【艦これ】提督「眼鏡がない」 (72)

艦これのSSです。

・注意

※最近着任した、にわか提督

※溶鉱炉で禿げそうなので、むしゃくしゃしてやる

※キャラの口調に自信なし

※台本形式、直接的なエロなし・轟沈なし

それでも、よければお付き合いください。

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提督(ぼんやり起きると、メガネがなかった)

提督(今日の秘書官は霧島だったはずだ)

提督「昨晩は榛名だったよな…あの子がそんなことするとは思えない。となると、寝た後に卯月か漣の仕業か。まあいい…どうっすかな」

霧島「提督、起きてらっしゃいますか、朝食の準備が整いました」

提督「ん、起きてる。が」

霧島「が、どうかされました?」

提督「メガネがない」

霧島「…は?」

提督(は?、なんて言いやがったよこの戦艦。ちょっとどうなの?)



提督「ああ。実際見えないのだから、お前が比叡かもしれないな」


霧島「比叡お姉さまとは違うと思いますが…」


提督「冗談だ。悪いが本当に見えないんだ」


霧島「ならお手伝いしましょうか?」


提督「頼む。手でも引いてくれ、お前の顔も定かじゃないんだ」


提督(小声で、榛名とお姉様方に悪いですと言った気がしたが手を取られた)


霧島「今朝だけですからね」


提督「ん、わかってる」

提督「ともかく食事だな」


霧島「先に眼鏡では?」


提督「確かに…けど呼びに来てくれたし、まず食事にするよ」


移動中


大淀「おはようございます、提督、霧島さん」


提督「おお、おはよう大淀。…大淀だよな?」


大淀「はい、大淀です」


提督「さっぱりわからん、笑ったか?」


大淀「そうですよ。とろこで、提督」


霧島「おはよう、大淀さん。どうしたの」


大淀「どうしたのは、こちらです。子供みたいに手を引かれて…」


提督(ぱっと、霧島が手を離す、やめろよビビるじゃん)

提督「ひどいな霧島」

霧島「なんでもありません。提督が、メガネをなくしたとおっしゃるので、それだけです」

大淀「まあ」

提督(大淀が私に近づく、ギリギリ顔が見える)

提督「近いぞ、大淀」

大淀「ふふ、そういえば強い近眼でしたもののね。ああ、外していても素敵です。執務も差し支えるでしょうから、明石のところにでも行ってください」

提督「それだけか?」

大淀「演習と、不要な艦を解体も有ります」

提督「お前に一任する。食堂についたら、霧島も向かわせる」

大淀「わかりました。じゃあ、解体から始めますね」

提督「解体はやめろ」

大淀「何故です?主力以外、不要だと思いますが?」(ハイライトオフ

提督「私の艦隊だ。勝手は許さん……不安なら、香取に聞け。あいつならいいだろう」

霧島「提督、香取さんは、かつての指導教官ではありませんか?」

提督「それ以前に、今、香取は私の艦隊の艦だが?」

霧島「失礼いたしました」

大淀「ふふ」

提督「何がおかしい?」

大淀「いえ、メガネがなくても提督でらっしゃると。そうだ…」

提督(ポケットから何かを取り出し、大淀は私の顔にかけた)

大淀「私の予備です。お使いください」

提督「助かる。…意外と度が弱いのだな」

大淀「鑑娘ですから、それでは」

提督(霧島が袖を握っていた)

提督「ん?」

霧島「まだ見えないでしょうから、食堂まではお連れします」

提督「もう、いいよ、悪いからな」

霧島「提督が怪我されても困るので」

提督「…頼んだ」

叢雲「で、アンタはなんで秘書官に手を引かれてたのかしら」

提督「食事中だが」

叢雲「駆逐艦は軽んじてるってわけ?」

提督「違う」

提督(視線をやると、駆逐艦たちがざわついてる。なるほど、叢雲は代表か)

提督「メガネをなくした。だから秘書官の霧島に頼んだ」

叢雲「へえ、だけど私にはメガネが見えるけど?」

提督「大淀の予備だ」

叢雲「ふうん、仲のいいことね」

提督「妬いてるのか?」

叢雲「な?!ばっかじゃないの、司令官のくせに生意気だわ!」

提督「はいはいはい…生意気な私の顔を見るより、間宮か伊良子にでも吹雪たちと行ってこい」

提督(ここで間宮券)

叢雲「早くつくりなさいよね、メガネ」

提督「へいへい」


工廠


明石「おはようございます。提督」

提督「おはよう」

明石「どうされたんですか?開発ですか?改修ですか?それとも私と建造ですか?」

提督「いい。お前とやるとネジが消えるからな。……なあ、お前と建造ってなんだ」

明石「それはシーツで夜戦ですよ」

提督「お前、夕立みたいになりたいのか?今なら木曾との演習を組んでやれるが…」

明石「ていとくのいけず」

提督「静かにな、明石。お前と大淀がムッツリなの知ってるけど」

明石「またまた…提督もでしょう?ところで、そのメガネ」

提督「おい、こら。勝手に取るな」

明石「あぁ~。これ、大淀のですね。どうしたんですか、提督?」

提督「メガネがなくてな」

明石「ああ~…ずるいな、大淀」

提督「何がずるい」

明石「いいえー、鈍い提督には関係ないことです」

提督「ならいい。それで、ひとつ眼鏡を作ってもらいたいんだが、出来るか?」

明石「もちろん、できますよ!」

提督「頼んだ」

提督(そしてメガネを作ってもらうのだが…)

提督「なあ明石」

明石「はい」

提督「近くない?いくら大淀の眼鏡から度を割り出すって言っても無理あるぞ」

明石「そうですか?」

提督「そうだよ。普通、別の機械使うじゃん」

明石「知りませんねぇ…」

提督「おい。とにかく近いぞ。お前の顔が見えるんだ、相当近い」

明石「必要だからですよ」

提督「何がだっ「あーッ!!」うるさいな、誰だ?」

夕張「うるさいって何ですか提督!近いですよ、明石さんに!」

提督「メロンか」

夕張「ゆうばりですよ!メロンって何ですか!」

提督「語感いいだろ」

夕張「答えになってませんよ。で、何してるんですか、二人で?」

提督「何だって、メガネを作ってもらってるんだよ」

提督(ここで眼鏡ないアピール)

