シモン「共に行くぞ!ジェネシックガオガイガー!ゴッドガンダム!!」 (88)

グレンラガンの世界にガガガとGガンが来たらというお話
細かい設定は忘れてるから割と適当

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439240077

これは次元の壁を越え集った三人の男の物語

戦闘因果渦巻く宇宙に一つのピリオドを打ち込む物語

愛する女の為、全宇宙の平和の為、命を賭して戦い運命を打ち破った男達の物語である

chapter1 来訪者だなんて聞いてねえ!

時は螺旋王ロージェノムとの戦いから早数年、場所はカミナシティ
先の大戦の後、大グレン団を中心とした有志が集い、平和への願いと更なる発展を目指し作られた街である

そんなカミナシティの中心、中でもひとしきり目立つ建物の上層階の一等室にて肩を丸くする男がいた

「資料の整理だなんて土台俺には向いてないからな……何時まで経っても終わらねぇや」

紙の大群と睨めっこをし、今にも負けてしまいそうな顔をしているその男こそ物語の主人公シモン、穴掘りシモンである

「兄貴なら飛び出してるか?―――って言ってる場合でもないな、さっさと終わらせてニアの弁当にありつくか」

ハンコを片手に凄まじい手さばきで紙の山を蹴散らしていく。正確さという言葉はシモンの頭から消え失せていた

「書類整理はもっと正確にやってくれないと困るわぁ。私たちの予算案の書類だってあるんだから」

くねくねとしながら壁にもたれかかる怪しき男、もといオカマはリーロン。大グレン団の頭脳にして現在ではあらゆる分野の開発主任などを手掛けている

「なんだロンか、脅かすなよ」

「ノックはしたわよ、鈍感なんだから」

「ここに用だなんて珍しいじゃないか、さっきいってた予算のことか?それなら120%増しにして…」

「それもあるけど、もっと特別な話よト・ク・ベ・ツ・な、ね?」

態度こそ飄々と軽いものだが、彼の話は無下にできるものではないことを知っていたシモンはそのまま話を促した

「Gがつくガンメン……いえ、もっと広義なメカに何か心当たりはある?」

「メカか……グレンラガンやグラパールじゃないのか?」

話が見えてこなかった。彼の話の大半は大グレン団のメンバーに理解しがたいものであるが、今回も例によってついていけない

「OK、順を追って話すわぁ、私のチームが地中に埋まってるガンメンを発掘調査しているのは知ってるわよね」

「あぁ、獣人たちのガンメンはロージェノムたちが作ったものだとして、俺のラガンやアダイ村のガンメンが何故存在していたか…とかだったか?」

「そ!それでね、ちょっと面白いもの見つけたのよ」

そういって彼がモゾモゾと懐から取り出したのは一つの古びた石版。

一つ謎なのはどうしてこんな大きなものが彼の懐に納まったかということだが、あえてシモンは追及しなかった

「まるで読めないな……これがさっき言ってたGのつくなんとかって奴か」

「そゆこと、まぁ簡単に訳すとこの地に三つのGが集いし時更に大きな災いが降りかかり、そしてそれを打ち砕くだろうってことらしいんだけど」

「ちなみに、このうちの一つはあんたのグレンラガンだと踏んでるわ」

「じゃあ何故あと一つにグラパールを含めないんだ?ロンだってあれはよくできてるって話してたじゃないか」

「これと似たような石板は実は結構発掘されてるのよ。過去の石板がグレンラガンの存在を知ってるのもおかしな話だけど、大体グレンラガンが大きな災いを打ち破るとかそんな感じのをね」

「その石板にはグラパールの名前は挙がってないってことか」

「まぁね、それにグラパール足しても結局3つにはならないでしょ?」

「それもそうか、キングキタンや大グレンもGじゃないしな…ゲンバーは俺がぶったおしたし」

「面白いのがこの石板、急に出てきたのよ」

「どういうことだ?」

ことは数日前、リーロン率いる発掘チームが普段通り発掘作業をしていた時のこと

あらゆる器具を用い、発掘漏れがないように層ごとに徹底して調査をしていたはず、だった

それは比較的浅い層に現れた。深い層ならともかく、調査のたびに通るような浅い層に

「――ってこと、まるで世界が移り変わったみたいにね」

「悪い、分かるように説明してくれ」

「元々私たちが居た世界から、知らない間に別の世界に来ちゃったのよ。ifの世界にね」

「って言われてもな、俺は何ともないし皆もいつも通りじゃないか?」

「ひょっとすれば変革は外部からもたらされるかもしれないわ、例えば――――――――」

話を遮るように、バン!!と乱暴な音とともに総司令室の扉が開かれる。現れたのは息を切らした大グレン団員の一人だった

「ビンゴね」

「どうした!?」

「グラパール隊の………ギミー小隊およびダリー小隊が交戦信号確認のちロストしました!!ロシウ総司令補佐からの緊急スクランブルです!!」

グレンラガンでの戦闘を頑なに許可しないロシウからのスクランブルコール
事態の深刻さは明らかだった

「ギミーとダリーが……!?」

「行ってらっしゃい、話はあとでね」

「グレンラガンで出る!!状況は通信で報告しろ!!」

グレンラガンのコクピットへと全速力で駆ける。流れてくる情報はどれも悪いものばかりだ

『敵機は2機、獣人と交戦しているところをギミー、ダリー隊が発見し戦闘に入った模様です!
A地区でギミー小隊と交戦、B地区でダリー小隊と交戦、以後数分で両機ロスト、現在別働隊を投入も戦況は芳しくありません』

「まさかギミーとダリーが……!まずはA地区へ向かう!他の隊は全てBに回せ!!」

『まさか一人で!?』

「俺を誰だと思ってやがる!!!俺は穴掘りシモンだ!!」

『……分かりました、ですが全部隊を投入したとしても恐らく持って一時間が限界かと…』

「燃えるじゃねぇか、片方十分で片づけりゃ済む話だ!!!」

ギミーとダリーを倒したことは許せない。だがシモンは彼らの無事を確信していた

大グレン団のメンバーがそう簡単にくたばるわけはない、と

そして、指令室では味わえなかったあの高揚感が身を包み、冷え切るような滾るような感覚に心を浸す

「敵機はどんな奴だ!!」

『それが……A地区の機体はガンメンタイプに近い機体のようです、胸には古書に記されたライオンという生き物を模した顔があるとか、隊員からの通信ではまるで黒き破壊神だと』

