神父「勇者が急死したのですか。しかも殺人ですか。自室で」
兵士「そうです。これが不可解な状況なのですよ。密室です」
神父「不可能殺人ですか。ふむ」
兵士「いかが致しましょう」
神父「生き返らせて聞けばいいんじゃないですか」
兵士「そうですね。流石神父様。名探偵と言われただけのことはあります」
神父「それほどでもありませんよ」
神父「さて生き返らせました」
勇者「あ、あ、う」
兵士「神父様」
神父「何でしょうか」
兵士「様子がおかしいんですが」
神父「少し失敗しました。縫合が」
兵士「これ生き返らせると言うか、ゾンビ化ですよね」
神父「死んでおいて、そのまま生き返らせるなんて都合のいい話ある訳ないじゃないですか」
兵士「では過去の勇者が死んでは蘇ったと言うのも」
神父「実は死んでいなかった……という事になるんでしょうな」
兵士「なるほど……」
僧侶「あれれー？このゾンビにある刺し傷おかしくない？」
神父「……コラァガキッ！外で待ってろって言ったじゃねえかッ！」
武闘家「僧侶君！行っちゃ駄目って言ったじゃない！」
神父「おい武闘家、しっかり見てろ……」
武闘家「ごめんねお父さん」
神父「……ったく」
兵士「神父様……この子達は？」
神父「あぁ……私の娘と知り合いから預かってるガキですよ」
僧侶 (ガキで悪かったな……)
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