勇者「新しい仲間を連れてきた!」?「よろしくお願い申し上げます」 (42)

戦士「いや誰だよ?声だけ聞こえるんだけどよぉ」

賢者「ゆ、幽霊じゃないよね?ゴースト系とかスケルトン系とか私ダメだって言ったよね!?」

魔法使い「魔法使って姿を消してるわけ?」

勇者「いやー酒場で会ってさ、そのまま意気投合して一緒に旅に行こうぜって話になったわけよ」

魔法使い「なんにしたって姿消してるやつをパーティーに入れるのはちょっとね…」

賢者「お、男の子か女の子かも分からないし不安…」

勇者「いや、男の人だよ」

賢者「それなら安心かな」ビクビク

勇者「震えてるよ?」

戦士「男なら男らしくしろってんだよ。さっさと顔を見せろ」

?「申し訳ございません。私、少々人見知りで」

戦士「チッ、こんな奴が入ったところで戦力になるわけがねぇよ」

勇者「いやいや、彼はすごいんだぞ魔法なら回復魔法以外、全部使えるんだってさ」

魔法使い「ちょ!それじゃあ私はいらない子になるじゃない!回復は賢者がするのに!」ジタバタ

?「先輩、私は使えると言ってもMPが少ないのですぐに魔法が出来なくなるんですよ」

魔法使い「だから何よ!」

?「ですから、燃費の悪い私が魔法を使えると言ってもあまり活躍は出来ませんので…先輩に頼ることになります」

魔法使い「…」

?「どうか私が使えなくなった時は先輩の魔法で助けて頂けると嬉しく思います」

魔法使い「悪い気はしないわね」

勇者「…(チョロイ)」

賢者「…(チョロイ)」

戦士「…チョロイ」

魔法使い「あぁん?戦士…あんた今なんて言った?」

戦士「いや、何も言ってねぇよ!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439131921

ーーーー街の近く。

勇者「という訳で、戦力を見に来たわけだ。と言っても戦力で仲間にしたわけじゃないから別にどうでもいいんだけどね」

魔法使い「魔法使えるって言ってるんだから、先輩として見ておかないとね」

戦士「なんだかんだで気に入ってるじゃねぇか」

魔法使い「メラ」ボッ

戦士「アチぃ!?」

魔法使い「ごめん、蚊が居たから」

賢者「だ、大丈夫?ホイミ掛けてあげるから待ってね」ブツブツ

魔法使い「こんな奴にMPなんてもったいないわよ?それに発動まで遅いんだからいちいち使わなくてもいいの」

戦士「たった今MP使っただろ!」

賢者「うぅ…遅い…」

勇者「まぁまぁ落ち着けって」

?「ふふ、賑やかでとても良い雰囲気です」

勇者「おお、そうなんだよ。煩い時もあるけどなんだかんだでいいパーティだと思ってる」

?「良い事だと思います」

勇者「やっぱ話せるねぇ、お酒入ってなくても性格良いよな」

?「いえいえ、私は世間を渡っている上で身につけた渡世術ですので、少々堅苦しいと竜王には言われていました」

勇者「竜王?って前の魔王の名前もそうだったような」

?「ああ、そういえばそうですね。でも自ら名乗っていた名前なので本当の名前はスラリンだったはずです」

勇者「可愛らしい名前だな」

?「私もそう思います」

勇者「でも前の魔王の名前名乗るなんてそれなりに実力者だったんじゃないのか?」

?「確かにそうですね。魔法と言うより特技が仲間内で人気でした」

勇者「どんな特技だったの」

?「そうですね、【かえんのいき】とか【ひのいき】が得意でしたね」

勇者「すごいな…魔王と一緒だ」アハハ

?「みたいですね」フフ

魔法使い「ちょっと!見えないくせになに良い雰囲気で話してるのよ」

勇者「ちょっとまて、彼は男なんだから変な言い方するなよ」

魔法使い「だって声が中性的で分からなくなるのよ!」

?「申し訳ございません。前の仲間からもよく言われました。威厳がないとか弱そうとか」

魔法使い「…」

?「ですからそのような事を言われないように、一人で旅をして強くなろうと思ってましたが…」

勇者「うんうん」

?「勇者殿にお誘いいただき、久々に仲間というものの良さを感じたいと思いまして」

魔法使い「分かった、分かったわよ。あんたも苦労してるのね」

?「察していただき、とても嬉しく思います」

魔法使い「…やりづらい。…けど、とても根はいい人なのね」

勇者「お、話している間にちょうど魔物が来たぞ」

スライム があらわれた!

