十代『…』遊星『…』遊馬『…』遊矢『…』ユート『…』ユーゴ『…』 (165)

ミーンミーンミーン

遊矢・シャーク「デュエル!」

シャーク「先攻は俺が貰うぜ、ドロー!俺はビッグ・ジョーズを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに魚族・水族・海竜族のモンスターが召喚または特殊召喚に成功したときにシャーク・サッカーは特殊召喚できる!」

シャーク「俺はレベル3のビッグ・ジョーズとシャーク・サッカーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!深き水底から浮上せよ!潜航母艦エアロ・シャーク!!」

シャーク「カードを1枚セットしターンエンド!」

遊馬「落ち着けよシャーク!」

小鳥「そうよシャーク!」

シャーク「ちょっと黙ってろよお前ら」

遊矢「か、かなり怒ってるな」

柚子「当然よ、あんなこと言うんだから」

シャーク「てめえのターンだ!さっさとしやがれ!!」

遊矢「ドロー!」

ミーンミーンミーン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438339291

数時間前

ミーンミーンミーン

シャーク「何で俺のあだ名がシャークだって?」

遊矢「前から気になってたんだよ俺」

シャーク「見ればわかるじゃねえか」

遊矢「見てもわからないんだよ。だって凌牙ってタコみたいな頭してるだろ?」

シャーク「あ?」

遊矢「いや・・・鮫ならこうモヒカン的な感じなんじゃないかなって?」

シャーク「・・・」

遊馬「髪型の事は言っちゃダメだぜ」

遊矢「だって変な髪型してるし」

小鳥「確かにシャークの髪型って変だけどタコはダメよ。シャクトパスってモンスター居るけど」

遊馬「カイトとシャークは変な髪型で有名だけどそれを直接言っちまうなんて度胸あるぜ」

柚子「ほら怒ってるから謝りなさいよ」

遊矢「何かごめん」

シャーク「人のあだ名に難癖つけて髪型までバカにしやがって!俺とデュエルしろ遊矢!!」

ミーンミーンミーン

帰ってきたか

ミーンミーンミーン

遊馬「しかも数時間もシャークを待たせたなんて」

小鳥「1度家に帰ってどうしたの?」

柚子「相手は凌牙だから気が抜けないって」

遊馬「大丈夫だって!シャークがそんなムチャクチャな事を」

アストラル「いや今のシャークは私達の知ってる普段のシャークではない」

小鳥「どういう事?」

アストラル「あだ名をバカにされ髪型もバカにされ猛暑の中で待たされたシャークの精神テンションは不良時代に戻っている!」

遊馬「な、何だって!?」

アストラル「おそらく遊矢のプライドも何も全て粉々にする気だろうな」

小鳥「そ、そんな」

柚子「まさかそこまで怒るなんて・・・」

ミーンミーンミーン

ミーンミーン

遊矢「俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!これにより」

シャーク「能書きはいいんだよ、さっさとやりやがれ!」

遊矢「相当怒ってるな・・・」

シャーク「言っとくがエンタメとかやってみろ。ぶっ飛ばすぞ」

遊矢「・・・俺はレベル4のEMヘイタイガーとEMヘルプリンセスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!」

遊矢「さらにレベル4のEMガンバッターにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!」

柚子「な、何で遊矢がユートとユーゴのモンスターを!?」

遊馬「アストラル!」

アストラル「私にもわからない。これ程の奇妙奇天烈な現象を私は」

カイト「俺が答えてやる」

柚子「カイトさん・・・暑くないの?」

小鳥「四六時中コート着てるのカイトぐらいよ?」

遊馬「頼むから衣替えしてくれよ」

カイト「・・・」

ミーンミーンミーン

ミーンミーンミーン

カイト「遊矢、ユート、ユーゴは合体するのは知っているな」

遊馬「ああ」

カイト「つまり遠くに離れていても繋がっている」

アストラル「そうか!彼らのエクストラデッキを通し遊矢のエクストラデッキに流れ込んで来たのか」

カイト「そういう事だ。今頃は乱痴気騒ぎになっている」

シャーク「罠発動!激流葬!」

遊矢「!?」

シャーク「そうは問屋が卸さねえだ!人をコケにした罪は重いぜ、遊矢!」

遊矢「そ、そんな」

カイト「どうしたんだあいつは」

遊馬「髪型とかあだ名をバカにされてキレてるんだ」

カイト「髪型?確かに凌牙の髪型は奇抜すぎるが」

小鳥「えーっ!カイトだってかなり酷いと思うよ」

カイト「あと20年もすれば父さんみたいな髪型になる。それに比べたら今の髪型なんぞ普通だ」

ミーンミーンミーン

現状、一番強いのは遊矢のデッキになるのかな

ミーンミーンミーン

遊矢「ターンエンド・・・」

シャーク「ドロー!ハンマー・シャークを攻撃表示で召喚!そしてハンマー・シャークのレベルを1つ下げレベル3以下の水属性モンスターを特殊召喚できる。俺はキラー・ラブカを特殊召喚!」

シャーク「レベル3のハンマー・シャークとキラー・ラブカでオーバーレイ!エクシーズ召喚!リバイス・ドラゴン!!」

遊馬「遊矢がやべえ!」

シャーク「俺はリバイス・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを1つ使い攻撃力を500ポイントアップさせる!バトルだ!!」

遊矢「ああああああああああああああああああ」4000→1500

シャーク「ターンエンド!」

小鳥「遊矢くんのフィールドはガラ空き・・・どうするの!?」

柚子「遊矢は負けない!どんな事があってももう弱音なんて吐いたりしない」

遊馬「そうだぜ、なあカイト」

カイト「ああ」

アストラル「シャークを応援しなくていいのか?」

遊馬「どっちも友達だけど、やっぱりピンチから逆転する奴を俺は応援したいぜ!」

遊矢「ドロー!」

ミーンミーンミーン

ミーンミーンミーン

遊矢「これは・・・いやこれでいいんだ!俺は魔法『スマイル・ワールド』を発動!」

シャーク「ス、スマイル・ワールド?」

遊矢「榊家秘伝のカード!今の凌牙は怒りで満ち溢れてる!そんな状態の凌牙とデュエルをしたって意味なんてないだろ!」

アストラル「スマイル・ワールド・・・はっ!」

シャーク「フハハハハハ」

遊馬「笑ってるシャークが」

小鳥「さっきまで怒りで我を忘れてたシャークが」

カイト「フハハハハハ」

遊馬「カイトまで笑ってやがる」

小鳥「それにシャークのライフが徐々に減ってる!?」

アストラル「普段叫ぶか怒るかの2択の2人にとって笑顔は効果抜群!自然とシャークのライフにダメージを与えているんだ!」

小鳥「どっちも滅多に笑わないもんね」

アストラル「しかし不気味だ。この2人が満面の笑みだなんて・・・」

ミーンミーンミーン

ミーンミーンミーン

カイト「フハハハハハ」

シャーク「フハハハハハ」

カイト「フハハハハハ」

シャーク「フハハハハハ」

カイト「フハハハハハ」

シャーク「フハハハハハ」

カイト「フハハハハハ」

シャーク「フハハハハハ」

カイト「フハハハハハ」

シャーク「フハハハハハ」

ミッ・・・

シャーク「死ぬかと思ったぜ、無茶しやがって」

小鳥「このままデュエルしてたらどっちが勝ってたの?」

カイト「・・・どっちだ」

アストラル「どっちと言われてもな」

遊馬「引き分けでいいんじゃね?」

シャーク「この借りはいつか返すぜ遊矢!」

遊矢「俺はいつでも受けて立つ!それがデュエリストだ!」

カイト「・・・」

小鳥「暑いならコート脱げばいいのに」

柚子「よく見たらベルトに団扇挿してる」

小鳥「よっぽど暑いのね」

カイト「女のお前達と男の俺とでは鍛え方が違う」

シャーク「とりあえず俺の負けだ。だからケジメを取らせてもらうぜ」

小鳥「ケジメって?」

シャーク「ああ!」

数時間後

シャーク「待たせたな」

遊矢「な、何その髪型」

シャーク「パンチパーマに決まってるじゃねえか」

柚子「パンチって・・・」

シャーク「ツッパリの基本はリーゼントとパンチなんだよ。望み通りシャーク感を出してやったぜ」

遊矢「・・・帰ろうか」

柚子「う、うん」

アストラル「いくら何でもパンチパーマはあり得ない」

カイト「こいつはツッパリだ。パンチがあまりにも似合ってる」

シャーク「言うじゃねえかカイト」

カイト「フッ」

遊馬「居るんだよな夏休みだからって調子に乗っちまう奴が」

小鳥「特にシャークはノリやすいタイプだもんね」





おつ

ミーンミーンミーン

遊馬「なあシャーク」

シャーク「何だ」

遊馬「プッ」

シャーク「チッ」

カイト「凌牙」

シャーク「てめえまで笑いに来やがったのか!?」

カイト「俺はそこまで暇ではない」

シャーク「どいつもこいつも」

アストラル「似合ってる・・・そうだな小鳥」

小鳥「う、うん!」

シャーク「・・・」

ミーンミーンミーン

遊馬「どっか行こうぜ」

シャーク「そうだな」

小鳥「じゃあ映画でも見ようか」

カイト「映画だと?」

小鳥「今やってる映画は蜘蛛男って言うビルからビルへ飛ぶヒーローと蝙蝠男って言う何かお金持ちのヒーローの映画」

シャーク「じゃあ」

カイト「蜘蛛男だな」

シャーク「蝙蝠男に決まってるじゃねえか」

カイト「蜘蛛男は科学の力によって変化した男だ。蝙蝠男なんぞ鍛えただけの男だろ」

シャーク「そんなモヤシがいきなりヒーローになっても面白味も何ともねえんだよ」

ミーンミーンミーン

ミーンミーンミーン

アストラル「しかし2人は意見がよく分かれるな」

遊馬「力のカイトと技のシャークだからな」

小鳥「朝ごはんは?」

カイト「パン」

シャーク「白飯」

小鳥「じゃあ」

遊馬「それにカイトは弟派でシャークは妹派」

アストラル「デュエル以外ではお互い一緒に居ようとしない」

小鳥「遊馬が居なかったら話もしないよね」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

ミーンミーンミーン

アストラル「2人の共通点と言えば」

遊馬「硬派」

小鳥「クール」

遊馬「そのくせ義理人情に厚い」

小鳥「頼りになるのよね」

アストラル「女性にモテるようでモテない」

遊馬「コナミって若い頃モテモテだったらしいぜ」

カイト「知ってる」

シャーク「何でだ」

カイト「知らんな」

シャーク「てめえはその女房と仲が良いじゃねえか」

カイト「別にモテなくても死ぬわけじゃない」

シャーク「確かにな」

ミーンミーンミーン

ミーンミーンミーン

遊馬「それと」

カイト「もういい」

シャーク「俺達に共通点なんてねえ」

カイト「例えるなら俺は一匹狼でこいつは群れを束ねる獅子だ」

シャーク「それじゃ俺が1人じゃ何もできねえみたいじゃねえか」

アストラル「いやカイトは君を褒めている。バリアンの皇としての君の素質を」

シャーク「チッ」

小鳥「カイトは孤高なのよ」

遊馬「ほらカイトとシャークが居なきゃ今の俺はねえし」

アストラル「君達は実際よく似ている。根本的なところがな」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

ミッ・・・

小鳥「気をとりなおして映画見に行こうよ!」

遊馬「もうこれでいいんじゃね?」

アストラル「飛蝗男VS蠍男か」

小鳥「仮面デュエリストの飛蝗男が親友の蠍男と戦う話だって」

遊馬「仮面デュエリスト?面白そうじゃねえか」

アストラル「バイクに乗ってる者はみんな仮面デュエリストの影響だと」

遊馬「ああ!」

小鳥「カイトとシャークも行くよね?」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

遊馬「じゃあ先に行ってるからな!」

カイト「・・・」

シャーク「・・・」

カイト「・・・お前は何番目のファンだ」

シャーク「5・・・お前は」

カイト「8だ」

シャーク「お前12の事どう思う」

カイト「あいつだけ別種の何かだろ」

シャーク「・・・だな」

カイト「行くのか」

シャーク「行くに決まってる」

カイト「・・・だったら行くぞパンチ」

シャーク「て、てめえ!」









13時30分

ジジジジジ

龍亞「遊星!夏休みの自由研究が決まらないんだ!」

遊星「何!?」

クロウ「そういや昨日から夏休みだったな」

龍亞「何か無いかな?」

遊星「雲の上に行くか?」

龍亞「もっと普通のがいいよ」

遊星「なら恐竜の観察を」

龍亞「だから」

遊星「冗談だ」

ジジジジジ

ジジジジジ

龍可「朝顔の観察とかでいいんじゃない?」

龍亞「俺的にはもっと」

ブルーノ「度肝を抜く研究がいいんだね」

龍亞「うん」

遊星「だったらこれを使ってみるか」ゴソゴソ

クロウ「何だそりゃ?」

遊星「これはこのカードを入れると人間を動物や植物に変化させる光線銃だ」

ブルーノ「さすが遊星!」

遊星「とりあえずヒマワリのカードを入れて」

クロウ「あそこで寝てるジャックに試そうぜ」

遊星「ジャックなら多少の事は大丈夫か」

ジジジジジ

ジジジジジ

遊星「これをこうして」

ピッ

ブルーノ「ジャックの姿が変わっていく!?」

クロウ「・・・おい遊星」

遊星「どうやら顔だけジャックのヒマワリに変化してしまったようだ」

龍亞「でも鉢植えあるし成功なんじゃない?」

遊星「ああ」

龍可「遊星ってジャックには厳しいよね」

クロウ「色々あるんだよ。なあ遊星」

遊星「・・・」

ジジジジジ

ジジジジジ

龍亞「ジャックヒマワリの研究なんて誰も思いつかないよね」

遊星「とりあえず夏休みの間はジャックにはヒマワリになってもらう」

クロウ「このまま寝てるのか?」

遊星「起きたら麻酔でも打ってやってくれ」

龍可「本当に厳しいよね」

遊星「・・・」

クロウ「・・・」

ブルーノ「見事なまでに寝てるねジャック」

クロウ「こいつの図太さは世界一だぜ」

遊星「ああ」

ジジジジジ

ジジジジジ

ジャック「・・・」

龍可「な、何か動いた気がする」

ジャック「・・・」

龍亞「まさか」

ジャック「・・・ん」

龍亞「ジャックが目覚めた!」

龍可「大変よ遊星!」

ジャック「何だこの身体は!?」

ジッ・・・

ジャック「どういう事だ遊星!?」

遊星「天罰じゃないか?」

クロウ「働かねえし人の金をムチャクチャに使うしな」

ジャック「それだけでか!?それだけで俺はヒマワリに変えられたというのか!?」

遊星「なあジャック」

ジャック「何だ」

遊星「自分の物を盗まれるたら嫌だな?」

ジャック「ああ」

遊星「ましてや仲間を裏切ってまで・・・どう思うジャック」

ジャック「嫌だな」

遊星「つまりそういうことだ」

クロウ「そろそろ戻してやるか」

遊星「そうだな」

ピッ

ジャック「な、何だ!?」

ブルーノ「元に戻ったんだよジャック」

ジャック「何が何やらサッパリだ」

クロウ「・・・」

遊星「・・・」

龍可「遊星とジャックの間に何があるんだろ。遊星とジャックって一番付き合いが長いって言ってるのに」

クロウ「色々とな」

遊星「みんなも人の物を盗むのはやめよう。ジャックのように天罰が下る」









17時30分

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

カイザー「俺はサイバー・ドラゴン・ノヴァをランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろサイバー・ドラゴン・インフィニティ!!」

カイザー「サイバー・ドラゴン・インフィニティの効果を発動!1ターンに1度フィールドの表側表示モンスターをサイバー・ドラゴン・インフィニティのオーバーレイ・ユニットに変化する事ができる!俺はお前の女帝カマキリを指定する!」

「ヒョヒョォ!?」

カイザー「バトルだ!」

「ヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

カイザー「ガッチャ、楽しいデュエルだったぞ」

「」

カイザー「・・・」

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

三沢「強いデュエリストと戦い真のデュエリストを目指す・・・どうですカイザー」

カイザー「・・・」

三沢「はっきり言ってあなたは強くなりすぎた。俺達の生きる次元では対等の相手が居ない。あの武藤遊戯や海馬瀬人、城之内克也でさえ」

カイザー「・・・」

三沢「唯一の好敵手であった十代も行方不明・・・」

カイザー「エクシーズにはカイトがシンクロにはジャック、スタンダードには遊矢が居る。他にも多くの強者がな」

三沢「なら」

カイザー「だが俺はここを離れるわけにはいかない。あいつが帰って来るまでな」

三沢「何処へ」

カイザー「旅の続きだ」

三沢「・・・」

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

カイザー「・・・」

三沢「隻眼の猛虎」

カイザー「何だそれは」

三沢「何でもこの地域には隻眼の猛虎またの名をムエタイの帝王と呼ばれるデュエリストが居るそうです」

カイザー「・・・会いに行くか」

三沢「!?」

カイザー「何を驚いている」

三沢「かなりの有名人で会うのは」

カイザー「デュエリストとデュエリストは目と目が合えばデュエルができる。違うか?」

三沢「それはそうですけど」

カイザー「ならば行くしかあるまい」

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

カイザー「頼もう!」

「ん?何だお前」

「東洋人じゃねえか」

カイザー「ムエタイの帝王に会いに来た」

「やめとけやめとけ。彼の方には誰も勝てぬ」

カイザー「俺はサイバー流の丸藤亮」

「サイバー流?知らんな」

カイザー「どうやらここではサイバー流の名はまだまだ広がって無いようだ」

「居るんだよこういう身の程知らずの大馬鹿野郎が」

カイザー「ならば倒してみるか・・・ハッ!」

ツクツク・・・

カイザー「・・・」

「つ、強い!」

「これほどの強さとは!?」

「何て奴だ」

カイザー「すまぬ」

「何の騒ぎだ」

カイザー「お前が隻眼の猛虎か」

「そういうお前は」

カイザー「俺の名は丸藤亮」

「俺はサガット」

カイザー「いい名だ」

「まさか俺にデュエルを挑む者がまだ居るとはな」

カイザー「そういう物好きもたまには居るものだ。俺のようにな」

「笑止」

カイザー・サガット「デュエル!」

サガット「フンヌッ!」

シュシュシュシュシュ

三沢「何ていう蹴り技だ!?まさにアクションデュエルの極みに相応しい!!」

カイザー「なるほどムエタイの帝王と言われて居るだけの事はある!」

シュッ

三沢「カイザー!」

カイザー「安心しろ。少し斬れただけだ」

カイザー「脚技だけで・・・今まで戦って来たデュエリストの中でもかなり強い!」

サガット「驚くのはこれからよ!」

バッバッ

カイザー「何だあの構えは」

サガット「タイガーショット!!!」

三沢「カイザー!!!」

三沢「恐ろしい技だ・・・デュエルエナジーを増幅させ両手からエネルギー弾を放つとは」

サガット「呆気ない幕切れだったな」

カイザー「くっ・・・」4000→900

サガット「これは真剣勝負!お前の命は俺が貰うぞ」

カイザー「タイガーショットはデュエルエナジーを大量消費する・・・まさに一撃必殺の技!ならば!!」

ヒュンッ

サガット「消えた!?」

カイザー「そしてその間はほぼ無防備となる!受けるいい、サイバー流の奥義を!!」

サガット「ヌォッ!」

カイザー「サイバー流三大奥義の一つ!昇竜拳!!」

グォォンッッッ

サガット「な、何ィ!?」

この流れでライフ表記笑うんだけど

カイザー「俺の勝ちのようだ」

三沢「え、ええ」

「まさか勝っちまうなんて」

「サイバー流か・・・」

「恐ろしい奴よ」

カイザー「・・・」

三沢「どうでしたカイザー」

カイザー「いいデュエルだった」

三沢「ムエタイの帝王サガット」

カイザー「良いデュエリストであった」

数日後

カイザー「手札のサイバー・ドラゴンを融合しサイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!そしてオーバーロード・フュージョンを発動!俺は墓地のサイバー・ドラゴン2体を除外しキメラテック・ランページ・ドラゴンを融合召喚!」

カイザー「バトルだ!お前のフィールドのキラー・ビー3体にサイバー・ツイン・ドラゴンとキメラテック・ランページ・ドラゴンで攻撃!!」

「ヒョオオオオオオオオ!!!」

三沢「やりましたねカイザー」

カイザー「・・・行こう」

三沢「さあ次は何処へ」

カイザー「ロシアだ」

三沢「ロシア!?」

カイザー「赤きサイクロンというあだ名を持つデュエリストであの海馬瀬人を6秒でマットに沈めたそうだ」

三沢「恐るべし赤きサイクロン・・・」

カイザー「今度の相手も手強いぞ」









ミーンミーン

遊馬「どうしたユート」

ユート「俺の後ろを見てくれ」

遊馬「お、お前は!」

ブラック・ミスト「久しぶりだなアストラル、遊馬」

アストラル「ブラック・ミスト!?」

ユート「どうも黒いアストラルが俺の側に居ると思ったら・・・やはりあのNo.96だったか」

遊馬「いつも一緒なのに黒咲はどうしたんだ?」

ユート「宇宙海賊との戦がどうとか言って何処かへ行った」

遊馬「ふーん」

ブラック・ミスト「お前達に面白い物を見せてやるよ」

遊馬「面白い物って?」

ブラック・ミスト「ああ!」

ミーンミーン

ユート「そっちもカイトとパ・・・凌牙が居ないが」

遊馬「カイトはハルトとピクニックでシャークはコブラ退治だって」

ユート「そうか」

アストラル「罠ではないだろうな」

ブラック・ミスト「焦るなよアストラル」

アストラル「どうにも信用できない」

ブラック・ミスト「ここだ」

遊馬「決闘庵じゃねえか」

アストラル「目的は何だ!」

ブラック・ミスト「俺について来いよ」

ミーンミーン

ミーンミーン

ブラック・ミスト「この木像を叩くとデッキが出てくる。真紅眼は無制限、青眼と黒魔術師は99回で品切れ」

ユート「以前から不思議に思っていたがネオスの木像が何でこのエクシーズ次元に」

アストラル「十代は有名人だからな、あっても不思議ではない」

遊馬「じゃあネオスも!?」

ブラック・ミスト「ネオスは宇宙モンスターだぜ?1体だけだ」

アストラル「青眼と黒魔術師・・・思い出したぞ!」

遊馬「どうした?」

アストラル「戦の神セトと平和の神アテムだ・・・」

ブラック・ミスト「そうだ。こいつらが争いまくって裁きの神ヒロトに99の部位に切り刻まれた肉片がデッキになったらしい」

ユート「なら真紅眼は」

アストラル「カツーヤという青年が大量生産したそうだ」

ミーンミーン

ミーンミーン

ユート「・・・」コンコン

遊馬「ダーク・リベリオンは元気か?」

ユート「遊矢のデッキの中に入ったままだ。これで2度目だから返してくれとは言いづらい」

遊馬「何かブラック・マジシャンってガガガマジシャンに似てるよな」

アストラル「ブルーアイズなんて銀河眼そっくりだ」

ユート「デュエルしようか遊馬」

遊馬「ああ!」

アストラル「お前の企みはわかっているぞブラック・ミスト!」

ブラック・ミスト「?」

アストラル「ユートを利用し今度こそ次元制覇を企んでいるな!?」

ブラック・ミスト「別に」

アストラル「くっ・・・」

ミッ・・・

遊馬・ユート「デュエル!」

遊馬「ドロー!俺はおろかな埋葬を発動!デッキからモンスターを1体墓地へ送り死者蘇生でガンバランサーを召喚!そしてガンバランサーが召喚に成功したとき手札からガンバランサーを表側守備表示で特殊召喚!」

遊馬「レベル5のガンバランサー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ヴォルカザウルス!カードを1枚セットしターンエンド!」

ユート「ドロー!俺もおろかな埋葬を発動!デッキからモンスターを1体墓地へ送り死者蘇生でブラック・マジシャン・ガールを召喚!」

アストラル「遊馬とユートは一見性格が間反対だがスタイルは似ている・・・まさかブラック・ミストはそれを見越して・・・?」

ユート「そしてフルエルフを攻撃表示で召喚!フルエルフは1ターンに1度手札のモンスターを見せる事でそのレベル分アップさせる」

ユート「俺はレベル6のブラック・マジシャン・ガールとレベル6となったフルエルフでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!マジマジ☆マジシャンギャル!」

アストラル「・・・!?」

遊馬「ユート・・・マジか」

ユート「俺もマジマジは無いと思ったが彼女が出たい出たいと・・・」

アストラル「可愛らしさがあったブラック・マジシャン・ガールがギャルに変貌か」

遊馬「女子中学生の小鳥がドロワっぽくなっちまった感じだな・・・」

ユート「俺はマジマジ☆マジシャンギャルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い手札を除外する事で相手フィールドのモンスターのコントロールを得る!」

アストラル「遊馬のモンスターをコントロール!?ブラック・ミスト・・・やはりお前は」

ユート「バトルだ!」

アストラル「そろそろ目的を吐いたらどうだ」

ブラック・ミスト「何の事やらサッパリだ」

遊馬「ここはガガガ系を入れたらいいんじゃねえか?」

ユート「そうなんだが俺としては魔法使い族と戦士族を上手く生かしたいんだ」

遊馬「何かユートの周りを女の子が飛んでるぜ、色黒の」

ユート「No.か?」

遊馬「そう簡単にNo.は出ないぜ、だって今のホープもシャークのシャーク・ドレイクもカイトの銀河眼の光子竜皇もNo.って冠が取れてちょっと普通じゃないカードになってるんだぜ」

ユート「そうなのか」

遊馬「このブラック・マジシャンはガガガマジシャンでブラック・マジシャン・ガールはガガガガールだろ。カオスソルジャーは」

ユート「戦士族だからホープだな」

遊馬「確かに」

アストラル「・・・」

ブラック・ミスト「・・・」

ユート「そろそろ俺は帰るとしようか、またDDCで会おう」

遊馬「何だそれ?」

ユート「隼から何も聞いていないのか?」

遊馬「黒咲?何か聞いているか?」

アストラル「いや何も」

ユート「遊馬に伝えていないのか・・・」

遊馬「ま、楽しみにしてるぜ」

ユート「すまないな」

アストラル「絶対にブラック・ミストの尻尾を私が掴む」

ブラック・ミスト「・・・」

遊馬「何なんだDDCって」

シャーク「ディメンション・デュエル・カーニバル?」

黒咲「略してDDCだ」

カイト「零児が企画したのか」

黒咲「あいつに大会の運営を任すとろくな事が無いから本田ヒロトという男が主催者らしい」

シャーク「知らねえな」

黒咲「しかし異常なまでに似合わんなパンチパーマ」

シャーク「いいじゃねえか別に」

カイト「お前スタンダードに何か用事はあるか?」

黒咲「これから塾の時間だが何かあるのか」

カイト「ピクニックに行った時にクワガタやカブトを捕まえた。アユ達に渡してやったら喜ぶだろ」

黒咲「フッ・・・遊馬にも伝えてくれ」

カイト「ああ」

シャーク「またな黒咲!」

ユート「あ、遊馬」

遊馬「どうした」

ユート「言い忘れていたが俺のダーク・リベリオン、クリアウィングの他にユーリのドラゴンも遊矢のエクストラデッキに入っていたそうだ」

アストラル「ユーリ?だがユーリは十代と共に行方不明になったはずじゃ」

ユート「どうやら生きているようだ」

アストラル「ブラック・ミスト!」

ブラック・ミスト「知らん知らん」

遊馬「十代さんが生きている可能性も」

ユート「かなり高い」

遊馬「さすがだぜ十代さん!」

ユート「俺はこのデッキを極めようと思う。また会おう遊馬」

遊馬「ああ!」

プルルル

ユート「もしもし」

ユーゴ「俺だ」

ユート「君か」

ユーゴ「俺とお前と遊矢ってかなり似てるよな?」

ユート「ああ」

ユーゴ「だよな」

ユート「それで何が俺に聞きたいんだ?」

ユーゴ「遊矢と柚子って付き合ってるだろ?じゃあ俺とリンは」

ユート「無理な気がしてならない」

ユーゴ「何だとてめえ!」

ブチッ

ユート「相変わらずうるさいな・・・心優しい遊矢に熱血漢のユーゴそれに俺・・・ユーリはまるで俺達から生まれた産廃のようだ」

ブラック・ミスト「融合への恨みは強いんだな・・・だからエクシーズ次元の人間は面白い」

ジジジジジジ

ユーゴ「ユートの野郎!」

遊星「どうした」

ユーゴ「俺はアホだから無理だとか言いやがった!」

遊星「いやユートの性格なら言わないだろ」

ユーゴ「あーあ何で俺は無理なんだよ」

遊星「何というか・・・そういうキャラじゃないだろお前」

ユーゴ「何で?」

遊星「お前は俺達と一緒に暴れている時の方が輝いている。デートとかできるのか?」

ユーゴ「無理っぽい」

遊星「そういう事だ。まあ焦らずともゆっくりすればリンもユーゴに惚れるだろ」

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ユーゴ「遊星はどうなんだ」

遊星「女というのはお前のような元気な男やジャックのような身長の高い男が好きなんだ」

ユーゴ「そういや遊星はモテねえんだったな」

遊星「ああ」

ユーゴ「ツラもいいしクールなのに何でだ」

遊星「髪型だな」

ユーゴ「お前かなり変な髪型してるからよ、切ってやろうか?」

遊星「言っておくがパンチパーマは無理だ」

ユーゴ「あれは異常だぜ」

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ユーゴ「暇だしどっか行こうぜ遊星」

遊星「何処へ」

ユーゴ「だってクロウは働きに出てブルーノも居ねえんだろ?ジャックはどうしたんだ」

遊星「巨大なコンドルに捕まって鬼柳とプラシドが追っている」

ユーゴ「ハハハ!何でコンドルに捉えられたんだよ」

遊星「コーヒーばかり飲んでるから餌だと思ったんだろうな」

ユーゴ「しかもラーメンしか食わねえし」

遊星「・・・」

ユーゴ「じゃあ金貸してくれよ」

遊星「俺は無一文だ」

ユーゴ「何だそれ」

ジジジジジジ

ユーゴ「金を増やす道具!」

遊星「何!?」

ユーゴ「あるんだろ?」

遊星「そんなものは無い」

ユーゴ「ねえのか」

遊星「だが増やす方法ならある」

ユーゴ「マジか?」

遊星「ああ」

ユーゴ「その方法ってのは」

遊星「パチンコだ」

ユーゴ「さすが遊星!」

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ジジジジジジ

ジッ・・・

数時間後

遊星「・・・」

ユーゴ「すっからかんじゃねえか!」

遊星「弱ったな」

ユーゴ「弱ったじゃねえぞ遊星!」

遊星「これで今日の晩御飯は食べられなくなった」

ユーゴ「クソ!クロウにどやされるぞ!」

遊星「待ってくれ今考えている」

ユーゴ「本当に考えてるのか?」

遊星「・・・」

遊星「そういえばクリアウィングはまだ遊矢の手元か?」

ユーゴ「会う機会がねえんだよ。まあクソのユーリに渡るよりマシだけどな」

遊星「ユーリ・・・てっきり死んだものだと思っていたが」

ユーゴ「悪党ってのはしつこいんだよな。なあ遊星」

遊星「だが悪とは必ず敗北する。あの長官がそうだっただろ?」

ユーゴ「あれも生きてるぜ」

遊星「前にも言ったが再生怪人は弱いと相場が決まってる」

ユーゴ「何かユーリの野郎を本気でぶっ潰す道具とかねえのか?」

遊星「ロケットに括り付けて太陽へ飛ばす」

ユーゴ「頭いいなお前は」

遊星「こんな天気のいい日にユーリの話や長官の話はやめよう」

ユーゴ「魂が汚れちまうもんな」

遊星「ところでDDCの事は聞いているか?」

ユーゴ「は?」

遊星「ディメンション・デュエル・カーニバルの略らしい」

ユーゴ「どういう意味?」

遊星「スタンダード、エクシーズ、シンクロ、融合で大会をやるそうだ」

ユーゴ「どいつもこいつも身内みてえなもんだし」

遊星「まあ・・・そうだな」

ユーゴ「ジャックと遊星は後だ。俺がやりあいてえのは・・・いっぱい居るぜ!」

遊星「ああ!」

ジャック「最近酷い目に合いすぎている」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

プラシド「まるで何かの呪いだ」

ジャック「何が呪いだ笑わせるな」

プラシド「何だと?」

鬼柳「まあいいじゃねえか」

プラシド「貴様は勘違いしているようだが一つだけ言っておいてやる。俺はお前達を仲間だと思った事は無い」

ジャック「当たり前だ!俺達は利害が一致しているだけの関係だ」

鬼柳「ま、それで満足してりゃいいんじゃね?」

ジャック「・・・」

プラシド「・・・」

鬼柳「さっさと帰ろうぜ」

クロウ「何やってんだ2人揃って」

遊星「日向ぼっこだ」

クロウ「おいおい・・・」

ユーゴ「腹減ったよクロウ」

クロウ「俺に言うなよリンは帰ってねえのか?」

ユーゴ「どっか行っちまって」

クロウ「何だ聞いてねえのか?龍亞達とプールに行ってるぜ」

遊星「何!?」

ユーゴ「何でそれ早く言わねえんだ!」

遊星「ユーゴ」

ユーゴ「行こうぜプールに!」

クロウ「このクソ暑いのに元気な奴らだぜ・・・そうだ遊星!セレナから何か連絡来てねえか?」

遊星「セレナ?後で連絡しておく」

クロウ「あいつ電源ずっと切ってるもんな・・・」

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

セレナ「困った時はお前か亮に聞けばいいとあいつが言っていたからな」

遊星「どうかしたのか?」

セレナ「モンスターを拾ったのだが」

遊星「どんなモンスターだ?」

セレナ「レスキューラビットだ」

遊星「レスキューラビットか」

セレナ「育て方を知っているか?」

遊星「多分普通のウサギと同じ育て方でいいと俺は思うが」

セレナ「わかった・・・すまなかったな」

遊星「ああ」

セレナ「よし!頑張って育てるぞ!」

ツクツクホーシツクツクホーシツクツクホーシ

赤馬「先日の巨大ヤモリ退治はご苦労だった」

沢渡「まあ俺にかかれば」

権現坂「お前は気絶していただろ」

デニス「セレナの姿が見えないが」

遊矢「何か買ってるウサギの世話がどうとかって」

沢渡「ウサギ?ウサギ何かのために休んだってのか!」

黒咲「ウサギは寂しがり屋故に死ぬ恐れがある。お前は学が無いな」

沢渡「どいつもこいつもバカにしやがって」

遊矢「俺達を招集した理由は?」

黒咲「DDCの件だろ」

遊矢「DDCか・・・どうしよかな俺」

沢渡「まさか出ないとか言うんじゃねえだろうな?」

遊矢「考え中」

権現坂「!?」

赤馬「君には選手宣誓がある。それに君は我らデュエリストの代表だ」

黒咲「あのカイトすらも打ち勝ったお前が出ずに誰が出る」

沢渡「カイトに勝ったのなんてまぐれだ」

遊矢「どうも十代さんの事が気になって」

権現坂「こうして俺達がデュエルする事で十代殿の供養になるんだぞ」

遊矢「うーん」

赤馬「・・・」

黒咲「やる気が無いのなら面白い奴を呼んでやる」

沢渡「誰だそいつは?」

黒咲「今一番あいつを倒したがっている男だ」

ピロロロロロロ

赤馬「私だ・・・そうか、街に巨大トカゲが現れ大暴れしているぞ」

デニス「な、何だって!?」

赤馬「榊遊矢は待機!それ以外の者は全員出動だ!!」

遊矢「・・・」

シャーク「出ねえんだってな大会に、黒咲から聞いたぜ」

遊矢「パンチ・・・」

シャーク「凌牙でいい」

遊矢「どうして凌牙が」

シャーク「てめえが俺に勝ったからだ!勝ち逃げは許さねえぞ遊矢!!」

遊矢「勝ち逃げって俺は別に」

シャーク「うるせえ!ドロー!俺はモンスターを裏守備表示でセット!そしてカードを2枚セットしターンエンドだ!」

遊矢「いきなり始めるなよ!」

シャーク「人の頭をパンチパーマに変えた罪はそれだけ重いんだよ」

遊矢「自分から進んでやったくせに・・・ドロー!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「俺はレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンで裏守備モンスターに攻撃!」

シャーク「・・・墓地に送られたハリマンボウの効果を発動!このモンスターが墓地へ送られたとき相手モンスターの攻撃力を500下げる!」

遊矢「ターンエンド」

シャーク「ドロー!」

シャーク「俺は魔法『浮上』を発動!俺はハリマンボウを墓地から特殊召喚!そしてハリマンボウをリリースしジョーズマンをアドバンス召喚!」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの攻撃力がまた下がった」

シャーク「まだだ!罠発動!『リビング・デッドの呼び声』!俺は墓地から再びハリマンボウを特殊召喚!そして自分フィールドに魚族・水族・海竜族が召喚または特殊召喚に成功したときシャーク・サッカーは手札から特殊召喚できる!」

シャーク「レベル3のハリマンボウとシャーク・サッカーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!漆黒の闇より出でし赤き槍!ブラック・レイ・ランサー!」

シャーク「ブラック・レイ・ランサーのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする!そしてハリマンボウが墓地に送られた事で再び攻撃力を500下げる!ブラック・レイランサーでオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「くっ!だがエクシーズ召喚されたオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンが墓地へ送られた事でエクストラデッキからオッドアイズと名のつくモンスターを特殊召喚できる!俺はオッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンを特殊召喚!」

遊矢「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンが特殊召喚に成功したとき相手モンスターを1体手札へ戻す!ジョーズマンを手札へ!」

シャーク「永続罠『エクシーズ・パニッシュ』を発動!自分フィールドにモンスターエクシーズが存在し相手フィールドにレベル5以上の効果モンスターが存在する場合手札を1枚墓地へ送りそのモンスターの効果を無効にし破壊する!」