『続いてB地区ですが、こちらはあらゆるデータと照合しない機体です。此方はトリコロールカラー、まるで武術の達人を相手にしているようだとか…』

「破壊神に達人か……グレンラガンの相手には十分だ!!」

ラガンに乗り込み、コアドリルをねじ込む。優しくも雄々しい緑色のオーラがコクピットを包み込み、それはシモンの螺旋力が衰えていないことを示していた

『グレンラガン、発進シーケンスに入ります!発進タイミングをシモン総司令に譲渡!』

「グレンラガン、出るぞ!!!」

グレンウイングは全速力を超え飛び立つ、未知なる敵へと向かって

「大グレン団を舐めた落とし前………キッチリつけさせてもらうぜ!!!」

chapter1おしまい

chapter2顔が二つたぁ生意気なtake2

我々は忘れてはならない、彼らが残した勇気の軌跡を

我々は忘れてはならない、彼らは必ず再び立ち上がることを―――




激闘を終えた勇者王は若き勇者に希望を託し、しばしの眠りについていた

いつか星の海で、彼らと再会できることを信じて

しかし彼は目覚める、新たな戦いへとその身を投じるために。勇気ある誓いとともに

「――――ッ………俺は、気を失っていたのか」

彼の名は獅子王凱、GGG機動部隊隊長にしてジェネシックガオガイガーを駆る勇者王である

そんな彼が目覚めたのは何もない、熱風吹き荒れる荒野

少なくとも自分の記憶とは大幅に異なる風景が映り込んでいた

「傷が癒えている……それにここは一体」

エヴォリュダーである自身の体質を考えれば、死闘の後でも時間さえ置けば完全な治癒は難しくないだろう

問題はそこになく、今自分が立っている地平のことだ

記憶の通りなら遊星主との戦いを終え護たちを送り出した後、眠りについたはずだったのだ

「俺は助かったのか?…いやそれなら何故GGGの施設ではなくこんなところに……」

混乱はあったが絶望はしなかった。Gストーンの導きにより、ギャレオンやジェネシックマシンが近くに待機しているのを感じることができたのも一因だ

逆に言えば機動部隊の反応を感じることができず、これだけ開けた視界の中にあってGGGの母艦はおろかおおよそ文明らしいものを見つけることができずにいる

「命!護!長官!ボルフォッグ!皆!誰かいないのか!!」

晴れ渡る青空に、彼の叫びはむなしく消えるだけだった

「…………仕方ない、危険はあるが空から調べる他ない」

敵性体に見つかるリスクよりも、手がかりを見つける希望に彼は賭けた

手の甲に光り輝くGの文字とともに彼は雄叫びを上げる

「―――――ガジェットガオー!!!」

数時間飛び回って凱が得た結論、それは予感こそしていたが出来れば避けたいものだった

「俺たちが居た地球ではないのか………」

大よそ彼が知りうる地球からは乖離した光景が延々と続いていた

どこまでも広がる荒野は凱が居た地球ではないことを如実に物語っている

オープンチャンネルで通信回線を開いていると、ある通信を拾うことができた

『今日こそ政府の奴に一泡吹かせてやるぜ』

『あぁ、穴倉育ちも獣人もねぇ!あの気取った連中の鼻っ柱を叩き折ってやらぁ!!』

平和的な連中でないのは火を見るより明らかだったが初めて見つけた人の気配、逃すわけにはいかなかった

「此方GGG機動部隊所属の獅子王凱!!貴君の所属を問う!!」

『あぁ!?何だテメーは!?』

『おい、上を見ろ!何か飛んでやがるぞ!!』

『政府の回しモンに違いねぇ、構わねえ、やっちまえ!!』

威圧的な暴言や罵詈雑言とともに地中から現れたのは巨大な顔、カオ、かおだった

「待て!交戦の意思はない!!」

巨大な顔、彼らが乗るガンメンは問答無用でガジェットガオーに対し集中砲火を浴びせてきた

『そんなこと言ってテメーらは俺らを引きずり出したんだろうが!!』

『なーにが貴君だ、お高くまとまりやがって!!』

「教えてくれ!ここはどこなんだ!?君たちの目的は!?」

返答は鳴りやまない銃声をもって返された

彼らからは明確な敵意が感じられた。それもとびっきりの、殺意というレベルで

凱が知る政府にそこまで非道な行いをする部隊や機関は存在しない。放たれる火の雨の中で混乱は深まるばかりだ

「だが、やらなければ………やられる!!!」

凱は覚悟を決めた。何をすればこの謎は解けるのかわからない

戦ったところでこれが正解なのかわからない、ただ彼は倒れるわけにはいかなかった。

如何なるピンチも彼は勇気をもって立ち向かってきた

『よし、一発当たったぞ!!』

『さっさと降りてきな!!』

「――GGG憲章第五条、一二五項GGG隊員は…………」

『何言ってやがる!!気でも狂いやがったか!?』

「GGG隊員は、いかに困難な状況に陥いろうとも、決して諦めてはならないッッッッ!!!!!!!!!」

「ギャレオォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!」

遥か天空より現れたのは、白に金が映える彼の相棒。

「フュージョン!!!」

「ガイッガー!!!!!」

『化けモンが変形しやがった!!』

『顔が二つだと……グレンラガンみてぇだな、偉そうに!』

『顔が二つたぁ生意気な!!』

chapter2おしまい

「さて皆さんお待たせしました」

「レインを救うために旅立ったドモン・カッシュですが、当然一筋縄ではいかないのです」

「彼を待ち受ける敵とは一体!?」

「それでは皆さんガンダムファイト!!レディー・ゴー!!」

chapter5敵か味方か!?ドモンの戦い

「――――着いたか」

航行機のドアを開けるとそこは荒野だった。

何もない、砂塵が吹き荒れる荒野

「てっきり宇宙に出ると思っていたが―――いきなり地表にたどり着くとはな」

「だが、かえって好都合だ………まずはガンダムを隠さなくてはな」

ちょうど近くに穴倉があったため、隠す場所にはそう困らなかった。

しかし、世界移動後の機体の微調整等今まですべてレインが支えてくれたことが思い出されドモンの心を鈍く蝕む

「弱音を吐いている場合じゃないな、待っていてくれレイン。すぐ迎えに行く」

もう一人の来訪者と違い、ドモンが未知と遭遇するのにそう時間はかからなかった

「何だアレは………?」

ドモンの目には「言葉を話す黒い塊」としか形容できない妙なものが映っていた

ドドドドドドド、轟音とともに弾丸の嵐がドモンに降り注ぐ

「そんなものか、そんなものでキングオブハートは倒れはしない!!」

人に使用されるとは到底思えない光景の弾丸は全て捌ききられ、背後の断崖には大穴が穿たれている

覚悟を決めたドモンの手には、シャッフルの紋章が威風堂々と光り輝いていた

「コイツ……あの弾丸を全部?」

「次はこちらの番だ」

「出ろぉぉぉぉ!!!!ガンッダァァァァァァァァァァァァァァム!!!!!!!!!!」


颯爽と現れたるは彼が駆る機体。

登録番号GF13-017NJ II

ネオジャパンの粋を結集し作られ、幾多の激闘を共に勝ち抜いた機体

神の名を欲しい侭にするその名は、ゴッドガンダム

「行くぞぉ!!流派!東方不敗の名の元にッッ!!」


「こちらダリー隊、未確認機と獣人との戦闘を確認!我々も向かいます!」

chapter5おしまいなのんなー

ごめんなのん
ウチちょっと間違えたん、chapter5貼りなおすん

「さて皆さんお待たせしました」

「レインを救うために旅立ったドモン・カッシュですが、当然一筋縄ではいかないのです」

「彼を待ち受ける敵とは一体!?」

「それでは皆さんガンダムファイト!!レディー・ゴー!!」

chapter5敵か味方か!?ドモンの戦い

「――――着いたか」

航行機のドアを開けるとそこは荒野だった。

何もない、砂塵が吹き荒れる荒野

「てっきり宇宙に出ると思っていたが―――いきなり地表にたどり着くとはな」

「だが、かえって好都合だ………まずはガンダムを隠さなくてはな」

ちょうど近くに穴倉があったため、隠す場所にはそう困らなかった。

しかし、世界移動後の機体の微調整等今まですべてレインが支えてくれたことが思い出されドモンの心を鈍く蝕む

「弱音を吐いている場合じゃないな、待っていてくれレイン。すぐ迎えに行く」

もう一人の来訪者と違い、ドモンが未知と遭遇するのにそう時間はかからなかった

「何だアレは………?」

ドモンの目には「言葉を話す黒い塊」としか形容できない妙なものが映っていた

「おい、そこのお前!………話せるか?」

「あー?なんだテメー、見ない顔だな」

――どうやら人語は話せるらしい、あまり歓迎はされていないようだったがこの際贅沢は言ってられなかった

「人を探している、この女を知らないか?」

「知ってるような………知らないような」

「何でもいい!!教えてくれ、時間がないんだ!!」

「あー!あー!るせぇな知らねぇよ!大体てめぇは誰なんだよ」

「俺はドモン・カッシュだ、本当に知っていることはないのか」

「カッシュ村だなんてあったっけか……まさか新しくできた政府の……」

「政府とは何だ!?そこに、そこにレインがいるのか!?」

思わず襟首、に相当しそうなところを掴む力が強まる

「こ、この力は螺旋力か!大グレン団の奴に違いねぇ!だ、誰か助けてくれーーー!!」

「何だ何だ」

「グレン団だってよ!!」

「何だってこんな時に……」

「先に仕掛けてきたのはあっちだ、構うことはねえ!」

争いという文化が強く根付くこの世界、切っ掛けはたとえ些細なものでもそれは大きな火種となる

「貴様達に恨みはないが………俺も行くところができた」

ドドドドドドド、轟音とともに弾丸の嵐がドモンに降り注ぐ

「そんなものか、そんなものでキングオブハートは倒れはしない!!」

人に使用されるとは到底思えない光景の弾丸は全て捌ききられ、背後の断崖には大穴が穿たれている

覚悟を決めたドモンの手には、シャッフルの紋章が威風堂々と光り輝いていた

「コイツ……あの弾丸を全部?」

「次はこちらの番だ」

「出ろぉぉぉぉ!!!!ガンッダァァァァァァァァァァァァァァム!!!!!!!!!!」


颯爽と現れたるは彼が駆る機体。

登録番号GF13-017NJ II

ネオジャパンの粋を結集し作られ、幾多の激闘を共に勝ち抜いた機体

神の名を欲しい侭にするその名は、ゴッドガンダム

「行くぞぉ!!流派!東方不敗の名の元にッッ!!」


「こちらダリー隊、未確認機と獣人との戦闘を確認!我々も向かいます!」

chapter5本当におしまいなのん

chapter6グレンラガンVSガオガイガー

「何なんだこれは…………」

筆舌に尽くしがたい光景が広がっていた

崩壊した大地、無残な姿と成り果てたグラパールの山、エネルギーの余剰波だけでなおも続く破壊

まさに黒き破壊神と呼ぶにふさわしいものがその中心に居た

「テメェか―――って見りゃ分かるか、流石に迫力があるな」


互いから発せられる凄まじいエネルギー派の向こうから、ノイズ交じりに声が聞こえる

「お前が政府と呼ばれる機関の元締めか」

静かながらも怒気を孕んだ声にシモンは確かなものを感じた

全力でいかなければこちらも殺られる、と

「おうおうおう!!カミナシティに勇名轟くグレン団!!兄貴の魂ここにあり、不撓不屈の総司令!!穴掘りシモンとは俺のことだッッ!!」

「破壊神だか知らねぇが………キッチリ落とし前はつけさせてもらうぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

グレン団リーダーにのみ許される啖呵をシモンは豪快に切って見せた。

並大抵の相手ならその迫力に気圧され、震え上がったことだろう

しかし政府というものに疑念を抱いていた凱に、それも勇者の中の勇者である彼に

この場において、それは完全に逆効果だった

「なら…………………遠慮はいらないなッッッ!!!!!」

「グレンブーメランッッッッ!!!!」

「ブロウクンマグナムッッッ!!!!!」

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

挨拶代わりというには余りにも物騒な攻撃が飛び交う

火花を散らし、ぶつかったそれは目標を破壊することなく互いの手元へ戻る

「ブロウクンマグナムを弾いた……!?」

「おいおい、これが全力か?」


そうは言って見せたが、最大の攻撃手段ではないとはいえ完全粉砕するつもりではなったソレが通用しない

額に冷や汗が伝った

「それなら!!ウィル!!ナイフ!!!」

「そっちがその気なら――――グレンラガン・一刀両断!!!」

元々インファイターである二人が接近戦に移行するのは当然の流れだった

壮絶な殴り合いの幕が開ける

気合い次第で硬度や、補修が可能なグレンラガンのグラサンカッター
勇気次第で切れ味が無限に上昇するウィルナイフ

皮肉にも二人とも最強のガッツを持つがゆえに、終わりのない根比べへと足を突っ込もうとしていた

殴り合い、互いのドリルをぶち込みあう死闘は予定した十分を超えようとしていた

「行くぞ――――スカルブレェェェェ…………何っ!?」

スカルブレイク、拳を打ち込むと同時にドリルを相手の内部へと侵入させる技

確かにそれは敵の掌に届いたはずだった

「グレンラガンの手が……」

消えていた。ゴルディオンネイルによる光への変換を理解する間もなく次の攻撃がグレンラガンを襲う

「ストレイト………ドリル!!!」

「ぐあぁぁぁぁぁっ!!」

装甲の強度には自身のあるグレンラガンだったが、破壊神の一撃によりサブコクピットには大穴が穿たれていた

「今のは危なかったな…だが、ドリル勝負なら負けちゃいねぇ!!」

「トロイデルバースト!!!」

「何だ!?」

大きな地響きと共にガオガイガーを中心とした地盤が崩壊する

元々ガオガイガーによる戦闘のダメージが大地に蓄積していたのをシモンは見抜いていた

本当ならすぐにでも使いたかったところだが接近戦では下手をすれば自分も道ずれ、こちらの世界では珍しい単騎の飛行能力持ちであることに加えそのような隙も見せてくれなかった

タイミングで言えば本当にギリギリだった

「クソッ!!スラスターにダメージか!!」

「ついでにこいつも持っていけ!!!フルドリライズッッッ!!!」

「はぁ………はぁ……………」

大技を続けて使わされた上に、グレンラガンの補修にもかなりのエネルギーを持っていかれていた

出せてあと一発だろう

その技もそれを撃つ覚悟も決まっていた

「ハハッ、そういえばもう一人凄いのが居るんだったか?」

「――――考えても仕方ないな」

立ち上る黒煙の中、それは立っていた

その身を傷だらけにしながらも、傷だらけだからこそ彼は立ち上がる

「まさか空間湾曲を捻じ切るとは…………それに機体の回復もできるのか」

凱もまたかなりのダメージを負っていた。減殺こそしたものの、プロテクトボルトの空間湾曲を超えた螺旋の奔流は破壊神に確かなダメージを与えている

「そういえば、名前まだ聞いてなかったな」

「―――凱、GGG機動部隊隊長の獅子王凱だ」

「どうしてギミー達を討った?」

「………あの部隊のことか、信じてくれとは言わないが自衛だ。嘘じゃない」

「見ない顔や聞かない部隊だが、ひょっとしてまさかお前別の世界から…?」

「何か知っているのか!?それに政府軍とは何なんだ?」

「……その質問に答えるのは互いにケジメをつけてからにしようぜ。俺は仲間をやられた、お前は喧嘩を吹っ掛けられた」

「―――――分かった」

「話が早くて助かる」

まだ混乱もあったが、恐らくシモンと名乗るこの男は信用にたる人間だろう。
シモンもまた、真っ向勝負を受けて立つこの男の勇気を信じた

「ガジェットツゥゥゥル!!!!!!」

ガジェットガオーから分離された尾の一部が両の手に装着される

禍々しさと神々しさを兼ね備えた波動が一帯を包み込み、ガオガイガーの掌へと収束していく

「よぉぉぉし、それなら!!!ヘル!!&ヘブン!!!!」

「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……………………ぬん!!!!」

EMトルネードがグレンラガンを飲み込み、一騎打ちの場を形成する

「逃げ場はナシか――――――気に入った!!!!」

敵をホールドするブーメランを投げるエネルギーすらも推力に回し、EMトルネードの中に彼とグレンラガンを象徴する銀河が生まれ、混ざり合う

「必殺………!!ギガァ……!ドリルゥッッ!!」


気合いと勇気の真っ向勝負、もう後へは引けない


「ウィィィィィィィィィィィィィィィィィタァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「ブレイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッッッッ!!!!!!!!」


「うぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッッ!!!!!!!!!」


chapter6おしまいなん

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