スライムは何かの気配に怯えている。

逃げ出そうとしたが、動けない!

戦士「なんか挙動がおかしくねぇか?」

魔法使い「そうね、いつもならすぐに襲いかかって来るのに」

賢者「私達のレベルが低いですから仕方がありませんね」ビクビク

勇者「それじゃあ、彼、あらため魔王さんよろしくお願いします」

魔王「畏まりました、見苦しいところをお見せしますがよろしくお願いします」スッ

魔王は姿を現すと人差し指をスライムに向けた。

スライムは悟った顔をしている。

魔王「メラ」ゴゴゴゴ、シュン。

スライムは消え去った。

勇者「おお、火が見えなかった」

魔法使い「」

戦士「」

賢者「」

勇者「すごいな、これでMPいっぱいあれば強いのにな」HAHAHA

?「よく言われます」

魔法使い「」

戦士「」

賢者「」







魔法使い「いま、魔王って言ったわよね?」

賢者「た、たたたた確かに聞きました」

戦士「いやいや、聞き間違えだろ?ほらよ、マオさんとかマダオさんとかマオオさんとか」

魔法使い「戦士、あんたのボキャブラリーの少なさに少し冷静になれたわ」

勇者「はっはっは、やっぱ魔王は凄いな」

?「恐縮至極に存じます」

魔法使い「完全に魔王って言ってるわね」

賢者「聞いたほうがいいのでは無いでしょうか?」

戦士「まぁな、マジで魔王だったらこの街は壊滅してたハズなんだが」

勇者「そういえば、また見えなくしてどうするんだよ。仲間なんだから気にするー」

魔法使い「ねぇ勇者。ちょっと良いかしら」チョンチョン、テマネキ

勇者「ん?」

?「私はここに居ますので気にせずに」

勇者「んーなんだか悪いね、ちょっと行ってくる」


ーーーー?から少し離れた場所。


魔法使い「勇者、単刀直入に聞くけど…魔王ってどういう事なのよ!」

勇者「魔王は魔王だろ?」

魔法使い「あんたねぇ…何を倒しにくか分かってるの?」

勇者「それは魔王だろ?」

魔法使い「ん?」

勇者「ん?」

魔法使い「えーっと、そこに居る魔王って人は勇者の倒しに行こうとしてる魔王でいいのよね?」

勇者「なわけ無いだろ、魔王は魔王でもあんな良い人が魔王なわけないだろ?」ニコニコ

魔法使い「頭痛くなってきた…どういうことなのよ」

勇者「魔王って名前の人だけど、俺の倒しに行こうとしてる魔王じゃないって」

魔法使い「…ちょっと作戦会議」タ、タ、タ

勇者「俺抜きで!?」


ーーーー?、勇者から離れた場所。

魔法使い「だれか勇者にメダパニ掛けたかしら?」

賢者「どちらかと言えば私達がメダパニされている気がします」

戦士「同じくだ」

魔法使い「だけど驚いたわね、魔王の姿ってものすごく可愛いじゃない!勇者ったらどこが男なのよ」

戦士「ん?いや、ムキムキのダンディだろ?」

賢者「え?勇者さんにそっくりで少しかっこいなとは思いましたけど…」

魔法使い「どういうことよ?」

戦士「あの上腕二頭筋の盛り上がりは素敵だ。キレッキレだぜ」

魔法使い「あんな可愛い子のどこが筋肉ダルマなのよ!」

戦士「はぁ!?ダンディ馬鹿にするな!」

魔法使い「ダンディは服を着ていないと成立しないのよバカ!可愛いは正義!否定するとザキ食らわせるわよ!」

賢者「ちょ、ちょっと待って下さい。どこかおかしくありませんか?」