シャーク「行けジョーズマン!」

遊矢「うぐっ・・・」3200→600

シャーク「ターンエンド・・・こんなところか」

遊矢「えっ?」

シャーク「この前の借りだ。ちゃんと返したぜ」

遊矢「・・・」

シャーク「これで五分と五分だ。てめえとの決着は大会でつけてやるぜ!」

遊矢「・・・ふぅ」

黒咲「どうだ」

遊矢「あれ?トカゲは」

沢渡「権現坂の野郎がぶん投げて、デニスが下敷きになって大怪我だぜ」

黒咲「遊馬もユートも出るぞ、いいのか?」

遊矢「俺は」

黒咲「お前を対等と認めたカイトもお前への因縁をつけた凌牙もそうだ」

遊矢「・・・」

黒咲「いつか十代が言ってただろ。お前は四つの次元の総大将だと」

沢渡「なーんでこいつなんだ」

黒咲「決めろ」

遊矢「出る!俺も出て遊馬や凌牙をカイトにカイザーやジャック、鬼柳さんとだって」

黒咲「・・・そうか」

沢渡「何でそこに俺の名前がねえんだよ!」

数日後

遊矢「宣誓ー!」

遊馬「あれが本田ヒロト?」

遊星「遊戯さんと城之内さんの親友だ」

ユーゴ「って事はハンパねえ奴じゃねえか!!」

シャーク「相変わらず変な髪型してるな赤馬のおふくろは」

沢渡「今のお前には言われたくねえよ」

万丈目「誰だお前は!?」

カイト「・・・」

鬼柳「・・・」

クロウ「どうしたんだボケっとして」

鬼柳「何っつうか金持ちってのも大変なもんだなって思ってよ」

クロウ「は?どういう意味だ」

カイト「親が親なら子も子・・・赤馬家とは徹底的に腐った一族のようだな」

ジャック「何の話だ」

ユート「俺にもわからない」

赤馬「第一予選はじゃんけんだ」

沢渡「結局仕切ってるのあいつじゃねえか!」

万丈目「しかもじゃんけんだと!?」

赤馬「そうだ」

遊馬「社長は何考えてるかわからないぜ」

遊星「じゃあ相手を」

遊馬「俺は」

黒咲「俺とやるか」

遊馬「よっしゃあ!最初はグー!」

黒咲「じゃんけん!」

遊馬・黒咲「ポン!!」

遊馬「あいこか」

黒咲「・・・そのようだ」

遊馬「じゃんけんポン!」

黒咲「ポン!」

遊馬「ポン!」

黒咲「ポン!」

遊馬「ポン!」

黒咲「ポン!」

遊馬「ポン!」

黒咲「ポン!」

遊馬「ポン!」

黒咲「遊馬・・・」

遊馬「じゃんけん!」

黒咲「ポオオオオオオオオオオオオン!!!」

遊馬「グー・・・俺の勝ちだ!!」

黒咲「くっ・・・」

赤馬「これで約半分は絞れた」

万丈目「・・・」

沢渡「・・・」

柚子「どうしたの2人とも?」

クロウ「落ちたんだとよ」

ジャック「遅かれ早かれ落ちる事は確定していたがな」

シャーク「ああ」

万丈目「黙れパンチパーマ!」

沢渡「引っ込んでろ負け犬パンチ!」

シャーク「てめえら!!」

ユート「隼にじゃんけんで勝つとは」

遊馬「じゃんけん得意なんだぜ俺」

赤馬「予選落ちしたものにはレオ・コーポレーションで栽培した観賞用のサボテンを・・・」

遊矢「次はどんな種目なんだ・・・」

赤馬「次の種目はリフティングだ」

柚子「よいしょ!」

剣山「女の子でも持ち上げる事ができるなら俺だって余裕ザウルス」

ゴキッ

剣山「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああ」

ゴキッ

陸王「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああ」

ゴキッ

海王「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああ」

メキッ

栄太「」

ゴキッ

氷室「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああ」

ジャック「実に熾烈なリフティングだな」

遊星「ああ」

牛尾「いてて・・・こりゃ重いぜ遊星よ」

遊星「だろうな」

アキ「どうして柚子は重い物を」

遊星「あいつはああ見えて力持ちなんだ」

アキ「そうなの」

クロウ「何人が本戦に進むんだ?」

遊星「8人だ」

ユーゴ「8か」

ジャック「お前はどうだった」

ユーゴ「へへへ・・・落ちたよ」

クロウ「落ちたのかよお前!」

ユーゴ「尻がすっげえ痛いぜ」

赤馬「第三予選は飴探しだ」

カイザー「ここまで来ると運動会だな」

オブライエン「ああ」

エド「さあ飴探すか」

カイザー「コォォォ・・・」

ジム「ヘイ、カイザー!」

ヨハン「何やってるんだ?」

吹雪「みんな伏せるんだ!」

カイザー「ハアアアアアッッッ!!!」

ザッパアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン

オブライエン「す、砂を全て吹き飛ばすとは」

エド「さすがは孤高の求道者だ」

カイザー「・・・」コロコロ

赤馬「最終予選は・・・バトルロイヤルだ」

沢渡「最初からそれでやれよ!」

万丈目「何て容量の悪い奴だ」

シャーク「予選落ちはいい加減帰れよ」

沢渡「おい万丈目なーんか聞こえるぜ」

万丈目「バカな髪型をした蝉が鳴いているのだろう」

シャーク「てめえら!!」

赤馬「この八つの部屋に均等に入りデュエルをしてくれ均等にだ」

遊矢「じゃあ俺はこの部屋に」

柚子「私はここね」

遊馬「俺はここだぜ」

遊星「なら俺はここに」

ユート「だったら俺は」

万丈目「こっそり入ればバレないかもしれん」

沢渡「敗者復活戦だぜ」

ジャック「もう帰れ」

赤馬「・・・出てきたようだ」

沢渡「お、遊星も遊馬も居ねえぞ」

万丈目「ジャックもおらんのか、ざまあない」

赤馬「これで対戦表は決まった!」

沢渡「何処が」

赤馬「入った部屋に注目してくれ」

万丈目「こ、これは!」

沢渡「1から8までの数字が書いてあるだと!?」

赤馬「彼らがDDCの本戦出場者だ」

万丈目「俺にも権利がある」

沢渡「俺もあるぜ!」

赤馬「・・・君達はすでに落ちているだろ。いい加減駄々をこねるのはやめろ」

沢渡「居るんだよな、こういうギャグが通用しねえ奴が」

万丈目「それも死んだ魚のような目をした奴にその傾向がある」

赤馬「・・・」

神代凌牙VSミスティ・ローラ

アモン・ガラムVS勝鬨勇雄

丸藤亮VSプラシド

榊遊矢VSツァン・ディレ

沢渡「凌牙?誰だそいつ」

万丈目「あそこのパンチパーマだろう」

シャーク「さっきからゴチャゴチャうるせえぞ予選落ち」

ジャック「いやお前の髪型はかなり酷いぞ」

クロウ「何やってんだお前は」

シャーク「いいじゃねえか別に」

遊矢「落ちたんだ柚子」

柚子「う、うん」

遊矢「そう落ち込むなって!俺が柚子の分まで頑張るから!」

万丈目「何だあいつら!ガツンと言ってやれ凌牙!」

沢渡「すげえムカつくぜ、何とかしろよ凌牙」

シャーク「一々、俺に絡みやがって」

柚子「主婦代表で頑張ってねツァンさん」

遊矢「まさかカイトが落ちるなんて」

遊馬「どうしたんだ?」

カイト「運の問題だ」

セレナ「これがレスキューラビットだ。触るか?」

アユ「うん!」

セレナ「こいつは大人しいモンスターなんだ。ウンチする場所も覚えて賢いぞ」

タツヤ「へえ」

柚子「零羅くんも触っていいのよ?」

遊矢「ほら遠慮しなくていいぞ」

零羅「・・・うん」

タツヤ「・・・」

カイト「どうした」

タツヤ「そのうちいい事あるよカイト兄ちゃんも」

フトシ「痺れるゥ~!」

カイト「・・・」

赤馬「こんなところに居たのか零羅」

零羅「・・・」

赤馬「母様が呼んでいる。行くぞ」

カイト「母様が呼んでいる・・・フッ」

赤馬「何かおかしな事でもあるのか天城カイト」

カイト「兄としても年長者としてもダメな貴様は母親の言いなりなんだな。滑稽な話だ」

赤馬「何?」

カイト「俺は前にも言ったはずだ。親が親なら子も子だとお前の零羅を見る目は兄として弟を見る目ではない。道具を見る目だ」

赤馬「君には関係の無い事だ」

カイト「無能な貴様に忠告をしてやる。戦争ごっこがしたいならバカな両親と仲良く3人でやっていろ。こいつらを巻き込むな」

遊馬「お、おいカイト」

赤馬「君は何もわかっていない」

カイト「お前たち一族が腐っているのはわかる。そうだろ零児」

赤馬「・・・」

赤馬「零羅は強い。おそらくは君よりもジャック・アトラスよりも」

カイト「強いから子供を戦いに巻き込むのか?さすがは赤馬家の男だ。合理的な考えしかできんようだ」

赤馬「・・・」

カイト「何とか言ったらどうだ」

赤馬「零羅は私の実の弟ではない。これは我が家の問題だ。零羅をどう扱おうが私は」

カイト「・・・」

遊矢「いい加減にしろ赤馬零児!!」

アストラル「君の今の発言は聞き捨てならない」

遊馬「実の弟じゃない?って事は」

赤馬「つまりそういうことだ」

遊馬「弟じゃねえから何したっていいと思っているのか!?ふざけんじゃねえ!!」

カイト「お前はやはり腐っている。柚子を出しに遊矢をランサーズに入れた時点からな」

カイト「お前はスタンダード次元を守ると意気込んでいるがお前じゃ何も守れん」

カイト「お前はお前達は他人を利用し自分じゃ何一つとしてできない下劣な連中だ。本当に守りたいのは自分達の家柄だけだろ」

赤馬「・・・天城カイト」

遊矢「無理しなくてもいいんだぞ零羅」

柚子「そうよ何も怖くないからね」

赤馬「君は私に近いデュエリストだと思っていたがどうやら勘違いだったようだな」

遊馬「カイトはお前とは違う!カイトより弟想いな兄ちゃんは居ないぜ!」

セレナ「零児お前は身勝手すぎる。少しは反省した方がいいぞ」

赤馬「わかった。ならランサーズは解散し零羅は君達に託す」

遊矢「待てよ俺はそういう意味で言ったんじゃ!」

遊馬「おい!」

赤馬「どうして零王がエクシーズ次元を壊滅させたのか今やっとわかった気がする」

カイト「どういうことだ」

赤馬「あのか弱い榊遊矢が今では獅子のような眼で私を睨んでいる。君達が彼を変えた」

カイト「お前が思っているほど遊矢は弱くなかった。物事の本質が見えてないお前には理解できない話だろうがな」

赤馬「・・・」

カイト「お前は近い将来こいつにその鼻っ柱をへし折られる。懺悔の練習でもしておくんだな」

ツァン「あんたも口悪いよね、誰なの?」

カイト「一般市民のお前には関係無い」

遊矢「ランサーズが解散か」

柚子「でも許せない小さい子を巻き込むなんて」

遊馬「今度一緒にプールでかっとビングしような!」

零羅「かっとビング?」

遊馬「ああ!」

遊矢「あいつ何か企んでる」

カイト「ランサーズは無くなったがお前を中心にスタンダードの仲間は集まるだろ。黒咲も手を貸すはずだ」

遊矢「でもかなり強い・・・カイト以上に強いかも」

カイト「強い強いと言って来た奴なんぞ意外と大した事はない。ドン・サウザンドがいい例だ」

遊馬「そうだぜ遊矢!」

アストラル「君なら勝てる。私はそう思っている」

遊矢「・・・ああ!」

カイト「そういうわけだ。本戦出場者のお前は十分に注意しろ」

シャーク「やっぱりそういう野郎だと思ったぜ、あのクソッタレ一家!!」

沢渡「だろ?赤馬家ってのは傲慢っていうかお山の大将っていうか」

万丈目「わかったぞカイト!潰すんだな」

カイト「いや本戦までまだ時間がある。奴らの動きを待つ」

シャーク「っつうか何で俺にくっ付いてんだよ!」

万丈目「どうせ戻っても暇だ」

沢渡「そうだ」

シャーク「てめえらはてめえらの次元に帰れ!万丈目!てめえはだいたい大人だろうが!!」

万丈目「仕方がない。なら帰ってやる」

沢渡「じゃあな」

シャーク「敵に回しても大丈夫じゃねえか?LDSって言っても人望のねえ野郎に付く奴なんて」

カイト「きな臭い奴らだ。何処ぞで誰かと結託しやって来る可能性もある」

遊矢「何か大会やるといつもこれだよな」

遊馬「そうだな」

遊矢「赤馬零児・・・」

遊馬「カイトって口悪いし不器用だけどハルトには優しいんだよ」

アストラル「思い返してみれば彼は何処か他人を見下すような目ばかりしていた」

遊馬「社長ってかなり強いんだろ」

遊矢「ああ」

遊馬「でも負けねえよ遊矢なら」

遊矢「そう?」

遊馬「遊矢が社長に勝って悪い心の闇から引きずり出してやるんだ!」

遊馬「そして社長や零羅の両親に一発ガツンと言ってやろうぜ!」

遊矢「ああ!」









コナミ「何というか毎度毎度申し訳ないな」

カイト「もう慣れた」

コナミ「俺も最近は遠征やら何やらあって家に帰るのは週に3回程度だから」

遊馬「離婚されちまうぞ!」

カイト「こいつも1人じゃない。恵が居るだろ」

小鳥「前から思ってたけど何でツァンさんと結婚してるのに恵先生が同居してるの?」

アストラル「一夫多妻とかいうやつか」

コナミ「いや違う」

カイト「色々あるんだろう。そっとしておいてやれ」

遊馬「大人の世界も色々あるんだな」

小鳥「うん」

ツァン「凌牙は山籠りし始めたんだって?」

遊馬「アリトとギラグに捕まって山に連行されちまったよ」

ツァン「遊矢って強いの?」

カイト「強い弱いで言ったら並程度だ。まあデュエリストとしては未熟だが男としては」

小鳥「素直に褒めればいいのにカイトは」

アストラル「カイトは口下手だからな」

ツァン「じゃあ僕の練習相手になってよカイト」

カイト「俺が?コナミが居るだろ」

コナミ「付き合いも長くなるが君がデュエルをしている姿を見た事が無い」

恵「いつも拳をふるってる」

カイト「・・・」

遊馬「いいんじゃね?なあ」

アストラル「私もそう思う」

カイト「だったらデュエルするか」

カイト「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンでH-Cエクスカリバーを攻撃!そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使ったギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンは2度の攻撃を可能とする!機甲忍者ブレード・ハートを攻撃!」

ツァン「もぉ・・・何のよこいつ!」

小鳥「まだ銀河眼の時空竜持ってたんだ」

カイト「ミザエルがずっと俺に預けていてな」

遊馬「あいつ頑固だから1度言い出したらキリがねえもんな」

カイト「・・・」

ツァン「あんた負けた事あるの?」

カイト「クリスに何度か」

ツァン「あのロン毛そんなに強いんだ・・・まあカイトの師匠だもんね」

コナミ「ツァンに勝つなんて中々だぞ」

カイト「こいつから何度か聞いている。若い頃は大層強かったと」

ツァン「その言い方だと僕が若く無いみたいじゃない」

カイト「10代の俺達からみれば20代のお前は若くはない。今年でいくつになるんだ」

ツァン「・・・27」

カイト「フッ」

カイト「まあ今のままでも遊矢に勝てるとは思うが次のステージに進むか」

小鳥「次のステージ?」

カイト「遊矢と零児は4つの召喚法を巧みに扱う。なら遊馬がシンクロを遊星がエクシーズを十代がペンデュラムを・・・これが俺たちデュエリストの新たな道だ」

遊馬「融合は?」

カイト「あれは決まった素材でしか通用しない。それを揃えるのは融合使いの祖の十代の次元の出身者ぐらいだ」

遊馬「十代さんにカイザー・・・」

アストラル「それに2人の恩師も使うそうだ」

小鳥「あの2人の恩師!?強そう」

遊馬「そうと決まれば遊星さんに」

カイト「いや俺達だけでやる。凌牙を呼び戻せ」

遊馬「どうして俺達だけで?」

カイト「他の連中の度肝を抜く。俺達がシンクロを使えばかなりのインパクトがあるはずだ」

シャーク「シンクロ召喚がどうとか言って呼び出しやがって」

小鳥「ツァンさんは?」

コナミ「着替えるとか言って・・・どうしたんだ君の頭は」

遊馬「もう意地張るのはやめようぜシャーク」

シャーク「この髪型は遊矢をぶっ倒した時にやめてやる。それまで俺は絶対にやめねえ」

小鳥「今時流行らないよパンチパーマって」

シャーク「うるせえよ、女のお前に男の美学がわかってたまるか」

カイト「・・・何だお前のその格好」

ツァン「制服だけど」

カイト「パンチパーマにいい歳して制服を着る主婦か・・・何だこいつら」

アストラル「君も年中コートを着てるじゃないか」

遊馬「って事はまともなのは俺だけか?ラッキー!」

アストラル「それでどうするんだ」

カイト「ついて来い」

数日後

璃緒「それでシンクロ召喚を覚えたのは」

小鳥「うん!」

アリト「どうやって?」

小鳥「修行とかしてたらいきなりデッキが輝き出してね」

カイト「見てればわかる」

アリト「ズリいよな・・・なあ?」

ギラグ「まあいいじゃねえか」

ドルべ「ナッシュは我々のリーダーなのだから」

ベクター「髪型は相当イかれてるけどな」

ミザエル「カイトから見てナッシュの変化は」

カイト「見てればわかる」

ベクター「さっきからそればっかだなお前」

Ⅳ「おいカイト」

カイト「大人しく見てろ」

ミスティ「ドロー!私はレプティレス・ゴルゴーンを攻撃表示で召喚!カードを3枚セットしターンエンド」

シャーク「俺のターン!俺は魔法『強欲なウツボ』を発動!手札から水属性モンスターを2体デッキに戻しシャッフルしデッキからカードを3枚ドロー!」

シャーク「そして俺フィッシュボーグ-アーチャーを攻撃表示で召喚!さらにサイレント・アングラーを特殊召喚!レベル4のサイレント・アングラーにレベル3のフィッシュボーグ-アーチャーをチューニング!シンクロ召喚!氷結界の龍グングニール!」

シャーク「グングニールの効果を発動!手札を2枚墓地へ捨てる事で捨てた枚数分相手フィールドのカードを破壊する!レプティレス・ゴルゴーンとセットされたカードを破壊!グングニールでダイレクトアタック!!」

ミスティ「くっ・・・」4000→1500

シャーク「俺はカードを1枚セットしターンエンド」

アリト「ナッシュ!」

ギラグ「本気で覚えやがったぞ」

璃緒「何か不思議なモンスターね」

ミザエル「いや良いドラゴンだと私は思う」

ベクター「どっから沸いて出たんだ?」

カイト「気がついたらあったそうだ」

遊馬「そうなんだぜ」

ベクター「ふーん・・・」

ドルべ「一回戦はナッシュの勝ちのようだ」

璃緒「あれ?アリトは」

ミザエル「奴ならシンクロを覚えるとか言って何処かへ行ったぞ」

遊馬「やったなシャーク!」

シャーク「ああ」

カイト「嬉しそうじゃないな」

シャーク「そうでもねえよ・・・遊矢!この会場のどっかで見てんだろ!!」

シャーク「俺は一回戦を制したぜ!てめえも勝って俺と戦え!!」

ベクター「うるせえぞナッシュ」

Ⅳ「熱くなりやがって」

璃緒「凄い怒声」

小鳥「ほぼ逆恨みよね」

遊馬「けどシャークらしいぜ」

カイト「あいつは1度狙った獲物は2度と離さない男だ」

アストラル「寝ても覚めても遊馬に食らいついているからな」

アモン「・・・君のその構えは何だ」

勝鬨「決まっている・・・デュエルだ」

アモン「デッキを持たずに?君はデュエリストじゃないのか」

勝鬨「何?デッキを持たないならデュエリストではないのか!?」

アモン「いや・・・そうだとしても拳と拳の勝負でも僕は負ける気がしない」

勝鬨「何という絞り込まれた肉体・・・名は!」

アモン「アモン・ガラム」

勝鬨「自分は勝鬨勇雄!いざ尋常に」

アモン「・・・」コキコキ

勝鬨「フゥ・・・」

アモン・勝鬨「デュエル!」

エド「生きてたのかアモン」

カイザー「言われてみれば確かに」

オブライエン「・・・」

バシッ

勝鬨「何という拳!」4000→3500

アモン「こう見えても腕には自身があってね!」

シュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッシュッ

勝鬨「拳闘?ハイイイッッ!」

アモン「グハッ!?」4000→2900

勝鬨「自分もここで負けるわけにはいかない。榊遊矢と再び拳を交えるまでは!」

アモン「今の彼の動きは中国拳法の流れを組んでいる・・・だったら勝つのは僕だ!」

勝鬨「何?」

アモン「古臭い拳法と近代格闘術では雲泥の差がある!」

勝鬨「貴様!何を言っている!?」

アモン「カイザー亮!エド・フェニックス!異世界で置き去りにされた僕の力を見ろ!!」

勝鬨「や、奴の身体が霧に・・・いいや、違う!これは何かのトリックだ!!」

アモン「トリックかどうかは試して見ればいいさ勝鬨勇雄ォ!!」

赤馬「ただいまのデュエルはお互い派手なアクションデュエルをしたので失格を言い渡す」

クロウ「そりゃそうだ」

遊星「次はプラシドだが・・・お前とサイバー流の相性は悪いと思う」

プラシド「やって見なければわからぬ」

ジャック「剣は置いていけ」

プラシド「断る!」

ジャック「何だと!?」

プラシド「剣は俺の身体の一部だ」

ジャック「貴様!」

鬼柳「まあいいじゃねえか、なあ?」

クロウ「いや良くねえだろ」

遊星「振り回さない限りなら問題は無いと思う」

プラシド「カイザーの首は俺が取る」

ジャック「言っておくが亮は強いぞ」

プラシド「それぐらい理解している」

プラシド「・・・」

ジャック「案の定振り回したな」

クロウ「だから言ったじゃねえか」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!お互いが満足したならいいじゃねえか!」

遊星「カイザーもカイザーで徒手空拳で立ち向かったんだ。イーブンだろう」

プラシド「そうだ」

クロウ「って事は遊矢か専業主婦のツァンが凌牙の相手になるのか」

遊星「ああ」

ジャック「カイトの世話を焼く女とカイトの背中を追う男の戦いか」

鬼柳「遊矢!コケるんじゃねえぞ!」

ジャック「あいつが凌牙と戦わない限り凌牙はずっとパンチパーマのままだぞ」

クロウ「俺はいいと思うぜパンチ」

遊星「気合が入ってるからな」

ジャック「どいつもこいつも生身で殴り合いを演じおって」

クロウ「お前が参戦しても同じ結果になってただろうけどな」

ツァン「ドロー!僕は永続魔法『紫炎の道場』を発動!そして真六武衆-ミズホを攻撃表示で召喚しミズホが自分フィールドに存在するとき手札から真六武衆-シナイを特殊召喚!さらに手札から真六武衆-キザンを特殊召喚!」

ツァン「レベル3の真六武衆-ミズホと真六武衆-キザンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!M.X-セイバー・インヴォーカー!M.X-セイバー・インヴォーカーのオーバーレイ・ユニットを一つ使うことでデッキから地属性・戦士族レベル4のモンスターを特殊召喚できる。僕は真六武衆-キザンを特殊召喚!」

ツァン「レベル4の真六武衆-キザン2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!カードを1枚セットしターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はEMフレンドンキーを召喚!そしてフレンドンキーが召喚に成功したとき手札からEMモンスターを特殊召喚できる!俺はEMプラスタートルを特殊召喚!プラスタートルは表側表示モンスターのレベルを一つ上げる!俺はフレンドンキーのレベルを3から4に変更!」

遊矢「レベル4のEMフレンドンキーとEMプラスタートルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ツァン「罠発動!『六武式風雷斬』自分フィールドの武士道カウンターを一つ使い相手フィールドのモンスターを破壊する!」

遊矢「・・・俺はカードを1枚セットしターンエンド!」

ツァン「僕のターン!僕はエクスカリバーのオーバーレイ・ユニットを二つ使いエクスカリバーの攻撃力を倍にする!あんたにダイレクトアタックよ遊矢!」

遊矢「永続罠『EMピンチヘルパー』を発動!相手の攻撃を無効にしデッキからEMモンスターを特殊召喚できる!俺はEMジンライノを守備表示で特殊召喚!」

遊矢「さらに罠発動!『エクシーズ・リボーン』墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚しこのカードをオーバーレイ・ユニットとして使用する!」

ツァン「カードを1枚セットしターンエンド!この子・・・強い。覇気の無い遊馬みたいな子って思ってたけど、カイトが認めたっていうのも満更じゃないかもしれない」

遊矢「オーバーレイ・ユニットが一つじゃ足りない・・・俺のターン!ドロー!!」

シャーク「上がって来いよ遊矢」

遊馬「お前が勝たなきゃシャークはずっとパンチなんだぜ」

カイト「・・・」

遊矢「魔法『オーバーレイ・キャプチャー』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターと相手フィールドのエクシーズモンスターを選択し相手フィールドのオーバーレイ・ユニットを持つエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを自分のエクシーズモンスターに移し替える!」

遊矢「そして俺はEMファイア・マフライオンを通常召喚!レベル3のEMジンライノとEMファイア・マフライオンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!弦魔人ムズムズリズム!」

遊矢「俺はダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを全て使い相手モンスターの攻撃力を半分にしその数値分攻撃力をアップさせる!そして弦魔人ムズムズリズムのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を倍にさせる!」

ツァン「へ、へえ・・・」

遊矢「よし!」

ツァン「あんた楽しそうね」

遊矢「自分が楽しまなきゃ相手だって楽しくないし見てる人だって楽しくない。何ていうかデュエルって勝ち負けじゃないから」

ツァン「カイトの友達にしては普通・・・普通すぎる」

小鳥「でもね昔は」

遊馬「小鳥」

小鳥「・・・」

遊矢「バトルだ!」

ツァン「遊って名前は本当に凄い子が多いのね・・・よし決めた」

カイト「・・・」

シャーク「さすがだぜ遊矢!それでこそ遊馬の後輩だ!!」

コナミ「負けたのにいい笑顔じゃないか」

ツァン「まあね!」

シャーク「さっさと始めようぜ!」

赤馬「アモン・ガラムと勝鬨勇雄、丸藤亮とプラシドはリアルファイトにより不戦敗・・・この大会の優勝者は榊遊矢!」

ジャック「待て零児!」

クロウ「てめえ言ってる意味がわかってるのか!?」

沢渡「赤馬零児!」

万丈目「何とか言わんか!!」

遊馬「まさか決別した俺らへの当て付けか!?」

遊矢「俺はこんな優勝認めないぞ!!」

赤馬「優勝おめでとう榊遊矢」

シャーク「てめえ・・・」

赤馬「だから私は言ったんだ。私達を敵に回すと酷い目に会うと・・・そうだな天城カイト」

カイト「何が言いたい」

赤馬「私は来るべき日まで姿を隠す。次に私が君達の前に現れた時が最後の日だ」

赤馬「・・・」

遊星「自分の感情を押し殺し冷徹に振る舞うのも大変だろ」

赤馬「何処から」

遊星「通り抜ける輪でだ」

赤馬「・・・」

遊星「本田さんの人形を使い大会まで開きあえて遊矢達に弟を預け母から遠ざけた・・・違うか?」

赤馬「違う」

遊星「お前がそういうのならそうなんだろう。だがな赤馬」

赤馬「君には関係無い」

遊星「これからの事はスタンダードの遊矢とエクシーズの遊馬達が先導しどうにかしてくれるだろう」

赤馬「君はどうするんだ」

遊星「十代さんが居ない間は俺が1番の先輩になる。シンクロ次元には俺よりリーダーなジャックも居る。まあ上手くやるさ」

赤馬「それでは私は」

遊星「ああ、またな」





数日後

遊馬「人攫い?」

小鳥「そうなんだって」

遊馬「何だそりゃ」

委員長「鈍いですねぇ遊馬くんは」

遊馬「だから何だって言うんだよ!」

鉄男「何か空から誘拐するんだってよ」

アストラル「意味がわからねえぜ」

小鳥「カイトとシャークを呼ばなきゃ」

アストラル「2人とも今日は出かけているそうだ」

鉄男「だったら今日は俺がシャークで」

委員長「僕がカイトですね!」

遊馬「頼むぜ!」

小鳥「だ、大丈夫なのかな」

アストラル「私にもわからない」

遊馬「敵はこの屋敷だな!」

鉄男「よし」

委員長「突撃しましょう」

アストラル「ま、待つんだ!」

鉄男「な、何だこれ!?」

委員長「う、動けない・・・!」

小鳥「な、何!?巨大な蜘蛛が沢山!?」

アストラル「あのモンスターの群れはサクリファイス・スパイダー・・・て言うことはこれは永続魔法『蜘蛛の領域』」

遊馬「大丈夫か鉄男!委員長!」

カサカサカサ

委員長「アアアアアアアアアアアアアアアア」

遊馬「やめろォ!!!」

アストラル「落ち着くんだ遊馬!」

遊馬「う、うわっ!?何だこいつは!」

マザー・スパイダー「シャッシャッシャッ!」

アストラル「マザー・スパイダー・・・この巣のボスだ」

小鳥「やっぱりカイトとシャークを探してくる!」

アストラル「昆虫は炎に弱い」

小鳥「でも遊馬のデッキに炎属性モンスターって・・・アチャチャアーチャー?」

アストラル「アチャチャアーチャーでは攻撃力が届かない。そしてサクリファイス・スパイダーの群れを一網打尽にはできない」

小鳥「じゃあ」

アストラル「シンクロ修行で身につけたカードを使うぞ遊馬!」

遊馬「おう!ドロー!!俺は手札を1枚墓地に送りクイック・シンクロンを特殊召喚!そしてガガガシスターを通常召喚!俺はレベル2のガガガシスターにレベル5のクイック・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!現れろ、ニトロ・ウォリアー!!」

遊馬「ニトロ・ウォリアーでマザー・スパイダーを攻撃!」

アストラル「そしてニトロ・ウォリアーの効果を発動!このモンスターが攻撃によってモンスターを破壊したときもう一度攻撃を可能とする!行け遊馬!」

遊馬「かっとビングだ!俺!!」

小鳥「そうか!蜘蛛の巣ごと焼き払うのね!!」

遊馬「大丈夫か委員長?」

委員長「」

アストラル「全身真っ黒焦げだがデュエリストなら問題無いだろう」

小鳥「鉄男くんは!?」

遊馬「鉄男!何処に行っちまったんだ!!」

アストラル「この屋敷の奥に連れて行かれたかもしれない」

小鳥「そ、そんな」

遊馬「奥に進もうぜ」

アストラル「ああ」

小鳥「・・・」

アストラル「しかしデュエルモンスターが何故ここに?何度も言われていたドン・サウザンド亡き後の覇権争いに制した悪が」

遊馬「考えたって仕方がねえよアストラル」

アストラル「・・・そうだな」

遊馬「鉄男ーッ!」

アストラル「避けるんだ遊馬!」

ザクッ

遊馬「うっ!」

ヴァンパイア・レディ「モンスター!」

小鳥「どういう事?遊馬のデッキから勝手にカードが」

アストラル「ヴァンパイア・レディは相手に戦闘ダメージを与えたときモンスター・魔法・罠の中から選び墓地へ送る」

ヴァンパイア・レディ「ケケケ!!!」

遊馬「墓地へ送られたモンスターはタスケナイト!タスケナイトを除外し効果を使うぜ!」

ヴァンパイア・レディ「チッ」

アストラル「さっきのマザー・スパイダーに比べ知能が高いぞ」

遊馬「それでも負けるわけには行かないぜ!ドロー!」

遊馬「目には目を歯には歯を女には女をだ!ガガガガールを攻撃表示で召喚!そしてワンダー・ワイドを装備しカードを1枚セットしてターンエンド!」

ヴァンパイア・レディ「ケケケ!」

アストラル「どうにも誰かに見られている気がしてならない」

ヴァンパイア・レディ「ケケケ!」

アストラル「攻撃して来たぞ遊馬!」

遊馬「罠発動!『攻撃の無力化』これで攻撃は無効だ!」

小鳥「行けー!遊馬!」

遊馬「ドロー!俺はガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!そしてガガガマジシャンのレベルを3に変更!俺はレベル3のガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!蟻岩土ブリリアント!ブリリアントのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を300ポイントアップ!行くぜヴァンパイア・レディ!」

遊馬「蟻岩土ブリリアントの攻撃!」

アストラル「やったな遊馬!」

遊馬「ああ!」

小鳥「鉄男くんは何処に行っちゃったんだろ」

鉄男「・・・」

小鳥「鉄男くん!」

アストラル「近づいてはダメだ小鳥!」

小鳥「ど、どうして!?」

アストラル「鉄男は何者かに洗脳または改造されてしまっている」

遊馬「!?」

鉄男「遊馬!」

遊馬「やめろ鉄男!」

アストラル「鉄男の尻から伸びている尾は・・・まさか」

遊馬「この!」

アストラル「やめるんだ遊馬!」

バシッ

アストラル「遅かったか・・・」

小鳥「どういう事?」

アストラル「鉄男は鉄のサソリと合体させられている」

小鳥「それって」

アストラル「鉄のサソリの効果は機械族以外のモンスターが攻撃を行えば3ターン後に破壊されてしまう」

小鳥「そ、それって」

アストラル「3ターンを超えた時に遊馬は死ぬ」

遊馬「お、俺が死ぬ・・・?」

アストラル「もっと早く気がついていれば・・・すまない!」

鉄男「いつの間にかシャークがすっかり親友になっちまったな・・・なあ遊馬!」

遊馬「どうしたんだよ鉄男!」

鉄男「ユートや遊矢ともよくつるんでるよな遊馬」

遊馬「だからどうしたんだ鉄男!」

鉄男「俺は悔しかった。気がついたらお前が遠くに行っちまって」

遊馬「そんなこと言われても困るぜ」

鉄男「だから俺は・・・俺は!」

小鳥「避けて遊馬!」

遊馬「俺はこのまま攻撃するぜ」

アストラル「しかし」

遊馬「1度の攻撃で3ターンだったら2度の攻撃なら6ターンだぜ!」

アストラル「なるほど!ならば休まず攻撃すれば」

遊馬「このデュエルで俺は死なねえ!寧ろ不死身になるってわけだぜ!」

アストラル「見事だ遊馬!」

鉄男「は、離せ!」

遊馬「お前は俺が遠くに行っちまう何て情けない事を言う男じゃねえだろ鉄男」

鉄男「離せ!」

遊馬「そもそもお前はそうならない努力はしたか?俺はしたぜ、カイトやシャークと対等になれるように」

鉄男「離せ!」

遊馬「努力もしないで口だけは達者・・・そんな鉄男は操られても見たくはなかった」

鉄男「離せ!」

遊馬「俺の熱い拳にかっとビングを纏わせお前の顔面に叩き込んでやるよ!鉄男ォ!!」

バキッッ

アストラル「これで鉄男の洗脳も解けるだろう」

遊馬「鉄男は妬んだり僻んだりしない真っ直ぐな男だ!出て来い黒幕!!」

アストラル「お前達の卑劣なやり方を私は許さない!」

小鳥「そうよそうよ!」

「さすがはエクシーズ次元の柱である九十九遊馬!」

アストラル「何者だ」

「私の名はワーム・・・DT次元のワームよ」

小鳥「ワームって?」

アストラル「ああ!」

小鳥「爬虫類族の宇宙デュエルモンスター!?」

遊馬「姿を見せろ!」

「今は姿を見せる時ではない。スタンダード、エクシーズ、シンクロ、融合の4つの次元を手に入れる時までは!」

遊馬「遊戯さんの次元は」

「すでに倒した」

遊馬「許さねえ!」

アストラル「だがエクシーズ、シンクロ、融合、スタンダードはただでは負けないぞ!」

「そう思うのはお前達だけだ。我々はドン・サウザンドのようにドジは踏まないからな・・・また会おう九十九遊馬、アストラル」

アストラル「私達の次元はエクシーズ次元と遊星の次元はシンクロ次元と十代の次元は融合次元と合体してしまった原因なのかもしれない」

小鳥「ワームが?」

アストラル「ワームとは融合モンスターのワーム・ゼロが分離し生まれたと言われている。もしそうなったら」

遊馬「安心しろよ融合次元にはカイザーやエドさん、オブライエンさんが居るんだぜ?平気平気」

アストラル「もしワームの力で融合次元のデュエリストが蘇ったらどうする?」

小鳥「・・・」

遊馬「・・・」

アストラル「ワームにとってエクシーズ次元を滅ぼした邪悪な奴らは格好の兵隊として使えるはずだ」

遊馬「その時は・・・その時どうすれば考えればいい、十代さんも言ってたろ?悪が栄えた事は無いって」

アストラル「・・・そうだな」

小鳥「珍しいよね遊馬が敵意を剥き出しにするなんて」

遊馬「デュエルを戦争の道具に使ってる奴らと仲良くしたいデュエリストなんて何処にも居ないぜ。人の命を軽くみてるだけで人でも何でもねえさ」

小鳥「そう考えるとドン・サウザンドの方がマシに見えるよね」

アストラル「ドン・サウザンドは遊びではなく真剣だった。対する融合次元は遊びで人間の命を奪って行った」

遊馬「何度だって倒してやるぜ!俺達デュエリストが邪悪な人殺し集団に負けるかよ!」

遊馬「そういうわけだからカイトも気をつけろよ」

カイト「ああ」

遊馬「カイトは・・・大丈夫だよな?」

カイト「無論だ」

遊馬「じゃあ俺は切るからな、ハルトにも言っといてくれよ」

カイト「ああ」

遊馬「て言うか何してるんだカイト」

カイト「知りたいか」

遊馬「知りたいぜ」

カイト「・・・買い物だ」

遊馬「コナミの家の家政婦みたいになってるなカイト」

カイト「もう慣れた」

遊馬「じゃあ切るからな」

カイト「・・・ああ」

ツァン「レベル4の六武衆-ニサシと六武衆-イロウでオーバーレイ!エクシーズ召喚!機甲忍者ブレード・ハート!」

カイト「植物族の大群か」

ツァン「感心してる場合じゃないしハルトくんは?」

カイト「家に帰した」

ツァン「あんたもモンスターを召喚しなよ!」

カイト「ああ」

ツァン「機甲忍者ブレード・ハートでモンスターに攻撃!」

カイト「・・・」

ツァン「どうしたの?」

カイト「あいつはギガント・セファロタスだな。植物族が墓地へ送られるたびに攻撃力を200アップさせる」

ツァン「そ、それ早く言いなよ!何か一回り大きくなってるよあいつ」

カイト「狼狽えるな、こいつを使え」

ツァン「輝光子パラディオス?」

カイト「お前がやって攻撃力を上昇させたんだ。自分のケツは自分で拭け」

ツァン「ったく生意気な子供・・・レベル3の真六武衆-エニシ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光子パラディオス!パラディオスのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にする!」

