女「好きです!付き合ってください!」女友「……」 (173)

女「きゅ、急でびっくりするかもしれないけど、私、友ちゃんのことが前から好きでした!」

友「……」

女「自分でも最初はおかしいって思ったんだけど、やっぱり自分の気持ちに嘘はつけなくて……」

友「……」

女「だ、だからしっかり答えをだしておきたかったんです!お返事聞かせてください!」

友「……」

女「好きです!付き合ってください!」

友「……」

女「……」

友「そうか……お前の気持ちはよくわかった」

女「! じゃ、じゃあ……」

友「でもな女……お前のその告白には一つ大きな問題があるんだ……」

女「や、やっぱり私たち女子同士だから……」

友「それもあるが……違う。もっと重大な問題だ」

女「な、何……」

友「それはな……」

友「この告白が……」






友「今日で五回目ということだ……」

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女「……」

友「……」

女「そんなこと?」

友「そんなことじゃねえよ」

女「好きです付き合ってください!」

友「聞けよ」

女「何」

友「五回目なんだけど」

女「いえ、正確には六回です」

友「もっとだめだよ」

友「いい加減しつこい」

女「それだけ友ちゃんのことを思ってます」

友「お前ときたら朝から晩まで好き好き好き好きうっせーんだよ」

女「別に今日はじまったことじゃないじゃん」

友「そうだよ!昨日も一昨日もそのまえもそのまえも……」

~小学校時代~

先生「今日は転入生を紹介します」

女(転入生?ふーんどんな人だろ)

先生「転入してきた友さんです」

友「え、えーと……よろしくおねがいします」

女(!!!!!  か、かわいい……)ズキューン

先生「友さんには女さんの隣の席に座ってもらいます」

友「どこですか?」

先生「そこの窓側の席です」

女「」ジー

友「あっ、隣になったから……その……よろしくね」

女「好きです付き合ってください!」

友「!?」

~中学生時代~

女「おはよー友ちゃん好きです付き合ってください」

友「ああおはよう……」

女「ねえ友ちゃんいきたい高校とか決まった?」

友「んー……具体的にはきめてないが、○○高校とか……いいかなって思ってる」

女「あぁ!○○高校!実は私もそこに進学しようと思ってたの!一緒だね」

友「お前……今決めたんじゃないか?」

女「偶然偶然」

友「やっぱり△△高校にしようかな……」

女「あ!私△△高校に行く!そっちのほうがいい気がする!」

友「やっぱ□□高校に……」

女「たった今神からのお告げが!□□高校に行くしかない!」

友「お前……」

女「イヤーグウゼングウゼン」

~高校入学~

女「友ちゃんはあいかわらず帰宅部なんだね」

友「人のこと言えないだろ」

女「でも友ちゃんは私と違って運動できるんだからなにかしら部活やればいいのに」

友「お前がくっついてこなければ考えなくもない」

女「ねえ部活はいってみようよ、限られた青春を部活動にささげ、スポーツで汗を流す!素敵じゃん!」

女「あ、それとも私と夜のスポーツで汗を流す?」

友「」ゴスッ

女「あいたぁ!」






友「……で、今」

女「そんなにことこまかに覚えてくれてるなんて!も、もしかして両思い?」

友「嫌な思い出ほど忘れにくい」

女「好きです付き合ってください!」

友「話聞いてた?」

女「もお~、友ちゃんったら素直じゃないんだから。そんな素直じゃない友ちゃんも大好きだy」

友「」テクテク

女「ああー!無視しないで!帰ろうとしないで!」




女「……そういえば明日から夏休み?」

友「今気づいたのかよ」

女「いやん私ったら友ちゃんのことで頭がいっぱいで」

友「……」テクテク

女「無言で歩くペース速くするのヤメテクダサイ」

女「ていうかそんなことより!明日から夏休み!ナトゥヤトゥミィじゃないかっ!」

友「急にテンションあがったなどうした」

女「聞いて友ちゃん!今年の夏はね、不完全燃焼で終わらないようにやりたいことは全部やるってきめたの!」

女「お祭り、海プール、バーベキューに肝試し!おもいっきり夏を満喫するんだよ!」

友「ふーん、楽しそうでいいな」

女「うん!友ちゃんと一緒だから百倍楽しいよ!」

友「なんで私も一緒に行く前提になってるんだ」

女「よーしじゃあ早速明日友ちゃんちに迎えに行くからね!まっててね!」

友「来るな」

女「ひゃっほーい!夏のはじまりだぁー!」

友「……私はできればクーラーのきいた部屋にいたいんだが」

女「だめ!フケンコーデスヨ!」

友「ガキかよお前……」

次の日

友「ん……朝か……」

女「おはよー友ちゃん」

友「ああおはよ……って」

友「うわっ!なんでお前私の部屋にいるんだよ!」

女「ぬっふっふ……むかえにきたよマイプリンセス!」

友「ふざけたこといってないでどっから入ったのか言え」

女「窓からですフヒヒサーセン」

友「全く……ん?」

友「おい私の服がはだけてる理由もあわせて説明してもらおうか……!」

女「い、意外と友ちゃん寝相悪いんじゃない?」メソラシ

女「さあー友ちゃん夏のはじまりだよー!さ、着替えて着替えて!」

友「正直夏より暑苦しいよお前」

女「……」

友「……おい」

女「へ?なに?」

友「着替えるんだけど」

女「うん」

友「部屋からでろ」

女「へぇー?友ちゃん何いってるの私たち女同士ジャーン別にきにしなくても」

友「でてけ!」バシ

女「あっふん!」

友「着替えたぞ」

女「うっしじゃあ早速今日の予定を……っとその前に」

女「じゃーん!ほら友ちゃんみてコレほら!」

友「朝食……?やけに豪華だな、お前が作ったのか?」

女「えへへ、友ちゃんが寝てる間にねー」

友「ああ、お前料理できるんだっけな……」

女「どう美味しそうでしょ!?私が友ちゃんへの愛をこめて作りました!」

友「ハムチーズトーストか。うまいな」モグモグ

女「ああ、まだいただきますいってないのに!」

女「うん、おいしー。これはもうお店だせるレベルだねぇー」パクパク

友「すごい自画自賛」

女「……なんかこうやって机はさんでむかいあって朝ごはん食べてると新婚さんっぽい?」

友「そんなことない」モグモグ

女「友ちゃんったらテレちゃってー、あ、口に食べかすついてるよ?」

友「ん」

女「もー、みっともないんだから……」ジリ…

友「」ビシッ

女「あうっ」

女「なにすんの!食べかすをなめとろうとしただけじゃん!」

友「なめとるとかいってる時点でおかしいだろ」

女「よしじゃあ改めて、今日の予定を発表します」

友「うん」

女「今日は夕方から近所の神社でお祭りがありので参加します!で、お祭りが終わって帰ってきたら友ちゃんと一緒にベットインしてあんなことやこんなことを……」

友「前者だけなら付き合ってやってもいい」

女「いけず」

友「でも夕方にはまだ時間あるぞ?」

女「あ、それもそうだねぇどうしよっか」

友「寝たい」

女「に、二度寝!?なんて不健康な発想!お前は年に一度の夏を蔑ろにする気かー!?」

友「じゃあどうするんだよ」

女「そうだなー、あ、じゃあプールいこうかプール」

友「えぇー……」

明日また来て書きます なんかやけに人いなくね?

