園田海未「よう来たのワレ」(136)



海未「まあ上がって行かんかいワレ」

穂乃果「おっ邪魔っしまーす!」

海未「麦茶でも飲んで行かんかいワレ」

穂乃果「ありがとう!外は暑いから助かるよー」

海未「久しぶりやんけワレ」

穂乃果「昨日会ったじゃん。学校で」

海未「何しとったんどワレ」

海未「早よ上がらんけオンドレ何さらしとんど」

穂乃果「もう上がらせてもらってるよ?」


書き終わってますのでまったり投下


海未「これから暑いのワレ」

海未「仕事がエライのワレ」

海未「もっと飲まんけオンドレ何さらしとんど」

海未「明日は休みやんけワレ」

穂乃果「ちょ、そんなに麦茶ばっかり飲めないよ」

海未「男はもっと飲まなあかんどワレ」

穂乃果「穂乃果は女の子だよっ」

海未「しっかりしとらんけワレ何さらしとんど」

穂乃果「うー、またそうやって怒る…」


海未「おいカカア、もっと麦茶持ってこんかい」

海未「何されしてけつかんじゃい」

海未「裏の家かてもっと良う働くど」

穂乃果「あ、おばさんこんにちわー」

海未母「あんた今冷やしてまんね」

海未母「あんまりうるそう言わんといてか」

海未母「うちかて忙しいんやで」

海未母「ワレ!」

穂乃果「海未ちゃんちっていつもこんなかんじだったっけ?」


穂乃果「そろそろ帰るねー」

海未「オイ、ワレもう帰るんけ」

海未「気ぃ付けて帰ったらんかい」

海未「前のドブ川にはまったらあぶないどワレ」

穂乃果「川って神田川のこと?」

海未「また元気で仕事しようやんけワレ」

穂乃果「うん!練習頑張るよ!」

海未「働いて働いて銭ためて」

海未「蔵建てたろうやんけ」

穂乃果「スクールアイドルじゃ無理じゃないかな?」アハハ


凛「凛がいっちばーん!!」ダダダ

絵里「風のよに馬を駆り駆けりゆく者あり」

絵里「腕にわらべおびゆるをしっかとばかり抱けり」

凛「?」


絵里「坊やなぜ顔隠すか」

にこ「おとうさんそこに見えないの魔王がいる。怖いよ」

凛「それはことりちゃんだよ。ストップウォッチ持ってる」

絵里「坊やそれはさぎりじゃ」

凛「さぎり?」

ことり「かわいい坊や、おいでよ。面白い遊びをしよう」

ことり「川岸に花咲き、きれいなおべべがたんとある」

凛「それって面白い遊びかなあ」


にこ「おとうさんおとうさん聞こえないの魔王が何か言うよ」

絵里「なあにあれは枯葉のざわめきじゃ」

ことり「坊やいっしょにおいでよ。用意はとうにできてる」

ことり「娘と踊ってお遊びよ。歌っておねんねもさしたげる。いいところじゃよさあおいで」

にこ「おとうさんおとうさん。それそこに魔王の娘が」

凛「あれは希ちゃん」

希「おっとウチをオチに使うのはやめてもらおうか」

絵里「坊や坊やああそれは枯れた柳の幹じゃ」

凛「枯れた柳…」ププ

希「だからウチをオチに使わんといて」


ことり「かわいや、いい子じゃのう坊や。じたばたしてもさらってくぞ」

にこ「おとうさんおとうさん魔王がいま坊やをつかんでつれてゆく」

絵里「父も心慄きつ喘ぐその子を抱きしめ」

絵里「辛くも宿に着きしが子はすでに息絶えぬ」

にこ「ってこれじゃわたし死んでるじゃない!」

希「良かった…ウチがオチやなかった」

希「でもウチセリフないやん」


真姫「アブラカダブラ」

真姫「アブラカダブラ」

凛「真姫ちゃん?」


真姫「アブラカダブラ」

真姫「アブラカダブラ」

凛「おーい来てごらん」


真姫「アブラカダブラ」

真姫「アブラカダブラ」

穂乃果「どうしたの?」

凛「なんか真姫ちゃんがヘンにゃ」


真姫「アブラカダブラ」

真姫「アブラカダブラ」

穂乃果「真姫ちゃーん」

凛「おーい」


真姫「アブラカダブラ」

真姫「アブラカダブラ」

穂乃果「」

凛「」


真姫「アブラカダブラ」

真姫「アブラカダブラ」

穂乃果「行こっか」

凛「うん」

真姫「ヴェエエエエエ」


花陽「あわれ乙女よ何故嘆くか」

花陽「お巡りさんがわけ迅えば」

花陽「お願いだから許してね」

花陽「弟 妹おなかすかして待ってるからね」

花陽「泣くなと言えばなを泣いた」

花陽「肩うちふるわせて」

にこ「花陽がそれ言うとなんかシャレになんないわよ」


ことり「乙女の父親 人力車夫 豊八は」

にこ「うおっ」

ことり「にげたお春の日々を追い酒に歎き暮れ」

にこ(もっとシャレになんないのが来た)

ことり「弟 妹いじらしく」

ことり「ジッとひもじさこらえれば」

ことり「小さな胸にそっとあたためてみた」

ことり「あゝとりがらソップ」

にこ「ソップ?(スープのことかしら)」


ことはな「お姉様はね廓街」

ことはな「綿紗の帯に」

ことはな「ほお紅ですてきなの」

ことはな「乙女よこがれよと」

ことはな「アコーディオン鳴りわたり」

ことはな「物語り泣く宵の辻よ」

ことり「通りぬけれます」

花陽「いえ通りぬけれぬ」

ことはな「春をひさg」

にこ「ストップ、ストップ!これ以上は言わせないわよ!」


海未「あれはいつやったろ」

海未「暑い夏の夜やった」

海未「あんまり暑いもんやさかい」

海未「表散歩しとったら」

海未「あるわあるわ穂乃果の下着」

海未「白いのんから赤いのん、黒いのんまであった」

海未「取ったらアカン」

海未「取ったらアカン」

海未「取ったらアカン」

海未「と思うて」

海未「つい手が出て」

海未「監獄入ってもう5年」

海未「女房のことりは人の嬶」

穂乃果「海未ちゃん…」

ことり「(・8・)」

海未「違うのです、穂乃果!ことり!」


「あれはいつやったろ」

「暑い夏の夜やった」

「あんまり暑いもんやさかい」

「表散歩しとったら」

「見えるわ見えるわ」

「穂乃果の寝乱れ姿」

「触ったらアカン」

「触ったらアカン」

「触ったらアカン」

「と思うて」

「つい手が出て」

「監獄入ってもう10年」

「娘の凛は行方しれず」

「…」

「今度は全部言えましたね…」

「なにか、自分自身でフルボッコな気もしますが」


希「質に荷をたしゃ苦になるやん」

希「苦になりゃまだまだいい方で」

希「死に死をたしても苦になって」

希「夢は夜ひらくやん」


希「サルトル マルクス並べても」

希「あしたの天気はカードに聞くやん」

希「ヤクザ映画の看板に」

希「夢は夜ひらくやん」


希「四畳半のアパートで」

希「それでも毎日やるものは」

希「ヌード写真に飛び散った」

希「カルピスふくことやん」

希「あかん、オチになってまう」


にこ「あんた気にくわない」

花陽「えっ」ガーン

にこ「暗いね、暗いね、性格が暗いね」

にこ「みんないい人、あんたいい人」

花陽「よ、よかった…」

にこ「いつもいい人、どうでもいい人」

花陽「うっ」ジワ

にこ「今宵限りでお別れしましょう」

花陽「ううっ」

凛「かよちんをいじめるのはどこの矢澤だー」


にこ「あんた大好き、彼女大好き」

にこ「自分大好き、メチャクチャ大好き」

にこ「せこく行きてちょうだい」

にこ「見飽きた奴らにゃおさらばするのさ」

凛「なんか自虐みたいの始まったにゃ」


にこ「思いつくままに動き続けろ
   思いつくままにとばし続けろ
   思いつくままに走り続けろ
   思いつくままにたたき続けろ
   思いつくままに壊し続けろ
   思いつくままに踊り続けろ
   思いつくままにしゃべり続けろ
   思いつくままにただしゃべり続けろ
   思いつくままにたたき続けろ
   思いつくままにしゃべり続けろ
   思いつくままに壊し続けろ
   思いつくままにたたき続けろ
   思いつくままにしゃべり続けろ
   思いつくままに壊し続けろ」

凛「にこちゃんが壊れた!?」


にこ「あんた気にくわない」

凛「あ、いつもの矢澤だ」

にこ「そういうところが気にくわないのよ」


真姫「目立ちたいためのアイドル活動」

真姫「あなた動機が不純なんだわ」

真姫「金髪美人のエリー」

真姫「いつも侍らせ歩いてる」

真姫「人の曲にはケチつけて」

真姫「スーパーアイドル気取っているけど」

真姫「何かが違うわ」

真姫「にっこにーにっこにーにっこにっこにーばかり先走り」

真姫「いい加減にして」

真姫「私あなたのママじゃない」

にこ「どぅおぅいう意味よ」


ことり「穂乃果は海未に胸が無いという」

ことり「ほんとの胸が見たいという」

ことり「私は驚いて海未を見る」

ことり「ブラウスの中に在るのは」

ことり「切っても切れない」

ことり「幼なじみのきれいな胸だ」


ことり「うっすら透けるブラのぼかしは」

ことり「うすもも色の朝のしめりだ」

ことり「穂乃果は遠くを見ながら言う」

ことり「音ノ木坂学院の生徒会室に」

ことり「毎日登校している胸が」

ことり「穂乃果のほんとの胸だという」

ことり「あどけない胸の話である。」

穂乃果「ファイトだよっ!」

海未「黙らっしゃい!」


穂乃果「歩き疲れては」

穂乃果「海未とことりとの隙間にもぐりこんで」

穂乃果「草に埋れては寝たのです」

穂乃果「処かまわず寝たのです」

穂乃果「歩き疲れては」

穂乃果「草に埋れて寝たのです」

穂乃果「歩き疲れ寝たのですが」

穂乃果「眠れないのです」

ことり「ハノケチュン…zzzzz」グイッグッ

海未「おおおん…zzzzz」ギリギリギリ


穂乃果「近ごろは眠れない」

穂乃果「陸をひいては眠れない」

穂乃果「夜空の下では眠れない」

穂乃果「揺り起こされては眠れない」

ことり「(。^ε^。)ムーzzzzz」ドスッ

海未「おおあ…あうあお…ぐぐzzzzz」クリクリクリ


穂乃果「そんな私の生活の柄が夏向きなのでしょうか」

穂乃果「寝たかと思うと寝たかと思うと」

穂乃果「もー、二人とも!ことりちゃん寝相悪い!海未ちゃん歯ぎしりうるさい!」


絵里「ビックリしたわぁ!カツ丼にゴキブリ入ってたのよぉ」

絵里「何故だかこの頃ついてないわぁ」

絵里「たまの休みにうろつく盛り場でぇ」

絵里「入った飲み屋でヤクザがカラオケしてたのよぉ」

絵里「疲れ果ててタバコに火を点けたらぁ」

絵里「気がつきゃタタミが燃えてたわぁ」

希「不良か」


絵里「13日の金曜日にぃ」

絵里「目が覚めたら北枕だったのぉ」

絵里「茶柱は倒れるしぃ」

絵里「革靴のヒモもぶち切れたわぁ」

絵里「やけに酸っぱい今宵のウーロンハイ」

絵里「酒の代わりにお酢が入ってたのよぉ」

希「だからお酒なんか飲んじゃ駄目やん」


絵里「丑三つ時の暗い道でぇ」

絵里「横切るのよ黒猫がぁ」

絵里「吹き飛ぶ門松とぉ」

絵里「引いたおみくじ破れてるしぃ」

希「ウチのせいって言いたいん?」

絵里「洒落た気持ちで希に花を買ってもぉ」

絵里「なのに全然希は来やしないしぃ」

希「遅刻したのは謝ったやろ。てかその花束ウチのなん?」


真姫「花陽も猫も私も」

真姫「みんな好きだよカレーライス」

真姫「花陽はトントンじゃがいもにんじん切って」

真姫「涙を浮かべてたまねぎを切って」

真姫「バカだなバカだな」

真姫「ついでに自分の手も切って」

真姫「私は座ってピアノを弾いてるよ」

真姫「カレーライス」


真姫「猫はうるさくつきまとって」

真姫「私にもはやくくれニャーって」

真姫「うーんとってもいい匂いだな」

真姫「僕は寝転んでテレビを見てる」

凛「凛の扱い雑すぎないかにゃ」


真姫「花陽と猫はちょっと甘いのが好きで」

真姫「僕はうんと辛いのが好き」

真姫「カレーライス」

花陽「ご飯も炊けたよー」


にこ「もしも光がまたおいらに」

にこ「当るならそれをどんなに待ってるさ」

にこ「ずっと前のことだけれど」

にこ「その光に気付いていたのだが」

にこ「逃がしただけさ」

にこ「だけど再びいつの日にか」

にこ「あの光がおいらを照らすだろう」


希「あの光そいつは」

希「古びた町のガス燈でもなく」

希「月灯りでもない」

希「スポットライトでなく」

希「ローソクの灯じゃない」

希「まして太陽の光じゃないさ」


のぞにこ「あの光そいつは」

のぞにこ「あんたの目に」

のぞにこ「いつか輝いていたものさ」

のぞにこ「またおいらいつか感じるだろうか」

のぞにこ「あんたは何を知ってるだろうか」


絵里「It's not the spotlight」

絵里「It's not the candlelight」

絵里「It's not the streetlights」

絵里「Of some old street of dreams」

絵里「It ain't the moon light」

絵里「Not even the sunlight」

絵里「But I seen it shining in your eyes」

絵里「And you know what I mean」

凛「はいはい英語できますアピールウザいにゃ」

絵里「ええっ」



ことり「しぼって僕のレモンを」

花陽「あなたの好きなだけ」

ことり「たっぷり僕のレモンを」

花陽「あなたの紅茶の中に」

ことり「ヤンヤンヤンヤン」

ことはな「二人で飲みますレモンティー」

にこ「しまった!この二人は…!」


ことり「いまにもはちきれそうに」

花陽「熟した僕のレモン」

ことり「一滴もこぼさず」

花陽「あなたの紅茶の中に」

花陽「タスケテ?」

ことはな「この世で一番レモンティー」

海未「なんですかこれは!?ハレンチでは!?」

凛「」ツツー

にこ「凛鼻血」


ことり「砂糖たっぷり」

花陽「かきまぜゆっくり」

ことり「さめないうちに」

花陽「君はもうまちきれない」

ことり「ヤンヤンヤンヤン」

ことはな「甘くてすっぱいレモンティー」

海未「」

凛「」

にこ「二人とも~?意識ある?」


ことり「ほらほら君はもう」

花陽「よだれたらたら」

ことり「もう一杯あついのを」

花陽「おねがいってねだってる」

花陽「オネガイ」

ことはな「おやすみ前にレモンティー」

海未「桃源郷ですか…ここは」

凛「もう死んでもいい」

絵里(私もあんな風に言われてみたいわね)

希(えりちからポンコツ臭を感じる…)

