男「とりあえず生一杯、お前は?」後輩「生いっぱ~い!!」 (69)


男「変な言い方するな、あっじゃあ生二つでお願いします」

後輩「何がですか?」

男「いやなんでもない」

後輩「ふ~ん、そうっすか」

男「気にすんな、ほら頼むもん決めとけ」

後輩「は~い」

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男「にしてもお前が相談があるなんて珍しいな、どうしたんだ?」

後輩「う~ん、とりあえずお酒が入ってからでいいですか?」

男「別にいいけど」

店員「お待たせしました、生ビール二つです」

男「ありがとうございます、それと注文いいですか?」

店員「はい、どうぞ」


男「それじゃあ生ハムのサラダとタコのカルパッチョに…えーと」チラ

後輩「それと枝豆と冷やしトマトっ」

男「でおねがいします」

店員「かしこまりました」


男「…随分おっさんみたいな物を頼んだな」

後輩「こんな可愛い後輩に向かっておっさんとは失礼っすね~、ほら乾杯しましょう」

男「おう、乾杯」キン

後輩「……んくっ…んく、ごくっ……ぷはぁぁあ」ゴト

男「ゴク…ゴク、ふぅ」ゴト

後輩「くう~~~仕事終わりの疲れた体にキンッキンに冷えたビールが染み渡りますね~」

男「そんなにうまいか?これ」


後輩「あれ、先輩ビール苦手なんですか?」

男「酒自体あまり好きじゃない、酔が回ればそこそこいけるんだけどな」

後輩「お子ちゃまっすねぇ」

男「うっせ」

店員「お待たせしました、枝豆と冷やしトマトです」

後輩「どうも~」


男「随分とはやいな」

後輩「そりゃあ切って皿に盛るだけですからね」

男「合わせるためにそんなおっさん臭いチョイスしたのか」

後輩「それもありますけど、ただの好みですよ」

男「やっぱおっさんじゃねえか」

後輩「またおっさん呼ばわりですか、すいませ~ん生一つ~!!」


男「もう飲んだのか」

後輩「先輩が遅いんすよ、うちの会社が飲み会とか少ないところで助かりましたね」

男「全くだ、部長とかは誘ってくるけど無理やり飲ましたりもしてこないからありがたいよ」

後輩「部長たちのかわりに今日は私が飲ませますよ」

男「やめろ、たく」ガタ

後輩「お?どちらへ」

男「トイレ、店員きたら適当にツマミ頼んどいてくれ、後俺のビールも」

後輩「は~い」

______
____
__


男「っと、ビールサンキューな」

後輩「おかえりなさ~い」

男「ただいま」

後輩「先輩の頼んだのもきたっすよ」

男「おっ美味そう」

後輩「実際美味しいですよ、生ハムの塩っけが瑞々しい野菜とあっていて」

男「ちょっとぐらい待てないのかお前は」


後輩「いいじゃないですか別に」

後輩「それともそんなに私と一緒に食べたかったんですか?可愛いっすねぇ」

男「うん、美味いな」モグモグ

後輩「無視っすか」

男「お前に一々ツッコンでたらキリがない」

後輩「ノリ悪いですよそんなんじゃ友達減りますよ」

男「そんなんでいなくなる奴ならこっちから願い下げだ」


後輩「先輩って友達少ないですよね」

男「……否定はしないが、仮にも会社の先輩に向かってそれはどうなんだ」

後輩「今更先輩に媚売ってもしょうがないっすからね」

男「信頼されてんだか馬鹿にされてんだか分かんねぇな」

後輩「もちろん信頼してるんですよ」

男「嘘くさいな」

後輩「信頼してくださいよ」

男「無理だな」


後輩「ひどい先輩っす」

男「普段の行いが悪いんだ」

後輩「むぅ」

店員「お待たせしました」

男「あれ?ああちゃんと頼んでくれてたのか」

後輩「当たり前っすよ」


男「にしても結構頼んだな、あそれここにお願いします」

後輩「これはまだ半分ぐらいですよ」

男「は?ちょっと頼みすぎじゃないか」

後輩「今日はとことこん飲む気で来てますからそりゃあ」

男「それにしてもだな、…残すなよ」

後輩「わかってますって、ほらもう一回乾杯しましょうよ」

男「なんで?」

後輩「こっからが本番だからですよ」

男「はぁ、ほら乾杯」

後輩「カンパーイ!!」


_____
___
__

後輩「おかわり~」

男「……ふぅ」

後輩「あれ?先輩飲まないんですか」

男「なぁ」

後輩「どうしました」

男「そろそろ話してもいいんじゃないか?」