夕張「なんですか今の動き?ちょっと変でしたよ」

提督「眼鏡がないんだよ」

夕張「ああ、だから印象が違うんですね」

提督「だから、困ってる。それで明石に頼んでた」

夕張「私も出来ますよ?」

提督「明石の方が早かったんだ」

夕張「それにしたって、明石さん、提督に近くないですか?」

提督「だろ?夕張、お前を思うだろ。おい明石、今の会話、聞こえたろ…ってどこ行った?」

提督(いねえし)

明石「削ってるだけですよ、やだな、提督」

提督「……もういい、お前はそうだった。ところで夕張、どうした?」

夕張「提督を呼びに来たんです」

提督「なんだ、執務なら大淀が代行してるはずだが…」

夕張「その大淀さんたちが呼んでるんです」

提督「へ?」

金剛「ヘイ、提督ー、これなんなのサー?」

霧島「説明を求めます、提督。離婚届と見えますが」

提督(金剛が見せつけてるのは、緑の紙。昔、書き損じたヤツだった)

提督「大淀、どういうことだ?」

提督(まって。あれ、なんであるの?破棄したはずじゃん、過去の俺)

大淀「すみません、整理したら出てきまして。それを演習帰りの金剛さんが」

提督「…大淀、お前」

大淀「でも、提督」

提督「なんだ」

大淀「つまり提督は今、配偶者がいらっしゃらないんですね?」

提督(隠してたわけではなかった)

提督「まあ、そうだ 金剛「ならケッコンできるはずデース!」」

提督(これが嫌だったんだ。ケッコンカッコカリの実装があったのも手伝って、ケッコンはごめんだと思っていた)

大淀「そうですよね、提督」

提督(だからこそ、離婚したことは伏せていたのだがーー)

提督「そうだ。だが、別に貴様らに関係な」

金剛「モウ、提督ったら紛らわしいネー、フリーなら言ってくれたらいいの二」

提督「金剛、会話にかぶせるのやめよう?」

霧島「同じく、です」

提督「あー…霧島も、私の話を最後まで聴こう、うん、話し合おう」


提督(面倒なことになった。こいつら、なぜか好感度カンストしてるからな)

妖精さん(それはてめえがすけこましのどくずだからです?)

提督(何コレ、怖いんだけど!)

妖精さん(ようせいさんのすてきぎじゅつです!)

金剛「ハンサムな提督は、ワタシの練度を待ってくれてるんデショ?」

霧島「…私の計算では、提督はもっと別の考えをするかと。例えば、そうですね。武勲艦だとか」

大淀「いえいえ優秀な秘書でしょう。補佐できるような、ね」

金剛「ワッツ?霧島、ジョークがキッツイねー」

提督(やめて、霧島、姉妹相手にそんなメンチを切ってくれるな)

大淀「まあ、二人とも」

提督(あと大淀、君、スリットから魚雷見えてるからな)

大淀「でも提督」

提督「なんだ、大淀?」

大淀「わ た し も 知 り ま せ ん で し た が 離 婚?」

提督「」

提督(困った。なぜ私の艦は…ヤンデレばかり)

妖精さん(とうぜんです!かんがしれいをほっするのはさがです!)

提督(あのさ、さっきからなんなん?)

妖精さん(あかしにたのまれてテレパシーをつけたのです)

提督(明石ェ…)

提督「まあ、とにかく、お前ら落ち着け…」

提督(と思うと、執務室のドアを開けて、足柄が入ってきた)

足柄「聞いたわ、提督!!」

提督「マジやめて、足柄、キャパ超えてるから」

足柄「バツイチなんでしょ?私は大丈夫だから!!」

提督「何が大丈夫だ馬鹿者!」

足柄「結婚よ!」

提督「ふざけんな!!」

提督(後ろの視線が怖いんだよ!)

妖精さん(これがゆえつなのです…)

提督(あとで覚えてろ…ん?足柄が急に振り返ったな、なんだあれ?)

足柄「提督、直上!」

提督「何ってんだおま」

提督(その瞬間、目の前で星が飛んだ。ああ、これ急降下爆撃じゃん…)

提督「…ってて。馬鹿者どもめ、爆撃しやがって…どうなった?」

提督(ぐちゃぐちゃになった執務室の中で立ち上がると、他の艦むすも伸びてた)

提督「いってえ、無茶しやがって…」

提督(…どうやら爆撃されたようだ。そんな事をするのは、空母か軽空母。なんの恨みが私にあるんだ)

龍驤「大丈夫か、提督?」

提督(ふと、背後に立ってた駆逐艦みたいなヤツが笑う)

提督「お前か、RJ」

龍驤「ウチがしたんじゃないよ。あとキミ、RJってなんなん?」

提督「気分だ」

龍驤「はっ倒したろか」

提督「ところでこれは、加賀か瑞鶴か、それとも…?」

龍驤「質問する前に、答えーや」

提督「すまん」

龍驤「まあええ。…ところで、なんで最初に加賀なん?」

提督「いや、なんとなく」

加賀「頭にきました」

提督「どこから出てきた」

提督(龍驤の陰から加賀が出てくる。どうやらしゃがんでいたらしい?)

龍驤「おわ、加賀びっくりするやんか」

加賀「その、提督、気持ちは嬉しいのですけど」

提督「まって、加賀。話を聴こう」

加賀「その提督、私感情表現が…そうね」

提督「うん、加賀。お前が天然なのはわかってる。おーい……だめだ」

加賀「あなたとなら…」

提督「自分の世界に入ってる。おい、龍驤」

龍驤「なんやの」

提督「私にわかるように、説明してくれ」

龍驤「加賀のことは知らんよ」

提督「勘弁してくれ、ツッコミは疲れるんだ」

龍驤「それくらい我慢しとき」

提督「いったな、エセ関西人」

龍驤「歴戦の軽空母、なめてんの?」

提督(怖、まな板だけど)

妖精さん(しんでれらばすとです)

提督(黙れ)

龍驤「まあええ。爆撃の心当たりはわかるわ」

提督「っと、それは、誰だ?」

龍驤「そこの加賀や」

提督「補足してくれ、理解が追いつかない」

龍驤「演習に参加してた、この彼女も、提督が離婚してるってことでケッコンできる事実を知ったわけよ」

提督「噂が早いな…」

龍驤「けっこう、君のために、皆艦載機飛ばしとるよ?」

提督「初耳だぞ、それ…だからって爆撃することが、結びつかないんだが」

龍驤「先乗り防止に決まってるやん」

提督「私ごと爆撃してもか?」

龍驤「当然やん。あのままやと、君、拇印とられてもおかしくなかったし」

提督(否定できねえ…)

龍驤「で、そこの加賀は、いてもたってもいられなくなったと。トドメに執務室に足柄が飛び込んだから爆撃したんや」

提督「カッコカリで大げさな…」

龍驤「君な」

提督「加賀はわかった。ところで、お前はなんの用?」

龍驤「君が困ってるののを笑うため」

提督「腹黒貧乳め」

龍驤「凹ましたろか、すけこまし」

提督「こましてねーよ、たらしてもねーよ。私が手を出したことはあったか?」

龍驤「ないけど、存在が毒やな。あんがいEDとか?」

提督「やめろ」

加賀「…ということです。聞いてましたか、提督」

提督(じっと無表情の加賀が見てくる。やらかしたな)

提督「あーその、加賀、なんだ…」

提督(ごそごそ加賀の背後で、のびてた艦むすが起きてくる)

提督「後で説明するから、今は執務室を直させてくれ、いいね?」

提督(なんとか全員をなだめすかして、さっさと執務を終わらせた)

妖精さん『めがねをつくりなおすきょかはださないのです!』

提督(とか言いやがったし、このめがねが恐ろしいから鎮守府を出た)

提督「あー、最悪だ」

提督(これは飲まなきゃやってられない。鳳翔のところに逃げることも考えたが、艦むすが怖くて外に出る)

提督「眼鏡は見つからないし…散々だ」

提督(そのままタクシーを拾おうとすると、女が割り込んできた。誰よ…)

香取「こんばんわ、提督。いい夜ですね」

提督「…香取か」

香取「先生とは呼ばないんですね。鎮守府の外なのに」

提督(出会いたくない時だが、かつての師ゆえなんともしがたい。黙っていると、運ちゃんが呼んだ)

提督「…乗れ」

香取「マナーを教えたつもりですけれど、すっかり無骨になられましたね」

提督「何年経ってると思ってる?」

香取「手厳しい。ところで、今日の件ですが」

提督「…若気のいたりのことを責めないでくれ。というか誰だ、調べた阿呆は」

香取「さあ。あの大淀なら調べかねませんけど」

提督「怖いほど優秀なのだがなあ…くそ今日はメガネをなくすし最悪だ」

香取「あなたは、不運な人でしたものね」

提督「言わないでくれ。思い出すと憂鬱だから」

香取「…まあ、あの結婚は私にも責任がありますが」

提督「仮に君と結婚してたら、私はクラスメートから殺されてたな」

香取「ひどい言葉」

提督「ほかに何と言えばいい?」

香取「まあよしましょう。ところで、どちらへ」

提督「艦むすが来ないようなバーだよ。彼女らは人生経験が足りないからな」

香取「あんに年増と言いたいんですか?」

提督「…怒るなよ。君なんて容姿変わってないじゃないか」

香取「そうですね。まだ、背の低い学生でしたものね。あのとき、提督は、テストヘッドのパターンでしたか」

提督「そうだよ。これなら開発の方を選んでおけばよかった」

香取「βテスト、ツヨイキズナでしたね」

提督「アホだったからな」

香取「それで本当に結婚するから、あなたは笑われたんですよ」

提督「やめてくれ。君らは笑ったが私は笑えなかった。いきなり妻帯者だ。それも練習艦とはいえ、相手が相手だし」

香取「当時から貴方は優秀でしたが、人付き合いはずっと下手でしたからね」

提督「…ほんと、ほっといてくれ」

香取「恩師の言葉はときにきびしいのですよ?」

香取「それで、どうなさるおつもりで?」

提督(ホテルのバーまで逃げてきた。艦むすの大半が来たことない場所だから都合がいい)

提督「どうするって、今まで通りさ」

香取「今までと?」

提督「そう、私が指揮する、君らは戦う。深海の奴らを駆逐する。それだけだ。私がバツイチなど瑣末だ」

香取「指揮官のゴシップは褒められませんよ」

提督「戦って勝つ、軍属にそれ以外求められてない」

香取「…の割には、提督は艦の個性を尊重してますね。だったら、乙女の心を察してもよろしいのでは?」

提督「私に大奥を作れと?」

香取「ずいぶん慕われてますよね」

提督「源氏じゃないんだ」

香取「一人二人くらい、目こぼししてもいいでしょう。例えば、私とか」

提督「…冗談だな」

香取「本気ですよ」

提督「酔ってるだろ、香取」

香取「ええ」

提督「…私はな、真摯でありたい。別に私以外にも男はごまんといる。彼女らの手を引くのは、少なくとも私ではない」

香取「あら、マジレス気味」

提督「香取…?」

香取「失礼、提督。それでも艦ですよ。私たちは。司令を求めるのは自然です」

提督「妖精さんも言ってた」

香取「それに、あなたは優秀ですから」

提督「先生は勝手だな。さっきは乙女で、今度は艦か」

香取「艦むすですよ、忘れましたか?そして提督と違って、女です」

提督「知ってる」

香取「わかってもいいんでは?」

提督「だから飲まないとやってられない。こんな具合に部下に女しかいないからな」

香取「体を壊しますよ」

提督「どうでもいい」


青葉「うーん、硬いですね、お二人。本当にですか?」

提督「エ、アオバナンデ?」

提督(香取も固まってる)

青葉「記者だからですよ!」

提督「褒めてない。全然褒めてない!」

青葉「恐縮です」

香取「…青葉、さん?」

青葉「いやあ、香取さんもひどいですね。抜け駆けとは、青葉じゃなかったら見逃してましたよ~」

香取「抜け駆けでは、ありません」

青葉「またまた。さっきの完全に口説いてたじゃないですか~?」

香取「くどいてません!」

提督(真っ赤な顔で言ってもな)

提督「ちょっといいか、青葉」

青葉「ちぇ。はい、なんでしょう?」

提督「貴様、もう新聞は書いたのか?私がバツイチだってこと」

青葉「書きましたけど?そうそう、ポイポイッターでもあげました!」

提督(頭が痛い。マジかよ、この娘ばかなの?)

