提督「久しぶりに建造するか」【エロ注意】 (27)

むしゃくしゃしてやりました。

地の文あり、エロ、若干胸糞描写もあるかもしれません。ご了承ください

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雷「そうね、そろそろ資源も溜まって来たし、妖精さんに頼んでも良いと思うわ」

提督「ああ……応募は来てるか?」

雷「もちろん! はいこれ、前の建造の後で来た分よっ」

何が楽しいのか、にこにこと大きな笑顔を咲かせながら書類の束を差し出してくれたのは秘書艦の雷だった。

思えば彼女との付き合いもそこそこ長い。着任した時からだから、五年近くになるだろうか。

雷「どうしたの? 私の顔なんかずーっと見て……もしかして」

不思議そうに揺れていた目が徐々に細まり、歓声と共に頬が赤く染まっていく。なんとも初々しい事で、苦笑も漏れるというものだ。

提督「違う違う、お前との付き合いもそこそこだな、って思ってただけだよ」

手を伸ばせば小さな体は簡単に腕の中に収まってしまう。ふわりと匂う幼く甘い香りに思わず疼くものもあるが……建造するなら、やめておこう。

下心を抑えるのも下心。もっともそんなもの、雷とは言わずとも見破られる程度の付き合いだ。

途端にジト目で睨まれてしまえば俺にできる事はほとんどなくなってしまう。例えば、そう。

提督「機嫌直してくれよ、な?」

雷「ふーんだ……キス、五回でいいわ」

腕の中から不満と期待を込めて見上げる少女。息遣いが触れ合うほど近いその唇に、そっと舌を這わせていくことにした。

雷「ふぁ、ぅ……や、んっ!」

提督「ん、キスって言ったのは、雷だろ……」

小さな唇だが、弾力は十分だ。舌で舐めてやるとしっかり押し返してくるし、吸い付いてやれば慌てて啄んでくれる。

提督「目を閉じる癖、変わらないな」

雷「んぅ……女の子の、憧れだもん……」

ちゅぱ、と小さな水音が部屋に響くだけで、恥ずかしそうに腕の中で雷の身体が揺れる。

それを抑えつけて無理やり唇を奪えば、今度は自分から舌なんて入れてくるんだから、どうにも分からないものだ。

提督「舌」

雷「うん……」

熱っぽい雷の息。舌を伸ばさせればそれが顕著に俺の顔を包んでくれる。

その甘さを存分に味わうのも良いが、残念ながら今の目的は別だ。

雷「んぁあ……は、はぁ、ひゃ、ぁ…!」

まるで馬鹿みたいに大口を開けて、陶酔しきった目を交わし合う。

唇を触れさせずに舌だけで絡め合う。そんな行為に最近の雷はいたくご執心で、唾がボタボタと落ちてセーラー服を汚していく。

それが良いらしいから、俺には一層よくわからない。ただ、まあ。

雷「しゅきぃ……ひれいひゃん、ひゅきぃ……!」

舌先に触れる、熱の塊。

キス五回に30分も掛かるというのは、困ったものだ。


雷「ひれいかん……私、もう……」

言わんとすることは明らかだ。真っ赤になった顔と揺れる腰、太ももに感じる湿った熱。

かくいう俺もなかなか。ズボンのせいで痛いものだから、ポジションを整えるのも一苦労という有り様だ。

もちろん雷も気付いていて、目に濡れきった期待を浮かべて、座る位置を調整している。二人の間の衣服がなくなれば、すぐにでも挿入できる位置へ。

提督「駄目だ。これから建造に行くんだから」

魅力的だ。このまま行為に切り替えるのも、まったく悪い事じゃない。だが残念ながら今日の気分は新しい艦娘に向いている。

雷も、この状況で断られれば嫌でも悟る。悲しげに眼を歪ませて、それでもワガママは言わず。

雷「そう……分かったわ。司令官の邪魔にはなりたくないもの……んっ」

最後にもう一回だけ、とでも言わんばかりの寂しげなキス。

耐える様に笑顔を浮かべると、大人しく膝の上から降りて、服を整えていく。

雷「よいしょっ、と! ほら、行きましょ司令か、え?」

呆けたような声が小さな唇から溢れて、俺は思わず笑い声を零してしまう。

提督「誰が全部やめるって言ったかな。今はヤらないけど、どうせ召集までに時間はかかるんだ。遊ぶくらい、いいだろ?」

抱き上げた雷を机の上に座らせる。目の前に座らせたのだから、当然少女の足があって、目の前に腹や下腹部辺りがあるわけで。

提督「……ああ、すみません。本日1500より艦娘の建造を行ないますので、応募してきた子で調整できるのを呼んでください」

目の前にこんなものがあって耐えられるわけもない。

電話を掛けながら、柔らかく細身の足に手を這わせ、ゆっくりとスカートをまくり上げることにした。

雷「……は、ぁ……恥ずかしい……!」

言葉だけ聴けば泣きそうな子供にも思えるが、声色を聞けばそうは思わないだろう。

目を見れば、むしろ真逆だ。悦びと期待と背徳感と。混ざり合った感情を隠そうともせず、気分を高めているらしい。

提督「ええ、はい。では今日の建造は三人ですね。時間の方は1500でお願いしたいですが、先方次第ではそれより後でもかまいません」

事務方との電話も、こうすれば退屈さなんてどこかへ飛んでいく。いつもはウザったい待ち時間も、雷を責める時間を伸ばしてくれるのだからありがたいほどだ。

捲り上げたスカートを雷に持たせ、露わになったショーツを見やる。

なかなか積極的だったからてっきり下着もそういうのを穿いてきたのかと思ったが、以外にも真っ白で飾り気も無い、ごくごくシンプルなものだった。

提督「はは、随分濡れてるじゃないか。ほら、押すだけで愛液が染み出てきそうだぞ」

雷「は、ひぁうっ! お、押したら、だめ! そこ、弱いのぉ!」

提督「知ってるよ……ああもしもし、ええ、聞こえていますよ」

雷「っ! ふ、ぁ……! んんっ……!」

ショーツ越しに指で擦り上げるだけで、雷の口からは喘ぎ声が愛液と一緒に染み出てしまう。

必死に口を手で押さえてはいるが、逃げようとはしない。なんだかんだ雷も楽しんでいるのだろう。

目で合図をするとすぐに腰を浮かせてくれる。片手でも脱がせやすいように、腰を突き出すようにして。

提督「なるほど、では面接相手は、この子か。分かりました」

雷「んひゃぅっ!? や、ぁあんっ!」

俺が電話と話しているから油断したのだろう。実際は軽やかな待機のメロディが流れる受話器に独り言を言いながら、油断している小さな肉壺に指を入れれば、案の定大きな嬌声が響いた。

雷「ふ、ふぅうう…! い、いきなりっ! やあぁっ!?」

涙を浮かべてまで喘ぎ声を漏らすまいとする姿は愛らしい。こういう風に睨まれるというのは、いいものだ。

きゅうきゅうと締め付ける膣穴に、ゆっくりと指を押し込んでいく。

雷「んっ! ん、ふぁ、あっ! や、だぁ……!」

提督「はい、はい。音ですか? 窓を開けているので艦娘達の声が聞こえるのかもしれませんね」

雷「っ!? んんんっ……! ふーっ! ふぅぅうう!」

慌てて口を塞ぐ雷だが、指の勢いを強めて、中のコリコリとした壁を撫でまわしてやればいい。弱点なんて、もう分かりきっているのだから。

ほとんど机の上で仰向けに寝転ぶように、しかし足は大きく開いて、幼い秘裂を俺に向けて見せつけている。

何度見ても綺麗なもので、毛は生えておらず、ぷっくら膨らん陰唇がひどくいやらしく見える。

普段は間違いなくピッタリと閉じて、少女の純潔を守っているだろう。そんな風に思わせる場所が今、男の指を咥えて物欲しそうに涎を流しているのだから背徳的と言わざるを得ない

雷「はあ、はあぁ……え、だ、だめっ、はぁあぁうっ!?」

受話器を雷のすべすべとしたお腹の上に置く。通話口は下腹部に向いていて、音がすればしっかりと拾ってしまうに違いない。

……まあ、もう通話は切ったのだが。そんなことは雷の知るところじゃあ無い。

提督「はい。この音ですか? どうやら秘書艦のようなのですが……替わりましょうか?」

雷「んんんっ!? んー、んーっ!」

茹蛸もかくや、という程に顔を真っ赤に染めて、ブンブン頭を振る雷。

その間にも、色白のふにふにと温かい淫唇を舐めてみる。ぴちゃ、と一際大きな音が響いた、そんな気がした。

舌先から走る、ほのかな潮味。しょっぱいようで甘いようで、乳臭いようで。

相変わらず夢中にさせられる味だ。舌を挿し込むだけでいくらでも出てくるのだから、こんなに良い飲み物はない。

雷「は、はぁあぁうぅぅっ! ま、まって、まってぇ!」

ビクッと雷の腰が小さく跳ねる。切羽詰った声からしても、達する寸前という事だろう。

小さな小さな、それでいて主張するクリトリスを舌でつつき、吸い付いてみる。同時に指先で膣穴を引っ掻くと、この少女は喜んでくれるのだ。

ついでに受話器を雷の口元へ。ギュウッと締まった膣の圧力がいつもより強かったのは、そのせいだろうか。

雷「いや、聞かないで、聞かないでえええぇええっ!!」

悲鳴に近い嬌声。柔らかな太ももに顔を挟まれながら、俺はその声と溢れる愛液に、十二分に満足するのだった。

雷「もうっ! ズルいわ司令官、あんなの我慢できるわけないじゃない!」

提督「はは、悪い悪い。でも気持ち良かっただろ?」

雷「ぅ……うん……いつもより早くイっちゃったもの……」

プリプリとした怒りはどこへやら。怒り顔を一転、恥ずかしそうに笑う雷の頭を撫でながら、俺達は工廠への道を歩いていた。

雷「ねえ司令官? 今日建造に来る子はどんな子なの?」

提督「ん? 貰った資料、十人の中の一人だが……なんだ、書類は見てないのか」

雷「当たりまえじゃない! 司令官宛ての重要書類を、秘書艦とはいえ見る訳ないわ!」

提督「なるほど……はは、それじゃあ会う時まで楽しみにしててくれ」

教えるだけなら楽なものだ。脇に抱えた封筒から、履歴書を見せてやればいい。

だが知らないというのなら、間違いなく見せない方が面白い。履歴書に書かれた名前と写真を思い浮かべ、俺の心はすぐにそっちへ傾いた。

そんな心の動きが表情に出たようで、胡乱げな目をした雷が、呆れたようにため息を漏らす。

雷「あ、また何か企んでるの? そんな子供っぽいことしてちゃダメよ。いい大人なんだから」

提督「おいおい、雷と俺は同い年だろ? じゃあ俺はまだまだ子供だな」

雷「もう! そんな屁理屈言わないの!」

ぺしぺし叩く手は小さく、ともすれば小学生とすら間違えられるほど。これでアラサーというのだから、艦娘というのは不思議なものだ。

1500。指定した時間通り来てくれるという応募者を待ち、俺と雷は工廠の前に立っていた。

雷「ねえ司令官、そろそろ時間じゃない?」

提督「ああ……お、来たみたいだ。あの子だな」

海風が吹き付ける工廠は、残念ながら日陰でも立っているだけで汗が滲んできてしまう。中に入れば涼しいのだが。

そんな中、一人の艦娘に連れられて、陽の当たる道を歩く少女が一人。顔の前に日傘を広げているせいでよく見えないが、体の大きさからするに、雷とほとんど変わらない見た目年齢であることは間違いない。

隣にいる雷も同じように判断したのだろう。可愛らしく手の平をぱちんと叩き、歓声を上げている。

雷「わあ! あの体つきならきっと駆逐艦ね、仲間が増えるわ!」

無邪気に喜ぶ雷は可愛いものだ。そんな雷も俺は好きだが、そうでない雷も大好きだ。

徐々に近づく少女の姿。そろそろだと思うと、ついつい唇が歪んでしまう。

提督「紹介しよう雷。あの子が新しく建造予定の――」

日陰に入り、少女の日傘が閉められる。

笑顔を咲かせていた雷も、緊張した表情だった少女も。どんどん驚きの色が広がっていくのが何とも面白い。

提督「――だ。住所は雷が建造前に住んでいた場所と同じ。両親も同様だよ」

双子のように瓜二つ、とまではいかなくとも、二人が姉妹であることを疑う奴はいないだろう。それほどまでに、背格好と顔のつくり、髪の質、身体つきまで二人はよく似ていた。

