モバP「がんばれ!ありすちゃん」ありす「お料理編」 (36)

ありすメインのモバマスSS

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ありす「ハンバーグの作り方?ひき肉をこねて焼くだけです」

ありす「えっ、作ってほしい?…わかりました」

―――

ありす「あれっ、うまくまとまらない…」コネコネ

ありす「ナツメグ?これはどうやって使えば…あっ」ドバー

ありす「あっ、お肉が崩れちゃいました…」ジュー

ありす「う…外側が焦げてるのに中に火が通ってません…」



まゆ「まずはお肉をこねる前にお塩や卵を入れるんですよぉ。そうすればくっつくから…」

ありす「なるほど」ファサー

まゆ「香辛料はこねながら、ほんのちょっとを全体になじませるようにね」

ありす「ふむふむ」コネコネ

まゆ「タネができたら形を整えて空気を抜いてね」

ありす「空気を抜く…ってどうやれば…」

まゆ「こうやって両手でキャッチボールするみたいにやるの」パンパン

ありす「なるほど」パンッパンッ

まゆ「火はあまり強めないで、蒸し焼きにするようにするとおいしくできあがりますよぉ」

ありす「…奥が深いですね」ジューッ



ありす「できましたよ、プロデューサーさん」

ありす「…失礼ですね、私にもこれくらいできます」

ありす「…おいしいですか?それはよかったです」

ありす「やっぱりまゆの指導がよかったんだなあ、って…知ってたんですか!?」

ありす「もう!知りません!」



ありす「チャーハンですか?ご飯を炒めて味付けするだけです」

ありす「え、私が作るんですか?理由をお願いします」

ありす「…私の作った料理がまた食べたいから…?仕方がないですね」

―――

ありす「あれ、ご飯がうまく混ざらない…」

ありす「フライパンが重くて…ゆすれな…あっ」ガチャッ

ありす「うぅ…水っぽくてあまりおいしそうに見えません…」



菲菲「中華料理のコツは強火で手早くやることヨ!」

ありす「手早く…」ガシャッガシャッ

菲菲「慣れなければ無理に返そうとしないでネー。危ないし、手早くといっても落ち着いてやった方がいいヨー」

ありす「落ち着いて、落ち着いて…」

菲菲「ご飯は少し固めに炊いたものを使って、溶き卵に絡めておくとご飯粒がかたまりづらいヨ!」

ありす「なるほど…」カシャッカシャッ

菲菲「あまり時間をかけると水っぽくなっちゃうから注意してネー」

ありす「は、はい…手早く…いや、落ち着いて…」



ありす「できましたよ、プロデューサーさん」

ありす「…失礼ですね。私にもこれくらいできます」

ありす「…おいしいですか?それはよかったです」

菲菲「プロデューサーさん!ありすといっしょにふぇいふぇいもチャーハンいっぱい作ってきたヨー!みんなで食べようネー!」ガチャッ

ありす「あっ、菲菲さん…」

ありす「また手伝ってもらったのか、って…」

ありす「うぅ…こうなったら菲菲さんのと私の、両方食べ比べてもらいますから!覚悟してください!」



ありす「バレンタイン企画のイベントでチョコを手作りしてファンに渡す?」

ありす「手作りチョコなんて…溶かして型に入れるだけです。それを手作りだなんて言えません」

―――

ありす「チョコを刻むのって…結構…力が要りますね…」ザクッザクッ

ありす「あっ、湯煎のお湯が…」バチャッ

ありす「うーん…舌触りがなにかおかしいような…」モグモグ



かな子「チョコレートは刻むというよりも角から削るようにすると手首がつかれないよ」

ありす「なるほど…」トンットンッ

かな子「なるべく細かく削れば湯煎するときに溶けやすくなるからがんばってね」

ありす「うぅ…結構大変ですね…」トンットンッ

かな子「頑張った分だけ、おいしく食べてもらったときはとてもいい気分になるよ!がんばって!」

ありす「お、終わりました…」

かな子「次にこれを湯煎で溶かして、テンパリングするんだよ」

ありす「テンパリング…とはなんですか?」

かな子「舌触りを良くするためにこうやって、温度を調節して、ぐるぐるってかき混ぜることだよ」グルグル

ありす「なるほど…」グルグル



かな子「よし!あとはこれを型に流して固めるんだけど…ありすちゃんはどの型が好き?」ガチャッ

ありす「…このハートの型で…お願いします」

かな子「うんうん!やっぱり気持ちを伝えるためにはハート型だよねー♪」

ありす「…べ、別にそういうわけじゃ…」カアア

かな子「ふふっ、型にはめるときは中に空気が入らないよう、端っこからちょっとずつ入れていくのがコツだよ」

ありす「ち、ちがいますから…これはただの練習で…」トロトロ

かな子「あとは、冷やし固めてラッピングして出来上がり!ありすちゃん、頑張ってね!」

ありす「だから、ちがいますから!」



ありす「できましたよ、プロデューサーさん」

ありす「…失礼ですね、私にもこれくらいできます」

ありす「チョコ作りだって…ラッピングだって、ちょっと歪ですけれど…」

ありす「ただ食べるだけじゃなくて、ファンの人へ渡す練習にも…付き合ってください」

ありす「大切なあなたに、甘いプレゼントです。大好き…練習、ですよ」

ありす「…娘からバレンタインチョコを渡される気分、ってどういうことですか!」

ありす「見ていてください、今に、今にあっと言わせてみせますから…」



―――XX年後

ありす「おかえりなさい、ぷr…あなた」

ありす「ご飯にしますか?お風呂にしますか…言ってみたかっただけです」

ありす「…じょ、冗談はやめてください。ご飯ですね。もうできています」

ありす「…失礼ですね、私にもこれくらいできます。もう、一人でだって」

ありす「…すみません、ちょっとだけ昔のことを思い出していました」

ありす「む、昔の私のことは忘れてください!ご飯を抜きにしますよ!」

ありす「謝るのならいいです。許してあげます」

ありす「さあ、一緒にご飯を食べましょう。今日は腕によりをかけましたから」

以上です。ありがとうございました

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