魔法使い「なによ」

戦士「おうよ」

賢者「魔法使いさんから見ると魔王さんは可愛らしい女の子なんですよね?」

魔法使い「うん、年齢も私ぐらいで…その…コノミ」

賢者「戦士さんは筋肉モリモリマッチョマンの変態さん、なんですよね?」

戦士「それは俺のことか?彼のことか?」

賢者「私は勇者さん似のカッコイイ人でした」

魔法使い「…」

戦士「…それってよ」

賢者「はい、多分…」

戦士「一石三鳥」ゴクリ

魔法使い「ザキ」

戦士「」ドスン

賢者「…」ブツブツ

ーーーー二分後。

賢者「ザオラル」シュー

戦士「な、なぜ倒れているんだ」

賢者「成功しました」キラキラ

魔法使い「…」チッ

賢者「半分の確率で復活出来たのは幸先がいいです」キリッ

魔法使い「死んでればよかったのに」

戦士「おいおい、いくら仲間だって使っていい魔法と使っちゃ悪い魔法とかあるだろ?」

魔法使い「それでこれからどうするのよ?」

戦士「…」

賢者「…私、真剣に考えたのです」キリッ

魔法使い「…」ゴクリ

戦士「…今まで見たこと無いぐらい賢者の真剣な顔だ」ゴクリ

賢者「攻めと受け…絶対魔王さんが攻めですよね!」

魔法使い「…」イラッ

パシンッ!

賢者「い、痛いです!どうして胸を叩くんですか!」

魔法使い「顔じゃないだけマシでしょ!くだらないこと考えてないでちゃんと考えなさいよ!!それに攻めは私よ!」

戦士「いや、聞いてねぇよ」

賢者「魔法使いさんが攻めても普通じゃないですか!美男とノンケ!アダムとアダム!これ最強です!」

戦士「それは同意だ」

賢者「筋肉ダルマは黙っててください!」

戦士「」

魔法使い「とりあえず、勇者に今後の事を聞くしか無いわね。話はそれからよ」

賢者「…それもそうですね」

戦士「…」

ーーーー勇者側。

勇者「あはは、あいつら戻って来ないから、ただいま。勇者なのに作戦会議から外されるし」タ、タ、タ、ションボリ

?「逆に考えればよろしいのではないでしょうか?」

勇者「ん?どういうこと?」

?「僭越ながらご説明させていただきますと、作戦とは本来は戦う意味と別の意味があります」

勇者「つまり戦闘とかの作戦じゃなくて今回は別件?」

?「恐らくそうだと思います」

勇者「ならいいのかな?」パァァ

?「勇者様は明るい方がとてもお似合いです。皆様の希望である以上、暗い顔は影を落としてしまいます」

勇者「なら、頑張らないとな!」グッ

?「はい、私も微力ながら頑張ります」

勇者「いやいや、さっきの攻撃見たらとても微力とは思えないさ。どっかの国に居たゾンビ竜とか倒せそうだね」

?「確かに彼は強かったです。私の一撃にも耐え切りましたし。ですが流石に二撃目で吹き飛んでしまいました」

勇者「ん?」ニコニコ

?「どうかされましたか?」

勇者「いや、なんかおかしかった気がしたけど気のせいだと思う」ニコニコ

?「そうですか。…しかし仲間というのは本当に良いですね」

勇者「うんうん、自慢の仲間だ!って魔王も仲間だからな」グッ

?「感謝の極み」

魔法使い「ちょっと勇者!来て!」

勇者「ん?さくせんかいーうわっ」

魔法使い「ちょっと勇者連れてくわよ」グイッズルズル

?「お気になさらずにどうぞ」

チョ!フクガ!フクガヤブケルカラ!