かまってちゃんが頑張って書くぜ

友「嫌だよ」

女「何で」

友「だって夕方から祭りにも行くんだろ?初日から詰め込みすぎだろ」

女「友ちゃん!そんなこと言ってたら夏はすぐおわってしまうんだよ!1秒1秒を大切にしないと!」

友「なんでお前はそんなに夏に執着してるんだよ」

女「実は水着もちゃんと用意してきましたほら」

友「お前、最初からプールにいくつもりだったのか」

女「見てー!ほらこの水着!今日のためにわざわざ買ってきたんだよ!」

友「ふーん……」

女「かわいいでしょ?」

友「うーん……まあかわいいんじゃないか?よくわからん。水着だけ見せられてもなあ……」

女「あ、今友ちゃん遠回しに私の水着姿が見たいって言ったでしょ。もー、心配しなくてもばっちり見れますよっ!」

友「誰もそんなこと言ってない」

女「で、次は友ちゃんの水着を披露してもらおっかなー……」

友「ていうかもう行くってことで話が進んでるんだな」

女「なんかかわいい水着アリマスカ?」

友「水着なんてあったっけなー……あー……」ゴソゴソ

友「スク水しかない。これでいいか」

女「えー、授業でもないのにスク水はちょっと恥ずかし……いやまてよ」

女「大勢人がいるなかで一人だけスク水で他の人にチラチラみられて赤面する友ちゃん!いい!実にいい!よし、スク水でいこう!」

友「上にラッシュガード着てっと……」

女「そうそうラッシュガードを……ってうおおおおい!!」

友「何だよ」

女「ちょっ!?何!?ラッシュガードって何!?」

友「ラッシュガードも知らないのか」

女「知ってるよ!そういうこといってんじゃないよ!なんでそんな余計なことするの!」

友「別に余計じゃない」

女「余計だよ!私は友ちゃんの水着姿が見たかったのに!なんてことしてくれるのもう!」

友「よくわからんが残念だったな」

女「ぐぬぬ……ていうかラッシュガードって日焼け対策に着るものじゃーん、屋内プールなんだから着る必要ない!」

友「屋内?屋外だろ?」

女「えっ、あのプール屋根なかったっけ」

友「ほら、前行ったとき日焼け止め忘れた紫外線にやられるいやんとか言ってたろお前」

女「……もしかして近所のちっさい市民プールのこと言ってる?」

友「え、ちがうのか」

女「違うよ!これから行くのはもっとでっかいとこだよ!ほら流れるプールとか波のプールとかあるやつ!」

友「はあー?聞いてないぞ、あそこは駄目だ。時間も金もかかるし、それに何より……」

女「バス酔い」

友「ものの十分で吐く自信があるぞ」

女「あいかわらず酷いんだね乗り物酔いが」

友「バスは特にダメなんだ、ほかは比較的大丈夫なんだけどな」

女「よし!じゃあ酔って抵抗できない友ちゃんを私が介抱して……フヒヒ」

友「もう絶対いきたくない」

女「やだやだ、おっきいプールのほうじゃないとやだ!」

友「いい加減にしろよお前、たたでさえ付き合ってやってるってのに」

女「わかったわかったじゃあこうしよう、ここに十円玉があります、コイントスです、これなら平等です」

友「なんでそうなるかわからんがまあいいんじゃないか」

女「よーし、じゃあ裏だったら友ちゃんの意見を採用、表だったら私の意見採用プラス友ちゃんは私の彼女になる!」

友「おいなんか余計なものがくっついてるぞ」

女「じゃあいくよ、っへい!」ピン

チャリーン チャリーン

友「……」

女「……お」

女「表だ!やったキタコレ大きいプール決定ねあと友ちゃん今日から私のメス奴隷だからいやむしろメス奴隷にしてください」

友「裏だな」

女「……へ?」

友「硬貨は絵が書いてある方が表で数字が書いてある裏だぞ」

女「」 

女「ば……か……な」

友「うっしはやく市民プール行くぞ」

女「調子にのってメス奴隷とかくちばしってしまった……こんないたいけな少女が」

友「なにをいまさら……」

女「ってそんなことより……ほんとに市民プールにするの?」

友「なんだよ往生際が悪いな、勝負に負けたんだからおとなしく言うこと聞け」

女「そうだよね……ごめん」

友「……」

女「……」

友「……」

女「……」シュン

友「だーっ!わかったよ、大きいほうがいいんだろ?そっちにしてやるからそんな寂しそうな顔すんなって!」

女「えっ!?いいの!?」

友「超特盛大サービスだぞ……」

女「あ、ありがとう友ちゃん!好きです付き合ってください!」

友「前言撤回するぞ」

女「あ、でもバス酔いは?」

友「薬飲めば……大丈夫かな、多分、大丈夫」

~バス内~

友「うぅぅえぇぇ……」ゲンナリ

女「全然大丈夫じゃなかったね……」

友「気持ち悪い……吐きそ……」ハァハァ

女「が、頑張って友ちゃん!あともうちょっとだから!」

友「ああ……」ハァハァ

女「……」

女(っていうか……)

女(顔赤くしながらハアハアいってる友ちゃん……)

友「」ハァハァ

女(エロい)ドーン

女(ってそんなこと思ってる場合じゃない!友ちゃんはわざわざ私の意見に付き合ってくれてるんだから、なにかすこしでも助けにならないと……)

女「えーと、友ちゃん、背中さすろうか」

友「ああたのむ……」

女「……」サスサス

友「……」

女「……」サスサス

友「ん……」

女「?」サスサス

友「ん……はあ……あっ……」

女(友ちゃああああああん!!さするたびに喘がないで友ちゃああああああん!!エロいいいいいい!!)

女(わあああああ……ダメだダメだダメだダメダ、友ちゃんは苦しんでるんだから!やましいこと考えるなやましいこと考えるな……)

友「どうした……なんでやめるんだ」ハァハァ

女「うえっ!?いや、あの、わたしうまくできないから!うん!」

友「なんだ……バカは背中さすることもできないのか」ハァハァ

女「いやいやいや!と、友ちゃんがそれで楽になるなら、うん!」

友「……」

女(やましいこと考えるなやましいこと考えるなやましいこと考えるなやましいこと考えるな)プルプル

友「」コトン

女「!?」

女(ななななにこれなにこれなんで私の肩に友ちゃんの頭がががが)

友「すまん……すこし寄りかからせてくれ……」ハァハァ

女「もちろ、もちろん、それで友ちゃんが楽になるなら」

友「……」ハァハァ

女(これは……)

女(隣に座っているのは友人、私の思いの人)

女(その思いの人が今、赤い顔でハアハアいいながら私の肩によりかかっている)

友「……」ハァハァ

女「……」

女(思考がおいつかねえ……)