後輩「え~もうちょっと飲んでからにしましょうよ~」

男「後輩」

後輩「は、はい」

男「酒のんで話したいって時点で話しづらい話題なのは分かってたから今まで特に言わなかったけどな」



後輩「はい」

男「お前今このまま酔いつぶれて話が有耶無耶になってもいいとか思ってるだろ」

後輩「い、嫌っすねぇそんなわけ」

男「ならそろそろいいよな」

後輩「う…分かりましたよ」



男「素直でよろしい」

後輩「えーとですね」

男「ほらちゃっちゃと話せって、楽になるぞ」

後輩「先輩結構酔ってます?」

男「いんや、全く」

後輩「ほんとっすかぁ?」


男「お、俺のことはイイんだよ」

後輩「ちっ、誤魔化せませんか」

後輩「話しますよええ」

男「やっとか」

後輩「…そのですね、先輩の同期の方いるじゃないですか」

男「あぁ、あいつか、あいつがどうした」


後輩「その…告白されまして」

男「え~と誰に?」

後輩「その方に」

男「そっか、あいつにか…ふ~ん」

後輩「はい」


男「……マジで?」

後輩「マジっす」

男「……」

後輩「……」

男「おい黙るなよ。それでお前はどうしたんだ」



後輩「断りましたよ、そこまで付き合いがある人でもなかったっすからね」

男「なるほど、ん?つかそれ俺に話すことか?」

後輩「まだ話に続きがありまして」

男「ほうほう」

後輩「断ったはいいんですが以外にしつこく食い下がられまして」

後輩「付き合ってからお互いのことを知ればいいとか」



男「うわぁ、そんなやつだったのか。ちょっと引くな」

後輩「それでつい言っちゃったんですよね」

男「何を?『死ね』とか?」

後輩「そんなこと言わないですよ、どんなキャラっすかそれ」

後輩「…付き合ってる人がいるって、その、先輩と」

男「お前なぁ」

後輩「仕方なかったんですよ、職場で一番仲がよくて付き合ってても違和感ないのが先輩しかいなかったんすもん」

男「同じ職場の人間選ぶ時点でアウトだろ、普通そういう時はバレないようにそいつと接点のないやつを選ぶもんだ」

後輩「あ」

男「…ちょっとは考えろ」


後輩「すみません、今度会ったら嘘だって言っておきます」

男「それはやめとけ、絶対に調子乗るぞ」

後輩「でも先輩に迷惑を」

男「今更だな」

後輩「返す言
葉もないです」

男「だからわざわざ訂正はしなくていい、まぁどうせあいつから色々と言われるだろうけど適当に話を合わせとく」

後輩「いいんですか?」

男「その代わり今日は奢りな」

後輩「え゛」


男「嘘だよ、安心して飲め」

後輩「ゴチです」

男「奢るとは言ってないけどな」

後輩「私給料日前なんですけど」

男「うん知ってる、同じ会社だしな」

後輩「せんぱ~い」

男「わざとらしい声を出すな」



後輩「ダメか…」

男「ダメだな」

後輩「ちぇっ」

男「あからさまに残念がるな。そうだ、お前まだ飲めるよな?」

後輩「そりゃあ行けますけど先輩は平気なんですか?」

男「もうちょっとしっかりした相談だと思ってたからな、肩透かし食らったぶん付き合ってもらうぞ」

後輩「はい!」

____
__
_

後輩「ごちそうさまっした~」

男「ん」

後輩「なんだかんだ言って結局奢ってくれるあたり先輩はツンデレっすねぇ」

男「流石に後輩に払わせたりはしないさ」


後輩「よっ太っ腹!!もう一軒行っちゃいましょう」

男「調子乗んな」ベシ

後輩「痛っ、女の子に向かってチョップなんて」

男「自分のこと女の子とかいう社会人にはこれでも足りんぐらいだ」

後輩「女の子は何歳になっても女の子っすよ」

男「それ自分で言ってて恥ずかしくないのか」


後輩「……ちょっと、いやかなり」

男「馬鹿だなお前」

後輩「馬鹿でいいっすよもう」

男「さて、そろそろ帰るか」

後輩「本当に帰っちゃうんすか」

男「当たり前だ、少し飲み過ぎだぞ。ほら駅までは送ってやる」

後輩「は~い」

男「行くぞ」


後輩「あ、駅ならこっちの道の方が近いですよ」

男「ん?そうか、悪いな」

後輩「それじゃあ行きましょ~」

男「分かったから引っ張んなって」

後輩「ここを曲がってと」

男「狭いな、暗いし」


後輩「裏道って感じしますよね。でもここ抜ければすぐに明るいとこに出ますよ」

男「いつもこんなところ通ってんのか?」

後輩「たまにっすよ、それに夜は通りません」

男「それがいい」

後輩「もしかして心配してくれてました?」

男「まぁ、一応な」


後輩「えへへ」

男「どうしたやっぱり飲み過ぎか」

後輩「なんでもないっすよ、そろそろ路地抜けますね」

男「確かにかなり明るいな、こんな時間なのに」

後輩「こんな時間だからっすよ」

男「?なにいってん……おい待て」


後輩「どうしました?」

男「ここ、ホテル街じゃねぇか」

後輩「そうっすよ」

男「よし引き返そう」

後輩「なんでですか?ただ通るだけっすよ」

男「通るだけでもだ、お前なこういう所はちゃんとした相手とその、しっかりした目的がある時にだけにしろ」



後輩「そんな中学生じゃないんですから」

男「うるさいはやく行くぞ」

後輩「……」

男「どうした?」

後輩「…ねぇ先輩、ちゃんとした相手としっかりした目的があればいいんですよね」

男「そりゃあ俺にどうこう言える問題じゃないからな」


後輩「なら先輩、私と一緒に行ってくださいよ」

男「は?」

後輩「ちゃんとした目的で」

男「……流石に言っていい冗談とダメなもんがあるぞ」

後輩「冗談でこんなこと言うと思います?」

男「なら酔いすぎだ、すぐにタクシー呼ぶからそのまま家まで帰れ」


後輩「先輩っ」

男「静かにしろ、電話できん」

後輩「先輩!!」

男「っなんだよ」

後輩「……私今日嘘をついたんです」

男「ああ、ついさっきな」

後輩「違います!」


男「じゃあ何が嘘なんだよ」

後輩「今日先輩にした相談、あれはただのきっかけのつもりだったんです。ホントはそんなことよりも先輩に聞いて欲しいことがあって」

後輩「……私先輩のことが好きです、ずっと前から、でもどうしても言葉にならなくて」

後輩「これは、この気持ちは本物なんです、だからっ…冗談にしないでください」

後輩「…お願いです」


男「………はぁ」

男「すまんっ!!!」

後輩「へ?……あ、そっか振られたんですね」

男「俺も嘘ついた」

後輩「嘘?」

男「ここを通らないのは確かに心配もあった、あったけど」

男「その今の状態でお前と通ったら自分を抑えられる気がしなかったんだ」


後輩「それってつまり」

男「そうだよ、大体好きでもなきゃ心配なんてしねぇよ」

後輩「先輩」

男「…こんなことならさっさと告白でもしてればよかったな、どんだけ遠回りしたんだ俺たち」

後輩「クスっ、本当ですね」

男「しかもこんなムードも何もあったもんじゃない場所で…」

後輩「あ」

男「……帰るか」

後輩「……そうですね」


おわり

おまけ

ここからはエロ有りです。
苦手な方は回れ右でお願いします。


後輩「先輩、手繋ぎません?」

男「やだよ、年考えろ」

後輩「分かりましたよ、腕組みで我慢します」

男「おい、…わかったよ」

後輩「えへへ~」



男「歩きづらい」

後輩「気にしない、気にしない」

男「……」

後輩「……」

男「なぁ」


後輩「どうしたんすか」

男「もう少し早く歩けないのか?」

後輩「それ、本気で言ってます?」

男「本気だけど…そうか、男と女じゃ歩幅が違うもんな悪い」

後輩「……むぅ」


男「い!?いでででで」

後輩「ふんっ」

男「なにすんだ」

後輩「あのっすね、いくらなんでもこんなにゆっくり歩く人なんているわけ無いじゃないですか」

男「じゃあなんで」

後輩「いいんすか?そろそろ抜けちゃいますよ」



男「……あ」

後輩「それとも本当にこのまま帰ります?」

男「いやでもだな、いくらなんでも早くないか」

後輩「清き交際なんて年ですかお互い」

男「そりゃそうだけど」

後輩「それにここまで言わせといて何もしないなんて男としてどうなんですか」

男「う…」


後輩「どうします、決めてください」

男「わかったよ、でもちょっと待っててくれ」

後輩「え、なんでですか?」

男「いいから」


後輩「行っちゃった」

後輩「あ、コンビニ入った」

後輩「何買ってるんだろ?」

後輩「出てきた」

男「悪い待たせた」

後輩「何買ったんすか」

男「これ」


後輩「ウィスキーの小瓶?」

男「ス~~ハ~~、よし!」

男「ゴクッゴク、ゴク」

後輩「ちょ先輩!?」

男「っ~~~」

男「ゲホッ、ケホ…うし行くか」


後輩「先輩」

男「なんだよ」

後輩「それ男らしいのからしくないのか、わっかんないっすね」

男「うるさい」

後輩「それに全部は飲まないんですね」

男「……うるさい」


後輩「ちょっと貰いますよ」

男「あっおい」

後輩「んく、んく」

男「お前飲む必要あるのか?」

後輩「ゴクン…私だって緊張してるんですよ」

男「本当に?」

後輩「当たり前ですよ、さぁ入りましょう先輩」

男「分かったから引っ張んなって」


_____

___


後輩「へえ~中ってこんな感じになってるんですね」

後輩「どうします、先にシャワー浴びます?それとも一緒に入ります?な~んて」

男「後輩」

後輩「なんです…んむ!?」

後輩「…ちゅっ…ふあ…んん、せんぱいシャワー」


男「んなもん待てるか」

後輩「だって、汗かいてるし」

男「気にしない」

後輩「私が気にするんすよぉ」

男「誘ってきたのはお前なんだから我慢しろ」

後輩「どうしてもダメですか」

男「ダメ」


後輩「……んちゅっ…ん…ふ…ちゅっ」

後輩「っはぁ…わかりましたよ」

男「ほら、脱がすぞ」

後輩「うぅ…恥ずかしい」

男「隠すなって」

後輩「あんまりジロジロ見ないでくださいよ?」

男「無理」


後輩「即答ですか…きゃっ」

男「意外に可愛い声出すんだな」

後輩「いきなり触るからっすよ、それに意外って…ん」

男「結構胸弱い?」

後輩「そ、んな…ふぁっ…ことないっす」

男「声出てるけど」


後輩「そういうこといわ、あっ…んくぅ」

男「なに?」

後輩「んん…あっ…は…きゃぅっ!」

後輩「むねばっかり…あぅっ」

男「いやぁあんまり可愛いからつい」

後輩「…先輩のばか」


男「悪かったって、ほら」

後輩「ふぇ?せ、先輩そっちは…きゃんっ!」

男「あれ?そう言う意味じゃなかったか『むねばっかり』って」

後輩「ちがっ…くはないですけど」

男「後輩はエロいなぁ、つかここかなり濡れ…」

後輩「うわあああストップ!先輩ストップっす」

男「むぐ」



後輩「…いいですか次同じこと言ったら怒りますよ」

男「むぐぐ」コクコク

後輩「もう…本当に恥ずかしいんすからね」

男「わかったよ」

後輩「ん…ちゅ」

男「でもこれだけ濡…悪い、もうこのままで平気そうだな、というより俺がそろそろ我慢できそうにない」


後輩「するん…ですか?」

男「お前が平気なら」

後輩「……いいですよ、でも一つだけお願いが」

男「なに?」

後輩「やさしく、してくださいね?男さん」

男「…任せろ」

後輩「じゃあ、お願いします」


男「いくぞ」

後輩「はい……あっ、んぅうっ…ああぁぁぁ……は、ふぁ」

男「くっ、きつ」

後輩「男さんのが、うぁっ…おっきいんです」

男「嬉しいこと言ってくれるじゃん」

後輩「は、あっ…!おく、あたって…ひうぅっ、くあっ…ふああぁ!」


男「相性もいい感じだな」

後輩「あぅうっ!?あんんっ!…すご、あっああぁっ!」

男「……聞いてる?」

後輩「…はっ、は…ん…」

男「お~い」

後輩「…や…です、止めちゃ…んっ、」

男「…了解です」


後輩「あっ、きたぁ…ふあっ…んうううっ…!」

後輩「くぅっん、おとこっ…さん」

男「ん?」

後輩「はぁ…キスしてぇ…んくぅっ」

男「……」

後輩「んちゅ…んっ…んふぅ」


男「なぁ」

後輩「ふぅっ…んむぅ…どう、しました?…あっ」

男「そろそろ、まずい」

男「やっぱり飲み過ぎかな、我慢が効かない」

後輩「っ…いいでっ、ん…すよ、私もそろそろ」

男「ちょっと激しくするぞ」

後輩「んくぅぅぅ!?…は、はへ…やっ…んん!」

男「…っ」



後輩「んんっ…きゃううっ!?…ひっ…くぅっん」

男「後輩っ!!」

後輩「いつでもいいですよ……ああっ、んあぁぁっ!」

男「イっ…」

後輩「ひああああっ!イっちゃっ…あっ!あはああああああぁぁぁぁぁっ!!!」

男「はっ…はっ…」

後輩「…んはぁ…は…」

男「大丈夫か?」


後輩「いっしょに、イケましたね…えへへ」

後輩「…気持ちよかったですか?」

男「……最高」

男「好きだよ、後輩」

後輩「ちゅっ…私も大好きですよ、男さんっ!」




おまけおわり

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