由紀「黄金の勇者だ~!」冴島鋼牙「下がっていろ…邪魔だ」 (33)

ザルバ「鋼牙、こいつらはホラーじゃない、人造的に作られたゾンビだ」

鋼牙「だが何故このような事が…」

ザルバ「おそらく人間がなんらかの研究で失敗して出来た副産物だろう、あいにく被害はこの街だけに止まっている」

鋼牙「そうか…」

ザルバ「ゾンビの戦闘能力もホラーと比べれば赤子当然だ、どうする?」

鋼牙「生存者を助け、残ったゾンビは…葬る…」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438273629

ザルバ「鋼牙、あの建物に生存反応だ、何人か生き延びている」

鋼牙「承知」

ゾンビを蹴散らし、廃墟と化した学校へ向かう鋼牙

鋼牙「こういう混乱に乗じてホラーどもに暴れられたらやっかいだ、早めに事を片付ける…」

ザルバ「ああ、だがそうもいかなそうだ…あの校舎にホラーが一体…忍び込んでるようだ」

鋼牙「ハイエナか…構わん…必ずしとめる」

由紀「あれ…ここって…お屋敷?」

胡桃「え…ってあれ…学校じゃない!?」

美紀「何がどうなってるの!?」

悠里「あら…なんか見慣れない雰囲気」

ゴンザ「目が覚めましたかな?」

由紀「お、おじさんだあれ!?」

ゴンザ「鋼牙様の執事でございます、今回鋼牙様の命により貴方達をこの屋敷に匿う事となりました」

一同「えええ!?」

ロビーにて

由紀「はぐはぐ、ゴンザさん!ご飯凄く美味しいです!」

ゴンザ「さようで御座いますか」

胡桃「あんたはもう少し落ち着いて食え!でも…んまぁい…舌が解けそう」

美紀「ですね…技術のレベルが違いすぎる…美味しい…」

悠里「あの…どうして私達をここへ連れ去ったのですか?」

鋼牙「連れ去ったのではない…あの場に居続ければお前達は何れゾンビ…またはホラーの餌になっていた」

由紀「あれ、お兄さんいつのまに!はぐはぐ!」

鋼牙「最初から居た。お前、もう少し落ち着いて食え」

由紀「だってだって、こんなに美味しいご飯食べたの久々で!」

鋼牙「…(唖然」

美紀「すみません…お兄さん…私達状況がよくわからなくて…説明してもらって宜しいでしょうか?」

鋼牙「ああ…最初からそのつもりだ」

悠里「…きゅん///」

胡桃「何照れるんだ…」

ザルバ「お嬢ちゃん、俺達の助けが無ければ今頃全員お前達はゾンビと化してただろうぜ」

一同「えええ!?」

由紀「指輪さんが喋った!?」

胡桃「なんなんだこれ!?あたしら全員実は死んだんじゃないの!?」

鋼牙「安心しろ、お前らは生きてる、ついでに言うならゾンビ感染して間もないお前らの教師ももう少しで浄化が終る」

悠里「え…めぐねぇ…?」

鋼牙「やはりお前らの担任か、大丈夫だ、浄化が終れば意思も回復する」

今日はねます
牙狼ねたは観覧者が少ないので更新はゆっくりいきたいとおもいます
それでは

悠里「そ、そんな事があったなんて…」

由紀「夢でも見てるのかな…私達…」

ザルバ「夢じゃない、残酷かもしれないがお前さん達の町はもう感染の危険があると言う事ですべてが閉鎖されている」

胡桃「だからあたしらの携帯とか使えなかったんだ…」

美紀「生存者も居るかもしれないのに…」

ザルバ「世間様ではもう既に生存者0の触れ込みで回っている、今回助かったのはたまたま俺と鋼牙がお前さんたちの学校に入ったかおかげって奴さ」

胡桃「じゃ…じゃあ私達…(うるうる」

美紀「もう学校以外で生活できるように(うるうる」

悠里「あんな思いしなくて済むなのね…(うるうる」

由紀「ゴンザさんハンバーグおかわり!」

ゴンザ「かしこまりました、由紀様」

胡桃「まだ食うのかよ!」

鋼牙「別に外に出たければ構わん、好きにしろ、ただ今のお前らに住まいは無い、面倒な事になるからしばらくはここに住め」

美紀「いきなり助けてもらった上にしばらく住まわせてもらえるなんて…いくらなんでも…」

悠里「でも言われたとおり…私達の住んでる所とは違う場所だし…もう帰るところなんてないから嬉しいけど…」

由紀「やったー!ゴンザさんの料理が毎日食べれる~!!!」

胡桃「お前はもっと遠慮せんか!!!」

鋼牙自室にて

鋼牙「騒がしい連中だな…」

ザルバ「だが助けたのはお前さんだぜ…?」

鋼牙「わかっている」

ザルバ「それと…鋼牙、あの中に一人…」

鋼牙「ああ、どういう経由かは知らんが、あの由紀と言う少女、ホラーの返り血を浴びているな」

ザルバ「ああ、あの街のウイルス、感染して間もない者なら浄化できるが、ホラーの返り血はちと浄化が面倒だぞ…」

??「あの…ここは…」

ザルバ「おっと、お嬢さんの浄化が終ったみたいだぜ鋼牙」

鋼牙「そのようだな」

慈「え…じゃあ貴方達私を…」

鋼牙「助かりそうな人間だけを選んだだけだ…気にするな」

慈「他の生徒達は…」

ザルバ「安心しな先生、ヤンチャ娘達はランチルームで食事中だ」

慈「本当に…ありがとうございます…なんとお礼を言ったらいいのか…(ぽろぽろ」

鋼牙「落ち着いたらで構わん、あんた達が学校で生活してた間何があったのか、聞かせてくれ」

慈「は、はい…えっと…その前に…凄く図々しいのですが…」

鋼牙「なんだ?」

ぐぅ~~~~

慈「ゾンビになってる間の空腹が一気に押し寄せてきたみたいで…」

鋼牙「…来い」

ザルバ「食欲もあるようだし浄化は完璧だったようだな」

慈「はぐはぐ!…もぐもぐ!」

ガチャガチャガチャ

鋼牙「…(唖然」

美紀「めぐねぇ…すごい食欲です…」

由紀「良く食べるねぇめぐねぇは~」

胡桃「散々食ったお前が言うかっ!」

悠里「ゾンビになってから何も食べてなかったものね…人間に戻れて一気に食欲が…」

慈「はぁ~~~美味しかったぁ…幸せぇ…」

ゴンザ「こんなに美味しそうに食べていただいて光栄でございます、ささ、食後にプリンなどいかがでしょう」

慈「プ…プリン…!?いただきます!是非!」

鋼牙「デザートくらいはゆっくり食え、話を聞かせてもらうのはその後で良い…俺は自室へ戻る」

慈「はぅ…///」


鋼牙自室にて

鋼牙「ホラー…あの学校内のあの感じ…あの娘達は全員人間だ…だとしたら一体…」

由紀「じー…」

鋼牙「!?」

由紀「鋼牙さん一人で何してるの~?」

鋼牙「おい、部屋に入るときはノックくらいしろ」

由紀「あはは、ごみん、でも鋼牙さんにお礼を言いたくって…」

鋼牙「礼なら何でも聞いた、俺は別に気にしてない」

由紀「私ね、途中から知っちゃったんだ…私達以外の皆がゾンビになっちゃったこと…」

鋼牙「…」

由紀「どうすればいいのかわからなくて、ずっと現実から目を逸らしてた…でもね」

鋼牙「お前は普通の女の子だ、あんな状況で真っ向から向き合う事なんてできない、気にするな」

由紀「今…こうやって生きて…鋼牙さんが助けてくれて…ひぐ…ぐす…」

ザルバ「まったく、泣き虫なお嬢ちゃんだぜ」

鋼牙「しばらくお前たちはゆっくり休め、心の傷が大きすぎる」

由紀の頭を優しく撫でる鋼牙

夜の繁華街にて

???「きゃうんきゃうん」

ギャル「子犬がいるんだけどーマジ可愛い!!!」

彼氏「飼い犬じゃね???人懐っこいし」

ギャル「私ビスケット持ってるしあげるわ~マジ癒しだわ~」

???「オカシヨリ…オマエタチタベタイ」

ギャル「へ…?」

彼氏「今喋らなかったこいつ…?」

ギャル「犬が喋るわけないし…」

???「イタダキマス…」

突如犬の顔が巨大化し、女性を噛み砕く

ベキベキ…

彼氏「ひぃぃぃぃ…!?!??化けもの!?!?!?」

???「イタダキマス…」

彼氏「ぎゃあああああああ!」


次回、ついに黄金騎士登場…!

既にこのホラーが何者か…皆さんなら知ってるはず…

それでは!