青葉「すぐに120リポーイトですよ!」

提督(明日には、ほぼみんな知ってるじゃんよ)

青葉「提督?」

提督「もういい、一人にして…香取も青葉も、タクシーで帰っていいから。ほら諭吉」

香取「いやです」

青葉「青葉もです」

提督「お前ら嫌いだ」

青葉「またまた~、提督は捻デレだと有名ですから」

提督「デレてない」

香取「そこが可愛いんですけどね」

提督「おい、ウェーター、ハイボールのとびっきり濃いやつを私にくれ!」

提督(結局飲んで帰った)

妖精さん(あさがえりですね、すけべ)

提督(工廠裏)

妖精さん(?!)

提督(朝起きたら、布団から女物の香水の匂いがした)

提督(が夢だと信じたい。で、朝食のため間宮に行くのだが…」

間宮「あ、あの提督、おはようございます」

提督「おはよう、洋風定食おねがい」

間宮「はい。あの、提督」

提督「ん?」

間宮「…私、大丈夫ですから。提督がバツイチでも」

伊良子「わ私もです!」

提督「?!」


提督(間宮がオムレツにケチャップでハートを描いてくれた)

妖精さん(ついにかんたいのアイドルをおとすとは…)

提督(変わってやろうか?ハイライトのない目で見られる気分を?)

妖精さん(まっどでおなかいいぱいです)

提督(もうやだ、なぜ私がこんな目に)

暁「あ、司令。おはよう」

提督「おはよう」

提督(流石にコイツらなら大丈夫だろう)

暁「如月が言ってたけど、バツイチってなに?」

提督「おふ………」

雷「暁、それは離婚したってことよ!ちょっと、司令官大丈夫?」

提督「問題ない…」

電「そうなのです?はわわ、顔が青いですけど」

響「つまり、提督はフリーだね」

提督(響が私の膝に乗ってくる。なぜだ、やめて」

響「声出てるよ、司令官。私の場所にしたっていいだろ?」

雷「あー、響ずるい!」

響「ハラショー」(ギュ

電「あとで変わって欲しいのです!」

暁「わ、わたしもよ!」

提督(もういやだ、駆逐艦にまでネタにされるとは。どうせ他の艦種でも…)