ちょっとテスト


真姫「私はにこちゃんを撃ったわ」

真姫「だけど女子高生を撃ったわけじゃないもの」

真姫「私のことを探してる?それもそうね」

真姫「私に罪を着せるつもりなんでしょ」

真姫「女子高生を撃った罪に」

真姫「私はにこちゃんを撃ったわ」

真姫「でもにこちゃんも私を撃ったんだもの」

真姫「お返しよ、お返し」


海未「私は穂乃果を撃ちました」

海未「でもそれは女子高生を撃ったわけではありません」

海未「街を出ようとしたところでばったり穂乃果に会ったのです」

海未「穂乃果は私を見るなり抱きついてきました」

海未「あんなの…卑怯です!」

海未「正当防衛です!」


海未「だから私はラブアロシュました」

海未「そうです。撃ち倒しました」

海未「私は穂乃果をラブアロシュたのであって決して女子高生をラブアロシュたわけではありません」

海未「わたしもいろいろ考えたのです」

海未「穂乃果とはこうなる運命だったのではと」

海未「毎日井戸の水を組めばいずれは枯れてしまうものです」

海未「穂乃果の可愛さは未来永劫語り継がなくてはなりません」

海未「可愛いものを可愛いものとして愛でる」

海未「それが重要だと私は思うのです」

穂乃果「へんたいだー」

ことり「(・8・)」

海未「違うのです、穂乃果!ことり!」


にこ「春をながめる余裕もなく」

にこ「夏をのりきる力もなく」

にこ「秋の枯葉に身をつつみ」

にこ「冬に骨身をさらけだす」


にこ「となりを横目でのぞき」

にこ「自分の道をたしかめる」

にこ「またひとつずるくなった」

にこ「当分てれ笑いがつづく」


にこ「きたないところですが」

にこ「ヒマがあったら寄ってみて下さい」

にこ「ほんのついででいいんです」

にこ「一度よってみて下さい」


にこ「今日ですべてが終るさ」

にこ「今日ですべてが変わる」

にこ「今日ですべてがむくわれる」


にこ「今日ですべてが始まるさ」


凛「グス…」ギュー

花陽「にこちゃん…」

にこ「そうね。もうあなた達がいるものね」


絵里「山の人気者それはミルク屋」

絵里「朝から夜まで唄をふりまく」

絵里「牧場はひろびろ声はほがらか」

絵里「その節のよさはアルプスの華」


絵里「娘という娘は?」

りんぱな「ユーレイティ!」

絵里「ふらふらと?」

りんぱな「ユーレイティ!」

絵里「ミルク売りを慕う」

りんぱな「ユーレイユーレイティ!」


絵里「さすがはのど自慢すごい腕前」

絵里「乳しぼるほかに招きよせて」

絵里「娘たちをまどわせる」


絵里「娘という娘は?」

りんぱな「ユーレイティ!」

絵里「ふらふらと?」

りんぱな「ユーレイティ!」

絵里「ミルク売りを慕う」

希「…幽霊…幽霊ティー…」←貞子コス

絵里「いやああああああああ!」


凛「ベイビー俺の負けだあきらめよう」

凛「片思いの恋だけはもうたくさんだ」

凛「誰のせいでもありゃしない」

凛「みんな園田が悪いのさ」

園田「なんでですか!」


凛「燃える太陽俺だけには」

凛「なんで冷たいんだ」

花陽「そんなことないよ」

花陽「凛ちゃんは温かいよ?」

凛「にゃー…」


希「絢瀬のえりちは博学才穎、平成の二十余年、若くして名を生徒会に連ね」

希「ついで生徒会長に補せられたが、性、狷介、自ら恃むところ頗る厚く」

希「賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。」

希「いくばくもなく生徒会を退いた後は、屋上、みゅーずに帰臥し」

希「人と交を絶って、ひたすらダンスに耽った。」

希「下吏となって長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは」

希「スクールアイドルとしての名を死後百年に遺そうとしたのである」

穂乃果「いやそれは無理でしょ」

真姫「呆れた…」

にこ「あんたそんなこと考えてμ'sにはいったの?」

海未「生徒会に入る前からポンコツだったのですね」

絵里「ちょっ…希!」


ことり「あゝ海未よ、君を泣く」

ことり「君死にたまふことなかれ」

ことり「末に生まれし君なれば」

ことり「親のなさけはまさりしも」

ことり「親は弓をにぎらせて」

ことり「ラブアロシュすとをしへしや」

ことり「穂乃果を愛して死ねよとて」

ことり「十七までをそだてしや」

海未「最近のことりは私に辛辣すぎやしませんか」


絵里「時には娼婦のように淫らな女になりな」

希「真赤な口紅つけて黒い靴下をはいて」

絵里「大きく脚をひろげて片眼をつぶってみせな」

希「人さし指で手まねき私を誘っておくれ」

絵里「バカバカしい人生より」

希「バカバカしいひとときがうれしい」

絵里「時には娼婦のようにたっぷり汗を流しな」

希「愛する私のために悲しむ私のために」

にこ「あんたたちがやるとまた別の意味でシャレになんないわね」

真姫「何それ?リリホワの新曲?」

凛「不本意だにゃー!」


にこ「おっちやんのリズムでスイスイ」

真姫「歩けば夜風に HARBOR LIGHT」

凛「波止場に行こうか」

花陽「行こうぜ」

希「そらきまった」

絵里「小粋にくりだせ」

ことり「そろそろ帰ろうなんていっちゃ駄目」

海未「いそいそのりこむポンポン…あ、穂乃果」


にこ「台無しじゃない!」


海未「焼き玉エンジンけしかけ」

海未「Goodness Gracious Great ball's Fire」

海未「穂乃果が可愛い」

海未「可愛い」

海未「そらきまった」

海未「小粋にくりだせ」

海未「そろそろ夜風にあたりたけりゃ」

海未「デッキにのり出せ…」

穂乃果「ごめん!これから店番あるんだ!」


にこ「巷はラッシュで BoogieWoogie」

真姫「Won't You Let Me Take You On A Sea Cruise」

凛「海未ちゃんがふられて」

花陽「ふられりゃ」

希「そらきまった」

絵里「小粋に踊ろよ」

ことり「そろそろ帰ろうなんていっちゃ駄目」

海未「実際快適…なわけないじゃないですか」


海未「穂乃果恋しやほうやれほ」サッサッ

海未「ことり恋しやほうやれほ」サッサッ

真姫「海未はさっきからうずくまって何をしているの?」

絵里「蟻の巣でも壊しているのかしら」

にこ「穂乃果に嫌いって言われたらしいわよ」

凛「また変態行為がバレたんだにゃ」

花陽「背中に哀愁を感じるね…」


穂乃果「まるでどこか知らない国へまぎれこんだ感じだ」

穂乃果「こわいくらい全てがひんやりとひんやりとただそこにあるだけ」

穂乃果「いつもならこの時間そこいら中人や車で大騒ぎなのに」

穂乃果「なにも怖くなく、さみしくなく、踏み出した自分の足にただ酔いしれていた」


穂乃果「知らない街は知らなかったことをいつだってほんの少し痛く教えてくれたけど」

穂乃果「そんなことよりそこに立ってる自分と踏み出した自分の足にただ酔いしれていた」


穂乃果「何処にも行きたくなくなったのは何処にも行けなくなったからか」

穂乃果「わがままな無いものねだりが気まぐれにまた瞬きをする」



穂乃果「水の中にいるようだ」


穂乃果「うれしいやら悲しいやら」


穂乃果「水の中にいるようだ」


穂乃果「海未ちゃんに触りたい」


海未「穂乃果!」

穂乃果「ごめんね…嫌いなんて言っちゃって」モギュー



絵里「エリチカおうち帰るw」

絵里「野心がありませんwww」

絵里「頭が痛いw」

絵里「おなかが大変www」

絵里「私の考えw」

絵里「何もできませんwww」

絵里「それからじき行きましょうw」

絵里「また来年www」

真姫「エリー…何言ってるかわからないけどこれはダメよ」

海未「ますますポンコツに磨きがかかってきましたね…」

絵里「チカァ…」



海未「こちらチャンピオン号。火星に向かって航行中。宇宙ステーション。どうぞ」


希「了解…こちら宇宙ステーション…チャンピオン号…火星に向かって航行中…どうぞ…」


凛「にゃーwww了~解wwwこちら地球wwwチャンピオン号www火星に向かって航行中wwwどうぞにゃーwww」




海未「あっ!前方より、隕石が飛んできたぞ!」


希「了解…こちら宇宙ステーション…ああっ…前方より、隕石が飛んできたぞ…どうぞ…」


凛「にゃーwww了~解wwwこちら地球wwwああっwww前方より、隕石が飛んできたぞ~どうぞにゃーwww」




海未「危ない!ぶつかる!」


希「了解…こちら宇宙ステーション…危ない…ぶつかる…どうぞ…」


凛「了~解~wwwこちら地球www危ないにゃーwwwぶつかるにゃーwwwどうぞにゃーwww」




海未「あっ!たっ!たっ!助けてくれえっ!」


希「了解…こちら宇宙ステーション…あっ…たっ…たっ…助けてくれえっ…どうぞ…」


凛「りょ~か~いwwwこちら地球wwwああっwwwたっwwwたwww助けてくれにゃーwwwどうぞにゃーwww」




海未「わああああああ!」


希「了解…こちら宇宙ステーション…わ、あ、あ、あ、あ…どうぞ…」


凛「了解にゃーwwwこちら地球wwwわあああギギギギギャイーーーンギャリギャリンッドカシッボッグガガガガガガボガボガガコココココバキバキバキャキャキャガコッガコッガッコガッグゴゴゴゴゴグモッチュイーーンボゴゴゴゴゴwwwどうぞにゃーwww」



海未「これって詩歌でも文芸作品でもありませんよね。ただのコントなのでは?」

希「了解…こちら宇宙ステーション…これって…詩歌でも…」

にこ「はいはい、収まりがつかないから引き上げるわよ」


にこ「朝起きれば めしのしたく」


にこ「昼になれば めしのしたく」

にこ「夜は夜で めしのしたく」


にこ「喜びも めしのしたく」


にこ「悲しみも めしのしたく」


にこ「幾歳月 めしのしたく」


にこ「兎追いし めしのしたく」


にこ「小鮒釣りし めしのしたく」


にこ「忘れがたき めしのしたく」

絵里「もうやめて!」


希「にこっちがやるとリアルすぎてこっちが辛くなってくるんよ」

ことり「家族多いもんね」

にこ「あたしは気にしてないわよ。今幸せだもん」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「ことりちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「海未ちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「真姫ちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「ちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「花陽ちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「にこちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「希ちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「私、私はとても幸せね」

穂乃果「絵里ちゃんの愛に包まれているから」


穂乃果「今夜はもう離さないでね、夜が明けるまで」

穂乃果「九人で作りましょう美しい思い出」

九人「スミマセン!」










ジャスト100で終わった

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