女「あ、ありがとうございましたー・・・」 店長「逃がすかっ!」(56)

男「えっと・・・ジュースに、お菓子に、弁当・・っと」

女「・・・・・・・・・」ジー

男「こんだけあればまぁいいだろ」

女「・・・・・・・・・」ジー

男(・・・なんか視線が・・・・)

男「よいしょっと・・・」

女「い、いらっしゃいませ!」

男「あっ、それと肉まん3つ」

女「は、はい・・・・」

ピッピッピ

女「に、2854円になります・・・・」

男「はい」

ピトッ

女「ひゃっ?!」

男「へっ?」

女「し、失礼しました!さ、3000円からお預かりします・・・・」

チーン

女「146円のお返しになります・・・・」

男(手が触れただけで驚かれるなんて・・・なんかへこむなぁ・・・・)

女「あ、あのっ!」

男「は、はい?」

女「あ、あの・・・・」

男「?」

女「あ、いえ・・・あ、ありがとうございました・・・・・」

男「??」

女「・・・・・・・・うぅ」

男(なんだったんだ?)

ガガガガガッ!

男「へっ?シャッターが!?」

店長「逃がすかっ!」

男「な、なんだ?!誰だお前!」

店長「うるさい!おとなしくしろ!」

男「いたたたたたた!関節!関節!きまってるから!」

店長「おーい女ー。縄もってこい、縄!」

女「う、うん・・・」

男「縄ってオイ!!」

女「はい」

店長「ぐーるぐるっと」

男「お、おい!?」

店長「いっちょうあがり!」

男「なんなんだよ一体!?」

店長「お前が言ってたのってこいつ?」

女「う、うん・・・・・・」

店長「と、いうわけで。お前うちでバイトする気ないか?」

男「は、はい?!」

店長「いやぁ、お前ほぼ毎日ここにくんじゃん?家も近いんだろ?」

男「いや、だからって何でこんな手段をとるんだよ!」

店長「ん?断わらせないためだな」

男「脅迫かよ!」

店長「うっせぇなぁ・・・んでバイトする?しない?」

男「・・・・ちなみにしないっていったら?」

店長「幸いこの辺は海が近いからな。まぁ夜中に行けばばれはしないだろ」

男「・・・・・・・・・・・・・」

店長「ふーん・・・男って言うのか。んじゃ明日ケータイに電話いれっから」

男「・・・・はい。・・・・ん?」グイグイ

女「あ、あの・・・よろしくお願いしますね?」

男「あぁ、うん。まぁ・・・・よろしく」

店長「ちなみにシフトは週6くらいで入るからよろしく」

男「はっ?週6?!」

女「お、お姉ちゃん」

店長「店じゃ店長」

女「て、店長。・・・・ありがとうね」

店長「んー。まぁこっちも男手が足りなかったしちょうどいいよ」

女「う、うん」

店長「にしても・・・・」

女「な、なに?」

店長「ひとめぼれねぇ・・・・」

女「い、いわないでよぉ!」

店長「へいへい。まぁここまでやってあげたんだから、がんばりなよ」

女「う、うん・・・・」

男「あー・・・・疲れた・・・・」

友「おい、男よー。近くのコンビニ行くだけでどんだけ時間かかってるんだよ」

男「あー・・・いろいろあってな・・・・」

友「ふーん。まぁいいや。早く肉まんくれよ」

男「あー、はいはい。冷めちまってるかもしれないけど」

友「あー、いいよ。俺猫舌だから」

男「そーかい。ほれ」

友「ありがと。いたきます」ガブッ

友「・・・・・・・・・・男」

男「ん?」

友「これ・・・・・・あんまんだ」

ブブブブブブブブブ

男「・・・ん・・・・ぁ・・・・・電話・・・・・」

<店長>

男「・・・・いま・・・・・朝・・・・・4時?」

ピッ

男「・・・・・・・・もしもし」

店長「やぁおはよう」

男「・・・・電話するって言ってましたけど・・・早すぎませんか?」

店長「ん?そうか?まぁそんなのはどうでもいい」

男「どうでもよくないです。眠くてやばいです・・・・・」

店長「そうか。それじゃあシフトについて話をするから来い」

男「えっと、あの・・・話聞いてました?」

店長「あぁ。眠いんだろ?気合でがんばれ。以上」ピッ

ツーツーツー

男「・・・・・・・・・・」

店長「やぁおはよう。いい朝だな」

男「・・・・・そうですね・・・・すごくいい朝ですね」

ザーザーザーザーザー

男「今が早朝じゃなくて、大雨が降っていなければ・・・・・」

店長「ん?そうか?私は雨好きだがなぁ」

男「・・・・・・・・・・」

店長「さ、て・・・それじゃあ早速働いてもらうかな」

男「・・・・すいません。まだシフトの話も何もしてないんですけど・・・」

店長「ん?週6、朝の荷だし、陳列、レジ、おーけー?」

男「・・・・の、のー・・・・」

店長「シャラップ!いいから働け!」

男「ま、毎朝4時起きっすか?」

店長「心配するな。日曜はゆっくり寝れるぞ」

店長「それにお前、大学通ってんだろ?」

男「はぁ、まぁそうですけど」

店長「だったらシフトは授業が決まってからでいいだろ」

男「は、はぁ」

店長「まぁ朝の荷だしが終わってからでも1限目には十分間に合うだろうから4時起きに変わりはないがな」

男「お、鬼・・・・」

店長「残念だがコレでも人間だ」

店長「ほれ、コレ着ろ」ポイッ

男「・・・・あい」

店長「そこの棚の古くなった弁当とか下げて、届いたの並べてくれ」

男「あ、はい」

店長「あー、ちなみに。売れ残りの弁当はやらんぞ」

男「・・・・・・・はい」

~朝6時半~

男「・・・・・・店長」

店長「なんだぁ~」

男「少し寝ていいですか?」

店長「寝たままで挨拶、会計ができるなら寝てもいいぞ」

男「遠まわしにダメって言うくらいならはじめからダメって言ってもらったほうがいいです・・・・」

バイト「君も大変だねぇ」

男「あ、はじめまして~・・・男っていいます。よろしく~・・・」

バイト「鼻ちょうちん出して眠りかけてる人始めてみたよ俺。俺はバイトっていうんだ。よろしく」

店長「ん?もうバイトが来る時間か。それじゃあバイト、店は任せた」

バイト「はーい」

男「よろしくお願いしますね~・・・・・バイトさん~・・」

店長「お前寝ながら接客できるんじゃないか?」

店長「ほれ、男こっちこい」

男「へ?」

店長「朝4時に起こすかわりに朝飯食わせてやる」

男「店長がつくるんすか?」

店長「んだその顔は?私だって飯の一つや二つ作れるぞ。まぁ作りはしないが」

男「それじゃあ誰が?」

店長「私の妹」

女「あ、おはようございます・・・」

男「あれ?君は昨日の・・・店長の妹って君?」

女「は、はい・・・」

男「・・・・・・・・・・・・」

男(この二人を足して2で割ればちょうどいいくらいになりそうなもんだが・・・)

店長「お前の頭を二つに割ってやろうか?」

男「人の心を読まないでください・・・・・」

男「あ、そういえば名前教えてなかったね。俺男っていうんだよろしく」

女「わ、わたしは女っていいます。よろしくです」

店長「さてさて、名前も知ったところで飯にしよう。いただきます」ズズー

男「えっと、俺も食わせてもらっていいの?迷惑じゃない?」

女「ぜ、全然そんなことありませんよ!二人分も三人分も変わりませんから!」

男「そ、そう?それじゃいただきます」

女「・・・・・・・・・」ドキドキ

男「あっ、うまい」

女「・・・・・・・ふぅ、よかったぁ」

店長「女おかわり」

女「はーい」

男「なんだか実家にいたときみたいだなぁ」

女「お、男さんは出身はどちらですか?」

男「ん?○○県(都、道)だよ」(お好きな県をどうぞ)

あんか出すの忘れてたね

じゃあ>>45の都道府県で

グラナダ県

女「グラナダ県?」

店長「お前スペインの生まれなのか?あーーーー!すっぺぇぇえ!!」

男「いやまぁ・・・冗談ですけど。その梅干そんなにすっぱいんですか?」

女「か、からかわないでくださいよぉ!」

店長「まぁ、どう見ても日本人なお前がスペインの生まれとかふざけるのもいい加減にしろって感じだが」

女「お、おねえちゃん・・・」

男「女さん、ちょっと・・・・」

女「な、なんですか?」

男「なんで店長ってあそこまで口が悪いの?」コソコソ

女「えーっと・・・・」コソコソ

男「普通あそこまで攻撃的な性格にはならないよ・・・ってあれ?どうしての?顔赤いよ?」

女「い、いえ?!なんでもないです!」

男「?」

店長「えーっと・・・・男のシフトは週7・・・と」

男「えっ!?」
       ・・・・
店長「いやはや口の悪い店長を持つと大変だな」

男「ま、まじっすか・・・・」

女「あ、あはは・・・・」

~7時半~

女「それじゃあ、いってきます」

男「あー、いってらっしゃーい。きぃつけてね」

女「は、はい!気をつけます!」

店長「んー。いってらい」

店長「・・・・・あれ?男、お前大学は?」

男「今日は1,2限目は2,3年の授業しかないんですよ」

店長「そうか。んじゃあ今日は午後からなんだな。じゃあバイトと一緒のシフトにしとくぞ」

男「わかりましたー」

店長「んー・・・っと」サラサラサラ

バイト「やぁ男くん。女ちゃんのご飯はうまかった?」

男「あぁ。うまかったよ。久々に人の作ってくれた飯を食った気がする」

バイト「ふーん。それはよかったね。あれ?君もこの時間にシフト入ってるの?」

男「そ。今さっき決まったばっかりだ。まぁシフトが全部決まったわけじゃないけど」

バイト「ふーん。まぁでもこの時間帯は通勤の人たちがちょくちょく寄っていくからそこそこ忙しいと思うよ」

男「まぁ、何とかなるかな?」

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