響「…ねえ」

提督「なんだ」

響「首筋のあかいそれ、何かな?」

提督「…がってむ」

暁「ガッテムってなに?」

電「はわわわ?!!、エッチなのです!」

提督「黙ろうか。ほら、間宮にいくといい」

暁「間宮さんなら包丁もってるけど?」

提督「じーざす」

妖精さんA「くくく、こまってるのです」

妖精さんB「なぜこんなことしたです?おもしろいですけど?」

妖精さんC「せつめいするのです。ていとくのめがねはまがんごろしっぽかったのです」

妖精さんB「まじゅつかいろです?」

妖精さんA「ちがうです。おしゃのかけらのないださめがね。これをはずせばどうなるか…?!」

妖精さんC「いけめんどもあっぷ、しゅらばとつにゅう!!」

妖精さんA&C「「これぞゆえつ!!」」

妖精さんB「あんだーすたんどです。おもしろいので、ほかのかんしゅをみてくるです」

妖精さんA&C「「いってら~」」

戦艦寮


霧島「それでは、提督の再婚計画について話します」

武蔵「頼んだ」

長門「胸が熱くなるな」

陸奥「わたしも」

榛名「榛名は大丈夫です!」

金剛「テイトクは私がゲットしマース」

大和「何か言いいましたか、金剛さん?」

金剛「レズは吹雪とくっついてろデース」

大和「なんですって?」

比叡「まあまあ、お姉さまも、大和も…」

伊勢「いいから、先に話そう。ねえ、日向?」

日向「…結婚したら、提督はクッキーじゃなくて、特別な瑞雲のお返しをくれるだろうか?」

扶桑「空があんなに青いのに」

山城「お姉さま…曇りですよ。あ、提督が走ってますね。必死に」

霧島「…海外艦の動きが怪しいですが、先に話を進めましょう。今、司令はフリーです」

金剛「Yes、知らない女と別れたネ!」

霧島「ええ、大淀が…書類を発見したおかげです」

金剛「そして元嫁のおかげで提督がホモでないともわかったヨ!これでアプローチもはかどりマース」

霧島「そのため、カッコカリ、ひいてはガチも難しくありません」

日向「…そこまでする必要があるだろうか?」

武蔵「提督夫人だぞ?補給も特別になるだろうな。練度も皆をひき放せる。ふ…あいつと武の頂も悪くない」

榛名「えへへ、提督のお嫁さん…」

大和「武蔵に、榛名さん…それに、キズナを結べば性能がアップします。燃費だって良くなります」

扶桑「わたし達でも大丈夫なのかしら?」

霧島「どの艦種でも大丈夫ですが…」

日向「障害となるのは、ライバルどもだな」

山城「空母に、重巡ね…軽巡はあっても…流石に駆逐と潜水艦は、ないでしょうけど」

霧島「そうです。彼女達に、艦隊の花である私たちが負けるわけにもいきません」

長門「なら、このビックセブンの私がだな!」

陸奥「姉さんは黙ってて」

長門「む…陸奥それはどういう意味だ」

陸奥「学生時代のジャージ」

長門「それくらいいだろう?!」

霧島「ポンコツ7の芋談義は放置して、やはり相応しい艦がいると私は思います」

陸奥「ちょっとお、霧島?!」

大和「ええ、やはりここは日本最強、世界最大の大和が」

武蔵「大和、それはうぬぼれではないか?この武蔵の方がだな」

伊勢「航空戦艦も忘れて欲しくないんだけどな?」

日向「うむ」

比叡「まあまあ、みんな、落ち着きましょうよ、ね?ね!?」

金剛「ちょっと比叡、水を差さないで下サイ。これは戦いデース」

比叡「いやいや、だからって艤装構えてって…」

榛名「提督が好きじゃない。比叡姉様は異端ですね」

比叡「そんな?!」

空母寮


赤城「えーでは、カッコカリについて。会を持ちたいと思います」

加賀「さすが赤城さん」

翔鶴「…それはここで話してもいいことなんでしょうか、赤城先輩?」

瑞鶴「翔鶴ねーと同じく。だって提督さんと結婚できるのは一人だけでしょ?」

赤城「あまい、あまいです、二人とも」

瑞鶴「違うの?」

赤城「考えてもください、空母から提督夫人が出たら…私たちは無尽蔵のボーキを手にしたと同じです」

蒼龍「話がみえないよ…」

赤城「提督の寵愛を受ければ、もうつまみ食いだって怖くないんです!」

蒼龍「ちょっと、飛躍しすぎじゃない?」

飛龍「あー…、でもあれかな、うん。提督の奥様だよ」

蒼龍「飛竜?」

飛龍「直接じゃなくても、鎮守府の運営に口は出せそう。提督甘いしね、なんだかんだ」

赤城「そうなんです、燃料だって思うままです。ふふふ、うるさいサイコな大淀だって黙らせられます。楽しみです」

龍驤「…けどなあ、赤城。カッコカリでもケッコンやで?それこそ荒れるやろ」

赤城「分かっています。だからこそ、空母全員でカッコカリすればいいんです」

鳳翔「まってください、それでは提督のご迷惑でしょう?」

赤城「鳳翔さんも、龍驤も、考えてください」

龍驤「そうは言ってもなあ…」

赤城「あの小心者の提督です。押せばなんとかなります。それに空母で囲えば、他の艦種はただの的です」

鳳翔「簡単にいきますか?」

赤城「何も問題ありません。正妻の座は、古参かつ空母で最高練度のこの私って決まってますから!」

空母ズ「「「「は?」」」」


赤城「だって私が初めての大型か…いたたった、加賀さん?」

加賀「そこ、は!ゆずれ…!ません!」

瑞鶴「あーあー…、ジェラッチャってねー?。翔鶴ねえ?」

翔鶴「こら、瑞鶴」

瑞鶴「でもさ、提督さんの性格からして、あんたみたいな…ぶぶ!?ちょっと、何叩くの?!」

加賀「…しめてやります、この七面鳥」

翔鶴「瑞鶴!加賀さん?!」

瑞鶴「キマってる、キマってる!」

飛龍「あー、大変だねえ。あれ、蒼龍どしたの?」

蒼龍「いや、ちょっと見当たらない子、いない?」

飛龍「あ」

重巡寮


足柄「提督を攻略するしかないわ…!」

妙高「落ち着きなさい、足柄。それよりも…」

青葉「あ、青葉は悪くないです!表現の自由です!」

那智「わかっている。問題は、それで鎮守府が殺気立ってることだ」

羽黒「…っと、本当に、司令、バツイチなんですか?」

衣笠「マジだと思うよ。青葉が昨日、取材したらしいから…そういえば、香取さんがツヤツヤしてたけど。青葉知ってる?」

青葉「食ったんですよ、多分」

利根「それは本当か、青葉?!提督は、どこもかじられていないぞ?」

青葉「本当ですって!香取さんと、司令がホテルに入って行きましたもん」

古鷹「ほほホテル?!」

加古「多分、駅前のあっちだよね。宿泊じゃない方」

利根「…ちくま、ホテルはホテルでも、違うホテルがあるのか?」

筑摩「姉さんはまだ大丈夫です」

利根「なんだか、馬鹿にされた気がするのじゃ」

熊野「…何か違いがありますの、鈴谷?」

鈴谷「へ?!え、えええ?うーん。ちょっと、その…もがみん、まかせた!」

最上「えええ、僕?!」

三隈「よしてください、鈴谷。それよりも、問題は提督がどなたを選ぶか、ですわ」

那智「確かに…」

羽黒「……わ、私はべつに…」

足柄「素直じゃないわね、羽黒」

妙高「…ところろで、高雄たちが居ませんが?」

鈴谷「へ?」

摩耶「あれ、姉さんたちだったら出たよな?」

鳥海「いえ、どこかへ行くと言ってましたけど…まさか」

重巡ズ「「「「抜け駆けだ!」」」」

軽巡寮


天竜「提督がバツイチだってよ」

竜田「あら~、天竜ちゃんは気になるの?」

天竜「ばっか、提督なんて…」

竜田「あらあら」

那珂「那珂ちゃんは、アイドルだから、提督とのケッコンは~」

神通「えっと、その」

川内「…なんか、重巡寮と空母寮うるさいね、夜戦かな?」

球磨「んなわけ、ないと思うクマ」

木曾「だが、本当にうるさいぞ」

多摩「どうせ、燃費の悪いあいつらのことニャ、補給で揉めてるんだニャ」

北上「あんがい、提督で揉めてたりね~」

球磨「意外クマ、北上からそんな言葉が出るなんてクマ」

大井「北上さん、あの人は止めましょう」

北上「えぇ、そうかな?」

多摩「……」

球磨「どうしたクマ?」

多摩「そう言えば、提督の元嫁は練習艦だったらしいニャ。しかもうちの鎮守府にいるらしいニャ」

五十鈴「え、それって誰情報?」

長良「今朝の青葉新聞にもあったね。青葉のポイポイッターもだし」

川内「ってとこは?」

北上「まさか、大井っち?」

駆逐寮


吹雪「…大型艦のみなさん、すごくはしゃいでるね」

初雪「吹雪……落ち着いたら」

磯波「私もそう思うな」

深雪「あたしも、吹雪、焦りすぎ」

吹雪「どこが?!」

叢雲「勝負パンツ履いてるとこ」

初雪「あざとい」

吹雪「あざとくないもん!白があざといってどういうことだよ?!」

深雪「まあ、吹雪があざといのはいいや。もとからだし。問題は司令だよ」

吹雪「まって、深雪ちゃん地味に酷い」

叢雲「別にいいわ。酸素魚雷で叩く必要もないでしょうから…」

吹雪「まってよ!」

深雪「はは、長女の威厳ないでやんの」

吹雪「もう!だったら…叢雲ちゃんの、バレンタインのあれ何なの?」

叢雲「ちょ」

初雪「…叢雲、ばれてないつもりだったの?」

叢雲「~~ッ、なによ、悪い?!」

吹雪「大丈夫、私も渡したから!」

叢雲「あんたねえ!…まって、今の音なに?」

磯波「…執務室の方みたいだけど」

提督(こんにちは、提督です。バツイチばれて修羅場ってます)

