【ミリマス】P「エミリーが貴音をじっと見ている」 (31)

P「お?エミリーが何か見てるな、視線の先にいるのは…貴音か」

エミリー「…」

P「貴音め…またカエルの着ぐるみを着ているのか、どれだけ気に入ってるんだ」

エミリー「…」

貴音「…げろっぱ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439318705

貴音「…ふう」

P「あ、脱いだ。うわー、すっげえ良い笑顔だ、やりきった感が凄い」

貴音「…食事にしましょう」

P「移動したか…エミリーは」

エミリー「…」

P「?カエルの着ぐるみを着てどうする気だ?」

エミリー「げ、げろっぱ」

P「」

エミリー「ふ、ふう…」

P「」

エミリー「しょ、食事にしましょう」

P「」

P「」

P「はっ」

P「俺は今何を見た…?エミリーが貴音の物真似をしたような…」

P「…とりあえず追いかけてみるか」




ラーメン二十郎

貴音「麺固め、辛め、野菜ダブルニンニク油マシマシ」

エミリー「…」カキカキ

P「あの呪文をメモってる…これ絶対止めた方が良いよな…」

エミリー「…」

P「あ、店に入った」

エミリー「えーと、め、麺固め、辛め、野菜二重葫油増し増し」

P「うわぁ…」

へいおまち

ドンッ

エミリー「」

貴音「真、美味でした」ガラガラ

エミリー「」

P「あちゃあ…完全に固まってるぞ…とりあえず助けてやるか」

エミリー「…くすん」

P「エミリー」

エミリー「し、仕掛け人さま?」

P「それ、食べきれないだろ?」

エミリー「そ、そんなことありません」

P「涙目で言っても説得力ないから、俺が一番小さいやつ頼むからそれと交換しよう、な?」

エミリー「仕掛け人さま…」

P「で、さっきから貴音を観察してたけどどうしたんだ?」

エミリー「見てらっしゃったのですか?」

P「ま、たまたま見つけてな」

エミリー「私、貴音様のような大和撫子に憧れて…貴音様の動きなどを勉強すれば近づけるのではないかと思ったんです」

P「ふむ」

エミリー「それで少し前から貴音様を観察しているのですが…なかなかうまくいきません」

P「…」

P「ま、エミリーの気が済むまでやれば良いさ」

エミリー「?」

P「ほら、貴音を追いかけるんだろ?後は俺が何とかするから行ってこい」

エミリー「仕掛け人さま…ありがとうございます」




P「…誰かになろうとしてる間は成長出来ないぞ」

エミリー「見失ってしまいました…」

海美「あれ、エミリーじゃん!どうしたの?」

エミリー「海美さん…実は貴音様を探していたのですが見失ってしまって…」

海美「そっかー、そんな時は運動!って言いたいところだけど、今日は月が綺麗だしさ、河原でのんびり月を見てみるのも良いかもね!」

エミリー「月…ですか、行ってみます、海美さん、ありがとうございます」

海美「良いよ良いよ!私も良い気分転換になったし!じゃあもうちょっと走ってこよ!」

エミリー「Wow!海美さんが言っていた通り月が本当に…あっ」

エミリー「私、また英語を…」

エミリー「…」

貴音「この素晴らしい満月の元で、そのような暗い顔は似合いませんよ、エミリー」

エミリー「貴音様…」

貴音「悩みがあるのなら私と月が聞きますよ」

エミリー「…」

支援感謝

エミリー「貴音様、私は大和撫子になるため、これまで活動を続けてきました」

エミリー「長く辛い道だとわかっていても、私は自分の夢のため、大和撫子を目指し進みました」

エミリー「しかし進めど進めど大和撫子への道が見えてこず…私の憧れの貴音様を参考にしても、何も見えなくて」

貴音「…」

エミリー「やはり私では貴音様のような大和撫子にはなれないのでしょうか?」

貴音「なれません」

エミリー「!」

貴音「誰かになろうとしている限り、エミリー・スチュアート、あなたは何にもなれません」

エミリー「…」

貴音「自分を持たぬ者は何者にもなれませんよ。エミリー、あなたは何になりたいのですか?」

エミリー「私は…」

貴音「誰か、ではなく、自分が何になりたいのか、今一度口に出しなさい」

エミリー「私は…大和撫子になりたいです!幼き頃より父や母に聞いた、大和撫子に」

貴音「ならばそれを目指しなさい」

貴音「私を追い、私のような人になるのではなく、私を追い越し、置いていけるような大和撫子に」

エミリー「貴音様…」

貴音「私は待っていますよ、あなたの背中を追う日が来ることを」

エミリー「ありがとうございます、貴音様!私、自分を見失っていました、ども、貴音様の言葉で、もう一度自分を見つけることが出来ました」

貴音「…」

エミリー「貴音様が私にとっての憧れで、目標なのは変わりません。でも、私は…さらに前に出たいです!」

貴音「ふふ、良く出来ました」

貴音「表情が明るくなりましたね、今宵の満月に照らされ、とても輝いていますよ」

エミリー「ありがとうございます、貴音様」

貴音「…少し話し込んでしまいましたね、エミリー、食事に行きませんか?」

エミリー「はい!ご一緒します」

貴音「では、二十朗に参りましょう」

二十朗

P「」

エミリー「し、仕掛け人さま…?脈が…」

貴音「おかわりです」15杯目

エミリー「貴音様、仕掛け人さまが」

貴音「エミリー、余計なお喋りはろっとを乱すことになりますよ。それは、大和撫子に相応しくないことです」

エミリー「そうだったんですね、わかりました!では私も食べます、いただきます」

貴音「いただきます」

翌日

P「」

美奈子「プロデューサーさん!昨日の二十朗での食べっぷり見ましたよ!あんなに食べられるくらいお腹が空いてたなら言ってくれれば良かったのに!でももう大丈夫ですよ!今日から毎日私が二十朗と同じくらい…いや、それ以上のご飯を用意しますからね!まずは手始めに担々麺を4kg作ってきましたよ!さあ、一杯召し上がれ!え?しばらく何も食べたくない?またまたご冗談を!なら私が食べさせてあげますよ、はいあーん!美味しいですか?美味しいですよね!良かった-!まだおかわりも他の料理も沢山ありますから遠慮せずに食べてくださいね!」

貴音「エミリー」

エミリー「はい、貴音様」

貴音「エミリーはお茶を点てるのが得意と聞きました、先程お茶受けをいただいたので一緒に食べましょう」

エミリー「はい、貴音様!これからの第一歩として、最高の抹茶をお作りしますね!」

終わり
支援絵をもらったのは初めてだからかなり嬉しい

元々は貴音の奇行を真似して赤面するエミリーが描きたかったのにどうしてこうなった

乙でした

>>1
エミリー(13) Da
http://i.imgur.com/UtYfwcX.jpg
http://i.imgur.com/eBrEBAK.jpg

>>1
四条貴音(18) Vo
http://i.imgur.com/R2v6Pkk.jpg
http://i.imgur.com/fIUm3cd.jpg

>>10
高坂海美(16) Da
http://i.imgur.com/yByHUHZ.jpg
http://i.imgur.com/aVfYwQ5.jpg

>>19
佐竹美奈子(18) Da
http://i.imgur.com/Cko2ELe.jpg
http://i.imgur.com/IW1phs9.jpg

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom