咲子「イブちゃんとウォーターランド」 (41)

◆ひなビタ♪SSです
◆イブちゃんお誕生日おめでとSS


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~ウォーターランド・灼熱Beach Side~

ガヤガヤ
ヤンヤヤンヤ
YO!
ヘイヘイヘヘイヘーイ

一舞「さきこーっ」

咲子「あ、イブちゃん」

一舞「もしかして待ってた?」

咲子「いいえ、今来た所ですよっ」

一舞「そう?でもどうせだったら現地集合じゃなくって一緒に行けばよかったのに」

咲子「いえいえ、こういうのもデートの醍醐味じゃないですかあ」

一舞「そうかな……」

咲子「そうですよっ!」

一舞「それで今日はウォーターランドね」

咲子「はい、最近オープンしたばっかりなので」

一舞「話に聞いた時から一回くらい行きたいなとは思ったけど……二人でとはねえ」

咲子「私はイブちゃんと二人でプールさんなんて、とってもとっても嬉しいですっ」

一舞「ふふふ、そうだね」

咲子「イブちゃん、いっぱいいっぱい楽しみましょうねっ」

一舞「勿論だし、さきこ」

咲子「なんて言ったって今日はイブちゃんのお誕生日ですからっ!さ、早く早くっ」

一舞「あ、そ、そんなに引っ張らなくても大丈夫だよー」

咲子「えへへー」

一舞(なんかあたしよりさきこの方が楽しそう、とは言わないでおこう)

~場内~

一舞「ごめんねあたしの分まで払って貰っちゃって」

咲子「いえいえ、このくらい全然大丈夫ですよっ」

一舞「ふうん……うーんやっぱ混んでるねえ」

咲子「最近とってもとっても暑いですもんね」

一舞「だからこそプールはいいんだけどねー、混んでるとあんまり泳げないかもしれないし、どうせならね」

咲子「あ、私としてはイブちゃんと一緒に水遊び出来ればいいんですけど……」

一舞「……それならたまにしてるよね?」

咲子「所変われば品変わる、ですよっ」

一舞「……ダメだよ」

咲子「むう」

一舞「もうさきこったらそればっかなんだから……い、嫌じゃないけどさあ」

咲子「えへへえ」

一舞「それ以外でなんかないの?」

咲子「えーっと、あ、そうそうここってウォータースライダーが有名なんですよ」

一舞「そういえば聞いたことあるし、確か……」

咲子「ジェットコースター並の速度が出るらしいですっ」

一舞「……」

咲子「楽しみですね、イブちゃんっ♪」

一舞「ふ、ふふーん、べ、別に平気だしっ、お、お化けとかじゃないからさ、だ、大丈夫だし」ブルブル

咲子(震えてるイブちゃんとってもとってもかわいい)

~更衣室~

一舞「~♪」

咲子「あらイブちゃん、タオル巻くんですね」

一舞「いや普通巻くでしょ……さきこは巻かないの?」

咲子「えっ?」ヌギヌギ

一舞「し、下に着てたの」

咲子「えへへ、とってもとっても楽しみでしたから……」

一舞「小学生みたいなことを……」

咲子「あ、下着さん忘れてませんからね、ちゃんとありますよっ」

一舞「わ、分かってるってば」

咲子「ふふー」

一舞(それにしてもさきこ……相変わらずすご……)

一舞(可愛い顔してセクシーなビキニだし……いやあたしのもそうなんだけどね?)

一舞(うーん……やっぱ胸は敵わないなあ……)

一舞(それにしてもどうやったらこんなになるんだし……)

一舞(毎晩揉み合ってるならあたしだってさあ)ジー

咲子「あの、イブちゃん、そんなに見つめられると恥ずかしいですよっ」

一舞「あっ、そ、そんなつもりじゃ」

咲子「ふふふ、全然構わないんですけどね?さあイブちゃんも着替えてください」

一舞「う、うん」

咲子「……」ジー

一舞「……」

咲子「……」ジー

一舞「……さきこ、あんま凝視されると着替えにくいんだけど……」

一舞「着替え終わったし」スルリ

咲子「ふわわわっ、イブちゃん、とってもとっても可愛いですっ…!」

一舞「ふふーん、今回のデートを提案された直後に選んだんだー、
   黒い紐ビキニに下はパレオにしてみたよ、さきこ、似合う?」

咲子「と、とってもとっても、パーフェクトさんですよっ!」

一舞「やっぱり?流石はあたし!」

咲子「はぁ、イブちゃんはいつ見てもとってもとっても、素敵ですっ!」

一舞「これならこのプールの視線を独り占めかな?なんちゃって……」

咲子「あ、い、イブちゃんは私だけのものですからねっ!」

一舞「言わなくても解ってるから大丈夫だよ、さきこ」

~プール地帯入り口~

シャー
キャーチメタイ!
ヘッヘーイ

一舞「やっぱ最初は消毒シャワーなんだね」

咲子「学校の水泳の授業もいつもありましたもんね」

一舞「あたしちょっと苦手なんだよねーなんというか冷たいからさ」

咲子「そんなに身構えなくても大丈夫ですよっ」

一舞「まあそうだけど……うわっ、やっぱり冷たいっ!」シャー

咲子「覚悟さんしててもとってもとってもひんやりですっ……」ジャー

一舞「うう、さむさむ、早く……」

咲子「い、イブちゃんっ!ぎゅーってすれば暖かくなりますよっ!します?」

一舞「そっ、そういう意味じゃないから!」

咲子「ちぇー」

チャポ…

一舞「ふー、やっぱプールはいいねえ、水に浸かると自然と寒くなくなるし」

咲子「そういえばイブちゃんって泳ぐの得意なんですか?」

一舞「んー、どうかな、人並みには泳げるつもりだけど、さきこは?」

咲子「私はイブちゃん程運動が得意ではないのでちょっと苦手です……」

一舞「ふうん」

咲子「あ、浮くのはとってもとっても得意なんですけどね?」

一舞「……」

咲子「……イブちゃんも得意でしょう?」

一舞「ま、まあね」

咲子「だから私はこうやってぷかぷか浮かんでるのが好きなんです」

一舞「ふーん」

咲子「イブちゃんは派手に泳ぎたいタイプですか?」

一舞「うーんとね、どうかな、じゃばじゃば泳ぐのも好きだし、のんびり浮くのも好きだよ」

咲子「イブちゃんの泳ぎ、とってもとっても可憐そうですっ!」

一舞「かつては渚のマーメイドと呼ばれたこともあるんだし」

咲子「なんて凄いイブちゃんなんですっ!」

一舞「嘘だし」

咲子「よっしゃ!ばっちこいですっ!」

一舞「何この会話」

咲子「さぁ……」

一舞「まぁ運動しに来たんじゃないしあたしもぷかぷかするよ」

咲子「そうですか?でも泳ぎたいなら……」

一舞「何言ってんのさ、あたしはさきこと一緒に楽しみたいだけなんだから」

咲子「そ、そうですか///」

一舞「ただ浮かぶだけならさ、流れるプールにでも行こうよ」

咲子「それ、とってもとってもいいですねっ」

一舞「でしょー?じゃあ早く行くしっ!」ザバア

咲子「そんなに急がなくても大丈夫ですよー」

一舞「いやいや!こういうのは、あっ」ツルッ

咲子「あっ、い、イブちゃんっ!?」

ムニッ

一舞「……あれ?」

咲子「もうイブちゃん、こういうところで走ったら危ないですよっ」

一舞「えっと……今あたし滑って転びそうになったのは分かったけど今どういう状況?」

咲子「イブちゃんが頭から転びそうだったので私が受け止めました!」

一舞「何で?」

咲子「胸ですっ!」

一舞「す、すごいね」

咲子「えっへん!大きくてよかったですっ」

一舞「うん……柔らかいし……ぷにぷに……」スリスリ

咲子「あっイブちゃん、ここじゃダメですってば///」

ネーママーアノフタリナニシテンノー
シッ!ミチャイケマセン!

~流れるプール・デジタンク~

ワイワイ
キャッキャ
オホハハハハハ
ドーユーシンクバトミー

一舞「んー、借りたビート板抱えてぷかぷか流れるのもいいもんだねー」

咲子「イブちゃんイブちゃん、ここの流れるプール、ただ流れるだけじゃないんですよ」

一舞「ふうん?あ、日陰だ、洞窟?」

咲子「なんと!この洞窟を模したところに!水槽さんが用意されているんですっ!」

一舞「おお、魚がいっぱい」

咲子「泳ぎながら魚さんを見れるなんて、とってもとっても海の中みたいですよ!」

一舞「魚しかいないの?」

咲子「イブちゃん」

一舞「クラゲとかヒトデとかエビとかカニとかナマコとか……」

咲子「イブちゃん、ダメです、気持ちは分かりますけれども」

一舞「でもプールに来たんだからあたしはこうやってただぷかぷかしてる方がいいや」

咲子「そうですか……イブちゃんっ」ギュ

一舞「わっ」

咲子「じゃあ私もイブちゃんと一緒にぷかぷかさんしたいですっ」

一舞「あ、あのさきこ、二人だと沈んじゃうから……」

咲子「むう」

一舞「もうちょっと大きいのなら、大丈夫だったかもしれないけどねー」

咲子「イブちゃん、私のむn」

一舞「き、気持ちは嬉しいけど、遠慮しとくよ……」

ピーッ

一舞「ん、何の音?」

咲子「多分、休憩さんの音ですよ」

一舞「休憩ってしかたないんだけどさ、なーんかやな感じだよね」

咲子「やれやれ、って思っちゃいますよね」

一舞「あたしたちも上がらなきゃ」

咲子「はーい」

ザバァ

一舞「うう、そうそう、水から上がるとやっぱり寒くって……」ブルブル

咲子「イブちゃん、ぎゅーっ!」ギュッ

一舞「さ、さきこ……暖かいけど恥ずかしいし……///」

咲子「イブちゃんと触れ合ってるととってもとっても暖かいですねっ♪」

一舞「……」

咲子「イブちゃん?」

一舞「んー?いや、カップルとか家族連れとか、結構いるなあって」

咲子「私達もカップルですよ?」

一舞「い、いやそうなんだけど……子供と一緒にプール、ねえ、楽しそうだよね」

咲子「えっ、い、イブちゃん、そこまで……///」

一舞「なに顔赤くしてんのさ、いつもはさきこから言ってくるじゃん……もう///」

咲子「えへへへへ、私はプールもいいけれど、南の島の海岸で磯遊びとかもしたいですねっ」

一舞「磯遊びねえ……砂のお城作ったりとか?」

咲子「砂浜でビーチバレーしたりとかも!」

一舞「ふふ、楽しみだね」

咲子「はいっ!」

キューケーオワリデース
ワー!
YO!

咲子「じゃあイブちゃん、次はあれにしましょう!あれ!」

一舞「あ、あれ?あのウォータースライダー……?」

咲子「今ならそれほど混んでませんから、早く行きましょう!」

一舞「う、うん」

咲子「やっぱり怖いですか……?」

一舞「こわっ、怖くなんかないしっ!あたしに怖いものなんてないんだからね!」

咲子「じゃあ今度一緒にお化け屋敷にでも」

一舞「さ、さぁさきこ!早く行くんでしょ!ね!」グイグイ

咲子「はい、分かってるとは思いますが、お化け屋敷は冗談です」

一舞「え?ほっ」

咲子(一緒に行ったら楽しいと思うんだけどなー)

~ウォータースライダー・Long Train~

プー
マモナクハッシャデース

一舞「さきこぉ、こんなビニールボートで大丈夫なの?」

咲子「大丈夫だから評判なんじゃないですか?」

一舞「そ、そうかもしれないけど、やっぱり怖いよぉ」

咲子「持つ所をちゃんと持てばとってもとっても大丈夫ですよっ」

一舞「そ、そっか」

咲子「でも手が滑ると身体がぽーんって飛んでっちゃうかも……」

一舞「ふぇぇぇ、さきこぉ……」メソメソ

咲子(あー、脅かしすぎちゃった……でもイブちゃん可愛い)

咲子「大丈夫ですよイブちゃん、そんなにぽんぽん飛んでっちゃってたら、この施設はもうないですよ」

一舞「そう?」

咲子「そんなに不安なら、私に掴まっていいですからね?」

一舞「う、うん」ギュ

咲子「あらあらイブちゃん、随分素直ですね」

一舞「だって、さきこの方が、暖かくて安心出来るし……」ギュー

咲子「イブちゃんも、とってもとっても暖かいですよっ」

ママーナンデハッシャシナイノ
バカップルガイチャツイテルカラヨ

……

咲子「ウォータースライダー楽しかったですね、イブちゃんっ」

一舞「あ、あたしはさきこが柔らかかった事しか……」

咲子「ふふふ、イブちゃんにぎゅっとされてとってもとってもドキドキしちゃいました♪」

一舞「多分普通の人と意味が違う気がする」

咲子「イブちゃん、この後どうします?」

一舞「うーん、あんまり泳ぐ気分でもないし……」

咲子「なんかお食事でもして帰ります?」

一舞「いいよー」

~軽食屋・ワッチャー~

イラッシャイマセー

一舞「こういうとこの片隅には軽食が取れるとこがあるんだよね」

咲子「何にします?」

一舞「うーんと、ガッツリ食べる気分でもないし……アイスとかでもいいかな」

咲子「そうですね、夕方お誕生会もありますし」

一舞「じゃあそうしよっか、すいません、オレンジ味のアイスキャンディーください」

咲子「じゃあ私はリンゴ味ので」

ハーイ

一舞「適当に頼んじゃったけど美味しいかなあ」

咲子「大丈夫ですよ、果汁60%!って書いてありますよ」

一舞「微妙な数字だな?」

オマタセシマシター

一舞「うん、結構美味しいね」

咲子「とってもとっても甘いですっ」

一舞「やっぱ運動したから冷たくて水分があるのは美味しいしっ」

咲子「でも実際は流れるプールでぷかぷかしてただけな気も……」

一舞「み、水に入るだけでも運動だからね?」

咲子「確かに、そんなに泳いでないんですけどちょっと疲れちゃってるかも」

一舞「でしょ?全身を隈無く使うからダイエットとかにも効果的なんだよ」

咲子「そうなんですか、でも私は運動ならイブちゃんとまいばn」

一舞「さきこ、さきこ、人前だからそれ以上ダメだよ」

咲子「じゃあイブちゃんイブちゃん」

一舞「んー?」

咲子「アイスキャンディー交換しませんか?」

一舞「いいけど……あたし舐めるように食べてたからべとべとだけどいい?」

咲子「何言ってるんですか、それがとってもとっても良いんじゃないですか!」

一舞「まぁさきこならそう言うと思ったよ」

咲子「イブちゃん、はい♪」サッ

一舞「ん」ソッ

咲子「ぺろぺろ……ふふふ、イブちゃんの味がしますっ♪」

一舞「さ、さきこ、それ、すっごく変態っぽいから……///」

咲子「もう食べ終わっちゃいました……」

一舞「早いね……じゃあシャワー浴びて帰ろっか」

咲子「あ、イブちゃん、ここはシャワーじゃないんですよ、なんと温泉さんなんですっ!」

一舞「シャワーじゃなくてお風呂に入るの?」

咲子「はい!ここも魅力の一つなんですよね」

一舞「水着着たまま入れるんだー、いいねえ」

咲子「温泉も色んな種類があって、ここだけを目当てに来る人もいるみたいですっ」

一舞「なるほどね、じゃあ早速……」

咲子「私としては、シャワールームでイブちゃんにセクハラさん出来ないのは悲しいですけども」

一舞「心で思ったのかもしれないけど口に出てるよ」

~温泉施設・クィーンズパレス~

一舞「んー……いい気持ち」

咲子「やっぱり温泉さんはいいですね」

一舞「そうだねー、疲れが溶け出る感じがするしっ」

咲子「プールさんは楽しいですけど、やっぱりとってもとっても疲れちゃいますもんね」

一舞「そうなんだよねえ……」

咲子「ふー……」

一舞「…………」ジー

咲子「……イブちゃん?どうかしました?」

一舞「えっ?あ、いや、深い意味はないんだけど……さきこ綺麗だなって」

咲子「ええっ///」

一舞「さきこ、今顔赤くしたでしょ」

咲子「だ、だって、急に言われたので……イブちゃんだって、とってもとっても綺麗なんですからね?」

一舞「当たり前だしっ!世界一の美貌なんだから」

咲子「ふふふ、美女美女カップルですっ」

一舞「そう言われるとちょっと照れちゃうし///」

咲子「お返しですよ、イブちゃーんっ♪」ダキッ

一舞「わっ」

咲子「イブちゃんはお湯の中でもとってもとっても暖かいですっ……♪」

一舞「それは暖まってるからじゃないかな……///」

咲子「ねえイブちゃん、私……」

一舞「だ、ダメだからね、貸し切りとかじゃないんだから……」

咲子「そういうプラン探したけど無かったんです……」

一舞「探したんだ……そ、それは分かったから、一旦離れてくれないと、あたしだって……」

咲子「イブちゃんっ」

一舞「うう……じゃ、じゃあ、キスだけ、する?」

咲子「いいんですか?」

一舞「その代わり、続きはお誕生会が終わった後、だからね」

咲子「はいっ!」

一舞「嬉しそうだねえ」

咲子「イブちゃんだって、とってもとっても笑顔ですっ」

一舞「うんと……周りに人は、いないね」

咲子「いないなら続きも……」

一舞「ダメだってば」

咲子「冗談さんですって」

一舞「ならいいけど……さきこ」スッ

咲子「あ、イブちゃん……」

一舞「さきこのほっぺた、柔らかい」

咲子「もうイブちゃん、昨日もいっぱい触ったでしょう?」

一舞「そうなんだけどね」

咲子「ふふふ、そうですか」

一舞「さきこ……」

咲子「イブちゃん……♪」

ちゅっ

一舞「…………」

咲子「…………」

一舞「……えへへ」

咲子「ふふっ」

ママーアノフタリイマキスシテタヨーオンナノコドウシナノニー
ワスレナサイ
ナンデ?
イイカラ!

……

咲子「お昼前に来たのにもう夕方ですね」

一舞「時間が流れるのは早いしっ」

咲子「さ、イブちゃん、そろそろ戻らないと」

一舞「みんな待ってるだろうからねー」

咲子「はい」

一舞「今年はなつひがあたしも行く!ってはしゃいでたなあ」

咲子「去年はここなつのお二人は来てませんでしたもんね」

一舞「まぁいろいろあったけど、仲良くなれてよかったよね」

咲子「でも、イブちゃんは私のものなんですよ?」

一舞「それは向こうも分かってると思うけど……」

咲子「そうですか……ねえイブちゃん」

一舞「どしたの」

咲子「私、ちょっと考えてる事があって……言っていいですか?」

一舞「うん」

咲子「あの……今日はイブちゃんのお誕生日だったのでデートに誘ったんですが……
   なんだか特別な事は出来なくって……あんまりお誕生日って気はしなかったなあって……」

一舞「もう、何言ってるのさ」クイ

咲子「あっ」

一舞「あたしはさきこと一緒にこうやって仲良く出かけられるのが最高のプレゼントだったよ?」

咲子「い、イブちゃんっ、ず、ずるいですっ///」

一舞「ふふーん、たまにはあたしから、ね」

咲子「あ、お誕生日プレゼントは別にありますけどね」

一舞「さきこ自身じゃなくて?」

咲子「何言ってるんですか、もう私はイブちゃんのものじゃないですか」

一舞「それもそっかーふふふー」

咲子「もう、イブちゃんったらあ」

一舞「自分で言うのもなんだけど大分思考がさきこに侵食されているような気がする」

咲子「私はとってもとってもずっと前から頭のなかイブちゃんでいっぱいですっ」

一舞「そっか……ならいっか」

咲子「だけどやっぱりもうちょっと考えれば良かったですかね?」

一舞「うーんと、じゃあさきこ、なんか物足りない気がするならさ、一足先にさきこから祝ってよ」

咲子「お祝い、ですか?」

一舞「そう、この後みんなでプレゼントとかと一緒にお祝いの言葉とかくれるんだろうけど……ほら、さきこは特別だから」

咲子「特別」

一舞「だから、今は二人っきりだから、好きな事言っていいから、お祝いしてみて?」

咲子「そ、そうですか……い、イブちゃん」

一舞「なあに」

咲子「私はイブちゃんとこんな関係になれて、とってもとっても、言葉にならないくらい幸せで、
   昔はこんな関係になれるなんて全然思ってなくて、この気持ちは多分胸に仕舞いこむ事になるのかな、って思ってました」

一舞「うんうん」

咲子「でも実際はそうじゃなくって、イブちゃんは優しく私を受け入れてくれて、
   それから色々なことをして、私は益々イブちゃんが大好きになって……
   そんな愛しいイブちゃんが産まれて来てくれたこの日は、きっと私にも特別な日だと思うんです、
   だから……」

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