ビスマルク「アトミラール、もちろん選んでくれるのは私よね?」

プリンツ「そうですよね?!」

提督「いや、ビスコにプリンツも、落ち着け…あと大淀、君のペンが折れそうだ、止めましょう」

ビスコ「なぜ?結婚してあげるって言ってるのよ?」

大淀「ビスマルクさん、出ましょう?執務と私の邪魔です」

提督「カッコカリな。大淀、ちょっと黙っててくれ。あと艤装を構えるな」

プリンツ「離婚はガチでしたよね、アトミラールさん。だったら問題ありませんよね?」

提督「揚げ足取らない、プリンツ」

ビスコ「ちょっと、アトミラール!無視しないで!」

提督「聞こえてるよ。つーか、お前ら、私のどこが…」

??「失礼します」

提督「すまん、誰か来たらしい。入れ」

高雄「提督、伺いたいことが…」

愛宕「やっぱり、他の子もいたのね」

提督「…対応中だが、なんだ、二人して?」

高雄「提督に、書類のサインをしていただきたく」

提督「私がか?大淀、すまんが受け取ってくれ」

大淀「わかりました」

高雄「いや、直接提督に…ああ!」

大淀「これは!」

提督「大淀?」

大淀「直ぐに。破棄しますね」

提督(なんか、大淀が高雄から紙を奪って破った。切れっ端見たけど、婚姻届って書いてあるね)

高雄「ちょっと、大淀!」

大淀「婚姻届なんて姑息な手は止めましょう、高尾さん」

提督「おい、大淀、お前午前中に私に同様の手口しただろ?」

大淀「あれは契約書です」

提督「おい。目を見て話せコノヤロウ」


ビスコ「アトミラール、婚姻届って?」

提督「ビスコ、聞くな…って、おい、愛宕、なにする」

提督(愛宕が急に私に抱きついてきた。バルジすげえ)

愛宕「ぱんぱかぱーん、ってね」

大淀「破廉恥です、離れてください。はなしましょ、その無駄肉を」

愛宕「いいでしょこれくらい。それに私は、愛は行為で示してだと思うの、ねぇ…提督?」

提督(…いや、そう思うけど。やめて、やばいから、皆からハイライト消えるから!あ、愛宕もないや…)

提督「いいから離れろ」

愛宕「シャイね」

提督「なんとでもい19『提督覚悟するのね!」」

58「覚悟するでち!!」

提督(なにこいつら、どこにいたの!?)

大淀「潜水艦?!」

愛宕「ちょっと!?」

提督(反応が遅れた。天井から、魚雷を手に落ちてくる潜水艦ども)

提督「バカ、室内で酸素魚雷なんか…!」

提督(ともかく愛宕と大淀は突き飛ばしたが。これは、やば)


軽巡寮

大井「違いますよ。誰があん…そう提督と…」

北上「意外だけど、大井っちはないでしょ。だって、乙女だもんねえ」

球磨「びっくりさせるなクマ。ねーちゃん、妹がバツイチだとどう対応すればいいかわかんないクマ」

多摩「おっかしいニャ…」

川内「それより、執務室やばくない?まだ爆破音聞こえるよ」

天竜「提督がまた爆撃されてるんだろ」

神通「大丈夫でしょうか、提督…」


提督(…提督です。嫁を遊ばせたくせに、オリョクルさせたと、意味不明な供述の後に潜水艦に痛い目に遭わされました)

龍鳳「これで、大丈夫です。提督」

提督「助かる。しっかしひどい目にあった」

龍鳳「許してあげてください。あの子の事」

提督「…そう言われるとなあ。8と401がいなくてよかった」

龍鳳「ね?それに、私は提督の事をお世話できるので嬉しく思ってますけど」

提督「…やめよう、龍鳳。私は君らとケッコンは」

龍鳳「ていとく?」

提督(あー…龍鳳、お前もか。ハイライトねえや)

提督「…そのなんだ、建設的な関係を築くためには準備と期間がいると私は思う」

龍鳳「なら、良かったです。皆、ドッグですから。今から独り占めですね」

提督(それから、むちゃくちゃ世話を焼かれた。見舞いに来た香取が苦笑してた)

提督(なおキスマークはなかったことにされた)

深夜工廠


提督(提督です。かんむすが信じられないので、妖精さんと今後の事を話してます)

妖精さん(つかまえられましたが、あくはほろびぬです)

提督(黙っとけ。ちなみに明石と夕張は円盤のプレミアムボックスと乙女ゲーで出て行ってもらいました)

妖精さん(かねのもうじゃ!)

提督「水羊羹ださねーぞ」

妖精さん「すみませんです」

提督「…まあ、不敬は許そう。君らとは協力関係だ…ただ、あのな」

妖精さん「なんです?」

提督「ダサメガネだったのよ。なくしたメガネ、野暮ったいやつ」

妖精さん「なんのことですか?」

提督「モッチーとか眼鏡の子に聞いたら、妖精が持って立って言うじゃん?」

妖精さん「みずにながすのです」

提督「いい。もう怒る気も起きない。つーか、こんなことに何でなってんだか…」

妖精さん「イケメンのよゆうしねです」

提督「ひどくない?泣くよ?顔関係ないじゃん」

妖精さん「それいぜんに、ていとくはヘタレです」

提督「気が小さいと言え。くっそ…それにしても正規空母が軒並み大破ってどういう事だよ」

妖精さん「ていとくふじんであらそってたみたいです?」

提督「やだ、なにそれコワイ」

妖精さん「フラグをたてるからだめです。ふらぐけんちくし」

提督「立ててねえよ!つーか、あれだよ、私のどこがいいんだ」

妖精さん「かお、ちい」

提督「泣いていい?努力した結果だけど?あと顔は遺伝じゃん、私のせいじゃねーし」

妖精さん「よゆうがはらたつ」


提督「よし、これ以上やめようか。…しかし言うけど、離婚もなあ」

妖精さん「なぜわかれたです?」

提督「彼女がお偉方のフネになるからって別れたんだ」

妖精さん「おもわぬおもいかこ?」

提督「でもなあ…」

妖精さん「…やっぱだまれです。ていとくは『家庭板』のろみおです」

提督「やかましい。ったく…まじでどうするんだよ?治ると思う?空母さ?修復材を使っても」

妖精さん「むりです」

提督「…はあ。中破、大破で動ける艦むすがいない。空母も全滅、明日どうしろと?演習先に、私が原因で大破ですってか…泣けるな」

妖精さん「あきつまるはどうです?」

提督「…妙にあいつ怖いんだよ。憲兵の秘蔵っ子だし」

妖精さん「ちきんですね」

提督「なんとでも言え。しかし、誰かいないか・・・育ってないが、ちとちよか、隼鷹たちで…」

大鳳「私がいますよ!」


提督「…なあ」

妖精さん「……なんです?」

提督「あれ、おっかしいよな?ドラム缶から空母が出てきたぜ」

妖精さん「めをそらすな、タコです。わたしもびびってます」

提督「いや、君らのせいだよね?私、人払しろって言ったよね?」

妖精さん「ドラムかんはべつです。わたしたちもかくにんしてなかったです」

提督「このやろう…!!」

大鳳「無視しないでください!提督、あなたの大鳳ですよ!」

提督「わかってるよ。吐血するつもりで建造した君だもの。しかし、だな大鳳。君を招聘したのも艦隊の戦力増強だから…ぶっちゃけ大和とおな」

大鳳「て い と く の あ い で す よ ね?」

提督「」


提督(だれだよ、うちの鎮守府のハイライトを消して回ってるやつ)

妖精さん(てめえなのです、すけこまし。これだとZHもRJもヤンデレのかのうせいが…)

提督(こましてねえよ!そしてねえよ!)

妖精さん(オメーはかがみをみないのですか?へたなジャニタレやハーフタレがどげざするようなかおとすたいるのくせに。それでていとくってなんですか、しねです)

提督(しらねーよ!!お前に友達の姉ちゃんから告白されて気まずくなったり、正体不明のチョコが山盛りになってたり、ホモやバイからラブレターもらったり、同級生からハブられたり、お袋とネーちゃんを友達からキモイ目で見られた挙句遊びに来た同級生のキョロ充が姉貴のパンツ握ってんの目撃したり、ストーカー被害に現在進行形であってたり、電車で股間握られたり、女の後輩が俺に告白してきて部活で〆られる恐怖を味あわせてやろうか?!あとコンパで俺に注目集まってハブられるとかな!それから…)

妖精さん(がちなとらうまだすなです!!)

大鳳「提督!」

提督「わかってるわかってる、なんだ大鳳」

大鳳「よければ、その元嫁について教えてくれませんか?」

提督「断る」

大鳳「なんでですか?!」

提督「彼女は彼女の生活がある」

大鳳「やっぱりまだ愛してるじゃないですか!」

提督「違うって」

妖精さん「あっ、てもとがすべってじはくざいをていとくに!あぶない!」

提督「いってえ?!今、明らかに刺しだだろ、バカ!!」

妖精さん「イケメンしすべし」

提督「逆恨みだろ?!あ、まって大鳳、離れよう?話し合えるから。その烈風は、やめて?君、やばいんだから、あああああああああああッ」

食堂


妖精さん「やりました!」

大淀「で、こうなったわけですね」

香取「…はあ、提督…おかわいそうに」

霧島「なんにせよ、戦犯が見つかった訳です。ね、比叡姉様?」

比叡「ヒェーッ?!なんで私は縛られてるんですか、というか、どうして提督は真っ白なんですか?!」

提督「見ればわかるだろ…」

比叡「わかりませんよ、バカ提督!」

提督「尋問されたんだよ。それに逃げないようにって戦艦重巡で包囲とは…」

大淀「ちなみにロープは信頼の明石謹製。外はビックラセブンのお二人にガードしてもらってます」

提督「だから駆逐と軽巡がいないのか…まて、びっくら?」

大淀「愛用の五十鈴、名取、長良には遠征に行ってもらいました」

提督「大淀、君、暴走しすぎだ」

大淀「愛ゆえです」

榛名「まさか、比叡お姉さまが抜け駆けだなんて」

比叡「なんの事かさっぱり、わかりませんってば!」

金剛「とぼけるのも無駄ネ。比叡、証拠は上がってるヨ」

赤城「…ええ、大鳳が話してくれました」

加賀「提督と結婚してた、と」

赤城「よよよ、まさか出し抜かれてるなんて…」

摩耶「おい、まじなのか?」

鳥海「気になります」

比叡「えええと、えと、えと、そのですね」

提督「もういい、比叡。話したから仕方ない」

金剛「比叡、本当なノ?」

比叡「ぅぅうっ、そうですよ、提督と結婚してましたよ。それが悪いんですか?!」

大和「悪いというか…もちろん悪いんですけど」

比叡「ひどい」

武蔵「いや、私たちはだな、それよりな…」

比叡「なんですか?!泣きますよ?!」

青葉「疑問なんですよ。どうして別れたのかって。だから怖いんです。比叡さん、金剛おばあちゃんが大好きじゃないですか」

比叡「それは…、その」

金剛「オイ、吹雪キチ、今なんつった?」

提督「金剛」

霧島「提督は黙っててください」

香取「…まあまあ。金剛さんも大和さんもおさえて。皆が怒るのもわかるけど、この二人とも、建前で結婚が必要だったから。方やケッコンの実装のため、片方は軍での昇格のため…必要がなくなったから別れた。それを提督が黙ってたから悪いんですけどね。提督は、関係を恐れすぎてる」