ツァン「これって街中にモンスターが現れてるって事だよね?」

カイト「・・・」

ツァン「モンスターの亡骸弄って何やってんのこいつ」

カイト「これがモンスターの脳に食い込んで居るのか、こいつをクリスのとこに持っていけ」

ツァン「キモい・・・自分で持っていきなよ!」

カイト「俺は別の用事がある」

ツァン「用事?」

カイト「それを届けたら大人しく家に篭っていろ」

ツァン「あんたは?」

カイト「俺は遊馬達と合流する。何処かにこいつらを操っている指揮官みたいな奴が居るはずだ」

ツァン「あんた達って暴れるの好きだよね」

カイト「エクシーズ使いは武闘派が多い」

ツァン「あ、そうだ」

カイト「何だ」

ツァン「あの子まだ学校に居ると思うから迎えに行ってあげてよカイト!」

カイト「わかった」

恵「・・・」

カイト「何をやってるんだお前は」

恵「仕事」

カイト「今は夏休みだ。教員の仕事なんぞ後にして家に帰るぞ」

恵「?」

カイト「モンスターが大量に現れている。それを操っているのがワームという宇宙デュエルモンスターだ」

恵「・・・」

カイト「そういうわけだ。さっさと逃げねばお前も食われるぞ」

恵「後ろ」

カイト「わかっている」

恵「カマキラー」

カイト「・・・だな。だが効果も何も無い大した事の無いモンスターだ・・・少し数が多いがな」

恵「ドロー」

カイト「何処に行ってもモンスターだらけか、これは本格的な大攻勢が始まったようだ」

恵「冥界の騎士トリスタンを召喚そして冥界の麗人イゾルデを特殊召喚イゾルデの効果で自分フィールドのアンデット族モンスター2体までを対象にレベルを5から8まで変更する事ができる。トリスタンとイゾルデのレベルを8に変更」

恵「レベル8の冥界の騎士トリスタンと冥界の麗人イゾルデでオーバーレイ・エクシーズ召喚・不乱健」

カイト「・・・」

恵「バトル」

カイト「・・・やはり脳に食い込んでいるのか」

グルス「さすがはエクシーズのキレ者!」

カイト「何だお前は」

グルス「俺の名はワーム・グルス」

カイト「・・・恵」

恵「わかった」

カイト「ここは学び舎だ。表に出るぞ」

グルス「へへへ!」

カイト「お前1体なのか」

グルス「さあな!」

カイト「ドロー!俺は銀河の魔導師を通常召喚!銀河の魔導師の効果でレベルを8に変更!そして魔法『銀河遠征』を発動!自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名のつくレベル5以上のモンスターが存在するときデッキからフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターを特殊召喚する。俺はフォトン・カイザーを特殊召喚!そしてフォトン・カイザーが特殊召喚に成功したときデッキからフォトン・カイザーを特殊召喚できる!そして自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターが存在するとき銀河騎士を特殊召喚!」

カイト「俺はレベル8のフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の時空竜!そして魔法『銀河の施し』を発動!自分フィールドにモンスターエクシーズが存在するとき手札を1枚墓地へ送りデッキからカードを2枚ドロー!そして俺は魔法『死者蘇生』を発動!銀河の施しの効果で墓地に送られたデイブレイカーを特殊召喚!そしてデイブレイカーが特殊召喚に成功したとき手札からデイブレイカーを特殊召喚!」

カイト「レベル4のデイブレイカー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光帝ギャラクシオン!ギャラクシオンのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事でデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!そして俺はレベル8の銀河の魔導師と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!」

カイト「今なら間に合うぞワーム」

グルス「くっ・・・」

カイト「貴様らの指導者または中枢を担う幹部格の名を吐けばお前は助かるだろう」

グルス「な、何なんだお前は」

カイト「俺の名ならとっくに知っているだろ」

グルス「噂通りエクシーズ使いは力押しでとことんやって来る・・・」

カイト「言え」

グルス「たとえ俺がここで死んでも俺の代わりならいくらでも」

カイト「ターンエンドだな」

グルス「・・・!」

カイト「お前はここで終わりだ」

シャーク「何か騒がしいと思ったら・・・」

アリト「どうすんだ」

シャーク「決まってんだろ!久しぶりに大暴れするぜ!!」

ドルべ「ベクターはまあいいとしてミザエルは何処に」

璃緒「ドラゴンを極めるとか言ってたわ」

ギラグ「そういや何か言ってたな」

ブーンブーンブーン

アリト「蜂だ蜂!」

シャーク「気をつけろ、あいつはアーマード・ビーって言ってな」

プスッ

ドルべ「ううっ・・・」

シャーク「1ターンに1度相手の攻撃力を半分にしちまうんだ!」

アリト「しっかりしろドルべ!」

ドルべ「私の攻撃力が半分に・・・」200→100

アリト「だったら俺が仕切らせてもらうぜ!来いよ蜂野郎!」

アリト「ドロー!」

Ⅳ「ギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティを通常召喚!そしてハンプティ・ダンプティの効果でギミック・パペット-ギア・チェンジャーを特殊召喚!ギア・チェンジャーの効果で自分フィールドのギミック・パペットモンスターと同じレベルに変更!さらに魔法『タンホイザーゲート』を発動!これにより同じ種族の攻撃力1000以下のモンスターのレベルを合計した数値に変更する!」

Ⅳ「レベル8のギミック・パペット-ハンプティ・ダンプティとギミック・パペット-ギア・チェンジャーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングス!」

アリト「てめえ!どっから出てきた!!」

Ⅳ「ま、キレるなよ。兄貴が呼んでるぜ」

シャーク「用があるなら、あっちから来ればいいじゃねえか!」

Ⅳ「兄貴は滅多やたらに動かねえのはお前だって知ってるじゃねえか」

璃緒「早くモンスターを退治しなさい!」

Ⅳ「気の強え妹だぜ・・・何処も彼処も蜂だらけじゃねえか、ギミック・パペット-ヘブンズ・ストリングスのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事でこのモンスター以外のフィールド上のモンスターにストリングスカウンターを置く!」

Ⅳ「こうなっちまったらもう止まらねえぞ」

シャーク「持ち主同様にエゲツない効果だぜ」

璃緒「本当よね」

Ⅳ「言いたい放題言いやがって」

Ⅳ「さあ次はどいつだ!」

シャーク「待てⅣ」

Ⅳ「兄貴が呼んでるって言っただろ」

シャーク「じゃあお前に・・・やっぱり俺が行くぜ!」

Ⅳ「だから俺だって言ってんだろ!ドロー!」

シャーク「理由話せ理由を」

Ⅳ「てめえらばかり目立ってズルいからに決まってるじゃねえか」

パリッ

アリト「ゴチャゴチャ言うなよ、割っちまったぜ」

ギラグ「気持ち悪りいな・・・モンスターか?これ」

Ⅳ「だと思うぜ。遊馬やツァンの話じゃワームって言うDT次元からやって来た宇宙モンスターなんだとよ」

ソリッド

ドルべ「確かに奇々怪々な見た目をしているな・・・」

璃緒「ほら手を洗って」

アリト「うるせえな・・・」

Ⅳ「連れて来たぜ兄貴」

Ⅴ「・・・」

Ⅲ「起きてくださいⅤ兄様」

Ⅴ「この次元にワームと呼ばれる脅威の宇宙デュエルモンスターが現れ」

カイト「要するに注意しろと言う事だ。奴らはモンスターに寄生などして襲いかかってくる場合もある」

アリト「触ったんだけど俺」

遊馬「だ、大丈夫なのか?」

アリト「多分」

シャーク「何かあったら俺が引導を渡してやるから安心しろ」

カイト「ミザエルは」

ドルべ「まだ旅をしているのだろうな」

カイト「こんな時にあいつは」

シャーク「あいつとベクターは単独行動が好きなんだよ」

シャーク「殴りこもうぜ」

カイト「それをすればこの次元がもぬけの殻になる」

Ⅳ「だったらてめえらで行けばいいんじゃねえか?留守は俺らが預かってやるから」

遊馬「そう言えば遊戯さんの次元がやられたって」

カイト「そうか」

シャーク「誰でもいいから修行つけてやれよ」

アリト「拳か?デュエルか?」

遊馬「わからねえ」

アストラル「以外と倒されたフリしているかもしれない」

Ⅴ「考えられるな。そうする事で騒動の輪から抜け出そうと」

ギラグ「頭脳派ってやつか」

アストラル「薄々思っていたのだが彼らは私達と関わりたくないのかもしれない」

遊馬「何で?」

アストラル「それは私にもわからない」

アリト「まーた大変な事になっちまったよな。なあギラグ」

ギラグ「大人しくしてろよお前」

ドルべ「君はすぐに行動しようとするからな」

アリト「しかし濃厚な1日だったぜ」

ドルべ「まだ1日は終わっていないぞ」

アリト「でも夕方だろ?遊馬達も」

ギラグ「あれ何だ!」

璃緒「あれは火炎鳥よ」

ドルべ「周りには鳥獣族モンスターが多いな、あのモンスターは自分フィールドの鳥獣族モンスターが破壊されるたびに攻撃力を500上げる」

ギラグ「つまり上手いこと火炎鳥だけを倒す・・・おいアリト!」

アリト「アリトビングだ!俺!!」

璃緒「火炎鳥だけを倒すのよ!」

アリト「安心しろよ、オラァ!!」

ドルべ「手当たり次第に倒しているぞ・・・」

ギラグ「あいつ・・・」

アリト「ザッとこんなもんよ」

ドルべ「いやもう少し・・・まあいいか」

ギラグ「派手にやりやがって」

ドルべ「恐ろしいモンスターだな」

ギラグ「寄生されたら最後だぜ、死ぬまで操られて・・・恐ろしいぜ」

璃緒「爬虫類族だって話なのに手当たり次第で寄生し洗脳するなんて」

ドルべ「そして自分達は手を汚さず他のモンスターにやらせる」

ベクター「気を抜くんじゃねえぞォ~?」

ドルべ「ベクター!何処に行ってたんだ!?」

ベクター「俺だってウミノタウルスと戦ったんだぜ?いやーデカいし強いしヤバかったぜ」

アリト「本当かよ」

ベクター「俺だってやる時はやるんだぜ?ほら飯にしようぜ飯」

アリト「て言うかナッシュは何処言った?見当たらねえぞ」

璃緒「凌牙ならスタンダードの様子を見に行くって言ってたわ」

ベクター「まーだ根に持ってんのかあのパンチパーマは」

遊馬「ただいま」

明里「あんたにお客さんよ」

遊馬「客?誰だよ、今日は疲れてるって言うのに」

コブラ「九十九遊馬だな」

遊馬「誰?」

コブラ「私の名はコブラ」

アストラル「気をつけるんだ遊馬」

コブラ「お前は遊城十代によく似ている」

遊馬「十代さん・・・知ってるのか十代さんを!?」

コブラ「ここでは何かとマズいだろう」

遊馬「表に出ようぜ」

コブラ「そうしようか」

アストラル「この男も恐らくはワームの刺客」

遊馬「今日出てきたモンスターとは違う。何かヤバい感じがするぜ」

コブラ「・・・」

遊馬・コブラ「デュエル!」

遊馬「先攻は俺が貰うぜ、ドロー!俺はドドドドライバーを通常召喚!そしてドドドドライバーの効果でドドドボットを特殊召喚!レベル4のドドドドライバーとドドドボットでオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!」

遊馬「俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

コブラ「ヌンッ!」

ガシッ

遊馬「力だけがデュエルじゃないんだぜ!」

アストラル「君が十代の知り合いなのか何かは知らないが負けるわけにはいかないんだ」

コブラ「笑止な、ドロー!!ワームの力で蘇った私の力を見せてくれる!私は未来融合-フューチャー・フュージョンを発動!」

アストラル「あれは禁止カードのはず!?ワームとは禁止カードすらも操るというのか!」

コブラ「私はデッキにあるワームモンスター全てを融合!これにより2ターン先の未来!ワーム最強モンスターが光臨する!」

遊馬「ワーム最強モンスターだと?」

コブラ「だがそれを拝む前にお前達は死ぬ!私は墓地の爬虫類族全てを除外する事で邪龍アナンタを特殊召喚!」

遊馬「何て攻撃力だ・・・」

アストラル「いやドン・サウザンドとの戦いに比べたら驚く事は無い」

コブラ「邪龍アナンタの攻撃!」

遊馬「俺はホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手の攻撃を無効にする!」

コブラ「チッ、ターンエンド!」

アストラル「食べ過ぎは身体に悪いらしいが君はどう思う」

コブラ「何?」

アストラル「高すぎる攻撃力は時に身を滅ぼす!」

遊馬「ドロー!RUM-ヌメロン・フォースを発動!」

コブラ「出たかエクシーズ次元の宝と言われているRUM!」

遊馬「カオス・エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープレイV!ホープレイVの効果を発動!ホープレイVのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターを破壊しそのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