~プール前~

プシュー

友「はあ……はあ……ああ……やっと解放された……よかった吐かなくて……」ゲッソリ

女「……///」

友「……お前私より顔赤くなってないか?」

女「だって友ちゃんがあんな誘いかたしてくるとおもわなかったから……///」

友「は?」

女「わざとだろ!あれあきらかにわざとだろ!誘ってんだろお前!」

友「なんの話してんだお前」

女「うるせー!私がどんなに襲うの我慢したと思ってんだ!あんな事が終わった直後みたいな顔しやがって!正直今私の股やばいことn」

友「」ボスッ

女「ぐわっぷ!」

友「大声で騒ぐな」

女「すいやせん……」

友「ほら、はやく行くぞ」

女「あ、そうだ私たちプールに来てたんだった!」

友「忘れてたのかよ」

女「いやっほーい!プールだプールだっへーい!」

友「はしゃぎすぎ」

女「ほらはやくぅ!はやくしないとおいてくぞっ!」タタタ

友「ホントにガキかよお前」

明後日来ます

更新

更衣室

女「ひゃっほーう、プールだプールだ!とっとと着替えてはやくいこう!」キガエキガエ

友「ああ」

女「」キガエキガエ

友「」チラッ

女「あっ!」

友「なんだよ」

女「友ちゃん今、私の胸見たでしょ!」

友「だからなんだよ」

女「きゃー!友ちゃんのエッチ!自分のは見せないのに人のは見るのね!どうせ私のおっぱい揉みたいとか思ったんでしょー!?」

友「え……相変わらずボリュームがないなとは思ったけど……」

女「キー!!」

女「そぉーいう友ちゃんはどうなの!?友ちゃんもはやく着替えなよ!さあ!」

友「……」

女「私がちゃんとおっぱいチェックしてあげるから!産まれたままの姿を見せるんだ!さあ!」

友「出掛ける前に服の下に水着着ておいた」ヌギッ

女「」

友「この上にラッシュガード着てっと……」

女「ムッキー!なんという完全防備!なんでそんなに裸体をさらすのが嫌なの!」

友「誰だっていやらしい目で見られたくないだろ」

女「いーや!そんなに頑ななのはなにかきっと理由がある!ま……まさか刺青!?」

友「なわけないだろ」

女「じゃあ友ちゃんは実はアンドロイドだった!?お腹には行動を制御するスーパーコンピューターがむき出しに……」

友「それもない」

女「わかった!私に視姦されると感じちゃうんだね!だから裸体をさらさないんだね!」

友「」シュッ

女「見切った!」バッ

女「HAHAHA!同じ突っ込みに何回も引っ掛かるとおもっtぐっはあ!」ガシャン

友「避けた勢いでロッカーに激突……バカだなー」

プール

友「おお……夏休みだからやっぱり人多いなー」

女「やっほーい!友ちゃんもはやく来なよー!流れるプールだよーほらー!」バシャバシャ

友「うわ、もう入ってるのか……バカはこういうときだけ行動早いな……」バシャ

女「わー!進む進む!体が勝手に進んでいくよー!」

友「そりゃ流れるプールだからな」

女「ねえ友ちゃん」

友「なんだ?」

女「流れるプール入ってるとさ……逆走したくなるよね!」

友「それはバカ限定の発想だと思うぞ」

女「ふふふ、私の水泳技術なら逆走など造作もない!このプールを逆で攻略してやるぜ!」

友「あほはよせー」

女「どうだこのクロール!どんどん進んでるでしょー!」バシャバシャ

友「ああ、うしろに進んでるな」

女「なんのバタフライ!こんなに泳ぎができる人なかなかいないでしょー!?」

友「ああ、バタフライしながらうしろに進むやつはなかなかいないかもな」

女「あ、ほかにも子供のころからやってる遊びを思い出した」

友「またろくでもないことだろ」

女「やりかたは簡単、全身の力をぬいてプカプカ浮くだけ!名付けて『水死体』!!」

友「まじでくだらないな……」

女「これを本気でやりすぎて監視員の人に救助されかけた小学生の夏を私は忘れない」

友「同じ過ちを二度おかすなよー」

女「それにしても友ちゃん泳ぎ上手だね」

友「ああ、すくなくともお前よりはな」バシャバシャ

女(それにしても水で濡れてる友ちゃんエロいなー」

友「途中から声にでてるぞ」

女「やっべムラムラしてきた……お前の股も濡らしてやろうか!?」

友「わりとキモい」

女「あそうだ、こっそり水中に潜れば友ちゃんのお尻が拝めるかもしれない!」

友「私に宣言してる時点でこっそりじゃなくないか?」

女「へっへっへ……隙あらば尻揉んでやる……ぐへへ」

友「そうか、じゃあ隙を減らしたほうがいいな」バシャバシャ

女「ああー!ちょっと!おいてかないで!」




友「ふー……結構泳いだから少し休憩するか」

女「じゃあお昼ご飯食べちゃおっか」

友「ああ……施設内に飲み食いができる売店があるのか」

女「品揃えも豊富でいろいろ食べれるみたいだねー」

友「なにが食べたい?」

女「友ちゃん」

友「焼きそばでいいか?」

女「うん」

友「おばさん、二人分お願い」

おばさん「あいよー」ジュージュー

女「おー焼いてる焼いてる」

友「うまそうだな」

女「……あ、もしかして友ちゃんがおごってくれる感じ?」

友「感謝しろ」

女「やった!友ちゃんありがと!大好き!」ギュー

友「おいやめろ!人前だぞ!」

女「えぇーいいじゃーん」スリスリ

おばさん「あらラブラブねえ」クスクス

友「あいや、違うんです、こいつとはけっしてそういう関係では……」

女「もう照れ屋さんなんだからぁ、今夜はたっぷり可愛がってあげるんだからねっ!」

友「おばさん、ちょっとこのコテ借りるね」

女「友ちゃん!武器はだめ武器は!」

女「おいそうな焼きそばいただきました」

友「じゃ、食べるか」

女「いただきます」モグモグ

友「」モグモグ

女「うわぁ、おいしー……なにこの焼きそば、すっごいおいしい……」モグモグ

友「そんなにか?」

女「うん」

友「きっと体が疲れてるからそう感じるんだな」

女「そうなの?」

友「空腹は最高の調味料って言うだろ」

女「なるほど……じゃあ朝ご飯も前の日にしっかり夜の営みをしておけばおいしく感じる……と」

友「突っ込まなくていい?」

女「でもこの焼きそばはほんとうにおいしい」モグモグ

友「まあな」

女「あれもう食べ終わったの?」

友「お前が遅いんだ」

女「あ、じゃあこの焼きそばと、今朝私が作ったトースト、どっちがおいしかった?」

友「トーストの方がうまかった」

女「もう友ちゃんったらひっど……………え?」

友「トーストの方がうまかった」

女「……え、あ、そうなの?な、なんで?」

友「なんでそんなに動揺してるんだよ」

女「と、友ちゃんが素直に誉めてくれるだなんて……」

友「率直な感想を言っただけなんだが」

女「でもこの焼きそばも美味しいし……」

友「まあそうだけど」

友「でもお前の作る料理にはハズレがないからな、味も好みだし」

女「そ、そりゃあ、友ちゃんの好みを研究して作ってますから……」

友「あ、そうなんだすごいな」

女「な……なんか素直に誉められると照れるね……///」

友「誉めなれてないんだな」

友「よし、休憩したし、もうひと泳ぎしたら帰るか」

女「誉めてくれた……友ちゃんが誉めてくれた……///」

友「いつまで引きずってんだよ」

女「ああ、うん、ごめ……ああー!」

友「なんだどうした」

女「ウォータースライダーやってないじゃないの!」

友「そうだな」

女「ほら、はやく!滑らないと!」ダダダ

友「転ぶぞー」

女「いってぇ!」

友「やっぱり」







ミーン…ミンミンミンミーン…

友「おお、やっぱりプール上がりだと全然暑くないな」

女「セミうるせえ」ムシャムシャ

友「なんだそれ」

女「モナカ。自販機で売ってた。友ちゃんのも買ってきたよほら」

友「お、センキュ」

女「……」ムシャムシャ

友「……」ムシャムシャ

女「プール上がりにあつい太陽に照らされながらモナカを頬張る……」

友「夏だな……」

女「夏だね……」

次は明日か明後日








