ミーちゃんも〔超高校級の放送委員〕でスカウトされたにゃ♪」

やっぱりそうなのか……通りでネットでよく見る名前ばっかりだと思ったんだ。

陸海「た、多分そうかなぁ……覚えてないけど……」

つまりこの人達が……俺の、クラスメート。

墨染「なるほどなるほど。つまりボク達はクラスメートでなぜかこうして集められたと」

物述「……最悪の展開」

霧ヶ島「えっ?学友の皆様と一緒である事がなぜ悪なのですか?」

伊方「霧ヶ島、お前は山奥の村で生きてきたから知らないだろうが昔同じような状況があったんだよ」

霧ヶ島「あう、世間知らずですみません……」

岩崎「き、霧ヶ島さん、伊方さんも怒っているわけではないのですから泣かないでください!」

伊方「怒っているが?」

霧ヶ島「ふぇぇ!?」

岩崎「い、伊方さん!」

伊方「ふん、冗談だ……とにかく昔にもこうして希望ヶ峰学園のクラスが集められた事があった」

立木「もしかして、それって……」

伊方「【コロシアイ学園生活】。今も公表こそされてはいないが、映像に残されている絶望的な惨劇の話だ」

皐月「【コロシアイ学園生活】……」

【人類史上最大最悪の絶望的事件】……その象徴として有名なのが【コロシアイ学園生活】と呼ばれる惨劇だ。

希望ヶ峰学園のクラスメート達が【超高校級の絶望】って言われる存在によって旧校舎に監禁、コロシアイをやらされた……生き残りは半分にも満たなかったらしい。

だけどその【コロシアイ学園生活】で【人類史上最大最悪の絶望的事件】の首謀者は死んだ……

そしてそれと入れ代わりに誕生したのが【超高校級の希望】。

時代を変えたと言われてる事件、学校でも習う有名な話だ。

安田「おいこら……まさか、今のボク達がそれと一緒だってのか?」

伊方「いいや、違うな。少なくともここは希望ヶ峰学園の校舎ではない」

陸海「そ、そういう話なのかぁ?伊方っち……」

石原「ぬううっ!とにかく今の状況が喜ばしくないのはわかったぞ!ならばこの窓を叩き割ってでも脱出を……吾も今のままなど我慢出来ぬ!」

皐月「なっ、ちょっと石原……」

石原がなぜか普通に扉から出るんじゃなく、窓を割るという行動に出ようとしたその時。

ピンポンパンポーン

ソレは、聞こえてきた。







「本日はご乗車いただき、まことにありがとうございます!」

「今より希望発絶望行きの特別列車、ディスペアー・トレインが発車いたしますので、揺れにお気をつけくださーい!」






寒々しいほどの軽い声。

聞いただけで鳥肌が立つその声について俺は考える余裕がなかった。

ガクンッ!!

クロード「おっと……!」

立木「きゃあっ!」

平野「揺れに気をつけろって、これは揺れすぎっしょ!?」

まともに立ってられないほどの揺れ。

クロード辺りは咄嗟に窓枠を掴んでるのを見たけど、俺にそんな器用な真似が出来るわけなくて……

皐月「いたっ!?」

俺は床に倒れ込んでしまう。

皐月「ぐっ!」

さらに誰かに蹴られた……くそ、踏んだり蹴ったりってまさにこの事だな……

伊方「収まったか……しかし先ほどの放送、そして動き出したという事はやはりこれは列車か」

岩崎「間違いない、ですね……」

陸海「お、おい、大丈夫か!?」

下田「どうかしたの!?」

慌てて陸海の所に駆けつけた俺達が見た物、それは……







【うつ伏せに倒れて頭の辺りから血を流している】

【石原の姿だった……】






皐月「い、石原!?」

霧ヶ島「ど、どうして石原様がこんな……!」

まさかこれ、本当に伊方が言ってた……

クロード「……落ち着け、生きてんぞそいつは」

皐月「だ、だけどこんな血が……」

笹山「……くだらない、それは鼻血よ」

安田「は、鼻血ぃ?」

神崎「さっき揺れたでしょ、その時美影ちゃんが石原君に抱きついたの」

美影「にゃああっ……しっかりしてカイちゃん!」

平野「えーっと、つまり?団居が抱きついたからカイは鼻血出して倒れたって感じ?」

石原「ぐ、ぐぬっ、ぐぬうっ、あれは、あの柔い感触は……ぐおおうっ……!」

……そういえば女子と一緒にいる空気だけで、ヤバそうだったな。

墨染「なーんだ、早速惨劇の再現って思ったのに……フィルム無駄にしちゃったじゃないですか」

皐月「っ!」

こいつ、なんでこんな風に……!







「いやー、さすがに説明前はボクも困るよ!」






皐月「っ!?」

立木「い、今の声……誰ですか?」

「ボクだよ!」

その声が聞こえてきた方……このサロンのみんなが来た扉とは逆側にある扉の近くに……ソイツはいた。


「全くもう!いきなり備品を汚さないでほしいよ!」

「清潔にはクマ一倍厳しいこのボクがどれだけ苦労してると思ってんのさ!」

物述「最、悪……」

伊方「……ふん、まさか本当にこうなるとはな」

白と黒に色が分かれたクマ。

ああ、見た事がある。

【人類史上最大最悪の絶望的事件】について習う時、必ずその姿はあった。

「あっ、自己紹介がまだだったね!」

モノクマ「ボクはモノクマ!」

モノクマ「このディスペアー・トレインの車掌兼運転士兼機関士兼マスコットなのだ!」

モノクマ「よろしくね!」

モノクマ。

絶望の象徴として生み出された悪魔が、そこにいた。

墨染「モノクマ!まさか本物を見られるとは思いませんでした!」パシャッ!

モノクマ「コラー!ボクを撮りたかったら左斜め45度からのアングルだけだよ!」

クロード「んな事どうでもいい……てめえか、このくだらねえ茶番のフィクサーは」

霧ヶ島「ふぃくさーとはなんですか?」

平野「確か黒幕って意味だった感じかな……まあ、実際あれが黒幕っしょ」

モノクマ「そ、そんな、ボクが黒幕だなんて……」

モノクマ「こんなにも真っ白なのに!」

そう言ってモノクマは右半身だけを俺達に見せる……

陸海「いやいや、左半身は真っ黒黒すけじゃんかよぉ……!」

モノクマ「うぷぷ、バレちゃった!」

神崎「……とりあえず聞きたいんだけど」

モノクマ「何かな?スリーサイズはトップシークレットだよ?」

神崎「あなたの目的は?私達を列車に監禁して何がしたいの?」

モノクマ「何って……もちろんアレですよアレ!」







モノクマ「コロシアイ、ってやつですよ!」






安田「コロシアイって……本当にあのコロシアイ学園生活みたいな事しろって言うのかよぉ!?」

モノクマ「そうです!このディスペアー・トレインから下車したいならオマエラの中の誰かを殺してください!」

モノクマ「もちろんコロシアイが起きたら学級裁判をやるけどね!」

美影「学級裁判って、なんだにゃあ……?」

伊方「学級裁判。コロシアイが起きた場合その犯人……クロを見つけだすための話し合いが行われる」

物述「その時正しいクロを見つけ出せたら……クロはおしおき、処刑される」

陸海「しょ、処刑だってぇ!?」

モノクマ「ちなみに外したら処刑されるのはクロ以外のシロ全員だから!」

笹山「……悪趣味ね」

モノクマ「うぷぷ、何とでも言ってくださいな」

岩崎「あ、あなた……そんな事が許されると思ってるんですか!?」

モノクマ「はい?」

岩崎「あなたも車掌なら乗客の安全を第一に動くべきです!それが自分達車掌という存在です!」

霧ヶ島「岩崎様……」


岩崎「あなたがやろうとしている事、同じ車掌として見過ごすわけにはいきません!」

モノクマ「……」

岩崎「だから、今すぐコロシアイなんて撤回……」

モノクマ「……はああああ」

皐月「……!」

それは、ため息をついたんだと思う。

だけど、俺はその瞬間、モノクマから得体の知れない、何かを……確かに感じ取った。

モノクマ「……ウザイ」

岩崎「……?」

モノクマ「キミ、ウザイ。スッゴくウザイよ……だからさ」







モノクマ「見せしめ決定ー!」






ドスッ

岩崎「……えっ」

岩崎「なん、です、か……こ、れ?」





皐月「あっ、ぐっ……」

平野「翼!!」

平野さんが俺達に駆け寄ってくる。

それはそうだ岩崎さんを庇った俺の腕には……尖った刃物が突き刺さって、貫通していたんだから。

皐月「痛、いっ……!痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃっ……!」

平野「暴れないで!」

平野さんは自分が着ていたシャツの袖を千切ると、俺の患部を縛っていく。

平野「誰でもいいからタオルとかありったけ用意して!!」

立木「は、はい!!」

下田「わ、わかったよ!」

岩崎「ぅ、あっ……」

さっきモノクマにはっきりと意見した岩崎さんが……こんなにも顔を青白くしている。
もし自分があのままだったら……どうなるかって、想像したのか……

皐月「うっ、ぐっ……」

俺もなんで咄嗟に動いちゃうかな……
昔から向こう見ずにも程があるとか蛮勇だとかって、言われてたけど……
まっ、それでも……

皐月「無事でっ……良かった岩崎さん……」

岩崎「っ……」

モノクマ「あー、また変な展開になっちゃったなぁ」

石原「むっ、吾は……ぬおおおっ!?なんでクマがおるのだ、皐月殿はどうされたぁ!?」

モノクマ「うわあ、またうるさいのが……とにかく!ボクに逆らったらどうなるかは示したので見逃してあげるよ岩崎さん!」

岩崎「……」

モノクマ「それではコロシアイ特急ディスペアー・トレインの旅を存分にお楽しみくださーい!」

モノクマ「下車したかったら殺すしかない旅だけど!うぷっ、うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」

モノクマは消えた……後に残されたのは大なり小なり、困惑と恐怖を植え付けられた俺達だけ……

美影「ミ、ミーちゃん達、どうなっちゃうんだにゃあ……?」

神崎「まさかコロシアイだなんてね……ああもう、過去の話だって思ってたのに」

陸海「ううっ、記憶ないだけでも混乱してるってのにぃ……」

安田「っ、うわあああああんっ!!」

霧ヶ島「えっとえっと……」

クロード「ちっ、とにかくマズいなこりゃ」

伊方「下車したかったら殺すしかない……ふん、これを信じて事件を起こす存在が出るかどうか」

笹山「……くだらない話」

物述「……」







墨染「えっ、一番危険なのは皐月さんでしょう?」






平野「……どういう意味、それ」

皐月「っ……」

まさか、こいつ……!

墨染「ああ、皆さんは知らないから無理もありませんか……」

やめろ、やめてくれ……

墨染「皐月さんって、今巷を騒がせている……」

やめろ……!

墨染「30人虐殺犯……〔超高校級の殺人鬼〕なんですよ♪」

神崎「何考えてんの、この子……」

墨染「コロシアイだなんて言われてもボク達は人を殺した経験なんてありませんから、きっと躊躇いが生まれます」

墨染「でも……殺人鬼の皐月さんにはそんなストッパー、あるわけないですよね♪」

皐月「墨、染ぇ……!」

墨染「ああ、怖い怖い♪皆さん見てくださいよあの目!」

墨染「【殺してやる】って言わんばかりじゃないですか♪」

皐月「あっ……」

やら、れた……今、俺は、確かに墨染に対して……殺意を、抱いてしまった。







空気が、冷えていく。

それは俺に対して向けられる、視線が冷たくなってきたからか……

ああ、やっぱり……どこに行っても……












俺は、殺人鬼でしかないんだ。












〔PROLOGUE〕

〔絶望列車出発進行!〕

〔END〕

生き残りメンバー

皐月翼
伊方五右衛門
陸海空助
安田順
笹山ミチル
墨染優里
石原カイ
立木亜里沙
平野夢
神崎真夏
下田慧
美影団居
物述かぐら
岩崎和音
クロード・イーストウッド
霧ヶ島司

以上16名。






プロローグ終了で本日は以上です。

次回から第一章に入ります。
ただ明日は出来ないのでまた月曜か火曜に行います。

それではまた後日。

開始します。







STATION1〔絶望へのスタートラインを越えて〕(非)日常編






皐月「……」

俺は何も言えなかった。

墨染に殺人鬼だって事をバラされた……冤罪だとか関係なく俺は孤立するだろう。

美影「にゃ、にゃうう……翼ちゃんが殺人鬼……」

安田「そ、そんな危険な奴がなんで希望ヶ峰にスカウトされてるんだよ!?」

神崎「はぁ……どうするのさ、こんな空気にして」

結局俺は……どこに行っても殺人鬼か……

岩崎「で、でも、皐月さんは私を助けて……」

墨染「甘いですね!そうやって信用を得ようとしてるのかもしれませんよ?」

陸海「マ、マジでぇ……?」

霧ヶ島「先程の事はそこまで考えていたと言うのですか……!?」

違う、違うんだ……

だけどそれを声高に主張して……納得してもらえるのか?

皐月「……」

石原「な、何の話をしているのだ?吾には全く状況が……」

墨染「ですからボク達の中に怖い殺人鬼がいるんですよ♪だからいっそのこと隔離でも……」

平野「優里、そこまでにして」

墨染「……はい?」

笹山「私も同意ね。というか……あなたの話とかどうでもいいのだけれど」

墨染「えっと、お二方は状況を理解出来ないんですか?」

神崎「理解出来てないのはあんたでしょ、墨染さん」

墨染「な、何を言ってるんですか?ボクはそこの殺人鬼の危険性を指摘しただけですよ?」

伊方「ふん、そうして疑心暗鬼を深め、いざコロシアイが起きたらそれをスクープする気だろう……くだらん女だ」

墨染「なっ、い、言いがかりですよそれは……!」

神崎「じゃあ聞くけど、だったらなんでもう一人の殺人経験者について何も言わないのかな?」

クロード「……」

墨染「そ、それは……クロードさんが殺人経験者だなんてわかりきってるじゃないですか!それに、殺人鬼である皐月さんの方が危険……」

伊方「ふん、今はそういう事にしてやるが……あまり調子に乗ると」

伊方「ここで死ぬぞ、墨染優里」

墨染「くっ……こ、殺されてから後悔しても知りませんからね!」

墨染はそう吐き捨てると、サロンから出ていった。

……俺は、庇ってもらえたのか?

安田「い、意味わかんねえよ……なんで殺人鬼が庇われてんだよ!?」

神崎「ちょ、安田君!」

石原「むううっ、状況はわからぬがとりあえず……吾はこの血だらけの服を着替えてくるとしよう!」

美影「ミーちゃんも、とりあえず探索の時見つけた客室に行くにゃあ……」

陸海「僕もそうするわぁ……」

笹山「部屋ね……一応見ておきましょうか」

ゾロゾロとみんなが次々とサロンから出ていって……後は俺以外には平野さんと岩崎さんが残った。

平野「優里にもまいったねぇ……」

岩崎「……」

皐月「岩崎さん……?」

岩崎「ごめんなさい私、一瞬疑ってしまいました……皐月さんは私を助けてくれたのに……」

皐月「……いいよ、別に」

露骨に、敵意向けられるよりかは……はるかにマシだから。

ガラッ

下田「タオル持ってきたよ!」

立木「あ、あれ?他の皆さんは……」

平野「色々あったんだよねー。まっ、とにかくタオルちょーだい」

下田「なるほど、そんな事が……」

立木「でも本当に皐月君がそんな……」

平野「あっ、そーだそーだ。翼に聞いとかないと」

皐月「何を……」

平野「本当にやったのかどうかに決まってんじゃーん?」

皐月「っ……」

下田「どうなんだい?」

皐月「……か?」

立木「えっ?」

皐月「ここで仮に、やってないって言って……信じて、くれるのか?」

岩崎「あっ……」

皐月「…………」

平野「んー……」

平野「あたしは信じてもいいかなー?」

皐月「えっ……」

平野「だって翼、全くそんな雰囲気とかそういった感じ?のものがないし?」

下田「ぼくもそう思うよ。皐月君とは知り合ったばかりだけどね」

立木「話を聞く限り、他にも皐月君を信じてる人もいるみたいですから……冤罪ならきっとわかってもらえますよ!」

岩崎「私も……あの時の皐月さんが信用を得るためにあんな事をしたとは思えません」

皐月「みんな……」

は、はは……なんだろうな。
あれだけ一緒にいた親や友達が信じてくれなかったのに……会ったばかりのみんなが信じてくれるなんてさ。

これが、世界の希望って言われてる人達って事、なのか?

平野「っし、とにもかくにもまずは翼にこの電車を案内しないとね!」

皐月「えっ、でもそんな……」

下田「そうだね。皐月君は探索に参加してないから知らないだろうし……」

皐月「……本当にお願いしてもいいのか?」

下田「もちろん。ぼく達は今の状況を何とかしたい仲間だからね」

皐月「それじゃあ……お願いするよ」

下田「わかったよ。それじゃあ説明しながら行こうか」

平野「まずはこのサロン。ここはえっと、二号車だっけ?」

立木「はい。一号車の機関室に繋がる扉は開きませんから……実質ここが一番先ですね」

岩崎「四つ並んだソファーにテーブル、雑誌にドリンクも揃ってますね」

平野「後何のためか知らないけど監視カメラとモニターもあるよ」

皐月「見た目だけは、豪華列車って感じなんだけど……」

下田「そうだね……こんな状況じゃなかったら少し楽しみだったかもしれない」

【三号車・客室前廊下】

サロンを出るとそこは人三人分程度が通れる廊下。
左には窓とサロンにもあったモニターが、右には二つのドアがある。

平野「こっからは客室だね」

立木「ドアにプレートがありますね……えっと1号室が岩崎さん、2号室が物述さんの部屋みたいです」

岩崎「部屋の内装も確認しますか?」

皐月「い、いや、さすがに女子の部屋に入るわけには」

岩崎「あっ、それもそうですね……」

どうやら客室は一つの車両に二部屋あるらしい……つまり単純計算で16人分、八両あるって事か。

その後調べた結果……

・三号車
1号室…岩崎
2号室…物述
・四号車
3号室…墨染
4号室…笹山
・五号車
5号室…美影
6号室…立木
・六号車
7号室…神崎
8号室…平野

という部屋割りだってわかった。
どうやらこちらに女子が集中しているみたいだな……

【七号車・レストラン】

女子の客室がある車両を抜けると、上下に続く階段があるスペースに出る。
下の階段を降りるとレストランらしい車両に出た。
どうやらここは二階建てになってるみたいだ。

下田「広いね、まるで豪華なレストランそのまま持ってきたみたいだよ」

岩崎「……」

平野「どしたの和音?」

岩崎「いえ、これだけの列車なら……どこかで話に聞いてもおかしくないんですが」

立木「そうですね……私もここまでの豪華列車なんて小説ぐらいでしか見た事ありません」

皐月「もしかしてあのモノクマを操ってる人間が作ったとか……?」

下田「だとしたら、犯人は相当な財力があるんだね」

その後戻って上への階段を昇ると、調理場らしい場所に出た。

つまり一階はレストラン、二階は調理場になってるわけか……

寝落ちしました……それでは再開します。

【八号車・客室前廊下】

皐月「また客室か……あれ?」

下田「どうしたの皐月君」

皐月「いや、向こう側に女子が集中してるから9号室は余った霧ヶ島さんだと思ったんだけど」

9号室…下田
10号室…クロード

岩崎「本当ですね……霧ヶ島さんの部屋は更に奥みたいです」

平野「男子の部屋が集中してる所に一人だけ女子ってかー」

立木「こ、心細かったりしないでしょうか……」

平野「んー、いざという時はあたしの部屋に泊める感じで。生の巫女さんと過ごせばいい曲出来るかもしんないし!」

下田「それじゃあ霧ヶ島さんについてはそうするとして……とりあえずぼくの部屋でも見てみようか」

ガチャッ

【八号車・下田の部屋】

皐月「へぇ……」

結構広いんだな……部屋の右にはベッド、左にはテーブルと椅子がある。
ベッドの脇には扉があってトイレとシャワールームがあるみたいだ。
テーブルの近くには水が入った冷蔵庫とクローゼット……中には同じような服が並んでる。
そして監視カメラとモニターも、あるんだな。

立木「間取りは女子の部屋と変わりませんね……」

下田「あれ?電気がつかないな……」

岩崎「カードを差し込まないと電気が通らない仕様のようですね」

岩崎さんが指差す先にあったのはホテルで見るようなカードを入れる機械。
前に旅行行った時はカードキー差して電気点いたんだよな……という事はどこかに……

平野「おっ、これがそーじゃない?テーブルの上にあったよ」

下田「カードと……なんだろうこれ?」

モノクマ「知りたい?」

皐月「っ!?」

岩崎「ひっ!?」

立木「モ、モノクマさん!?」

平野「いやいや、さんはいらないっしょ……」

下田「とりあえず聞いてみようか……部屋について色々」

モノクマ「はいはーい!それでは説明しましょう!」

モノクマ「このディスペアー・エクスプレスの客室はカードキーを使って鍵を開いてもらう仕様となっております!」

モノクマ「そのために使うのがその【電子生徒手帳】ってわけ!」

皐月「生徒手帳って事は……カードキー以外にも使えるのか?」

モノクマ「そうだよ。その電子生徒手帳にはこのディスペアー・エクスプレスのマップとオマエラのプロフィール、後このコロシアイにおけるルールなどが載っているのです!」

下田「ルール……」

モノクマ「後その【モノクマカード】を使わないと客室の電源は点かないんでそこんとこよろしく!」

モノクマ「とりあえず説明終わり!じゃーねー!」

岩崎「はぁ、はぁ……」

平野「和音、大丈夫?」

岩崎「は、はい」

下田「とりあえずルールだけでも確認しておこうか……」

ルール1…乗客達はこの列車内で共同生活を行いましょう。

ルール2…夜10時から朝7時までは夜時間とします。夜時間、七号車は立ち入り禁止になるので注意しましょう。

ルール3…就寝は自分の客室を使いましょう。異性の客室での故意の就寝は禁止します。

ルール4…このディスペアー・エクスプレスについて調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

ルール5…車掌であるモノクマへの暴力行為、監視カメラやモニター、車窓の破壊を禁じます。

ルール6…乗客内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

ルール7…学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

ルール8…学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、残りの乗客は全員処刑されます。

ルール9…3人以上の人間が死体を最初に発見した際に、それを知らせる死体発見アナウンスが流れます。

ルール10…ルールは今後も増える可能性があります。

平野「はー……本当ふざけてるルールっしょー」

下田「わざわざ異性の部屋で寝る事を禁止する……意味があるのかな?」

岩崎「七号車は確かレストランと厨房でしたね。つまり夜は男女の客室が分断されると……」

立木「霧ヶ島さん、本当に大丈夫なんでしょうか……」

皐月「確かに心配だな……」

下田「とにかくルールによると調べるのは問題ないらしいから、みんなで協力すればきっと何とかなるよ」

皐月「それじゃあ、そろそろ移動するか……下田、後何両あるんだ?」

下田「えっと客室を除いたら……後10……」

平野「マジで!?」

下田「……はないかな?」

平野「……意味わかんない、その冗談」

下田「あはは……ごめん」

その後こっちの客室は……

・八号車
9号室…下田
10号室…クロード
・九号車
11号室…伊方
12号室…石原
・十号車
13号室…安田
14号室…陸海
・十一号車
15号室…霧ヶ島
16号室…皐月

だって事がわかった。

霧ヶ島さん、俺の隣なのか……本当になんで彼女だけここなんだ?

【十二号車・サロン】

皐月「ここもサロンなのか」

下田「夜時間になるとこっちにはいけなくなるから……両方に置いてるんだろうね」

岩崎「二号車のサロンと変わらない所は見当たりませんね」

立木「あっ、でも雑誌の種類は違いますよ!」

平野「まー、おんなじだったら男子が女の子用のファッション雑誌見る事になるからねー」

サロンはそれ以外に変わった所はなさそうだ。

部屋で回収してきた電子生徒手帳によると、残りの車両は後一つ。

つまりこの列車は十三両編成って事か……

【十三号車・貨物車】

皐月「貨物車か……」

立木「はい。タオルはここから取ってきたんですよ」

下田「保存食とかはここにあるから、食堂車が閉まっても何とかなるね……後で女子のサロンにいくつか移動しておくよ」

平野「サンキュ、慧」

岩崎「……」

皐月「岩崎さん、どうしたんだ?」

岩崎「やっぱり……ありませんね、乗車口」

皐月「あっ」

そういえば、外に繋がるドアとか全くなかったな……

立木「多分、一号車の方にあるんだと思います……」

下田「まいったね。どうにかして一号車に行かないと……ぼく達はこの列車から永久に出られない」

……人を殺さない限りは。

下田が言外にそう言っているのを、俺は何となく感じ取った。

【十一号車・皐月の部屋】

皐月「……」

とりあえず夕食には早いし、安静にした方がいいと部屋に戻ってきたけど……

皐月「コロシアイ、か……」

教科書とか小説ぐらいでしか聞いてなかったような言葉……まさかそれが俺の身に降りかかるなんて。

皐月「冤罪だけでも……最悪なのに」

だけど……信じてくれる人が少しでもいてくれた。

それだけが……救いと言えば、救いだな。

皐月「……」

寝よう……うん。

腕も痛いし、疲れたしな……

【???】

あれ?

俺は……

確か、コロシアイに巻き込まれて……

それで……えっと。

そもそもここはどこだ?

俺はいったい……

あっ、モニターに何か文字が……







       GAME OVER

  サツキクンがクロにきまりました。

    おしおきをかいしします。






……えっ?

気がついたら俺がいたのは廃倉庫みたいな場所。

えっ、廃、倉庫……?

まさ、か……




――そして誰もいなくなった――

――超高校級の殺人鬼皐月翼処刑執行――


俺の周りには何人もの人間……がいた。
顔はモノクマのマスクを着けてて、わからない。

だけど数はわかる、わかってしまう。

30人……そしてこの廃倉庫は、俺が冤罪をかけられたあの……

マスクを着けた誰かが鉄パイプを振りかぶって襲いかかってくる。

俺は咄嗟にそれを避けて、手に持っていたナイフで……ナイフ!?

ま、待ってくれ、なんでナイフなんか……

俺の困惑をよそに俺の身体はナイフで襲いかかってきた人の首を切っていた。

血飛沫が俺にかかる。

う、嘘だ!俺は殺してなんか……

心と身体がバラバラになったみたいに、俺は次々とその場にいる人達を殺していく。

嫌だ、やめてくれ、俺はこんな事したくない!

どれだけ叫んでも止まらない、止まらない、止まらない……

そして、29人の死体が……俺の周りに転がっていた。

俺は返り血で真っ赤になりながら最後の一人に向かって歩いていく。

そして……ナイフを心臓に突き立てた。

……なんでだ。

俺は殺したくないのに、なんでこんな事したんだ。

なあ、誰か教えて……

ザクッ

激痛、振り返ると……俺が殺したはずの29人がナイフを持って立ち上がっている。

ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ……

顔、腕、身体、脚……

身体中に突き刺さるナイフ……痛みなんかもう感じない。

残った片目で見ると、最後に殺した30人目がナイフを持って近寄ってきている。


……笑った。

俺はやっぱり殺してなかった!

あはっ、あははははははは――

ザクッ


身体中にナイフが突き刺さった、糸で吊られた皐月クンの身体がドサッと倒れます。

それと同時に糸で操られた30人の死体も倒れ……

誰もいなくなったとさ。

皐月「うわあああああああああっ!?」

な、なんだ今の夢!?

処刑、まさかあれが学級裁判の処刑だっていうのか!?

皐月「うぐうっ」

こみ上げてきた嘔吐感に慌ててトイレに入る。

吐いても吐いても、気持ち悪さがこみ上げてきて……

皐月「はぁ、はぁ……」

それからどれだけ、経っただろう。

ようやく吐き気が消えた頃には……俺はグッタリして何をする気力も湧かなかった。

皐月「……」

処刑……つまり俺は、夢の中でも誰かを殺したのか?

皐月「……うっ、ぐっ」

俺は、泣いた。

冤罪かけられてあれだけそういうのが嫌だったのに、俺は……

俺、は……

ピンポーン

皐月「……」

誰だ……?

>>200-203から一人選んでください。

↓1

皐月「……」

誰でも、いい。

この際、墨染じゃなければ……誰だって……

ガチャッ

墨染「こんばんは♪」

皐月「っ!」

なん、で、よりによってこいつが……!

墨染「あれー?なんか変な臭いしますね?」

皐月「……何の、用だ」

墨染「あれ、言いましたよね?取材するって♪」

皐月「……俺には話す事なんてないよ」

墨染「まあまあ、そう言わずに」

皐月「そもそも、怖くないのか……俺は隔離した方がいい殺人鬼なんだろ?」

墨染「ご心配なく♪皆さんレストランにいる状態で来ましたから」

皐月「……」

何かあったら俺が犯人確定って事、か。

墨染「それでは取材させていただきますね」

皐月「話す事なんてないって、言ったじゃないか……」

墨染「そんな勿体ぶらないで教えてくださいよ。人を初めて殺した時の感想とかどんな感じなのかとか、質問はたくさんあるんですから」

皐月「……いいかげんにしてくれ!!」

墨染「怒鳴ったくらいで怯むと思ってるなら無駄です♪」

皐月「っ、ぐうっ……!」

墨染「あれ、なんで閉めちゃうんですか?まだ取材――」

バタンッ!

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

シャワールームに飛び込んで耳を塞ぐ。
早く消えろ、あっち行け……!

皐月「っ……」

思い出す、俺が捕まってすぐ……家に大量に来たマスコミ。
毎日毎日チャイム鳴らされて、どんどんみんな病んでいった。

俺が殺人なんかしたからだって……ははっ、その時言われたんだっけ……

皐月「もう、嫌だ……」

嫌だ……

皐月「……」

ピンポンパンポーン

モノクマ「ただ今より夜時間となります!」

モノクマ「食堂車には入れませんので気をつけるように」

モノクマ「それじゃあおやすみー……」

皐月「……10時、か」

結局あの後、ずっとシャワールームに閉じこもって眠っていた。

外に出たらまたさっきと同じ目に遭うんじゃないかって思うと、怖くて……ただ寝る事に逃げるしかなかった。

グゥ…

皐月「……お腹、空いたな」

貨物車に保存食、あったんだっけ……行くか……

ガチャッ

皐月「……?」

廊下に、何かある?

皐月「あ……」

〔墨染さんが謝りたいって言うのを信じて行かせてしまったせいで、皐月君を傷つけてしまってごめん。
今はチャイム鳴らされるのも嫌だろうから食事を置いていくよ。
また明日。
下田慧〕

皐月「……っ」

食事の乗ったトレーを持って部屋に戻る。

皐月「ありがとう、下田……」

大丈夫、俺はまだ……頑張れる。

明日は……ちゃんと食堂車に行こう。

【二日目】

ピンポンパンポーン

モノクマ「朝ですよ!」

モノクマ「今日も列車は通常運転だよー!」


皐月「んっ……」

朝か……よし、行こう。

【食堂車】

皐月「おはよう」

下田「皐月君!昨日は本当にごめん!」

皐月「い、いや、下田のせいじゃないって」

下田「それでもぼくが本当は行くべきだったんだ……情けないな」

皐月「本当に下田は悪くないから……ところで、墨染は?」

平野「部屋だよ。おはよ翼」

皐月「おはよう……部屋?」

神崎「心理的に人を追い詰めて悪びれもしないからねあの子。罰としてベッドに縛りつけちゃった」

下田「あんまりやりすぎないでね?」

神崎「わかってる。後皐月君」

皐月「俺?」

神崎「昨日はごめんね、私酷い事言っちゃった」

皐月「……あはは、あれぐらいなら全然大丈夫だよ」

神崎「……それが、一番問題なんだよね」

皐月「えっ?」

神崎「なんでもない!さーて、今日のご飯は何かなー!」

……気になるけど、とりあえず俺も食べるか。

>>200-203から二人まで選んでください。

↓1

石原「皐月殿!」

皐月「うわっ!」

石原「怪我はもう大事ないか!?」

皐月「ま、まだ少し痛むけどまぁ……」

石原「ならば良し!!」

クロード「うるせぇ……」

石原「むううっ!?どうしたクロード殿!今度はクロード殿が何かあったのかぁ!」

クロード「誰かこいつ何とかしろ……!」

皐月「い、石原、とりあえず落ち着こう」

石原「むっ、すまんかった!」

クロード「ったく……」

1…石原こそ、昨日倒れたけど大丈夫なのか?
2…クロードってもしかして朝弱いのか?

↓1

皐月「石原こそ、昨日倒れたけど大丈夫なのか?」

石原「うむっ、身構えてはいたがやはり女体の柔らかさは我慢出来ぬな」

クロード「そういう話かよ……何お前、ムッツリってやつか?」

石原「ムッツリとはなんなのだ?」

クロード「……」

皐月「えっと、昨日は本当に美影さんに抱きつかれたから……」

石原「うむっ、恥ずかしながら吾は常人よりおなごへの欲が強くてな……男ならば問題なく過ごせるのだが……」

皐月「そうだったのか……」

石原「昔は大変だったものだ……忘れもせぬあの海原血染めの乱……!」

クロード「要するにイシハラは性欲が強いんだろ?難儀な話だな」

身も蓋もない……

霧ヶ島「あの、そういえば美影様はいらしてないんですか?」

物述「……彼女はまだ寝てるみたい」

立木「はい、チャイムは鳴らしたんですが全然出てこなくて」

伊方「ふん、寝ているだけならいいがな」

岩崎「えっ……」

安田「ど、どういう意味だよ!?」

神崎「……様子見に行く?」

平野「そだね。ちょっち様子を……」

美影「ふにゃああああっ……おはよ、にゃあ」

平野「……見に行く必要なさそうって感じ?」

陸海「いくらなんでも遅いぜぇ」

美影「ごめんにゃあ……ミーちゃん朝弱くて……んうっ……」

下田「美影さんも来たし……みんなちょっといいかな?」

皐月「どうしたんだ下田?」

下田「ぼく達はこうして列車内に監禁されて、コロシアイを強要されてるわけだけど……当然コロシアイなんてするわけにはいかない」

石原「うむっ!その通り!」

笹山「……コロシアイとか興味ないわね」

下田「そのためにはまとめ役、リーダーが必要だと思うんだ」

クロード「まあ、そうかもな」

下田「だから男女でリーダーを決めたいんだけど……立候補する人いるかな?」

平野「立候補も何も慧でよくない?」

下田「えっ」

立木「確かに下田君ならいいリーダーになってくれそうです!」

下田「いや、ぼくは伊方君とか安田君とかの方がいいと……」

安田「僕はごめんだ!」

伊方「俺はしてやってもいいが……ふん、真の希望はリーダーなどしないものだ」

下田「えっと……本当にぼくでいいの?」

誰も反対しない。
俺も下田ならリーダーとして相応しいと思うから何も言わなかった。

下田「……わかった。ぼくが男子のリーダーをやるよ。よろしくね♪」

皐月「いや、ウインクはいらないと思う……」

下田「あはは、ごめん……」

下田「それじゃあ女子のリーダーだけど……」

笹山「私はいやよ」

神崎「私もちょっと……」

立木「リ、リーダーなんて柄じゃありませんから……」

岩崎「あの、私は平野さんがいいと思います」

平野「……あたし?」

岩崎「昨日の件、皐月さんが怪我をした時すぐに動いていたのは平野さんでしたから」

平野「いや、えー……マジで?」

こちらも誰も反対しない。
みんな昨日の平野さんの姿を見ているから……だろうな。

平野「わ、わかったよ。あたしがリーダーやるって感じでいくよ!」

霧ヶ島「あの、墨染様の意見は……」

物述「……必要なの?」

神崎「いらないに一票」

下田「こほん。とにかくぼくも平野さんもリーダーとして頑張るから!」

平野「まっ、ちゃっちゃと脱出しましょー!」

よし、俺も手伝おう……脱出のために。

本日はここまでで。

皐月クンは主人公なのでここでおしおきをやってみました。

それではまた。

開始します。

下田「リーダーになって早速なんだけど、みんなに提案があるんだ」

皐月「提案?」

下田「みんなも電子生徒手帳をもらってるだろうからルールは把握してると思うんだけど……夜十時になったらこの食堂車には入れないんだ」

石原「なんと!?そうであったのか!」

美影「知らなかったにゃあ……」

笹山「あら、そうだったの」

霧ヶ島「あの、電子生徒手帳とはなんですか……?」

平野「なんかリーダーやるのやめたくなってきたんだけど、マジで」

神崎「引き受けなくて良かったよ……」

下田「えっと、とにかく十時になったらここには入れないのは理解してもらったとして……そうなると男女の客室が完全に分断されちゃうんだよね」

伊方「自分の客室とは逆の方にいて十時になったら部屋に戻れないという事だな」

岩崎「ルールによると異性の部屋で寝るのは禁止とありますから……サロンで寝るしかないですね」

陸海「だけどよぉ……やっぱり自分の部屋で寝たいぜぇ……」

下田「うん。だからそういう事がないように十時少し前になったら点呼を取ろうと思うんだ」

安田「点呼ぉ?」

下田「十時少し前にぼくが男子のみんなと霧ヶ島さん、平野さんが女子のみんながいるか確認するんだよ。それでそれをぼくと平野さんが食堂車で報告しあってから戻る」

立木「それなら自分の部屋がない方に取り残されるというのはなくなりそうですね」

クロード「ったく、めんどくせえなぁ……」

物述「私はいいと思う。ルール違反の可能性は潰しておくべきだから」

下田「平野さんもそれでいいかな?」

平野「オッケー。リーダーらしく点呼しちゃうからねー」

点呼か……まるで修学旅行だな。
そんな楽しい物では、ないけど。

下田「後食事当番も決めたいんだけど……食事作れる人はいる?」

美影「にゃ?この朝ご飯みたいに自動で出てこにゃいの?」

平野「いや、それ空助が作ったんだよ団居」

美影「にゃ!?空助ちゃんが!?」

陸海「なんか身体が覚えてたんだよなぁ……僕は〔超高校級の料理人〕だったのかぁ?」

皐月「確かに美味しいけど……どうなんだろうな」

クロード「じゃあリクカイに任せればいいじゃねえか」

下田「陸海君にだけ任せるのも大変だからね……メインは頼むにしてもお手伝いもいてほしいんだ」

立木「あっ、だったら私やります!人並みには出来ますから」

石原「うむっ!ならば吾も手伝おう!」

安田「出来るのかよ……見た目からして無理だろお前」

石原「これでも卓球部の合宿でカレーを作っていたからな!カレーなら出来る!」

陸海「石原っち、毎日カレーはしねえよぉ……」

石原「なぜだ!?美味いではないかカレー!」

伊方「お前には飽きという言葉がないのか……」

その後、陸海を中心に石原、立木さん、岩崎さんが手伝う事になった。

……石原、厨房で立木さんや岩崎さんと一緒になって大丈夫なのか?

皐月「……」

さてと、解散になったけど……これからどうするかな?


〔自由行動について説明します〕

〔まずこのスレにおいて好感度は完全なマスクデータとなります〕

〔さらにモノモノマシーン、モノクマメダルは存在しません〕

〔ヒロインに関しては現状未定。誰にでも可能性はあります〕

〔自由行動は一日に四人コミュした時点で終了。一度に二人まで選べます〕

〔同じメンバーは一日一回しか選べません〕

〔一人選択四回、二人選択二回、はたまた一人二回、二人一回なども可能です〕

例1…一人ずつコミュ
1下田、2平野、3伊方、4立木

例2…二人とコミュ
1陸海とクロード、2石原と霧ヶ島

例3…一人ずつコミュを二回、二人とコミュを一回
1笹山、2岩崎、3物述と安田

〔このように色々なやり方がありますので自由に楽しみましょう〕

〔自由行動を開始します〕

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

↓1

陸海「ああー……」

神崎「陸海君、ほら、リラックスリラックス」

陸海「でもよぉ……」

神崎「大丈夫だって!私を信じなさい!」

陸海「うーい……」

皐月「何してるんだ二人共?」

神崎「ああ、皐月君。もちろん陸海君のカウンセリングだよ」

皐月「カウンセリング?」

神崎「そうそう。陸海君記憶喪失でしょ?精神的な物なら私の得意分野だからね」

陸海「神崎っちならきっと僕の記憶を戻してくれるぜぇ……」

1…陸海は名前とスカウトされた事以外に覚えてる事ないのか?
2…確かに神崎さんなら安心かもな

↓1

皐月「確かに神崎さんなら安心かもな」

神崎さんは〔超高校級の心理カウンセラー〕……俺はあんまり余計な口出ししない方がいいだろうな。

神崎「それじゃあ今陸海君が覚えてる事を整理しようか。はい、思いつく限り言ってみよう!」

陸海「えーっとぉ……僕は陸海空助でぇ……希望ヶ峰学園にスカウトされてぇ……」

陸海の記憶、早く戻るといいな……

皐月「んー……」

邪魔になるから出てきたけど……どうするか。

〔自由行動を開始します〕

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

〔陸海、神崎は選べません〕

↓1

伊方「ふん、つまり心当たりは全くないわけか」

岩崎「はい……」

サロンに行くと伊方と岩崎さんが話し込んでいた。
伊方は〔超高校級の車掌〕の岩崎さんにこの列車について何か心当たりはないか聞いていたらしい。

伊方「なるほどな。つまり今回の犯行、ただの愉快犯ではなさそうだ」

皐月「伊方もそう思うのか……」

伊方「〔超高校級の車掌〕である岩崎の証言だ、事実とみていいだろう。最も岩崎が黒幕の回し者なら話は別だがな」

岩崎「わ、私は回し者なんかじゃ!」

伊方「わかっているさ……仮に回し者ならお前はすぐさま処分されるほどの存在という事になるからな」

岩崎「っ……」

伊方「しかし……そうなると助けは来ないと思った方がいいな」

皐月「な、なんでだ?」

伊方「簡単だ。ただの愉快犯でないなら今回の犯行は大がかりな計画という事」

伊方「そこまでするような奴が……邪魔を許すはずがない」

岩崎「そんな……」

1…どうしようも、ないのか?
2…じゃあどうしたら……

↓1

皐月「じゃあどうしたら……」

伊方「……ふん、安心しろ。この俺がいる」

伊方「〔超高校級の希望〕であるこの俺がな」

皐月「……」

伊方はなんでここまで自信に満ち溢れてるんだ……?

岩崎「〔超高校級の希望〕……」

伊方「くくっ、お前達は本当に恵まれている」

伊方「俺は必ず黒幕に勝利する……運が良ければその瞬間を見られるかもしれないんだからな」

伊方「最も……」

伊方「それまでにお前達が死ななければ、の話だがな」

岩崎「……もしかして伊方さん、コロシアイが起きると思ってるんですか?」

伊方「さあな……」

……伊方は、誰かが死ぬって本気で思ってるのか?

いったいどうして……

【十一号車・皐月の部屋】

ピンポーン

皐月「はい」

ガチャッ

下田「やぁ、皐月君。点呼の時間だよ」

皐月「もうそんな時間なのか……そろそろ寝るかな」

下田「うん、それがいいね。また明日皐月君」

皐月「また明日な下田」

バタンッ

それから少しして……

ピンポンパンポーン

モノクマ「ただ今より夜時間となります!」

モノクマ「食堂車には入れませんので気をつけるように」

モノクマ「それじゃあおやすみー……」

皐月「……」

二日経って……手がかりは全くなかった。
列車なんて、ずっと走りっぱなしってわけにもいかないはずなのに止まった気配もない。

皐月「本当に……なんなんだろうな」


「…………」


皐月「えっ?」

今、誰かに見られてたような……

いや、ドアは閉まってるしそんなはずは……

皐月「……気味が悪いな。もう寝よう」






「…………」ニヤッ

〔三日目〕

ピンポンパンポーン

モノクマ「朝ですよ!」

モノクマ「今日も列車は通常運転だよー!」

皐月「んっ……もう朝か」

【食堂車】

下田「みんな、今日も頑張っていこう!」

平野「まっ、無理はしないよーに」

皐月「……」

今日は誰と一緒に食べるかな……

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

↓1

クロード「……」

伊方「……」

皐月「なんだこの雰囲気……」

クロード「おいイカタ」

伊方「なんだ?」

クロード「その警戒の気配鬱陶しいからやめろ」

伊方「断る」

クロード「なんだと?」

伊方「貴様こそいつまでその懐の物を隠しているつもりだ?」

クロード「……!」

伊方「ふん、やはりか」

クロード「ちっ、かまかけてやがったのか……」

伊方「いつまでも武器を隠し持っている男が警戒されないわけないだろう。違うか?クロード・イーストウッド」

クロード「てめえ、ちょっと調子に乗ってるな……」

伊方「それはこちらの台詞だ」

1…伊方を宥める
2…クロードを宥める

↓1

皐月「クロード、落ち着くんだ!」

クロード「ちっ……!」

伊方「ふん、俺を殺すか?それをしたら間違いなくお前は死ぬ事になるぞ」

皐月「伊方も挑発するなって……!」

クロード「気に入らねえ……イカタ、てめえ本気で気に入らねえ……」

伊方「はっ、好きに言っていればいいさ」

なんでこんなに険悪なんだよこの二人は……!?

皐月「はぁ……」

まさか伊方とクロードがあんなに仲が悪かったなんて。

皐月「大丈夫なのか……?」

〔自由行動を開始します〕

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

↓1

物述「それじゃあ、立木さんはワタシの本を全部?」

立木「はい、読んでます!私物述さんの書くお話、とっても好きです!」

物述「ふふっ、ありがとう。私はこれでも尽くすタイプなの」

立木「そうなんですか?」

物述「そうなの。だから困った事があったら言ってね」

立木「えへへ、ありがとうございます!」

皐月「……」

うん、さっきの二人を見た後だと眩しく感じるな……

立木「あっ、皐月君!」

物述「……疲れてる?」

皐月「いや、まあ……色々あって」

1…二人はもう仲良くなったんだな
2…向こうも二人みたいになってくれたら助かるんだけどな……

↓1

皐月「二人はもう仲良くなったんだな」

立木「読書家と小説作家ですからね。相性バッチリなんですよ」

物述「ふふっ、ここまでのファンはそうそういないから……」

皐月「なるほど……」

立木さんもイキイキしてるし、物述さんも嬉しそうにしてる。
友達になるのに時間は関係ないって感じだな。

皐月「……」

友達、か……

立木「皐月君?どうしました?」

皐月「えっ?」

物述「泣きそう、だったけど」

皐月「あ、あはは。何でもないよ」

泣きそうだったのか……ふう、やっぱりまだまだ引きずってるな……

皐月「……」

友達ってなんなんだろう?

俺を全く信じてくれなかった人も、友達だったのか?

皐月「よく、わからないな……」

〔自由行動を開始します〕

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

〔立木、物述は選べません〕

↓1

本日はここまで。

再開します。

皐月「……んっ?」

霧ヶ島「えっと、部屋を開けるには……この札を使えばよろしいのですよね?」

下田「き、霧ヶ島さん。それは電子生徒手帳じゃなくてモノクマカードだよ……」

霧ヶ島「あっ、も、申し訳ありません。こ、こちらですね……」

下田「うん。とりあえず電源を……ああっ、そんな風にしたら壊れちゃうよ!」

霧ヶ島「だ、駄目でしたか?ううっ、難しいです……」

皐月「二人共どうしたんだ?」

下田「あっ、皐月君。霧ヶ島さんが部屋に入れなくなったらしくて……」

霧ヶ島「か、鍵はかけられるようになったんですが、開ける事が……」

下田「だから教えてるんだけど……あはは、結構苦戦してて」

霧ヶ島「ううっ」

1…えっと、昨日一昨日はどうしてたんだ?
2…霧ヶ島さん、機械苦手なのか……

↓1

皐月「えっと、昨日一昨日はどうしてたんだ?」

下田「それが霧ヶ島さん、そもそも電子生徒手帳の存在に気付いたのが昨日らしくて一昨日は開いたまま、電気もつかないままだったらしいんだ」

霧ヶ島「昨日は電気をつける事は出来たのですが、電子生徒手帳が全く動かなかったので……昨日も出かける時は開いたままでした」

な、なんて不用心な……男ばっかりの中で女の子一人だなんて危ないのに。

霧ヶ島「モノクマ様にも説明されたのですが、最終的には諦めてしまいました」

モノクマが諦めるほど、なのか……

下田「とにかく電源を一回入れられたんだから、また入れられるはずだよ。自分でやらないと覚えられないからスイッチを探してみて」

霧ヶ島「は、はい」

皐月「……」

俺も隣だし気にするようにしよう……

【食堂車】

平野「あー、もう。何とかならないかなー」

下田「どうしたの平野さん?」

平野「優里だよ優里。あの子ったら【希望ヶ峰の学生、クラスメートを監禁!】って記事を書くって騒いじゃってさー」

笹山「そんなの聞き流せばいいわ」

美影「にゃう……でも優里ちゃんなら本当に書きそうだにゃあ」

陸海「でもよぉ……墨染っちってろくな事言わないしなぁ……」

神崎「出すにしても余計な事言わないようにさせないとだね」

皐月「……」

墨染を出す……正直、俺は会いたくない。
だけど、このままじゃいけないんだよな……

会った時に冷静になれるように……心構えはしておこう。

【十一号車・皐月の部屋】

ピンポーン

皐月「下田かな……」

ガチャッ

下田「皐月君、点呼の時間だよ」

皐月「お疲れ様下田。霧ヶ島さんは?」

下田「うん、鍵の開け閉めは出来るようになったよ」

皐月「良かった。女子一人だけだと色々不安だろうし」

下田「そうだね……もし良かったら隣のよしみで皐月君も色々気にかけてくれると嬉しい」

皐月「ちょうど自分もそうした方がいいと思ってたんだ。頑張ってみるよ」

下田「ありがとう皐月君……おっと、そろそろ行かないと。また明日ね」

皐月「また明日」

バタンッ

皐月「寝るとするかな……」


ピンポンパンポーン

モノクマ「ただ今より夜時間となります!」

モノクマ「食堂車には入れませんので気をつけるように」

モノクマ「それじゃあおやすみー……」


モノクマの放送が聞こえる中、俺は眠りについた……

〔四日目〕

ピンポンパンポーン

モノクマ「朝ですよ!」

モノクマ「今日も列車は通常運転だよー!」

皐月「……」

なんだろう、なんだか嫌な予感がする……

【食堂車】

皐月「おは……」

墨染「おはようございます♪」

皐月「っ……!」

墨、染……!

墨染「そんなに身構えないでくださいよ。ボクだって人の子、ここで取材はしません」

皐月「……」

墨染「ですから、後でお部屋に伺いますね?」

皐月「っ!」

こいつ、まだこんな事……!

墨染「ふふん、それじゃあまた後で」

〔誰と朝食をとりますか?〕

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

↓1

皐月「……はあ」

平野「あー、もしかして早速優里にやられた感じ?」

皐月「わかりきってたから大丈夫だよ」

安田「……」

平野「んー?どしたのさ順。全然食べてないじゃん」

安田「意味がわかんないんだよ……」

平野「何が?」

安田「そいつとなんでそんなに普通に話せるんだよ!?そいつは殺人鬼なんだぞ!?」

皐月「……!」

平野「いや、だからさぁ……それはなんかの間違いなんだって」

安田「なんで言い切れるんだよ!!そいつは今も殺す機会を探ってるのかもしれないんだぞ……そ、そんな中で飯なんて食えるかよ!?」

……そうだ。
墨染だけに気を取られてたけど、俺に対してこんな風に思うのが一人だけなわけないじゃないか……

1…平野さん、ごめん。俺向こう行くよ
2…何も言わないで席を立つ

↓1

皐月「平野さん、ごめん。俺向こう行くよ」

平野「えっ、ちょっ、翼!?」

安田「ボクは悪くない……悪くないからな!!」

平野「順もどこ行くのさ!?」

安田「もう無理だ!殺人鬼と同じ部屋で飯なんて食えるか!部屋に戻る!」

皐月「……」

忘れてたわけじゃない、自分の評価は殺人鬼のままだって事を。
それでも……油断してたのかもしれない。

皐月「……」

ああ、本当に。

この影はまとわりついて離れない……

下田「それじゃあみんな、今日も一日……」

モノクマ「はあああああ」

平野「うわっ!?なんか出てきた!」

モノクマ「オマエラ、これはなんなの?」

石原「むうっ、何がだ?」

モノクマ「なんでコロシアイをしないのさ!ボクはこの三日間ワクワクドキドキしながら待ってたのに!」

笹山「興味がないからに決まってるじゃない」

美影「ミ、ミーちゃんは頭良くないし……にゃあ」

伊方「学級裁判を乗り切る事などまず不可能。それは歴史が証明している」

陸海「ま、まあ、のんびり行こうぜぇ……」

モノクマ「却下却下却下ー!そんなのボクがつまんないよ!」

物述「何が言いたいの」

モノクマ「うぷぷ、ここは先人にならっておこうかと思ってね……」

モノクマ「というわけでオマエラ!二号車サロンに集合!」

モノクマ「プレゼントがあるからさ……うぷぷ、うぷぷぷぷ」ピョーン!

皐月「プレゼント……?」

いったい、何を……

神崎「とりあえず行った方がいいんじゃないリーダー?」

平野「だね。ルール違反なんて言われたら勘弁って感じだし」

【二号車・サロン】

部屋にいた安田を引っ張り出して、俺達がサロンに行くとモノクマがダンスを踊りながら待っていた。

笹山「センスない」

モノクマ「ガーン!」

立木「よ、容赦ないですね……」

クロード「そもそもいらねえだろ」

墨染「それでそれで?プレゼントとは何なんですか?」

モノクマ「慌てない慌てない。今配るからね……」

モノクマ「はい、これ」

下田「なんですかこれは……封筒?」

下田が受け取った封筒の中身を見る。

下田「っ!?」

しかしその手はすぐに止まった……まるで時間が急に止まったみたいに。

平野「どしたの慧、何が入ってたの!?」

下田「……」

皐月「えっ?」

下田はなぜかその封筒を俺に渡してくる……

いったい何が入ってるんだ……?

封筒を開ける。

その中身は……写真?







皐月「っ!」

それは廃倉庫の写真。

血まみれの、死体がたくさん転がっている廃倉庫の写真。

俺が冤罪をかけられたあの廃倉庫の写真。

ただ一つ違うのは……

俺がナイフを持ってその場に立っている事だった。






皐月「な、なんだよこれ……?」

墨染「うわー、これはまた完璧な証拠ですね」

皐月「っ!?」

見られ……

モノクマ「駄目だよ!せっかく用意したんだからみんなにも見てもらわないと!」

モノクマはそう言って……封筒の中身をバラまいた。

安田「うわああああっ!?」

クロード「……へぇ」

伊方「これは……」

美影「ひいっ!?」

物述「……!」

モノクマ「いやいや、岩崎さんに言われたじゃない?オマエラの安全を考える事が車掌の務めだって」

モノクマ「だからこうして警告してあげるんだよ!」

モノクマ「〔超高校級の殺人鬼〕の危険性をね!」

皐月「こ、こんなの捏造だ!俺は、俺はこんな……」

安田「黙れよ殺人鬼!!」

下田「み、みんな落ち着くんだ!」

安田「落ち着けるかよ!ボ、ボクは死にたくない……死んでたまるかよぉ!」

大泣きしながら安田が出ていったのを皮きりに、みんなも次々に出ていく。
ほとんどが俺に恐怖と嫌悪の視線を向けて、少数はただ目をそらして……みんな、出ていった。

モノクマ「うぷぷ、一人になっちゃったね?」

皐月「…………」

モノクマ「あんなに信じるって言ってた連中すらキミを見捨てたけど、ねぇ、どんな気持ち?」

皐月「お前が、あんな捏造写真を見せたから……!」

モノクマ「えー、でもさ。もしキミを本気で信じてたなら普通同じように捏造だって言わないかな?」

皐月「っ!?」

モノクマ「つまりさ、誰も本気で皐月クンを信じてなんかいなかったんだよ」

皐月「うっ、あっ」

モノクマ「辛いよね?悲しいよね?絶望的だよね?」

モノクマ「誰にも信じられず、身に覚えのない罪を着せられ、今もこうして独りきり」

モノクマ「うぷぷ、本当に絶望的だよ」

皐月「…………」

モノクマ「そんな奴らに義理立てして脱出する必要ってあるのかな?」

モノクマ「……うぷぷ、キミがどうするか楽しみにしてるね!」ピョーン!

皐月「…………」

どうするか?

どう、するか…………

【皐月の部屋】

皐月「…………」

考える。

考える。

考える。

皐月「……」

モノクマが言いたいのは要するにクロになってしまえばいいという事だろう。
つまり誰かを殺して……学級裁判でみんなも殺して……

皐月「……」

どうせ信じてくれない連中だ……やったって……

皐月「いいわけ、ないだろ……」

無理だ、俺にそんな事出来るわけない。

本当に人殺しになるなんて……

皐月「そうだ……」

モノクマを壊そう。

そうすればきっとみんな信じてくれる。

この腕みたいにやられるかもしれないけど……それでも勇気を出して立ち向かうんだ。

そうと決まれば……

本日はここまで。

次回第一の事件が発生する予定です。

それでは。

乙です
私の勝手なイメージですがドット絵を描いてみました
http://i.imgur.com/Fo0hbA8.png

21:00から開始します。

>>398
ドット絵ありがとうございます!
書く時の参考にさせていただきます。

【十三号車・倉庫】

皐月「……」ゴソゴソ

何か、武器になるもの……
モノクマ相手じゃ気休めにしかならないだろうけど、ないよりはあった方がいいはずだ。

皐月「……厨房からも何か持ってきた方がいいな」

調理器具なら武器にもなるし……

皐月「……」

【食堂車・厨房】

皐月「……」

よし、包丁は確保した。
後はこれでモノクマに……

平野「……なに、してんの?」

皐月「っ!?」

平野「それ包丁……まさか翼……」

は、ははっ、やっぱりそう見えるよな。

殺人鬼が包丁を手にしてるんだ……

皐月「平野さん、安心してほしい。俺は人殺しなんかしないから」

平野「っ、ダメ!」

皐月「なんでだ?本当に人殺しなんかしない。ただ……」

平野「自殺は立派な人殺しだっての!」

皐月「……は?」

自殺?俺が?

……なんで?

【十一号車・皐月の部屋】

平野「……うん、ゴメン。あたし早とちりしたみたい」

皐月「いや、言われてみれば確かにそうだ……俺自殺してもおかしくないんだよな」

平野「考えた事すらなかったみたいって感じだけど」

皐月「実際なかったからな」

何でだろう、辛くて悲しくてどうでもよくなって……

それでも、死にたいって思った事なかった気がする。

平野「……とにかくさ。ちょっと話をさせてくんないかな」

皐月「……」

平野「ゴメン。あの時一人にしちゃってさ」

皐月「えっ」

平野「あっ、慧とかはみんなを説得中……あんなの捏造だってさ」

皐月「……」

平野「翼さ、だからその……」

平野「本当にゴメン!一番いっぱいいっぱいだったのは翼だったのに、一人にしちゃって」

皐月「……わからない。なんで俺を信じてくれるんだ?」

平野「あたしってほら、色んなバンドでベースやってきたからこれでも人の目ある感じなわけよ」

平野「だから何というか……うん、翼は悪い人間じゃないと思う、かな」

皐月「……」

ああ……俺は、まだ信じてもらえるんだ。

平野「とにかく!あたし達は翼を信じるからさ!翼も負けないでほしいって感じ……かな」

皐月「ありがとう平野さ……」

平野「ちょっとー、夢って呼んでって言ったじゃんか」

皐月「……夢、さん」

平野「……まっ、今はだきょーするよ。でもいつかは夢って呼ばせてやるかんね!」

皐月「あはは……」

【十一号車・皐月の部屋】

皐月「……うん、まだ俺は信じてもらえるんだ」

〔自由行動を開始します〕

〔今回は一回だけです〕

>>200-203から選んでください。

〔最大二人まで選べます〕

↓1

墨染「うわっ、部屋からよく出られましたね?」

皐月「……好きに言ってくれ」

墨染「まあ、いいですけどね。ボクは取材さえ出来れば」

皐月「取材は受けないよ」

墨染「なんですかそれ……ふんだ、だったら笹山さんにインタビューを」

笹山「失せなさい、鬱陶しい」

墨染「ひどい!新聞部のボクが鬱陶しくなかったらアイデンティティの崩壊ですよ!?」

笹山「……皐月。もう大丈夫なの」

墨染「無視ですか!?ねぇ、無視ですか!?」

皐月「……笹山さんは俺を信じてくれるのか?」

笹山「信じるも信じないもないわ。興味ないもの」

皐月「……?」

笹山「あなたが例え殺人鬼でも、そうじゃなくても私は興味ないの。私が興味があるのはあなたの視線だけだから」

墨染「希望ヶ峰クラスメートにいじめ。無視暴言……」ブツブツ

1…えっと、ありがとう……?
2…そんな事言ってるから無視されるんじゃないか……

↓1

皐月「えっと、ありがとう……?」

笹山「お礼ならいいわ。代わりにあの視線を私に向けなさい」

皐月「そう言われても意識してやったわけじゃ……」

墨染「絶対外に出たら記事にしますからね!」

バタンッ!

皐月「……止めた方が良かったかな」

笹山「ほっときなさい。それより話の続きよ」

皐月「そう言われても……」

【十二号車・サロン】

皐月「……」

下田「あっ、皐月君!」

皐月「下田、みんなを説得してくれたんだって?」

下田「ほとんど話も聞いてもらえなかったけどね……リーダーが聞いて呆れるよ」

皐月「俺は下田達が信じてくれるだけで嬉しいよ……全く信じてもらえてこなかったから」

下田「そう言ってもらえると助かるよ……あっ、後15分で十時だね」

皐月「もうそんな時間なのか」

平野「やほー」

下田「って、平野さん!?」

平野「何さ、人を化け物みたいに」

下田「いや、だってもうすぐ十時だよ?ここにいたら戻れないじゃないか」

平野「だいじょーぶだいじょーぶ。いざという時は司の部屋泊まるしさ」

平野「それよりちょっち翼に付き合ってほしいんだよね」

皐月「俺?」

平野「にしし、人によっては羨ましがるよー」

【十一号車・皐月の部屋】

平野「……」

俺は今、夢さんのベースの演奏を聞いている。
力強いその演奏は、俺の心を元気づけるもので……

夢さんの演奏が終わった瞬間、俺は自分でも無意識に拍手していた。

平野「サンキュ、翼!」

皐月「いや、さすが〔超高校級のベーシスト〕……でもなんで急に演奏なんて?」

平野「そんなの決まってるっしょ。翼に元気をあげたかったんだよ」

皐月「……俺に?」

平野「まっ、この曲まだ未完成なんだけどさ……急拵えだからそこは勘弁ね?」

皐月「これで未完成なのか……」

平野「聞いたらビックリするかんね。マジで」

皐月「それは楽しみだな……」

平野「そんなにしない内に聞かせてあげるからさ!にしし、遠足前みたいに楽しみにしてなって」

皐月「それ眠れないじゃないか!?」

平野「あははっ、やーっと砕けてきたよ。翼なーんか壁あったし」

皐月「それはまあ……」

自分が冤罪とはいえ殺人鬼だったしな……
平野「まー、今の翼なら結構イケてるかな?」

皐月「はっ!?」

平野「リップサービスだよリップサービス」

皐月「……」

平野「おっと、そろそろ戻らないと!じゃっ、また明日ね翼!」

皐月「今からならもう霧ヶ島さんに泊めてもらった方が……今日は色々あったから危ない気がするし」

平野「だいじょーぶ!なんせあたしにはとっておきの【裏技】があるかんね」

皐月「裏技?」

平野「にしし、内緒!じゃーねー」

皐月「また明日」

バタンッ

それから少しして……

ピンポンパンポーン

モノクマ「ただ今より夜時間となります!」

モノクマ「食堂車には入れませんので気をつけるように」

モノクマ「それじゃあおやすみー……」

皐月「……楽しみだな」

いったいどんな曲なんだろうと思いながら……俺は眠りについた。

〔五日目〕

ピンポンパンポーン

モノクマ「朝ですよ!」

モノクマ「今日も列車は通常運転だよー!」

皐月「さてと、食堂車に行くか……」

ガチャッ

皐月「うわっ!?」

な、なんだよこれ……俺の部屋の前に、赤いものが……!

皐月「……!?」

ちょっと、待て……これ、まさか……







皐月「…………血?」






「うわああああっ!?」

皐月「っ!?」

なんだ、今の悲鳴!?

ま、まさか……

皐月「っ!」

俺は走った。

走って走って……たどり着いのは食堂車。

そしてレストランの方に続く階段を駆け下りて……


俺は見た。







【レストランのテーブルに寄りかかった身体】

皐月「……嘘、だ」

【そのぐったりとした身体を中心に、床には赤い物が広がっていた】

皐月「なんでだよ……」

【閉じた目はまるで眠っているかのようで】

皐月「昨日、笑ってたじゃないか」

【でも突き刺さった包丁がはっきりと示していた】

皐月「約束したじゃないか……」












皐月「なんでだ、なんで死んでるんだよっ!!」

【超高校級のベーシスト】

【平野夢さんの……死を】

皐月「夢さぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」






ピンポンパンポーン!







モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の捜査時間の後学級裁判を行いまーす!」






本日はここまで。

第一の被害者は平野夢さんでした。
次回捜査を開始します。

それでは。

開始します。







STATION1【絶望へのスタートラインを越えて】非日常編






【食堂車・レストラン】

皐月「……」

夢さんが死んだ……


――あたしは平野夢!フリーのベーシストやってんで、よろしくー!

――そんな辛そうな顔するぐらいなら甘えてきなよ?

皐月「あ、れ?」

どうしたんだ俺……足から力が、抜けて……


――本当にゴメン!一番いっぱいいっぱいだったのは翼だったのに、一人にしちゃって

――とにかく!あたし達は翼を信じるからさ!翼も負けないでほしいって感じ……かな


ああ、なんでだ……力が抜けるくらいに辛いのに……


――そんなの決まってるっしょ。翼に元気をあげたかったんだよ


なんで泣けないんだ……


立木「ひ、平野さん……?」

美影「な、なにこれ……なんで夢ちゃんがあんな……?」

石原「うおおおおおおっ!?ひ、平野殿はどうされたのだぁ!?」

霧ヶ島「平野様……!?」

みんながどんどん集まってくる……
それでも俺は、立ち上がる事が出来なかった……

モノクマ「アーハッハッハッハ!とうとう始まったみたいだね!」

岩崎「モノクマ……!」

伊方「始まった……つまり平野は俺達の中の誰かに殺されたという事だな」

安田「ボ、ボク達の中って……」

物述「モノクマがやったなら話は簡単だけど……違うでしょうね」

陸海「じゃあ誰がやったって言うんだよぉ……!」

クロード「それを捜すのが学級裁判、なんだろ?」

モノクマ「そういう事です!うぷぷ、ではでは捜査の前にオマエラにこれを渡しておきましょう!」

モノクマ「ザ・モノクマファイルー!」

笹山「モノクマファイル?」

モノクマ「オマエラには専門的知識はないだろうからボクがしっかりまとめておきました!せいぜい役立ててくださいな!」

神崎「用意がいいね……監視カメラで見てたって事かな?悪趣味な奴」

モノクマ「うぷぷ、本当に悪趣味なのはオマエラの中の誰かだろうけどね!じゃあまた後でねー!」ピョーン!

皐月「……」

下田「皐月君……」

皐月「下田、夢さんが……夢さんが……」

下田「うん……ごめん、ぼくは何も出来なかった……」

皐月「……」

下田のせいじゃない……
悪いのは夢さんを殺した犯人だ……

ここで、モノクマが悪いって言えれば良かったのかもしれないけど。

俺はそこまで……強くはなれなかった。

下田「皐月君、ぼくが言うのもおかしいかもしれないけど……平野さんのためにも、犯人を突き止めよう」

皐月「……」

下田「平野さんだって、君に生きてほしいはずだから……」

皐月「……」

夢さんなら……確かにそうかもしれないな。
俺を気にかけてくれた夢さんなら……包丁を持った俺を見て止めてくれた夢さんなら。

ここで死ぬ事を望むわけがない……

必ず夢さんを殺した犯人を見つけ出す。

……それが正しいんだよ、な。

皐月「……ありがとう下田。何とか、立ち上がれそうだよ」

下田「ぼくは何もしてないよ」

やるんだ……やらないといけないんだ……

夢さんの、ためにも。


     【捜査開始】

皐月「モノクマファイル、か……」

【被害者は平野夢。
死体発見現場は食堂車・レストラン。
死亡推定時刻は午前0時から30分の間。
死因は鋭利な刃物で刺された事による失血死。
被害者は腹部を数回刺されている模様】

皐月「……」

刺殺か……夢さん、苦しんだんだろうな……


コトダマ[モノクマファイル1>を手に入れました。
【被害者は平野夢。
死体発見現場は食堂車・レストラン。
死亡推定時刻は午前0時から30分の間。
死因は鋭利な刃物で刺された事による失血死。
被害者は腹部を数回刺されている模様】

伊方「さて、まずは現場の見張りを決めねばな……おい下田、どうするつもりだ」

下田「石原君とクロード君、お願い出来るかな?」

石原「うむっ……」

クロード「証拠隠滅されないためにも力がある奴が見張りか。まっ、いいさ……やっといてやる」

安田「お、おい!それなら真っ先にする事があるだろ!?」

霧ヶ島「やる事、ですか?」

安田「その殺人鬼の見張りだよ!そいつの部屋の前に血があったじゃないか!?」

皐月「っ!」

そうか、あれは夢さんの血……

陸海「ほ、本当なのかぁ、皐月っち……」

皐月「……血は、確かにあった」

安田「ほら見ろ!」

皐月「だけど俺は犯人なんかじゃない!」

安田「殺人鬼の言葉なんか信用出来るか!うっ、ぐすっ……うわああああんっ!」

物述「決めつけるのは良くない。まだ何も調べてないんだから」

神崎「全くだね……とにかく時間は一定らしいし、捜査を始めよう」

安田「ぐすっ、なんだよ……!後悔してもしらないからな!」

……改めて捜査を始めよう。

1…調べる【平野の死体】
2…調べる【ベースのケース】
3…話す【神崎】
4…話す【下田】

↓1

夢さんの死体はテーブルの一つに寄りかかっている……

皐月「……」

夢さん、調べさせてもらうから……

皐月「包丁が突き刺さったままだ……」

凶器は間違いなくこの包丁……つまり犯人は厨房から包丁を持ち出したって事だよな……

皐月「後で陸海に確かめてみるか……」

コトダマ[|包丁>を手に入れました。
【平野の死体に刺さっていた包丁。
平野を殺害した凶器だと思われる】

1…調べる【ベースのケース】
2…話す【神崎】
3…話す【下田】

↓1

夢さんが弾いてたベースのケースが転がっている……

皐月「中身は無事みたいだ……あれ?」

弦が一本切れて……しかも血が付いてるぞ!?

皐月「もしかしたら犯人の……」

クロード「いや、平野が指切っただけみたいだぞ」

そう言ってクロードが持ち上げたのは夢さんの指。

確かに切ったような傷がある……

クロード「まっ、無駄骨だったって事だな」

無駄骨か……

コトダマ[|弦と指の傷>を手に入れました。
【平野の指についていた小さな傷。
ベースの弦で切ったようだが……】

1…話す【神崎】
2…話す【下田】

↓1

神崎「……」

皐月「神崎さん、どうしたんだ?」

神崎「いや、平野さんはいったいいつここに運ばれたのかなって」

皐月「どういう事だ?」

神崎「だってこの食堂車は十時には入れなくなるわけでしょ?で、平野さんの死亡推定時刻は0時から30分の間……つまり平野さんは他の場所で殺されてここに運ばれたはずだよね?」

皐月「確かに……」

じゃあまさか夢さんは俺の部屋の前で……?

神崎「でもなんか……うーん、おかしいなぁ」

皐月「おかしい?」

神崎「この血の量からすると……ここが現場っぽいんだけどなぁ」

コトダマ[|死体の移動?>を手に入れました。
【食堂車は十時から入る事が出来ない。
平野は別の場所で殺され、食堂車に運ばれたようだが……】

コトダマ[|神崎の見解>を手に入れました。
【血の量を見ると食堂車が犯行現場に見えるらしい】

皐月「そういえば下田、昨日は来なかったけど点呼したのか?」

下田「うん、一応男子はしたよ。皐月君は平野さんがいるのわかってたから省いたんだ……」

下田「とは言っても、返事を返してくれたのは伊方君、安田君、クロード君くらいで、さらに顔を見せてくれたのは伊方君だけ……他の二人は部屋の中からインターホン越しに話したくらい……それも安田君は怒鳴ってて話にならなかったけど」

皐月「そうか……夢さんとは会ったのか?」

下田「うん……昨日はあんなに曲を完成させるって張り切ってたのに」

皐月「っ……」

下田「そんな話を少しして十時になりそうだったからぼくは部屋に戻ったんだ。ぼくが出る時平野さんはまだいたけどすぐに戻ったはずだよ」

となると……夢さんを殺したのは、女子なのか?
だけど……

コトダマ[|事件前日の点呼>を手に入れました。
【事件前日、点呼を受けたのは男子のみだった。
その際反応を返したのは伊方、安田、クロード。
さらに顔を見せたのは伊方だけだったらしい】

コトダマ[|平野の行動>を手に入れました。
【平野は十時直前まで食堂車にいた。
その後女子側の客室に戻ったと思われるが……】

パシャッ

皐月「っ!?」

クロード「何してんだお前?」

墨染「写真ですよ?記事にはしっかり写真も掲載しないといけませんから」

石原「記事とは……」

墨染「もちろん【平野夢さん、殺害される】の記事ですよ!過去はだいたい知ってますから、出たら知り合いにインタビューして……」

皐月「墨染!お前、何を言ってるかわかってるのか?夢さんは、殺されたんだぞ!?」

墨染「えーっと……だからなんですか?」

皐月「っ!」

墨染「もう死んだ人にプライバシーなんかありませんし、ボクは記事さえ書ければ……あっ、皐月さんは仲良くしてましたから熱愛報道もセットにしますか?」

皐月「いい加減にっ……!」

神崎「いい加減にしなよ墨染さん」

墨染「はあ……はいはい、わかりましたよ。部屋に戻って判明したクロにするインタビューの準備がありますからこれで」

皐月「……」

夢さんの死を弄ぶような真似は、絶対にさせないからな……!

神崎「……はあ」

そろそろ別の場所を調べよう……

まずはあの血だまり、それと廊下に、話も聞かないとな……

1…調べる【皐月の部屋前】
2…調べる【客室車両の廊下】
3…話す【陸海】
4…話す【物述】
5…話す【立木】

↓1

本日はここまで。

次回には捜査を完結させます。

それと明日は来られないかもしれません。

それではまた。

再開します。

【十一号車・皐月の部屋前】

伊方「……」

皐月「伊方」

伊方「これが安田の言っていた血か……皐月、いつからあったかはわかるか」

皐月「少なくとも朝部屋を出た時にはあったよ。ほら、端に足跡があるだろ?」

伊方「なるほどな……しかし随分と派手にばらまいたものだ。少なくともサロンはこの血を踏まずに行けそうにない……」

伊方「そして跡がないという事はこの血がここに付着してからサロン、及び倉庫に出入りした人間はいないという事だな」

皐月「……これって夢さんの血、なのか?」

伊方「……」

皐月「伊方?」

伊方「重要なのは一つ。この血が凝固しきっていないという事だ」

伊方「皐月、この事実をよく覚えておけ」

コトダマ[|部屋の前の血痕>を手に入れました。
【皐月の部屋の前にある血痕。
まだ固まりきっていない】

コトダマ[|血痕の範囲>を手に入れました。
【部屋の前の血痕は広範囲に渡っており、踏まずにサロンには行けそうにない】

コトダマ[|サロンと倉庫への出入り>を手に入れました。
【皐月の部屋の前に血痕が出来てからサロンの方へ行った人間はいないようだ】

1…調べる【客室車両の廊下】
2…話す【陸海】
3…話す【物述】
4…話す【立木】

↓1

皐月「……」

客室がある車両の廊下には血が続いてる……言うまでもなく、俺が部屋の前で踏んだあの血だな。

皐月「それ以外に、血はなさそうだ」

……あれ?

これ、何かおかしくないか……?

コトダマ[|廊下の血痕>を手に入れました。
【廊下には皐月が客室前で血を踏んだ事による血の痕があり、他には異常はなかった】

1…話す【陸海】
2…話す【物述】
3…話す【立木】

↓1

立木「ぐすっ、平野さんっ……」

皐月「立木さん」

立木「あっ、皐月君……」

皐月「話、聞かせてもらってもいいかな?」

立木「はい……と言っても事件に繋がるような話は……」

皐月「……立木さん、【裏技】って言葉に心当たりないかな?」

立木「それ、平野さんが言っていた……」

皐月「そう、俺も昨日夢さんから聞いた言葉だ」


――――――


平野『おっと、そろそろ戻らないと!じゃっ、また明日ね翼!』

皐月『今からならもう霧ヶ島さんに泊めてもらった方が……今日は色々あったから危ない気がするし』

平野『だいじょーぶ!なんせあたしにはとっておきの【裏技】があるかんね』

皐月『裏技?』


―――――


立木「【裏技】……私も平野さんから聞いた事があります」

皐月「どんなものかは?」

立木「わかりません。まだわからなくて危ないかもしれないからって教えてもらえなくて……」

危ないかもしれない?
いったい夢さんは何を……

コトダマ[|平野の裏技>を手に入れました。
【平野が思いついていたらしい裏技。
どうやら危ない事だったようだが……】

1…話す【陸海】
2…話す【物述】

↓1

皐月「陸海、ちょっといいか?」

陸海「な、なんだぁ、皐月っち……」

皐月「包丁について話を聞きたいんだ。厨房に一番いたのは陸海だろう?」

陸海「ああ、包丁かぁ……少なくとも夜食作った九時半にはあったけどぉ……ちょっと見に行ってみるかぁ」

【厨房】

陸海「あれぇ……なんだこれぇ……?」

皐月「どうしたんだ?」

陸海「包丁が全部揃ってるぞぉ……」

皐月「なんだって!?」

陸海の持つ包丁セットを見ると、確かに五本の穴全てに包丁がセットされている……

あれ?

皐月「陸海、これ一本おかしくないか?」

陸海「んぅ?本当だぁ、これ作り物の包丁じゃないかぁ……!」

犯人は作り物の包丁をセットに仕込んだのか……!

陸海「それにしてもよくできてるなぁ……でもこんな物昨日はなかったぞぉ」

確かに、刃の部分をよく見ないと作り物とはわかりにくいな……

だけどこんな物、どこにあったんだ?

コトダマ[|陸海の証言>を手に入れました。
【九時半まで包丁は厨房に揃っていた】

コトダマ[|作り物の包丁>を手に入れました。
【厨房の包丁セットに入っていた作り物の包丁。
陸海によると昨日はなかったらしい】

物述「……皐月さん、ちょっといい?」

皐月「えっ、何かあったのか?」

物述「そうじゃない。状況整理に協力してほしい」

皐月「ああ、そういう事か……」

物述「あなたが平野さんの死体を発見して、その時アナウンスが鳴ったみたいだけど……その前にいたのは誰かわかる?」

皐月「えっと、陸海と……あれ?」

悲鳴をあげた陸海は確かにいた。
だけど……他に誰かいたか?

物述「少なくともワタシが来た時にはあなたと陸海さん以外に下田さん、安田さん、伊方さん、笹山さんはいた」

そうだったのか……

となると……どうなるんだ?

物述「んっ……わかった、ありがとう」

コトダマ[|死体発見アナウンス>を手に入れました。
【三人以上の人間が死体を発見した時になるアナウンス。
皐月が平野の死体を見つけた時にアナウンスが鳴った】

コトダマ[|死体発見の状況>を手に入れました。
【物述が現場に来た時、現場には皐月、陸海、下田、安田、伊方、笹山がいた】

皐月「後は……あっ」

岩崎「……」

皐月「岩崎さん……大丈夫、じゃないよな」

岩崎「当たり前です……平野さんが、こんな事になるなんて」

皐月「……」

岩崎「ですが証拠はしっかり確保しました」

皐月「えっ!?」

岩崎「厨房のゴミ箱にこんな物があったんです。血がたくさんついてますし、間違いなく犯人が使った物かと」

テーブルクロス……返り血対策だな。

岩崎「それとこのテーブルクロス、中ぐらいの大きさみたいですね」

中ぐらいの大きさのテーブルクロス?
返り血対策を万全にしたいなら大きなやつを使えばいいはずじゃ……?

コトダマ[|テーブルクロス>を手に入れました。
【血がついたテーブルクロス。
中ぐらいの大きさのようだ】

皐月「……」

後は、どうすればいいんだ……

霧ヶ島「……あの」

皐月「うわっ!?ど、どうしたんだ霧ヶ島さん?」

霧ヶ島「……わたしはどうしたらいいのでしょうか」

皐月「えっ?」

霧ヶ島「……皐月様、もしも議論が終結しそうな時に何か心残りがあったならば」

霧ヶ島「わたしに【もういいだろう】と告げてください」

皐月「それ、どういう……」

霧ヶ島「お願いいたします……」

コトダマ[|霧ヶ島の証言>を手に入れました。
【事件の議論が終わりそうな時に何か心残りがある場合、霧ヶ島にもういいだろうと言えばいいらしいが……】

ピンポンパンポーン

モノクマ「えー、そろそろこの時間は終わりとしましょうか」

モノクマ「まもなく学級裁判場ー、学級裁判場ー」

モノクマ「オマエラ、一号車に繋がる扉の前に集合!」

モノクマ「招待するよ……絶望の舞台にね!」

皐月「……もう、終わりか」

そうだ、最後に夢さんに……

【食堂車・レストラン】

皐月「……夢さん」

必ず、あなたを殺した犯人は見つけ出すから……

だから……見守ってほしい。

皐月「……あれ?」

夢さんのポケットに何かメモが……



皐月「これは……」

コトダマ[|平野のメモ>を手に入れました。
【平野の服のポケットに入っていたメモ。
『ルールの抜け道を見つけたかもしれない。文章をよく読んで思いついた!』と書かれている】

【二号車・サロン】

モノクマ「オマエラ、みんな揃ったね!まもなく学級裁判場駅に着くから準備してちょうだいな!」

伊方「とうとう始まるわけか」

下田「……平野さん」

みんな何か考えてるみたいだ……
だけどこの中に一人いる……

夢さんを殺した犯人が……!

俺がそんな事を考えると同時に……列車は止まった。

モノクマ「うぷぷ、それじゃあこの鍵を開けるから!乗車口から降りてくださーい!」

モノクマが消えるとガチャリと音が鳴る。
そしてそのドアを開けると……長い廊下と、左に乗車口と書かれたドアがあった。

岩崎「こちらの廊下の先に……」

クロード「今行くのはそっちじゃねえがな……」

笹山「行ったらおしおきなんでしょうね」

長い廊下を一瞥してみんなは乗車口から降りていく。

そこは暗いホームらしき場所。

そして赤い扉が一つある。

その赤い扉を開くと…………

【学級裁判場】

モノクマ「やあやあ来たねオマエラ!」

モノクマ「ここがシロとクロの運命を分ける学級裁判場だよ!」

モノクマ「まっ、習ってるだろうし早速席についてもらおうかな!」

モノクマに言われて、俺達は自分の名前が書かれた席につく。

左隣には赤い×がつけられた夢さんの遺影がある……聞いていたけど、こんなに悪趣味だなんてな。

皐月「……」

平野夢さん……この数日間、彼女にはたくさん助けられた。
治療された腕がうずく……曲を聴いた耳がガンガンと鳴る……

そして何より、支えられた心が強く痛んだ。

胸を押さえて前を見る。

伊方「学級裁判……どれだけやれるか試させてもらおうか」

陸海「ううっ、どうすりゃいいんだぁ」

安田「死んでたまるか死んでたまるか……!」

笹山「私はまだ死ねない。だからクロには消えてもらうわ」

墨染「メモ帳用意、カメラ用意……ふふん」

この中にいるんだ、彼女を殺した犯人が。

石原「ぐぬうっ、何という空気か……!」

立木「平野さん……」

神崎「一人か14人か……悪趣味な話だよ、本当に」

下田「……ぼくは本当に、リーダー失格だね」

誰かはわからない、それでも俺は暴き出してみせる。

美影「にゃああっ、怖いよぅ……」

物述「……」

岩崎「平野さん、見ていてください……!」

クロード「始めようぜ、命を懸けた撃ち合いをな」

霧ヶ島「……全ては神々の意のままに」

……それだけを今は考えるんだ。

皐月「……クロは必ず見つけ出してやる」

そして始まるんだ。

絶望へと加速する命懸けのやりとり。

学級裁判という戦いが……!

今日はここまで。

次回学級裁判を開始します。

それではまた。

早ければ19:00時頃に開始します。

席順は時計回りに

皐月→平野→霧ヶ島→岩崎→物述→石原→美影→伊方→下田→墨染→陸海→笹山→安田→神崎→クロード→立木→皐月

といった配置です。

[|コトダマ一覧>


・[|モノクマファイル1>
【被害者は平野夢。
死体発見現場は食堂車・レストラン。
死亡推定時刻は午前0時から30分の間。
死因は鋭利な刃物で刺された事による失血死。
被害者は腹部を数回刺されている模様】

・[|包丁>
【平野の死体に刺さっていた包丁。
平野を殺害した凶器だと思われる】

・[|弦と指の傷>
【平野の指についていた小さな傷。
ベースの弦で切ったようだが……】

・[|死体の移動?>
【食堂車は十時から入る事が出来ない。
平野は別の場所で殺され、食堂車に運ばれたようだが……】

・[|神崎の見解>
【血の量を見ると食堂車が犯行現場に見えるらしい】

・[|事件前日の点呼>
【事件前日、点呼を受けたのは男子のみだった。
その際反応を返したのは伊方、安田、クロード。
さらに顔を見せたのは伊方だけだったらしい】

・[|平野の行動>
【平野は十時直前まで食堂車にいた。
その後女子側の客室に戻ったと思われるが……】

・[|部屋の前の血痕>
【皐月の部屋の前にある血痕。
まだ固まりきっていない】

・[|血痕の範囲>
【部屋の前の血痕は広範囲に渡っており、踏まずにサロンには行けそうにない】

・[|サロンと倉庫への出入り>
【皐月の部屋の前に血痕が出来てからサロンの方へ行った人間はいないようだ】

・[|廊下の血痕>
【廊下には皐月が客室前で血を踏んだ事による血の痕があり、他には異常はなかった】

[|コトダマ一覧その二>

・[|平野の裏技>
【平野が思いついていたらしい裏技。
どうやら危ない事だったようだが……】

・[|陸海の証言>
【九時半まで包丁は厨房に揃っていた】

・[|作り物の包丁>
【厨房の包丁セットに入っていた作り物の包丁。
陸海によると昨日はなかったらしい】

・[|死体発見アナウンス>
【三人以上の人間が死体を発見した時になるアナウンス。
皐月が平野の死体を見つけた時にアナウンスが鳴った】

・[|死体発見の状況>
【物述が現場に来た時、現場には皐月、陸海、下田、安田、伊方、笹山がいた】

・[|テーブルクロス>
【血がついたテーブルクロス。
中ぐらいの大きさのようだ】

・[|霧ヶ島の証言>
【事件の議論が終わりそうな時に何か心残りがある場合、霧ヶ島にもういいだろうと言えばいいらしいが……】

・[|平野のメモ>
【平野の服のポケットに入っていたメモ。
『ルールの抜け道を見つけたかもしれない。文章をよく読んで思いついた!』と書かれている】


平野夢の殺害、それは皐月に大きすぎる影をもたらした。
彼女を殺した犯人を暴くため、皐月は学級裁判へと臨む。
その先に何があるかわからないままに……







     【学級裁判開廷!】

     CLASSROOM TRIAL






モノクマ「それでは学級裁判の簡単な説明を行いましょう!」

モノクマ「学級裁判では誰がクロかを議論し、最終的にはオマエラの投票によって決定されます!」

モノクマ「正しいクロをオマエラの中の過半数が指摘できればクロがおしおき!」

モノクマ「ただし正しいクロへの投票が過半数に満たない場合は……シロは全員おしおきされ、逃げ切ったクロがディスペアー・エクスプレスから下車する権利を得るのです!」

神崎「議論の前に二つ聞いていいかな?」

モノクマ「なにかな?」

神崎「まず一つ目、平野さんは本当に私達の中の誰かに殺されたんだね?」

神崎「そして二つ目、過半数に達すればいいのはわかったけど投票を間違ったシロにペナルティーはあるの?」

モノクマ「一つ目にはもちろんはいと答えましょう!」

モノクマ「そして二つ目に関しては……うぷぷ、ボクは何もしないと答えておくよ」

伊方「随分意味深だな……ならば俺も一つ聞いておく」

モノクマ「質問多いなぁ……今度は何?」

伊方「共犯者がいた場合のルールは過去のコロシアイと変わらないのか?」

モノクマ「もちろん!下車出来るクロは実行犯ただ一人です!」

伊方「わかった。それでは議論を始めるか」

下田「そうだね……みんなも思いついた事があったらどんどん発言してほしい」

皐月「……」

俺も何かあったら発言しないとな……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|モノクマファイル1>
[|死体の移動?>
[|包丁>

下田「まず状況を整理しようか……殺されたのは平野さん」

物述「死因はモノクマファイルによると刺殺……凶器は包丁」

霧ヶ島「モノクマファイルとやらはなぜか読めなかったのですが……」

霧ヶ島「【死亡推定時刻は十時前】でよろしいのでしょうか……?」

神崎「……とりあえず情報共有は必要みたいだね」

コトダマで【】を論破しろ!

↓1

正解!

皐月「それは違うな!」


皐月「霧ヶ島さん、モノクマファイルによると夢さんが殺されたのは午前0時から0時半の間らしい」

霧ヶ島「そうなのですか?申し訳ありません、この【たぶれっと】なる物の扱い方がわからず……」

神崎「一応聞いておくけど、霧ヶ島ちゃん以外にモノクマファイル読んでない人はいる?」

…………

伊方「どうやらいないようだな。ならばモノクマファイルの情報は全員共有したという前提で話を続けるぞ」

墨染「ふふん、一ついいですか?」

笹山「黙りなさい、そして二度と口を開かないで」

墨染「なんでですか!?」

下田「ま、まあまあ……それで墨染さんどうしたの?」

墨染「……なんで平野さんはレストランで亡くなっていたんでしょうか?」

美影「えっ?何か問題なのかにゃ?」

皐月「……」

多分墨染が言いたいのは……

・死亡推定時刻に食堂車は入れない
・食堂車は人目に付く
・レストランで食事が出来なくなる

正しい選択肢を選べ!

↓1

正解!

皐月「これだな!」


皐月「死亡推定時刻に食堂車には入れないのに……そう言いたいのか?」

墨染「そうですよ。ディスペアー・エクスプレスにおけるルールにはっきりと記載されています」


【ルール2…夜10時から朝7時までは夜時間とします。夜時間、七号車は立ち入り禁止になるので注意しましょう】


モノクマ『ただ今より夜時間となります!』

モノクマ『食堂車には入れませんので気をつけるように』


石原「うむっ、毎夜モノクマも放送しているな!」

クロード「つまり犯人は別の場所でヒラノを殺し、朝食堂車が開いてから死体を運んだってわけか?」

安田「だったら犯人は一人しかいないだろ!!」

立木「だ、誰ですか?」

安田「決まってんだろ、その殺人鬼だよ!」

皐月「……!」

安田「知らないとは言わせないからな!証拠はしっかりあるんだ!」

安田の言う証拠……アレの事だな?

>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

正解!

皐月「これだな!」


皐月「……俺の部屋の前にある血だな?」

安田「なんだ、わかってるじゃないか!あれがお前が人を殺したはっきりとした証拠だ!」

岩崎「皐月さんが平野さんを殺すだなんてそんな……!」

安田「有り得ないなんて言わせないぞ!!そいつは殺人鬼なんだ、人を殺せる人間なんだ!」

皐月「……」

冤罪を二回もかけられるなんてな……

だけど俺は犯人じゃない……!

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|神崎の見解>
[|血痕の範囲>
[|平野の行動>

安田「犯人はお前なんだ殺人鬼!」

笹山「少し落ち着いたら?」

安田「ボクは冷静だ!」

安田「血痕が部屋の前にある以上、そいつの容疑は絶対だ!」

物述「疑問の余地はないの?」

安田「【疑問の余地なんてあるわけない!】」

安田「だってそいつが犯人なんだからな!!」

コトダマで【】を論破しろ!

↓1

正解!

皐月「それは違うな!」


皐月「疑問の余地はあるはずだ!」

安田「なんだとぉ!」

皐月「神崎さん、血の量から見て犯行現場は食堂車に見えたんだよな?」

神崎「うん。かなりの血痕だったからね」

皐月「つまり……夢さんが殺害された現場はまだ……」


安田「カァァァァァァァットォ!!」反論!


安田「ふざけるなよ殺人鬼!そんなので証拠になると思ったのか!?」

安田「あの血がある以上お前が犯人なのは確定的に明らかなんだよ!!」

とにかく、安田に反論しないと……!

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>484-485
[|廊下の血痕>
[|サロンと倉庫への出入り>
[|死体の移動?>


安田「犯人はお前しかいないんだよ!」

安田「あの血が決定的証拠だ!」

皐月「だったら安田、俺は部屋の前で夢さんを殺したっていうのか?」

安田「そうだ!お前は殺人鬼だからな、隙があれば誰でも良かったんだ!」

安田「そして殺人を犯した後……」

安田「【死体を食堂車まで運んだ】んだ!」

安田「それが真相なんだろ、殺人鬼ぃ!!」

コトノハで【】を斬れ!

↓1

正解!

皐月「その結論は間違いだ!」


皐月「それはないんだよ安田」

安田「どういう意味だよ……」

皐月「死体を運んだなら……食堂車が血まみれだったんだから当然廊下にも血が落ちたはずだ」

安田「……!」

皐月「だけど廊下にはそんなのなかった……あったのは俺が朝踏んだ時靴の裏についた血の跡だけなんだ」

安田「なっ、なななっ……」

皐月「それだけじゃない……あの血は」

・固まっていなかった
・広範囲にばらまかれていた
・赤かった


正しい選択肢を選べ!

↓1

正解!


皐月「これで証明してみせる!」


皐月「あの血は固まってなかった……」

陸海「どういう事なんだぁ?」

伊方「あれが平野を殺した際の血ならあの血は六時間半から七時間経っても乾いていない事になる……足跡を残せる程度にはな」

物述「つまり血はもっと後にまかれた物……」

安田「く、くそぉ!なんだよそれぇ!うわあああああああんっ!」

立木「泣く前に皐月君に謝ってください!平野さんが殺されて一番辛いのは皐月君なのに……!」

皐月「……いいよ、立木さん。今は俺の気持ちより、夢さんを殺した犯人をつきとめないと」

立木「……はい」

伊方「とにかくあの血が偽装工作なのはわかっただろう。そうなると当然疑問となるのは」

墨染「平野さんの殺害現場ですね」

美影「ど、どこなんだにゃあ……」

皐月「……」

夢さんが殺された、現場……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|平野の行動>
[|平野の裏技>
[|事件前日の点呼>

笹山「平野の死体があったのは食堂車のレストラン」

クロード「じゃあ殺された現場はどこになるか……」

陸海「〈平野っちの部屋〉じゃないかぁ?」

岩崎「〈サロン〉は調べられていないんですよね……」

美影「だったら〈倉庫〉の可能性はないのかにゃあ?」

石原「むうっ、やはり〈食堂車〉ではないのか!?」

コトダマで正しい〈〉に同意しろ!

↓1

正解!

皐月「それに賛成する!」

皐月「……夢さんが殺されたのは、食堂車だ」

石原「ぬうっ、正解だったか!」

安田「何言ってんだ……食堂車は十時に閉まるんだぞ!」

霧ヶ島「わたしもだからこそ平野様が十時前に殺められたのだと思ったのですが……」

皐月「……裏技」

美影「にゃ?」

皐月「夢さんには、ある裏技があったらしいんだ」

岩崎「裏技、ですか?」

皐月「もしかしたら、その裏技を使えば食堂車に……」


墨染「その推理は捏造ですね♪」反論!


皐月「……!」

墨染「ふふん、やはりあなたはここまでですか皐月さん」

皐月「何が言いたいんだ……」

墨染「あなたの推理には何の根拠もないって事ですよ♪」

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>484-485
[|平野のメモ>
[|作られた包丁>
[|テーブルクロス>


墨染「平野さんが食堂車に入る裏技があった?」

墨染「空想もいいところですね!」

皐月「夢さんは裏技を危ないって言ってたんだ!」

皐月「だったらそれはルールに関連する可能性が高い!」

墨染「そんなの皐月さんの頭の中だけの話ですよね?」

墨染「【平野さんがルールに言及していたわけでもないようですし】……」

墨染「無駄なお話ですね♪」


【】をコトノハで斬れ!

↓1

正解!

皐月「その矛盾、斬らせてもらうぞ!」


皐月「墨染、お前は知らないんだろうけど……あるんだよ」

墨染「何がです?」

皐月「夢さんがルールについて言及していたこのメモがな!」

墨染「!?」

皐月「ここにはこう書いてある。【ルールの抜け道を見つけたかもしれない。文章をよく読んで思いついた!】……」

笹山「ルールの抜け道……これ以上ないほどにルールについて言及してるわね」

陸海「だけど、抜け道ってなんなんだぁ?」

岩崎「モノクマが言えば、簡単なんですが」

モノクマ「ムニャムニャ、もうどら焼きは食べられないよ……」

伊方「答える気はないようだな」

美影「というかかなり危ない発言してる気がするにゃ!?」

立木「と、とにかくもう一度ルールをよく読んでみましょう」

クロード「そこに抜け道があるわけだな……」

下田「よし、みんなで電子生徒手帳のルールを見てみよう!」

皐月「……」

食堂車が関係している以上、夢さんが言っていたルールはこれだ……


【ルール2…夜10時から朝7時までは夜時間とします。夜時間、七号車は立ち入り禁止になるので注意しましょう】


皐月「……七号車って部分か?」

立木「どうでしょう、モノクマが放送ではっきり食堂車と言っている以上……」

可能性は低い、か……

じゃあなんだ?

いったい夢さんはどこからルールの抜け道を見つけたんだ……!


静かな時間が流れていく。

ただひたすら電子生徒手帳を見て、夢さんが気付いた事に気付こうとして……

だけど焦りからか、何も頭に浮かばない……

っ、いったいどこなんだ……!

陸海「うわあああああああっ!もうわかんねえよぉ!」

安田「静かにしてろよ!」

美影「ミーちゃん、頭がぱんくしそうだにゃあ……」

石原「……今気付いたのだが、吾の席は色々と危険ではないか!」

神崎「うるっさい!いいから考えて!」

伊方「……」

笹山「ルールの抜け道……」

マズい、みんな集中力が切れてきてる!

皐月「くそっ……!」

いったい、いったい何が……!

いったいどうすれば夜時間に食堂車に入る事が……

皐月「……っ!?」

なんだ、今何か頭によぎった……

皐月「…………」

もう一度よく読んでみるんだ……

このルールの言葉の意味を一つ一つ吟味して……

導き出すんだ!

【スポットセレクト開始!】

【ルール2…夜10時から朝7時までは夜時間とします。夜時間、七号車は立ち入り禁止になるので注意しましょう】

このルールから抜け道を示す言葉を示せ!

↓1

夜時間『七号車』は
『食堂車』とは書いていない

不正解……

皐月「っ……」

違う、モノクマは夜の放送ではっきり食堂車に入れないって言ってる!
つまり七号車は食堂車を指す事に間違いはない……!

皐月「……」

一度、取り払ってみるんだ。

もし入るのが無理だったら……抜け道は……

【スポットセレクト開始!】

【ルール2…夜10時から朝7時までは夜時間とします。夜時間、七号車は立ち入り禁止になるので注意しましょう】

このルールから抜け道を示す言葉を示せ!

↓1

『立ち入り禁止』
つまり『既に居る場合』は問題ない
出る事も可能

正解!


皐月「……!」

そうか、そうだったのか……

夢さんが見つけたルールの抜け道は……!


皐月「立木さん」

立木「は、はい!」

皐月「〔超高校級の読書家〕の知識を信じて一つ聞かせてくれないか?」

皐月「【立ち入り禁止】の意味を」

立木「えっ、それは文字通りですよ。そこに立ち入る、つまり入る事を……ああっ!?」

物述「そういう、事だったの……」

安田「どういう事だ!説明しろ殺人鬼!!」

皐月「俺達は立ち入り禁止と聞くと、どうしてもその場にいる事もいけないと思ってしまう……」

皐月「だけど違ったんだよ」

皐月「このルールでは立ち入る事を、放送では入れないとしか言ってない……」

皐月「つまり、【十時前から食堂車にいてそのままいる事】は禁止されてないんだ!」

陸海「マ、マジかぁ!?」

そして夢さんが食堂車にいた事は証明出来る!

>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

正解!

皐月「これで証明してみせる!」


皐月「下田、夢さんは確かお前が食堂車から出る時まだいたんだよな?」

下田「うん。ぼくはてっきり平野さんも戻ったのかと思ってたけど」

伊方「平野はその場にとどまっていたという事か」

皐月「だけどその時いたのは夢さんだけじゃなかった……」

立木「その人に、平野さんは……」

岩崎「いったい、誰なんですか!」

物述「それを突き止めるためにも……議論を始めましょう」

皐月「……」

夢さんが食堂車で殺されたのははっきりした。

後は、犯人を……!

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|包丁>
[|作り物の包丁>
[|陸海の証言>


笹山「平野を殺したクロ……」

クロード「そいつはルールの抜け道に気付いてたんだよな」

霧ヶ島「でもそれが誰かはわかりませんよね……」

下田「他に【犯人に繋がる証拠がない】と……」

陸海「いったい誰なんだろうなぁ……うーむ」

陸海「わかんねえよぉ!」

神崎「諦めんの早すぎ!」

正しいコトダマで【】を論破しろ!

↓1

犯人に繋がる←作り物の包丁

正解!

皐月「それは違うな!」


皐月「いや、犯人に繋がる手がかりならあるかもしれない」

下田「えっ?」

皐月「厨房を調べてた時にこんな物が出てきたんだ」

墨染「包丁!まさかボク達を皆殺しに!」

皐月「違う……これは作り物だよ」

陸海「間違いないぞぉ、皐月っちと一緒に見たからなぁ」

物述「よくできてる……」

石原「そうか!これで凶器を隠蔽しようとしたのだな!」

いや、それは違う……だってその作り物の包丁と入れ代わりに本物は……

>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

包丁

正解!

皐月「これだな!」


皐月「いや、包丁は夢さんに刺さっていたから……」

石原「むうっ、だったらなぜ作り物の包丁など……」

陸海「昨日はなかったはずなんだけどなぁ」

墨染「なんで作り物を置いたのかは犯人をはっきりさせてから聞けばいいじゃないですか♪」

伊方「ふん、そうだな……少なくとも一人はっきりと怪しい人間が出てきた以上は見過ごすわけにはいかない」

美影「えっ、誰だにゃ!?」

笹山「この包丁、いったいどんな用途で使うのかしらね」

作り物の包丁を使う用途……

……えっ?



ま、まさか……

夢さんを、殺したクロって……まさ、か……!

人物を指名しろ!

↓1

不正解……

作り物の包丁、それを使う用途なんて限られる。

例えば、そう……


芝居、とか……

じゃあ、まさかクロは……


人物を指名しろ!

↓1

正解!

皐月「まさか……!」


皐月「……」

下田が、犯人なのか?

確かに、夢さんに最後に会ったのは下田で。

作り物の包丁だって〔超高校級の演劇部〕の下田なら持ってるかもしれない。

墨染「下田さん♪」

下田「えっ、なに?」

墨染「あなたですよねクロ♪」

下田「…………えっ?」

伊方「あの血、皐月には黙っていたが血糊だったんだよ」

皐月「血糊!?」

伊方「血糊、作り物の包丁、平野に最後に会った可能性が高い……お前はクロの最有力候補だ」

下田「なっ!?」

墨染「それに、ボク知ってますよ♪あの証拠だって下田さんならピッタリだって♪ねっ、岩崎さん?」

岩崎「えっ!?」

墨染が言う岩崎さんに聞く証拠って……アレか?

>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

正解!

皐月「これか……!」


皐月「テーブルクロスの事を言ってるのか……」

墨染「はい、そうですよ♪下田さんならピッタリだと思うんですよねぇ、ボク」

下田「ぼくは……」

立木「し、下田君!反論があるならしてください!」

皐月「っ、そうだ!下田、何か無実を証明する証拠は……」

下田「…………」

皐月「下田……?」

なんで、目を閉じるんだ?
なんで、何も言わないんだ?

なんで……諦めたような顔してるんだよ!?


下田「ぼく、は……」







     【学級裁判中断!】






本日はここまで。

ルールの抜け道に関しては完全にこじつけですね……

次回学級裁判完結の予定です。

それでは。

再開します。







     【学級裁判再開!】






下田「…………」

皐月「下田……」

夢さんと最後に会った可能性が高い事、血糊、作り物の包丁、テーブルクロス……

そこから示されたクロがまさか……

神崎「……本当に下田君が?」

石原「な、なぜだ!吾らを導かんとした下田殿がなぜ……!」

陸海「い、今はよぉ、動機とかどうでもよくないかぁ?」

クロード「このままシモダが反論しねえなら……まっ、決まりだな」

伊方「そういうわけだが下田、反論はあるか?」

下田「……ぼく、は」

墨染「なんですかー?よく聞こえませんよ?」

下田「……ぼくは、犯人じゃない」

皐月「……!」

あの、顔……


――俺じゃないんだ、信じてくれ!

――なんで、なんで誰も……


皐月「……」

そうか、今の下田は……

だったら、やる事は一つしかないな!

安田「根拠がない主張なんか意味ないだろ!自分が無実なら証拠出せよ!」

下田「それは……」

俺は知ってる、誰にも信じてもらえない辛さを。

俺は知ってる、誰にも信じてもらえない悲しさを。

だから俺は……!

皐月「下田は犯人じゃない!」

下田「……!」

立木「皐月君……!」

伊方「……ほう、お前が声をあげたか」

皐月「……」

笹山「皐月。それは当然何かしらの根拠があっての話でしょうね?」

物述「この状況は下田さんに圧倒的に不利……それを打破する根拠」

岩崎「あ、あるんですか?」

皐月「…………」

今は下田がクロでこの議論が終わりそうな時……

だったらきっと……突破口はある!


>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

正解!

皐月「これで晴らす!その冤罪を!」


皐月「……霧ヶ島さん」

霧ヶ島「……!」

皐月「【もういいだろう】」

石原「む、むうっ?」

美影「今の、どういう事だにゃあ?」

そんなの俺が聞きたい。
だけど議論が終わりそうな時、心残りがあれば霧ヶ島さんにこう言えばいいって……

霧ヶ島「……はい、わかりました」

陸海「えっ、えっ!?どういう事だぁ!?まさか霧ヶ島っちが真犯人だったのかぁ?」

下田「霧ヶ島、さん」

霧ヶ島「……もっと早く、わたしが決断をしていればこんな事にはなりませんでした。申し訳ありません、皆様」

神崎「……どういう事か聞かせてくれる?」

霧ヶ島「下田様は犯人ではありえません。絶対に」

安田「なんでんな事言えんだ!朝まで二人で部屋にでもいたってか!?」







霧ヶ島「はい。わたしと下田様は夜時間から朝までわたしの部屋で共におりました」






安田「…………は?」

神崎「……えっ、霧ヶ島ちゃんの部屋に?」

立木「夜時間、から……」

岩崎「朝、まで……?」

霧ヶ島「はい」

沈黙……みんな今言われた事を理解しようとしてるんだろう。

霧ヶ島「あ、あの、これでも足りないようなら寝床を共にした事も……」

陸海「なんじゃ、そりゃあああああああっ!?」

墨染「あっ、録音忘れた……!霧ヶ島さん、もう一度お願いします!」

霧ヶ島さんがさらに爆弾発言をしようとしたところでみんなは騒ぎだす。
まさか下田と霧ヶ島さんがそんな関係だったなんて……俺もビックリだ。

霧ヶ島「まだダメならお背中を流した話も……!」

石原「お、おなごと湯浴みを共にだとぉ!?な、なんという……むうっ!?」

美影「カ、カイちゃん、前屈みになってどうしたんだにゃあ!?」

クロード「……そっとしときな」

伊方「収拾がつかなくなっているな……おい皐月」

皐月「えっ、俺か!?」

伊方「お前が発端だろう。この騒ぎをなんとかしろ」

皐月「そんな事言われても……」

あれ、そういえば……

アレっておかしくないか?

・下田と霧ヶ島が同じ部屋にいた
・下田と霧ヶ島が一緒にシャワーを浴びた
・下田と霧ヶ島が一緒に寝た

正しい選択肢を選べ!

↓1

正解!

皐月「これだな!」


皐月「霧ヶ島さん、本当に下田と一緒に寝たのか?」

霧ヶ島「はい。お話をしている内に睡魔が来ましたので……共に【べっど】で」

物述「……どういう事?」

そうだ、どういう事なんだ?
だってこの列車のルールにははっきり……


ルール3…就寝は自分の客室を使いましょう。異性の客室での故意の就寝は禁止します。


って書いてあるのに。

岩崎「異性の部屋に泊まった下田さんにペナルティーがない……?」

笹山「考えれば簡単な話ね。二人は異性ではなかったのよ」

陸海「そうか、謎は解けたぞぉ!下田っちは、女だったんだぁ!」

神崎「馬鹿じゃないの?」

陸海「辛辣だぁ!?」

石原「そうか、おなご同士で…………む、むうっ」

美影「カイちゃんが鼻血を出したにゃあ!?」

クロード「……知るか」

下田「……はあ、秘密を隠したまま無実を証明したかったのに」

下田「ごめんね、霧ヶ島【くん】」

皐月「……えっ?」

今、下田が霧ヶ島さんを霧ヶ島くんって……


霧ヶ島「気になさらないでください、下田様。皆様、わたし霧ヶ島司は……男児として生を受けました」

墨染「男だったんですかあなた!?」

霧ヶ島「は、はい。わたしの家は代々女系で……数少ない男児だったわたしは女児として育てられたのです」

下田「霧ヶ島くんとは女の子に間違われる……と言っても、霧ヶ島くんは育った経緯から心はほとんど女の子なんだけど」

下田「とにかくそういう秘密を昨日告白されて、色々話してる内に一緒に寝ちゃったんだ」

物述「まさかあなたがそれを言わなかったのは……」

下田「変な目で見られないように、霧ヶ島くんについては秘密にしようって事になったんだよ」

霧ヶ島「わたしは調べていく内に、下田様に疑いが向くようにされているのをはっきり感じ取りました」

霧ヶ島「ですが、わたしは弱くて……一人では秘密を明かす決意がなかったのです」

霧ヶ島「だから皐月様にあのように言われるよう、頼んだのです」

霧ヶ島「皐月様ならきっと言ってくださると、背中を押していただけると、思いましたから」

皐月「……」

それがあの言葉の真意だったのか……

伊方「さて、下田の疑いが晴れたところで真犯人にご登場してもらうとしようか」

岩崎「えっ!?」

陸海「し、真犯人だってぇ?」

笹山「伊方、あなた下田が犯人ではないと最初からわかってたわね?」

伊方「当たり前だ。あまりに証拠がありすぎて偽装なのはすぐにわかった」

伊方「しかし霧ヶ島が何かを隠しているのはわかっていた……それに下田が関わっている事も」

伊方「まあ……事件には関係ない話だったが」

伊方「しかしあの作り物の包丁……あれは致命的だったな」

皐月「確かに、そうだな」

あれは確かに〔超高校級の演劇部〕の下田への疑いを強くする物だけど……
だからこそ、あんなわかりやすい証拠を残す意味がないんだ。

だって包丁が現場に残ってたんだからな……

墨染「もしかしてもう犯人に目星ついてます?」

伊方「俺はもうついている」

美影「本当にゃ!?」

石原「誰なのだ!伊方殿!」

伊方「……皐月、お前に任せる」

皐月「俺に?」

伊方「俺は〔超高校級の希望〕になる男だ」

伊方「だからこそ確かめねばならない……お前がどちらなのかをな」

皐月「…………」

伊方が何を言いたいのかはわからないけど、考えてみよう。

まず犯人は夢さんが見つけたルールの抜け道を知っていた。

さらに作り物の包丁や血糊を用意して俺や下田に罪を着せようとした。

さらに下田にピッタリの中ぐらいのテーブルクロスを返り血対策に使った……

ここから導き出せる犯人は……!

人物を指名しろ!

↓1

正解!

皐月「犯人は……お前なんだな!」


皐月「安田、お前じゃないのか?」

安田「…………はあ?」

皐月「まず下田が疑われたのは〔超高校級の演劇部〕に繋がりそうな物があったからだ」

皐月「だけどそれ、お前にも当てはまるんじゃないか?」

皐月「数多くの映画やドラマに関ってきた……〔超高校級の監督〕のお前にも!」

安田「……!」

笹山「どうなの安田」

安田「ふざけんじゃねえよ……殺人鬼ごときがこの〔超高校級の監督〕安田順様を人殺し呼ばわりだあ!?」

安田「だけど残念だなぁ、ボクにはれっきとしたアリバイがあるんだよ!」

安田のアリバイ?まさかアレの事か?

>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

正解!


皐月「これだな!」


皐月「事件前日の点呼……」

下田「確かに安田くんはぼくの呼びかけに反応してる……」

安田「そうだよ!ボクは十時直前自分の部屋にいたんだ!」

安田「つまりつまりつまりつまぁぁぁぁぁぁりっ!」

安田「ボクは無実だ!殺人鬼ぃ!」

皐月「くっ……」

安田は下田の点呼に反応してる……だったら犯人は安田じゃないのか?

だけど……

安田「さぁ、どうすんだ殺人鬼!ボクを侮辱した落とし前はよぉ!」

考えろ、考えるんだ……

安田が点呼に反応して、それでも食堂車に行ける方法を!

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|死体発見の状況>
[|死体発見アナウンス>
[|部屋の前の血痕>


安田「ボクは犯人じゃないんだよ殺人鬼!」

伊方「だったらあの痕跡の数々はなんだ」

安田「知らねえよ!ボクは犯人じゃないからなぁ!」

物述「【点呼の後下田さんに見つからないように食堂車に行った】可能性は?」

下田「うーん、確かにぼくと平野さんが話してる間に調理場に行けば……」

安田「はっ、そんなもん憶測だろうが!」

安田「そもそも人一人が誰にも見つからずにそこまで動けるか!?」

墨染「うーん、〔安田さんなら出来る〕気もしますけど」

安田「ああ!?」

【】を論破か〔〕に同意しろ!

↓1

不正解……

皐月「……」

そういえば……一つ気になる事がある。
何でもいいから可能性を示してみるか……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|死体発見の状況>
[|死体発見アナウンス>


安田「ボクは犯人じゃないんだよ殺人鬼!」

伊方「だったらあの痕跡の数々はなんだ」

安田「知らねえよ!ボクは犯人じゃないからなぁ!」

物述「点呼の後下田さんに見つからないように食堂車に行った可能性は?」

下田「うーん、確かにぼくと平野さんが話してる間に調理場に行けば……」

安田「はっ、そんなもん憶測だろうが!」

安田「そもそも人一人が誰にも見つからずにそこまで動けるか!?」

墨染「うーん、〔安田さんなら出来る〕気もしますけど」

安田「ああ!?」

【】を論破か〔〕に同意しろ!

↓1

正解!


皐月「それに賛成だ!」


皐月「もしかしたら、出来たかもしれない」

安田「なんだと……」

皐月「一つ、不思議な事があるんだ」

立木「不思議な事?」

皐月「死体発見アナウンスだよ。俺は陸海の悲鳴を聞いて食堂車に向かった……そこで死体発見アナウンスが鳴ったんだ」

皐月「だけどその時、陸海以外に……人を見た覚えがないんだ」

伊方「どうなんだ陸海、他に誰かいたのか?」

陸海「わ、わかんねぇよぉ、パニクってたしさぁ……」

笹山「役立たずね」

陸海「ううっ」

神崎「ねぇ、モノクマ。死体発見アナウンスについてだけど」

モノクマ「フレキシブルに対応してます!」

神崎「じゃあ、殺した直後の犯人はカウントされるのかだけ教えてよ」

モノクマ「むー……まあ、それならいいかな」

モノクマ「あのね、もし死体発見アナウンスのカウントに殺害直後のクロを当てはめたら状況によってはとんでもない証拠になっちゃうわけ」

モノクマ「だからクロをカウントに含む場合に限っては殺害から時間が経たないとカウントしない事にしております!」

神崎「なるほど……」

つまり、今回夢さんの死体発見時……俺と陸海以外に誰かが死体を見てるはず。

もしそれが安田なら……出来たかもしれないんだ!

下田の後をつける事が……

それを証明するためには、あの人と話したアレを……!

>>484-485から正しいコトダマを選べ!

↓1

正解!


皐月「これで証明してみせる!」


皐月「物述さんと確認したんだけど……物述さんが食堂車に来た時いたのは俺、陸海、下田、安田、伊方、笹山さんだったらしい」

霧ヶ島「下田様は死体発見あなうんすとやらを聞いて飛んでいきました!」

下田「ぼくはその時伊方くんが食堂車に入るのを見たけど……」

伊方「皐月と陸海はないだろうとなると……」

安田「ま、待てよ!!まだもう一人可能性は……」

笹山「……」

皐月「いや、今回の犯人が男子なのはもう明らかだ」

安田「なんでだよっ!?」

皐月「俺の部屋の前にあった血糊だよ。あれはおそらく夢さんを殺した後からまいたはずだ」

クロード「誰も殺してねえのにばらまいても意味がねえしな」

皐月「そして一度出たらもう食堂車は朝まで入る事が出来ない」

岩崎「つまり犯人は朝まで男子の客室側にいた……」

皐月「そう、だから……」


安田「それはNGだぁ!!」反論!


安田「うっ、ぐすっ、そこまでボクを犯人にしたいのか殺人鬼……!」

安田「だけどそうはさせないからなぁ!」

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>484-485
[|死体の移動?>
[|サロンと倉庫への出入り>
[|部屋の前の血痕>
[|血痕の範囲>
[|陸海の証言>

安田「ボクは犯人じゃないんだよ!」

安田「まだ可能性はあるんだ!」

皐月「犯人は間違いなく男子の客室側にいた!」

皐月「そして死体発見時俺や陸海に見つからなかったように、お前の身長なら隠れようはあったはずだ!」

安田「誰がチビだ!!」

安田「そんなリスクの高い手段取らなくても!」

安田「【【サロンや倉庫に潜んでればいい】】だけだろうが!」

コトノハを二つ選んで【】を斬れ!

↓1

正解!

皐月「その矛盾、斬らせてもらう!」


皐月「無理なんだよ安田。サロンや倉庫に潜むのは」

安田「なんでだよぉ!いい加減にしろよお前ぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

皐月「あの血痕は範囲が広すぎて踏まずにサロンの方にはいけないんだ!」

皐月「そして足跡の類はサロンに行く方はなかった!そして食堂車に行く方は俺が食堂車に行くまでの物しかなかった……」

皐月「つまり事件当時、あの血糊がまかれる前も後も、サロンの方に行った人間はいないんだ!」

安田「っ、くっ!」

立木「や、安田君、本当にあなたが……」

石原「安田殿、どうなのだ!?」

安田「…………」

クロード「黙りか」

墨染「無駄な努力ですね」

安田「……ぐすっ」

安田「うわああああああああああああああああああああああんっ!!」

美影「順ちゃん!?」

安田「うわああああんっ!!みんなでボクをいじめるなんて、ひどいひどいひどいひどいひどいひどいひどいよぉぉぉぉぉぉぉっ!」

笹山「もはや騒音ね」

安田「ボクじゃないんだよ!みんな信じてよ!」

神崎「安田君……」

岩崎「っ……」

安田「うええええんっ!!」

安田の涙は今までたくさん見てきた。
だけど、ここまで悲痛に泣く物は見た事がない……

皐月「……」

もしかしたら、間違えてるのかもしれない……

そんな気持ちにすら、俺はなってしまう。

皐月「……」

夢さん、俺は……

伊方「……安田、ならば少し話してみろ」

安田「な、何を……」

伊方「平野についてだ。俺達は間違えているのかもしれないからな」

安田「わ、わかったよ……頑張ってみる!」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>484-485
[|包丁>
[|作り物の包丁>
[|平野のメモ>
[|テーブルクロス>
[|弦と指の傷>

安田「夢お姉ちゃんはボクに優しくしてくれた……」

安田「ボクはあんなに乱暴だったのに……」

安田「【ボクに話しかけた】り……」

安田「【包丁で指切りながら果物むいてくれた】り……」

安田「【いつも優しくしてくれた】んだ……」

安田「そんなボクが夢お姉ちゃんを殺す訳ない!」

安田「信じてよみんな……!」

伊方「……もういい、よくわかった」

伊方「よく、な」

正しいコトダマで【】のどれかを論破しろ!

↓1

正解!

皐月「お前はもう、罪から逃げられないんだ!」


皐月「……安田」

安田「……!」

皐月「包丁で指を切った……それいつの話だ?」

安田「えっ……」

皐月「確かに、夢さんの指には傷があった」

皐月「だけど俺達はそれをケースの中の弦が切れた時につけた傷だと思ってたんだ……だって」

クロード「弦には血が付いてたしな」

安田「っ!!」

皐月「そして夢さんは……事件の前、俺に曲を弾いてくれたけどその時指に傷なんてなかった」

皐月「だったら夢さんはその後食堂車にいたままの時に指を切って、弦も切れたはずなんだ」

皐月「安田……お前、いたんだな?」

皐月「食堂車に、十時が過ぎてからも……!」

安田「なっ、あっ、がっ……まさか、お前……?」

伊方「……ふん、嘘泣きも見苦しかったんでな」

安田「…………」

安田「ふ、ふふふふふふふふふふふふふ」

安田「ふざけんじゃねえよ!!くそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

皐月「……」

次で、終わりだ……安田!

【パニックトークアクション開始!】

安田「俺は犯人じゃないんだよ!!」

安田「殺人鬼ごときが偉そうに偉そうに偉そうにぃぃぃぃぃぃっ!!」

安田「ボクは安田順様だ!〔超高校級の監督〕だ!!」

安田「ボクはこんなところで死ねないんだよ……!」

安田「【一回の失言で揚げ足取られてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!】」


○…皐月の部屋 △…知っていた理由 □…の前の ×…血痕について

↓1

正解!

皐月「もう、終わりだ」


皐月「……安田、一つ聞かせてくれ」

安田「なんだよこらぁ!!」

皐月「なんで俺の部屋の前の血糊について捜査前から知ってたんだ?」

安田「…………っ!!」

伊方「サロンにいたは通用しないぞ」

笹山「なぜ食堂車に行かず、わざわざ皐月の部屋の方に行ったか聞かせてもらいたいわね」

物述「もちろん……血を見たならそのまま食堂車に逃げたわけも」

安田「うっ、がっ……」

皐月「事件をまとめる……それで終わりにしよう安田!」

【クライマックス推理開始!】

ACT.1
今回のクロは夢さんが知っていたルールの抜け道を利用した……
ルールの抜け道、それは十時前から食堂車にいる事でそれ以降も食堂車にいられる事。

ACT.2
犯人はまず下田の点呼に答えて自分の存在をアピールすると……すぐに行動を開始した。
下田に見つからないように、食堂車に入り込む計画を実行したんだよ。

ACT.3
夢さんと犯人の間に何があったかはわからない。
だけど犯人は夢さんを殺すために、包丁とテーブルクロスを使ったんだ。
その時、自分に合わないテーブルクロスを使ったのは……既に下田に罪を着せる計画を考えていたからだろうな。

ACT.4
そして犯人は夢さんを包丁で殺害し……
俺に、そして下田に罪を着せるための行動に出たんだ。

ACT.5
犯人は血糊を俺の部屋の前にばらまくと、捜査中にだろうな……作り物の包丁を包丁セットに入れたんだ。
そうして下田に容疑が向くように。

だけどこの工作が、逆に犯人の首を絞める結果になったんだ!

皐月「安田順、お前しか犯人はいないんだ!」

安田「くそっ、たれがぁ……!」

COMPLETE!

安田「……くっ、ははっ!」

皐月「……?」

安田「だけどよぉ、まだ決定的証拠はねえぞおい!」

安田「決定的証拠がなけりゃ、まだ……」

伊方「何を勘違いしている?」

安田「は?」

物述「ここは多数決の学級裁判。つまり極論、過半数にあなたを犯人とわからせてしまえば……終わり」

安田「は、はあ?」

笹山「決定的証拠なんて必要ないの。あなたには残念でしょうけれど」

安田「ま、待てよ……ま、まだ他の可能性が」

モノクマ「議論終了ー!」

モノクマ「それでは投票タイムです!」

安田「待てよおい!待てったら!!」

モノクマ「オマエラの答えが正しいかどうか……」

モノクマ「今発表しまーす!」

安田「待ってくれよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」



         VOTE

      安田 安田 安田

       ジャンジャーン!


場違いなファンファーレが鳴り響く中……
モノクマの後ろのスロットには、未だに叫ぶ安田の顔が並んで照らされていた。


     【学級裁判閉廷!】

本日はここまで。

今回のクロは安田順クンでした。
次回安田クンのおしおきです。

それでは。

開始します。

モノクマ「大正解!」

モノクマ「〔超高校級のベーシスト〕平野夢さんを殺害したクロは……」

モノクマ「〔超高校級のチビ〕……じゃなかった、〔超高校級の監督〕安田順クンでしたー!」

安田「くっそぉぉぉぉっ!!」

安田が席を蹴って周りを睨む。
その表情は泣きそうな、怒りそうな、苦々しそうな……そんな歪んだ顔だった。

石原「まさか安田殿が犯人だったとは……」

立木「なんで、なんで平野さんを殺したんですか!?」

安田「うるせえんだよ!!ボクだって、したくてあんな事したんじゃねえ!」

墨染「ほほう、それは気になりますね……モノクマさーん」

モノクマ「なになに?」

墨染「インタビューの時間、いただけますよね♪」

モノクマ「仕方ないなぁ……犯人の言い訳はお約束だしいいでしょう!」

墨染「ありがとうございます♪それでは安田さん、早速どうぞ」

安田「おい殺人鬼、お前の推理一つだけ訂正してやる」

皐月「……訂正?」

安田「ボクはなぁ、最初からあの包丁を用意してたんだよ」

陸海「ど、どういう事だぁ?」

安田「簡単さ……ボクはな、元々あの日は包丁を取るためだけに食堂車に行ったんだよ」

美影「包丁を取るためだけ……にゃ?」

神崎「……もしかして安田君、君は平野さんじゃない誰かを殺すつもりだったの?」

安田「そうだ、それが誰だかわかるか?」

岩崎「いったい誰だって言うんですか!?」

安田「ボクが元々殺したかったのはなぁ……」







安田「お前だよ殺人鬼ぃ!!」












安田「お前だよ殺人鬼ぃ!!」






皐月「……!」

安田「だいたいなんだよこの状況は!そこにいる殺人鬼に肩入れしてんのが多すぎるんだよ!!」

安田「特に下田、そして平野!なんなんだ!?頭いかれてんじゃねえか!?」

安田「あんな写真見せられてまだ信じるとかバカか!?」

安田「ボクはもう嫌だったんだよ!!お前みたいな殺人鬼がいる今の状態はな!!」

皐月「……」

安田「……だからこそボクは殺人鬼を殺害して、下田に罪を着せる計画を練ったんだよ」

安田「なのに、それなのにあいつがいたから……!」

【事件当夜・食堂車】

平野「あれ?順じゃない」

安田「っ!」

平野「ありゃりゃ、結構自信あった【裏技】だったんだけどやっぱあたし以外にも気付いてた感じかー……」

安田「……」

平野「まっ、言ってもしかたないか!ちょっと話でもしよーか?」ニコッ

安田「あ、ああ……」

…………

平野「いたた、果物むいてたら包丁で指切っちゃったよ……あたしは指大事なのに最悪って感じ……」

安田「何してんだよ……」

平野「しかたないじゃん、電気点かないし……」

安田「……」

平野「それじゃあ早速なんだけど、この曲聞いてくんない?」

安田「……わかった」

…………


平野「弦切れたからとりあえずここまでね。あたしは今の感じでいこっかなって思うんだけど……監督として色んな曲聞いた順はどう思う?」

安田「……いや、そもそもこの曲のテーマはなんだよ」

平野「あっ、言ってなかったね……これは信頼がテーマって感じかな」

安田「信頼?」

平野「この状況を何とかするためには、信頼が必要不可欠だと思うんだよね……だからその気持ちが伝わればって」

安田「……伝わった、とは思うぞ。少なくともボクの監督作品なら少し直せば採用出来る」

平野「マジで!?良かったー!」

安田「……」



平野「これで、みんなが少しでも翼も仲間だって思えたら最高だね!」


安田「……は?」

平野「あたし、やっぱり翼は冤罪だって思うよ。そりゃあ根拠なんてないけど……でも、あたしは信じるって決めた感じだからさ」

安田「…………」バサッ

平野「だからさ!順も少しは翼と話してみて……って、何それ仮装?」

ザクッ

平野「…………えっ?」

安田「殺人鬼を信用してんなら……どうせいつか殺されんだ」

ザクッ

平野「ちょっ……あっ……」

ザクッ

安田「だったらここで死ねよ……!」

平野「じゅ、んっ、何をっ……」

安田「あの殺人鬼に殺されるよりはマシだろうがっ!!このいかれ女がよぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

安田「……はっ、短気は損気ってやつか?あんまり殺人鬼庇い立てしてやがるから……ムカついて殺しちまった」

立木「ひ、酷い……」

皐月「……」

こんな、理由?

こんな事で、夢さんは……殺された?

安田「だけどボクは間違ってない!平野夢はリーダーの癖に殺人鬼なんか仲間だなんて考えるクソ女なんだからな!!」

下田「……」

安田「下田、お前だって同じだ!リーダーなら危険物は処理しとけよ!!」

岩崎「じ、自分勝手な事をそれ以上言わないでください!」

安田「自分勝手だぁ?殺人鬼に比べたらマシだろうがよ!!」

拳が、震える。

なあ、もう我慢しなくてもいいよな……?

こいつを……

こいつは……

こいつだけは……







墨染「つまらない人ですね、あなた」






安田「は?」

墨染「コロシアイですよ?せっかくの〔超高校級〕達のコロシアイですよ?」

墨染「それがムカついたって、そのムカつきも何かあるかと期待したら……」

墨染「はああああ……」

墨染「これじゃ記事になりませんよ……」

安田「何言ってんだお前……頭いかれてんじゃねえか?」

墨染「殺人犯よりマシですよ?」

安田「……!」

墨染「あっ、そうだ!あなたの行為そのものははっきり言ってもうどうでもいいです!」

墨染「ただ聞かせてくださいよ、殺人犯になった気分」

安田「……」

墨染「まあ、別に言わなくてもいいですけど……同じ殺人犯ならあなたより皐月さんの方が記事になりますし?」

モノクマ「あっ、そうそう安田君!あれ合成写真なんで!」

安田「……は、あ?」

モノクマ「いくらボクでも殺人の瞬間は撮れないよ!」

モノクマ「だからあの写真はあくまで〔超高校級の殺人鬼〕の危険性を示すためだけに作った物なのです!」

モノクマ「実際とそんなに変わらないだろうしさ!」

安田「なんだよ、それは……」

伊方「安田、お前が何を言おうが……お前はただの殺人者」

笹山「ただの殺人者ではないわね。私達を殺そうとしたんだから」

安田「な……なんだよ、なんでそんな目で見るんだ!?」

安田「あの殺人鬼はあんなに庇われて、なんでボクばっかり責められるんだよ!?」

安田「おかしいだろうがよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

クロード「遠くの殺人鬼より近くの知り合い殺した奴の方が許せない……諦めな、そんなもんなんだよ」

陸海「笹山っちも言ってたけどよぉ……安田っち、僕達を殺そうとしたんだよなぁ……」

安田「……」

……今の安田は俺と同じだ。

違うのはただ一つ。

俺は冤罪、安田は本当に殺した。

その……大きすぎる違いだ。

モノクマ「ねぇねぇ、そろそろいいかな?」

墨染「そうですね♪ボクも聞きたい事は……あっ」

墨染「安田さん、最後に一ついいですか?」

安田「なん、だよ……」

墨染「あなたこれから死にますけどご気分は?」

安田「…………死ぬ?」

モノクマ「そりゃあキミはクロだってバレたわけだからしっかりおしおきしないとね!」

安田「ま、待てよ……待ってくれよ!!」

安田「ボクは、ボクはまだ死ぬわけにはいかないんだよ!」

モノクマ「知りません!」

安田「ま、待って、待ってよ!ごめんなさい、謝るから許してよ!」

モノクマ「今回は〔超高校級の監督〕である安田順クンのために!スペシャルなおしおきを用意しました!」

安田「いやだ、やめて……やめてくれ!」

モノクマ「それでは張り切って参りましょう!おしおきターイム!!」

安田「ち……くしょう……」

安田「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」







       GAME OVER

  ヤスダクンがクロにきまりました。

    おしおきをかいしします。






逃げようとする安田の首に飛び出した首輪が付けられる。

そして安田はそのまま、首輪が飛び出してきた扉の向こうに引きずり込まれていった。



…………


首輪によって処刑場に運ばれた安田クンの目の前にあったのは試合会場。
これから始まるのは安田順クン主演のスポーツドラマ……監督のモノクマが椅子に座ってその光景を眺めています。

【超高校級の傑作NG集!】

【超高校級の監督安田順処刑執行】

モノクマがカチンコを鳴らすと安田クンは立ち上がり、バットを持って打席に立ちます。

ピッチャーのモノクマが第一球をなげますが、そのボールは安田クンのお腹に当たります。

呻く安田クンにモノクマがカチンコを鳴らします。
今のはNGとなってしまったようですね。

次に安田クンが連れてこられたのはサッカースタジアム。
安田クンはボールをドリブルしますが、そこにモノクマの鋭いスライディング!

安田クンが足を押さえて泣き叫びます。
足が折れてしまったようです……当然NG。

その後水泳、ラグビー、バスケット……色々なスポーツをしましたが安田クンはNGを連発。

モノクマ監督は怒って安田クンにただ立ってるだけでいいと命じます。

安田クンは痛みに耐えながらも立ち、いよいよ撮影がスタートです!

グシャッ!

安田クンが巨大なカチンコに潰され、周りからは歓声が上がります。

モノクマ監督……いえ、監督役のモノクマは笑って監督の衣装を脱ぎ、周りに挨拶しました。

こうして【殺人犯安田順主演の処刑ドラマ】の撮影は大成功……

と思いきや、監督役のモノクマが失敗していたため撮影はやり直し……

結局このドラマはお蔵入りになったのでした。

モノクマ「いやっほう!エクストリーーーーームッ!」

石原「安田殿ぉぉぉぉぉっ!!」

陸海「うわああああっ!?」

美影「順ちゃん、死んじゃ……にゃ、うううっ」

神崎「安田君……」

伊方「ふん……悪趣味な光景だ」

墨染「そうですかね?ボクは皮肉が効いてて好きですよ、ふふん♪」

笹山「あなたの好みなんてどうでもいい」

墨染「そんな事言わないでくださいよ♪」

クロード「ったく、コロシアイってだけあって胸糞悪いな……」

皐月「……」

終わった、夢さん……

夢さんを殺したクロは、安田は……おしおきされた。

皐月「……」

これで、良かったのか?

俺は安田の殺意を引き出した……
そして夢さんは俺を信じてくれたから死んでしまった……

そんな俺が……夢さんに対して、思いを馳せるなんて……

下田「皐月君」

立木「大丈夫、ですか?」

皐月「下田……立木さん……」

下田「もう、いいんだよ……泣いても」

皐月「えっ……」

下田「皐月君は、自分に責任を感じているかもしれないけど……皐月君のせいじゃない」

立木「そうです!だから……完全には無理でも、泣くぐらいは、許してあげてください」

皐月「……」

ああ、そうか……俺はなんとなくわかってたんだ。

夢さんは、俺に関する何かで殺されたんじゃないかって。

皐月「……っ」

……夢さん、もしかしたらこんな俺を今は許してくれないかもしれない。

だけど、言わせてほしい……

ごめん……そして。

信じてくれて、ありがとう……

俺は静かにだけど泣いた。

夢さんはもう、いない。

夢さんを殺した安田もいない。

二人のその死を、俺は背負う。

それがきっと……正しいはずだから。

ああ、そういえば……

結局、安田に……名前で呼んでもらえなかった、な……







モノクマ「……」

モノクマ「うぷぷ」

モノクマ「頑張ってね、皐月クン」

モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」












STATION1

【絶望へのスタートラインを越えて】

【END】

【死亡】

平野夢…安田順により刺殺
安田順…平野夢殺害のクロとして処刑

生き残りメンバー

皐月翼
伊方五右衛門
陸海空助
笹山ミチル
墨染優里
石原カイ
立木亜里沙
神崎真夏
下田慧
美影団居
物述かぐら
岩崎和音
クロード・イーストウッド
霧ヶ島司

以上14名。






明日早いので本日はここまで。

とりあえず第一章が終わりましたが、現状気に入ったキャラなどいたら教えてほしいところです。

それでは。

美影は『超高校級の放送委員』な
(???は陸海)
墨染・霧ヶ島・クロードが好き
そして本当強く生きろ皐月……

次章に進むにあたり、自由行動についてあれこれ仕様変更を。

まず一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化させます。

・例
一人選ぶ…二ポイント

二人選ぶ…それぞれに一ポイント

ここからさらに選択肢で変動。

そして一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります。


満遍なく仲良くなりたいなら二人選び、深く仲良くなりたいなら一人を選ぶといった感じです。

とりあえずこんな感じでいきたいと思います。

それではキリよく行きたいので次スレを立てたいと思います。

何かあればどうぞ。

もう次スレ建てるのか。1章毎に建てるの?

下手にスレまたぐの阻止の為じゃね?
てか女装(下田)+男の娘(霧ヶ島)ってなんだこれ……

次スレです。

【オリロンパ】冤罪殺人鬼と絶望のコロシアイ特急列車【安価】【二駅目】
【オリロンパ】冤罪殺人鬼と絶望のコロシアイ特急列車【安価】【二駅目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1441287431/)

>>622
一つの章がスレを跨がないようにしたいので……おそらく一章で一つのスレになると思います。

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