提督「つまり雷、君の十四歳下の妹というわけだ」

俺の言葉に、雷と少女の二人が俺を見て、互いを見て、もう一度俺を見る。

お供に歩いていた艦娘はもう帰ってしまったので、少女からすれば動揺していない大人は俺だけ。説明を求めるのは道理というものだろう。

提督「見ての通り、この艦娘は君の姉だ。写真か何かで見たことは?」

「あ、あるのです……私が生まれる直前に、艦娘になったって……私を産む、お金がなくて」

動揺が徐々に、暗いものへと変わっていく。顔こそ伏せてはいるものの、身体の震えからするに泣きそうになっているようだ。

慰めようと手を伸ばした、そんな俺を弾き飛ばすように、雷が少女を抱きしめる……まったく、本当に良い女だよ。

雷「そんな顔しちゃだめよ。女の子なんだもの、笑った顔が一番素敵なんだから! さ、お姉ちゃんに見せてみて?」

「あ……お、おね……」

雷「ふふ、ほら、笑ってね。笑顔で呼んでくれたら、お姉ちゃんはもっと嬉しいわ」

「あ……あぁ……うあ、ああああああ!」

雷「ああもう、よしよし、泣き虫なんだから……いいわ。お姉ちゃんの胸で泣いてね……」

笑顔どころか、少女の目からはボロボロと涙が零れていく。

それを優しく包む雷も、だんだんと声が震えている。すすり泣くような声は、きっと。

目を逸らした先の海は青く輝き凪いだまま。二人の泣き声だけが、まるでドラマのワンシーンのように、誰にも邪魔されることなく響いていた。

いつまでも外にいる、というのも身体に悪い。ひとまず泣き止んだ頃合いで二人を工廠に招き入れた。

雷「はい、お茶。冷たいからきっと気持ちいいわよ」

「ありがとうなのです……えっと、それで、あの……」

目を伏せながら、どこか怯えたように俺を伺う少女。雷と違ってなかなか気が弱いようで、小動物みたいな雰囲気につい、そそられる。

提督「ここに居る以上、説明は受けているし面接は終わっているはずだね」

「は、はいっ! えと、あの……!」

雷「ねえ司令官、建造の前に私も話していい?」

周りを見回し、焦りと怯えが少女の顔に浮かび始めていく。そこに割って入った雷を助けと見たのか、ほっと息をついていた。もっとも直後の雷の言葉に、また顔色が変わってしまうのだが。

雷「ねえ、どうして艦娘になるの? やっぱり……」

言葉に詰まる少女が、俺を見る。言いにくいことなのだろうが俺に出ていくつもりもなく、雷も気にするなと首を振ると、ポツポツと言いだした。

「ぅ……そう、なのです。お姉ちゃんが艦娘になったお金で少し余裕が出来たのですが、最近またお店が傾いて来て……」

雷「それで貴方にも、艦娘になれって言ったのね」

「……そうしたらお金も貰えるし、私も、その……若いままでいられて、嬉しいだろうって……!」

後半の声はほとんど泣き声だ。スカートを握る手も震えていて、涙が手の甲に広がっていく。

……珍しい例じゃない。艦娘になると貰える金、普段の給金、解体時の恩給。女性が稼げる額としては非常に多額で、貧しい家の女子が送られることも多い。

まして姉妹がいれば、味を占めた親が残った姉妹も艦娘にすることだってままある。一人に素質があれば、実の姉妹にも素質がある可能性は高いのだから。

雷「……そう。あの人たちは、まだそんな風なのね……」

俺には親の気持ちも、艦娘になれる女子の気持ちも分からない。固い顔で握り拳を震えさせる雷に掛ける言葉は、何一つとしてありはしない。

小さな泣き声もいつまでもは続かない。次第に小さくなっていき、途切れ途切れになり、最後に手で目元を拭うと少女はぎこちない笑顔を見せる。

泣き虫でも芯は強い子のようで、俺も内心胸を撫で下ろす。戦場に出る以上、この程度で折れてしまう子では間違いなく逃げ出すか、轟沈してしまうだろう。

提督「ではもう聞いているだろうけど、最後の説明と確認をさせてもらうよ」

「はい……よろしくお願いするのです」

提督「まず金額に関してだが、この書類の通りの額面だ。これは御両親ではなく君個人の口座が作られて振り込まれるから、仕送りするのなら毎月休日に事務で申請するように」

雷「やり方は私が教えるから、心配しないでね」

二人並んで座っていると姉妹なのだが、振る舞いはまるで母と娘のようだ。実年齢的には、まあそっちの方が近いのかもしれないが。

提督「次に身体について。雷、お姉さんを見てわかるだろうけど艦娘でいる間、身体は成長しない」

艦娘になる女性が絶えない理由の一つでもある。もし三十年艦娘でいれば、実年齢が五十歳で退役しても二十歳の見た目のまま。寿命自体は変わらないから、本当に若さを保っていられるわけだ。

もっともそれが良い事かは本人次第。ともすれば浦島太郎になる、諸刃の剣だ。

提督「次。艦娘は実際に砲撃の打ち合いになるから轟沈……つまり死の危険が常に付きまとう。最初に応急修理要員が支給されるが、二度目はない」

ここで顔が強張るのは、少女よりむしろ雷だった。無理も無い。敵にやられた時に応急修理のおかげで沈まなくても、痛みと恐怖の記憶は消えやしない。

心が折れて逃げ出す艦娘や勇敢に立ち上がって轟沈した艦娘を見てきた雷は、嫌でも意識してしまうはず。

提督「そして……今から君の子宮に、この艤装受容体を挿れることになる」

「っ、は、はい……」

途端に赤く染まる顔は、これまでで一番不安そうな色に染まっている。まあ、少女くらいの歳ならそんなものだろう。受容体自体は極々小さなものだが、異物であることは明らかなのだから。

提督「ここにいる以上、受容体とは適合できるはずだ。ただ受容体の影響で、艦娘でいる間は妊娠することはできない。以上が最後の説明だ……では、艦娘になるのならここにサインを」

