モバP「夏休みはやっぱり短い~♪」 (48)

菜々「やりたいことが~目の前にありす~ぎて♪ですか?」

ちひろ「懐かしいですねそれ。」

晶葉「全く知らないのだが。」

モバP「菜々はよく知ってるな。」

菜々「な、夏の決心は有名じゃないですか。」

ちひろ「1995年の曲ですね。」

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菜々「ぽ、ポンキッキなのでセーフです。ガチャピンとかはまだまだ有名ですし。」

モバP「ムックも入れてあげてください。それとガチャピンとぴにゃこら太って似てませんか?」

ちひろ「その話は危ないのでやめましょう。」

晶葉「全くついていけないのだが。」

モバP「ごめんごめん。菜々が古い曲を歌った。」

晶葉「いつもの自爆芸か。」

菜々「なんかナナが自爆をたくさんしてるみたいじゃないですか!それとぎりぎりの曲です。」

ちひろ「ぎりぎりだからこその危なさが…。」



モバP「そういえばちひろさんもじゃんけんとかポンキッキーズからぱくったんですか?」

ちひろ「いえ、私のはサザエさんからアイディアをいただいただけです。」

晶葉「色々と危ない話だな。」

菜々「ていうか今その歌はあまりあわなくないですか?夏休みの始まりじゃないですし中盤どころか終盤に差し掛かってますよ。」

モバP「だからこそこの曲なんだよ。」

ちひろ「お盆休みなんて私たちにはないですしね…。」

晶葉「その貴重な休みに私は呼び出されたのだが。」

モバP「クーラーが壊れちゃったから修理をお願いしようかと。晶葉に頼んだほうが早いし安上がりだろ。」

晶葉「この暑い中で作業しろと。」

モバP「まあまあ、扇風機は晶葉に使わせてやるからさ。」



晶葉「無償で作業してやるのもなんか癪だな。オフをつぶしているわけだし、報酬は発生するのか?」

モバP「そんな若いうちからお金お金言ってると鬼悪魔って呼ばれるぞ。」

晶葉「それは嫌だな。仕方ない。やってやるか。」

ちひろ「お金というと亜子ちゃんですか?」

モバP「ちひろさん…今すぐ亜子に謝ってください!!」

ちひろ「ちょっと何怖い顔しているんですか?」

モバP「亜子はそんな鬼悪魔なんて呼ばれるひどい子じゃないです。」

晶葉「のどが渇いたな。なんかドリンクをくれ。」

ちひろ「はい。100円です。」


モバP「作業してくれる子からお金とるんですか?!鬼ですか?!」

ちひろ「それもそうですね。Pさんからもらっておきます。」

モバP「そこまでしてお金が欲しいんですか?!悪魔ですか?!」

ちひろ「お?さっきまで黙って聞いてたら私をなんだと思ってるんですか?」

モバP「お金にうるさい鬼悪魔ですよ!」

ちひろ「あ?なんだやるのか?」

モバP「上等だ!」

ちひろ「ドリンクに消費税つけますよ。」

モバP「ごめんなさい。」

菜々「あの、ナナもオフだったんですけどなんで呼び出されたんですか?」


モバP「俺らが手を離せないから給仕係お願いしようと思って。」

菜々「ただのぱしりじゃないですか?!」

ちひろ「メイドカフェで働いていた菜々さんにぴったりじゃないですか。」

モバP「それに菜々がいると晶葉の機嫌が少しよくなるんだよ。」ボソッ

菜々「そうなんですか?」

モバP「晶葉は菜々が大好きだからな。」


晶葉「そこ、聞こえてるぞ。」

モバP「嫌いなのか?」

晶葉「いや、嫌いじゃないが。」

モバP「じゃあ大好きなのか?」

晶葉「そんな極端な!」

モバP「どうなんだ?」

晶葉「まあ、大好きだが。」


モバP「だってよ。」

菜々「えへへ。ナナも晶葉ちゃんが大好きです。」

晶葉「素直に好意を伝えられると照れるな…。」

モバP「ははは。ういやつめ。」

ちひろ「いい空気のところ悪いですが飲み物ください。」

菜々「雰囲気ぶち壊しです!」



モバP「晶葉もなんか夏の歌歌ってよ。」

晶葉「ひどい無茶振りだな。」

菜々「無茶振りに答える技術は必要ですよ。」

晶葉「ウサミンが言うと説得力があるな。まあいい。ポーニーテール~ゆらしながら~♪」

モバP「有名アイドルの曲だな。」

菜々「ライバルですね!ナナもあれぐらい有名になりたいです!それにしても今日は晶葉ちゃんは今日はポニーテールなんですね。」



モバP「この前のファッションショーから色々髪弄くるのにはまったみたいで。」

菜々「そうなんですか。かわいいですね!」

晶葉「う、うむ。真正面から言われるのもまだ慣れないな。」

モバP「そろそろ慣れとけよ。大分経ったんだし。」

晶葉「ステージの上だと平気なんだけどな。」



ちひろ「晶葉ちゃん三つ編みとかどうですか?」

晶葉「三つ編みか。結ぶのが大変そうだな。」

ちひろ「私がやってあげますよ。」

モバP「そこに料金は。」

ちひろ「発生しません!かわいいアイドル見るためならどんな協力だってします。」

晶葉「じゃあ今度頼もうかな。」

ちひろ「えへへ。おそろいですね!」



菜々「いいなー。ナナもしてもらいたいですけど長さが足りなそうです。」

ちひろ「今おそろいだからいいじゃないですか。」

菜々「そうですね。えへへ、晶葉ちゃんとおそろいです!」

晶葉「おそろいか…。たまにはいいもんだな!」



モバP「じゃあ俺もおそろいに。」

ちひろ「やめてください気持ち悪いです。」

モバP「そんなばっさりいかなくてもいいじゃないですか。」

菜々「流石にナナもないと思います。」

晶葉「どちらかといえばなしだな。」

モバP「みんなして俺をいじめるんだ!」


モバP「まあいいや、次菜々もなんか夏歌お願い。」

菜々「なんかすごく雑ですよ!わかりました。君と夏の終わり将来の夢~♪」

ちひろ「懐かしいですね。確か少し前に10年を迎えたんですよね。」

菜々「とあるアニメのEDにもなりましたね。」

晶葉「これなら私も知ってるぞ!」




モバP「うう…、うう…。」

菜々「なんで泣いているんですか?」

ちひろ「そうでした。夏が終わりそうだから現実逃避するために夏の歌を歌ってたのにこれは大ダメージですね。」

晶葉「そんな理由で歌ってたのか。」

菜々「だから夏の決心歌ってたんですね。」


ちひろ「仕方ないですね。お手本見せますよ。」

菜々「ちひろさんも歌うんですか?」

ちひろ「ふっふっふ。私も輪の中に入りたいんです。よくアイドルたちだけで会話していることが多くて…。」

菜々「ああ、わかります。ナナも奏ちゃんや美嘉ちゃんとか若い子が話しているところに入って大ダメージを…。」

晶葉「同い年じゃないか。」

菜々「そうでした。」



モバP「俺だって入りづらいよ。」

ちひろ「Pさんは男じゃないですか。」

モバP「なんだ!男は入ったらいけないのか?!」

菜々「そんなに声を荒げないでください。落ち着いてください。」

ちひろ「JKが話しているところにおっさんが入ってきたら下手したら訴えられますよ。」

モバP「そこまでおっさんじゃないやい…。」

晶葉「大変そうだな…。」


モバP「晶葉だけだよ。優しいのは。」

晶葉「P、言いづらいがそのセリフはおっさん臭いぞ。」

モバP「なに?!菜々みたいに俺も自爆芸を身につけたのか。」

菜々「ナナは自爆芸なんてしてません!」

ちひろ「はいはい。それじゃそろそろ歌います。あなたへの想い~うつす恋花火~♪」

晶葉「これは私の誕生日である6月10日にリリースされた夏の音じゃないか。」

ちひろ「宣伝ありがとうございます。」



菜々「なんでこの曲を選んだんですか?」

ちひろ「これを歌ってるのがGReeeeNなんです!」

モバP「黄緑ってことですか?」

ちひろ「いぐざくとりー!」

晶葉「ちひろ…これも言いづらいがそれは親父ギャグだぞ。」



ちひろ「な…。この中では二番目に若いと思ってたのに…。」

菜々「二番目に若いのはナナです!JKですから!」

モバP「そうだな。」

菜々「なんですかその目は?!近所のおじいちゃんですか?!」

モバP「そこまで歳はとってない…はず…。」

晶葉「いろいろなところで被害が出ているな。」


モバP「本当にちひろさんは黄緑が好きですね。もしかして私服も黄緑だらけとか?それはないか。」

ちひろ「愚問ですね。ほとんど黄緑です。」

モバP「まじかよ…。」

ちひろ「でも勘違いしないでください。黄緑といっても違うんですよ。ゆでたてのさやえんどう色とか南極のオーロラ色とか。」

モバP「500色鉛筆かよ!しかしこの中だと多分私服のセンスが一番良いのは晶葉だな。」



晶葉「そ、そうか?」

モバP「今日はいつもの私服に白衣なんだな。」

晶葉「そうだな。白衣は作業着として着ているな。お気に入りの洋服が汚れたら嫌だしな。」

モバP「そういうところ気を使うんだな。」

晶葉「あ、当たり前だろ!私だって女子なんだ。」

モバP「ははは。そうだな。」



ちひろ「こう、なんかきゅんきゅんしますね。」

菜々「晶葉ちゃんかわいいですね。」

ちひろ「菜々さんの目線が母親のそれですね。」

菜々「せめて姉にしてください!それとなんでナナの私服はだめなんですか!」

ちひろ「私の私服も!」


モバP「まずちひろさんは黄緑一色でしょ?なんですか?役満ですか?」

ちひろ「いや、なんのことかわかりませんよ。」

モバP「そして菜々の私服。ぶっちゃけて言おう。あれ小学生だろ。中学生でもまずいぞ。」

菜々「そ、そんなことありませんよ。店員さんも似合ってるって言ってくれたし。」

モバP「いや、似合ってるんだよ。だけど多分店員さん菜々のこと小学生を勘違いしているんじゃないか?」

菜々「そ、そこまでですか…?」



モバP「晶葉、菜々の私服着れるか?」

晶葉「かわいいとは思うがウサミミフードは…。」

ちひろ「私は着れますよ。黄緑なら。」

モバP「ぶれないですね。」

菜々「そんな…。ばかな…。」



モバP「次は俺の番だな。」

菜々「ああ、一応順番で回っているんですか。」

モバP「これは俺の十八番だぜ。」

ちひろ「そこまで言うなら期待します。」

モバP「風にぃ戸惑う弱気なぁ僕ぅ~通り過ぎるぅあの日の幻影ぇ~♪」



晶葉「なんか歌い方がおっさん臭いな。」

菜々「ああわかります。居酒屋でサラリーマンが歌ってそうな歌い方ですよね。」

ちひろ「なんで居酒屋のことがわかるんですか?」

菜々「い、イメージです。」

ちひろ「まあわからなくはないですね。晶葉ちゃんはサザンはわかるの?」


晶葉「サザンはわかるしこの曲も有名だからわかるな。」

菜々「サザンはまだ平気と。」

晶葉「何をメモってるんだ?」

菜々「いやーなんでもないです!でもこの前今何時って聞いても普通に返ってきました。」


ちひろ「それを言うのは男子ぐらいしかいませんでしたよ?」

菜々「ああ、確かに男子に多かった印象ですね。」

晶葉「二人ともあれはとめなくて良いのか?」

モバP「みぃ~つめあぁうとぉ~素直にぃ~お喋りぃ~出来なぁい♪」

菜々「完全に気持ちよくなってますね。」

ちひろ「あれは放置したほうが良さそうですね。」

晶葉「まあ、そうだな。」



モバP「ふう、気持ちよかった。」

晶葉「まあ、あれだけ全力で歌ってたらな。」

ちひろ「うちのどのアイドルよりも気持ち良さそうでしたもんね。」

モバP「そうでしたか?二人とも見習って良いぞ。」

晶葉「あれを見習うのはな…。」

菜々「参考には…。」


晶葉「それよりもまず夏が終わって欲しくないって考えがだめなんじゃないか?」

モバP「そこからの否定か?」

晶葉「夏が終わったら秋が来るだろ。秋も秋で楽しいことはいくらでもあるぞ!」

菜々「読書の秋なら文香ちゃんが、スポーツなら茜ちゃんが、食欲ならかな子ちゃんが付き合うって言ってましたよ。」

モバP「嬉しいんだがその三人はちょっと辛いかな?」

