士郎「がっこうぐらしの少女達を救ってみせる」 (76)

注意

1.士郎のスペックは聖杯戦争前
2.基本は通常ssと同じ書き方ですが士郎目線の時のみ地の文が入ります
3.基本は原作無視ばっかなのでネタバレの心配はありません

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圭「……生きていれば、それでいいの?」

美紀「……」

バタン

圭「美紀一人に心配はかけられない……絶対に助けを連れて来なきゃ」

圭「ん……あそこ……」

士郎「……」

圭「ひ、人が倒れてる!だ、大丈夫ですか!?」

士郎「……」

圭「気を失ってる……特に噛まれたって訳でも……た、助けないと……」

圭「うーん……お、重い!というより私の力じゃ男の人なんて運べない……」

士郎「……」

圭「……あ、あいつらだ!逃げなきゃ!でも……うー!折角の生き残りを置いていくなんて……!」

士郎「……」

圭「なんの……何とか、あそこの車まで……!よいしょっ……」ドサッ

圭「この車……所々血が付いてて鍵が差しっぱなしだけど、明らかに事故、だよね」

士郎「……」

圭「この人を連れて歩くなんて絶対無理……
なら、多少無茶でも、車……安全運転なら……!」

ブロロロロ ガシャン

胡桃「な、なんだあれ!?
無茶苦茶な運転してる車が!」

悠里「……あいつらが乗り回しているのかも知れないわね」

由紀「……」

胡桃「由紀、無理するなよ? りーさん、由紀を頼む」

悠里「えぇ、分かったわ」



圭「い……った、たた」

士郎「――ん、ここは」

圭「あ……気が付きました?良かった、やっぱり生存者だ」

士郎「な……そんな血まみれでどうしたんだよ!」

圭「ちょっと……車で事故……っちゃって」

士郎「ば……(放っておいたら死ぬぞこれ……!)」

圭「……」

士郎「……肩、貸すけど大丈夫か?
とりあえずあそこの学校まで何とか頑張るんだ」

圭「すいません」

士郎「……くそ、最悪だ、なんだこの状況」

圭「……」

士郎(あいつらの数が多過ぎる……手ぶらであの数とやり合うのは無理だ。
というより、怪我人がいるこの状況で戦いなんて――)

胡桃「――」

士郎(かといって、車はさっきの事故でもう動かない……!何か……何か手は……!)

胡桃「でやぁぁぁぁっ!」

士郎「!」

ガンッ ガンッ ボコッ

胡桃「おい――大丈夫か!」

士郎「良かった……!ありがとう、怪我人がいるんだ。何とか安全な場所まで……」

胡桃「私があいつらの相手をしてやる。逸れないようにしっかり付いて来るんだ」

圭「……」

胡桃「……ひどい怪我だな。生憎医療道具は充実してないから――助かるかは」

士郎「そんなの――やってみなくちゃ分からないじゃないか!」

胡桃「……とにかく、大人しく付いて来いよ。
離れられたら安全は保障出来ない」

士郎「……ありがとう。何とか助かったよ」

胡桃「こんな状況なんだ。少しでも協力しあわなきゃな。……りーさん」

悠里「えぇ、一応止血と消毒ぐらいはしておくけど……重傷ね。なるべくここから動かさない様にしておきましょう」

圭「……」

士郎「なぁ、あっちの子も体調悪いんじゃないのか?」

胡桃「……ゆきは精神的にまだ落ち着いてないんだ。そっとしておいてやってくれ」

士郎「あ……ごめん。迂闊だった」

胡桃「いいさ。構わない」

圭「美紀……」

士郎「……!どうした?どっか痛むのか?」

圭「あのショッピングモールに……私の友達がいるの。何とか……助けてあげて……」

士郎「……!」

悠里「な……ちょっと!何処に行くの!?」

士郎「決まってるだろ!生存者がいるって分かったんだ。助けないと……!」

胡桃「何か考えがあるのか?」

士郎「……」

胡桃「おい!待てっ!くそっ……折角の生き残りをむざむざ死なせられるか!りーさん!」

悠里「……ゆきちゃん。行きましょう」

由紀「え、でもりーさん。あの子は?」

悠里「怪我をしているから安静に、ね?」

由紀「……うん、分かった」

悠里(薄情な様だけど……あの怪我じゃ、病院にでも連れて行かない限り助からないわ……。悲しいけど、置いていきましょう)

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