冴島家食道にて

胡桃「いっただきまーす!」

由紀「ゴンザさんの朝ごはん…美味しい過ぎるーー!ガツガツハグハグ…!」

ゴンザ「それは光栄にございます由紀様」

鋼牙「勢い良く食べすぎだ…つっかえるぞ…」

由紀「でも本当に美味しい…もぐもぐ」

悠里「ええ、本当に有難うございます…鋼牙さん…////」

鋼牙「礼なら何度も聞いた…お前たちを養うくらい造作も無い事だ…」

慈「あの…昨日はその…お恥ずかしいところをお見せして…ごめんなさい///図々しかったというか…///」

鋼牙「気にするな、数日絶食状態だったのだろう…」

悠里「鋼牙さん…///」

慈「素敵よね…///」

鋼「はぁ…(もぐもぐ」

美紀「えっと…帰るところが無い私達をそんな簡単に住まわせて大丈夫なんですか…?もぐもぐ」

ゴンザ「先ほどもおっしゃった通りでございます、冴島家の財力は底なしです、気のすむまで居てくれて結構でございます」

ザルバ「と、鋼牙が昨日俺達の前で言っていたんだぜ?」

鋼牙「っ…余計な事は言わなくて良い!部屋に戻る!」

タッタッタッ

ゴンザ「不器用ですが鋼牙様は皆様の安否を気遣っておられます、ご安心くださいませ」

美紀「そうなんだ…あこがれちゃうな…なんだかお兄ちゃんみたいですね」

由紀「だよねー!みーくんもそう思った!!!じゃあ私達で鋼牙さんをお兄ちゃんって呼んじゃおう!」

美紀「な…行き成りそれはちょっと!///」

鋼牙の自室にて

ザルバ「なあ、考えたんだが鋼牙よ」

鋼牙「なんだ?」

ザルバ「彼女達をメイドとして雇うのはどうだ?」

鋼牙「何を言うかと思えば…」

ザルバ「施設なり国の制度なりに任せれば彼女達の身の保障は確保されるだろう、しかし一度全員ホラーに目をつけられた存在たちだ…」

鋼牙「目を放せば食われてしまう可能性がある…か?」

ザルバ「そうだ、ここに居れば安全に過ごせる、町で遊ぶ金だって必要だろう、彼女達に働いてもらうと言うのはいい考えだと思うぜ?」

鋼牙「ふん、別に反対はしないが…」

由紀「めいど…?」

鋼牙「ああ、お前たちに…っておい!ノックしろと言ったろうが!」

両手で雪乃ほっぺをつねる鋼牙

由紀「ごごご!ごみん!お兄ちゃん何してるかなって…!(ひりひり」

美紀「ごめんなさい…お兄さん…つい会話に夢中になっちゃって…//」

鋼牙「大体そのお兄ちゃんというのはなんだ…俺は別にお前たちの兄になったつもりはない」

美紀「ああいえ…由紀先輩が…そう呼びたいって…//」

由紀「えへへ、だってお兄ちゃんみたいなんだもん!」

由紀「それにみーくん以上にクールでかっこいいなって!」

美紀「な!なんで私を引き合いに出すんですか!」

ザルバ「ははっ、お兄ちゃんだとよ鋼牙!」

鋼牙「…」

由紀「お兄ちゃ…鋼牙さん…ごみん…(シュン」

美紀「馴れ馴れし過ぎましたよね…ごめんなさい」

鋼牙「好きにしろ…別にどう呼ばれても俺は構わん…」

由紀&美紀「パァ!お兄ちゃん! さん!」

鋼牙「…//」

再び食道にて

鋼牙「と、言うわけだ、給料もしっかりと払う。だから俺の家で働いてはくれないか…?」

慈「えぇ!?…ま、まぁ…再就職大変だし…今更また教師できる自信ないし…私なんかでよければ…!」

胡桃「鋼牙の世話係か…!でも給料もらえるならいいかもね!社会人デビューって奴?」

美紀「先輩呼び捨て…」

胡桃「別にいいだろ~?な?鋼牙!」

鋼牙「ああ、好きにしろ」

ザルバ「威勢の良いお嬢ちゃんだな、嫌いじゃないぜ?」

胡桃「おうっ!改めてよろしくなザルバ!」

由紀「ざるりんと溶け込んでる…くるみちゃん凄い…!」

悠里「ふふ、鋼牙さんのお世話が出来るなんて…光栄ね…給料までもらえるなんて…///」

こうして学園生活部メンバーは冴島家の専属メイドとなり…

数週間後

鋼牙「お前たちに大切な話がある…」

由紀「え?何々?お兄ちゃん???」

美紀「私達のお仕事に至らない部分が…?」

ゴンザ「いいえ、美紀様、あなた達は一生懸命お仕事をこなしております、ご安心ください」

悠里「ふふ、なんでも言ってください鋼牙さん…///」

慈「ですよ//」

胡桃「お前らもう少し落ち着けよ」

鋼牙「前説明したとおり、俺の家系は魔を狩るもの、魔戒騎士と言う立場にある…今回ホラー討伐の依頼が再び来た…」

美紀「えっと…それって私達と何か関係があるんですよね…?お兄さんが皆を集めると言う事は…」

鋼牙「ああ、今回討伐するホラーは、お前たちが知ってるものだ…」

一同「!?」

ザルバ「太郎丸…と言う犬を知っているか?」

一同「!?」

鋼牙「悲しい話だが…俺はお前達が育てていた犬を、ホラーと化した存在を…討伐しなければならない」


次回へ続く

すみません、お盆中は仕事が忙しすぎて疲労で色々と遅れてしまいます…申し訳ないです…
次こそは牙狼に変身いたしますのでご了承くださいませ…

次回予告

零「なに…この娘達…」

鋼牙「我が家のメイド達だ…」

シルヴァ「ゼロの好みの娘達が居ると良いわね」


零「ランダルコーポレーションね…なんかホラーが絡んでるっぽいな…」

胡桃「あんたは…大切だった人…いる?」

零「ああ、まあな」

胡桃「そっか」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom