向井拓海「8月某日、夏の1日」 (20)

【まえおき】
・モバマス
・向井拓海ちゃん誕生日おめでとう
・ゆるゆる
・誕生日間に合わなくてごめんなさい



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439558206


ミーンミンミンミーン…

比奈「ああ…一日中ゴロゴロしてても飽きないっス」

拓海「そうだな」

比奈「こう、何も考えない時間って最高に幸せを感じられるっス」

拓海「…そうだな」

比奈「拓海チャンもゴロゴロしないっスか?」

拓海「1ついいか?」


拓海「ここ、アタシの部屋なんだけど」

比奈「知ってまスー」ペター

拓海「知ってたかー」

比奈「アタシもそこまで馬鹿じゃないでスよー。うへへー」グテー

拓海「今、すごくアホっぽい面してるけどな」


杏「杏もいるよ」ニョキッ

拓海「どっから現れたオマエ」

杏「ベッドの下からこんにちはー。飴くれ」

拓海「ねえよ」

杏「(´・ω・‘)そんなー」

拓海「勝手に部屋に上がりこんでおいてなんなんだよ」

杏「てへ」


比奈「ハ●ーゲンダッツならあったっスよ」ムシャムシャ

拓海「おい待てコラ。それどっから持ってきた」

比奈「この部屋の冷凍庫から」

拓海「ひとのアイスを勝手に食ってんじゃねえ!」

比奈「ついうっかり」ムシャムシャ

拓海「どの辺がうっかりなんだよ?!」


比奈「拓海ちゃんも食べまス? おいしいでスよ」

拓海「元々アタシが買い溜めてたヤツなんだけど」

比奈「はい、あーん」

拓海「あむっ……うまい」

比奈「ほら、もう一口」ヒョイッ

拓海「」ハムッ

比奈(なんか餌付けしてる親鳥の気分でス)


杏「二人だけずるいぞー! 杏にもよこせー!」

比奈「ハイハイ」ヒョイッ

杏「もぐもぐ…はふぅ」

比奈「なんだかんだでハーゲンダ●ッツが一番でスね」

杏「コスパならスーパーカップ●かな」

拓海「スーパーカップならクッキーバニラがうめえな」

比奈「アレ美味しいんですけど、最後のほうが若干くどくないでスか?」

杏「わかる」

拓海「それな」


拓海「ところで」

比奈「はい」

拓海「お前らなんでアタシの部屋にいんの?」

杏「なんとなく」

比奈「なんとなく」

拓海「息ピッタリだなぁ」

杏「それほどでもない」

拓海「褒めてねえからな?」


比奈「あぁ…フローリングちべたいっス」

杏「この冷えたフローリングに体温を奪われる感覚こそ、まさに夏本番って感じだね。わかるわ」

拓海「わかってたまるかヒキニート二強」

比奈「えぇー…」

杏「拓海もこっち側においでよ。週休8日を希望しようよー」

拓海「断る」


拓海「ところでオマエらって、コミケ…とやらには行かねえのか?」

杏「杏は行かないよー」

拓海「へぇ。オタクは皆行くもんだと思ってたぜ」

杏「あそこは戦場だからね。体力使うから生半可な覚悟で行くと死ぬよ」

拓海「物騒だなオイ…」

杏「そこの人は落選したみたいだし」

比奈「」


拓海「落選とかあるんだな」

杏「そだよー。今度大西センセーに詳しく教えてもらいなよ」

比奈「由里子ちゃんはダメっス!」クワッ

拓海「うおっ」ビクッ

比奈「まだ…まだ毒牙にかけるには早いっス!」

杏「まぁ…そうだねぇ」チラッ

拓海「???」キョトン

杏(なんとなくソッチの道の素質はありそうな気がするんだよねー。なんとなくだけど)


比奈「そういや、この間は海でお仕事だったんでスね」

拓海「おう」

比奈「なんかイロイロあったとか」

拓海「………………さあ? なんもなかったぜ」

杏「なにその間は」

比奈「怪しいでス」ジー

拓海「ななななんもなかったぜ?」

杏「……あやしい」ジー

比奈「これは取り調べする必要がありまスね」ジー

杏(【急募】海でなんかあった? っと…)ラインポチー


杏「被告人! 罪状をキリキリ吐くがいい!」

拓海「誰が被告人だ!? 罪状も何も…」

比奈「ん? ラインの通知が…」ピッ



<ボインボインのチャンネーが見せ付けるように爆走してたぽよー

杏「だってさ」

拓海「里奈ァァァァァ!」

比奈「あ、これ李衣菜ちゃんからでスね」

拓海「どっちでもええわァァァァァ!」


杏「被告人。これはいったい」

拓海「…海岸沿いを革ジャンにビキニで爆走しただけだ」

比奈「革ジャンにビキニ…?」

杏「どういうことなの…」

拓海「そんな目でアタシを見るなァ! 暑さにヤられただけだァァァ!」

比奈「アタシ、拓海ちゃんのことを一時期クールだなって思ってた時期があったんでスけど」

杏「やはりパッション」

拓海「アタシ、馬鹿にされてるな?」


杏「掘ったら他にイロイロ出てきそうだね」

拓海「何にも出ねえよ」

比奈「いいや、海まで行ってナニも起きない訳がないでス」

拓海「オッサンかお前は」

杏「A? それともB?」

比奈「海だけにC(SEA)?」

拓海「やかましいわ」

拓海「もう何も出ねえよ! ほら、帰った帰った。店終いだ!」

杏「むー…仕方ない」

比奈「戦略的撤退をせざるを得ないでス」

拓海「おう、帰れ帰れ」

杏「今度はイチゴ味のアイス用意しといてねー」

拓海「自分で買ってこい」

比奈「それじゃ、おいとまするっス」

<バタン

拓海「…ふぅ。ようやく帰ったか」

拓海(ま、アレだけは言えねえからな。Pとの約束だし…)

拓海「…今日も暑くなりそうだな」

拓海(セミが自己主張をひたすら続ける、夏のある日のことだった)

おわり。

一週間遅れのハッピーバースデー

読んでくれた人はありがとう。それじゃ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom