放課後いんふぃにてぃ~雪絵の部屋~・番外編 (29)

・このスレは「RIGHT∞LIGHT」1~3巻のラストで書かれていた放課後いんふぃにてぃ~雪絵の部屋~が元ネタとなっています

・アリッサ、未由、ツグミ以外が出ていたらどうなっていたか……というのを番外編と言う形で書いていきます

・3人くらい書きます

・話は短いです

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キャライメージ


・レギュラーメンバー
冬上雪絵
http://i.imgur.com/EqbxxWX.jpg

・ゲストメンバー
朝ノ宮陽名
http://i.imgur.com/PbdFEqt.jpg

・書く予定

遠見由衣(中央)
http://i.imgur.com/6tDpoRu.jpg

倉野英里香(右)
http://i.imgur.com/GpOXTYY.jpg

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438264468

夕日が差し込む女子寮の自室で寛いでいる冬上


冬上 「もうこの部屋も二度と出ないと思っていたのに、突如復活するだなんて聞いてないわよ」

冬上 「確かにたった3回で終わったのは少し物足りなかったのかもしれないけれど……」


いつの間にか置いてあったお茶菓子に手を伸ばし食べる冬上

その時、部屋の扉が開く


陽名 「おや、わたくしは何故雪絵の部屋に?」

冬上 「げっ、なんでよりにもよって……」

陽名 「雪絵もいたのですか、こんにちはです」

冬上 「え、ええ。こんにちは。朝ノ宮さん」

陽名 「相変わらず、雪絵はわたくしに対して苦手意識があるのですね」

冬上 「仕方がないじゃない、正体を知らなかったあの時はあなたに服従してたんだから」

陽名 「わたくし達はもう同学年のお友達なのですから、その時のことは忘れましょう?」

冬上 「……そう言いながらも、私が遠見くんにちょっかいかけてると利用するじゃない」

陽名 「わたくしの大好きな啓介さんをいじめるからですよ」

冬上 「いじめては無いわ、意地悪をしているだけよ。だって面白いじゃない」

陽名 「啓介さんはやめて欲しいと思っているのですから、そういうことはよくないと思います」

冬上 「……このまま話していても決着が津か無そうね」

陽名 「わたくしもそう思います。なので話題を変えましょう」

陽名 「ところで、わたくしは自室の扉を開けたはずなのに突然雪絵の部屋が目の前に広がったのですが、どういうことでしょうか?」

冬上 「ああ、それはここが居残りの会場、もとい誰かの夢だからよ」

冬上 「私の部屋になるように設定をしたけど、実際は何も無い空間で、私が好きなように要求すればこの夢の主がその望みの物を用意してくれるの」

陽名 「つまり、わたくしは誰かの夢にお邪魔していると言うことなのですか?」

冬上 「多分そうなんじゃないかしら」

冬上 「ちなみに私はここに何度も来てると言うことと一部の記憶は持ってるけど、基本的にここでのやり取りは忘れちゃうわ」

陽名 「そうなのですか、面白いのです」

冬上 「まあ、とりあえずお茶を用意するわね」


冬上が要求をすると、陽名の目の前にお茶が用意される


陽名 「へえー、これは便利ですね」

冬上 「そうね。大体のものは私が言えば出してくれるから、遠慮は要らないわよ」

陽名 「うーん、特に浮かびませんね」

冬上 「そう、なら残り少ない終わりまでここでのんびりしていましょう」

陽名 「終わりなんてあるのですか?」

冬上 「ええ、残りページが少なくなると、途端に霧がかかったかのようにぼやけ始めたりとかするわ」

陽名 「あ、雪絵がそう言ったらちょっとぼやけ始めましたよ」

冬上 「今回も中々短いわね。友月さんと一緒にいたときはやけに長かったけど」

陽名 「そうなのですか、また来てみたいですね」

冬上 「私はもういいわ……そろそろ誰かと代わりたいくらいよ」

陽名 「あわわ、扉以外が何も見えなくなってしまいましたよ」

冬上 「突然の幕切れね。ほら、さっさと出るわよ」

陽名 「あ、その前に雪絵と約束しておきたいことがあるのです」

冬上 「意味は無いと思うけど、一応聞いておこうかしら」

陽名「戻ったら、今回みたいにいっぱいお話しましょう。雪絵のことをもっとよく知りたいです」

冬上「憶えていたら、考えておくわ」


部屋の扉を開き二人は出て行く 終幕

別キャラは明日考えます

夜遅いけど投下します

何も無い真っ白な空間で考え込む雪絵

雪絵「これで5回目になるのね。そろそろこの状況にも慣れてきたわ」

雪絵「今回は誰が来るのかしらね。どうせなら由衣ちゃんが来て欲しいわ」

雪絵「子犬になってもらって、可愛がりたいわ!」

雪絵「本人が来てくれるか分からないけど、由衣ちゃんが来たらいいなと期待を込めて遠見神社をこの空間に作りなさい!」

雪絵が要求もとい欲望を言うと、真っ白な空間が一瞬で遠見神社へと変わる

由衣「あれ? 雪絵さん一人でどうしたの?」

境内の奥から不意に由衣が現れる

雪絵「きたああああ」

由衣「え、ええっ?」

雪絵「おっと、つい大声を上げてしまったわね……」

雪絵「ようこそ、雪絵の部屋へ」

由衣「えっと……ここ、あたしの神社……あれ? 何か雰囲気が違う?」

雪絵「さすが神様になっただけはあるわね」

雪絵「ここは誰かの夢で、私たちはそこ夢の中にいるのよ」

由衣「誰かの夢?」

雪絵「ええ、ちなみに私は毎回巻き込まれているから、ある程度なら思い通りに出来るわ」

雪絵「とりあえず、由衣ちゃんのためにオレンジジュースを用意しなさい」

雪絵が要求すると、オレンジジュースがお盆の上に乗って出てくる

由衣「す、すごーい!」

雪絵「ま、ざっとこんなものよ」

由衣「魔術じゃないのに……夢だからなのかな?」ウーン

雪絵「あまり深く考えても意味無いわよ。所詮現実じゃないから」

雪絵「それよりも、子犬の姿になってくれないかしら?」

由衣「え……そ、それは」

雪絵「お願い! 最近あまりにも犬を撫でてなくて辛いの!」

雪絵「なんでもするから! ね?」

由衣「……わ、分かったよ」ピカー

リル(由衣)「くぅーん」

雪絵「ありがとう由衣ちゃん!」ギュッ

リル「キャウン!」ジタバタ

雪絵「よーしよしよし、暴れなくても大丈夫よ~」ナデナデモフモフ

リル「わ、わぅー」

子犬(子狼)になった由衣をご自慢のテクニックで骨抜きにする雪絵
雪絵が満足した頃には、ぐったりしていた

雪絵「満足したわー、もう戻って大丈夫よ」キラキラ

ピカー

由衣「はぁっ……はあっ……激しすぎだよ」

雪絵「そうかしら? 由衣ちゃんが暴れていなければもう少し……はっ」

雪絵(もしかしなくても、今のこの状況)

雪絵(私が由衣ちゃんにいけないことをしたことになるんじゃないかしら)

雪絵(……)

由衣「ど、どうしたの?」

雪絵「な、何でもないわよ」

雪絵(駄目よ私、由衣ちゃんくらいの子にそんな感情を持ってはいけないわ)

雪絵(由衣ちゃんはこちら側の人間ではないし、そうしてはいけないの)

雪絵(平常心、平常心よ)

由衣「雪絵お姉ちゃん?」

雪絵「……今度、お礼に何か好きなものを買ってあげるわ」

由衣「と、突然どうしたの?」

雪絵「素直に感謝しているだけよ」

雪絵「犬を愛でるということを今するには由衣ちゃんに頼るしかないから、とても助かってるのよ」

由衣「理由がちょっとあれだけど……どういたしまして」

雪絵「と言っても、ここから出ると記憶はほとんどなくなっちゃうのよね」

由衣「そうなの?」

雪絵「何度か経験してるけど、夢での話のせいかほとんど覚えていないわね」

雪絵「多分、そろそろこの夢も終わりだと思うわ」

由衣「終わり……言われてみれば、少し神社の周りの空間が霧で覆われてるような気がするね」

雪絵「どうやらもうそろそろ出ないといけないみたいね」

雪絵「最後に、地面に何か夢の主に伝えたいことを書いてから行きましょう」

由衣「伝えたいこと?」

雪絵「何か残してから帰ると、次の時にある程度要望を聞いてくれることがあるのよ」

雪絵「そうね……また由衣ちゃんとここで会いたい、と」カキカキ

由衣「あたしは……雪絵お姉ちゃんが犬を飼えますように」カキカキ

雪絵「……あ、ありがとう由衣ちゃん」

雪絵「さ、どうやらあの鏡から出られそうだから、急ぎましょう」

由衣「うん!」

鏡の中に飛び込み二人は消える 終幕

とりあえず今はここまでです
日付変わりましたが今日残り一人投下したら終わる予定です
おやすみなさい

英里香編投下します

雪絵「暑い……どうして夢の中なのに今回はこんなに暑いのよ」

雪絵「こんな暑いんじゃまともにやってられないわ、遠見神社じゃあまり涼しくなさそうだから、友月さんの屋敷の部屋にでもしてもらえるかしら」

雪絵が要求すると、白い空間が変化し、冷たいジュースと机とエアコンが用意される

雪絵「あら、気が利くじゃない。一気に快適になったわ」

ジュースを飲みながらのんびりしていると、部屋の扉が開く

英里香「あれ? ここは未由さんのお屋敷ですね……何故冬上さんが?」

雪絵「雪絵の部屋にようこそ、英里香ちゃん」

英里香「冬上さんは未由さんのお屋敷に住んでるのですか?」

雪絵「違うわよ。ここは友月さんの屋敷であって屋敷じゃないわ」

雪絵「今私たちがいるのは誰かの夢の中、今回はたまたま友月さんの屋敷の部屋を要求しただけよ」

英里香「えっと……イマイチよく分かりません」

雪絵「戸惑うのも無理はないわ。とりあえずそこに座ってジュースでもどうかしら?」

英里香「あれ?いつの間に椅子とコップが用意されてますね」

雪絵「私が要求すると、ある程度要望に応えてくれるのよ」

雪絵「放課後が終わるまで、のんびりしましょう?」

英里香「は、はい」


英里香が椅子に座りジュースを飲んでいるのを眺める雪絵


雪絵「ところで英里香ちゃん、最近は遠見くんはどうなのかしら?」

英里香「啓介お兄さんですか? いつも通りですよ」

英里香「お師匠様や未由さんとはスキンシップを良くしてますし、由衣さんに甘えられてまんざらでもなさそうですし、陽名さんの意地悪に付き合って楽しそうですし、ツグミさんを撫でていたりしますね」

雪絵「相変わらず女の子といちゃいちゃしてばかりね、英里香ちゃんは何かされたりしなかった?」

英里香「私ですか? うーん……頭を撫でられることが増えたような気がします」

雪絵「例えばどんな時に?」

英里香「そうですねー、学校の友達が話しているときによく分からない単語があるので、そういったことを訊いたときですね」

英里香「例えば、啓介兄さんはハーレムを作りたいのですか?とか、2人とお付き合いしていますが、婚約とかはしたのですか?とか、そんなことを訊くとお茶を濁されて頭を撫でられますね」

雪絵「英里香ちゃんも中々素質があるわね。どんどん気になったら遠見くんに質問するのよ」クスクス

英里香「は、はい!」

雪絵「英里香ちゃんは頭を撫でられて、どんな気持ちになるのかしら?」

英里香「そうですね……よく分かりませんが、撫でられると気持ちよく感じます」

雪絵「気持ちよく? もう少し詳しく聞いてもいい?」

英里香「はい。撫でられると落ち着くし、気持ちよくていくらでも撫でられたいと思って、止まると少し名残惜しい、そんな感じです」

雪絵「もしかしたら近いうちに英里香ちゃんもハーレムに加わりそうね」ボソッ

英里香「?」

雪絵「ああ、こっちの話よ。それより英里香ちゃんは気をつけたほうがいいわ」

英里香「気をつける? 啓介お兄さんにですか?」

雪絵「そうよ。彼は重度のシスコンでロリコンだから、英里香ちゃんが油断してるといつ襲われるか分からないわ」

英里香「襲う? 襲撃されるのですか?」

雪絵「そうよ。英里香ちゃんみたいな可愛くて小さい女の子にも目が無いから、気をつけるのよ」

英里香「わ、分かりました。でも、啓介お兄さんが襲撃してきたら、全力で迎え撃ちます。勝負には負けませんから」

雪絵「ふふ、その意気よ」

雪絵「あら、そろそろ終わりみたいね」

英里香「窓の外が何も見えなくなりましたね」

雪絵「そろそろ放課後も終わりね。帰りましょうか」

英里香「どうやって帰るのですか?」

雪絵「英里香ちゃんが入った扉から出られるわ」

雪絵「ここでの記憶は残らないかもしれないけど、残ってたらちゃんと気をつけるのよ」

英里香「はい、ありがとうございました。冬上さん」

扉をくぐり出て行く2人 終幕

とりあえずこれで3人かけたので終了です。読んでくれた方ありがとうございました

陽名と由衣以降で書き方少し違うのは陽名は元ネタ再現を重視してたけど書くとき疲れたので由衣で自分なりに多少書きやすいようにした結果です
このキャラで書いて欲しいと言う要望があったら好きに書いてください。スレ立てて書くかもしれません

ではまた次スレにて

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