勇者母「とうとうこの日がきたのね…」(11)

勇者「母さん…僕は行くよ、必ず魔王を倒してみせる…父さんの為にも…。」

勇者母「どうか無茶はしないでね…あなたにまでもしものことがあったら…」

勇者「大丈夫だよ母さん、僕は必ず戻ってくるから。」

勇者母「ええ、気を付けてね、勇者。」

コンコン

幼「こんにちは、おばさん。勇者は?」

勇者母「いま上で旅支度してるわ。」

幼「そう…行っちゃうのね…」

勇者母「ええ…あの子も16才になったからね…もう立派な大人、王様からも許可が出てるわ。」

幼「私も何かできないかしら…。」

勇者母「私達には何も出来ないわ…あの子の無事を祈りましょう。」

勇者「幼…来てたのか。」

幼「うん…行っちゃうって聞いたから。」

勇者「そうか、ありがとう、幼。」

幼「うんん、勇者気を付けてね。」

勇者「ああ、母さん、幼、行ってくる!」タッタッタ

勇者母「あの子に神のご加護があらんことを…。」

幼「勇者…無事に帰ってきて…」

勇者「ふぅ、結構歩いたけど、隣町までまだあるな…。」

魔物「ケッケッケ、旨そうな人間だぁ!」

勇者「なっ、魔物!くっ油断した…!」

魔物「ケッケッケ、喰ってやr…ギャー!」

勇者「!」

?「大丈夫か?」

勇者「あ、あなたは?」

?「俺は戦士ってんだ!お前は?」

勇者「僕は勇者、戦士、ありがとう!助かったよ!」

戦士「なぁに、良いってことよ!それより勇者、お前剣は持ってねぇのか?」

勇者「あ、ああ、実は家に忘れてきちゃったんだ…。」

戦士「お前アホだなぁ!外は魔物だらけなんだぜ?剣くらいは持っとかなきゃよぉ!」

勇者「そうだよな…すまない。」

戦士「ったく、仕方ねぇ!隣町まで一緒に行ってやるよ!」

勇者「え?良いんですか?」

戦士「おう!こうして出会ったのも何かの縁だろ!任せな!」

勇者「ありがとう戦士!」

隣町

勇者「ようやく着いたな。」

戦士「あれから2日くらい掛かったな!魔物ともかなり戦って疲れたぜ。」

勇者「まずは宿屋にいって休もう。」

戦士「…いや、まずお前の剣を買おう。」

勇者「あ、そうだね、武器屋に行こう。」


勇者「よし、これで武器は大丈夫だ!」

戦士「よし、じゃあ宿屋で休もうぜ!」

勇者「ああ!ありがとう戦士!」

宿屋
勇者「久々のベッドだー」

戦士「おー、良いなベッドはー!」

勇者「さて、寝るかぁ。」

戦士「そうだな、そういえばお前どうして旅をしてるんだ?」

勇者「僕は…魔王に殺された父の仇を討つために旅をしています。

戦士「そうか…勇者も色々大変だな。」

勇者「そういう戦士は何故旅を?」

戦士「おれか?俺は世界一の戦士になるためさ!」

勇者「世界一の戦士になってどうするんですか?」

戦士「ん?そういや考えてなかった。」

勇者「とりあえず強くなりたいだけなんですね。」

戦士「そういうこったな、ガッハッハ」

勇者「せ、戦士!」

戦士「お、お、なんだよ急にデカイ声だして。」

勇者「あ、すまない…あの、もしよけてば僕と一緒に魔王を倒してくれないか?」

戦士「…実はな、さっき話をしてるときに考えたんだ、お前と今後旅をするのも良いんじゃねぇかなって」

勇者「え、それじゃあ」

戦士「おう、魔王に一泡吹かせてやろうぜ。」

勇者「ありがとう、戦士!」

戦士「さあ、今日はゆっくり休もうぜ!」

そして二人は深い眠りについた…



?「うわー、魔物が出たぞー!」

?「助けてくれー!」

勇者「せ、戦士!魔物が現れたみたいだ!」

戦士「町に魔物?妙だなぁ…」

?「ぎゃー!」

戦士「ちっ、考えてても仕方ねぇ!勇者!行くぞ!」

勇者「うん!」

町は既に死人が転がり、悲惨な状況になっていた…

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