続ける

ﾋﾟﾛﾘｰﾝ

勇者「あ？なんだこれ」

戦士「かなり昔のゲームだな。お前の歳だと聞いた事もないだろう」

勇者「つっても、所詮はゲームだろ」

戦士「まぁな」

勇者「らくしょーらくしょー。小一時間でクリアしてやるよ」

三時間後

勇者「ムリゲ」

戦士「負けイベントだな」

勇者「早く言えし」

戦士「いや、何か必死くさかったから」

勇者「うっせ」

勇者「つか、こんなんやっててホントに意味あるんか？」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

戦士「あるから、王様もやれって言ったんだろ」

勇者「嘘くせぇなぁ。そもそも、現実にレベルアップなんてしないじゃん」

戦士「あー……」

勇者「やっぱ、ジジイの適当事だったんじゃねぇの？」

戦士「いや、イメトレとか、そんなカンジかも知れんだろ」

勇者「キャラが動き回る訳でもねぇのにイメトレも何も無いと思うんだが」

戦士「あー……」

さらに二時間後

勇者「ナニコレ迷うんだけど」

戦士「あ、そこか。それは道に迷わなくなるアイテムが無いと抜けられないから後回しだ」

勇者「マジか。無駄な時間食った」

戦士「良いレベル上げになったんじゃね」

勇者「それは確かに」

戦士「そろそろ次のボス行こうぜ」

勇者「はいはい。パーティ的にも行けるだろ」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾛｰﾝ

戦士「wiki見てきたけど、楽勝だろうな」

勇者「はぁ？」ｶﾞﾀｯ

戦士「な、なんだよ」

勇者「そういうのマジやめろ。ふざけんな詰まんなくなるだろ」

戦士「そ、それはスマンかった……」

勇者「いや、すまん、こっちこそ盛り上がりすぎた」

戦士「おう……」

勇者「……王様のせいだな」

戦士「あぁ」