女「あっ……くっ……」

友「」サッサッ

女「く、くそう!ああ、もう!」

友「はい、終わり」

女「があー!また負けた!十連敗!強すぎ!」

友「お前がトロいだけだろ」

女「やっぱやめようスピードは!ババぬきとかにしよう!」

友「二人でババぬきやってもなあ……」

友「そんなことより、もう祭り始まってるんじゃないか?」

女「ちょっと待って!あともう一戦!あともう一戦したら行く!」

友「さっきもそう言ってなかったかお前……」





神社

ガヤガヤ

友「おー、始まってる始まってる、賑わってるなー」

女「結局一勝もできなかった……」

友「出店もいろいろあるなあ」

女「美味しそうな匂いも……」

友「じゃ、早速たこ焼きでも買うか」

女「あ、いいな、私も買う」

友「そうやって食いもん買いすぎて後で食べきれなくなっても知らんぞ」

女「失礼な!ちゃんと計画的にご利用するよ!」

女「たこ焼き無事購入完了」

友「どっか適当に座って食べるか」

女「……ねえ友ちゃん」

友「ん、どうした」

女「さっきから気になってたんだけど……あそこに女の子いるじゃん?」

友「どこに」

女「ほら、あの突っ立ってる子」

友「ああ」

女「せっかくのお祭りなのに、なんで立ってるだけでなにもしないんだろ」

友「さあ」

女「ひょっとして迷子なんじゃ」

友「かもな」

女「ちょっと話しかけてくる!」

友「あ、ちょっと待てよ……」

女「ねえねえ」

幼女「?」

女「一人でどうしたの?迷子?」

幼女「こんにちわ。」

女「あ、はい、こんにちわ」

幼女「どうかしましたか?」

女「えっと……迷子なんじゃないかと思って」

幼女「たこ焼き。」

女「へ?」

幼女「たこ焼きを食べにきたのです。」

女「は、はあ」

幼女「お金がでもありませんでした。」

女「お金……」

幼女「食べたかったのに。とても悲しい」

友「なんだって?」

女「たこ焼きが食べたいけどお金がないんだって」

友「じゃあなんで来たんだよ」

女「さあ……?」

友「迷子ではなかったのか?」

女「あー……えっと、お母さんどこにいる?」

幼女「いません。」

女「一人で来たってこと?」

幼女「来ました。」

友「こんな小さい子が一人でねえ……」

女「うーん、まあ迷子じゃなかったのならいいか」

幼女「たこ焼き……」

友「そんなにたこ焼きが食べたいのか」

幼女「はい」

友「……ほら、たこ焼き、食べろ」

女「えっ、それ友ちゃんのたこ焼きじゃん!いいの?」

友「せっかく来たのになにも食べられないのはかわいそうだろ」

幼女「もしかしてもらえるのですか。」

友「ああ」

幼女「わあ。ありがとうございました!とてもうれしいです。」

女「まあ友ちゃんたら親切」

友「別に……」

幼女「いただきます。いただきますですよ」モグモグ

女「あ、熱いんだからそんなにバクバク食べると火傷するよ?」

幼女「確かに熱い。でも食べられたんだたこ焼き。すなわち満足です。」ハフハフ

女「変な言葉づかいの子……」

友「外人なんじゃないか?」

女「あーあー、こんなに口のまわり汚しちゃってもー……友ちゃんティッシュある?」

友「ああ」

女「」フキフキ

幼女「ん、んー」

女「はい綺麗」

幼女「どーもどーも。」

友「さてと……私は何か別の物でも食べるかな、おーい女、行くぞ」

女「あ、うん、じゃあね」

幼女「待ってください」

女「ん、どしたの?」

幼女「たこ焼きが食べれて幸せです。それなのでついていってもいいですか。」

女「え?」

幼女「祭りの間だけ。ついていくだけ。なにもしないだけ。やることがないから。」

友「そんなこと言われても……」

女「いいよ」

友「えっ」

女「なにもしないなんて言わないで一緒に遊ぼうよ!三人のほうが楽しいでしょ?ね?」

幼女「おー、それはすごい。ありがとう。」

女「よし!仲間が加わったべ!」

友「いやいや……」

女「名前は?」

幼女「幼女ですよ。」

女「じゃあ幼女ちゃん、迷子にならないように手ぇつないでいこっか」ギュ

幼女「ういー」

女「よしじゃあしゅっぱーつ!金魚すくいやろう金魚すくい!」

友「おいおいホントに大丈夫かよ……どこの家の子供かもわからないのに……」

女「友ちゃぁーん、もしかして私と二人きりがよかった?」

友「真面目な話をしてるんだ」ギロ

女「すいやっせん」

幼女「お母さんですね。」

女「え?」

幼女「あなたはお母さんです。」

女「わ、わたしが?どういうこと?」

幼女「こうやって手を繋いでくれて、身の回りの世話をしてくれる人はお母さんなんです。ママって呼びますね。」ニコニコ

女「へえ?」

幼女「ママー!あのチョコバナナ食べたい!」

女「ど、どうしよう友ちゃん……私この歳にして子供ができちゃった」

友「チョコバナナ買ってやれ」

幼女「たこ焼きもおいしい。チョコバナナもおいしい。いいことです。ママありがと。」

女「見て友ちゃん、うちの娘!かわいいでしょー?」

友「のってんじゃねーよ……」

幼女「パパ、一口あげる。」

友「……は?」

幼女「パパー」

友「もしかして私のこと言ってる?」

幼女「はい。」

友「えーとね、私、女性なんだけど」

幼女「知ってます。」

幼女「でもお母さんのそばにいる人なのでお父さんです。ママのそばによりそうのがパパで、パパのそばによりそうのがママです。」

友「なんっじゃそりゃ」

幼女「パパー」

友「呼ぶな」

女「ねえ幼女ちゃん、ママとパパはラブラブなんだよね!?」

幼女「もちろんです。ラヴラヴです。」

女「きゃー!ラヴラヴだってよ友ちゃん!やっぱり子供の目にはわかっちゃうんだねえー!」

友「うるせえよ」バシッ

幼女「ああっ!でぃーぶい!」

女「ま、まさかの家庭内暴力発生!?やめてパパ!新婚当時の愛し合って頃を思い出して!」

幼女「おもいだしてーパパー」

友「パパって呼ぶな!」

女「まあまあいいじゃない友ちゃん、子供のオママゴトなんだから付き合ってあげよーよ」

友「うん……まあ……そうだな……」

幼女「あ、射的、射的やろうよママ!」

女「ですって、いきますよパパ」

友「おう……ママ……」

幼女「やらせてくんさーい。」

おじさん「あいよー、全部で十発弾があるからうまくやれよ」

女「幼女ちゃん、どれねらうの?」

幼女「あのぬいぐるみ、欲しいのです。」

女「よしがんばれ」

幼女「ん、ん、んん、」パンパン

女「全然あたんないねー、よしここはママに任せて!」

幼女「おおー」

女「んん!んん!」パンパン

友「やってること同じじゃねーか……」

幼女「弾、あと一つですねー。」

女「じゃあここはパパに任せよう!パパがんばって!」

幼女「パパがんばーぁ。」

友「こんな重役をパパがやるのか……」

幼女「失敗したら泣いちゃう。」

友「プレッシャーかけんな」

女「私も泣いちゃう」

友「お前は泣くな」

友「全く……よっ」パン

女「おおっ!あたった!」

幼女「パパすごーい。」

友「たまたまだ」

女「流石パパ!惚れなおしちゃう!」

幼女「見事景品をあてたパパさんにはママさんのキスがプレゼントされます。」

友「え゛」

女「むっちゅー!!」

友「やめい」

幼女「パパさんはなんだかママさんに対してそっけないですねー。」

女「ねー、でも結婚してからだいぶたつし、どうしてもねえ」

友「してねえから」

女「ひどいどうしてそんなこと言うの!?前はあんなに愛し合ってたじゃないおーいおいおい」

幼女「ああ、夫の冷たさに耐えきれなくなった妻はとうとう泣いてしまいました。この悲しみを解き放つには夫が愛のキスをするしかありません。」

友「おとぎ話かよ」

女「さあ友ちゃん!私の悲しみを解き放って!!」

友「キスしろってことか?やだよ馬鹿馬鹿しい。誰がお前なんかに……」

友「」ハッ

幼女「」ジーッ

友(き、期待されてる……子供の純粋な瞳で期待されてる……)

女「ねえパパ、おでこにちゅっ、でいいからお願い!」

幼女「」ジーッ

友「……わかったよ仕方ないな……ちょっとだけだぞ……」

女「ままま、まじで!?うわっほぅ、さあカモン!」オデコメクリ

幼女「おおー、今愛が修復される。」

友「いくぞ……」

女「はよはよ」

友「……」

女「……」

幼女「……」

友「」チュッ

女「ふにゃらぁ~」

友「なんだその声は……」

女「ふふふ、ありがとー!パパ!幸せ///」ギュッ

友「おいっ、抱きつくなバカッ///」

幼女「ラヴラヴだ」

女「いえーい!」

幼女「王子のキスによって百年眠り続けた姫は愛の力によって目覚め、二人は幸せにくらしましたとさ。」

女「めでたしめでたし」

友「なんか違う物語になってないか……」









おじさん「あのー……ぬいぐるみ……いらないんですか……?」






友「ふー……結構遊んでまわったな」

幼女「たのしいかった。あはは。」

女「? なんかみんな広場に集まっていくね、どうしたんだろ」

友「ああ、もうすぐ花火がはじまるんだな、広場が見物に好都合なんだろ」

女「花火か!それは見なきゃ損だね!よし私たちも行こう!」

友「広場に行くのか?うーん……花火が見られるのはいいが人混みにまみれるのはちょっとな……」

幼女「そいならわたしがいい場所を知っています。穴場ですよ。」

女「ほんと?」

幼女「知られてない誰にも。花火もよく見える場所です。」

友「ふーん」

幼女「こっちです。ついてきて。」

ガサガサガサ……

幼女「ここ、です。」

女「うわー、結構歩いたけど茂みの奥にこんなひらけた場所が……」

友「ここなら花火もよく見えるし、人もいなくていいな」

幼女「すごいですしょ、えっへんへん。」

女「あっ!パパ、ジュース買ってきて!花火見ながら飲もう!」

友「それはいいがなんで私が……」

女「ほおーらー!早くしないと花火はじまっちゃうよ!ダッシュ!」

幼女「だっしゅ!」

友「全く……」





友「おーい、買ってきたぞ」

女「お、おかえりー」

友「ん、今気づいたけどここって崖になってるのか」

女「ほんとだ結構高いなー」

友「バカだからって間違えて落ちるなよ」

女「落ちないよ!」


ヒュー……ドーン


幼女「あ!花火!」

友「ちょうどはじまったみたいだな」


ドーン……パラパラ……


女「うわー……きれー……久しぶりに花火みるなー……」

友「ホントに、綺麗だな」

女「幼女ちゃん、よくこんなところ知ってるねーすごい」


ヒュー……ドーン


幼女「……ここは私の思い出の場所なんです。」

女「思い出の場所?」

幼女「そうです。この場所は、いろんな悩みや苦しみを、解放してくれた場所なんです。私にとって。」

女「ふーん……」

ドーン……


幼女「ママ、パパ、ありがとう。今日はとても楽しかった。」

女「うん。私も楽しかったよ」

友「ああ」

幼女「花火綺麗。」

女「ホント、見いっちゃうよねー……」


パラパラ……ドーン


幼女「今日はいい日だ。たこ焼き美味しかったし、二人に会えたし、空は晴れている。」

幼女「ママ、パパ、ジュースと花火。」

幼女「きっと……幸せってこういうことを言うんだね……」


























女「……あれ?」

友「ん?」

女「幼女ちゃんは?」

友「あ、あれ?さっきまでここにいたのに……」

女「おっかしいなー……おーい、幼女ちゃーん、どこー?」

通りすがり「どうかしましたか」

友「あ、ここにも人が……」

女「すいません、女の子を見ませんでしたか?白い服を着てて、髪が長い、変な言葉づかいの……」

通りすがり「迷子ですか。うーん……そういった子はみかけてませんね」

女「そ、そうですか……」

通りすがり「この崖、花火よくみえるでしょ?普段は僕ぐらいしか人いないんですよね」

女「そうなんですか?」

通りすがり「ええ、数年前の祭りで小さい女の子がここで自殺したとかで人がよりつかないらしいですよ。なんでもひどい虐待にあっていた女の子だったとか……」

女「……え?」

通りすがり「あ……女の子が迷子なのに不吉な話をしてすいません……じゃ、僕はこれで」

通りすがり「」スタスタ

女「……」

友「……」

女「……違うよね……」

友「違うと思う……」

女「でも今思えば肌白っぽかったかも……」

友「いや……それだけで確定したわけでは……」

女「……」

友「……」

女「友ちゃん……」

友「……」

女「今年は……肝試しやめよっか……」

友「そうだな……」

明後日の更新で最後だと思う




友宅

女「ふい~ただいま~」

友「お前の家じゃないだろ」

女「いやー、疲れたねー、なんせブールとお祭りだからねー」

友「初日から飛ばしすぎだな……この調子だと確実に夏バテするぞ」

女「まあまあ!まだやりたいことはいっぱいありますから!次は海行こうね海!」

友「プールいったんだからいいだろ海は……」

女「そうかなー、じゃ、お風呂沸かしてくるね」

友「ああ……っておい」

女「何?」

友「風呂なんか沸かさなくていい、もうだいぶ暗いからはやく帰れ」

女「あ、私今日泊まるから」

友「はあ!?」

女「友ちゃん!私と一緒に一夜を共にしよう!」

友「なに勝手なこといってんだ」

女「いーじゃん、今日はもう疲れちゃって家までたどり着けないよー」

友「お前の家そんなに遠くないだろ……」

女「あ、こんなところに私の着替えが。これはもうお泊まりするしかないねー!」

友「やっぱり最初から泊まるつもりだったか……」

友「ほんとに泊まるのか?」

女「ふふふ、友ちゃんと同じ歯磨き使ってやる」

友「ホントに自分勝手なやつだな……」

女「あ、晩ごはんなんかつくったほうがいい?」

友「いや、祭りでさんざんいろいろ食ったから大丈夫」

女「そっか、よーし、友ちゃんと一緒にお風呂入って、一緒にベットインだ!」

友「風呂にもベットにも一緒に入らん」





女「ちぇー、結局別々に入るのかよー」

友「一緒に入るとかアホみたいなことするか」

女「わたしが頑張って沸かしたんだから、味わって入ってね!」

友「風呂を味わうってなんだよ」

女「もう、ベッドには絶対一緒に入ってもらうんだからね」

友「それも断る」ピシャッ

女「……」

女「」ソー

女「」ガッ

友「あ、うちの洗面所鍵つきだから。風呂に突入しようとか、覗こうとか、下着盗もうとか考えても無駄だからな」

女「し、思考をとことん読まれている……!」

女「はあー、せっかく一緒に入るつもりだったのに……」

女「友ちゃんまだかなー、暇だなー」

女「あ……そうだ!」

女「」タッタッタッ

女「」ガラッ

女「ふっふっふ……友ちゃんの部屋をあさってやる!」

女「なんか友ちゃんの秘密をあばけるかもしれない!」

女「さーて、なんか面白そうなものないかなー」

女「くっ……部屋にテレビがあるなんて相変わらず羨ましい……まあゲームにしか使ってないみたいだけど」

女「うーん、この本棚全部ゲームか……えふぴーえす?だっけ?こういうの」

女「さて、机のなかもいろいろ見てみよう」

女「うわー……勉強道具しかおいてない」

女「流石真面目ちゃんだなー、このノートもすっごい綺麗にとってあるし」

女「っていうか面白くない!もっと変なものおいてないのー!?エロ本とか……」

女「」ガラッ

女「あれ、なんだろこの本」

女「うわー!アルバムだー!幼女時代の友ちゃんを久しぶりに見られる!」

女「」ペラッ

女「わー!かわいいー!今はもう見れないんだよねー小学生時代の友ちゃん」

女「これは中学生時代の友ちゃんだね。このころから友ちゃんの胸が大きくなってきて私が揉んだりしてからかったっけなー」

女「まあ今は大きくならなかった私がからかわれてるけどね……」

女「小学生の友ちゃんも中学生の友ちゃんもかわいいけど……」

女「やっぱり今の友ちゃんが一番好きだなー!ははは」

女「」ペラッ

女「あ!友ちゃんと一緒に動物園に行ったときの写真だ!」

女「懐かしいなー!確か私が転んで怪我して……友ちゃんが手当てしてくれたんだよね、ふふふ」

女「お、これは友ちゃんと遠くに遊びに行ったときの写真……」

女「……?」ペラ

女「」ペラペラ

女「なんか私が一緒に写ってる写真やけに多くない?」

女「いや……やけにどころじゃない、これほぼ私と一緒の時の写真だ……」

女「なーんだ……友ちゃんいっつも冷たくてそっけないけど……私との思い出はちゃんと大切にしていてくれてるんだね……」

女「なーんかしんみりしちゃうなー……」

女「あ、この写真は……」








友「……」

女「」ペラペラ

友「おい」

女「」ペラペラ

友「おい!」

女「わっ!友ちゃん!」ビクッ

友「なにしてるんだ……」

女「ご、ごめん!足が滑って部屋に入っちゃって、手が滑ってアルバムみつけちゃった!」

友「どんな滑り方したらそんなことになるんだ」

女「それにしても友ちゃん!すっごいいいアルバムだね!一緒にいろいろした思い出がよみがえってくるよ!」

友「……私のアルバムを作ろうとしたらお前が勝手に写りこんでただけだ、返せ」

女「なんだかんだで私たちも付き合い長いよねー……」

友「小学生のころからつきまとわれてたからな」

女「もうまたそんなこと言って」

友「ほら、とっとと風呂入ってこい」

女「ういー」

風呂

女「♪」

女「今日はいい日だったなー、友ちゃんに手料理食べてもらったし、友ちゃんと一緒にプール行ったし、友ちゃんと一緒にお祭り行ったし、友ちゃんと……」

女「でも一緒にお風呂入れなかったのが唯一の心残り……」

女「だからベッドには絶対一緒に入ろう!無理やり突入しよう!」

女「やっぱ私って友ちゃん大好きなんだなー」

女「寝る前にもういっかい告白してみよっ」





友の部屋

女「ふー、さっぱりした」

女「おーい、友ちゃん!」

女「今夜は絶対一緒に寝てもら……うぞ……?」

女「ってあれ?」

友「」

女「と、友ちゃん?」

友「」スー…

女「も、もしかして……寝てる?」

女「あー……これはベッドに横になったらうっかり寝ちゃった感じですか……」

友「」スースー…

女「あ、別に布団が敷いてある……やっぱり一緒に寝るつもりはなかったのね」

女「ふふふ、心配りはありがたいけど、どうやらこの布団は必要ないみたいだねぇ……」

友「」スー…

女「じゃ、友ちゃん、一緒のベッドで寝ようか♪」

女「にしてもうっかり寝ちゃうなんて友ちゃんらしくないなー、ま、疲れてたみたいだから無理もないか」

女「電気消してっと……」パチ

女「起こさないように……」モゾモゾ

女「んー、友ちゃんと一緒のベッドで寝られるなんて幸せー///」

友「」スースー

女「友ちゃんの寝顔近くでみたいなー、目がなれるまで寝ないようにしないと……」

友「」ゴロン

女「!」

女「……」

友「」スー…

女(友ちゃんが寝返りして……こっちむいた……)

女(なんか……友ちゃんっていっつも私を警戒してて隙がない感じだから……)

女(こんなに無防備な友ちゃんを見てると……なんか……)

女(……)

女(で、でも、寝てるところを襲ったりってのは、あんまりよくないよね……)

女「……」

女「……」ピト

女(っていいながら胸触ってるし……)

女(う、うわー……やわらか……というか意外に大きい……)

女(友ちゃんめー……私を差し置いていつのまにこんな豊かな胸に……)

友「」スースー

女(やっば……興奮する……)

女(も、もっとしっかり揉んでみようかな……大丈夫かな……大丈夫だよね……)

女「……」モミモミ

友「」スースー

女(起きない……かな、大丈夫そう?)

女(すごい……これが友ちゃんのおっぱい……)モミモミ

女(ほ、本当にムラムラしてきた……このままだと……)

女(……)

友「」スースー

女(友ちゃんの……唇)

女(もっと近くで見たい……)グイ

友「」スースー

女(もうちょっと近くで……)グイグイ

友「」スースー

女(あ……これ以上近づいたら……)

女(ほんとに……)

女(キス……)

女(しちゃう……)






友「」パチ

女「!!!!!!!!!!!!」

女「わああああああ!!ごめんごめんごめん!!」

友「……なにやってんだお前……」

女「ち、違うの!つい!つい出来心で!」

友「……」

女「な、殴らないで!殴らないでください!」

友「……なあ」

女「はっ、はいっ!?なんでしょう!?」

友「もっと……近くにこい」

女「うへ?な、なんで?」

友「いいから」

女「こ、こうですか……?」

友「もっと近く」

女「え……うん……」

友「……」

女「……」











友「」ギュッ

女「!!?!??!?!?!!?!!?!!?」

女「え、は、ふ、えええ??わ、わたしいま、友ちゃんにだきしめられてる……??」

友「全くお前は……人が布団敷いてやったのに……」

女「な、なんで?なんで?」

女(あっ……友ちゃんの体……柔らかくて……あったかい……///)

友「……」

女「と、友ちゃん……///」

友「なんか……お前……」

女「……///」

友「かわいいな」

女「ッッ/////」

友「頭撫でてやろうか?」

女「あ、の、え、と/////」

友「撫でてほしいんだな」

女「///」コク

友「」ナデナデ

女「あ……」

友「おやすみ」

女「……おやすみ……///」

友「」スー…

女「////」

女(だ……駄目だ……寝ちゃ駄目だ……)

女(今……私は……友ちゃんと一緒のベッドで……頭撫でられながら……抱き締められて……)

女(もっと……もっと……この幸せを……体験していたいのに……)

女(友ちゃんのなでなでが……気持ちよすぎる……)

女(駄目だ……寝ちゃ……う……)

女(友ちゃん……好き……)

女(す…き…………)
















女(あれ……)

女(朝……?)

女(私……なにしてたんだっけ……)

女(!! そうだ!友ちゃんは!?)ガバッ

友「」スー

女(あれ……)

女(友ちゃんが……敷き布団のほうで寝てる……)

女(も、もしかして……)

女(夢?)

友「ん、んー……」

女「と、友ちゃん……」

友「おー……おはよ」ゴシゴシ

女「お、おはよ……」

友「? どうした元気ないな」

女「いや、そんなことは」

友「まあ寝起きはテンション下がるよな……」フワー

友「さてと……歯でも磨くか……」

女(あ……やっぱり夢だったんだ……全部……)

友「……」

女「……」

友「あのさ」

女「?」

友「……昨日の夜」

女「!!」

友「……悪いな、寝ぼけてたんだ」

女(夢じゃなかった……)

友「……びっくりした?」

女「したよ!本当にびっくりしたよ!何で急に……あんなことしたの」

友「嫌だったか」

女「最高でした……」

友「寝ぼけてたんだよ、勘違いするな」

女「ぜ、全部寝ぼけてやったことなの!?」

友「ああ」

女「なでなでしてくれたのも!?」

友「ああ」

女「抱き締めてくれたのも!?」

友「ああ」

女「かわいいって……言ってくれたのも?」

友「……それは……」

女「……」

友「本心かも」

女「……」

友「……」

女(あれ……?この雰囲気って……もしかして……)


友「……」



女「とっ……」

女「友ちゃん!」

友「!」




女「好きです!付き合ってください!」

友「断る」ビシッ






おわり

以上、ここまで読んでくれた人、ありがとうございました

もう少し続ける

明日投下します

延長戦

~小学生時代~


ガッシャーン

友『お、おい!大丈夫か!?』

女『ううう、うぅぅ……』

友『怪我は……なさそうだな、よかった』

女『よくないよ!もう!もうもうもう!』

友『そんなに怒るなよ……』

女『もうやめる!自転車なんか乗れなくていい!』

友『そういうなって、惜しかったじゃないか今、もう少し練習すれば乗れるようになるよ』

女『うー……』

友『ほら立って。もう一回やってみよう』

女『わかった……』














ピンポーン……

友『はーい……って女か』

女『旅に出よう!』

友『は?』

女『自転車に乗って!遠くにいこう!夏休みだし!』

友『最近自転車乗れるようになって調子こいてるな……』

女『ふふふ、友ちゃんのおかげだよっ!』

友『それはいいが……こんな暑いのに外出たくないんだが……』

女『駄目!どうせクーラーきいた部屋でゲームしてたんでしょ!?外に出なきゃ駄目だよ!』

友『だー、わかったわかったよ、しょうがないな……』

女『友ちゃん準備できたー?』

友『ああ』

女『よーし!じゃあ私の自転車についてこい!』コギコギ

友『……? ちょっと待て、遠くって、具体的にどこに行くんだ?』

女『目的地などない!』コギコギ

友『はあ!? おい、ちょっと待て!』コギコギ

女『ひたすら遠くに向かうのさ!これは旅なんだから!こういうのなんか素敵じゃん!?』

友『おい!止まれバカ!帰れなくなったらどーすんだ!』

女『道覚えながらいくから大丈夫だいじょーぶ!いえーい、ノンストップで風を切るぜ!』

友『ほ、ホントに大丈夫かよ……』

――――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――

―――

――

――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――――




女「ひるねぎ」

友「は?」

女「ひるねぎ」

友「誰だよ」

女「ちがう、人の名前じゃない」

友「じゃあなんだよ」

女「覚えてない?」

友「うーん」

女「小学生の夏休み、隣町に、自転車で……」

友「あ、あーあーあー、思い出した思い出した」

友「ほらあれだろ?自転車で遠くに行こうとか言い出して、調子にのって隣町まで行っちゃって、帰れなくなったときの、あれだろ?」

女「そうそう、いやー、忘れちゃったのかと思ったよ」

友「で?ひるねぎがどうかしたのか」

女「行こう!」

友「え」

女「ひるねぎに行こう!」

友「また急に……どうしてだ」

女「意味はない!なんか思い出して懐かしかったから!」

友「ほんっとにお前は思ったら考えもなしにすぐ動くよな……そんなんだから迷子になったんだよ」

女「まーまー、今度はさすがにちゃんと帰ってこれると思うし、思い出めぐりってことで」

友「はあ……わかったよ」

女「よし、じゃあ小学生の時みたいに自転車でいこっか」

友「えぇー……それはちょっと、めんどい」

女「じゃあバスで」

友「自転車で行こう」

女「うっし、しゅっぱーつ、私の自転車についてこい!」コギコギ

友「道わかるのか?」

女「覚えてないかも!」

友「私が先頭にいくよ……小学生の時の二の舞はごめんだ」

女「あはは、そうだね、よーし友ちゃんにみとれて事故らないようにしなくちゃ!」

友「あほか……」

友「……」

女「ねえ友ちゃん」

友「んー?」

女「なんか見覚えのある道だねー……」

友「ああ、小学生の時と同じ道なのかもな」

女「まじ?なるほどねー……懐かしい」

友「小学生の時もこうやって私が先頭ならよかったのに」

女「いやー、あのときの私はいろいろとバカだったからねー」

友「え……今もバカだろ……」

女「ひっどー!そんなことないよぶー!」




――――――――――――――――――――――――


―――――――――――

――

――

――――――――


―――――――――――――――――――――



友『おい……かなり遠くまで来てるんじゃないか……?今のうちに引き返したほうが』

女『だいじょだいじょ、にしても暑いねー……』

友『ああ……ちょっとこたえる暑さだな』

女『休憩しよっか』

友『戻りたいんだが』

女『あ……友ちゃん見てあの丘の上!でっかい木!すっごーい!』

友『おお、立派な大木だなー……』

女『じゃああの木の下で休もっか!あそこなら涼しいでしょ!』

友『そうするか……』

女『よいしょ、おー……思った以上に涼しい……』

友『どれどれ……確かに、人もいないから静かでいいな』

女『ふえー、なんという居心地のよさ……このまま眠れそう……』

友『そうだな……』

女『あ、じゃあこのままお昼寝しよっか』

友『昼寝?外で寝るのか……?』

女『え、友ちゃん外で寝たことないの?もー、だから引きこもってちゃいけないんだよ』

友『うるさいな……』

女『はい友ちゃん、腕枕してあげるから、おいで?』

友『余計なお世話だ、そもそも寝ない』

女『ちぇーなんだよぅ……じゃ、私寝るから』

女『腕枕、寝たくなったら使っていいよ』

友『はいはいそりゃどーも……』






友『……』

女『』スカー…

友『ホントに寝てるな……バカみたいに大の字になって……』

女『』スカー…

友(腕枕ってどんな感じなんだろ……)

女『』スカー…

友『……』

友『……』ゴロン…

友(……結構……いいな、腕枕)

女『』スピー…

友(ていうか近い……)

友(ここからなら……女の匂いがしてくる……かも……)

女『』スー…

友『……』


女『』スー…



友『…』



女『』スー…



友『』スー…








友『ん……』

女『お』

友『あれ……』

女『ふふふ、おはよ』

友『なんだ……寝ちゃったか……』

女『いやー、友ちゃん、腕枕。使ってくれて嬉しいよ……』

友『あ、いや、その、地面とか、固いから』

女『だけど……私の腕の感覚がもうゼロに近いよ』

友『あ、悪い……』

女『あーん、どかなくてもよかったのに』

友『というか……そろそろ暗くなるじゃないか、はやく帰らないと』

女『ちょ、私の腕が回復するまで待って』

友『あ、ああ』

女『……ねえ友ちゃん』

友『なんだ?』

女『ここってすっごくいい場所だね!私気に入っちゃった!』

友『そうだな……よく眠れたし』

女『よし、じゃあ昼寝した木だから昼寝木と名付けよう』

友『んな安直な……』

女『友ちゃん、この木の下、またいつか来ようね!』

友『いつかっていつだよ』

女『いつか!遠い未来!』

友『適当だなぁ……』

女『約束だよっ!友ちゃん!』

友『……ああ、約束な』

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―――――――――――

――

――

―――――――――


――――――――――――――――――――――


友「おおー……」

女「おおー……」

友「すごい……懐かしいな……」

女「ていうか……思ってたほど大きくないね……」

友「そうだな……小学生の時はあんなに大きく感じたのに……」

女「ま!涼しいのは変わらないんじゃない?ほらー……あいかわらずいい居心地」

友「そうだな……よっこらしょ」

女「おちつく……」

友「意外と来てよかったかもな」

女「さてと、ひるねぎなんだから、お昼寝しないとねー」

友「それは義務なのか」

女「腕枕スタンバイオッケーっす」

友「もう使わん」

女「もー、またそんなこと言って」

友「もう小学生じゃないんだから」

女「はいはいわーったよ」ゴロン

女「……」

友「……」

女「友ちゃん」

友「なんだ」

女「好きだよ」

友「なんだ急に」

女「いやー、なんとなく」

友「あっそ」

女「……」

友「……」

女「……」

友「……」

友「なあ」

女「なに?」

友「前から……さ、聞きたかったんだけど」

女「お?どしたどした?」

友「私の……何がそんなにいいんだ」

女「へえ?」

友「私の何をそんなに好きになったんだよ」

女「好きになった理由ってこと?」

友「ほらさ、自分で言うのもなんだけど、私ってそんな人に好かれるような部分ないし……なんで、って思って」

女「んー……好きになった理由……」

女「友ちゃんだから……かな」

友「答えになってなくないか?」

女「だね」

女「はい!じゃあ次は私が質問します!」

友「お、おう」

女「私ってわがままで友らゃんのこと無理矢理つれまわしてるてるじゃん?」

友「自覚あったのか……」

女「でも友ちゃんはなんだかんだいいながらついてきてくれる」

友「まあ」

女「なんで?」

友「ええ……」

女「疑問に思いました」

友「なんでって……そりゃあ……」

友「お前だから……かな」

女「答えになってなくない?」

友「だな」

女「よーし!じゃあここ、またいつか来ようね!」

友「またはじまった」

女「約束だかんね!」

友「だからいつかっていつなんだよ」

女「いつって……んー……あっ!」

女「今度ここに来るときは結婚した時だね、友ちゃん!」

友「はぁー?ないない、絶対ありえない」

女「未来はどう転ぶかわからないではないか、友氏」

友「どう転んでもあり得ない」

女「じゃ、私寝るから。腕枕、寝たくなったら使っていいよ」

友「だから使わないって」

女「そういいながら使ってくれるって思ってるぞー」

友「はいはい」

女「おやすみ」

友「……」

女「」スー…

友「……」

友「……」


 私ってわがままで友らゃんのこと無理矢理つれまわしてるてるじゃん?

 でも友ちゃんはなんだかんだいいながらついてきてくれる

 なんで?