コブラ「な、何だと!?」

遊馬「ホープ剣・Vブレードシュート!!」

コブラ「ぬわああああああああああああああああ」4000→0

アストラル「一歩間違えていたら私達が負けていた」

遊馬「ああ・・・大丈夫かプロフェッサー!」

コブラ「あ、ああ・・・さすがは十代の後輩と言ったところだな・・・」

遊馬「十代さんの知り合いなんだよな?」

コブラ「知り合いと言うよりはかつて敵だった・・・」

遊馬「敵?」

遊馬「そんな事があったのか」

コブラ「死んだ私を蘇らせお前達に嗾ける・・・恐ろしい奴らよ」

アストラル「何と卑劣な」

コブラ「デュエルに負けた者は消される・・・最後に一つ言っておこう・・・十代は生きている」

遊馬「十代さんが生きている!?」

コブラ「何処に居るのかはわからないが・・・ワームの王であるキングがそんな話をしていた」

アストラル「気を確かに持つんだ!生き返ったのならもう1度やり直して」

コブラ「それはできそうにない・・・もし十代に出会う事があれば伝えてくれ・・・お前とのデュエルはワクワクしたと」

遊馬「コブラ!」

コブラ「ワームは手強いぞ遊馬・・・」

アストラル「・・・」

遊馬「許さねえ・・・絶対に許さねえぞワーム!!」

アストラル「短い付き合いだったがコブラよ、永遠に眠ってくれ」

遊星「やはり十代さんは生きて居たか」

遊矢「探しに行こう!」

アストラル「その件だが」

遊馬「俺が行くぜ」

ユート「君が?」

遊馬「大丈夫だって、エクシーズにはカイトだって居るしシャークもユートも居るじゃねえか」

ユーゴ「俺も行こうか?まあシンクロにだって」

遊星「俺がついて行く」

アストラル「いいのか遊星」

遊星「なに俺が居なくてもジャックがみんなを導いてくれるはずさ」

カイザー「すまないが俺は行けない。君達と違って融合は団結力も薄く戦える層も少ないんでな」

遊矢「だったら俺も」

遊星「いざという時にみんなを纏める遊矢が居なくてどうする」

遊馬「遊矢は俺達デュエリストにとって最後の希望なんだからよ」

遊矢「・・・」

遊馬「じゃあ行こうぜ遊星さん」

遊星「みんなによろしく言っておいてくれ」

ユーゴ「もう行っちまうのか?」

遊星「早い方がいい」

遊馬「そうだぜ」

カイザー「もう少しだけ待ってくれないか」

ユート「どうかしたのか?」

カイザー「もう1人だけ同行させてほしい者が居るんだが」

遊矢「あ、セレナ!」

セレナ「十代を探しに行くんだな?」

遊馬「ああ!」

セレナ「私も連れて行け」

遊星「いいだろう」

ユーゴ「おいおい大丈夫なのか?」

遊星「大丈夫だ。この子が1番十代さんに会いたがってる」

セレナ「ち、違う!ほら行くぞ」

遊矢「決断力早いよな2人とも」

ユート「それだけ修羅場をくぐり抜けて来たからな」

ユーゴ「そういう事だぜ」

ユーリ「ふふふ」

遊矢「ユーリ」

ユーゴ「てめえ!」

ユート「何の用だ」

ユーリ「別に君達も大変だね、彼らと関わったばかりに大役を押し付けられて」

ユート「俺達は率先的にやっているんだ」

ユーゴ「ダチの1人も居ねえてめえにわかるってのかよ!」

遊矢「お前は俺達に似てるが俺達とは違うんだ」

ユーリ「君達は僕に厳しいよね?どうして?」

ユーゴ「頭のイかれたてめえには一生わからねえ事だぜ、行こうぜ」

ユート「・・・」

遊矢「柚子に近づくなよ。お前が居るだけでみんなから笑顔が無くなるんだ」

ユーリ「君はどう思う?」

カイザー「彼らの言う通りだ。あまり関わるな」

ユーリ「あの子達は勘違いしているね。デュエリストの本質は闇だって」

カイザー「・・・」

ユーリ「君も十代も僕もそうだ。特に君は」

カイザー「何が言いたい」

ユーリ「エクシーズと融合を使う君は何れ破滅する」

カイザー「戯言だな」

ユーリ「この二つの召喚法は永遠に対立して行くのさ」

カイザー「お前達が勝手にやって勝手に暴れ回った結果だ。融合次元のデュエリストごときが大口を叩くな、デュエリストの風上にも置けない奴らよ」

ユーリ「ふふふ・・・最後に勝つのは悪だよ。結局は正義が居れば悪が生まれるんだ」

カイザー「ならば俺達は何度でも悪と戦う。相手がお前達でもドン・サウザンドだろうがダークネスであろうがな」

ユーリ「好きにしなよ。僕を倒せるとしたら十代ぐらいだ」

カイザー「・・・」

翌日

シャーク「あの野郎!また俺に黙って何処かに行きやがって!」

遊矢「そっちはカイトや黒咲が居るから安心できるって」

シャーク「そ、そうか・・・俺がここに来た理由はわかるよな」

遊矢「自分でその髪型にしたのに俺を恨むなよ」

シャーク「うるせえ!」

カイト「まだ荒ぶっているのかお前は」

遊矢「カイト・・・まさか買い物帰り?」

シャーク「こいつ無職だからそれしかやる事がねえんだろうぜ」

カイト「ちょうど3人居る事だ。デュエルでもやるか」

遊矢「俺とカイトと凌牙で?」

カイト「文句は無いだろ。バトルロイヤルルールでやるぞ」

シャーク「上等だカイト!」

遊矢「いきなり始めるんだよな・・・」

遊矢「お互い1ターン目は攻撃ができないでいいんだよな?」

カイト「ああ」

遊矢「カイトはエクシーズ殺し・・・凌牙はシンクロを覚えた。だったらドロー!俺は手札のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと星読みの魔術師を融合!融合召喚!レベル8!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

カイト「滅多に使わない融合で来たか」

遊矢「柚子から貰ったんだ。融合のカード」

シャーク「口を開けば柚子柚子ってか」

カイト「俺にハルト、お前に璃緒、遊矢に柚子と言ったところだろ」

遊矢「まだだ!そして俺はEMフレンドンキーを通常召喚!フレンドンキーの効果で手札または墓地からレベル4以下のEMモンスターを特殊召喚できる!俺はEMヘイタイガーを特殊召喚!さらに自分フィールドにEMモンスターが召喚または特殊召喚に成功したときEMヘルプリンセスを特殊召喚!」

遊矢「レベル4のEMヘルプリンセスとEMヘイタイガーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!そして自分フィールドの闇属性ドラゴン族モンスターと獣族モンスターをリリースする事でエクストラデッキからビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚できる!融合召喚!レベル8!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

シャーク「おいカイト・・・あれって」

カイト「コンタクト融合だ。融合を使わず融合する・・・十代以外にできる奴が身近に居るとはな」

遊矢「ターンエンド!」

カイト「近い将来お前はRUMやアクセルシンクロを習得するのだろうな」

遊矢「て言うかこれコンタクト融合なの?」

カイト「フッ・・・ドロー!」

カイト「自分フィールドにモンスターが存在しないときフォトン・スラッシャーは特殊召喚できる。そしてフォトン・クラッシャーを通常召喚!そしてフォトン・スラッシャーとフォトン・クラッシャーをリリースし手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!さらに自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターが存在するとき銀河騎士を特殊召喚!レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の光子竜皇!」

カイト「カードを2枚セットしターンエンド」

シャーク「ドロー!俺はフィッシュボーグ-アーチャーを攻撃表示で召喚!そしてサイレント・アングラーを特殊召喚!レベル4のサイレント・アングラーにレベル3のフィッシュボーグ-アーチャーをチューニング!シンクロ召喚!氷結界の龍グングニール!」

シャーク「グングニールの効果を発動!手札2枚まで墓地に捨てる事で捨てた分まで相手フィールド上のカードを破壊する!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと銀河眼の光子竜皇を破壊する!!」

遊矢「ビーストアイズ!」

カイト「忘れたか凌牙!銀河眼の光子竜皇が相手の効果で破壊されたとき発動後2ターン目の自分のスタンバイフェイズ時に攻撃力を倍にして特殊召喚する事を!」

シャーク「だがそれまでは丸腰みてえなもんじゃねえか!それにてめえのエース格の一つである銀河眼の光子竜皇をぶっ壊すって事はてめえの羽を捥いだみてえなもんだぜ!」

カイト「甘い!罠発動『時空混沌渦』自分フィールド上のギャラクシーと名のつくモンスターエクシーズが相手モンスターの攻撃または効果で破壊されたときに発動できる!相手フィールド上の表側表示のカードを全て破壊し除外する!」

シャーク「て、てめえ!」

遊矢「ルーンアイズ!」

カイト「丸腰がどうした凌牙」

シャーク「振り出しに戻っちまったな」

遊矢「ああ」

シャーク「俺はカードを2枚セットしターンエンド!」

遊矢「さすがはカイトだ。それに凌牙だって一筋縄じゃいかない・・・本当に遊馬はいいライバルに恵まれてる」

柚子「遊・・・何やってる3人揃って?」

カイト「見ればわかるだろ」

シャーク「デュエルだ」

柚子「それはわかるけど3人ともズタボロ」

カイト「・・・遊矢」

遊矢「ん?」

カイト「どうせ夏休みならエクシーズ次元に遊びに来い。RUMを教えてやる」

遊矢「RUMを?どうやって」

カイト「コンタクト融合も覚えたんだ。だったらRUMをアクセルシンクロを覚えても罰は当たらんだろ」

遊矢「でもエクシーズ次元って危険なんだろ?まあ何処に居ても同じだろうけど」

カイト「気が向いたらいつでもq来い」

シャーク「お前ってマジであいつらのいいとこ取りみたいな野郎だな。大人しいのに」

柚子「誰が勝ったの?」

シャーク「誰だっていいじゃねえか」

カイト「・・・」

シャーク「遊馬達が十代探しの旅に出たの知ってたのか?」

カイト「亮から聞いた」

シャーク「何で俺には情報が回って来ねえんだよ!」

カイト「お前がフラフラしているからだろ」

シャーク「チッ」

カイト「十代のネオスと遊馬のホープは1体しか居ないな」

シャーク「何だ突然」

カイト「いやワームの第一次の攻撃が終わった後にネオスとホープの召喚エネルギーが感知された」

シャーク「十代が俺らの次元の何処かに居るってのか?」

カイト「いや違う。ユートのデッキの件は聞いているな」

シャーク「あの決闘庵のだろ?じゃあネオスの木像から」

カイト「そうだとしてもネオスは宇宙の波動を受けたカードだ。もし木像からデッキが出たとしても別物になるはずだ」

シャーク「ネオスと同じなのか?」

カイト「俺もお前もネオスとのコンタクト融合やホープを何度も見ただろ。全く同じ召喚エネルギーだった」

シャーク「何がどうなってやがるんだ」

カイト「俺にもわからん」

遊矢「RUMにアクセルシンクロか」

柚子「覚えるの?」

遊矢「柚子はどうする」

柚子「ユーゴが今度シンクロを教えてくれるんだって、私はまだそこまでの境地には」

遊矢「は!?」

柚子「ど、どうしたの?」

遊矢「いや別に」

柚子「それとクリアウィング返せってユーゴが」

遊矢「ユーゴと頻繁に会ってるのか?」

柚子「そういうわけじゃないけどメールとか」

遊矢「へ、へえ・・・直接俺じゃなくて柚子に」

柚子「私が言った方が効果的・・・何よ」

遊矢「いや別に何でも無いから・・・」

柚子「?」

遊矢「あいつ・・・」

沢渡「こんなとこに居たのか、呼んでるぜ」

遊矢「誰が」

沢渡「赤馬零児」

遊矢「断ってくれよ。俺はそういう気分じゃ無いって」

沢渡「何だと!俺がせっかく」

遊矢「・・・」

赤馬「そういうだろうと思って直々にやって来た」

遊矢「何しに来たんだよ」

赤馬「君に頼みがある」

遊矢「俺はお前に用事は無い」

赤馬「そう邪険にするな。零羅は元気にしているか」

遊矢「お前には関係無いだろ!!」

赤馬「怒っていても私は話を続ける。君に」

沢渡「どっか行っちまったぞあいつ」

赤馬「・・・」

ユート「決闘者同盟?」

ユーゴ「決闘者評議会?」

ユーリ「決闘者協会ね」

赤馬「国内には無数の塾があるが海外にはこの三つの集団がひしめき合っている」

ユート「俺達にどうしろと?」

赤馬「本来ならばDDCの初代優勝者である榊遊矢に任せたいのだが君が原因で疑心暗鬼に陥っている」

ユート「またやってしまったのか」

ユーゴ「俺!?遊矢の野郎!」

ユーリ「早い話が僕達に潰してくれと」

赤馬「狙いは国内の塾を制覇する事にある。彼らは手加減無用だ」

ユーリ「面白そうだね」

ユーゴ「何も面白くねえよ」

ユート「お前は引っ込んでいてくれ」

赤馬「どうする」

ユート「少し考える時間をくれ」

赤馬「結論は」

ユート「倒すのではなく鎮圧なら引き受ける。そしてこの件に君達の一家が関わって無いか聞きたい」

赤馬「これには誰も関わっていない。嘘ならば腹を切ろう」

ユーゴ「それともう一つ!」

赤馬「言ってくれ」

ユート「俺とユーゴの2人にしてくれないか」

ユーゴ「この紫のバカが混じってたんじゃ事態が悪化するだけだぜ」

ユーリ「そんなこと言ってるから君達は大切な物を奪われるんだよ」

ユーゴ「てめえ!ぶっ殺す!!」

ユート「待て」

ユーリ「要するに殺さなければいいんだよね?難しいゲームだ」

赤馬「どうする」

ユート「・・・わかった」

赤馬「それぞれの代表が後日上陸するそうだ。その時にまた連絡する」

ユート「ああ」

数日後

ユーゴ「何だよ遊矢の野郎は結局来てねえのか」

ユート「・・・」

ユーゴ「な、何だよ!」

ユート「後ろ」

遊矢「・・・」

ユーゴ「お、おっす」

遊矢「あ、ああ」

ユーリ「疲れない?」

ユート「お前は関係無い。引っ込んでいろ」

ユーゴ「代表が3人だったら、てめえはいらねえだろうが!」

遊矢「俺が出る。お前なんかにデュエルをする資格は無い」

ユーリ「本当に厳しいよね。僕は気まぐれだから誰かの出番を奪うかもしれないよ?」

ユート「赤馬零児」

赤馬「紹介しよう。彼らが三つの組織の代表だ!」

「僕が決闘者同盟の代表だ!」

遊矢「何か見た事があるぞ」

ユート「俺は・・・」

ユーゴ「俺らは遊勝塾の代表だぜ!」

ユート「いいのか?」

赤馬「好きにしてくれ」

「さあ僕の相手は」

ユート「俺が行こう」

ユーゴ「じゃあ俺は決闘者評議会の代表だ」

遊矢「俺は決闘者協会の代表か」

「先攻は僕からだ!僕は」

ユート「先攻ドローは」

赤馬「ここはスタンダードだから先攻ドローはできない」

「僕はセイクリッド・グレディを通常召喚!そしてセイクリッド・カウストを特殊召喚!セイクリッド・カウストの効果により自分フィールドのセイクリッドモンスターのレベルを一つ上げる!僕はレベル5のセイクリッド・グレディとセイクリッド・カウストでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!セイクリッド・プレアデス!」

遊矢「やっぱりこいつ見た事がある気がする・・・」

相変わらずレスを全くされない悲惨な話だな

「カードを1枚セットしターンエンド」

ユート「ドロー・・・俺は」

ブラック・ミスト「俺を使えユート」

ユート「俺はマリボラス・スプーンを通常召喚し手札を1枚墓地に送りマリボラス・フォークを特殊召喚そしてマリボラス・スプーンの効果により墓地のマリボラス・ナイフを特殊召喚・・・レベル2のマリボラス・スプーン、マリボラス・フォーク、マリボラス・ナイフでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク2!ブラック・ミスト!!」