ちひろ「後者二人は少しわかりますけど文香ちゃんもですか?」

モバP「すごく難しそうな本とかすすめられそうだし。」

ちひろ「そこらへんは考えてくれるんじゃないですか?」



モバP「うーん、文香はときどき本のこととなると怖いからな。」

ちひろ「そうなんですか?」

モバP「この前電子書籍のほうが良いって言ったありすにガチギレしてた…。」

ちひろ「具体的には?」

モバP「論破しようとしたありすに対してたくさんの本を読んで身につけた知識で論破し返してた。」

ちひろ「文香ちゃん…。」

菜々「ゆ、譲れないこだわりがあったんですよ…。」



晶葉「ま、まあ。私が歌うのは、かのアイドルもカバーした曲だ。聴いてくれ。ふたりぶんの~青空を~♪」

菜々「優しい曲ですね。」

モバP「う、うう…。」

ちひろ「次は何で泣いてるんですか?」

モバP「ちょっと記憶の彼方にしかない子どものころの夏を思い出してな…。」

菜々「今は泣くのがすっきりしますよ。」

モバP「ありがとう。でもいい曲だな。晶葉も見事ものにしている。」

菜々「そうですね。」


晶葉「今も覚えてる~♪ふう、どうだったか?」

モバP「いや、よかった。なんか少しすっきりした。」

菜々「憑き物が落ちた顔していますね。」

モバP「うむ、秋も秋で楽しかった子どもの頃も思い出せた。どんぐりゴマとか懐かしいな。」

菜々「秋への楽しみも出来てよかったですね。晶葉ちゃんは色々なアイドルの曲を歌いますね。」

晶葉「私もアイドルだからな。色々研究しているんだ!」

菜々「流石ですね。」

モバP「流石だな。」

晶葉「へへん!」


ちひろ「次は菜々さんですね。」

菜々「そうですね。次は何を歌いましょうか?」

モバP「もう夏への未練はなくなったからどんな曲でもいいぞ。」

菜々「でもせっかくの夏歌なのであれを歌いましょう!真夏のピークがさった~天気予報士がニュースで言ってた~♪」

モバP「知らない曲だな。」

晶葉「私も知らないな。」

ちひろ「私もですね。」



菜々「同じ空を見上げているよ~♪」

モバP「いい曲だったな。なんて曲だ?」

菜々「若者のすべてです!」

モバP「なんか引っかかるタイトルだな。」

菜々「気にしないでください!」


ちひろ「最後は私ですね。」

モバP「期待してますよ。」

晶葉「何を歌うんだ?」

ちひろ「Pさんに今一番聴いてほしい曲です。」

モバP「お!なんですか?ラブソングですか?」

ちひろ「楽しみにしてください!」



モバP「ついに俺にもモテ期が。プロデューサーになったらもてると聞いていたが今までそんなことはなかったからな。」

菜々「私たちアイドルですし。恋愛禁止ですし。」

晶葉「当たり前だな。」

モバP「だってよくPとアイドルが付き合うのが定番だって。」

菜々「そんなことはありえません。ファンの皆さんも裏切れませんし。」

モバP「だって晶葉が歌った曲を作詞したプロデューサーも担当アイドルと結婚したし。」

菜々「それは…。」

晶葉「引退後のことだから…。」


モバP「しかし!次歌うのはちひろさん!アイドルじゃないから恋愛OK!」

菜々「なんか必死で怖いですね。」

晶葉「色々あるんだろ。」

ちひろ「じゃあ歌いますね。」

モバP「よ!ちひろさん!」

ちひろ「ふーふーふーん♪」


晶葉「こ、このイントロはまずいぞ!」

菜々「期待したPさんを打ち砕く選曲!」

ちひろ「夏が過ぎ~かぜあざみ~♪」

モバP「ぎゃああああああ!」

晶葉「一旦なくした夏への執着心を思い出させる一曲!」

菜々「今のPさんに一番聴かせてはいけない曲を歌うとはまさに…。」

ちひろ「私の心は夏模様~♪」

モバP「鬼、悪魔、ちひろぉぉ!」

以上で終わりです。

夏の終わりの少年時代は凶器です。

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