望月「届け」女提督「届くな」 (33)

女提督
まったり
多分シリアスだったりカオスだったり

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なんか最初から間違ってた気がするけどまあいいや




度子化之鎮守府入口

トットットットッ

漁師「おう嬢ちゃん到着したぜ」

提督「あ、ありがとうございます! やっとたどり着けることが出来ました!」

漁師「しかしまあ、こんな可愛らしいお嬢ちゃんが提督たあねえ。大丈夫かい?」

提督「…………はい」

漁師「オイオイ。ちゃんとこの辺りの平和を守ってくれよ? 俺たちにとっては死活問題だからな」

提督「す、すいません……」

漁師「ははは、気にしなくてもいい。ここは訓練所みたいなところらしいからな。滅多にアイツらもやってこねえよ」

カーンカーンカーン

漁師「おっともうこんな時間か。そんじゃなお嬢ちゃん」

提督「はい! 船に乗せてくれてありがとうございました!」

漁師「頑張れよー」

トットットットッ

提督「はー……やーっとついたぁ」ドサッ

提督「いくら地図を渡されたからってこんな大雑把な地図じゃわかるわけないでしょうが!」

提督「何よこの幼稚園児が憧れて描いた宝地図の様な絵は!」

提督「読み解くのに同期全員でかかったってのに所在してる県の場所しかわからなかったし!」

提督「……それにしても、やっと提督かぁ」



ちょっと前 提督養成学校


元帥「やあよく来てくれた。まあ楽にしてくれたまえ」

提督「はい」モシャモシャ

元帥「うん、君のその座った瞬間に茶菓子に手を出すアグレッシブさを見習いたいね」

提督「いやあそれほどでも」

元帥「褒めてないんだがねえ……。まあいい、本題だ。君が着任する鎮守府が決定した」

提督「本当ですか!」

元帥「ああ。でなきゃ君をここに呼ぶ理由が……いやまあ有ったこともあるけど、今回はそれが理由だ」

提督「色々ありましたから」

元帥「場所は……後で私が直筆で絵を描いて渡そう。そして決めなければならないことが2つ」

提督「2つですか」

元帥「ある程度教わっているだろうが、提督には最初に秘書艦が必要なことは知っているね?」

提督「はい。戦艦がいいです」

元帥「君は相変わらず戦艦が好きだね。最初に選べるのは駆逐艦のみだと教わったろう?」

提督「そうでした」テヘペロ

元帥「トイレに入ってる時に上からホースで水をかけられても怒らなかった私でも限界はあることを知った方がいい」

提督「すいませんでした」

元帥「ゴホン。で、秘書艦だが……すまない先ほど決めることが2つあると言ったが、これは間違いだ。秘書官は此方で決める」

提督「ええっ!?」

元帥「キミと同期になる提督が結構いてね。取り合いにならないように、ということで」

提督「……まあ、そういうことなら」

元帥「そしてもう一つ。君にとってこちらの方が大事なのだが」

提督「なんです?」


元帥「君は本当に提督として生きていくということでいいのかね?」

提督「それには私がここにぶち込まれた際に答えたはずですが?」

元帥「改めてだよ。君は普通の人間として生きることはできないだろうが、もう一つの道を選ぶことはできるはずだ。確認された艤装も増えてきたし君に合うものが見つかるかもしれない」

