男「女!わらしべ長者になるぞ」女「」コクン (68)

男「女ー!一緒に帰ろうぜ!」女「」コクン

男「女ァ!貴様俺のパンツ盗っただろ!!」女「」コクン

老人「『爺クフリート』とはワシのことじゃあぁぁーーっ!!」

男「恋のキューピッド?俺たちが?」女「」コクン

優等生「留学生の指導係だと...?」

男「伝説の焼きそばパン?」女「」コクン

副会長「俺と付き合ってください」生徒会長「却下ぁ!!」

男「女!温泉旅行に行こう」女「」コクン


こっちもよろしく

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ピンポーン

女「」ソワソワ

男「女ー!!よく来たな!!いらっしゃい!」

女「♪」コクン

男「約束通り、今日は我が家でひたすらゲーム三昧の日だぞ」

女「」ワクワク

男「さ、上がって上がって!」

女「....お邪魔しますっ」

TV『WINNER 1P!』デデーン

男「だーっ、また負けた―ッ!!エ○モンド本田強すぎィ!!」

女「」ドヤ

男「俺のベ○様がボロ雑巾のように....。くっそー、ちょっとは手加減したっていいじゃん!?」

女「」フルフル

男「何でさ」

女「....手加減したら、男くん怒るもんっ」

男「はい」

エ○モンド本田『青春ですな』

ベ○様『ねェよ』

男「そういやさ、ガ○ダムの新しいゲーム発売したんだよな!」

女「!」ピコーン

男「けどさ、ハードがPS4(プレイスターリン4)なんだよなー」

女「」ガーン

男「何だよ本体価格4万円って...。10代の財布の寂しさ舐めんなよ」

女「......PS4」ショボン

男「あーっ、PS4ほしいーーーーっ!何でもいいからほしいーーーーっ!!!」ゴロゴロ

女(かわいい////)

エ○モンド本田『青春ですな』

ベ○様『ねェよ』

-- 女の家

女「.......」ジトーーーーーーー

女母「どうしたの、広告なんか引っ張り出して」

女「あぁ、えと.....」

女母「なに、新しいゲーム欲しいの?」

女「.........」コクン

女母「あら、別に買ってあげても良いわよ?」

女「ほんとう!?」パァァァァァ

女母「あんたが食べるご飯の量を半分にしてくれたらね」

女「」

TV『明日は全国的に晴れることはないでしょう』

女「」ボーーーーッ

TV『内陸部は、雨のち晴れないでしょう』

女(PS4、欲しいなぁ.....)

TV『明後日のこの時間は、土曜ロードSHOW』

女(そしたら、男くんといっぱい楽しくなれるのに......)

TV『21時からは、アジアそこそこ仰天ニュース!!』

女「.........」

TV『.....で億万長者に成り上がった.....』

女「......!」

女(これだ.......!!!)