提督「返す言葉もない」

金剛「え、じゃあ何でアプローチを拒んでたのサ!?」

提督「え、だってお前らの上官じゃん?私」

扶桑「そうですね」

提督「そうだろ?扶桑」

扶桑「はい」

提督「なら、そんな自分にすり寄ってくる部下を警戒しないか、山城」

山城「…お姉さまに近寄る輩なら」

提督「だろ?!あと私は…そのなんだ、」

金剛「とってもハンサムネ!」

提督「助かったが、金剛。…あまり言わないでくれ。で、だ。私は普通にしてても軟派に見られる」

大和「そうでしょうか?好男子で好ましいと大和は思ってます」

提督「君らはね…」

日向「含みがあるな」

提督「けどはたから見たら、ただでさえヤリ◯ンに見える。だから、君らから距離を取っていた。私がいたら、彼氏も出来ないだろうとな」

山城「提督の言葉が信じられません」

伊勢「同じく」

日向「ああ、君は信頼出来る上司じゃないか。軟派に見えるだと?…部下を信じてないと言うのかな?」

提督「……違う、そうじゃないんだ」

榛名「何が違うんですか?」

提督「ああもう、私は一人だろ?お前ら全員からの好意なんて無理だ。束縛激しいし。あとメガネみたいに私物もなくなるし」

大淀「いつも新品に変えてますが?」

提督「だと思ったよ、ちくしょう。残り湯が消えたとき、何の冗談かと思ったよ」

明石「でもそのくせ、アプローチを拒むくせに、私たちの面倒はよく見るじゃないですか」

提督「……何時きた明石。そして話を折るな、あと近い」

明石「録画の準備してたら遅くなっちゃいました★バッチリ撮れてます」

提督「明石ェ!!」

赤城「それに、提督、勘違いしますよ。嫌いじゃない異性から、飲みやお食事のお誘いをうけたら断りませんよ、普通」

加賀「赤城さん?お食事って…」

赤城「あ」

提督「…おま、バカ。ていうか、残飯処理と数合わせって言ったろ?!」

加賀「提督、私も連れて行って欲しいのだけど」

霧島「そこ、脱線しない!」

比叡「あ、もういいでしょ?うん。提督もこうだし、私はお姉さま一筋ですから!」

提督「比叡、てめ!」

榛名「比叡お姉さま、それは本当ですか?」

比叡「うん!だって私は恋してないもの」

金剛「…嘘ついてるとは見えないネー」

比叡「ああ、お姉さま、近い近い…でも幸せ」

金剛「でも黙ってたことはキライ」

比叡「そんな?!」


摩耶「なんにせよ、これでひと段落じゃないか?」

大和「そうですね。晴れて、提督を攻略できますから」

武蔵「そうだな。どれ、比叡、手間をかけたな」

比叡「いや、疑問が解けたらいいんですけど」

提督「あれ、私はなんでダメなの?ここで私も解放じゃないの?」

霧島「提督にはまだ、誰が本命か教えてもらってませんので」

提督「やめてよ私はまだ気楽にいたいんだ。いたいいたい、大淀。何故つねる?」

赤城「…あの夜、グラスを傾けてくれたのは嘘ですか?」

提督「アカギ!話をもるな!ただの手酌だったろうが!」

加賀「そんな、嘘ですよね」

提督「あ、まて、比叡、お前どこに行く。こんな面倒な状態に私を残していくのか?!」

比叡「へ?!やだな、逃げようだなんて思ってませんよ。磯風ちゃんと阿武隈ちゃんでカレーを作る約束があったんですよ」

提督「うそだろ、てめえ、おいこらあああああああああああああッ?!?」

比叡「ごめんなさい、提督!」

~しばらくして~


提督(私です。離婚騒動が終わったら、艦むすからのアプローチがやばくなりました)

吹雪「あのあの提督!」

提督「吹雪、落ち着け、ラブレターはもういいから」

吹雪「私、待ってますから、六本木でドレス着れるの!」

提督「おーい吹雪。はっはっは、駆逐艦だから夢があっていいな……私でよければ父親役で歩いてやるよ。おい、島風なんだそのゼ◯シィは?は?ブライダルフェア、予約しろ?お前何言ってんだって、ん、不知火、それはなんだ?え、スマ◯ンで結婚式の前撮りの予約をしましたって?落ち度だよ!誰とだよ!おい陽炎、お前妹らをなんとかしやがれ!」


雪風「あーしれぇが引っ張られてます」

比叡「ほんとだ、面白い」

雪風「それで逃げてきたんですか、比叡さんは」

比叡「うん、提督には悪いことしちゃったな」

雪風「でも幸運だったかもです」

比叡「だよねー」

雪風「でもしれぇと比叡さんはなんで別れたんですか?」

比叡「うーん、提督ハンサムだけど、後ろ盾が弱かったから、上から言われて仕方なく」

雪風「そうなんですか…」

比叡「でもでもいいことあるんだよ。また姉妹に会えたしね、うん」

春雨「あの…」

比叡「あ、どしたの?春雨ちゃん」

春雨「これ、比叡さんの携帯と違いますか?金剛さんの写真が貼ってあるから」

比叡「うそ?あ、ありがとう!気づかなかった~」

雪風「よかったですね」

比叡「うん。あ、メールが来てる。提督実家からだ」

春雨「…あれ?」

雪風「え?比叡さん。その添付メール、赤ちゃんの写真ですけど…?」

比叡「そだよ。可愛いでしょ。やっぱり公務員っていいよね。でないと普通に産休とって復帰できないもん。離婚してだよ?親バカだけどさー、提督にまぶたそっくりなの。男の子だからかな?」

艦むす「「「「「え?」」」」」」

金剛「ヒエイ」

榛名「そのお話」

霧島「詳しく聞かせてもらえませんか?」

比叡「あれ、なんか間違えた?」

武蔵「間違えたどころか」

大和「そんな、うらやましいことを…っ!」

比叡「あれ、ちょっと、オネエさま?榛名、霧島も距離が近いんだけど。あと大淀と明石、なにその機械って、ひえぇええええ?!!」




提督(結論を言おう。些細な理由で、子持ちで別れるんじゃなかった)

比叡「助けてくださいよ、提督!」

提督「すべて眼鏡をなくしたのが悪い」

以上です。お目汚し失礼しました。
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このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年08月05日 (水) 09:42:44   ID: aSJnTVvT

面白いんだけど読みずらい

2 :  SS好きの774さん   2015年08月06日 (木) 10:03:51   ID: Zclq-oGX

面白かったけど読みづらいね〜

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