提督「戦場に行って散ってこいって言ってるのと同義ですよね。私そちらの訓練は受けてないんで」

元帥「今から受け直せばいい」

提督「こちとら問題起こしまくって留年してるんですよ」

元帥「だが君には大した問題でもないだろう?」

提督「言ったはずです。私は提督として生きていくと」

元帥「……わかった。では再来週までに荷物をまとめておいてくれたまえ」

提督「わかりました。それでは失礼します」バタン

元帥「……艤装適正がなかった艦娘、か」

戻って 度子化之鎮守府

提督「人の気配がほとんどしない……本当にまっさらな鎮守府なのか……」

ブロロロロロ

提督「ん?」

ガチャッ バタンッ

??「はぁー……ついたついた……おっちゃんありがと」

猟師「おういいってことよ! 艤装は荷台だけど下ろせるかい?」

??「んー大丈夫。艦娘だしこのくらいはね」ヒョイッ

猟師「おお! やっぱすげえな! どうだい艦娘としての仕事が終わったらうちにこねえか?」

??「考えとくよー」

猟師「言ったなぁ忘れんなよ! んじゃな!」

??「ありがとねー」

猟師「おう!」

ブロロロロ

提督「あのー」

??「ん? きみもここに来た艦娘?」

提督「いや私ここに着任した提督……」

??「あれ? おっかしーなぁ。艦娘っぽい気配がした……というか現在進行形でしてるけど……」

提督「その方がこっちとしても助かる。君が私の秘書艦でいいのかい?」

??「……」

提督「おーいどうしたー?」

望月「んぁ?…ぁあ、望月でーす」

提督「なんか気が抜けるな……まあいいこれからよろしく」

望月「よろしくー……とりあえず今日は疲れたし寝ない?」

提督「まだ着任して何もやってないだろう。と、いいたいところだが」

望月「が?」

提督「私のモットーは『明日できることは明日する』だ。寝よう」

望月「なんか気が合いそうだ」

提督「奇遇だね私もだ」

つづく
アニメ化と映画化とゲーム化とアーケード同時進行ってどうなんだろう

提督
なんか艦娘らしいけど艤装が無いのでなれなかったそうな
スレタイと出自から決別フラグが立っている
乳がデカい

望月
もちづきちゃん
普段通りにのんびりゆっくり静かに暮らしたい
乳は僅かだがある

着任から一週間後 提督室

提督「……」カチャカチャ

望月「……」ゴロゴロ

PC<イマコソゼンチヲツカムトキ!