-- 翌日

男「PS4 今すぐ欲しい PS4」

男友「何とも心に響かない一句ですなぁ」

男「やかましい 鬱陶しいぞ このダボが」

男友「悪い意味で心に響いたァ!!」

オタク「いやー、しかし実際PS4はいいモノですぞ」

男友「すごいって、どのくらい?」

オタク「4人対戦ができますぞ」

男友「それ普通でしょ」

オタク「分かってませんなー、3人対戦までしかできなかったPS3からは絶大な進歩ですぞ!」

男「『世界初!三つ巴専用ゲーム機!!』とかって触れ込みで売り出したけど」

オタク「あの時は大荒れでしたな」

男「モノ売るってレベルじゃなかったよな」

男友「その理屈で行くとPS5は5人対戦になるワケだけど」

男「知るかバカ そんなことより PS4」

男友「ダメだコイツ早く何とかしないと」

女友「おっすー」

女「」ピョコッ

男友「おぉ、女神たちよ!」

女友「そーいうの良いから。で、男くん生きてる?」

男「死んでます」

女友「はいはい」

女「」チョンチョン

男「あぁ、PS......女」

女友「おいテメェ今何て言いかけたコラ」ガシッ

男「プリティーセクシー女 略してPS女」

女友「ペチャンコにしてやろうか」

男友「ダメだアイツ早く何とかしないと....。女さん、シクヨロ」

女「」b グッ

男「ポパイが萎びる4日前 略してPS4」

女友「アレ病院連れてかないとマズくない?」

女「.......」

男「パンツが裂けて4等分 略してPS4」

男友「器用に裂いたな」

女友「うっさいわ」

女「.......」

男「パラガス最高....」

女「......っ」ギュムッ

男「」

男友「なっ....!!まさかあれはッ!!!」ガタッ

オタク「男であれば誰しも一度は憧れるであろう、あの伝説の....!!」

女「........ぱ」

女「ぱふぱふ、します....。4秒間....////」カァァァ

男「略してPS4!ところで世界平和について考えようか」

男友「すごい!立ち直るどころか悟りを開いている」

女友「病院が来い」

男「いやー、危なかった!俺は正気に戻ったぞ」

女友「確かに危なかったわね。冗談じゃなく本気で」

男友「それで、何か用があって来たんだよね?」

女「」コクン

男「え、なになに」

女「.....それは」

一同「「「わらしべ長者作戦?」」」

女「」コクン

女友「わらしべ長者って、アレよね?物々交換で成り上がる的なアレ」

男「つまり俺たちも....。物々交換で最終的にPS4まで辿り付こうってワケか」

男友「へぇー、面白いこと考えるねぇ」

女「.....昨日、テレビでやってて」

男「うぉぉ、なんかすっげーワクワクするなソレ!!さすが女!目の付け所がシャープですな」

女「//////」テレテレ

女友「イヤイヤ....。流石に無理あるでしょ」

男「大丈夫!俺たち4人が力を合わせればきっとできるよ」

男友「ですな!」

女友「はぁ?勝手に頭数に入れんな」

女「.....ダメ?」シュン

女友「うぐっ....。あのね女ちゃん、そんなに可愛くおねだりしたって......」

男友「女友ちゃん、良いこと教えてあげる」

女友「何よ」

男友「PS4の"4"は、『4人対戦の4』だよ☆」

女友「黙れ」

男友「」

男(ホントに黙ったよ)

女友「はぁーーーーーーーっ、しょーがないわね....。あたしも手伝うわよ」

女「!」パァァァ

男「やった!助かるよ」

女友「まぁ、アレよ.....。あたしだけハブみたいになるのも何かヤだし」

男友「まったく、この寂しんぼめ☆」

女友「え、あ、ハイ」

男友「」

女「......女友ちゃん、ありがと」ギュムッ

女友「あぁぁ、もうくっつかないで..../////」

男「よぉーし、絶対PS4に辿りついてやる!というワケで......」


男「女!わらしべ長者になるぞ」

女「」コクン

--翌日

男「ではとりあえず....。コイツからスタートしますか」スッ

女友「何コレ。いちご?」

男「ウン、昨日ウチの爺ちゃんがいちご狩りに行ってきたらしくて。もらった」

男友「え、まさかのいちご長者ですか」

男「ダメですか」

女「いいと思います」ムシャムシャ

女友「初っ端からグッダグダじゃん!!」

女「.....じゃあ、いちごの代わりにコレを」スッ

男「おぉ、可愛いハンカチ!これを俺に?」

女「.....うんっ///」

女友「おーい目的見失ってんぞー」

男「...はっ、そうか!このままだと、どこぞの馬の骨と女のハンカチを交換せにゃあならんのか!!」

女「」ガーン

女友「....ったくしょうがないわねー。ホラ」スッ

男「コレ...。女友さんのシュシュ?」

女友「あたしにだったら、それ譲ってくれても問題ないわよね?」

男「何という策士!」

女友「....女ちゃん、大事にするからねっ」

女「....うんっ!」

男友「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ!!」

男「え、何」

男友「そのシュシュ、言い値で買おう」

女友「はぁ!?そのワンテンポ必要ないでしょ」

男友「男には譲れない戦いがあるんですよ。さぁいくらだい!!」

女友「.....ちなみにそのシュシュ、百均で買ったやつけど」

男「じゃあ500円で」

女友「いやバカかあんた」

男友「よし買った!」

女友「こっちもバカだった!!」

男友「....女友ちゃん、大事にするからねっ☆」

女友「キモい」

男友「ごめん」

女友「.....いーよ、ベツに///」カァァ

女「♪」ニコニコ

男「よーし、ではいよいよ行動開始だ!この500円を必要としている人を探すんだ」


--購買部

男友「まぁとりあえず、お金を必要としている人が集まる場所といえばココだよね」

男「にぎわってるなー...。ん?」

モブ「畜生!!畜生!!500円さえあれば....!!」

女友「.....何というご都合展開」

男友「なんか完全体になりたい人みたくなってるね」

女「」チョンチョン

モブ「おぉ、女さん?購買に来るなんて珍しいね」

男「やぁ迷えるモブ羊くん。良かったらこの500円を譲ってあげよう」

モブ「えっ、良いのかい!?」

男「いいとも。さぁ、早く昼飯をゲットしてくるんだ」

モブ「ありがとう神父さまーーーーっ!!」ダッ

モブ「ふぅ、助かったよ。よもや財布を家に忘れてきてしまうとは......」

男「まぁ、何にせよ良かったね」

モブ「本当にありがとう!お金は明日返すから.....」

男「イヤ、お金じゃなくて結構。代わりに、500円くらいの価値があるモノを頂けないかな?」

モブ「えっ、そんなんでいいの?うーん......。ちょっと待ってて」ゴソゴソ

男友「モブくん、一体どんなものくれるかな?」ヒソヒソ

男「図書券とか?」ヒソヒソ

女友「あー、それすごいありそう」ヒソヒソ

モブ「はい、コレ!」

男「おぉ、ドレ?」


モブ「今朝通学路でたまたま拾った、コミック快○天」ドヤァ

男「」

女「」

男友「」

女友「」

モブ「.....何か?」

女友「てめぇモブのクセに強烈な個性見せつけてんじゃねーよこのモブ野郎ォォ!!!」ガシッ

モブ「いけませんか!?」

男「いいと思います」

男友「いいと思います」

女「いいと思います」

モブ「でしょ!?」

女友「もーヤダこいつらァ!!!!!」

男「では、次のターゲットを狙いに行くぞ」

女友「って言ったって、ソレじゃあ野郎しか相手になんないでしょ」

女「......ソレって?」

女友「えっ?」

女「........ソレって、どれ?」

女友「えぇ、いや、だから、ソレよソレ」

女「.......ちゃあんと、言って?」

女友「」

男友「くそっ、混ざりたいけどオレがやったらセクハラだ」

男「いやお前は既に存在自体がセクハラだから大丈夫」

男友「ひいき目に見てもだいじょうばない!!!!」

優等生「まったくお前ら。相変わらず能天気そうだな」

男「とりあえずアレだな、根岸か山本をあたってみるか」

男友「あいつらの性への執着は、尻か胸かの激論から気弾ドッジボールに発展するくらいだもんねぇ」

優等生「オイ無視するな」

男「うっさいなー、お前には全く無縁の話をしているんだから入って来るなよ」

男友「アダルトトーク力を磨いて出直して来な」

優等生「....なるほど、その手に持っている袋の中身だな」パシッ

男「あっ!こんにゃろ返しやがれこのムッツリメガネ!」

優等生「.....何だコレは」

女友「.....快○天です」

女「♪」ナデナデ

男「調教完了してたか」

優等生「.....何でこんなモノを持ち歩いている」ペラペラッ

男「かくかくしかじか」

優等生「物々交換....?まったく、この本もお前らのやっていることもくだらんな」パンッ

男友「なんという速読」

女友「いやそこじゃねーだろ」

優等生「ともかく、コイツは俺が責任を持って処分する」

男「ちょっ、マジか!?ふざけんなよお前!!」

男友「人の苦労も知らないで!!」

女「」プンスカ

女友(どうしよう何の感情も沸かない)

優等生「馬鹿を言え。学生がこんなものを校内に持ち込んだとあっては、色々と面倒だろう」ポロッ

男「あっ....。コレ扇子?落としたケド......」

優等生「ム、俺としたことが.....。どこかに扇子を落としてしまったらしい」

女「?」キョトン

優等生「....まぁ良い、殆ど使わないモノだったからな」

男友「??」

優等生「物好きな誰かが拾って私物化したところで、俺は知ったことではない」

女友(キザすぎ)

優等生「では失礼する。重ねて言うが、この本は俺が責任を持って処分するからな」

男「待て!」

優等生「何だ」

男「.......その本の中で、目に付いた内容は?」

優等生「........」


優等生「温泉旅館でバイトをしている留学生の美少女が、跡継ぎを励ますために文字通りひと肌脱ぐ話だ」スタスタスタ

男「ありがとう心の友よ」

女「」b グッ

女友「もう帰っていいですか?」

男「しっかし扇子かぁ...。あのメガネ何でこんなもん持ち歩いてたんだ」

男友「カッコつけたかったんじゃない?」

男「そーね」

女「」コクン

女友「オイ心の友はどうした」

生徒会長「やぁキミたち。面白いことをやっているようじゃないか」

男「おぉ、会長さん。そっか、いつの間にか生徒会室前に来てたか」

副会長「物々交換?でしたっけ。これまたダルそうなことを」

女「......コレ、いりませんか?」スッ

生徒会長「扇子?まったく、私たちまで使おうっていうのか.....」

副会長「悪くないんじゃないですか、会長」

生徒会長「悪くないって、何が」

副会長「ホラ、生徒会長が扇子とか持ってるとなんかこう.....。萌えるじゃないですか」

生徒会長「ゴメン意味が分からない」

女「分かります」b グッ

生徒会長「イヤ分からないよ。私が変なのかな?」

女友「いーえあんたは正常です」

副会長「では折角なので、扇子は俺が頂戴します」

男「そっか、ありがとう!....で、何をくれるんだい」

副会長「しばしお待ちを」ガチャッ バタン


副会長「お待たせしました。こちらをどうぞ」スッ

男「これは.....」

副会長「メイド服です」

女友「何でそんなモン持ってんのよ」

副会長「会長に着て頂こうと用意したんですが.....。すっかり倉庫番でして」

生徒会長「うん、黙れ」

男「でも、いいの?そんな大切なモノ.....」

生徒会長「イヤ微塵も大切ではないけどね」

副会長「問題無いっす。扇子を手にした会長....。萌ゆる」

女「分かります」b グッ

女友「.....お互い、大変ね」

生徒会長「.....そうだね」

生徒会長「そういえばちょっとキミたち、聞きたいことがあるんだけど」

男「何です?」

生徒会長「何やら校内でいかがわしい本を持ち歩いている生徒が居るらしくて.....」

副会長「心当たりとか無いっすか」

男「知りません」

男友「分かりません」

女「存じ上げません」

女友「興味ありません」

副会長「なんかすみません」

生徒会長「何なのコレさっぱり解せん」

男友「しっかしメイド服とは予想外ですなぁ」

男「オタクにでも押し付けようか......」

男友「......」

男「.......」

女「??」キョトン

女友「何よアンタら、急に黙り込んじゃって」

男・男友「「二人とも、順番にメイド服着て。写真撮るから」」

女友「嫌です」

女「....////」カァァ

女教師「やぁやぁ諸君、話は聞いたよ」

男「あ、どうも」

女「」ペコッ

女教師「その物々交換とやら、私も力になれないかと思ってね」

男友「イヤ、気持ちは嬉しいんですケド.....」

女友「さっすがにコレはねぇ.....」

女教師「オイ、それひょっとして.....。メイド服じゃないか?」

男「え、ハイそうですけど」

女教師「頼む譲ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ズサー

女「」ビクッ

男「教員が学生にスライディング土下座ですか」

女教師「今朝のニュースで言ってたんだ!最近の男はメイド服に弱いって!!」

女友「何年前の報道してんのよ」

女教師「今度の合コン、そいつを着ていけばアタシは.....!!きっと勝てる!!」

男「イヤどう考えても負け戦でしょうに」

女友「自爆も甚だしいわ」

女教師「キミ達には分かるまい!この私の、体を通して出る独身力が!!」

女友「んなクソどうでもいい力聞いたことないですよ」

男「まぁ何か可哀想だし譲ってあげようよ」

女「.....合コン、頑張ってくださいねっ」スッ

女教師「ありがとう、ありがとう......!!」

男友「なんか泣きそうになってきたよオレ」

男「....で、このチケットを貰ったワケだけど」

女友「『秘境を巡る3日間ツアー』?これまたうっさんくさい」

男友「というかあの先生、コレ一人で行くつもりだったのか.....」

校長「やぁやぁ諸君、話は聞いたよ」

男「あ、どうも」

女「」ペコッ

校長「その物々交換とやら、私も力になれないかと思ってね」

男友「何だコレすっげー既視感」

女友「こんなんばっかかこの学校」

校長「おや、そのチケット.....」

男「あぁ、コレ....。なんか秘境ツアーとかいう」

校長「頼む譲ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ズサー

女「」ビクッ

男「またかよ」

校長「風のウワサで聞いたのだ!その秘境には、毛根を復活させる作用がある植物があると!!」

女友「信憑性うっすいわねー」

校長「フ、頭頂部が薄いか....そう言われるのにも慣れたよ」カポッ

女友「一言も頭頂部なんて言ってませんが」

男友「というか普通にカツラ外すのやめて貰えませんか」

校長「何とでも言うが良い。さぁ、早くそれを私に!!お願いします!!!」

男「毛根どころか尊厳も失ってんのかこの人は」

男「.....で、この『世界の高級菓子折りセット』が手に入りましたと」

男友「つーかさ、あの勢いなら校長にPS4買って貰っても良かったんじゃ?」

女友「イヤ、流石にそれはマズイでしょ」

女「.....かしおりせっと.....////」ゴクリンコ

男「ステイだ女、ステイ。プレイステイション」

女友「言いやがった」

--放課後

男「さて、品の価値も上がって来たことだし。そろそろ校外に繰り出しますか!!」

男友「さっすがに校内で世界の高級菓子折りセットを欲しがる人なんていないだろうしねぇ」

女「.....張り切っていきましょう」ジュルリ

女友「女ちゃんソレはPS4になるモノだよ。抑えて」

男「お邪魔しまーす」カランカラン

マスター「やぁ、いらっしゃい」

男「マスター、どうせ暇でしょ?ちょっと話しようよ」

マスター「おや、面白いことを仰る。ご覧のとおり目の回る忙しさですよ」

客A「あらあらマスター。面白いこと言うわね」

客B「客2人でキャパ一杯とは、とんでもねぇメモリ搭載してんなぁ!」

マスター「」

女友「余計な見栄張るから」

マスター「ほう、世界の高級菓子折りセットですか....」

男「どうよ、いいでしょ?」

女「」シュン

マスター「麗しのマドモアゼルが物欲しげな顔をしておられますが」

女「.....お気に、なさらず」ポロポロ

女友「女ちゃん、血の涙が」

女「PS4.....!PS....4...!」

男友「遂に自己暗示まで.....!」

マスター「愉快ですね」

カランカラン

美食家「やぁマスター、土足で失礼」

マスター「いらっしゃい」

女友「何か変なのが来たわよ」

美食家「何やらグルメの気配がしたので来てみたが....。ほう、そこか」

男「丁度いいや。ねぇ、この世界の高級菓子折りセットを何か高価なモノと交換してくれません?」

美食家「オフコースオフコース!もちろんだとも」

男友「何だこの人」

女友「全体的にうるさいわね」

美食家「が、何と交換するかは....。味を見せてもらってからだ」スッ

女「あぁぁぁぁ......」ダラダラ

女友「女ちゃんが遂に血よだれを....!」

男友「いや血よだれって何」

客A「口内炎とか?」

男「ねぇよ」

美食家「さぁて試食だ...」パクリ

男「いいから黙って食えよ」

美食家「!!トレッビアァァァァァン!!何だこの味はァ!?」

女友「いいから黙って食えよ」

美食家「腹の底から湧き上がるこの気持ち....!まさしくフォルテッシモォォォォ!!!」

男友「いいから黙って食えよ」

美食家「予想以上だ....!諸君、ほんの少しだが僕の感謝の気持ちを受け取ってくれたまえ」スッ

女「.....!」ピコーン

男「これは....!!何て高そうなハンカチーフ」

美食家「キミ達に分かりやすく言うならば.....。家庭用ゲーム機が軽く1台買えるくらいの価値はある代物さ」

男「ありがとう食のプリンスさまっ!!」ダッ

男友「新世界の神よ!!」ダッ

女友「この銀河美食年め!!」ダッ

女「あなたがガンダムです」ダッ

マスター「伏せ字なしですか」

美食家「ハッハッハ。感謝したまえ」

客A「青春だねぇ」モグモグ

客B「青春だなぁ」モグモグ

美食家「っキミ達......!!!!その菓子折りセットは僕のだゾ!!!!!!」

マスター「出禁ね」

男「よぉーし、あとはこのハンカチを売り払えば....!!」

女「」ワクワク

男友「PS4!PS4!」

女友「まさか一日で片付くなんて....。とんでもないわね」

「いい加減にしろやオラァ!!」ガァン

男「うぉっ、何だぁ!?」

取り立て屋「引き延ばそうったってそうはいかねぇぞ?きちんと耳揃えて払って貰わねぇとなァ!」

婦人「お願いします....!明日までには、必ず....!!」

子分「...って言われたから今まで待ってあげましたけどねぇ....。俺らもそこまでお人好しじゃないんで」

男友「うっわー、アレ取り立て屋ってやつ?ホントに居るんだああいうの....」

女友「おっかないったらないわね」

女「」ビクビク

取り立て屋「おたくもついてねぇよなぁ?旦那が蒸発なんてしなけりゃ、無事完済できたろうによォ」

婦人「うぅっ.....」

子分「とにかく、何としても今日中に払って頂かないと。こっちも仕事でやってるんで」

取り立て屋「ここまで言えば分かるよなァ?ホラ、来い」グイッ

婦人「イヤっ....!」ベチン

取り立て屋「っ.....!このアマぁ!!」ドカッ

婦人「っ.....!!」ドサッ

男「あっ.....!」

取り立て屋「おたくなぁ....!そんなに、そんなに自分が大切ならよォ....!!」


取り立て屋「返済しきれてない残りの借金4万円、きっちり払ってみせろやぁ!!!!!」

男友「イヤそのくらいなら待ってあげようよ!!!」

子供「ママぁ.....!」

婦人「!!!コラ、出てこないでって言ったのに....」

取り立て屋「おうおう、可愛いおべべ来たガキじゃあねぇか」

子分「んなもん買う余裕があるなら、借金返すのに使って欲しかったですね」

婦人「この子だけには、惨めな思いをさせたくなかっただけよ....!」

子分「美しい親子愛ですねー。じゃ、行きましょうか」グイッ

子供「ママー!!」

女友「ちょっ、冗談抜きでヤバいわよねアレ!?警察とか呼んだほうが.....」

男友「いやいや、本人たちがどうにかする問題であって警察どうこうの問題じゃないでしょ」

女友「そ、そっか」

男友「気の毒だけど....。しょーがない」

女友「まぁ、4万程度なら....。たぶんそんなヒドイ目に遭わないわよね」

男「.......」

女「.....男くん?」

男友「ホラ、早く行こうぜ相棒。長居は無用だって」

男「........」

女友「......おーい?」

男「......あのさ」

男友「ダメ」

男「....まだ何も言ってないじゃん」

男友「言わなくても分かるっての」

男「どうしても?」

男友「うん」

男「何でさ」

男友「無関係なゴタゴタに巻き込まれてお前が痛い目見たりしたら、オレ嫌だし」

女友「.....あたしも反対」

男「.....女も?」

女「.........」

女友「女ちゃん、ホラ。あんたが止めればアイツも引き下がるから」ヒソヒソ

女「.......」スゥッ


女「な、何迷ってんだこのやろーーーーーーーっっっっ!!!!!!」バチコン

男「ぐへぇ!?」

男友「」

女友「」

取り立て屋「え、何アレ」

男「お、女さん....?いきなりなにを」ゲホッ

女「そんなの、何も躊躇うことないよっ......!!」

女「ここであの人たちを見捨てて手に入れたPS4なんて、わたしいらないっ......!!!」

女「そんなPS4で遊んでも、絶対ひとつも楽しくないから.....!!わたしも、男くんもっ...!!」

男「........」

女「....わっ、わたしは....!みんなに優しい男くんのことが好き、だから....!!」

女「.....だから、後悔しない方を選ぼう?」スッ

男「......ありがとう」ガシッ

男「そこのお兄さんたち、ちょっと待ったぁ!」

取り立て屋「何だお前ら」

女「....そっ、その4万円とやらっ.....!」

男「俺たちが払っても?」

婦人「えっ.....」

男「縁あって手に入れたこのハンカチ.....。恐らくそのくらいの価値があるものと存じますが」スッ

子分「ちょっ、そのハンカチ......!!」

取り立て屋「知ってんのか」ヒソヒソ

子分「今はプレミア付いてて、4万どころかウン百は固いっす」

取り立て屋「マジか.....!!!」

子分「元の持ち主の見る目が心配になるレベルっすよ」

取り立て屋「おう奥さん。そのガキ共に感謝するんだな」スタスタ

子分「ま、後はお子さんとせいぜい仲良くやってくださいよ」スタスタ

婦人「えっ、えっ....?」アタフタ

男「これにて一件落着だな」スッ

女「♪」ピシガシグッグッ

女友「あーあ、なーにやってんだか」

男友「せっかくPS4の目前だったのにねぇ」

男「と言いつつ何か嬉しそうだなキミたち」

婦人「あのっ...!どなたか存じませんが本当にありがとうございましたっ....!!」ペコペコ

男「いえいえそんな!あははは」

女「////」テレテレ

男「あははは」

女「.....」

男「はは....」

女「」


男「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」ドサッ

婦人「」

男友「」

女友「」

子供「喚いてんじゃねぇよ」

男「調子こいたぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!やっちまったぁぁぁぁぁ!!!」ゴロゴロ

女「殺されたっ....!!その場の、テンションにっ.....!!」ポタポタ

男「ごめんよぉ女ぁーーー!!ごめんよぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉ!!!!!」ガシッ

女「....男くんは、悪くないよ....!!悪くないっ......!」ボロボロ

男友「二人仲良く血涙とは」

女友「後悔しないとは何だったのか」

旦那「やぁお前!帰ったぞ!」

婦人「!?あなた、帰ってきたの....!?」

旦那「だいぶ時間は掛かったが、見事ラスベガスで一発当ててこの通り!!」バサァァァァ

男友「何とぉ!?札束の雨!!!」

女友「もうダメだわ思考が追い付かない」

旦那「ギャンブルで失った金はギャンブルで返すというワケさ。いやー、楽しかったー」

婦人「......」スッ

男「うぉぉぉぉぉぉぉぉん!!」ドバドバ

女「ふぇぇ......」シクシク

婦人「....あの、良かったらコレ」

女「......えっ?」

婦人「さっき貴方たちに払ってもらった分と、コレは私たちの感謝の分」

男「こっ、こんなにたくさん....!?良いんですか」

婦人「もちろん。ね、あなた?」

旦那「ハッハッハ。好きなだけ持って行きたまえ」

男「やっ、やったぞ女ぁぁぁぁぁぁ!!!」ダキッ

女「~~~~~~~!!!」ダキッ

男友「とんでもねぇ逆転満塁ホームランですな」

女友「ホントにね....。さ、血涙拭いてさっさとPS4買いに行こ?」

女「.....うんっ!!」

旦那「ハッハッハ。よく分からんがこれにてハッピーエンドかな?」

婦人「ハイ、あなた」スッ

旦那「うん?何コレ」

婦人「離 婚 届」

旦那「」

子供「悔い改めな」

-- 男の家

男「おぉぉ、これが....!!」

女「....PS4....!!!」キラキラ

男友「いやー、長い道のりでしたなぁ」

女友「なんか濃ゆい一日だったわね」

男「わらしべ長者作戦、大成功だな女!!」

女「........ねぇ、みんな」

男「うん?」

女「今日、わたしたちとモノを交換してくれた人たちも.....。こんな嬉しい気持ちになったのかな?」

男「......うん、きっとそうだと思う」

女友「ちゃっかり女ちゃんのハンカチ貰えたり」

男友「女友ちゃんのシュシュ....。滾る」

女友「うっさい」

女「....いちご、おいしかったなぁ」

男「任しとけ!今度爺ちゃんと一緒に狩ってくるから」

男「PS4に辿り付くまでに、色んな人たちに出会って.....」

男「食欲、性欲、毛根欲....。あらゆる人のあらゆる欲求を満たすことができたワケだ」

女友「改めて羅列するとろくでもないもん混じってるわね」

男友「まぁ、とにかく....。図らずも色んな人たちと幸せを分かち合う結果になったってコトかな?」

女「......わたし、わらしべ長者作戦やって良かったって思う」

男「うん、俺も!普通にお金貯めて買うんじゃあ、きっとこんな楽しい思いできなかったよ」

男「サンキューな、女」ナデナデ

女「//////」ニコニコ

男友「パーフェクトでサイコーな4人組、略して?」

女友「PS4」

男「さぁーって!さっそくPS4で遊ぶとしますかぁ!!我が世の春来たぞ」

女「♪」ワクワク

女友「言っとくケドあたしゲームとかさっぱりだから......。手加減してよね」

男友「イヤイヤ女友ちゃん、そこはこう言わないと」

女友「何て」

男友「『はじめてだから、優しくしてよね』って☆」

男・女友「「てめぇの頭はハッピーセットかよ」」

男友「何でオレばっかそういう扱いなの」

女「坊やだからさ」

PSよりもDSの方がどちらかというと好きです

読んでくれた人サンクス


出来れば過去スレのurl貼って下さい

>>63
先頭のh抜きで貼っとくので

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