?「…」フフ

ーーーー?から離れた場所。

勇者「さっきからなんなんだ?今度は俺が作戦会議に参加できるの?」

魔法使い「そんなことはどうでもいいの」

勇者「えぇ…」アセッ

魔法使い「単刀直入に聞くわ、勇者はあの魔王のことはどう見えるの?外見って意味よ」

勇者「外見」

魔法使い「そうよ、確か男の人って言ってたわよね?」

勇者「外見…んー、そういえばさっき違って見えたんだよな」

賢者「…?」チラッ

戦士「…?」フルフル

勇者「酒場で会った時は男の旅人だと思ったんだよ」

魔法使い「じゃあ今はなんなのよ?」

勇者「さっき攻撃の時に見た姿は…なんか死んだ幼馴染に似てたな、びっくりだ」ニコッ

賢者「でも、幼馴染さんは女の子ですよね」

勇者「そうだね、賢者がちょうど村に来た時にモンスターに襲われてたのを助けてくれて、最後を看取ってくれたんだよな」

賢者「…はい」

魔法使い「そ…そんなことがあったの」

勇者「まぁ、話す機会もなかったし。賢者と出会ったのはそんな感じだな…。」

魔法使い「でも、これで少し分かった気がするわね」

勇者「ん?」

魔法使い「あの魔王は、見る人によって姿が変わるのよ。どういう目的か知らないけど…警戒したほうが」

勇者「おーい魔王!」タッタッタ

魔王使い「って!ちょっと!」ハッ


ーーーー?のいる場所。

?「どうかなさいましたか?」

勇者「魔王って姿を見せた時に、その人それぞれで外見が変わるのか?」

魔法使い「この…バカー!」ドガッ

勇者「グハッ!」ズザサッ

魔法使い「あんたね!少しは警戒とかーー」

?「確かに変わるようです」

魔法使い「えっ?」

魔王「…」スー

魔法使い「…カワイイ、じゃなくて、やっぱり!」

勇者「人それぞれで容姿が変わるってことは…」キリッ

魔法使い「さすが勇者ね、貴方ならこの問題を深刻に受け止められると思ってたわよ」

勇者「苦労してたんだな」ホロリ

賢者「…(やっぱりカッコイイ。シチュエーションを考えるなら教会にお祈りに来た時に偶然…)」

戦士「…いい胸板だ、相当な修練の果てになせる肉体美だ」

魔法使い「こいつら頭おかしい。なんなのよ、馬鹿なの?」

勇者「おいおい、俺が言ってるのは人それぞれで容姿、つまり見え方が違うってことは警戒されたりしたんだろうなってことだ」

魔法使い「なーんだ、わかってるじゃない!」フフン

勇者「苦労していたんだな、一人で旅をするにもそんな理由があったんだろ」

魔王「…とく」

勇者「いや!分かってる!とにかく今は仲間だ!皆と居れば辛いことも悲しいことも嬉しい事も分け合える!頼ってくれ!」

魔王「はい、よろしくお願い申し上げます」

魔法使い「違うわよ!そのそれぞれ見えるってことに少しは警戒しろって言ってんのよ!」

勇者「警戒するよりもまずは信じるんだ!」

魔法使い「あんたそれで何回騙されたのよ!」

勇者「52回だ!」キリッ

魔法使い「数えてんじゃないわよ!」パシンッ

勇者「すごく痛い!」

勇者は52のダメージ!

魔王「…大丈夫でしょうか?」

勇者「ありがとう、なんとか致命傷で済んでる」HP1

魔法使い「はぁ…本当に何がなんだか頭痛い」ズキズキ

魔王「…魔法使い様」タ、タ、タ、

魔法使い「な、なによ。それ以上近づかないで」ドキドキ

魔王「私は、魔法使い様にどう映ってますか」

魔法使い「私、好みの可愛い子よ」

魔王「そう…ですか。実は私には、僭越ながら特殊な力がーー」

魔法使い「ちょっと待って」

魔王「…申し訳ございません。何か不手際がーー」

魔法使い「ううん、ちょっと襲いそうになったから待ってね」スーフー

魔王「…」

魔法使い「いいわ、それと堅いしゃべり方は今から禁止。ストライクだから」

魔王「…は、はい。が、頑張ってみます」

魔法使い「…(今夜辺り襲うべきね)」キリッ

魔法使い「相手に好きな姿を見せる力!?」

魔王「はい、ですから一人旅をしてたのはそういう事なんです」

賢者「…(あれ、私としゃべり方ダブってます。私いらない子になるんでしょうか…)」ドキドキ

戦士「めんどくさい能力だな」

魔王「で、ですから。その…姿を隠してたのはそういう理由が…」モジモジ

魔法使い「結婚しよ。話はそれから」

勇者「おいおい」

魔王「え!そ、それはいろいろと段階を積んでからだと…思うのですが」アセッ

魔法使い「それとも合体?合体から始まる二人のセックー」

賢者「えい!」ブオン

ゴキ!

魔法使い「」

戦士「…グロいな」

勇者「…いや、やり過ぎだと思うよ」

?「…」スー

賢者「何か?」ニコニコ

戦士「…結局どうするんだ?仲間で良いんだよな?」

勇者「僕はもちろんそのつもりさ!」キリッ

賢者「魔王さんはお強いですし、もしもの時は助けてもらいましょう。でも戦うための仲間ではないんですよね」

勇者「うん、ただ酒場で出会っただけだからね」

賢者「分かりました(そういえば勇者さんにはどうして別々に見えたんでしょう?)」

戦士「とりあえずもう寝ようぜ」

勇者「そうだね、魔王さんも宿屋に行こう」

?「畏まりました」

ーーーー宿屋。

魔法使い「(死後)硬直のしびれからやっと開放されたわ」ジト

賢者「ごめんなさい」アセアセ

?「…」

魔法使い「魔王はどうしてまた姿を消してるのかしら?」キョロキョロ

賢者「一応の性別は女性らしいですよ。姿を消してるのは勇者さんが消しておいたほうが良いと助言したからです」

魔法使い「…余計なことを」ボソッ

賢者「あの、聞こえてます」アセッ

?「…」

魔法使い「そういえばここの宿屋はお風呂とかあるのかしら?」

賢者「あ!それはですね~」ニコニコ

魔法使い「なによ?」ジトッ


ーーーー勇者側。


勇者「ふう、今日も元気だ薬草が美味い」モグモグ

戦士「ふはは、見てくれこの筋肉美」ピクピク

勇者「やっぱすごいねぇ戦士の筋肉」

戦士「分かってくれるのは勇者だけだよ」

勇者「そんなことは無いさ、みんなわかってるけど本当は言わないだけだよ」ニコニコ

戦士「おうよ!そういえば勇者、ここの風呂はすげぇんだぜ」

勇者「ん?どんなの?」

戦士「それはだな…」ニヤッ

ーーーー女神の泉。

勇者「すごい名前だよね。本物の女神様が見たらどう思うんだろう」

戦士「名前の由来は女神様が入ったからってらしいぜ」

勇者「女神様ってあの場所から動けるのかな?」

戦士「水があるところなら移動できるんじゃねぇかな」

勇者「それよりなんだかこの…」

戦士「お、気づいたか?」

勇者「うわっ!」ツルッ、バシャーン

戦士「おいおい、入る前に体を洗わないとダメだぜ」

勇者「ご、ごめん。でもこのお湯…凄いヌルヌルする…」ヌルヌル、テカテカ

戦士「おうさ!そのヌルヌルテカテカでよ。俺の肉体美にかけると」ヌルヌル

勇者「おお…テカテカして筋肉が強調されるね」

戦士「ふは、ふははは、どーだ!この輝きもっとだ!もっと輝けぇえええええええ!!」

ガチャ。

賢者「肌にすごく良いらしいんですよ~」タ、タ、タ

魔法使い「それは良さそうね」タ、タ、タ

?「…」

勇者「ん?」

戦士「輝いてるか!?キレてるか!?キレてるのか!!?」テカテカ、ピクピク

賢者「…」

魔法使い「…」イラッ

?「…」チラッチラッ

魔法使い&賢者「ザキ」

戦士「ちょ!お前ら!!」

魔法使い&賢者「…」

戦士「…」

勇者「…失敗?」

戦士「ふ、ふはは!そうそう殺されてたまるかよ!」

勇者「…」

戦士「…?なんだ、何かがおかしい」

勇者「あーっと、先に入ってるよ」フリフリ

魔法使い「ハヤクデテイケ」

賢者「あ、あまり見ないでください」

?「…」ジー

勇者「ですよね!ご、ごめん!戦士!出るよ!!」

戦士「…何かがおかしいんだ」ブツブツ

勇者「ほら行くよって!」グイッ

戦士「…」ズルズル

ガチャ…バタン。

魔法使い「嫌なもの見たわ」

賢者「勇者さん意外と筋肉ありましたね」ニコニコ

?「…」ソワソワ



このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom