貴音「響を余す所無く食したいです」 (28)

響「」

貴音「良いですか?」

響「」

貴音「響?」

響「」

貴音「響!」

響「……ハッ!?」

貴音「響、どうしたのですか」

響「いやー、自分ちょっとうとうとしてたぞ。貴音が自分を食べたいなんていう夢も見たし」アハハ

貴音「それは夢ではありませんよ。実際に私が発言しました」

響「」

貴音「響!」

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響「えっと…人を食べたいっていう、アレ?」

貴音「はて…アレとは」

響「カニバリズムだっけ」

貴音「その様な単語は存じ上げませんね」

響「まあいいや…貴音は自分を調理して食べたいの?」

貴音「えっ」

響「えっ」

貴音「何故そうなるのですか」

響「だから、食べたいって」

貴音「何やらお互いに勘違いしてる様に感じます」

響「うん?」

貴音「響を調理したのならば、もう二度と響に会えなくなるではありませんか」

響「胃の中で消化されて、アナタとワタシはいつもいっしょって」

貴音「小説の読みすぎですよ響。その様な恐ろしい話はやめて下さい」

響「うん」

貴音「私はただ単に響を食したいだけです」

響「うん?」

貴音「食したいというより…舐め回したいという」

響「あぁ、なるほど…?」

貴音「理解していただけましたか」

響「うん…?」

響「食べたいというより、舐めたいんだね」

貴音「はい。もぐもぐというより、ぺろぺろです」

響「うん分かんない」

貴音「なんと」

響「自分を舐めても誰も幸せになんないぞ」

貴音「私が幸せになるので心配は無用です」

響「うん?」

貴音「私を犬か何かと思ってもらって構わないです」

響「うん?」

貴音「ですから、舐めても良いですか?」

響「うーん?」

貴音「その様な曖昧な返事では良く分かりません」

響「うん」

貴音「良いのですか」

響「違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う。今のは貴音の言った事にうん、ハッキリ返事するね、のうんであって」

貴音「否定し過ぎです」

響「そりゃあね?食べられるのはともかく舐められるのなんて嫌だよ」

貴音「嫌なのですか」

響「貴音だって自分に食べられるのは嫌でしょ?」

貴音「響なら良いですよ」

響「うーん?」

響「貴音はホントに食べられちゃってもいいの?」

貴音「その様な発言をするなんて…響は意外と大胆ですね///」

響「うん?」

貴音「そんなに響が私を食べたいと希望するのなら…良いですよ?///」

響「いやいいです」

貴音「ひどい」

響「とにかく自分、食べられるのは嫌だからね」

貴音「舐められるのは良いと」ガタッ

響「言ってない座って」

貴音「はい」

響「食べられるのも舐められるのも嫌だから。いい?」

貴音「しゃぶるのは良いのですね」

響「よくない」

貴音「どうしろと」

響「諦めろ」

貴音「響、響」

響「何」

貴音「私が響を食したいと言うのは一種の愛情表現なのですよ?」

響「えー?」

貴音「本当に」

響「うっそだぁ」

響「愛情表現っていったらハグとかでしょ」

貴音「ところがどっこい」

響「……ホント?」

貴音「ほんと」

響「うーん」

貴音「ほんとほんと」

響「自分の事好き?」

貴音「好き」

響「うーん」

貴音「好き」

響「全部叶っちゃう?」

貴音「大好きー!!」

響「うーん」

貴音「何ですか今のは」

響「それでも食べられるのは嫌だからね」

貴音「何故」

響「いやいや、食べられるというのはつまりこの世にバイバイしなきゃならないじゃん」

貴音「だから勘違いですってば」

響「うん?」

貴音「食すと言っても、血が噴き出す方ではありませんよ」

響「ごめんよくわからない」

貴音「耳をかぷかぷしたり」

響「うん?」

貴音「腕に噛んだ痕を付けたり」

響「うん?」

響「さらにわからない」

貴音「ではまず食べられてみては如何でしょうか」

響「やだ」

貴音「それでは話が進まないではありませんか」

響「ねむいかえりたい」

貴音「響が大人しく食べさせてくれるのなら帰してやらんこともないですが」

響「あー…そうか…いぬ美たちのご飯作らなきゃ」

貴音「ですから早く食べさせて下さい」

響「食べられる事は確定なの?」

貴音「はい」

響「うーん」

響「髪の毛…髪の毛100本ぐらいあげるから帰して…」

貴音「何を言っているのですか」

響「自分でも良くわかんない…」

貴音「相当眠いのでしょうね」

響「ふわぁ…なかなか」

貴音「しかし響、常識的に考えて髪の毛は食べ物ではありませんよ」

響「それなら自分だって食べ物じゃないぞ…」

貴音「そりゃそうでしょう」

響「うん?」

貴音「ですが…響の髪の毛…美味しそうな響きですね…響だけに…」

響「あははははは帰らせて」

貴音「響」

響「なに…」

貴音「寝ますか?」

響「なにいきなり…そりゃあ寝たいけど」

貴音「帰る時間になったら起こしますから」

響「食べるの諦めたの…?」

貴音「いえ、響が眠って、その間に食べる予定です」

響「何か急に眠気が無くなってきた」

貴音「…はっ」

響「貴音ってアホだな」

貴音「どうやらその様ですね」

響「ていうか」

貴音「はい?」

響「貴音なら力づくで自分を食べれるはずなんだけどね」

貴音「響はちっちゃくて抑えやすいでしょうしね」

響「……」

貴音「はい」

響「何でしないの?」

貴音「響は無理矢理されるのが好きなのですか?」

響「何言っちゃってんの違うよ?」

貴音「びっくりしました」

響「こっちの方がびっくりしたよ」

貴音「ちなみに私は無理矢理するのが好きです」

響「自分の性癖暴露しなくていいから」

貴音「しかし響はちょろいので無理矢理せずとも出来るかなと」

響「今すごく帰りたい」

貴音「ですから早く食べさせて下さい」

響「だからそれがやだって」

貴音「私は結構本気ですよ?」

響「うんわかる」

貴音「…逃げないのですか?」

響「うーん、別にいいかな」

貴音「良く響の考えが分かりません」

響「んー、だって貴音は自分に酷い事しないの分かってるし、貴音を焦らすの面白いし」

貴音「どえす」

響「貴音が言うの?」

貴音「そうですね」

響「でも、食べられるのは結構嫌だよ?」

貴音「そこをなんとか」

響「やだむり」

貴音「……無理矢理しても良いんですよ?」

響「へぇ、そう」

貴音「ひどい」

響「帰ろ帰ろ」

貴音「響…」ギュッ

響「何…食べられるのはやだって」

貴音「……」カプッ

響「痛っ…」

貴音「……」ハムハム

響「やっ…貴音、痛いってば…!」

貴音「……もういい加減我慢が出来ないので、無理矢理する事にします」ドサッ

響「っ…無理矢理したら、嫌いになるよ…?」

貴音「ふふ…こういう事をしても響は私を嫌いにならないと、分かっていますから」

響「…ばか」

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