提督「……っ」ガチャガチャガチャ

望月「ねえ」

提督「なに?」

PC<シキニゴミガッ

望月「着任してから一週間近くたつけどさ……私達なにもやってないよね」

提督「そうだね」

望月「大淀とかもいないししょうがない点もあるけど……やらなきゃいけないことあるんじゃない?」

提督「あああるとも……たくさんあるとも……」

PC<テーテーテーテーテーテーテーテー

望月「やらなくていいの?」

提督「……やらないと悪い時ほど別のことやりたくならない?」

望月「確かに」

提督・望月・霧島「「「HAHAHAHAHAHAHAHA」」」

提督「」

望月「」

PC<ドコニマチガイガアッター

霧島「おやおやどうしました? 続きをしないんですか?」

提督「あ、あのー……」

霧島「お久しぶりです」

提督「や、やっぱり……」

望月「……知り合い?」

提督「元帥のとこの秘書官」

望月「げぇっ!」

霧島「元帥からの伝言です『おめーいい加減に仕事始めろや死地に全裸で送り出すぞ』とのことです」

提督「元帥さんゆるして」

望月「大変だね」

霧島「望月もです」

望月「ああ逃れられない」

霧島「ともかく! 私が来たからにはきちんとやってもらいますよ!」

提督「あああもうやだあああああ」

3時間後

提督「」

望月「」

霧島「とりあえずこれである程度はこの鎮守府も動けるようになったわね」


提督「し、しぬ……陸で沈む……」

望月「視界で文字が躍る……」

霧島「一週間もサボるからこうなるんです」

提督「あばばばば……」

霧島「さて、休憩終ったら講義をしますよ」

提督「……えっ」

霧島「採点し直した所、卒業試験の点数が規定に届いてなかったんですよ」

望月「うわあ……」

提督「う、うっそだぁ」

霧島「残念ながら本当です。しかし、貴女は既に私達艦娘の命を左右する存在。このままでは近いうちに無数の艦娘が命を無駄に散らすことになります」

提督「う……」

霧島「そうならないために私が来たのです」

提督「命なんて持ちだされたら従うしかないじゃないか……」ハァ

霧島「受けてくれるようで安心しました。拒否する様だったらその場で簀巻きにして海に叩き込めと命令を受けていたので」

提督「私の命もついでに持ちだされていたらしい」

望月「大変だねえ司令官」

霧島「望月もですよ」

望月「げっ……あたしも?」

霧島「貴女も訓練所では講義を代筆で済ませてたと情報が入っています」

望月「ほ、ほら、艦娘は戦闘が主だし」

霧島「これから秘書官なのだからある程度覚えていないとダメです」

望月「うへー……」

提督「はははははは……はぁ」

霧島「初日ですし軽めにしておきますよ。そうですね……分かりやすく私たちの敵からにしておきましょう」

つづく
アーケードは限定絵柄のICカードとか出そう

提督室 19:00

提督「」

望月「」

提督「……へい」

望月「あい」

提督「生きてるか」

望月「生きてるってなんだろ」

提督「多分一生分勉強したわ……」

望月「あたしも暫く漫画も読みたくないレベルで字を読まされたよ……」

グギュルルル

望月「でもお腹はすくんだよなぁ……」

提督「間宮とか鳳翔とかいないから……」

望月「でもその二人が来たからって作ってくれるとは限らないぞ」

提督「だよなぁ。姿形は同じでも料理下手だったりそもそも性格が違ったり個性があるのが艦娘だもんなぁ」

望月「……ともかく晩御飯だ」

提督「今日は……私が担当だった……はぁ」

望月「自分で決めたんだろ?……ほらいこう。怠いけどさ」

提督「……しかしアレだな」

望月「なに?」

提督「運がよかった」

望月「何が……ってああ、そういうこと」

鎮守府食堂 19:25

ドンドンドン

提督「ノックもほぼ時間通りだな」

望月「霧島が夕飯一緒に食べるって言わなくてよかったよ」

提督「今日の話題的にもな」

ガチャッ

北方棲姫「カエレ」

望月「いやそっちが帰れよ」

提督「ここが私達の家なんだが」

北方棲姫「ゴハンタベニキタ」

提督「まだできてないぞ。今作るから待ってろ」

北方棲姫「ジャアマツ。オネエチャンノゴハンスキ」

提督「深海棲艦の妹を持った覚えはない。望月手伝って」

望月「えー……はぁ。わーったよ」

提督「……なんでこうなったんだっけ?」トントントン

望月「あたしが聞きたい。司令官があの子連れて帰ってきたんだから」カチャカチャ

提督「流石に見回りくらいはしないと不味いよなーと思って見回ってたら浮かんでたから引っ張り上げた」

望月「なんでこんなになついてるんだよ……」

提督「それは私が聞きたい」

望月「鎮守府近くの洞窟にいるんだっけ」

提督「みたいだ。2日前に確認したらいた。他の深海棲艦はいないようだ」

望月「霧島の講義であの子の情報載ってたけど、本来こんな場所にいるような子じゃないからね……」

提督「大本営に連絡してもいいんだが……間違いなく解剖コースだからな。戦艦クラスとか他の姫だったら連絡するんだが流石に……」チラッ

北方棲姫「ゴハンーゴハンー」

望月「それはあたしも同意」

20:30

提督「今日も夕飯喰ったら帰って行ったな」

望月「明日もまた来るよきっと」

提督「私達二人しかいないからまだ物資には余裕はあるが……なんとかしないとなこの状況……」

望月「だーねぇ。人類の敵が人類を守るための基地でご飯食べてましたーなんてすっぱ抜かれた日には」

提督「即行で解体後碌な余生を遅れないことになるな」

望月「……考えても仕方ないしお風呂行こうよ」

提督「だな……その前にそろそろ霧島がやってた建造が終わるころか」

望月「あの子のこと知る人が増えるの?」

提督「そうだ。なるだけ理解を示してくれそうな子ならいいんだが……」

望月「最悪司令官が大本営の命令って嘘ついて封じ込めればいいよ」

提督「霧島が来た時にほころびそうだから本当に最終手段だな」

コツコツコツコツ

提督「来たみたいだ」

望月「工房前に食堂だから直に気付くね。どんな人を狙ったんだろ」

提督「えーと……結構資材は入れていたような?」

??「キミらがこの鎮守府の……」

提督「提督だ」

望月「望月でーす」

龍驤「ありがとう。ウチは軽空母の龍驤や。よろしく頼むで」

提督「軽空母か。確かに空母よりは燃費は抑えられるな」

龍驤「ええもん積ませてもらったら流石にかかるけどね」

提督「まあよろしく頼む」

龍驤「こちらこそ。ところで他の艦娘は?」

提督「いない。ちなみにいうとこの鎮守府は今日、しかも数時間前からようやくまともに動き出した」

望月「一週間サボってた」

龍驤(……ウチ、とんでもない貧乏くじひいたかもしれん)

つづく
アーケードは大戦をベースにしてほしい
けどその場合艦娘が鎮守府をぶっ潰すゲームと化してしまう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月20日 (日) 16:59:23   ID: ju_YFx_y

続き続きォォォォォくれェェェェェェェ?

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