遊矢「あれってブラック・ミスト?ほら黒いアストラル!」

ユーゴ「急に元気になりやがって、それがどうしたんだ」

遊矢「あんなカードを使っちゃダメだ!」

ユーゴ「だからってお前」

「攻撃力たったの100?こいつ本当に黒咲さんの相棒かよ」

ユート「だったら俺はこれを使うまでだ!RUM-バリアンズ・フォースを発動!カオス・エクシーズ・チェンジ!ランク3!ブラック・ストーム!RUM-バリアンズ・フォースの効果により相手フィールドのエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを一つ取り除きブラック・ストームのオーバーレイ・ユニットとして扱う!」

ユート「バトルだ!!」

「しかし攻撃力はセイクリッド・プレアデスの方がまだ上だ!」

ユート「ここで俺はブラック・ストームのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターの攻撃力を0にしその攻撃力分ブラック・ストームの攻撃力をアップさせる!!」

「な、何だってー!?」

ユート「やれブラック・ストーム!」

遊矢「あのカードは絶対マズい奴だ。遊馬は何であのカードを野放しにしてたんだよ」

ユーゴ「どうすんだ」

遊矢「ユートは以前、俺と同化した・・・だったら」

ユーゴ「逆もできるって事か!」

遊矢「ここは任せた。多分あの決闘者同盟とかは赤馬零児の真っ赤な出まかせだ」

ユーリ「そう上手く行くものかな」

ユーゴ「てめえは引っ込んでろ!」

遊矢「さっきユートにやられたのは志島北斗・・・残りの2人はその仲間だ」

ユーゴ「じゃあ頼むぜ、ユートとはまだ決着がついてねえんだから」

遊矢「お前は帰れ。あの3人のうち2人は権化坂にシンクロを教えてくれた奴と柚子の友達だ」

ユーゴ「安心しるよ、このクソッタレにはデュエルなんてさせねえよ!」

遊矢「気合を入れなきゃな・・・ユート!」

ユーゴ「審判!何考えてっか知らねえが残りの2人は俺がデュエルするぜ!文句ねえな!!」

赤馬「私は審判ではない」

遊矢「しかし他人の中に入るのなんて始めてだな・・・いつも誰かしら入ってた・・・」

ブラック・ミスト「入って来たな遊矢!」

遊矢「何が目的なんだ」

ブラック・ミスト「特に無い。だがこいつが居れば遊馬もアストラルも俺の敵ではない」

遊矢「そうはさせるか!お前を追い出してユートを解放してやる!!」

ブラック・ミスト「そうは問屋が卸さないぞ」

遊矢「真っ暗で何も見えない」

ブラック・ミスト「そりゃそうだ!こいつの心は闇に満ち溢れている」

ブラック・ミスト「たとえお前達と出会ったからといって心の闇はそう簡単に晴れはしない!」

ブラック・ミスト「お前達にはこいつの気持ちがわかるか?故郷を滅ぼされた人間の気持ちが!」

遊矢「お前だってわからない癖に生意気な事を言うな!聞こえるかユート!」

ブラック・ミスト「無駄だ。こいつの心は徐々に俺に蝕まれている」

遊矢「ユート!」

ブラック・ミスト「何度言っても・・・こ、これは」

>>142
何やっても面白く無いしもう誰も見てないから自由にやってる

まあつまらないのは今に始まった事でじゃないから

ユーゴ「やっべえな遊矢の奴出て来ねえぞ」

北斗「何が何やら」

ユーゴ「で?何でこいつらを俺らにけしかけた」

赤馬「彼らも後に重要な戦力になる。だからこそ」

ユーゴ「戦争ならてめえ1人でやってろ、うぜえんだよ無感情野郎」

赤馬「無感情?」

ユーゴ「喧嘩はタイマンでいいじゃねえか!だから温室育ちのお坊ちゃんはダメなんだよ」

刃「俺達は戦争なんてごめんだぜ」

ユーゴ「数揃えば何でもできるって魂胆が気に入らねえ!絆って言葉知らねえのか!?」

赤馬「絆なら知ってる」

ユーゴ「どうだかな、てめえはイかれてるぜ」

赤馬「・・・」

ユーゴ「遊矢!ユート!返事しろ!!」

真澄「榊遊矢に見れば見るほど本当に似てる・・・」

ユーゴ「おーい!」

ユート「・・・!」

ユーゴ「気がついたか?おい出て来いよ遊矢!」

ユート「・・・すまない」

ユーゴ「何が」

ユート「どうやら俺と遊矢は統合されてしまったようだ」

赤馬「やはりか」

ユーゴ「何か知ってんのか?」

赤馬「長時間統合するとしばらくは元に戻れぬと」

ユーゴ「それ先に言えよ!」

赤馬「参考になった。君たち2人のデュエルは」

ユーゴ「てめえ!」

真澄「待ちなさい」

ユーゴ「どう説明すりゃいいんだ柚子に」

ユート「・・・」

真澄「・・・」

柚子「遊矢が旅に?遊馬くん達と?」

ユーゴ「お、おう」

真澄「そ、そうなの」

柚子「まあ夏休みだしね、どうしたの?元気無いよユート」

ユート「いや別に」

柚子「いきなり行っちゃうんだもんな・・・そうだ!遊矢が帰って来る前にエクシーズをマスターしようかな?」

ユート「えっ!?」

柚子「夏休みだからカイトさんも遊びに来いって言ってたし」

ユート「それは」

柚子「決めた!遊矢をビックリさせよ。ちょっと待ってて」

ユート「あっ・・・どうする」

ユーゴ「まあカイト達が居るんだし・・・大丈夫だろ」

ユート「そんな他人事みたいに」

ユーゴ「柚子に変な事すんなよ?キレて頭の中で暴れちまうかもな」

ユート「俺は君とは違う」

ユーゴ「てめえ!」

柚子「お待たせ!」

ユート「この子達も」

アユ「カイトお兄ちゃんが遊びに来いって言ってたから」

タツヤ「うん」

フトシ「知らぬ間に同化していたのか」

零羅「えっ・・・?」

ユート「どうした?」

零羅「喋った・・・」

タツヤ「フトシが?まさか」

フトシ「痺れるゥ~!痺れるゥ~!痺れるゥ~!」

アユ「いつも通りだよ」

零羅「・・・」

柚子「じゃあ行こうかユート!」

ユート「遊矢・・・聞こえているなら勘違いしないでほしい。俺は彼女には何もしない」

ユート「だから怒らないでくれ」

ユーゴ「とりあえず一件落着ってか」

刃「待てよ」

ユーゴ「何だ?」

刃「俺ともう1度デュエルしろ!」

ユーゴ「いいぜ、面白そうな野郎だしなお前、ただしデュエルはシンクロルールで行かせてもらうぜ」

刃「上等だ」

ユーゴ「先攻は俺が貰うぜ!ドロー!俺はSR赤目のダイスを通常召喚!そしてSRタケトンボーグを特殊召喚!赤目のダイスの効果を発動!これによりタケトンボーグのレベルを3から6に変更!レベル6のタケトンボーグにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!ライトニングウォリアー!」

ユーゴ「カードを1枚セットしターンエンド!」

刃「ウォリアー?遊星さんみたいだな」

ユーゴ「何たって俺は遊星とジャックの後継者だぜ?当然よ!」

刃「ドロー!」

ユーゴ「クリアウィングが遊矢の手元に行ったあの日から俺のエクストラデッキには新たなドラゴンが目覚めちまったっぽいぜ」

刃「俺は」

北斗「あいつ只者じゃないな」

真澄「あのユートといい榊遊矢に似てるけど何処となく遊星さんや遊馬に近いかも」

刃「マジかよ・・・」

ユーゴ「じゃあな刃だったか?面白え奴だったぜ!」

北斗「あのモンスターって確か」

真澄「似てるけど・・・まさかね」

北斗「あれは遊星さんのスターダスト・ドラゴンだ」

刃「違う。似てるけどあれは全くの別物だ」

真澄「どういう事?」

刃「俺は何度か見た事がある。あの野郎は間違いなく遊星さんの後継者だ」

北斗「・・・」

真澄「・・・」

ユーリ「だったら僕はどうなるのかな」

北斗「出た紫遊矢!」

ユーリ「彼が遊星の後継者なら僕は十代の後継者かな?それは勘弁してほしいね」

真澄「あなた何か十代さんの足元にも及ばないわ!」

ユーリ「さあそれはどうだろうね」

北斗「関わらない方がいいよ危なそうだから」

ユーリ「超融合って知ってる?」

真澄「ええ」

ユーリ「超融合を手に入れる」

刃「何だ超融合ってのは?」

真澄「十代さんも詳しくは教えてくれなかったけどあらゆる物を融合させるカードだって」

ユーリ「そして十代の闇の部分でもあるんだ。それを僕が生み出す」

北斗「帰ろう。この人は明らかにおかしい」

真澄「そ、そうね」

刃「不思議な事もあるんだな・・・そっくりだったぜスターダスト・ドラゴンに」

ユーリ「十代の次元と融合次元のようにそっくりな次元同士が統合した影響さ世界に1枚しかないホープがスターダストがもう1枚生まれたのもその影響だよ」

ユーリ「あの2人は強くなる」

ユーリ「そして遊矢もまた」









何や生存してるやんけ

黒咲「遊矢と合体したのか」

ユート「ああ」

黒咲「・・・」

柚子「何の話してるの?」

ユート「彼女にはまだ何も話していない」

黒咲「妥当だな」

カイト「エクシーズをマスターするんだな柚子」

柚子「うん」

カイト「なら融合を捨てろ。エクシーズを使うならば融合は不要だ」

柚子「どうして?せっかく素良が」

シャーク「素良だってよ、あのクソ野郎だったな」

カイト「融合次元のあいつが教えたなら何か裏がある。あの血も涙もない集団が友情なんぞ感じてるわけがない」

シャーク「そういう事だ。お前も遊矢も単純だからな」

柚子「いつまでも争ったりして!いい加減に」

カイト「黒咲とユートは1度故郷を滅ぼされている。お前は優しい奴だから素良を信じているだろう。だが腹の中ではお前達を小馬鹿にしているぞ」

素良「けど遊矢やカイザーは融合もエクシーズも使うよね」

カイト「居たのかお前」

素良「なら僕にもエクシーズを教えてよ」

黒咲「貴様に?ふざけるのもいい加減にしろ」

シャーク「まあ待てよ。修行中の事故死なら別に問題はねえよな」

柚子「ちょっと」

シャーク「所詮はガキだ。少しはビビるだろうぜ」

素良「僕もどうせ融合次元の裏切り者だから殺される。でもあいつらに殺されるなら君達エクシーズ使いに殺された方がマシだ」

ユート「そんな物騒な事を言うんじゃない」

素良「十代が言ってた。僕達の罪は一生消えない。だから死ぬ時は潔く死ねって」

カイト「・・・信じてやるか」

シャーク「ベクターの事を忘れたのか」

カイト「あいつも更生している。クズはクズなりに考えでもあるんだろう。そして俺もお前も一生消えない十字架を背負っているだろ」

シャーク「・・・」

カイト「決まりだな、だったら遊矢を解放してやるか」

柚子「遊矢を解放?」

カイト「強い衝撃を与えたら元に戻る事を忘れたのか」

黒咲「そう言えばそうだったな」

カイト「俺がユートの顔面に正拳突きを叩き込む」

シャーク「俺がユートの後頭部にハイキックだな」

ユート「いや何を言っているんだ2人揃って」

黒咲「安心しろ、その程度で死ぬお前ではない」

ユート「いやカイトと凌牙の拳と蹴りをくらったら死ぬ」

黒咲「人間やらねば前には進まない」

ユート「・・・」

カイト「死にはしない」

シャーク「多分な」

ユート「・・・わかった」

カイト「なら力を抜けユート」

シャーク「同時に叩き込もうぜ」

カイト「ああ」

遊矢「いたた・・・何て事するんだよ」

ユート「」

柚子「ユート!しっかりしてよユート!」

黒咲「大丈夫だ。ユートはそう簡単には死なない」

シャーク「やり過ぎちまったか」

カイト「いや大丈夫のはずだ」

ユート「」

柚子「旅に出たんじゃないの?」

遊矢「いや俺はユートと一体化して・・・これ」

シャーク「何だこれ」

遊矢「ユートの心に寄生してたブラック・ミストだけど」

カイト「俺が預かっておく」

シャーク「さあどうする。覚えるならさっさと覚えようぜ柚子」

柚子「うん」

シャーク「じゃあ手本を見せてやるか」

シャーク「同じレベルのモンスターを並べればエクシーズを召喚できる。以上だ」

アユ「そんな常識だよ!」

タツヤ「教え方が下手糞だよ凌牙兄ちゃん!」

シャーク「うるせえ!」

柚子「なるほど」

カイト「柚子は天使族デッキだったな」

シャーク「ドルべを呼んで来るか」

素良「簡単でしょ?大体単純なんだよねエクシーズって」

黒咲「融合が無ければ何の機能もしない融合召喚が1番レベルが低い」

ユート「喧嘩はやめるんだ」

カイト「遊矢」

遊矢「何?」

カイト「零児の犬が2匹見張っている。おそらく零羅を奪いに来たか何かをしに来たのだろうな」

遊矢「赤馬零児の犬・・・風魔兄弟」

カイト「彼処だ」

遊矢「月影・・・だったよな」

カイト「仲間じゃないのか」

遊矢「滅多に姿を現さないから」

日影「・・・」スッ

遊矢「手紙?」

カイト「零児からか」

遊矢「第2回DDC開幕・・・ふざけるな!どうせまた悪巧みを」

日影「目的は大量のデュエルエナジーを集める事」

月影「逃げたいなら逃げればいいと」

遊矢「堂々と言ってるな。どうする」

カイト「人間味の無い奴の精一杯のギャグだろう。出てやる」

月影「・・・」

遊矢「どうせあいつは出ないんだろ?いつも後ろの方で踏ん反り返って楽してるよな」

日影「・・・」

カイト「誰も断る事はしないだろ。多分だがな」

シャーク「赤馬が?何考えてんだあいつ」

カイト「俺に聞くな」

黒咲「遊馬達には連絡をするのか?」

遊矢「カイト」

カイト「いや堂々と俺達のデュエルエナジーを吸収すると宣言しているなら遊馬と遊星は呼び戻さなくてもいいだろ」

遊矢「それに十代さんの事だって」

ユート「・・・」

遊矢「大会か・・・開催地はまた」

カイト「この次元だろ。前の設備もまだ残っている」

シャーク「クロウや万丈目らには報告したのか?」

カイト「あの忍者達がやっているだろ」

遊矢「遊戯さんは」

ユート「彼は来ないはずだ」

柚子「毎回関わって来ないよね遊戯さん」

黒咲「俺達のやり方について行けないのだろうな」

ここまで書いてレスもされないって事はつまらないし飽きられてるんじゃない?
せっかく生存してるのに見て無いんじゃ何やっても無駄だろ

それもそうだ
何やっても面白くできない自分が悪いんだよな
また一から出直そう

おつ

面白かった

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