友(そうだよな……なんで私、こんなやつのすることに付き合ってるんだろ)

友(無視しようと思えばできるのにな……)

友(バカで……計画性がなくて……あてずっぽうで……テンションだけたかい……)

友(……)

友(だけど)チラッ

女「」スピー…

友(こいつがもし、はじめてのおつかいとか行ったら、絶対ゲーセンとかに寄り道して、帰ってこれなくなるんだよな……)

友(だから……私が連れ戻してあげないと)

友(私が……)

友(……)

女「」スー…

友(今度ここに来るときは……結婚したとき……か……)

友(ホントに……馬鹿馬鹿しいな……)


―――――――――――――――――――――――


―――――――――――

――

――

―――――――――――


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女『う、ぐす、友ちゃん、友ちゃぁん……』ポロポロ

友『ほら泣くな、泣くなって』

女『痛いよぉ友ちゃん……』

友『しかしびっくりしたな……自転車ごとどぶにおちるなんて……』

女『足、怪我したぁ……ぐす、ひぐ』ポロポロ

友『ひどい傷だな……どうしたものか……』

女『友ちゃ、友ちゃん、ごめん……ごめんね……ぐす』ポロポロ

友『なんで謝るんだよ……』

女『だって、だってぇ、ぐす、私が道、覚えてなかったせいで、家に、う、帰れないし……』ポロポロ

友『そんなことないって、帰れるよ』

女『でも、さっきから走ってるのに、全然つかないし、ここがどこかもわからないし、うぅ、暗くなってきちゃったし……ぐす』

友(だからあんなにつっぱしるなって言ったのに……)

女『怪我までして……もうホントに帰れない……う、あぁん……ぐす、ひぐ』ポロポロ

友『……』

女『う、う、うぅ……ごめん、ごめんね……私のせいで……ひぐ』ポロポロ

友『……おい』

女『うっ、なに……?』

友『私の自転車の後ろ、乗れ』

女『え……?』

友『帰るぞ』

女『でも……』

友『お前の自転車、もう使えないし、どのみちその足じゃこげないだろ』

女『道は……?』

友『なんとかする』

女『なんとかって……』

友『なんとかするったらなんとかする』

女『友ちゃん……』

友『女』

女『?』

友『泣きたいのなら私の背中で泣け。お前が散らかした後始末は私がする』

女『……』

友『ほら、乗れ』

女『……うん、ありがとう、友ちゃん……大好き……』

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――――――――――――

――


――

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――――――――――――――――――――――――



女「ふいー……ただいまーっ」

友「だからお前の家じゃないだろっての」

女「今度はちゃんと帰れてよかったね!」

友「はは、そうだな……」

女「さてと、あとはもう飯食って風呂入って寝るだけだねー」

友「ああ……もう当たり前のように泊まるんだな……」

女「ご飯作るからちょっとまっててねー」トタトタ

ちょっといったん中断

再開







女「ちぇー……結局今日も一緒にお風呂入ってくれなかったし……」

女「ま、一緒に寝るからいっか!」

女「友ちゃーん」

友「んー?」

女「あれ、敷布団敷いてないね」

友「どうせお前、ベッド入ってくるだろ……敷くだけ無駄だと思ってな」

女「えへへ、そのとうりですね!」モゾモゾ

友「おい、電気消せ」

女「ああ、はいはい、よっ」パチ

女「いやー、やっぱりこうやって、友ちゃんと一緒の布団で寝れるって幸せだなー……」

友「そうか」

女「ねー友ちゃん、今日はなでなでしてくれないの?」

友「してほしいのか?」

女「すごく」

友「はいはい」ナデナデ

女「んー……」

友「」ナデナデ

女「えへへ」

友「やっぱりお前、かわいいな」

女「……今度は寝ぼけじゃない?」

友「多分」

女「多分って……じゃあ、もしも今……」

友「?」

女「私が、好きです付き合ってください、って言ったら、うんって言ってくれる?」

友「……」

女「……」


友「……」


女「……」









友「それはない」

女「がーん……期待させといてなんだよー……」

友「だってさ、女……」

女「?」

友「わざわざ付き合わなくたって、私たちずっと一緒じゃん」

女「……」

友「今までずっと一緒だったしさ、多分、これからもずっと一緒だよ」

女「……友ちゃん……」

友「あれ……私、こんなこと普段絶対に言わないんだけどな……小学生時代の何かに感化されてるのかもしれない」

女「……」

友「……」

女「あのさ……」

友「なんだ?」

女「キス、していい?」

友「……」

女「……」

友「……」

女「……」

友「……」

女「きょ、拒否しないの……?」

友「……」

女「なんとかいってよ……」

友「……」

女「目を瞑ってるのは、寝ようとしてるの?それとも……待ってるの?」

友「じれったいよ……バカ」

女「……」

友「……」


女「……」



友「……」











チュ…






女「……」

友「……」

女「……」

友「……」

女「もう一回……するね」

友「……」

女「ん……」

友「んん……」

女「ん……は……ふ……んん……」

友「あ……ふは……んん……」

女「ちゅ……んん……はふ……」

友「ん……んん……」

女「……」

友「……」

女「ごめん、舌いれちゃった」

友「……」

女「……興奮してる?」

友「わりと……」

女「おかしいね……女同士なのに……」

友「はは、なにをいまさら……」

女「友ちゃん……」

友「……」

女「続き……するね?」

女「」ペロ…

友「んっ……」

女「首筋舐められるの……気持ちいい?」ペロペロ

友「わかんな……い……」

女「友ちゃんのおっぱい……」モミ

友「そんなにつよく……もむなっ……」

女「友ちゃん……服脱がすね……」スル…

友「あ……」

女「下着もとっちゃえ……」

友「……」プルンッ

女「すごい……友ちゃんのおっぱい……」

友「……///」

女「もう乳首たってるじゃーん……」イジイジ

友「くっ……はっ……///」

女「」ペロッ

友「んあぁっ!///」ビクン

女「友ちゃん……そんな艶っぽい声……はじめて聞いたよ……」

友「はあ……はあ……///」

女「」チュゥ

友「んっ……あっ……///」

女「」チュパチュパ

友「ああっ……あん……///」

女「ん……」チュ…

友「はあ……///」

女「気持ちいい?」

友「……」

女「……」

友「頭おかしくなるくらい……」

友「気持ちいい……///」

女「」スッ

友「んっ……」

女「ほんとだ……すっごい濡れてるね……下着の上からさわってもわかるよ……」

女「ありがとう友ちゃん……私を……私を受け入れてくれたんだね……」

友「はあ……はあ……///」

女「下も脱がすよ……」

女「ああ……友ちゃんのあそこ……綺麗……」

友「あんまり……見るな……///」

女「私、友ちゃんの裸、見たことなかったけど、今思えばこの日のためにとっておいたのかも……」

友「………///」

女「」スッ

友「んん……///」

女「」スー…

友「あっ……ああっ……///」ビクビク

女「友ちゃん……指いれるよ……」

友「はあ……はあ……///」

女「」クチュ

友「んんっ!」ビクッ

女「」クチュクチュ

友「あああっ…あっ!あっ…あっ…はあっ……///」ビクビク

女「友ちゃん……もっと喘ぎ声聞かせて……」クチュクチュ

友「んんっんっ……ああっ、あっ、あああ……///」

女「友ちゃん……」クチュクチュ

友「はあぁ……だ、めっ……あんっ!イク……イキそ……あっ///」

女「イキそう?いいよ……私がキスしてあげる。キスされながらイッて……」クチュクチュ

友「イクっ……ああっ!ああっ!ああんっ!///」

女「大好きだよ……」チュ

友「んんんんんっっっっ!!!////」ビクンビクンビクン

友「んん……ん……はあっ……///」ビク…

女「友ちゃん……」

友「はあ……はあ……女っ……///」

女「今度は私に、できる?」

友「」ガバッ…

女「んん……ちゅ……」






















~朝の洗面所~


友「」シャコシャコ

女「友ちゃーん……」

友「お、起きたか」

女「」ギュー

友「おい……朝からなんだよ」

女「び……」

友「び?」

女「びええええええええん……!!」ポロポロ

友「な、なんで泣くんだよ」

女「だって、だって、友ちゃん、昨日、ぐす、私たち、ゆ、夢、ぐす、なんじゃないかって、う」

友「言いたいことがわからん、落ち着いて話せ」

女「幸せ……ぐす、幸せ、すぎて、なにが夢でなにがそうじゃないかわからない……」ギュー

友「わかった、わかったからそんなに抱き締めるないたいいたいいたい」

女「うう……友ちゃん、ありがとう……ありがとう……幸せ……」ポロポロ

友「ほら、今夜も相手してやるから、そんな泣くなって」

女「ほ、ほんと!?」

友「ああ、泣いてるなんてお前らしくないぞ」

女「そっ……そうだよね!ヘーイ友ちゃん!今日は実はバーベキューしにいく予定だったんだよねぇー!」

友「はは、また急だな」

女「よし!よおし!友ちゃん!実は言いたいことがあります!」

友「なんだ?」

女「私と結婚してください!」

友「断る!」






おわり

蛇足になってたらスマン今度こそ本当に終わり 読んでくれた人ありがとうございました
また百合スレたてると思うから見かけたらよろしく

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