薄い紙っぺら一枚だ。だが、それが少女の人生を普通ではないものにしてしまう。ペンを手に取りながら微動だにしない少女も分かっているに違いない。

それでも。それでも隣に姉がいることが、少女の背中を押したようだ。自分を捨てたような両親ではなく、優しい姉の隣にいる事を選んだ。そういうことだろう。

提督「ありがとう。これで君は艦娘になり、俺達と苦楽を共にする仲間になる……よろしく頼むよ」

「は、はいっ! よろしくお願いしますっ!」

差し出した手に触れた少女の手は、雷の手とはほんの少し違い、柔らかすぎる気がした。

提督「では……夕張、これから建造に入る。準備をしてくれ」

夕張『はい、準備は終わっていますよ。第一建造室まで来てもらえればすぐにでも』

提督「手際が良いな。分かった、今から向かう」

目を向けた先の雷が頷き、少女を立ち上がらせる。ゆっくりと手を引き廊下を進む最中にも、絶えず話しかけて少女の不安を解していてくれていた。

この辺りのフォローは、艦娘によっては難しいこともある。そう考えると今回の少女は不幸中の幸いと言うべきだろう。俺が色々言うよりも遥かに安心できるはずだ。

雷「ここは工廠よ。建造だけじゃなくて、改装っていうこともするの。夕張さんには今後もお世話になるから、挨拶はしっかりね」

「は、はいっ。頑張るのです……!」

こうして二人の会話を聞いていると、なるほど、声も随分よく似ている。もし退役のタイミングが一緒になれば、寿命はともかく見た目は双子として過ごしていけるだろう。

それも面白いかもしれないな、と思いながら、第一建造室の扉を開く。既に準備は終えているとの言葉通り、分娩台と器具、そして白衣を着た夕張の姿があった。

提督「待たせたな夕張。後は頼んでいいか?」

夕張「ええ、任せください。提督は外で待っていてくださいね? さ、それじゃあこっちへどうぞ。乗ったら足を開いてくださいねー」

「え、ええっ!? こ、これで、するのですか……?」

雷「大丈夫、痛くはないはずよ。私も傍にいてあげる!」

夕張「そうそう、痛くはないはずよ」

女三人寄れば姦しい、というが、まったくその通りだ。

昔の中学や高校を思わせる女子達の声色に背を向けて、部屋の外のベンチへと腰を下ろす。

下腹部に灯る小さな熱。これからの展開を思い、俺は大きくため息を吐き出した。

――第一建造室――

夕張「じゃあ着ているものを全部脱いで貰えるかしら?」

唐突とも言える夕張の言葉に、少女はきょとんと不思議そうな表情を返す。奇妙な静寂が破られたのは、少女がその意味を咀嚼し終えた後だった。

「え、えええええっ!? ぜ、全部って!」

夕張「ごめんなさいね。受容体が服ごと認識しちゃうと、艦娘用の制服が着れないの。そうなったら危ないから」

「でも、でも……うぅ、お姉ちゃん……」

雷「あははっ、私も全裸で受けたのよ? 夕張さんもよね」

夕張「そうなのよねー。恥ずかしいったらなかったけど、ま、懐かしい思い出かな」

二人があっけらかんと話すものだから、少女の羞恥心もどこか曖昧になっていく。唯一の男性が外に出ていったという事も、ハードルを下げた一つの要因でもあった。

おどおどと、それでも確実に少女の手が着ていたワンピースへと伸びる。背中のファスナーが下りる音だけが部屋に木霊して、年端もいかない少女の白い裸体が露わになっていく。

夕張「うーん、綺麗な肌。私もこのくらいの歳に艦娘になれば良かったかなあ」

雷「そうかしら? 夕張さんくらい大人っぽくなってからも素敵だと思うわ」

「あ、あの……その、やっぱり下着も、脱がないとだめですか?」

恥ずかしそうに伏せられた目が、自身を包む可愛らしいキャミソールとショーツへと向けられる。

飾り気も無い薄いグリーンの下着。しかし色気が無いからこそ少女の清純な雰囲気が際立ち、モジモジと恥ずかしそうに揺れる体と相まって、何とも言えない背徳感を醸し出していた。

そんな少女に対して向けられる言葉は、これまたあっけらかんとしていた。

夕張「ええ、すっぽんぽんでお願いね」

「す、すっぽんぽん……うぅ」

踏ん切りがつかないんだろうな、と夕張は内心苦笑する。年頃の少女が、周りが女性だけとはいえ、見知らぬ場所で全裸になるのは抵抗もあるだろう。

となれば打てる手段は一つ。そう考えた夕張の行動は早かった。

夕張「雷ちゃん、私達も脱ぎましょうか」

雷「え? ああ、それもそうね。私達も脱ぐから一緒に脱ぎましょ!」

「え? え、あの、え?」

少女が戸惑う間にも、二人はさっさと衣服を脱いでいく。雷の幼く平坦な胸には薄い桜色が乗って、くびれの少ない腰も、何年も提督と身体を重ねたものとは思えないほどだ。

対して夕張はといえば、大人とは言えないものの胸の膨らみはしっかり見て取れる。お尻も中々の張りと丸みを持って、それなりに男を誘えるものだった。なぜか黒いストッキングだけは下着無しで穿き直している。

夕張「さ、貴方も脱ぎましょ。ほらほら、手上げてくださいねー」

雷「手伝うわ。はい、脚上げてね」

「は、はう、はわわっ!?」

あれよあれよという間に、少女の下着は奪われていく。最後の砦を剥ぎ取られれば、後に残るのは無毛の大地。

つるりとした下腹部に、ぷっくら膨らんだ割れ目。ほとんど開いたことがないかのようにピタリと閉じていて、少しだけ乳臭さが匂い立っていた。

夕張「それじゃあここに座って貰ってっと。足は開いて、固定するわね」

「ひ、ひゃんっ!? や、は、恥ずかしいですっ! や、やだっ!」

雷「だーめ。こうしないと受容体が入らないでしょ? それとここ、ちゃんと洗わないとだめじゃない」

「っあ、やぁっ! さ、触らないで……! 汚いのです、ぅ!」

雷の指が、少女の太ももをなぞる。そのまま割れ目をくすぐるように撫でまわすと、つつ、と割れ目に沿って、指先を擦り出した。

「や、く、くすぐったい……! やめて、下さぃ……」

顔を顰めて耐える少女を見て、夕張は顎に手を添える。何か忘れているような、とまで考えて、気付いたように手を合わせた。

夕張「思い出したっ。新人ちゃん、ちょっと聞いてもいいかしら? 雷ちゃん、ちょっと止めて」

雷「はーい。じゃあココのお掃除はまた後ね」

スルリと身を離す雷と入れ替わり、大きく足を開いた少女の前に、浣腸を持った夕張が立つ。

それを目にした少女の顔が青くなっていくのも、仕方のない事だろう。

夕張「あ、これは浣腸じゃないの。艦娘用の媚薬なんだけど、選んでもらおうと思って」

「え、選ぶ……? 何をですか……」

夕張「えっと、艤装受容体が子宮に馴染む時、少し強い痛みがある場合があるわ。その時にこの媚薬が効いていれば、痛みが全て快感に変換されるの」

普通の人間の時には効かないんだけどね、と笑みを見せる夕張に、少女は何を言い返すことも難しい。

痛みは恐ろしい。だが快感というのも、少女にとってほとんど未知の感覚だ。

戸惑いの色が少女の瞳に渦巻いていく。それをどう見てとったのか、夕張は唇端を吊り上げると、指に涎を絡ませる。

夕張「ふふ、快感が分からない? それならお姉さんが教えてあげようかしら」

「ひ、やっ! あ、ぁぁう……!」

細い指が少女の秘裂をなぞると、絡んだ唾液が割れ目に吸い付いていく。もう一度往復させれば、ぬち、と粘着質な音を響かせる。

それが唾液の音であることは百も承知の上で、夕張は少女の耳元で囁いた。

夕張「聞こえる? 貴方のココ、とってもエッチな音を出してるの……弄って欲しい、そう言ってるみたいね」

「ち、違うのですっ! そんなこと、無いのですっ!」

夕張「違わないわ。ここ、おまんこって言うのよ。貴方のおまんこね、いやらしいコトしたいって、キュンキュンしちゃってるの」

「そんなこと、むぐっ!? ん、んあ……!」

 信じられない、少女の見開かれた目がそう告げている。キスそのものさえ未経験だというのに、ましてや自分の唇を塞いでいるのが女性なのだから。

 少女の混乱をよそに、夕張の唇は啄むように動き、舌先は少女の唇をなぞっていく。

「ぁ、む、っふぅ!? は、ひゃぁんっ!?」

夕張「うふ、可愛いわね……あら? 本当に濡れてきちゃったのかしら」

「はぁ、あ……? ぬれ、てる?」

息も荒く、呆けたような少女の声。ぼんやり見つめた先には、湿り気を帯びた夕張の指が掲げられていた。

雷「夕張さん、そういうことなら私も手伝うわ」

「は、ぁ……っ!? や、ぁあああっ! な、舐め、ないでぇ!」

夕張「大丈夫? 水ならそっちにあるから、使ってもいいわよ」

雷「ん、はふぅ……大丈夫よ、妹のだもん。司令官のだって綺麗にしてるもの……」

どこかうっとりと、陶酔したように雷は少女の秘所に口を添えている。秘裂を舐めつけ、膣穴をほぐすように舌先でほじくり返していく。

舌が舐め上げれば、少女の背筋も反り返る。閉じられない足を必死に動かしながら、下腹部から這い寄る感覚に怯えているようだ。

「や、だ……っ! これ、何、怖いのですっ!」

夕張「これが快感よ。とってもエッチで、とっても気持ちいいでしょ? これが沢山味わえるの」

ひゅ、と少女の息が漏れる。今でさえ頭を焼きそうな感覚が、これよりも遥かに強いのだとしたら。

目を細めて笑う目の前の夕張が、少女には酷く恐ろしいモノに映る。そればかりに意識が向いて、アナルに添えられた小さな浣腸に気付くのが、一瞬遅れてしまうほどに。

夕張「大丈夫よ、きっと気に入ってくれるわ。だって」

押し込んだ浣腸から漏れ出る液が、腸壁に染み込んでいくのが分かるのだろう。腰をくねらせながら、少女は苦悶のような、それでいて甘い色の混じった声を零す。

雷「私の妹だもの。準備万端よ、夕張さん」

愛液が溢れるほどではないにせよ、唾液と共に濡れそぼった小さな肉壺。

ちゅぽん、と舌が抜かれた瞬間、雷は息をつかせるまもなく、細い管を挿し込んだ。

今日はこんなもんで。短い予定なのでそこまで続きません。

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